以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態の保健指導支援システムの構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態の保健指導支援システムは、管理者端末装置100、指導者端末装置200、参加者端末装置300及びサーバ400を備える。管理者端末装置100、指導者端末装置200、参加者端末装置300及びサーバ400は、ネットワーク500を介して接続されている。
管理者端末装置100、指導者端末装置200及び参加者端末装置300は、各々、プロセッサ、メモリ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを備える計算機である。なお、これらの端末装置は、アプリケーションプログラム(例えば、ウェブブラウザ)が動作するPDAや携帯電話機等の携帯端末装置であってもよい。
サーバ400は、プロセッサ、メモリ、記憶装置及び通信インターフェースを備える計算機である。サーバ400には、初期準備処理手段M1、参加準備処理手段M2、参加者データ入力・閲覧処理手段M3、介入指導処理手段M4、イベント処理手段M5及びPDAデータ登録手段M6を備える。これらの各機能は、メモリに格納されたプログラムによって提供される。
サーバ400の記憶装置には、指導者管理データベースD1、定型文言データベースD2、定期イベントデータベースD3、参加者管理データベースD4、減量記録データベースD5、指導記録データベースD6、問診結果データベースD7、個人別プログラムデータベースD8、食事カロリーデータベースD9、運動カロリーデータベースD10、パラメータ設定データベースD11、個人別減量目標データベースD12及び問診情報データベースD13が格納される。
指導者管理データベースD1は、指導者の識別子やパスワード、氏名などの情報が格納される。
定型文言データベースD2は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導において用いられる定型文言の情報が格納される。
定期イベントデータベースD3は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導における定期イベントの情報が格納される。この定期イベントデータベースD3に登録されているイベントは、本実施の形態の保健指導支援システムの立ち上げ時に予め設定される。定期イベントとしては、減量参加者の減量開始から所定の期間毎に電子メールの作成やアラートの送信を設定したもので、各イベントには送信する文章の識別子が予め設定される。
定型文言データベースD2には、定期イベントデータベースD3に設定された文章の識別子毎の文章または文言が格納される。
参加者管理データベースD4は、図21に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導に参加者の情報が格納される。
減量記録データベースD5は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の参加者の減量の情報が格納される。例えば、減量記録データベースD5には減量参加者の識別子と体重及び測定日時が格納される。
指導記録データベースD6は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の履歴の情報が格納される。例えば、指導記録データベースD6には保健指導を行った指導者の識別子、量参加者の識別子、減量参加者に行った保健指導の記録及び発生日時が格納される。
問診結果データベースD7は、図23に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の参加者への問診によって得られた情報が格納される。
個人別プログラムデータベースD8は、図24に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の参加者が実行する生活改善項目が格納される。
食事カロリーデータベースD9は、図26に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導に用いられる食事に関する生活改善項目の情報が格納される。
運動カロリーデータベースD10は、図27に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導に用いられる運動に関する生活改善項目の情報が格納される。
パラメータ設定データベースD11は、図25で示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導に用いられるパラメータの情報が格納される。
個人別減量目標データベースD12は、図34で示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の参加者の減量目標の情報が格納される。
問診情報データベースD13は、図22に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の参加者へ問診すべき情報が格納される。
図2は、本発明の実施の形態の保健指導支援システムによる処理の概要を示すフローチャートである。
まず、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の参加者による自己の情報の入力を受け付ける。入力された参加者の情報(氏名や身長、体重、識別子、担当指導者など)は参加者管理データベースD4に登録される(M22、図10参照)。
次に、サーバ400は、入力された参加者の情報に対応する問診情報を、問診情報データベースD13から抽出し、抽出された問診情報を参加者端末装置300へ送る。また、同時に参加者によって入力された体重から目標体重を計算し、個人別減量目標データベースD12に登録する。「目標体重は、現体重の5%減とする」というように減量の安全性が保たれる範囲でシステム側が決める形態もあるし、参加者による目標体重入力を設け、入力を受け付けデータベースへ登録するという形態もある。次に、参加者端末装置300に、問診情報に対する回答の入力を受け付ける。入力された問診に対する回答は、問診結果データベースD7に登録される(M22、図10参照)。
次に、サーバ400は、参加者管理データベースD4に登録された参加者の情報、及び、問診結果データベースD7に登録された問診に対する回答を参照して、その参加者に適する食事メニューを食事カロリーデータベースD9から選択し、その参加者に適する運動メニューを運動カロリーデータベースD10から選択し、選択された食事メニュー及び運動メニューをお勧めメニューとして参加者端末装置300に送信する。
これらの食事カロリーデータベースD9に格納されている食事メニュー、及び運動カロリーデータベースD10に格納されている運動メニューは所定のカロリー(例えば、100kcal)毎に、運動量及び食事量(食事を減らす量)が設定されている。なお、同じ運動でも、参加者の身体的特徴、例えば、体重によって消費カロリーが変わることから、参加者管理データベースD4に登録された参加者情報を参照して、所定の消費カロリー毎の運動量が計算される。
参加者端末装置300は、送信された食事メニュー及び運動メニューを、減量メニューとして参加者に提示する。さらに、参加者端末装置300は、参加者による食事メニュー及び運動メニューの選択を受け付ける。選択された食事メニュー及び選択された運動メニューによって、その参加者の減量プログラムが決定される。選択された食事メニュー及び運動メニューには、個人別プログラムデータベースD8に登録される(M22、図10参照)。
次に、参加者端末装置300は、参加者の日々のデータ(体重、減量メニューの実行状態)の入力を受け付ける。入力されたデータは、減量記録データベースD5に登録される(M3、図5参照)。
次に、サーバ400は、所定のタイミングで(例えば、所定の期間毎に繰り返して)、減量記録データベースD5に登録されたデータが、定期イベントデータベースD3に登録されているイベントと合致するかを判定する(M42)。データの判定結果は、指導記録データベースD6に登録される。
この定期イベントデータベースD3に登録されているイベントは、本実施の形態の保健指導支援システムの立ち上げ時に予め設定される。定期イベントの編集は定期イベント編集処理(M53、図17参照)を用いて行うことができる。既登録のイベントを選択し、イベントを発生させるタイミング(減量参加者のデータ変化などをイベント発生のトリガとする)やイベント内容の変更を行ったり、新たにイベントとすべきタイミングやイベント内容を作成し、定期イベントデータベースD3に登録する。
次に、サーバ400は、参加者が入力した体重などのデータを元にイベントを発生させるかどうか判断した判定結果を指導記録データベースD6から抽出し、抽出された判定結果を指導者端末装置200に送信する。指導者端末装置200は、受信した判定結果を表示する(M4、図16参照)。
次に、指導者は、表示された判定結果に基づいて、なすべきと判断した指導を実行する。この指導の実行は、指導者が本実施の形態の保健指導支援システムを用いて、電子メール等の手段によってなすこともでき、指導者が本実施の形態の保健指導支援システムを用いずに、電話等の手段によってなすこともできる。
そして、指導者端末装置200は、指導者がなすべきと判断した指導の実行の指示を受け付け、入力された指導の実行の指示から、指導の記録を生成する。また、指導者端末装置200は、指導者がなした指導の記録の入力を受け付ける(M4)。これらの生成された及び入力された指導の記録は、指導記録データベースD6に登録される。
図21は、本実施の形態の参加者管理データベースD4の構成を示す説明図である。
参加者管理データベースD4は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導に参加する者の情報が登録されるデータベースである。参加者管理データベースD4は、参加者の識別子D401、氏名D402、性別D403、生年月日D404、メールアドレスD405、指導者の識別子D406、パスワードD407、身長D408及び体重D409を含む。
識別子D401には、参加者を識別するための一意の識別子が登録される。参加者の識別子D401は、本実施の形態の保健指導支援システムにおいて、この参加者のデータを識別するために使用される。また、参加者の識別子D401は、パスワードD405と共に、この参加者が、本実施の形態の保健指導支援システムにアクセスするときに用いられる。
氏名D402には参加者の氏名が、性別D403には参加者の性別が、生年月日D404には参加者の生年月日が、メールアドレスD405には参加者のメールアドレスが登録される。
指導者の識別子D406には、この参加者を担当する指導者を識別するための一意なの識別子が登録される。パスワードD407には、参加者が本実施の形態の保健指導支援システムにアクセスするときに照合されるパスワードが登録される。身長D408及び体重D409には、参加者の指導開始時の身長及び体重が登録される。
図22は、本実施の形態の問診情報データベースD13の構成を示す説明図である。
問診情報データベースD13は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の開始時に、参加者に問い合わせられる問診内容が登録されるデータベースである。問診情報データベースD13は、問診の識別子D1301、問診カテゴリD1305、食事カテゴリD1302、運動メニューカテゴリD1303、問診内容D1306及び改善内容D1037を含む。
問診の識別子D1301は、問診内容を識別するための一意の識別子である。問診カテゴリD1305は、問診の対象を示し、例えば、”1”であれば食品摂取量を示し、”2”であれば運動量を示し、”3”であれば食行動を示し、”4”であれば運動行動を示す。
