JP2009236235A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロックアップ中の車両の急減速時に、エンストを回避しながら、ロックアップ状態からロックアップオフ状態への切換えを遅延させて燃費向上に寄与する。
【解決手段】ロックアップクラッチ付きの流体伝動装置と、減速時にロックアップさせるロックアップ制御手段(ロックアップクラッチ制御部27)とを備えた自動変速機の制御装置であって、運転条件判断手段21により、ロックアップ中に急ブレーキ操作等の所定の運転条件が成立したときに、ロックアップクラッチ制御部27によってロックアップクラッチをオフさせるロックアップオフ制御を行うに際して、摩擦締結要素解放制御手段(変速クラッチ制御部28)により、締結作動中の摩擦締結要素を解放制御するように構成した。
【選択図】図3

Description

本発明はロックアップクラッチ付きの流体伝動装置を備えた自動変速機の制御装置に関するものである。
この種の自動変速機の制御装置において、アクセル開度全閉による減速時に、燃費向上のためにエンジンに対する燃料供給を断つ燃料カット制御を行うとともに、燃料カットによるエンストを回避するために上記ロックアップクラッチを締結状態にするロックアップ制御を行うものは公知である(たとえば特許文献1参照)。
ロックアップクラッチは、変速用の摩擦締結要素(クラッチ、ブレーキ)と同様に、エンジンで駆動される油圧ポンプからの油圧によって作動する油圧クラッチとして構成され、一般には減圧時に締結し、加圧時に解放する。以下、ロックアップクラッチについて締結状態をオン、解放状態をオフという。
ここで、ロックアップクラッチは、変速用摩擦締結要素と比較して大形であるため、オン/オフの切換えの応答性が摩擦締結要素よりも悪く、切換えに時間がかかる。
特開2008−025376号公報
燃費向上という観点からは、できるだけ広い低速領域でロックアップ状態を維持すること、いいかえれば可能なかぎりロックアップオフを遅らせて燃料カット時間を長くするのが望ましい。
一方、燃料カット&ロックアップ状態でたとえば急ブレーキ操作によって車両が急減速した場合には、エンストを回避するためにただちにロックアップオフに切換える必要がある。
この場合、前記のようにロックアップクラッチの応答性が悪いことを考慮して、早めにロックアップオフ制御を開始しなければならない。つまり、ロックアップオフをできるだけ遅らせたいという要請に応えることができず、これが燃費向上の点での課題となっていた 。
そこで本発明は、ロックアップ中の車両の急減速時に、エンストを回避しながら、ロックアップ状態からロックアップオフ状態への切換えを遅延させて燃費向上に寄与し得る自動変速機の制御装置を提供するものである。
請求項1の発明は、ロックアップクラッチ付きの流体伝動装置と、減速時にロックアップさせるロックアップ制御手段とを備える自動変速機の制御装置であって、所定の運転条件を判断する運転条件判断手段と、所定の運転条件満足時の変速段を形成する所定の摩擦締結要素を解放する摩擦締結要素解放制御手段とを備え、減速時のロックアップ時において上記所定の運転条件満足時に上記所定の摩擦締結要素を解放制御するように構成されたものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、上記運転条件判断手段は、上記所定の運転条件としてエンジン回転数の急低下を含むものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、上記運転条件判断手段は、上記所定の運転条件として急ブレーキ操作が行われたことを含むものである。
請求項4の発明は、請求項1の構成において、上記運転条件判断手段は、走行路の路面μを判断し、運転条件として低路面μでブレーキ操作が行われたことを含むものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの構成において、エンジンの燃料供給を断つ燃料カット手段と、燃料カット中にエンジンの燃料を再供給する燃料カット復帰手段とを備え、減速時のロックアップの際に、上記燃料カットを実施し、上記所定の摩擦締結要素の解放制御とともに上記燃料カット復帰を実施するように構成されたものである。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかの構成において、エンジンにより駆動される油圧ポンプを備え、上記ロックアップクラッチは、減圧時に締結し加圧時に解放するように構成されたものである。
