JP2009234187A - 水圧転写フィルム、及び水圧転写体 - Google Patents

水圧転写フィルム、及び水圧転写体 Download PDF

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Abstract

【課題】 深み感や色あいなどの視認性において天然材料、特に木目柄を再現できるような、意匠性の高い水圧転写フィルムを提供する。
【解決手段】 支持体フィルムと転写層を有し、前記転写層が少なくとも、単層もしくは複数層からなる印刷層と、活性エネルギー線照射と加熱のどちらか一方またはその両方で硬化可能な硬化性樹脂層とを有する水圧転写用フィルムであって、前記単層もしくは複数層からなる印刷層の少なくとも1層及び前記硬化性樹脂層に光輝性顔料を含み、且つ該光輝性顔料を含む少なくとも2層の反射色が異なる水圧転写用フィルム、及び、該水圧転写用フィルムを、前記支持体フィルムを下にして水に浮かべ、活性化剤により前記転写層を活性化し、前記転写層を被転写体に転写し、前記支持体フィルムを除去し、転写層を乾燥し、前記転写層を活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種で硬化させた水圧転写体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、深み感や色あいなどにおいて天然材料を再現できるような、意匠性の高い水圧転写フィルムに関する。
水圧転写法は、水溶性もしくは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルムと意匠性を付与する転写層を有する水圧転写フィルムを、支持体フィルムを下方にして水面に浮かべ、通常活性化剤と呼ばれる有機溶剤を噴霧して転写層を柔軟化させた後、被転写体をその上方から押し付けながら水中に沈めることにより、転写層を被転写体に転写する方法である。
水圧転写法は、意匠性を付与する転写層の柄を選択することにより、金属、あるいはプラスチック等からなる複雑な三次元立体形状を有する成型品に、任意の絵柄を均一に綺麗に付与することができる。
最近では、トップコート層となる硬化性樹脂層と装飾層とが一体となった転写層を有する水圧転写フィルムも開発されており(例えば、特許文献1参照。)、1回の転写工程で、被転写体にトップコート層と装飾層とを付与することができる。
一方、木目柄意匠等の天然材料柄は従来より好まれる意匠であり、これらの意匠を付与できる水圧転写フィルムや水圧転写法が知られている。
例えば、被転写体の表面に濃色系パターンから成る第一の転写層を有し、この第一の転写層の上に木目模様のパターンから成る第二の転写層を有し、且つ第二の転写層には真珠光沢顔料が分散しており、該真珠光沢顔料が第一の転写層のインクや素地の色と互いに干渉して発色し、また深み感、照り感を生じて第二の転写層の転写パターンの質感を向上させた水圧転写体が知られている。(例えば特許文献2参照)
また、光輝性顔料が練り込まれた樹脂基材から成形された成形品本体と前記成型品本体の表面に施された石目模様、木目模様、砂目模様、カーボン調模様又は抽象模様の液圧転写層とから成っており、天然材料に近く、且つ高度の立体感や光輝感をもたせた樹脂成型品が知られている(例えば特許文献3参照)
しかし特許文献2に記載の方法は、転写工程を少なくとも2回必要とするため、製造過程が煩雑であった。また、特許文献3に記載の方法は、樹脂基材に直接光輝性顔料を練り込んだ特定の樹脂から製造された被転写体しか使用することができず、汎用的ではないといった問題があった。
特開2004−34393号公報 特開平06−166300号公報 特開2000−071693号公報
本発明が解決しようとする課題は、深み感や色あいなどの視認性において天然材料、特に木目柄を再現できるような、意匠性の高い水圧転写フィルムを提供することにある。
本発明者らは、装飾層に使用するインキとして光輝性顔料を含むインキを使用し、複数色使用する各々のインキに含まれる光輝性顔料の反射色を各々変えることで、深み感や色あいなどにおいて天然材料を再現することができ、本発明の課題を解決した。
木目柄で特に珍重される本杢は、独特の「照り感」を有する。この「照り感」は、光を受けた細胞内部からの反射や散乱によって生まれるため、「深み」を感じ、さらに、見る角度によって変化して見えるものであり、天然木だけに見られる現象である。
この「照り感」と「深み感」があることにより、人の目には、天然材料により近い意匠であると感じることから、従来、「照り感」を表現するために、パール顔料などの光輝性顔料を用いた印刷版を、転写後、木目柄の下になるように印刷するなどして、「深み感」を表現してきた。
本発明者らは、これを水圧転写体で再現するために、異なる反射色の光輝性顔料を、転写層の深さ方向に異なる位置で各々存在、あるいは重ね合わせることで、「照り感」を再現し、見る角度を変えると、あたかも「照り感」が変化したように感じる天然材料に近い視認性を有する水圧転写体が得られることを見出した。
即ち本発明は、水溶性もしくは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルムと、前記支持体フィルム上に設けた有機溶剤に溶解可能な転写層を有し、前記転写層が少なくとも、単層もしくは複数層からなる印刷層と、活性エネルギー線照射と加熱のどちらか一方またはその両方で硬化可能な硬化性樹脂層とを有する水圧転写用フィルムであって、前記単層もしくは複数層からなる印刷層の少なくとも1層及び前記硬化性樹脂層に光輝性顔料を含み、且つ該光輝性顔料を含む少なくとも2層の反射色が異なる水圧転写用フィルムを提供する。
また本発明は、前記記載の水圧転写用フィルムを、前記支持体フィルムを下にして水に浮かべ、活性化剤により前記転写層を活性化し、前記転写層を被転写体に転写し、前記支持体フィルムを除去し、転写層を乾燥し、前記転写層を活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種で硬化させた水圧転写体を提供する。
本発明により、深み感や色あいなどの視認性において本物を再現できるような、意匠性の高い水圧転写フィルムを提供することができる。
(水圧転写フィルム)
(支持体フィルム)
本発明で使用する水圧転写用フィルムに用いる支持体フィルムは、水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成るフィルムである。
