JP2009229259A - 半導体素子の検査装置およびその検査方法 - Google Patents

半導体素子の検査装置およびその検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のレグを有するインバータモジュールの動作特性を簡易な設備で検査できる半導体回路の検査装置およびその検査方法を提供すること。
【解決手段】インバータモジュール中の各レグの中間端子同士を接続する負荷を有し,インバータモジュール中の第1のレグ以外の少なくとも1つのレグの下側の半導体素子にオン信号を出力するとともに,残りのレグの下側の半導体素子にはオフ信号を出力する状態とし,その状態で,第1のレグの上側の半導体素子のみにオン信号を出力させ,第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定するとともに,インバータモジュール中の第1のレグ以外の少なくとも1つのレグの上側の半導体素子にオン信号を出力するとともに,残りのレグの上側の半導体素子にはオフ信号を出力する状態とし,その状態で,第1のレグの下側の半導体素子のみにオン信号を出力させ,第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は,各上アームおよび下アームにそれぞれ半導体素子が配置され,それらの半導体素子が直列に接続されている半導体回路を検査するための半導体素子の検査装置およびその検査方法に関する。例えばインバータモジュールを検査対象とし,その半導体素子の動作特性の検査に好適な検査装置およびその検査方法に関するものである。
従来より,インバータモジュール等に用いられる半導体回路として,2つの半導体素子が直列に配置された上下アームを,複数個並列に接続したものがある。例えば,3相交流用の電動機を駆動する際に用いられる6in1モジュールでは,計6個の半導体素子を有している。このようなインバータモジュールに含まれている半導体素子の動作特性を検査する場合には,全ての半導体素子についてそれぞれ,個別に検査を行うことが必要である。
そこで,各半導体素子の1つずつに対し順に直流電圧を印加するとともに駆動信号を入力して,1つずつ順に検査することが行われていた。検査対象の半導体素子は,負荷を介してバスバーに接続される。検査対象の半導体素子を順に切り替えるために,半導体素子と負荷との接続を切り替えるためのリレーを設けている検査装置が開示されている(例えば,特許文献1参照。)。例えば,半導体素子の個数に相当する数のリレーを設けておき,検査対象となる半導体素子のみに直流電圧が印加されるように,リレーを切り替えるのである。これにより,負荷の数をあまり多くすることなく,全ての半導体スイッチを適切に検査することができる。
特開2003−70264号公報
しかしながら,前記した従来の検査装置では,半導体素子の個数に相当する数のリレーが必要となっている。検査対象のインバータモジュールが大容量の機器を制御するためのものであれば,それだけインバータモジュールに入力される直流電圧も高電圧のものとされる。そのため,上記の切り替えのためのリレーとしては,高電圧・高電流に対応できるタイプのリレーが必要とされていた。この高電圧・高電流用のリレーは比較的高価なものである。しかも,半導体素子の数だけリレーが必要となる。さらには,高電圧・高電流用のリレーを駆動するためのリレー駆動回路も,高電圧に対応したものが必要であった。そのため,検査装置全体としての構成が大がかりであり,また検査装置のコストが大きいものとなるという問題点があった。
本発明は,前記した従来の半導体回路の検査方法が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,複数のレグを有するインバータモジュールの動作特性を簡易な設備で検査できる半導体回路の検査装置およびその検査方法を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の半導体素子の検査装置は,複数のレグが並列に接続されており,各レグに,2つの半導体素子が直列に配置されているインバータモジュールを検査対象とする半導体素子の検査装置であって,インバータモジュール中の各レグの両端端子間に直流電圧を印加する直流電源と,インバータモジュール中の各レグの上側の個々の半導体素子への操作信号を出力する第1操作信号出力部と,インバータモジュール中の各レグの下側の個々の半導体素子への操作信号を出力する第2操作信号出力部と,インバータモジュール中の各レグの中間端子同士を接続する負荷と,インバータモジュール中の各レグの両端端子および中間端子間の電気信号を取得する測定部と,第1および第2操作信号出力部と測定部とを制御する制御部とを有し,制御部は,第2操作信号出力部を,インバータモジュール中の第1のレグ以外の少なくとも1つのレグの下側の半導体素子にオン信