JP2009234585A - 容器蓋装着装置に適用されるチャック - Google Patents

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Abstract

【課題】スカート壁(10)の外周面にはα度の角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の突条(42)が形成されている第一の領域(38)と2α度の角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の突条(44)が形成されている第二の領域(40)が交互に存在する形態の容器蓋に、係止内周面(66)には例えば2α度の角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の係止突条(68)が形成されている形態のチャック(52)を適用した場合でも、容器蓋(2)における突条が損傷せしめられることを可及的に回避する。
【解決手段】チャックにおいて、球(74)が配置されている孔(72)の各々の半径方向内側端を規定している円の中心軸線を、係止内周面に形成されている係止突条の周方向中心と合致せしめることなく、係止手段の周方向中心に対して周方向に変位せしめる。
【選択図】図8

Description

本発明は、容器の口頸部に容器蓋を被嵌し閉方向に回転するための容器蓋装着装置に適用されるチャックに関する。
下記特許文献1には、円筒形状の口頸部の外周面に雄螺条が形成されている容器のための容器蓋として、円形天面壁とこの天面壁の周縁から垂下する円筒形状のスカート壁を有する合成樹脂製容器蓋が開示されている。スカート壁の内周面には容器の口頸部に形成されている雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成されている。スカート壁の外周面は、例えば60度である角度範囲に渡って延在する6個の領域、即ち交互に存在する第一の領域と第二の領域とが夫々3個毎存在する。第一の領域には例えば3度であるα度の角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の突条が形成され、第二の領域には2α度の角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の突条が形成されている。これらの突条は、一般にナールと称されており、スカート壁の外周面に掛けられる指の滑りを防止する等のために配設されている。
上記容器蓋を容器の口頸部に装着する際には、容器蓋を保持するためのチャックを備えた容器蓋装着装置が使用される。チェックに保持された容器蓋は、容器の口頸部に被嵌され、閉方向即ち上方から見て時計方向に回転せしめられ、容器蓋のスカート壁の内周面に形成されている雌螺条が容器の口頸部の外周面に形成されている雄螺条に螺合せしめられる。容器蓋を保持するためのチャックとしては、下記特許文献2に開示されている形態のものが使用されている。かかるチャックは、下面が開放された容器蓋収容空間を規定する環状部材から構成されている。環状部材は上方に向かって半径が漸次減少する円錐台形状の係止内周面を有し、この係止内周面には等角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の係止突条が形成されている。環状部材の下部には周方向に等間隔をおいて半径方向に貫通する複数個の孔が形成されていて、孔の各々には半径方向に移動自在に球が配置されており、孔の半径方向内側端は球の直径よりも小さい直径を有する円によって規定されていて、これによって球の半径方向内方への移動が制限されている。孔の各々の中心軸線及び半径方向内側端を規定する円の中心軸線は係止内周面に形成されている係止突条の1個の周方向中心と合致せしめられている。環状部材には球を半径方向内方に弾性的に偏倚する弾性偏倚手段が付設されている。容器蓋は容器蓋収容空間内に収容され、孔から半径方向内方に部分的に突出する球が容器蓋のスカート壁の外周面下部に弾性的に押圧され、これによって容器蓋収容空間内に容器蓋が保持される。チャックを構成する環状部材が閉方向に回転されると、周方向において環状部材の係止突条が容器のスカート壁の外周面に形成されている突条に係止せしめられ、これによって環状部材から容器蓋に所要回転トルクが伝動され、かくして容器蓋の雌螺条が所要トルクで容器の口頸部の雄螺条に螺合せしめられる。
特開2008−44629号公報 実開平7−31693号公報
