JPH1072795A - 高光沢メタリック調ペーパー - Google Patents

高光沢メタリック調ペーパー

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JPH1072795A
JPH1072795A JP22476596A JP22476596A JPH1072795A JP H1072795 A JPH1072795 A JP H1072795A JP 22476596 A JP22476596 A JP 22476596A JP 22476596 A JP22476596 A JP 22476596A JP H1072795 A JPH1072795 A JP H1072795A
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JP
Japan
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parts
coating layer
resin coating
metallic
acrylate
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Application number
JP22476596A
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English (en)
Inventor
Koji Sato
宏治 佐藤
Takaharu Miura
喬晴 三浦
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折れ目に亀裂が目立たない柔軟性があり、か
つ突起の発生がなく、表面平滑性に優れ、高い光沢を有
し、印刷適性を有し、キラキラしたメタリック調の金属
光沢を有する高光沢メタリック調ペーパーを提供。 【解決手段】 シート状基材と、その少なくとも一面
に、着色顔料含有電子線硬化性樹脂組成物の電子線硬化
体からなる内側樹脂被覆層、さらに前記内側樹脂被覆層
上に、メタリック顔料含有電子線硬化性樹脂組成物の電
子線硬化体からなる最外側樹脂被覆層を設け、前記電子
線硬化性不飽和有機化合物100重量部中に、分子量1
00〜400の直鎖状単官能アクリレートモノマーを5
〜30重量部含有し、かつ前記最外側樹脂被覆層を形成
する電子線硬化性不飽和有機化合物100重量部に対し
て、粒径20〜150μmの範囲内にあるメタリック顔
料を3〜15重量部含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はキラキラしたメタ
リック調を有し、かつ表面光沢および平滑度の高い電子
線硬化型高光沢メタリック調ペーパーに関するものであ
る。さらに詳しく述べるならば、本発明は、シート状基
材上に着色顔料を含有する電子線硬化樹脂からなる内側
樹脂被覆層と、メタリック顔料を含有する電子線硬化樹
脂からなる最外側樹脂被覆層とを有する高光沢メタリッ
ク調ペーパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、電子線硬化を利用し、紙やフィ
ルムのようなシート状基材上に高平滑性、高光沢性、耐
溶剤性など機能を持たせたシート状材料の開発が盛んに
行われている。
【0003】メタリック調を有するシート状材料は、テ
ープや表示板等に利用されている。このようなメタリッ
ク調シート状材料を得るには、塗料中にパール光沢を有
するパール顔料や、アルミ粉、金粉等を含有させ、紙や
フィルムに塗布して製造されている。また、パール顔
料、アルミ粉、金粉等をポリエチレン等に混練し、押し
出し成型機でフィルムを製造、あるいは紙にラミネート
してメタリック調シート状材料を得る方法が挙げられ
る。
【0004】しかし、前記の方法の問題点として、メタ
リック調を有する顔料(以下、メタリック顔料という)
は、所望の分散性が得られない。メタリック顔料のほと
んどは偏平な形態をしており、偏平な面が光を反射する
ことによりキラキラしたメタリック調を発現することか
ら、偏平な面がその含有層の表面と平行に入ることが好
ましいが、顔料の分散が良好な塗料であってもキラキラ
したメタリック調が得にくいことが問題である。また、
偏平なメタリック顔料を塗料に混合して製造する場合、
顔料が偏平な形態をしているため、突起が発生する問題
が生じる。
【0005】電子線硬化性樹脂を利用し、紙やフィルム
などのシート状基材上に電子線硬化樹脂層を設ける技術
において、ドラムキャスト法やフィルムキャスト法のよ
うな平滑な面を有する成型体を用いる方法が知られてい
る。例えば、特公昭55−10302号公報には、移動
するシート状基材上に電子線硬化性樹脂材料を塗布し、
この塗布液層に金属製ドラムを圧着し、シート状基材の
背面から電子線を照射して樹脂材料を硬化させた後、金
属製ドラムから剥離する方法、特公昭60−17105
号公報や特開昭59−206043号公報には、金属製
ドラム表面に電子線硬化性樹脂組成物を塗布し、シート
状基材の表面を貼り合わせた後、シート状基材の背面か
ら電子線を照射して塗布液層を硬化させた後、金属製ド
ラムから剥離する方法、特開平5−93984号公報に
は、成型体として金属製ドラムを用いてキャストする方
法において、シート状基材に電子線硬化性樹脂組成物を
塗布し、別に金属製ドラム表面に電子線硬化性樹脂組成
物を塗布し、第1の電子線照射装置で硬化後、前記シー
ト状基材と貼り合わせ、積層し、第2の電子線照射装置
で硬化後、金属製ドラム表面から剥離する方法などの技
術が開示されている。
【0006】前記のような電子線硬化方法を利用して、
メタリック調を有するシート状基材を得るには、電子線
硬化性不飽和有機化合物にメタリック調を有する偏平な
形状を有するパール顔料等を含有した塗料を塗布すれば
よい。しかし、キラキラした金属光沢を有するメタリッ
ク調は得にくく、また偏平な形状のメタリック顔料によ
る突起が発生するという問題があり、その対策として、
内側樹脂被覆層にメタリック顔料を含まず、着色顔料を
含有する着色電子線硬化樹脂被覆層を設け、最外側樹脂
被覆層に粒径20〜150μmであるメタリック顔料を
含有する電子線硬化樹脂被覆層を設けることにより、つ
まり2層を未硬化の状態で積層した後、硬化することに
より、前記問題を解決したが、硬化塗膜の柔軟性が不十
分なため、二つ折りした際に折り目に大きく亀裂が入る
