JP2009232399A - 音声切換判定装置、音声切換判定方法、及び音声切換判定プログラム - Google Patents

音声切換判定装置、音声切換判定方法、及び音声切換判定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツの音声に関しての持続性を維持することができる音声切換判定装置、音声切換判定方法、及び音声切換判定プログラムを提供する。
【解決手段】音声切換判定装置は、第1及び第2の音声信号が供給される受信部(22)と、前記受信部(22)からの第1及び第2の音声信号を比較し、いずれの音声信号が出力されるべきであるかを判定する切換判定部(78)と、前記切換判定部(78)からの制御信号に基づき、前記受信部(22)からの第1及び第2の音声信号のうち1つの音声信号を出力する出力制御部(62)と、を含む。
前記切換判定部(78)は、前記受信部(22)からの第1及び第2の音声信号の全ての音声モードを比較する音声判定部(86)を備える。
【選択図】図2

Description

本願は、音声切換判定装置、音声切換判定方法、及び音声切換判定プログラムの技術分野に属し、より詳細には、第1及び第2の音声信号を比較し、いずれか1つの音声信号を出力する音声切換判定装置、音声切換判定方法、及び音声切換判定プログラムの技術分野に属する。
現在、日本においては、地上デジタルテレビジョン放送(ISDB―T:Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)が行われており、当該地上デジタルテレビジョン放送では、1つの周波数チャンネル(物理チャンネル)について、伝送特性の異なる複数のサービスが運用されている。当該複数のサービスとは、固定受信向けサービス(すなわち、12セグサービス)、及び部分受信向けサービス(すなわち、ワンセグサービス)である。ここで、12セグサービスは、高品質であるが、ノイズに弱いため、固定受信機(例えば、固定テレビジョン受信機)で受信するのに適しており、一方、ワンセグサービスは、低品質であるが、ノイズに強いため、移動受信機(例えば、携帯電話機)で受信するのに適している。
地上デジタルテレビジョン放送を行うに際し、ほとんどの放送局では、番組内容が同一のコンテンツについて、12セグサービス及びワンセグサービスの両サービスにて放送を行っており、すなわち、サイマル放送が行われている。そして、移動しながら地上デジタルテレビジョン放送を受信する車載用受信機では、同一のコンテンツを受信するに際し、現在位置での電波の受信状況に応じて、12セグサービスとワンセグサービスの切換を行っている。すなわち、電波の受信状況が良い場合には、ノイズに弱いが高品質である12セグサービスを利用し、一方、電波の受信状況が悪い場合には、低品質であるがノイズに強いワンセグサービスを利用している。
上述したように、現在は、番組内容が同一のコンテンツについて、12セグサービス及びワンセグサービスの両サービスにて放送が行われているが(サイマル放送)、将来、サイマル放送の義務化が解除されるため、12セグサービスとワンセグサービスの間で、番組内容が異なるコンテンツが放送される可能性が生じる(非サイマル放送)。このような非サイマル放送の場合に、12セグサービスとワンセグサービスの間で切換を行うと、番組内容が異なるコンテンツであるため、コンテンツの持続性が失われるという問題がある。
現在、デジタルテレビジョン放送がサイマル放送であるか非サイマル放送であるかを判定する受信機として、特許文献1、及び特許文献2に示されるものがある。特許文献1の受信機においては、EIT(Event Information Table)を利用して、デジタルテレビジョン放送がサイマル放送であるか非サイマル放送であるかを判定している。また、特許文献2の受信機においては、音声信号を利用して、デジタルテレビジョン放送がサイマル放送であるか非サイマル放送であるかを判定している。
特開2007−251480号公報(第0039段落乃至第0041段落を参照) 特開2007−295470号公報(請求項2及び請求項8を参照)
上記特許文献1の受信機においては、EITを利用してサイマル放送であるか非サイマル放送であるかを判定しており、選択する音声モード(2ヶ国語、主副音声等)を考慮していない。また、特許文献2の受信機においては、音声信号を利用してサイマル放送であるか非サイマル放送であるかを判定しているが、選択する音声モードを考慮していない。
このため、特許文献1及び特許文献2の受信機では、選択する音声モードによっては、コンテンツの音声に関しての持続性が失われるという問題がある。
本願は、上記課題に鑑みて為されたものであり、その目的の一例は、コンテンツの音声に関しての持続性を維持することができる音声切換判定装置、音声切換判定方法、及び音声切換判定プログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、第1及び第2の音声信号が供給される受信部と、前記受信部からの第1及び第2の音声信号を比較し、いずれの音声信号が出力されるべきであるかを判定する切換判定部と、前記切換判定部からの制御信号に基づき、前記受信部からの第1及び第2の音声信号のうち1つの音声信号を出力する出力制御部と、を含む音声切換判定装置において、前記切換判定部は、前記受信部からの第1及び第2の音声信号の全ての音声モードを比較する音声判定部を備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、請求項6記載の発明は、第1及び第2の音声信号を受信する受信工程と、前記第1及び第2の音声信号を比較し、いずれの音声信号が出力されるべきであるかを判定する切換判定工程と、前記切換判定工程で得られた制御信号に基づき、前記第1及び第2の音声信号のうち1つの音声信号を出力する出力制御工程と、を含む音声切換判定方法において、前記切換判定工程は、前記第1及び第2の音声信号の全ての音声モードを比較する音声判定工程を備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、請求項7記載の発明は、音声切換判定装置に使用されるコンピュータを、第1及び第2の音声信号が供給される受信手段と、前記受信手段からの第1及び第2の音声信号を比較し、いずれの音声信号が出力されるべきであるかを判定する切換判定手段と、前記切換判定手段からの制御信号に基づき、前記受信手段からの第1及び第2の音声信号のうち1つの音声信号を出力する出力制御手段と、して機能させる音声切換判定プログラムにおいて、前記切換判定手段は、前記受信手段からの第1及び第2の音声信号の全ての音声モードを比較する音声判定手段を備えることを特徴とする音声切換判定プログラムである。