食事カテゴリD1302及び運動メニューカテゴリD1303は、問診カテゴリD1305の内容を分類するためのコードである。例えば、主食に関する問診であれば”1”が、果物に関する問診であれば”2”が、間食に関する問診であれば”3”が、食事に関係しない問診であれば”9”が食事カテゴリD1302に登録される。この食事カテゴリD1302には、食事カロリーデータベースD9の食事カテゴリD902と共通の識別子が使用される。
また、運動メニューカテゴリD1303には、歩く・走ることに関する問診であれば”1”が、スポーツに関する問診であれば”2”が、運動に関係しない問診であれば”9”が登録される。この運動メニューカテゴリD1303には、運動カロリーデータベースD10の運動カテゴリD1002と共通の識別子が使用される。
図23は、本実施の形態の問診結果データベースD7の構成を示す説明図である。
問診結果データベースD7は、問診内容に対する参加者の回答が登録されるデータベースである。問診結果データベースD7は、参加者の識別子D701、問診の識別子D702、問診の回答D703、改善実施アンケートD704及び改善実施目標D705を含む。
参加者の識別子D701には、問診に回答した参加者の識別子が登録され、参加者管理データベースD4の識別子D401と共通の識別子が使用される。問診の識別子D702には、参加者が回答した問診の識別子が登録され、問診情報データベースD13の問診の識別子D1301と共通の識別子が使用される。
問診の回答D703は、問診に対する回答内容が登録される。例えば、回答内容が「はい」であれば”1”が、回答内容が「いいえ」であれば”2”が、問診の回答D703に登録される。
改善実施アンケートD704は、問診IDの内容を生活改善項目としてどの程度実施可能であるかの度合いを格納し、例えば、”0”であればアンケートが未実施であることを示し、”1”であれば生活改善項目にはしたくないとの回答を示し、”2”であれば生活改善項目として実施できない場合を示し、”5”であれば実施可能であることを示す。
改善実施目標D705は、この問診内容を減量の目標にするか否かを示すフラグが登録される。例えば、回答内容が「目標にする」であれば”1”が、回答内容が「目標にしない」であれば”2”が、改善実施目標D705に登録される。
図34は、本実施の形態の個人別減量目標データベースD12の構成を示す説明図である。
個人別減量目標データベースD12は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導において参加者が設定した減量目標が登録されるデータベースである。個人別減量目標データベースD12は、参加者の識別子D1201、減量目標の登録日D1202、開始日D1203、目標体重D1204及び減量期間D1205を含む。
参加者の識別子D1201には、この減量目標を設定した参加者の識別子が登録され、参加者管理データベースD4の識別子D401と共通の識別子が使用される。減量目標の登録日D1202には、この減量目標が登録された年月日が登録される。
開始日D1203には、この減量目標の開始年月日が登録される。目標体重D1204には、参加者によって設定された目標体重が登録される。減量期間D1205には、設定された目標体重に到達するまでの期間の目標が登録される。
図24は、本実施の形態の個人別プログラムデータベースD8の構成を示す説明図である。
個人別プログラムデータベースD8は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導において参加者が設定した減量メニューが登録されるデータベースである。個人別プログラムデータベースD8は、参加者の識別子D801、プログラムの登録日D802、連番D803、生活改善項目の食事メニューの識別子D804及び生活改善項目の運動メニューの識別子D805、改善項目の増減量D806及び改善項目の増減D807を含む。
参加者の識別子D801には、この行動目標を設定した参加者の識別子が登録され、参加者管理データベースD4の識別子D401と共通の識別子が使用される。プログラムの登録日D802には、この改善項目が登録された年月日が登録される。
連番D803には、参加者が選択した減量メニューの参加者毎の連続番号が格納される。参加者が選択した減量メニューは、連番D803によって管理される。例えば、同じ減量メニューが同一参加者によって複数選択された場合は、同じ減量メニューが選択された数の番号が割り当てられる。
改善項目の食事メニューの識別子D804には、参加者によって選択された食事の減量メニューを一意に識別するための識別子が登録され、食事カロリーデータベースD9の識別子D901と共通の識別子が使用される。
改善項目の運動メニューの識別子D805には、参加者によって選択された運動の減量メニューを一意に識別するための識別子が登録され、運動カロリーデータベースD10の識別子D1001と共通の識別子が使用される。
また、減量メニューは食事メニューでは食事量を減らし、運動メニューでは運動量を増やすためのメニューとなっているが、このメニュー毎の増減は変更することができる。例えば、選択される減量メニューの組み合わせによって、高カロリー(100kcalに相当する食事量が少ない)の食事メニューをX枚減らし、低カロリー(100kcalに相当する食事量が多い)の食事メニューをY枚増やす。このとき、X>Yとすることによって、合計でカロリーを減らすような減量プログラムを作成することが可能となっている。このような減量メニューでの組み合わせを表現するために改善項目の増減量D806には、改善項目の増減枚数が登録される。例えば、改善項目が減少であれば増減量D806に減少した枚数分が登録され、改善項目が増加であれば増減量D806に増加した枚数分の値が登録される。
改善項目の増減D807には、改善項目の増減が登録される。例えば、改善項目が減少であれば増減D807に”1”が登録され、改善項目が増加であれば増減D8057”2”が登録される。
図26は、本実施の形態の食事カロリーデータベースD9の構成を示す説明図である。
食事カロリーデータベースD9は、参加者に減量メニューとして提示される食事メニューが登録されるデータベースである。前述したように、食事カロリーデータベースD9に格納されている食事メニューは所定のカロリー(例えば、100kcal)毎に食事の種類及び食事量(食事を減らす量)が設定されている。
食事カロリーデータベースD9には、食事メニューの識別子D901、食事メニューカテゴリD902、食事優先順位D904、食事メニュー名D903、食事メニュー単位D905、食事メニュー単位カロリーD906が格納される。
食事メニューの識別子D901には、量を減らすべき食事を一意に識別するための識別子が登録される。食事メニューカテゴリD902には、量を減らすべき食事の種類が登録される。例えば、食事の種類が主食であれば”1”が、食事の種類が果物であれば”2”が、食事の種類が間食であれば”3”が、食事に関係しない場合には”9”が、カテゴリD902に登録される。食事メニュー名D903には、この食事メニューで減らすべき食事及び量が登録される。食事優先順位D904は、参加者に食事メニューを提示する優先順位が格納される。この優先順位は、後述の処理M17(図19)で設定されるもので、値が小さい方が優先順位が高くなる。食事メニュー単位D905には、食事メニュー名D903の内容について、摂取する単位を格納する。例えば、摂取する食事の重量「g」や個数が格納される。食事メニュー単位カロリーD906には、食事メニュー名D905に設定された食事の熱量が格納される。本実施例では、食事メニュー単位カロリーD906に100kcalが設定される。
図27は、本実施の形態の運動カロリーデータベースD10の構成を示す説明図である。
運動カロリーデータベースD10は、参加者に減量メニューとして提示される運動メニューが登録されるデータベースである。前述したように、運動カロリーデータベースD10に格納されている運動メニューは所定のカロリー(例えば、100kcal)毎に運動量が設定されている。
運動カロリーデータベースD10は、運動メニューの識別子D1001、運動メニューカテゴリD1002、運動優先順位D1004、運動メニュー名D1003、運動メニュー単位D1005、運動メニューベース体重(男)D1006、100kcal消費時間(男)、運動メニュー100kcal消費時間(男)D1007、運動メニューベース体重(女)D1008及び100kcal消費時間(女)D1009を含む。
運動メニューの識別子D1001には、参加者が行うべき運動を一意に識別するための識別子が登録される。運動メニューカテゴリD1002には、参加者が行うべき運動の種類が登録される。例えば、運動が歩く又は走るであれば”1”が、運動がスポーツであれば”2”が、運動に関係しない場合には”9”が、カテゴリD1002に登録される。
運動優先順位D1004には、参加者に運動メニューを提示する優先順位が格納される。この優先順位は、後述の処理M17で設定されるもので、値が小さい方が優先順位が高くなる。
運動メニュー名D1003には、この運動メニューで行うべき運動の種類が登録される。運動メニューベース体重(男)D1006には、運動メニュー100kcal消費時間(男)D1007に登録される運動時間の基準となる男性の体重(kg単位)が登録される。運動メニュー100kcal消費時間(男)D1007には、男性の基準体重となる運動メニューベース体重(男)D1006で、運動メニューD名1003を行ったときに、100kcalを消費するのに必要な時間(分単位)が登録される。これは、同じ運動でも、参加者の体重によって消費カロリーが変わることから、運動メニューベース体重(男)D1006は、参加者の体重に基づいた適切な運動量を算出するために使用される。具体的には、体重Wkgの人が100kcal消費するためには、下式で計算される時間の運動が必要である。
運動時間=基準時間×基準体重/W
例えば、体重80kgの参加者が100kcalを消費するために30分必要な運動の場合、40kgの参加者が100kcalを消費するためには60分の運動が必要であり、100kgの参加者が100kcalを消費するためには24分の運動が必要である。
運動メニューベース体重(女)D1008と運動メニュー100kcal消費時間(女)D1009は、上記男性の基準体重と基準運動時間である運動メニューベース体重(男)D1006と運動メニュー100kcal消費時間(男)D1007と同様に、運動メニュー名D1003について女性の基準体重と基準運動時間を設定した値が格納される。
図35は、本実施の形態の減量記録データベースD5の構成を示す説明図である。
減量記録データベースD5は、参加者に選択された減量メニューの実施状況が登録されるデータベースである。減量記録データベースD5は、参加者の識別子D501、日付D502、体重D503、連番1の実施状況D504、連番2の実施状況D505、連番3の実施状況D506及び連番4の実施状況D507が含まれる。
参加者の識別子D501には、この減量メニューを実施すべき参加者の識別子が登録され、参加者管理データベースD4の識別子D401と共通の識別子が使用される。日付D502には、この減量メニューを実施した又は実施しなかった年月日が登録される。体重D803には、日付D502によって示される日の参加者の体重が登録される。
連番1の実施状況D504、連番2の実施状況D505、連番3の実施状況D506及び連番4の実施状況D507には、各連続番号で示される減量メニューの実施状況が登録される。減量記録データベースD5で用いられる連続番号は、個人別プログラムデータベースD8の連番D803に登録された連続番号と共通する番号が使用される。
減量メニューの実施状況には、この連続番号で示される減量メニューの実施状況が登録される。例えば、この連続番号で示される減量メニューが実施されていれば”1”が、減量メニューが実施されていなければ”2”が、各減量メニューの実施状況に登録される。
図36は、本実施の形態の定期イベントデータベースD3の構成を示す説明図である。