という問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、二つ折り
にした場合に折れ目に亀裂が目立たない柔軟性があり、
かつ突起の発生がなく、表面平滑性に優れ、高い光沢お
よび印刷適性を有し、キラキラしたメタリック調の金属
光沢の電子線硬化樹脂被覆層を有する高光沢メタリック
調ペーパーを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明の高光沢メタリ
ック調ペーパーは、シート状基材と、その少なくとも一
面に、着色顔料を含有する電子線硬化性不飽和有機化合
物を主成分とする塗料組成物(以下、着色顔料含有電子
線硬化性樹脂組成物という)の電子線硬化体からなる内
側樹脂被覆層、さらに前記内側樹脂被覆層上に、メタリ
ック顔料および着色顔料を含有する電子線硬化性不飽和
有機化合物を主成分とする塗料組成物(以下、メタリッ
ク顔料含有電子線硬化性樹脂組成物という)の電子線硬
化体からなる最外側樹脂被覆層を設け、前記電子線硬化
性不飽和有機化合物100重量部中に、分子量100〜
400の直鎖状単官能アクリレートモノマーを5〜30
重量部含有し、かつ前記最外側樹脂被覆層を形成する電
子線硬化性不飽和有機化合物100重量部に対して、粒
径20〜150μmの範囲内にあるメタリック顔料を3
〜15重量部含有することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】 本発明の高光沢メタリック調ペ
ーパーの製造方法は、シート状基材の一面上に、着色顔
料含有電子線硬化性樹脂組成物から少なくとも1層の内
側塗布液層を形成し、別に、平滑な面を有する成型体表
面上にメタリック顔料含有電子線硬化性樹脂組成物から
最外側塗布液層を形成し、この最外側塗布液層と、前記
シート上基体の一面上の内側塗布液層とを前記成型体表
面上で、未硬化の状態で重ね合わせ、この重層体に電子
線照射を施して内側塗布液層と最外側塗布液層とを硬
化、接着し、その後、成型体表面から剥離し、それによ
ってシート状基材に隣接する少なくとも1層の内側樹脂
被覆層と、メタリック顔料を含有する最外側樹脂被覆層
とからなる積層構造を有する表面樹脂被覆層を形成す
る。
【0010】本発明は、最外側樹脂被覆層および内側樹
脂被覆層に用いる電子線硬化性不飽和有機化合物におい
て、電子線硬化性不飽和有機化合物組成分の全重量中、
5〜30重量部がラウリルアクリレート、メトキシトリ
エチレングリコールアクリレートのような分子量100
〜400の直鎖状単官能アクリレートモノマーを配合す
ることが、良好な柔軟性、およびメタリック顔料の良好
な分散性を得るためには好ましい。前記直鎖状単官能ア
クリレートモノマーの配合量が5重量部未満の場合に
は、良好な柔軟性が得られず、配合量が30重量部より
多い場合には、メタリック顔料の分散性が悪く、メタリ
ック顔料が沈降しやすくなり、ハジキ等の塗工欠陥が発
生し、電子線硬化性樹脂組成物の硬化性が低下すること
がある。分子量が400を越える単官能アクリレートモ
ノマーでは、メタリック顔料および着色顔料の分散性が
低下し、流動性が悪くなり塗工性が低下し、電子線硬化
性樹脂組成物の硬化性が低下する。分子量が100未満
では、単官能アクリレートモノマーが揮発するばかりで
なく、直鎖部が短く、架橋密度が高く、柔軟性が劣る。
【0011】本発明における分子量100〜400の直
鎖状単官能アクリレートモノマーとして、最外側樹脂被
覆層に用いる直鎖状単官能アクリレートモノマーには、
メタリック顔料との分散性が良好、かつ硬化後の最外側
樹脂被覆層が印刷適性を有するものが好ましい。内側樹
脂被覆層の直鎖状単官能アクリレートモノマーには、着
色顔料の分散性の良好なものが好ましい。また、直鎖状
単官能アクリレートモノマーは、オリゴマーを希釈する
能力が高いものが好ましく、塗料の粘度の低くなるもの
が好ましい。
【0012】前記直鎖状単官能アクリレートモノマーの
具体例としては、オクチルアクリレート(分子量18
4)、ラウリルアクリレート(分子量240)、ステア
リルアクリレート(分子量324)のような長鎖脂肪族
アクリレートや、ブトキシエチルアクリレート(分子量
172)、ブトキシトリエチレングリコールアクリレー
ト(分子量260)、エチルカルビトールアクリレート
(分子量188)、2−エトキシエチルアクリレート
(分子量144)、2−メトキシエチルアクリレート
(分子量130)、メトキシトリエチレングリコールア
クリレート(分子量218)、メトキシテトラエチレン
グリコールアクリレート(分子量262)などから選ば
れた少なくとも1種である分子量100〜400の電子
線硬化性不飽和有機化合物が使用可能である。
【0013】本発明の最外側樹脂被覆層および内側樹脂
被覆層に用いる電子線硬化性不飽和有機化合物におい
て、前記直鎖状単官能アクリレートモノマー以外の電子
線硬化性不飽和有機化合物としては、下記の化合物を例
示できる。最外側樹脂被覆層に用いる電子線硬化性不飽
和有機化合物には、メタリック顔料との分散性が良好で
あり、かつ硬化後の最外側樹脂被覆層が印刷適性を有す
るものが好ましい。内側樹脂被覆層の電子線硬化性不飽
和有機化合物には、着色顔料の分散性の良好なものが好
ましい。 (1)脂肪族、脂環族、および芳香族の、1〜6価のア
ルコールおよびポリアルキレングリコールのアクリレー
ト化合物類。 (2)脂肪族、脂環族、および芳香族の、1〜6価のア
ルコールにアルキレンオキサイドを付加させたもののア
クリレート化合物類。 (3)ポリアクリロイルアルキルリン酸エステル類。 (4)カルボン酸と、ポリオールと、アクリル酸との反
応生成物。 (5)イソシアネートと、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物。 (6)エポキシ化合物とアクリル酸との反応生成物。 (7)エポキシ化合物と、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物。 (8)ビニルエーテル化合物 (9)シリコーンアクリレート化合物 等を挙げることができる。
【0014】さらに具体的には、電子線硬化性不飽和有
機化合物として、ポリオキシエチレンエピクロルヒドリ
ン変性ビスフェノールAジアクリレート、ジシクロヘキ
