JP2009232553A - 制御盤の更新方法 - Google Patents

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博光 鈴木
Masahiko Kamiyama
雅彦 神山
Mutsuro Ashihara
睦郎 足原
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Abstract

【課題】制御盤の筐体と制御ユニットとを一括して取り替えるようは更新作業の場合、設備費用が嵩むうえに、更新時の制御盤の機能停止期間および更新期間が大きくなる。
【解決手段】床面Gに固定されたチャンネルベース4上に載置固定される制御盤筐体2内に各種電気部品を実装してプラント機器を制御する制御ユニット3を収納した制御盤1の前記制御ユニット3を新規の制御ユニットN3に更新する制御盤の更新方法において、制御盤筐体2内の既設の制御ユニット装架ラック2−2に装架されている既設の制御ユニット3を外部回路から分離し、撤去する第1工程と、新規に用意した更新用の制御ユニット装架ラック6に新規の制御ユニットN3を装架する第2工程と、既設のチャンネルベース4にラック固定用ベース7を固定する第3工程と、ラック固定用ベース7に更新用の制御ユニット装架ラック6を載置固定する第4工程と、第4工程の後に新規の制御ユニットN3と外部回路を接続する第5工程と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は制御盤の更新方法に係り、特に既設の制御盤筐体を再利用して当該制御盤筐体内に収納されている制御ユニットの更新を行うようにした制御盤の更新方法に関する。
原子力発電所や火力発電所あるいは水力発電所等の種々のプラントのシステムを制御あるいは監視制御をするために設置された制御盤は、長年の使用により制御システムの変更とか、使用回路部品の経年変化などによって新しいものに更新する場合がある。
この場合、プラントの稼働率が下がることのないよう、更新時には大掛かりな施工を伴わずに必要な制御装置を迅速かつ短期間で設置することが望まれる。
制御盤を更新するための施工法として従来から実施されている方法には、制御盤の筐体と中身の制御ユニットとをそっくり新しいものに取り替えるようにした更新施工法と、既設の制御盤筐体を残して再利用し、中身の制御ユニットのみを新規に用意した制御ユニットに交換するようにした施工法とがある(例えば、特許文献1または2を参照)。
後者の施工法を採用すれば、前者の施工法を採用した場合に比べて、設備費用を抑制できるうえに、更新時の制御盤の機能停止期間および更新期間の短縮を図れるという長所がある。
特開2004−23815号公報(第5頁―第7頁、図1) 特開2006−234696号公報(第8頁―第11頁、図1−2)
しかしながら、後者の施工法は、制御ユニットのラックを固定するための加工を制御盤の筐体自体に施す必要があるため、制御盤据付当初の耐震性を損なう恐れがある。
このため、原子力発電所等のように特に耐震性が要求されるプラントでは、これまで上記特許文献1や2に紹介されているような施工法は採用されず、前者の施工法すなわち、制御盤の筐体と制御ユニットとを一括して取り替えるようにして更新を行っている。このため、設備費用が嵩むうえに、更新時の制御盤の機能停止期間および更新期間が大きくなるという課題があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、既設の制御盤筐体内の制御ユニットを撤去した後、新規の制御ユニットを装架したユニットラックを既設の制御盤筐体に固定せずに基礎あるいはチャンネルベースに固定するようにし、要求される耐震性を確保することのできる制御盤の更新方法を提供するものである。