定期イベントデータベースD3は、参加者の状態(減量メニューの実施状況、体重の変化、参加者の回答状況等)から、指導が必要と判定されるイベントが格納されるデータベースである。定期イベントデータベースD3は、イベントの識別子D301、タイミングD302、条件D303、イベント内容D304、参加者メール文言の識別子D305及び指導者文言の識別子D306を含む。
イベントの識別子D301には、イベントを一意に識別するための識別子が登録される。タイミングD302には、イベントであると判定される時間的条件が登録される。なお、時間的条件を規定しないイベント(条件D303を満たせば何時でも発生するイベント)の場合は、タイミングD302に「随時」と登録される。
条件D303には、イベントを発行する条件(時間的条件以外)が登録される。条件D303のうち「介入判定OK」とは、介入判定処理手段M48及び図15のフローチャートで「介入判定OK」が出力されると実行するイベントを示す。
イベント内容D304には、このイベントに対して行われるアクションが登録される。すなわち、タイミングD302及び条件D303に登録された条件が満たされた場合、イベント内容D304に登録された指導が行われる。
参加者メール文言の識別子D305には、定型文言データベースD2の本文D203に登録されている文言のうち、参加者宛てに送信されるメールの本文として使用される文言の識別子が登録される。指導者文言の識別子D306には、定型文言データベースD2の本文D203に登録されている文言のうち、指導者に対してイベントチェックの結果を表示する際に使用される文言の識別子が登録される。
条件D303に登録されている条件の中で、X日目目標とは、減量期間終了時に目標を達成するためにX日目に到達すべき体重であり、下式によって計算される。
開始時体重−((開始時体重−目標体重)×X/減量期間)
例えば、開始時に80kgの体重を90日間で3.5kg減量する目標を有する参加者の10日目の目標体重は、
80−((80−76.5)×10/90)=79.611[kg]
となり、20日目の目標体重は、
80−((80−76.5)×20/90)=79.222[kg]
となる。
定期イベントデータベースD3では、減量メニューの実施率を条件D303に設定することができる。これによって、参加者によって選択された減量メニューを実施できているか否か、システムが判断するので、実施できていない場合に減量メニューの変更を提案できる。これによって、指導者による判断のばらつきを抑制しつつ、参加者の減量経過に応じた適切かつ均質な指導を提供することができる。
図37は、本実施の形態の定型文言データベースD2の構成を示す説明図である。
定型文言データベースD2は、本実施の形態の保健指導支援システムによって行われる保健指導(例えば、参加者に送信される電子メール)の内容が登録されるデータベースである。定型文言データベースD2は、文言の識別子D201、タイトルD202及び本文D203が含まれる。
文言の識別子D201には、保健指導に用いられる文言を一意に識別するための識別子が登録される。タイトルD202には、参加者宛てに送信されるメールの題名として使用される文言が登録される。
本文D203には、保健指導に使用される文言が登録される。本文D203に登録される保健指導に使用される文言には、参加者宛てに送信されるメールの本文として使用される文言(識別子の最初が”P”であるもの)と、指導者に対してイベントチェックの結果を表示する際に使用される文言(識別子の最初が”S”であるもの)が含まれ、両者は識別子D201によって区別可能に分類されている。
図25は、本実施の形態のパラメータ設定データベースD11の構成を示す説明図である。
本実施の形態のパラメータ設定データベースD11は、本実施の形態の保健指導支援システムによって提示される減量メニューの優先順位を決定するために用いられる。パラメータ設定データベースD11は、識別子D1101、設定項目D1102及び設定内容D1103を含む。
識別子D1101には、設定されたパラメータを一意に識別する識別子が登録される。設定項目D1102は、設定内容の定義が登録される。例えば、図25に示す、「[1:食事/2:運動]+[カテゴリ]+[1:優先順位/2:ランダム]」は、設定内容の1桁目が食事か運動かを示し、2桁目がメニューのカテゴリを示し、3桁目が優先順位順かランダムかを示す。具体的には、設定内容D1103が「111」であれば、食事、カテゴリ=1(食事のカテゴリ”1”は「主食」を示す)の食事メニューを、優先順に提示することを示す。
設定内容D1103には、減量メニューを優先順位順に提示するか、ランダムな順位で提示するかを決定するパラメータが登録される。 図38は、本実施の形態の指導記録データベースD6の構成を示す説明図である。
本実施の形態の指導記録データベースD6は、本実施の形態の保健指導支援システムによって実施された(又は、実施されるべき)保健指導の履歴が登録されるデータベースである。指導記録データベースD6は、指導記録の識別子D601、対象参加者の識別子D602、実施指導者の識別子D603、実施日時D604、種別D605、関連イベントの識別子D606、イベント発生日時D607、指導内容D608、メールタイトルD609、メール本文D610、状態D611及びチェック結果表示フラグD612を含む。
指導記録の識別子D601には、実施された保健指導の記録を一意に識別するための識別子が登録される。対象参加者の識別子D602には、この保健指導が実施された参加者の識別子が登録され、参加者管理データベースD4の識別子D401と共通の識別子が使用される。
実施指導者の識別子D603には、この保健指導を実施した指導者の識別子が登録され、参加者管理データベースD4の識別子D406と共通の識別子が使用される。なお、実施指導者の識別子D603がNULLである場合は、この保健指導支援システムが自動的に実施した保健指導であることを示す。
実施日時D604には、この保健指導を実施した日及び時刻が登録される。具体的には、この保健指導支援システムが作成した電子メールを送信した日時、指導者が手動で入力した電子メールを送信した日時、又は、参加者との面談が実施された日時、等が登録される。
種別D605には、実施された保健指導の種別が登録される。例えば、保健指導が電子メールによって実施されていれば”1が、保健指導が電話によって実施されていれば”2”が、保健指導が面談によって実施されていれば”3”が、定義されていない方法によって保健指導が実施されていれば”9”が、種別D605に登録される。
関連イベントの識別子D606には、この保健指導の契機となったイベントの識別子が登録され、定期イベントデータベースD3のイベントの識別子D301と共通の識別子が使用される。
イベント発生日時D607には、この保健指導の契機となったイベントの発生日時が登録される。具体的には、発生したイベントが、イベントチェック処理(M42)によって、指導記録データベースD6に登録された日時が登録される。
指導内容D608には、この保健指導が実施された方法が登録される。
メールタイトルD609には、この保健指導に使用されたメールの題名が登録され、メール本文D610には、この保健指導に使用されたメールの本文が登録される。なお、保健指導が電子メールによって行われなかった場合は、メールタイトルD609及びメール本文D610には何もデータが登録されない。
状態D611には、この保健指導の状態が登録される。例えば、この保健指導が未だ実施されていなければ”1”が、この保健指導が既に実施されていれば”2”が、この保健指導の実施をしないと指導者によって判断されていれば”3”が、状態D611に登録される。
チェック結果表示フラグD612には、イベントのチェック結果を指導者の画面に表示するか、非表示にするかを指定するフラグが登録される。具体的には、イベントのチェック結果を指導者の画面に表示する場合は”1”が、イベントのチェック結果を指導者の画面に表示する必要がない場合は”2”が、チェック結果表示フラグD612に登録される。
図3は、本実施の形態の初期準備処理手段M1の機能要素を示すブロック図である。
初期準備処理は、本実施の形態の保健指導支援システムが起動したとき、又は、本実施の形態の保健指導支援システムが起動したとき、にサーバ400において実行される。
初期準備処理では、まず、サーバ側管理手段M10が、管理者認証処理を起動し、管理者端末装置100からこの保健指導支援システムへのアクセスを認証する(M11)。
認証成功後、管理者端末装置100は、情報登録処理手段M12、基本設定処理手段M13、メールサービス処理手段M14及び減量記録データ抽出手段M15にアクセスする。
情報登録処理手段M12は、データベースへのデータの入出力を制御するデータベース管理システムである。
基本設定処理手段M13は、パラメータ設定処理手段M16、優先順位処理手段M17及びユーザ管理手段M18に分かれて構成されている。パラメータ設定処理手段M16は、後述する条件の判定などを行うためのパラメータをパラメータ設定データベースD11に登録する。優先順位処理手段M17は、参加者に提示する食事メニュー及び運動メニューの優先度を設定又は変更し、パラメータ設定データベースD11に登録する。ユーザ管理手段M18は、指導者管理データベースD1及び参加者管理データベースD4を用いて、本実施の形態の保健指導支援システムの利用者(管理者、指導者、参加者)の情報を管理する。
メールサービス処理手段M14は、定期イベントデータベースD3のデータに基づいてイベントの検出と電子メールの受信を制御する。
減量記録データ抽出手段M15は、参加者によって入力された情報に基づいて、減量記録データベースD5に登録された情報を読み出して、参加者端末装置300に提供する。
図4は、本実施の形態の参加準備処理手段M2の機能要素を示すブロック図である。
参加準備処理は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導を受ける参加者を指導者端末装置200から登録する処理である。
参加準備処理では、まず、サーバ側の管理手段を起動して、各種処理の準備をする(M20)。次に、指導者認証処理を起動し、指導者端末装置200からこの保健指導支援システムへのアクセスを認証する(M21)。
その後、参加者処理登録処理を起動し、サーバ400の参加者管理データベースD4に参加者の情報(識別子:D401、氏名:D402〜体重:D409等)を登録する(M22)。以上の処理により、指導者端末装置200から保健指導を受診する参加者の情報を参加者管理データベースD4に登録する。
図5は、本実施の形態の参加者データ入力・閲覧処理手段M3の機能要素を示すブロック図である。参加者データ入力・閲覧処理手段M3は、参加者などが参加者端末装置300を介してサーバ400の減量記録データベースD5にアクセスを要求したときに起動する処理である。
サーバ400は、参加者端末装置300(または指導者端末装置200)からサーバ400に対して減量記録データベースD5に対するアクセス要求を受信すると、サーバ側管理手段M30が参加者認証処理手段M31を起動する。サーバ400の参加者認証処理手段M31は、アクセス要求に含まれる情報と、参加者管理データベースD4に登録されたIDとパスワードD407などの情報に基づいて、参加者端末装置300を利用する参加者の認証を行う。サーバ400は、認証が完了すると認証時のIDとパスワードから参加者の識別子を特定し、当該参加者のデータを減量記録データベースD5から読み出して参加者端末装置300に表示させる(個人別減量記録表示手段M32)。
参加者端末装置300では、図35で示した減量記録データベースD5に対して日付D502、体重D503、連番D504〜D507にそれぞれ、日付、体重、実施した減量メニュー(識別子)を入力する(データ入力処理手段M33)。サーバ400は、参加者端末装置300から受け付けた入力を減量記録データベースD5に書き込む(データ登録処理手段M34)。
図6は、本実施の形態の介入指導処理手段M4の機能要素を示すブロック図である。
