JP2009239996A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドーパント含有導電性高分子からなるアクチュエータ素子の伸縮率と耐久性を向上させる。
【解決手段】ドーパント含有導電性高分子は、アニオンを含む動作電解液14中で電気的に酸化還元されることに伴って伸縮する動作を営み、アクチュエータ10を構成するアクチュエータ素子16として機能する。ここで、アニオンは、フッ素元素を含有する強酸イオンであり、ドーパントは、フッ素元素を含有しない芳香族スルホン酸イオンである。また、導電性高分子は、複素5員環式化合物を繰り返し単位とするもの、例えば、ポリピロールやポリチオフェン等を源とするものであり、これらが酸化した状態にあるとき、前記複素5員環式化合物の中の少なくとも一部には、カルボニル基が存在する。
【選択図】図1

Description

本発明は、導電性高分子がアクチュエータ素子として機能するアクチュエータに関する。
ドーパントを含有したポリピロール等のドーパント含有導電性高分子は、電気化学的に酸化・還元されることに伴って伸縮を起こす。この電解伸縮性に着目し、特許文献1に記載されるように、薄膜形状のドーパント含有導電性高分子をアクチュエータ素子とするアクチュエータを構成することが試みられている。すなわち、例えば、電解液中に浸漬されたドーパント含有導電性高分子(アクチュエータ素子)に対して電圧を印加した場合、該アクチュエータ素子に電解液中のイオンが取り込まれ、これに追従して該アクチュエータ素子が伸張する。一方、逆方向の電圧を印加すれば、アクチュエータ素子に取り込まれた前記イオンが放出され、その結果、該アクチュエータ素子が収縮する。
この種の該アクチュエータ素子、換言すれば、薄膜形状のドーパント含有導電性高分子は、溶媒にドーパント及びモノマーを添加した後、該溶媒に浸漬された1対の電極を介して適切な電圧を印加することによって作製することができる。この場合、電解酸化重合が起こり、薄膜形状のドーパント含有導電性高分子は、陽極表面上に析出する。
勿論、アクチュエータ素子としては、伸縮率が大きなものが好ましい。この観点から、前記特許文献1記載の発明においては、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、中心原子に対して結合するフッ素原子を複数含むアニオンをドーパントとするとともに、陽極を金属とすることで伸縮率が大きなドーパント含有導電性高分子を得ることを試みている。
なお、該特許文献1には、その具体例として、テトラフルオロホウ酸イオン又はトリフルオロスルホン酸イオンをドーパントとして含有するポリピロールをアクチュエータ素子とし、このアクチュエータ素子が15重量%のヘキサフルオロリン酸ナトリウム水溶液中に浸漬されて構成されたアクチュエータが挙げられている(実施例1〜17)。該特許文献1の段落[0074]、[0076]によれば、ベンゼンスルホン酸イオン又はp−トルエンスルホン酸イオンをドーパントとするポリピロールの伸縮率が3%を下回るのに対し、実施例1〜17のアクチュエータ素子では、電位を1サイクル印加することによって伸縮率が3〜5%であることが確認された、とのことである。
特開2004−162035号公報
本発明者らの鋭意検討によれば、特許文献1の実施例1〜17に示されたアクチュエータ素子は、1サイクル目の伸縮率は3%以上を示すものの、2サイクル目以降の伸縮率が急激に低減することが判明した。すなわち、特許文献1記載の発明に係るアクチュエータ素子には、耐久性が低いために伸縮率を維持することが困難であるという不具合が顕在化している。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、伸縮率が大きく、且つその伸縮率を維持可能なアクチュエータ素子を具備するアクチュエータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ドーパントがドープされた導電性高分子が、アニオンを含む動作電解液中で電気的に酸化還元されることに伴って伸縮するアクチュエータ素子として機能するアクチュエータであって、
前記アニオンが、フッ素元素を含有する強酸イオンであり、