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、床面に固定されたチャンネルベース上に載置固定される制御盤筐体と、この前記制御盤筐体内に収納され各種電気部品を実装しプラント機器を制御する制御ユニットとを備えた制御盤の更新方法において、前記制御盤筐体内の既設の制御ユニット装架ラックに装架されている既設の制御ユニットを外線回路から分離し、撤去する第1工程と、新規に用意した制御ユニット装架ラックに新規の制御ユニットを装架する第2工程と、前記既設のチャンネルベースにラック固定用ベースを固定する第3工程と、前記ラック固定用ベースに前記新規の制御ユニット装架ラックを載置固定する第4工程と、前記第4工程の後に前記新規の制御ユニットと外部回路を接続する第5工程と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、床面に固定されたチャンネルベース上に載置固定される制御盤筐体と、この前記制御盤筐体内に収納され各種電気部品を実装しプラント機器を制御する制御ユニットとを備えた制御盤の更新方法において、前記制御盤筐体内の既設の制御ユニット装架ラックに装架されている既設の制御ユニットを外線回路から分離し、撤去する第1工程と、新規に用意した制御ユニット装架ラックに新規の制御ユニットを装架する第2工程と、前記チャンネルベース、前記ラック固定用ベースおよび前記制御盤筐体の3者を共通の締結具により固定する第6工程、前記ラック固定用ベースに前記新規の制御ユニット装架ラックを載置固定する第4工程と、前記第4工程の後に前記新規の制御ユニットと外部回路を接続する第5工程と、
を有することを特徴とする。
さらに、請求項3に係る発明は、床面に固定されたチャンネルベース上に載置固定される制御盤筐体と、この前記制御盤筐体内に収納され各種電気部品を実装しプラント機器を制御する制御ユニットとを備えた制御盤の更新方法において、前記制御盤筐体内の既設の制御ユニット装架ラックに装架されている既設の制御ユニットを外線回路から分離し、撤去する第1工程と、新規に用意した制御ユニット装架ラックに新規の制御ユニットを装架する第2工程と、前記既設のチャンネルベースを固定する床面に対して、ラック固定用ベースを固定する第7工程と、前記ラック固定用ベースに前記新規の制御ユニット装架ラックを載置固定する第4工程と、前記第4工程の後に前記新規の制御ユニットと外部回路を接続する第5工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、制御ユニットを新規なものに更新する際、制御盤筐体自体に補強工事等を行わなくても、十分な耐震性を備えた制御盤筐体を提供することができるので、制御盤筐体全体を交換する場合のような大掛かりな設置工事、あるいはケーブルの引き直しなどの工事が不要となり、この結果、制御盤機能停止期間の短縮と短期間での制御盤更新作業を行うことができる。
以下、本発明に係る制御盤の更新方法の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図を通して共通する部分には同一符号または関連する符号を付けて重複する説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1乃至図5を参照して第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明が対象とする既設の制御盤を示す斜視図であり、(a)は外観図、(b)は正面扉を開放した状態を示す図、(c)は制御ユニットを装架または撤去する状態を示す図である。また、図2は本実施形態による新規の制御ユニット装架ラックを既設の制御盤筐体内に装架した状態の背面側からの斜視図であり、図3は図2の既設の制御盤筐体内部に設置する制御ユニット装架ラックの斜視図、図4はラック固定用ベースの一例を示す図、図5はチャンネルベースとラック固定用ベースとの固定関係を示す図である。
まず、図1(a)〜(c)を参照して既設の制御盤について説明する。
1は原子力発電所等のように高度の耐震性が要求されるプラントに設置される自立型の制御盤であり、2はこの制御盤の筐体(以下、制御盤筐体という)である。
