JP2018112404A - ダイオード試験装置、ダイオードの試験方法およびダイオードの製造方法 - Google Patents

ダイオード試験装置、ダイオードの試験方法およびダイオードの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018112404A
JP2018112404A JP2017001069A JP2017001069A JP2018112404A JP 2018112404 A JP2018112404 A JP 2018112404A JP 2017001069 A JP2017001069 A JP 2017001069A JP 2017001069 A JP2017001069 A JP 2017001069A JP 2018112404 A JP2018112404 A JP 2018112404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diode
turned
test
upper arm
lower arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017001069A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6867169B2 (ja
Inventor
松村 圭
Kei Matsumura
圭 松村
高山 幸一
Koichi Takayama
幸一 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2017001069A priority Critical patent/JP6867169B2/ja
Publication of JP2018112404A publication Critical patent/JP2018112404A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6867169B2 publication Critical patent/JP6867169B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

【課題】逆回復安全動作領域試験において、一定のエネルギーを連続してデバイスに印加することができない、および試験時にエネルギー消費が多く、かつ評価時間が長い。【解決手段】ダイオード試験装置1のパワー半導体デバイスQ1A,Q1B,Q2A,Q2Bのターンオンおよびターンオフタイミングを制御し、装着した全てのダイオードD1A,D1B,D2A,D2Bに対し一定のエネルギー負荷を連続して印加する逆回復安全動作領域試験を実施し、かつ誘導性負荷Lへの還流動作および、電源Pもしくは平滑コンデンサCへの回生動作により消費エネルギーを抑制した。【選択図】図2

Description

この発明は、パワースイッチング素子とともに用いられるダイオードの逆回復安全動作領域の試験方法に関する。
現在、大電力の変換および制御を扱うパワーエレクトロニクスにおいて、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)、パワーMOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)、ダイオードなどのパワー半導体デバイスが用いられている。これらは各種用途に応じ、組合せてモジュール化され、パワーモジュールとしてインバータやコンバータとして各種電源やモータ駆動システムに組み込まれている。
これらパワーモジュールの基本動作は、繰り返しの高速スイッチングである。また、大電圧、大電流がパワーモジュールに印加されるため、パワーモジュールの破壊耐量を十分高いものとする必要がある。パワーモジュールの信頼性を保証するため、一般に、パワー半導体デバイスに対しては、製造工程完了後、デバイスが所望の仕様値を満たしているかを測定する試験が行なわれる。
この試験時に測定される項目の1つに、モジュールに内蔵するダイオードの逆回復動作時の安全動作領域(Reverse Recovery Safety Operation Area:RRSOA)評価試験がある。
RRSOA評価試験とは、スイッチング時に発生するエネルギー損失(スイッチング損失)でダイオードが破壊せずに動作することを保証するために行なわれる耐量(耐エネルギー)試験である。この試験では、製品の性能によって規定されるアノード−カソード間電圧およびアノードーカソード間電流の範囲の中で、性能の限界域の電流を印加した後に遮断を実施することによって、ダイオードにスイッチング損失を発生させ、その耐量を図る。RRSOA評価試験を行なう方法の一例が、特許文献1(特開2001−228201号公報)に示されている。
特開2001−228201号公報
特開2001−228201号公報に示される方法では、第1のIGBTおよび逆並列に接続したダイオード(フライホイールダイオード)の一対の組合せで成る回路と、その回路に対して電流の導通を制御する第2のIGBTおよび誘導性負荷(コイル)を接続した、一般にハーフブリッジ回路と呼称される回路を用いている。
この回路を用いた試験では、まず第1のIGBTをオフした状態で第2のIGBTがターンオンされ、第2のIGBTに接続する誘導性負荷にエネルギーが蓄積される。次に第2のIGBTがターンオフすることによって、誘導性負荷に蓄積されたエネルギーが誘導性負荷に直列に接続されるダイオードに印加される。この際、他に消費を促すデバイスや負荷が存在しないため、第2のIGBTが引き続き繰り返しターンオンして電源電圧からエネルギーが供給される場合、誘導性負荷に蓄積したエネルギーは都度重畳され、累積的にエネルギーが増加する。よって、デバイスに印加されるエネルギーは毎回変化するため、この方法は、一定のエネルギーを連続してデバイスに印加することを目的とする評価には用いることができない。
また、評価可能なダイオードは一個であるので、複数のダイオードを評価するには、評価時、デバイスの取り付けや取り外しに都度時間を要する。このため、ランニングコストが高くなるという問題が生じる。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、逆回復安全動作領域の試験において、被試験素子である複数のダイオードに、一定の負荷を連続的に印加する試験装置および試験方法を提供するものである。
本開示は、ダイオード試験装置に関し、ダイオード試験装置は、電源回路と、電源回路の正極と負極との間に接続される平滑コンデンサと、第1レグおよび第2レグと、誘導性負荷とを備える。第1レグは、電源回路の正極と負極との間に直列に接続される第1上アームと第1下アームとを含む。第2レグは、電源回路の正極と負極との間に直列に接続される第2上アームと第2下アームとを含む。第1上アーム、第1下アーム、第2上アーム、第2下アームの各々は、被試験素子であるダイオードのアノード、カソードがそれぞれ接続される第1端子および第2端子と、第1端子および第2端子を経由して流れる電流を測定する電流検出器とを含む。誘導性負荷は、第1上アームと第1下アームとが接続される第1ノードと第2上アームと第2下アームとが接続される第2ノードとの間に接続される。
本発明による試験装置および試験方法を用いることによって、試験装置に装着した複数のダイオードに対して、逆回復安全動作領域の試験を一括して行なうことが可能となる。その結果、多数のダイオードに対して短時間で試験が行なえるので、作業効率が向上する。
