JP2009232610A - 負荷回路の保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フューズを模擬したスイッチ回路を用いることにより、電線の細経化を可能とする負荷回路の保護装置を提供する。
【解決手段】負荷回路に用いられる電線の許容温度よりも低い温度に閾値温度を設定する。そして、周囲温度、負荷電流、及び負荷電流が流れる時間に基づいて、電線温度を推定し、推定した温度が閾値温度に達した場合に、半導体リレーS1を遮断する。その結果、過電流の発生等に起因して電線温度が上昇した場合には、電線温度が許容温度に達する前の時点で確実に回路を保護することができる。このため、従来より使用しているフューズが不要となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、負荷回路に過電流が流れて電線温度が上昇した際に、即時に負荷回路を遮断して回路を保護する負荷回路の保護装置に関する。
車両に搭載されるバルブやモータ等の負荷に電力を供給する負荷回路は、バッテリと、該バッテリと負荷との間に設けられる電子スイッチ(MOSFET等)とが備えられており、バッテリ、電子スイッチ、及び負荷がそれぞれ電線を含む導体を介して接続されている。更に、電子スイッチをオン、オフ操作する制御回路が設けられており、該制御回路より出力される駆動、停止信号により、電子スイッチがオン、オフ動作して負荷の駆動、停止が切り換えられる。
このような負荷回路においては、負荷に過電流が流れた際に、いち早く回路を遮断して、負荷、電線、電子スイッチ等を保護するために、フューズが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
図16は、従来における負荷回路を概略的に示す説明図であり、負荷101の電源側端子はECU(自動車用電子制御ユニット)102、及びジャンクションボックス(J/B)103を介してバッテリVBに接続される。
ECU102は、MOSFET等の電子スイッチTr1が複数設けられ、制御IC104によりオン、オフが制御される。また、各電子スイッチTr1の上流側にはフューズF1が設けられており、該フューズF1により下流側の電線W101を保護している。換言すれば、フューズF1の下流側に設けられる電線W101は、フューズF1の遮断電流に耐え得る電線径(断面積)の電線が用いられている。
また、J/B103には、フューズF2が設けられており、該フューズF2により下流側の電線W102を保護している。換言すれば、フューズF2の下流側に設けられる電線W102は、フューズF2の遮断電流に耐え得る径(断面積)の電線が用いられている。
ここで、例えば負荷101としてバルブが用いられる場合には、バルブのオン時に発生するラッシュ電流及びバルブのオン、オフの繰り返しによりフューズF1,F2が劣化する。このため、フューズF1,F2の経年使用による劣化に起因してフューズF1,F2に誤遮断が発生する場合がある。このようなトラブルの発生を防止するために負荷電流に対して、マージンを考慮したフューズを選定している。即ち、通常よりも遮断電流を若干高くしたフューズを用いている。その結果、マージンを考慮したヒューズの特性に適合可能な電線を用いる必要があり、負荷回路に用いる電線径を細径化することが難しくなっている。
特開2003−100196号公報
昨今において、負荷回路に用いる電線をできるだけ小型化、細径化したいという要望が高まっている一方で、上述したように従来の負荷回路の保護装置では、過電流の発生により電線温度が上昇した際に回路を遮断するフューズを設けており、該フューズは経年使用による劣化に起因する誤遮断を防止するために、マージンを考慮しているので電線を小型化、細径化することが難しいという欠点がある。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、フューズを模擬したスイッチ回路を用いることにより、電線の細経化を可能とする負荷回路の保護装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、電源より出力される電力を負荷に供給して駆動する負荷回路の電線温度が上昇した際に、前記負荷回路を遮断する負荷回路の保護装置において、経過時間を計時するタイマと、下流側の電線に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記負荷回路の接続、遮断を切り換えるスイッチ手段と、前記電流検出手