この制御盤筐体2は、かなりの厚みを有する板状鋼材と、枠状鋼材とを溶接することによって全体形状が直方体状に組み立てられており、しかも、制御盤筐体2の内部には前面扉2−1から所定の距離を隔てた部位に制御ユニット3−1〜3−n(以下、3と表記する)の正面板が配置されるように、当該制御ユニット3を装架する板状の制御ユニット装架ラック2−2を前面扉2−1に対して平行状態にして配置され、この板状の制御ユニット装架ラック2−2の両側部をそれぞれ筐体両側の側面板2−3に溶接して固定される。
本実施形態の制御盤筐体2は、このようにかなりの厚みを有する板状鋼材と、枠状鋼材とを溶接し、しかも板状の制御ユニット装架ラック2−2の両側部を両側面板2−3に溶接して固定する構造を採用して耐震性を高めるように構成されている。
このように構成された制御盤筐体2は、図2で示すように制御室建屋の床部Gに設置されて高度の耐震性を有するように構成された制御盤チャンネルベース(以下、単にチャンネルベースという)4上に締結具であるボルト5によって固定される。
チャンネルベース4は、詳細構成を図5で示すように断面がコ字型の鋼材を1辺とし、4本のコ字形鋼材の開口端を内側に向けて配置し、かつ角部を溶接して全体として枠状(口型)に形成されており、各コ字形鋼材の長さ方向の中間部2箇所の上部フランジ4Fuおよび下部フランジ4Fd間にリブ4Rを設け、このリブ4Rと上部フランジ4Fuおよび下部フランジ4Fdを溶接して制御盤1に必要な強度を持たせるように構成されている。
なお、前述した各制御ユニット3は、プラント機器を監視制御するための補助継電器などの各種電気部品や操作スイッチ、表示灯等を接続線で接続することによって構成され、板状の制御ユニット装架ラック2−2に空けた窓部2−2aに対して正面扉2−1側からそれぞれ取り付けネジ等で取付けられ、背面側で他のユニットや更新作業の際、制御盤筐体2内に残してある外部回路に繋がる配線やケーブル等との接続が行えるようになっている。
図3は制御盤の更新時に採用される制御ユニット装架ラック6を示すもので、更新用の制御ユニットN3を装架するために断面L字型の長尺および短尺の鋼材を櫓状に組み立てて構成されている。6aは制御ユニット装架ラック6を固定するための底部鋼材でありボルト挿入孔を設けている。
図4はこの更新用の制御ユニット装架ラック6を載置して固定するためのラック固定用ベース7を示す。
このラック固定用ベース7は、断面がコ字型で長尺の鋼材7−1および短尺の鋼材7−2を一対ずつ用意し、平行に配置された一対の長尺の鋼材7−1の間に所定の間隔をあけて一対の短尺の鋼材7−2を配置して溶接等で両者を一体化することによって全体の形状が梯子形になるように構成したものであって、長尺鋼材7−1の両端部に取り付け代(溶接代)7aを設け、かつ、更新用の制御ユニット装架ラック6の底部鋼材6aを載置する部位にはボルト挿入孔7bを設けている。
そして、ラック固定用ベース7は、取り付け代7aをリブ4Rに溶接することによって既設のチャンネルベース4に固定されるようになっている(図5参照)。
次に、既設の制御盤1を、長年の使用により制御システムの変更とか、使用回路部品の経年変化などによって更新するときの作業工程について説明する。
(1)制御盤1の更新に先立って、まず、図3で示す更新用の制御ユニット装架ラック6に対して、図2のように更新用の制御ユニットN3−1〜N3−n(以下、N3と表記する)を装架しておく。
(2)次に、既設の制御盤筐体2内で板状の制御ユニット装架ラック2−2に空けた窓部2−2aの縁部で取り付けネジ等によって固定されている既設の各制御ユニット3と外部回路の配線、ケーブル等との接続を分離する。その後各制御ユニット3を板状の制御ユニット装架ラック2−2から取り外し、正面扉2−1側から制御盤筐体2の外に撤去する(図1(c)参照)。
なお、各制御ユニット3を撤去した状態(図1(c))では、制御盤筐体2の内部には板状の制御ユニット装架ラック2−2はそのまま残っているので、制御ユニット3を取外しても従来技術の課題であった制御盤筐体2の耐震性が損なわれるということはない。制御ユニット3を撤去したことによって板状の制御ユニット装架ラック2−2に空いた窓部2−2aは金属板で塞いでもよいし、そのままにしてもよい。なお、外部回路に接続される配線やケーブル等も制御盤筐体2内に残されたままである。