号を出力するとともに,残りのレグの下側の半導体素子にはオフ信号を出力する状態とし,その状態で,第1操作信号出力部により,第1のレグの上側の半導体素子のみにオン信号を出力させ,測定部により,第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定し,第1操作信号出力部を,インバータモジュール中の第1のレグ以外の少なくとも1つのレグの上側の半導体素子にオン信号を出力するとともに,残りのレグの上側の半導体素子にはオフ信号を出力する状態とし,その状態で,第2操作信号出力部により,第1のレグの下側の半導体素子のみにオン信号を出力させ,測定部により,第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定するものである。
本発明の半導体回路の検査装置は,複数個の半導体素子を含むインバータモジュールを検査対象とするものである。なお,以下では2つの半導体素子が直列に配置された上下アームをレグという。また,直流電源の正端子に接続される側を上アームまたは上側,負端子に接続される側を下アームまたは下側という。
本発明によれば,第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定する際には,第1のレグ以外の少なくとも1つのレグ(第2のレグという)の下側の半導体素子にオン信号が出力されている。これらのレグの中間端子同士が負荷で接続されていれば,直流電源の正負端子間に,第1のレグの上側の半導体素子と負荷と第2のレグの下側の半導体素子とを介した電流経路を形成することができる。また,第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定する際には,第1のレグ以外の少なくとも1つのレグ(第3のレグという)の上側の半導体素子にオン信号が出力されている。これらのレグの中間端子同士が負荷で接続されていれば,直流電源の正負端子間に,第3のレグの上側の半導体素子と負荷と第1のレグの下側の半導体素子とを介した電流経路を形成することができる。
このように電流経路を形成した上で,第1のレグの上側または下側の半導体素子にオン信号を出力させることにより,この半導体素子の動作特性を測定することができる。そして,測定の対象となる半導体素子を変更する場合には,第2または第3のレグを変更することにより対応できる。この変更は,制御部によって第1または第2操作信号出力部を制御することにより行うことができる。従って,高電圧・高電流用のリレーは不要である。これにより,複数のレグを有するインバータモジュールの動作特性を簡易な設備で検査できる半導体回路の検査装置となっている。
さらに本発明では,検査対象とするインバータモジュールのレグの個数が3以上であり,負荷は,その個数が2以上であるとともに,インバータモジュール中の全てのレグの中間端子を,他のいずれかのレグの中間端子と接続するものであり,第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定するときに第2操作信号出力部からオン信号が出力されている下側の半導体素子,および,第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定するときに第1操作信号出力部からオン信号が出力されている上側の半導体素子は,第1のレグと負荷により接続されているレグに配置されているものであることが望ましい。
このようなものであれば,検査対象の半導体素子と第2操作信号出力部からオン信号が出力されている半導体素子とは負荷により接続されているので,これらを通る電流経路が形成される。
さらに本発明では,第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定するときに第2操作信号出力部からオン信号が出力されている下側の半導体素子,および,第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定するときに第1操作信号出力部からオン信号が出力されている上側の半導体素子は,第1のレグと1つの負荷により接続されているレグに配置されているものであることが望ましい。
このようにすれば,電流経路に配置される負荷を適切な大きさのものとすることができる。
さらに本発明では,インバータモジュール中の複数のレグのうち,第1のレグとするものを順に変更し,全ての半導体素子の動作特性を測定することが望ましい。
このようにすれば,全ての半導体素子が順次検査される。
