JP2009234077A - 混練機、ゴム混練方法及びタイヤの製造方法 - Google Patents

混練機、ゴム混練方法及びタイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エコタイヤに使用されるゴム材料の石油外資源率の低下を抑制する。
【解決手段】軸中心線Cを平行とし、かつ互いに回転駆動しうる一対の混練ローター2と、混練ローター2を内部に収容するとともに、混練ローター2の軸方向両端部を、回転自在に枢支する軸受部4を具えた混練ケース3とを有する混練機1である。混練機1は、軸受部4に、石油外資源からなる潤滑油が用いられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、石油外資源率を高めたゴム材料等に適した混練機、ゴム混練方法及びタイヤの製造方法に関する。
例えば、加硫後のゴムに所望の物性を付与するために、原料ゴムを可塑化しかつゴム中に添加剤を均一に分散させるための混練作業が行われる。このような混練作業には、ゴム材料が投入された混練ケース内で一対の混練ローターを回転駆動させる二軸密閉式の混練機が多用される(例えば、下記特許文献1参照)。
また、前記混練機は、前記混練ケースに混練ローターの軸方向両端部を枢支する軸受部が設けられる。従来、この軸受部には、ミネラルオイル等の石油資源からなる潤滑油が供給されており、混練工程中の混練ロータと軸受部との摩擦を軽減させることが行われている。
特開2000−167372号公報
近年、地球環境問題が重視され、例えば、ゴム材料中の石油外資源率を高めたタイヤ(以下、「エコタイヤ」ということがある。)に注目が集まっている。このようなエコタイヤは、例えば、合成ゴムの全部乃至主要部が天然ゴムに置き換えられており、また添加剤にも石油外資源由来のものが多く用いられている。
しかしながら、このようなゴム材料を上述の混練機で混練した場合、石油資源からなる前記潤滑油の一部が、混練工程中に混練ケース内に進入し、混練中のゴム材料に練りこまれることがある。このため、エコタイヤの材料ゴム中の石油外資源率が低下するという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、混練ローターの軸方向両端部を回転自在に枢支する軸受部に、石油外資源からなる潤滑油を用いることを基本として、例えば、エコタイヤに使用されるゴム材料の石油外資源率の低下を抑制しうる混練機、ゴム混練方法及びタイヤの製造方法を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、軸中心線を平行としかつ互いに回転駆動しうる一対の混練ローターと、前記混練ローターを内部に収容するとともに前記混練ローターの軸方向両端部を回転自在に枢支する軸受部を具えた混練ケースとを有する混練機であって、前記軸受部に、石油外資源からなる潤滑油を用いたことを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記潤滑油は、植物性油脂からなる請求項1に記載の混練機である。
また請求項3記載の発明は、前記植物性油脂は、なたね油、パーム油又はヤシ油からなる請求項2に記載の混練機である。
また請求項4記載の発明は、軸中心線を平行としかつ互いに回転駆動しうる一対の混練ローターを内部に収容する混練ケースに、ゴム材料及び添加剤を投入して混練するゴム混練方法であって、前記混練ローターの軸方向両端部を回転自在に枢支する前記混練ケースの軸受部に、石油外資源からなる潤滑油を供給しながら混練することを特徴とする。
また請求項5記載の発明は、請求項4に記載されたゴム混練方法で練られたゴムを用いてタイヤを製造することを特徴とする。
本発明の混練機は、混練ローターの軸方向両端部を回転自在に枢支する混練ケースの軸受部に、石油外資源からなる潤滑油が用いられる。従って、潤滑油が混練ケース内に進入しても、混練中のゴム材料の石油外資源率の低下を防止できる。従って、本発明は、エコタイヤの製造に用いられるゴム材料の混練に特に適した混練機及び混練方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は本実施形態の混練機1の要部断面図、図2はその軸受部の拡大図である。図において、混練機1は、床面に載置される基台1Aと、該基台1Aの両側から立ち上がる一対の支持フレーム1Bと、該支持フレーム1Bに固着された混練ケース3と、該混練ケース3内に収容された一対の混練ローター2とを有する。