前記ドーパントが、フッ素元素を含有しない芳香族スルホン酸イオンであり、
前記導電性高分子が、複素5員環式化合物を繰り返し単位とするものであり、
前記導電性高分子が酸化した状態にあるとき、前記複素5員環式化合物の中の少なくとも一部に、カルボニル基が結合していることを特徴とする。
フッ素元素を含有する強酸イオンは、イオン半径が比較的大きい。ドーパントを含有した導電性高分子が電気的に酸化還元されるときには、このように大きなイオンが取り込まれ、又は放出される。これに伴って、導電性高分子が大きく伸縮する。
その一方で、フッ素元素を含有する強酸イオンには、導電性高分子を分解する作用がある。しかしながら、本発明においては、導電性高分子が、フッ素元素を含有しない芳香族スルホン酸イオンをドーパントとして取り込んでいる。この種の芳香族スルホン酸イオンはイオン半径が比較的小さく、このため、該芳香族スルホン酸イオンをドーパントとして取り込んだ導電性高分子においては、高分子鎖が密に充填した状態となっている。従って、該導電性高分子と前記強酸イオンとの接触面積が小さくなり、結局、該導電性高分子が分解され難くなる。これにより、耐久性に優れたアクチュエータ素子を構成することができる。
さらに、上記から諒解される通り、本発明においては、前記導電性高分子を構成する繰り返し単位の少なくとも一部にカルボニル基が結合している。このカルボニル基が存在することにより、酸化還元反応を繰り返した場合であっても前記導電性高分子の高分子鎖内の共役構造が維持される。このことも、アクチュエータ素子の耐久性の向上に寄与する。
以上のように、本発明によれば、酸化還元反応を繰り返しても優れた伸縮率を示すアクチュエータ素子を得ることができる。
なお、アニオンの好適な例としてはパーフルオロメタンスルホニルイミドイオンを、ドーパントの好適な例としてはベンゼンスルホン酸イオン又はp−トルエンスルホン酸イオンを、導電性高分子の好適な例としてはピロールを繰り返し単位とする高分子又はその誘導体をそれぞれ挙げることができる。
本発明によれば、導電性高分子に密に充填されて強酸イオンとの接触面積を小さくするフッ素元素を含有しない芳香族スルホン酸イオンをドーパントとし、且つイオン半径が比較的大きいために取り込み・放出の際に導電性高分子を大きく伸縮させるフッ素元素を含有する強酸イオンをアニオンとするようにして、さらに、前記導電性高分子として複素5員環式化合物を繰り返し単位とするとともに酸化状態にあるときには前記複素5員環式化合物の中の少なくとも一部にカルボニル基が結合するものを選定するようにしている。これにより、大きな伸縮率を示すとともに、耐久性に優れるアクチュエータ素子を具備するアクチュエータを構成することができる。
以下、本発明に係るアクチュエータにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態に係るアクチュエータの縦断面概略構成図を図1に示す。このアクチュエータ10は、容器12に収容された動作電解液(以下、単に電解液と表記することもある)14にアクチュエータ素子16が浸漬されて構成される。
容器12には、底壁に設置された支持部材18によって支持された下部クランプ20と、ワイヤ22に懸吊された上部クランプ24とが設けられ、前記アクチュエータ素子16は、これら下部クランプ20及び上部クランプ24に伸縮自在に把持されている。また、下部クランプ20は導電性材料から構成され、且つリード線26を介してポテンシオスタット28に電気的に接続されている。
アクチュエータ素子16は、ドーパントがドープされた導電性高分子、すなわち、ドーパント含有導電性高分子からなる。
ホストである導電性高分子は、複素5員環式化合物を繰り返し単位とする。そして、電解液14中のアニオン(後述)を取り込んだ酸化状態では、複素5員環式化合物の少なくとも一部に、カルボニル基が存在する。すなわち、導電性高分子の構造式は、下記の一般式(1)で表すことができる。なお、一般式(1)中の黒丸(●)はラジカルとなっている部分を示し、プラス(+)は正に帯電している部分であることを表す。また、Aはアニオンであり、添字のマイナス(−)は負に帯電していることを意味する。そして、破線は、共役構造におけるπ電子が非局在化していることを表す。以下においても同様である。