ダイオードの逆回復時の動作について説明した図である。 実施の形態1に係る逆回復安全動作領域試験装置の構成を示す図である。 レグ一つあたりの基本構成を示す図である。 D1BおよびD2Aの逆回復安全動作領域試験を行なう際のスイッチング素子の電流タイミングチャートである。 試験の際のタイミングA1における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングA2における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングA3における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングA4における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングA5における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングA6における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングA7における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングA8における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングA9における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングA10における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングA11における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングA12における電流経路について示した図である。 D1AおよびD2Bの逆回復安全動作領域試験を行なう際のスイッチング素子の電流タイミングチャートである。 試験の際のタイミングB1における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングB2における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングB3における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングB4における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングB5における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングB6における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングB7における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングB8における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングB9における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングB10における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングB11における電流経路について示した図である。 実施の形態2に従う逆回復安全動作領域試験装置の構成を示す図である。 ダイオードD(n−1)BおよびDnAの逆回復安全動作領域試験を行なう際のスイッチング素子の電流タイミングチャートである。 試験の際のタイミングC1における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングC2における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングC3における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングC4における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングC5における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングC6における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングC7における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングC8における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングC9における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングC10における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングC11における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングC12における電流経路について示した図である。 D(n−1)AおよびDnBの逆回復安全動作領域試験を行なう際のスイッチング素子の電流タイミングチャートである。 試験の際のタイミングE1における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングE2における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングE3における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングE4における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングE5における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングE6における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングE7における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングE8における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングE9における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングE10における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングE11における電流経路について示した図である。 試験の際のタイミングE12における電流経路について示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
(動作原理)
まず各実施の形態に開示される試験方法において、試験対象とするダイオードの逆回復動作とその際に発生するエネルギー損失について原理を説明する。
図1は、ダイオードの逆回復時の動作について説明した図である。
ダイオードは、アノード(陽極)−カソード(陰極)間を順バイアスされた際、P型半導体領域から正孔がキャリアとして発生し、正孔はN型半導体領域に注入される。また、N型半導体領域からは電子が発生し、電子はP型半導体領域に注入される。この結果、図1の期間TP1に順方向に電流I3が流れる。次にダイオードへ印加されたバイアスが消失(≒遮断)すると、順方向導通を担ったキャリアは、完全に引抜かれるか消失するまでの期間(図1の期間TP2)、順バイアス時とは逆方向へと引っ張られ、逆方向電流I4が流れる。この現象をダイオードの逆回復動作と呼ぶ。逆回復動作の期間、ダイオードのアノード−カソード間には電圧V5、電流I6に示すような遷移的な電圧・電流が印加されるため、電流と電圧の積からなるエネルギーがスイッチングの損失、すなわち逆回復損失Loss8として発生し、ダイオードチップに負荷がかかる。また、この損失は、微小ながらチップ単体としてダイオードの発熱を促し、ダイオードの熱分布状態を変化させる。
逆回復安全動作領域試験とは、このスイッチング時に発生するエネルギー損失をストレスとしてダイオードチップに印加し、ダイオードの耐性(耐エネルギー性)を評価する試験である。逆回復安全動作領域試験では、ダイオードをターンオンして電流を導通したのち、ターンオフ状態へと状態を変化させる動作でストレスを印加する。
しかし、この時、仕様の範囲で破壊するか否かを精緻に見極める必要があるため、印加エネルギーを任意の値に制御する必要がある。さらに、エネルギー印加時のダイオードの熱分布状態も耐量を左右する要素であり、スイッチング損失が発生する前後の条件についても定まった状態を作り出す必要がある。
これらの課題を解決すべく発案した本発明の実施の形態について、以下に説明する。
実施の形態1.