前記混練ローター2は、軸中心線Cを平行としかつ互いに回転駆動しうる一対のものからなる(なお、一対の混練ローター2は、図1の紙面と直角方向に並設されているため、図では手前側しか見えない。)。また、混練ローター2は、円柱状の表面を有する基部5と、該基部5の表面から突出して螺旋状にのびる翼部6とを含んでいる。なお混練ローター2の基部5は、両端が同一円形をなしかつ軸方向の中間部分がくびれたような単葉双曲面で形成されたものでもよい。
前記翼部6は、基部5の外周面5aから半径方向に突出してなり、該基部5の端部を始端Sとして螺旋状に軸方向にのびるとともに、本実施形態では基部5の非端部にて途切れた終端Eを有するものが例示される。なお、この翼部6の始端Sは、図1に示されるように、側壁部3Bの内面3Biから小隙間を介して配される。また翼部6は、互いに連続しない第1の翼部6A及び第2の翼部6Bを含む。第1の翼部6Aと第2の翼部6Bとは、前記始端Sと前記終端Eとの間の軸方向長さを異ならせてもよく、また、螺旋の向きを逆として形成された、いわゆる長翼反転型としてもよい。
混練ローター2の両側には、本実施形態では基部5よりも小径をなして軸方向外側にのびる支軸7が一体に設けられる。該支軸7は、混練ケース3を貫通してさらに外側にのび、支持フレーム1Bに設けられた主軸受装置19で回転自在に支承される。なお、支軸7の一端には、図示しない駆動モータや伝導手段などが連係される。これにより、混練ローター2が所定の向きに回転駆動される。
前記混練ケース3は、混練ローター2の半径方向外側を覆う筒状壁3Aと、混練ローター2の軸方向両側に配された側壁部3Bとによって形成される。なお、前記筒状壁3Aの断面(混練ローター2の軸方向と直角な断面)は、慣例に従い、並置された一対の混練ローター2を囲むように断面略ひょうたん状に形成される。
また、混練ケース3の前記側壁部3Bには、前記混練ローター2の支軸7を回転自在に支持しうる軸受部4が設けられる。
図2に拡大して示されるように、前記軸受部4は、支軸7の外面に接触するシールリング8と、該シールリング8を混練ローター2の軸方向内側で支持する内のホルダー部9と、該シールリング8を内のホルダー部9との間で把持する外のホルダー部10とを含んで構成される。
前記内のホルダー部9は、混練ケース3の側壁部3Bに、支軸7よりも僅かに大きい内径を有する内面9sを有する。また、側壁部3Bには、この内のホルダー部9の外側に入隅状に切り欠かれた凹部18が形成され、該凹部18にシールリング8が配されている。
前記シールリング8は、例えばゴム又はエラストマー等の柔軟な弾性体からなり、凹部18の内面18aに取付けられる基体8aと、該基体8aから支軸7に向かってのび、かつ軸方向に離間して設けられる1対のリップ部8b、8bとを含んで構成される。また、本実施形態の基体8aには、1対のリップ部8b、8b間を半径方向に貫通してのびる孔部hが設けられる。これについて後で述べる。
前記リップ部8bは、例えば基体8aから支軸7に向かって厚さを減じたフィン状をなし、その先端部は支軸7の外面に常時接触するように径方向の長さが調節されている。本実施形態では、リップ部8bの先端は、支軸7の表面に接して混練ケース3側へとわずかに弾性変形した状態で利用される。内のホルダー部9の内面9sと支軸7の外周面との間には微小隙間Fが形成されるので、混練ケース3内部で練られたゴムはその圧力によってこの微小隙間Fから外部へとはみ出そうとする。しかし、リップ部8bは、このような混練中のゴムのはみ出しを防ぎ、混練ケース3内部を実質的に密閉状態に保持しうる。
前記外のホルダー部10は、前記支軸7よりも僅かに大きい内径を有したリング状のプレートからなり、内のホルダー部9との間でシールリング8を挟むように側壁部3Bにボルト等を用いて固着される。これにより、シールリング8が凹部18内に脱着不能に固定される。なお、混練ケース3は、内のホルダー部9及び外のホルダー部10がともに混練ケース3の軸中心線と芯合わせされた状態で前記支持フレーム1Bに固着されている。
また、本実施形態の軸受部4には、該軸受部4に潤滑油を供給しうる給油装置11が接続されている。該給油装置11は、潤滑油を格納するととも容器状の本体部11aと、潤滑油の残量を外部から確認可能な例えば透明ガラスからなる計量窓11bと、本体部11aの上部に脱着自在に取り付けられかつ取り外しにより前記本体部11aへの潤滑油の補給を可能とする蓋部11cとを含んで構成される。
