JP2009234752A - エレベータロープ振れ止め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】かご上に設けられた手摺等とロープ振れ止め装置との間に、保守点検作業で用いる器具等が挟まれてしまうことを未然に防止することができるとともに、巻上げロープ等が振れ止め部材等に挟まってしまうおそれのないエレベータロープ振れ止め装置を得る。
【解決手段】エレベータロープ振れ止め装置において、かご及び釣合いおもりの昇降経路間に配置される振れ止め腕部と、振れ止め腕部の一端に接続された振れ止め軸部と、振れ止め腕部が水平内向きの位置から鉛直下向きへと回動することを規制する回転範囲規制部と、を有する第1及び第2の振れ止め部材と、ほぼ同一の高さ位置に配置され、振れ止め軸部をおもりレールの背面近傍で回動自在に支持する第1及び第2の軸受と、を備え、振れ止め腕部に下方から上方向の荷重が掛かると、振れ止め腕部と振れ止め軸部とが一体となって上方へと回動する構成とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、エレベータロープ振れ止め装置に関するものである。
従来におけるエレベータロープ振れ止め装置については、地震時や強風時等の建物の揺れにより、昇降路に配置したかごや釣合いおもりに接続された巻上げロープや制御ケーブル、又は調速機ロープ等が大きく揺れて昇降路内に設置される機器等と干渉しないように、巻上げロープにかご及び釣合いおもりが吊り下げられ、この釣合いおもり下面からコンペンシーブを介して前記かごの下面にコンペンロープが掛け渡されたエレベータ装置において、前記釣合いおもりの上下移動経路近傍に互いに対峙するように取付けられた取付け部材と、前記かごの昇降に伴って上下移動する前記釣合いおもりから所定距離を隔てて前記取付け部材間に架設されたフレームと、このフレームの外表面に二重に施された第1及び第2の弾性体とを備えたロープ振れ止め装置を、前記釣合いおもりの上下移動経路方向に少なくとも1つ以上配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、エレベータの乗りかごの昇降経路と、前記乗りかごに対してロープにより連結された釣合いおもりの昇降経路との間に略水平方向に設けられ、前記釣合いおもり側のロープの振れを抑制する振れ止め部材を備えたものにおいて、前記釣合いおもりの昇降経路の水平方向一側部近傍に設けられ前記振れ止め部材の一端部を回動可能に保持する取付け部材と、この取付け部材の略水平方向における前記釣合いおもりの昇降経路の他側部近傍に設けられ常時は前記取付け部材の他端部を係止し得る係止部材とを備え、前記取付け部材は前記釣合いおもりをガイドする一対のガイドレールの一方に固定され、かつ前記乗りかご側に前記振れ止め部材の一端部を軸支する支軸を有し、前記係止部材は前記一対のガイドレールの他方に固定され、かつ前記乗りかご側に前記振れ止め部材の他端部を係止する受け部を有するよう構成したものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−276965号公報 特開2006−151637号公報
しかしながら、特許文献1に示された従来におけるエレベータロープ振れ止め装置においては、ロープ振れ止め装置がかごと釣合いおもりとの間に所定間隔で固定して取付されることとなるため、保守作業員がかごの天井に乗って保守点検作業を行っている際に、かごを移動させた場合、かご上に設けられた手摺等とロープ振れ止め装置との間に、保守点検作業で用いる器具等が挟まれ、かごの移動に支障をきたしてしまうおそれがあるという課題や、この保守作業員がロープ振れ止め装置と接触してしまうおそれがあるという課題がある。
そして、特許文献2に示された従来におけるエレベータロープ振れ止め装置においては、地震時や強風時等の建物の揺れにより、昇降路に配置したかごや釣合いおもりに接続された巻上げロープ等が大きく振れた場合に、この巻上げロープ等が振れ止め部材の他端部を係止するための受け部や、受け部と振れ止め部材との間に挟まってしまうおそれがあるという課題がある。
また、振れ止め部材の重量が重く、上方向へと回動させるために必要な荷重が大きくなるため、かご上に設けられた手摺等とロープ振れ止め装置との間に、保守点検作業で用いる器具等が挟まれた場合の衝撃が大きくなってしまうという課題もある。この場合については、特許文献2において、振れ止め部材が回動し易くなるように重量をバランスさせるための重りやばねを用いることが記載されているが、そうすると今度は振れ止め装置の構成が複雑化してしまうという課題がある。