(3)上記の作業工程(2)で既設の各制御ユニット3を制御盤筐体2から撤去・搬出した後、前述の作業工程(1)で新規の制御ユニットN3を装架した更新用の制御ユニット装架ラック6を既設の制御盤筐体2内に設置するためには、既設の制御盤筐体2と同様の耐震性が備わるように更新用の制御ユニット装架ラック6の底部鋼材6aを制御室建屋の床部Gと同程度の強度を有する部材に設置する必要がある。
そこで、本実施形態では更新用の制御ユニット装架ラック6を制御盤筐体2内に固定するための部材として図4に示す梯子形のラック固定用ベース7を用意し、長尺の鋼材7−1の両端部の取り付け代(溶接代)7aを、図5のように耐震性を有する既設のチャンネルベース4のリブ4Rに溶接して固定する。
(4)その後、新規の制御ユニットN3を予め装架している更新用の制御ユニット装架ラック6を制御盤筐体2の背面開口部(図示せず)から制御盤筐体2の内部に搬入する。
(5)次に、ラック固定用ベース7に、更新用の制御ユニット装架ラック6を載置し、その底部鋼材6aをボルト8で両者一体に締結することにより、更新用の制御ユニット装架ラック6の固定作業が完了する(図2)。なお、既設の板状の制御ユニット装架ラック2−2は制御ユニット3の撤去後も制御盤筐体2内に残っているので、櫓状の更新用の制御ユニット装架ラック6は、既設の板状の制御ユニット装架ラック2−2に隣接してその後方に設置される。
(6)そして最後に、新規の制御ユニットN3と、図示しない外部回路の配線、ケーブル等を接続することにより制御盤の更新作業が完了する。
なお、更新用の制御ユニット装架ラック6をボルト8でラック固定用ベース7に固定した状態において、モデル化による振動解析および実物によるハンマリング自由振動試験を行い、このときの固有振動数を測定値したところ、原子力発電所に設置する制御盤としての耐震性に必要な剛性が備わっていることが確かめられた。
なお、上記の作業工程では、ラック固定用ベース7を既設のチャンネルベース4に固定した後に、当該ラック固定用ベース7に更新用の制御ユニット装架ラック6を固定するようにしたが、本実施形態はこの作業工程に限定されるものではなく、更新用の制御ユニット装架ラック6を予め固定したラック固定用ベース7を制御盤筐体2内に搬入してから当該ラック固定用ベース7を既設のチャンネルベースに溶接して固定するようにしても良い。
以上述べたように、本実施形態によれば、既設の制御盤筐体内の既設制御ユニットを撤去した後、既に新規の制御ユニットを装架している更新用の制御ユニット装架ラック6を既設の制御盤筐体2に固定せず、高い耐震性を有する既設のチャンネルベース4に固定するようにしたので、制御盤筐体2自体には全く補強工事等を行わずに十分な耐震性を備えた制御盤を提供することができる。
この結果、制御盤筐体全体を交換するような大掛かりな設置工事、あるいはケーブルの引き直しなどの工事が不要となり、制御盤機能停止期間の短縮と短期間での更新作業が可能な制御盤を提供できる。
(第2の実施形態)
図6および図7を参照して第2の実施形態を説明する。
図6はラック固定用ベースの斜視図、図7はラック固定用ベースを既設のチャンネルベースに固定した状態を示す斜視図である。
本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態との相違点は、ラック固定用ベース7とチャンネルベース4との固定方法を溶接からボルト締結に変更した点にあり、その他の構成は第1の実施形態と同様である。
すなわち、図6および図7で示すように、本実施形態はラック固定用ベース7を既設のチャンネルベース4にボルト9およびナット10によって締結可能となるように、ラック固定用ベース7の両端部に設けた取り付け代7aとチャンネルベース4のリブ4Rとにボルト9のサイズに見合ったボルト挿入用の穴11を予め設けておき、その穴11にボルト9を挿入してナット10と共に締付けることにより、耐震性を有する既設チャンネルベース4に固定する。
その後、ラック固定用ベース7と更新用の制御ユニット装架ラック6とをボルト8で締結することにより、第1の実施形態と同様にして更新用の制御ユニット装架ラック6の固定が完了する。