また本発明は,複数のレグが並列に接続されており,各レグに,2つの半導体素子が直列に配置されているインバータモジュールを検査対象とする半導体素子の検査方法であって,インバータモジュール中の各レグの両端端子間に直流電源によって直流電圧を印加し,インバータモジュール中の各レグの中間端子同士を負荷を介して接続し,インバータモジュール中の第1のレグ以外の少なくとも1つのレグの下側の半導体素子にオン信号を出力するとともに,残りのレグの下側の半導体素子にはオフ信号を出力する状態とし,その状態で,第1のレグのみの上側の半導体素子にオン信号を出力して,インバータモジュール中の各レグの両端端子および中間端子間の電気信号を取得することにより,第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定し,インバータモジュール中の第1のレグ以外の少なくとも1つのレグの上側の半導体素子にオン信号を出力するとともに,残りのレグの上側の半導体素子にはオフ信号を出力する状態とし,その状態で,第1のレグのみの下側の半導体素子にオン信号を出力して,インバータモジュール中の各レグの両端端子および中間端子間の電気信号を取得することにより,第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定する半導体素子の検査方法にも及ぶ。
さらに本発明では,検査対象とするインバータモジュールのレグの個数が3以上であり,負荷の個数が2以上であるとともに,インバータモジュール中の全てのレグの中間端子を,他のいずれかのレグの中間端子と負荷により接続し,第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定するときにオン信号が出力されている下側の半導体素子,および,第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定するときにオン信号が出力されている上側の半導体素子は,第1のレグと負荷により接続されているレグに配置されているものであることが望ましい。
さらに本発明では,第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定するときにオン信号が出力されている下側の半導体素子,および,第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定するときにオン信号が出力されている上側の半導体素子は,第1のレグと1つの負荷により接続されているレグに配置されているものであることが望ましい。
さらに本発明では,インバータモジュール中の複数のレグのうち,第1のレグとするものを順に変更し,全ての半導体素子の動作特性を測定することが望ましい。
本発明の半導体回路の検査装置およびその検査方法によれば,複数のレグを有するインバータモジュールの動作特性を簡易な設備で検査できる。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,3相交流用の電動機等に用いられる6in1モジュールの動作特性を測定するための検査装置および検査方法に本発明を適用したものである。
まず,本形態の検査装置による検査対象の1種である6in1モジュール10について説明する。6in1モジュール10は,図1に示すように3つの上下アームがバスバー11とバスバー12との間に並列に接続されているものである。各上アームおよび下アームにはそれぞれ1つのトランジスタが配置され,その2つのトランジスタが直列に接続されている。また,各トランジスタには,それぞれダイオードが逆向きに並列接続されている。すなわち,本検査対象の6in1モジュール10は,図示のように,6個のトランジスタTr1〜Tr6と6個のダイオードD1〜D6を含むものである。図中で,太線の実線で囲んだ部分が6in1モジュール10の範囲である。
図1に示すように,6in1モジュール10は,外部と接続される計11個の端子を有している。図中右側の上下端部にはバスバー11,12にそれぞれ接続されたP端子とN端子,およびそれらの間に各上下アームの中間端子であるU端子,V端子,W端子が設けられている。各中間端子は,各上下アームの2つのトランジスタの中間に接続されている。また,6in1モジュール10の図中下側には,各トランジスタTr1〜Tr6のゲートに信号を入力するためのゲート操作端子G1〜G6が設けられている。このうち,P,N,U,V,Wの各端子は高電圧・高電流が印加される。一方,ゲート操作端子G1〜G6に入力される信号は,低電圧のものである。
また,図1に示すもののうち,6in1モジュール10以外の部分が,本形態の検査装置20である。図では,検査装置20を太線の点線で囲んで示している。検査装置20は,スキャン装置21,駆動信号発生装置22,23,負荷インダクタンス25,26,電力貯蔵用コンデンサ27,直流電源28を有している。さらに本形態の検査装置20は,測定装置31,制御装置32も有している。
