JP2009239148A - 不揮発性記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程中の熱履歴の影響による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基板と、第1の方向に延在し、前記基板の上に設けられた第1の電極と、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、前記第1の電極の上に設けられた第2の電極と、前記第2の方向と交差する第3の方向に延在し、前記第2の電極の上に設けられた第3の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられ、第1の酸素組成比及び第1の層厚を有する第1の記憶部と、前記第2の電極と前記第3の電極との間に設けられ、前記第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び前記第1の層厚と異なる第2の層厚の少なくともいずれかを有する第2の記憶部と、を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、不揮発性記憶装置及びその製造方法に関する。
不揮発性記憶装置として多用されているフラッシュメモリは、集積度の向上に対して限界があるとされている。フラッシュメモリより高集積度が可能な不揮発性記憶装置として、例えば電気抵抗が可変の記憶部を2枚の電極に挟んだ構成の、クロスポイント型不揮発性記憶装置が注目されている(特許文献1)。そして、このクロスポイント型不揮発性記憶装置を積層した3次元構造の不揮発性記憶装置もある。
この場合、1層目の記憶部と、その上に積層された2層目以降の記憶部とでは、製造工程中の処理等に伴う履歴(例:熱履歴)が異なるため、電気特性が異なってしまい、記憶保持と読み出しの安定した動作がし難いという問題があった。
特開2007−184419号公報
本発明の目的は、製造工程中の処理等に伴う履歴の影響による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置とその製造方法を提供することにある。
本発明の一態様によれば、基板と、第1の方向に延在し、前記基板の上に設けられた第1の電極と、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、前記第1の電極の上に設けられた第2の電極と、前記第2の方向と交差する第3の方向に延在し、前記第2の電極の上に設けられた第3の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられ、第1の酸素組成比及び第1の層厚を有する第1の記憶部と、前記第2の電極と前記第3の電極との間に設けられ、前記第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び前記第1の層厚と異なる第2の層厚の少なくともいずれかを有する第2の記憶部と、を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、基板と、第1の方向に延在し、前記基板の上に設けられた第1の電極と、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、前記第1の電極の上に設けられた第2の電極と、第3の方向に延在し、前記第2の電極の上に設けられた第3の電極と、前記第3の方向と交差する第4の方向に延在し、前記第3の電極の上に設けられた第4の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられ、第1の酸素組成比及び第1の層厚を有する第1の記憶部と、前記第3の電極と前記第4の電極との間に設けられ、前記第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び前記第1の層厚と異なる第2の層厚の少なくともいずれかを有する第2の記憶部と、を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、基板上に、第1の方向に延在する第1の電極を形成する工程と、前記第1の電極の上に第1の酸素組成比及び第1の層厚を有する第1の記憶部を形成する工程と、前記第1の記憶部の上に設けられ前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する第2の電極を形成する工程と、前記第2の電極の上に前記第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び前記第1の層厚と異なる第2の層厚の少なくともいずれかを有する第2の記憶部を形成する工程と、前記第2の記憶部の上に設けられ、前記第2の方向と交差する方向に延在する第3の電極を形成する工程と、を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、基板上に、第1の方向に延在する第1の電極を形成する工程と、前記第1の電極の上に第1の酸素組成比及び第1の層厚を有する第1の記憶部を形成する工程と、前記第1の記憶部の上に設けられ、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する第2の電極を形