JP2009228640A - エンジンの動弁機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジンの広い回転域において2個の吸気弁あるいは2個の排気弁のバルブ特性を好適に制御できるようにする。
【解決手段】 第1、第2吸気弁16A,16Bのうち、第1吸気弁16Aのリフト特性の中心位相に対して第2吸気弁16Bのリフト特性の中心位相を変更する位相変更手段と、第1、第2吸気弁16A,16Bのリフト量を変更するリフト量変更手段とを設けたので、位相変更手段で第1、第2吸気弁16A,16Bのリフト特性の中心位相を独立して変更することができるだけでなく、リフト量変更手段で第1、第2吸気弁16A,16Bのバルブリフトを変更することができ、エンジンの広い回転域においてバルブ特性を好適に制御することができる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、2個の吸気弁あるいは2個の排気弁のバルブリフトおよびバルブタイミングを変更可能なエンジンの動弁機構に関する。
2個の吸気弁あるいは2個の排気弁である第1、第2機関弁のうち、第1機関弁のリフト特性の中心位相に対して第2機関弁のリフト特性の中心位相を変更可能なエンジンの動弁機構が、下記特許文献1により公知である。
特開昭60−247008号公報 特許第2800036号公報
ところで、エンジンの低回転時に吸気弁のバルブタイミング(開弁期間の位相)を遅角すると、吸気弁が閉じるタイミングが遅くなるため、シリンダ内に吸入した新気の一部をインテークマニホールドに戻すことで吸入空気量を制限しつつインテークマニホールドの圧力を増加させ、インテークマニホールドの負圧によるポンピングロスを低減することができる。しかしながら、そのようにすると前記遅角によって排気弁の開弁期間の終了時と吸気弁の開弁期間の開始時とが重複するバルブオーバーラップ期間が消滅してしまい、燃焼室が一時的に密閉されてポンピングロスが増加することで燃費が悪化する問題が発生してしまう。またエンジンの高回転時に高出力を確保するためには、吸気弁のバルブタイミングの遅角は不必要となり、遅角をせずに吸気弁を大リフト量で開閉することが望ましい。従って、低回転時にはバルブオーバーラップ期間を確保しながら吸気弁の閉弁タイミングを遅らせ、高回転時には吸気弁を遅角せずに大リフト量で開閉することが望ましい。
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2に記載されたものは、吸気弁のバルブタイミングだけを変更するものであってバルブリフトを変更できないため、低回転時および高回転時の両方に適したバルブ特性を得ることができないという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、エンジンの広い回転域において2個の吸気弁あるいは2個の排気弁のバルブ特性を好適に制御できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンの2個の吸気弁あるいは2個の排気弁である第1、第2機関弁のうち、前記第1機関弁のリフト特性の中心位相に対して前記第2機関弁のリフト特性の中心位相を変更する位相変更手段と、前記第1、第2機関弁のリフト量を変更するリフト量変更手段とを備えることを特徴とするエンジンの動弁機構が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記位相変更手段は、前記エンジンの負荷が低いときほど、前記第1機関弁のリフト特性の中心位相に対して第2機関弁のリフト特性の中心位相を遅角するとともに、前記リフト量変更手段は、前記エンジンの回転数が所定値以上のときには、前記第1、第2機関弁のリフト量を増加させることを特徴とするエンジンの動弁機構が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記リフト量変更手段は、前記エンジンの回転数が所定値以上のときには、前記負荷の大小に関わらずに前記第1、第2機関弁のリフト量を増加させることを特