JP2009240037A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体からのノイズの漏洩を抑える新規な構成を有する電力変換装置を提供し、ノイズの漏洩を抑えるための技術のバリエーションを増やす。
【解決手段】金属筐体1に収容された電力変換部103、金属筐体1の外部から電力変換部103に電力を供給する複数の入力線105、入力線105によって供給され、電力変換部103によって変換された電力を金属筐体1の外部に出力する複数の出力線106と、入力線105間、出力線106間の少なくとも一方に接続され、金属筐体1内の電力変換部103を含む機器が発生する放射ノイズによって入力線105、出力線106内に誘導された高周波電流をバイパスし、外部に流れ出ることを防ぐコンデンサ100と、を備える電力変換装置を構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電力変換装置にかかり、特にノイズを減衰させるためのノイズフィルタを備える電力変換装置に関する。
電力変換装置には、直流電圧の電圧値を変換するDC−DCコンバータ、交流電圧の電圧値を変換するAC−ACインバータ、直流電圧を交流電圧に変換するDC−ACインバータ等がある。このような電力変換装置は、一般的に電力の変換を実行する電力変換部、電力変換部を制御する制御部、電力変換部の入力線、出力線を流れる電流に含まれる伝導ノイズを減衰させるノイズフィルタを備え、以上の構成が金属等の筐体内部に設置されて構成されている。
図11は、電力変換装置の上記した構成を示した図である。図示した電力変換装置は、電力変換部103と制御部104とを備えている。また、電力変換部103に図示しない系統電源から電力を供給する入力線105a及び入力線105b、電力変換部103から図示しない負荷に電力を供給する出力線106a、106bを有している。
入力線105aと入力線105bとの間には入力フィルタ101が設けられ、入力フィルタ101は入力線105aに伝搬する伝導ノイズを減衰させるノイズフィルタである。また、出力線106aと出力線106bとの間には出力フィルタ102が設けられ、出力フィルタ102は出力線106bを伝搬する伝導ノイズを減衰させるノイズフィルタである。
さらに、電力変換装置は、上記した構成を収容する金属筐体1を備えていて、金属筐体1によって、電力変換部103、制御部104等が発生する放射ノイズの外部への放射を抑えるためにシールドされている。
上記した構成において、電力変換器103等が発生し、入力線105bを伝搬する伝導ノイズは入力フィルタ101によって減衰できる。また、出力線106bを伝搬する伝導ノイズは出力フィルタ102によって減衰できる。しかし、電力変換部103が発生する放射ノイズは、シールドされた金属筐体1内を空間伝搬し、入力線105aや出力線106aに伝搬し、金属筐体1の外部に漏洩する可能性がある。金属筐体1外部へのノイズの漏洩は、金属筐体1の外部に設けられている機器に影響を与えてノイズ障害を発生させる原因になり得る。
電力変換装置の金属筐体1外へのノイズの漏洩を防ぐ従来技術としては、例えば、特許文献1、特許文献2に記載された発明が挙げられる。
特許文献1には、ノイズを発生する機器と、ノイズフィルタを有する入力線または出力線との間に金属製の仕切りを設けることが記載されている。そして、この仕切りを筐体と同電位に保つことによって入力線、出力線にノイズが伝搬することを防ぐことが記載されている。
また、特許文献2には、筐体と出力側のノイズフィルタとの間を接続する出力線に銅箔テープを巻き、銅箔テープを筐体に接地することが記載されている。特許文献2に記載された発明によれば、電力変換部等の機器が発生したノイズを銅箔テープが吸収し、筐体の外部にノイズを漏らさないようにすることができる。
特開2001−44685号公報 特開平7−23569号公報