シルアクリレート、エピクロルヒドリン変性ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ルジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオ
ペンチルグリコールジアクリレート、エチレンオキサイ
ド変性フェノキシ化リン酸アクリレート、エチレンオキ
サイド変性フタル酸アクリレート、ポリブタジエンアク
リレート、カプロラクタン変性テトラヒドロフルフリル
アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシア
ヌレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリス
リトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリ
レート、1,4−ブタジエンジオールジアクリレート、
ネオペンチルグリコールジアクリレート、およびネオペ
ンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジアクリ
レート、トリエチレングリコールジビニルエーテル、シ
クロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、ヒドロキ
シブチルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、プ
ロペニルエーテルプロピレンカーボネート、シリコーン
ジアクリレート、シリコーンヘキサアクリレートなどを
挙げることができる。本発明はこれらの電子線硬化性不
飽和有機化合物を単独あるいはこれらのうちの2種以上
を組み合わせて使用することができる。
【0015】本発明で使用するメタリック顔料は、通
常、偏平な形状をしており、表面樹脂被覆層に含有した
際、塗工面の表面反射光および内部反射光の合成により
キラキラしたメタリック調を発現することから、表面樹
脂被覆層中でメタリック顔料粒子が平行に並ぶ必要があ
る。表面樹脂被覆層が1層構造では、メタリック顔料粒
子が平行に並びにくく、メタリック感が出にくく、表面
樹脂被覆層が1層構造でメタリック調を出すためには、
多量のメタリック顔料を含有する必要があり、コスト高
となり、またメタリック顔料の多量添加により、粒径の
大きなメタリック顔料に起因する突起が発生し、この突
起を抑えるためには、塗工量を50g/m 2以上にする
必要があるため、さらにコスト高となる。
【0016】本発明での表面樹脂被覆層において、メタ
リック顔料含有電子線硬化性樹脂組成物の電子線照射に
よる硬化体からなるメタリック調を有する最外側樹脂被
覆層(以下、メタリック層という)と、着色顔料含有電
子線硬化樹脂組成物の電子線照射による硬化体からな
り、所望の色に着色した内側樹脂被覆層(以下、着色層
という)からなるものである。
【0017】メタリック層中のメタリック顔料の配合量
は、電子線硬化性不飽和有機化合物100重量部に対し
て、3〜15重量部が好ましく、5〜10重量部がより
好ましい。15重量部より多いと、メタリック顔料によ
る突起の発生が多くなり、3重量部未満では、メタリッ
ク調が出にくくなる。メタリック層中の着色顔料の配合
量は、電子線硬化性不飽和有機化合物100重量部に対
して、5重量部以下が好ましく、3重量部以下がより好
ましい。5重量部より多いと、色が濃すぎて、メタリッ
ク調が低下する。メタリック調を高めるには、着色顔料
を配合しないことが好ましい。
【0018】本発明に用いられるメタリック顔料として
は、マイカの表面を酸化チタンのような高屈折率の金属
酸化物で被覆したパール顔料や、アルミ粉、金粉、鉄
粉、チタン粉等の微細な金属粉や、薄いフィルムにアル
ミを真空蒸着し、微細に裁断した微小片などの偏平な形
状をしている顔料を用いることができる。メタリック顔
料は、粒径が20〜150μmの範囲内であることが好
ましく、30〜100μmの混合物であることがより好
ましい。粒径範囲が20〜150μmより小さいとメタ
リック調が得られず、粒径範囲が20〜150μmより
大きい場合には、突起の発生が問題となることがある。
【0019】着色層の着色顔料の配合量は、電子線硬化
性不飽和有機化合物100重量部に対して、10重量部
以下が好ましく、5重量部以下がより好ましい。10重
量部より多く配合しても、着色層の色がほとんど変わら
ないうえ、電子線硬化性樹脂組成物の塗料粘度が高くな
るため好ましくない。一方、着色顔料を配合しない場合
には、メタリック層中に着色顔料を配合する必要があ
る。ただし、無彩色のメタリック調ペーパーを作る場合
には、メタリック層および着色層の両層に着色顔料を配
合しないこともある。
【0020】本発明に用いられる着色顔料は、特に限定
はないが、電子線硬化性不飽和有機化合物との分散性が
良好なものが好ましい。例えば、群青、紺青、二酸化チ
タン、チタンニウムイエロー、モリブデン赤などの無機
顔料、アゾ顔料、フタロシアニンブルー、ファナールレ
ーキ、タンニンレーキ、カタノール、タモールレーキ、
イソインドリン、ペリノン、ペリレンなどの有機顔料な
どが挙げられる。
【0021】メタリック顔料を電子線硬化性不飽和有機
化合物中に分散するには、カウレスディソルバー、ホモ
ミキサーなどのメタリック顔料が細かく粉砕されない分
散機が好ましい。
【0022】着色顔料を電子線硬化性不飽和有機化合物
に分散するには、3本ロールミル、2本ロールミル、サ
ンドグラインダーおよび超音波分散機などを使用するこ
とができる。
【0023】本発明の表面樹脂被覆層において、最外側
樹脂被覆層であるメタリック層と、内側樹脂被覆層であ
る着色層との積層および硬化条件は、最外側塗布液層を
成型体の表面上に塗布し、一方、内側塗布液層はシート
状基材上に塗布し、それぞれ未硬化の状態で積層し、そ
の後、電子線照射により硬化させることによって、キラ
キラしたメタリック調が高く、メタリック顔料による突
起が少なく、また着色顔料の凝集が少なく、表面が平滑
で、かつ光沢の高いメタリック調ペーパーを得ることが
できる。
【0024】本発明における最外側塗布液層を、内側塗
布液層と積層する前に電子線硬化する方法があるが、キ
ラキラしたメタリック調が出にくく、メタリック顔料に
よる突起が発生しやすく、さらに、前記着色層中の着色
顔料の凝集が見られる。また、内側塗布液層を、最外側
塗布液層と積層する前に電子線硬化する方法も考えられ
るが、突起、凝集の問題が発生し、最外側樹脂被覆層中