この発明は、前述のような課題を解決するためになされたもので、保守作業員がかごの天井に乗って保守点検作業を行っている際に、かごを移動させた場合において、かご上に設けられた手摺等とロープ振れ止め装置との間に、保守点検作業で用いる器具等が挟まれてしまうことを未然に防止することができ、かつ、その際における衝撃を小さくすることができるとともに、巻上げロープ等が大きく振れた場合にこの巻上げロープ等が振れ止め部材等に挟まってしまうおそれのないエレベータロープ振れ止め装置を、簡潔な構成により得るものである。
この発明に係るエレベータロープ振れ止め装置に関しては、昇降路内に対向して配置された一対のかごレールと、前記昇降路内に対向して配置された一対のおもりレールと、前記かごレールに案内されて前記昇降路内に昇降自在に配置されたかごと、前記おもりレールに案内されて前記昇降路内に昇降自在に配置された釣合いおもりと、を備えたエレベータに設けられるエレベータロープ振れ止め装置であって、前記かごの昇降経路と前記釣合いおもりの昇降経路との間に配置される第1の振れ止め腕部と、前記第1の振れ止め腕部の一端に接続された第1の振れ止め軸部と、前記第1の振れ止め腕部が水平内向きの位置から鉛直下向きへと回動することを規制する第1の回転範囲規制部と、を有する第1の振れ止め部材と、前記第1の振れ止め軸部を、一方の前記おもりレールの背面近傍で回動自在に支持する第1の軸受と、前記かごの昇降経路と前記釣合いおもりの昇降経路との間に配置される第2の振れ止め腕部と、前記第2の振れ止め腕部の一端に接続された第2の振れ止め軸部と、前記第2の振れ止め腕部が水平内向きの位置から鉛直下向きへと回動することを規制する第2の回転範囲規制部と、を有する第2の振れ止め部材と、前記第1の軸受とほぼ同一の高さ位置に配置され、前記第2の振れ止め軸部を、他方の前記おもりレールの背面近傍で回動自在に支持する第2の軸受と、を備え、前記第1の振れ止め腕部に下方から上方向の荷重が掛かると、前記第1の振れ止め腕部と前記第1の振れ止め軸部とが一体となって回動して、前記第1の振れ止め腕部が上方へと回動し、前記第2の振れ止め腕部に下方から上方向の荷重が掛かると、前記第2の振れ止め腕部と前記第2の振れ止め軸部とが一体となって回動して、前記第2の振れ止め腕部が上方へと回動する構成とする。
この発明はエレベータロープ振れ止め装置に関し、昇降路内に対向して配置された一対のかごレールと、前記昇降路内に対向して配置された一対のおもりレールと、前記かごレールに案内されて前記昇降路内に昇降自在に配置されたかごと、前記おもりレールに案内されて前記昇降路内に昇降自在に配置された釣合いおもりと、を備えたエレベータに設けられるエレベータロープ振れ止め装置であって、前記かごの昇降経路と前記釣合いおもりの昇降経路との間に配置される第1の振れ止め腕部と、前記第1の振れ止め腕部の一端に接続された第1の振れ止め軸部と、前記第1の振れ止め腕部が水平内向きの位置から鉛直下向きへと回動することを規制する第1の回転範囲規制部と、を有する第1の振れ止め部材と、前記第1の振れ止め軸部を、一方の前記おもりレールの背面近傍で回動自在に支持する第1の軸受と、前記かごの昇降経路と前記釣合いおもりの昇降経路との間に配置される第2の振れ止め腕部と、前記第2の振れ止め腕部の一端に接続された第2の振れ止め軸部と、前記第2の振れ止め腕部が水平内向きの位置から鉛直下向きへと回動することを規制する第2の回転範囲規制部と、を有する第2の振れ止め部材と、前記第1の軸受とほぼ同一の高さ位置に配置され、前記第2の振れ止め軸部を、他方の前記おもりレールの背面近傍で回動自在に支持する第2の軸受と、を備え、前記第1の振れ止め腕部に下方から上方向の荷重が掛かると、前記第1の振れ止め腕部と前記第1の振れ止め軸部とが一体となって回動して、前記第1の振れ止め腕部が上方へと回動し、前記第2の振れ止め腕部に下方から上方向の荷重が掛かると、前記第2の振れ止め腕部と前記第2の振れ止め軸部とが一体となって回動して、前記第2の振れ止め腕部が上方へと回動する構成としたことで、保守作業員がかごの天井に乗って保守点検作業を行っている際に、かごを移動させた場合において、かご上に設けられた手摺等とロープ振れ止め装置との間に、保守点検作業で用いる器具等が挟まれてしまうことを未然に防止することができ、かつ、その際における衝撃を小さくすることができるとともに、巻上げロープ等が大きく振れた場合にこの巻上げロープ等が振れ止め部材等に挟まってしまうおそれを低減することができるという効果を奏する。
実施の形態1.