成する工程と、前記第2の電極の上に設けられ、前記第2の電極と交差する方向に延在する第3の電極を形成する工程と、前記第3の電極の上に前記第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び前記第1の層厚と異なる第2の層厚の少なくともいずれかを有する第2の記憶部を形成する工程と、前記第2の記憶部の上に設けられ、前記第3の電極と交差する方向に延在する第4の電極を形成する工程と、を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、製造工程中の処理等に伴う履歴の影響による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置とその製造方法が提供される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式的断面図である。
なお、本願明細書と図2以降の各図については、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する、それぞれ、模式的斜視図及び模式的透過平面図であり、図2(a)は、図1のA−A’線断面図、図2(b)は、図1のB−B’線断面図である。
図1、図2に表したように、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置10は、基板105の主面106の上に設けられた第1の下側電極110と、第1の下側電極110と対向して設けられた第1の上側電極140と、第1の下側電極110と第1の上側電極140との間に設けられた第1の記憶部130と、を備える。そして、第1の記憶部130の上に設けられた第2の下側電極210と、第2の下側電極210と対向して設けられた第2の上側電極240と、第2の下側電極210と第2の上側電極240との間に設けられた第2の記憶部230と、をさらに備える。
そして、第1の記憶部130は、第1の酸素組成比を有する第1の金属酸化物を含み、第1の層厚tを有する。そして、第2の記憶部230は、第2の酸素組成比を有する第2の金属酸化物を含み、第2の層厚tを有する。
図1、図2に例示した不揮発性記憶装置10では、第1の上側電極140と第2の下側電極210とが互いに兼用されている構造であり、すなわち、第1上側電極140と第2の下側電極210とは同じである。すなわち、不揮発性記憶装置10は、基板105と、第1の方向に延在し、基板105の上に設けられた複数の第1の電極(第1の下側電極)110と、第1の方向と交差する第2の方向に延在し、第1の電極110の上に設けられた複数の第2の電極(第1の上側電極)140と、第2の方向と交差する第3の方向に延在し、第2の電極140の上に設けられた複数の第3の電極(第2の上側電極)240と、第1の電極110と第2の電極140との間に設けられ、第1の酸素組成比及び第1の層厚tを有する第1の記憶部130と、第2の電極140と第3の電極240との間に設けられ、第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び第1の層厚と異なる第2の層厚tの少なくともいずれかを有する第2の記憶部230と、を備える。ただし、後述するように、本発明はこれには限定されず、第1の上側電極140と第2の下側電極210とは別に設けても良い。
ここで、第1の下側電極110と第1の記憶部130と第1の上側電極140とを第1の積層段101とする。また、第2の下側電極210と第2の記憶部230と第2の上側電極240とを第2の積層段201とする。すなわち、本実施形態の不揮発性記憶装置10は、第1の積層段101と第2の積層段201が積層された3次元構造の不揮発性記憶装置である。
なお、第1の下側電極110の延在方向をX軸方向とし、第1の上側電極140の延在方向をY軸とする。X軸方向とY軸方向とは、互いに実質的に直交する。そして、X軸とY軸とに直交する方向をZ軸とする。そして、第2の下側電極210(第1の上側電極140)の延在方向はY軸方向であり、第2の上側電極240の延在方向はX軸方向である。すなわち、第1の積層段101においては、第1の下側電極110と第1の上側電極140とは互いに三次元的に交差しており(ここでは、両者は実質的に直交している)、また第2の積層段201においては、第2の下側電極210と第2の上側電極240とは互いに三次元的に交差している(ここでは、両者は実質的に直交している。)。
ここで、図1、図2に示した不揮発性記憶装置10は、第1の積層段101と第2の積層段201とを有する2段の構造を有しているが、本発明はこれに限らず、積層段の段数は3段以上であっても良い。
また、図1及び図2においては、第1の下側電極110と第1の上側電極140(第2の下側電極210)と第2の上側電極240とが互いに直交した具体例を表したが、本発明はこれには限定されない。すなわち、これら電極は必ずしも互いに直交している必要はなく、隣接する電極どうしが三次元的に交差する(非平行の)関係であればよい。
基板105には、例えばシリコン基板を用いることができ、このシリコン基板の上には、不揮発性記憶装置を駆動する駆動回路を設けることもできる。
