JP2009239860A - 圧電振動片及びその製造方法 - Google Patents

圧電振動片及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、振動周波数が温度変化の影響を受けにくい特性を有する圧電振動片及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】腕部18と励振部23とからなる部位が、温度が高くなるほど固有振動周波数が低くなる特性を有するベース1を用意する。その後に、腕部18の第1の区間19に、温度が高くなるほど固有振動周波数が高くなる特性を有するシリコン酸化膜30を、膜厚を調整して支持させることで、腕部18と励振部23とからなる部位の温度に対する固有振動周波数の特性を調整する。その後に、腕部18の第1の区間19よりも基部16から離れた第2の区間21に、錘金属膜28を、膜厚を調整して支持させることで、腕部18の駆動時の振動周波数を調整する。振動周波数の調整は、シリコン酸化膜30の膜厚に影響を与えないように行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧電振動片及びその製造方法に関する。
従来、発振器などに使用される圧電振動片の振動周波数を調整するために、レーザービームによって振動腕の金属膜の一部を除去することが知られている(特許文献1)。詳しくは、金属膜の一部を除去することで、その重さが減少して、振動周波数が調整される。しかし、圧電振動片は、温度が変化すると振動周波数も変化するので何らかの対策が必要であった。具体的には、シリコンをベースに圧電膜を形成した振動片は、温度に対する周波数変動が、負の温度係数を有し、また、その温度係数の絶対値が大きい。また、温度係数の絶対値が比較的小さい水晶をベースに圧電膜を形成した振動片であっても、小型化に伴ない圧電膜の温度係数の影響が大きくなり、使用温度による周波数の差が大きいことが問題となる。そのため、周波数の温度係数を補償する対策が必要であった。
特開2002−252546号公報
本発明は、振動周波数が温度変化の影響を受けにくい特性を有する圧電振動片及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る圧電振動片の製造方法は、
(a)基部及び前記基部から延びる腕部と、前記腕部の長さ方向の第1の区間に支持された励振部と、を含むベースであって、前記腕部と前記励振部とからなる部位が、温度が高くなるほど固有振動周波数が低くなる特性を有するベースを用意する工程と、
(b)前記(a)工程後に、前記腕部の前記第1の区間に、シリコン酸化膜を、膜厚を調整して支持させることで、前記腕部と前記励振部とからなる前記部位の温度に対する固有振動周波数の特性を調整する工程と、
(c)前記(b)工程後に、前記腕部の前記第1の区間よりも前記基部から離れた第2の区間に、錘金属膜を、支持させることで、前記腕部の駆動時の振動周波数を調整する工程と、
を含み、
前記(c)工程は、前記金属膜の膜厚を選択的に調整する工程を含む。本適用例によれば、温度が高くなるほど固有振動周波数が低くなる特性を有するベースに、これとは反対の特性を有するシリコン酸化膜を支持させることで、特性が打ち消し合って、振動周波数が温度変化の影響を受けにくい特性になる。
[適用例2]本適用例に係る圧電振動片の製造方法において、
前記基部及び前記腕部はシリコン又は水晶からなり、
前記励振部は圧電膜と前記圧電膜を挟む一対の電極膜とを有する。
[適用例3]本適用例に係る圧電振動片の製造方法において、
前記(b)工程は、さらに、前記シリコン酸化膜をエッチング工程を有する。
[適用例4]本適用例に係る圧電振動片の製造方法において、
前記(c)工程前に、前記錘金属膜を前記ベースに形成し、
前記(c)工程で、前記錘金属膜の一部を除去する。
[適用例5]本適用例に係る圧電振動片は、
基部及び前記基部から延びる腕部と、前記腕部の長さ方向の第1の区間に支持された励振部と、を含むベースであって、前記腕部と前記励振部とからなる部位が、温度が高くなるほど固有振動周波数が低くなる特性を有するベースと、
前記腕部の前記第1の区間に支持され、前記腕部と前記励振部とからなる部位の温度が高くなるほど固有振動周波数が高くなる特性を調整シリコン酸化膜と、
前記腕部の前記第1の区間よりも前記基部から離れた第2の区間に支持された錘金属膜と、
を含む。
[適用例6] 本適用例に係る圧電振動片において、
前記基部及び前記腕部はシリコン又は水晶からなり、
前記励振部は圧電膜と前記圧電膜を挟む一対の電極膜とを有する圧電振動片。