図2は実施の形態1に係る逆回復安全動作領域試験装置の構成を示す図である。図2を参照して、ダイオード試験装置1は、電源回路Pと、電源回路Pの正極と負極との間に接続される平滑コンデンサCと、レグ(leg)LG1およびレグLG2と、誘導性負荷Lと、制御装置100とを備える。
レグLG1は、電源回路Pの正極と負極との間に直列に接続される上アームUA1と下アームLA1とを含む。レグLG2は、電源回路Pの正極と負極との間に直列に接続される上アームUA2と下アームLA2とを含む。
上アームUA1、下アームLA1、上アームUA2、下アームLA2の各々は、被試験素子であるダイオードのアノード、カソードをそれぞれ接続する第1端子(端子TM1、TM3,TM5,TM7)および第2端子(端子TM2、TM4,TM6,TM8)と、第1端子、ダイオード、第2端子を経由して流れる電流を測定する電流検出器(S1A,S1B,S2A,S2B)とを含む。誘導性負荷Lは、上アームUA1と下アームLA1とが接続されるノードN1と上アームUA2と下アームLA2とが接続されるノードN2との間に接続される。
平滑コンデンサCは、電源からの出力を安定させるために電源回路Pと並列に接続される。
制御装置100は、電流検出器S1A,S1B,S2A,S2Bから、電流IC1A,IC1B,IC2A,IC2Bの検出値を受け、上アームUA1,UA2、下アームLA1,LA2にそれぞれゲート制御信号F1A,F2A,F1B,F2Bを出力する。
より詳細には、制御装置100は、被試験素子であるダイオードD1A,D1B,D2A,D2Bが逆並列に接続されるスイッチング素子Q1A,Q1B,Q2A,Q2Bの制御電極に制御信号F1A,F1B,F2A,F2Bを与える。
図3は、レグ一つあたりの基本構成を示す図である。図3に示すように、基本構成回路(1レグ)は、上アーム側(QAおよびDA)と下アーム側(QBおよびDB)の各々において、IGBTやMOSFETなどの電流のスイッチングを制御するスイッチング素子QA,QBと、スイッチング素子QA,QBと並列に逆方向に接続されたダイオード(フライホイールダイオード)DA,DBとを含む。図2に示すダイオード試験装置は、被試験素子を取り付けた状態では、図2に示すようにレグを2個備える。さらに誘導性負荷Lを図2に示すように接続し、各測定対象モジュールに導通する電流を検出すべく電流検出器S1A,S1B,S2A,S2Bを図2に示す形態で接続する。
この図2に示すダイオード試験装置1の構成において、上アームUA1のスイッチング素子をQ1A、逆接続したダイオードをD1A、電流検出器をS1Aとし、下アームLA1のスイッチング素子をQ1B、逆接続したダイオードをD1B、電流検出器をS1Bとする。
同様に、2対目の上アーム側のスイッチング素子をQ2A、逆接続したダイオードをD2A、電流検出器をS2Aとし、下アーム側のスイッチング素子をQ2B、逆接続したダイオードをD2B、電流検出器をS2Bとする。
次に、上述の逆回復安全動作領域試験を行なうダイオード試験装置1において、装着した全てのダイオードD1A,D1B,D2A,D2Bに対して、エネルギーを連続して印加し、かつ印加するエネルギーを所望の値に一定に保つことを特徴とする半導体装置の試験方法について説明する。
第1の試験方法として、ダイオード試験装置1に装着したダイオードD1B、D2Aの逆回復安全動作領域試験の方法について説明する。
図4は、ダイオードD1BおよびD2Aの逆回復安全動作領域試験を行なう際のスイッチング素子の電流タイミングチャートである。図5〜図16は、試験の際の各タイミングにおける電流経路について示した図である。図4に示すタイミングA1〜A12と図5〜図16のカッコ内に示すタイミングA1〜A12は、それぞれ対応している。
まず、スイッチング素子Q2Bをターンオンし、続いてスイッチング素子Q1Aをターンオンする。スイッチング素子Q1A,Q2Bのターンオンが同時でなければ、逆に、スイッチング素子Q1Aをターンオンし、続いてスイッチング素子Q2Bをターンオンしても良い。
図4のA1〜A2の区間では、スイッチング素子Q1A、Q2Bには図5(t=A1)に示すように電源回路PからQ1A→L→Q2Bという経路で電流が流れる。この電流値を、スイッチング素子Q1A,Q2B近傍に設置した電流検出器S1A、S2Bによって随時検出(モニタリング)する。ダイオードの逆回復安全動作領域の試験を行なうために必要な電流値より高めに設定した任意の電流値It2に、電流IC1Aが達した時点でスイッチング素子Q1Aをターンオフする。
この時、試験装置には図6(t=A2)に示すように誘導性負荷Lに蓄積されたエネルギーが、L→Q2B→D1B→Lという経路で還流する。
この還流時の経路で消費されるエネルギー損失は、スイッチング素子Q2B、ダイオードD1Bの定常損失、および配線抵抗や誘導性負荷Lで発生する損失の合計となる。しかし、t=A2〜A3の還流期間を例えば1〜100μsecといった十分に短い期間とすることによって、還流経路で消費されるエネルギー損失を十分に小さくすることが可能である。
次に、図7(t=A3)に示すようにスイッチング素子Q2Bをターンオフする。L→D2A→P→D1B→Lという経路で電流が流れ、経路に流れるエネルギーは、電源回路Pまたは平滑コンデンサCへと回生される。
t=A3〜A4の期間において、ダイオードD1BおよびD2Aに流れる電流値ICD1B,ICD2Aは、電流検出器S1BおよびS2Aで随時検出されており、逆回復安全動作領域の試験で負荷したい所望の電流値−It4に達した際にスイッチング素子Q1Aをターンオンする。
このとき図8(t=A4)に示すように、電流はL→D2A→Q1A→Lの経路で流れ、試験装置は還流モードとなる。この時、破線で囲んだダイオードD1Bにおいては順方向に流れる電流が遮断されるため、逆回復動作によるエネルギー損失が発生し、ダイオードD1Bの逆回復安全動作領域の試験が可能となる(図4のRR1)。ここで、破壊したか否かの判定は、電流検出器S1Bによって検出する電流値が任意に設定する閾値−Ithを超過するか否かで実施する。
ダイオードD1Bが破壊した場合、図4に破線で示すように、ダイオードには、しきい値−Ithよりも小さい(絶対値が大きい)電流が流れる。
次に、図9(t=A5)に示すようにスイッチング素子Q2Bをターンオンすることによって破線で囲んだダイオードD2Aにおいて順方向に流れる電流を遮断することができるため、ダイオードD1Bに引き続いてダイオードD2Aに対しても逆回復安全動作領域の試験が可能となる(図4のRR2)。ここでも、破壊したか否かの判定は、電流検出器S2Aによって検出する電流値が任意に設定する閾値を超過するか否かで実施する。
上述の試験方法においては、図5(t=A1)に示す電源から電流を供給して経路に流れる電流値を増加させる状態と、図7(t=A3)に示す回生によって経路に流れる電流値を低減させる状態とを、電流検出器S1A、S2Bによって検出して任意の値で制御することによって、ダイオードを通過する電流の値を任意に制御することが可能となる。
これは、図8(t=A4)に示すダイオードD1Bへの電流遮断による逆回復安全動作領域試験において、印加するエネルギーを任意に制御することと同義である。
さらに本実施の形態においては、還流状態の電流は上述のように減少量が十分に小さく、かつ回生状態の電流は電源回路Pもしくは平滑コンデンサCに回生して再利用されるため、試験時にエネルギー消費を抑制することが可能となる。
さらに本実施の形態においては、誘導性負荷Lに蓄積されたエネルギーを用いて逆回復安全動作領域の試験を行なうため、特開2001−228201号公報(特許文献1)に示す試験装置の構成では、逆回復安全動作領域の試験を行なうたびに所望のエネルギーを0から蓄積する必要がある点と比較すると、ダイオードへ印加するエネルギーの蓄積にかかる時間が短くなるという利点がある。
しかし、t=A1〜A5に示した試験においては、1点の課題がある。すなわち、ダイオードD1Bの遮断が回生状態からの遮断であり、ダイオードD2Aの遮断が還流状態からの遮断であるので、遮断直前の各々のダイオードを導通する電流の状態が異なるため、両ダイオードの遮断時の熱分布状態が異なるという可能性が懸念される。
そこで、t=A1〜A5に示した試験に続き、ダイオードD1Bを還流モードから遮断し、ダイオードD2Aを回生モードから遮断することによって、両ダイオードそれぞれに還流状態、回生状態後に遮断する試験を行なう。回生状態、還流状態後に遮断する試験を各ダイオードで一度ずつ行なうことによって、各ダイオードにストレスを均一に負荷することができる。
