JP2009230370A - 情報処理装置、データ共有方法およびデータ共有プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯型装置1は、通話部1aによる通話機能と共有データ記憶部1bによるデータの記憶機能とを備える。通話先情報出力部1dは、通話部1aと情報処理装置2の通話機能とによる通話が開始されると、その通話先を特定して、通話先を識別する情報である通話先特定情報を出力する。アクセス制御部1eは、通話先情報出力部1dが出力した通話先特定情報を受け付けると、受け付けた通話先特定情報がアクセス制御情報記憶部1cに記憶されたアクセス制御情報に含まれているかを判定する。アクセス制御部1eは、上記通話先特定情報がアクセス制御情報に含まれている場合、情報処理装置2からの共有領域へのネットワークを介したアクセスを許可とする。
【選択図】図1
Description
また、電話とコンピュータとを同時に保有して利用する必要があるため、例えば、屋外で利用する等持ち運んで利用したいという用途に対しては、携帯性が悪いという課題がある。
図1は、実施の形態に係る情報処理装置の概念図である。以降説明する本実施の形態は、この情報処理装置として携帯型装置1を例示している。一方で、この情報処理装置は、携帯型装置に限定されるものではなく、据え置き型の装置であってもよい。図1に示される携帯型装置1は、端末内でのデータの記憶およびそのデータの操作が可能であり、また、ネットワークを介したデータ通信および他の情報処理装置等との音声による通話が可能な小型の端末装置である。図1では、携帯型装置1は、ネットワークを介して接続された情報処理装置2から、共有データを格納するための共有領域へのアクセスを制御する。また、携帯型装置1は、情報処理装置2との通話機能、または、情報処理装置2のユーザが利用する通話端末との間での音声通話を実現する。以下の説明では、携帯型装置1と音声通話を実現する端末装置を通話先端末(情報処理装置2を含む)と呼ぶこととする。
通話部1aは、電話による通話を行うためのものである。通話部1aは、携帯型装置1のユーザと通話先端末のユーザとの間での音声通話を実現する。また、通話部1aは、通話が開始されると、通話状態データを含む通話開始通知を通話先情報出力部1dに出力する。ここで、通話状態データには、最初に携帯型装置1から通話先に通話要求を発した場合には、通話先として指定した通話先端末を識別する情報が含まれる。また、通話状態データには、最初に携帯型装置1が通話先から通話要求を受信した場合には、通話先端末が通話に際して発する通話先端末を識別する情報、例えば電話番号等、が含まれる。更に、通話部1aは、通話が終了すると、通話終了通知をアクセス制御部1eに出力する。
アクセス制御情報記憶部1cは、共有領域へのネットワークを介したアクセスが許可された情報処理端末を、少なくとも通話部1aによる通話の通話先を特定する情報である通話先特定情報に対応付けることにより定義したアクセス制御情報を記憶する。通話先特定情報とは、例えば、公衆電話網を利用した通話の場合は電話番号であり、データ通信網を利用した通話(IP(Internet Protocol)電話による通話)の場合には、IPアドレスである。このような通話先特定情報によって、通話の相手先の端末を特定することができる。
以下、第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態のシステム構成を示す図である。図2に示すデータ共有システムは、通話中の携帯型装置100,200の間でデータを共有するシステムである。携帯型装置100,200は、それぞれユーザA,Bにより使用される。
コンピュータ部150は、上記ネットワーク10を介して携帯型装置200のコンピュータ部250とデータ通信を実現する。
この携帯型装置100,200を用いると、ユーザA,Bは、互いに無線通話をすることができ、また、同時にIP通信によるデータの送受信を行うことができる。
入力部102は、コンピュータ部150や携帯電話部130への入力を行う。入力部102としては、例えば、キーボードやポインティングデバイスが用いられる。
携帯電話部130は、CPU131によって部全体が制御されている。CPU131には、バス136を介してRAM132、フラッシュメモリ133および無線通信モジュール134が接続されている。また、無線通信モジュール134には、アンテナ135が接続されている。
コンピュータ部150は、CPU151によって部全体が制御されている。CPU151には、バス155を介してRAM152、フラッシュメモリ153および通信モジュール154が接続されている。
次に、携帯型装置100の機能構成について説明する。
まず、携帯電話部130の機能に関して説明する。
