JP2009235680A - 柱梁接合ユニットおよび柱梁接合の施工方法 - Google Patents

柱梁接合ユニットおよび柱梁接合の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄筋コンクリート造の柱と梁の接合部をプレキャスト(PCa)化した場合に鉄筋コンクリート構造物の施工合理化および工期の大幅短縮を図ることのできる柱梁接合ユニットおよび柱梁接合の施工方法を提供する。
【解決手段】この柱梁接合ユニット10は、鉄筋コンクリート造の柱とプレキャスト部材の梁との接合部を構成するようにプレキャストにより一体化されており、柱と接合する柱接合部20と、柱接合部の側面から突き出て梁と接合する少なくとも2つの梁接合部11〜14と、を備え、梁接合部は、梁との接合面において梁を載置可能な載せ掛け部15を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄筋コンクリート造の柱と梁との接合部を構成するための柱梁接合ユニットおよび柱梁接合の施工方法に関する。
鉄筋コンクリート(RC)造の躯体工事は、従来、(1)在来型枠工法、または、(2)柱・梁プレキャスト(PCa)工法により行われていた。
(1)在来型枠工法
RC造でラーメン構造の柱・梁をともに在来型枠工法で組み立て、柱梁の接合部については、柱首上と梁の仕口が取合うように支保材とともに型枠を組み立て、柱・梁・柱梁接合部・スラブと同時に1層分のコンクリートを打設するのが一般的である。その場合、柱筋の接合は、次層より500〜800mm程度立ち上がった位置で、機械式継手により行い、梁筋の接合は、柱梁接合部内または梁中央部で機械式継手により行うことが多い。
(2)柱・梁プレキャスト(PCa)工法
RC造でラーメン構造の柱・梁をともにPCa工法とし、現場で製作するか、または製作工場より搬入したプレキャスト部材を原位置で組み立て、柱梁接合部については在来工法にて型枠を組み立て、柱梁接合部と梁・スラブを同時に柱首より上の1層分のコンクリートとして打設するのが一般的である。その場合、柱筋の接合は、次層より200〜500mm程度立ち上がった位置で、上階の柱のプレキャスト部材に組み込まれたスリーブ継手により行い、梁筋の接合は、梁(PCa)の形状により、柱梁接合部内で機械式継手による方式(柱梁接合部型枠:在来工法)と、梁端部で機械式継手による方式(柱梁接合部・梁端部の型枠:在来工法)の2通りが主流となっている。
また、上述の柱・梁プレキャスト(PCa)工法で柱・梁をプレキャスト部材とした場合、コンクリートの場所打ちをできるだけ省略するために、柱梁接合部をPCa化する工法が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。柱梁接合部をPCa化する工法は、既に実例がいくつかあるが、基本的には、柱鉄筋は接合部PCa部分に組み込んだスリーブで貫通させ、梁筋は接合部PCa部分から定着分を伸ばした梁筋と梁PCa部分の梁筋をスリーブ継手や溶接継手で接合する方式が多い。
特開2008−31840号公報
上述のような柱梁接合部をPCa化する工法の場合、特に接合部PCa部分と梁PCa部分の鉄筋継手および柱梁接合部における精度が、現地での突き合わせとなるため問題となることが多い。通常は、そのクリアランスを確保するために、スリーブ継手を用いたり、プレキャスト部材を交互にクレーンで揚重しながら、接合することが多い。そのため、鉄筋継手とプレキャスト部材の接合精度が確保されなかったり、クレーンの占有時間が大幅に延長したりして、全体工程に大きな影響を及ぼすことが多い。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、鉄筋コンクリート造の柱と梁の接合部をプレキャスト(PCa)化した場合に鉄筋コンクリート構造物の施工合理化および工期の大幅短縮を図ることのできる柱梁接合ユニットおよび柱梁接合の施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本実施形態の柱梁接合ユニットは、鉄筋コンクリート造の柱とプレキャスト部材の梁との接合部を構成するようにプレキャストにより一体化された柱梁接合ユニットであって、柱と接合する柱接合部と、前記柱接合部の側面から突き出て梁と接合する少なくとも2つの梁接合部と、を備え、前記梁接合部は、梁との接合面において梁を載置可能な載せ掛け部を備えることを特徴とする。
