JP2009237433A - 投射装置及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入射した光により中間像を形成する第1光学系11と、中間像を被投射面20に投射する第2光学系12と、第1光学系11と第2光学系12との間の光路上に配置され、第1光学系11により射出された光を第2光学系12に反射させ反射面14aを第1光学系11の光軸O1近傍に有する反射部14とを備え、前記第1光学系は、当該第1光学系の光軸が入射した光の中心軸と異なるように配置され、第1光学系11及び第2光学系12の一部が切り欠かれていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明の投射装置は、システム光軸を有する投射装置であって、前記システム光軸に沿うように、絞りと、前記絞りの光入射側に配置される第1光学系の光軸と、前記絞りの光射出側に配置される第2光学系の光軸とを配置し、前記第1光学系と前記第2光学系との間の光路上に配置され、前記第1光学系により射出された光を前記第2光学系に反射させる反射面を前記光軸近傍に有する反射部とを備え、前記反射面は、前記光軸に沿うように配置され、前記第1光学系及び前記第2光学系の前記反射部の反射面と反対の面側の少なくとも一部が切り欠かれていることを特徴とする。
したがって、反射部の反射面を第1光学系の光軸近傍に配置することにより、従来の第1光学系及び第2光学系の一部には光が入射しない部分が生じる。本発明では、この部分を切り欠いているため、薄型化を図りつつ斜め方向に光を投射することが可能な投射装置を提供することができる。
そこで、本発明に係る投射装置では、反射部は、当該反射部の反射面上に第1光学系の光軸が位置するように配置されているため、光利用効率を向上させつつ、装置全体を薄型にすることが可能となる。
本発明に係る投射装置では、反射部の反射面の形状が簡易な平面形状であるため、反射部の作製が容易であるので、低コスト化を図ることが可能となる。
図1は、本実施形態の投射装置の全体図であり、図2は、投射装置の第1レンズ群、絞り、反射部の拡大図である。なお、図1及び図2では、入射した光の光路を分かりやすく説明するために、上光線L1、主光線L2、下光線L3の3つのみを示している。なお、紙面に垂直な方向をX軸とし、紙面上方をY軸とし、光の進行方向をZ軸とする。
投射装置1は、図1に示すように、例えば、ダイクロイックプリズム(色合成手段)30から射出された光が入射し、スクリーン(被投射面)20を投射するものである。
この投射装置1は、第1レンズ群(第1光学系)11と、第2レンズ群(第2光学系)12と、絞り13と、反射部14とを備えている。絞り13は、第1レンズ群11と第2レンズ群12との間の光路上に配置されている。
また、投射装置1は、システム光軸を有しており、システム光軸に、第1レンズ群11の光軸O1と、絞り13と、第2レンズ群12の光軸O2とが沿うように配置されている。本実施形態では、システム光軸と第1レンズ群11の光軸O1,第2レンズ群12の光軸O2とは一致している。
第2レンズ群12は、第1レンズ群11により形成された中間像をスクリーン20に投射するものであり、光が入射する側から、凸メニスカスレンズ12a、両凸レンズ12b、平凸レンズ12c、両凹レンズ12d、両凹レンズ12e、凹メニスカスレンズ12f、平凸レンズ12gの順に光路上に配置されている。
また、第1レンズ群11は、全体として集光作用を有し、第2レンズ群12は、全体として発散作用を有する。なお、第2レンズ群12は、全体として発散作用を有することには限定されず、集光作用を有しても良い。
なお、第1レンズ群11及び第2レンズ群12を構成するレンズ11a〜11f、12a〜12gの形状、大きさ、配置間隔及び枚数は、これに限るものではなく、要求される特性によって適宜変更させるものである。
反射部14は、平面形状であり、第1レンズ群11から射出された光を第2レンズ群12に向かって反射させるものである。この反射部14は、絞り13の近傍、すなわち、第1レンズ群11及び第2レンズ群12との間の光路上の絞り13の内側に配置されており、図2の拡大図に示すように、反射部14の反射面14a上に第1レンズ群11の光軸O1が位置するように配置されている。さらに、反射部14は、上光線L1及び下光線L3が入射可能な大きさとなっているため、第1レンズ群11から射出された光束がすべて入射するようになっている。
