JP6846916B2 - 容器蓋把持チャック - Google Patents

容器蓋把持チャック Download PDF

Info

Publication number
JP6846916B2
JP6846916B2 JP2016225416A JP2016225416A JP6846916B2 JP 6846916 B2 JP6846916 B2 JP 6846916B2 JP 2016225416 A JP2016225416 A JP 2016225416A JP 2016225416 A JP2016225416 A JP 2016225416A JP 6846916 B2 JP6846916 B2 JP 6846916B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container lid
peripheral surface
locking
ridges
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016225416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018079978A (ja
Inventor
直樹 安川
直樹 安川
敏久 長見
敏久 長見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Closures Co Ltd
Original Assignee
Nippon Closures Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Closures Co Ltd filed Critical Nippon Closures Co Ltd
Priority to JP2016225416A priority Critical patent/JP6846916B2/ja
Publication of JP2018079978A publication Critical patent/JP2018079978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6846916B2 publication Critical patent/JP6846916B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sealing Of Jars (AREA)

Description

本発明は、容器蓋装着装置に使用される容器蓋把持チャック、更に詳しくは容器蓋を把持して容器の口頸部に被嵌し閉方向に回転することによって容器蓋を容器の口頸部に装着するのに使用される容器蓋把持チャックに関する。
飲料用容器のための容器蓋として、円形天面壁とこの天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有する合成樹脂製容器蓋が広く実用に供されている。スカート壁の内周面には雌螺条が形成され、スカート壁の外周面には、周方向に等間隔をおいて軸線方向に延在する多数の突条が形成されている。近時においては、スカート壁の外周面に指を掛けて容器蓋を開方向或いは閉方向に回転する際の力の伝達を改善し、そしてまた指の感触を良好なものにするために、スカート壁の外周面に周方向に交互に、夫々3個以上、通常は5個乃至12個程度、の突条の突出高さが比較的大きい高領域と突条の突出高さが比較的小さい低領域とを存在させている。
上記のとおりの容器蓋は、口頸部の外周面には雄螺条が形成されている容器の口頸部に被嵌し閉回転方向に回転することによって容器の口頸部に装着される。かような容器蓋の装着は、下記特許文献1に開示されている如く、下面が開放された容器蓋収容空間を規定する環状部材を具備する容器蓋把持チャックを備えた容器蓋装着装置によって好都合に遂行することができる。容器蓋把持チャックの環状部材は上方に向かって内径が漸次減少する円錐台形状の係止内周面を有し、この係止内周面には周方向に等間隔をおいて軸線方向に延びる多数の係止突条が形成されている。環状部材の下部には周方向に等間隔をおいて半径方向に貫通する複数個の孔が形成されており、かかる孔の各々には半径方向に移動自在に球が配置されている。孔の半径方向内側端は球の直径よりも小さい直径を有する円によって規定されていて、これによって球の半径方向内方への移動が制限されている。そして、球を半径方向内方に弾性的に偏倚する弾性偏倚手段が配置されている。
実開平7−31693号公報
而して、本発明者等の経験によれば、スカート壁の外周面には上述したとおりの高領域と低領域が存在する容器蓋を上述したとおりの容器蓋装着装置によって容器の口頸部に装着する場合、容器蓋把持チャックの容器蓋収容空間に容器蓋が適切に収容されず傾斜した状態で収容されてしまって、容器の口頸部に容器蓋を適切に装着することができないことがある。
本発明は、上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、容器蓋収容空間に容器蓋が適切に収容されず傾斜した状態で収容されてしまうことが可及的に回避される、新規且つ改良された容器蓋把持チャックを提供することである。