に偏平なメタリック顔料が、樹脂被覆層表面に平行に並
びにくいため、キラキラしたメタリック調が得にくい。
【0025】すなわち本発明における表面樹脂被覆層で
は、成型体として成型シートを用いるフィルムキャスト
法、あるいは金属製ドラムを用いるドラムキャスト法な
どの成型体表面を利用することにより優れた平滑性およ
び光沢性が得られるが、下記の(3)の方法でのみで良
好なキャスト表面が得られる。下記(1)、(2)、
(4)の方法ではキラキラしたメタリック調の光沢が得
られにくく、メタリック顔料による突起が発生する。 (1)シート状基材表面にメタリック顔料含有電子線硬
化性樹脂組成物を塗布し、成型体の表面に貼り合わせ、
電子線を照射し、硬化させ、成型体表面より剥離する。 (2)成型体表面にメタリック顔料含有電子線硬化性樹
脂組成物を塗布し、シート状基材と貼り合わせて、電子
線を照射し、硬化させ、成型体表面より剥離する。 (3)シート状基材表面上に着色顔料含有電子線硬化性
樹脂組成物を塗布し、一方、成型体表面にメタリック顔
料含有電子線硬化性樹脂組成物を塗布し、貼り合わせ
て、電子線を照射し、硬化し、成型体表面より剥離す
る。 (4)シート状基材表面上に着色顔料含有電子線硬化性
樹脂組成物を塗布して内側塗布液層を形成し、一方、成
型体表面にメタリック顔料含有電子線硬化性樹脂組成物
を塗布して最外側塗布液層を形成し、電子線照射し、硬
化後、前記内側塗布液層と貼り合わせて、別の電子線照
射装置にて電子線照射し、硬化し、成型体表面より剥離
する。
【0026】また、電子線の照射は、成型用シート状基
体を用いた場合は、成型用シート状基体の背面より照射
してもよく、シート状基材の背面より照射してよい。金
属製ドラムの場合は、シート状基材の背面より電子線照
射される。
【0027】本発明に係るメタリック層の被覆量は、1
0〜30g/m2が好ましく、さらに好ましくは15〜
20g/m2である。被覆量が10g/m2未満の場合
は、メタリック顔料による突起およびストリークの発生
が見られ、表面が荒れる。また被覆量には、特に上限は
ないが、被覆量が30g/m2を越えると、突起の発生
はほとんどなくなるが、高価な電子線硬化性不飽和有機
化合物が多量に必要となるため、コストが高くなる。
【0028】また、本発明にかかる着色層の被覆量は、
10〜30g/m2が好ましい。さらに好ましくは、1
5〜20g/m2である。被覆量が10g/m2未満の場
合は、着色効果が発現しにくくなるばかりでなく、メタ
リック顔料による突起の発生を防止する内側樹脂被覆層
の効果が発現しにくくなり、突起が多くなる。また、被
覆量が30g/m2を越えると、突起の発生はほとんど
なくなるが、着色効果が飽和するばかりでなく、高価な
電子線硬化性不飽和有機化合物が多量に必要となるた
め、コスト高となる。
【0029】本発明のシート状基材は、特にその素材を
限定するものではない。例えば、上質紙、コート紙、キ
ャストコート紙、アート紙などの紙基体、合成紙、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリ塩化ビニルなどのフィルム状の合成樹脂シー
ト、ポリエチレンのようなポリオレフィン樹脂で片面あ
るいは両面にラミネートを施したラミネート紙、また紙
基体を使用する場合は、別途、電子線硬化性樹脂組成物
の浸透を防止するため、ポリビニルアルコールのような
バリアー剤でアンダーコート層を設けてもよい。
【0030】金属製ドラムは、その材質形状を特に限定
するものではないが、ステンレススチール、銅、クロム
等で鏡面仕上げされた平滑な周面を有しているものが好
ましい。さらに必要に応じて硬化した樹脂被覆層の剥離
を容易にするために、金属製ドラムの表面にシリコーン
オイルやワックスなどの剥離助剤を供給することもでき
る。
【0031】成型面提供用材料として使用するシート状
基体は、その材質形状を限定するものではないが、具体
的には紙、プラスチック、布、不織布、またはアルミニ
ウム箔のような金属箔等の比較的厚さの薄いものが好ま
しい。厚くなると柔軟性が乏しくなり、貼り合わせや剥
離の工程で折れ曲がりやすくなる。また、成型体として
使用するシート状基体の表面は、平滑な面が好ましい。
また、表面は、硬化した樹脂被覆層の剥離を容易にする
ために、その表面にシリコーンやワックスなどの剥離助
剤を供給してもよい。さらにシート状基体の表面に適宜
の処理、例えばシリコーン処理のような剥離処理を施し
て、硬化した樹脂被覆層の剥離を容易にしてもよい。成
型体として使用するシート状基体は、エンドレスベルト
状に加工して使用しても差し支えない。成型体として使
用するシート状基体は、繰り返して使用することもでき
るが、度重なる電子線照射による衝撃はシート状基体を
劣化させるため、その繰り返しの回数には限度がある。
【0032】成型面提供用シート状基体あるいは金属製
ドラム表面は、JIS B 0601に基づく最大高さ
の最大値表示で0.4S以下、すなわち0μmRmax≦
0.4S≦0.4μmRmaxであることが好ましい。
【0033】本発明の製造方法において、メタリック顔
料含有電子線硬化性樹脂組成物および着色顔料含有電子
線硬化性樹脂組成物の塗布方法には制限がなく、例えば
バーコート法、ロールコート法、エアードクターコート
法、ブレードコート法、スクイズコート法、エアーナイ
フコート法、リバースロールコート法、グラビアコート
法、トランスファーコート法、ファウンテンコート法、
あるいはスリットダイコート法等の方法を用いることが
できる。特に金属製ドラムの表面を成型体表面として使
用する場合には、成型体表面に傷を付けないための配慮
からゴムロールを使用するロールコート法あるいはオフ
セットグラビアコート法が用いられ、さらには非接触タ
イプのファウンテンコーターやスリットダイコーターが
好ましい。
【0034】本発明に用いられる電子線照射装置は、特
にその方式を限定するものではなく、例えばバンデグラ
ーフ型スキャニング方式、ダブルスキャニング方式、お
よびカーテンビーム方式等の電子線照射装置を使用する
ことができ、これらの中でも比較的安価で大出力の得ら
れるカーテンビーム方式のものが有効に用いられる。
【0035】電子線照射の際の加速電圧は100〜30
0kV程度が好ましい。電子線の透過率を上げるため、
200kV以上の方がより好ましい。電子線の吸収線量
は、電子線硬化性不飽和有機化合物に所望の硬化を施す