次に、本願を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
図1には、地上デジタルテレビジョン放送受信機の概略構成がブロック回路にて示されている。
図1において、アンテナ10で受信されたRF(Radio Frequency)信号12は、チューナ部14に供給され、該チューナ部14からのIF(Intermediate Frequency)信号16は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調部18に供給される。当該OFDM復調部18からのMPEG−2 TS(Moving Picture Experts Group2―Transport Stream)信号20は、TS−Demux(Demultiplexer)部22に供給され、映像ES(Elementary Stream)信号24、26、音声ES信号28、及びデータ信号30に分離される。
映像ES信号24は、MPEG−2 Videoデコーダ部31に供給され、ハイビジョン映像信号32として出力される。映像ES信号26は、H.264デコーダ部34に供給され、ワンセグ映像信号36として出力される。音声ES信号28は、AAC(Advanced Audio Coding)+SBR(Special Band Replication)デコーダ部38に供給され、ハイビジョン及びワンセグPCM音声信号38として出力される。データ信号30は、キャプションデコーダ部42に供給され、EPG、字幕、及び文字スーパーの信号44として出力される。
図1において、本願が対象とする部分46が一点鎖線にて示されており、当該部分46の構成は、図2に詳細に示されている。
図2は、本願の実施の形態による音声切換判定装置をブロック回路にて示しており、図2において、MPEG−2 TS信号20は、TS−Demux部22に供給される。
TS−Demux部22で分離された12セグの音声ES信号48は、12セグ用のESバッファ部50に供給され、該ESバッファ部50からのES信号52は、12セグ用のAACデコーダ部54に供給され、該AACデコーダ部54からのPCM信号56は、12セグ用のフレームバッファ部58に供給され、該フレームバッファ部58からのPCM信号60は、出力制御部62に供給される。
なお、信号48、52、56、及び60は、12セグ受信中のデータの流れを示す。
また、TS−Demux部22で分離されたワンセグの音声ES信号64は、ワンセグ用のESバッファ部66に供給され、該ESバッファ部66からのES信号68は、ワンセグ用のAAC+SBRデコーダ部70に供給され、該AAC+SBRデコーダ部70からのPCM信号72は、ワンセグ用のフレームバッファ部74に供給され、該フレームバッファ部74からのPCM信号76は、出力制御部62に供給される。
なお、信号64、及び68は、12セグ受信中もワンセグのESを必要に応じて流すことを示し、また、信号72、及び76は、ワンセグ受信中のデータの流れを示す。
上記出力制御部62は、後述する切換判定部78からの判定信号80に基づいて、12セグ用のPCM信号60あるいはワンセグ用のPCM信号76のうちいずれか1つのPCM信号を音声信号82として出力する。
以下、切換判定部78について説明する。
切換判定部78は、12セグの音声信号及びワンセグの音声信号を比較し、いずれの音声信号が出力制御部62から出力されるべきであるかを判定するものである。当該切換判定部78は、EITによる判定部84、音声による判定部86、及び遅延量テーブル部88を含む。
判定部84には、TS−Demux部22で分離された12セグ及びワンセグのEIT信号90が供給される。判定部84は、12セグのEITとワンセグのEITとが一致しているか否かを判定し、すなわち、12セグのEITとワンセグのEITとの比較によりサイマル放送であるか否かの判定を行う。判定部84からの判定結果信号92は、音声による判定部86に供給される。
音声による判定部86には、TS−Demux部22で分離されたPTS(Presentation Time Stamp)及びTSID(Transport Stream ID)の信号94が供給されており、当該PTS及びTSIDの信号94は、判定部86が音声による判定を行う際に必要な情報である。
判定部86は、制御信号96によりワンセグ用のAAC+SBRデコーダ部70を制御し、該デコーダ部70は、判定に必要な音声データのみ必要なタイミングでデコードを行い、その結果を出力信号98として判定部86に送信する。
なお、前記12セグ用のAACデコーダ部54は、リアルタイムでESバッファ部50からのES信号52を読み込み、デコード処理を行い、デコードされたPCM信号56は、12セグ用のフレームバッファ部58に供給され、格納する。
遅延量テーブル部88は、TSIDごとに予め調査された12セグの信号とワンセグの信号との時間差(遅延量)を保持する。なお、TSIDは、各TSに割当てられている識別子であり、全国の放送局ごとに割当てられている(ARIB、TR−B14、第七編9.2.2 TS名)。
判定部86は、12セグの信号とワンセグの信号とを比較し、サイマル放送であるかの判定を行う際には、まず、TS−Demux部22からの信号94のTSIDに基づき、該当する遅延量を示す信号100を遅延量テーブル部88から取得する。そして、判定部86は、TS−Demux部22からの信号94のPTS、及び遅延量テーブル部88からの遅延量の初期値に基づき、12セグのPCM信号102、及びワンセグのPCM信号104を取得する。