なお、本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に予め更新用の制御ユニット装架ラック6を固定したラック固定用ベース7を制御盤筐体2内に搬入してからラック固定用ベース7を既設チャンネルベース4に固定するようにしても良い。
以上述べたように、本実施形態によれば第1の実施形態と同様に、制御盤筐体自体には全く補強工事等を行わずに十分な耐震性を備えた制御盤を提供することができ、制御盤筐体全体を交換するような大掛かりな設置工事、あるいはケーブルの引き直しなどの工事が不要となり、制御盤機能停止期間の短縮と短期間での更新作業が可能な制御盤を提供できることに加え、チャンネルベース4およびラック固定用ベース7をボルト締めによって一体に締結固定するようにしたので、溶接による固定方法に比べて作業能率を向上させることができる。
(第3の実施形態)
図8乃至図11を参照して第3の実施形態について説明する。
図8は、ラック固定用ベースの斜視図であり、図9はラック固定用ベースと既設のチャンネルベースの組立前分解斜視図、図10は組立斜視図、図11は図10を矢印方向に見た場合の制御盤筐体、ラック固定用ベースおよびチャンネルベースの固定関係を示す断面図である。
本実施形態は、第1の実施形態や第2の実施形態に比べて、更新用の制御ユニット装架ラック6およびラック固定用ベース7の固定方法を変更したものである。
すなわち、図8乃至図11において、既設の制御盤筐体2の底部鋼材2a、既設のチャンネルベース4およびラック固定用ベース7の3者を固定ボルト5で共締め締結にて固定することにより、前述と同様の効果が得られるものである。
このため、ラック固定用ベース7は、長尺の鋼材7−1の両端部の上下部にそれぞれL型鋼で製作した上部フランジ7Fu、下部フランジ7Fdを溶接により取り付け、かつ、上部フランジ7Fuにボルト挿入用穴7hを設けるように構成する。
このラック固定用ベース7を取付ける場合、図11で示すように、既設のチャンネルベース4の上部フランジ4Fuの上に既設制御盤筐体2の底部鋼材2aを載せ、さらにその上にラック固定用ベース7の上部フランジ7Fuを載せ、かつ下部フランジ7Fdを、チャンネルベース4の床部に接する下部フランジ4Fdの上に載せた状態で共通ボルト5によって3者一体に締結し固定する。
なお、本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に予め更新用の制御ユニット装架ラック6を固定したラック固定用ベース7を制御盤筐体2内に搬入してからラック固定用ベース7を既設チャンネルベース4に固定するようにしても良い。
以上述べたように、本実施形態によれば第1の実施形態と同様に、制御盤筐体自体には全く補強工事等を行わずに十分な耐震性を備えた制御盤を提供することができ、制御盤筐体全体を交換するような大掛かりな設置工事、あるいはケーブルの引き直しなどの工事が不要となり、制御盤機能停止期間の短縮と短期間での更新作業が可能な制御盤を提供できることに加え、ボルト締めによってチャンネルベース4、既設の制御盤筐体2の底部鋼材2aおよびラック固定用ベース7の3者を一体に締結固定するようにしたので、溶接による固定方法に比べて作業能率を向上させることができる。
(第4の実施形態)
図12および図13を参照して第4の実施形態について説明する。
図12は制御室建家の床材のH型鋼材にラック固定用ベースを固定した状態を示す斜視図であり、図13は制御ユニット装架ラックとラック固定用ベースの固定関係を示す斜視図である。
本実施形態においても、更新用の制御ユニット装架ラック6を既設制御盤筐体2内に設置するための耐震性の条件は第1の実施形態と同様であるが、本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、ラック固定用ベース7をチャンネルベース4に固定せず、制御室建家の床部Gに直接固定するようにした点で異なる。