介入指導処理は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導を行う処理である。
介入指導処理では、まず、サーバ側の管理手段がイベントチェック処理手段を起動し(M42)、参加者に対してアクションをする必要があるイベントの発生を検出する。そして、介入判定処理(図15参照)を起動し、検出されたイベントに対し、介入(アクション)が必要か否かを判定する(M48)。イベント処理結果は指導記録データベースD6へ登録される。次に、サーバ側の管理手段は指導者認証処理を起動し、指導者端末装置200からこの保健指導支援システムへのアクセスを認証する(M41)。また、イベントチェック結果表示処理手段M43(図13参照)を起動し、検出されたイベントを指導者端末装置200に表示する。指導者は、イベントチェック結果表示画面を見て、検出されたイベントに対する保健指導の内容を決定する。また、イベントによっては、メール送信手段を起動して、自動的に又は指導者の指示に基づいて、電子メールを送信する(M47)。
また、認証成功後、参加者一覧表示処理(図14参照)を起動し、指導者端末装置200に参加者の一覧を表示する(M44)。指導者は、イベントチェック結果表示画面を見て、各参加者の状況を確認することができる。
また、認証成功後、指導記録登録処理を起動し、指導者端末装置200に指導内容登録画面を表示し、指導者からの指導内容の入力(電話やファックスなどによる保健指導を記録)を受け付ける(M46)。
また、認証成功後、個人別減量記録表示処理を起動し、減量記録データベースD5から参加者の減量記録を読み出して、個人別の減量記録を表示し各参加者の状況を確認することができる(M45)。
図7は、本実施の形態のイベント処理手段M5の機能要素を示すブロック図である。
イベント処理手段M5は、管理者が管理者端末装置100(又は、指導者が指導者端末装置200)を介して、サーバ400の定期イベントデータベースD3又は定型文言データベースD2にアクセスを要求したときに起動する。
サーバ400は、管理者端末装置100(又は指導者端末装置200)から、定期イベントの編集又は電子メールに使用される定型文言の編集についてアクセス要求を受け付けると、サーバ400のサーバ側管理手段M50は指導者認証処理手段M51を起動する。指導者認証処理手段M51は、アクセス要求に含まれる情報(例えば、識別子及びパスワード)と、指導者管理データベースD1に登録された情報とを照合し、アクセスを認証する。
サーバ400は、認証が完了すると、アクセス要求が定型文言の編集であれば定型文言編集処理手段M52を起動し、アクセス要求が定期イベントの編集であれば定期イベント編集処理手段M53を起動する。
定型文言編集処理手段M52は、文言の識別子D201、タイトルD202及び本文D203を定型文言データベースD2から読み出して、読み出したデータを管理者端末装置100に送信する。管理者端末装置100は、受信した定型文言データベースD2の内容を表示する。管理者によって入力されたデータをサーバ400の定型文言編集処理手段M52に送信する。定型文言編集処理手段M52は、管理者端末装置100から受信した情報を定型文言データベースD2に登録する。
定期イベント編集処理手段M53は、タイミングD302、条件D303、イベント内容D304、メール文言の識別子D305及び指導者文言の識別子D306を定期イベントデータベースD3から読み出して、読み出したデータを管理者端末装置100に送信する。管理者端末装置100は、受信した定期イベントデータベースD3の内容を表示する。管理者によって入力されたデータをサーバ400の定期イベント編集処理手段M53に送信する。定期イベント編集処理手段M53は、管理者端末装置100から受信した情報を定期イベントデータベースD3に登録する。
図16は、図7に示した定型文言編集処理手段M52による処理のフローチャートである。
定型文言編集処理は、サーバ400が管理者端末装置100(又は、指導者端末装置200)から定型文言の編集要求を受信すると起動される。
まず、サーバ400の定型文言編集処理手段M52は、管理者端末装置100から受信した定型文言の編集要求が参加者宛の定型文の編集要求であるか、指導者宛の定型文の編集要求であるかを判定する(M5201)。判定の結果、定型文言の編集要求が参加者宛の定型文の編集要求であれば、定型文言データベースD2の文言の識別子D201が「P」で始まるレコードを選択し、選択されたレコードのデータを管理者端末装置100に送信する(M5202)。そして、定型文言編集処理手段M52は参加者宛の定型文言の区分を”P”に設定して(M5203)、ステップM5206に進む。
一方、ステップM5201における判定の結果、定型文言の編集要求が指導者宛の定型文の編集要求であれば、定型文言データベースD2の文言ID(D201)が「S」で始まるレコードを選択し、選択されたレコードのデータを管理者端末装置100に送信する(M5204)。そして、定型文言編集処理手段M52は指導者宛の定型文言の区分を”P”に設定して(M5205)、ステップM5206に進む。
次に、サーバ400は、定型文言データベースD2に既に登録されている定型文言を選択するか否を問い合わせる(M5206)。この問い合わせに対する管理者端末装置100からの応答として、既登録の定型文言が選択されればステップM5209へ進み、既登録の定型文言が選択されなければ新たに定型文言を登録するためにステップM5207へ進む。
新規登録の場合は、管理者端末装置100はタイトルと本文の入力を受け付けて、受け付けた情報をサーバ400に送る(M5207)。その後、サーバ400はシリアル番号を生成し、ステップM5203又はM5205で設定された区分に生成されたシリアル番号を付加して、文言の識別子を生成する。そして、定型文言データベースD2に新たにレコードを加え、生成された文言の識別子を登録する。そして、サーバ400が管理者端末装置100から受け付けたタイトル及び本文を、各々、定型文言データベースD2のタイトルD202と本文D203へ登録する(M5208)。
一方、ステップM5206で、既登録の定型文言が選択されている場合は、既登録の定型文言を削除するか否かを管理者端末装置100に問い合わせる。この問い合わせに対する管理者端末装置100からの応答が「削除」であればステップM5213へ進み、応答が「削除」でなければステップM5210に進む(M5209)。
ステップM5210では、選択されている定型文言のデータを定型文言データベースD2から読み出して、読み出されたデータを管理者端末装置100に表示する。管理者端末装置100は、タイトルD202及び本文D203の変更を受け付ける。そして、変更されたタイトルD202及び本文D203に文言の識別子D201を付加して、サーバ400へ送信する(M5210)。
サーバ400は、管理者端末装置100から受信したデータを同じ識別子で更新するか、又は、別の識別子で新規に登録するかを判定する(M5211)。
この判定の結果が新規登録であれば、新しい文言の識別子及びレコードを生成し、文言の識別子D201、タイトルD202及び本文D203を、定型文言データベースD2の新たなレコードに登録する(M5208)。一方、判定の結果が変更であれば、文言の識別子D201のレコードに、編集されたタイトルD202及び本文D203を登録して、定型文言データベースD2を更新する(M5212)。
また、定型文言を削除する場合は、選択された文言の識別子のレコードを、定型文言データベースD2から削除する(M5213)。
以上の処理によって、管理者(又は、指導者)は、定型文言データベースD2を編集することができ、指導者宛と参加者宛に区分けして、所望のメッセージを作成または更新することができる。
図17は、図7に示した定期イベント編集処理手段M53による処理のフローチャートである。
定期イベント編集処理は、サーバ400が管理者端末装置100(又は、指導者端末装置200)から定型文言の編集要求を受信すると起動される。
まず、サーバ400の定期イベント編集処理手段M53は、管理者端末装置100から受信した定期イベントの編集要求において、定期イベントデータベースD3に既に登録されている定期イベントが指定されていれば、指定された定期イベントを更新または削除するために、ステップM5304へ進む。一方、既登録の定期イベントが指定されていなければ、定期イベントを新規登録に登録するために、ステップM5302へ進む。
新規登録の場合は、管理者端末装置100は、タイミング、イベント内容及び条件の入力を受け付けて、受け付けた情報をサーバ400に送る(M5302)。次に、サーバ400はシリアル番号を生成し、生成されたシリアル番号をイベントの識別子を定める。そして、定期イベントデータベースD3に新たにレコードを加え、イベントの識別子D301を登録する(M5303)。そして、サーバ400が管理者端末装置100から受け付けたタイミング、イベント内容及び条件を、各々、定期イベントデータベースD3のタイミングD302、条件D303及びイベント内容D304へ登録する。
一方、ステップM5301で、既登録の定期イベントが指定されている場合は、既登録の定期イベントを削除するか否かを管理者端末装置100に問い合わせる。この問い合わせに対する応答が「削除」であればステップM5308へ進み、応答が「削除」でなければステップM5305に進む(M5304)。
ステップM5305では、指定されている定期イベントのデータを定期イベントデータベースD3から読み出して、読み出されたデータを管理者端末装置100に表示する。管理者端末装置100は、タイミングD302、条件D303及びイベント内容D304の変更を受け付ける。そして、変更されたタイミングD302、条件D303及びイベント内容D304にイベントの識別子D201を付加して、サーバ400へ送信する(M5305)。
サーバ400は、管理者端末装置100から受信したデータを同じ識別子で更新するか、又は、別の識別子で新規に登録するかを判定する(M5306)。
この判定の結果が新規登録であれば、新しいイベントID及びレコードを生成し、イベントの識別子D301、タイミングD302、条件D303及びイベント内容D304を定期イベントデータベースD3の新たなレコードに登録する。一方、判定の結果が変更であれば、イベント識別子D301のレコードに、編集されたタイミングD302、条件D303及びイベント内容D304を書き込んで定期イベントデータベースD3を更新する。
また、定期イベントを削除する場合では、ステップM5308で、指導者端末装置200から指定されたイベントD識別子301のレコードを削除する。
以上の処理により、指導者(または管理者)は、指導者端末装置200で定期イベントデータベースD3の編集を行って、所望のメッセージを送信または作成する条件やタイミングを任意に設定することができる。
図8は、本実施の形態のメールサービス処理手段M14の機能要素を示すブロック図である。メールサービス処理手段M14は、指導者端末装置200や参加者端末装置300とサーバ400の間の電子メールの送受信を制御するため、管理者端末装置100からの要求に基づいて起動する。
サーバ400は、管理者端末装置100からメールサービス処理手段M14に対するアクセス要求を受け付けると、アクセス要求がメール受信(またはイベント発行)の起動と、メールサービス(またはイベント発行)の停止またはイベントの発行の何れであるかを判定する(M141)。判定の結果がメールサービスの起動であれば、サーバ400は、メールの受信間隔とイベントの発行間隔の入力受け付け、入力されたメール受信間隔とイベント発行間隔を、記憶する(M142)。次に、サーバ400は、設定されたメール受信間隔とイベント発行間隔に基づいてメールの受信またはイベント発行(イベントチェック処理手段M43)を起動する(M143)。