以下に上記に示すダイオードD1Bを還流モードから遮断し、ダイオードD2Aを回生モードから遮断する試験の方法を説明する。
図9(t=A5)における状態に引き続き、図10(t=A6)に示すようにスイッチング素子Q2Bをターンオフし、L→D2A→Q1A→Lという経路で電流を還流する。次に、図11(t=A7)に示すようにスイッチング素子Q1Aをターンオフし、L→D2A→P→D1B→Lという経路でエネルギーを回生する。
これは、図9(t=A5)の状態で電源からエネルギーが供給されることで増加した誘導性負荷Lのエネルギーを回生によって低減し、回路に流れる電流値を任意に制御することを目的としている。次に図12(t=A8)に示すようにスイッチング素子Q2Bをターンオンすることによって、L→Q1B→D1B→Lという経路で電流を還流させ、ダイオードD2Aに導通する電流を遮断し、ダイオードD2Aへ任意の電流値で逆回復安全動作領域の試験を行なうことができる。
さらに図13(t=A9)に示すようにスイッチング素子Q1Aをターンオンすることによって、L→Q2B→P→Q1A→Lという経路が導通し、ダイオードD1Bに流れる電流を遮断し、ダイオードD1Bへ逆回復安全動作領域の試験を行なう。
次に図14(t=A10)に示すようにスイッチング素子Q1Aをターンオフし、続いて図15(t=A11)に示すようにスイッチング素子Q2Bをターンオフすることによって誘導性負荷Lに蓄積したエネルギーを電源回路Pもしくは平滑コンデンサCに回生し、回生が完了すると図16(t=A12)に示すように経路で流れる電流は0となる。
t=A7〜A12に示す方法によって、ダイオードD1Bの遮断は還流状態からの遮断、ダイオードD2Aの遮断は回生状態からの遮断となる。A7〜A12期間では、一度目の遮断前状態がA1〜A6期間とは変化しているので、総計して、ダイオードD1BおよびD2Aは2度ずつ、それぞれ還流状態および回生状態からの遮断による逆回復安全動作領域試験を行なうことができる。
再び図4を参照して、以上説明した動作の制御についてまとめる。制御装置100は、図4の第1期間T1において、上アームUA1および下アームLA2が共に導通している状態から上アームUA1がターンオフした後に下アームLA2がターンオフするように、スイッチング素子Q1A,Q1B,Q2A,Q2Bを制御する。制御装置100は、第1期間T1の後に続く第2期間T2において、上アームUA1がターンオンした後に下アームLA2がターンオンするように、スイッチング素子Q1A,Q1B,Q2A,Q2Bを制御する。制御装置100は、第2期間T2の後に続く第3期間T3において、下アームLA2がターンオフした後に上アームUA1がターンオフするように、スイッチング素子Q1A,Q1B,Q2A,Q2Bを制御する。制御装置100は、第3期間T3の後に続く第4期間T4において、下アームLA2がターンオンした後に上アームUA1がターンオンするように、スイッチング素子Q1A,Q1B,Q2A,Q2Bを制御する。
次に、第2の試験方法として、ダイオード試験装置1に装着した残りのダイオードD1A、D2Bの逆回復安全動作領域試験の方法について説明する。
図17は、ダイオードD1AおよびD2Bの逆回復安全動作領域試験を行なう際のスイッチング素子の電流タイミングチャートである。図18〜図28は、ダイオードD1AおよびD2Bの逆回復安全動作領域試験の際の各タイミングにおける電流経路を示す図である。図17に示すタイミングB1〜B12と図18〜図28のカッコ内に示すタイミングB1〜B12は、それぞれ対応している。
図17のタイミングB1に先立ってスイッチング素子Q2Aをターンオンし、続いてタイミングB1においてスイッチング素子Q1Bをターンオンする。この時、スイッチング素子Q2A、Q1Bには図17(t=B1〜B2)の区間に示す電流が、図18(t=B1)に示す経路で流れる。この電流値を、スイッチング素子Q2A、Q1B近傍に設置した電流検出器S2A、S1Bによってモニタリングし、設定した電流値Ith2に達したタイミングB2でスイッチング素子Q2Aをターンオフする。
この時、試験装置には図19(t=B2)に示すように誘導性負荷Lに蓄積されたエネルギーが、L→Q1B→D2B→Lという経路で還流する。
次に、図20(t=B3)に示すようにスイッチング素子Q1Bをターンオフすると、L→D1A→P→D2B→Lという経路で電流が流れ、エネルギーは電源回路Pもしくは平滑コンデンサCへと回生される。
次に、図21(t=B4)に示すようにスイッチング素子Q2Aをターンオンすると、L→D1A→Q2A→Lという経路で電流が流れ試験装置は還流モードとなる。この時、ダイオードD2Bにおいては順方向に流れる電流が遮断されるため、逆回復動作によるエネルギー損失が発生し、ダイオードD2Bの逆回復安全動作領域の試験が可能となる。ここで、ダイオードD2Bが破壊したか否かの判定は、電流検出器S2Bにおいて検出する電流値が任意に設定する閾値を超過するか否かで実施する。
次に、図22(t=B5)に示すようにスイッチング素子Q1BをターンオンすることによってダイオードD1Aにおいて順方向に流れる電流が遮断されるため、ダイオードD2Bに引き続いてダイオードD1Aの逆回復安全動作領域の試験が可能となる。ここで、ダイオードD1Aが破壊したか否かの判定は、電流検出器S1Aによって検出する電流値が任意に設定する閾値を超過するか否かで実施する。
上述のダイオードD1A,D2Bの逆回復安全動作領域試験の方法においては、図4〜図16に示したダイオードD1B,D2Aの試験と同様に、図18に示す電源回路Pから電流を供給して経路に流れる電流値を増加させる状態と、図20に示す回生状態によって経路に流れる電流値を低減させる状態とを、電流検出器S1A、S1B、S2A、S2Bによって検出してスイッチング素子のON/OFFのタイミングを制御することによって、ダイオードを通過する電流の値を任意に制御することが可能となる。これは、ダイオードへの電流遮断による逆回復安全動作領域試験において、ダイオードに印加するエネルギーを任意に制御することと同義である。
さらに上述の試験においては、還流状態の電流は減少量が十分に小さく、かつ回生状態では電流は電源回路Pもしくは平滑コンデンサCに回生して再利用されるため、エネルギー消費を抑制することが可能となる。
また、上述の試験に続き、ダイオードD2Bを還流モードからの遮断、ダイオードD1Aを回生モードからの遮断とすることによって、両ダイオードそれぞれに回生状態、還流状態後に遮断する試験を行なう。回生状態、還流状態後に遮断する試験を各ダイオードで一度ずつ行なうことによって、ストレスを均一に負荷することができる。
以下に上記に示すダイオードD2Bを還流モードから遮断し、ダイオードD1Aを回生モードから遮断する試験の方法を説明する。
図22における状態に続き、図23(t=B6)に示すようにスイッチング素子Q1Bをターンオフし、L→D1A→Q2A→Lという経路で電流を還流する。次に、図24(t=B7)に示すようにスイッチング素子Q2Aをターンオフし、L→D1A→P→D2B→Lという経路でエネルギーを回生する。
次に図25(t=B8)に示すようにスイッチング素子Q1Bをターンオンすることによって、L→Q1B→D2B→Lという経路で電流を還流させ、ダイオードD1Aに導通する電流を遮断し、ダイオードD1Aへ任意の電流値で逆回復安全動作領域の試験を行なうことができる。
さらに図26(t=B9)に示すようにスイッチング素子Q2AをターンオンすることによってL→Q1B→P→Q2A→Lという経路が導通し、ダイオードD2Bに流れる電流を遮断し、ダイオードD2Bへ逆回復安全動作領域の試験を行なう。
次に図27(t=B10)に示すようにスイッチング素子Q2Aをターンオフし、続いて図28(t=B11)に示すようにスイッチング素子Q1Bをターンオフすることによって誘導性負荷Lに蓄積したエネルギーを電源回路Pもしくは平滑コンデンサCに回生する。
この方法によって、ダイオードD2Bの遮断は還流状態からの遮断、ダイオードD1Aの遮断は回生状態からの遮断となる。B7〜B12期間では、一度目の遮断前状態がB1〜B6期間とは変化しているので、総計して、ダイオードD2BおよびD1Aは2度ずつ、それぞれ還流状態および回生状態からの遮断による逆回復安全動作領域試験を行なうことができる。