段で検出される電流値と、前記タイマで計時される経過時間とに基づいて前記電線の温度を推定する温度推定手段と、前記負荷回路に用いられる電線の許容温度(例えば、150℃)よりも低い閾値温度(例えば、50℃)を設定し、前記電流検出手段で検出される電流が基準電流値(例えば、20[A])以上であり、且つ、前記推定した温度が前記閾値温度に達した場合に、前記スイッチ手段を遮断する遮断制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1の発明では、電流検出手段で負荷電流が検出され、且つ電流が流れる時間がタイマで計時され、これらの結果に基づいて電線温度が推定される。そして、推定された温度が閾値温度を超えた場合に、スイッチ手段を遮断して回路を保護する。従って、閾値温度を電線の許容温度よりも低い温度に設定することにより、電線温度が上昇した場合でも、上昇温度が許容温度に達する前に確実に回路を遮断して電線及び負荷を保護することができる。また、電流値が予め設定した基準電流値未満である場合には、温度推定を行うものの、スイッチ手段を遮断せず接続状態を維持する。従って、通常電流で回路が遮断されるというトラブルの発生を回避することができる。
請求項2に記載の発明は、前記遮断制御手段は、前記スイッチ手段を遮断した後、前記温度推定手段により推定される温度が周囲温度以下に低下した場合に、前記スイッチ手段を接続可能状態にすることを特徴とする。
請求項2の発明では、電線温度が閾値温度を超えてスイッチ手段を遮断した後においても電線温度の推定を継続し、電線温度が周囲温度(例えば、25℃)以下に低下した場合に、スイッチ手段を接続可能状態とする。従って、電線温度が高いままの状態で再度負荷回路の通電が開始されることを回避でき、負荷回路を確実に保護することができる。
請求項3に記載の発明は、前記閾値温度は、前記負荷回路に用いられる電線径よりも1ランク細い電線径の許容温度より低い温度に設定することを特徴とする。
請求項3の発明では、許容温度を、負荷回路に通常使用される電線径よりも1ランク細い電線径の許容温度より低くすることにより、従来より細い電線径の電線を使用できるようになり、電線の細径化、小型化を図ることができ、全体として小型化、省スペース化を図ることができる。更には、車両に搭載される負荷回路に適用する場合には、燃費向上を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、前記閾値温度を、前記基準電流値以上の電流値となる領域で、前記負荷回路に用いられる電線を保護するために使用するフューズの最低遮断温度と最高遮断温度との間となる温度に設定することを特徴とする。
請求項4の発明では、負荷回路の電線保護用に通常用いられるフューズの特性を模擬した温度特性とすることができるので、従来のフューズと同等の効果を得ることができる。
請求項5に記載の発明は、前記遮断制御手段は、下記(1)式を用いて前記電線の発熱温度を算出し、下記(2)式を用いて前記電線の放熱温度を算出することを特徴とする。
T2=T1+I1rR{1−exp(−t/C・R)} …(1)
T2=T1+I2rR{exp(−t/C・R)} …(2)
但し、T1は周囲温度[℃]、T2は電線の推定温度[℃]、I1,I2は通電電流[A]、rは電線導体抵抗[Ω]、Rは熱抵抗[℃/W]、Cは熱容量[J/℃]、tは時間[sec]。
請求項5の発明では、(1)式、(2)式を用いて電線の発熱、放熱を計算して電線の推定温度を求めるので、高精度な温度推定が可能となる。
本発明に係る負荷回路の保護装置では、負荷回路を接続する電線温度を推定し、推定した電線温度が閾値温度を超えた場合には、スイッチ手段を遮断して回路を保護する。従って、過電流による発熱により電線温度が上昇した場合には、許容温度に達する前に確実に回路を遮断して電線、負荷を保護することができる。また、従来のフューズのように、ラッシュ電流の繰り返しにより劣化することがなく、遮断温度にマージンをとる必要がないので、電線径を細径化することができる。このため、電線の小型、軽量化を図ることができ、ひいては燃費向上の効果を発揮することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る保護装置が適用される負荷回路の構成を示す回路図である。
図1に示す負荷回路は、例えば、車両に搭載されるバルブ、モータ等の負荷11に、バッテリVB(電源)より出力される電力を供給して各負荷11の駆動、停止を制御する回路であり、ECU(自動車用電子制御ユニット)12、及びジャンクションボックス(J/B)13を備えている。
