JP2009231098A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザがエネルギー消費の観点から調理状態の効率を容易に把握できるように、エコロジー意識をもって調理を行うことのできる誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】被加熱物を加熱する加熱コイル8と、加熱コイル8に交流電流を供給するインバータ3と、インバータ3を駆動制御する制御部5と、加熱コイル8の使用効率を検出するコイル効率検出部11と、コイル効率検出部11の検出結果に基づき加熱コイル8の使用効率レベルを判定する効率判定部12と、効率判定部12の判定結果に基づき使用効率レベルを表示する表示部7と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、誘導加熱調理器に関するものである。
従来、キッチンユニットに関し、『一般家庭において省エネルギー、エコロジーの意識向上を図ることができ、調理補助用資源の節約を可能とするキッチンユニットを提供する。』ことを目的とした技術として、『調理補助用資源の表示システムを備えたキッチンユニットAであって、該表示システムは、調理補助用資源の使用量を計測する計測部2と、該計測部で計測したデータを記憶する記憶部と、上記記憶されたデータと予め単価入力部3から入力された調理補助用資源の単価とを演算して使用料金を算出する演算部と、上記演算部で算出された料金を使用量と共に表示する表示部4とからなることを特徴とする。上記記憶部と演算部とがマイクロコンピュータ1のメモリとCPUとされ、上記調理補助用資源が電気、ガス、水道とされる。』というものが提案されている(特許文献1)。
また、誘導加熱調理器に関し、『鍋底の大きさに合せて効率の良い加熱を可能とする誘導加熱調理器を提供する』ことを意図した技術として、『鍋5を載置するための載置プレート6の下方に設けられた誘導コイル2を内コイル3と外コイル4とから構成すると共に、鍋判定手段18と、コイル通電制御手段19とを備えたものである。鍋判定手段18は、内コイル3と外コイル4に流れる電流の値に基づき鍋5の底の直径の大きさを判定する。コイル通電制御手段19は鍋判定手段18の判定結果に基づき内コイル3と外コイル4に対する通電を個別に制御する。』というものが提案されている(特許文献2)。
特開2007−68592号公報(要約) 特開2004−127821号公報(要約)
上記特許文献1に記載の技術では、電気、ガス、水道の使用料金と使用量を表示部4に表示することができるが、使用量や使用料金といった表示内容のみに基づいて、現在の調理状態がエネルギー消費の観点からどの程度効率的であるのか、ユーザが自ら判断することは難しい。
上記特許文献2に記載の技術では、鍋5の底の直径の大きさを判定して内コイル3と外コイル4に個別通電することで、効率の良い加熱を可能としているが、調理状態の効率がどの程度良いかを、ユーザが自ら判断することは難しい。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ユーザがエネルギー消費の観点から調理状態の効率を容易に把握できるように、エコロジー意識をもって調理を行うことのできる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、被加熱物を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに交流電流を供給するインバータと、前記インバータを駆動制御する制御部と、前記加熱コイルの使用効率を検出するコイル効率検出部と、前記コイル効率検出部の検出結果に基づき前記加熱コイルの使用効率レベルを判定する効率判定部と、前記効率判定部の判定結果に基づき前記使用効率レベルを表示する表示部と、を備えるものである。
本発明に係る誘導加熱調理器によれば、加熱コイルの使用効率を検出し、その結果に基づき使用効率レベルを判定して表示するので、ユーザは加熱効率が良いか悪いか、といった直感的な表示により、調理の効率を容易に把握することができる。
また、これにより調理効率の意識付け効果が高まり、エコロジー意識をもって調理を行うようにユーザへ促すことができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の構成図である。
図1において、1は天板、2は本体筐体、3は高周波電流を供給するインバータ、4は電源スイッチ、6a〜6dは操作部、7は表示部、8a〜8tは加熱コイルである。また、誘導加熱調理器100は、図示しない制御部5を備え、制御部5はインバータ3が有するスイッチング素子を駆動制御する。
天板1は、被加熱物を載置するためのものである。天板1を本体筐体2の上面に被せ、本体筐体2の内部構造を収納する。
本体筐体2は、内部にインバータ3、表示部7、加熱コイル8a〜8tを収納する。
インバータ3は、直流電力を交流に変換し、加熱コイル8a〜8tに高周波電流を供給する。
操作部6a〜6dは、ユーザが加熱出力の調整を行うためのものである。
表示部7は、液晶表示デバイス等で構成された画面表示装置で、天板1の該当箇所が透過して、表示内容を天板1の上から閲覧できるようになっている。
加熱コイル8a〜8tは、例えばコイル径が100mm以下のものを用い、コイルの縁同士の間隔が20mm以下となるように配置する。加熱コイル8a〜8t上面の面積(円部分の面積)の合計は、天板1の表面積の例えば50%以上となるようにする。
また、加熱コイル8a〜8tは、奥行き方向と横方向のそれぞれに、複数個並ぶように配置する。図1の配置例では、奥行き方向に最大4個(加熱コイル8a〜8dなど)、横方向に最大6個(加熱コイル8a、8e、8i、8k、8m、8qなど)の加熱コイルが配置されている。