Figure 2009239996
一般式(1)中のXの好適な例は、NH、S、O、Seである。特に、XがNHである場合、すなわち、ピロールを繰り返し単位とする場合、伸縮率が大きく且つ耐久性に優れるアクチュエータ素子16を得ることができるので好ましい。
なお、導電性高分子は、複素5員環式化合物中の水素原子がアルキル基又はオキシアルキル基で置換されたものであってもよい。
アニオンを放出した還元状態では、前記カルボニル基が水酸基に変化する。すなわち、還元状態にある導電性高分子の構造式は、下記の一般式(2)で表される。
Figure 2009239996
例えば、XがNHである場合、導電性高分子はポリピロールを源とするものであり、その酸化状態及び還元状態は、それぞれ、下記の構造式(3)、(4)として示される。
Figure 2009239996
Figure 2009239996
また、XがSである場合、導電性高分子はポリチオフェンを源とするものであり、その酸化状態及び還元状態は、それぞれ、下記の構造式(5)、(6)として示される。
Figure 2009239996
Figure 2009239996
以上のような導電性高分子にドープされるドーパントとしては、フッ素元素を含有しない芳香族スルホン酸イオンが選定される。その具体例としては、下記の構造式(7)〜(10)に各々示されるベンゼンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、p−エチルベンゼンスルホン酸イオン、m−キシレンスルホン酸イオン等を例示することができる。とりわけ、ベンゼンスルホン酸イオン又はp−トルエンスルホン酸イオンが好ましい。この場合、伸縮率が大きく且つ耐久性に優れるアクチュエータ素子16を得ることができるからである。
Figure 2009239996
Figure 2009239996
Figure 2009239996
Figure 2009239996
このアクチュエータ素子16が浸漬された電解液14には、一般式(1)及び構造式(3)、(5)にA-として表されるアニオンが存在する。本実施の形態において、アニオンは、フッ素元素を含有する強酸イオンである。
具体的には、(CF3SO22-で表されるパーフルオロメタンスルホニルイミドイオン、CF3SO3 -で表されるトリフルオロメタンスルホン酸イオン等を例示することができる。又は、1原子を中心として複数個のフッ素原子が結合した構造のアニオンであってもよい。この種のアニオンとしては、BF4 -で表されるテトラフルオロホウ酸イオン、PF6 -で表されるヘキサフルオロリン酸イオン、SbF6 -で表されるヘキサフルオロアンチモン酸イオン、AsF6 -で表されるヘキサフルオロヒ酸イオン等が挙げられる。この中、伸縮率が大きく且つ耐久性に優れるアクチュエータ素子16を得ることができるということから、パーフルオロメタンスルホニルイミドイオンが特に好ましい。
上部クランプ24に連結されて鉛直上方に延在するワイヤ22は、第1プーリ30及び第2プーリ32を介して鉛直下方に延在するように方向転換されている。そして、第2プーリ32側から懸垂した先端には、必要に応じ、重錘34が取り付けられる。この重錘34がワイヤ22を引っ張ることにより、上部クランプ24がアクチュエータ素子16を鉛直上方に引っ張る。
電解液14には、さらに、リード線36、38を介して前記ポテンシオスタット28に電気的に接続された対極40及び参照電極42が浸漬され、これによりアクチュエータ10が構成されている。
上記のアクチュエータ素子16は、伸縮率が5〜10%と著しく大きい値を示し、しかも、その伸縮率が維持される。すなわち、伸縮率が大きく、且つ耐久性に優れるアクチュエータ素子16を具備するアクチュエータ10を得ることができる。
このアクチュエータ10は、以下のようにして作製することができる。
はじめに、複素5員環式化合物と、アニオンを生成するための塩を溶媒に添加して重合用溶液50(図2参照)を調製する。勿論、複素5員環式化合物としてはピロールやチオフェン等が選定され、一方、塩としては、フッ素原子を含まない芳香族スルホン酸イオンを生成するものが選定される。なお、溶媒としては、複素5員環式化合物と塩の双方を溶解可能なものを選定すればよく、好適には水である。また、複素5員環式化合物及び塩の好適な濃度は、双方とも、0.005〜2mol/lである。