しかしながら、電力変換装置から漏洩するノイズを抑える技術は、電力変換装置の構成や設計、抑えるべきノイズの周波数や大きさといった様々な要素に合わせて適宜選択できるよう、バリエーションが豊富なことが望ましい。本発明は、この点に鑑みてなされたものであって、ノイズの漏洩を抑える新規な構成を有する電力変換装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の電力変換装置は、筐体に収容された電力変換手段と、前記筐体の外部から前記電力変換手段に電力を供給する入力線と、前記入力線によって供給され、前記電力変換手段によって変換された電力を前記筐体の外部に出力する出力線と、前記入力線、前記出力線の少なくとも一方が複数あって、前記入力線間、前記出力線間の少なくとも一方に接続され、前記筐体内の前記電力変換手段を含む機器が発生するノイズによって誘導された高周波電流をバイパスして外部に流れ出ることを防ぐバイパス用コンデンサと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の電力変換装置は、請求項1に記載の発明において、前記入力線、前記出力線の少なくとも一方に接続され、接続された前記入力線、前記出力線に伝搬したノイズを減衰させるノイズフィルタをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の電力変換装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記バイパス用コンデンサは、前記筐体の内部または外部に取付けられる基板によって実装されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の電力変換装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記バイパス用コンデンサは、前記筐体の内部または外部に設けられた端子台によって実装されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の電力変換装置は、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記ノイズフィルタがコンデンサを含み、前記ノイズフィルタに含まれるコンデンサを前記バイパス用コンデンサとして、前記入力線間、前記出力線間の少なくとも一方に接続することを特徴とする。
また、請求項6に記載の電力変換装置は、筐体に収容された電力変換手段と、前記筐体の外部から前記電力変換手段に電力を供給する入力線と、前記入力線によって供給され、前記電力変換手段によって変換された電力を前記筐体の外部に出力する出力線と、前記入力線、前記出力線の少なくとも一方に接続され、接続された前記入力線または前記出力線に前記筐体の内部の前記電力変換手段を含む機器が発生するノイズが外部に伝播することを防ぐノイズフィルタと、を備え、前記筐体の内壁面と前記ノイズフィルタの間にある前記入力線、前記出力線の少なくとも一方が金属箔部材によって覆われていることを特徴とする。
以上説明したように、請求項1に記載の電力変換装置によれば、入力線間、出力線間にバイパス用コンデンサを接続することにより、入力線、出力線を流れる電流をコンデンサの側にバイパスしてノイズ電流の流出を防ぐことができる。このため、ノイズフィルタや入力線、出力線の金属箔による被覆といった既存の構成によらず筐体外にノイズが漏洩することを防ぐことができる。
また、請求項2に記載の電力変換装置によれば、入力線、出力線に伝搬した伝導ノイズを減衰させるノイズフィルタを備え、このために変換器から発生し、入力線や出力線を伝搬してきた伝導ノイズを除去することができる。
また、請求項3に記載の電力変換装置は、コンデンサを筐体の内部または外部に取付けられる基板によって実装することにより、コンデンサを筐体に簡易に取付けることができる。
また、請求項4に記載の電力変換装置は、バイパス用コンデンサを筐体の内部または外部に設けられた端子台によって実装するので、既存の端子台がコンデンサの実装に利用できる。このため、コンデンサを実装するのに新たな構成を追加する必要がなく、部品点数の増加を抑えることに有利である。
また、請求項5に記載の電力変換装置は、ノイズフィルタに含まれるコンデンサを、バイパス用コンデンサとして使用することによって電力変換装置を構成する部品点数を抑えることができる。このため、小型化、製造コストの低廉化により有利な電力変換装置を構成することができる。
また、請求項6に記載の電力変換装置は、入力線、出力線の少なくとも一方を金属箔部材によって覆うことにより、入力線、出力線に対する放射ノイズの影響を除去することができる。このため、放射ノイズによって入力線、出力線にノイズ電流が誘導され、筐体の外部へ流出することを防ぐことができる。
以下、図を参照して本発明にかかる実施形態1ないし4を説明する。
ここで、本発明の実施形態の説明に先立って、本発明が対象となるノイズについて説明する。
ノイズは、伝導ノイズと放射ノイズとに分けられる。伝導ノイズとは、電力の入出力に使用されるケーブルを伝わっていくノイズを指し、150kHz〜30MHzの周波数のものが規制の対象となっている。また、放射ノイズとは、電磁波となって装置の外部へ空間伝搬するものであって、30MHz以上の周波数を有するものが規制の対象となっている。