再び図17を参照して、以上説明した制御についてまとめる。制御装置100は、図17に示す第5期間T5において、下アームLA1および上アームUA2が共に導通している状態から上アームUA2がターンオフした後に下アームLA1がターンオフするように、スイッチング素子Q1A,Q1B,Q2A,Q2Bを制御する。制御装置100は、第5期間T5の後に続く第6期間T6において、下アームLA1がターンオンした後に上アームUA2がターンオンするように、スイッチング素子Q1A,Q1B,Q2A,Q2Bを制御する。制御装置100は、第6期間T6の後に続く第7期間T7において、上アームUA2がターンオフした後に下アームLA1がターンオフするように、スイッチング素子Q1A,Q1B,Q2A,Q2Bを制御する。制御装置100は、第7期間T7の後に続く第8期間T8において、上アームUA2がターンオンした後に下アームLA1がターンオンするように、スイッチング素子Q1A,Q1B,Q2A,Q2Bを制御する。
以上、図3に示すIGBTやMOSFETなどの電流のスイッチングを制御するスイッチング素子Qと、このスイッチング素子と並列に逆方向に接続されたダイオードDを、上アーム側(QAおよびDA)と下アーム側(QBおよびDB)で一対として備えることを基本構成し、この基本構成の回路を2対備えた試験装置で逆回復安全動作領域試験方法について述べた。図4〜図16に示した第1の試験方法と図17〜図28に示した第2の試験方法をそれぞれ1回以上組合せて評価することによって、試験装置に装着した全てのダイオードに対して、エネルギーを印加する逆回復安全動作領域試験を一括して行なうことが可能となる。
好ましくは、制御装置100は、期間T1,T2,T3,T4におけるスイッチング素子の制御(第1の試験方法)と期間T5,T6,T7,T8におけるスイッチング素子の制御(第2の試験方法)とを2回以上繰り返して実行する。
また、第1の試験方法と第2の試験方法をそれぞれ2回以上組合せて評価することによって、試験装置に装着したダイオードに任意の回数、連続してエネルギーを印加する逆回復安全動作領域試験を行なうことも可能となる。
また、還流状態の電流は減少せず、かつ回生状態では電流は電源もしくは平滑コンデンサに回生して再利用されるため、エネルギー消費を抑制することが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、図3に示す基本構成の回路を2個備えた試験装置で逆回復安全動作領域試験方法について述べたが、図3の基本構成を3個以上、つまり任意のn個(nは3以上の整数)備える構成であっても、同様な方法を適用することができる。
図29は、実施の形態2に従う逆回復安全動作領域試験装置の構成を示す図である。図29を参照して、ダイオード試験装置101は、電源回路Pと、電源回路Pの正極と負極との間に接続される平滑コンデンサCと、n個のレグLG1〜レグLGnと、誘導性負荷Lとを備える。なお、図29には図示を省略しているが、ダイオード試験装置101は、図2の制御装置100と同様なレグLG1〜レグLGnを制御する制御装置をさらに備える。
LG1〜レグLGnの各々は、図3に示す基本構成を有する。図29のレグLG1は、図2に示すレグLG1と同様な構成であり、図3の基本構成に電流検出器S1A,S1Bが組み込まれている。またレグLG2〜LGnも同様な構成を有し、上アーム側に電流検出器S2A〜SnAが組み込まれ、下アーム側に電流検出器S2B〜SnBが組み込まれている。
図29に示す試験装置の構成において、レグLG1は、上アーム側にスイッチング素子Q1Aと、逆接続したダイオードD1Aと、電流検出器S1Aとを含み、下アーム側にスイッチング素子Q1Bと、逆接続したダイオードD1Bと、電流検出器S1Bとを含む。
mを2〜nの整数とすると、レグLGmは、上アーム側にスイッチング素子QmAと、逆接続したダイオードDmAと、電流検出器SmAとを含み、下アーム側にスイッチング素子QmBと、逆接続したダイオードDmBと、電流検出器SmBとを含む。
平滑コンデンサCは、電源回路Pからの出力を安定させるために電源回路Pと並列に接続される。
図29の誘導性負荷Lは、一方端が互いに接続され他方端がそれぞれ対応するレグLG1〜LGnの中央のノードN1〜Nnに接続されたリアクトルL1〜Lnを含む。
次に、ダイオード試験装置101に装着した全てのダイオードに対して、エネルギーを連続して印加し、かつ印加するエネルギーを所望の値に一定に保つことを特徴とする半導体装置の試験方法について説明する。
第1の試験方法として、ダイオードD(n−1)BおよびDnAの逆回復安全動作領域試験を行なう方法について説明する。
図30は、ダイオードD(n−1)BおよびDnAの逆回復安全動作領域試験を行なう際のスイッチング素子の電流タイミングチャートである。図31〜図42において、試験の際の電流経路について示す。図30におけるタイミングC1〜C12と、図31〜図42におけるタイミングC1〜C12とはそれぞれ対応している。
まず、スイッチング素子QnBをターンオンし、続いてスイッチング素子Q(n−1)Aをターンオンする。図30のt=C1〜C2の区間において、スイッチング素子Q(n−1)A、QnBには図31(t=C1)に示すように電流が流れる。この電流値を、スイッチング素子Q(n−1)A、QnB近傍に設置した電流検出器S(n−1)A、SnBによって随時検出(モニタリング)し、電流ICQ(n−1)Aがダイオードの逆回復安全動作領域の試験を行なうために必要な電流値より高めに設定した任意の電流値に達した時点で、t=C2においてスイッチング素子Q(n−1)Aがターンオフされる。
この時、ダイオード試験装置101には、図32(t=C2)に示すように誘導性負荷に蓄積されたエネルギーが、L→QnB→D(n−1)B→Lという経路で還流する。この還流時の経路で消費されるエネルギー損失は、パワー半導体デバイスの定常損失、および配線抵抗や誘導性負荷で発生する損失の合計となる。しかし、図32(t=C2)の還流期間(図30のt=C2〜C3)を例えば1〜100μsecといった十分に短い期間とすることによって、経路で消費されるエネルギー損失を十分に小さくすることが可能である。
次に、図33(t=C3)に示すようにスイッチング素子QnBをターンオフする。経路に流れるエネルギーは、L→DnA→P→D(n−1)B→Lという経路によって、電源回路Pもしくは平滑コンデンサCへと回生される。この時のダイオードD(n−1)BおよびDnAに流れる電流値は、それぞれ電流検出器S(n−1)BおよびSnAで随時検出される。検出された電流値が、逆回復安全動作領域の試験で負荷したい所望の電流値に達した際に、図34(t=C4)に示すようにスイッチング素子Q(n−1)Aをターンオンする。誘導性負荷Lに残っているエネルギーは、図34(t=C4)に示す経路、L→DnA→Q(n−1)A→Lで流れ、還流モードとなる。この時、ダイオードD(n−1)Bにおいては順方向に流れる電流が遮断されるため、逆回復動作によるエネルギー損失が発生し、ダイオードD(n−1)Bの逆回復安全動作領域の試験が可能である。ここで、ダイオードD(n−1)Bが破壊したか否かの判定は、電流検出器S(n−1)Bによって検出する電流値が任意に設定する閾値を超過するか否かで実施する。
次に、図35(t=C5)に示すようにスイッチング素子QnBをターンオンすることによってダイオードDnAにおいて順方向に流れる電流を遮断することができる。このため、ダイオードD(n−1)Bに引き続いてダイオードDnAの逆回復安全動作領域の試験が可能となる。ここで、破壊したか否かの判定は、電流検出器SnAによって検出する電流値が任意に設定する閾値を超過するか否かで実施する。
さらに上述の試験に続き、ダイオードD(n−1)Bを還流モードから遮断し、ダイオードDnAを回生モードから遮断することによって、両ダイオードそれぞれに回生状態、還流状態後に遮断する試験を行なう。
回生状態、還流状態後に遮断する試験を各ダイオードで一度ずつ行なうことによって、ストレスを均一に負荷することができる。
以下に上記に示すダイオードD(n−1)Bを還流モードから遮断し、ダイオードDnAを回生モードから遮断する試験の方法を示す。
図35における状態に引き続き、図36(t=C6)に示すようにスイッチング素子QnBをターンオフし、L→DnA→Q(n−1)A→Lという経路で電流を還流する。