この重合用溶液50を、図2に示すように、容器52に収容する。さらに、この重合用溶液50に対し、ポテンシオスタット28に電気的に接続された対極54、参照電極56及び作用電極58を浸漬する。
次に、作用電極58に、参照電極56に対して0.6〜1.2Vの電圧を3〜60分間印加する。これにより、作用電極58の表面に、フッ素原子を含まない芳香族スルホン酸イオン(アニオン)がドーパントとしてドープされた導電性高分子、すなわち、ドーパント含有導電性高分子が薄膜として析出する。勿論、前記導電性高分子は、重合用溶液50に添加された複素5員環式化合物を繰り返し単位とするものであり、具体的には、ポリピロールやポリチオフェン、又はこれらの誘導体等である。
次に、上記の薄膜を作用電極58から剥離させ、図1に示す容器12に移し、下部クランプ20及び上部クランプ24で把持する。そして、電解液14を収容した後、図1に示されるように参照電極42及び対極40を浸漬し、アクチュエータ10を構成する。
次に、電位を−0.8〜0.8Vの間として掃引するサイクルを1サイクルとし、2〜5サイクル繰り返す。この間、必要に応じてワイヤ22に重錘34を取り付けるようにしてもよい。この場合、導電性高分子に負荷が作用し、これにより薄膜が伸縮してたるむことが回避される。勿論、重錘34は、薄膜に過大な負荷が作用しない程度に設定される。
このようにして掃引サイクルが行われることにより、導電性高分子を構成する繰り返し単位の一部にカルボニル基が結合し、その結果、伸縮率が5〜10%と大きな値を示すアクチュエータ素子16が得られるに至る。その後、この構成のままでアクチュエータ10として使用することが可能である。
ピロールが0.3mol/l、p−トルエンスルホン酸ナトリウム塩が0.2mol/lとなるように純水に溶解して、重合用溶液を調製した。この重合用溶液に、ポテンシオスタットに電気的に接続されたステンレス鋼製の作用電極(30mm×45mm)、ニッケルメッシュ製の対極(50mm×100mm)、及びAg/AgCl参照電極を浸漬した。
次に、室温(20℃)において、作用電極に、参照電極に対して0.8Vの電圧を印加し、25分間静置した。これによりピロールが重合し、作用電極の全面に、p−トルエンスルホン酸イオンがドープされたポリピロールが厚み50μmの薄膜として析出した。
この薄膜を作用電極から剥離させた後、縦12mm×横5mmに切り出した。その後、図1に示すように、下部クランプ20と上部クランプ24で薄膜を把持するとともに、濃度が0.5mol/lであるパーフルオロメタンスルホニルイミドリチウム塩の水溶液を電解液14として容器12内に収容した。なお、上部クランプ24に連結されたワイヤ22の先端には、薄膜に作用する応力が0.5MPaとなるように重錘34を取り付けた。
次に、下部クランプ20とポテンシオスタット28とを電気的に接続した後、電解液14に白金製の対極40(45mm×60mm)、及びAg/AgCl参照電極42を浸漬し、これら対極40及び参照電極42を前記ポテンシオスタット28に電気的に接続した。
そして、掃引速度を2mV/秒とし、参照電極42に対して−0.8〜0.8Vで掃引するサイクルを複数回繰り返した。この掃引サイクル中、薄膜の変位量をレーザ変位計で測定するとともに、元の長さに基づいて伸縮率を求めた。また、掃引電圧及び電流の変化を調べた。5サイクルまでの結果を、図3に併せて示す。
この図3から諒解されるように、1サイクル目、3サイクル目、5サイクル目のそれぞれで5%、5%、9%であった。すなわち、掃引サイクルを5回行うことにより、伸縮率が大幅に向上した。
さらに、掃引サイクルを続行したときの伸縮率を、1〜5サイクル目までの伸縮率とともに図4に併せて示す。この図4に示されるように、前記薄膜は、6サイクル目以降であっても、伸張方向(+側)に6%以上、収縮方向(−側)に3%以上、合計で概ね9%以上の伸縮率を維持する。すなわち、この薄膜は、酸化還元反応を繰り返した場合であっても優れた耐久性を維持することができる。
その一方で、掃引サイクルの進行に伴う薄膜の構造変化を、全反射測定(ATR)法と、表面増強赤外吸収法(SEIRA)法とを結合したATR−SEIRA法によって調べた。