伝導ノイズ、放射ノイズは、いずれも電力の変換器やその制御部に備えられているスイッチング素子のスイッチング動作によって発生する。
ノイズフィルタは、伝導ノイズを減衰させて装置や筐体の外部に漏洩する伝導ノイズの量を小さくする役割を果たす。ノイズフィルタのうちの入力フィルタは、変換器や制御部から発生した伝導ノイズを減衰することによって伝導ノイズが系統電源へ漏洩するのを防止することを目的として設置されている。出力フィルタは、伝導ノイズを減衰することによって伝導ノイズの負荷への漏洩を防止するために設置されている。
放射ノイズ対策としては、放射ノイズ源において放射ノイズの量を小さくするための施策をするか、金属の筐体で放射ノイズ源をシールドすること等が考えられる。しかし、ノイズ源をシールドする方法を用いた場合、筐体内部の放射ノイズのノイズ量が大きくなる。発生源から近距離の放射ノイズは磁界成分が支配的であり、放射ノイズが筐体内のケーブルに照射されることによってケーブルに高周波の電流が誘導される。誘導された誘導電流は、伝導ノイズとして装置の外部へ漏洩する。
以下に説明する実施形態1ないし4は、放射ノイズによって誘導電流が生じ、伝導ノイズを発生する現象がノイズフィルタよりも外側のケーブルに起きた場合、伝導ノイズが装置外部に漏洩することを防ぐバイパスコンデンサに関するものである。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1の電力変換装置の構成を説明するための図である。図示した構成は、金属筐体1に収容された電力変換部103、金属筐体1の外部から電力変換部103に電力を供給する入力線105a及び105b、入力線105a及び105bによって供給され、電力変換部103によって変換された電力を金属筐体1の外部に出力する出力線106a及び106bを備えている。
電力変換部103は複数の半導体素子を含む半導体ユニットである。制御部104は電子部品を実装したプリント板である。また、入力線105a及び105bを合わせて入力線105、出力線106a及び106bを出力線106とも記す。入力線105は、金属筐体1の外部にあって電力変換装置に電力を供給する図示しない系統電源に接続されている。また、出力線106は、金属筐体1の外部にあって電力変換装置から電力の供給を受ける図示しない負荷に接続されている。
金属筐体1は、内面が電気的にシールドされた本体と、同様にシールドされた蓋体を有している。実施形態1では、本体と蓋体とを合わせた構成を金属筐体1とする。金属筐体1は、電力変換部103の他、電力変換部103を制御する制御部104、電力変換部103で発生して入力線105に伝搬する伝導ノイズを減衰する入力フィルタ101、出力線106に伝搬するノイズを減衰する出力フィルタ102を収容している。
入力フィルタ101、出力フィルタ102は、入力線105、出力線106にそれぞれ接続される。
また、実施形態1の電力変換装置は、入力線105、出力線106に接続され、金属筐体1内の電力変換部103や制御部104等の機器が発生する放射ノイズによって誘導された電流が外部に流れ出ることを防ぐコンデンサ100を備えている。
実施形態1では、入力線105、出力線106が各々3本ずつある三相交流システムの例を示す。コンデンサ100は、複数の入力線105、出力線106の線間に設けられている。このように接続されたコンデンサを線間コンデンサとも記す。
以上の構成において、コンデンサ100は、実施形態1のバイパス用コンデンサとして機能する。また、電力変換部103が電力変換手段として機能する。電力変換部103は、DC−DCコンバータ、DC−ACインバータ、AC−ACインバータ等、供給された電力の電圧値または特性のいずれを変換するものであってもよい。
図2は、図1中の破線で示す範囲Aを模式的に示した斜視図である。入力フィルタ101は、コンデンサ101a、コイル101bを備えている。ただし、入力フィルタ101はコンデンサ101aとコイル101bとを備える構成に限定されるものでなく、コンデンサ101a、コイル101bのいずれか1つを有するものであってもよい。また、コンデンサやコイル以外の構成によってノイズを減衰するものであってもよい。入力フィルタ101の遮断周波数(入力フィルタによって減衰させられる周波数)は、電力変換部103が発生するノイズの周波数に応じて設定することができる。