本発明者等は、鋭意検討の結果、容器蓋収容空間に容器蓋が傾斜して状態で収容されてしまうことは、複数個の球が容器蓋のスカート壁の外周面に対して全て同一の状態で当接することなく、例えばある球は上記高領域にてスカート壁の外周面に当接し他の球は上記低領域にてスカート壁外周面に当接し、スカート壁の外周面に対する球の当接状態が不均一になってしまうことに起因することを認識した。そして、かかる認識を踏まえて検討を続け、環状部材に形成する孔及びかかる孔に配置する球の数を上記高領域及び低領域の数と同一にすることによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する容器蓋把持チャックとして、円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、該スカート壁の内周面には雌螺条が形成されており、該スカート壁の外周面には周方向に等間隔をおいて軸線方向に延在する多数の突条が形成されており、該スカート壁の該外周面には周方向に交互に配置された3個以上の高領域と3個以上の低領域とが存在し、該高領域の各々の周方向幅は同一であり且つ該低領域の各々の周方向幅も同一であり、該高領域における該突条の突出高さは該低領域における該突条の突出高さよりも大きい合成樹脂製容器蓋を、口頸部の外周面には雄螺条が形成されている容器の該口頸部に装着する容器蓋装着装置に使用される容器蓋把持チャックであって、
下面が開放された容器蓋収容空間を規定する環状部材を具備し、該環状部材は上方に向かって内径が漸次減少する円錐台形状の係止内周面を有し、該係止内周面には周方向に等間隔をおいて軸線方向に延びる多数の係止突条が形成されており、該環状部材の下部には周方向に等間隔をおいて半径方向に貫通する複数個の孔が形成されており、該孔の各々に
は半径方向に移動自在に球が配置されており、該孔の半径方向内側端は該球の直径よりも小さい直径を有する円によって規定されていて、これによって該球の半径方向内方への移動が制限されており、該球を半径方向内方に弾性的に偏倚する弾性偏倚手段が配置されている、容器蓋把持チャックにおいて、
該孔及び該球の数は、該容器蓋の該高領域及び該低領域の数と同一であり、
該容器蓋が該容器蓋収容空間に収容されると、複数個の該球の全ては、該高領域において、又は該低領域において、或いは該高領域と該低領域とに跨って周方向に隣接する2つの該突条に当接する、ことを特徴とする容器蓋把持チャックが提供される。
好ましくは、該係止突条の下端は該孔よりも上方に位置するのが好ましい。該係止突条の半径方向内側端部の横断面形状は円弧状であるのが好適である。該係止突条の数は該容器蓋の該突条の数を整数で除した数であるのが好都合である。該係止突条の数は該孔及び該球の数の整数倍であり、該孔の各々に関して周方向に整合して位置する係止突条が存在するのが好ましい。
本発明の容器蓋把持チャックにおいては、環状部材に形成されている孔及びかかる孔に配置されている球の数が容器蓋のスカート壁の外周面における高領域及び低領域の数と同一である故に、複数個の球の全てが容器蓋のスカート壁の外周面に対して同一の状態で当接し、かくして容器蓋収容空間に容器蓋が適切に収容されず傾斜した状態で収容されてしまうことが可及的に回避される。
本発明に従って構成された容器蓋把持チャックを備えた容器蓋装着装置によって容器の口頸部に装着される容器蓋の典型例を,一部を断面で示す正面図。 図1に示す容器蓋におけるスカート壁の外周面に形成されている突条の突出高さを示す簡略図。 本発明に従って構成された容器蓋把持チャックの好適実施態様を、その容器蓋収容空間に部分的に収容された容器蓋と共に示す断面図。 図3に示す容器蓋把持チャックの容器蓋収容空間に容器蓋が所要とおりに収容された状態を示す断面図。 図3に示す状態における、容器蓋の外周面に形成されている突条と容器蓋把持チャックに配設されている球との関係を示す簡略図。
以下、本発明に従って構成された容器蓋把持チャックの好適実施形態と共にかかる実施形態によって把持されて容器の口頸部に装着される容器蓋の典型例を示す添付図面を参照して、更に詳述する。
図1には、本発明に従って構成された容器蓋把持チャックが装備された容器蓋装着装置によって容器の口頸部に装着される容器蓋の典型例が図示されている。ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から全体を一体に成形することができる全体を番号2で示す容器蓋は、円形天面壁4とこの天面壁4の周縁から垂下する略円筒形状のスカート壁6とを具備している。
天面壁4の内周面には下方に垂下する略円筒形状のシール片8及びこのシール片8の半径方向外方に配設された環状係止突条10が形成されている。