図5は、ATR−SEIRA法に使用される装置60の模式的構成図である。この装置60は、円筒体を半分に切り欠いた形状のプリズム62と、該プリズム62の平坦面に接合された溶液保持セル64と、前記平坦面に金メッキとして形成された作用電極66と、前記溶液保持セル64に一部が挿入されたAg/AgCl参照電極68と、前記溶液保持セル64内に全体が挿入された白金製の対極70とを有する。作用電極66と対極70間に電位を印加することにより、溶液保持セル64内で電気化学反応を進行させることが可能である。
そして、電気化学反応が進行している際にプリズム62を通過する赤外光を照射すれば、赤外光が作用電極66の界面で全反射される。この全反射光の赤外吸収スペクトルを測定することにより、作用電極66上で生じている電気化学反応に伴う変化につき、いわゆるその場観察を行うことができる。
ピロールが0.3mol/l、p−トルエンスルホン酸ナトリウム塩が0.2mol/lとなるように純水に溶解して重合用溶液を調製した後、この重合用溶液を前記溶液保持セル64に収容した。さらに、前記作用電極66、前記参照電極68及び前記対極70をポテンシオスタット28に電気的に接続し、室温(20℃)で、作用電極66に、参照電極68に対して0.8Vの電圧を8秒間印加した。これにより、p−トルエンスルホン酸イオンがドープされたポリピロールを作用電極66上に得た。
溶液保持セル64から重合用溶液を排出し、純水で洗浄した後、濃度が0.5mol/lであるパーフルオロメタンスルホニルイミドリチウム塩の水溶液を溶液保持セル64に収容した。その後、掃引速度を2mV/秒とし、作用電極66に、参照電極68に対して−0.8〜0.8Vで掃引するサイクルを9回繰り返した。この掃引サイクル中、電位が0.8Vであるときに赤外吸収スペクトル測定を行い、ポリピロールの吸収スペクトルに変化があるか否かを観察した。
各回の吸収スペクトルを、掃引サイクルが行われる前のものの吸収スペクトルと併せて図6に示す。図6中、No.0が掃引サイクルが行われる前のものの吸収スペクトルであり、No.1〜No.9の各々が1回目〜9回目の掃引サイクルが終了したものの吸収スペクトルである。
図6から諒解されるように、掃引サイクルを行う前のものでは、ポリピロールの構造中の共役二重結合に由来する吸収ピークが1545cm-1に出現した。この吸収ピークは、1サイクル目の掃引操作が終了した後にも出現していた。このことから、掃引サイクルを1回行うのみでは、ポリピロールに何らの変化がないことが分かる。
これに対し、5回目の掃引サイクルが終了すると、ポリピロールの複素5員環中の共役二重結合に由来する吸収ピークが1572cm-1にシフトするとともに、1530cm-1、1700cm-1に新たなピークが出現していることが認められる。この中、1700cm-1のピークはカルボニル基に由来するものであることから、5回目の掃引サイクルが終了した時点で、ポリピロールの繰り返し単位である複素5員環式化合物にカルボニル基が結合したことが諒解される。
そして、6サイクル目以降の吸収スペクトルは、5サイクル目が終了した導電性高分子の吸収スペクトルと略同一である。このことから明らかなように、導電性高分子にカルボニル基を結合させることにより、掃引サイクル(酸化還元反応)を繰り返しても、導電性高分子の高分子主鎖が分解することを抑制することができる。その結果、耐久性が向上したものと推察される。
ピロール及びベンゼンスルホン酸ナトリウム塩がともに0.2mol/lとなるように純水に溶解して、重合用溶液を調製した。以降は実施例1に準拠して、ベンゼンスルホン酸イオンがドープされたポリピロールを厚み50μmの薄膜として作用電極に析出させた。
この薄膜を作用電極から剥離させた後、縦8.6mm×横5mmに切り出した。その後、実施例1に準拠して上記の掃引サイクルを複数回繰り返した。この掃引サイクル中の薄膜の伸縮率、掃引電圧及び電流の変化を、図7に併せて示す。図7に示されるように、1サイクル目、3サイクル目の終了時点での伸縮率が5%、6%であったのに対し、5サイクル目の終了時点では10%であった。すなわち、この実施例2においても、掃引サイクルを5回行うことによって伸縮率が大幅に向上した。