このようにコイル径と配置を定めることにより、各加熱コイルの加熱領域が相互に重なり合って連結されるので、天板1のどの部分に鍋などの被加熱物を載置しても、ほぼ確実にいずれかの加熱コイルの加熱可能領域に係ることになり、被加熱物の載置位置の自由度が高まる。
このコイル径と配置については、これらに限られるものではなく、天板1や本体筐体2のサイズ等に応じて、その他の構成をとることも可能である。また、各加熱コイルが同心円状に多重配置されている構成も可能である。その他、例えば3口の加熱コイルを三角形状に配置する構成など、任意の加熱コイル構成を用いることができる。さらには、複数の熱源それぞれに対応して表示部7を設けてもよい。
以下の説明では、必要に応じて適宜図1の配置例とは異なる例を用いる。
図2は、誘導加熱調理器100の加熱無駄について説明するものである。ここでは、天板1を上方から見た加熱コイルと被加熱物の配置関係を示した。
誘導加熱調理器100は、図1で例示したように加熱コイルを複数備えるため、鍋などの被加熱物を載置する位置によっては、加熱コイルのうちいくつかに加熱無駄が生じる場合がある。
具体的には、被加熱物の底面に加熱コイル上面が全て覆われるような位置に配置されている加熱コイルについては、加熱コイルから生じる磁束線が被加熱物に収束されるが、被加熱物の底面からはみ出ている加熱コイルに関しては、漏洩磁束が被加熱物の外部に漏洩し、加熱効率が低下する。
図2の例では、色付きで示した加熱コイルは、上面の一部が被加熱物の底面からはみ出しているため、加熱無駄が生じていることになる。
図3は、表示部7が画面表示する、加熱コイルの使用効率を表す画像の1例である。
表示部7は、制御部5の指示に基づき、加熱コイルの使用効率を表すアイコン等の画像を画面表示する。図3では、顔の表情で使用効率を表した例を示した。以下では、この顔の表情のアイコンのことを、「エコマーク」と呼ぶことにする。
エコマークは、加熱コイルの使用効率が良いときは笑顔、使用効率が悪くなるにつれて表情が暗くなり、使用効率が最も悪いときは泣顔で、加熱コイルの使用効率を表現する。
加熱コイルの使用効率は、加熱コイルが複数ある場合にはそれらの総合的な使用効率としてもよいし、加熱コイル毎に個別にエコマークを表示するようにしてもよい。
使用効率の表示については、後述の図4〜図5を用いて、改めて説明する。
以上、本実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の概略構成と、被加熱物の載置位置によって生じる加熱コイルの加熱無駄について説明した。
次に、本実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の内部的な構成について説明する。
図4は、誘導加熱調理器100の機能ブロック図である。
誘導加熱調理器100は、制御部5、表示部7の他に、コイル効率検出部11、判定部12、記憶部13、音声部14を備える。
なお、図4では、加熱コイルの使用効率に関する構成部のみを図示したことを付言しておく。
コイル効率検出部11は、誘導加熱調理器100が備える各加熱コイルについて、使用効率を検出し、検出結果を判定部12に出力する。
ここでいう使用効率とは、各加熱コイルが被加熱物に対して発揮し得る加熱出力を発揮できているか否かの目安となる指標であり、例えば0%〜100%の数値で使用効率を表すことができる。また、使用効率とともに、各加熱コイルが使用されているか否かを併せて検出してもよい。
使用効率の検出手法としては、任意の公知技術を用いることができるが、例えば以下の(1)〜(4)のようなものが考えられる。
(1)漏洩磁束を用いて加熱コイルの効率を算出する。
(2)加熱コイルと被加熱物の磁気結合度に基づき使用効率を算出する。
(3)被加熱物を天板1の上に載置した際のインピーダンス変化を、電流や電圧の変化により検出し、これらの値に基づき加熱コイルが使用されているか否かを検出する。
(4)被加熱物の載置状態を天板1の上方(例えばレンジフード内)からカメラ等で撮影し、各加熱コイルの配置位置と被加熱物の載置位置の重なり度合いを用いて、各加熱コイルの使用効率を算出する。
判定部12は、コイル効率検出部11の検出結果に基づき、加熱コイルの使用効率レベルを判定する。
ここでの使用効率レベルとは、コイル効率検出部11が検出した加熱コイルの使用効率値に基づき、その使用効率の良さを段階で表したものである。例えば、使用効率0%〜19%は使用効率レベル1、20%〜39%は使用効率レベル2、といったように表現することができる。
判定部12が判定する使用効率レベルは、通電されている加熱コイル全てを総合した使用効率を表すものとするが、加熱コイル毎に個別に使用効率レベルを判定してもよい。以下の説明では、総合使用効率レベルを表すものとする。
なお、記憶部13には、判定部12が総合使用効率レベルを判定する際の、例えば「使用効率0%〜19%は使用効率レベル1」といった判定閾値があらかじめ格納されており、判定部12は、この閾値を取得して使用効率の判定に用いる。
また、記憶部13には、コイル効率検出部11が直接検出する物理値と、その物理値が表す使用効率値との対応関係データを格納しておき、コイル効率検出部11が各加熱コイルの使用効率を検出する際にこれを用いてもよい。
判定部12は、加熱コイルの総合使用効率レベルを判定すると、記憶部13にあらかじめ格納されている後述の画像データと音声データを取得し、画像データを表示部7へ、音声データを音声部14へ、それぞれ出力する。
記憶部13は、判定部12が使用効率レベルを判定する際の上記閾値を格納している。
また、後述の図5で説明する、判定部12の判定結果に対応した画像データと音声データを格納している。
音声部14は、スピーカー等の音声出力デバイスで構成され、判定部14より音声データを受け取り、その音声を出力する。
図5は、記憶部13が格納している画像テーブルと音声テーブルの構成とデータ例を示すものである。図5(a)は画像テーブル、図5(b)は音声テーブルを示す。