スカート壁6には周方向に延在する周方向破断可能ライン12が形成されており、スカート壁6は周方向破断可能ライン12よりも上方の主部14と周方向破断可能ライン12よりも下方のタンパーエビデント裾部16とに区画されている。更に詳述すると、軸線方向(上下方向)に見て周方向破断可能ライン12を含む比較的短い領域(即ち主部14の下端部とタンパーエビデント裾部16の上端部とを含む領域)においては、スカート壁6の内径は周方向に間隔をおいて配置された多数の部分18で内径がそれよりも上方の部分に比べて低減せしめられており、多数の部分18間に位置する多数の部分20の内径はそれよりも上方の部分の内径と実質上同一にせしめられている。そして、部分18及び20が存在する位置にてスカート壁6には外周面から周方向全体に渡って切り込み22が施され、かかる切り込み22は上記部分18においてはスカート壁6を完全に切断し、上記部分20においては切り込み22はスカート壁6の内周面まで至らずスカート壁6の半径方向内側部が局部的に切断されることなく残留せしめられている。部分20の非切断残留部が周方向に間隔をおいて配置された橋絡部24を構成し、タンパーエビデント裾部16は橋絡部24を介してスカート壁6の主部14に接続されている。
スカート壁6の主部14の内周面には2条の雌螺条26が形成されている。主部14の外周面には、周方向に等間隔をおいて軸線方向に延びる多数の突条32a、32b及び32cが配設されている。図1と共に図2を参照して説明を続けると、図示の実施形態においては、スカート壁6の外周面は周方向に等間隔をおいて配置された5個の高領域28とかかる高領域28間に位置する5個の低領域30が規定されている。5個の高領域28の周方向幅は全て同一であり、5個の低領域30の周方向幅も全て同一である。そして、高領域28の各々には周方向に等間隔をおいて突出高さ(即ち半径方向外方への延出長さ)が比較的大きい5個の突条32aが形成されている。低領域30の各々には周方向に等間隔をおいて3個の突条、即ち周方向両側に位置する2個の突条32b及び中央に位置する1個の突条32cが形成されている。2個の突条32bの突出高さは上記突条32aの突出高さよりも小さく、1個の突条32cの突出高さは2個の突条32bの突出高さよりも更に小さい。突条32a、32b及び32cの周方向間隔は全て同一であるのが好都合である。また、突条32a、32b及び32cの各々の横断面形状は半径方向内方に向かって幅が滑らかに漸次低減する略半円形状であるのが好適である。突条32a、32b及び32cの各々の突出端縁は下方に向かって半径方向外方に1乃至1.5度程度の傾斜角度で傾斜しているのが好都合である。高領域28及び低領域30の個数並びに高領域28に形成されている突条32a、低領域30に形成されている突条32b及び32cの個数は、特に制限されるものではなく適宜に設定することができる。
タンパーエビデント裾部16の内周面には係止手段34が配設されている。図示の実施形態における係止手段34は周方向に等間隔をおいて配設された複数個の係止片36から構成されており、係止片36の各々はタンパーエビデント裾部16の内周面から半径方向内方に向かって上方に傾斜して延出せしめられている。係止片36の下面乃至内周面には容器蓋2の生成に必要な材料量を低減するための凹部38が形成されている。
図1には容器蓋2が装着される容器の口頸部も二点鎖線で図示されている。ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂、ガラス或いは金属から形成することができる容器の口頸部40は全体として円筒形状であり、その外周面には雄螺条42とこの雄螺条42の下方に位置する環状係止あご部44とが形成されている。清涼飲料の如き適宜の内容物を容器に充填した後に、口頸部40に容器蓋2が装着される。この際には、口頸部40に容器蓋2が被嵌され、容器蓋2が閉回転方向、即ち図1において上方から見て時計方向に回転され、かくして容器蓋2の雌螺条26が口頸部40の雄螺条42に螺合せしめられ、容器蓋2は回転に応じて下降せしめられる。容器蓋2のタンパーエビデント裾部16に形成されている係止片36は、弾性的に変形せしめられて口頸部40の係止あご部44を通過し、しかる後に弾性的に復元して係止あご部44の直ぐ下方に位置せしめられる。容器蓋2が口頸部40に所要とおりに装着されると、係止突条10が口頸部40の頂面に当接せしめられると共にシール片8が口頸部40の内周面に密接せしめられ、これによって口頸部40が密封される。
容器の口頸部40を開封する際には、容器蓋2を開回転方向、即ち図1において上方から見て反時計方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋2におけるスカート壁6の主部14に形成されている雌螺条26が口頸部40に形成されている雄螺条42に沿って移動せしめられる故に、容器蓋2は回転と共に上昇せしめられる。然るに、容器蓋2のタンパーエビデント裾部16は、その内周面に形成されている係止片36が口頸部40の係止あご部44に係止せしめられることによって上方への移動が阻止される。従って、スカート壁10に配設されている周方向破断ライン12における橋絡部24に相当な応力が生成されて橋絡部24が破断され、タンパーエビデント裾部16が主部14から分離される。しかる後においては、タンパーエビデント裾部16を口頸部40に残留せしめて、容器蓋2のその他の部分が回転と共に上昇せしめられて口頸部40から離脱される。
而して、容器蓋2は本発明に従って構成された容器蓋把持チャックを備えた容器蓋装着装置によって容器の口頸部40に装着される容器蓋の典型例であり、容器蓋2自体は周知の形態でよく、それ故に容器蓋2自体の更なる詳細な説明は本明細書においては省略する。