本実施形態の場合、チャンネルベース4は既設の制御盤の据付当初から制御室建家の床部GのH型鋼12に溶接により直接固定されているので、既設の制御ユニット3を撤去した後、制御盤筐体2内にラック固定用ベース7を搬入し、そのラック固定用ベース7を床部GのH型鋼12に溶接して直接固定した後、このラック固定用ベース7に更新用の制御ユニット装架ラック6をボルトで固定する(図13)。なお、更新用の制御ユニット装架ラック6を予め固定したラック固定用ベース7を制御盤筐体2内に搬入してからラック固定用ベース7を床部GのH型鋼12に溶接して直接固定しても良い。
以上述べたように本実施形態によれば、制御室建家の床部GにH型鋼12が設けられている場合、このH型鋼12に溶接等で直接固定することができるので、更新用の制御ユニット装架ラック6は前述した実施形態と同様に耐震性を有する専用のラック固定用ベース7上に載置固定されるため、耐震性を維持しつつ制御盤筐体ごとの大掛かりな設置工事あるいはケーブルの引き直しなどの制御盤機能停止期間の短縮が可能となり、短期間での制御盤更新作業が可能となる。
(第5の実施形態)
図14および図15を参照して第5の実施形態について説明する。
図14は本実施形態によるラック固定用ベース7を示す図であり、図15は既設のチャンネルベース4およびラック固定用ベース7の配置関係に注目して示した斜視図であり、ここでは、制御盤筐体2および制御ユニット装架ラック6を省略している。
本実施形態は、更新用のラック固定用ベース7を既設のチャンネルベース4に固定せず、しかも両者の基本的な設置構成は第4の実施形態と同様であるが、第4の実施形態と異なる点は、既設のチャンネルベース4およびラック固定用ベース7を固定する床部GがH型鋼12に代わってコンクリートで構成されている点である。
床部Gがコンクリート製であるため、本実施形態では、更新に際して床部Gのコンクリート面にアンカー用の穴を開け、この穴にアンカー13を埋設するように鉄製の埋め込みプレート14を追設し、この埋め込みプレート14にラック固定用ベース7を溶接にて直接固定するようにしたものである。
なお、本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に予め更新用の制御ユニット装架ラック6を固定したラック固定用ベース7を制御盤筐体2内に搬入してからラック固定用ベース7を埋め込みプレート14に溶接にて直接固定するようにしても良い。
本実施形態によれば、第1の実施形態1乃至第4の実施形態と同様に更新後においても制御盤の耐震性を確保することができる。
(第6の実施形態)
以上述べた実施形態では、制御盤筐体2に既設の制御ユニット3を装架するためのラックとして、板状の制御ユニット装架ラック2−2の両側部を筐体の側面板に溶接で固定するようにしたが、特に板状である必要はなく、また筐体側面板に溶接で固定する必要もない。要は既設の制御ユニットを撤去しても制御盤筐体の耐震性が損なわれずに、しかも、更新用の制御ユニット装架ラック6の搬入に支障がない形状であれば、上述した板状以外の形状を採用するようにしても良い。
本発明が対象とする既設制御盤の斜視図であり、(a)は外観図、(b)は扉開放状態を示す図、(c)は制御ユニットを装架または撤去する状態を示す図。 本発明の第1の実施形態の主要部構成を示す制御盤の斜視図。 図2の制御ユニット装架ラックの斜視図。 図2のラック固定用ベースの斜視図。 図2の既設チャンネルベースにラック固定用ベースを固定した状態を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態の構成を示すラック固定用ベースの斜視図。 図6のラック固定用ベースを既設のチャンネルベースに固定した状態を示す斜視図。 本発明の第3の実施形態のラック固定用ベースの斜視図。 図8のラック固定用ベースと既設のチャンネルベースの組立前分解斜視図。 本発明の第3の実施形態の組立斜視図。 図10を矢印方向に見た制御盤筐体、ラック固定用ベースおよびチャンネルベースの固定関係を示す断面図。 本発明の第4の実施形態における床材のH型鋼材にラック固定用ベースを固定した状態を示す斜視図。 図12の制御ユニット装架ラックとラック固定用ベースとの固定関係を示す斜視図。 本発明の第5の実施形態で採用するラック固定用ベースの斜視図。 図14のラック固定用ベースを既設のチャンネルベース内の基礎コンクリート内に追設した斜視図。