画像テーブルと音声テーブルは、ともに「使用効率レベル」列を有する。同列は、判定部12の判定結果に対応している。ここでは「使用効率レベル=1」が最も使用効率が悪く、「使用効率レベル=3」が最も使用効率が良い、3段階判定の例を示した。
したがって、図5の例では、各テーブルは3つのデータ行を保持している。このように各テーブルは、判定部12の判定レベルの数に応じて、必要なデータ行を保持する。
画像テーブルは、「画像データ」列を有する。本列には、「使用効率レベル」列の値に対応した画像データが格納される。
例えば、図5(a)の1行目を参照すると、判定部12の判定結果が「使用効率レベル=1」であるときは、判定部12は、泣顔の画像データを表示部7に出力することが分かる。
音声テーブルは、「音声データ」列を有する。本列には、「使用効率レベル」列の値に対応した音声データが格納される。
例えば、図5(b)の3行目を参照すると、判定部12の判定結果が「使用効率レベル=3」であるときは、判定部12は、「エコ運転中です♪」という音声を収録した音声データを音声部14に出力することが分かる。
本実施の形態1における「音声出力部」は、音声部14と、判定部12のうち音声部14の動作に係る機能部分とが、これに相当する。
また、本実施の形態1における「表示部」は、表示部7と、判定部12のうち表示部7の動作に係る機能部分とが、これに相当する。
また、本実施の形態1における「効率判定部」は、判定部12のその他の機能部分がこれに相当する。
判定部12のうち表示部7や音声部14の動作に係る機能部分を、判定部12と切り離して別個に構成してもよい。以後の説明では、説明の簡易の観点から、この機能部分は判定部12の1機能として説明する。
以上、本実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の内部的な構成について説明した。
次に、本実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の使用効率の表示に係る動作の流れについて、以下のステップ(1)〜(5)で説明する。
(1)ユーザが天板1の上に鍋などの被加熱物を載置し、電源スイッチ4を押下して誘導加熱調理器100の電源をONする。次にユーザは、操作部6a〜6dを操作して、加熱出力の調整を行う。
(2)コイル効率検出部11は、各加熱コイルの使用効率を上述の手法で検出し、検出結果を判定部12に出力する。また、その時の検出結果を、図示しないRAM(Random Access Memory)等の記憶装置に格納しておく。
以後、コイル効率検出部11は、例えば所定時間間隔で同様の使用効率検出を実行し、検出結果が前回と異なる場合のみ、その検出結果を改めて判定部12に出力する。所定時間間隔毎に検出結果を出力するように構成してもよい。
(3)判定部12は、コイル効率検出部11の検出結果を受け取り、記憶部13から先に説明した判定閾値を取得して、これに基づき、通電されている加熱コイル全てを総合した使用効率レベルを判定する。また、その時の判定結果を、図示しないRAM等の記憶装置に格納しておく。
ここでの総合使用効率レベルは、例えば通電されている各加熱コイルの使用効率値を平均した値に基づき判定する。
以後、判定部12は、例えば所定時間間隔で同様の判定を実行し、判定結果が前回と異なる場合のみ、その判定結果に基づき以下の処理を行う。所定時間間隔毎に以下の処理を行うように構成してもよいが、所定時間毎に音声出力が行われるのが煩わしい場合は、判定結果が変化したときのみとした方が好ましい。
(4)判定部12は、ステップ(3)で判定した判定結果に基づき、図5で説明した画像テーブルと音声テーブルより、判定結果に対応した画像データと音声データを取得し、それぞれ表示部7と音声部14に出力する。
(5)制御部5は、表示部7にステップ(4)で受け取った画像を画面表示するように指示するとともに、音声部14にステップ(4)で受け取った音声を音声出力するように指示する。
以上のステップ(1)〜(5)の動作により、ユーザは、表示部7が画面表示するエコマークと、音声部14が出力する音声により、加熱コイルの使用効率、即ち調理状態の効率を容易に把握することができる。
本実施の形態1では、表示部7の画面表示と音声部14の音声出力の双方で、ユーザに調理効率を伝達する構成を説明したが、いずれか一方のみを用いてユーザに伝達するように構成してもよい。
以上のように、本実施の形態1によれば、表示部7はコイル効率検出部11の検出結果および判定部12の判定結果に基づき、調理状態の効率を表すエコマークを画面表示するので、ユーザは、エネルギー消費の観点から見た調理状態の効率を、容易に把握することができる。
また、本実施の形態1によれば、音声部14はコイル効率検出部11の検出結果および判定部12の判定結果に基づき、調理状態の効率を表す音声を音声出力するので、ユーザは、表示部7に画面表示されるエコマークと併せて、エネルギー消費の観点から見た調理状態の効率を、容易に把握することができる。
また、本実施の形態1によれば、コイル効率検出部11は、検出結果が前回検出結果と異なる場合のみ、その検出結果を改めて出力するので、所定時間毎に判定部12が判定処理を行う必要がなく、演算負荷の軽減等の効果を発揮することができる。
また、本実施の形態1によれば、判定部12は、判定結果が前回と異なる場合のみ、その判定結果に基づきエコマークの画面表示や音声出力を行う。そのため、所定時間毎に画面表示や音声出力を行う必要がなく、画面表示や音声出力に係る処理負荷等を軽減することができる。
特に、判定結果が同一であるにも関わらず所定時間毎に音声出力を行うと、ユーザにとって煩わしい場合もあり、上述のような処理を行うことにより、ユーザの使用感を損なうことがないという効果がある。
実施の形態2.