次に、図37(t=C7)に示すようにスイッチング素子Q(n−1)Aをターンオフし、L→DnA→P→D(n−1)B→Lという経路でエネルギーを回生する。これは、図35(t=C5)の状態で電源回路Pからエネルギーが供給されることで増加した誘導性負荷Lのエネルギーを回生によって低減し、回路に流れる電流値を任意に制御することを目的としている。
次に図38(t=C8)に示すようにスイッチング素子QnBをターンオンすることによって、L→Q(n−1)B→D(n−1)B→Lという経路で電流を還流させ、ダイオードDnAに導通する電流を遮断する。これにより、ダイオードDnAに対して任意の電流値で逆回復安全動作領域の試験を行なうことができる。
さらに図39(t=C9)に示すようにスイッチング素子Q(n−1)AをターンオンすることによってL→QnB→P→Q(n−1)A→Lという経路が導通し、ダイオードD(n−1)Bに流れる電流を遮断し、ダイオードD(n−1)Bへ逆回復安全動作領域の試験を行なうことができる。
次に図40(t=C10)に示すようにスイッチング素子Q(n−1)Aをターンオフし、続いて図41(t=C11)に示すようにスイッチング素子QnBをターンオフすることによって、誘導性負荷Lに蓄積されたエネルギーを電源回路Pもしくは平滑コンデンサCに回生し、回生が完了すると、図42(t=C12)に示すように経路で流れる電流は0となる。
以上説明した方法によって、ダイオードD(n−1)Bの電流遮断は還流状態からの遮断となり、ダイオードDnAの電流遮断は回生状態からの遮断となる。したがって、t=C1〜C6の場合と比べて、一度目の遮断前状態がt=C7〜C12では変化することとなり、総計して、ダイオードD(n−1)BおよびDnAは2度ずつ、それぞれ還流状態および回生状態からの遮断による逆回復安全動作領域試験を行なうことができる。
次に、第2の試験方法として、第1の試験方法で試験を行ったダイオードD(n−1)Bの上アーム側に位置するダイオードD(n−1)A、第1の試験方法で試験を行ったダイオードDnAの下アーム側に位置するダイオードDnBの逆回復安全動作領域試験の方法について説明する。
図43は、ダイオードD(n−1)AおよびDnBの逆回復安全動作領域試験を行なう際のスイッチング素子の電流タイミングチャートである。図44〜図55において、試験の際の電流経路を示す。図43におけるタイミングE1〜E12と、図44〜図55におけるタイミングE1〜E12とはそれぞれ対応している。
まず、スイッチング素子QnAをターンオンし、続いてスイッチング素子Q(n−1)Bをターンオンする。この時、スイッチング素子QnA、Q(n−1)Bには図44(t=E1)に示すように電流が流れ、図43のt=E1〜E2の区間においてこの電流が流れる。この電流値を、スイッチング素子QnA、Q(n−1)B近傍に設置した電流検出器SnA、S(n−1)Bによってモニタリングし、設定した電流値に達した時点でスイッチング素子QnAをターンオフする。
この時、ダイオード試験装置101には図45(t=E2)に示すように誘導性負荷Lに蓄積されたエネルギーが、L→Q(n−1)B→DnB→Lという経路で還流する。
次に、図46(t=E3)に示すようにスイッチング素子Q(n−1)Bをターンオフする。L→D(n−1)A→P→DnB→Lという経路が導通し、経路に流れるエネルギーは、電源回路Pもしくは平滑コンデンサCへと回生される。
次に、図47(t=E4)に示すようにスイッチング素子QnAをターンオンすることによって、L→D(n−1)A→QnA→Lという経路が導通し、還流モードとなる。この時、ダイオードDnBにおいては順方向に流れる電流が遮断されるため、逆回復動作によるエネルギー損失が発生し、ダイオードDnBの逆回復安全動作領域の試験が可能となる。ここで、ダイオードDnBが破壊したか否かの判定は、電流検出器SnBによって検出する電流値が任意に設定する閾値を超過するか否かで実施する。
次に、図48(t=E5)に示すようにスイッチング素子Q(n−1)Bをターンオンする。これにより、ダイオードD(n−1)Aにおいて順方向に流れる電流を遮断することができ、ダイオードDnBに引き続いてダイオードD(n−1)Aの逆回復安全動作領域の試験が可能となる。ここで、破壊したか否かの判定は、電流検出器S(n−1)Aによって検出する電流値が任意に設定する閾値を超過するか否かで実施する。
上述のダイオードD(n−1)A,DnBの逆回復安全動作領域試験の方法においては、ダイオードD(n−1)B,DnAの試験と同様に、図44(t=E1)に示す電源回路Pから電流を供給して経路に流れる電流値を増加させる状態と、図46(t=E3)に示す回生状態によって経路に流れる電流値を低減させる状態とを、電流検出器S(n−1)A、S(n−1)B、SnA、SnBにおいて検出して任意の値で制御することによって、ダイオードを通過する電流の値を任意に制御することが可能となる。
これは、ダイオードへの電流遮断による逆回復安全動作領域試験において、印加するエネルギーを任意に制御することと同義である。
さらに上述の試験においては、還流状態の電流は上述のように減少が十分に小さく、かつ回生状態では電流は電源回路Pもしくは平滑コンデンサCに回生して再利用されるため、エネルギー消費を抑制することが可能となる。
また、上述の試験に続き、ダイオードDnBを還流モードからの遮断とし、ダイオードD(n−1)Aを回生モードからの遮断とすることによって、両ダイオードそれぞれに回生状態、還流状態後に遮断する試験を行なう。
図48(t=E5)における状態に続き、図49(t=E6)に示すようにスイッチング素子Q(n−1)Bをターンオフし、L→D(n−1)A→QnA→Lという経路で電流を還流する。
次に、図50(t=E7)に示すようにスイッチング素子QnAをターンオフし、L→D(n−1)A→P→DnB→Lという経路でエネルギーを回生する。
次に図51(t=E8)に示すようにスイッチング素子Q(n−1)Bをターンオンすることによって、L→Q(n−1)B→DnB→Lという経路で電流を還流させる。これにより、ダイオードD(n−1)Aに導通する電流を遮断し、任意の電流値でダイオードD(n−1)Aに対する逆回復安全動作領域の試験を行なうことができる。
さらに図52(t=E9)に示すようにスイッチング素子QnAをターンオンすることによってL→Q(n−1)B→P→QnA→Lという経路が導通させる。これにより、ダイオードDnBに流れる電流を遮断し、ダイオードDnBへ逆回復安全動作領域の試験を行なうことができるようになる。
次に図53(t=E10)に示すようにスイッチング素子QnAをターンオフし、続いて図54(t=E11)に示すようにスイッチング素子Q(n−1)Bをターンオフすることによって、誘導性負荷Lに蓄積されたエネルギーを電源回路Pもしくは平滑コンデンサCに回生し、回生が完了すると、図55(t=E12)に示すように経路で流れる電流は0となる。
以上の方法によって、ダイオードDnBの遮断は還流状態からの遮断、ダイオードD(n−1)Aの遮断は回生状態からの遮断となる。t=E7〜E12におけるダイオードの遮断と、t=E1〜E6におけるダイオードの遮断とは、一度目の遮断前状態が変化することとなり、総計して、ダイオードDnBおよびD(n−1)Aは2度ずつ、それぞれ還流状態および回生状態からの遮断による逆回復安全動作領域試験を行なうことができる。
以上、レグLG(n−1)とレグLGnの基本構成を成す一対の回路に存在するダイオードの試験方法について述べたが、対をなすレグの組合せは任意の組合せとして試験してもよい。レグLG1からレグLGnまでを1回以上選択し、対をなすレグの任意の組合せにおいて第1の試験方法と第2の試験方法を1回以上試験することによって、ダイオード試験装置に装着した全てのダイオードにエネルギーを印加する逆回復安全動作領域試験が可能となる。
また、対をなすレグの任意の組合せに対し、第1の試験方法と第2の試験方法をそれぞれ2回以上組合せて評価することによって、試験装置に装着したダイオードに任意の回数、連続してエネルギーを印加する逆回復安全動作領域試験が可能となる。
また、還流状態では電流の減少はわずかであり、かつ回生状態では電流は電源もしくは平滑コンデンサに回生して再利用されるため、エネルギー消費を抑制することが可能となる。