ECU12は、MOSFET等の電子スイッチTr1を複数備えており、各電子スイッチTr1の一方の端子は負荷11に接続され、他方の端子は電線W1を介してJ/B13に接続されている。また、ECU12は制御IC14を備えており、該制御IC14により各電子スイッチTr1のオン、オフが制御され、これに伴って負荷11の駆動、停止が制御される。
J/B13は、電線W1とバッテリVBを接続するスイッチ回路16(図中、「IPS」で示す)を複数備えており、該スイッチ回路16は、制御部15の制御下で動作する。
図2は、スイッチ回路16の詳細な構成を示すブロック図である。図2に示すように、スイッチ回路16は、半導体リレーS1(スイッチ手段)と、電線W1に流れる電流を検出する電流計163と、電流が流れる経過時間を計時するタイマ162と、電流計163で検出される電流値、及びタイマ162で計時される時間に基づいて半導体リレーS1のオン、オフを制御する制御回路161を備えている。
そして、本実施形態に係る負荷回路の保護装置では、制御回路161により後述する手法を用いて電線W1の温度を推定し、電線W1の推定温度が所定の閾値温度(例えば、50℃)に達した場合に電線W1の上流側を遮断して、電線W1、及び該電線W1の下流側に設けられる各電子スイッチTr1及び各負荷11を保護する。
以下、電線W1の温度を推定する手法について詳細に説明する。以下に示す(1)式は、発熱時における電線温度を示す一般式であり、(2)式は、放熱時における電線温度を示す一般式である。
T2=T1+I1rR{1−exp(−t/C・R)} …(1)
T2=T1+I2rR{exp(−t/C・R)} …(2)
(1)、(2)式において、T1は周囲温度[℃]、T2は電線の推定温度[℃]、I1,I2は通電電流[A]、rは電線導体抵抗[Ω]、Rは熱抵抗[℃/W]、Cは熱容量[J/℃]、tは時間[sec]である。
従って、(1)式に、周囲温度T1、電流I1、時間tを代入することにより発熱時における電線W1の推定温度T2を求めることができ、(2)式に、周囲温度T1、電流I2、時間tを代入することにより放熱時における電線W1の推定温度T2を求めることができる。
そして、推定温度T2が所定の閾値温度に達した時点でスイッチ回路16を遮断すれば、電線W1を含む負荷回路全体を保護することができる。例えば、電線W1の許容温度が150℃である場合には、閾値温度をこの150℃よりも低い温度である50℃に設定しておけば、過電流による発熱で電線W1が許容温度を超え、発煙するに至る前の時点で回路を遮断して、電線W1を含む負荷回路全体を保護することができる。従って、従来のように、各負荷回路の上流側にフューズを設けることなく、確実に温度上昇を検知して回路を遮断し、回路を保護することができる。なお、上記の周囲温度T1は、回路が設けられる環境に基づく雰囲気温度を代入する方法、または、温度計(図示省略)を設置し、該温度計で検出される温度を代入する方法等を用いることができる。
ここで、本実施形態では、従来より使用されているフューズの代わりにスイッチ回路16を設けることにより回路を保護するので、スイッチ回路16は、フューズを模擬した温度特性を備えていることが望まれる。そこで、本実施形態では、図4〜図9の特性図に示す手順で、スイッチ回路16の温度特性を設定する。以下、図4〜図9を参照して、スイッチ回路16の温度特性を設定する手順について説明する。
図4に示す曲線s1は、許容温度を150℃としたときの、電流・時間特性を示す特性図である。即ち、曲線s1は、上述した(1)式の左辺のT2を150℃に固定したときの、右辺の電流I1と経過時間t[sec]との関係を示している。曲線s1から理解されるように、電線の許容温度(過熱により発煙する温度)が150℃である場合には、例えば50[A]の電流が10秒間流れた場合には、電線温度は150℃に達しないが、90[A]の電流が10秒間流れた場合には、電線温度は150℃に達することを示している。つまり、曲線s1の内側(図中、左下側)の電流値で動作すれば、電線温度は許容温度である150℃に達することはない。
また、曲線s2、s3は、許容温度が150℃の電線の上流側に設けられる、一般的な規格のフューズの遮断温度特性曲線であり、曲線s2は最大値(MAX)、曲線s3は最小値(MIN)を示している。つまり、このフューズは、曲線s2とs3との間の領域となる電流が流れたときに遮断して回路を保護する。よって、このフューズを用いることにより、電線の温度が150℃に達する前の時点で確実に回路を遮断することができることになる。従って、スイッチ回路16が、曲線s2とs3の間となる温度特性を備える構成とすれば、従来より用いられているフューズの特性を模擬できることになる。