また、第1の記憶部130及び第2の記憶部230としては、例えば、印加する電圧によって電気抵抗値が変化する、酸化ニッケル(NiO)、酸化チタン(TiO)、酸化マンガン(MnO)、ZnFe、ZnMn、PrCa1−xMnO等の他、各種の遷移金属酸化物等を用いることができる。また、相転移型材料を用いることができる。
また、第1の下側電極110、第1の上側電極140(第2の下側電極210)、及び第2の上側電極240には、例えば、タングステン、タングステンシリサイド、アルミニウム、銅等を用いることができる。
なお、下側電極110をビット線(BL)、上側電極140をワード線(WL)と言う。ただし、下側電極110をワード線(WL)、上側電極140をビット線(BL)としても良い。
不揮発性記憶装置10において、第1の下側電極110に与える電位と第1の上側電極140に与える電位の組み合わせによって、第1の記憶部130に印加される電圧が変化し、その時の第1の記憶部130の特性によって、情報を記憶することができる。この時、第1の記憶部130に印加される電圧の極性に方向性を持たせるために、例えば整流特性を有する第1のスイッチング素子部120を設けることができる。第1のスイッチング素子部120には、例えば、PINダイオードやMIM(Metal-Insulator-Metal)やショットキーダイオード素子などを用いることができる。
なお、図1、図2では、第1のスイッチング素子部120が、第1の下側電極110と第1の記憶部130との間に設けられている例を示しているが、第1のスイッチング素子部120は、第1の上側電極140と第1の記憶部130との間に設けても良い。また、第1のスイッチング素子部120は、第1の下側電極110と第1の上側電極140とが対向する領域以外の領域に設けても良い。
同様に、第2の記憶部230に印加される電圧の極性に方向性を持たせるために、第2のスイッチング素子部220を設けることができる。図1、図2では、第2のスイッチング素子部220は、第2の下側電極210と第2の記憶部230との間に設けられている例を示しているが、第2のスイッチング素子部220は、第2の上側電極240と第2の記憶部230との間に設けても良く、また、第2のスイッチング素子部220は、第2の下側電極210と第2の上側電極240とが対向する領域以外の領域に設けても良い。
また、不揮発性記憶装置10において、第1の下側電極110と第1のスイッチング素子部120との間、第1のスイッチング素子部120と第1の記憶部130との間、第1の記憶部130と第1の上側電極140との間のそれぞれに、図示しないバリアメタル層を設けることもできる。
また、同様に、第2の下側電極210と第2のスイッチング素子部220との間、第2のスイッチング素子部220と第2の記憶部230との間、第2の記憶部230と第2の上側電極240との間のそれぞれに、図示しないバリアメタル層を設けることもできる。 これらのバリアメタル層としては、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)等を用いることができる。
また、第1の積層段101において、第1の下側電極110と第1の上側電極140とが対向してできる第1の記憶セル部135同士の間の部分には、第1の素子間絶縁領域180を設けることができる。また、第2の積層段201において、第2の下側電極210と第2の上側電極240とが対向してできる第2の記憶セル部235同士の間の部分には、第2の素子間絶縁領域280を設けることができる。これら、第1の素子間絶縁領域180及び第2の素子間絶縁領域280には、例えば、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、窒化アルミニウム膜等を用いることができる。
そして、不揮発性記憶装置10においては、第2の酸素組成比及び第2の層厚tの少なくともいずれかは、第1の酸素組成比及び第1の層厚tと異なっている。不揮発性記憶装置10の場合、具体的には、第2の層厚tは、第1の層厚tと実質的に同じであるが、第2の酸素組成比が第1の酸素組成比と異なっている。
これにより、第1の記憶部130と第2の記憶部230との間の、製造工程中の処理等に伴う履歴(以下、一例として熱履歴とする)の影響による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置とその製造方法が得られる。
図3(a)乃至(c)は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の記憶部に用いられる材料の特性を例示するグラフ図である。
図3(a)乃至(c)は、不揮発性記憶装置の記憶部に用いられるNiOのアニール条件を変えた時の電流−電圧特性を例示している。横軸は、NiO層に印加する印加電圧、縦軸は、NiO層に流れる電流である。そして、図3(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アニール処理無し、300℃10分間のアニール処理、400℃10分間のアニール処理の結果を例示している。
図3(a)に表したように、アニール無しの場合、フォーミング電圧は2.3Vであった。これに対し、図3(b)に表したように、アニール温度が300℃の場合、フォーミング電圧は5.4Vであった。そして、図3(c)に表したように、アニール温度が400℃の場合、フォーミング電圧は9.6Vであった。このように、アニール温度が高くなるにつれて、フォーミング電圧は上昇した。