判定部86は、両PCM信号102、104が一致しているか否かを判定し、すなわち、12セグのPCM信号102とワンセグのPCM信号104との比較により、サイマル放送であるか否かの判定と音声モードが一致しているか否かの判定を行う。判定部86からの判定信号80は、出力制御部62に供給され、出力制御部62は、判定信号80に基づき、12セグ用のPCM信号60あるいはワンセグ用のPCM信号76のうちいずれか1つのPCM信号を音声信号82として出力する。
なお、図2の切換判定部78においては、EITによる判定部84、及び音声による判定部86が設けられており、EITによる判定部84がEIT信号90内の12セグ及びワンセグの両番組情報が同一であると判定した場合にのみ、判定結果信号92を音声による判定部86に供給し、両EIT内の番組情報が同一であることを通知する。これにより、判定部86は、音声による判定動作を行うことになるので、判定部86における不要な演算を減少させることができる。すなわち、EITによる判定部84がEIT信号90内の12セグ及びワンセグの両番組情報が異なると判定した場合には、選択されているサービスにおいて、サイマル放送ではなく、この場合には、判定部86は、音声による判定動作を行う必要がないので、判定部86における不要な演算を減少させることができるのである。
また、図2の切換判定部においては、12セグの信号とワンセグの信号との時間差(遅延量)を保持する遅延量テーブル部88が設けられており、音声による判定部86は、当該遅延量テーブル部88からの遅延量を利用し、これを初期値として、12セグのPCM信号102、及びワンセグのPCM信号104の同期合せを行う。これにより、判定部86においては、同期合せに必要な演算量を減少させることができる。
また、図2の切換判定部においては、判定部86からの制御信号96によりワンセグ用のAAC+SBRデコーダ部70は、判定に必要な音声データ量のみ必要なタイミングでデコードを行い、その結果を出力信号98として判定部86に送信する。このように、判定部86においては、必要なタイミングで判定動作を行うので、判定部86における負荷を減少させることができる。
また、判定に用いるワンセグの音声データは、SBRデコードデータを含まない場合でも相関性が高いことから、SBRデコードデータを含まなくても良い。SBRデコード動作を省くことでも負荷を減少させることができる。
次に、図3には、本願の実施の形態による音声切換判定装置の全体のフローチャートが示されている。なお、図3において、符号106で示される個所は、EITによる判定動作を示し、符号108で示される個所は、音声による判定動作を示す。図3において、ステップS10でスタートし、ステップS12に進む。ステップS12では、EITによる判定が行われ、すなわち、選択されているサービスにおいて、EITにより番組情報が一致するか否かが判定される。そして、一致しなかった場合には、同一物理チャンネル内の全てのサービスで判定を行う。同一物理チャンネル内の全てのサービスで番組情報が一致しなかった場合には、ステップS14に進み、物理チャンネル内にサイマル放送がなく、非サイマル放送であると判定され(ステップS16)、ユーザにその旨を通知することができる。なお、このように非サイマル放送であると判定された場合に、自動サービス切換を実際に行うか否かは、ユーザの初期設定によって選択の余地がある。
前記ステップS12のEITによる判定で、番組情報が一致する場合には(ステップS18)、選択されているサービスにおいて、サイマル放送であると判定し、音声による判定に進む(ステップS20)。ステップ20においては、選択されている12セグとワンセグの音声データを使って判定を行い、音声データが一致していれば(ステップS22)、サイマル放送で且つ音声モードも一致していると判定する(ステップS24)。なお、12セグからワンセグへ、或いは、ワンセグから12セグへ自動切換した場合に選択されるサービスが決定していない場合(電源投入後など)は、基本的にはEITなどに配置されるservice_idが最小の値のサービス(デフォルトサービス)となる。地上デジタルテレビジョン放送運用規定(ARIB TR−B14)では、service_id順が望ましいとしている。
前記ステップS20において、音声モードが一致しなかった場合には、同一サービス内の全ての音声データを使って判定を行う。その結果、一致する音声モードが存在する場合、音声モードを合わせて自動サービス切換を行か、あるいは、このまま自動サービス切換を行った場合には音声モードが異なることをユーザーに通知する。なお、このように自動サービス切換を行った場合に音声モードが異なるときに、自動サービス切換を実際に行うか否かは、ユーザーの初期設定によって選択の余地がある。
前記ステップS20において、同一サービス内の全ての音声データを使って判定を行ったが、音声データが一致しない場合には(ステップS26)、サイマル放送で一致する音声モードがないと判定する(ステップS28)。この場合、ユーザーに一致する音声モードがないことを通知することが可能となる。
次に、図4には、前記図3の符号106で示されるEITによる判定動作の詳細がフローチャートにて示されている。
図4において、ステップS30でスタートし、ステップS32に進む。ステップS32では、12セグの選択サービスの番組情報と、ワンセグへ自動切換した場合に選択されるワンセグのサービスの番組情報を取得し、ステップS34では、番組情報が一致するかが判定される。なお、ワンセグへ自動切換した場合に選択されるワンセグのサービスが決定していない場合(電源投入後など)は、デフォルトサービスとなる。