図5は、電線に流れる電流が20[A](基準電流値)未満の場合には正常電流とし、20[A]以上の場合には異常電流であるものとすることを示している。そして、電線に流れる電流が正常電流(20[A]未満)である場合には、電線温度に関わらずスイッチ回路16を遮断しないように設定する。
図6は、図4,図5に示した曲線s3とs4の間となる温度特性の一例として、許容温度を50℃とした場合の温度特性曲線s4を示している。即ち、曲線s4は上述した(1)式の左辺のT2を50℃に固定したときの、右辺の電流I1と経過時間t[sec]との関係を示している。そして、図6から理解されるように、曲線s4は、電流が20[A]以上の領域では、フューズの温度特性の最大値、及び最小値を示す曲線s2,s3の間を通る曲線となっている。つまり、電流が20[A]以上の領域では、(1)式、及び(2)式を用いて発熱による電線温度、及び放熱による電線温度を算出し、電線温度(即ち、T2)が50℃となった時点でスイッチ回路16を遮断すれば、ヒューズと同等の効果を得ることができることが判る。
図7は、図6に示す各種の特性曲線に、更に、負荷特性を示す曲線s5を記入している。そして、図7から理解されるように、低電流領域では曲線s4とs5が交差しているので、50℃の温度特性曲線s4を用いると、低電流領域では通常電流でスイッチ回路16が遮断されることになる。
図8は、電流が20[A]未満の領域ではスイッチ回路16を遮断しないように設定したときの、許容温度50℃の温度特性曲線s6を示している。このように設定することにより、曲線s6と曲線s5は交錯せず、また、曲線s6は曲線s2とs3の間の領域に納まることになる。つまり、電流が20[A](基準電流値)未満の領域ではスイッチ回路16を遮断せず、電流が20[A]以上の領域では50℃の温度特性曲線を用いることにより、フューズと同等の特性を得ることができる。
図9は、スイッチ回路16が曲線s6に示す温度特性で回路を遮断可能であることにより、電線径を従来よりも細径化できることを示している。即ち、曲線s6に示す如くの温度特性を備えるスイッチ回路16を用いることにより、曲線s1に示す許容温度の電線を、例えば、この電線よりも許容温度の低い曲線s7の許容温度の電線に変更しても、問題なく使用することができる。つまり、本実施形態に係る負荷回路の保護装置では、従来のフューズと同等の温度特性を備えるスイッチ回路16を用いることにより、電線径を細径化できることになる。
次に、上述した(1)式による発熱時の電線温度の算出、及び(2)式による放熱時の電線温度の算出手順について、図10〜図15に示すパターン1〜6を説明する。
[パターン1]
図10(a)は一定電流(40[A])で電線温度が飽和し、その後電流が遮断されて放熱する場合の、電線の温度変化を示す特性図、図10(b)は状態変化を示す説明図である。いま、初期温度が周囲温度のT0で(状態P1)、電線に40[A]の電流が流れると、電線温度は、温度T0から徐々に上昇し(状態P2)、時刻tx=t1で電流40[A]の飽和温度T40maxに達する。即ち、上述した(1)式の右辺の周囲温度T1にT0を代入し、電流I1に40[A]を代入し、時間tにt1を代入すると、発熱による電線の推定温度T2は、図10(a)に示す曲線で上昇して時刻t1で飽和温度T40maxに達することになる。
その後、電流が遮断されると、このときの電線温度がT40maxであるから、電線温度T40maxで飽和する電流値I2を逆算出する(状態P3)。その結果、電流値I2は40[A]として求められる。そして、(2)式に示すT1に周囲温度を代入し、更に求めた電流値I2及び経過時間tを代入して、放熱による電線の推定温度T2が求められる(状態P4)。
つまり、電線に40[A]の電流が流れて電線の温度がこの電流40[A]の飽和温度T40maxに達した後、電流を遮断した場合には、(2)式右辺に示される電流I2に40[A]を代入して放熱時の電線温度を求める。
[パターン2]