また、前記本体部11aの下方に設けられた開口部11oは、エルボ等の継手12を介して混練ケース3の側壁部3Bに設けた油流路16に接続される。該油流路は、軸方向にのびた後、略直角かつ下方に折れ曲がり、前記シールリング8の孔部hに接続されている。従って、このような給油装置11では、本体部11aに蓄えられた潤滑油を、重力を利用して又は支軸7の回転に伴う空間Spの圧力低下などを利用して継手12、油流路16、孔部hを経由して、1対のリップ部8b、8bと支軸7とで囲まれる環状の空間Spへと自然給油できる。
また、本体部11aに、高圧空気源Vを、圧力調整弁や圧力計を介して接続し、本体部11a内を昇圧させることにより、前記空間Sp内に潤滑油を強制給油することもできる。この場合、リップ部8bの先端部は容易に弾性変形するため、空間Spに供給された潤滑油は、支軸7とリップ部8bとの間から混練ケース3内ににじみ出させることができる。このような潤滑剤の流れは、混練ケース3内のゴムや添加剤、とりわけシリカ等の硬質の添加剤が、前記内のホルダー部9の微小隙間F内に滞留するのを防ぎ、支軸の摩耗損傷などを効果的に防止するのに役立つ。なお、本体部11aには、空間Sp内の潤滑油の圧力を調節するために、手動又は自動のピストン(図示省略)などを設けて潤滑油を強制給油しても良い。
混練機1による混練工程は、先ず、混練ケース3に、ゴムポリマー及びシリカ等の補強材や各種の添加剤等を含む原料が投入され、次に、混練ローター2が互いに逆向きに回転させられる。これにより、ゴムポリマーは、混練ローター2の翼部6によるせん断力による擦り潰し作用等を受ける。また、原料ゴムは、翼部6によって、混練ローター2の軸方向への往復移動を繰り返しながら混練され、添加剤等が均一に分散される。
混練工程中、例えばシリカ等の硬質で微小な添加剤等が混練ケース3の内部から軸受部4へ進入することがある。しかし、本実施形態の混練機1では、混練工程中、混練ケース3の前記軸受部4には、給油装置11からの潤滑油が自然又は強制的に供給される。このため、内のホルダー部9と支軸7との間に進入したシリカ等は、潤滑油とともに混練ケース3の内部へと押し戻される。これにより、本実施形態の混練機1は、混練工程中に、軸受部4と支軸7との間に添加剤等が残留し続け、支軸7を摩耗損傷させるといった不具合を抑制しうる。
また、前記混練ケース3の軸受部4の潤滑油には、石油外資源からなる油脂が用いられる。石油外資源からなる潤滑油としては、例えば、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、ヤシ油、落花生油、ロジン、パインオイル、パインタール、トール油、コーン油、こめ油、ごま油、オリーブ油、ひまわり油、パーム核油、椿油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、サフラワー油又は桐油などの植物性油脂が好ましい。これらの植物性油脂は、ミネラルオイルなどの石油資源からなる潤滑油と同等ないしそれ以上の優れた潤滑性能を発揮でき、軸受部4及び支軸7の摩耗をより効果的に抑制しうる点で好ましい。とりわけ、供給量、価格および潤滑性能の観点から、なたね油、パーム油又はヤシ油が好ましい。
このような石油外資源からなる潤滑油は、混練工程中、軸受部4に連続して又は間欠的に供給されるので、混練ケース3の内部のゴム材料中に混入して練り込まれる。しかしながら、本実施形態の潤滑油は、石油外資源からなるため、該潤滑油がゴム材料に練りこまれても、その石油外資源率が低下することはない。従って、本実施形態の混練機1は、エコタイヤの製造に用いられるゴム材料の混練に特に適する。
1混練工程において、ゴム材料中に潤滑油が練り込まれる量、即ち潤滑油が混練ケース3の内部に進入する量については特に限定されないが、ゴムポリマー100質量部に対して0.5〜1.0質量部が好ましい。前記潤滑油の量が0.5質量部未満の場合、これは軸受部4への給油量の不足を意味し、支軸7と内のホルダー部9の内面9sとの間に摩耗が生じやすくなる。逆に、潤滑油の前記量が1.0質量部を超えると、ゴム材料に余分な植物性油脂を配合させるおそれがあり、ひいてはその物性などを変化させるおそれがある。このような観点により、1工程あたりのゴム材料中に潤滑油が練り込まれる量は、ゴム材料全体に対して好ましくは0.6質量部以上、より好ましくは0.7質量部以上が望ましく、また、0.9質量部以下、より好ましくは、0.8質量部以下であることが望ましい。
そして、混練されたゴム材料を用いて、常法に従いタイヤの生カバーを成形し、これを加硫金型で加硫することにより、石油外資源率を低下させることなくエコタイヤを製造できる。