EITによる判定に使用する番組情報は、12セグのH−EIT「P/F」とワンセグのL−EIT「P/F」に、地上デジタルテレビジョン放送運用規定(ARIB TR−B14)上、必ず配置される短形式イベント記述子の番組名(文字符号)及び番組記述を使用する。なお、H−EIT「P/F」とL−EIT「P/F」は、地上デジタルテレビジョン放送運用規定(ARIB TR−B14)上、1乃至3秒周期で必ず伝送される。また、番組名に含まれる番組に関する記号(ARIB STD−B24 第一遍 第2部 コード7A4D−7A74)は、12セグとワンセグで異なる可能性があるので、除外した上で比較を行う。
前記ステップS34において番組情報の一致度が閾値以上であった場合、サイマル放送であると判定し、音声による判定に進む(ステップS36)。一方、ステップS34において、12セグとワンセグの番組情報の一致度が閾値以下であった場合には、非サイマル放送であると判定する。ステップS34において、選択されているサービスにおいて、EITによる判定を行った結果、非サイマル放送であった場合には、同一物理チャンネル内、つまりMPEG−2 TS内に判定が済んでいない別のサービスが有るか否かを判断する(ステップS38)。ステップS38において、判定が済んでいない別のサービスが無い場合、物理チャンネル内にサイマル放送がなく、同一物理チャンネル内の全てのサービスが 非サイマル放送であると判定する(ステップS40)。この場合、非サイマル放送であることをユーザに通知する。自動サービス切換を実際に行うか否かは、ユーザの初期設定によって選択の余地がある。
前記ステップS38において、Yesの場合、すなわち判定が済んでいない別のサービスが有る場合には、ステップS42において、サービスを選択して番組情報を取得し、ステップS44に進む。この場合のサービス選択は、実際にサービス切換を行うのではない。ステップS44において、番組情報が一致する場合には、ステップS36に進み、一方、ステップS44において、番組情報が一致しない場合には、ステップS38に戻る。
選択サービス、あるいは、デフォルトサービスにおいて、非サイマル放送であるが、同一物理チャンネル内、つまりMPEG−2 TS内の別のサービスでサイマル放送であった場合、サービスを合わせて自動サービス切換を行う。
次に、図5、及び図6には、前記図3の符号108で示される音声による判定動作の詳細がフローチャートにて示されている。
図5、及び図6において、ステップS46でスタートし、ステップS48に進む。ステップS48では、12セグが複数ESか否かが判断される。ステップ48において、Yesの場合、すなわち複数ESの場合、ステップS50に進み、ステップS50において、ユーザが選択して視聴している音声ESが、デフォルトES(サービス選択時に最初に提示されるコンポーネント及びコンポーネント群、PMT(Program Association Table)に配置されているストリーム識別記述子に記載されているコンポーネントタグ値を元に、ストリーム種別毎に決められているES、ARIB TR−B14 第七編 5.3.1)か否かが判断される。なお、何も選択されていない状態(電源投入後やチャンネル変更後など)の場合は、デフォルトESが選択される。
前記ステップS48においてNoの場合すなわち12セグが複数ESでない場合、及び、前記ステップS50においてYesの場合、すなわち12セグが複数ESであって且つデフォルトESであった場合には、ステップS52に進み、12セグの音声がデュアルモノか否かが判断される。ステップS52において12セグがデュアルモノであった場合には、ステップS54に進み、第一音声が選択されているか否かが判断される。前記ステップS52においてデュアルモノでない場合、及びステップS54においてデュアルモノであって且つ第一音声であった場合には、ステップS56に進み、デフォルトESのLchの音声データを使って判定が行われる。
なお、デュアルモノか否かは、12セグの場合、地上デジタルテレビジョン放送運用規定(ARIB TR−B14)上、H−EIT「P/F」に必ず配置される音声コンポーネント記述子のコンポーネント種別で判断できる。しなしながら、ワンセグの場合、L−EIT「P/F」に音声コンポーネント記述子が配置されないことから、MPEG-2 AACに規定されるストリームヘッダ形式ADTS(Audio Data Transport Stream)のchannel_configurationで判断する。
前記ステップS50において12セグが複数ESであるがデフォルトES以外が選択されていた場合には、ステップS58に進み、ワンセグが複数ESか否かが判断される。
前記ステップS58において、12セグが複数ESであるがデフォルトES以外であり、且つ、ワンセグが複数ESでなかった場合には、ステップS60に進み、ワンセグがデュアルモノか否かが判断される。ステップS60においてワンセグがデュアルモノであった場合には、ステップS62に進み、ワンセグのRchで判定される。ステップS60において、ワンセグがデュアルモノでなかった場合には、ステップS64に進み、同一サービス内の全ての音声で判定される。
前記ステップS58において、12セグが複数ESであるがデフォルトES以外であり、且つ、ワンセグが複数ESである場合には、ステップS66に進み、ESを適切なものに選択し、ワンセグのLchで判定される。
前記ステップS56、S66、S62、及びS64は、それぞれ、ステップS68、S70、S72、及びS74に進み、これらのステップS68乃至S74において、相関性があるか否かが判断される。ステップS68乃至S72において、相関性がある場合には、音声モードが一致していると判定される(ステップS76)。一方、ステップS68乃至S72において、相関性がない場合、すなわち、適切に音声データを選択して判定した結果、相関性が確認できなかった場合には、ステップS64に進み、同一サービス内のすべての音声で判定される。
前記ステップS64からステップS74に進み、ステップS74において、相関性があるか否かが判定され、この判定の結果により、切換時に音声モードを合わせるか、あるいは、音声モードが異なることをユーザに通知することが可能となる。すなわち、ステップS74において、相関性がある場合には、ステップS78に進み、音声モードが一致する様に合わせ、ステップS76に進むが、一方、ステップS74において、相関性がない場合には、ステップS80に進み、一致する音声モードがないと判定される。