実施の形態1では、調理の使用効率レベルを表すエコマークの画面表示や音声出力を行う誘導加熱調理器100の構成について説明した。
本発明の実施の形態2では、コイル効率検出部11の検出結果や判定部12の判定結果が変化する際の詳細動作について、具体例を挙げて説明する。なお、誘導加熱調理器100の構成は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
(例1)一部の加熱コイルの使用効率の変化を通知する場合
図6は、加熱コイル全体の総合的な使用効率は変わらないが、一部の加熱コイルについて使用効率が変化した場合の例を示すものである。ここでは説明の簡易の観点から、誘導加熱調理器100が3つの加熱コイルを有する場合を例に取る。
図6(a)に示す初期状態では、左下の加熱コイルは被加熱物の底面に完全に覆われており、その他の加熱コイルは一部が被加熱物からはみ出している。全体として、加熱コイル上面の概ね50%程度が、被加熱物の底面に覆われていることになる。
図6(b)は、ユーザが被加熱物を右側に移動させた後の状態を示す。被加熱物の移動の結果、加熱コイル全体として被加熱物の底面に覆われている面積は、概ね50%のままで変更ないが、各加熱コイルを個別に見ると、被加熱物の底面に覆われている面積に変化が生じている。
図6(a)〜(b)に示すような、個別の加熱コイルの使用効率の変化は、コイル効率検出部11が各加熱コイルの使用効率を所定時間間隔で監視する等により、これを検出することができる。
判定部12は、その検出結果を受け取り、加熱コイル全体としての使用効率レベルには変化がないものと判定する一方、個別の加熱コイルについて、使用効率レベルに変化があったものと判定する。
次に、判定部12は、右側の加熱コイルの使用効率レベルが上がった旨の音声を出力するよう、音声部14に指示する。
例えば、図5(b)の3行目の音声データに、別途格納している「右加熱コイル」という音声データを追加し、「右加熱コイル エコ運転中です♪」という音声データを生成してこれを音声部14に出力する。
これにより、ユーザは各加熱コイルの使用効率に変化があったことを容易に把握し、エコロジー意識をもって調理を行うことを促される。
(例2)被加熱物を追加載置した際に通知する場合
図7は、被加熱物が追加載置されたが、加熱コイル全体の総合的な使用効率は変わらない場合の例を説明するものである。ここでは説明の都合から、誘導加熱調理器100が図2のような多数の加熱コイルを有する場合を例に取る。
図7(a)は初期状態で、図2と同様に天板1の左端に被加熱物を載置し、被加熱物周辺の加熱コイルのみを通電している。また、一部の加熱コイルについては、加熱無駄が発生している。通電している加熱コイル全体の使用効率は、概ね50%程度である。
図7(b)は、ユーザが天板1の右端に被加熱物をもう1つ追加載置した状態を示している。加熱コイル全体の総合的な効率としては、図7(a)と同様に概ね50%程度であるが、通電されている加熱コイルは図7(a)から変化している。
図7(a)〜(b)に示すような、ユーザが被加熱物を追加載置したことは、コイル効率検出部11が各加熱コイルの使用効率を所定時間間隔で監視する等により、これを検出することができる。
判定部12は、その検出結果を受け取り、加熱コイル全体としての使用効率レベルには変化がないものと判定する一方、個別の加熱コイルについて、使用効率レベルに変化があったものと判定する。
次に、判定部12は、加熱コイル全体の使用効率レベルを表す音声を出力するよう、音声部14に指示する。
例えば、図5(b)の2行目の音声データを取得し、音声部14に出力する。
これにより、ユーザは被加熱物追加時の調理状態の効率を容易に把握し、エコロジー意識をもって調理を行うことを促される。
(例3)常に総合的な使用効率レベルのみを通知する場合
判定部12は、実施の形態1で説明したように、各加熱コイルの総合的な使用効率レベルのみを判定し、総合使用効率レベルに変化があったときのみ、エコマークの画面表示や音声出力を行うようにすることもできる。
例えば、被加熱物の載置状態が図7(a)〜(b)のように変化した場合でも、本手法の場合は音声出力は行わない。
この手法によれば、ユーザは少なくとも誘導加熱調理器100全体としての調理効率を容易に把握することができるとともに、音声出力による通知が最小限度となるので、ユーザが煩わしさを感じることがない。
実施の形態3.