本発明によると、変速用摩擦締結要素の締結/解放の切換えの応答性がロックアップクラッチのオン/オフよりも良い点に着目し、ロックアップ中の急減速時(請求項2ではエンジン回転数の急低下時、請求項3では急ブレーキ操作時、請求項4では低路面μでのブレーキ操作時をそれぞれ含む)に、ロックアップオフ制御を行うに際して、締結作動中の摩擦締結要素を解放(動力伝達を遮断)するため、ロックアップオフを待つまでもなくエンストを回避することができる。
つまり、ロックアップ状態をできるだけ長く維持させて燃料カット時間を長くし、燃費向上に寄与することができる。
なお、低路面μでの減速中にブレーキ操作が行われると、車輪がロック状態となってエンジン回転数が低下し、エンストに至る懸念がある。請求項4の発明によると、このような低路面μ時のブレーキ操作によるエンストを回避することができる。
請求項5の発明によると、上記摩擦締結要素の解放制御とともに燃料カット復帰を実施するため、エンストを回避しながら、燃料カット状態をも長く維持できることで燃費をさらに向上させることができる。
ところで、減速時には油圧ポンプの吐出量も減少するため、加圧によって解放する(オフとなる)ロックアップクラッチの場合、オフ動作が一層遅れ傾向となる。このため、本発明の締結制御を行わない場合は、急減速時のロックアップオフをさらに早める必要がある。
これに対し、請求項6の発明によると、上記加圧オフ型のロックアップクラッチを用いた変速機に適用することによって燃費向上効果が顕著となる。
まず、本発明が適用される自動変速機の全体構成を図1(スケルトン図)によって簡単に説明する。
この自動変速機は、主たる構成要素として、エンジン出力軸1に取付けられた流体伝動装置としてのトルクコンバータ2と、このトルクコンバータ2の出力回転が入力軸3を介して入力される変速機構4とを有し、この変速機構4の出力回転が、入力軸3まわりに配置された出力ギヤ5から図示しないカウンタドライバ機構及び差動装置を介して車軸に伝達されるように構成されている。6は変速機構4が収容された変速機ケースである。
なお、流体伝動装置は、トルクコンバータ2に限らず、フルードカップリングであってもよい。また、本発明の適用対象となる自動変速機は、次に例示する有段式の変速機に限らず、無段階に変速比を変えるCVT(ContinuoslyVariable Transmission)や、デュアルクラッチ式のDSG(Direct-Shift Gearbox)を含む。
トルクコンバータ2は、エンジン出力軸1に連結されたケース2aと、このケース2a内に設けられたポンプ2bと、このポンプ2bにより駆動されるタービン2cと、ポンプ2bとタービン2cとの間でトルク増大作用を行うステータ2dと、このステータ2dと変速機ケース6との間に設けられたトルコン用ワンウェイクラッチ2eと、ケース2aを介してエンジン出力軸1とタービン2cとを直結するロックアップクラッチ2fとによって構成され、タービン2cの回転が入力軸3を介して変速機構4に伝達される。
ロックアップクラッチ2fは、エンジン駆動の油圧ポンプ(図示省略)からの油圧によって作動する油圧クラッチであって、減圧時にロックアップ状態、加圧時にロックアップオフ状態となる加圧オフ型のクラッチとして構成されている。
変速機構4は、トルクコンバータ2に近い側から順に入力軸3まわりに配置された第1、第2、第3の各遊星歯車機構7,8,9と、変速用摩擦締結要素としての第1、第2両クラッチ10,11、及び第1〜第3各ブレーキ12,13,14と、プレート状カップリング(ワンウェイクラッチ)15とから成っている。
各遊星歯車機構7〜9は、サンギヤ16と、このサンギヤ16に噛み合うプラネタリギヤ17と、このプラネタリギヤ17を支持するキャリア18と、プラネタリギヤ17に噛み合うリングギヤ19とで構成され、この遊星歯車機構同士、またはこれらと両クラッチ10,11及び各ブレーキ12〜14の関係等が次のように設定されている。
(i)入力軸3が第3遊星歯車機構9のサンギヤ16に連結されている。
(ii)第1、第2両遊星歯車機構7,8のサンギヤ16,16同士が連結されている。
(iii)第1遊星歯車機構7のリングギヤ19と第2遊星歯車機構8のキャリア18とが連結されている。
(iv)第2遊星歯車機構8のリングギヤ19と第3遊星歯車機構9のキャリア18とが連結されている。
(v)第1遊星歯車機構7のキャリア18に出力ギヤ5が連結されている。
(vi)第1、第2両遊星歯車機構7のサンギヤ16,16は、第1クラッチ10を介して入力軸3に断続(切断/接続)可能に連結されている。