図1(A)〜図4は、本発明の実施の形態に係る圧電振動片の製造方法を説明する図である。本実施の形態では、ベース1を用意する。図1(A)〜図1(C)は、ベースを用意するまでの工程を説明する図である。
ベース1は、基部16及び基部16から延びる腕部18を有する支持体10を含む。支持体10は、水晶(例えば、Zカット板、ATカット板、Xカット板)から構成してもよいし、シリコンから構成してもよい。支持体10は、相互に反対を向いて厚みを定義する第1及び第2の表面12,14を有する。支持体10は、基部16及び基部16から厚み方向に直交して延びる1つ又は複数(奇数個)の腕部18を含む。複数の腕部18の並ぶ方向において中間に位置する1つの腕部18の幅は、残りの腕部18の幅よりも広くてもよいし、同じであってもよい。ただし、全ての腕部18は、同じ厚みになっている。この形状は、板材をエッチング(ウエットエッチング及びドライエッチングの少なくとも一方)することによって得ることができる。
図1(A)に示すように、腕部18のそれぞれの第1の表面12に下部電極膜20を形成する。腕部18の並ぶ方向において奇数番目(以下、単に「奇数番目」という。)の複数の腕部18上の下部電極膜20は、相互に電気的に接続されるように形成する。腕部18の並ぶ方向において偶数番目(以下、単に「偶数番目」という。)の腕部18が複数ある場合(図示せず)には、偶数番目の複数の腕部18上の下部電極膜20は、相互に電気的に接続されるように形成する。下部電極膜20は、基部16上に至るように形成し、基部16上で下部電極膜20を電気的に接続する。下部電極膜20の形成は、スパッタリングや蒸着によって導電膜を形成し、その後、導電膜をエッチングによってパターニングするプロセスを含んでもよい。あるいは、パターニングされたマスクを支持体10に形成してから、支持体10のマスクに覆われていない領域に導電膜を形成してもよい。
図1(B)に示すように、下部電極膜20上に圧電膜22を形成する。圧電膜22は、ZnO、AlN、PZTなどの水晶よりも圧電性の高い材料から形成する。圧電膜22は、下部電極膜20の、腕部18上の部分の全体を覆っている。圧電膜22は、下部電極膜20の、基部16上の部分に開口24を有するように形成する。開口24は、奇数番目(又は偶数番目)の腕部18上にある下部電極膜20を電気的に接続する部分に配置する。圧電膜22の形成には、材料を除いて、下部電極膜20を形成する技術の他、CVD法、PVD法、ゾルゲル法などを適用することができる。
図1(C)に示すように、圧電膜22上に上部電極膜26を形成する。奇数番目の複数の腕部18上の上部電極膜26は、相互に電気的に接続されるように形成されている。偶数番目の腕部18が複数ある場合(図示せず)には、偶数番目の複数の腕部18上の上部電極膜26は、相互に電気的に接続されるように形成されている。上部電極膜26は、基部16上に至るように形成し、基部16上で上部電極膜26を電気的に接続する。また、上部電極膜26は、圧電膜22の開口24を介して、下部電極膜20と電気的に接続させる。詳しくは、奇数番目の腕部18上にある下部電極膜20と、偶数番目の腕部18上にある上部電極膜26とを電気的に接続し、偶数番目の腕部18上にある下部電極膜20と、奇数番目の腕部18上にある上部電極膜26とを電気的に接続する。上部電極膜26の形成には、下部電極膜20を形成する技術を適用することができる。
例えば上述した工程によってベース1を用意する。ベース1は、基部16及び基部16から延びる腕部18を含む。ベース1は、腕部18の長さ方向の第1の区間19に支持された上部電極膜26と、下部電極膜20と、それらに挟まれた圧電膜22を含む。腕部18の第1の区間19に支持された上部電極膜26と、下部電極膜20と、それらに挟まれた圧電膜22とが励振部23を構成する。ここで、第1の区間および励振部は、腕部の長さよりも短くして基部に近く配置するが、腕部18の基部との付根から先端まで形成しても良い。このように形成された腕部18と励振部23からなる部位は、温度が高くなるほど固有振動周波数が低くなる特性(以下「負特性」という。)を有する。支持体10がシリコンで形成される場合は、支持体10自体が負特性を有する。支持体10が水晶で形成される場合は、支持体10自体は固有振動周波数は温度に影響されにくい特性を有するが、上部電極膜26及び下部電極膜20が金属から構成されるとそれが負特性を有するので、腕部18および励振部23からなる部位が全体として負特性を有することになる。特に小型化した場合には強い負特性になる。