水溶性もしくは水膨潤性の樹脂から成る樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン、アセチルセルロース、ポリアクリルアミド、アセチルブチルセルロース、ゼラチン、にかわ、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が使用できる。なかでも一般に水圧転写用フィルムとして用いられているPVAフィルムが水に溶解し易く、入手が容易で、硬化性樹脂層の印刷にも適しており、特に好ましい。これらの樹脂層は単層でも多層でも良く、層厚みは10〜200μm程度が好ましい。
(光輝性顔料)
本発明で使用する光輝性顔料は、後述の印刷層及び後述の硬化性樹脂層の少なくとも2層に添加される。使用する光輝性顔料としては、市販の、光輝性を有する顔料であれば特に限定なく使用することが可能である。例えば、メルク社製のIriodin100、200、300、500、7000シリーズ、colorstreamシリーズ、xirallicシリーズ、miravalシリーズ等;日本光研社製のPEARL−GLAZEシリーズ、ULTIMICAシリーズ、PROMINENCEシリーズ等;BASF社製のDESERT REFLECTIONSシリーズ、TIMICAシリーズ、FLAMENCOシリーズ、CLOISONNEシリーズ、DUOCROMEシリーズ、GEMTONEシリーズ、CELLINIシリーズ、MEARLMAIDシリーズ、REFLECKSシリーズ、CHROMA−LITEシリーズ、COSMICAシリーズ等があげられる。
該光輝性顔料は、通常インキとして印刷できる程度の粒径であればよく、例えばグラビア印刷法で行う場合には粒径が200μm以下であればよく、グラビア印刷の版の大きさから、100μm以下が好ましい。
これらの光輝性顔料は、単独で使用してもよいし、複数を混合して使用してもよい。本発明は、前記印刷層及び前記硬化性樹脂層の少なくとも2層が光輝性顔料を含み、且つ該光輝性顔料を含む少なくとも2層の反射色が異なることが特徴であるが、このときの反射色を調整するために、複数の光輝性顔料を混合し調色することは好ましい。例えば、ゴールド色の光輝性顔料とシルバー色の光輝性顔料を混合し、中間色を調整することも可能である。
(反射色)
本発明において反射色は、前記光輝性顔料を含む印刷層または硬化性樹脂層を、測色計にて測定し、表色系CIE L*a*b*で表した。(但しL*はCIE1976明度を表し、a*、b*はクロマティクネス指数(色相と彩度を示す色度)を表す。)
またその反射色の差はΔE*abで表した。
本発明においては、測色値の測定をコニカミノルタ社製の分光測色計CM3500dを使用し、視野設定10度、D65光源の条件で反射測定(正反射光除去)を行なった。
(転写層 装飾層)
本発明で使用する水圧転写用フィルムが有する転写層において、前記装飾層は、少なくとも1層の前記光輝性顔料を含む印刷層からなる。なおここでいう「1層の印刷層」とは、1つのインキを1つの版により刷って得られる単色層を指す。例えば装飾層が4色のインキで構成された多色刷りで得られる場合、(本発明でいうところの)印刷層は4層であると表現される。
本発明においては、光輝性顔料を含む印刷層の印刷順序等に特に制限はない。例えば、最も被転写体に近い印刷層を、全面を光輝性顔料入りのインキで全面(網点ならば100%)を印刷したベタ版とし、最も被転写体に遠い印刷層を光輝性顔料入りの柄版とし、各々の印刷層の間は顔料入りの柄版とした少なくとも3層の印刷層からなる装飾層としてもよいし、また、最も被転写体に近い印刷層に光輝性顔料を含むインキでベタ版を印刷し、次に光輝性顔料を含むインキで木目柄を重ねて印刷した後、汎用の顔料を含むインキを複数柄印刷した後、最も硬化性樹脂層に近い印刷層となる層に、光輝性顔料を含むインキで柄印刷して、4〜5層の印刷層としてもよい。特に柄が木目柄の場合は、本杢感を出すために、多色刷りの5層のうち少なくとも3層が各々反射色の異なる光輝性顔料を含むことが望ましい。
1層の印刷層が含有する光輝性顔料は、特に限定はなく通常インキとして使用する量でよい。具体的には例えば、対塗膜固形分比として5〜40%が好ましく使用される。
装飾層においては、前記光輝性顔料の他、汎用の無機、有機顔料を使用することができる。無機顔料としては例えば、白色顔料の亜鉛華(酸化亜鉛)、鉛白、リトポン、酸化チタン等、体質顔料の沈降性硫酸バリウム、バライト粉等、赤色顔料の鉛丹、弁柄等、黄色顔料の黄鉛(クロムイエロー)、亜鉛黄(ジンククロメート、ジンクイエロー)、カドミウムイエロー、ニッケルチタンイエロー、ストロンチウムクロメート等、緑色顔料のヴィリジアン、オキサイド・オブ・クロミウム等、青色顔料の群青(ウルトラマリン)、紺青(プルシアンブルー)、コバルトブルー等、黒色顔料のカーボンブラック等、金色や銀色に使われるアルミニウム粉等の合成無機顔料、褐色顔料のアンバーやシェンナ等、白または無色の炭酸カルシウム、無色のカオリン(粘土)等、パール顔料の白色雲母(マイカ)等の天然鉱物顔料、灰色顔料のジルコングレー等、黄色顔料のプラセオジムイエロー、クロムチタンイエロー等、緑色顔料のクロムグリーン、ピーコック、ビクトリアグリーン等、青色顔料の紺青、ターコイズブルー等、桃色顔料のクロムスズピンク、陶試紅、サーモンピンク等のセラミック顔料等が挙げられる。
また、有機顔料としては、たとえば、キナクリドン系顔料、フタロシアニン系顔料、スレン系顔料、ペリレン系顔料、フタロン系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリノン系顔料、メチン・アゾメチン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、アゾレーキ顔料系顔料、不溶性アゾ系顔料、縮合アゾ系顔料等が挙げられる。
これらの汎用の顔料は、インキとして印刷できる程度の粒径であればよく、例えばグラビア印刷法で行う場合には1μm以下が一般的である。
1層の印刷層が含有する汎用の顔料は、特に限定はなく通常インキとして使用する量でよい。具体的には例えば、対塗膜固形分比として3〜30%が好ましく使用される。
また、前記汎用の顔料は、色合いを調整する目的で前記光輝性顔料と適宜混合することも可能である。
