JP2009239857A - 画像処理装置及び画像処理装置の制御プログラム - Google Patents

画像処理装置及び画像処理装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】原稿に基づく原稿データに対する処理を行う画像処理装置及び画像処理装置の制御プログラムに関し、特に、当該原稿データ中におけるユーザ所望の必要部分に対する処理を容易に行い得る画像処理装置及び画像処理装置の制御プログラムを提供する。
【解決手段】多機能周辺装置は、対象ページ原稿に存在する切取線、切取線識別表示に基づいて、ユーザ所望の対象領域に係る処理対象領域データを生成する(S8)。複数の処理対象領域データが存在する場合(S10:YES)、多機能周辺装置は、ユーザの設定に基づいて、複数の処理対象領域データを含むページ合成データを生成する。全ての処理対象領域データに基づいて、ページ合成データで構成される合成データを生成すると、多機能周辺装置は、当該合成データを処理対象として、モード設定処理(S1)で設定された(「コピー」、「ファクシミリ送信」等)を実行する(S11)。
【選択図】図5

Description

本発明は、記憶手段に格納された原稿データに対する処理を行い得る画像処理装置及び画像処理装置の制御プログラムに関し、特に、原稿データに含まれる特定部分に対する処理を行い得る画像処理装置及び画像処理装置の制御プログラムに関する。
従来、ユーザは、画像処理装置を用いて、原稿に基づく原稿データ(即ち、画像データ)に対する種々の処理を行っている。原稿データに基づく種々の処理には、原稿データに基づくコピーや、原稿データに基づくファクシミリ送信等の種々の処理が含まれる。このように、画像処理装置を用いることで、ユーザは、原稿データに対して所望の処理を実行し得る。
ここで、当該原稿データの基となる原稿は、全て必要な内容のみで構成されているわけではない。即ち、当該原稿は、ユーザが処理を所望する内容部分(以下、必要部分という)と、ユーザが特に必要としていない内容部分(以下、不要部分という)と、で構成されている場合がある。
このような場合、画像処理装置で原稿データに基づく処理を行う際に、ユーザは、前記必要部分のみを対象とした処理(例えば、部分コピー等)を行う必要があった。
例えば、原稿に切取線が記載されている場合、当該切取線により区画される2つの部分の内、一方の部分の必要性に比べ、他方の部分の必要性が低い場合がある。具体例としては、イベント開催の通知と、切取線により前記イベント開催の通知から区画された当該イベントに対する参加・不参加の記入用紙が、一枚の原稿に記載されている場合が挙げられる。この場合も、ユーザは、必要部分(例えば、イベント開催の通知部分)のみを対象とした処理を行う必要があった。
この点を考慮した発明として、特許文献1記載の画像形成装置が知られている。この特許文献1記載の画像形成装置は、前記必要部分を対象とした部分コピーを行い得るように構成されている。具体的に、特許文献1では、ユーザは、必要部分又は不要部分を特定するための黒色ラインを原稿に対して記入する。そして、当該画像形成装置は、原稿に記入された黒色ラインに基づいて、前記必要部分を特定し、当該必要部分に基づく部分コピーを行う。これにより、当該特許文献1記載の画像形成装置は、原稿に黒色ラインを記入することで、ユーザ所望の必要部分に対する部分コピーを容易に行い得る。
特開平09−292794号公報
上述したように、上記特許文献1記載の画像形成装置の場合、ユーザは、必要部分及び不要部分を特定するために、当該原稿自体に黒色ラインを記入しなければならない。即ち、必要部分の部分コピーを行う場合、当該画像形成装置は、ユーザに「黒色ラインの記入作業」という作業負担を負わせてしまう。
又、当該画像形成装置は、黒色ラインに基づいて、原稿における必要部分と不要部分を区別する。従って、ユーザが記入する黒色ラインが不正確な場合、当該画像形成装置は、必要部分を精度よく特定することができず、ユーザが所望する部分コピーを提供し得ない。
又、複数の必要部分が存在した場合、これらの各必要部分から把握可能な情報を効率的に管理する必要性も生じる。この点、特許文献1記載の画像形成装置は、各原稿の部分コピーを行うことはできるが、部分コピーの対象となる部分の情報管理については、ユーザが自ら行わなければならない。即ち、ユーザは、部分コピーされた複数枚の出力結果を、自ら集めて編集管理する作業を行わなければならない。
本発明は、前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、記憶手段に格納された原稿データに対する処理を行い得る画像処理装置及び画像処理装置の制御プログラムに関し、特に、予め原稿に存在する特徴部分(即ち、切取線)を利用して、原稿データに含まれる特定部分に対して種々の処理を行うと共に、適切な情報管理を行い得る画像処理装置及び画像処理装置の制御プログラムを提供する。
前記課題を解決するために成された請求項1に係る画像処理装置は、ユーザによる操作が行われる操作手段と、ページ原稿に対応するページ原稿データが格納される記憶手段と、前記記憶手段に格納されたページ原稿データに基づいて、前記ページ原稿における切断対象部分の境界を示す切取線が当該ページ原稿データに対応するページ原稿に存在するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により、前記ページ原稿データに対応するページ原稿に前記切取線が存在すると判断された場合、前記切取線によって区画されるページ原稿上の領域の何れかに対応する部分のページ原稿データを抽出した処理対象領域データを特定する特定手段と、前記特定手段により特定された処理対象領域データが複数存在する場合、複数の処理対象領域データによって構成される合成データを生成する合成データ生成手段と、前記合成データ生成手段により生成された合成データに対して、前記操作手段により指定された内容の処理を実行する実行手段と、を備えること、を特徴とする。
そして、請求項2記載の画像処理装置は、請求項1記載の画像処理装置において、一の合成データを出力した場合における出力範囲を設定する設定手段と、を備え、前記合成データ生成手段は、前記設定手段により設定された出力範囲に基づいて、一の合成データを生成すること、を特徴とする。
又、請求項3記載の画像処理装置は、請求項1又は請求項2記載の画像処理装置において、前記操作手段による操作に基づいて、一の合成データを構成する前記処理対象領域データの数を指定する指定手段と、を備え、前記合成データ生成手段は、前記指定手段により指定された数の前記処理対象領域データで構成される一の合成データを生成すること、を特徴とする。
そして、請求項4記載の画像処理装置は、請求項1乃至請求項3記載の画像処理装置において、前記判断手段により、前記ページ原稿データに対応するページ原稿に前記切取線が存在すると判断された場合、前記ページ原稿データにおける切取線を含む所定範囲に対して、文字認識処理を実行する文字認識手段と、前記文字認識手段の文字認識処理結果に基づいて、前記切取線を示す切取線識別表示が前記所定範囲に含まれているか否かを検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記ページ原稿データにおける前記切取線の位置を確定する第1確定手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記ページ原稿データの方向を確定する第2確定手段と、を備えることを特徴とする。
又、請求項5記載の画像処理装置は、請求項1乃至請求項4記載の画像処理装置において、外部装置に対して、データ送信可能な送信手段と、を備え、前記実行手段は、前記合成データ生成手段により生成された合成データを送信するように、前記送信手段を制御すること、を特徴とする。
そして、請求項6記載の画像処理装置は、請求項1乃至請求項5記載の画像処理装置において、前記実行手段は、前記合成データ生成手段により生成された合成データを、データファイルとして前記記憶手段に格納すること、を特徴とする。
尚、請求項6における記憶手段は、ページ原稿データが格納される記憶手段と同じ記憶手段でなくてもよい。即ち、同一の画像処理装置に配設されている記憶装置(例えば、RAM、EEPROMやHDD等)であれば、請求項6の記憶手段として機能し得る。又、当該画像処理装置に接続されている外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ等)の記憶装置にデータファイルを格納するように構成することも可能である。
又、請求項7記載の画像処理装置は、請求項1乃至請求項6記載の画像処理装置において、印刷媒体に対する印刷を行う印刷手段と、を備え、前記実行手段は、前記合成データ生成手段により生成された合成データを、前記印刷媒体に印刷するように、前記印刷手段を制御すること、を特徴とする。
そして、請求項8記載の画像処理装置は、請求項1乃至請求項7記載の画像処理装置において、前記特定手段により、前記記憶手段に格納されたページ原稿データにおける処理対象領域データが特定された場合、当該処理対象領域データを前記記憶手段に格納する記憶制御手段と、前記記憶制御手段により、処理対象領域データが前記記憶手段に格納された場合、当該処理対象領域データに対応するページ原稿データを、前記記憶手段から消去するデータ消去手段と、を備えること、を特徴とする。
又、請求項9記載の画像処理装置は、請求項1乃至請求項8記載の画像処理装置において、画像が形成されたページ原稿の読取により、当該ページ原稿に基づくページ原稿データを生成し、当該ページ原稿データを前記記憶手段に格納する読取手段と、を備えることを特徴とする。
そして、請求項10記載の画像処理装置の制御プログラムは、ユーザによる操作が行われる操作手段と、ページ原稿に対応するページ原稿データが格納される記憶手段と、前記ページ原稿データに対する処理を実行可能な画像処理装置の制御プログラムにおいて、前記記憶手段に格納されたページ原稿データに基づいて、前記ページ原稿における切断対象部分の境界を示す切取線が当該ページ原稿データに対応するページ原稿に存在するか否かを判断する判断ステップと、前記ページ原稿データに対応するページ原稿に前記切取線が存在すると判断された場合、前記切取線によって区画されるページ原稿上の領域の何れかに対応する部分のページ原稿データを抽出した処理対象領域データを特定する特定ステップと、特定された処理対象領域データが複数存在する場合、複数の処理対象領域データによって構成される合成データを生成する合成データ生成ステップと、生成された合成データに対して、前記操作手段により指定された内容の処理を実行する実行ステップと、を備えること、を特徴とする。
又、請求項11記載の画像処理装置の制御プログラムは、請求項10記載の画像処理装置の制御プログラムにおいて、一の合成データを出力した場合における出力範囲を設定する設定ステップと、を備え、前記合成データ生成ステップにおいて、前記一の合成データは、前記設定ステップで設定された出力範囲に基づいて生成されること、を特徴とする。