本実施の形態では、腕部18の第1の区間19に、シリコン酸化膜30をその膜厚を調整して支持させる。シリコン酸化膜30は、温度が高くなるほど固有振動周波数が高くなる特性(正特性)を有する。これにより、腕部18および励振部23からなる部位の温度に対する固有振動周波数の特性を調整する。本実施の形態によれば、温度が高くなるほど固有振動周波数が低くなる特性を有するベース1に、これとは反対の特性を有するシリコン酸化膜30を支持させることで、特性が打ち消し合って、振動周波数が温度変化の影響を受けにくい特性になる。
温度に対する固有振動周波数の特性を調整した後に、腕部18の第1の区間19よりも基部16から離れた第2の区間21に、錘金属膜28を、膜厚を調整して支持させる。これにより、腕部18の駆動時の振動周波数を調整する。この工程は、腕部18の第1の区間19では、シリコン酸化膜30の膜厚に影響を与えないように行う。そこで、錘金属膜28の膜厚を選択的に調整する。ただし、シリコン酸化膜30の膜厚の一部が変化しても、第1の区間以外の領域での変化であれば、シリコン酸化膜30による温度特性の補償効果は確保できる。
温度に対する固有振動周波数の特性を調整する工程は、シリコン酸化膜30をベース1に形成する工程と、その後にシリコン酸化膜30をエッチングする工程と、を含んでもよい。また、腕部18の駆動時の振動周波数を調整する工程は、錘金属膜28をベース1に形成する工程と、その後に錘金属膜28をトリミングする工程と、を含んでもよい。具体的な工程の一例を挙げると次の通りである。
図2〜図4は、温度に対する固有振動周波数の特性を調整する工程と、腕部18の駆動時の振動周波数を調整する工程を説明する図である。
図2に示すように、少なくとも腕部18の第1の区間19にシリコン酸化膜30を形成する。シリコン酸化膜30は、腕部18の全体に形成してもよいし、基部16にも形成してよい。シリコン酸化膜30は、上部電極膜26の上に形成すればその後にエッチング可能である。あるいは、シリコン酸化膜30を、下部電極膜20の下(第1の表面12上)に形成しても、下部電極膜20からはみ出す部分はエッチング可能である。シリコン酸化膜30は、第2の表面14にも形成してよいが、錘金属膜28をその後トリミングするにはこれを覆わないように形成する。さらに、シリコン酸化膜30は、少なくとも腕部18の第1の区間19において、腕部18の側面(第1及び第2の表面12,14を接続する面。以下同じ。)に形成してもよいし、基部16の側面に形成してもよいし、支持体10全体の側面に形成してもよい。
また、腕部18の第2の表面14に錘金属膜28を形成する。錘金属膜28は、腕部18の、基部16とは反対側の先端部(腕部18の長さ方向の中間点よりも先端側の部分)の第2の区間21に形成する。第2の表面14には、錘金属膜28を除いて、電極膜が形成されていない。
図3に示すように、シリコン酸化膜30をエッチングする。エッチングには、CF,Cなどのプラズマガスを使用したドライエッチングを適用することができる。シリコン酸化膜30をエッチングするときに、これが形成されていない部分(例えば腕部18の側面など)がエッチングされてもよい。また、シリコン酸化膜30をエッチングするときに、錘金属膜28の表面がエッチングされるとしても、錘金属膜28を残すようにエッチングを止める。あるいは、錘金属膜28をマスクで覆ってエッチングを防止してもよい。
図4に示すように、錘金属膜28を除去する。この工程は、腕部18の第1の区間19のシリコン酸化膜30の膜厚に影響を与えないように行う。そこで、錘金属膜28の膜厚を選択的に調整するが、第1の区間19以外では、シリコン酸化膜30の膜厚に影響をあたえてもシリコン酸化膜30による周波数の温度特性を補償する機能を確保できる。錘金属膜28の除去は、錘金属膜28に対してレーザービーム照射によるトリミングやイオンビームによる膜厚調整によって行う。ここで、シリコン酸化膜30の膜厚の一部が変化しても、第1の区間以外の領域での変化であれば、シリコン酸化膜30による温度特性の補償効果は確保できる。そのため、レーザービームやイオンビームの照射範囲を、錘金属膜28が形成されている第2の領域よりも広くすることができる。錘金属膜28の除去によって、錘金属膜28を軽くすることができる。錘金属膜28が形成された腕部18の先端部の重さが重いほど腕部18の振動周波数が低くなり、軽いほど腕部18の振動周波数が高くなる。これを利用して周波数調整を行うことができる。周波数調整は、圧電振動片を駆動させてその振動周波数を測定しながら行う。