図11(a)は一定電流(40[A])で電線温度が上昇し、電線温度が飽和温度T40maxに達する前の過渡状態で電流が遮断されて放熱する場合の、電線の温度変化を示す特性図、図11(b)は状態変化を示す説明図である。いま、初期温度が周囲温度のT0で(状態P11)、電線に40[A]の電流が流れると、電線温度は、温度T0から徐々に上昇する(状態P12)。そして、時刻txで電流40[A]の通電を遮断した場合、即ち、40[A]の通電による飽和温度T40maxに達する前の過渡温度で電流が遮断された場合には、このときの発熱による温度Txを求め、この温度Txが飽和温度となる電流値I2を逆算出する(状態P13)。例えば、時刻txでの電線温度Txが電流30[A]が流れたときの飽和温度T30maxであった場合には、(2)式の右辺の電流I2に30[A]を代入し、更に、T1に周囲温度を代入し、経過時間tを代入することにより、放熱による電線の推定温度T2が求められる(状態P14)。
つまり、40[A]の電流が流れて電線温度が40[A]の飽和温度T40maxに達する前に電流を遮断した場合には、電流を遮断したときの温度で飽和する電流を求め、この電流を(2)式右辺に代入して放熱した場合の電線温度を求める。
[パターン3]
図12(a)は第1電流(例えば30[A])により電線温度が飽和温度に達し、更に、第1電流よりも大きい第2電流(例えば40[A])により電線温度が飽和温度に達する場合の、電線の温度変化を示す特性図、図12(b)は状態変化を示す説明図である。いま、初期温度が周囲温度のT0で(状態P21)、電線に30[A]の電流が流れると、電線温度Txは、温度T0から徐々に上昇し(状態P22)、時刻t1で飽和温度T30maxに達する(状態P23)。
この状態で、電流が40[A]に変化した場合には、当初から40[A]の電流が流れて電線温度がT30maxとなったものと仮定した場合の経過時間t3を逆算する(状態P24)。そして、(1)式の右辺の電流I1に40[A]を代入し、且つ、時間tに前記t3を代入して、時刻t2となるまでの推定温度T2を求める(再度、状態P22)。そして、時刻t2となると電線温度は40[A]の飽和温度T40maxに達する(状態P25)。
つまり、30[A]の電流が流れて電線温度が30[A]の飽和温度T30maxに達し、その後、電流が40[A]に変化した場合には、当初から40[A]の電流が流れたものと仮定したときの経過時間、即ち、図12(a)に示す時間t3を算出し、この時間t3を(1)式に代入して電線温度を求める。
[パターン4]
図13(a)は第1電流(例えば30[A])により電線温度が上昇し、この第1電流による飽和温度T30maxに達する前に、第1電流よりも大きい第2電流(例えば40[A])に変更されて、この第2電流の飽和温度T40maxに達する場合の、電線の温度変化を示す特性図、図13(b)は状態変化を示す説明図である。いま、初期温度が周囲温度のT0で(状態P31)、電線に30[A]の電流が流れると、電線温度Txは温度T0から徐々に上昇する(状態P32)。そして、時刻txで電線温度がTxとなったときに電流が40[A]に変更されると、当初から40[A]の電流が流れて電線温度がTxとなったものと仮定した場合の経過時間t3を逆算する(状態P33)。そして、(1)式の右辺の電流I1に40[A]を代入し、且つ、時間tに前記t3を代入して、時刻t2となるまでの推定温度T2を求める(再度、状態P32)。そして、時刻t2となると電線温度は40[A]の飽和温度T40maxに達する(状態P34)。
つまり、30[A]の電流が流れて電線温度が30[A]の飽和温度に達する前の温度Txとなった時点で、電流が40[A]に変化した場合には、当初から40[A]の電流が流れたものと仮定したときの経過時間、即ち、図13(a)に示す時間t3を算出し、この時間t3を(1)式に代入して電線温度を求める。
[パターン5]
図14(a)は第1電流(例えば40[A])により電線温度が第1電流の飽和温度T40maxに達し、更に、第1電流よりも小さい第2電流(例えば30[A])により電線温度が第2電流の飽和温度T30maxまで低下する場合の、電線の温度変化を示す特性図、図14(b)は状態変化を示す説明図である。いま、初期温度が周囲温度のT0で(状態P41)、電線に40[A]の電流が流れると、電線温度Txは温度T0から徐々に上昇し(状態P42)、時刻t1で飽和温度T40maxに達する(状態P43)。
この状態で、電流が30[A]に変化した場合には、40[A]での飽和温度T40maxと30[A]での飽和温度T30maxとの差分ΔT(ΔT=T40max−T30max)を求め、この温度ΔTで飽和する電流値I2を算出する(状態P44)。その結果、例えば、I2=7.5[A]となった場合には、(2)式の右辺のI2に電流7.5[A]を代入して放熱による電線の推定温度T2を求める(状態P45)。その後、時間t2が経過すると、電線温度は30[A]の電流が流れたときの飽和温度T30maxに達する(状態P46)。