以上、実施の形態1および実施の形態2では、スイッチング素子とダイオードとが一体化された素子を意図して、図2の端子TM1,TM2等を配置しているが、ダイオード素子がスイッチング素子とは分離された構成であっても良い。この場合にはダイオードのみが交換可能であるように、ダイオードの両端に端子が配置されるようにしても良い。また、スイッチング素子として、IGBTやMOSFETを例に記載したが、スイッチング素子として他のパワー半導体デバイスを使用してもよい。
(ダイオードの製造方法への適用)
実施の形態1または2において説明したダイオード試験装置およびダイオード試験方法は、ダイオードの製造工程の一部としても考えることができる。ダイオードの製造方法は、半導体プロセスによってダイオードを製造する工程と、個々のチップに分割された複数のダイオード、またはパッケージに封止された複数のダイオードをダイオード試験装置1または101に装着し、ストレスを印加する工程と、ストレス印加後の複数のダイオードから破壊されたダイオードを取り除く工程とを含む。ダイオードが破壊されたか否かの判定は、たとえば、図4の時刻t=A5付近に破線で示したように、ダイオード試験装置で試験中にダイオードに流れる電流の大きさがしきい値より大きくなったことによって判定すればよい。また、ダイオード試験装置でストレスを印加した後に別のテスターなどの計測装置によってリーク電流を測定すればよい。
(効果)
以上の試験方法を用いることによって、ダイオード試験装置に装着した全てのダイオードに対して逆回復安全動作領域の試験が可能となる。また、各試験を通じて任意の一定のエネルギーを連続してダイオードに印加することが可能である。また、上記試験方法は、還流状態では電流の減少が少なく、かつ回生状態では電流は電源もしくは平滑コンデンサに回生して再利用されるため、エネルギー消費を抑制することが可能となる。またダイオードへ印加するエネルギーの蓄積に掛かる時間を短くすることが可能となる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,101 ダイオード試験装置、100 制御装置、C 平滑コンデンサ、D,D1B,D1A,D2A,D2B,DnA,DnB ダイオード、L 誘導性負荷、L1〜Ln リアクトル、LA1,LA2,UA1,UA2 アーム、LG,LG1〜LGn レグ、N1〜Nn ノード、P 電源回路、Q,Q1A,Q1B,Q2A,Q2B,QA,QB,QnA,QnB スイッチング素子、S,S1A,S1B,S2A,S2B,SnA,SnB 電流検出器、TM1〜TM8 端子。

Claims (6)

  1. 電源回路と、
    前記電源回路の正極と負極との間に接続される平滑コンデンサと、
    第1レグおよび第2レグとを備え、
    前記第1レグは、前記電源回路の正極と負極との間に直列に接続される第1上アームと第1下アームとを含み、
    前記第2レグは、前記電源回路の正極と負極との間に直列に接続される第2上アームと第2下アームとを含み、
    前記第1上アーム、前記第1下アーム、前記第2上アーム、前記第2下アームの各々は、
    被試験素子であるダイオードのアノード、カソードがそれぞれ接続される第1端子および第2端子と、
    前記第1端子および前記第2端子を経由して流れる電流を測定する電流検出器とを含み、
    前記第1上アームと前記第1下アームとが接続される第1ノードと前記第2上アームと前記第2下アームとが接続される第2ノードとの間に接続される誘導性負荷をさらに備える、ダイオード試験装置。
  2. 前記被試験素子である前記ダイオードが逆並列に接続されるスイッチング素子の制御電極に制御信号を与える制御装置をさらに備え、
    前記制御装置は、
    第1期間において、前記第1上アームおよび前記第2下アームが共に導通している状態から前記第1上アームがターンオフした後に前記第2下アームがターンオフするように、前記スイッチング素子を制御し、
    前記第1期間の後に続く第2期間において、前記第1上アームがターンオンした後に前記第2下アームがターンオンするように、前記スイッチング素子を制御し、
    前記第2期間の後に続く第3期間において、前記第2下アームがターンオフした後に前記第1上アームがターンオフするように、前記スイッチング素子を制御し、
    前記第3期間の後に続く第4期間において、前記第2下アームがターンオンした後に前記第1上アームがターンオンするように、前記スイッチング素子を制御する、請求項1に記載のダイオード試験装置。
  3. 前記制御装置は、さらに、
    第5期間において、前記第1下アームおよび前記第2上アームが共に導通している状態から前記第2上アームがターンオフした後に前記第1下アームがターンオフするように、前記スイッチング素子を制御し、
    前記第5期間の後に続く第6期間において、前記第1下アームがターンオンした後に前記第2上アームがターンオンするように、前記スイッチング素子を制御し、
    前記第6期間の後に続く第7期間において、前記第2上アームがターンオフした後に前記第1下アームがターンオフするように、前記スイッチング素子を制御し、
    前記第7期間の後に続く第8期間において、前記第2上アームがターンオンした後に前記第1下アームがターンオンするように、前記スイッチング素子を制御する、請求項2に記載のダイオード試験装置。
  4. 前記制御装置は、前記第1〜第4期間における前記スイッチング素子の制御と前記第5〜第8期間における前記スイッチング素子の制御とを2回以上繰り返して実行する、請求項3に記載のダイオード試験装置。
  5. 試験装置を用いたダイオードの試験方法であって、
    前記試験装置は、
    電源回路と、
    前記電源回路の正極と負極との間に接続される平滑コンデンサと、
    第1レグおよび第2レグとを備え、
    前記第1レグは、前記電源回路の正極と負極との間に直列に接続される第1上アームと第1下アームとを含み、
    前記第2レグは、前記電源回路の正極と負極との間に直列に接続される第2上アームと第2下アームとを含み、
    前記第1上アーム、前記第1下アーム、前記第2上アーム、前記第2下アームの各々は、
    被試験素子であるダイオードのアノード、カソードをそれぞれ接続する第1端子および第2端子と、
    前記第1端子、前記ダイオード、前記第2端子を経由して流れる電流を測定する電流検出器とを含み、
    前記試験装置は、
    前記第1上アームと前記第1下アームとが接続される第1ノードと前記第2上アームと前記第2下アームとが接続される第2ノードとの間に接続される誘導性負荷をさらに備え、
    前記試験方法は、
    第1期間において、前記第1上アームおよび前記第2下アームが共に導通している状態から前記第1上アームがターンオフした後に前記第2下アームがターンオフするように、前記被試験素子である前記ダイオードが逆並列に接続されるスイッチング素子を制御するステップと、
    前記第1期間の後に続く第2期間において、前記第1上アームがターンオンした後に前記第2下アームがターンオンするように、前記スイッチング素子を制御するステップと、
    前記第2期間の後に続く第3期間において、前記第2下アームがターンオフした後に前記第1上アームがターンオフするように、前記スイッチング素子を制御するステップと、
    前記第3期間の後に続く第4期間において、前記第2下アームがターンオンした後に前記第1上アームがターンオンするように、前記スイッチング素子を制御するステップとを備える、ダイオードの試験方法。
  6. 請求項5に記載の試験方法によって、前記第1上アーム、前記第1下アーム、前記第2上アーム、前記第2下アームにそれぞれ取り付けられた第1〜第4のダイオードにストレスを印加する工程と、
    ストレス印加後の前記第1〜第4のダイオードから破壊されたダイオードを取り除く工程とを備える、ダイオードの製造方法。
JP2017001069A 2017-01-06 2017-01-06 ダイオード試験装置、ダイオードの試験方法およびダイオードの製造方法 Active JP6867169B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017001069A JP6867169B2 (ja) 2017-01-06 2017-01-06 ダイオード試験装置、ダイオードの試験方法およびダイオードの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017001069A JP6867169B2 (ja) 2017-01-06 2017-01-06 ダイオード試験装置、ダイオードの試験方法およびダイオードの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018112404A true JP2018112404A (ja) 2018-07-19