本実施の形態に係る圧電振動片100は、ベース1を含む。ベース1は、基部16及び基部16から延びる腕部18と、腕部18の長さ方向の第1の区間19に支持された上部電極膜26と、下部電極膜20と、それらに挟まれた圧電膜22を含む。腕部18の第1の区間19に支持された上部電極膜26と、下部電極膜20と、それらに挟まれた圧電膜22が励振部23を構成する。支持部10と励振部23は、温度が高くなるほど固有振動周波数が低くなる特性を有する。腕部18の第1の区間19には、温度が高くなるほど固有振動周波数が高くなる特性を有するシリコン酸化膜30が支持されている。腕部18の第1の区間19よりも基部16から離れた第2の区間21には錘金属膜28が支持されている。
図5は、本発明の実施の形態に係る圧電振動片を備えた圧電振動子の製造方法を説明する図である。本実施の形態では、上述したプロセスによって圧電振動片100を得る。
振動子の製造方法では、パッケージ32を用意する。パッケージ32は、圧電振動片100を固定するための底部34と、底部34に接続され、圧電振動片100を囲う枠壁部36と、を含む。パッケージ32は、その全体を金属で形成してもよいが、主としてセラミックス等の非金属で形成する場合には、枠壁部36の上端面はメタライズされている。底部34には、真空引きを行うための通気孔38が形成されている。パッケージ32(底部34)の内面には固定電極40が形成されている。パッケージ32(底部34)の外面には外部端子42が形成されている。固定電極40と外部端子42は図示しない配線で電気的に接続されている。外部端子42は、ハンダなどによって回路基板の配線パターン(図示せず)に実装される。パッケージ32の枠壁部36には、ロウ接合によってリング44を固定しておく。
そして、圧電振動片100をパッケージ32の内部に収容する。圧電振動片100は、第2の表面14を底部34に向けて、上部電極膜26又は下部電極20から支持部10の側面又は開口24を通って第1の表面12に引き出される引出し電極25が固定電極40に対向するように配置される。圧電振動片100は、腕部18が基部16から枠壁部36に向かって延びるように固定する。引出し電極25と固定電極40とを接合部材46(狭義には導電性接着剤)を介して電気的機械的に接続し、基部16を底部34に固定して、腕部18をパッケージ32から浮かす。底部34は、腕部18の先端部と対向する領域が低くなっており、腕部18が曲がっても底部34に接触し難いようになっている。
パッケージ32と圧電振動片100の固定は接合部材46によって図る。接合部材46は、導電性樹脂材料やハンダ等の金属材料であってもよい。金属材料は加熱してもガスが出ないので好ましい。接合部材46は、基部16とパッケージ32を接合し、腕部18をパッケージ32から浮いた状態に保持する。接合部材46は、基部16にある上部電極膜26と固定電極40を電気的及び機械的に接合する。
リング44には、蓋48を固定する。蓋48は、圧電振動片100が固定されるパッケージ32とオーバーラップしてパッケージ32の開口を塞ぐ。蓋48は、表面及び裏面を貫通する貫通穴50を有する。貫通穴50は、円形の開口形状をなしている。蓋48は、ガラス又は樹脂などの材料からなる光透過性部材52を含む。光透過性部材52は、貫通穴50の内面に密着してなる。光透過性部材52を通して、レーザービームを照射して、錘金属膜28をトリミングしてもよい。パッケージ32の開口を蓋48によって塞いだ後に、パッケージ32に形成された通気孔38を介して、蓋48によって塞がれたパッケージ32内を真空にし、その後、ロウ材54で通気孔38を塞ぐ。
図6は、本発明の形態に係る製造方法により製造された圧電振動子の動作を説明する断面図である。本実施の形態により製造される圧電振動子は、上記プロセスから自明な構成を含む。
本実施の形態では、上部電極膜26と下部電極膜20は、クロス配線によって交流電源に接続され、駆動電圧としての交番電圧が印加されるようになっている。奇数番目の腕部18の上部電極膜26と偶数番目の腕部18の下部電極膜20が同電位であり、奇数番目の腕部18の下部電極膜20と偶数番目の腕部18の上部電極膜26が同電位である。上部電極膜26と下部電極膜20の間に電圧を印加し、圧電膜22を伸縮させることで、支持体10の腕部18を屈曲振動させる。腕部18は、第1又は第2の表面12,14が向く方向に屈曲する。基本波モードの固有振動周波数で駆動すると、奇数番目の腕部18と偶数番目の腕部18は、互いに逆相振動となるように励振されて屈曲振動する。