符号の説明
1…制御盤、2…制御盤筐体、2−1正面扉、2−2…板状の制御ユニット装架ラック、2−3…側面板、3…既設の制御ユニット、N3…新規の制御ユニット、4…既設のチャンネルベース、4R…リブ、5…ボルト、6…制御ユニット装架ラック、7…ラック固定用ベース、7a…取り付け代(溶接しろ)、7b…ボルト挿入穴、8…ボルト9…ボルト、10…ナット11…ボルト挿入穴、12…H型鋼、13…アンカー、14…埋め込みプレート。

Claims (7)

  1. 床面に固定されたチャンネルベースに固定される制御盤筐体と、この前記制御盤筐体内に収納され各種電気部品を実装しプラント機器を制御する制御ユニットとを備えた制御盤の更新方法において、
    前記制御盤筐体内の既設の制御ユニット装架ラックに装架されている既設の制御ユニットを外部回路から分離し、撤去する第1工程と、
    新規に用意した制御ユニット装架ラックに新規の制御ユニットを装架する第2工程と、
    前記既設のチャンネルベースにラック固定用ベースを固定する第3工程と、
    前記ラック固定用ベースに前記新規の制御ユニット装架ラックを載置固定する第4工程と、
    前記第4工程の後に前記新規の制御ユニットと外部回路を接続する第5工程と、
    を有することを特徴とする制御盤の更新方法。
  2. 床面に固定されたチャンネルベースに固定される制御盤筐体と、この前記制御盤筐体内に収納され各種電気部品を実装しプラント機器を制御する制御ユニットとを備えた制御盤の更新方法において、
    前記制御盤筐体内の既設の制御ユニット装架ラックに装架されている既設の制御ユニットを外部回路から分離し、撤去する第1工程と、
    新規に用意した制御ユニット装架ラックに新規の制御ユニットを装架する第2工程と、
    前記チャンネルベース、前記ラック固定用ベースおよび前記制御盤筐体の3者を一体に固定する第6工程と、
    前記ラック固定用ベースに前記新規の制御ユニット装架ラックを載置固定する第4工程と、
    前記第4工程の後に前記新規の制御ユニットと外部回路を接続する第5工程と、
    を有することを特徴とする制御盤の更新方法。
  3. 床面に固定されたチャンネルベースに固定される制御盤筐体と、この前記制御盤筐体内に収納され各種電気部品を実装しプラント機器を制御する制御ユニットとを備えた制御盤の更新方法において、
    前記制御盤筐体内の既設の制御ユニット装架ラックに装架されている既設の制御ユニットを外部回路から分離し、撤去する第1工程と、
    新規に用意した制御ユニット装架ラックに新規の制御ユニットを装架する第2工程と、
    前記既設のチャンネルベースを固定する床面に対して、ラック固定用ベースを固定する第7工程と、
    前記ラック固定用ベースに前記新規の制御ユニット装架ラックを載置固定する第4工程と、
    前記第4工程の後に前記新規の制御ユニットと外部回路を接続する第5工程と、
    を有することを特徴とする制御盤の更新方法。
  4. 前記床面にH型鋼を配置し、当該H型鋼に前記チャンネルベースおよびラック固定用ベースを固定することを特徴とする請求項3記載の制御盤の更新方法。
  5. 前記チャンネルベースを固定する床面をコンクリート床面とし、当該コンクリート床面に埋め込みプレートを追設し、当該埋め込みプレートに前記ラック固定用ベースを固定することを特徴とする請求項3記載の制御盤の更新方法。
  6. 前記ラック固定用ベースとして、平行に配置された複数本の長尺の鋼材間に任意の間隔をあけて複数本の短尺の鋼材を配置して両者を一体化したものを用い、前記長尺の鋼材の端部を前記チャンネルベースに固定したことを特徴とする請求項1または2記載の制御盤の更新方法。
  7. 前記更新用の制御ユニット装架ラックは、前記既設の制御ユニット装架ラックの後方で前記ラック固定用ベース上に載置固定されることを特徴とする請求項1乃至5記載の制御盤の更新方法。
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