一方、サーバ400は上記M141で、メールサービスの停止を受け付けると、メールの受信またはイベント発行(イベントチェック処理手段M43)を停止する(M144)。また、サーバ400は上記M141で、管理者端末装置100からのアクセス要求がイベントの即時発行であれば、設定されているメール受信間隔とイベント発行間隔に関わらず、即時イベントを発行(イベントチェック処理手段M43)する(M145)。
以上の処理で、サーバ400でメールの受信とイベント発行(メール送信を管理するイベントチェック処理手段M43)の起動と終了が制御される。
図9は、本実施の形態の優先順位設定処理手段M17による処理のフローチャートである。サーバ400は、指導者端末装置200(または管理者端末装置100)に対して優先度の順位を設定または変更するカテゴリを問い合わせる。指導者端末装置200は、食事メニューまたは運動メニューの何れかを選択し、さらに食事カロリーデータベースD9の食事メニューカテゴリD902または運動カロリーデータベースD10の運動メニューカテゴリD1002を選択してサーバ400に応答する(M171)。
サーバ400は、指導者端末装置200からの応答を受信し、この応答から優先度を設定する食事または運動のデータベースと食事または運動メニューのカテゴリを取得する。サーバ400は、取得した種別のデータベースのカテゴリに属するメニューについて指導者端末装置200から優先順位を受け付ける(M172)。例えば、指導者端末装置200で優先順位を設定するデータベースとして食事カロリーデータベースD9が選択され、カテゴリとして食事メニューカテゴリD902の「7」を選択すると、サーバ400は食事カロリーデータベースD9の「主菜」の食事メニュー名D903と優先順位D904を指導者端末装置200に提供し、食事優先順位D904に対する入力を受け付ける。
優先順位の入力が完了すると、サーバ400は指導者端末装置200に対して、受け付けた優先順位をデータベースに反映させるか否かを問い合わせる(M173)。この問い合わせに対して、指導者端末装置200から”YES”の応答があれば、サーバ400は上記M172で入力した優先度をデータベース反映する(M174)。一方、問い合わせに対して、指導者端末装置200から”NO”の応答があれば、サーバ400は上記M172で入力した優先度を破棄して終了する。
以上の処理により、食事カロリーデータベースD9と運動カロリーデータベースD10のメニューの優先順位を各データベースのカテゴリ毎に指導者などが任意に設定または変更することができ、参加者の習慣や思考、年齢、性別あるいは食事メニューまたは運動メニュー(減量メニュー)の実施状況に応じて食事メニューまたは運動メニューの優先順位を設定することができる。
なお、上記M172では、指導者などが優先順位を入力する例を示したが、サーバ400が優先順位の設定パターンを複数設定しておき、指導者端末装置200などからパターンを選択してサーバ400がパターンに応じた順位付けを行うようにしてもよい。例えば、運動カロリーデータベースD10の運動メニューについては、運動時間の短い順にサーバ400が順位付けを行う設定パターンを備える。また、サーバ400が、過去の減量記録データベースD5から減量効果の高い順に食事カロリーデータベースD9と運動カロリーデータベースD10の順位付けを行うようにしても良い。例えば、サーバ400が、個人別減量目標データベースD12の減量期間D1205以内に目標体重D1204を達成した参加者の識別子を減量記録データベースD9から抽出し、抽出された参加者が実施した減量メニュー(運動メニューまたは食事メニュー)を連番D504〜D507から抽出し、抽出された出現頻度の高い順に優先順位を割り当てるようにしてもよい。あるいは、サーバ400が、減量記録データベースD9の連番D504〜D507から実施された減量メニューを抽出し、減量メニューのカテゴリ毎に各メニューの実施率を求め、この実施率の高い順に減量メニューの順位を割り当てるようにしても良い。
ここで、減量メニューの実施率は、図24に示す個人別プログラムデータベースD8の食事メニューの識別子D804または生活改善項目の運動メニューの識別子D805に対応する連番803を取得する。そして、図35に示す減量記録データベースD5で、上記取得した連番D803と一致する連番D504〜D507の値が実施済みの出現数を取得し、参加者の識別子D501のレコード数を減量記録データベースD5から取得し、出現数をレコード数で除した値が、個人別プログラムデータベースD8に設定された減量メニューの実施率となる。個人別プログラムデータベースD8の食事メニューの識別子D804または生活改善項目の運動メニューの識別子D805毎に実施率を求めることで、参加者が設定した減量メニューごとの実施率を求めることができる。
さらに、サーバ400で上述のような所定のパターンで減量メニューの優先順位の割り当てを行った後に、指導者端末装置200などから減量メニューに割り当てられた優先順位を補正するようにしても良い。
図10は、本実施の形態の参加者登録処理手段M22による処理のフローチャートである。
参加者登録処理では、まず、指導者端末装置200は、参加者の基本情報、測定情報、システム情報の入力を受け付ける。このとき、指導者端末装置200には参加者登録画面が表示され、指導者が必要な項目を入力する(221)。指導者端末装置200に入力された情報は、サーバ400に送信され、参加者管理データベースD4に登録される(222)。
次に、サーバ400は、問診情報データベースD12から問診情報を読み出して参加者端末装置300に送信する。なお、読み出される問診内容は、ステップ222で入力された参加者情報に基づいて選択されてもよい。例えば、参加者の性別、現在の体重等に基づいて問診内容を選択することができる。
参加者端末装置300は、受信した問診情報を表示する(223)。参加者端末装置300は、問診に対する回答の入力を受け付ける。このとき、参加者端末装置300には問診回答入力画面が表示され、参加者が問診に対する回答を入力する(224)。参加者端末装置300に入力された回答は、サーバ400に送信され、問診結果データベースD7に登録される(225)。
なお、問診を受けずに減量メニューを設定する場合には、ステップ223〜225の処理を実行せずに、ステップ226に進む。
次に、サーバ400は、減量プログラムの設定に必要な情報を、参加者端末装置300に送る。このとき、参加者端末装置300には個人別プログラム設定画面(図28参照)が表示され、参加者が減量プログラムの作成に必要な情報(目標体重、減量開始日及び減量実施期間)を入力する。参加者端末装置300に入力された情報は、サーバ400に送信され、個人別減量目標データベースD12に登録される(226)。
サーバ400は、設定された情報から1日あたり減らすべきカロリーの目標を計算して、計算された目標カロリーを参加者端末装置300に送る。参加者端末装置300は、サーバ400から送信された目標カロリーを個人別プログラム設定画面に表示する(227)。
さらに、サーバ400は、問診結果データベースD7に登録された情報を参照して、減量メニューとして選択すべき項目を、食事カロリーデータベースD9及び運動カロリーデータベースD10から抽出する。そして、サーバ400は、抽出された食事メニュー及び運動メニューを、参加者端末装置300に送る。参加者端末装置300は、サーバから送信された減量メニュー(食事メニュー及び運動メニュー)を個人別プログラム設定画面に表示する(228)。
参加者端末装置300は、減量メニューの選択を受け付ける(229)。このとき、参加者は同じメニューを複数選択してもよい。選択された減量メニューは、サーバ400に送信され、個人別プログラムデータベースD8に登録される(230)。
なお、サーバ400で目標カロリーの計算及び提示する減量メニューの抽出をしたが、ステップ226で減量プログラムの作成に必要な情報をステップ226でサーバ400に送らずに、参加者端末装置300がこれらの目標カロリーの計算及び提示する減量メニューの抽出を実行してもよい。この場合は、ステップ230で、個人別減量目標データベースへ情報を登録する。
図39は、サーバ400が参加者端末装置300に提供する個人別プログラム登録画面の一例を示す説明図である。
個人別プログラム設定画面は、参加者端末装置300のディスプレイ等に表示され、参加者がこの画面を用いて減量メニューを設定する。
個人別プログラム設定画面には、開始時体重が表示される。また、個人別プログラム設定画面には、目標体重、減量開始日及び減量実施期間の入力欄が設けられる。また、個人別プログラム設定画面には、減量後の体重及び減らすべき1日当たりのカロリーの表示欄が設けられる。さらに、個人別プログラム設定画面には、減量メニュー(食事メニュー及び運動メニュー)がカード形式で表示され、お勧めの減量メニューを表示するための操作ボタン、及び、選択された減量メニューの表示欄が設けられる。
図39に示すように、初期表示時には、参加者登録(図10の221)で入力された開始時体重が表示される。
その後、参加者が、目標体重、減量開始日及び減量実施期間を入力すると、減量後の体重及び減らすべき1日当たりのカロリーが計算され、計算結果が表示される。
また、減量メニューがカードCD(図39の右下、食事及び運動欄)で表示される。この減量メニューは一つのカードCDが所定のカロリー(例えば、100kcal)に設定されている。この減量メニューは、食事及び運動に分けて表示され、さらに、食事は主食、果物、間食等に分類され、運動は歩く・走る、スポーツ等に分類されて表示される。
また、参加者の体重によって消費カロリーが変わることから、参加者の体重に基づいて計算された運動時間に従った運動時間の運動メニューが表示される。このように、参加者の体重に基づいて運動時間が計算された減量メニューを参加者に提示するので、従来のように個別の体重に応じて運動時間を計算する必要がなくなり、指導者の作業を軽減することができる。
参加者は計算された減らすべき1日当たりのカロリーを参照して、表示された減量メニューを選択する。
参加者が減量メニューを選択すると、図39に示すように、選択された減量メニューのリストが所定の表示欄に表示され、選択されたカードによって減少するカロリーが計算され、計算されたカロリーが表示される。
減量メニューは一つのカードが所定のカロリーに設定されているので、参加者がどの減量メニューを選択しても、選択された減量メニューの数が同じであれば、所望の減量目標を達成することができる。
なお、初期状態では、減量メニューのリストには、食事メニューでは食事量を減らし、運動メニューでは運動量を増やすように設定されているが、このメニュー毎の増減は変更することができる。例えば、選択される減量メニューの組み合わせによって、高カロリー(100kcalに相当する食事量が少ない)の食事メニューをX枚減らし、低カロリー(100kcalに相当する食事量が多い)の食事メニューをY枚増やす。このとき、X>Yとすることによって、合計でカロリーを減らすような減量プログラムを作成することが可能になり、ユーザの選択肢の幅を広げることができる。
また、減量メニューの選択を迷う場合には、お勧めメニューボタンを選択することによって、先に入力された問診結果(図10の225)に基づいて、個人にあった減量プログラムを構成することもできる。減量メニューは、参加者自身が、目標にすると意思表示したカテゴリから優先的に表示されるので、参加者が実行できそうなカードを容易に選択することができる。お勧めで提示されたプログラムの編集もカードCD(図39の右下、食事及び運動欄)を使用し行うことができる。
最後に「決定」ボタンが操作されることによって、これらの入力された情報は、サーバ400に送信され、個人別プログラムデータベースD8へ登録される。
図11は、上記図10に示した減量メニューの選択(ステップ226〜230)のタイムチャートを示す。
参加者端末装置300は、サーバ400に対して図28に示した個人別プログラム登録画面を要求する(1101)。サーバ400は、参加者端末装置300を利用する参加者の認証を上述のように行って、参加者の識別子を特定してから認証した参加者に対応する個人別プログラム登録画面を出力する(1102)。