実施の形態1〜2では、コイル効率検出部11の検出結果に基づき調理状態の効率をユーザが容易に把握できる構成を説明した。
一方、例えば被加熱物の形状が特殊であったり、あるいは大きさが小さかったりする場合には、加熱コイルを効率的に使用できないことが初めから分かっているので、使用効率レベルを通知する音声出力を行うと、ユーザにとって煩わしい場合がある。
そこで、本発明の実施の形態3では、被加熱物の形状や大きさによって音声出力を行うか否かを分ける構成について説明する。
図8は、被加熱物の形状や大きさが特殊である場合の加熱効率を示すものである。
図8(a)は、被加熱物が楕円形である例を示している。被加熱物が楕円形である場合は、円形の加熱コイルの上面が被加熱物の底面からはみ出す部分が生じやすくなる。
このような被加熱物を載置する場合は、加熱コイルを完全に効率良く使用することは困難であることが初めから分かっているため、音声部14より「すこし無駄が出ています♪」といった音声出力を行うと、ユーザにとって煩わしい場合がある。
図8(b)は、被加熱物のサイズが小さい例を示している。被加熱物のサイズが加熱コイルより小さい場合は、被加熱物をいずれの場所に載置しても、必ず加熱無駄が生じる。サイズが加熱コイルより大きくても、すべての加熱コイルを覆うほどのサイズがない場合は、同様の状況が発生しやすい。
この場合も、図8(a)と同様に、音声部14より音声出力を行うとユーザにとって煩わしい場合がある。
図9は、本実施の形態3に係る誘導加熱調理器100の機能ブロック図である。
図9において、実施の形態1の図4で説明した構成に加え、新たに形状検出部15を設けた。その他については実施の形態1〜2と概ね同様であるため、差異点の説明を中心に行い、それ以外の説明を省略する。
記憶部13は、音声部14より使用効率を表す音声出力を行わないようにする被加熱物の形状データが格納されている。この形状データは、例えば被加熱物の特徴点を抽出した特徴点データや、6面図の縦横寸法など、音声部14から音声出力を行うか否かを判定部12が判断できる程度に被加熱物の形状や大きさを表現できるような形式であればよい。
形状検出部15は、例えばカメラ等の撮像手段をレンジフード等に配設して構成され、天板1の上に載置された被加熱物を撮像してその画像データを判定部12に出力する。
判定部12は、形状検出部15より被加熱物の画像データを受け取り、特徴点の抽出やサイズ判定など、記憶部13が格納している形状データと同様の手法により、被加熱物の形状や大きさを判定する。
判定部12は、被加熱物の形状や大きさを判定すると、これに合致する形状データを記憶部13から検索する。合致する形状データが存在すれば、その被加熱物に関しては、加熱コイルの使用効率を表す音声を出力しないようにする。合致する形状データがなければ実施の形態1〜2と同様の動作を行う。
以上のように、本実施の形態3によれば、加熱コイルに加熱無駄が生じることが分かっている被加熱物の形状データを記憶部13にあらかじめ格納しておき、形状検出部15が撮像した被加熱物の形状や大きさがこれに合致した場合は、音声部14より音声出力を行わないようにした。
これにより、ユーザが不要な音声出力により煩わしさを感じることがなく、ユーザの使用感を損なうことがないという効果がある。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、加熱コイルの使用効率に基づき調理の効率を判定する構成について説明した。
本発明の実施の形態4では、被加熱物の温度に基づき調理の効率を判定する構成について説明する。
図10は、加熱調理の目標温度と加熱時間の関係を示すグラフである。
一般に、被加熱物の温度が目標温度に達すると、誘導加熱調理器100は、以後はその温度を維持できればよく、加熱時と同程度の加熱出力を行う必要はない。したがって、被加熱物の温度が目標温度に達した以降は、加熱出力を下げないと、加熱無駄が生じることになる。
以下、被加熱物の温度を検出することで加熱無駄を防ぐ構成について説明する。
なお、本実施の形態4の目的は、被加熱物の温度を自動的に目標温度に調整することではなく、目標温度に達した後も加熱を継続していることをユーザに通知して効率的な加熱調理を行うよう促す点にあることを付言しておく。
図11は、本実施の形態4に係る誘導加熱調理器100の機能ブロック図である。
図11において、実施の形態1の図4で説明した構成のコイル効率検出部11に代えて温度検出部16を設けた。その他については実施の形態1〜2と概ね同様であるため、差異点の説明を中心に行い、それ以外の説明を省略する。
記憶部13は、操作部6a〜6dで設定される加熱出力レベル毎に対応した被加熱物の目標温度を表す目標温度データを格納している。
加熱出力レベル毎に目標温度を格納しているのは、加熱出力によって目標とする温度が異なるものと思われるためである。例えば、最大加熱出力で水を加熱する場合の目標温度は100℃であるが、保温程度の中間加熱出力であれば目標温度は80℃、といったように、加熱出力に応じて目標温度は異なることに配慮したものである。
温度検出部16は、被加熱物の温度を検出して検出結果を判定部12に出力する。
判定部12は、記憶部13に格納されている目標温度データを取得し、操作部6a〜6dで現在設定されている加熱出力レベルに対応した目標温度の設定値を読み取っておく。
次に、判定部12は、温度検出部16の検出結果を例えば所定時間間隔毎に取得し、現在の加熱出力レベルに対応した目標温度に達しているか否かを判定する。目標温度に達しているか否かの判定を行った後の動作は、例えば以下のようにすることができる。
(1)目標温度に達していない場合
判定部12は、被加熱物の温度が目標温度に達していない場合は、加熱を継続しても加熱無駄は生じないので、効率的な加熱調理を行っているものと判定する。