つまり、40[A]の電流が流れて電線温度が40[A]の飽和温度T40maxに達し、その後、電流が30[A]に変化した場合には、各飽和温度の差分ΔTを求め、この差分温度ΔTで飽和する電流値I2を算出し、この電流値I2を(2)式に代入することにより、電線温度を求める。
[パターン6]
図15(a)は第1電流(例えば40[A])により電線温度が上昇し、第1電流の飽和温度T40maxに達する前の温度Txとなったときに、第1電流よりも小さい第2電流(例えば30[A])に変更されて、電線温度が低下して第2電流の飽和温度T30maxに達する場合の、電線の温度変化を示す特性図、図15(b)は状態変化を示す説明図である。いま、初期温度が周囲温度のT0で(状態P51)、電線に40[A]の電流が流れると、電線温度Txは温度T0から徐々に上昇する(状態P52)。そして、時刻txで電線温度がTxとなったときに電流が30[A]に変更されると、温度Txと30[A]の電流が流れたときの飽和温度T30maxとの差分ΔT(ΔT=Tx−T30max)を求め、この温度ΔTで飽和する電流値I2を算出する(状態P53)。その結果、例えば、I2=5[A]となった場合には、(2)式の右辺のI2に電流5[A]を代入して放熱による電線の推定温度T2を求める(状態P54)。その後、時間t2が経過すると、電線温度は30[A]通電時の飽和温度T30maxに達する(状態P55)。
つまり、40[A]の電流が流れて電線温度が40[A]の飽和温度T40maxに達する前の温度Txとなった時点で、電流が30[A]に変化した場合には、温度Txと30[A]通電時の飽和温度T30maxの差分ΔTを算出し、この差分温度ΔTで飽和する電流値I2を算出し、この電流値I2を(2)式に代入することにより、電線温度を求める。
次に、図3に示すフローチャートを参照して、本実施形態に係る負荷回路の保護装置の処理動作について説明する。なお、図3に示す一連の処理は、所定のサンプリング周期で繰り返して実行される。
まず、図2に示すスイッチ回路16の制御回路161は、ステップS11の処理にて、電流計163により電流が検出されたか否かを判定する。即ち、図1に示す負荷11に電流が流れているか否かを判定する。そして、電流が流れていると判定した場合には(ステップS11でYES)、ステップS12に処理を移し、電流が流れていると判定しない場合には(ステップS11でNO)、ステップS17に処理を移す。
ステップS12では、制御回路161は、ステップS11の処理で検出された電流が、予め設定した閾値電流(例えば、20[A])以下であるか否かを判定する。そして、閾値電流以下である場合には(ステップS12でYES)、ステップS13に処理を移し、閾値電流以下でない場合には(ステップS12でNO)、ステップS14に処理を移す。 ステップS13では、制御回路161は、現在の電流値の目標温度(現在の電流値が流れ続けた場合の飽和温度)が、現状推定温度(前回サンプリング時の目標温度)以上であるか否かを判定する。そして、目標温度が現状推定温度以上であると判定した場合には(ステップS13でYES)、ステップS15に処理を移し、目標温度が現状推定温度以上であると判定しない場合には(ステップS13でNO)、ステップS17に処理を移す。
ステップS14では、制御回路161は、現在の電流値の目標温度(現在の電流値が流れ続けた場合の飽和温度)が、現状推定温度(前回サンプリング時の目標温度)以上であるか否かを判定する。そして、目標温度が現状推定温度以上であると判定した場合には(ステップS14でYES)、ステップS16に処理を移し、目標温度が現状推定温度以上であると判定しない場合には(ステップS14でNO)、ステップS17に処理を移す。
ステップS15では、制御回路161は、(1)式により目標温度に向けて発熱処理を実行する。この際、前述のパターン3及びパターン4に示した温度推定方法を用いる。この処理が終了した場合には、ステップS18に処理を移す。
ステップS16では、制御回路161は、(1)式により目標温度に向けて発熱処理(T2=50℃)を実行する。この際、前述のパターン3及びパターン4に示した温度推定方法を用いる。この処理が終了した場合には、ステップS18に処理を移す。