参加者端末装置300では、ディスプレイ等に表示された個人別プログラム登録画面に対して、参加者が目標体重と、減量開始日と、減量実施期間を入力する(1103)。
サーバ400は、参加者端末装置300から目標体重、減量開始日、減量実施期間を受信すると、予め参加者管理データベースD4に登録されている体重などから、目標体重を減量実施期間内に達成するために、一日あたりの目標減量カロリー数を計算し、個人別プログラム登録画面に出力する(1104)。図28の例では、一日あたり311.1kcalを削減する必要がある。次に、サーバ400は一日あたりの目標減量カロリー数から、食事メニューと運動メニューのそれぞれについて、優先順位に従って減量メニューのカードCDを個人別プログラム登録画面に出力する。減量メニューのカードCDの提示は、事前に行った問診結果に基づいて、サーバ400は参加者自身が減量目標にすると意思表示したカテゴリのうち、優先順位の高いメニューを抽出して出力する。例えば、参加者が問診の回答として、食事メニューカテゴリD902で「7」を選択し、運動メニューカテゴリD1002で「3」を選択した場合、サーバ400は食事カロリーデータベースD9の食事メニューカテゴリD902が「7」で食事優先順位D904の昇順で食事メニュー名D903を個人別プログラム登録画面に出力し、運動カロリーデータベースD10の運動メニューカテゴリD1002が「3」で運動優先順位D1004の昇順で運動メニュー名D1003を個人別プログラム登録画面に出力する。
図28の個人別プログラム登録画面の例では、食事メニューと運動メニューはそれぞれ6つのカードCDを表示可能となっているため、サーバ400は、食事カロリーデータベースD9から優先順位D904の上位6つの食事メニュー名D903を出力し、運動カロリーデータベースD10から運動優先順位D1004の上位6つの運動メニュー名D1003を出力する。
さらに、食事メニューと運動メニューの優先順位D904、D1004が最上位のメニュー名D903、D1003を図28の「平日の改善項目」として出力する。
参加者端末装置300を操作する参加者は、個人別プログラム登録画面に出力された一日あたりの目標減量カロリー数以上となるように、100kcalのカードCDを食事メニューまたは運動メニューから選択する(1106)。この選択は、各カードCDの左上に設けたチェックボックスをクリックすることで行われ、サーバ400は選択されたカードCDの熱量の合計値を演算して、図28の「現在のエネルギー差」に出力する。そして、一日あたりの目標減量カロリー数に必要な数のカードCDを選択した後、参加者は参加者端末装置300で図28に示す「決定」ボタンを押す(1107)。サーバ400は、決定ボタンが押されると、参加者端末装置300が選択した減量メニューの識別子(食事メニュー識別子D901または運動メニュー識別子D1001)と、目標体重、減量開始日、減量実施期間を個人別プログラムデータベースD8に登録する(1108、1109)。
以上のように、サーバ400は問診の回答で参加者が目標にすると回答した減量メニューのカテゴリから優先度の高い食事メニューと運動メニューを提示するので、参加者が受け入れやすい減量メニューを表示することができる。このため、指導者が介入することなく、参加者は減量メニューを決定することが可能となる。
図12は、本実施の形態のイベントチェック処理手段M42による処理のフローチャートである。
イベントチェック処理は、参加者によって入力されたデータが所定の条件に合致するか否かを判定し、イベントを抽出する処理である。
イベントチェック処理では、まず、抽出されるべき全ての定期イベントの情報を、定期イベントデータベースD3から取得する(4201)。
その後、ステップ4202〜4215のループ1の処理に入る。すなわち、ステップ4202では、カウンタ1(Count1)=1に初期化した後、カウンタ1の値が抽出された定期イベント数以下である間はステップ4215までのループ1の処理を繰り返し実行する。
ループ1内では、全ての参加者の情報を参加者管理データベースD4から取得する(4203)。
その後、ステップ4204〜4213のループ2の処理に入る。すなわち、ステップ4204では、カウンタ2(Count2)=1に初期化した後、カウンタ2の値が参加者データが取得された参加者数以下である間はステップ4213までのループ2の処理を繰り返し実行する。
ループ2内では、定期イベントデータベースD3から取得したタイミングD302と、参加者の減量開始日からの経過日数及び/又は減量期間とを比較する。そして、タイミングの条件が一致する参加者を特定する(4205)。
その後、参加者が特定された定期イベントの検出条件D303が「なし」であるか否かを判定する(4206)。その結果、定期イベントの検出条件D303が「なし」であれば、タイミング以外の条件を付さないでイベントを検出するので、参加者メール文言の識別子D305に登録されている識別子に対応するメールの本文を定型文言データベースD2から読み出し、参加者へ通知される文章を作成する。このとき、読み出された文言に含まれるキーワード(例えば、氏名)は、この参加者に適するように置換される(4207)。
一方、定期イベントの検出条件D303が「なし」でなければ、定期イベントの検出条件D303と参加者の減量目標とを比較し、指導者の介入要否を判定し(4208)、その後、ステップ4207へ進み、介入判定の結果に基づいて、参加者へ通知される文章を作成する。
次に、定期イベントが検出されたことを指導記録データベースD6へ登録する(4209)。このとき、指導記録データベースD6の状態D611には”1”(保健指導が未だ実施されていないことを示す)が登録される。
次に、定期イベントデータベースD3のイベント内容D304が「メール自動送信」であるか否かを判定する(4210)。その結果、イベント内容D304が「メール自動送信」であれば、参加者宛のメールを送信して(4211)、状態D611には”2”(保健指導が既に実施されたことを示す)が登録される。その後、ステップ4213に進み、ループ2から抜ける。
一方、イベント内容D304が「メール自動送信」であれば、指導者による判断の後に保健指導が行われるので、ステップ4212に進み、次の参加者の処理を行うために、カウンタ2をインクリメントする(4212)。そして、カウンタ2の値が参加者データが取得された参加者数を超えていれば、全ての参加者についてイベントチェック処理が終了したので、ステップ4214に進み、ループ2を抜ける。一方、カウンタ2の値が参加者データが取得された参加者数以下であれば、未だイベントチェック処理が終了していない参加者がいるので、ステップ4204に戻る。
ステップ4214では、次の定期イベントの処理を行うために、カウンタ1をインクリメントする。そして、カウンタ1の値が抽出された定期イベント数を超えていれば、全ての定期イベントについてイベントチェック処理が終了したので、このイベントチェック処理を終了する。一方、カウンタ1の値が抽出された定期イベント数を以下であれば、イベントチェック処理が終了していない定期イベントがあるので、ステップ4202に戻る。
以上の処理により、所定の期間毎に参加者の減量状況をチェックするイベントにより、参加者の減量が予定通り進んでいるか否かを自動的に判定できる。また、減量メニューの実施状況についても予め設定した減量メニューの実施率が所定の閾値を下回ったことを判定するイベントによって、参加者が減量メニューを着実に実行しているか否を自動的に判定できる。
図13は、本実施の形態のイベントチェック結果表示処理手段M43による処理のフローチャートである。
イベントチェック結果表示処理は、検出されたイベントを指導者端末装置200に表示し、イベントの状態を変更する処理である。
イベントチェック結果表示処理では、まず、指導記録データベースD6のチェック結果表示フラグが”1”のイベントのデータを、指導記録データベースD6から取得し、取得したデータを指導者端末装置200に送信する(431)。
指導者端末装置200は、データを受信すると、イベントのデータを表示する(432)。イベントチェック結果表示画面(図示省略)に表示されるイベントの内容は、検出されたイベントの定期イベントデータベースd3に登録された指導者文言識別子D306を用いて、定型文言データベースD2を参照して、本文D203から、イベントチェック結果表示画面に表示すべき内容を取得する。
このとき、表示状態を「未」「済」の間で変更することによって、チェック結果表示フラグD612を変更することができる。なお、この段階では、チェック結果表示フラグD612の変更は指導記録データベースD6には登録されない。このように、イベントの表示状態を変更可能にしたので、指導者によるアクションが必要なイベントを選択して表示することができる。
その後、「済削除」ボタンが操作されたか否かを判定する(434)。「済削除」ボタンの操作が検出されれば、表示状態が「未」に変更されたイベントを画面から消去する。そして、変更されたチェック結果表示フラグを指導記録データベースD6に登録する(435)。
図14は、本実施の形態の参加者一覧表示処理手段M44による処理のフローチャートである。
参加者一覧表示処理は、参加者の情報を指導者端末装置200に表示するための処理である。
参加者一覧表示処理では、まず、指導者が担当する参加者の氏名、性別、年齢、経過日数、体重等を減量記録データベースD5から取得する(441)。その後、この参加者の介入指導の記録を指導記録データベースD6から取得する(442)。その後、参加者を予め設定された優先順位(日付、経過日数、目標達成状況等)によって並べ替え、リスト形式で表示する(443)。
図15は、本実施の形態の介入判定処理手段M48による介入判定処理4208のフローチャートである。
介入判定処理4208は、検出タイミングが一致したイベントが、検出条件に一致しているか否かを判定する処理である。
介入判定処理4208では、まず、参加者の改善実施項目数を個人別プログラムデータベースD8から取得する(481)。
次に、参加者管理データベースD4に登録された開始時体重D409から減量記録データベースD5に登録された現在の体重D503を減じ、現在(介入判定時)の体重の減少量を算出する(482)。
そして、体重減少量を改善実施項目数で除した値と、パラメータ設定データベースD11に設定されたパラメータとを比較する(483)。その結果、体重減少量を改善実施項目数で除した値が予め設定されたパラメータ以下であれば、介入判定は「OK」であると判定される(484)。
図18は、上記図10に示した参加者登録処理手段M22による処理のうち、ステップ228の減量メニューの表示処理の詳細な処理を示すフローチャートである。
まず、サーバ400は、参加者端末装置300がお勧めの減量メニュー(図31の「お勧めメニュー」ボタン)を選択したか否を判定する(2401)。参加者がお勧めメニューを選択した場合にはステップ2402に進み、一方、参加者がお勧めメニューを選択しない場合には、図28または図31の個人別プログラム登録画面に表示されている食事メニューと運動メニューから減量メニューを選択する(2410)。
ステップ2402では、パラメータ設定データベースD11に設定されたパラメータを取得する。
次に、パラメータ設定データベースD11から取得したパラメータが示す優先順位に従って、食事メニューを食事カロリーデータベースD9から取得し(2403)、運動メニューを運動カロリーデータベースD10から優先順位の順に取得する(2404)。
次に、問診結果データベースD7から改善実施目標D705に「目標とする」ことが示されている問診の識別子D701を抽出する(2405)。その後、サーバ400は、問診識別子D701で問診情報データベースD13の問診識別子D1301を参照して、参加者が目標とする問診のカテゴリを問診情報データベースD13の食事メニューカテゴリD1302及び運動メニューカテゴリD1303から取得する(2406)。