ダイクロイックプリズム30から射出された光は、第1レンズ群11のレンズ11a〜11fの光軸O1より上方を通過し、第1レンズ群11の光軸O1に向かって集光される。そして、絞り13近傍に中間像を形成し、絞り13により光量が調節され、反射部14において反射された中間像は反射され、第2レンズ群12に入射する。第2レンズ群12のレンズ12a〜12gを通過した光は、第1レンズ群11に入射したときの中心軸O3よりも上方のスクリーン20に向かって投射される。
そこで、本実施形態に係る投射装置1では、反射部14は、当該反射部14の反射面14a上に第1レンズ群11の光軸O1が位置するように配置されているため、光利用効率を向上させつつ、装置全体を薄型にすることが可能となる。
また、反射部14の反射面14aの形状が簡易な平面形状であるため、反射部14の作製が容易であるため、低コスト化を図ることが可能となる。
また、反射面14a上に第1レンズ群11の光軸O1が位置するように、反射部14を配置したがこれに限るものではなく、第1レンズ群11の光軸O1近傍に反射面14aが位置するように反射部14を配置しても良い。すなわち、第1レンズ群11及び第2レンズ群11の性能、入射する光のビーム径により、反射面14aが、第1レンズ群11の光軸O1より上方、あるいは、下方に位置するにように、反射部14を配置することが可能となる。但し、この場合も、上光線L1及び下光線L3が入射可能な範囲で反射部14を配置すれば良い。すなわち、上光線L1及び下光線L3の一部が反射部14に入射されないと、投射装置を画像表示装置に用いた場合、光利用効率が低下するとともに輝度ムラが発生してしまう。なお、反射部14を下方に配置する場合、反射部14の大きさを大きくすれば、上光線L1及び下光線L3をすべて反射部14に入射させることはできるが、反射部14が大型になり、投射装置1の薄型化の効果を低減させてしまう。
さらに、第1レンズ群11に入射したときの中心軸O3を含むZX平面よりも上方に配置されたスクリーン20に向かって光を投射する構成について説明したが、中心軸O3を含むZX平面よりも下方に配置されたスクリーン20に向かって投射する構成は、第1レンズ群11の光軸O1を対称に第1レンズ群11、第2レンズ群12、絞り13、反射部14を配置すればよい。また、中心軸O3よりも右方、左方のスクリーン20に向かって光を投射する構成の場合は、第1レンズ群11の光軸O1を中心に第1レンズ群11、第2レンズ群12、絞り13、反射部14を90°回転させた配置にすれば良い。
次に、本発明に係る第2実施形態について、図3を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態の図面において、上述した第1実施形態に係る投射装置1と構成を共通とする箇所には同一符号を付けて、説明を省略することにする。
本実施形態に係る投射装置40では、反射部14及び第2レンズ群12の配置において第1実施形態と異なる。その他の構成においては第1実施形態と同様である。
反射部14の反射面14aと第2レンズ群12の光軸O2とは、図3に示すように、同一方向に傾斜している。具体的には、反射部14及び第2レンズ群12は、図3に示すように、第1レンズ群11の光軸O1を含むZX平面よりも上方(Y軸方向)に向かって傾斜しており、反射面14aが第1レンズ群11の光軸O1と角度θ1をなして配置されている。また、第2レンズ群12の光軸O2も反射部14と同様に、第1レンズ群11の光軸O1と角度θ2をなしており、反射部14の反射面14aと第2レンズ群12の光軸O2を含むZX平面との位置は一致している。すなわち、角度θ1と角度θ2は等しい。
また、反射部14は、第1実施形態と同様に、上光線L1及び下光線L3が入射可能な大きさとなっているため、第1レンズ群11から射出された光束がすべて入射するようになっている。
ダイクロイックプリズム30から射出された光は、第1実施形態と同様に、第1レンズ群11のレンズ11a〜11fの光軸O1より上方を通過し、反射部14において反射する。このとき、反射部14は傾斜して配置されているため、反射部14において反射された光は、さらに上方に向かって反射され第2レンズ群12に入射する。そして、第2レンズ群12のレンズ12a〜12gを通過した光は、第1実施形態における第2レンズ群12から射出される光よりも、さらに上方に射出されスクリーン20に向かって投射される。
また、角度θ1と角度θ2とが等しくなるように、反射部14及び第2レンズ群12を傾斜させているため、投射装置40を画像表示装置に用いた場合、画像の歪み等を抑えることが可能であるが、第2レンズ群12の性能、入射する光のビーム径によっては、角度θ1と角度θ2とが若干異なっていても良い。