圧電振動子100を使用して、発振器又はセンサを構成することができる。圧電振動子100を含む発振回路で発振器を構成すると、周波数精度の高い交流信号を得ることができる。また、圧電振動子100を使用したセンサは、物理量に応じて振動片の周波数が変動することを利用してその物理量を検出するセンサである。例えば、温度、加速度によって発生する応力、角速度によって発生するコリオリ力などを検出するセンサが例に挙げられる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、錘金属膜28を第1の表面12に形成しても良い。また、第2の表面14をパッケージ32の底部34に向けて圧電振動片100を配置してもよい。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
本発明の実施の形態に係る圧電振動片の製造方法を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る圧電振動片の製造方法を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る圧電振動片の製造方法を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る圧電振動片の製造方法を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る圧電振動片を備えた圧電振動子の製造方法を説明する図である。 本発明の形態に係る製造方法により製造された圧電振動子の動作を説明する断面図である。
符号の説明
1…ベース、 10…支持体、 12…第1の表面、 14…第2の表面、 16…基部、 18…腕部、 19…第1の区間、 20…下部電極膜、 21…第2の区間、 22…圧電膜、 23…励振部、 24…開口、 25…引出し電極、 26…上部電極膜、 28…錘金属膜、 30…シリコン酸化膜、 32…パッケージ、 34…底部、 36…枠壁部、 38…通気孔、 40…固定電極、 42…外部端子、 44…リング、 46…接合部材、 48…蓋、 50…貫通穴、 52…光透過性部材、 54…ロウ材、 100…圧電振動片

Claims (6)

  1. (a)基部及び前記基部から延びる腕部と、前記腕部の長さ方向の第1の区間に支持された励振部と、を含むベースであって、前記腕部と前記励振部とからなる部位が、温度が高くなるほど固有振動周波数が低くなる特性を有するベースを用意する工程と、
    (b)前記(a)工程後に、前記腕部の前記第1の区間に、シリコン酸化膜を、膜厚を調整して支持させることで、前記腕部と前記励振部とからなる前記部位の温度に対する固有振動周波数の特性を調整する工程と、
    (c)前記(b)工程後に、前記腕部の前記第1の区間よりも前記基部から離れた第2の区間に、錘金属膜を、支持させることで、前記腕部の駆動時の振動周波数を調整する工程と、
    を含み、
    前記(c)工程は、前記錘金属膜の膜厚を選択的に調整する工程を含む圧電振動片の製造方法。
  2. 請求項1に記載された圧電振動片の製造方法において、
    前記基部及び前記腕部はシリコン又は水晶からなり、
    前記励振部は圧電膜と前記圧電膜を挟む一対の電極膜とを有する圧電振動片の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載された圧電振動片の製造方法において、
    前記(b)工程は、さらに、前記シリコン酸化膜をエッチングする工程を有する圧電振動片の製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載された圧電振動片の製造方法において、
    前記(c)工程は、さらに、前記錘金属膜の一部を除去する工程を有する圧電振動片の製造方法。
  5. 基部及び前記基部から延びる腕部と、前記腕部の長さ方向の第1の区間に支持された励振部と、を含むベースであって、前記腕部と前記励振部とからなる部位が、温度が高くなるほど固有振動周波数が低くなる特性を有するベースと、
    前記腕部の前記第1の区間に支持され、前記腕部と前記励振部とからなる部位の温度が高くなるほど固有振動周波数が高くなる特性を調整するシリコン酸化膜と、
    前記腕部の前記第1の区間よりも前記基部から離れた第2の区間に支持された錘金属膜と、
    を含む圧電振動片。
  6. 請求項5に記載された圧電振動片において、
    前記基部及び前記腕部はシリコン又は水晶からなり、
    前記励振部は圧電膜と前記圧電膜を挟む一対の電極膜とを有する圧電振動片。
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