また、インキに含有されるワニス用樹脂は、例えば、アクリル樹脂系、ポリウレタン樹脂系、ポリエステル樹脂系、ビニル樹脂系(塩ビ、酢ビ、塩ビ−酢ビ共重合樹脂)、塩素化オレフィン樹脂系、エチレン−アクリル樹脂系、石油系樹脂系、セルロース誘導体樹脂系などの公知のインキを用いることができる。これらの中でもポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩ビ−酢ビ共重合樹脂が、セルロース誘導体樹脂系は有機溶剤への溶解性、流動性、顔料分散性、転写性に優れることから好ましく用いられ、ポリウレタン樹脂系、ポリエステル樹脂系、及び、セルロース誘導体樹脂系が好ましく、ポリウレタン樹脂系、及び、セルロース誘導体樹脂系が特に好ましい。
られる。
前記印刷層の印刷方法については特に限定はなく、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、ロールコーティング、コンマコーティング、ロッドグラビアコーティング、マイクログラビアコーティングなどの方法で印刷又はコーティングして作製することができる。印刷層は、全面を同じインキで全面(網点ならば100%)を印刷または塗工したベタ版としてもよいし、絵柄を成すように部分的にインキを印刷することもできる。印刷は、前記支持体フィルムや後述の硬化性樹脂層に直接印刷してもよいし、また、別途剥離性を有するポリプロピレン等のフィルムに印刷した後、支持体フィルムあるいは硬化性樹脂層とラミネートさせることもできる。
(転写層 硬化性樹脂層)
本発明で使用する硬化性樹脂層は、活性エネルギー線照射又は加熱により硬化可能な樹脂を含む樹脂層である。また、活性エネルギー線硬化と加熱硬化とを併用させてもよい。該硬化性樹脂層は、得られる水圧転写体の装飾層の意匠性が良く発現できることから透明であることが好ましいが、転写体の要求特性や意匠性により。基本的に得られる水圧転写体の装飾層の色や柄が透けて見えれば良く、完全に透明であることは要しない。即ち、透明から半透明なものまでを含む。また、着色されていてもよい。
(硬化性樹脂層中の光輝性顔料)
硬化性樹脂層に添加される光輝性顔料の添加量は0.5〜5質量%の範囲が好ましい。添加量が多すぎるとギラギラした感じを与え天然材料とは異なる視認性を与える場合がある。また該硬化性樹脂層中で光輝性顔料が平行配列(リーフィング)してしまい、やはり天然材料とは異なる視認性を与える。一方光輝性顔料が少なすぎる量では目に見える効果が得にくい。
また、硬化性樹脂層の膜厚はある程度厚いことが好ましく、具体的には3μm以上であることが好ましい。該膜厚が薄すぎると、光輝性顔料は平行配列してしまい、天然材料とは異なる視認性を与える場合がある。該膜厚が10μm以上であると、得られる水圧転写体の保護効果も備えることができより好ましい。一方該膜厚が200μmを超えると、有機溶剤による硬化性樹脂層の活性化が十分なされにくい。従って好ましい膜厚は10〜200μmであり、活性化速度をより速めたい場合は10〜70μmの範囲が好ましい。
硬化性樹脂層が光輝性顔料を含むことにより得られる意匠の特に深み感に寄与する。ノンリーフィングタイプの光輝性顔料を含む塗膜は一般に光を乱反射することと、硬化性樹脂層が光輝性顔料を含むことにより、その下に光輝性顔料を含む印刷層があるために、各々の層に存在する光輝性顔料の複雑な光反射や光散乱が生じ(これは、光の反射位置が異なることに起因する反射や散乱と、反射色が異なることに起因する反射や散乱が複雑に絡んでいるものと推定している)、これが深み感に寄与すると考えられる。従って装飾層を木目調にした場合は、本杢の「照り感」までも再現することが可能となる。
このように、本発明においては、前記単層もしくは複数層からなる印刷層の少なくとも1層及び前記硬化性樹脂層に光輝性顔料を含み、且つ該光輝性顔料を含む少なくとも2層の反射色が異なることが特徴であるが、その反射色の差(前述の通りΔE*abで表される)は3以上であることが好ましい。3以上であると、各々の層の中、及び、各々の層間で光の反射や散乱が好適に生じ、例えば意匠が木目柄であった場合、天然材料により近い深み感や照り感を有する意匠を有する水圧転写体が得られる。4.5以上であるとより好ましい。
また、光輝性顔料を含む少なくとも2層の位置は、反射色の差が小さい場合(例えば3〜5)は、なるべく離れていることが好ましい。反射色の差が小さい各々の層が隣接すると、十分な反射や散乱効果が得られない場合がある。
また、該光輝性顔料を含む層の光沢値も、視認性に影響を与える。一般に塗膜の20度光沢値が高いと輝度が高くキラキラした印象を受け、低いと輝度が低く穏やかな印象となる。本発明においては、前記印刷層のうち少なくとも2層が光輝性顔料を含む場合、各々の印刷層の20度光沢値(本発明においては、日本電色工業社製のハンディー光沢計PG−1Mにより20度光沢値を測定した)に差があるほうが、より視認的に天然材料により近い深み感を与えることが判った。
この場合、各々の層のL*、a*、b*で表される色座標が近い場合であっても、視認的に異なる意匠性を与える場合がある。ここでいう「視認的に異なる意匠性」とは、例えば「キラキラした」や「穏やかな」あるいは「隠蔽力のある」等の、視認される感覚的な意匠性を指す。20度光沢値が例えば5以上離れると、このような意匠性に対して変化を与えることが可能である。
反射色の差と、光沢値の差との関係は定かではないが、例えば、該光輝性顔料を含む2層の印刷層のΔE*abが大きく(例えば10以上)且つ20度光沢値の差が大きい(例えば20以上)場合、各々の層が互いに隣接していても視認性において天然材料に近い意匠が得られるが、ΔE*abの値が3〜5であり且つ20度光沢値の差が小さい(5〜10である)場合、互いに隣接していると複雑な干渉を与えることが出来ず、あたかも一層の版のように見えてしまうことがある。
(活性エネルギー線硬化性樹脂又は加熱により硬化可能な樹脂)
本発明における硬化性樹脂層は、前記光輝性顔料を含む以外は特に限定されず、公知の活性エネルギー線照射又は加熱により硬化可能な樹脂を含む樹脂層であればよい。
(活性エネルギー線硬化性樹脂)
活性エネルギー線照射により硬化可能な樹脂を含む樹脂層には、例えば、公知のラジカル重合性化合物、及び必要に応じて光重合開始剤を含む。ラジカル重合性化合物としては、1分子中に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するオリゴマーまたはポリマーが好ましく、1分子中に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する質量平均分子量が300〜1万、より好ましくは300〜5000の活性エネルギー線硬化性のオリゴマーまたはポリマーが好ましく用いられる。また、粘度を調製する目的で(メタ)アクリロイル基を有する反応性モノマーを含有することや、硬化性樹脂層の粘着性低減、ガラス転移温度(Tg)の向上、あるいは硬化性樹脂層の凝集破壊強度の向上等の目的で、熱可塑性樹脂を含有させてよい。