この柱梁接合ユニットによれば、柱梁接合ユニットを柱に取り付け、梁接合部の載せ掛け部間にプレキャスト部材の梁を載置することができるので、従来のような梁の支保工を省略でき、柱梁接合部における梁の定着の簡易化を図ることができるとともに、梁についてクレーン揚重時間の短縮化を実現できる。このため、鉄筋コンクリート構造物の施工の合理化および工期の大幅短縮を図ることができる。
上記柱梁接合ユニットにおいて前記梁接合部を貫通して例えば梁下端筋が組み込まれて前記載せ掛け部の下方から突き出ていることが好ましい。この梁下端筋は、接合される梁の梁下端筋と接合される。
また、前記柱接合部に柱筋が貫通する貫通孔が例えばスリーブ材により形成されている。この貫通孔に接合される下階の柱の柱筋が挿通される。
本実施形態の柱梁接合の施工方法は、上述の柱梁接合ユニットを用いて鉄筋コンクリート造の柱と梁とを接合する施工方法であって、隣接する二本の柱の各上面に前記柱梁接合ユニットの柱接合部を載せる工程と、前記一方の柱に載せた前記柱梁接合ユニットの梁接合部の載せ掛け部と前記他方の柱に載せた前記柱梁接合ユニットの梁接合部の載せ掛け部との間に梁を載せる工程と、を含むことを特徴とする。
この柱梁接合の施工方法によれば、柱梁接合ユニットを柱に取り付け、梁接合部の載せ掛け部間にプレキャスト部材の梁を載置することができるので、従来のような梁の支保工を省略でき、柱梁接合部における梁の定着の簡易化を図ることができるとともに、梁についてクレーン揚重時間の短縮化を実現できる。このため、鉄筋コンクリート構造物の施工の合理化および工期の大幅短縮を図ることができる。このため、鉄筋コンクリート構造物の施工の合理化および工期の大幅短縮を図ることができる。
さらに、柱および梁をプレキャスト部材とし、柱梁接合ユニットで柱梁接合部をプレキャストにより一体化することで、従来のようなウェット施工(コンクリートの場所打ち等)要素をさらに少なくでき、工期の大幅短縮を実現できる。
上記柱梁接合の施工方法において前記載せ掛け部でくさびやフィラ等を用いて前記梁接合部と前記梁との水平方向および/または鉛直方向の位置調整を行うことができる。
また、前記梁接合部を貫通して梁長手方向に突き出た例えば梁下端筋と、前記梁から突き出た梁下端筋と、を突き合わせて機械式継手により接合することができる。機械式継手にはスリーブ式継手やねじ式継手や溶接継手がある。
また、前記梁筋の接合後に前記梁と前記梁接合部との接合部を包囲するように型枠を組み込み、前記型枠内にグラウト材を充填し一体化することが好ましい。
本発明の柱梁接合ユニットおよび柱梁接合の施工方法によれば、鉄筋コンクリート造の柱と梁の接合部をプレキャスト(PCa)とした場合に鉄筋コンクリート構造物の施工合理化および工期の大幅短縮を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態による柱梁接合ユニットの概略的構成を示す斜視図である。図2は図1の柱梁接合ユニットの内部も含めた概略的構成を示す側面図である。
図1,図2に示すように、柱梁接合ユニット10は、中央の柱接合部20と、第1梁接合部11と、第2梁接合部12と、第3梁接合部13と、第4梁接合部14と、を備える。第1梁接合部11,第2梁接合部12,第3梁接合部13,第4梁接合部14は、互いに直交する4方向に柱接合部20の各側面から突き出ており、柱梁接合ユニット10は略十字状の平面形状となっている。
なお、柱梁接合ユニット10は、図1の破線で示す梁接合部12,14を省略し、この一方向の部分については梁端部を在来工法で接合するように構成してもよい。
柱梁接合ユニット10は、鉄筋コンクリート(RC)造の躯体を構成する柱と梁との接合部に配置され、柱接合部20は柱に接合され、第1〜第4梁接合部11〜14は各梁に接合される。柱接合部20の平面は接合される下階の柱の平面と略同じ大きさとなっている。