次に、前述した図3、図4、図5、及び図6のフローチャートに関連して、EITによる判定動作、及び音声による判定動作で使用された各種の概念について説明する。
図7には、日本の地上デジタルテレビジョン放送における各種の音声モードが示されている。
図7において、複数音声は、複数(その階層で送られる1つのサービスから参照される音声ES数)かあるいはデュアルモノ(LchとRchで別々の音声)で運用される(ARIB TR−B14.4.2 表5.を参照)。
図8(A)及び(B)、並びに図9には、複数サービスの例が示されている。
図8(A)は、12セグのプライマリーサービスとワンセグがサイマル放送である場合を示し、図8(B)は、12セグのセカンダリーサービスとワンセグがサイマル放送である場合を示し、図9は、12セグ及びワンセグが共に複数サービスである場合を示す。
なお、図8(A)及び(B)、並びに図9において、符号110は、12セグを示し、符号112は、ワンセグを示す。また、符号114は、及び116は、それぞれ、12セグのプライマリーサービス、及びセカンダリーサービスを示す。また、符号118は、ワンセグの1つのサービスを示し、符号120、及び122は、それぞれ、ワンセグのプライマリーサービス、及びセカンダリーサービスを示す。
図8(B)に示されるように、12セグ110のプライマリーサービス114とワンセグ112の1つのサービス118が必ずしもサイマル放送されているとは限らない。すなわち、12セグ110がSD(標準画質)の2つのサービスの場合に、12セグ110のセカンダリーサービス116とワンセグ112の1つのサービス118がサイマル放送の場合がある(図8(B)参照)。この図8(B)の場合、ワンセグ112から12セグ110にサービス切換を行った場合に、ワンセグ112の1つのサービス118(番組B)から12セグ110のプライマリーサービス114(番組A)に切換わるという不都合がある。この不都合を解決するために、同一物理チャンネル内において全てのサービを判定の対象とすることで、切換時のコンテンツの持続性を確保できる。
また、図9の12セグ及びワンセグが共に複数サービスである場合は、デフォルトサービスは第一サービスの番組Aとなる。この時、12セグで第二サービスの番組Bをユーザーが選択していてワンセグに自動切換した場合、デフォルトではワンセグの番組Aに切換ってしまう。この不都合も、同一物理チャンネル内において全てのサービを判定の対象とすることで解決できる。
この切換時のコンテンツの持続性の確保の点に関し、前述した図3のフローチャートのステップS12、及び図4のフローチャートのステップS38、S42、及びS44が参照されるべきである。
図10、及び図11には、複数ESの例が示されている。
図10は、番組は1つであるが音声のみ2つのESの場合(12セグ及びワンセグの音声が2つのESの場合)を示し、図11は、2つのESが別の番組の場合(12セグとワンセグが別番組の2つのESでそれぞれがサイマル放送の場合)を示す。
なお、図10、及び図11において、符号124は12セグを示し、符号126はワンセグを示す。また、符号128は、12セグの1つのサービスを示し、符号130は、ワンセグの1つのサービスを示す。また、符号132は、映像部分であることを示し、符号134は、音声部分であることを示す。
図10に示されるように、現在放送されている複数ESは、ほとんどの場合、副音声や2ヶ国語である。このとき、12セグ124の音声部分134で番組A(英語)を選択しており、ワンセグ126のデフォルトESが番組A(日本語)であった場合には、切換時に音声のコンテンツの持続性が確保できないという不都合がある。この不都合を解決するために、同一サービス内のすべてのESを判定の対象とし、ESを合わせて切換することで、切換時の音声のコンテンツの持続性を確保することができる。
また、図11に示されるように、将来的には、12セグ124とワンセグ126の両方で、音声及び映像を有する複数ESにより複数のイベントが送信される運用が考えられる。このとき、12セグ124で番組Bを選択しておりワンセグ126のデフォルトESが番組Aであった場合には、切換時にコンテンツの持続性が確保できないという不都合がある。この不都合を解決するために、同一サービス内のすべてのESを判定の対象とし、ESを合わせて切換することで、切換時のコンテンツの持続性を確保することができる。
この切換時のコンテンツの持続性の確保の点に関し、前述した図6のフローチャートのステップS64が参照されるべきである。
図12、及び図13には、デュアルモノの例が示されている。
図12は、ワンセグのみデュアルモノの場合を示し、図13は、12セグ及びワンセグがともにデュアルモノの場合を示す。
なお、図12、及び図13において、符号132は12セグを示し、符号134はワンセグを示す。また、符号136は、12セグの1つのサービスを示し、符号137は、12セグの1つのESを示し、符号138は、ワンセグの1つのESを示す。また、符号140は、映像部分であることを示し、符号142は、音声部分であることを示す。
図12、及び図13に示されるように、デュアルモノの場合には、Lchが日本語であり、Rchが英語(第2国語音声)である。
図12において、ワンセグ134受信中で番組A Rch(英語)が選択されていて、ワンセグから12セグに自動切換した場合、最初の自動切換などデフォルト動作では、デフォルトESが日本語であった場合、音声のコンテンツの持続性が確保できないという不都合がある。この場合は、12セグのすべてのESを判定の対象とし、ESを合わせて切換することで、切換時の音声のコンテンツの持続性を確保することができる。
図13においては、日本語と英語のどちらが選択されているかによって、Lch及びRchを合わせて判定することにより誤判定を防ぐ。