そして、請求項12記載の画像処理装置の制御プログラムは、請求項10又は請求項11記載の画像処理装置の制御プログラムにおいて、前記操作手段による操作に基づいて、一の合成データを構成する前記処理対象領域データの数を指定する指定ステップと、を備え、前記合成データ生成ステップにおいて、前記一の合成データは、前記指定ステップで指定された数の前記処理対象領域データに基づいて生成されること、を特徴とする。
又、請求項13記載の画像処理装置の制御プログラムは、請求項10乃至請求項12記載の画像処理装置の制御プログラムにおいて、前記記憶手段に格納されたページ原稿データにおける処理対象領域データが特定された場合、当該処理対象領域データを前記記憶手段に格納する記憶制御ステップと、処理対象領域データが前記記憶手段に格納された場合、当該処理対象領域データに対応するページ原稿データを、前記記憶手段から消去するデータ消去ステップと、を備えること、を特徴とする。
請求項1記載の画像処理装置は、判断手段により、記憶手段に格納されたページ原稿データに対応するページ原稿に切取線が存在すると判断された場合、当該ページ原稿において切取線により区画される原稿の部分を処理対象範囲に設定する。そして、当該画像処理装置は、前記設定手段により設定された処理対象範囲に係るページ原稿データの部分を抽出した処理対象領域データを特定する。ページ原稿に当初から存在する「切取線」により特定される必要部分に対して、操作手段によって指定された内容の処理を行い得る。
更に、複数の処理対象領域データが存在する場合、当該画像処理装置は、複数の処理対象領域データで構成される合成データを生成する。そして、当該画像処理装置は、生成された合成データに対して、操作手段によって指定されて内容の処理を行う。この結果、当該画像処理装置は、複数の処理対象データに係る情報の管理に関する利便性をユーザに提供し得る。
請求項2記載の画像処理装置は、合成データ生成手段により合成データを生成する際に、設定手段により設定された出力範囲に基づいて、一の合成データを生成する。即ち、生成された合成データを出力した場合、当該合成データの内容は、設定手段によって設定されたユーザ所望の出力範囲に出力される。この結果、一の合成データはユーザが設定した出力範囲内に収まることとなり、当該画像処理装置は、複数の処理対象データに係る情報の管理に関する利便性を、更に向上させ得る。
請求項3記載の画像処理装置は、合成データ生成手段により合成データを生成する際に、指定手段により指定された数の処理対象領域データで構成される一の合成データを生成する。即ち、この場合における一の合成データの情報量は、指定手段で指定された数分の処理対象領域データの情報量に制限される。この結果、当該画像処理装置は、ユーザが一の合成データに係る情報量を指定することができ、複数の処理対象データに係る情報の管理に関する利便性を、更に向上させ得る。
請求項4記載の画像処理装置は、ページ原稿に切取線が存在する場合、文字認識手段により、切取線を含む所定範囲の原稿データに対して、文字認識処理を施す。そして、当該画像処理装置は、文字認識処理結果に基づいて、検出手段により、前記切取線を示す切取線識別表示が前記所定範囲に含まれているか否かを検出する。ここで、切取線には、通常、「切取線であることを示す文字やマーク(例えば、「切り取り線」の文字列)」が記載されている。即ち、これらの文字やマークが切取線識別表示である。そして、切取線の位置は、検出手段の検出結果に基づいて、第1確定手段により確定される。従って、当該画像処理装置は、切取線により区画されるユーザ所望の部分に対応する処理対象領域データを確実に抽出し得る。又、切取線識別表示を構成する文字やマークには、上下方向が規定されている。従って、第2検出手段は、検出手段の検出結果に基づいて、ページ原稿データの正しい方向を確定し得る。この結果、当該画像処理装置は、確実にユーザ所望の部分に対応する処理対象領域データを正しく抽出し、より確実な情報管理を可能とする。
請求項5記載の画像処理装置は、合成データ生成手段により生成された合成データを、送信手段によりファクシミリ送信し得る。この結果、当該画像処理装置は、合成データを構成する複数の処理対象領域データに係る情報をより迅速に送信し得る。又、この場合、当該合成データの受信側は、不要な部分のない、必要部分(即ち、各処理対象領域データの内容)のみで構成された出力結果を得ることができるので、情報の把握や情報管理を容易に行い得る。
請求項6記載の画像処理装置は、合成データ生成手段により生成された合成データを、データファイルとして記憶手段に格納する。上述したように、合成データを構成する各処理対象領域データは、ページ原稿データの一部である。従って、複数の処理対象領域データから成る合成データの情報量は、各対象領域データを含むページ原稿データ全ての情報量よりも小さくなる。従って、当該画像処理装置は、記憶手段に格納されるデータファイルの数及び情報量を削減し得る。この結果、ユーザは、処理対象領域データに係る情報管理を円滑に行い得る。更に、当該画像処理装置によれば、ユーザは、記憶手段の記憶容量を有効に活用し得る。
請求項7記載の画像処理装置は、印刷手段により、合成データ生成手段により生成された合成データを印刷媒体に印刷し得る。これにより、当該画像処理装置は、合成データを構成する全ての処理対象領域データを含む全てのページ原稿データを印刷する場合に比べ、消耗品(例えば、印刷媒体やインク等)の消費量を低減し得る。又、上記全てのページ原稿データを印刷した場合、不要部分が印刷された部分に対する作業がページ原稿ごとに生じ得るが、当該画像処理装置は、このような作業負担をユーザに強いることはない。
請求項8記載の画像処理装置は、記憶手段に格納されたページ原稿データにおける処理対象領域データが特定された場合、記憶制御手段により、当該処理対象領域データを記憶手段に格納する。そして、記憶制御手段により処理対象領域データが記憶手段に格納された場合、当該画像処理装置は、データ消去手段によって、記憶手段から、当該処理対象領域データに対応するページ原稿データを消去する。即ち、当該画像処理装置において、処理対象領域データが特定された場合、記憶手段は、処理対象領域データのみを格納する。この結果、当該画像処理装置によれば、ユーザは、ページ原稿データにおける不要部分(即ち、ページ原稿データにおける処理対象領域データ以外のデータ)に相当するデータが消去されることで、記憶手段の記憶容量を有効活用し得る。
請求項9記載の画像処理装置は、読取手段によるページ原稿の読取によって生成されたページ原稿データを記憶手段に格納する。従って、当該画像処理装置は、読取手段により読み取られたページ原稿データにおける処理対象領域データを特定し、合成データを生成する。この結果、当該画像処理装置によれば、印刷媒体(例えば、記録用紙等)に出力された複数のページ原稿を手にしたユーザも、当該ページ原稿における必要部分で構成された情報に関する処理を行い得る。
請求項10記載の画像処理装置の制御プログラムは、操作手段と、記憶手段と、を備え、ページ原稿データに対する処理を実行可能な画像処理装置で実行されることで、請求項1に係る画像処理装置と同様の効果を奏する。
請求項11記載の画像処理装置の制御プログラムは、操作手段と、記憶手段と、を備え、ページ原稿データに対する処理を実行可能な画像処理装置で実行されることで、請求項2記載の画像処理装置と同様の効果を奏する。
請求項12記載の画像処理装置の制御プログラムは、操作手段と、記憶手段と、を備え、ページ原稿データに対する処理を実行可能な画像処理装置で実行されることで、請求項3記載の画像処理装置と同様の効果を奏する。
請求項13記載の画像処理装置の制御プログラムは、操作手段と、記憶手段と、を備え、ページ原稿データに対する処理を実行可能な画像処理装置で実行されることで、請求項9記載の画像処理装置と同様の効果を奏する。
以下、本発明に係る画像処理装置を、多機能周辺装置(「MFP(Multi Function Peripheral)若しくは(Multi Function Printer)」ともいう)に具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る多機能周辺装置1の模式的な構成を示す断面図である。
多機能周辺装置1は、所謂、複合機であり、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、及び電話機能等を備えている。図1に示すように、多機能周辺装置1は、自動原稿送り装置2と、スキャナ部3と、プリンタ部4と、給紙トレイ部5とを有する。
スキャナ部3は、スキャナ装置22を備えている。スキャナ装置22は、自動原稿送り装置2により送られる原稿(例えば、ページ原稿)から画像データを読み取り、後述する原稿データ記憶エリア131に、当該画像データを原稿データ(例えば、ページ原稿データ)として格納する。
プリンタ部4は、レーザプリンタ30を有して構成されている。レーザプリンタ30は、Yステーション31、Mステーション32、Cステーション33、Kステーション34を備えている。Yステーション31には、イエローのトナーが収納されている。同様に、Mステーション32にはマゼンダのトナー、Cステーション33にはシアンのトナー、Kステーション34にはブラックのトナーが収納されている。また、レーザプリンタ30は、上記各ステーションのトナーを転写ドラム35に受け渡すための中間転写ベルト36や、定着用ローラ37を備えている。そして、レーザプリンタ30により画像が形成された記録用紙は、排紙スタッカ39へ排紙される。
給紙トレイ部5は、第1給紙トレイ51、第2給紙トレイ52、第3給紙トレイ53を備えている。そして、第1給紙トレイ51〜第3給紙トレイ53には、夫々、検出センサ54が配設されている。
次に、本実施形態に係る多機能周辺装置1の制御系構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図2は、多機能周辺装置1の制御系構成を示すブロック図である。
多機能周辺装置1は、CPU11、ROM12、RAM13、フラッシュメモリ14を備えている。そして、これらは、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下、「NCU19」という)等の各種周辺装置と共に、相互にバスライン25を介して接続されている。
多機能周辺装置1のCPU11は、上述した各機能(例えば、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能)を実現するための制御プログラムを実行する中央演算処理装置である。例えば、CPU11は、回線制御を行うNCU19を介して送受信される各種信号に従って、バスライン25により接続された装置各部を制御してファクシミリ動作、即ち、データ通信を実行する。ROM12は、この多機能周辺装置1で実行される制御プログラムを格納した書換不能なメモリである。当該ROM12には、後述するメイン制御処理プログラム(図5参照)、原稿方向特定処理プログラム(図8参照)、切取線確認処理プログラム(図10参照)、集約出力処理プログラム(図13参照)、ユーザ指定数配置処理プログラム(図15参照)、自動配置処理プログラム(図16参照)等の各種制御プログラムが格納されている。