図1,図2のように、中央の柱接合部20は、柱の複数の柱筋の対応した位置で鉛直方向に貫通した複数の貫通孔21を有し、柱接合部20が接合対象の柱の上面に載せられるとき、柱の複数の柱筋が同数の貫通孔21に挿通される。
第1〜第4梁接合部11〜14は、それぞれ梁に接合される各接合面から突き出て段状になった載せ掛け部15を有し、段部となった載せ掛け部15の載せ掛け面16にプレキャスト部材である各梁が載ることができるようになっている。各載せ掛け部15の下方には凹部17が切り欠かれるようにして形成されている。
複数本の梁下端筋18が第1梁接合部11と柱接合部20と第3梁接合部13とを貫通するように柱梁接合ユニット10の下側に組み込まれており、載せ掛け部15の下方の凹部17で梁長手方向(図2の横方向)に突き出ている。各梁下端筋18は、図2のように、端部18aが載せ掛け部15の先端面15aに対し梁長手方向にほぼ同じ位置になるまで延びている。同様に、複数本の梁下端筋18が第2梁接合部12と柱接合部20と第4梁接合部14とを貫通するように柱梁接合ユニット10の下側に組み込まれており、載せ掛け部15の下方の凹部17に突き出ている。
第1〜第4梁接合部11〜14には、略長方形状に一巻きされたまたは閉鎖型の複数のせん断補強筋19(図7のせん断補強筋B5参照)が組み込まれており、各梁下端筋18はせん断補強筋19の内側に位置している。せん断補強筋19の上部19aは各梁接合部11〜14の上面に露出しており、柱梁接合ユニット10の取り付け施工のとき、せん断補強筋19の上部19aと各梁接合部11〜14の上面との間に梁上端筋25(図3,図6)が配置される。
図1,図2の柱梁接合ユニット10は、上述のように、載せ掛け部15と凹部17と貫通孔21が形成されるとともに梁下端筋18とせん断補強筋19とが組み込まれるように柱接合部20と第1〜第4梁接合部11〜14とがプレキャストにより一体化されている。
次に、図1,図2の柱梁接合ユニット10を用いて柱と梁とを接合する施工工程について図3〜図8を参照して説明する。
図3は図1,図2の柱梁接合ユニット10を柱に取り付け梁接合部11に梁を載せた状態を概略的に示す側面図である。図4は図1,図2の柱梁接合ユニット10を柱に取り付け梁接合部11、13に梁を載せた状態を柱上方からみた平面図である。図5は図4の状態を柱下方からみた場合の平面図である。なお、図4,図5では梁接合部12,14の図示を省略している。
図6は図1,図2の柱梁接合ユニット10を柱に取り付け梁を載せスラブを一部に載せた状態を概略的に示す斜視図である。図7は図6の梁およびスラブの断面を示す断面図である。図8は柱梁接合ユニット10を用いて柱と梁とを接合する施工工程S01〜S08を説明するためのフローチャートである。
柱Cは、プレキャストによる鉄筋コンクリートからなり、その上面C1から複数本の柱筋C2が突き出ている(図3,図6参照)。直立した柱Cに対し、図1,図2の柱梁接合ユニット10をクレーンで吊り上げ、その柱接合部20の貫通孔21に柱Cの柱筋C2を挿入し、柱Cの上面C1に柱接合部20を載せることで柱梁接合ユニット10を柱Cの上面C1に取り付ける(S01(図8参照、以下同じ))。このとき、図3,図6のように、複数本の柱筋C2は柱接合部20の貫通孔21を通り抜けて柱接合部20の上面から上方に突き出す。
次に、柱Cに隣接し対向するもう一方の柱にも同様に柱梁接合ユニット10を取り付けてから、図3,図6の破線で示す梁Bをクレーンで吊り上げて柱梁接合ユニット10の載せ掛け部15,15間に載せることで梁Bを柱と柱との間に掛け渡す(S02)。
梁Bは、プレキャストによる鉄筋コンクリートからなり、梁下端筋B2とせん断補強筋B5が組み込まれている(図3参照)。図3の破線で示すように、梁Bは、梁接合部11〜14と対向する接合面が梁接合部11〜14の接合面と相補的な形状となっており、梁接合部11〜14の段状の載せ掛け部15に対し、突き出し部B1を有し、その下面B3が載せ掛け部15の載せ掛け面16に載る。また、梁Bの下方の凹部B4が梁接合部11〜14の凹部17と対向し、複数本の梁下端筋B2が突き出ている。