(2)目標温度に達している場合
(2.1)目標温度に達して間もない段階
被加熱物の温度が目標温度に達した瞬間に加熱出力を下げないと「すこし無駄がでています♪」といった音声が出力される、ということになれば、ユーザに煩わしさを感じさせてしまうおそれがある。
そこで判定部12は、加熱時間に若干の余裕を設け、被加熱物の温度が目標温度に達して間もない段階、例えば所定時間を経過するまでの間は、それまでの加熱出力を維持しても構わないものとし、この間は判定条件は変更しない。
(2.2)目標温度に達してしばらく経過した後
判定部12は、被加熱物の温度が目標温度に達した後、例えば上記(2.1)の所定時間を経過した後は、加熱出力を下げないと加熱無駄が生じる。そこで、判定部12は、上記所定時間の経過後も加熱出力レベルが下げられていない場合は、加熱効率が悪いものと判定する。
(2.3)中間領域
上記(2.1)と(2.2)の中間領域に関しては、被加熱物の温度が目標温度に達した後の経過時間が長くなるにつれて、加熱効率が次第に悪くなるものと判定する、といった判定手法が考えられる。
判定部12は、加熱効率の判定を行った後は、これまでの実施の形態と同様に、使用効率レベルを表すエコマークを画面表示するよう表示部7に指示するとともに、使用効率レベルを表す音声を出力するよう音声部14に指示する。
なお、実施の形態1で説明したように、判定結果が前回判定結果から変更されたときのみその判定結果に基づき上述の動作を行うように構成してもよい。
本実施の形態4では、被加熱物の温度を検出し、誘導加熱調理器100全体としての調理効率を判定することとしたが、加熱コイル毎の温度を検出するように温度検出部16を構成し、加熱コイル毎に温度検出結果に基づく調理効率判定を行うようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態4によれば、判定部12は、温度検出部16の検出結果に基づき調理状態の効率を判定し、その判定結果に基づき調理状態の効率を表すエコマークを画面表示するので、ユーザは、温度の観点から見た調理状態の効率を、容易に把握することができる。また、音声部14からの音声出力も、同様の効果を発揮する。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5では、実施の形態1〜3と、実施の形態4とを組み合わせ、加熱コイルの使用効率と、被加熱物の温度に基づく効率判定とを併用して、調理状態の効率を判定する構成について説明する。
図12は、本実施の形態5に係る誘導加熱調理器100の機能ブロック図である。
図12において、実施の形態1の図4で説明した構成に加え、新たに実施の形態4の図11で説明した温度検出部16を設けた。これに加え、さらに実施の形態3の図9で説明した形状検出部15を設けてもよい。
その他については実施の形態1〜4と概ね同様であるため、差異点の説明を中心に行い、それ以外の説明を省略する。
コイル効率検出部11、温度検出部16の検出動作は、これまでの実施の形態で説明したものと同様である。これら各検出部は、検出結果をそれぞれ判定部12に出力する。
判定部12は、各検出結果を受け取り、例えば以下の(1)〜(2)のような判定動作を行う。
(1)2つの検出結果を平均する
判定部12は、コイル効率検出部11と温度検出部16の検出結果を取得してそれぞれに調理効率の判定を行い、両者の判定結果を平均する。
例えば、コイル効率検出部11の検出結果が「総合使用効率=50%」、温度検出部16の検出結果が「使用効率=70%」であった場合、最終的な使用効率は60%とする。
あるいは、検出値ではなく、これに基づく使用効率レベルの平均を用いてもよい。例えば、コイル効率検出部11の検出結果に基づく判定結果が「使用効率レベル=1」、温度検出部16に基づく検出結果が「使用効率レベル=3」であった場合、最終的な判定結果は「使用効率レベル=2」とする。端数は四捨五入するなど、適宜処理する。
(2)使用効率が悪い方を優先した判定を行う
よりエコロジー側に倒した判定手法として、使用効率が悪い方を優先する判定手法が考えられる。
例えば、コイル効率検出部11の検出結果が「総合使用効率=50%」、温度検出部16の検出結果が「使用効率=70%」であった場合、最終的な使用効率は50%とする。
あるいは、コイル効率検出部11の検出結果に基づく判定結果が「使用効率レベル=1」、温度検出部16に基づく検出結果が「使用効率レベル=3」であった場合、最終的な判定結果は「使用効率レベル=1」とする。
判定部12が使用効率レベルの判定を行った後の動作は、これまでの実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態5によれば、判定部12は、コイル効率検出部11と温度検出部16の双方の検出結果を用いて加熱コイルの使用効率レベルを判定するので、より確実に調理状態の効率を判定することができる。
また、上述の(2)の手法によれば、判定部12は、コイル効率検出部11と温度検出部16の双方の検出結果のうち、調理効率が悪い方の検出結果を優先して総合的な使用効率レベルを判定するので、使用効率レベルの判定がより効率優先側に倒されることになり、エコロジー意識をもって調理を行うことをユーザに強く促すことができる。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6では、エコマークのその他の表示例と、音声部14が出力するその他の音声例について説明する。なお、誘導加熱調理器100の構成は、実施の形態1〜5と同様であるため、説明を省略する。
図13は、エコマークの表示例のバリエーションを示すものである。以下、図13に示す各バリエーションについて説明する。