ステップS17では、制御回路161は、(2)式により目標温度に向けて放熱処理を実行する。この際、前述のパターン1,2,5,6に示した温度推定方法を用いる。また、電流が検出されない場合の目標温度は周囲温度とする。この処理が終了した場合には、ステップS18に処理を移す。
ステップS18では、制御回路161は、ステップS15,S16,S17の処理で求められた温度に基づいて、電線W1の現在の推定温度を算出する。更に、算出した推定温度をメモリ(図示省略)等に記憶保存する。この処理が終了した場合には、ステップS19に処理を移す。
ステップS19では、ステップS18の処理で算出された推定温度が、設定保護温度以下であるか否かを判定する。設定保護温度は、例えば50℃に設定されている。そして、推定温度が設定保護温度以下である場合には(ステップS19でYES)、ステップS11の処理に戻る。また、推定温度が設定保護温度以下でない場合には(ステップS19でNO)、ステップS20に処理を移す。
ステップS20では、図2に示す半導体リレーS1を強制的にオフとする。この処理が終了した場合には、ステップS21に処理を移す。つまり、電線の推定温度が閾値温度以上である場合には、半導体リレーS1を遮断して回路を保護する。
ステップS21では、制御回路161は、(2)式を用いて、目標温度を周囲温度として放熱処理を実行する。即ち、半導体リレーS1がオフとされている場合でも、電線W1は放熱しているので、この放熱温度を求める。この処理が終了した場合には、ステップS22に処理を移す。
ステップS22では、制御回路161は、推定温度が周囲温度以下となったか否かを判定する。そして、推定温度が周囲温度以下となった場合には(ステップS22でYES)、ステップS23に処理を移し、推定温度が周囲温度以下とならない場合には(ステップS22でNO)、ステップS21の処理に戻す。
ステップS23では、制御回路161は、半導体リレーS1の強制オフを解除する。即ち、電線W1の推定温度が周囲温度以下に低下した場合には、電線W1に再度電流を流しても問題はないので、半導体リレーS1の強制オフを解除する。この処理が終了した場合には、ステップS11の処理に戻す。
このようにして、本実施形態に係る負荷回路の保護装置では、(1)式、(2)式を用いて電線W1の温度を推定し、この推定温度が閾値温度(例えば、50℃)に達した場合には、半導体リレーS1を遮断することにより、負荷回路を保護する。従って、負荷11に過電流が流れ、電線W1の許容温度(例えば、150℃)に達する前の時点で、確実に回路を遮断して電線W1及びその下流側に設けられる負荷11を保護することができ、従来のフューズを使用する必要がない。
更に、従来のフューズのように、ラッシュ電流及び負荷のオン、オフの繰り返しにより劣化することがなく、遮断温度にマージンをとる必要がないので、電線径を細径化することができ、電線の小型、軽量化を図ることができ、ひいては燃費向上の効果を発揮することができる。
また、従来のフューズは5[A]、7.5[A]、10[A]、15[A]、20[A]・・のように決められた電流値が設定されていたが、本実施形態に係る負荷回路の保護装置では、任意の電流値(例えば、6[A]、12.5[A]等)を設定できるので、電線径の細径化に役立てることができる。
また、温度推定方式を利用しているため、1つの負荷に対して1つのフューズの構成を備える負荷回路のみならず、下流側に分岐した複数の負荷が接続されるシステムや、ランダムなタイミングで負荷のオン、オフが行われる負荷回路にも適用することができる。
以上、本発明の負荷回路の保護装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。例えば、本実施形態は、車両に搭載される負荷回路を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の負荷回路にも適用することができる。
負荷回路に用いられるフューズを使用することなく電線を保護する上で極めて有用である。