(vii)第2遊星歯車機構8のキャリア18は、第2クラッチ11を介して入力軸3に断続可能に連結されている。
(viii)第1遊星歯車機構7のリングギヤ19、及び第2遊星歯車機構8のキャリア18は、第1ブレーキ12及びプレート状カップリング15を介して変速機ケース6に断続可能に連結されている。
(ix)第2遊星歯車機構8のリングギヤ19、及び第3遊星歯車機構9のキャリア18は、第2ブレーキ13を介して変速機ケース6に断続可能に連結されている。
(x)第3遊星歯車機構9のリングギヤ19は、第3ブレーキ14を介して変速機ケース6に断続可能に連結されている。
以上の構成に基づき、摩擦締結要素(クラッチ10,11及びブレーキ12〜14)の作動/非作動の組み合わせの選択により、遊星歯車機構7〜9によって得られる変速段を前進6速と後退速の間で自動的に切換え得るようになっている。上記組み合わせと変速段の具体的な関係を図2によって簡単に説明する。
前進1速
第1クラッチ10と第1ブレーキ12とが作動する。入力軸3の回転は、第1遊星歯車機構7により大きな減速比で減速されて第1遊星歯車機構7のキャリア18から出力ギヤ5に出力される。
前進2速
第1クラッチ10と第2ブレーキ13とが作動する。入力軸3の回転は、第1遊星歯車機構7のサンギヤ16に入力されると同時に、第2遊星歯車機構8を介して第1遊星歯車機構7のリングギヤ19にも入力される。このため、入力回転は1速の場合よりも小さな減速比で減速されて第1遊星歯車機構7のキャリア18から出力歯車5に出力される。
前進3速
第1クラッチ10と第3ブレーキ14とが作動する。入力軸3の回転は、第1遊星歯車機構7のサンギヤ16に入力されると同時に、第3及び第2両遊星歯車機構9,8を介して第1遊星歯車機構7のリングギヤ19にも入力される。このため、入力回転は2速よりもさらに小さい減速比で減速されて第1遊星歯車機構7のキャリア18から出力ギヤ5に出力される。
前進4速
第1、第2両クラッチ10,11が作動する。入力軸3の回転は、第1遊星歯車機構7のサンギヤ16に入力されると同時に、第2遊星歯車機構8経由でそのまま第1遊星歯車機構7のリングギヤ19にも入力される。これにより、第1遊星歯車機構7全体が入力軸3と一体に回転し、キャリア18から減速比1の回転が出力ギヤ5に出力される。
前進5速
第2クラッチ11と第3ブレーキ14とが作動する。入力軸3の回転は、第2遊星歯車機構8経由でそのまま第1遊星歯車機構7のリングギヤ19に入力されると同時に、第3及び第2両遊星歯車機構9,8を介して第1遊星歯車機構7のサンギヤ16にも入力される。これにより、入力回転は増速されて第1遊星歯車機構7のキャリア18から出力ギヤ5に出力される。
前進6速
第2クラッチ11と第2ブレーキ13とが作動する。入力軸3の回転は、第2遊星歯車機構8経由でそのまま第1遊星歯車機構7のリングギヤ19に入力されると同時に、第2遊星歯車機構8を介して第1遊星歯車機構7のサンギヤ16にも入力される。これにより、入力回転は5速よりも大きな増速比で増速されて第1遊星歯車機構7のキャリア18から出力ギヤ5に出力される。
後退速
第1、第3両ブレーキ12,14が作動する。入力軸3の回転は、第3及び第2両遊星歯車機構9,8を介して第1遊星歯車機構7のサンギヤ16に入力される。このとき、第2遊星歯車機構8において回転方向が逆転されることにより、第1遊星歯車機構7のキャリア18から出力ギヤ5に、入力軸3の回転方向と反対方向の回転が出力される。
図3は制御手段20のブロック構成を示す。
この制御手段20は、ロックアップ中の車両の急減速を示すものとしての所定の運転条件が成立したか否かを判断する運転条件判断手段21を備えている。
また、この運転条件に係るデータを検出して運転条件判断手段21に送る検出部として、アクセル開度(アクセル全閉による減速中)を検出するアクセル開度検出部22と、車速減速度(エンジン回転の急減速)を検出する車速減速度検出部23と、ブレーキ圧(急ブレーキ操作)を検出するブレーキ圧検出部24と、路面のすべり摩擦係数μが設定値以下(低路面μ)であることを検出する低路面μ検出部25とが設けられている。
なお、低路面μ検出部25としては、たとえば車輪ロック状態での負の加速度(減速度)を加速度計で検出して路面μを割り出す方式のものを用いることができる。