また、フォーミング後の高抵抗状態のオフ電流Ioffを1Vで読み込んだ場合、オフ電流Ioffは、アニール無し、300℃のアニール処理、400℃のアニール処理のそれぞれで、5.3×10−4A、2.3×10−5A、3.8×10−6Aとなった。
すなわち、抵抗変化膜(記憶部)として、NiOを用いた場合、NiOはアニール温度を高温にすると、リセット電流が低下する傾向がある。また、同様に、アニール時間が長くなると、リセット電流が低下する。また、ソフトブレイクダウンさせるためのフォーミング電圧もアニール条件により変化する。
この時、従来の積層型の不揮発性記憶装置においては、第1の記憶部130及び第2の記憶部230に用いる膜は、同じ組成、同じ層厚で成膜を行っていた。このため、第1の積層段101の第1の下側電極110、第1のスイッチング素子部120、第1の記憶部130、第1の上側電極140、第1の素子間絶縁領域180及び各種のバリア層は、第2の積層段201の各層の形成の際の成膜時の加熱及びアニールにより、加熱される。そして、既に形成済みの第1の記憶部130にもこの熱工程が付加される。従って、第1の記憶部130と第2の記憶部230の熱履歴は異なっており、これが、第1の記憶部130の電気特性と第2の記憶部230の電気特性とが異なる要因となる。
このように、NiO等の不揮発性記憶装置10の記憶部に用いられる金属酸化物は、アニール条件、すなわち、熱履歴により、電気特性が変化し、読み出し時に、オン・オフを判断する電流値が変化してしまい、リセット電流やフォーミング電圧が変化する。
この時、本実施形態の不揮発性記憶装置10においては、NiO膜を成膜する際に、第1の記憶部130と第2の記憶部230とで、NiO中の酸素組成比を変えていることで、このような熱履歴に起因した記憶部の電気特性の違いを補償でき、リセット電流やフォーミング電圧を、第1の記憶部130と第2の記憶部230とで実質的に等しくすることができる。
例えば、第1、第2の記憶部130、230となる膜を成膜する際の成膜条件を変えることにより、第1、第2の酸素組成比を変えることができる。例えば、記憶部としてNiOを用いる場合、Niのターゲットを用いて、ArにOを添加したガスを用いたDCスパッタにより成膜する。この時、例えば、Arガスの流量とOガスの流量を変えることで、第1、第2の酸素組成比を変化させることができる。
例えば、第1の記憶部130に対して第2の記憶部230の方が、NiO中の酸素組成比が低くなるように成膜条件を調整する。これにより、第1、第2の記憶部130、230の各層における、リセット時のオフ電流やフォーミング電圧等の特性の差異を縮減することができる。
図4は、本発明の第1の実施形態の係る不揮発性記憶装置の特性を例示するグラフ図である。
すなわち、図4は、記憶部に用いられる材料として、NiO膜を、ArとOの流量を変えて成膜した時のフォーミング電圧を例示しており、横軸は、Oガスの(O+Ar)ガスに対する流量比Rを表し、縦軸はフォーミング電圧Vを表す。
図4に表したように、Oガスの流量比Rが高くなると、フォーミング電圧Vが低下している。このように、Oガスの流量比Rを変えることによって、記憶部の酸素組成比を変え、フォーミング電圧Vを制御することができる。この特性を利用して、第1の記憶部130と第2の記憶部230の製造工程中の熱履歴による特性の差異を補償するように、第1の記憶部130と第2の記憶部230の成膜条件を変え、酸素組成比を変えることで、第1の記憶部130と第2の記憶部230の特性を実質的に同等にできる。
これにより、不揮発性記憶装置10によって、第1の記憶部130と第2の記憶部230との間の、製造工程中の熱履歴の影響による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置とその製造方法が提供される。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。
図5に表したように、本発明の第1の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置11では、第1の上側電極140と第2の下側電極210とが別に設けられている。すなわち、第1の上側電極140の上に絶縁層205が設けられ、その上に、第2の下側電極210が設けられている。これ以外の構成は、不揮発性記憶装置10と同様とすることができる。すなわち、不揮発性記憶装置11は、基板105と、第1の方向に延在し、基板105の上に設けられた複数の第1の電極(第1の下側電極)110と、第1の方向と交差する第2の方向に延在し、第1の電極110の上に設けられた複数の第2の電極(第1の上側電極)140と、第3の方向に延在し、第2の電極140の上に設けられた複数の第3の電極(第2の下側電極)210と、第3の方向と交差する第4の方向に延在し、第3の電極210の上に設けられた複数の第4の電極(第2の上側電極)240と、第1の電極110と第2の電極140との間に設けられ、第1の酸素組成比及び第1の層厚tを有する第1の記憶部130と、第3の電極210と第4の電極240との間に設けられ、第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び第1の層厚tと異なる第2の層厚tの少なくともいずれかを有する第2の記憶部230と、を備える。