次に、図3の梁接合部11の載せ掛け部15と梁Bの突き出し部B1との間で梁Bと梁接合部11との水平方向・鉛直方向の微調整をくさび(水平方向)やフィラー(鉛直方向)等を用いて行う(S03)。梁接合部11の載せ掛け部15と梁Bの突き出し部B1はかかる水平方向・鉛直方向の微調整ができるようになっており、梁架工作業時の安全性を確保できる。
次に、図3,図5のように、柱梁接合ユニット10の梁接合部11の凹部17に突き出た複数本の梁下端筋18と、梁Bの下方の凹部B4に突き出た複数本の梁下端筋B2とを機械式継手23(図5)を用いて接合する(S04)。梁下端筋18の端部18aを梁下端筋B2の端部に突き合わせて機械式継手23を適用して接合するが、このときの、梁下端筋18の端部18aと梁下端筋B2の端部との突き合わせ精度は、±5mm以内である。
上述の柱梁接合ユニット10の梁下端筋18と梁Bの梁下端筋B2との接合後に、梁接合部11の凹部17と梁Bの凹部B4とを包囲するようにして型枠を組み込み、型枠内に高強度グラウト材を注入し充填する(S05)。
次に、図3,図4,図6のように、梁Bの上面とせん断補強筋B5との間および梁接合部11〜14の上面とせん断補強筋19の上部19aとの間に複数本の梁上端筋25を通して配置し、柱梁接合ユニット10の柱接合部20の上面で機械式継手26(図4)を用いて接合する(S06)。
なお、上述の機械式継手23,26は、鉄筋同士を接合する公知の継手であり、スリーブ式継手やねじ式継手や溶接継手があり、いずれを使用してもよい。
また、上述の工程S04,S05と工程S06とは、前後逆であってもよく、また、同時進行的に行ってもよい。また、柱Cの柱筋C2が貫通した柱接合部20の貫通孔21と柱筋C2との隙間に高強度グラウト材を充填する。
柱Cに隣接する一方の柱でも上述と同様の工程を実行するようにして周囲の柱で同様の工程を経てから、図6,図7のように、梁と梁との間にスラブSを配置する(S07)。スラブSは、断面下部をプレキャストとした鉄筋コンクリートからなり、ハーフプレキャスト(PCa)部材であり、下端筋として鉄筋S1が組み込まれている。なお、スラブSが載る梁の載せ掛け面の幅は端から15〜20mm程度である。
次に、図6,図7のように、スラブSの上に上端筋として鉄筋Tを配置してから(S08)、スラブS、梁B、梁接合部11〜14の上面にコンクリート打設を行う(S09)。これにより、図7のように、梁Bの上面に露出したせん断補強筋B5および梁Bの上面に配置された梁上端筋25がコンクリート内に埋設される。なお、スラブSの下面から仕上げ面SSまでの厚さは、例えば、150〜200mm程度とされる。また、各梁接合部11〜14においてもせん断補強筋19の上部19aおよび梁上端筋25がコンクリート内に埋設される。
上述のようにして図1,図2の柱梁接合ユニット10を用いて柱Cと梁Bとを接合することができる。なお、図3,図6の柱Cから突き出た柱筋C2は、例えば、柱Cの上に配置した接合部で上階の柱の柱筋とスリーブ式継手等を用いて接合される。
以上のように図1,図2の柱梁接合ユニット10を用いた柱梁接合の施工方法によれば、柱梁接合ユニット10を柱Cに取り付け、梁接合部11〜14の載せ掛け部15間に梁Bを載置することができるので、従来のような梁の支保工を省略することができ、柱梁接合部における梁の定着の簡易化を図ることができる。このため、梁についてクレーン揚重時間の短縮化を実現できる。このようにして、鉄筋コンクリート構造物の施工の合理化および工期の大幅短縮を図ることができる。このため、鉄筋コンクリート構造物の施工の合理化および工期の大幅短縮を図ることができる。
また、柱および梁をプレキャスト部材とし、柱梁接合ユニット10で柱梁接合部をプレキャストにより一体化することで、従来のようなウェット施工(コンクリートの場所打ち等)要素をさらに少なくでき、工期の大幅短縮を実現できる。
以上のように、施工に手間・期間を要するRC造の柱梁接合部のウェット施工要素を一掃することにより、RC構造物の超短工期技術を確立できるとともに、将来的な維持管理も含めたライフサイクルレベルでのコスト低減を実現することができる。