図3には、容器の口頸部40に容器蓋2を装着して口頸部40を密封するための容器蓋装着装置に使用される、本発明に従って構成された容器蓋把持チャックの好適実施形態が図示されている。全体を番号46で示すチャックは環状部材48を備えている。この環状部材48の中央には軸線方向に貫通する貫通開口50が形成されており、後の説明から明確に理解されるとおり貫通開口50の下半部が容器蓋収容空間52を規定している。貫通開口50はその最下部に位置する導入部54、中央部56及び上端部58を有する。導入部54の内周面は上方に向かって半径が漸次減少する円錐台形状であり、その傾斜角度θ1は比較的大きく45度程度である。中央部56の内周面も上方に向かって半径が漸次減少する円錐台形状であり、その傾斜角度θ2は比較的小さく3乃至5度程度である。上端部58の内周面は円筒形状である。中央部56の内周面における略下半部は係止内周面60を構成し、かかる係止内周面60には周方向に等角度間隔をおいて多数の係止突条62が形成されている。係止突条62は中央部56の軸線方向中間部から下方に延びているが、中央部56の下端までは延在しておらず、係止突条62の下端は中央部56の下部に形成されている孔66(かかる孔66については後に更に詳述する)よりも上方に位置するのが好都合である。図示の実施形態においては、係止突条62の各々は孔66の上端に合致する下端から上方に延在せしめられており、係止突条62の各々の下端部には所謂面取りが施されており、係止突条の各々の下端部においては半径方向内方への突出量が下方に向かって漸次低減されている。係止突条62の数は、上述した容器蓋2のスカート壁6の主部14の外周面に形成されている突条32a、32b及び32cの総数を整数で除した数であるのが好適である。図示の実施形態においては、図5を参照することによって明確に理解されるとおり、突条32a、32b及び32cの総数40個を整数2で除した数である20個の係止突条62が形成されている。係止突条62の横断面形状は、図5に図示する如く、半径方向内側に向かって幅が漸次低減し、その半径方向内側端部は滑らかな円弧形状であるのが好ましい。
図3と共に図4及び図5を参照して説明を続けると、上記係止内周面60の下端部に対応した位置において、環状部材48の外周面には周方向に連続して延びる環状溝64が形成されている。そして、周方向に等角度間隔をおいて環状溝64の底面(半径方向内側面)から係止内周面60まで半径方向に貫通する孔66が形成されている。かかる孔66の数は、上述した容器蓋2のスカート壁6の主部14の外周面に配置されている高領域28及び低領域30の数と同一であることが重要であり、図示の実施形態においては5個の孔66が周方向に等間隔をおいて形成されている。孔66の各々の半径方向内側端部は半径方向内方に向かって半径が漸次減少する円錐台形状である。孔66の各々には球68が収容されている。球68の直径は孔66の主部の直径より若干小さい(従って球68は孔66に沿って移動自在である)が、孔66の円錐台形状の先端部の直径よりは大きい。チャック46には孔66内に収容されている球68を半径方向内方に弾性的に偏倚する弾性偏倚手段70も配設されている。図示の実施形態においては、弾性偏倚手段70は上記環状溝64に収容され球68を囲繞する合成ゴム製リングから構成されている。弾性偏倚手段70は球68をその一部が容器蓋収容空間52内に突出した最内側位置(図3に図示する位置)に弾性的に偏倚する。孔66の内側端からの球68の突出量は、後述するとおり球68が容器蓋2のスカート壁6に配設されている突条32a、32b或いは32cに弾性的に当接して容器蓋2を弾性的に保持するのに充分なものであることが必要である。上記係止突条62の数は孔66及び球68の数の整数倍であり、孔66及び球68の各々に関して周方向に整合して1個の係止突条62が存在するのが好適である。図示の実施形態においては、図5に図示する如く、5個の孔66及び球68が配設され、20個の係止突条62が配設され、20個の係止突条62の内の5個は周方向において5個の孔66及び球68に夫々整合して位置している。
容器蓋2を容器の口頸部40(図1)に装着する際には、例えば所定位置に配置されている容器蓋2に対してチャック46が下降されて、容器蓋2がチャック46の容器蓋収容空間52に収容される。この際には、図3を参照することによって明確に理解されるとおり、円錐台形状の内周面を有する導入部54の案内作用によってチャック46に対して容器蓋2が同心状に位置付けられる。チャック46の下降に応じて容器蓋2が容器蓋収容空間52内に漸次進入せしめられると、係止内周面60の下端部に配設されている複数個の球68が弾性偏倚手段70の偏倚作用に抗して半径方向外方に変位せしめられ、容器蓋2が複数個の球68によって弾性的に把持される。本発明に従って構成されたチャック46においては、周方向に等間隔を置いて配設された球68の数は、容器蓋2のスカート壁6の主部14の外周面に形成されている高領域28及び低領域30の数と同一であるので、図5を参照することによって明確に理解されるとおり、複数個の球68はスカート壁6の主部14の外周面における高領域28の突条32a或いは低領域30の突条32b又は32cのいずれの部位に当接するにしても、複数個の球68の全てが同一の状態で、換言すれば突条32a或いは突条32b又は32cの同様な部位に、当接する。