而して、上述したとおりスカート壁の外周面にはα度の角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の突条が形成されている第一の領域と2α度の角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の突条が形成されている第二の領域が交互に存在する形態の容器蓋に、係止内周面には例えば2α度の角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の係止突条が形成されている形態のチャックを適用すると、次のとおりの問題が発生することが判明した。即ち、チャックを構成する環状部材の容器蓋収容空間に容器蓋を収容した時に、環状部材に配設されている複数個の球の1個が容器蓋のスカート壁の外周面における第二の領域に形成されている隣接する2個の突条の中間に位置せしめられると、複数個の球の他の1個が容器蓋のスカート壁の第一の領域に形成されている突条の1個の周方向中心に対向して位置し、スカート壁の第一の領域においては環状部材の係止突条が、スカート壁の外周面に形成されている隣接する2個の突条の間ではなくて、スカート壁に形成されている突条の1個の周方向中心に対向して位置し、これに起因してスカート壁の第一の領域においてスカート壁が損傷せしめられ、場合によっては環状部材の容器蓋収容空間に収容される容器蓋が環状部材に対して傾斜してしまうこともある。かような問題については、後に添付図面を参照して更に言及する。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、スカート壁の外周面にはα度の角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の突条が形成されている第一の領域と2α度の角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の突条が形成されている第二の領域が交互に存在する形態の容器蓋に、係止内周面には例えば2α度の角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の係止突条が形成されている形態のチャックを適用した場合でも、上記の問題が発生することが確実に防止されるようにせしめることである。
本発明者等は鋭意研究及び実験の結果、チャックにおいて、球が配置されている孔の各々の半径方向内側端を規定している円の中心軸線を、係止内周面に形成されている係止突条の周方向中心と合致せしめることなく、係止手段の周方向中心に対して周方向に変位せしめる、という変更を加えることによって上記主たる技術的課題が達成できることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成するチャックとして、下面が開放された容器蓋収容空間を規定する環状部材から構成され、該環状部材は上方に向かって半径が漸次減少する円錐台形状の係止内周面を有し、該係止内周面には等角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の係止突条が形成されており、該環状部材の下部には周方向に等間隔をおいて半径方向に貫通する複数個の孔が形成されていて、該孔の各々には半径方向に移動自在に球が配置されており、該孔の半径方向内側端は該球の直径よりも小さい直径を有する円によって規定されていて、これによって該球の半径方向内方への移動が制限されており、該球を半径方向内方に弾性的に偏倚する弾性偏倚手段が配設されている、容器の口頸部に容器蓋を被嵌し閉方向に回転するための容器蓋装着装置に適用されるチャックにおいて、
該孔の各々の半径方向内側端を規定する該円の中心軸線は、該係止突条の周方向中心と合致することなく、該係止手段の周方向中心に対して周方向に変位せしめられている、ことを特徴とするチャックが提供される。
好適には、該孔の各々の半径方向内側端を規定する該円の該中心軸線は、該係止突条の周方向中心に対して、容器の口頸部に容器蓋を装着する際の該環状部材の回転方向に変位せしめられている。好適実施形態においては、容器蓋は円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、該スカート壁の内周面には雌螺条が形成され、該スカート壁の外周面は2n個、nは2以上の自然数、の領域に区画されていて、第一の領域と第二の領域とが交互に存在し、該第一の領域においてはα度の角度間隔をおいて多数の突条が形成され、該第二の領域においては2α度の角度間隔をおいて多数の突条が形成されている合成樹脂製容器蓋である。該係止突条は該αの2倍の角度(2α度)間隔をおいて形成されており、該孔の各々の半径方向内側端を規定する該円の該中心軸線は該係止突条の周方向中心に対して該αの半分の角度(α/2度)だけ変位せしめられているのが好ましい。好適実施形態においては、該nは3であり、該スカート壁の外周面には3個の該第一の領域と3個の該第二の領域とが存在し、該第一の領域の各々の延在角度及び該第二の領域の各々の延在角度は全て60度であり、該αは3度である。