図7からは、前記薄膜が、6サイクル目以降であっても12%以上の伸縮率を維持することも分かる。すなわち、この薄膜もまた、酸化還元反応を繰り返した場合であっても優れた耐久性を維持することができる。
ピロール及びp−エチルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩がともに0.2mol/lとなるように純水に溶解して、重合用溶液を調製した。以降は実施例1、2に準拠して、p−エチルベンゼンスルホン酸イオンがドープされたポリピロールを厚み31μmの薄膜として作用電極に析出させた。
この薄膜を作用電極から剥離させた後、縦8.9mm×横5mmに切り出した。その後、実施例1、2に準拠して上記の掃引サイクルを複数回繰り返した。この掃引サイクル中の薄膜の伸縮率、掃引電圧及び電流の変化を、図8に併せて示す。図8に示されるように、1サイクル目、3サイクル目の終了時点での伸縮率が2%、4%であったのに対し、5サイクル目の終了時点では5%であった。すなわち、実施例3においても、掃引サイクルを5回行うことによって伸縮率が向上することが認められた。
図8からは、前記薄膜が、6サイクル目以降であっても伸縮率が略4%で維持されていることが諒解される。すなわち、この薄膜もまた、酸化還元反応を繰り返した場合であっても優れた耐久性を維持することができる。
ピロール及びm−キシレンスルホン酸ナトリウム塩がともに0.2mol/lとなるように純水に溶解して、重合用溶液を調製した。以降は実施例1〜3に準拠して、m−キシレンスルホン酸イオンがドープされたポリピロールを厚み27μmの薄膜として作用電極に析出させた。
この薄膜を作用電極から剥離させた後、縦8.3mm×横5mmに切り出した。その後、実施例1〜3に準拠して上記の掃引サイクルを複数回繰り返した。この掃引サイクル中の薄膜の伸縮率、掃引電圧及び電流の変化を、図9に併せて示す。図9に示されるように、1サイクル目、3サイクル目の終了時点での伸縮率がともに2%であったのに対し、5サイクル目の終了時点では4%であった。すなわち、実施例4においても、掃引サイクルを5回行うことによって伸縮率が向上することが認められた。
図9からは、前記薄膜が、6サイクル目以降であっても伸縮率が4%(+側に約2%〜約6%)を超える値となっていることも分かる。すなわち、この薄膜もまた、酸化還元反応を繰り返した場合であっても優れた耐久性を維持することができる。
比較例1
ピロールが0.3mol/l、テトラフルオロホウ酸テトラブチルアンモニウム塩が0.5mol/lとなるように純水に溶解して、重合用溶液を調製した。以降、実施例1〜4と同様の重合用装置(図2参照)を構成し、室温(20℃)において、電流密度を0.2mA/cm2として4時間静置し、テトラフルオロホウ酸イオンがドープされたポリピロールを、厚み20μmの薄膜として作用電極の全面に析出させた。
この薄膜を作用電極から剥離させた後、縦14mm×横5mmに切り出した。その後、実施例1〜4と同一の掃引サイクルを10回繰り返し、薄膜の伸縮率を求めるとともに、掃引電圧及び電流の変化を調べた。結果を、図10に併せて示す。
この図10から諒解されるように、1サイクル目の終了時点での伸縮率は14%であったが、サイクル数の増加とともに伸縮率が減少し、10サイクル目の終了時点では僅かに3.6%であった。すなわち、耐久性が低かった。
比較例2
ピロール及びパーフルオロメタンスルホニルイミドイオンの双方が0.2mol/lとなるように安息香酸メチルに溶解して、重合用溶液50を調製した。この重合用溶液を、実施例1と同様にATR−SEIRA法に使用される装置60(図5参照)の溶液保持セル64に収容した後、作用電極66、参照電極68及び対極70をポテンシオスタット28に電気的に接続し、室温(20℃)において、電流密度を0.2mA/cm2として90秒間通電した。これにより、パーフルオロメタンスルホニルイミドイオンがドープされたポリピロールの薄膜を作用電極66上に得た。
溶液保持セル64から重合用溶液を排出した後、該溶液保持セル64に、水とプロピレンカーボネートが体積比で60:40の割合で混合された溶媒にパーフルオロメタンスルホニルイミドリチウム塩が0.5mol/lとなるように添加された溶液を収容した。その後、掃引速度を2mV/秒とし、作用電極66に、参照電極68に対して−0.9〜0.7Vで掃引するサイクルを4回繰り返した。この掃引サイクル中、電位が0.7Vであるときに赤外吸収スペクトル測定を行い、ポリピロールの吸収スペクトルに変化があるか否かを観察した。