(メタ)アクリロイル基を有するオリゴマーまたはポリマーの例としては、例えば、ポリウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリアクリル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールポリ(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート等が挙げられ、中でもポリウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートおよびエポキシ(メタ)アクリレートが好ましく用いられる。
(メタ)アクリロイル基を有する反応性モノマーの例としては、例えば、メチルアクリレート、メチルメタクリレート(以下、合わせてメチル(メタ)アクリレートのように表記する)、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニロキシエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、フェニルセロソルブ(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−アクリロイルオキシエチルハイドロゲンフタレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシエチルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、スチレン等の単官能モノマー、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、2,2‘−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシポリエチレンオキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシポリプロピレンオキシフェニル)プロパン等の2官能モノマー、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート等の3官能モノマー、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等の4官能モノマー、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の6官能モノマー等が挙げられる。また、トリブチレングリコールビス(マレイミド酢酸エステル)のようなマレイミド化合物を使用することもできる。もちろん、これらのモノマーを2種類以上混合して用いることも可能である。
光重合開始剤の例としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトンの如きアセトフェノン系化合物;ベンゾイン、ベンゾインイソプロピルエーテルの如きベンゾイン系化合物;2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルホスフィンオキシドの如きアシルホスフィンオキシド系化合物;ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル−4−フェニルベンゾフェノンの如きベンゾフェノン系化合物;2,4−ジメチルチオキサントンの如きチオキサントン系化合物;4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノンの如きアミノベンゾフェノン系化合物;ポリエーテル系マレイミドカルボン酸エステル化合物などが挙げられ、これらは併用して使用することもできる。光重合開始剤の使用量は用いる活性エネルギー線硬化性樹脂に対して、通常、0.1〜15質量%、好ましくは0.5〜8質量%である。光増感剤としては、例えば、トリエタノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチルの如きアミン類が挙げられる。さらに、ベンジルスルホニウム塩やベンジルピリジニウム塩、アリールスルホニウム塩などのオニウム塩は、光カチオン開始剤として知られており、これらの開始剤を用いることも可能であり、上記の光重合開始剤と併用することもできる。
使用する熱可塑性樹脂は、活性エネルギー線硬化性樹脂に相溶できるものが好ましく、具体例としては、ポリメタアクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエステルなどが挙げられる。これらはホモポリマーまたは複数のモノマーが共重合したものであって良い。熱可塑性樹脂は、非重合性であることが好ましい。
なかでも、ポリスチレンおよびポリメタアクリレートは、Tgが高く硬化性樹脂層の粘着性低減に適しているために好ましく、特にポリメチルメタアクリレートを主成分としたポリメタアクリレートが透明性、耐溶剤性および耐擦傷性に優れる点で好ましい。
また、熱可塑性樹脂の分子量とTgは塗膜形成能に大きな影響を与える。硬化性樹脂の流動性を抑制し、かつ硬化性樹脂層の活性化を容易にするために、熱可塑性樹脂の質量平均分子量は好ましくは3,000〜40万、より好ましくは1万〜20万であり、Tgは好ましくは35℃〜200℃、より好ましくは35℃〜150℃である。Tgが35℃付近の比較的低いTgを有する熱可塑性樹脂を用いる場合は、熱可塑性樹脂の質量平均分子量は10万以上であることが好ましい。
熱可塑性樹脂は、あまり多いと硬化性樹脂の硬化反応を阻害するので、硬化性樹脂層の全樹脂量100質量部に対して熱可塑性樹脂は70質量部を超えない範囲で添加することが好ましい。