RAM13は、多機能周辺装置1の各動作の実行時に、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。又、当該RAM13は、原稿データ記憶エリア131、受信データ記憶エリア132を備えている。原稿データ記憶エリア131は、スキャナ装置22により読み取られた原稿の画像データにより構成される原稿データが格納される記憶エリアである。当該原稿データは、一ページの原稿(即ち、ページ原稿)に基づくページ原稿データにより構成される。そして、受信データ記憶エリア132は、ファクシミリ機能に基づいて、他の多機能周辺装置1から受信した原稿データが一時的に格納される記憶エリアである。
フラッシュメモリ14は、書換可能な不揮発性のメモリである。そして、フラッシュメモリ14は、切取線識別データ記憶エリア141を有している。
切取線識別データ記憶エリア141には、後述する対象ページ原稿70に存在する切取線71を示す切取線識別表示73(例えば、「切り取り線」の文字列や「はさみマーク」等)を示す切取線識別データが複数種類記憶されている。本実施形態においては、切取線識別データ記憶エリア141に格納された切取線識別データは、後述する識別表示検出処理(S33)で参照される(図10参照)。この切取線識別データの詳細については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
そして、図2に示すように、多機能周辺装置1は、周辺装置として、NCU19、モデム20、バッファ21、スキャナ装置22、符号化部23、復号化部24、レーザプリンタ30、検出センサ54、操作パネル17、LCD18、アンプ27を備えている。尚、これらの周辺装置も、バスライン25を介して相互に接続されている。
そして、NCU19は、交換機29に対し回線の接続・切断等の通信制御処理を行う装置である。モデム20は、原稿データを変調・復調して伝送すると共に伝送制御用の各種手順信号を送受信する装置である。バッファ21は、相手側多機能周辺装置との間で送受信を行う際に、符号化された原稿データを含むデータを一時的に格納する記憶装置である。
スキャナ装置22は、上述したように、スキャナ部3の一部を構成する。そして、当該スキャナ装置22、原稿載置部2Aからページ単位で送られる原稿(例えば、対象ページ原稿70)を読み取り、ページ単位の画像データを生成する。スキャナ装置22により読み取られた画像データは、原稿データを構成する。そして、スキャナ装置22で読み取られた画像データは、原稿データ記憶エリア131に格納される。
符号化部23は、ファクシミリ送信の実行に際し、原稿データを符号化する部分である。そして、復号化部24は、バッファ21に記憶された受信データを読み出し、これを復号化する部分である。
レーザプリンタ30は、上述したように、第1給紙トレイ51〜第3給紙トレイ53に格納された記録用紙に対して、原稿データを印刷する印刷装置である。尚、ファクシミリ機能に基づいて原稿データを受信した場合、レーザプリンタ30は、前記復号化部24で復号化された画像データを印刷する。
操作パネル17は、複数のキーで構成された操作部である。当該操作パネル17は、複数の数字キーやカーソルキー及び上述したスタートキー等を備えている。この操作パネル17を構成する各キーの操作が行われると、入力信号がCPU11に送信され、入力信号に基づく制御が行われる。
LCD18は、液晶ディスプレイで構成された表示装置である。当該LCD18には、CPU11による制御に基づいて、多機能周辺装置1に関する種々の表示が行われる。例えば、LCD18は、当該多機能周辺装置1で実行可能な機能を選択する際に、モード選択画面(図6参照)、切取線モード設定画面(図7参照)を表示する。
又、アンプ27には、スピーカ28が接続され、呼出音などをこのスピーカ28から出力する。
更に、多機能周辺装置1は、NCU19、電話回線41を介して、交換機29に接続されている。この交換機29は、電話回線42を介して、相手先装置側の交換機(図示せず)に接続され、更に電話回線(図示せず)を介して相手先装置(図示せず)に接続されている。従って、多機能周辺装置1は、電話回線41、交換機29、電話回線42等を介して、相手先装置との間で原稿データのファクシミリ通信を行うことができる。
次に、本実施形態に係る多機能周辺装置1で利用される対象ページ原稿70の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図3は、対象ページ原稿70の構成に関する説明図である。
図3に示すように、対象ページ原稿70は、当該対象ページ原稿70を横断する切取線71を含んでいる。この切取線71は、破線又は実線で構成されている。そして、当該切取線71上もしくは近傍に、切取線識別表示73が配置されている。例えば、図3に示す対象ページ原稿70の場合、対象ページ原稿70を横断する破線(即ち、切取線71)の中央部分に位置する「切り取り線」の文字列は、切取線識別表示73に該当する。又、当該切取線71の左端部に配置された「はさみマーク」も切取線識別表示73に該当する。尚、切取線71が横断する方向は、対象ページ原稿70の縦方向であってもよい(図9参照)。
そして、対象ページ原稿70の印刷内容をスキャナ装置22で読み取ることにより、多機能周辺装置1は、対象ページ原稿70の内容に対応するページ原稿データを生成し得る。即ち、対象ページ原稿70に基づくページ原稿データには、切取線71及び切取線識別表示73に相当するデータが含まれる。
尚、原稿載置部2Aに複数枚の対象ページ原稿70が載置された場合、多機能周辺装置1は、当該複数枚分のページ原稿データで構成される原稿データを生成する。この場合においても、原稿データを構成する各ページ原稿データには、切取線71及び切取線識別表示73に相当するデータが含まれる。
次に、上述した切取線識別データ記憶エリア141に格納されている切取線識別データについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図4は、切取線識別データ記憶エリア141の記憶内容を模式的に示す説明図である。
図4に示すように、切取線識別データ記憶エリア141には、複数種類の切取線識別データが格納されている。
ここで、切取線71を有する原稿(即ち、対象ページ原稿70)において、破線又は実線の直線で描かれる切取線の近傍には、当該原稿を受け取った者が「当該直線が切取線であること」を認識し得るように、文字列やマークが付されている。これらの文字列やマークが本実施形態における「切取線識別表示73」に該当する。そして、切取線71を識別するための表示は、図4に示すように、種々多様な表現態様で表現される。従って、切取線識別データ記憶エリア141には、これらの各表現態様に対応する種類の切取線識別データが格納されている。尚、切取線識別表示73に相当する文字列やマークは、予め記憶されているもの以外に、ユーザが登録できるように構成されていてもよい。
次に、本実施形態に係る多機能周辺装置1で実行されるメイン制御プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図5は、本実施形態に係るメイン制御プログラムのフローチャートである。このメイン制御プログラムに基づく処理は、多機能周辺装置1の起動中において繰り返し実行される。
メイン制御プログラムの実行を開始すると、CPU11は、先ず、モード設定処理を実行する(S1)。このモード設定処理(S1)では、CPU11は、ユーザの操作に基づいて、多機能周辺装置1で実現可能な各機能から、ユーザ所望の機能を設定する。具体的には、モード設定処理(S1)では、CPU11は、先ず、モード設定画面をLCD18に表示する(図6参照)。図6に示すように、モード設定画面には、「通常モード」と「切取線モード」「詳細設定」が表示される。又、「通常モード」の表示には、通常モード設定時に実行する処理内容(即ち、「コピー」「印刷」「スキャン」「ファックス送信」)が対応付けられている。そして、「詳細設定」には、「ページ設定」「画質設定」が対応付けられている。「ページ設定」の設定内容は、記録用紙のサイズに関する規格(例えば、「A4」「B5等」)に準じたページサイズの種類を示す。そして、この「ページ設定」の設定内容は、後述するページ設定取得処理(S41)で参照される。従って、ユーザは、操作パネル17を操作することで、「通常モード」「切取線モード」の選択及び各モードにおける処理内容を選択し得る。
又、モード設定処理(S1)で「切取線モード」が選択された場合、CPU11は、切取線モード設定画面(図7参照)をLCD18に表示する。この切取線モード設定画面には、切取線モード設定時に実行する処理内容(即ち、「コピー」「印刷」「スキャン」「ファックス送信」)が対応付けられている。又、切取線モード設定画面には、「通常出力」「集約出力」の2種類の出力態様が対応付けられている。「通常出力」は、後述する一の処理対象領域データ毎に出力処理を行う出力態様である。そして、「集約出力」は、複数の処理対象領域データにより構成される合成データを出力する出力態様である。
そして、図7に示すように、「集約出力」には、「自動調整」「ユーザ設定」の2種類の選択肢が対応付けられている。これらの詳細については後に詳細に説明する。尚、「ユーザ設定」の場合、ユーザは、操作パネル17の操作により、所望の数値(即ち、一の合成データを構成する処理対象領域データの数)を入力し得る。
そして、CPU11は、操作パネル17から操作信号に基づいて、モード設定情報をRAM13に格納する。当該モード設定情報は、「通常モード」「切取線モード」の選択結果及び各モードにおける処理内容等の選択結果を示す。モード設定処理を終了すると、CPU11は、S2に処理を移行する。
S2に移行すると、CPU11は、「切取線モード」が設定されているか否かを判断する。具体的には、CPU11は、RAM13に格納されているモード設定情報に基づいて、S2の判断処理を行う。「切取線モード」が設定されている場合(S2:YES)、CPU11は、S3に処理を移行する。一方、「通常モード」が設定されている場合(S2:NO)、CPU11は、通常処理(S13)に処理を移行する。
S3においては、CPU11は、原稿データ取得処理を実行する。この原稿データ取得処理(S3)では、CPU11は、スキャナ部3を用いて、原稿載置部2Aに載置された原稿(例えば、対象ページ原稿70)から、原稿データを取得する。原稿載置部2A上に載置された原稿は、自動原稿送り装置2により搬送され、スキャナ装置22の上方を移動する。このとき、スキャナ装置22は、当該原稿から画像データを取得する。そして、CPU11は、原稿から取得した画像データを、原稿データ記憶エリア131に格納する。原稿データを原稿データ記憶エリア131に格納した後、CPU11は、S4に処理を移行する。尚、対象ページ原稿70が複数枚存在する場合には、CPU11は、原稿データ取得処理(S3)において、その複数枚分のページ原稿データを取得する。この時、CPU11は、読み取った順に、各ページ原稿データにページ番号を付与する。従って、原稿データ記憶エリア131には、ページ原稿データ(原稿データ)がページ番号と対応付けられて格納される。
尚、原稿データ取得処理(S3)は、スキャナ部3を用いて、原稿から原稿データを取得し、原稿データ記憶エリア131に格納する態様に限定されるものではない。即ち、原稿データ取得処理(S3)において、CPU11は、多機能周辺装置1に装着された記憶媒体(例えば、記憶メディア等)から、原稿データ自体を原稿データ記憶エリア131に格納することも可能である。又、電子メールに添付されている原稿データを受信し、当該原稿データを原稿データ記憶エリア131に格納することも可能である。