それ故に、スカート壁6の主部14の外周面が周方向全体に渡って均一ではなくて突条32aが形成されている高領域28と突条32b及び32cが形成されている低領域30が存在する(図1及び図2を参照されたい)にも拘らず、チャック46の容器蓋収容空間52に対して容器蓋2が傾動してしまうことが充分確実に防止される。スカート壁6の主部14の外周面に形成されている突条32a、32b及び32cの各々の横断面形状が半径方向内方に向かって幅が漸次低減する形状である故に、通常は、容器蓋2が周方向に案内移動されて球68が突条32a、32b及び32c間に位置せしめられる。そして、容器蓋2に対するチャック46の下降の進行に応じて、容器蓋2は傾動することなく容器蓋収容空間52に誘導される。
図4に図示する如く、チャック46の容器蓋収容空間52内に容器蓋2が所要とおりに収容されると、容器蓋収容空間52に配設されている係止突条62が容器蓋2のスカート壁6の主部14の外周面上部に対向する。図示の実施形態においては、周方向において球68の各々に対して1個の係止突条62が整合して位置し且つ係止突条62の数は容器蓋2の突条32a、32b及び32cの数を整数で除した数である故に、係止突条62の各々は容器蓋2の突条32a、32b及び32cの中間部位に位置せしめられる。球68は容器蓋2のスカート壁6の主部14の外周面下部に当接して、容器蓋2を弾性的に保持する。
チャック46に所要とおりに把持されて容器の口頸部40に被嵌された容器蓋2を閉方向に回転せしめるためにチャック46を閉方向に回転せしめると、チャック46の係止突条62が容器蓋2の突条32a、32b及び32cの基部片側縁に係合し、チャック46の係止突条62から容器蓋2の突条32a、32b及び32cに回転トルクが伝動され、チャック46と共に容器蓋2が回転せしめられる。
2:容器蓋
4:天面壁
6:スカート壁
12:周方向破断可能ライン
14:スカート壁の主部
16:タンパーエビデント裾部
26:雌螺条
28:高領域
30:低領域
32a:突条
32b:突条
32c:突条
34:係止手段
40:容器の口頸部
42:雄螺条
44:係止あご部
46:チャック
48:環状部材
50:貫通開口
52:容器蓋収容空間
60:係止内周面
62:係止突条
64:環状溝
66:孔
68:球
70:弾性偏倚手段

Claims (5)

  1. 円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、該スカート壁の内周面には雌螺条が形成されており、該スカート壁の外周面には周方向に等間隔をおいて軸線方向に延在する多数の突条が形成されており、該スカート壁の該外周面には周方向に交互に配置された3個以上の高領域と3個以上の低領域とが存在し、該高領域の各々の周方向幅は同一であり且つ該低領域の各々の周方向幅も同一であり、該高領域における該突条の突出高さは該低領域における該突条の突出高さよりも大きい合成樹脂製容器蓋を、口頸部の外周面には雄螺条が形成されている容器の該口頸部に装着する容器蓋装着装置に使用される容器蓋把持チャックであって、
    下面が開放された容器蓋収容空間を規定する環状部材を具備し、該環状部材は上方に向かって内径が漸次減少する円錐台形状の係止内周面を有し、該係止内周面には周方向に等間隔をおいて軸線方向に延びる多数の係止突条が形成されており、該環状部材の下部には周方向に等間隔をおいて半径方向に貫通する複数個の孔が形成されており、該孔の各々には半径方向に移動自在に球が配置されており、該孔の半径方向内側端は該球の直径よりも小さい直径を有する円によって規定されていて、これによって該球の半径方向内方への移動が制限されており、該球を半径方向内方に弾性的に偏倚する弾性偏倚手段が配置されている、容器蓋把持チャックにおいて、
    該孔及び該球の数は、該容器蓋の該高領域及び該低領域の数と同一であり、
    該容器蓋が該容器蓋収容空間に収容されると、複数個の該球の全ては、該高領域において、又は該低領域において、或いは該高領域と該低領域とに跨って周方向に隣接する2つの該突条に当接する、ことを特徴とする容器蓋把持チャック。
  2. 該係止突条の下端は該孔よりも上方に位置する、請求項1記載の容器蓋把持チャック。
  3. 該係止突条の半径方向内側端部の横断面形状は円弧状である、請求項1又は2記載の容器蓋把持チャック。
  4. 該係止突条の数は該容器蓋の該突条の数を整数で除した数である、請求項1から3までのいずれかに記載の容器蓋チャック。
  5. 該係止突条の数は該孔及び該球の数の整数倍であり、該孔の各々に関して周方向に整合して位置する係止突条が存在する、請求項1から4までのいずれかに記載の容器蓋把持チャック。