取得した食事メニューカテゴリD1302と運動メニューカテゴリD1303から改善実施目標D705として目標にするとした項目に合致するカテゴリに属するメニューを、食事カロリーデータベースD9と運動カロリーデータベースD10から優先順位D904、D1004の順で取得する(2407)。そして、取得したメニューの数に100kcalを乗じた値が、一日あたりの目標減量カロリー数以上になるまで、上記ステップ2407を繰り返す(2408)。取得したメニューの数に100kcalを乗じた値が、一日あたりの目標減量カロリー数以上になると、サーバ400は、取得した食事メニュー名D903と運動メニュー名D1003を、優先順位D904、D1004の順で参加者端末装置300に送信し、個人別プログラム登録画面(図28)に表示される(2409)。そして、ステップ2410に進んで、個人別プログラム登録画面からメニューが選択されるのを待つ(2410)
なお、上記ステップ2407において、メニューを取得するカテゴリは食事カロリーデータベースD9と、運動カロリーデータベースD10で交互に参照するようにしてもよい。また、問診項目の改善実施アンケートの実施可能性の高い順にカテゴリを参照するようにしてもよい。
以上の処理によって、食事と運動の減量メニューが多数存在する場合に、問診情報に対する回答を参照し、参加者に適合する減量メニューを予め設定した優先順位に従って提示することができる。なお、上記図18のフローチャートでは、ステップ2401で判定処理を行ったが、図31の「お勧めメニュー」ボタンをクリックしたときにステップ2402以降を実行するようにしてもよい。特に、優先順位D904、D1004の順位が高い方から順に食事カロリーデータベースD9と運動カロリーデータベースD10より減量メニューを抽出することで、減量メニューのカロリー数の総和が所定値に達するまでに、優先順位D904、D1004の高い減量メニューを抽出することが可能となって、参加者端末装置300へ提示する減量メニューは、予め設定した優先順位の高い順に並ぶことになる。これにより、多数の減量メニュー(食事メニュー及び運動メニュー)の中から個々の参加者に適合した減量メニューを容易に提供することができ、指導者の労力を低減できる。
なお、減量メニューは、優先順位D904、D1004の順で参加者端末装置300に出力できればよく、サーバ400でソートしても良いし、参加者端末装置300でソートするようにしても良い。
図19は、上記図18に示した減量メニューの表示の処理手順を示すタイムチャートである。
まず、参加者端末装置300は、個人別プログラム登録画面からお勧めメニューを選択し、サーバ400へ送信する(1901)。
サーバ400は、参加者端末装置300からのお勧めメニューの選択を受信し、パラメータ設定データベースD11に設定されたパラメータを取得する(1902)。
次に、パラメータ設定データベースD11は、お勧めメニューに関するパラメータを取得してサーバ400に応答する(1903)。サーバ400は、パラメータ設定データベースD11から取得したお勧めメニューのパラメータを解析し、お勧めメニューを優先順位で並べて表示するか、ランダムな順序で表示するかを判定する(1904)。以下、優先順位順として説明する。
次に、サーバ400は、パラメータ設定データベースD11から取得したパラメータが示す優先順位に従って、食事メニューを食事カロリーデータベースD9から取得し(1905,1906)、運動メニューを運動カロリーデータベースD10から優先順位に従って取得する(1907、1908)。
次に、サーバ400は、問診結果データベースD7に対して改善実施目標D705に「目標とする」ことが示されている問診の識別子D701を抽出する(1909)。問診データベースD7は、サーバ400からの問い合わせに対して問診の識別子D701を応答する(1910)。
サーバ400は、その後、問診情報データベースD13に対して、問診結果データベースD7から抽出された識別子D701の問診のカテゴリー(食事メニューカテゴリD1302及び運動メニューカテゴリD1303)を問い合わせる(1911)。問診情報データベースD13は、サーバ400からの問い合わせに対して問診の識別子D701に対応する食事メニューカテゴリD1302及び運動メニューカテゴリD1303を特定し、応答する(1912)。
サーバ400は、特定された食事メニューカテゴリD1302と運動メニューカテゴリD1303から改善実施目標D705として目標にするとした項目に合致するカテゴリに属するメニューを、食事カロリーデータベースD9と運動カロリーデータベースD10から優先順位D904、D1004の順序で取得する(1913)。
サーバ400は、上記図18のステップ2408で示したように、取得したメニューの熱量の合計が一日あたりの目標減量カロリー数以上になるまで、上記ステップ1913の処理を繰り返す(1914)。取得したメニューの熱量の合計が一日あたりの目標減量カロリー数以上になると、サーバ400は、メニューの取得を終了する(1914)。
そして、サーバ400は、ステップ1914までに取得したメニュー名を減量メニューとして参加者端末装置300へ送信し(1915)、参加者端末装置300では個人別プログラム登録画面に減量メニューの候補を表示して参加者が選択を実施する(1916)。
図20は、図10のステップ228の減量メニューの表示や図18のステップ2409の減量メニューの表示にて行われる減量メニューの表示処理の変形例を示すフローチャートである。この例では、運動メニューに関して、参加者の体重に得応じた適切な運動時間を提示するものである。
サーバ400は、まず、表示する減量メニュー(カード)に運動メニューが含まれるか否かを判定し、運動メニューが含まれていればステップ24902へ進み、食事メニューのみであればステップ24911に進む。なお、運動メニューと食事メニューの両方を含む場合には、ステップ24902以降と、ステップ24911をそれぞれ一回実行すればよい。
ステップ24902では、サーバ400が参加者の体重と性別を参加者管理データベースD4から取得する。そして、運動カロリーデータベースD10から、表示する運動メニューの識別子D1001に基づいて、運動メニューベース体重(男)D1006、運動メニュー100kcal消費時間(男)D1007、運動メニューベース体重(女)D1008、運動メニュー100kcal消費時間(女)D1009を取得する。
次に、ステップ24904〜24909は、表示する運動メニューの数までループを行う。まず、体重1Kg当たり1分間で参加者が消費するカロリー数を熱量kg/min(体重1kgあたり1分間の消費カロリー)として演算する(24905)。この演算は、各運動メニューの消費カロリー数は100kcalであるので、対象となっている参加者の性別を判定し、男性であれば参加者の体重を運動メニューベース体重(男)D1006と運動メニュー100kcal消費時間(男)D1007から次式で熱量kg/minを、
熱量kg/min= 100/(運動メニューベース体重(男)×運動メニュー100kcal消費時間(男))
から演算する。なお、参加者が女性の場合には、運動メニューベース体重(女)D1008、運動メニュー100kcal消費時間(女)D1009を用いればよい。
次に、サーバ400は、体重別の消費カロリーを演算する(24906)。体重別消費カロリーは、体重に熱量kg/minを乗じた値で、
参加者の体重 × 体重1kgあたり1分間に消費するカロリー
より求める。
次に、上記体重別消費カロリーに基づいて、現在着目している運動メニューを参加者の体重で実施する場合に、100kcalを消費するのに必要な運動時間を、体重別運動時間として演算する(24907)。体重別運動時間は、
100/体重別消費カロリー
より求めることができる。
以上により、ひとつの運動メニューについて参加者の性別と体重に応じた体重別運動時間を求めることができる。
ステップ24908、27909では、表示を行う全ての運動メニューについて体重別運動時間をそれぞれ求め、サーバ400の記憶装置やメモリなどに格納する。そして、全ての運動メニューについて求めた体重別運動時間と運動メニュー名を参加者端末装置300へ送信する。
一方、表示する減量メニューが食事メニューの場合は、上記と同様に、食事カロリーデータベースD9から食事メニュー名D903を取得して参加者端末装置300へ送信すればよい。
以上により、参加者の性別と体重に応じた運動メニューの実施時間を表示することが可能となる。
図29は、上記図18の変形例を示し、運動メニューを平日のお勧めメニューと休日のお勧めメニューの何れかを表示する処理の一例を示すフローチャートである。図28で示したように、個人別プログラム登録画面に表示させる減量メニューを、平日お勧めメニューと休日お勧めメニューで異なる内容を表示させるものである。図28の例では、「平日用お勧めメニュー」と「休日用お勧めメニュー」のボタンを供えている。平日と休日で異なるプログラム(カードCD)を選択できるようにしてもよい。
「平日お勧めメニュー」を押すと、平日など時間がない日でもできそうなプログラムから、個人にあったプログラムを表示する。また「休日お勧めメニュー」を押すと、休日や祝日で、時間があるときに行うことが可能なプログラムから個人にあったプログラムを表示する。
主に、平日/休日でお勧めを変えるのは運動に関するプログラム(食事に関するプログラムでもよい)
。
以下の例では、図28に示した「平日お勧めメニュー」を選択した場合の処理について説明する。
まず、サーバ400は、参加者端末装置300が「平日お勧めメニュー」を選択したか否を判定する(2901)。参加者が「平日お勧めメニュー」を選択した場合にはステップ2902に進み、一方、参加者が「平日お勧めメニュー」を選択しない場合には、図28の個人別プログラム登録画面に表示されている食事メニューと運動メニューから減量メニューを選択する(2913)。
ステップ2902では、サーバ400がパラメータ設定データベースD11に設定されたパラメータを取得する。
次に、パラメータ設定データベースD11から取得したパラメータが示す優先順位に従って、食事メニューを食事カロリーデータベースD9から取得し(2903)、運動メニューを運動カロリーデータベースD10から優先順位の順に取得する(2904)。
ここで、運動カロリーデータベースD10には、上記図27に示した内容に、平日お勧めメニューと休日お勧めメニューを識別するフラグを設定し、図30で示すように、平日・休日カテゴリD1010を予め設定しておく。図30の例では、平日・休日カテゴリD1010の値が「0」であれば平日お勧めメニューであることを示し、「1」であれば休日お勧めメニューであることを示す。
そして、ステップ2904では、平日・休日カテゴリD1010が「0」のレコードから運動メニューを取得する。
次に、サーバ400は、問診結果データベースD7から改善実施目標D705に「目標とする」ことが示されている問診の識別子D701を抽出する。その後、サーバ400は、問診識別子D701で問診情報データベースD13の問診識別子D1301を参照して、参加者が目標とする問診のカテゴリを問診情報データベースD13の食事メニューカテゴリD1302及び運動メニューカテゴリD1303から取得する(2905)。
次に、ステップ2906〜2911では、ステップ2905で取得した食事メニューカテゴリD1302及び運動メニューカテゴリD1303の総数を改善目標数として、ループ回数(変数Countの値)が改善目標数に達するか、または以下のループで取得する減量メニューのカロリー数が、上記図11のステップ1104で求めた一日あたりの目標減量カロリー数以上となるまでループを繰り返す。
ステップ2907では、取得した食事メニューカテゴリD1302と運動メニューカテゴリD1303から改善実施目標D705として目標にするとした項目に合致するカテゴリに属するメニューを食事カロリーデータベースD9と運動カロリーデータベースD10から優先順位D904、D1004の順で取得する。
ステップ2908では、食事カロリーデータベースD9または運動カロリーデータベースD10のいずれか一方から減量メニューを取得する度に変数CalCntに100kcalを加算する。