無線通話部141は、携帯電話網20を介して携帯型装置200との間で無線通話を実現する。無線通話部141は、無線通話が開始されると通話開始通知を電話番号出力部142に出力する。この通話開始通知には、携帯型装置100から携帯型装置200に対して通話要求を発信する場合には、発信先として指定した携帯型装置200の電話番号が通話状態データとして含まれる。また、通話開始通知には、携帯型装置200から着信があった場合には、携帯型装置200から取得した携帯型装置200の電話番号が通話状態データとして含まれる。更に、無線通話部141は、無線通話が終了すると、通話終了通知をコンピュータ部150のアクセス制御部163に出力する。
コンピュータ部150は、共有データ記憶部161、アクセス制御情報記憶部162、アクセス制御部163およびデータ通信部164を有する。
図6は、第1の実施の形態のアクセス許可テーブルのデータ構造例を示す図である。アクセス許可テーブル161aには、アクセス制御部163によって、アクセス制御情報162aに基づいて、通話中に共有領域へのアクセスが許可されたIPアドレスが格納される。
図7は、第1の実施の形態のデータ共有処理を示すフローチャートである。以下、図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、図7では、携帯型装置100において携帯型装置200からの着信によって通話が開始される場合を想定するものとする。
[ステップS12]無線通話部141は、携帯型装置200との通話に関する通話状態データを電話番号出力部142に出力する。電話番号出力部142は、受け付けた通話状態データに携帯型装置200の電話番号が含まれているかを判定する。含まれている場合、電話番号出力部142が、この電話番号をアクセス制御部163に出力して、処理がステップS13に移される。含まれていない場合、以降のデータ共有処理は行われずに、処理が完了する。なお、通話状態データに電話番号が含まれるか否かは、例えば、通話先である携帯型装置200が、自端末の電話番号を発信しているか否かによる。
[ステップS14]アクセス制御部163は、アクセス制御情報記憶部162に記憶されたアクセス制御情報162aに、受け付けた電話番号が含まれるかを判定する。含まれている場合、処理がステップS15に移される。含まれていない場合、以降のデータ共有処理は行われずに、処理が完了する。
[ステップS18]アクセス制御部163は、無線通話部141により出力された通話終了通知を受け付けると、共有データ記憶部161に記憶されたアクセス許可テーブル161aに設定されたIPアドレスを削除する。
このようにして、携帯型装置100と携帯型装置200との通話中の場合、携帯型装置200は、携帯型装置100に格納された共有領域に対する操作が可能となる。なお、携帯型装置200への共有領域へのアクセスを許可とするための判定を実行するタイミングを無線通話部141による通話開始時として説明したが、通話中に携帯型装置200のコンピュータ部250から共有領域へのアクセス要求を受け付けたタイミングで上記の共有領域へのアクセスを許可とするための判定を行うようにしてもよい。
このような携帯型装置100を用いると、他の情報処理装置または通話端末200等との通話中の場合にのみ、通話先のユーザと共有可能な領域を携帯型装置100内に自動的に生成することができる。そして、この共有領域に、共有したいデータを格納することで、通話先のユーザと容易にデータの共有が可能となる。また、通話が終了した時点で通話先であったユーザの共有領域へのアクセスが不可となるためセキュリティ性が高い。更に、従来のように共有するデータをサーバ上に格納するのではなく、自端末内に格納するため、非通話時にこのデータの参照・編集が可能となり、利便性が高い。更にまた、小型の携帯型装置100によってデータの操作・記憶機能、データ通信機能および通話機能が実現されるため携帯性が高い。このため、例えば、屋外等に持ち出して利用する際に特に有効である。
以下、第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。前述の第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。
次に、携帯型装置100aのハードウェア構成について説明する。なお、以下では携帯型装置100aに関して具体的に説明するが、携帯型装置200aに関しても携帯型装置100aと同様の構成によって実現できる。
次に、携帯型装置100aの機能構成について説明する。
IPアドレスを示す項目には、共有領域へのアクセスを許可するコンピュータなどの情報処理機器や他の携帯型装置のIPアドレスが設定される。
図13は、第2の実施の形態のデータ共有処理を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、図13では、携帯型装置100aに携帯型装置200aからの着信によって通話が開始される場合を想定するものとする。