活性エネルギー線硬化性樹脂と非重合性の熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層としては、これらのなかでも、1分子中に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する質量平均分子量300〜1万、より好ましくは300〜5000である活性エネルギー線硬化性樹脂と、この活性エネルギー線硬化性樹脂に相溶するTgが35℃〜200℃、好ましくは35℃〜150℃で、質量平均分子量が3000〜40万、好ましくは1万〜20万である非重合性の熱可塑性樹脂を含有する硬化性樹脂層が好ましい。さらに、前記活性エネルギー線硬化性樹脂が、1分子中に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリウレタン(メタ)アクリレートであり、非重合性の熱可塑性樹脂がポリメタアクリレート、特にポリメチルメタアクリレートである硬化性樹脂層がとりわけ好ましい。
(熱硬化性樹脂)
加熱により硬化可能な樹脂を含む樹脂層には、熱または触媒の作用により重合する官能基を分子中に有する化合物であるか、または主剤となる熱硬化性化合物に硬化剤となる熱反応性化合物を含む。また、前記活性エネルギー線硬化性樹脂と同様、、硬化性樹脂層の粘着性低減、ガラス転移温度(Tg)の向上、あるいは硬化性樹脂層の凝集破壊強度の向上等の目的で、前記熱可塑性樹脂を含有させてよい。
熱重合開始剤としては特に限定はないが、被転写体が耐熱温度の低いプラスチック等の場合には、開始温度のなるべく低い熱重合開始剤を使用するのが好ましく、100℃を超えない温度の開始温度を有する熱重合開始剤を使用するのが好ましい。
また、熱硬化性化合物としては公知のものを使用でき、例えば、熱または触媒の作用により重合する官能基を有する、例えば、N−メチロール基、N−アルコキシメチル基、エポキシ基、メチロール基、酸無水物、炭素−炭素二重結合などを有する化合物や樹脂等を使用できる。
硬化性樹脂層は、無機・金属化合物、または、有機処理を施された無機・金属化合物を添加することもできる。
これら添加可能な化合物に何ら制限はなく、例えば、シリガゲル、シリカゾル、モンモリロナイト、マイカ、アルミナ、酸化チタン、ガラスビーズ等の無機・金属化合物、オルガノシリカゾル、アクリル変性シリカ、クロイサイト等の有機処理を施された無機・金属化合物を用いることができる。
(その他の層)
本発明においては、前記支持体フィルム、前記転写層である印刷層と硬化性樹脂層の他に、例えば、前記支持体フィルムと印刷層の層間に印刷インキ受理層、膨潤抑制層等が積層されていても良い。
前記印刷インキ受理層は、例えば印刷層をインクジェット印刷法で得る場合に、支持体フィルムとして汎用されるポリビニルアルコール樹脂や、印刷基材として用いられるポリプロピレン樹脂とインキとの相性が悪い場合に使用する。また、膨潤抑制層は、主に、活性化時の装飾層や硬化性樹脂層の過度の柄伸びを抑制する目的で使用する。具体的には、例えば体質顔料として、沈降性硫酸バリウムやシリカ等を添加することができる。
(水圧転写体の製造方法)
本発明の水圧転写体は、本発明の水圧転写用フィルムを使用する以外は、特に限定はなく公知の転写方法にて製造することができる。
具体的には、例えば、使用する水圧転写用フィルムを、必要に応じて剥離性フィルムを剥離した後、転写層を上にして、支持体を下にして水に浮かべ、活性化剤により硬化性樹脂層、もしくは装飾層と硬化性樹脂層からなる転写層を活性化し(活性化は水に浮かべる前に行っても良い)、転写層を被転写体に転写し、支持体を除去し、次いで転写層の硬化性樹脂層を活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種で硬化させる。概略は、以下に示す通りである。
(1)剥離性フィルムを剥離した水圧転写用フィルムを支持体フィルムを下にして水槽中の水に浮かべ、支持体フィルムを水で溶解もしくは膨潤させる。
(2)転写層に活性化剤を塗布または噴霧することにより硬化性樹脂層と装飾層とから成る転写層を活性化させる。なお活性化は、フィルムを水に浮かべる前に行っても良い。
(3)転写層に被転写体を押し付けながら、被転写体と水圧転写用フィルムを水中に沈めて行き、水圧によって転写層を被転写体に密着させて転写する。
(4)水から出した被転写体から支持体フィルムを除去し、被転写体に転写された転写層の硬化性樹脂層を活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種により硬化させて、硬化した樹脂層と装飾層とを有する水圧転写体を得る。
(水)
水圧転写における水槽の水は、転写層を転写する際に水圧転写用フィルムの硬化性樹脂層と装飾層とを被転写体の三次元曲面に密着させる水圧媒体として働く他、支持体フィルムを膨潤または溶解させるものであり、具体的には、水道水、蒸留水、イオン交換水などの水で良く、また用いる支持体フィルムによっては、水にホウ酸等の無機塩類を10%以下、またはアルコール類を50%以下溶解させてもよい。
(活性化剤)
活性化剤は公知のものを使用できる。具体的には、硬化性樹脂層と装飾層とを可溶化させ、柔軟性を付与する有機溶剤、あるいは、低粘度のラジカル重合性組成物を使用することができる。中でも、取り扱いが容易であることから、有機溶剤を使用することが好ましい。
具体的には、有機溶剤としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソアミルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、酢酸イソブチル、酢酸イソアミル、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、エチルセロソルブ、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブ、カルビトール、カルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、ソルフィットアセテート、D−リモネン及びそれらの混合物が挙げられる。
低粘度のラジカル重合性組成物は、光重合性プレポリマー、光重合性モノマー、及び光重合開始剤を必須成分とするもので、公知のものを使用することができる。また、粘度を調製する目的で有機溶剤を適宜添加しても構わない。
この活性化剤中に印刷インキ又は塗料と成形品との密着性を高めるために、若干の樹脂成分を含ませてもよい。例えば、ポリウレタン、アクリル樹脂、エポキシ樹脂といった、インキのバインダーに類似の構造のものを1〜10%含ませることによって密着性が高まることがある。
(活性化剤の適用方法)