本発明のチャックによれば、球が配置されている孔の各々の半径方向内側端を規定している円の中心軸線を、係止内周面に形成されている係止突条の周方向中心と合致せしめることなく、係止手段の周方向中心に対して周方向に変位せしめられている故に、環状部材の容器蓋収容空間に容器蓋が収容された時に、環状部材に配設されている複数個の球の1個が容器蓋のスカート壁の外周面における第二の領域に形成されている隣接する2個の突条の中間に位置せしめられると、スカート壁の外周面における第二の領域のみならずスカート壁の外周面における第一の領域においても、環状部材の係止突条がスカート壁の外周面に形成されている突条の1個の周方向中心に対して周方向に変位して位置し、かくして上記問題の発生が確実に回避される。
以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成されたチャックの好適実施形態について更に詳述する。
図1乃至図4には、本発明に従って構成されたチャックが装備された容器蓋装着装置によって容器の口頸部に装着される容器蓋の典型例が図示されている。主として図1及び図2を参照して説明すると、全体を番号2で示す容器蓋は容器蓋本体4とライナー部材6とから構成されている。
ポリプロピレン又は硬質ポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から圧縮成形又は射出成形することができる容器蓋本体4は、円形天面壁8とこの天面壁8の周縁から垂下する略円筒形状のスカート壁10とを具備している。スカート壁10には周方向破断ライン12が形成されており、スカート壁10は周方向破断ライン12よりも上方の主部14と周方向破断ライン12よりも下方のタンパーエビデント裾部16とに区画されている。周方向破断ライン12は、周方向に間隔をおいて配設された複数個の橋絡部18を含んでいる。複数個の橋絡部18以外の領域においては、スカート壁10の主部14とタンパーエビデント裾部16とは切断することによって相互に分離されている。換言すれば、タンパーエビデント裾部16は複数個の橋絡部18を介してスカート壁10の主部14に接続されている。更に詳述すると、スカート壁10の内周面には、周方向破断ライン12よりも幾分上方に位置する、下方を向いた環状肩面20が形成されている。そして、かかる環状肩面20から下方に延びる突条22が周方向に間隔をおいて複数個形成されている。周方向破断ライン12は、スカート壁10をその外周面から、上記突条22の全体又は一部のみを残して切断することによって形成される。主部10の内周面には雌螺条24が形成されている。かかる雌螺条24には、周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる切欠26が形成されている。切欠26は容器の口頸部が開封される際の所謂通気路を構成する。天面壁8には内面周縁部から垂下する環状突条28が形成されている。タンパーエビデント裾部16の内周面上部(上記突条22の下端よりも若干下方)には、下方を向いた環状肩面30が形成されている。そして、かかる環状肩面30よりも下方において、タンパーエビデント裾部16の内周面には、周方向に等間隔をおいて複数個のフラップ片32が形成されている。フラップ片32の各々は、タンパーエビデント裾部16の内周面に接続された基縁34から、容器の口頸部に容器蓋2を装着する際の容器蓋2の閉回転方向、即ち図1及び図2において上方から見て時計方向、に対して反対方向に向かって傾斜して半径方向内方に突出せしめられている。フラップ片32の各々の基縁34自体も、容器蓋2の上記閉回転方向に対して反対方向に傾斜して下方に延びている。タンパーエビデント裾部16の下端には、半径方向内側に向かって弧状に延出せしめられている薄肉カール36が付設されている。
ライナー部材6は、容器蓋本体4の天面壁8の内面と内面周縁部から垂下する環状突条28とによって規定された空間に配設されている。かかるライナー部材6は、天面壁8の内面に軟化溶融状態の合成樹脂素材を供給し、この合成樹脂素材を押圧工具によって圧縮することによって好都合に形成することができる。ライナー部材6のための合成樹脂素材は、軟質ポリエチレンの如き比較的軟質の合成樹脂であるのが好適である。