スキャン装置21は,2台の駆動信号発生装置22,23を,6in1モジュール10のゲート操作端子G1〜G6に選択的に接続するためのものである。本形態のスキャン装置21は,計6個のリレー41,42,43,44,45,46を有している。リレー41,42,43は,上アームに配置されたトランジスタTr1,Tr2,Tr3のそれぞれのゲート操作端子G1,G2,G3と駆動信号発生装置22との接続を切り替えるためのものである。また,リレー44,45,46は,下アームに配置されたトランジスタTr4,Tr5,Tr6のそれぞれのゲート操作端子G4,G5,G6と駆動信号発生装置23との接続を切り替えるためのものである。このスキャン装置21は,制御装置32によって操作される。なお,これら6個のリレー41〜46は,いずれも低電圧用のリレーである。
駆動信号発生装置22,23は,6in1モジュール10の各トランジスタTr1〜Tr6を駆動するゲート駆動信号を発生するものである。検査実行時には,駆動信号発生装置22,23の一方は,検査対象のトランジスタに接続され,検査用の2つのパルス状のゲート駆動信号を出力する。そして他方は,この2つのパルス状のゲート駆動信号の出力されている時間を含み,それよりやや長い間連続的にON信号を出力し続ける。
負荷インダクタンス25と負荷インダクタンス26とは,6in1モジュール10の中間端子(U端子,V端子,W端子)同士を接続する。ここでは中間端子が3つあるので,全ての中間端子が他のいずれかの中間端子と接続されるために,2つの負荷インダクタンスが設けられている。例えば,図1に示すように,負荷インダクタンス25は,その一端側が6in1モジュール10のU端子に接続されるとともに,他端側はV端子に接続される。負荷インダクタンス26は,その一端側が6in1モジュール10のV端子に接続されるとともに,他端側はW端子に接続される。従って,負荷インダクタンス25の他端側と負荷インダクタンス26の一端側とは接続された状態となっている。なお,この負荷インダクタンス25,26としては,検査対象である6in1モジュール10が通常使用される場合に接続される負荷に含まれるインダクタンスとほぼ同等の大きさのものを使用するとよい。
電力貯蔵用コンデンサ27は,電力を一時的に貯蔵するためのものである。また,直流電源28は,6in1モジュール10のP端子−N端子間に直流電圧を印加するためのものである。この直流電源28は,数百V程度の高圧電源である。本形態では,この高電圧の印加される箇所には,リレーは設けられていない。
測定装置31は,電流計,電圧計等の測定機器を有し,6in1モジュール10の各部の電流波形や,各端子間の電圧波形等を取得するためのものである。特に,検査対象のトランジスタTr1〜Tr6のコレクタ−エミッタ電圧やコレクタ電流等を測定し,その時間変化のデータを取得する。また,制御装置32は,スキャン装置21,駆動信号発生装置22,23,測定装置31を制御するものである。さらに,測定装置31による測定結果を受けて,検査対象であるトランジスタの動作特性を判定するものである。
次に,本形態の検査装置20によって6in1モジュール10を検査する方法について説明する。本形態では,検査対象のトランジスタにゲート駆動信号を入力する時には,検査対象のトランジスタと負荷インダクタンスを介して接続されている他のトランジスタもオン状態とする。以下では,この検査対象ではないものの検査時にオンされるトランジスタを検査補助トランジスタという。検査補助トランジスタは,検査対象トランジスタが上アームである場合は,検査対象トランジスタとは異なるレグの下アームのうちから選択される。また,検査対象トランジスタが下アームである場合は,検査対象トランジスタとは異なるレグの上アームのうちから選択される。
さらに検査補助トランジスタは,検査対象トランジスタの配置されているレグと負荷インダクタンスによって接続されているレグに配置されているもののうちから選択される。そして,検査補助トランジスタは,上記の条件を満たすように1つ以上のものが選択されればよいが,実際には1つで十分であり,2つ以上選択しても別段の効果はない。また,1つのみ選択する場合には検査対象トランジスタと近い配置のものが好ましく,できれば隣のレグ,すなわち1つの負荷インダクタンスによって接続されているレグに配置されているものを選択することが望ましい。
例えば,図1に示す検査装置において,検査対象トランジスタがトランジスタTr1である場合,検査補助トランジスタとしてはトランジスタTr5が選択される。これらのトランジスタTr1とTr5とをともにオンすると,負荷インダクタンス25を介して電流経路が形成される。すなわち,直流電源28の正端子に接続されたP端子〜トランジスタTr1〜負荷インダクタンス25〜トランジスタTr5〜N端子〜電源装置28の負側端子と経由する電流経路を形成することができる。