S4においては、CPU11は、原稿方向特定処理を実行する。この原稿方向特定処理(S4)では、CPU11は、後述する原稿方向特定処理プログラムを実行する。そして、原稿方向特定処理(S4)において、CPU11は、対象ページ原稿70中の切取線71の向きに基づいて、対象ページ原稿70に基づく原稿データが縦方向(例えば、図3参照)であるか、横方向(例えば、図9参照)であるかを特定する。この時、CPU11は、原稿データを構成する各ページ原稿データに対して、原稿方向特定処理(S4)を実行する。原稿方向特定処理(S4)の詳細については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。原稿方向特定処理(S4)を終了すると、CPU11は、S5に処理を移行する。
S5に移行すると、CPU11は、原稿方向特定処理(S4)において、ページ原稿データ中の切取線71を検出したか否かを判断する。具体的には、CPU11は、後述する原稿方向特定処理プログラム中の切取線検出処理(S22)の結果に基づいて、S5の判断を行う。ページ原稿データに対応するページ原稿に切取線71が存在する場合(S5:YES)、CPU11は、S6に処理を移行する。即ち、切取線71が存在するページ原稿データを一ページでも検出すれば、CPU11は、S6に処理を移行する。この時、切取線モードが指定されたにも関わらず、原稿載置部2Aに載置された原稿に、切取線71が存在しないページ原稿が含まれていた場合、CPU11は、当該切取線71が存在しないページ原稿に基づくページ原稿データを、その後の処理対象から除外する。つまり、この後の処理では、CPU11は、切取線71が存在するページ原稿データを対象として処理を行う。
一方、ページ原稿データに対応するページ原稿に切取線71が存在しない場合(S5:NO)、CPU11は、そのままメイン制御プログラムを終了する。つまり、原稿載置部2Aに載置された原稿が、ユーザの意図していた原稿とは異なり、間違って載置される可能性もあるため、切取線が存在しない場合は、当該処理自体を行わない。
尚、上述したように、切取線71が存在するページ原稿と、切取線71が存在しないページ原稿が混在している場合、CPU11は、当該切取線71が存在しないページ原稿に基づくページ原稿データを、その後の処理対象から除外する。この場合、原稿載置部2Aに載置された原稿において、処理対象から除外されたページ原稿が存在することをユーザに報知するように構成してもよい。当該報知は、メッセージ表示や音声出力等、種々の報知方式を採用し得る。
又、この場合において、処理対象から除外されたページ原稿データを、原稿データ記憶エリア131から消去してもよい。この点、処理対象から除外されたページ原稿データを、原稿データ記憶エリア131に保持しておいてもよい。
S6においては、CPU11は、切取線確認処理を実行する。この切取線確認処理(S6)では、CPU11は、後述する切取線確認処理プログラムを実行する。つまり、切取線確認処理(S6)では、CPU11は、切取線検出処理(S22)で検出した切取線71の真偽を確認すると共に、「切取線モード」における処理の対象となる処理対象領域データの基礎となる対象領域を当該切取線71に基づいて特定する。この時、CPU11は、原稿データを構成する各ページ原稿データにおける対象領域を特定する。切取線確認処理(S6)の詳細については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。切取線確認処理(S6)を終了すると、CPU11は、S7に処理を移行する。
S7では、CPU11は、切取線確認処理(S6)により、対象領域が特定されたか否かを判断する。原稿データを構成する各ページ原稿データにおいて、対象領域が特定された場合(S7:YES)、CPU11は、S8に処理を移行する。即ち、対象領域が特定されたページ原稿データを一ページでも検出すれば、CPU11は、S8に処理を移行する。この時、処理対象であるページ原稿データに、対象領域が特定されなかったページ原稿データが存在する場合、CPU11は、当該対象領域が特定されなかったページ原稿データを、その後の処理対象から除外する。つまり、この後の処理では、CPU11は、対象領域が特定されたページ原稿データを対象として処理を行う。一方、対象領域が特定されていない場合(S7:NO)、CPU11は、そのままメイン制御プログラムを終了する。
尚、上述したように、対象領域が特定されたページ原稿データと、対象領域が特定されなかったページ原稿データが混在している場合、CPU11は、対象領域が特定されなかったページ原稿データを、その後の処理対象から除外する。処理対象から除外されたページ原稿データが存在することをユーザに報知するように構成してもよい。当該報知は、メッセージ表示や音声出力等、種々の報知方式を採用し得る。
又、この場合において、処理対象から除外されたページ原稿データを、原稿データ記憶エリア131から消去してもよい。この点、処理対象から除外されたページ原稿データを、原稿データ記憶エリア131に保持しておくことも可能である。
S8に移行すると、CPU11は、処理対象領域データ格納処理を実行する。処理対象領域データ格納処理(S8)では、CPU11は、切取線確認処理(S6)で特定された対象領域に基づいて、原稿データにおける当該対象領域に対応する部分の画像データを、処理対象領域データとしてRAM13に格納する。切取線確認処理(S6)で特定された全ての対象領域に対応する処理対象領域データをRAM13に格納した後、CPU11は、S9に処理を移行する。
S9においては、CPU11は、ページ原稿データ消去処理を実行する。このページ原稿データ消去処理(S9)では、CPU11は、切取線確認処理(S6)により対象領域が特定されたページ原稿データを、原稿データ記憶エリア131から消去する。つまり、ページ原稿データ消去処理(S9)を行うことにより、対象領域に係るデータは、RAM13において、当該対象領域を含むページ原稿データよりも情報量の小さい処理対象領域のみとなる。ページ原稿データ消去処理(S9)を終了すると、CPU11は、S10に処理を移行する。
つまり、S8、S9の処理を行うことにより、不要なデータが消去されるので、多機能周辺装置1は、RAM13の記憶容量に余裕を持たせることができる。この結果、多機能周辺装置1は、RAM13の記憶容量に余裕を持たせることにより、各種処理の迅速化を図ることができる。
S10に移行すると、CPU11は、RAM13の記憶内容を参照し、複数の処理対象領域データが格納されているか否かを判断する。複数の処理対象領域データがRAM13に格納されている場合(S10:YES)、CPU11は、S11に処理を移行する。一方、複数の処理対象領域データがRAM13に格納されていない場合(S10:NO)、CPU11は、S12に処理を移行する。
尚、モード設定処理(S1)において、「切取線モード」が設定され、出力態様として「通常出力」が設定されている場合、CPU11は、S10の判断処理を、常に処理対象領域データは複数格納されていないと判断する(S10:NO)。即ち、この場合、複数の処理対象領域データがRAM13に格納されていたとしても、CPU11は、S12に処理を移行する。これにより、後述する対象領域実行処理(S12)によって、各処理対象領域データは、それぞれモード設定処理(S1)で設定された処理内容に基づいて処理される。
S11においては、CPU11は、集約出力処理を実行する。この集約出力処理(S11)では、CPU11は、後述する集約出力処理プログラムを実行する。具体的には、この集約出力処理(S11)において、CPU11は、RAM13に格納されている複数の処理対象領域データを含む合成データを生成する(図14参照)。そして、CPU11は、当該合成データを処理対象として、モード設定処理(S1)で設定された処理内容を実行する。集約出力処理(S11)の詳細については、後に詳細に説明する。集約出力処理(S11)を終了すると、CPU11は、メイン制御プログラムを終了する。
S12に移行すると、CPU11は、対象領域実行処理を行う。即ち、対象領域実行処理(S12)では、CPU11は、切取線確認処理(S6)で特定された対象領域に基づく処理対象領域データを処理対象とし、モード設定処理(S1)で選択された処理内容の処理を実行する。即ち、CPU11は、RAM13に格納されている処理対象領域データを読み出す。そして、CPU11は、読み出した処理対象領域データに基づいて、「コピー」「印刷」「スキャン」「ファックス送信」から、S1において選択された一の処理を行う。対象領域実行処理を終了すると、CPU11は、メイン制御プログラムを終了する。
ここで、対象領域実行処理(S12)における処理の内容について、具体的に説明する。例えば、モード設定処理(S1)で「ファクシミリ送信」が選択されている場合、CPU11は、原稿データ記憶エリア131から読み出した対象領域に対応する部分の原稿データを、符号化部23により符号化する。そして、操作パネル17による送信相手先の入力を条件に、CPU11は、当該対象領域に対応する部分の原稿データを、当該送信相手先に対するファクシミリ送信を行う。
又、モード設定処理(S1)で「コピー」又は「印刷」が選択されている場合、CPU11は、原稿データ記憶エリア131から読み出した対象領域に対応する部分の原稿データを、レーザプリンタ30により記録用紙に出力する。尚、「コピー」の場合は、原稿データ取得処理(S3)で、スキャナ部3により原稿データを取得した場合に限られる。
そして、モード設定処理(S1)で「スキャン」が選択されている場合、CPU11は、原稿データ記憶エリア131から読み出した対象領域に対応する部分の原稿データを、データファイルとして、記憶装置(例えば、フラッシュメモリ14等)に格納する。尚、当該データファイルが格納される記憶装置は、多機能周辺装置1が備える記憶装置に限定されるものではない。即ち、当該記憶装置は、多機能周辺装置1に装着された記憶メディア等の記憶媒体であってもよい。又、当該記憶装置は、多機能周辺装置1に接続された外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ等)の記憶装置でもよい。
上述したように、モード設定処理(S1)で「通常モード」が設定されている場合(S2:NO)、CPU11は、通常処理(S13)を実行する。この通常処理(S13)では、CPU11は、原稿データ記憶エリア131に格納されている原稿データを処理対象として、モード設定処理(S1)で選択された処理内容を実行する。つまり、CPU11は、原稿データに対して、「コピー」「印刷」「スキャン」「ファックス送信」から選択された一の処理を実行する。即ち、通常処理(S13)は、処理対象が相違する点を除き、上述した対象領域実行処理(S12)と同様の処理である。従って、通常処理(S13)に関する説明は省略する。通常処理(S13)を終了すると、CPU11は、メイン制御プログラムを終了する。
次に、S4で実行される原稿方向特定処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図8は、原稿方向特定処理プログラムのフローチャートである。