一方、運転条件判断手段21の判断結果に基づいて関係部分を制御する制御手段として、エンジンに対する燃料供給のカット/燃料カット復帰(燃料再供給)を制御する燃料カット制御部(請求項5の燃料カット手段及び燃料カット復帰手段に対応)26と、ロックアップクラッチ2fのオン/オフ(ロックアップ/ロックアップオフ)を制御するロックアップクラッチ制御部(請求項1のロックアップ制御手段に対応)27と、摩擦締結要素(クラッチ10,11及びブレーキ12〜14。以下、説明の便宜上、「変速クラッチ」という)を締結/解放制御する変速クラッチ制御部(請求項1の摩擦締結要素解放制御手段に対応)28とが設けられている。
この制御手段20の作用を図4,5を併用して説明する。
図4は制御手段20による制御が開始されるまでの流れ、図5は制御の内容をそれぞれ示す。
図4において、ステップS1でアクセルオフ(減速中)か否か、ステップS2でロックアップクラッチ2fがオン(ロックアップ中)か否か、ステップS3で燃料カット中か否かがそれぞれ判断され、いずれかがNOの場合はステップS1に戻り、すべてYESの場合、すなわち、減速中でロックアップ状態及び燃料カット状態にある場合にのみステップS4以降に移る。
ステップS4ではブレーキ圧が一定値以上(急ブレーキ操作)か否か、ステップS5では車速減速度が一定値以上(エンジン回転が急減速したか)か否か、ステップS6では低路面μ状態でのブレーキ操作時か否かがそれぞれ判断され、すべてNOの場合はステップS1に戻り、いずれか一つでもYESとなるとステップS7で図5の制御が実行される。
図5において、ステップS71で燃料カット継続の信号が出力された後、ステップS72でエンジン回転数がしきい値以下か否か、つまりエンストのおそれがある領域か否かが判断される。なお、しきい値は、通常の燃料カットオフ回転数よりも低い値に設定される。
ここでYESの場合は、エンスト領域にあるため、エンスト回避のためのステップS72〜S78に移行する。
まず、ステップS73で、締結作動中の変速クラッチ(図2に示すように通常は各変速段について二つ1組で作動する)の少なくとも一つを、完全解放につなげる予備段階としての半解放状態(半クラッチ状態)として滑らせる。
続くステップS74では、エンジン回転数が想定値よりも下がっていないか否かを判断し、NO、すなわちこのままではエンストすると判断した場合に、ステップS75で変速クラッチを完全解放してエンストを防止する。
この変速クラッチの解放により、ロックアップオフを待つまでもなく動力伝達が遮断されるため、エンストが防止される。
そして、このステップS75の後、またはステップS74でYES(エンスト領域にあるが緊急ではない)と判断された場合に、ステップS76でロックアップクラッチ2fをオフ(ロックアップオフ)させる。正確にはロックアップオフ信号を出力し、ロックアップオフ動作を開始させる。
この後、ステップS77で燃料供給を再開させる燃料カット復帰制御、ステップS78で再加速または次回の発進に備えて変速クラッチを締結させる制御をそれぞれ行った後、ステップS79で本制御を解除する。
このように、変速クラッチの締結/解放の切換えの応答性がロックアップクラッチ2fのオン/オフよりも良い点に着目し、ロックアップ中の急減速時、すなわち、エンジン回転の急減速時、急ブレーキ操作時、低路面μでのブレーキ操作時に、運転条件判断手段21の判断に基づき、ロックアップオフ制御を行うに際して、締結作動中の変速クラッチを解放制御するため、ロックアップオフを待つまでもなくエンストを回避することができる。
この点を図6のタイムチャートによってさらに説明する。図中一点鎖線よりも上が従来の制御内容、下が本発明の制御内容を示す。
従来は、アクセル開度全閉による減速中にA時点で急減速が生じた場合、ロックアップクラッチの応答性が低いことを考慮してA時点でロックアップオフ信号が出力され、B時点で実際にロックアップされる。
これに対し本発明によると、急減速が生じたA時点よりも遅いB時点で変速クラッチ解放信号とロックアップオフ信号を出す。
こうすると、変速クラッチは信号が入力されると同時に(B時点で)解放するため、エンストを回避することができる。一方、ロックアップクラッチ2fはこれよりも遅れたC時点でオフとなる。
つまり、ロックアップオフを、従来のB時点からC時点まで遅らせること、いいかえればロックアップ状態をできるだけ長く維持させて、燃費向上に寄与することができる。
とくに、この実施形態で用いられる加圧オフ型のロックアップクラッチ2fの場合、減速によってポンプ吐出量が減少することでオフ作動が一層遅れ傾向となるため、上記制御を行うことによって燃費向上効果が顕著となる。
また、実施形態では、変速クラッチの解放制御(図5のステップS75)とともに燃料カット復帰制御(同ステップS77)を行うため、エンストを回避しながら、燃料カット状態をも長く維持できることで燃費をさらに向上させることができる。