そのために,トランジスタTr1のゲートを駆動信号発生装置22に,トランジスタTr5のゲートを駆動信号発生装置23にそれぞれ接続する。これら以外のトランジスタのゲートにはオフ信号を出力してもよいし,オープンとしても構わない。すなわち,制御装置32はまず,リレー41と45とをONとし,その他のリレー42,43,44,46はいずれもOFFとする。それから,制御装置32は,駆動信号発生装置22と23とにそれぞれゲート駆動信号を発生させる。ただし,駆動信号発生装置22の発生するゲート駆動信号と駆動信号発生装置23の発生するゲート駆動信号とは以下に説明するように異なる波形のものである。そして,測定装置31は,各部の電圧・電流等を測定する。
なお本形態では,検査対象トランジスタと検査補助トランジスタとの組み合わせは,以下のように選択すればよい。トランジスタTr1を検査対象とする場合には,検査補助トランジスタをトランジスタTr5とする。トランジスタTr2を検査対象とする場合には,検査補助トランジスタをトランジスタTr4またはTr6とする。トランジスタTr3を検査対象とする場合には,検査補助トランジスタをトランジスタTr5とする。トランジスタTr4を検査対象とする場合には,検査補助トランジスタをトランジスタTr2とする。トランジスタTr5を検査対象とする場合には,検査補助トランジスタをトランジスタTr1またはTr3とする。トランジスタTr6を検査対象とする場合には,検査補助トランジスタをトランジスタTr2とする。
次に,ゲート駆動信号の波形の例を図2に示す。図中左から右向きに時間の経過を示す。図中上方の3段の波形は,駆動信号発生装置22によって発生されるものである。駆動信号発生装置22は,これらの3段の信号を合わせた信号を出力する。そして,各検査対象トランジスタが変更されるときには,スキャン装置21が切り替えられ,駆動信号発生装置22によって発生される信号が入力されるトランジスタが切り替えられる。また,図中下方の3段の波形は,駆動信号発生装置23によって発生されるものである。駆動信号発生装置23も駆動信号発生装置22と同様に3段分を合わせた信号を出力し,その出力先がスキャン装置21によって切り替えられる。
図2に示すように,検査対象であるトランジスタには,2つの連続したパルスが入力される。そして,第1のパルスがONからOFFに切り替えられた時に得られるのがOFF特性であり,第2のパルスがOFFからONに切り替えられた時に得られるのがON特性である。一方,検査補助トランジスタは,検査対象トランジスタに入力される第1のパルスのON時より前から,第2のパルスのOFF時より後まで,連続的にON状態とされる。なお,図2では,トランジスタTr1,Tr4,Tr2,Tr5,Tr3,Tr6の順に検査する場合のゲート駆動信号の波形を示したが,この順序はどのように変更してもよい。
次に,本形態の検査方法によって測定装置31で取得されるスイッチング特性の一例を図3に示す。図3の1段目に示した波形は,検査対象トランジスタに入力されるゲート駆動信号の波形である。この図では,検査対象トランジスタがTr1の場合のものを示している。図中2段目に示した波形は,トランジスタTr1のコレクタ−エミッタ電圧の波形である。図中3段目に示した波形は,トランジスタTr1に対向するトランジスタTr4のコレクタ−エミッタ電圧の波形である。図中4段目に示した波形は,トランジスタTr1のコレクタ電流の波形である。図中5段目に示した波形は,トランジスタTr4に接続されているダイオードD4に流れるダイオード電流の波形である。
制御装置32は,測定装置31で取得されたこれらの波形に基づいて,トランジスタTr1のOFF特性やON特性,リカバリ特性等が許容範囲内であるかどうかを判断する。このうち,トランジスタTr1の動作特性として,制御装置32による判断の対象となる箇所としては,例えば2段目のトランジスタTr1のコレクタ−エミッタ電圧におけるオフサージV1がある。これは,トランジスタTr1をオンからオフに切り替えた時に発生するものである。あるいは,3段目のトランジスタTr4のコレクタ−エミッタ電圧におけるリカバリサージV2がある。これは,トランジスタTr1をオフからオンに切り替えた時に発生するものである。制御装置32は,検出されたオフサージV1,リカバリサージV2等の大きさがいずれも許容範囲内であるかどうかを判断する。
また,その他に判断の対象となる箇所としては,トランジスタTr1をオンからオフに切り替えた時の,Tr1のコレクタ電流のターンオフ遅れ時間T1およびターンオフ時間T2がある。さらに,トランジスタTr1をオフからオンに切り替えた時の,Tr1のコレクタ電流のターンオン遅れ時間T3およびターンオン時間T4がある。また,トランジスタTr1をオフからオンに切り替えた時の,D4のダイオード電流の逆回復電流I1および逆回復時間T5も判断の対象となる。これらの検出値がいずれも許容範囲内であれば,制御装置32によってこの検査対象の6in1モジュール10のトランジスタTr1は正常であると判断される。