徴とするエンジンの動弁機構が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記エンジンは、第1、第2カムシャフトと、前記第1、第2機関弁を開閉駆動する複数のロッカーアームとを備え、前記リフト量変更手段は、前記複数のロッカーアームの連結状態を第1連結状態および第2連結状態に切り換え可能であり、前記第1連結状態において、前記第1、第2機関弁は前記第1カムシャフトにより駆動され、かつ前記第2連結状態において、前記第1機関弁は前記第2カムシャフトにより駆動されるとともに前記第2機関弁は前記第1カムシャフトにより駆動され、前記位相変更手段は、前記第1カムシャフトに設けられ、クランクシャフトの位相に対する前記第1カムシャフトの位相を変化させることを特徴とするエンジンの動弁機構が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記リフト量変更手段は、前記複数のロッカーアーム内に形成されたピン孔に摺動自在に嵌合する複数のピンを備え、前記ピン孔内で前記ピンを摺動させることで前記第1連結状態および前記第2連結状態に切り換え可能であり、前記ピン孔および前記ピンは、前記第1、第2連結状態の切換過程において、前記第1連結状態において前記第1カムシャフトに接続されて前記第1、第2機関弁を駆動するロッカーアームと、前記第2連結状態において前記第2カムシャフトに接続されて前記第1機関弁を駆動するロッカーアームとを結合しないように配置されることを特徴とするエンジンの動弁機構が提案される。
尚、実施の形態の第1、第2吸気弁16A,16Bはそれぞれ本発明の第1、第2機関弁に対応し、実施の形態の吸気カムシャフト24は本発明の第1カムシャフトに対応し、実施の形態の排気カムシャフト25は本発明の第2カムシャフトに対応し、実施の形態の吸気第2ロッカーアーム33、吸気高速ロッカーアーム34、吸気第1ロッカーアーム36、吸気低速従動ロッカーアーム37および吸気低速ロッカーアーム37′は本発明のロッカーアームに対応し、実施の形態の第1〜第4ピン54〜57、第1〜第5ピン61〜65および第3ピン70は本発明のピンに対応する。
請求項1の構成によれば、第1、第2機関弁のうち、第1機関弁のリフト特性の中心位相に対して第2機関弁のリフト特性の中心位相を変更する位相変更手段と、第1、第2機関弁のリフト量を変更するリフト量変更手段とを設けたので、位相変更手段で第1、第2機関弁のリフト特性の中心位相を独立して変更することができるだけでなく、リフト量変更手段で第1、第2機関弁のバルブリフトを変更することができ、エンジンの広い回転域においてバルブ特性を好適に制御することができる。
また請求項2の構成によれば、位相変更手段は、エンジンの負荷が低いときほど、第1機関弁のリフト特性の中心位相に対して第2機関弁のリフト特性の中心位相を遅角するので、第1機関弁でバルブオーバーラップ期間を確保してポンピングロスを低減しながら、第2機関弁のリフト特性の中心位相を遅角して燃費の向上に寄与することができる。またリフト量変更手段は、エンジンの回転数が所定値以上のときに第1、第2機関弁のリフト量を増加させるので、エンジンの高回転時に高出力を確保することができる。
また請求項3の構成によれば、エンジンの回転数が所定値以上のときには、負荷の大小に関わらずに第1、第2機関弁のリフト量を増加させるので、エンジンの高回転時に充分な高出力を確保することができる。
また請求項4の構成によれば、リフト量変更手段は、第1、第2機関弁を開閉駆動する複数のロッカーアームの連結状態を第1連結状態および第2連結状態に切り換え可能であり、第1連結状態において、第1、第2機関弁は第1カムシャフトにより駆動され、かつ第2連結状態において、第1機関弁は第2カムシャフトにより駆動されるとともに第2機関弁は第1カムシャフトにより駆動され、位相変更手段は、第1カムシャフトに設けられ、クランクシャフトの位相に対する第1カムシャフトの位相を変化させるので、第1、第2機関弁のバルブリフトの変更およびバルブタイミングの変更を簡単な構造で確実に行うことができる。