また、柱梁接合ユニット10の各梁接合部11〜14の載せ掛け部15は、梁Bが置かれても支保工が不要でかつ安定するように所要の構造計算により形状(例えば、図1の載せ掛け部15の厚さbや載せ掛け面16の幅a等)および仕様を決定することが好ましい。
また、鉄筋接合をより精度の厳しい機械式継手でも可能とするため、工場製作時に実大モデルとの整合や仮接合により鉄筋およびプレキャスト材(梁と柱梁接合ユニット)同士の突合せ精度を確保する方式とすることで、機械式継手の許容精度(±5mm以内)を確保することができる。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、梁Bの梁下端筋B2の配置位置は構造性能に影響のない範囲で適宜変更が可能であり、それに応じて柱梁接合ユニット10に組み込まれる梁下端筋18の位置を変更できる。
また、柱梁接合ユニット10は第1〜第4梁接合部11〜14を有し略十字形の平面形状を有するものとして説明したが、柱梁接合ユニット10が取り付けられる柱の位置に対応して第1〜第4梁接合部11〜14の内の1つまたは2つが省略されることがあり、この場合、柱梁接合ユニット10は、略T字状、略L字状、略直線状の各平面形状となる。
本実施の形態による柱梁接合ユニットの概略的構成を示す斜視図である。 図1の柱梁接合ユニットの内部も含めた概略的構成を示す側面図である。 図1,図2の柱梁接合ユニット10を柱に取り付け梁接合部11に梁を載せた状態を概略的に示す側面図である。 図1,図2の柱梁接合ユニット10を柱に取り付け梁接合部11、13に梁を載せた状態を柱上方からみた平面図である。 図4の状態を柱下方からみた場合の平面図である。 図1,図2の柱梁接合ユニット10を柱に取り付け梁を載せスラブを一部に載せた状態を概略的に示す斜視図である。 図6の梁およびスラブの断面を示す断面図である。 図1,図2の柱梁接合ユニット10を用いて柱と梁とを接合する施工工程S01〜S08を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 柱梁接合ユニット
11〜14 梁接合部
15 載せ掛け部
16 載せ掛け面
18 梁下端筋
19 せん断補強筋
20 柱接合部
21 貫通孔
23,26 機械式継手
25 梁上端筋
B 梁
B1 突き出し部
B2 梁下端筋
B5 せん断補強筋
C 柱
C2 柱筋

Claims (7)

  1. 鉄筋コンクリート造の柱とプレキャスト部材の梁との接合部を構成するようにプレキャストにより一体化された柱梁接合ユニットであって、
    柱と接合する柱接合部と、前記柱接合部の側面から突き出て梁と接合する少なくとも2つの梁接合部と、を備え、
    前記梁接合部は、梁との接合面において梁を載置可能な載せ掛け部を備えることを特徴とする柱梁接合ユニット。
  2. 前記梁接合部を貫通して梁筋が組み込まれて梁長手方向に突き出ている請求項1に記載の柱梁接合ユニット。
  3. 前記柱接合部に柱筋が貫通する貫通孔が形成されている請求項1または2に記載の柱梁接合ユニット。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の柱梁接合ユニットを用いて鉄筋コンクリート造の柱と梁とを接合する施工方法であって、
    隣接する二本の柱の各上面に前記柱梁接合ユニットを載せる工程と、
    前記一方の柱に載せた前記柱梁接合ユニットの梁接合部の載せ掛け部と前記他方の柱に載せた前記柱梁接合ユニットの梁接合部の載せ掛け部との間に梁を載せる工程と、を含むことを特徴とする柱梁接合の施工方法。
  5. 前記載せ掛け部で前記梁接合部と前記梁との水平方向および/または鉛直方向の位置調整を行うことができる請求項4に記載の柱梁接合の施工方法。
  6. 前記梁接合部を貫通して突き出た梁筋と前記梁から突き出た梁筋とを突き合わせて機械式継手により接合する請求項4または5に記載の柱梁接合の施工方法。
  7. 前記梁筋の接合後に前記梁と前記梁接合部との接合部を包囲するように型枠を組み込み、前記型枠内にグラウト材を充填する請求項6に記載の柱梁接合の施工方法。
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