JP6867169B2 JP6867169B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=62911008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017001069A Active JP6867169B2 (ja) 2017-01-06 2017-01-06 ダイオード試験装置、ダイオードの試験方法およびダイオードの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6867169B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109932587A (zh) * 2018-12-04 2019-06-25 国网浙江省电力有限公司衢州供电公司 一种用户侧无功补偿设备均衡性监测方法
WO2024070208A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 ローム株式会社 素子評価装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009229259A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Toyota Motor Corp 半導体素子の検査装置およびその検査方法
JP2012078174A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Fuji Electric Co Ltd 半導体試験装置、半導体試験回路の接続装置および半導体試験方法
JP2014035301A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Toyota Motor Corp 半導体モジュール

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009229259A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Toyota Motor Corp 半導体素子の検査装置およびその検査方法
JP2012078174A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Fuji Electric Co Ltd 半導体試験装置、半導体試験回路の接続装置および半導体試験方法
JP2014035301A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Toyota Motor Corp 半導体モジュール

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109932587A (zh) * 2018-12-04 2019-06-25 国网浙江省电力有限公司衢州供电公司 一种用户侧无功补偿设备均衡性监测方法
CN109932587B (zh) * 2018-12-04 2021-01-08 国网浙江省电力有限公司衢州供电公司 一种用户侧无功补偿设备均衡性监测方法
WO2024070208A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 ローム株式会社 素子評価装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6867169B2 (ja) 2021-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11139808B2 (en) Semiconductor device and power conversion system
KR101599659B1 (ko) 병렬 축전 시스템 및 그 제어 방법
JP2009225506A (ja) 電力変換器
RU2645729C1 (ru) Переключающая схема
JP2012032327A (ja) 試験装置及び試験方法
JP2008017558A (ja) スイッチング素子駆動回路
JP6867169B2 (ja) ダイオード試験装置、ダイオードの試験方法およびダイオードの製造方法
CN102565657B (zh) 测试装置
US9812941B2 (en) High power driver having multiple turn off modes
TWI676038B (zh) 動態特性測試裝置及動態特性測試方法
Isik et al. Fault-Tolerant Control and Isolation Method for NPC-Based AFEC Using Series-Connected 10kV SiC MOSFETs
JP5200975B2 (ja) 電力変換回路の電流検出装置
Yue et al. Over-current protection for series-connected IGBTs based on desaturation detection
TWI676037B (zh) 動態特性測試裝置及動態特性測試方法
Fuhrmann et al. Dynamic avalanche in high voltage diodes during short circuit III
CN111381143B (zh) 一种rbdt动态特性测试装置及测试方法
JP6419266B2 (ja) 制御可能なクランプを有する電力用インバータのためのシステムおよび方法
WO2014102443A1 (en) Semiconductor switch arrangement
Tsuda et al. LV100 high voltage dual package in paralleling operation
Ferreira et al. Active redundancy in the low voltage stage of smart transformers
JP2011217583A (ja) Dc−dcコンバータ
Liu et al. A clamping circuit for short circuit ruggedness improvement of discrete IGBT devices based on the di/dt Feedback of emitter stray inductance
Singh et al. Operation of a Digitally-Controlled IGBT Gate-Driver with Advance Protection Features During Short-Circuit Type II Conditions
JP7154437B1 (ja) 半導体スイッチング素子の駆動回路
Sundaramoorthy et al. A study to improve IGBT reliability in power electronics applications

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201028

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210304

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210304

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210311

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6867169

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250