以下、本発明の第3実施形態について図4を参照して説明する。
本実施形態では、上記第1実施形態の投射装置1を備えるプロジェクタについて説明する。図4は本実施形態のプロジェクタの概略構成図である。なお、紙面上方をX軸とし、紙面に垂直な方向をY軸とし、投射装置1からスクリーン110に向う光の進行方向をZ軸とする。
プロジェクタ100は、レーザ光源装置101R,101G,101Bから射出された各色光をそれぞれ変調する透過型の液晶ライトバルブ(光変調装置)104R,104G,104Bと、液晶ライトバルブ104R,104G,104Bから射出された光を合成して投射レンズ107に導くクロスダイクロイックプリズム(色合成手段)106と、液晶ライトバルブ104R,104G,104Bによって形成された像を拡大してスクリーン110に投射する投射レンズ(投射手段)107と、を備えている。
本実施形態では、図1に示す投射装置1の第1レンズ群11,第2レンズ群12の光軸O1、O2よりも切り欠かれている側と反対側、すなわち、光軸O1を含むZX平面より上方に液晶ライトバルブ104R,104G,104Bから射出された光が入射する。
また、第1実施形態の投射装置1を用いたプロジェクタ100を例に挙げて説明したが、第2実施形態の投射装置40を用いたプロジェクタであっても良い。
例えば、色光合成手段として、クロスダイクロイックプリズムを用いたが、これに限るものではない。色光合成手段としては、例えば、ダイクロイックミラーをクロス配置とし色光を合成するもの、ダイクロイックミラーを平行に配置し色光を合成するものを用いることができる。
Claims (7)
- システム光軸を有する投射装置であって、
前記システム光軸に、絞りと、前記絞りの光入射側に配置される第1光学系の光軸と、前記絞りの光射出側に配置される第2光学系の光軸とが沿うように配置され、
前記第1光学系と前記第2光学系との間の光路上に配置され、前記第1光学系により射出された光を前記第2光学系に反射させる反射面を前記システム光軸近傍に有する反射部を備え、
前記反射面は、前記システム光軸に沿うように配置され、
前記第1光学系及び前記第2光学系の前記反射部の反射面と反対の面側の少なくとも一部が切り欠かれていることを特徴とする投射装置。 - 前記反射部は、当該反射部の反射面上に前記第1光学系の光軸が位置するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の投射装置。
- 前記絞りの近傍に前記反射部を配置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の投射装置。
- 前記反射部の反射面と前記第2光学系の光軸が、前記第1光学系の光軸と角度をなして配置され、
前記反射部の反射面と前記第2光学系の光軸とが略同一方向に傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の投射装置。 - 前記反射部の反射面の形状が、平面形状であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の投射装置。
- 前記反射部の反射面の形状が、凸面形状、あるいは、凹面形状であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の投射装置。
- 光を射出する光源と、
該光源から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
該光変調装置により変調された光を被投射面に投射する投射装置とを備え、
前記投射装置が、システム光軸を有し、
該システム光軸に、絞りと、前記絞りの光入射側に配置される第1光学系の光軸と、前記絞りの光射出側に配置される第2光学系の光軸とが沿うように配置され、
前記第1光学系と前記第2光学系との間の光路上に配置され、前記第1光学系により射出された光を前記第2光学系に反射させる反射面を前記システム光軸近傍に有する反射部を備え、
前記反射面は、前記システム光軸に沿うように配置され、
前記第1光学系及び前記第2光学系の前記反射部の反射面と反対の面側の少なくとも一部が切り欠かれ、
前記第1光学系及び前記第2光学系の光軸より切り欠かれている側と反対側に前記光変調装置から射出された光を入射させることを特徴とする画像表示装置。
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