図1から図9は、この発明の実施の形態1に関するもので、図1はエレベータ昇降路の平面図、図2はロープ振れ止めの斜視図、図3は図2中のA部を拡大した斜視図、図4は図3においてロープ振れ止めが上方向に回動して嵌込が外れた状態を示す図、図5はロープ振れ止めの要部を拡大した平面図、図6は図5中の断面B−Bで切断した断面図、図7はかご上昇運転中に保守作業員がロープ振れ止めに接触した状態を示す側面図、図8はかご上昇運転中に保守作業員がロープ振れ止めに接触した状態を示す斜視図である。
図において1はエレベータの昇降路で、この昇降路1内には、対向して配置された一対のかごレール2及び対向して配置された一対のおもりレール3が、それぞれかごレールブラケット4及びおもりレールブラケット5により立設されている。そして、かご6は前記かごレール2に、釣合いおもり7は前記おもりレール3に、それぞれ案内されて前記昇降路1内を昇降するように配置されている。
前記昇降路1の頂部に設置された図示しない巻上機には、巻上げロープ8が巻き掛けられており、この巻上げロープ8の一端は前記かご6の上面に、他端は前記釣合いおもり7の上端にそれぞれ接続されている。そして、前記かご6の上面外周に沿っては、かご上手摺6aが立設されている。
9は前記かご6の速度を検出する図示しない調速機に巻き掛けられた上で前記かご6に接続された調速機ロープ、10はエレベータの運転全般を制御する図示しない制御盤と前記かご6とを電気的に接続する制御ケーブルであり、この制御ケーブル10は、前記昇降路1内に設けられた昇降路ケーブル吊手11及び前記かご6の下面に設けられた図示しないかごケーブル吊手とに連結されて前記昇降路1内に懸垂されている。
前記かご6の正面に設けられたかご出入口には一対のかご戸12aが左右方向開閉自在に設けられており、前記かご6が乗降階の乗場に停止した際に、前記かご出入口と対向する位置に設けられた乗場出入口には、一対の乗場戸12bが左右方向開閉自在に設けられている。
13は、前記かご6の昇降経路と前記釣合いおもり7の昇降経路との間に所定間隔で設けられ、前記昇降路1内に配置される前記巻上げロープ8や前記調速機ロープ9といったロープ類及び前記制御ケーブル10等が大きく揺れて前記昇降路1内の機器等に引っ掛かることを防止するロープ振れ止めであり、以下のように構成されている。
一対の前記おもりレール3のそれぞれに対し、取付板13aがレールクリップ14、クリップボルト14a及びナット14bを用いてそれぞれ固定されており、これら取付板13aはほぼ同一の高さ位置に配置されている。これら前記取付板13aの一方には、円筒状の管材からなる第1の振れ止め部材13dが振れ止め軸部13fにおいて軸受13b及び軸受ボルト13cにより回動自在に取付され、前記取付板13aの他方には、同じく円筒状の管材からなる第2の振れ止め部材13eが振れ止め軸部13fにおいて軸受13b及び軸受ボルト13cにより回動自在に取付されており、これらの前記振れ止め軸部13fがそれぞれ第1及び第2の振れ止め軸部となる。ここで、それぞれの前記振れ止め軸部13fは、前記おもりレール3の背面近傍において前記軸受13bにより回動自在に支持されるように配置される。
前記第1の振れ止め部材13dの前記かご6側は、略水平かつ一対の前記おもりレール3の内側の方向へと略直角に折曲されて第1の振れ止め腕部13gが形成されるとともに、前記第2の振れ止め部材13eの前記かご6側は、略水平かつ一対の前記おもりレール3の内側の方向へと略直角に折曲されて第2の振れ止め腕部13hが形成されており、すなわち、これら前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hは、前記かご6の昇降経路と前記釣合いおもり7の昇降経路との間に配置される状態となっている。
これら前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hの長手方向寸法は、一対の前記おもりレール3間の距離寸法の半分より長い寸法を持ち、一対の前記おもりレール3間の中央付近で、前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hの一方(ここでは前記第1の振れ止め腕部13g)の先端部が雄側に、他方(ここでは前記第2の振れ止め腕部13h)の先端部が雌側になるように嵌込されている。すなわち、振れ止め腕は一対の前記おもりレール3間の中央付近で、左右に分割されている。