活性化工程における本発明の活性化剤の適用方法としては、塗布または噴霧する方法が挙げられる。具体的には、活性化剤をフィルムに適用することができる方法であれば、何ら制限はなく、ロールコーター、ダイコーター、カーテンコーター、スプレーノズル、インクジェット式ノズル等を用いることができる。活性化剤の塗布量は特に限定はないが、水圧転写フィルム1mに対し、10g/m〜60g/mの範囲が好ましく、20g/m〜40g/mの範囲がなお好ましい。
活性化後の転写層を被転写体に転写する。具体的には、水圧転写用フィルムの転写層に被転写体を押しつけながら、被転写体と水圧転写用フィルムを水中に沈めて行き、水圧によって転写層を前記被転写体に密着させて転写する。
転写後の被転写体から、前記支持体フィルムを除去する。具体的には、水から出した被転写体から支持体フィルムを除去し、乾燥させる。
被転写体からの支持体フィルムの除去は、従来の水圧転写方法と同様に水流で支持体フィルムを溶解もしくは剥離して除去する。
乾燥工程は、加熱乾燥であると、乾燥を短時間で行うことができ好ましい。この時の乾燥温度は、被転写体が耐熱温度の低いプラスチック等の場合には、被転写体の熱変形を引き起こさないように、基材の耐熱温度を超えない温度で行うのが好ましい。オーブンや乾燥炉を使用することができる。
使用する水圧転写フィルムが、硬化性樹脂層を有する場合は、活性エネルギー線又は熱により硬化性樹脂層を硬化させる。使用する活性エネルギー線は、通常は可視光や紫外線を使用するのが好ましい。特に紫外線が好適である。紫外線源としては、太陽光線、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ等が用いられる。また加熱源としては、熱風、近赤外線など公知の熱源が適用可能である。
(プライマー層)
被転写体は、その表面に硬化性樹脂層や装飾層が十分密着することが好ましく必要に応じて被転写体表面にプライマー層を設ける。プライマー層を形成する樹脂は、プライマー層として慣用の樹脂を特に制限なく用いることができ、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などが挙げられる。また、密着性の良好なABS樹脂やSBSゴムなどの溶剤吸収性の高い樹脂成分からなる被転写体にはプライマー処理は不要である。被転写体の材質は、必要に応じて防水加工を施すことにより水中に沈めても形状が崩れない防水性があれば、金属、プラスチック、木材、パルプモールド、ガラス等のいずれであっても良く特に限定されない。
以下に具体例をもって本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお%は全て質量基準とする。
本発明の水圧転写体は、以下の項目に従い評価を行った。
(「深み感」評価方法)
後述の方法により得られた水圧転写体の装飾層を、標準光源(D65)下、転写面に対して垂直方向から目視にて観察し、硬化性樹脂層及び印刷層に含まれる異なる色及び質感の光輝性顔料のそれぞれが重ね合うことによって、互いに反射や散乱することにより本杢に近い深み感を有すると判断したものを、「深み感あり」と判断した。
(「照り感」評価方法)
後述の方法により得られた水圧転写品の装飾層を、標準光源(D65)下、転写面に対して90度からの目視観察を基準として、60度、30度の順に目視にて観察し、目視角度に依存して照りが変化し、即ち本杢に近い照り感を有すると判断したものを「木質的照り感あり」と判断した。
(硬化性樹脂A1の製造例)
ペンタエリスリトール2モル当量とヘキサメチレンジイソシアネート7モル当量とヒドロキシエチルメタクリレート6モル当量を60℃で反応して得られる平均6官能ウレタンアクリレート(UA1)60部(重量平均分子量890)とロームアンドハース社製アクリル樹脂パラロイドA−11(Tg100℃、重量平均分子量125,000)40部と、酢酸エチルとメチルエチルケトンの混合溶剤(混合比1/1)とで固形分50%の硬化性樹脂A1を製造した。
(硬化性樹脂A2の製造例)
上記A1の硬化性樹脂層に対し、0.5%の割合で、光輝性顔料としてメルク社製の「Xirallic T60-20WNT」(以下光輝性顔料P1とする)を添加し、硬化性樹脂A2を製造した。
(硬化性樹脂A3の製造例)
上記A1の硬化性樹脂層に対し、10%の割合で、光輝性顔料としてP1を添加し、硬化性樹脂A3を製造した。
(光輝性顔料を使用したインキ組成)
インキB1:
インキ用ビヒクル:荒川化学社製「ポリウレタン2569」:20部
顔料:P1:10部
酢酸エチル・トルエン(1/1):60部
ワックス等添加剤:10部
インキB2:
インキ用ビヒクル:荒川化学社製「ポリウレタン2569」:20部
顔料:メルク社製Iriodin302(以下光輝性顔料P2と略す):10部
酢酸エチル・トルエン(1/1):60部
ワックス等添加剤:10部
インキB3:
インキ用ビヒクル:荒川化学社製「ポリウレタン2569」:20部
顔料:メルク社製Iriodin120(以下光輝性顔料P3と略す):10部
酢酸エチル・トルエン(1/1):60部
ワックス等添加剤:10部
インキB4:
インキ用ビヒクル:荒川化学社製「ポリウレタン2569」:20部
顔料:メルク社製Iriodin300(以下光輝性顔料P4と略す):10部
酢酸エチル・トルエン(1/1):60部
ワックス等添加剤:10部
(インキ製造例)
(顔料を使用したインキ組成)
インキB5、B6:
インキ用ビヒクル:荒川化学社製「ポリウレタン2569」:20部
顔料: 白、黒、黄、紅、藍):10部
酢酸エチル・トルエン(1/1):60部
ワックス等添加剤:10部
使用する顔料は、以下の物を組み合わせて使用し、B5、B6を調色した。
白:酸化チタン
黒:カーボンブラック
黄:ジスアゾイエロー
紅:クロモフタルレッド
藍:フタロシアニンブルー
(20度光沢値測定方法)
前記硬化性樹脂A2、A3及びインキB1〜B4の20度光沢値測定は、以下のように行った。
硬化性樹脂またはインキを、白色ABS基板上に、乾燥後膜厚が30μmとなるように塗工し乾燥させ塗膜とした。該塗膜の光沢値を、日本電色工業社製のハンディー光沢計PG−1Mを用い、20度、60度、85度光沢値を読み取った。
表1に示す。
(反射色の測定方法)
前記光沢値測定方法で使用した塗膜について、測色を行い、反射色及びその差を測定した。
測色値の測定はコニカミノルタ社製の分光測色計CM3500dを用い、視野設定10度、D65光源の条件で反射測定(正反射光除去)を行ない、表色系CIE L*a*b*で表した。
