JP2009234050A - オフセット印刷装置 - Google Patents

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健二 熊崎
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Abstract

【課題】印刷版胴自体の温度を適正に保持することによってインクの粘性を適正化し、印刷品質の向上を図ることができるオフセット印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷版胴60と、この印刷版胴60を片持ち支持する駆動軸71と、この駆動軸71を回転駆動させる駆動部70と、を備えたオフセット印刷装置であって、印刷版胴60は、版胴本体と、この版胴本体の円筒面に配設されるとともに被印刷物に印刷される画像パターンが形成された版本体と、を備えており、版胴本体の内部には、流体が充填される流体充填部が設けられ、駆動軸71には、版胴本体の流体充填部に流体を供給するための流体供給路73が設けられており、前記流体は、温度を一定に保持する恒温部88を介して流体供給路73へと供給される構成とされていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば缶体等の円筒物の外周面に印刷を施す際に用いられるオフセット印刷装置に関するものである。
前述したオフセット印刷装置においては、円柱状又は円筒状をなして外周面に版本体が配設された印刷版胴と、印刷版胴を回転可能に支持する駆動軸と、この印刷版胴の版本体にインクを供給するインク供給部と、印刷版胴の外周面(版本体)に摺接されて版本体に付着したインクが転写されるブランケットと、を備えており、このブランケットが被印刷物に接触することによって印刷が施される構成とされている。
このようなオフセット印刷装置においては、印刷版胴がブランケットとの摩擦熱や駆動軸からの熱伝導等によって温度上昇し、これに伴って版本体の表面温度も上昇することになる。この場合、版本体に付着されたインクの粘度が低下することになり、インクの乗り、色合い等が変動し、印刷品質が劣化してしまうといった問題があった。特に、版本体として水無し平板を使用した場合には、温度感受性が高いために、前述した印刷版胴の温度上昇による印刷品質の劣化が著しくなる。
このようなインクの温度変動(粘性の変動)を防止する手段として、例えば特許文献1においては、インク供給部を構成するインク供給機能ローラ等に温調水を流通させる機構を備えた印刷装置が提案されている。
また、版本体の表面を冷却する手段として、例えば特許文献2においては、版本体の表面に直接冷風を吹き付ける構成のものが提案されている。さらに、前述した特許文献1には、回転する印刷版胴の軸部に向けて強制的に冷風を当て、印刷版胴を冷却する構成のものが提案されている。
特開2002−347214号公報 特開平1−72846号公報
ところで、特許文献1に記載された印刷装置では、インク供給部を構成するインク供給機能ローラ等に温調水を流通してインクの温度上昇を防止しているので、印刷版胴に付着するまでのインクの温度は一定となるものの、インクが付着されるとともにブランケットに接触する印刷版胴(版本体)の温度が上昇すると、インクの粘性が低下して印刷品質が劣化することになる。
また、特許文献1に記載されているように印刷版胴の軸部に冷風を当てる構成とした場合や、特許文献2に記載されているように版本体の表面に直接冷風を当てる構成とした場合には、印刷版胴の周囲で空気の流れが生じ、印刷版胴(版本体)に付着されたインクが乾燥してしまうことがあり、やはり、印刷品質が劣化することになる。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであって、印刷版胴自体の温度を適正に保持することによってインクの粘性を適正化し、印刷品質の向上を図ることができるオフセット印刷装置を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明に係るオフセット印刷装置は、軸線に沿って延びる印刷版胴と、この印刷版胴を前記軸線周りに回転可能に片持ち支持する駆動軸と、この駆動軸を回転駆動させる駆動部と、を備えたオフセット印刷装置であって、前記印刷版胴は、前記軸線に沿って延びる円筒面を有する版胴本体と、この版胴本体の円筒面に配設されるとともに被印刷物に印刷される画像パターンが形成された版本体と、を備えており、 前記版胴本体の内部には、流体が充填される流体充填部が設けられ、前記駆動軸には、前記版胴本体の前記流体充填部に流体を供給するための流体供給路が設けられており、前記流体は、温度を一定に保持する恒温部を介して前記流体供給路へと供給される構成とされていることを特徴としている。