検出されたオフサージV1,リカバリサージV2等の大きさがいずれも許容範囲内であれば,制御装置32によってこの検査対象トランジスタは正常であると判断される。トランジスタTr1が正常であると判断されたら,続いて,他のトランジスタについても検査を行う。いずれのトランジスタを検査する場合でも,負荷インダクタンス25,26を介して電流経路が形成できるように,検査補助トランジスタを選択する。もし,いずれかの特性値に許容範囲外のものがある場合には,この検査対象トランジスタの動作特性は異常であると判断される。その場合には,この検査対象の6in1モジュール10は不良であるとして,検査を中止する。あるいは,とりあえず全てのトランジスタの検査を行ってから,不良箇所を表示してはね出しするようにしてもよい。
以上詳細に説明したように,本形態の検査装置および検査方法によれば,負荷インダクタンス25,26の接続を切り替えるためのリレーは必要ない。適切な配置のトランジスタを検査補助トランジスタとして使用することで,検査対象トランジスタと負荷インダクタンスを経由する電流経路を形成することができる。従って,高電圧・高電流に対応するリレーは必要でない。これにより,複数の上下アームを有するモジュールの動特性を簡易な設備で検査できる検査装置および方法となっている。
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,上記の形態では,3つのレグに配置された6つのトランジスタを有する6in1モジュール10の検査について記載したが,2つのレグを有する4in1モジュールでも同様に実施できる。この場合は,両レグの中間端子同士を負荷インダクタンスを介して接続する。そして,検査対象トランジスタの斜めの位置のものを検査補助トランジスタとして選択すればよい。
また,2つのアームを有する2in1モジュールの場合には,2つのモジュールを組み合わせることにより,4in1モジュールと同様に検査することができる。また,4つのレグを有する8in1モジュールの場合は,4つの中間端子を2つずつの組として,それぞれ負荷インダクタンスを介して接続すればよい。つまり,全体が1繋がりである必要はない。
また例えば,ここではV端子に両インダクタンス25,26が接続されているとしたが,両インダクタンス25,26が接続される端子は,U端子あるいはW端子としてもよい。この接続箇所に応じて,検査対象トランジスタに対する検査補助トランジスタの選択は異なるものとなる。
本形態に係る動特性検査装置を示す回路図である。 スイッチング動作の切り替え順の例を示す説明図である。 検出波形の一例を示すグラフ図である。
符号の説明
20 検査装置
21 スキャン装置
22,23 駆動信号発生装置
25,26 負荷インダクタンス
28 直流電源
31 測定装置
32 制御装置

Claims (8)

  1. 複数のレグが並列に接続されており,各レグに,2つの半導体素子が直列に配置されているインバータモジュールを検査対象とする半導体素子の検査装置において,
    前記インバータモジュール中の各レグの両端端子間に直流電圧を印加する直流電源と,
    前記インバータモジュール中の各レグの上側の個々の半導体素子への操作信号を出力する第1操作信号出力部と,
    前記インバータモジュール中の各レグの下側の個々の半導体素子への操作信号を出力する第2操作信号出力部と,
    前記インバータモジュール中の各レグの中間端子同士を接続する負荷と,
    前記インバータモジュール中の各レグの両端端子および中間端子間の電気信号を取得する測定部と,
    前記第1および第2操作信号出力部と前記測定部とを制御する制御部とを有し,
    前記制御部は,
    前記第2操作信号出力部を,前記インバータモジュール中の第1のレグ以外の少なくとも1つのレグの下側の半導体素子にオン信号を出力するとともに,残りのレグの下側の半導体素子にはオフ信号を出力する状態とし,
    その状態で,前記第1操作信号出力部により,前記第1のレグの上側の半導体素子のみにオン信号を出力させ,
    前記測定部により,前記第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定し,
    前記第1操作信号出力部を,前記インバータモジュール中の第1のレグ以外の少なくとも1つのレグの上側の半導体素子にオン信号を出力するとともに,残りのレグの上側の半導体素子にはオフ信号を出力する状態とし,
    その状態で,前記第2操作信号出力部により,前記第1のレグの下側の半導体素子のみにオン信号を出力させ,
    前記測定部により,前記第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定することを特徴とする半導体素子の検査装置。
  2. 請求項1に記載の半導体素子の検査装置において,
    検査対象とするインバータモジュールのレグの個数が3以上であり,
    前記負荷は,その個数が2以上であるとともに,前記インバータモジュール中の全てのレグの中間端子を,他のいずれかのレグの中間端子と接続するものであり,