図3は、コンデンサ100が入力線105aに接続された状態を示した図である。実施形態1のコンデンサ100は、金属筐体1の内部または外部に取付けられる端子台によって実装される。図示した例では、コンデンサ100が、端子台301にネジ302によって接続された入力線105aの線間に接続されている。
また、図3に示した端子台301の裏面には図示しないネジによって入力線105aが接続してあり、入力線105aは、系統電源と電力変換装置とを接続している。このように、実施形態1の構成は、通常入力線105や出力線106を固定することに使用される端子台301にコンデンサ100を実装することができる。このようにすれば、実施形態1は、既存の構成を使ってコンデンサ100を実装することができ、部品を追加することなく電力変換装置にコンデンサ100を設けることができる。
なお、以上の構成は、図1中の範囲Aについて示しているが、図1に示した出力フィルタ102の側も同様に構成されていることはいうまでもない。
電力変換部103をAC−ACインバータとした場合、AC−ACインバータは、入力線105によって系統電源から交流電流を入力する。そして、入力された電流を所望の周波数、電圧の交流電流に変換し、出力フィルタ102を介して金属筐体1の外部に出力する。
このとき、電力変換部103がスイッチング素子を高速でオン、オフするため、前記したように、強い放射ノイズを発生し、放射ノイズが入力線105や出力線106に照射されて高周波の誘導電流を発生する。誘導電流が入力線105や出力線106を介して金属筐体1の外部に伝搬すると、電力変換装置の近傍にある機器に影響を与えることが知られている。
金属筐体1の内部で発生した伝導ノイズは、入力線105aを介して外部に漏洩する。金属筐体1の外部には、LISN(Line Impedance Stabilization Network)400が設けられていて、漏洩した伝導ノイズはLISN400に伝搬する。LISN400とは、ノイズを測定する擬似電源回路網である。
入力フィルタ101は、入力線105bに伝搬した伝導ノイズを減衰し、伝導ノイズが入力線105aを介して、LISN400に漏洩することを防ぐ(減衰する)ために設けられた構成である。入力フィルタ101の遮断周波数は、金属筐体1の内部で発生したノイズを減衰させる大きさに合わせて設定される。
また、シールドされている金属筐体1内部の放射ノイズレベルは高く、この放射ノイズによって入力線105aを流れる電流にノイズ電流が誘導されると、誘導されたノイズ電流は金属筐体1の外部に漏洩する。すなわち、金属筐体1の内部では、放射ノイズが入力線105に空間伝搬によって伝搬し、入力線105には放射ノイズの磁束を打ち消す向きに誘導電流(ノイズ電流)が流れる。ノイズ電流は、LISN400内部にある雑音端子電圧測定用抵抗を通った後、再び戻ってくる。このため、雑音端子電圧の電圧は金属筐体内部の放射ノイズと同じ周波数において増加することになる。
図4は、このような状態を示した図である。金属筐体1の内部の放射ノイズの入力線105に対する鎖交磁束成分が照射されることによって、入力線105には鎖交磁束を打ち消す向きに誘導電流が発生する。
ノイズ電流がLISN400に漏洩して雑音端子電圧が増加するのを防ぐため、実施形態1では、図5に示すように、3本の入力線105aの各々の間に3つのコンデンサ100を接続している。コンデンサ100は、いずれも入力線105aを流れるノイズ電流をバイパスする。このため、実施形態1では、LISN400にノイズ電流が流れることを防ぐことができる。
すなわち、実施形態1は、金属筐体1の内部で発生した放射ノイズが入力線105aに伝搬して誘導されたノイズ電流をコンデンサ100によってバイパスし、電力変換部103の側に戻すことができる。このため、金属筐体1の外部に金属筐体1の内部で発生したノイズ電流が漏洩して電力変換装置の外部機器である、LISN400に流れ込むことを防ぐことができる。
なお、ノイズ電流がコンデンサ100へ流れ込むように、コンデンサ100の静電容量は、以下の式(1)によって求められるLISNを経由するインピーダンスZLISNとの比率を適切に設定することで決定される。式(1)中のfnoiseは、解決したいノイズの周波数である。
Figure 2009240037
つまり実施形態1では、コンデンサ100の周波数fnoiseにおけるインピーダンスを上記した式(1)によって求められるZLISNよりも充分小さい値にする。このようにすれば、周波数fnoiseのノイズが発生している状況において、ノイズ電流はLISN400よりもコンデンサ100に流れやすくなる。したがって、実施形態1は、ノイズ電流が金属筐体1の外部へ漏洩することを防止することができる。