(但しL*はCIE1976明度を表し、a*、b*はクロマティクネス指数と呼ばれ、色相と彩度を示す色度を表し、ΔE*abは各々の色差値を表す)。インキB1を基準とし、インキB1に対する色差値を「反射色の差」とした。
結果を表1に示す。
Figure 2009234187
(印刷層の製造例)
(印刷模様層を有するフィルム(C)C1の製造)
剥離性フィルムとして、東洋紡社製の厚さ50μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(以下、PPフィルムと略す)を用い、該フィルムにグラビア印刷機にて、インキB2でベタ層を印刷した(版1)後、インキB3で木目柄を印刷し(版2)、さらにインキB5及びB6で2版の木目柄を印刷した(版3、版4)上に、インキB4で木目柄を印刷して(版5)、装飾フィルム(C)C1を製造した。ここで版2〜版5それぞれが、木目柄を構成しているものとする。
(印刷模様層を有するフィルム(C)C2の製造)
前記PPフィルムにグラビア印刷機にて、インキB2でベタ層を印刷した(版1)後、インキB3で木目柄を印刷し(版2)、さらにインキB5及びB6で2版の木目柄を印刷して(版3、版4)、装飾フィルム(C)C2を製造した。
(印刷模様層を有するフィルム(C)C3の製造)
前記PPフィルムにグラビア印刷機にて、インキB2でベタ層を印刷した(版1)後、インキB5及びB6で2版の木目柄を印刷した(版3、版4)上に、インキB4で木目柄を印刷して、装飾フィルム(C)C3を製造した。
(印刷模様層を有するフィルム(C)C4の製造)
前記PPフィルムにグラビア印刷機にて、インキB2で木目柄を印刷し(版2)、さらにインキB5及びB6で2版の木目柄を印刷した(版3、版4)上に、インキB4で木目柄を印刷して(版5)、装飾フィルム(C)C4を製造した。
(印刷模様層を有するフィルム(C)C5の製造)
前記PPフィルムにグラビア印刷機にて、インキB2でベタ層を印刷した(版1)後、インキB5及びB6で2版の木目柄を印刷して(版3、版4)、装飾フィルム(C)C5を製造した。
(印刷模様層を有するフィルム(C)C6の製造)
前記PPフィルムにグラビア印刷機にて、インキB1でベタ層を印刷した(版1)後、インキB1で木目柄を印刷し(版2)、さらにインキB5及びB6で2版の木目柄を印刷した(版3、版4)上に、インキB1で木目柄を印刷して(版5)、装飾フィルム(C)C6を製造した。
(印刷模様層を有するフィルム(C)C7の製造)
前記PPフィルムにグラビア印刷機にてインキB3で木目柄を印刷し(版2)、装飾フィルム(C)C7を製造した。
表2に、フィルム(C)C1〜C7の印刷層構成を示す。
Figure 2009234187
(製造例3−1)水圧転写フィルムD1の製造
支持体フィルムとしてアイセロ化学社製のPVA(膜厚30μm、幅360mm)の光沢面に、硬化性樹脂A2をコンマコーターで固形分膜厚20μmになるように塗工し、次いで60℃で2分間乾燥して、フィルム(A2)を製造した。このフィルム(A2)の硬化性樹脂層と、印刷模様層を有するフィルム(C)C1のインキ層とを相対するように、60℃でラミネートし、ラミネートしたフィルムをそのまま巻き取って水圧転写用フィルムD1を製造した。
(製造例3−2)水圧転写フィルムD2の製造
水圧転写フィルムD1と同様に、PVAに硬化性樹脂A3をコンマコーターで固形分膜厚20μmになるように塗工し、フィルム(A3)を製造した。このフィルム(A3)の硬化性樹脂層と、印刷模様層を有するフィルム(C)C1のインキ層とラミネートし、水圧転写用フィルムD2を製造した。
(製造例3−3)水圧転写フィルムD3の製造
水圧転写フィルムD1と同様に、PVAに硬化性樹脂A2をコンマコーターで固形分膜厚20μmになるように塗工し、フィルム(A2)を製造した。このフィルム(A2)の硬化性樹脂層と、印刷模様層を有するフィルム(C)C2のインキ層とラミネートし、水圧転写用フィルムD3を製造した。
(製造例3−4)水圧転写フィルムD4の製造
水圧転写フィルムD1と同様に、PVAに硬化性樹脂A2をコンマコーターで固形分膜厚20μmになるように塗工し、フィルム(A2)を製造した。このフィルム(A2)の硬化性樹脂層と、印刷模様層を有するフィルム(C)C3のインキ層とラミネートし、水圧転写用フィルムD4を製造した。
(製造例3−5)水圧転写フィルムD5の製造
水圧転写フィルムD1と同様に、PVAに硬化性樹脂A2をコンマコーターで固形分膜厚20μmになるように塗工し、フィルム(A2)を製造した。このフィルム(A2)の硬化性樹脂層と、印刷模様層を有するフィルム(C)C4のインキ層とラミネートし、水圧転写用フィルムD5を製造した。
(製造例3−6)水圧転写フィルムD6の製造
水圧転写フィルムD1と同様に、PVAに硬化性樹脂A2をコンマコーターで固形分膜厚20μmになるように塗工し、フィルム(A2)を製造した。このフィルム(A2)の硬化性樹脂層と、印刷模様層を有するフィルム(C)C5のインキ層とラミネートし、水圧転写用フィルムD6を製造した。
(製造例3−7)水圧転写フィルムD7の製造
水圧転写フィルムD1と同様に、PVAに硬化性樹脂A2をコンマコーターで固形分膜厚20μmになるように塗工し、フィルム(A2)を製造した。このフィルム(A2)の硬化性樹脂層と、印刷模様層を有するフィルム(C)C7のインキ層とラミネートし、水圧転写用フィルムD7を製造した。
(水圧転写フィルムの製造例)
(製造例3−H1)水圧転写フィルムHD1の製造
水圧転写フィルムD1と同様に、PVAに硬化性樹脂A1をコンマコーターで固形分膜厚20μmになるように塗工し、次いで60℃で2分間乾燥して、フィルム(A1)を製造した。このフィルム(A1)の硬化性樹脂層と、印刷模様層を有するフィルム(C)C1のインキ層とを相対するように、60℃でラミネートし、ラミネートしたフィルムをそのまま巻き取って水圧転写用フィルムHD1を製造した。
(製造例3−H2)水圧転写フィルムHD2の製造
水圧転写フィルムD1と同様に、PVAに硬化性樹脂A1をコンマコーターで固形分膜厚20μmになるように塗工し、フィルム(A1)を製造した。このフィルム(A1)の硬化性樹脂層と、印刷模様層を有するフィルム(C)C2のインキ層とラミネートし、水圧転写用フィルムHD2を製造した。
(製造例3−H3)水圧転写フィルムHD3の製造