上述したように、原稿方向特定処理(S4)に移行すると、CPU11は、原稿方向特定処理プログラムの実行を開始する。この処理を行うのは、そもそも、原稿データがどのような向きで記憶されているかが分からないために行うものである。即ち、原稿の向きによって切取線の延びる方向も変わるため、本処理において原稿方向を特定する。
原稿方向特定処理プログラムの実行を開始すると、CPU11は、先ず、RAM13に形成された方向変更回数カウンタの値を「0」に初期化する(S21)。方向変更回数nを「0」に初期化した後、CPU11は、S22に処理を移行する。尚、方向変更回数nは、当該原稿データを90度回転した回数を示す。
S22に移行すると、CPU11は、切取線検出処理を実行する。この切取線検出処理(S22)では、CPU11は、対象ページ原稿70に存在する切取線71を構成するラインを検出する。具体的には、CPU11は、先ず、原稿データ記憶エリア131からページ原稿データを読み出す。そして、CPU11は、所定の検出方向に沿って、当該検出方向と直交する直線を「切取線71」として検出する。尚、上記検出方向は、原稿データの一端部(例えば、上端)から当該一端部に対向する他端部(例えば、下端)に向かう方向である。又、この直線は、実線、破線、一点鎖線等のいずれであっても、「切取線71」として検出される。切取線検出処理を終了すると、CPU11は、S23に処理を移行する。
S23においては、CPU11は、切取線検出処理(S22)により、切取線71に対応するデータがページ原稿データから検出されたか否かを判断する。具体的には、CPU11は、切取線検出処理(S22)の処理結果に基づいて、上記判断を行う。切取線を検出した場合(S23:YES)、CPU11は、そのまま原稿方向特定処理プログラムを終了する。この場合、当該原稿データの方向は、切取線71を検出した方向に特定される。
尚、原稿データ記憶エリア131に複数のページ原稿データが格納されている場合、CPU11は、次のページ原稿データに対する原稿方向確認処理を行う。つまり、CPU11は、原稿データ記憶エリア131に格納されている全てのページ原稿データに対する処理を終了した後、原稿方向確認処理プログラムを終了する。
一方、切取線71が検出されなかった場合(S23:NO)、CPU11は、S24に処理を移行する。
S24に移行すると、CPU11は、ページ原稿データを90度回転する。つまり、CPU11は、切取線検出処理(S22)における検出方向を、90度変更する。そして、CPU11は、S24の処理実行に基づいて、RAM13に形成された方向変更回数カウンタの値に「1」を加算する(S25)。方向変更回数nに「1」を加算すると、CPU11は、S26に処理を移行する。
S26では、CPU11は、方向変更回数nが2より小さいか否かを判断する。つまり、CPU11は、ページ原稿データが180度以上回転していないか否かを判断する。方向変更回数nが1以下である場合(S26:YES)、CPU11は、切取線検出処理(S22)に処理を戻す。この場合、先の検出方向から90度回転した検出方向に従って、当該ページ原稿データに対する切取線71の検出処理が行われる。一方、方向変更回数nが2以上である場合(S26:NO)、CPU11は、そのまま原稿方向特定処理プログラムを終了する。この場合、切取線71が検出されないので、原稿データの方向は特定されない。
尚、この場合も、原稿データ記憶エリア131に複数のページ原稿データが格納されているときは、CPU11は、次のページ原稿データに対する原稿方向確認処理を行う。つまり、CPU11は、原稿データ記憶エリア131に格納されている全てのページ原稿データに対する処理を終了した後、原稿方向確認処理プログラムを終了する。
ここで、原稿における切取線71は、一般的に、長方形状の原稿の或る辺に平行になるように記載される(図3、図9参照)。従って、原稿データを0度、90度回転しても切取線71を検出できない場合、180度以上回転させたとしても、検出の上下方向が変わるだけであって、切取線71を検出することはできない。従って、S26の処理を行うことで、CPU11は、切取線71の検出を効率良く行い得る。
又、本実施形態に係る原稿方向確認処理プログラムは、上述したように、切取線71の検出を「原稿データに対して所定の検出方向で検出する場合」と、「90度回転した原稿データに対して所定の検出方向で検出する場合」の2つの場合で実行する。このように構成することにより、多機能周辺装置1は、図3等に示す対象ページ原稿70上の切取線71に加え、図9に示す対象ページ原稿70であっても切取線71を検出し得る。
続いて、S6で実行される切取線確認処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図10は、切取線確認処理プログラムのフローチャートである。上述したように、切取線確認処理プログラムは、切取線確認処理(S6)において、CPU11により実行される。
切取線確認処理(S6)に移行すると、CPU11は、先ず、RAM13に形成された上下転換回数カウンタの値を「0」に初期化する(S31)。上下転換回数mを「0」に初期化した後、CPU11は、S32に処理を移行する。尚、上下転換回数mは、当該原稿データを180度回転した回数を示す。
S32に移行すると、CPU11は、検出対象範囲特定処理を実行する。具体的には、CPU11は、切取線検出処理(S22)の検出結果に基づいて、ページ原稿データから検出された切取線71の原稿データにおける位置を特定する。そして、CPU11は、切取線71の位置に対応する検出対象範囲75を特定する(図11、図12参照)。具体的に、本実施形態において、検出対象範囲75は、当該切取線71の位置から上下方向数ドット分の範囲である。ページ原稿データに対して検出対象範囲を設定した後、CPU11は、S33に処理を移行する。
S33においては、CPU11は、識別表示検出処理を実行する。この識別表示検出処理(S33)では、CPU11は、切取線71近傍に配置されている切取線識別表示73を検出する。具体的には、CPU11は、検出対象範囲特定処理(S32)で特定された検出対象範囲75に対して、OCR(Optical Character Recognition)処理を行う。尚、当該OCR処理には、デジタル文字認識処理を含む。そして、CPU11は、検出対象範囲75において認識された文字列やマークと、切取線識別データ記憶エリア141に格納されている切取線識別データを比較する。これにより、OCR処理の認識結果と切取線識別データの一致に基づいて、CPU11は、切取線識別表示73を、検出対象範囲75から検出する。検出結果をRAM13に格納した後、CPU11は、S34に処理を移行する。
この識別表示検出処理(S33)において、CPU11は、切取線識別表示73を構成する文字等の上下の一致も判断する。検出対象範囲75からの検出結果が切取線識別データに係る文字列等と上下方向も含めて完全に一致する場合、CPU11は、当該文字列等を切取線識別表示73と判断する。
図11、図12を例に説明すると、図11の場合には、CPU11は、「切り取り線」の文字列等は、切取線識別表示73として検出される。一方、図12の場合、切取線71上に位置する文字列「切り取り線」は、180度回転した状態で認識される。この場合における「切り取り線」の文字列は、切取線識別表示73として認識されることはない。
S34では、CPU11は、識別表示検出処理(S33)により、検出対象範囲75から切取線識別表示73を検出したか否かを判断する。このとき、CPU11は、RAM13に格納された識別表示検出処理(S33)の検出結果を参照する。切取線識別表示73を検出した場合(S34:YES)、CPU11は、S35に処理を移行する。一方、検出対象範囲75から切取線識別表示73を検出しなかった場合(S34:NO)、CPU11は、S36に処理を移行する。
S35に移行すると、CPU11は、対象領域特定処理を実行する。対象領域特定処理(S35)では、CPU11は、切取線識別表示73を検出した切取線71を境界として、当該原稿データにおける当該切取線71の下方に位置する領域を「対象領域」として特定する。例えば、図11に示す対象ページ原稿70の場合、切取線71の下方に位置する「出欠席の回答用紙部分」が対象領域に特定される。対象領域を特定した後、CPU11は、切取線確認処理プログラムを終了する。
尚、原稿データ記憶エリア131に複数のページ原稿データが格納されている場合、CPU11は、S22により切取線71が検出された次のページ原稿データに対する切取線確認処理を行う。つまり、CPU11は、原稿データ記憶エリア131中の切取線71が検出された全てのページ原稿データに対する処理を終了した後、原稿方向確認処理プログラムを終了する。
一方、検出対象範囲75から切取線識別表示73を検出しなかった場合(S34:NO)、CPU11は、原稿データを180度回転する(S36)。つまり、CPU11は、識別表示検出処理(S33)におけるページ原稿データの上下を転換する。そして、CPU11は、S36の処理実行に基づいて、RAM13に形成された上下転換回数カウンタの値に「1」を加算する(S37)。上下転換回数mに「1」を加算すると、CPU11は、S38に処理を移行する。
S38では、CPU11は、上下転換回数mが2より小さいか否かを判断する。つまり、CPU11は、原稿データが360度以上回転していないか否かを判断する。上下転換回数mが2未満である場合(S38:YES)、CPU11は、S32に処理を戻す。この場合、CPU11は、先の原稿データの状態から180度回転した状態(例えば、図12に示す状態から180度回転した図11に示す状態)の検出対象範囲75に対して、切取線識別表示73の検出処理を行う。この結果、当初、原稿データの向きが図12のように上下が逆向きになっていて、切取線識別表示73が検出できなかったとしても、180度回転することで、図11と同じ状態になり、切取線識別表示73を検出することができる。つまり、原稿の上下方向を正しく確定した上で、切取線71の下方に位置する領域を対象領域として特定することができる。例えば、同じ形式の切取線を含む原稿で、たまたま上下方向が逆になった原稿が混在していたとしても、上下方向を正しく確定して対象領域を特定するため、ユーザは原稿の上下方向を厳密に確認することなく、本機能(処理)を利用することが可能となる。
一方、上下転換回数mが2以上である場合(S38:NO)、同じ処理を繰り返すことになるため、CPU11は、そのまま切取線確認処理プログラムを終了する。
尚、このときも、原稿データ記憶エリア131に複数のページ原稿データが格納されている場合、CPU11は、S22により切取線71が検出された次のページ原稿データに対する切取線確認処理を行う。つまり、CPU11は、原稿データ記憶エリア131中の切取線71が検出された全てのページ原稿データに対する処理を終了した後、原稿方向確認処理プログラムを終了する。
S38の判断処理を行うことにより、当該切取線確認処理プログラムは、識別表示検出処理(S33)の処理回数を必要最小限にとどめることができる。この結果、当該多機能周辺装置1は、識別表示検出処理(S33)に基づく処理負担を必要最小限に留め得る。