このように、第1の上側電極140と第2の下側電極210とが別に設けられた不揮発性記憶装置11の場合も、第2の記憶部230の第2の酸素組成比を、第1の記憶部130の第1の酸素組成比と変えることにより、第1の記憶部130と第2の記憶部230との間の、製造工程中の熱履歴の影響による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置が提供される。
なお、図5に例示した不揮発性記憶装置11においては、第2の下側電極210は、第1の下側電極110と同じように、X軸方向に延在しているが、Y軸方向に延在するようにしても良い。この場合は、第2の上側電極240の延在方向は、X軸方向とされる。
さらに、第1の下側電極110と第1の上側電極140、あるいは、第2の下側電極210と第2の上側電極240は、互いに直交している必要はなく、互いに三次元的に交差する(非平行の)関係であればよい。また、例えば、第1の上側電極140と第2の下側電極210についても、互いに直交または平行である必要はなく、互いに三次元的に交差する(非平行)の関係であってもよい。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。
図6に表したように、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性記憶装置20では、第2の記憶部230の層厚tは、第1の記憶部130の層厚tと異なっている。具体的には、第2の記憶部230の層厚tは、第1の記憶部130の層厚tより厚く設定されている。
すなわち、既に説明したように、第1の記憶部130には、その後の第2の積層段201の製造工程中における熱履歴により熱負荷がかかる。このため、例えば、第2の記憶部230のオフ電流は、第1の記憶部130のオフ電流より小さくなる。このオフ電流の差異を補償するように、第2の記憶部230の層厚tを第1の記憶部130の層厚tより大きくする。これにより、第1の記憶部130と第2の記憶部230との間の、製造工程中の熱履歴の影響による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置が提供される。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性記憶装置の特性を例示するグラフ図である。 すなわち、図7(a)、(b)は、記憶部にNiOを用いた場合の記憶部の層厚とフォーミング電圧Vとの関係と、層厚とオフ抵抗Roffとの関係を、それぞれ例示している。横軸は層厚を表し、図7(a)の縦軸はフォーミング電圧Vを表し、図7(b)の縦軸はオフ抵抗Roffを表す。なお、オフ抵抗Roffは、印加電圧が0.1Vの時の電流値から求めた。
図7(a)に表したように、記憶部の層厚が厚くなるにつれてフォーミング電圧Vが上昇している。また、図7(b)に表したように、記憶部の層厚が厚くなるにつれてオフ抵抗Roffが上昇している。すなわち、オフ電流Ioffが低下する。既に説明したように、これらフォーミング電圧Vや、オフ抵抗Roff(すなわちオフ電流Ioff)は、記憶部の製造工程中の熱履歴等によって変化するので、これを補償するように、第1の記憶部130の層厚tと第2の記憶部230の層厚tとを変えることで、第1の記憶部130と第2の記憶部230の製造工程中の熱履歴による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置とその製造方法が提供される。
なお、図5に例示したように、第1上側電極140と第2の下側電極210とが別に設けられた場合も、第2の記憶部230の層厚tを、第1の記憶部130の層厚tと異ならせることにより、第1の記憶部130と第2の記憶部230との間の、製造工程中の熱履歴の影響による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置が提供される。
さらに、上に説明した、第2の記憶部230の第2の酸素組成比を、第1の記憶部130の第1の酸素組成比と変えること、及び、第2の記憶部230の層厚tを、第1の記憶部130の層厚tと変えること、を同時に行っても良い。これによっても、製造工程中の熱履歴の影響による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置が提供される。
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式的断面図である。
図8(a)、(b)は、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する、それぞれ、模式的斜視図及び模式的透過平面図であり、図9(a)は、図8のA−A’線断面図、図9(b)は、図8のB−B’線断面図である。
図8、図9に表したように、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性記憶装置30は、図1、図2に例示した、第1の積層段101と第2の積層段201を有する不揮発性記憶装置10に対し、さらに、第3の積層段301及び第4の積層段401を備える。