図1と共に図3及び図4を参照して説明を続けると、容器蓋本体4のスカート壁10の主部14の外周面は、周方向において2n個、ここでnは2以上の自然数、の領域に区画されている。図示の実施形態においては、スカート壁10の主部14の外周面は6個の領域、即ち3個の第一の領域38と3個の第二の領域40とに区画されており、第一の領域38と第二の領域40とは交互に配置されている。3個の第一の領域38及び3個の第二の領域40の周方向延在角度は同一であり、夫々、60度の角度範囲に渡って延在せしめられている。第一の領域38の各々にはα度の角度をおいて軸線方向に延びる多数の突条42が形成されている。突条42の各々の横断面は略半円形状であるのが好都合である。図示の実施形態においては、角度α度は3度であり、第一の領域38には21個の突条42が形成されている。一方、第二の領域40の各々には2α度の角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の突条44が形成されている。図示の実施形態においては、角度2αは6度であり、9個の突条44が形成されている。突条44の各々の横断面も略半円形状である。第一の領域38に形成された多数の突条42の離間角度と第二の領域40に形成されておる突条42の離間角度は異なるが、突条42の各々の形態と突条44の各々の形態は実質上同一でよく、突条42及び突条44の各々の半径方向突出量xは0.3mm程度であるのが好都合ある。
図2を参照して説明を続けると、図2には容器蓋2が装着される容器の口頸部も二点鎖線で図示されている。ガラス、合成樹脂或いは金属から形成することができる容器の口頸部46は全体として円筒形状であり、その外周面には雄螺条48とこの雄螺条48の下方に位置する環状係止あご部50とが形成されている。清涼飲料の如き適宜の内容物を容器に充填した後に、口頸部46に容器蓋2が装着される。この際には、口頸部46に容器蓋2が被嵌され、容器蓋2が閉回転方向、即ち図2において上方から見て時計方向に回転され、かくして容器蓋本体4における雌螺条24が口頸部46の雄螺条48に螺合せしめられ、容器蓋2は回転に応じて下降せしめられる。容器蓋本体4のタンパーエビデント裾部16に形成されているフラップ片32は、弾性的に変形せしめられて口頸部46の係止あご部50を通過し、しかる後に弾性的に復元して係止あご部50に係止せしめられる。容器蓋2が口頸部46に所要とおりに装着されると、ライナー部材6の周縁部が容器の口頸部46に密接せしめられ、これによって口頸部46が密封される。
容器の口頸部46を開封する際には、容器蓋2を開回転方向、即ち図2において上方から見て反時計方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋本体4におけるスカート壁10の主部14に形成されている雌螺条24が容器の口頸部46に形成されている雄螺条48に沿って移動せしめられる故に、容器蓋2は回転と共に上昇せしめられる。然るに、容器蓋本体4のタンパーエビデント裾部16は、その内周面に形成されているフラップ片32が口頸部46の係止あご部50に係止せしめられているので、上方への移動が阻止される。従って、スカート壁10に配設されている周方向破断ライン12における橋絡部18に相当な応力が生成されて橋絡部18が破断され、タンパーエビデント裾部16が主部14から分離される。しかる後においては、タンパーエビデント裾部16を口頸部46に残留せしめて、容器蓋2のその他の部分が回転と共に上昇せしめられて口頸部46から離脱される。
図5には、容器の口頸部46に容器蓋2を装着して口頸部46を密封するための容器蓋装着装置に使用される、本発明に従って構成されたチャックの好適実施形態的が図示されている。全体を番号52で示すチャックは環状部材54を備えている。この環状部材54の中央には軸線方向に貫通する貫通開口56が形成されており、後の説明から明確に理解されるとおり貫通開口56の下半部が容器蓋収容空間58を規定している。貫通開口56はその最下部に位置する導入部60、中央部62及び上端部64を有する。導入部60の内周面は上方に向かって半径が漸次減少する円錐台形状であり、その傾斜角度θ1は比較的大きく45度程度である。中央部62の内周面も上方に向かって半径が漸次減少する円錐台形状であり、その傾斜角度θ2は比較的小さく3乃至5度程度である。上端部64の内周面は円筒形状である。中央部62の内周面における略下半部は係止内周面66を構成し、かかる係止内周面66には周方向に等角度間隔をおいて多数の係止突条68が形成されている。隣接する係止突条68間の角度間隔β度(図9及び図10)は、容器蓋本体4のスカート壁10の主部14における第二の領域40に形成されている突条44の角度間隔、即ち2α度、と同一或いはその整数倍である。図示の実施形態においては、β度は2α度と同一であり6度である。係止突条68の横断面は周方向両側面が凹弧状で全体として略三角形状であるのが好都合である(図7乃至図10を参照されたい)。