このような実施形態1によれば、ノイズの漏洩を防ぐことにより、ノイズ電流が外部機器であるLISN400に流れ込んでノイズレベルが増加するのを防ぐことができる。そして、ノイズの漏洩防止にコンデンサを用いることにより、ノイズ漏洩防止のための新規な構成を有する電力変換装置を実現することができる。
なお、実施形態1は、図2、図3に示したようにコンデンサ100を端子台301に実装する構成に限定されるものではなく、コンデンサ100が金属筐体1の外部との境界近くに実装されるものであればよい。
図6は、実施形態1のコンデンサ100の他の実装例を示したものである。実施形態1の電力変換装置では、例えば、図6に示すように、端子台301とは異なるプリント基板等の基板601を設けてコンデンサ100を実装してもよい。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。
図7は、実施形態2の電力変換装置の構成を説明するための図である。実施形態2の電力変換装置は、金属筐体1の外部にある端子台301にコンデンサ100が取付けられている点で、金属筐体1の内部にコンデンサ100がある実施形態1と相違する。
なお、実施形態2においても入力線105aが複数あって、コンデンサ100が、複数ある入力線105a間に設けられる点は実施形態1と同一である。
また、実施形態2では、図7に示したように、端子台100を用いて金属筐体1の外部にコンデンサ100を設けている。しかし、実施形態2は、このような構成に限定されるものではない。例えば、図6に示した基板601を金属筐体1の外部に設けてコンデンサ100を実装するものであってもよい。
このような実施形態2は、金属筐体1の内部にコンデンサ100を設ける必要がないので、金属筐体1内の素子のレイアウトの自由度を高めることができる。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3について説明する。
図8は、本発明の実施形態3の電力変換装置を説明するための図である。実施形態3の電力変換装置は、入力フィルタ101がコンデンサ101aを含むことから、入力フィルタ101に含まれるコンデンサ101aを、バイパス用コンデンサとして、入力線105a間、出力線106a間の少なくとも一方に接続するものである。
すなわち、図8に示した構成では、入力フィルタ101を実装する基板801上にコイル101bだけを設ける一方、端子台301に実施形態1と同様にコンデンサ100を実装する。
図8の構成では、コンデンサ100が、入力線105aを伝搬してくるノーマルモードのノイズを除去するばかりでなく、入力線105aに放射ノイズが空間伝搬したことによって誘導されたノイズ電流をバイパスする。
このような実施形態3は、実施形態1、実施形態2の構成よりも金属筐体1の内部に設けられる部品点数を低減することができる。また、部品点数が低減することによって金属筐体1内部の素子のレイアウトの自由度を高め、装置構成の小型化を有利にし、かつ製造コストの低廉化を図ることができる。
なお、実施形態3のコンデンサ100の静電容量は、上記した式(1)を使って求められるLISNを経由するインピーダンスZLISNとの比率を適切に設定することで決定する。ただし、一般的にコンデンサはノーマルモードのノイズを除去することを目的にして設計されるので、コンデンサ100は、入力フィルタ101等のコモンモードリアクトルの漏れインダクタンスの値や遮断周波数、ノイズの減衰量をも考慮して設計される。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4について説明する。
図9は、本発明の実施形態4の電力変換装置を説明するための図である。実施形態4の電力変換装置は、金属筐体1に電力変換部103や制御部104が収容されていて、金属筐体1の外部から電力変換部103に電力を供給する入力線、電力変換部によって変換された電力を金属筐体1の外部に出力する出力線、入力線、出力線の少なくとも一方に接続され、金属筐体1の内部の電力変換部103を含む機器が発生する伝導ノイズを減衰させ、外部に漏洩することを防ぐノイズフィルタである入力フィルタ101、出力フィルタ102と、を備える点で実施形態1と同様に構成されている。
ただし、実施形態4では、入力線のうちの金属筐体1の内壁面902から入力フィルタ101の間にある入力線901aが金属箔部材によって覆われている点で実施形態1と相違する。