すなわち、第2の記憶部230の上に設けられた第3の下側電極310と、第3の下側電極310と対向して設けられた第3の上側電極340と、第3の下側電極310と第3の上側電極340との間に設けられた第3の記憶部330と、をさらに備える。そして、第3の記憶部330の上に設けられた第4の下側電極410と、第4の下側電極410と対向して設けられた第4の上側電極440と、第4の下側電極410と第4の上側電極440との間に設けられた第4の記憶部330と、をさらに備える。なお、不揮発性記憶装置30では、第1の上側電極140と第2の下側電極210とが同一であり、第2の上側電極240と第3の下側電極310とが同一であり、第3の上側電極340と第4の下側電極410とが同一であるが、これらの電極はそれぞれ別に設けても良い。
また、第3の下側電極310と第3の上側電極340とが対向してできる第3の記憶セル部335同士の間の部分には、第3の素子間絶縁領域380を設けることができる。また、第4の下側電極410と第4の上側電極440とが対向してできる第4の記憶セル部435同士の間の部分には、第4の素子間絶縁領域480を設けることができる。これら、第3の素子間絶縁領域380及び第4の素子間絶縁領域480にも、例えば、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、窒化アルミニウム膜等を用いることができる。
そして、第3の記憶部330は、第3の酸素組成比を有する第3の金属酸化物を含み、第3の層厚tを有する。そして、第4の記憶部430は、第4の酸素組成比を有する第4の金属酸化物を含み、第4の層厚tを有する。
そして、本実施形態の不揮発性記憶装置30では、第1の酸素組成比、第2の酸素組成比、第3の酸素組成比及び第4の酸素組成比、並びに、第1の層厚t、第2の層厚t、第3の層厚t及び第4の層厚tの少なくともいずれかは互いに異なっている。
図6、図7に例示した本実施形態に係る不揮発性記憶装置30では、第1の層厚t、第2の層厚t、第3の層厚t及び第4の層厚tが同じで、第1の酸素組成比、第2の酸素組成比、第3の酸素組成比及び第4の酸素組成比が異なっている例である。
これにより、第1〜第4の記憶部130、230、330、430の間の、製造工程中の熱履歴の影響による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置が提供される。
例えば、第1〜第4の記憶部130、230、330、430となる膜を成膜する際の成膜条件を変えることにより、第1〜第4の酸素組成比を変えることができる。例えば、記憶部としてNiOを用いる場合、Niのターゲットを用いて、ArにOを添加したDCスパッタにより成膜する。この時、例えば、Arガスの流量とOガスの流量を変えることで、第1〜第4の酸素組成比を変化させることができる。
この場合、例えば、第1の記憶部130から第4の記憶部430に行くに従ってNiO中の酸素組成比が低くなるように成膜条件を調整することができる。これにより、第1〜第4の記憶部130、230、330、340の各層における、高抵抗状態のオフ電流の差異を縮減することができる。
(第4の実施の形態)
図10は、本発明の第4の実施形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法を例示するフローチャート図である。本具体例は、図1及び図2に関して前述したように、第1の記憶部130と第2の記憶部230との間で電極140を共有する構造の不揮発性記憶装置の製造方法の一部を表す。
図10に例示したように、本発明の第4の実施形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法では、まず、基板105の主面106に第1の下側電極110を形成するための導電層を形成する(ステップS110)。
そして、第1の下側電極110の上に、第1の酸素組成比及び第1の層厚tを有する第1の記憶部130を形成するための層を形成する(ステップS120)。例えば、第1の記憶部130を形成するための層として、金属酸化物としてNiOを、DCスパッタ等によって形成する。
そして、第1の記憶部130の上に、第1の上側電極140を形成するための導電層を形成する(ステップS130)。なお、例えば、この時、第1の記憶部130のパターンの形成と第1の上側電極140のパターンの形成の一部を同時に行うこともできる。そして、第1の下側電極110と第1の記憶部130との間、または、第1の記憶部130と第1の上側電極140との間に、第1のスイッチング素子部120を形成することができる。また、これらの層の間にバッファ層を形成することもできる。
そして、第1の上側電極140の上に、第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び第1の層厚tと異なる第2の層厚tの少なくともいずれかを有する第2の記憶部230を形成するための層を形成する(ステップS140)。例えば、既に説明したように、記憶部となる膜を成膜する際の酸素ガスの流量を変えることによって第1酸素組成比と第2の酸素組成比を変えることができる。また、記憶部となる膜を成膜する際の、原料ガスの流量、印加する電力、成膜時間等を変えることによって、記憶部となる膜の厚さを変えることができる。なお、この際、第2の酸素組成比は、第1の酸素組成比より低く設定することができる。また、第2の層tは、前記第1の層厚tより厚く設定することができる。