この構成のオフセット印刷装置によれば、版胴本体の内部に流体が充填される流体充填部が設けられており、この流体充填部に、恒温部を介して温度が一定とされた流体が駆動軸の流体供給路を通じて供給される構成とされているので、版胴本体の温度を一定に保持することが可能となり、この版胴本体の表面に配設される版本体に付着されたインクの粘性を安定させて、印刷品質の向上を図ることができる。なお、印刷を開始する時点では版本体を流体によって暖めることになり、印刷を続行している際には版本体を流体で冷却することになる。これにより、印刷を行う期間においてインクの粘性を一定に保つことが可能となる。
ここで、前記流体として液体を用いて、前記駆動軸に、前記版胴本体の流体充填部から前記流体を回収する流体回収路を設け、前記流体回収路を前記恒温部に接続するように構成することが好ましい。
この場合、版胴本体の流体充填部に流通される流体が、例えば水や油等の液体であるので、流体の比熱が安定し、印刷版胴の温度を確実に一定に保持することができる。また、駆動軸に版胴本体の流体充填部から流体を回収する流体回収路が設けられており、この流体回収路が恒温部に接続される構成とされているので、流体(液体)を循環させて使用でき、低コストで印刷版胴の温度を一定に保持することができ、インクの粘性を安定させることができる。
さらに、前記印刷版胴に、円筒状をなすスリーブ印刷版が着脱可能に取り付けられており、前記スリーブ印刷版の外周面に前記版本体が形成されている構成を採用することが好ましい。
この場合、版胴本体からスリーブ印刷版を着脱することができるので、版胴本体の流体充填部と駆動軸の流体供給路とを連設したままの状態で画像パターンの変更(スリーブ印刷版の交換)を行うことができる。つまり、版胴本体を駆動軸から取り外す回数を少なくすることができるので、例えば流体として水等を使用しても、駆動軸と版胴本体との接続部からの漏水対策等を簡易なものとすることができるのである。
また、版胴本体が片持ち支持とされているので、駆動軸とは反対側から容易にスリーブ印刷版を着脱することができる。
ここで、スリーブ印刷版を使用する場合には、前記版胴本体の円筒面に、エアを噴出するエア孔を穿設し、前記スリーブ印刷版を装着する際又は取り外す際に、前記エア孔からエアを噴出して前記スリーブ印刷版を拡径する構成を採用することが好ましい。
この場合、版胴本体の円筒面に向けて開口したエア孔からエアを噴出させてスリーブ印刷版を拡径させて版胴本体に装着することが可能となり、スリーブ印刷版の着脱をさらに容易に行うことができる。
また、前記版本体の表面温度Tを、20℃≦T≦40℃の範囲に設定することが好ましい。
この場合、版本体の表面温度Tを、20℃≦T≦40℃の範囲に設定しているので、インクの粘性が安定し、印刷品質を確実に向上させることができる。すなわち、版本体の表面温度Tが20℃を下回ると、インクの硬度が極端に上げることでインクの潰れが悪くなり、インクの遮蔽性が悪くなって品質不良となる。また、各部材に結露が発生する。版本体の表面温度Tが40℃を上回ると、インクが軟らかくなりすぎて、印刷したインクが流れてしまい、品質不良となる。このため、版本体の表面温度Tを、20℃≦T≦40℃の範囲に設定することが好ましい。
本発明のオフセット印刷装置によれば、印刷版胴自体の温度を適正に保持することによってインクの粘性を適正化し、印刷品質の向上を図ることができるオフセット印刷装置を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態について添付した図面を参照して説明する。図1、図2に本実施形態であるオフセット印刷装置の概略を示す。本実施形態であるオフセット印刷装置Aは、円筒状をなす缶体の外周面に印刷を施す缶の印刷装置である。
オフセット印刷装置Aは、複数配置されたインク付着機構Bと、缶移動機構Cとで概略構成されている。
インク付着機構Bは、インクを供給するインカーユニット1と、このインカーユニット1に接触してインクを写し取った後、缶胴20の外周面に接触して該インクを印刷する(付着させる)ブランケット9を複数枚備えるブランケットホイール8とから構成されている。
インカーユニット1は、インク源2と、インク源2に接触してインクを受けるダクティングロール3と、このダクティングロール3に接続して複数のローラからなる中間ローラ4と、この中間ローラ4に接続するゴムローラ5と、このゴムローラ5に接続する印刷版胴60とからなり、印刷版胴60の外周面には、缶胴20に転写する画像パターンを有する凸版33を備えたスリーブ印刷版30が配設されている。
このようなインカーユニット1は、印刷するインクの色毎に設けられており、本実施形態であるオフセット印刷装置Aは、図1に示すように、6つのインカーユニット1を備えた6色印刷装置とされている。