また請求項5の構成によれば、リフト量変更手段は、複数のロッカーアーム内に形成されたピン孔に嵌合する複数のピンを摺動させることで第1連結状態および第2連結状態を切り換え可能であり、ピン孔およびピンは、第1、第2連結状態の切換過程において、第1連結状態において第1カムシャフトに接続されて第1、第2機関弁を駆動するロッカーアームと、第2連結状態において第2カムシャフトに接続されて第1機関弁を駆動するロッカーアームとを結合しないように配置されるので、第1機関弁が第1、第2カムシャフトの両方により異なるバルブリフトで駆動されて動弁機構が損傷する事態を未然に回避することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図10は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1はエンジンのシリンダヘッド部の縦断面図、図2は図1の2方向矢視図、図3は可変動弁機構の斜視図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図2の6−6線断面図、図7は図2の7−7線断面図、図8は図1の8−8線断面図(高回転時)、図9は図8に対応する図(低回転時)、図10は吸気弁および排気弁のバルブリフトおよびバルブタイミングの特性を示す図である。
図1〜図3に示すように、エンジンEのシリンダブロック11の頂面にシリンダヘッド12が結合されており、シリンダブロック11に設けたシリンダ13にピストン14が摺動自在に嵌合する。ピストン14の頂面に臨むようにシリンダヘッド12の下面に形成された燃焼室15に各2個の吸気弁孔12a,12aおよび排気弁孔12b,12bが開口しており、吸気弁孔12a,12aに連なる吸気ポート12cおよび排気弁孔12b,12bに連なる排気ポート12dがシリンダヘッド12の内部に形成される。
吸気弁孔12a,12aを開閉する第1、第2吸気弁16A,16Bがシリンダヘッド12に設けたバルブガイド17,17に摺動自在に支持され、吸気弁スプリング18,18で閉弁方向に付勢される。また排気弁孔12b,12bを開閉する第1、第2排気弁19A,19Bがシリンダヘッド12に設けたバルブガイド20,20に摺動自在に支持され、排気弁スプリング21,21で閉弁方向に付勢される。
シリンダヘッド12の頂面に結合されたカムシャフトホルダ22およびカムシャフトキャップ23間に、吸気カムシャフト24および排気カムシャフト25が回転自在に支持される。吸気カムシャフト24の軸端に設けた吸気スプロケット26と、排気カムシャフト25の軸端に設けた排気スプロケット27と、クランクシャフトの軸端に設けたクランクスプロケット(図示せず)とにタイミングチェーン28が巻き掛けられており、吸気カムシャフト24および排気カムシャフト25はクランクシャフトの2分の1の回転数で同方向に回転する。
吸気スプロケット26と吸気カムシャフト24との間に、第1、第2吸気弁16A,16Bの位相を変更する周知の位相変更手段29が設けられる。位相変更手段29は、吸気スプロケット26と吸気カムシャフト24との相対的な位相を液圧により変更するもので、吸気スプロケット26の位相に対して吸気カムシャフト24の位相を遅角することで第1、第2吸気弁16A,16Bのバルブタイミングを遅角し、逆に吸気スプロケット26の位相に対して吸気カムシャフト24の位相を進角することで第1、第2吸気弁16A,16Bのバルブタイミングを進角することができる。
カムシャフトホルダ22に吸気ロッカーシャフト30および排気ロッカーシャフト31が固定される。吸気カムシャフト24の下方に位置する吸気ロッカーシャフト30には、第2吸気弁16Bのステムエンドに当接するアジャストスクリュー32を有する吸気第2ロッカーアーム33と、その吸気第2ロッカーアーム33に隣接する吸気高速ロッカーアーム34と、その吸気高速ロッカーアーム34に隣接して第1吸気弁16Aのステムエンドに当接するアジャストスクリュー35を有する吸気第1ロッカーアーム36と、その吸気第1ロッカーアーム36に隣接する吸気低速従動ロッカーアーム37とが揺動自在に支持される。