そして、第2の記憶部230の上に第2の上側電極240を形成するための導電層を形成する(ステップS240)。なお、例えば、この時、第2の記憶部230のパターンの形成と第2の上側電極240のパターンの形成の一部を同時に行うこともできる。そして、第2の下側電極210(第1の上側電極140)と第2の記憶部230との間、または、第2の記憶部230と第2の上側電極240との間に、第2のスイッチング素子部220を形成することができる。また、これらの層の間にバッファ層を形成することもできる。
このようにして、第1、第2の記憶部130、230の間の、製造工程中の熱履歴の影響による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置が提供される。
なお、上記において、図1、図2に例示した第1の積層段101及び第2の積層段201を有する不揮発性記憶装置10の構造の製造方法について説明したが、図8、図9に例示した第1〜第4の積層段101、201、301、401を有する不揮発性記憶装置30も同様の方法によって製造できる。
図11は、本実施形態の不揮発性記憶装置の製造方法の別の具体例を表すフローチャートである。すなわち、本具体例は、図5に関して前述した構造の不揮発性記憶装置を製造する工程の一部を表す。以下、図5も参照しつつ、本具体例の製造方法について説明する。
まず、基板105の主面106に第1の下側電極110を形成するための導電層を形成する(ステップS210)。
そして、第1の下側電極110の上に、第1の酸素組成比及び第1の層厚t1を有する第1の記憶部130を形成するための層を形成する(ステップS220)。例えば、第1の記憶部130を形成するための層として、金属酸化物としてNiOを、DCスパッタ等によって形成する。
そして、第1の記憶部130の上に、第1の上側電極140を形成するための導電層を形成する(ステップS230)。なお、例えば、この時、第1の記憶部130のパターンの形成と第1の上側電極140のパターンの形成の一部を同時に行うこともできる。そして、第1の下側電極110と第1の記憶部130との間、または、第1の記憶部130と第1の上側電極140との間に、第1のスイッチング素子部120を形成することができる。また、これらの層の間にバッファ層を形成することもできる。
そして、第1の上側電極140の上に、第2の下側電極210を形成するための導電層を形成する(ステップS240)。
そして、第2の下側電極210の上に、第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び第1の層厚tと異なる第2の層厚tの少なくともいずれかを有する第2の記憶部230を形成するための層を形成する(ステップS250)。例えば、既に説明したように、記憶部となる膜を成膜する際の酸素ガスの流量を変えることによって第1酸素組成比と第2の酸素組成比を変えることができる。また、記憶部となる膜を成膜する際の、原料ガスの流量、印加する電力、成膜時間等を変えることによって、記憶部となる膜の厚さを変えることができる。なお、この際、第2の酸素組成比は、第1の酸素組成比より低く設定することができる。また、第2の層厚tは、前記第1の層厚tより厚く設定することができる。
そして、第2の記憶部230の上に、第2の上側電極240を形成するための導電層を形成する(ステップS260)。なお、例えば、この時、第2の記憶部230のパターンの形成と第2の上側電極240のパターンの形成の一部を同時に行うこともできる。そして、第2の下側電極210と第2の記憶部230との間、または、第2の記憶部230と第2の上側電極240との間に、第2のスイッチング素子部220を形成することができる。また、これらの層の間にバッファ層を形成することもできる。
このようにして、第1、第2の記憶部130、230の間の、製造工程中の熱履歴の影響による特性の差異を縮小し、安定した動作を実現した、記憶部が積層された不揮発性記憶装置が提供される。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、不揮発性記憶装置とその製造方法を構成する各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した不揮発性記憶装置とその製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての不揮発性記憶装置とその製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の記憶部に用いられる材料の特性を例示するグラフ図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の特性を例示するグラフ図である。 本発明の第1の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性記憶装置の特性を例示するグラフ図である。 本発明の第3の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式的断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法を例示するフローチャート図である。 本発明の第4の実施形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の別の具体例を例示するフローチャート図である。
符号の説明
10、11、20、30 不揮発性記憶装置