この切換時のコンテンツの持続性の確保の点に関し、前述した図6のフローチャートのステップS56、S66、及び62が参照されるべきである。
図14は、ワンセグのみ単一音声の場合を示す。
なお、図14において、符号144は12セグを示し、符号146はワンセグを示す。また、符号148は、12セグの1つのESを示し、符号150は、ワンセグの1つのESを示す。また、符号1152は、映像部分であることを示し、符号154は、音声部分であることを示す。
図14において、12セグ144が複数音声であるにもかかわらず、ワンセグ146が1音声の場合には、一致する音声モードが存在しないことが判定によって得られる情報となる。すなわち、ワンセグ146には、12セグ144の番組A(英語)に対応する音声が存在しない。この場合、一致する音声モードが存在しないことをユーザに通知する等を行うことができる。なお、自動サービス切換を実際に行うか否かは、ユーザの初期設定によって選択の余地がある。
次に、前述した図2を参照しながら、音声による判定部86の動作について詳述する。
まず、音声による判定を行うか否かを判断する。これは、判定処理そのものの削減と、判定のために行われるデコード処理を最小限に抑えることが目的である。判定のタイミングは、以下の4つの場合である。
(1)電源投入直後、
(2)物理チャンネルの変更時、
(3)番組の変更時(EITのEvent idが変更された時)、
(4)音声パラメータの変更時(チャンネル数、音声モード)。
なお、イベント割込み(放送中に番組を突然、挿入する)やイベント繰り上げ、及びイベントリレー等の場合には、Event idが必ず変化するので適切なタイミングで判定を行うことができる。また、放送が休止中の場合には、イベントが設定されないので判定の対象とならない。
なお、番組はサイマル放送であっても、コマーシャルだけ非サイマル放送という場合も想定される。その場合は、一定間隔で判定を行う。
次に、音声による判定部86において、TS−Demux部22からの信号94に基づき、TSIDが取得され、遅延量テーブル部88からの信号100に基づき、12セグとワンセグの間の遅延量が得られる。なお、この遅延量は、送信設備等によって全国の放送局で異なる値であり、予め調査した値となる。当該遅延量は、送信設備等の入替えによる変化は考えられるが、通常の場合、変化しない値である。
そして、判定に必要な12セグとワンセグのPCM音声データの信号102、及び104が取得される。なお、このときの12セグとワンセグのPCM音声データにおいて、12セグとワンセグのPTSは、遅延量テーブル部88により参照された遅延量分だけずれていることになる。
前記取得された12セグの音声データの信号102について、前後の区間をずらして、一定区間について、ワンセグの音声データの信号104との相関係数が算出される。この結果、ピークが中心にあって閾値以上の相関係数があった場合には、12セグとワンセグの音声が一致していて且つ、同期していると判定する。したがって、遅延量テーブルにより参照された遅延量分だけ実際の音声信号も遅延していることになる。
次に、図15には、相関係数の具体的な算出方法が示されている。なお、図15において、12セグPCM信号とワンセグPCM信号は、遅延量Dだけずれている。
相関係数の算出は、基本的にLchのみで行う(デュアルモノで第二音声の場合には、Rchで行う)。これにより、判定に使用される音声データが途中でステレオからモノラルに変更されたとしても、支障なく判定を行うことができる。
相関係数を算出するために使用される、12セグPCM音声信号のサンプル数(区間)156、及びワンセグPCM音声信号のサンプル数(区間)158については、ISDB−Tの変調パラメータ(時間インターリーブ)や各放送局の遅延量のバラツキ等を考慮して、16フレーム(約0.34秒)※とした。
なお、12セグPCM信号の区間156とワンセグPCM信号の区間158の相関係数を実際に算出する際には、符号160で示されるように開始位置がずらされ、一定区間162で相関係数が算出される。
相関係数は、1.0に正規化された値であり、閾値は0.85※に設定された。従って、相関係数が0.85以上で1.0以下であるの場合に、相関性があると判定される(符号164を参照)。
相関係数の算出の際には、16フレーム※(1024×16=16384サンプル)分のPCM音声データが使される。従って、サンプリング周波数が48kHzの場合、約0.34秒のPCM音声データが使用されることになる。
16フレーム分※の値をそのままを使用して相関係数を算出した場合には、演算量が大きくなってしまう。そこで、実際には8サンプル※間隔で間引いた値を用いる。これにより、2048サンプルで相関係数を算出することになる。
なお、そのまま間引いた場合には、高い相関性が確保できないので、間引く前に1kHz※のローパスフィルタを掛けて高周波をカットする。
相関係数のピークの位置がずれていた場合、8サンプル※間隔で間引いた値で相関係数を算出しているので、それを考慮した上で同期ずれを補正する。
その後、次は間引かない値で相関係数を算出し、最大8サンプルの同期ずれを補正する。
そして、符号166に示されるように、グラフのピークは中心にあり、閾値(0.85)より大きいので、相関性があると判定される。
なお、記号※を付した各々のパラメータは、暫定的な値であり、実験から得られた値である。
次に、図16には、前記図2の音声による判定部86で使用される音声データの生成方法が示されている。
図16において、符号167は、1フレームを示しており、当該1フレーム167は、符号168で示されるように、1024サンプルである。これを符号170で示されるように1kHzでカットすると、符号172で示されるようになる。これを符号174、及び176で示されるように8サンプル間隔で間引きすると、1024/8=128サンプルになる。符号178は、128サンプルを示しており、符号180は、128サンプル×16=2048サンプル(0.34秒分のデータ)を示す。