[ステップS32]通話部181は、携帯型装置200aとの通話に関する通話状態データをIPアドレス出力部182に出力する。IPアドレス出力部182は、受け付けた通話状態データから携帯型装置200aのIPアドレスを特定し、このIPアドレスをアクセス制御部185に出力する。アクセス制御部185は、IPアドレス出力部182から出力された携帯型装置200aのIPアドレスを受け付ける。
[ステップS37]アクセス制御部185は、通話部181により出力された通話終了通知を受け付けると、共有データ記憶部183に記憶されたアクセス許可テーブルに設定されたIPアドレスを削除する。
このようにして、携帯型装置100aと携帯型装置200aとのIP電話による通話中の間、携帯型装置200aは、携帯型装置100aに格納された共有領域に対する操作が可能となる。なお、携帯型装置200aへの共有領域へのアクセスを許可とするための判定を実行するタイミングを通話部181による通話開始時として説明したが、通話中に携帯型装置200aから共有領域へのアクセス要求を受け付けたタイミングで上記の共有領域へのアクセスを許可とするための判定を行うようにしてもよい。
このような携帯型装置100aを用いると、他の情報処理装置または通話端末200a等とのIP電話による通話中の間にのみ、通話先のユーザと共有可能な領域を携帯型装置100a内に自動的に生成することができる。そして、この共有領域に、共有したいデータを格納することで、通話先のユーザと容易にデータの共有が可能となる。また、通話が終了した時点で通話先であったユーザの共有領域へのアクセスが不可となるためセキュリティ性が高い。更に、従来のように共有するデータをサーバ上に格納するのではなく、自端末内に格納するため、非通話時にこのデータの参照・編集が可能となり、利便性が高い。更にまた、小型の携帯型装置100aによってデータの操作・記憶機能、データ通信機能および通話機能が実現されるため携帯性が高い。このため、例えば、屋外等に持ち出して利用する際に特に有効である。
以下、第3の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第3の実施の形態では、第1の実施の形態におけるアクセス制御情報162aを拡張して共有領域を通話先端末毎に用意し、使い分ける。第3の実施の形態におけるシステム構成、携帯型装置のハードウェア構成および携帯型装置の機能構成は、図2,3,4における第1の実施の形態のシステム構成、携帯型装置100のハードウェア構成および携帯型装置100の機能構成と同一であるため、その説明を省略する。ただし、第3の実施の形態においては、アクセス制御情報記憶部162の共有領域が、第1の共有領域S1、第2の共有領域S2、・・・、第nの共有領域Snとして提供される。
図15は、第3の実施の形態のアクセス制御情報のデータ構造例を示す図である。アクセス制御情報162bには、電話番号を示す項目、IPアドレスを示す項目、共有領域S1を示す項目、共有領域S2を示す項目、・・・、共有領域Snを示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、共有領域へのアクセス許可情報を構成する。
図16は、第3の実施の形態のアクセス許可テーブルのデータ構造例を示す図である。アクセス許可テーブル161bには、アクセス制御部163により、アクセス制御情報162bに基づいて、通話中に共有領域へのアクセスが許可されたIPアドレスが格納される。共有領域毎にアクセスが許可されたIPアドレスが格納される点が、第1の実施の形態と異なる。
図17は、第3の実施の形態のデータ共有処理を示すフローチャートである。以下、図17に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、図17では、携帯型装置100に携帯型装置200からの着信によって通話が開始される場合を想定するものとする。なお、ステップS11〜ステップS13およびステップS17は、図7にて同一の符号を付して示した処理と同じ内容であるため、その説明を省略する。
このようにして、携帯型装置100と携帯型装置200との通話中の間、携帯型装置100は、携帯型装置200に対して所望の共有領域を複数の共有領域の中から自動的に判別して共有させることができる。
1a 通話部
1b 共有データ記憶部
1c アクセス制御情報記憶部
1d 通話先情報出力部
1e アクセス制御部
1f データ通信部
2 情報処理装置
Claims (10)
- ネットワークを介して他装置と接続可能な情報処理装置において、
電話による通話を行うための通話部と、
他装置と共有するデータを格納するための共有領域を提供する共有データ記憶部と、
前記共有領域への前記ネットワークを介したアクセスを許可する他装置を、少なくとも通話の通話先を特定する情報である通話先特定情報に対応付けることにより定義したアクセス制御情報を記憶するアクセス制御情報記憶部と、