各回の吸収スペクトルを図11に併せて示す。図11中、No.1〜No.4の各々が1回目〜4回目の掃引サイクルが終了したものの吸収スペクトルである。
吸収スペクトル中、1560cm-1付近の吸収ピークは、上記構造式(3)に示されるように、酸化状態にあるポリピロールの共役構造に由来するものである。この吸収ピークは、図11中のNo.1〜No.4を対比して諒解されるように、掃引サイクルの回数が増加するにつれて減少する。この理由は、強酸イオンであるパーフルオロメタンスルホニルイミドイオンがドープされたポリピロールに対して掃引サイクル、換言すれば、酸化・還元を繰り返すと、パーフルオロメタンスルホニルイミドイオンを源とするフッ素イオンがピロール環の芳香族二重結合部分に対して結合する付加反応が生じて下記の構造式(11)に示される構造となり、その結果、酸化状態における共役構造が消失するからであると推察される。
Figure 2009239996
すなわち、酸化・還元を繰り返した場合、酸化状態における共役構造が維持できなくなるために酸化還元反応が起こり難くなり、従って、耐久性が低いものとなるといえる。
本実施の形態に係るアクチュエータの縦断面概略構成図である。 図1中のアクチュエータ素子を作製するための重合用装置の縦断面概略構成図である。 実施例1のアクチュエータ素子において、5サイクル目の掃引サイクルの終了時点での伸縮率、掃引電圧及び電流の変化を示すグラフである。 実施例1のアクチュエータ素子において、掃引サイクルを繰り返したときの伸縮率、掃引電圧及び電流の変化を示すグラフである。 ATR−SEIRA法に使用される装置の模式的構成図である。 実施例1のアクチュエータ素子において、掃引サイクルの繰り返しに伴う吸収スペクトルの変化を示す赤外吸収スペクトル測定結果である。 実施例2のアクチュエータ素子において、掃引サイクルを繰り返したときの伸縮率、掃引電圧及び電流の変化を示すグラフである。 実施例3のアクチュエータ素子において、掃引サイクルを繰り返したときの伸縮率、掃引電圧及び電流の変化を示すグラフである。 実施例4のアクチュエータ素子において、掃引サイクルを繰り返したときの伸縮率、掃引電圧及び電流の変化を示すグラフである。 比較例1のアクチュエータ素子において、掃引サイクルを繰り返したときの伸縮率、掃引電圧及び電流の変化を示すグラフである。 比較例2のアクチュエータ素子において、掃引サイクルの繰り返しに伴う吸収スペクトルの変化を示す赤外吸収スペクトル測定結果である。
符号の説明
10…アクチュエータ 14…動作電解液
16…アクチュエータ素子 20…下部クランプ
22…ワイヤ 24…上部クランプ
28…ポテンシオスタット 34…重錘
50…重合用溶液 40、54、70…対極
42、56、68…参照電極 58、66…作用電極
60…装置 62…プリズム
64…溶液保持セル

Claims (2)

  1. ドーパントがドープされた導電性高分子が、アニオンを含む動作電解液中で電気的に酸化還元されることに伴って伸縮するアクチュエータ素子として機能するアクチュエータであって、
    前記アニオンが、フッ素元素を含有する強酸イオンであり、
    前記ドーパントが、フッ素元素を含有しない芳香族スルホン酸イオンであり、
    前記導電性高分子が、複素5員環式化合物を繰り返し単位とするものであり、
    前記導電性高分子が酸化した状態にあるとき、前記複素5員環式化合物の中の少なくとも一部に、カルボニル基が結合していることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 請求項1記載のアクチュエータにおいて、前記アニオンがパーフルオロメタンスルホニルイミドイオン、前記ドーパントがベンゼンスルホン酸イオン又はp−トルエンスルホン酸イオン、前記導電性高分子がピロールを繰り返し単位とする高分子又はその誘導体であることを特徴とするアクチュエータ。
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