ことができるものであればよく、特に限定するものでは
ないが、一般的には、0.1〜6Mradであり、好ま
しくは0.2〜4Mradである。吸収線量が0.1M
rad未満の場合には、電子線照射による電子線硬化性
樹脂組成物の硬化が不十分にあることがある。また吸収
線量が6Mradを越えると、電子線の衝撃によりシー
ト状基材を劣化させたり、変色させることがあり、エネ
ルギーの無駄でもある。
【0036】電子線照射時における雰囲気中の酸素濃度
は500ppm以下であることが好ましい。酸素濃度が
500ppmを越えると、酸素が重合反応の抑制剤とし
て働き、電子線硬化性樹脂組成物の硬化が不十分になる
ことがある。また、酸素濃度を下げる目的で窒素ガス等
の不活性ガスを使用することが好ましい。
【0037】
【実施例】 本発明を下記実施例により、さらに詳しく
説明する。しかし、これらは本発明の範囲を限定するも
のではない。なお、実施例および比較例中の「部」は、
特に指定しない限り、「重量部」を表す。
【0038】実施例1 下記組成の電子線硬化性樹脂組成物を3本ロールミルで
分散して内側樹脂被覆層用組成物1を調製した。 組成物1(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 20部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 30部 青着色顔料(群青) 3部
【0039】別に下記組成の電子線硬化性樹脂組成物を
カウレスディソルバーで1時間混合分散させて最外側樹
脂被覆層用組成物2を調製した。 組成物2(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 20部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 30部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物1 103部
【0040】組成物1を、キャストコート紙(商標:ミ
ラーコートゴールド、坪量127.9g/m2、新王子
製紙製)のキャストコート表面上に、15g/m2とな
るように、リバースロールコーターを用いて塗布し、内
側塗布液層を形成し、一方、前記組成物2を、成型体表
面である周面が鏡面を有する金属製ドラムの周面上に、
15g/m2になるようにオフセットグラビアコーター
で塗布し、最外側塗布液層を形成し、前記内側塗布液層
と最外側塗布液層を未硬化の状態で、金属製ドラム上の
ニップロールで貼り合わせ、キャストし、電子線照射装
置により加速電圧300kV、吸収線量3Mradの条
件でキャストコート紙の背面より電子線照射し、前記内
側塗布液層と最外側塗布液層の重層体を硬化し、その
後、リリースロールを介して剥離し、メタリック調ペー
パーを得た。
【0041】このメタリック調ペーパーの柔軟性、突
起、キラキラしたメタリック感、光沢度を下記の方法で
評価した。その評価した結果を、表1に示した。 1.柔軟性は、横2cm×縦15cm四方の紙片を横巾
方向を起点に二つ折りに折曲げて、折曲げた横巾2cm
の部分の亀裂の大きさの状態を官能評価。この評価を5
回繰り返し亀裂の大きさの平均で評価。 ○ :亀裂なし △○:30%未満の亀裂 △ :30〜60%の ×△:60〜90%の亀裂 × :90〜100%の亀裂 2.突起は、10cm×10cm四方の中の突起の数で
評価。 3.キラキラしたメタリック感は目視による官能評価。 ○:5m離れても、キラキラしたメタリック感が見られ
るもの △:5m離れたら、キラキラしたメタリック感が見られ
ないもの ×:30cmの距離でも、キラキラしたメタリック感が
みられないもの 4.光沢度は、JIS Z 8741に基づき日本電色
製光沢度計VGS−1Dを用いて、60度鏡面光沢度を
測定した。
【0042】実施例2 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物3と最外側樹脂
被覆層用組成物の組成物4を実施例1と同様に調製して
メタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に結果
を示した。 組成物3(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 28部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 22部 青着色顔料(群青) 3部
【0043】 組成物4(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 28部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 22部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物3 103部
【0044】実施例3 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物5と最外側樹脂
被覆層用組成物の組成物6を実施例1と同様に調製して
メタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に結果
を示した。 組成物5(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 8部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 42部 青着色顔料(群青) 3部
【0045】 組成物6(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 8部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 42部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物5 103部
【0046】実施例4 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物7と最外側樹脂
被覆層用組成物の組成物8を実施例1と同様に調製して
メタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に結果