また排気カムシャフト25の下方に位置する排気ロッカーシャフト31には、第1、第2排気弁19A,19Bのステムエンドに当接するアジャストスクリュー38,38を有する排気ロッカーアーム39と、その排気ロッカーアーム39に隣接する吸気低速駆動ロッカーアーム40とが揺動自在に支持される。吸気ロッカーシャフト30および排気ロッカーシャフト31を超えて相互に接近する方向に延びる吸気低速従動ロッカーアーム37および吸気低速駆動ロッカーアーム40は、吸気低速駆動ロッカーアーム40の上面に吸気低速従動ロッカーアーム37が当接する状態で、液圧リフタ41を介して相互に接続される。
図2および図4〜図7か明らかなように、吸気カムシャフト24には吸気第2ローカム42および吸気ハイカム43が設けられるとともに、排気カムシャフト25には排気カム44および吸気第1ローカム45が設けられる。排気カムシャフト25に設けられているのに吸気第1ローカム45と名付けられるのは、それが第1吸気弁16Aを駆動するからである。
吸気第2ロッカーアーム33は、それに設けられたローラ46が、第2吸気弁16Bの吸気弁スプリング18の弾発力で吸気第2ローカム42に当接する(図4参照)。吸気高速ロッカーアーム34は、それに設けられたローラ47が、ロストモーションスプリング48の弾発力で吸気ハイカム43に当接する(図5参照)。吸気第1ロッカーアーム36は、それに設けられたスリッパ面36bが、第1吸気弁16Aの吸気弁スプリング18の弾発力で吸気カムシャフト24のベース円49に当接する(図6参照)。吸気低速従動ロッカーアーム37は、それに設けられたスリッパ面37bが、ロストモーションスプリング50の弾発力で吸気カムシャフト24のベース円51に当接する(図7参照)。
また排気ロッカーアーム39は、それに設けられたローラ52が、第1、第2排気弁19A,19Bの排気弁スプリング21,21の弾発力で排気カムシャフト25の排気カム44に当接する(図5参照)。吸気低速駆動ロッカーアーム40は、それに設けられたローラ53が、ロストモーションスプリング50の弾発力で排気カムシャフト25の吸気第1ローカム45に当接する(図7参照)。
次に、図8および図9に基づいて第1、第2吸気弁16A,16Bのバルブリフトを変更するリフト量変更手段60の構造を説明する。
吸気第2ロッカーアーム33、吸気高速ロッカーアーム34、吸気第1ロッカーアーム36および吸気低速従動ロッカーアーム37の内部にそれぞれピン孔33a,34a,36a,37aが同軸かつ同径に形成されており、吸気第2ロッカーアーム33のピン孔33aは空気孔33bを介して大気に連通し、吸気高速ロッカーアーム34および吸気第1ロッカーアーム36のピン孔34a,36aは軸方向に貫通し、吸気低速従動ロッカーアーム37のピン孔37aは行き止まりに形成される。
前記4個のピン孔33a,34a,36a,37aには第1ピン54、第2ピン55、第3ピン56および第4ピン57がそれぞれ摺動自在に嵌合する。第2ピン55、第3ピン56および第4ピン57は中実であるが、第1ピン54はカップ状に形成されており、その内部に収納されたスプリング58で第2ピン55、第3ピン56、第4ピン57の方向に付勢される。吸気低速従動ロッカーアーム37の行き止まりのピン孔37aの底部に液室59が形成されており、この液室59は吸気ロッカーシャフト30の内部に形成された液路30aに、吸気低速従動ロッカーアーム37の内部に形成された液路37cを介して連通する。
しかして、図8に示すように、エンジンEの高回転時に液室59に液圧を供給すると、スプリング58の弾発力に抗して第1ピン54、第2ピン55、第3ピン56および第4ピン57が図中下側に移動し、第2ピン55および第3ピン56によって吸気第2ロッカーアーム33、吸気高速ロッカーアーム34および吸気第1ロッカーアーム36が一体に結合され、吸気低速従動ロッカーアーム37だけが独立して作動可能に分離される。
一方、図9に示すように、エンジンEの低回転時に液室59への液圧の供給を停止すると、スプリング58の弾発力で第1ピン54、第2ピン55、第3ピン56および第4ピン57が図中上側に移動し、第3ピン56によって吸気第1ロッカーアーム36および吸気低速従動ロッカーアーム37が一体に結合され、吸気第2ロッカーアーム33および吸気高速ロッカーアーム34がそれぞれ独立して作動可能に分離される。