続いて、S11で実行される集約出力処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図13は、集約出力処理プログラムのフローチャートである。
上述したように、集約出力処理(S11)に移行した時点において、複数の処理対象領域データが、RAM13に格納されている。これら複数の処理対象領域データは、S1〜S10の処理により、原稿載置部2Aに載置された複数のページ原稿から夫々抽出されたデータである。
集約出力処理(S11)に移行すると、CPU11は、先ず、ページ設定取得処理を実行する(S41)。このページ設定取得処理(S41)では、CPU11は、モード設定処理(S1)における「ページ設定」に関する設定内容(例えば、「サイズ:A4」等)を取得する。そして、CPU11は、ページ設定の設定内容に基づいて、設定範囲Fを決定する。この設定範囲Fは、複数の処理対象領域データで構成されるページ合成データの基礎となる範囲である(図20〜図22参照)。この設定範囲Fは、設定範囲高T、設定範囲幅Sにより規定される(図17参照)。上述したように、ページ設定の設定内容は、記録用紙のサイズに関する規格に対応している。従って、設定範囲高Tは、設定されたサイズ(例えば、A4等)の記憶用紙の高さに対応する。同様に、設定範囲幅Sは、設定されたサイズの記録用紙の幅に対応する。
ページ設定取得処理(S41)により、ページ設定に基づく設定範囲Fを設定した後、CPU11は、S42に処理を移行する。
S42に移行すると、CPU11は、モード設定処理(S1)により、「ユーザ設定」が設定されているか否かを判断する。具体的には、CPU11は、RAM13に格納されているモード設定処理(S1)の設定内容を参照し、S42の判断を行う。「ユーザ設定」が設定されている場合(S42:YES)、CPU11は、S43に処理を移行する。一方、「自動調整」が設定されている場合(S42:NO)、CPU11は、S44に処理を移行する。
S43においては、CPU11は、ユーザ指定数配置処理を実行する。このユーザ指定数配置処理(S43)では、CPU11は、後述するユーザ指定数配置処理プログラムを実行する。具体的には、ユーザ指定数配置処理(S43)において、CPU11は、モード設定処理(S1)で指定されたユーザ指定数分の処理対象領域データを設定範囲Fに配置する。ユーザ指定数配置処理(S43)の詳細については、後に詳細に説明する。ユーザ指定数配置処理(S43)を終了すると、CPU11は、S45に処理を移行する。
S44では、CPU11は、自動配置処理を実行する。この自動配置処理(S44)では、CPU11は、後述する自動配置処理プログラムを実行する。具体的には、CPU11は、RAM13に格納されている処理対象領域データを、順次、設定範囲Fに追加配置していく。従って、設定範囲Fに配置される処理対象領域データの数は、処理対象領域データが占める範囲(即ち、後述する単位配置範囲A)の大きさに応じて変動する。自動配置処理(S44)の詳細については、後に詳細に説明する。自動配置処理(S44)を終了すると、CPU11は、S45に処理を移行する。
S45に移行すると、CPU11は、エラーフラグがRAM13に格納されているか否かを判断する。このエラーフラグは、ユーザ指定数配置処理(S43)において、ユーザ指定数分の処理対象領域データを設定範囲Fに配置した場合、処理対象領域データが設定範囲Fからはみ出すことを示す(S53:NO、S55)。エラーフラグがRAM13に格納されている場合(S45:YES)、CPU11は、集約出力処理プログラムを終了する。この場合、ユーザ指定数配置処理(S43)で生成された合成データは出力されることはない。ユーザ指定数を設定したにも関わらず、出力結果は、ユーザ所望の態様と異なる結果となるからである。一方、エラーフラグがRAM13に格納されていない場合(S45:NO)、CPU11は、S46に処理を移行する。
尚、エラーフラグがRAM13に格納され、集約出力処理を終了する場合には、LCD18の表示等によって、その旨をユーザに通知し、処理対象領域データのRAM13への格納を保持したまま、S1に処理を移行するように構成することも可能である。これにより、ユーザは、再度、モード設定処理(S1)を行うことで、エラーフラグの要因を解消し得る。この場合、RAM13に格納されている処理対象領域を利用することができるので、多機能周辺装置1は、ユーザの重複した操作及び作業に基づく負担を軽減し得る。更に、この場合において、ユーザからの指示に基づいて、RAM13に格納されている処理対象領域データを消去するように構成してもよい。
S46においては、CPU11は、合成データ生成処理を実行する。この合成データ生成処理(S46)では、CPU11は、ユーザ指定数配置処理(S43)又は自動配置処理(S44)で設定された設定範囲Fに対する処理対象領域データの配置態様に基づいて、合成データを生成する(図14参照)。当該合成データは、ページ合成データにより構成される。即ち、一の設定範囲Fにおける処理対象領域データの配置態様は、一のページ合成データに対応する。生成した合成データをRAM13に格納した後、CPU11は、S47に処理を移行する。
S47に移行すると、CPU11は、合成データ実行処理を行う。合成データ実行処理(S47)では、CPU11は、CPU11は、RAM13に格納されている合成データを処理対象として、モード設定処理(S1)で選択された処理内容を実行する。つまり、CPU11は、合成データに対して、「コピー」「印刷」「スキャン」「ファックス送信」から選択された一の処理を実行する。即ち、合成データ実行処理(S47)は、処理対象が相違する点を除き、上述した対象領域実行処理(S12)、通常処理(S13)と同様の処理である。従って、合成データ実行処理(S47)に関する説明は省略する。合成データ実行処理(S47)を終了すると、CPU11は、集約出力処理プログラムを終了する。
このように、集約出力処理プログラムを実行することにより、多機能周辺装置1は、必要部分である対象領域の情報で構成された合成データに基づく出力を行い得る。これにより、ユーザは、複数の必要部分に係る情報を容易に管理し得る。又、不要部分に対する作業(例えば、不要部分の削除作業等)が不要となるので、当該多機能周辺装置1は、ユーザの作業負担を軽減し得る。
次に、S43で実行されるユーザ指定数配置処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図15は、ユーザ指定数配置処理プログラムのフローチャートである。
ユーザ指定数配置処理(S43)に移行すると、CPU11は、先ず、ユーザ指定数取得処理を実行する(S51)。このユーザ指定数取得処理(S51)では、CPU11は、モード設定処理(S1)においてユーザにより設定されたユーザ指定数を取得する。上述したように、このユーザ指定数は、一の設定範囲Fに配置される処理対象領域データの数を示す。RAM13からユーザ指定数を取得した後、CPU11は、S52に処理を移行する。
S52に移行すると、CPU11は、配置範囲算出処理を実行する。この配置範囲算出処理(S52)では、CPU11は、ユーザ指定数分の処理対象領域データが占める配置範囲Dを算出する。具体的には、CPU11は、一の処理対象領域データに基づいて、当該処理対象領域が占める単位配置範囲Aを算出する。この単位配置範囲Aの算出は、RAM13に格納されている全ての処理対象領域データに対して行われる。
ここで、単位配置範囲Aについて、図面を参照しつつ説明する。図18は、単位配置範囲Aに関する説明図である。単位配置範囲Aは、一の処理対象領域データが示す対象領域の大きさを示す。即ち、当該処理対象領域データを印刷出力した場合、当該処理対象領域データの出力結果は、記録用紙上の単位配置範囲Aに対応する領域内に印刷される。そして、単位配置範囲Aは、単位配置範囲高h、単位配置範囲幅wにより規定される。単位配置範囲幅wは、一の処理対象領域データに対応する対象領域の幅を示す。単位配置範囲高hは、一の処理対象領域データに対応する対象領域の高さを示す。従って、CPU11は、RAM13に格納されている処理対象領域データに基づいて、それぞれ対応する単位配置範囲Aを算出し得る。
そして、配置範囲算出処理(S52)では、CPU11は、ユーザ指定数分の処理対象領域データに対応する単位配置範囲Aを合算し、配置範囲Dを算出する。つまり、配置範囲Dは、一の設定範囲Fに配置される全ての対象領域が占める範囲を示す。例えば、ユーザ指定数が「4」である場合、CPU11は、4つの処理対象領域データに対応する単位配置範囲Aを合算し、配置範囲Dを算出する。この時、CPU11は、ページ原稿データ取得処理(S3)でページ原稿データを取得した順(即ち、対象領域データを取得した順)に従って、ユーザ指定数分の処理対象領域データを特定する。ここでは、ページ原稿データの取得時に付与されたページ番号が各ページ原稿データから抽出された処理対象領域データにも反映されているものとする。
図19に示すように、配置範囲Dは、配置範囲高H、配置範囲幅Wにより規定される。配置範囲高Hは、一の設定範囲Fに配置される全ての対象領域が占める範囲の高さを示す。そして、配置範囲幅Wは、一の設定範囲Fに配置される全ての対象領域が占める範囲の幅を示す。
例えば、図19のように設定範囲Fに対して対象領域を縦方向に一列に配置する場合、配置範囲高Hは、一の設定範囲Fに配置される全ての対象領域に係る単位配置範囲高hの合計値となる。そして、この場合における配置範囲幅Wは、一の設定範囲Fに配置される全ての対象領域に係る単位配置範囲幅wの最大値となる。
尚、配置範囲Dの算出は、上記態様に限定されるものではない。即ち、対象領域を複数行、複数列に配置する場合、単位配置範囲幅wの合計値が配置範囲幅Wとなり、単位配置範囲高hの合計値が配置範囲高Hとなる。又、設定範囲Fに対して対象領域を横方向に一列に配置する場合、配置範囲高Hは、一の設定範囲Fに配置される全ての対象領域に化かつ単位配置範囲高hの最大値となる。そして、この場合における配置範囲幅Wは、一の設定範囲Fに配置される全ての対象領域に係る単位配置範囲幅wの合計値となる。
こうして、一の設定範囲Fにユーザ指定数分の対象領域を配置した場合の配置範囲Dを算出すると、CPU11は、算出した配置範囲D(即ち、配置範囲幅W、配置範囲高H)をRAM13に格納し、S53に処理を移行する。
S53に移行すると、CPU11は、配置範囲算出処理(S52)で算出された配置範囲Dがページ設定に基づく設定範囲F以下であるか否かを判断する。即ち、CPU11は、ユーザ指定数分の処理対象領域データが設定範囲F内に配置可能であるか否かを判断する。配置範囲Dが設定範囲F以下である場合(S53:YES)、CPU11は、S54に処理を移行する。この時、CPU11は、一の設定範囲Fに対するユーザ指定数分の対象領域の配置態様(以下、ページ配置態様という)を決定する。一方、配置範囲Dが設定範囲Fより大きい場合(S53:NO)、CPU11は、RAM13にエラーフラグを格納し(S55)、ユーザ指定数配置処理プログラムを終了する。
尚、上述した合成データ生成処理(S46)において、CPU11は、このページ配置態様に基づいて、ユーザ指定数分の処理対象領域データを含むページ合成データを生成する。