図13(a)は、エコマークを、顔画像に代えてLEDの点灯/消灯のような2値を表現する表示で表したものである。LEDそのものを用いることに代えて、LEDを模した画像を画面表示するようにしてもよい。
図13(a)のような表示手法の場合、エコマークは調理効率が効率的/非効率的のいずれかを表すことになる。
図13(b)は、顔画像で表したエコマークの点灯/消灯により、調理効率が効率的/非効率的のいずれであるかを表したものである。
図13(c)は、顔画像で表したエコマークの点滅により、調理効率を表したものである。調理効率が良いときはエコマークが完全に点灯しており、効率が悪くなるにつれてエコマークが点滅し始め、次第にエコマークが消えている時間が長くなって、最終的には完全に消灯する。
図13(d)は、顔画像で表したエコマークの数により、調理効率を表したものである。表示されるエコマークの数が多いほど、調理効率が良いことを表す。
図13(e)は、実施の形態1で説明したものと同様に、エコマークの表情で調理効率を表したものである。調理効率が良いときは明るい表情、効率が悪くなるにつれて表情が暗くなる。
図13(f)は、顔画像で表したエコマークの色変化により、調理効率を表したものである。調理効率が良いときは明るい色、効率が悪くなるにつれて色が暗くなる。
図13(g)は、顔画像で表したエコマークのサイズにより、調理効率を表したものである。表示されるエコマークのサイズが大きいほど、調理効率が良いことを表す。
図13(h)は、グラフで調理効率を表したものである。表示形式は、棒グラフや円グラフなど、一般的なグラフと同様に表示することができる。
図13(i)は、数値で調理効率を表したものである。100が最も調理効率が良く、0が最も悪い、など、数値範囲は適宜定めることができる。
図13(j)は、他の表示例を組み合わせた例である。ここでは、図13(f)と(g)を組み合わせた例を示した。その他の表示例を組み合わせても良い。
記憶部13は、図13(a)〜(j)に示した各画像データの少なくとも1種類を格納しており、判定部12は判定結果に対応した画像データを記憶部13から取得して、表示部7に出力する。
このように、エコマークには、顔画像以外の画像や、グラフ、記号といった任意の表示形式を用いることができる。また、使用効率レベルの段階は、実施の形態1の図5で例示したような3段階に限られるものではなく、任意の段階で使用効率レベルを表すことができる。
また、調理状態の効率の経時変化にともなうエコマークの時系列変化を表示部7で画面表示するように構成してもよい。例えば以下の(1)〜(2)のような手法を用いることが考えられる。
(1)エコマークが示す調理効率レベルを表す棒グラフを、エコマークとは別に、もしくはエコマークに代えて、表示部7に画面表示するように構成する。棒グラフは、右側が最も時間的に古く、左側が最も新しい調理効率レベルを表すように、所定時間経過毎に右側へ1本ずつスライドしていくように画面表示させる。
(2)上記(1)と同様の調理効率レベルの時系列変化を、棒グラフに代えてエコマークそのもので表す。例えば、最も右側に表示されているエコマークが笑顔であれば、調理開始時は効率的な加熱調理を行っていることが分かる。
また、例えば左に表示されているエコマークに行くにしたがって、次第にエコマークの表情が暗くなっていれば、時間経過につれて調理効率が落ちていることが分かる。
以上、エコマークのバリエーションについて説明した。
次に、音声部14の音声出力のバリエーションについて説明する。
音声部14が出力する音声例は、図5(b)で説明したものに限られるものではなく、その他の音声を用いることもできる。また、音声の他に、あるいは音声と組み合わせて、効果音を用いることもできる。
例えば、調理効率が良いときは明るい印象の効果音を音声出力し、調理効率が悪いときはブザー音のような否定的な印象の効果音を音声出力する、といった手法が考えられる。
以上、音声部14の音声出力のバリエーションについて説明した。
次に、エコマークの表示位置のバリエーションについて説明する。
図14は、エコマークの表示位置のバリエーションを示すものである。ここでは、誘導加熱調理器100を設置したキッチンユニットの斜視図を示した。
これまでの実施の形態では、表示部7の位置は天板1のユーザ寄りの位置として説明したが、これ以外の位置に表示部7を配設することもできる。
図14(a)は、これまでの実施の形態と同様の位置に表示部7を配設する例である。表示部7は、判定部12の指示に基づき、エコマークを画面表示する。
図14(b)は、誘導加熱調理器100の本体正面に表示部7を配設する例である。図14(a)の位置に代えて本図の位置に設けてもよいし、2つとも設けてもよい。
図14(c)は、被加熱物を載置した位置の近傍にエコマークを画面表示する例である。この場合は、表示部7のサイズを、天板1のある程度広い領域を占める程度に広く構成しておき、コイル効率検出部11の検出結果等に基づき被加熱物の載置位置を検出して、その位置に最も近く表示できる位置にエコマークを画面表示するように、判定部12より指示する。
また、被加熱物毎にエコマークを表示するように構成してもよい。このような構成は、特に図1のような被加熱物を自由な位置に載置できる加熱調理器の場合に有効である。
音声出力についても同様に、被加熱物毎に、例えば「右側の鍋、エコ運転中です♪」のように出力するように構成してもよい。
図14(d)は、被加熱物の上にエコマークを投影する例である。この例は、表示部7のような画面表示デバイスでは実現が難しいため、例えばレンジフード等の誘導加熱調理器100の上方にプロジェクタ等の投影手段を配設しておき、判定部12よりその投影手段へ投影位置と画像データを出力するように構成する。
以上、本実施の形態6では、エコマークやその表示位置、および音声出力のバリエーションについて説明した。
実施の形態7.