図5と共に図6を参照して説明を続けると、上記係止内周面66の下端部に対応した位置において、環状部材54の外周面には周方向に連続して延びる環状溝70が形成されている。そして、周方向に等角度間間隔をおいて環状溝70の底面(半径方向内側面)から係止内周面66まで半径方向に貫通する孔72が形成されている。図示の実施形態においては、60度の角度間隔をおいて6個の孔72が形成されている。孔72の各々の半径方向内側端部は半径方向内方に向かって半径が漸次減少する円錐台形状である。孔72の各々には球74が収容されている。球74の直径は孔72の主部の直径と実質上同一であり、孔72の円錐台形状の先端部の直径よりは大きく、チャック52には孔72内に収容されている球74を半径方向内方に弾性的に偏倚する弾性偏倚手段76も配設されている。図示の実施形態においては、弾性偏倚手段76は上記環状溝70に収容された合成ゴム製リングから構成されている。弾性偏倚手段76は球74をその一部が容器蓋収容空間58内に突出した最内側位置(図5に二点鎖線で図示する位置)に弾性的に偏倚する。
図5及び図6と共に図7及び図8を参照して説明すると、本発明に従って構成されたチャック52においては、孔72の中心軸線は係止突条68の周方向中心に対して周方向に変位されており、従って孔72の半径方向内側端を規定する円の中心軸線及び球74の半径方向最内側点も係止突条68の周方向中心に対して周方向に変位されていることが重要である。係止突条68の周方向中心に対する孔72の中心軸線の変位方向は、容器の口頸部に容器蓋2を装着する際の容器蓋2の回転方向、即ち図6において上方から見て時計方向であるのが好適である。変位角度γは突条42の離隔角度である上記αの半分(α/2度)であるのが好適である。
容器蓋2を容器の口頸部46(図2)に装着する際には、例えば所定位置に配置されている容器蓋2に対してチャック52が下降されて、図5に明確に図示する如く、容器蓋2の相当部分、即ち周方向破断ライン12(図1及び図2)よりも幾分上方の部位から上方の部分、がチャック52の容器蓋収容空間58内に収容される。この際には、円錐台形状の内周面を有する導入部60の案内作用によってチャック52に対して容器蓋2が同心状に位置つけられる。チャック52の下降に応じて容器蓋2が容器蓋収容空間58内に漸次進入せしめられると、係止内周面66の下端部に配設されている複数個の球74が弾性偏倚手段76の偏倚作用に抗して半径方向外方に変位せしめられる。容器蓋2は図6に二点鎖線で示す収容位置まで容器蓋収容空間58内に進入せしめられ、複数個の球74が容器蓋本体4のスカート壁10の主部14の外周面に弾性的に押圧されることによって図5に図示する収容位置に弾性的に保持される。チャック52に保持された容器蓋2はチャック52と共に移動せしめられて容器の口頸部46(図2)に被嵌され、そしてチャック52と共に回転されて口頸部46に装着される。
容器蓋2がチャック2の容器蓋収容空間58内に進入せしめられる際には、図示する如く、容器蓋本体4のスカート壁10の主部14における第二の領域40に形成されている突条44の半径方向先端部とチャック52に配設されている球74の突出表面との相互干渉作用によって環状部材54に対して容器蓋2が相対的に中心軸線を中心として若干回転せしめられ、球74の幾つかは隣接する突条44間に位置する。然るに、本発明に従って構成されたチャック52においては、孔72の中心軸線は係止突条68の周方向中心に対して周方向にγ度だけ変位されている故に、図9に図示する如く、係止突条68の各々は隣接する2個の突条44間の周方向中央ではなくて周方向にγ度だけ変位した部位に位置する。そして、容器蓋本体4のスカート壁10の主部14における第一の領域38に関しては、図8に図示する如く、球74はその最内側点を突条42の周方向中心に合致せしめて位置するが、図10に図示する如く、係止突条68の各々は突条42の周方向中心に対してγ度だけ変位して位置する。従って、係止突条68が突条42に過剰に干渉して突条42を損傷せしめることが可及的に回避される。容器の口頸部46に被嵌された容器蓋2を閉方向に回転せしめるためにチャック52を閉方向に回転せしめると、チャック52の係止突条68が容器蓋2の突条42並びに突条44の基部片側縁に係合し、しかる後においてはチャック52の係止突条68から容器蓋2の突条42並びに突条44に回転トルクが伝動され、チャック52と共に容器蓋2が回転せしめられる。係止突条68の周方向中心に対する孔72の中心軸線の変位方向は、容器の口頸部に容器蓋2を装着する際の容器蓋2の回転方向、即ち図6において上方から見て時計方向である場合、図9及び図10を参照することによって理解されるとおり、チャック52の係止突条68が容器蓋2の突条42並びに突条44の基部片側縁に係合するまでの、容器蓋2に対するチャック52の所謂遊び回転角度は存在するとしても若干である。