水圧転写フィルムD1と同様に、PVAに硬化性樹脂A2をコンマコーターで固形分膜厚20μmになるように塗工し、フィルム(A1)を製造した。このフィルム(A2)の硬化性樹脂層と、印刷模様層を有するフィルム(C)C6のインキ層とラミネートし、水圧転写用フィルムHD3を製造した。
(製造例3−H4)水圧転写フィルムHD4の製造
水圧転写フィルムD1と同様に、PVAに硬化性樹脂A1をコンマコーターで固形分膜厚20μmになるように塗工し、フィルム(A1)を製造した。このフィルム(A1)の硬化性樹脂層と、印刷模様層を有するフィルム(C)C5のインキ層とラミネートし、水圧転写用フィルムHD4を製造した。
前記製造例3−1〜3−7,3−H1〜3−H4により得られた水圧転写フィルムD1〜D7、HD1〜HD4のフィルム仕様と製造条件を表3及び表4にまとめた。
Figure 2009234187

Figure 2009234187

(実施例1)
水槽に25℃の水を入れ、剥離性フィルムを剥離した水圧転写用フィルムD1のPVA側を下にして水面に浮かべた。活性化剤(イソブタノール/メチルイソアミルケトン/D−リモネン/酢酸イソアミル=45/30/20/5)を25g/m噴霧し、15秒後、ベージュ色のABS成型体(210mm×75mmの柄見本用プレート)を水圧転写フィルムから水中に向かって挿入し水圧転写した。
PVAを日伸精機株式会社製ジェットウォッシャーJW−350Bを用い、28Hz、45℃、2分間の条件で水洗除去した後、80℃で30分間乾燥させた。次にGSユアサ株式会社製のUV照射装置及びGSユアサ株式会社製の高圧水銀灯(主波長は254nm、313nm、365nm、405nm、436nm、546nm、577nm)を用いて、照射量1000mJ/cm、ピーク強度200mW/cmのUV光を照射することにより、硬化性樹脂層を硬化させることで、良好な深み感、及び良好な木質的照り感を有する水圧転写体を得た。
(実施例2)
実施例1と同様に、水圧転写用フィルムD2を用いて転写した結果、深み感、及び良好な木質的照り感を有する水圧転写体を得た。
(実施例3)
実施例2と同様に、水圧転写用フィルムD3を用いて転写した結果、良好な深み感、及び良好な木質的照り感を有する水圧転写体を得た。
(実施例4)
実施例2と同様に、水圧転写用フィルムD4を用いて転写した結果、良好な深み感、及び良好な木質的照り感を有する水圧転写体を得た。
(実施例5)
実施例2と同様に、水圧転写用フィルムD5を用いて転写した結果、良好な深み感、及び良好な木質的照り感を有する水圧転写体を得た。
(実施例6)
実施例2と同様に、水圧転写用フィルムD6を用いて転写した結果、良好な深み感、及び良好な木質的照り感を有する水圧転写体を得た。
(実施例7)
実施例2と同様に、水圧転写用フィルムD7を用いて転写した結果、良好な深み感、及び良好な木質的照り感を有する水圧転写体を得た。
(比較例1)
実施例1と同様に、水圧転写用フィルムHD1を用いて転写した結果、良好な深み感はるものの木質的照り感のない水圧転写体を得た。
(比較例2)
実施例2と同様に、水圧転写用フィルムHD2を用いて転写した結果、良好な深み感はるものの木質的照り感のない水圧転写体を得た。
(比較例3)
実施例2と同様に、水圧転写用フィルムHD3を用いて転写した結果、良好な木質的照り感はあるものの、深み感のない水圧転写体を得た。
(比較例4)
実施例2と同様に、水圧転写用フィルムHD4を用いて転写した結果、深み感、及び木質的照り感が共にない水圧転写体を得た。
Figure 2009234187
Figure 2009234187
以上の結果より、水圧転写フィルムとしてD1〜D7を使用した実施例1〜7は、深み感及び照り感を持つものが得られた。実施例2は、硬化性樹脂層として光輝性顔料が10%入った例であるが、標準光源(D65)下では、ややギラギラした視認性を有したため、深み感を△とした。ただし、自動車の内装等、やや遮光された中では、この程度の方が好ましい場合もある。
本発明の製造方法で得られる水圧転写体は、テレビ、ビデオ、エアコン、ラジオカセット、携帯電話、冷蔵庫等の家庭電化製品;パーソナルコンピューター、ファックスやプリンター等のOA機器;ファンヒーターやカメラなどの家庭製品のハウジング部分;テーブル、タンス、柱などの家具部材;バスタブ、システムキッチン、扉、窓枠などの建築部材;電卓、電子手帳などの雑貨;自動車内装パネル、自動車やオートバイの外板、ホイールキャップ、スキーキャリヤ、自動車用キャリアバッグなどの車内外装品;ゴルフクラブ、スキー板、スノーボード、ヘルメット、ゴーグルなどのスポーツ用品;広告用立体像、看板、モニュメントなどが挙げられ、曲面を有しかつ意匠性を必要とする成形品に特に有用に用いられ、極めて広い分野で使用可能である。

Claims (6)

  1. 水溶性もしくは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルムと、前記支持体フィルム上に設けた有機溶剤に溶解可能な転写層を有し、前記転写層が少なくとも、単層もしくは複数層からなる印刷層と、活性エネルギー線照射と加熱のどちらか一方またはその両方で硬化可能な硬化性樹脂層とを有する水圧転写用フィルムであって、
    前記単層もしくは複数層からなる印刷層の少なくとも1層及び前記硬化性樹脂層に光輝性顔料を含み、且つ該光輝性顔料を含む少なくとも2層の反射色が異なることを特徴とする、水圧転写用フィルム。
  2. 支持体フィルム/硬化性樹脂層/装飾層の順に積層されてなる請求項1に記載の水圧転写フィルム。
  3. 前記光輝性顔料を含む少なくとも2層の反射色の反射色が(ΔE*ab)で表され、その差が3以上である請求項1又は2に記載の水圧転写用フィルム。
  4. 前記印刷層の少なくとも3層が光輝性顔料を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
  5. 前記印刷層が木目柄を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の水圧転写用フィルムを、前記支持体フィルムを下にして水に浮かべ、活性化剤により前記転写層を活性化し、前記転写層を被転写体に転写し、前記支持体フィルムを除去し、転写層を乾燥し、前記転写層を活性エネルギー線照射と加熱の少なくとも一種で硬化させたことを特徴とする水圧転写体。
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