また、嵌込部である前記第1の振れ止め腕部13gの先端部には、その上下面の長手方向に亘って前記スリット溝13jが設けられている。同様に、前記第2の振れ止め腕部13hの先端部にも、その上下面の長手方向に亘って前記スリット溝13jが設けられている。
前記第1の振れ止め部材13d及び前記第2の振れ止め部材13eのそれぞれの反前記かご6側は、鉛直上方へと略直角に折曲されて回転範囲規制部13k(すなわち、それぞれ第1及び第2の回転範囲規制部となる)が形成されている。これらの回転範囲規制部13kは、前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hが水平内向きの位置にあるときには、前記回転範囲規制部13kの一側面が前記取付板13aの表面に当接することにより、前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hのそれぞれが水平内向きの位置から鉛直下向きへと回動することを規制している。
前記振れ止め軸部13fの前記かご6側寄りには、所定の距離を超えて前記振れ止め軸部13fが長手方向へと摺動することを規制する位置規制リング13mが設けられている。前記取付板13aの前記かご6側寄りには、上下方向に長径をもつ長円形を呈する位置規制溝孔13nが穿設されており、この位置規制溝孔13nの短径寸法は前記位置規制リング13mの厚み寸法より若干大きくなっている。
そして、前記位置規制リング13mの前記取付板13a側の一部が前記位置規制溝孔13n内部に位置するように配置されており、所定の距離を超えて前記振れ止め軸部13fが長手方向へと摺動しようとした場合に、前記位置規制リング13mが前記位置規制溝孔13nの内縁端部に当接することにより、前記振れ止め軸部13fの長手方向摺動可能距離が規制される。
通常の状態においては、前記回転範囲規制部13kが前記取付板13a表面に当接した状態で前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hの先端部同士が嵌込されることにより、前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hは、それぞれ水平内向きに位置しており(図2、図3)、前記昇降路1内に配置されるロープ類及び前記制御ケーブル10等が大きく揺れて前記昇降路1内の機器等に引っ掛かることを防止する。
保守作業員15が前記かご6の天井(上面)に乗って保守点検作業を行っている際に、前記かご6を上昇方向に移動させたときにおいて、何らかの事情により前記かご6上に設けられた前記かご上手摺6a等と前記ロープ振れ止め13との間に、保守点検作業で用いる器具等が入ってしまった場合には、前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hに下方から上方向の荷重が掛かることにより、前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hの先端部同士の嵌込が外れて、前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hが上方へと回動して跳ね上がる(図3)。なお、前記第1の振れ止め腕部13gが上方へと回動する際には、前記第1の振れ止め腕部13gと振れ止め軸部13fとが一体となって回動することとなる。また、前記第2の振れ止め腕部13hと前記振れ止め軸部との関係もこれと同様である。
ここで、前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hの先端部にそれぞれ前記スリット溝13jが設けられているため、前記第1の振れ止め腕部13gの雄型の先端部はその直径寸法が小さくなるように変形し、また、前記第2の振れ止め腕部13hの雌型の先端部はその直径寸法が大きくなるように変形することで、前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hの先端部同士の嵌込が適切な範囲の荷重の作用により外れるようになっている。
また、前記保守作業員15が前記ロープ振れ止め13と接触してしまった場合にも、前記第1の振れ止め腕部13g及び前記第2の振れ止め腕部13hが上へと跳ね上がる(図7、図8)。