本発明の実施の形態7では、表示部7が画面表示する画像データや、音声部14が音声出力する音声データを、任意に入れ替えることができる構成について説明する。
図15は、本実施の形態7に係る誘導加熱調理器100の機能ブロック図である。
図15において、実施の形態1の図4で説明した構成に加えて、新たに通信部17を設けた。その他については実施の形態1と概ね同様であるため、差異点の説明を中心に行い、それ以外の説明を省略する。
なお、その他の実施の形態の構成に加えて通信部17を設けてもよい。
通信部17は、LAN(Local Area Network)等のネットワークと接続するためのインターフェースを備え、受信したデータを制御部5に出力する。
例えば、誘導加熱調理器100の外部のコンピュータ等より、図5で説明したような記憶部13に格納すべき画像データや音声データを、対応付けする使用効率レベルを指定した上で送信し、制御部5がその画像データや音声データを記憶部13に格納することにより、画像データや音声データを任意に更新することができる。
画像データや音声データの他にも、コイル効率検出部11が加熱コイルの使用効率を検出する際に用いる対応関係データ、判定部12が使用効率レベルを判定するための判定閾値、実施の形態3で説明した形状データと各形状に対応した動作定義、実施の形態4で説明した目標温度データなど、記憶部13が格納する各種データについて、通信部17〜制御部5を介して更新することができる。
また、通信部17を設けることに代えて、もしくはこれと併設して、ユーザが操作部6a〜6dを操作することにより、判定部12が使用効率レベルを判定するための判定閾値や、実施の形態4で説明した目標温度データなど、操作入力により設定可能なデータについては、ユーザが入力できるように構成してもよい。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の構成図である。 誘導加熱調理器100の加熱無駄について説明するものである。 表示部7が画面表示する、加熱コイルの使用効率を表す画像の1例である。 誘導加熱調理器100の機能ブロック図である。 記憶部13が格納している画像テーブルと音声テーブルの構成とデータ例を示すものである。 加熱コイル全体の総合的な使用効率は変わらないが、一部の加熱コイルについて使用効率が変化した場合の例を示すものである。 被加熱物が追加載置されたが、加熱コイル全体の総合的な使用効率は変わらない場合の例を説明するものである。 被加熱物の形状や大きさが特殊である場合の加熱効率を示すものである。 実施の形態3に係る誘導加熱調理器100の機能ブロック図である。 加熱調理の目標温度と加熱時間の関係を示すグラフである。 実施の形態4に係る誘導加熱調理器100の機能ブロック図である。 実施の形態5に係る誘導加熱調理器100の機能ブロック図である。 エコマークの表示例のバリエーションを示すものである。 エコマークの表示位置のバリエーションを示すものである。 実施の形態7に係る誘導加熱調理器100の機能ブロック図である。
符号の説明
1 天板、2 本体筐体、3 インバータ、4 電源スイッチ、5 制御部、6a〜6d 操作部、7 表示部、8a〜8t 加熱コイル、11 コイル効率検出部、12 判定部、13 記憶部、14 音声部、15 形状検出部、16 温度検出部、17 通信部、100 誘導加熱調理器。

Claims (15)

  1. 被加熱物を加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルに交流電流を供給するインバータと、
    前記インバータを駆動制御する制御部と、
    前記加熱コイルの使用効率を検出するコイル効率検出部と、
    前記コイル効率検出部の検出結果に基づき前記加熱コイルの使用効率レベルを判定する効率判定部と、
    前記効率判定部の判定結果に基づき前記使用効率レベルを表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記効率判定部は、
    前記加熱コイルの使用効率レベルの判定結果が前回判定結果と異なるときのみ当該判定結果を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記効率判定部の判定結果に基づき前記使用効率レベルを表す音声を出力する音声出力部を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記音声出力部は、
    前記効率判定部の判定結果が前回判定結果と異なるとき、当該判定結果に対応した前記使用効率レベルを表す音声を出力する
    ことを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記音声出力部は、
    前記効率判定部より所定時間内に同一の判定結果を取得した場合には、
    前記使用効率レベルを表す音声を出力しない
    ことを特徴とする請求項4に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記コイル効率検出部は、
    前記加熱コイルの使用効率の検出結果が前回検出結果と異なるときのみ当該検出結果を出力し、
    前記音声出力部は、
    前記コイル効率検出部の検出結果が前回検出結果と異なるとき、当該検出結果に対応した前記使用効率レベルを表す音声を出力する
    ことを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記加熱コイルを複数備え、
    前記効率判定部は、
    前記コイル効率検出部の検出結果に基づき各前記加熱コイル毎の使用効率レベルを判定し、
    前記音声出力部は、
    前記効率判定部の判定結果に基づき各前記加熱コイル毎の使用効率レベルを表す音声を出力する
    ことを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記効率判定部は、
    前記コイル効率検出部の検出結果に基づき前記加熱コイルの上方に載置された被加熱物の数が変動したか否かを判定し、
    前記音声出力部は、
    前記加熱コイルの上方に載置された被加熱物の数が変動したものと前記効率判定部が判定した際に、前記加熱コイルの使用効率レベルを表す音声を出力する
    ことを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記加熱コイルを複数備え、
    前記効率判定部は、
    前記コイル効率検出部の検出結果に基づき各前記加熱コイルの使用効率レベルを総合した総合使用効率レベルを判定し、
    前記音声出力部は、
    前記効率判定部の判定結果に基づき前記総合使用効率レベルを表す音声を出力する
    ことを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記被加熱物の形状または大きさの少なくとも一方を検出する形状検出手段を備え、
    前記効率判定部は、
    前記形状検出手段が検出した前記被加熱物の形状が所定形状であるか、
    または、
    前記形状検出手段が検出した前記被加熱物の大きさが所定値以下である場合は、
    前記加熱コイルの使用効率レベルの判定結果を出力しない
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記被加熱物の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記効率判定部は、
    前記温度検出部の検出結果に基づき前記加熱コイルの使用効率レベルを判定する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記判定部は、
    前記温度検出部の検出結果が所定温度以上となった後は、
    時間経過にともなって前記使用効率レベルが低下するものと判定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の誘導加熱調理器。
  13. 前記効率判定部は、
    前記コイル効率検出部と前記温度検出部の検出結果のうち、
    前記加熱コイルの使用効率が低い方の検出結果を優先して、
    前記加熱コイルの使用効率レベルを判定する
    ことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の誘導加熱調理器。
  14. 被加熱物を加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルに交流電流を供給するインバータと、
    前記インバータを駆動制御する制御部と、
    前記被加熱物の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出結果に基づき前記加熱コイルの使用効率レベルを判定する効率判定部と、
    前記効率判定部の判定結果に基づき前記使用効率レベルを表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする誘導加熱調理器。
  15. 各前記加熱コイルを近接配置し、
    各前記加熱コイルにより被加熱物を加熱することができる領域を相互に連結した
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
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