次に、上記構成を備えた第1の実施の形態の作用について説明する。
図10に示すように、本実施の形態では、エンジンEの運転状態を、(1) 低回転低負荷時、(2) 低回転高負荷時、(3) 高回転時の三つの場合に分け、各々の状態で第1、第2吸気弁16A,16Bを異なるバルブリフトおよびバルブタイミングで制御する。
上記三つの場合のいずれにおいても、第1、第2排気弁19A,19Bは一定のバルブリフトおよびバルブタイミングで開閉駆動される。即ち、排気カムシャフト25が回転すると、排気カム44にローラ52を押された排気ロッカーアーム39が排気ロッカーシャフト31まわりに揺動し、第1、第2排気弁19A,19Bのステムエンドを押圧することで、第1、第2排気弁19A,19Bは一定のバルブリフトおよびバルブタイミングで開閉駆動される。
次に、第1、第2吸気弁16A,16Bのバルブリフトおよびバルブタイミングの制御を、上記三つの場合についてそれぞれ説明する。
(1) 低回転低負荷時
エンジンEの低回転低負荷時には、第1、第2吸気弁16A,16Bのうち、第1吸気弁16Aは第1、第2排気弁19A,19Bとバルブオーバーラップ期間を有するように、比較的に小バルブリフトで開閉駆動されるとともに、第2吸気弁16Bは第1、第2排気弁19A,19Bとバルブオーバーラップ期間を有さないようにに、比較的に小バルブリフトで遅角されて駆動される。
即ち、エンジンEの低回転時には、図9に示すように、液室59への液圧の供給停止によりスプリング58の弾発力で第1ピン54、第2ピン55、第3ピン56および第4ピン57は図中上側に移動し、第3ピン56によって吸気第1ロッカーアーム36および吸気低速従動ロッカーアーム37が一体に結合され、吸気第2ロッカーアーム33および吸気高速ロッカーアーム34がそれぞれ独立して作動可能に分離される。
その結果、図6および図7に示すように、第1吸気弁16Aは、排気カムシャフト25→吸気第1ローカム45→ローラ53→吸気低速駆動ロッカーアーム40→液圧リフタ41→吸気低速従動ロッカーアーム37→第3ピン56→吸気第1ロッカーアーム36→アジャストスクリュー35の経路で開閉駆動される。一方、図4に示すように、第2吸気弁16Bは、吸気カムシャフト24→吸気第2ローカム42→ローラ46→吸気第2ロッカーアーム33→アジャストスクリュー35の経路で開閉駆動される。この低回転低負荷時において、第2吸気弁16Bのバルブタイミングは、位相変更手段29(図1参照)により、図10に示すように遅角される。
このとき、図5に示すように、吸気第2ロッカーアーム33から切り離された吸気高速ロッカーアーム34は、ロストモーションスプリング48の弾発力でローラ47を吸気ハイカム43に当接させた状態で空動する。
(2) 低回転高負荷時
エンジンEの低回転高負荷時には、第1吸気弁16Aは、上述した低回転低負荷時と同様に、第1、第2排気弁19A,19Bとバルブオーバーラップ期間を有するように、比較的に小バルブリフトで開閉駆動される。また第2吸気弁16Bも、第1、第2排気弁19A,19Bとバルブオーバーラップ期間を有するように、比較的に小バルブリフトで通常位置に進角されて開閉駆動される。
即ち、低回転高負荷時には、第1吸気弁16Aは、上述した低回転低負荷時と同様に、排気カムシャフト25の吸気第1ローカム45により開閉駆動される。一方、第2吸気弁16Bは、上述した低回転低負荷時と同様に、吸気カムシャフト24の吸気第2ローカム42により開閉駆動されるが、ただ一つ異なるのは、第2吸気弁16Bのバルブタイミングが第1吸気弁16Bのバルブタイミングと同じになるように、位相変更手段29により通常位置へと進角されることである。
つまり低回転低負荷時および低回転高負荷時の相違は、第2吸気弁16Bのバルブタイミングが低回転低負荷時には遅角され、低回転高負荷時には通常位置へと進角されることである。
(3) 高回転時