JP2016225416A 2016-11-18 2016-11-18 容器蓋把持チャック Active JP6846916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016225416A JP6846916B2 (ja) 2016-11-18 2016-11-18 容器蓋把持チャック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016225416A JP6846916B2 (ja) 2016-11-18 2016-11-18 容器蓋把持チャック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018079978A JP2018079978A (ja) 2018-05-24
JP6846916B2 true JP6846916B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=62198550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016225416A Active JP6846916B2 (ja) 2016-11-18 2016-11-18 容器蓋把持チャック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6846916B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0731693U (ja) * 1993-11-19 1995-06-13 株式会社柴崎製作所 キャップ保持部
JP4912829B2 (ja) * 2006-10-17 2012-04-11 日本クラウンコルク株式会社 容器蓋
JP5086148B2 (ja) * 2008-03-25 2012-11-28 日本クラウンコルク株式会社 合成樹脂製容器蓋

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018079978A (ja) 2018-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5948181B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP6634228B2 (ja) 中栓と外蓋とを具備する容器蓋
JP5697505B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP5520768B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
WO2020166547A1 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP2015034011A (ja) 容器用キャップ
JP2019051959A (ja) 容器蓋
JP6068899B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP4413071B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
WO2018150896A1 (ja) 金属製本体及び合成樹脂製ライナーを備えた容器蓋
JP6081738B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
WO2021141079A1 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP6846916B2 (ja) 容器蓋把持チャック
JP6534501B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP6322446B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP6106147B2 (ja) 容器蓋装着装置に適用されるチャック
JP5590913B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP5086148B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP5038952B2 (ja) 容器蓋装着装置に適用されるチャック
JP2012126429A (ja) キャップ付き容器
JP6998737B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP6876474B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP6973849B2 (ja) キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置
JP6254427B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP2004217250A (ja) 複合容器蓋

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20191017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6846916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150