101 第1の積層段
105 基板
106 主面
110 第1の下側電極(第1の電極)
120 第1のスイッチング素子部
130 第1の記憶部
135 第1の記憶セル部
140 第1の上側電極(第2の電極)
180 第1の素子間絶縁領域
201 第2の積層段
205 絶縁層
210 第2の下側電極(第3の電極)
220 第2のスイッチング素子部
230 第2の記憶部
235 第2の記憶セル部
240 第2の上側電極(第4の電極)(第3の電極)
280 第2の素子間絶縁領域
301 第3の積層段
310 第3の下側電極
320 第3のスイッチング素子部
330 第3の記憶部
335 第3の記憶セル部
340 第3の上側電極
380 第3の素子間絶縁領域
401 第4の積層段
410 第4の下側電極
420 第4のスイッチング素子部
430 第4の記憶部
435 第4の記憶セル部
440 第4の上側電極
480 第4の素子間絶縁領域

Claims (6)

  1. 基板と、
    第1の方向に延在し、前記基板の上に設けられた第1の電極と、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、前記第1の電極の上に設けられた第2の電極と、
    前記第2の方向と交差する第3の方向に延在し、前記第2の電極の上に設けられた第3の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられ、第1の酸素組成比及び第1の層厚を有する第1の記憶部と、
    前記第2の電極と前記第3の電極との間に設けられ、前記第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び前記第1の層厚と異なる第2の層厚の少なくともいずれかを有する第2の記憶部と、
    を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 基板と、
    第1の方向に延在し、前記基板の上に設けられた第1の電極と、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、前記第1の電極の上に設けられた第2の電極と、
    第3の方向に延在し、前記第2の電極の上に設けられた第3の電極と、
    前記第3の方向と交差する第4の方向に延在し、前記第3の電極の上に設けられた第4の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられ、第1の酸素組成比及び第1の層厚を有する第1の記憶部と、
    前記第3の電極と前記第4の電極との間に設けられ、前記第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び前記第1の層厚と異なる第2の層厚の少なくともいずれかを有する第2の記憶部と、
    を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置。
  3. 前記第2の酸素組成比は、前記第1の酸素組成比よりも低いことを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性記憶装置。
  4. 第2の層厚は、前記第1の層厚より厚いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
  5. 基板上に、第1の方向に延在する第1の電極を形成する工程と、
    前記第1の電極の上に第1の酸素組成比及び第1の層厚を有する第1の記憶部を形成する工程と、
    前記第1の記憶部の上に設けられ、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する第2の電極を形成する工程と、
    前記第2の電極の上に前記第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び前記第1の層厚と異なる第2の層厚の少なくともいずれかを有する第2の記憶部を形成する工程と、
    前記第2の記憶部の上に設けられ、前記第2の方向と交差する方向に延在する第3の電極を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法。
  6. 基板上に、第1の方向に延在する第1の電極を形成する工程と、
    前記第1の電極の上に第1の酸素組成比及び第1の層厚を有する第1の記憶部を形成する工程と、
    前記第1の記憶部の上に設けられ、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する第2の電極を形成する工程と、
    前記第2の電極の上に設けられ、前記第2の電極と交差する方向に延在する第3の電極を形成する工程と、
    前記第3の電極の上に前記第1の酸素組成比と異なる第2の酸素組成比及び前記第1の層厚と異なる第2の層厚の少なくともいずれかを有する第2の記憶部を形成する工程と、
    前記第2の記憶部の上に設けられ、前記第3の電極と交差する方向に延在する第4の電極を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法。
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