ブランケットホイール8の外周面には、ブランケット9が複数枚備えられており、このブランケット9は、印刷版胴60の外周面に配設されたスリーブ印刷版30の凸版33に接触するとともに、缶胴20に接触する構成とされている。このブランケット9には、前述した複数のインカーユニット1からそれぞれ各色のインクが転写されることになる。
缶移動機構Cは、缶胴20を取り入れる缶シュータ10と、この缶シュータ10から供給された缶胴20を回転自在に保持するマンドレル11と、このマンドレル11に装着された缶胴20を、順次、インク付着機構B方向に回転移動させるマンドレルターレット12とで構成されている。
ここで、各インカーユニット1には、図2に示すように、印刷版胴60を駆動させる駆動部70が備えられており、印刷版胴60は、駆動部70の駆動軸71に片持ち状態で回転自在に軸支されている。
駆動軸71について説明する。なお、図3は、駆動軸71の先端(印刷版胴60に挿入される部分)の拡大図である。
駆動軸71は、図2、図3に示すように、軸線L方向先端側(図2、図3において左側)に向かって漸次径が小さくなるテーパー状をなしており、その先端面には軸線Lに沿って延びるクランプボルト孔72が穿設されている。
この駆動軸71は二重管構造とされており、軸線L付近に流体供給路73が配設され、この流体供給路73の外周側の空間が流体回収路74とされている。また、駆動軸71の内部空間の先端部(クランプボルト孔72の後端側部分)には、仕切壁75によって仕切られた供給プール部76が形成されている。この供給プール部76には、前述した流体供給路73が開口されるとともに、駆動軸71の外周面に開口した供給孔77が設けられている。また、駆動軸71のうち仕切壁75よりも軸線L方向後端側部分には、駆動軸71の外周面から流体回収路74にまで延びる回収孔78が設けられている。
また、駆動軸71の先端部外周面には、供給孔77よりも軸線L方向先端側及び回収孔78よりも軸線L方向後端側に、それぞれ流体の漏れを防止するためのリングパッキン79が配設されている。
この駆動軸71の軸線L方向後端側(図2において右側)には、流体供給路73と接続される供給配管81と、この供給配管81の外周側に位置して流体回収路74に接続された回収室82と、回収室82に接続された回収配管84と、軸線Lを中心として回転する駆動軸71(流体供給路73、流体回収路74)を回転自在に支持する軸受シール部83と、を備えた回転支持部材80が配設されている。つまり、この回転支持部材80は軸線L回りに回転することなく、流体供給路73に流体を供給し、かつ、流体回収路74から流体を回収することが可能な構成とされているのである。
各インカーユニット1の駆動軸71に接続された供給配管81は、集中供給配管85に接続され、ポンプ87を介して恒温槽88に接続されている。また、各インカーユニット1の駆動軸71に接続された回収配管84は、集中回収配管86を介して恒温槽88に接続されている
恒温槽88は、流体の温度を一定に保持するための温度調整機構89を備えており、一定温度の流体を、集中供給配管85を介して流体供給路73へと供給するとともに、流体回収路74で回収された流体を貯留するものである。なお、本実施形態では、流体として温水を使用しており、恒温槽88においてその温度が10℃〜50℃の範囲内となるように調整されている。
前述した駆動軸71に回転支持される印刷版胴60は、軸線Lに沿って延びる円筒面を有する版胴本体61と、この版胴本体61の円筒面に配設されるとともに被印刷物に印刷される画像パターンが形成された版本体30と、を備えている。
まず、版胴本体61について説明する。版胴本体61は、図4、図5に示すように、軸線Lに沿って延びて軸線L方向先端側(図4において左側)に向かうにしたがい漸次縮径するテーパー筒状の軸部62と、この軸部62の外側に該軸部62と同軸に配設され、軸部62と軸線L方向に略同長に設定される円筒状の筒状部63と、を備えており、筒状部63の内周面と軸部62の外周面とを繋ぐように複数(本実施形態では、図5に示すように3つ)のリブ64が周方向に等間隔(120°間隔)に配設されている。
また、版胴本体61の両端面のうち軸部62以外の部分には側壁部65,65が設けられている。この側壁部65、65と、軸部62の外周面、筒状部63の内周面、リブ64とによって流体充填部66が画成されている。この流体充填部66のうち軸線L方向先端側には、軸部62に挿入された駆動軸71の供給孔77に連通される流入孔67が形成され、流体充填部66のうち軸線L方向後端側には、軸部62に挿入された駆動軸71の回収孔78に連通される流出孔68が形成されている。
また、リブ64には、軸線Lに平行に延びてリブ64の軸線L方向先端側端面に開口するエア供給路69が形成されており、このエア供給路69から径方向外方に向けて延びて筒状部64の外周面にまで達する複数(本実施形態では、図4に示すように3つ)のエア孔69aが軸線L方向に並設されている。