前記通話部による通話が開始されると、該通話の通話先に基づき前記通話先特定情報を出力する通話先情報出力部と、
前記通話先情報出力部が出力した前記通話先特定情報が前記アクセス制御情報記憶部に記憶された前記アクセス制御情報に含まれているかを判定し、前記通話先特定情報が含まれている場合、前記通話先特定情報に対応する前記他装置からの前記共有領域への前記ネットワークを介したアクセスを許可するアクセス制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記アクセス制御部は、前記通話部による通話が終了すると、前記アクセスを不許可とする、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記共有データ記憶部には複数の前記共有領域が設けられ、
前記アクセス制御情報記憶部は、前記共有領域毎に、前記アクセスを許可する前記他装置に対応する前記通話先特定情報を設定した前記アクセス制御情報をそれぞれ記憶しており、
前記アクセス制御部は、前記共有領域毎に対応する前記アクセス制御情報を用いて、前記判定を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 第1の情報処理部と、
前記第1の情報処理部と並列に動作可能な第2の情報処理部と、
を有し、
前記通話部および前記通話先情報出力部が前記第1の情報処理部によって実現され、
前記アクセス制御情報記憶部および前記アクセス制御部が前記第2の情報処理部によって実現され、
前記共有データ記憶部が前記第2の情報処理部に接続される、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記通話先特定情報は、通話の通話先の電話番号であり、
前記アクセス制御情報には、前記共有領域にアクセスする前記他装置の前記ネットワーク上のアドレス情報と、前記電話番号とが、対応付けて記憶されている、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記アクセス制御部は、前記通話部における通話中において、前記共有領域にアクセスを要求した前記他装置から前記アドレス情報の通知を受け、前記アクセス制御情報に基づいてアクセスを許可するか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記通話部は、前記ネットワークと接続することで当該ネットワークを通じて通話するための機能を実現し、
前記通話先特定情報は、前記通話部による通話の通話先の前記ネットワーク上のアドレス情報であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は携帯型装置であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- ネットワークを介して他装置と接続可能な情報処理装置のデータ共有方法において、
通話部が電話による通話を行い、
共有データ記憶部が、前記他装置と共有するデータを格納するための共有領域を提供し、
通話先情報出力部が、前記通話部による通話が開始されると、該通話の通話先に基づき該通話先を特定する情報である通話先特定情報を出力し、
アクセス制御部が、前記通話先情報出力部が出力した前記通話先特定情報が、前記共有領域への前記ネットワークを介した前記アクセスを許可する他装置を、少なくとも通話の通話先を特定する情報である通話先特定情報に対応付けることにより定義したアクセス制御情報を記憶するアクセス制御情報記憶部に記憶された前記アクセス制御情報に含まれているかを判定し、前記通話先特定情報が含まれている場合、前記通話先特定情報に対応する前記他装置からの前記共有領域への前記ネットワークを介した前記アクセスを許可する、
ことを特徴とするデータ共有方法。 - 他装置と共有するデータを格納するための共有領域を提供する共有データ記憶部を備えたコンピュータであり、前記コンピュータに前記共有領域へのアクセスを制御するためのデータ共有プログラムにおいて、
該コンピュータに、
該コンピュータが備える通話部による通話が開始されると、該通話の通話先に基づき該通話先を特定する情報である通話先特定情報を出力するステップと、
出力された前記通話先特定情報が、前記共有領域へのネットワークを介したアクセスを許可する他装置を、少なくとも通話の通話先を特定する情報である通話先特定情報に対応付けることにより定義したアクセス制御情報に含まれているかを判定するステップと、
前記判定の結果、前記通話先特定情報が含まれている場合、前記通話先特定情報に対応する前記他装置からの前記共有領域への前記ネットワークを介した前記アクセスを許可するステップと、
を実行させるためのデータ共有プログラム。
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