再び、前記図2を参照すると、遅延量テーブル部88により参照された遅延量の位置よりもピーク(同期)がずれていた場合には、遅延量テーブル部88の遅延量が正しくないということになる。この場合には、放送局の送信設備等の入替えによって遅延量が変化したと考えられる。そこで、ある一定の回数だけ連続して、遅延量テーブル部88に格納された遅延量に対して、同じ遅延量のズレが確認された場合には、遅延量テーブル部88に格納された遅延量が更新される。
そして、音声による判定部86において、前後の区間をずらして一定区間の相関係数を算出した結果、閾値以上の相関係数が得られなかった場合には、12セグLchとワンセグRchの間で同様な方法で相関係数を算出する。その結果、閾値以上の相関係数が得られた場合には、音声による判定部86は、サイマル放送であり12セグが複数ESでありワンセグがデュアルモノの複数音声であるという判定を行うことができる。
以上説明したように、本願の実施の形態による音声切換判定装置は、以下の動作を行う。
まず、EITによる判定を行った後に(EITによる判定部84を参照)、同一サービス内の全ての音声データを使って判定を行う(音声による判定部86を参照)。
また、適切なタイミング(電源の投入時、物理チャンネルの変更時、番組の変更時、音声パラメータの変更時)に、判定を行う。
また、TSID(放送局)ごとの遅延量を保持し(遅延量テーブル部88を参照)、これを、検出を開始するデータ位置の初期値として用いる。
なお、音声による判定を行う際に、音量包絡線のみを使って判定を行う。
次に、本願の実施の形態による音声切換判定装置により得られる作用効果について説明する。
サイマル放送であっても、音声モードが異なっていた場合には、サービス切換時にコンテンツの持続性が確保できないという不都合があり、また、非サイマル放送であるという判定に時間が掛かってしまい、判定自体も曖昧なものになってしまう可能性がある。例えば、5回判定を行って3回以上相関性があればサイマル放送であるという方法で判定を行うことが考えられる。
これに対し、本願の実施の形態によれば、EITによる判定を行った後に、同一サービス内の全ての音声データを使って判定を行う。
従って、音声モードが一致しているか否かが判定でき、音声モードを合わせて切換えたり、ユーザに知らせることが可能となる。
また、音声による判定を行う以前に、EITによる判定を行うことにより、音声による判定においては、音声がサイマル放送であるという前提で判定を行うことができ、従って、非サイマル放送であるという判定を行う必要がなくなる。
なお、12セグとワンセグのPCM信号の同期ずれを検出する際に、検出を開始するデータ位置と範囲が明記されていない場合には、判定に時間を要し、また、処理演算量や消費メモリリソースも増大するが、これに対し、本願の実施の形態による音声切換判定装置によれば、TSID(放送局)ごとの遅延量を保持し、これを、検出を開始するデータ位置の初期値として用いる。従って、判定時間や処理演算量、消費メモリリソースを最小限にすることができる。
また、音声による判定において、音量包絡線と周波数包絡線の両方を使用する場合には、判定に時間を要し、また、処理演算量や消費メモリリソースも増大するが、本願の実施の形態による音声切換判定装置によれば、音量包絡線のみを使って判定を行っている。従って、判定時間や処理演算量、消費メモリリソースを最小限にすることができる。
以上の本願の実施の形態による音声切換判定装置による作用効果をまとめると次の通りである。
EITによる判定を行った後に、同一サービス内の全ての音声データを使って判定を行うので、音声モードが一致しているか否かが判定でき、音声モードを合わせて切換えたり、ユーザに知らせることが可能となる。
また、音声による判定を行う以前に、EITによる判定を行うことにより、音声による判定においては、サイマル放送という前提で判定を行うことができ、非サイマル放送であるという判定を行う必要がなくなる。
TSID(放送局)ごとの遅延量を保持し、これを、検出を開始するデータ位置の初期値として用いており、また、遅延量テーブル部に格納された遅延量を更新する仕組みを有する。
従って、判定時間や処理演算量、消費メモリリソースを最小限にすることができる。また、TSIDごとの遅延量テーブル部の値と、実際に同期ずれを検出した結果が異なっていた場合には、遅延量テーブル部の遅延量を更新する仕組みを有することにより、放送局の送信設備の入替え等による遅延量の変化にも対応することができる。
また、適切なタイミング(電源の投入時、物理チャンネルの変更時、番組の変更時、音声パラメータの変更時)に判定を行うので、処理演算量を最小限にすることができる。
なお、本願の実施の形態による作用効果として、音声モードが一致しているか否かを判定できるが、これは、EITによる判定のみでは判定できない場合があるからである。
また、EITによる判定のみでは、12セグとワンセグの時間的な遅延量も検出できない。時間的な遅延量を検出して、同期させることにより、サービス切換をスムーズに行うことができる。
また、音声による判定のみを行う場合には、判定が難しい場合があり、すなわち、EITによる判定と音声による判定を行うことにより、(1)番組自体はサイマル放送であるが、CMだけは非サイマル放送という場合、あるいは、(2)番組自体は非サイマル放送であるが、CMだけはサイマル放送という場合に、ユーザーに最適な自動の音声切換サービスを提供できる。例えば、上記(2)でCM中に音声による判定によりサイマルと判定され、自動で音声切換がなされてしまうと、ユーザーの意思に反してしまう場合があるからである。
但し、本願の実施の形態による音声切換判定装置においては、EITによる判定部84及び音声による判定部86が設けられているが、本願は、EITによる判定部84を設けなくとも、音声による判定部86のみを設けることにより充分に実施可能である。
次に、図17を参照しながら、本願の他の実施の形態による音声切換判定装置について説明する。