然るに、上記特許文献2に開示されているチャックにおいては、球が収容されている孔の中心軸線は係止突条の周方向中心に合致せしめられている。それ故に、図11に図示する如く、容器蓋がチャックの容器蓋収容空間内に進入せしめられる際には、容器蓋本体のスカート壁の主部における第二の領域に関しては、係止突条168の各々は隣接する2個の突条144間の周方向中央に位置するが、容器蓋本体のスカート壁の主部における第一の領域に関しては、図12に図示する如く、係止突条168の各々は突条142の周方向中心に対向して位置せしめられる。従って、係止突条168が突条142に過剰に干渉して突条142を損傷せしめ、場合によってはチャックに対して容器蓋が傾斜せしめられてしまう虞がある。
本発明に従って構成されたチャックが装備された容器蓋装着装置によって容器の口頸部に装着される容器蓋の典型例を示す正面図。 図1に示す容器蓋をその一部を断面で示す正面図。 図1に示す容器蓋の平面図。 図1に示す容器蓋における突起の断面形状を示す部分断面図。 本発明に従って構成されたチャックの好適実施形態を示す断面図。 図5に示すチャックとその容器蓋収容空間に収容された図1に示す容器蓋とを示す断面図。 容器蓋本体のスカート壁の主部における第二の領域とチャックの球との関係を示す部分拡大断面図。 容器蓋本体のスカート壁の主部における第一の領域とチャックの球との関係を示す部分拡大断面図。 容器蓋本体のスカート壁の主部における第二の領域とチャックの係止突条との関係を示す部分拡大断面図。 容器蓋本体のスカート壁の主部における第一の領域とチャックの係止突条との関係を示す部分拡大断面図。 従来のチャックの場合の、容器蓋本体のスカート壁の主部における第二の領域とチャックの係止突条との関係を示す部分拡大断面図。 従来のチャックの場合の、容器蓋本体のスカート壁の主部における第一の領域とチャックの係止突条との関係を示す部分拡大断面図。
符号の説明
2:容器蓋
4:容器蓋本体
6:ライナー部材
8:天面壁
10:スカート壁
12:周方向破断ライン
14:スカート壁の主部
16:タンパープルーフ裾部
24:雌螺条
38:第一の領域
40:第二の領域
42:突条
44:突条
46:容器の口頸部
48:雄螺条
52:チャック
54:環状部材
58:容器蓋収容空間
66:係止内周面
68:係止突条
72:孔
74:球
76:弾性偏倚手段

Claims (5)

  1. 下面が開放された容器蓋収容空間を規定する環状部材から構成され、該環状部材は上方に向かって半径が漸次減少する円錐台形状の係止内周面を有し、該係止内周面には等角度間隔をおいて軸線方向に延びる多数の係止突条が形成されており、該環状部材の下部には周方向に等間隔をおいて半径方向に貫通する複数個の孔が形成されていて、該孔の各々には半径方向に移動自在に球が配置されており、該孔の半径方向内側端は該球の直径よりも小さい直径を有する円によって規定されていて、これによって該球の半径方向内方への移動が制限されており、該球を半径方向内方に弾性的に偏倚する弾性偏倚手段が配設されている、容器の口頸部に容器蓋を被嵌し閉方向に回転するための容器蓋装着装置に適用されるチャックにおいて、
    該孔の各々の半径方向内側端を規定する該円の中心軸線は、該係止突条の周方向中心と合致することなく、該係止手段の周方向中心に対して周方向に変位せしめられている、ことを特徴とするチャック。
  2. 該孔の各々の半径方向内側端を規定する該円の該中心軸線は、該係止突条の周方向中心に対して、容器の口頸部に容器蓋を装着する際の該環状部材の回転方向に変位せしめられている、請求項1記載のチャック。
  3. 容器蓋は円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、該スカート壁の内周面には雌螺条が形成され、該スカート壁の外周面は2n個、nは2以上の自然数、の領域に区画されていて、第一の領域と第二の領域とが交互に存在し、該第一の領域においてはα度の角度間隔をおいて多数の突条が形成され、該第二の領域においては2α度の角度間隔をおいて多数の突条が形成されている合成樹脂製容器蓋である、請求項1又は2記載のチャック。
  4. 該係止突条は該αの2倍の角度(2α度)間隔をおいて形成されており、該孔の各々の半径方向内側端を規定する該円の該中心軸線は該係止突条の周方向中心に対して該αの半分の角度(α/2度)だけ変位せしめられている、請求項3記載のチャック。
  5. 該nは3であり、該スカート壁の外周面には3個の該第一の領域と3個の該第二の領域とが存在し、該第一の領域の各々の延在角度及び該第二の領域の各々の延在角度は全て60度であり、該αは3度である、請求項4記載のチャック。
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