S54においては、CPU11は、RAM13に格納されている全ての処理対象領域データが設定範囲Fに対する配置を完了しているか否かを判断する。全ての処理対象領域データに対する配置処理を完了している場合(S54:YES)、CPU11は、ユーザ指定数配置処理を終了する。一方、未だ全ての処理対象領域データに対する配置処理を完了していない場合(S54:NO)、CPU11は、S56に処理を移行する。
S56においては、CPU11は、設定範囲追加処理を実行する。この設定範囲追加処理(S56)では、CPU11は、ユーザ指定数分の処理対象データを設定範囲Fに配置するべく、設定範囲Fを新たに追加する。即ち、CPU11は、次ページに係るページ合成データの基礎となるページ配置態様を決定するべく、新たな設定範囲Fを追加する。設定範囲追加処理(S56)を終了すると、CPU11は、S52に処理を戻す。この場合、CPU11は、新たに追加された設定範囲Fを対象として、ユーザ指定数分の処理対象領域データの配置範囲Dを算出する。
このユーザ指定数配置処理(S43)を実行することにより、多機能周辺装置1は、複数のページ原稿から必要部分(即ち、対象領域)を抽出し、当該必要部分のみを集約した態様で、ユーザ所望の処理を行い得る。この結果、多機能周辺装置1は、複数のページ原稿を管理する場合と比較して、当該必要部分に関する情報管理を容易に行い得るという利便性をユーザに提供し得る。
又、ユーザにより指定された数で必要部分が集約されるので、ユーザは、より必要部分に係る情報を把握しやすい態様で、当該情報の出力を行い得る。
続いて、S45で実行される自動配置処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図16は、自動配置処理プログラムのフローチャートである。
自動配置処理(S45)に移行すると、CPU11は、先ず、対象領域追加処理を実行する(S61)。この対象領域追加処理(S61)では、CPU11は、RAM13に格納されている処理対象領域データの内、一の処理対象領域データに対応する対象領域を、設定範囲F(図17参照)に配置する。この時、CPU11は、ページ原稿データ取得処理(S3)でページ原稿データを取得した順(即ち、対象領域データを取得した順)に従って、一の処理対象領域データを特定する。対象領域追加処理(S61)を終了すると、CPU11は、S62に処理を移行する。
S62に移行すると、CPU11は、配置範囲算出処理を実行する。具体的には、CPU11は、先ず、対象領域追加処理(S61)で配置された処理対象領域データに基づいて、単位配置範囲Aを算出する。そして、CPU11は、算出した単位配置範囲Aを、対象領域追加処理(S61)前の配置範囲Dに加算する。即ち、CPU11は、現時点で設定範囲Fに配置される全対象領域に係る配置範囲Dを算出する。算出した配置範囲DをRAM13に格納した後、CPU11は、S63に処理を移行する。
S63においては、CPU11は、配置範囲算出処理(S62)で算出された配置範囲Dがページ設定に基づく設定範囲F以下であるか否かを判断する。即ち、CPU11は、現在の配置範囲Dに対応する処理対象領域データが設定範囲F内に配置可能であるか否かを判断する。配置範囲Dが設定範囲F以下である場合(S63:YES)、CPU11は、S64に処理を移行する。一方、配置範囲Dが設定範囲Fより大きい場合(S63:NO)、CPU11は、S65に処理を移行する。
S64では、CPU11は、RAM13に格納されている全ての処理対象領域データが設定範囲Fに対する配置を完了しているか否かを判断する。全ての処理対象領域データに対する配置処理を完了している場合(S64:YES)、CPU11は、自動配置処理プログラムを終了する。この時、CPU11は、現在の設定範囲Fに対する対象領域の配置態様を決定する。一方、未だ全ての処理対象領域データに対する配置処理を完了していない場合(S64:NO)、CPU11は、S61に処理を戻す。これにより、CPU11は、現在の設定範囲Fに対して、新たな対象領域を追加配置する。つまり、図20に示すように、各処理対象領域データに対応する対象領域が設定範囲Fに順次追加配置される。
S65に移行すると、CPU11は、設定範囲追加処理を実行する。この設定範囲追加処理(S65)は、上述したユーザ指定数配置処理プログラムにおける設定範囲追加処理(S56)と同様の処理である。従って、設定範囲追加処理(S65)に関する詳細な説明は省略する。新たな設定範囲Fを追加した後、CPU11は、S66に処理を移行する。
上述したように、設定範囲追加処理(S65)は、現在の配置範囲Dが設定範囲F以上となった場合(S63:NO)に実行される。つまり、設定範囲追加処理(S65)は、対象領域追加処理(S61)で一の対象領域を追加することにより、配置範囲Dが設定範囲Fからはみ出した場合に実行される(図20参照)。
そして、S66では、CPU11は、対象領域移動処理を実行する。この対象領域移動処理(S66)においては、CPU11は、対象領域追加処理(S61)で追加された対象領域を、現在の設定範囲Fから、設定範囲追加処理(S65)で追加された新たな設定範囲Fへ移動する。この結果、対象領域移動処理(S66)で移動された対象領域に係る単位配置範囲Aは、現在の設定範囲Fにおける配置範囲Dから除去される。従って、配置範囲Dは、現在の設定範囲F内に収まる(図21参照)。この時、CPU11は、当該現在の設定範囲Fに対する対象領域の配置態様を決定する。
一方、移動された対象領域に係る単位配置範囲Aは、S65で追加された設定範囲Fに配置される(図22参照)。従って、当該対象領域に係る単位配置範囲Aは、原則的に新たな設定範囲Fからはみ出すことはない。尚、以後に実行される対象領域追加処理(S61)等の処理においては、CPU11は、S65で追加された新たな設定範囲Fを対象として対象領域の配置を行う。対象領域移動処理(S66)を終了すると、CPU11は、S64に処理を移行する。
この自動配置処理(S44)を実行することにより、多機能周辺装置1は、複数のページ原稿から必要部分(即ち、対象領域)を抽出し、当該必要部分のみを集約した態様で、ユーザ所望の処理を行い得る。この結果、多機能周辺装置1は、複数のページ原稿を管理する場合と比較して、当該必要部分に関する情報管理を容易に行い得るという利便性をユーザに提供し得る。
又、一の設定範囲Fに対して配置可能な限り、複数の必要部分に係る情報を最大限配置するので、多機能周辺装置1は、一のページ合成データにより多くの必要部分に関する情報を含めることができる。
以上、説明したように、本実施形態に係る多機能周辺装置1は、対象ページ原稿70に存在する切取線71を検出し(S4、S6)、当該切取線71により区画される対象領域に係る処理対象領域データを取得する(S8)。そして、複数の処理対象領域データがRAM13に存在する場合(S10:YES)、多機能周辺装置1は、ユーザ所望の態様で、複数の処理対象領域データを含む合成データを生成し、当該合成データに対してユーザ所望の処理を行う。この結果、当該多機能周辺装置1は、複数の必要部分が存在する場合にその情報管理に関する利便性をユーザに提供し得る。
又、多機能周辺装置1は、モード設定処理(S1)で設定されたユーザ所望のページ設定に基づいて、複数の処理対象領域データを含む合成データを生成する(S43〜S46)。従って、当該合成データの内容は、ユーザ所望のページ設定に基づく設定範囲F内に出力される。この結果、多機能周辺装置1は、複数の処理対象領域データに係る情報をユーザが所望とする把握しやすい出力結果で提供し得る。これにより、当該多機能周辺装置1は、複数の必要部分が存在する場合にその情報管理に関する利便性を更に向上し得る。
更に、多機能周辺装置1は、モード設定処理(S1)において、集約出力を設定した場合、ユーザ設定を行い得る。つまり、ユーザは、一のページ合成データに含まれる処理対象領域データの数を任意に設定し得る。この場合、多機能周辺装置1は、合成データを生成する際に、一のページ合成データを構成する処理対象領域データの数を、ユーザの設定したユーザ指定数に制限する(S43)。この結果、当該多機能周辺装置1は、一のページ合成データに係る情報量を指定することができ、複数の必要部分に係る情報管理に関する利便性を、更に向上させ得る。
又、多機能周辺装置1は、対象ページ原稿70に切取線71を検出した場合(S5)、切取線71を含む検出対象範囲75に対して、識別表示検出処理(S33)を行う。ここで、切取線71の近傍には、通常、切取線識別表示73が記載されている。従って、識別表示検出処理(S33)を行うことにより、多機能周辺装置1は、確実に切取線71を検出し得る。又、切取線識別表示73は、文字やマークにより構成される。そして、文字やマークには、原則的に上下方向が存在する。従って、多機能周辺装置1は、切取線識別表示73を検出することにより、ページ原稿データの正しい向きを特定し得る。これにより、多機能周辺装置1は、対象ページ原稿70から正しく必要部分を特定し、処理対象領域データを生成し得る。
そして、多機能周辺装置1は、NCU19、モデム20、符号化部23等を備えている。従って、当該多機能周辺装置1は、複数の必要部分の情報により構成される合成データを、ユーザ所望の相手先にファクシミリ送信し得る。この結果、多機能周辺装置1は、複数の必要部分に係る情報を、迅速に所望の相手先に送信し得る。又、この場合、当該ファクシミリ送信の相手先は、不要な部分のない、必要部分のみで構成された出力結果を取得し得る。この結果、当該相手先のユーザは、必要部分に係る情報の把握及び当該情報の管理を容易に行い得る。
又、モード設定処理(S1)において、「スキャン」を選択した場合、多機能周辺装置1は、複数の必要部分により構成される合成データを、データファイルとして記憶装置に格納する。上述したように、合成データを構成する各処理対象領域データは、ページ原稿データの一部である。従って、複数の処理対象領域データから成る合成データの情報量は、各対象領域データを含むページ原稿データ全ての情報量よりも小さくなる。従って、当該多機能周辺装置1は、記憶装置に格納されるデータファイルの数及び情報量を削減し得る。この結果、ユーザは、処理対象領域データに係る情報管理を円滑に行い得る。更に、当該多機能周辺装置1は、記憶手段の記憶容量の有効活用という利便性も提供し得る。
そして、多機能周辺装置1は、レーザプリンタ30により、複数の必要部分で構成される合成データを、記録用紙に印刷出力し得る。これにより、当該多機能周辺装置1は、合成データを構成する全ての処理対象領域データを含む全てのページ原稿データを印刷する場合に比べ、消耗品(例えば、記録用紙やインク等)の消費量を低減し得る。又、上記全てのページ原稿データを印刷した場合、不要部分が印刷された部分に対する作業がページ原稿ごとに生じ得るが、当該多機能周辺装置1は、このような作業負担をユーザに強いることはない。
又、多機能周辺装置1は、必要部分である対象領域に基づく処理対象領域データを格納した後(S8)、当該処理対象領域データの生成に用いたページ原稿データを原稿データ記憶エリア131から消去する(S9)。即ち、当該多機能周辺装置1において、処理対象領域データが特定された場合、RAM13は、処理対象領域データのみを格納する。この結果、当該多機能周辺装置1によれば、ユーザは、ページ原稿データにおける不要部分のデータが消去されることで、記憶手段の記憶容量を有効活用し得る。