を示した。 組成物7(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 35部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 30部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 35部 青着色顔料(群青) 3部
【0047】 組成物8(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 35部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業製) ラウリルアクリレート 30部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 35部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物7 103部
【0048】実施例5 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物9と最外側樹脂
被覆層用組成物の組成物10を実施例1と同様に調製し
てメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に結
果を示した。 組成物9(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 45部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 10部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 45部 青着色顔料(群青) 3部
【0049】 組成物10(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 45部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 10部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 45部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物9 103部
【0050】実施例6 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物11と最外側樹
脂被覆層用組成物の組成物12を実施例1と同様に調製
してメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に
結果を示した。 組成物11(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) メトキシトリエチレングリコールアクリレート 20部 (商標:MTG−4、分子量218、共栄社油脂社製) モルホリンアクリレート 30部 青着色顔料(群青) 3部
【0051】 組成物12(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) メトキシトリエチレングリコールアクリレート 20部 (商標:MTG−4、分子量218、共栄社油脂社製) モルホリンアクリレート 30部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物11 103部
【0052】比較例1 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物13と最外側樹
脂被覆層用組成物の組成物14を実施例1と同様に調製
してメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に
結果を示した。 組成物13(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 33部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 17部 青着色顔料(群青) 3部
【0053】 組成物14(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 33部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 17部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物13 103部
【0054】比較例2 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物15と最外側樹
脂被覆層用組成物の組成物16を実施例1と同様に調製
してメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に
結果を示した。 組成物15(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 4部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 46部 青着色顔料(群青) 3部
【0055】 組成物16(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 4部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 46部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物15 103部
【0056】比較例3 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物17と最外側樹
脂被覆層用組成物の組成物18を実施例1と同様に調製
してメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に
結果を示した。 組成物17(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) モルホリンアクリレート 50部 青着色顔料(群青) 3部