次に、スリーブ印刷版30について説明する。スリーブ印刷版30は、図6及び図7に示すように、軸線Lに沿って延びる円筒状をなすスリーブ支持体31と、スリーブ支持体31の外周側に配設された版材32と、を備えている。
版材32は、例えばレーザー光による彫刻が可能な感光性樹脂からなり、肉厚が0.5mm〜1.0mmの円筒状をなしている。この版材32は、スリーブ支持体31の外周面に溶融樹脂を塗布して硬化させることによってスリーブ支持体31と一体に成形されている。そして、エッチングやレーザー加工によって画像パターンを有する凸版33(版本体)が形成される。なお、本実施形態では、2つの凸版33、33が軸線Lを挟んで対向する位置に配設されている。
スリーブ支持体31は、繊維強化プラスチック(FRP)若しくはポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂で形成されており、その肉厚が0.1mm〜0.5mmとされている。
そして、スリーブ印刷版30全体の肉厚は、0.6mm〜1.5mmとされ、内径が版胴本体61の外径(φ200mm)よりも僅かに小さく設定されている。
次に、このスリーブ印刷版30を版胴本体61に装着する方法について説明する。
まず、スリーブ印刷版30の一端を版胴本体61の外周面に嵌め込む。リブ64の端面に開口したエア供給路69からエアを供給し、エア孔69aからエアを噴出する。噴出されたエアによってスリーブ印刷版30が拡径され、版胴本体61の外周面にスリーブ印刷版30が装着される。
このようにしてスリーブ印刷版30が版胴本体61に装着された印刷版胴60は、次のようにして駆動軸71に片持ち支持される。まず、軸部62に駆動軸71の先端が嵌入され、駆動軸71の供給孔77と版胴本体61の流入孔67とが連通するとともに駆動軸71の回収孔78と版胴本体61の流出孔68とが連通するように互いの軸線L方向位置が調整される。そして、図2に示すように、駆動軸71のクランプボルト孔72に、軸線L方向先端側からナット部材91を介したクランプボルト92がねじ込まれ、版胴本体61と駆動軸71とが固定される。
このようにして駆動軸71に印刷版胴60が固定された缶の印刷装置Aにおいては、各々のインカーユニット1のインク源2から各々異なった色のインクが、ダクティングロール3、中間ローラ4、ゴムローラ5を介して、印刷版胴60の外周面に配設された凸版33に付着させられ、これら各色のインクが、回転するブランケットホイール8上のブランケット9にパターンとして乗せられ、このパターンがマンドレル11に保持された缶胴20に接触しながら印刷される。
このとき、ポンプ87によって恒温槽88から集合流体供給管85へと温度10℃〜50℃の温水が供給される。この温水は、回転支持部材80の供給配管81を介して各インカーユニット1の駆動軸71へと供給され、流体供給路73を通じて駆動軸71の先端に設けられた供給プール部76に供給される。この供給プール部76に供給された流体は、供給孔77と版胴本体61の軸部62に形成された流入孔67を通じて、流体充填部66に流入する。このようにして温水が流体充填部66に充填されることによって、版胴本体61の外周側に配設されるスリーブ印刷版30に形成された凸版33の表面温度Tが20℃〜40℃に調整される。
流体充填部66に流入した温水は、版胴本体61の軸部62に形成された流出孔68及び駆動軸71の回収孔78を通じて流体回収路74に排出される。流体回収路74に排出された温水は、駆動軸71の後端側に移送され、回転支持部材80の回収室82及び回収配管84を通じて集中回収配管86へと排出され、この集中回収配管86を通じて恒温槽88へと回収される。回収された温水は、温度調整機構89によって温度調整され、再び、ポンプ87によって集合流体供給管85へと供給される。
本実施形態であるオフセット印刷装置Aによれば、版胴本体61の内部に流体が充填される流体充填部66が設けられており、この流体充填部66に、恒温槽88で温度が一定に保持された流体が駆動軸71の流体供給路73を通じて供給される構成とされているので、流体充填部66に温度が一定の流体が充填されることで版胴本体61の温度を一定に保持することが可能となり、この版胴本体61に配設されたスリーブ印刷版30の凸版33の表面温度が安定する。これにより、凸版33に付着されたインクの粘性が安定することになり、印刷品質の向上を図ることができる。なお、印刷を開始する時点では凸版33を流体によって暖めることになり、印刷を続行している際には凸版33を流体で冷却することになり、印刷開始直後から終了時まで安定した印刷を行うことができる。
また、流体として温水を用いているので、比熱が安定することになり、版胴本体61及びスリーブ印刷版30の凸版33の温度を一定に保持することを容易に行うことができ、インクの粘性の安定化を図ることができる。