以上のように構成されたエレベータロープ振れ止め装置においては、保守作業員が前記かごの天井に乗って保守点検作業を行っている際に、かごを上昇方向に移動させたときにおいて、何らかの事情によりかご上に設けられたかご上手摺等とロープ振れ止めとの間に保守点検作業で用いる器具等が入ってしまった場合に、振れ止め腕が上へと跳ね上がるため、かご上に設けられた手摺等とロープ振れ止め装置との間に、保守点検作業で用いる器具等が挟まれてしまうことを未然に防止することができる。
また、振れ止め腕を左右に二分割した上で、中央部でそれぞれの先端部を嵌込する構成としているため、所定以上の荷重が作用した場合にのみこの嵌込が外れて振れ止め腕が上方へと回動し、作業用器具等が軽く振れ止め腕に接触しただけでは振れ止め腕が回動することはないため、無用の回動の発生を抑制し、無用の回動の都度、振れ止め腕の位置を元の水平内向きに戻す煩がない。そして、振れ止め腕先端部同士の嵌込が外れる所定の荷重は、これら先端部に設けられたスリットの作用により、適切な範囲に調整可能である。
なお、振れ止め腕を左右に二分割することにより、それぞれの振れ止め腕の重量を軽くして慣性モーメントを小さくすることができ、振れ止め腕に所定以上の荷重が作用して、一旦、振れ止め腕が回動し始めた後は、振れ止め腕が上方向へと容易に回動するようにすることが可能である。
さらに、振れ止め腕の回動時に振れ止め腕部及び振れ止め軸部が一体となって回動する構成としたこと、及び、振れ止め軸部をおもりレールの背面近傍において軸受により回動自在に支持する構成としたことで、ロープ類が大きく振れた場合にもこのロープ類が振れ止め部材、特に振れ止め腕の回動機構等に挟まってしまうおそれを低減することができる。
そして、振れ止め腕を左右に二分割した上で、中央部でそれぞれの先端部を嵌込する構成としたことで、ロープ類が大きく振れた場合にもこのロープ類が振れ止め腕の中央付近に挟まってしまうおそれを低減することができる。
さらに加えて、ロープ類の振れを抑える振れ止め腕部と、この振れ止め腕部の回動軸となる振れ止め軸部と、振れ止め腕部の回動範囲を規制する回転範囲規制部とを、円筒状の管材からなる振れ止め部材を折曲して一体として形成することで、ロープ振れ止め装置全体として簡潔な構成とすることができるため、振れ止め装置の組立て、分解作業を容易に行うことができるとともに、装置分解後の運搬等の点で有利である。
なお、ここでは、振れ止め腕部先端部の上下面の両方の長手方向に亘ってスリット溝を設けたが、このスリット溝は、振れ止め腕部先端部の両側面に設けるようにしても良いし、上下面のいずか一方又は側面のいずか一方のみにスリット溝を設けて、他方面には設けないようにしても良い。
また、ロープ振れ止め腕部の表面に成型加工した軟質材を設けて、この軟質材により、ロープ振れ止めに保守点検作業で用いる器具等が接触してしまった際に、生じる衝撃を低減したり、ロープ類が大きく揺れてロープ振れ止めに衝突した際に生じる衝撃を低減してロープ類が損傷することを未然に防止することが可能である。
この発明の実施の形態1におけるエレベータ昇降路の平面図である。 この発明の実施の形態1におけるロープ振れ止めの斜視図である。 この発明の実施の形態1における図2中のA部を拡大した斜視図である。 この発明の実施の形態1における図3においてロープ振れ止めが上方向に回動して嵌込が外れた状態を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるロープ振れ止めの要部を拡大した平面図である。 この発明の実施の形態1における図5中の断面B−Bで切断した断面図である。 この発明の実施の形態1におけるかご上昇運転中に保守作業員がロープ振れ止めに接触した状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態1におけるかご上昇運転中に保守作業員がロープ振れ止めに接触した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 昇降路
2 かごレール
3 おもりレール
4 かごレールブラケット
5 おもりレールブラケット
6 かご
6a かご上手摺
7 釣合いおもり
8 巻上げロープ
9 調速機ロープ
10 制御ケーブル
11 昇降路ケーブル吊手
12a かご戸
12b 乗場戸
13 ロープ振れ止め
13a 取付板
13b 軸受
13c 軸受ボルト
13d 第1の振れ止め部材
13e 第2の振れ止め部材