【0057】 組成物18(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) モルホリンアクリレート 50部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物17 103部
【0058】比較例4 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物19と最外側樹
脂被覆層用組成物の組成物20を実施例1と同様に調製
してメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に
結果を示した。 組成物19(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 40部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 10部 青着色顔料(群青) 3部
【0059】 組成物20(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 40部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 10部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物19 103部
【0060】比較例5 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物21と最外側樹
脂被覆層用組成物の組成物22を実施例1と同様に調製
してメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に
結果を示した。 組成物21(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 30部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 40部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 30部 青着色顔料(群青) 3部
【0061】 組成物22(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 30部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 40部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 30部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物21 103部
【0062】比較例6 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物23と最外側樹
脂被覆層用組成物の組成物24を実施例1と同様に調製
してメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に
結果を示した。 組成物23(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 20部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 30部 青着色顔料(群青) 3部
【0063】 組成物24(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 20部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 30部 パール顔料 40部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物23 103部
【0064】比較例7 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物25と最外側樹
脂被覆層用組成物の組成物26を実施例1と同様に調製
してメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に
結果を示した。 組成物25(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 20部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 30部 青着色顔料(群青) 3部
【0065】 組成物26(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 20部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 30部 パール顔料 2部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物25 103部
【0066】比較例8 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物27と最外側樹
脂被覆層用組成物の組成物28を実施例1と同様に調製
してメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に
結果を示した。 組成物27(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) 1,9−ノナンジオールジアクリレート 20部 (2官能モノマー、分子量268) モルホリンアクリレート 30部 青着色顔料(群青) 3部
【0067】 組成物28(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) 1,9−ノナンジオールジアクリレート 20部 (2官能モノマー、分子量268) モルホリンアクリレート 30部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物27 103部
【0068】比較例9 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物29と最外側樹
脂被覆層用組成物の組成物30を実施例1と同様に調製
してメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に