以上、本発明の特に好ましい形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
空気入りタイヤのトレッドゴム材料を、図1に示した密閉式二軸混練機を使用して、ベース混練工程(混練ローターの回転数25、混練時間約3分)及びファイナル混練工程(混練ローターの回転数15、混練時間約1.5分)の2工程分で混練した。また、混練機の軸受部には、表1に示すように、従来例にはミネラルオイルを使用し、実施例1〜3については、植物性油脂が用いられた。また、トレッドゴムの配合は次の通りである。
天然ゴム(NR):RSS#3(100.0質量部)
シリカ:テグッサ・ヒュルス(株)製のウルトラジルVN3(85.0質量部)
カップリング剤:デグッサ・ヒュルス(株)製Si−69(6.8質量部)
植物性油脂:日清オイリオグループ(株)製の精製パーム油J(S)(30.0質量部)
ワックス:日本精蝋(株)製のオゾエース0355(1.2質量部)
老化防止剤:住友化学工業(株)製のアンチゲン6C(1.5質量部)
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸椿(2.5質量部)
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種(3.0質量部)
硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄(1.5質量部)
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(2.3質量部)
また、混練機の軸受部に使用された潤滑油の詳細は、次の通りである。
ミネラルオイル:ジャパンエナジー(株)製のプロセスP200
なたね油:日清オイリオグループ(株)製の日清キャノーラ油
パーム油:日清オイリオグループ(株)製の精製パーム油J(S)
ヤシ油:不二精油(株)製の精製食用ヤシ油
そして、各例について混練工程後に次のテストが行なわれた。
<石油外資源率の増加量>
混練後の各供試ゴム材料をアセトン抽出し、その抽出液をゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で分析した。そして、混練後におけるゴム材料全体に対する石油資源の増加率が測定され、数値が小さいほど良好である。
<軸受部及び支軸の耐摩耗性能>
各供試ゴム材料を混練した後、軸受部を取り外し、支軸の摩耗の度合を肉眼で確認した。テストの結果などを表1に示す。
Figure 2009234077
テストの結果、本実施形態の植物性油脂からなる潤滑油は、従来の石油資源からなる潤滑油と比べて、軸受部及び支軸の耐摩耗性能の点で遜色なく、ゴム材料の石油外資源率の低下を抑制することが確認できた。
本実施形態の混練機の要部断面図である。 図1の軸受部を拡大して表す断面図である。
符号の説明
1 混練機
2 混練ローター
3 混練ケース
4 軸受部

Claims (5)

  1. 軸中心線を平行としかつ互いに回転駆動しうる一対の混練ローターと、
    前記混練ローターを内部に収容するとともに前記混練ローターの軸方向両端部を回転自在に枢支する軸受部を具えた混練ケースとを有する混練機であって、
    前記軸受部に、石油外資源からなる潤滑油を用いたことを特徴とする混練機。
  2. 前記潤滑油は、植物性油脂からなる請求項1に記載の混練機。
  3. 前記植物性油脂は、なたね油、パーム油又はヤシ油からなる請求項2に記載の混練機。
  4. 軸中心線を平行としかつ互いに回転駆動しうる一対の混練ローターを内部に収容する混練ケースに、ゴム材料及び添加剤を投入して混練するゴム混練方法であって、
    前記混練ローターの軸方向両端部を回転自在に枢支する前記混練ケースの軸受部に、石油外資源からなる潤滑油を供給しながら混練することを特徴とするゴム混練方法。
  5. 請求項4に記載されたゴム混練方法で練られたゴムを用いてタイヤを製造することを特徴とするタイヤの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4360906A1 (en) * 2022-10-28 2024-05-01 Toyo Tire Corporation Resin composition for tires and pneumatic tire

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