図10に、入力線901aの断面の斜視図を示す。入力線901aは、銅箔等の金属箔1003で被覆されている。金属箔1003は、入力線901aの磁気シールドとして機能するため、接地されることはない。また、金属箔1003の厚みは、シールドしたいノイズの周波数の表皮深さより充分厚いものとする。なお、金属箔部材が、他の金属部と接触することを避けたい場合には、さらに絶縁部材の薄膜で被覆する構成にしてもよい。図10に示した構成では、導線1001の周囲を絶縁部材の薄膜1002で被覆し、さらに金属箔1003で被覆するものとした。
なお、実施形態4は、入力線の側において金属筐体1の内壁面902から入力フィルタ101の間にある入力線901aのみを金属箔部材及び絶縁部材によって覆う構成に限定するものではない。入力線901a、出力線の側において金属筐体1の内壁面から出力フィルタ102の間にある入力線の少なくとも一方を金属箔部材によって覆うものであってもよい。
本発明の実施形態1の電力変換装置の構成を説明するための図である。 図1中の破線で示す範囲Aを模式的に示した斜視図である。 図2に示したコンデンサが入力線に接続された状態を示した図である。 本発明の実施形態1において誘導電流が発生することを説明するための図である。 本発明の実施形態1において入力線の間にコンデンサを接続した状態を示した図である。 本発明の実施形態1のコンデンサの他の実装例を示したものである。 本発明の実施形態2の電力変換装置の構成を説明するための図である。 本発明の実施形態3の電力変換装置を説明するための図である。 本発明の実施形態4の電力変換装置を説明するための図である。 本発明の実施形態4の入力線の断面の斜視図である。 従来の電力変換装置の構成を示した図である。
符号の説明
1 金属筐体
100 コンデンサ
101 入力フィルタ
101a コンデンサ
101b コイル
102 出力フィルタ
103 電力変換部
104 制御部
105a、105b、901a 入力線
106a、106b 出力線
301 端子台
302 ネジ
601、801 基板
1001 導線
1002 薄膜
1003 金属箔

Claims (6)

  1. 筐体に収容された電力変換手段と、
    前記筐体の外部から前記電力変換手段に電力を供給する入力線と、
    前記入力線によって供給され、前記電力変換手段によって変換された電力を前記筐体の外部に出力する出力線と、
    前記入力線、前記出力線の少なくとも一方が複数あって、前記入力線間、前記出力線間の少なくとも一方に接続され、前記筐体内の前記電力変換手段を含む機器が発生するノイズによって誘導された電流をバイパスして外部に流れ出ることを防ぐバイパス用コンデンサと、
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記入力線、前記出力線の少なくとも一方に接続され、接続された前記入力線、前記出力線に伝搬したノイズを減衰させるノイズフィルタをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記バイパス用コンデンサは、前記筐体の内部または外部に取付けられる基板によって実装されることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記バイパス用コンデンサは、前記筐体の内部または外部に設けられた端子台によって実装されることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  5. 前記ノイズフィルタがコンデンサを含み、前記ノイズフィルタに含まれるコンデンサを前記バイパス用コンデンサとして、前記入力線間、前記出力線間の少なくとも一方に接続することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 筐体に収容された電力変換手段と、
    前記筐体の外部から前記電力変換手段に電力を供給する入力線と、
    前記入力線によって供給され、前記電力変換手段によって変換された電力を前記筐体の外部に出力する出力線と、
    前記入力線、前記出力線の少なくとも一方に接続され、接続された前記入力線または前記出力線に前記筐体の内部の前記電力変換手段を含む機器が発生するノイズを減衰するノイズフィルタと、を備え、
    前記筐体の内壁面と前記ノイズフィルタの間にある前記入力線、前記出力線の少なくとも一方が金属箔部材によって覆われていることを特徴とする電力変換装置。
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