    前記第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定するときに前記第2操作信号出力部からオン信号が出力されている下側の半導体素子,および,前記第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定するときに前記第1操作信号出力部からオン信号が出力されている上側の半導体素子は,前記第1のレグと前記負荷により接続されているレグに配置されているものであることを特徴とする半導体素子の検査装置。
  3. 請求項2に記載の半導体素子の検査装置において,
    前記第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定するときに前記第2操作信号出力部からオン信号が出力されている下側の半導体素子,および,前記第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定するときに前記第1操作信号出力部からオン信号が出力されている上側の半導体素子は,前記第1のレグと1つの前記負荷により接続されているレグに配置されているものであることを特徴とする半導体素子の検査装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の半導体素子の検査装置において,
    前記インバータモジュール中の複数のレグのうち,第1のレグとするものを順に変更し,全ての半導体素子の動作特性を測定することを特徴とする半導体素子の検査装置。
  5. 複数のレグが並列に接続されており,各レグに,2つの半導体素子が直列に配置されているインバータモジュールを検査対象とする半導体素子の検査方法において,
    前記インバータモジュール中の各レグの両端端子間に直流電源によって直流電圧を印加し,
    前記インバータモジュール中の各レグの中間端子同士を負荷を介して接続し,
    前記インバータモジュール中の第1のレグ以外の少なくとも1つのレグの下側の半導体素子にオン信号を出力するとともに,残りのレグの下側の半導体素子にはオフ信号を出力する状態とし,
    その状態で,前記第1のレグのみの上側の半導体素子にオン信号を出力して,前記インバータモジュール中の各レグの両端端子および中間端子間の電気信号を取得することにより,前記第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定し,
    前記インバータモジュール中の第1のレグ以外の少なくとも1つのレグの上側の半導体素子にオン信号を出力するとともに,残りのレグの上側の半導体素子にはオフ信号を出力する状態とし,
    その状態で,前記第1のレグのみの下側の半導体素子にオン信号を出力して,前記インバータモジュール中の各レグの両端端子および中間端子間の電気信号を取得することにより,前記第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定することを特徴とする半導体素子の検査方法。
  6. 請求項5に記載の半導体素子の検査方法において,
    検査対象とするインバータモジュールのレグの個数が3以上であり,
    前記負荷の個数が2以上であるとともに,前記インバータモジュール中の全てのレグの中間端子を,他のいずれかのレグの中間端子と前記負荷により接続し,
    前記第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定するときにオン信号が出力されている下側の半導体素子,および,前記第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定するときにオン信号が出力されている上側の半導体素子は,前記第1のレグと前記負荷により接続されているレグに配置されているものであることを特徴とする半導体素子の検査方法。
  7. 請求項6に記載の半導体素子の検査方法において,
    前記第1のレグの上側の半導体素子の動作特性を測定するときにオン信号が出力されている下側の半導体素子,および,前記第1のレグの下側の半導体素子の動作特性を測定するときにオン信号が出力されている上側の半導体素子は,前記第1のレグと1つの前記負荷により接続されているレグに配置されているものであることを特徴とする半導体素子の検査方法。
  8. 請求項5から請求項7までのいずれか1つに記載の半導体素子の検査方法において,
    前記インバータモジュール中の複数のレグのうち,第1のレグとするものを順に変更し,全ての半導体素子の動作特性を測定することを特徴とする半導体素子の検査方法。
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