一方、図7は、減速中に低路面μ状態でブレーキ操作が行われたときのエンジン回転数と変速クラッチの動向を示す。低路面μ状態でブレーキ操作が行われると、高路面μ状態でブレーキ操作が行われたときと比較してエンジン回転の減速度が大きいため、ロックアップオフ制御では実際のロックアップオフが間に合わずにエンストする。
これに対し、実施形態によると、低路面μ状態でのブレーキ操作を急減速ととらえて変速クラッチを解放するため、エンストを確実に回避することができる。
他の実施形態
(1) 車両の急減速を示す運転条件として、上記実施形態ではエンジン回転数の急低下、急ブレーキ操作、低路面μ時のブレーキ操作の三つを例示したが、他の運転条件を用いてもよい。
(2) 上記実施形態では、図5のステップS75の変速クラッチの完全解放に先立ってステップS73で半解放させる手順をとったが、この半解放動作を省略してもよい。
(3) 上記実施形態では、加圧オフ型のロックアップクラッチを用いた場合を例示したが、本発明は加圧によってロックアップクラッチがオンとなる加圧オン型のロックアップクラッチを用いた自動変速機にも適用することができる。
本発明の実施形態にかかる自動変速機の全体構成を示すスケルトン図である。 同変速機における摩擦締結要素の組み合わせと変速段の関係を示す表である。 実施形態にかかる制御手段の構成を示すブロック図である。 制御手段による制御が開始されるまでの流れを示すフローチャートである。 制御手段の制御内容を示すフローチャートである。 従来と本発明(実施形態)においてロックアップ中の急減速時の各部の動向を示すタイムチャートである。 実施形態における低路面μ状態でブレーキ操作が行われたときのエンジン回転数と摩擦締結要素としての変速クラッチの動向を示すタイムチャートである。
符号の説明
2 流体伝動装置としてのトルクコンバータ
2f ロックアップクラッチ
10,11 変速用摩擦締結要素としてのクラッチ
12〜14 同ブレーキ
20 制御手段
21 運転条件判断手段
22 アクセル開度全閉による減速中であることを検出するためのアクセル開度検出部
23 エンジン回転の急減速を検出するための車速減速度検出部
24 ブレーキ操作及び急ブレーキ操作を検出するためのブレーキ圧検出部
25 路面のすべり摩擦係数が設定値以下であることを検出するための低路面μ検出部
26 燃料カット制御部(燃料カット手段及び燃料カット復帰手段)
27 ロックアップクラッチ制御部(ロックアップ制御手段)
28 変速クラッチ制御部(摩擦締結要素解放制御手段)

Claims (6)

  1. ロックアップクラッチ付きの流体伝動装置と、減速時にロックアップさせるロックアップ制御手段とを備える自動変速機の制御装置であって、所定の運転条件を判断する運転条件判断手段と、所定の運転条件満足時の変速段を形成する所定の摩擦締結要素を解放する摩擦締結要素解放制御手段とを備え、減速時のロックアップ時において上記所定の運転条件満足時に上記所定の摩擦締結要素を解放制御するように構成されたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 上記運転条件判断手段は、上記所定の運転条件としてエンジン回転数の急低下を含むことを特徴とする請求項1記載の自動変速機の制御装置。
  3. 上記運転条件判断手段は、上記所定の運転条件として急ブレーキ操作が行われたことを含むことを特徴とする請求項1または2記載の自動変速機の制御装置。
  4. 上記運転条件判断手段は、走行路の路面μを判断し、上記所定の運転条件として低路面μでブレーキ操作が行われたことを含むことを特徴とする請求項1記載の自動変速機の制御装置。
  5. エンジンの燃料供給を断つ燃料カット手段と、燃料カット中にエンジンの燃料を再供給する燃料カット復帰手段とを備え、減速時のロックアップの際に、上記燃料カットを実施し、上記所定の摩擦締結要素の解放制御とともに上記燃料カット復帰を実施するように構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動変速機の制御装置。
  6. エンジンにより駆動される油圧ポンプを備え、上記ロックアップクラッチは、減圧時に締結し加圧時に解放するように構成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動変速機の制御装置。
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