ステップ2909では、変数CalCntの値が、上記ステップ1104で求めた一日あたりの目標減量カロリー数以上となっていればループを終了してステップ2911に進む。一方、変数CalCntの値が一日あたりの目標減量カロリー数未満の場合には、ステップ2910で、減量メニューの総数をカウントする変数Countの値に1を加算してからステップ2906に戻ってループを繰り返す。
上記ステップ2906〜2911のループが完了すると、参加者が改善目標数とするカテゴリの減量メニューの内容(食事メニュー名D903、運動メニュー名D1003や量または時間)が食事カロリーデータベースD9と運動カロリーデータベースD10から抽出される。
ステップ2912では、サーバ400が上記抽出した減量メニューを、優先順位D904、D1004の順で参加者端末装置300へ送信し、参加者端末装置300では平日の運動に適した減量メニューを選択することができる(2913)。
なお、上記では「平日お勧めメニュー」を選択した場合の処理を示したが、「休日お勧めメニュー」を選択した場合には、上記ステップ2904において、平日・休日カテゴリD1010が「1」のレコードから運動メニューを取得すればよい。
以上のような処理によって、平日に行う運動メニューと、休日に行運動メニューを変更しながらも、所定の減量を効果的に行うことができる。
なお、上記図29のフローチャートでは、ステップ2901で判定処理を行ったが、図28の「平日お勧めメニュー」ボタンをクリックしたときにステップ2902以降を実行するようにしてもよい。
図31は、図28に示した個人別プログラム登録画面の平日お勧めメニューと休日お勧めメニューに代わって「お勧めメニュー」のボタンを設定し、お勧めメニューを選択するチェックボックスを加えたものである。その他は上記図28と同様である。お勧めメニューの表示欄には平日の改善項目として歩行の増大と、缶ビールの削減が提示される。そして、お勧めメニューの表示欄には、改善項目(減量メニュー)毎に、参加者がお勧めメニューの項目を解除することが可能なチェックボックスCXを設ける。
チェックボックスCXは、参加者端末装置300でチェックの書き込みまたは解除を行うことができ、参加者が行う減量プログラムとして組み込む場合には、チェックを書き込み、組み込まない場合にはチェックを解除する。サーバ400は、チェックボックスCXにチェックがないものは、お勧めメニューを拒否されたと、判断することができる。
図32は、上記図31に示した個人別プログラム登録画面に減量メニューを表示する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、サーバ400は、参加者端末装置300が図31に示した個人別プログラム登録画面に「お勧めメニュー」を出力する(3201)。次に、参加者端末装置300からチェックボックスCXを解除した通知を受信する。そして、参加者端末装置300で参加者が「お勧めメニュー」を選択したか否かを判定する(3203)。「お勧めメニュー」が選択された場合にはステップ3204に進み、一方、参加者が「お勧めメニュー」を選択しない場合には、図28の個人別プログラム登録画面に表示されている食事メニューと運動メニューから減量メニューを選択する(3216)。
ステップ3204では、サーバ400がパラメータ設定データベースD11に設定されたパラメータを取得する。
次に、パラメータ設定データベースD11から取得したパラメータが示す優先順位に従って、食事メニューを食事カロリーデータベースD9から取得し(3205)、運動メニューを運動カロリーデータベースD10から優先順位の順に取得する(3206)。
次に、サーバ400は、問診結果データベースD7から改善実施目標D705に「目標とする」ことが示されている問診の識別子D701を抽出する。その後、サーバ400は、問診識別子D701で問診情報データベースD13の問診識別子D1301を参照して、参加者が目標とする問診のカテゴリを問診情報データベースD13の食事メニューカテゴリD1302及び運動メニューカテゴリD1303から取得する(3207)。
次に、サーバ400は、上記ステップ3208で取得したカテゴリのうち、上記ステップ3202でチェックボックスCXのチェックを解除したお勧めメニューのカテゴリを除外する。
次に、ステップ3209〜3214では、ステップ3205で取得した食事メニューカテゴリD1302及び運動メニューカテゴリD1303の総数を改善目標数として、ループ回数(変数Countの値)が改善目標数に達するか、または以下のループで取得する減量メニューのカロリー数が、上記図11のステップ1104で求めた一日あたりの目標減量カロリー数以上となるまでループを繰り返す。
ステップ3210では、取得した食事メニューカテゴリD1302と運動メニューカテゴリD1303から改善実施目標D705として目標にするとした項目に合致するカテゴリに属するメニューを食事カロリーデータベースD9と運動カロリーデータベースD10から優先順位D904、D1004の順で取得する。
ステップ3211では、食事カロリーデータベースD9または運動カロリーデータベースD10のいずれか一方から減量メニューを取得する度に変数CalCntに100kcalを加算する。
ステップ3212では、変数CalCntの値が、上記ステップ1104で求めた一日あたりの目標減量カロリー数以上となっていればループを終了してステップ3214に進む。一方、変数CalCntの値が一日あたりの目標減量カロリー数未満の場合には、ステップ3213で、減量メニューの総数をカウントする変数Countの値に1を加算してからステップ3209に戻ってループを繰り返す。
上記ステップ3209〜3214のループが完了すると、参加者が改善目標数とするカテゴリの減量メニューの内容(食事メニュー名D903、運動メニュー名D1003や量または時間)が食事カロリーデータベースD9と運動カロリーデータベースD10から抽出される。
ステップ3215では、サーバ400が上記抽出した減量メニューを優先順位D904、D1004の順で参加者端末装置300へ送信し、参加者端末装置300では平日の運動に適した減量メニューを選択することができる(3216)。
以上のような処理によって、参加者がお勧めメニューから排除したカテゴリについては、減量メニューから除外するようにしたので、参加者の習慣や嗜好に応じた減量メニューを表示することができる。
図33は、上記図31に示した個人別プログラム登録画面に減量メニューを表示する処理の他の例を示すフローチャートである。
図33の処理は、減量メニューの実施率が悪い場合に、登録する減量メニューを変更する場合に、お勧めメニューを再度提示する処理を示す。
減量メニューの変更を行う要員としては、予め、目標見直し時期を任意の日数ごとに設定しておき、目標見直し時期に参加者が任意の回数連続して、その日の目標体重をクリアできなかった場合(もしくは、連続してある減量メニューが実施されていない場合)、サーバ400は担当の指導者に、その参加者に関するアラートメールを送信する。指導者は、アラートメールを受信すると、該当の参加者へ減量メニューの変更(または追加)のメールを送信し、減量メニューの変更手続きに入る。
減量の実施途中で減量メニューを変更する場合には、参加者の既登録の減量メニューのうち、実施率の悪い減量メニューが変更されるように、実施率の悪い減量メニューが属するカテゴリ以外からお勧めのメニューを提示する。この減量メニューの提示処理を以下に説明する。
まず、参加者端末装置300は、減量メニューの変更を奨励する電子メールを受信する(3401)。参加者端末装置300は、参加者の識別子でサーバ400にアクセスする(3402)。サーバ400は、アクセスを受け付けた参加者の識別子から、この参加者の減量記録データベースD5の連番D504〜D507に格納された減量メニューの識別子と、個人別プログラムデータベースD8に格納された生活改善項目の食事メニューの識別子D804及び生活改善項目の運動メニューの識別子D805を比較して、上述したように減量メニューの実施率を求める。そして、サーバ400は、参加者が実行するために個人別プログラムデータベースD8に設定した生活改善項目食事メニュー識別子D804または生活改善項目の運動メニュー識別子D805のうち、実施率が予め設定したしきい値未満のカテゴリを抽出する(3403)。
次に、サーバ400は、参加者端末装置300が図31に示した個人別プログラム登録画面の「お勧めメニュー」を選択したか否かを判定する(3404)。「お勧めメニュー」が選択された場合にはステップ3405に進み、一方、参加者が「お勧めメニュー」を選択しない場合には、図28の個人別プログラム登録画面に表示されている食事メニューと運動メニューから減量メニューを選択する(3417)。
ステップ3405では、サーバ400がパラメータ設定データベースD11に設定されたパラメータを取得する。
次に、パラメータ設定データベースD11から取得したパラメータが示す優先順位に従って、食事メニューを食事カロリーデータベースD9から取得し(3406)、運動メニューを運動カロリーデータベースD10から優先順位の順に取得する(3407)。
次に、サーバ400は、問診結果データベースD7から改善実施目標D705に「目標とする」ことが示されている問診の識別子D701を抽出する。その後、サーバ400は、問診識別子D701で問診情報データベースD13の問診識別子D1301を参照して、参加者が目標とする問診のカテゴリを問診情報データベースD13の食事メニューカテゴリD1302及び運動メニューカテゴリD1303から取得する(3408)。
次に、サーバ400は、上記ステップ3408で取得したカテゴリのうち、上記ステップ3403で閾値未満となったカテゴリを除外する。すなわち、サーバ400は、参加者の実施率が閾値未満の低い減量メニューのカテゴリが除外される。
次に、ステップ3410〜3415では、ステップ3405で取得した食事メニューカテゴリD1302及び運動メニューカテゴリD1303の総数を改善目標数として、ループ回数(変数Countの値)が改善目標数に達するか、または以下のループで取得する減量メニューのカロリー数が、上記図11のステップ1104で求めた一日あたりの目標減量カロリー数以上となるまでループを繰り返す。
ステップ3411では、取得した食事メニューカテゴリD1302と運動メニューカテゴリD1303から改善実施目標D705として目標にするとした項目に合致するカテゴリに属するメニューを食事カロリーデータベースD9と運動カロリーデータベースD10から優先順位D904、D1004の順で取得する。
ステップ3412では、食事カロリーデータベースD9または運動カロリーデータベースD10のいずれか一方から減量メニューを取得する度に変数CalCntに100kcalを加算する。
ステップ3413では、変数CalCntの値が、上記ステップ1104で求めた一日あたりの目標減量カロリー数以上となっていればループを終了してステップ3415に進む。一方、変数CalCntの値が一日あたりの目標減量カロリー数未満の場合には、ステップ3414で、減量メニューの総数をカウントする変数Countの値に1を加算してからステップ3410に戻ってループを繰り返す。
上記ステップ3410〜3415のループが完了すると、参加者が改善目標数とするカテゴリの減量メニューの内容(食事メニュー名D903、運動メニュー名D1003や量または時間)が食事カロリーデータベースD9と運動カロリーデータベースD10から抽出される。
ステップ3416では、サーバ400が上記抽出した減量メニューを優先順位D904、D1004の順で参加者端末装置300へ送信し、参加者端末装置300では平日の運動に適した減量メニューを選択することができる(3417)。
以上のような処理によって、参加者の実施率が閾値未満となったカテゴリについては、お勧めメニューから排除されるため、参加者の実施状況に応じた減量メニューを表示することができる。
なお、上記実施形態でサーバ側管理手段M10〜M50は、同一の管理手段で構成しても良い。