さらに、駆動軸71に、版胴本体61の流体充填部66から温水を回収する流体回収路74が設けられており、この流体回収路74が、回収室82、回収配管84、集中回収配管86を介して恒温槽88に接続される構成とされているので、温水を循環して使用することが可能となり、低コストで印刷版胴60の温度を一定に保持してインクの粘性を安定させることができる。
また、恒温槽88において温水の温度が10℃〜50℃の範囲とされ、この温水が流体充填部66に充填されることによって、版胴本体61に配設されたスリーブ印刷版30の凸版33の表面温度Tが20℃≦T≦40℃の範囲に設定されているので、インクの粘性が安定し、印刷品質を確実に向上させることができる。
また、版胴本体61に、円筒状をなすスリーブ印刷版30を着脱可能に取り付ける構成としているので、版胴本体61の流体充填部66と駆動軸71の流体供給路73とを連設したままの状態で、スリーブ印刷版30を交換することで画像パターンの変更を行うことができる。また、この版胴本体61が片持ち支持とされているので、駆動軸71とは反対側から容易にスリーブ印刷版30を着脱することができる。
さらに、版胴本体61には、エア供給路69及び筒状部63の円筒面に開口してエアを噴出するエア孔69aが穿設されているので、エア孔69aからエアを噴出することによってスリーブ印刷版30を拡径させて版胴本体61に装着することが可能となり、スリーブ印刷版30の着脱をさらに容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、 その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、版胴本体にスリーブ印刷版を取り付ける構成のものとして説明したが、これに限定されることなく、版胴本体の円筒面に平板状のプレート印刷版を取り付けるものとしてもよい。この場合には、版胴本体にエア供給路及びエア孔を形成する必要がない。
また、流体として温水を用いたものとして説明したが、これに限定されることはなく、油等の他の液体でもよいし、空気等の気体であってもよい。流体として空気を使用した場合には、空気を回収する回路(流体回収路、回収室、回収配管、集合回収配管)を設けることなく大気開放してもよい。このとき、恒温部では、供給配管へと供給される空気の温度を調整することになる。
本発明の一実施形態である缶の印刷装置の概略説明図である。 図1に示す缶の印刷装置の流体回路を示した模式図である。 印刷版胴を片持ち支持する駆動軸の先端部分拡大図である。 版胴本体の軸線方向に沿った断面図である。 図4におけるX−X断面図である。 スリーブ印刷版を示す斜視図である。 スリーブ印刷版を軸線方向からみた図である。
符号の説明
30 スリーブ印刷版
33 凸版(版本体)
60 印刷版胴
61 版胴本体
66 流体充填部
69a エア孔
70 駆動部
71 駆動軸
73 流体供給路
74 流体回収路
88 恒温槽(恒温部)
A オフセット印刷装置

Claims (5)

  1. 軸線に沿って延びる印刷版胴と、この印刷版胴を前記軸線周りに回転可能に片持ち支持する駆動軸と、この駆動軸を回転駆動させる駆動部と、を備えたオフセット印刷装置であって、
    前記印刷版胴は、前記軸線に沿って延びる円筒面を有する版胴本体と、この版胴本体の円筒面に配設されるとともに被印刷物に印刷される画像パターンが形成された版本体と、を備えており、
    前記版胴本体の内部には、流体が充填される流体充填部が設けられ、
    前記駆動軸には、前記版胴本体の前記流体充填部に流体を供給するための流体供給路が設けられており、
    前記流体は、温度を一定に保持する恒温部を介して前記流体供給路へと供給される構成とされていることを特徴とするオフセット印刷装置。
  2. 前記流体として液体が用いられ、前記駆動軸には、前記版胴本体の流体充填部から前記流体を回収する流体回収路が設けられており、
    前記流体回収路が前記恒温部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷装置。
  3. 前記印刷版胴には、円筒状をなすスリーブ印刷版が着脱可能に取り付けられており、前記スリーブ印刷版の外周面に前記版本体が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオフセット印刷装置。
  4. 前記版胴本体の円筒面には、エアを噴出するエア孔が穿設されており、前記スリーブ印刷版を装着する際又は取り外す際には、前記エア孔からエアを噴出して前記スリーブ印刷版を拡径する構成とされていることを特徴とする請求項3に記載のオフセット印刷装置。
  5. 前記版本体の表面温度Tが、20℃≦T≦40℃の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のオフセット印刷装置。
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