更に、多機能周辺装置1は、スキャナ部3による対象ページ原稿70の読取によって生成されたページ原稿データをRAM13に格納する。従って、当該多機能周辺装置1は、スキャナ部3により読み取られたページ原稿データにおける処理対象領域データを特定し、合成データを生成する。この結果、当該多機能周辺装置1によれば、記録用紙等に出力された複数のページ原稿を手にしたユーザも、当該ページ原稿における必要部分で構成された情報に関する処理を行い得る。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
例えば、本発明を多機能周辺装置に適用した実施形態に基づいて、本発明を説明したが、この態様に限定されるものではない。即ち、本発明は、種々の画像処理装置に適用し得る。例えば、本発明をパーソナルコンピュータに適用することも可能である。この場合、「切取線モード」を有効にする際には、図23に示すプロパティウィンドウをディスプレイに表示し、これに対する操作(例えば、当該プロパティウィンドウ中の選択肢「切取線モード」に対する操作)を行うように構成すればよい。
尚、パーソナルコンピュータに適用した場合も、対象領域実行処理(S12)、合成データ実行処理(S47)において、ファクシミリ送信を行い得る。つまり、本発明は、所謂「PC−FAX機能」を行う場合にも適用し得る。ここで、「PC−FAX機能」とは、パーソナルコンピュータに格納されているPC−FAXプログラムにより、パーソナルコンピュータから、直接相手先ファクシミリ装置に対して、ファクシミリ送信を行う機能である。
多機能周辺装置の模式的な断面図である。 多機能周辺装置の制御系構成を示すブロック図である。 本実施形態における対象原稿の一例を示す説明図(1)である。 切取線識別データ記憶エリアの記憶内容を模式的に示す説明図である。 多機能周辺装置のメイン制御プログラムのフローチャートである。 モード設定画面の表示例を示す説明図である。 切取線モード設定画面の表示例を示す説明図である。 本実施形態に係る原稿方向特定処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態における対象原稿の一例を示す説明図(2)である。 本実施形態に係る切取線確認処理プログラムのフローチャートである。 切取線識別表示及び検出対象範囲に関する説明図(1)である。 切取線識別表示及び検出対象範囲に関する説明図(2)である。 本実施形態に係る集約出力処理プログラムのフローチャートである。 合成データ生成処理で生成される合成データを模式的に示す説明図である。 本実施形態に係るユーザ指定数配置処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係る自動配置処理プログラムのフローチャートである。 ページ設定に基づいて設定される設定範囲に関する説明図である。 一の処理対象領域データにより構成される単位配置範囲に関する説明図である。 複数の処理対象領域データにより構成される配置範囲に関する説明図である。 複数の配置範囲の設定範囲に対する一配置例を示す説明図である。 対象領域移動処理に関する説明図(1)である。 対象領域移動処理に関する説明図(2)である。 本発明をパーソナルコンピュータに適用した場合におけるプロパティウィンドウの表示例を示す説明図である。
符号の説明
1 多機能周辺装置
3 スキャナ部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 フラッシュメモリ
17 操作パネル
19 NCU
20 モデム
21 バッファ
22 スキャナ装置
23 符号化部
24 復号化部
30 レーザプリンタ
70 対象ページ原稿
71 切取線
73 切取線識別表示

Claims (13)

  1. ユーザによる操作が行われる操作手段と、
    ページ原稿に対応するページ原稿データが格納される記憶手段と、
    前記記憶手段に格納されたページ原稿データに基づいて、前記ページ原稿における切断対象部分の境界を示す切取線が当該ページ原稿データに対応するページ原稿に存在するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により、前記ページ原稿データに対応するページ原稿に前記切取線が存在すると判断された場合、前記切取線によって区画されるページ原稿上の領域の何れかに対応する部分のページ原稿データを抽出した処理対象領域データを特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された処理対象領域データが複数存在する場合、複数の処理対象領域データによって構成される合成データを生成する合成データ生成手段と、
    前記合成データ生成手段により生成された合成データに対して、前記操作手段により指定された内容の処理を実行する実行手段と、を備えること、を特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、
    一の合成データを出力した場合における出力範囲を設定する設定手段と、を備え、
    前記合成データ生成手段は、
    前記設定手段により設定された出力範囲に基づいて、一の合成データを生成すること、を特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の画像処理装置において、
    前記操作手段による操作に基づいて、一の合成データを構成する前記処理対象領域データの数を指定する指定手段と、を備え、
    前記合成データ生成手段は、
    前記指定手段により指定された数の前記処理対象領域データで構成される一の合成データを生成すること、を特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至請求項3記載の画像処理装置において、
    前記判断手段により、前記ページ原稿データに対応するページ原稿に前記切取線が存在すると判断された場合、前記ページ原稿データにおける切取線を含む所定範囲に対して、文字認識処理を実行する文字認識手段と、
    前記文字認識手段の文字認識処理結果に基づいて、前記切取線を示す切取線識別表示が前記所定範囲に含まれているか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記ページ原稿データにおける前記切取線の位置を確定する第1確定手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記ページ原稿データの方向を確定する第2確定手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1乃至請求項4記載の画像処理装置において、
    外部装置に対して、データ送信可能な送信手段と、を備え、
    前記実行手段は、
    前記合成データ生成手段により生成された合成データを送信するように、前記送信手段を制御すること、を特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1乃至請求項5記載の画像処理装置において、
    前記実行手段は、
    前記合成データ生成手段により生成された合成データを、データファイルとして前記記憶手段に格納すること、を特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1乃至請求項6記載の画像処理装置において、
    印刷媒体に対する印刷を行う印刷手段と、を備え、
    前記実行手段は、
    前記合成データ生成手段により生成された合成データを、前記印刷媒体に印刷するように、前記印刷手段を制御すること、を特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1乃至請求項7記載の画像処理装置において、
    前記特定手段により、前記記憶手段に格納されたページ原稿データにおける処理対象領域データが特定された場合、当該処理対象領域データを前記記憶手段に格納する記憶制御手段と、
    前記記憶制御手段により、処理対象領域データが前記記憶手段に格納された場合、当該処理対象領域データに対応するページ原稿データを、前記記憶手段から消去するデータ消去手段と、を備えること、を特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1乃至請求項8記載の画像処理装置において、
    画像が形成されたページ原稿の読取により、当該ページ原稿に基づくページ原稿データを生成し、当該ページ原稿データを前記記憶手段に格納する読取手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  10. ユーザによる操作が行われる操作手段と、ページ原稿に対応するページ原稿データが格納される記憶手段と、前記ページ原稿データに対する処理を実行可能な画像処理装置の制御プログラムにおいて、
    前記記憶手段に格納されたページ原稿データに基づいて、前記ページ原稿における切断対象部分の境界を示す切取線が当該ページ原稿データに対応するページ原稿に存在するか否かを判断する判断ステップと、
    前記ページ原稿データに対応するページ原稿に前記切取線が存在すると判断された場合、前記切取線によって区画されるページ原稿上の領域の何れかに対応する部分のページ原稿データを抽出した処理対象領域データを特定する特定ステップと、
    特定された処理対象領域データが複数存在する場合、複数の処理対象領域データによって構成される合成データを生成する合成データ生成ステップと、
    生成された合成データに対して、前記操作手段により指定された内容の処理を実行する実行ステップと、を備えること、を特徴とする画像処理装置の制御プログラム。
  11. 請求項10記載の画像処理装置の制御プログラムにおいて、
    一の合成データを出力した場合における出力範囲を設定する設定ステップと、を備え、
    前記合成データ生成ステップにおいて、
    前記一の合成データは、前記設定ステップで設定された出力範囲に基づいて生成されること、を特徴とする画像処理装置の制御プログラム。
  12. 請求項10又は請求項11記載の画像処理装置の制御プログラムにおいて、
    前記操作手段による操作に基づいて、一の合成データを構成する前記処理対象領域データの数を指定する指定ステップと、を備え、
    前記合成データ生成ステップにおいて、
    前記一の合成データは、前記指定ステップで指定された数の前記処理対象領域データに基づいて生成されること、を特徴とする画像処理装置の制御プログラム。
  13. 請求項10乃至請求項12記載の画像処理装置の制御プログラムにおいて、
    前記記憶手段に格納されたページ原稿データにおける処理対象領域データが特定された場合、当該処理対象領域データを前記記憶手段に格納する記憶制御ステップと、
    処理対象領域データが前記記憶手段に格納された場合、当該処理対象領域データに対応するページ原稿データを、前記記憶手段から消去するデータ消去ステップと、を備えること、を特徴とする画像処理装置の制御プログラム。
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