本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、スイッチ回路の詳細な構成を示すブロックである。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、温度特性を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、温度特性を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、温度特性を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、温度特性を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、温度特性を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、温度特性を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、発熱による電線温度の算出、及び放熱による電線温度の算出手順を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、発熱による電線温度の算出、及び放熱による電線温度の算出手順を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、発熱による電線温度の算出、及び放熱による電線温度の算出手順を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、発熱による電線温度の算出、及び放熱による電線温度の算出手順を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、発熱による電線温度の算出、及び放熱による電線温度の算出手順を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る負荷回路の保護装置の、発熱による電線温度の算出、及び放熱による電線温度の算出手順を示す説明図である。 従来における負荷回路の保護装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
11 負荷
12 ECU
13 J/B(ジャンクションボックス)
14 制御IC
15 制御部
16 スイッチ回路
161 制御回路
162 タイマ
163 電流計(電流検出手段)
VB バッテリ
S1 半導体リレー(スイッチ手段)

Claims (5)

  1. 電源より出力される電力を負荷に供給して駆動する負荷回路の電線温度が上昇した際に、前記負荷回路を遮断する負荷回路の保護装置において、
    経過時間を計時するタイマと、
    下流側の電線に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記負荷回路の接続、遮断を切り換えるスイッチ手段と、
    前記電流検出手段で検出される電流値と、前記タイマで計時される経過時間とに基づいて前記電線の温度を推定する温度推定手段と、
    前記負荷回路に用いられる電線の許容温度よりも低い閾値温度を設定し、前記電流検出手段で検出される電流が基準電流値以上であり、且つ、前記推定した温度が前記閾値温度に達した場合に、前記スイッチ手段を遮断する遮断制御手段と、
    を備えることを特徴とする負荷回路の保護装置。
  2. 前記遮断制御手段は、前記スイッチ手段を遮断した後、前記温度推定手段により推定される温度が周囲温度以下に低下した場合に、前記スイッチ手段を接続可能状態にすることを特徴とする請求項1に記載の負荷回路の保護装置。
  3. 前記閾値温度は、前記負荷回路に用いられる電線径よりも1ランク細い電線径の許容温度より低い温度に設定することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の負荷回路の保護装置。
  4. 前記閾値温度を、前記基準電流値以上の電流値となる領域で、前記負荷回路に用いられる電線を保護するために使用するフューズの最低遮断温度と最高遮断温度との間となる温度に設定することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の負荷回路の保護装置。
  5. 前記遮断制御手段は、下記(1)式を用いて発熱時の電線温度を算出し、下記(2)式を用いて放熱時の電線温度を算出することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の負荷回路の保護装置。
    T2=T1+I1rR{1−exp(−t/C・R)} …(1)
    T2=T1+I2rR{exp(−t/C・R)} …(2)
    但し、T1は周囲温度[℃]、T2は電線の推定温度[℃]、I1,I2は通電電流[A]、rは電線導体抵抗[Ω]、Rは熱抵抗[℃/W]、Cは熱容量[J/℃]、tは時間[sec]。
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