結果を示した。 組成物29(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ポリプロピレングリコールメタクリレート 20部 (商標:ブレンマーPP−500、分子量608、日本油脂社製) モルホリンアクリレート 30部 青着色顔料(群青) 3部
【0069】 組成物30(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ポリプロピレングリコールメタクリレート 20部 (商標:ブレンマーPP−500、分子量608、日本油脂社製) モルホリンアクリレート 30部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物29 103部
【0070】比較例10 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物31と最外側樹
脂被覆層用組成物の組成物32を実施例1と同様に調製
してメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に
結果を示した。 組成物31(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 20部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 30部 青着色顔料(群青) 3部
【0071】 組成物32(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) ラウリルアクリレート 20部 (商標:サートマーSR−335、分子量254、サートマー社製) モルホリンアクリレート 30部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン163、粒径範囲40〜200μm、メルク社製) 組成物31 103部
【0072】比較例11 下記の内側樹脂被覆層用組成物の組成物33と最外側樹
脂被覆層用組成物の組成物34を実施例1と同様に調製
してメタリック調ペーパーを作製し、評価した。表1に
結果を示した。 組成物33(内側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) メトキシトリエチレングリコールアクリレート 35部 (商標:MTG−4、分子量218、共栄社油脂社製) モルホリンアクリレート 15部 青着色顔料(群青) 3部
【0073】 組成物34(最外側樹脂被覆層用) 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 50部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) メトキシトリエチレングリコールアクリレート 35部 (商標:MTG−4、分子量218、共栄社油脂社製) モルホリンアクリレート 15部 パール顔料 25部 (商標:イリオジン153、粒径範囲30〜100μm、メルク社製) 組成物33 103部
【0074】
【表1】
【0075】実施例1〜6により得られたメタリック調
ペーパーは、いずれも所望の柔軟性を有し、突起の発生
がなく、メタリック感があり、高光沢である。
【0076】単官能アクリレートモノマーを30重量部
より多く配合した場合(比較例1、4、5、11)、塗
工時にハジキの発生や電子線硬化性が低下したり、塗膜
の光沢が低下し、成型面からの剥離性が劣る。一方、単
官能アクリレートモノマーが5重量部未満の場合(比較
例2、3)および2官能アクリレートモノマーの場合
(比較例8)には、所望の柔軟性が得られなかった。ま
た分子量が400より大きい単官能アクリレートモノマ
ーを使用した場合(比較例9)には、電子線硬化性が低
下し、塗膜の光沢が低下した。
【0077】メタリック顔料を15重量部より多く配合
した場合(比較例6)や、粒径範囲が20〜150μm
より大きいメタリック顔料の混合物を使用した場合(比
較例10)には、突起が発生する。一方、メタリック顔
料が3重量部未満の場合(比較例7)には、メタリック
感がなく、メタリック調ペーパーが得られない。
【0078】
【発明の効果】 本発明の高光沢メタリック調ペーパー
は、柔軟性があり、突起がなく、キラキラしたメタリッ
ク調の金属光沢を有し、表面平滑性に優れ、高光沢度か
つ印刷適性を有するものであり、実用上、極めて有用な
ものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基材と、その少なくとも一面
    に、着色顔料を含有する電子線硬化性不飽和有機化合物
    を主成分とする塗料組成物の電子線硬化体からなる内側
    樹脂被覆層、さらに前記内側樹脂被覆層上に、メタリッ
    ク顔料および着色顔料を含有する電子線硬化性不飽和有
    機化合物を主成分とする塗料組成物の電子線硬化体から
    なる最外側樹脂被覆層を設けた高光沢メタリック調ペー
    パーにおいて、前記内側樹脂被覆層および最外側樹脂被
    覆層を形成する前記電子線硬化性不飽和有機化合物10
    0重量部中に、分子量100〜400の直鎖状単官能ア
    クリレートモノマーを5〜30重量部含有し、かつ前記
    最外側樹脂被覆層を形成する電子線硬化性不飽和有機化
    合物100重量部に対して、粒径20〜150μmの範
    囲内にあるメタリック顔料を3〜15重量部含有するこ
    とを特徴とする高光沢メタリック調ペーパー。
  2. 【請求項2】 前記直鎖状単官能アクリレートモノマー
    が、オクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、ス
    テアリルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、
    ブトキシトリエチレングリコールアクリレート、エチル
    カルビトールアクリレート、2−エトキシエチルアクリ
    レート、2−メトキシエチルアクリレート、メトキシト
    リエチレングリコールアクリレート、メトキシテトラエ
    チレングリコールアクリレートから選ばれた少なくとも
    1種である請求項1記載の高光沢メタリック調ペーパ
    ー。
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