13f 振れ止め軸部
13g 第1の振れ止め腕部
13h 第2の振れ止め腕部
13j スリット溝
13k 回転範囲規制部
13m 位置規制リング
13n 位置規制溝孔
14 レールクリップ
14a クリップボルト
14b ナット
15 保守作業員

Claims (5)

  1. 昇降路内に対向して配置された一対のかごレールと、前記昇降路内に対向して配置された一対のおもりレールと、前記かごレールに案内されて前記昇降路内に昇降自在に配置されたかごと、前記おもりレールに案内されて前記昇降路内に昇降自在に配置された釣合いおもりと、を備えたエレベータに設けられるエレベータロープ振れ止め装置であって、
    前記かごの昇降経路と前記釣合いおもりの昇降経路との間に配置される第1の振れ止め腕部と、前記第1の振れ止め腕部の一端に接続された第1の振れ止め軸部と、前記第1の振れ止め腕部が水平内向きの位置から鉛直下向きへと回動することを規制する第1の回転範囲規制部と、を有する第1の振れ止め部材と、
    前記第1の振れ止め軸部を、一方の前記おもりレールの背面近傍で回動自在に支持する第1の軸受と、
    前記かごの昇降経路と前記釣合いおもりの昇降経路との間に配置される第2の振れ止め腕部と、前記第2の振れ止め腕部の一端に接続された第2の振れ止め軸部と、前記第2の振れ止め腕部が水平内向きの位置から鉛直下向きへと回動することを規制する第2の回転範囲規制部と、を有する第2の振れ止め部材と、
    前記第1の軸受とほぼ同一の高さ位置に配置され、前記第2の振れ止め軸部を、他方の前記おもりレールの背面近傍で回動自在に支持する第2の軸受と、を備え、
    前記第1の振れ止め腕部に下方から上方向の荷重が掛かると、前記第1の振れ止め腕部と前記第1の振れ止め軸部とが一体となって回動して、前記第1の振れ止め腕部が上方へと回動し、
    前記第2の振れ止め腕部に下方から上方向の荷重が掛かると、前記第2の振れ止め腕部と前記第2の振れ止め軸部とが一体となって回動して、前記第2の振れ止め腕部が上方へと回動することを特徴とするエレベータロープ振れ止め装置。
  2. 前記第1の振れ止め部材及び前記第2の振れ止め部材は、それぞれ円筒状の管材からなり、
    第1の振れ止め腕部は、前記第1の振れ止め部材の前記かご側を、略水平かつ一対の前記おもりレールの内側の方向へと折曲されて形成され、
    前記第1の回転範囲規制部は前記第1の振れ止め部材の反前記かご側を、鉛直上方へと折曲されて形成され、
    第2の振れ止め腕部は、前記第2の振れ止め部材の前記かご側を、略水平かつ一対の前記おもりレールの内側の方向へと折曲されて形成され、
    前記第2の回転範囲規制部は前記第2の振れ止め部材の反前記かご側を、鉛直上方へと折曲されて形成されたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータロープ振れ止め装置。
  3. 前記第1の振れ止め腕部及び前記第2の振れ止め腕部の先端部同士は、通常時において、一対の前記おもりレール間の中央付近で互いに嵌込されることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のエレベータロープ振れ止め装置。
  4. 前記第1の振れ止め腕部及び前記第2の振れ止め腕部それぞれの先端部に設けられたスリット溝を備えたことを特徴とする請求項3に記載のエレベータロープ振れ止め装置。
  5. 一方の前記おもりレールに取付され、前記第1の振れ止め軸部が前記第1の軸受により回動自在に取付される第1の取付板と、
    他方の前記おもりレールの、前記第1の取付板とほぼ同一の高さ位置に配置されて取付され、前記第2の振れ止め軸部が第2の軸受により回動自在に取付される第2の取付板と、
    前記第1の取付板及び前記第2の取付板の前記かご側寄りにそれぞれ穿設された位置規制溝孔と、
    前記第1の振れ止め軸部及び前記第2の振れ止め軸部それぞれの前記かご側寄りに設けられた位置規制リングと、を備え、
    前記位置規制リングの一部は、前記位置規制溝孔の内部に位置するように配置されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のエレベータロープ振れ止め装置。
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