前述した図2の音声切換判定装置においては、ESバファ部50、66、AACデコーダ部54、70、及びフレームバッファ部58、74が12セグ用とワンセグ用とで独立して設けられているが、図17の音声切換判定装置においては、ESバファ部182、AACデコーダ部184、及びフレームバッファ部186が12セグ用とワンセグ用に共用されている。すなわち、TS−Demux部22の多重分離の段階において、切換信号188により、時分割で12セグとワンセグを切換える。これにより、消費メモリリソースを最小限に抑えることができる。
なお、本願では、サイマル判定の際の演算処理量を抑える工夫があるため、この図17の構成においても、全てソフトウェアによっても実現の可能性は高い。
次に、図18には、字幕スーパーを使ってサイマル放送を判定する音声切換判定装置が示されている。
前記図17の音声切換判定装置においては、音声による判定部86がフレームバッファ部186からの12セグ及びワンセグの音声信号190を用いてサイマル放送の判定を行っているが、図18の音声切換判定装置においては、音声の代わりに字幕スーパーを用いてサイマル放送の判定を行う。すなわち、図18において、字幕による判定部192が設けられており、字幕スーパーには、音声データと同様にPTSが付加されているので、フレームバッファ部186からの字幕データの信号194を用いて、PTSと字幕データの文字データを比較することにより、サイマル放送の判定を行うことができる。
なお、本願は、例えば、ISDB−T方式の車載用のデジタル受信機について適用可能である。
地上デジタルテレビジョン放送受信機の概略構成を示すブロック回路図である。 本願の実施の形態による音声切換判定装置のブロック回路図である。 本願の実施の形態による音声切換判定装置の全体のフローチャート図である。 図3のフローチャート図におけるEITによる判定動作の詳細を示すフローチャート図である。 図3のフローチャート図における音声による判定動作の詳細を示すフローチャート図である。 図3のフローチャート図における音声による判定動作の詳細を示すフローチャート図である。 日本の地上デジタルテレビジョン放送における各種の音声モードを示す表図である。 (A)及び(B)は、複数サービスの例を示す図である。 複数サービスの例を示す図である。 複数ESの例を示す図である。 複数ESの例を示す図である。 デュアルモノの例を示す図である。 デュアルモノの例を示す図である。 ワンセグのみ単一音声の場合を示す図である。 相関係数の具体的な算出方法を示すグラフ図である。 図2の音声による判定部で使用される音声データの生成方法を示す図である。 本願の他の実施の形態による音声切換判定装置のブロック回路図である。 字幕スーパーを使ってサイマル放送を判定する音声切換判定装置のブロック回路図である。
符号の説明
22 TS−Demux部
62 出力制御部
78 切換判定部
84 EITによる判定部
86 音声による判定部

Claims (7)

  1. 第1及び第2の音声信号が供給される受信部と、
    前記受信部からの第1及び第2の音声信号を比較し、いずれの音声信号が出力されるべきであるかを判定する切換判定部と、
    前記切換判定部からの制御信号に基づき、前記受信部からの第1及び第2の音声信号のうち1つの音声信号を出力する出力制御部と、を含み、
    前記切換判定部は、前記受信部からの第1及び第2の音声信号の全ての音声モードを比較する音声判定部を備えることを特徴とする音声切換判定装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記切換判定部は、更に、前記受信部からの第1及び第2の音声信号に対応するサービスのEIT(イベント情報テーブル)を比較するEIT判定部を備え、
    前記切換判定部では、EIT判定部による判定動作、及び音声判定部による判定動作が行われることを特徴とする音声切換判定装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記切換判定部では、前記EIT判定部が第1及び第2の音声信号に対応するサービスのEITが同一であると判定した場合にのみ、前記音声判定部が判定動作を行うことを特徴とする音声切換判定装置。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の装置において、
    前記切換判定部は、更に、第1の音声信号に対する第2の音声信号の遅延量を予め記憶する遅延量テーブル部を備え、
    前記音声判定部は、前記遅延量テーブル部からの遅延量を利用して第1及び第2の音声信号の同期合せを行い、当該第1及び第2の音声信号を比較することを特徴とする音声切換判定装置。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の装置において、
    前記切換判定部内の音声判定部は、所定の時期にのみ第1及び第2の音声信号を比較することを特徴とする音声切換判定装置。
  6. 第1及び第2の音声信号を受信する受信工程と、
    前記第1及び第2の音声信号を比較し、いずれの音声信号が出力されるべきであるかを判定する切換判定工程と、
    前記切換判定工程で得られた制御信号に基づき、前記第1及び第2の音声信号のうち1つの音声信号を出力する出力制御工程と、を含み、
    前記切換判定工程は、前記第1及び第2の音声信号の全ての音声モードを比較する音声判定工程を備えることを特徴とする音声切換判定方法。
  7. 音声切換判定装置に使用されるコンピュータを、
    第1及び第2の音声信号が供給される受信手段と、
    前記受信手段からの第1及び第2の音声信号を比較し、いずれの音声信号が出力されるべきであるかを判定する切換判定手段と、
    前記切換判定手段からの制御信号に基づき、前記受信手段からの第1及び第2の音声信号のうち1つの音声信号を出力する出力制御手段と、して機能させる音声切換判定プログラムであって、
    前記切換判定手段は、前記受信手段からの第1及び第2の音声信号の全ての音声モードを比較する音声判定手段を備えることを特徴とする音声切換判定プログラム。
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