エンジンの高回転時には、第1、第2吸気弁16A,16Bは一体になって比較的に高バルブリフトで開閉され、かつ第1、第2排気弁19A,19Bとの間にバルブオーバーラップ期間が設けられる。
即ち、図8に示すように、エンジンEの高回転時に液室59への液圧の供給によりスプリング58の弾発力に抗して第1ピン54、第2ピン55、第3ピン56および第4ピン57は図中下側に移動し、第2ピン55および第3ピン56によって吸気第2ロッカーアーム33、吸気高速ロッカーアーム34および吸気第1ロッカーアーム36が一体に結合され、吸気低速従動ロッカーアーム37だけが独立して作動可能に分離される。
その結果、図5に示すように、吸気カムシャフト24の回転が吸気ハイカム43→ローラ47→吸気高速ロッカーアーム34に伝達される。そして吸気高速ロッカーアーム34の揺動は、第3ピン56→吸気第1ロッカーアーム36→アジャストスクリュー35の経路で第1吸気弁16Aに伝達されるとともに(図6参照)、第2ピン55→吸気第2ロッカーアーム33→アジャストスクリュー32の経路で第2吸気弁16Bに伝達される(図4参照)。従って、エンジンの高回転時には、吸気ハイカム43によって第1、第2吸気弁16A,16Bの両方が比較的に大きいバルブリフトで開閉駆動されることになる。
このとき、吸気第1ロッカーアーム36から切り離された吸気低速従動ロッカーアーム37は、ロストモーションスプリング50によってベース円51あるいは液圧リフタ41に押し付けられ、ばたつきが防止される(図7参照)。
ところで、吸気第1ロッカーアーム36は、図8に示す高回転状態では吸気高速ロッカーアーム34に第3ピン56で結合されて駆動され、図9に示す低回転状態では吸気低速従動ロッカーアーム37に第3ピン56で結合されて駆動される。従って、第3ピン56が吸気第1ロッカーアーム36を吸気高速ロッカーアーム34および吸気低速従動ロッカーアーム37の両方に同時に結合する状態が発生すると、吸気第1ロッカーアーム36は吸気ハイカム43および吸気第1ローカム45の両方で同時に駆動されてしまい、吸気ハイカム43および吸気第1ローカム45のカム形状の違いにより動弁機構を損傷させる可能性がある。
そこで本実施の形態では、図8および図9に示すように、吸気高速ロッカーアーム34および吸気低速従動ロッカーアーム37間の最小距離Aよりも第3ピン56の長さBを小さく設定し(B<A)、第3ピン56が吸気第1ロッカーアーム36を吸気高速ロッカーアーム34および吸気低速従動ロッカーアーム37の両方に同時に結合するのを防止している。
また図8に示す高回転状態で、万一第4ピン57が吸気第1ロッカーアーム36に係合した場合や、図9に示す低回転状態で、万一第2ピン55が吸気第1ロッカーアーム36に係合した場合にも、吸気ハイカム43および吸気第1ローカム45のカム形状の違いにより動弁機構を損傷させる可能性がある。そこで本実施の形態では、図8の高回転状態で、第3ピン56の一端を吸気第1ロッカーアーム36の一側面から距離αだけ突出させることで、第4ピン57は吸気第1ロッカーアーム36に絶対に係合せず、かつ図9の低回転状態で、第3ピン56の他端を吸気第1ロッカーアーム36の他側面から距離βだけ突出させることで、第2ピン55は吸気第1ロッカーアーム36に絶対に係合しないように設定している。
以上のように、低回転低負荷時には、第1吸気弁16Aのバルブタイミングを遅角せずに第2吸気弁16Bのバルブタイミングだけを遅角するので、第1吸気弁16Aでバルブオーバーラップ期間を確保してポンピングロスの低減を可能にしながら、第2吸気弁16Bを遅閉じさせて燃費の向上を図ることができる。しかも第1、第2吸気弁16A,16Bの開弁タイミングに差が生じるので、燃焼室15に吸気のスワールを発生させて燃焼状態の改善を図ることができる。
また低回転高負荷時には、第1、第2吸気弁16A,16Bのバルブタイミングを遅角せずに、それらのバルブリフトを低回転時に適した小リフト量に制御することができ、また高回転時には、第1、第2吸気弁16A,16Bのバルブタイミングを遅角せずに、それらのバルブリフトを高回転時に適した大リフト量に制御することができる。
図11および図12は本発明の第2の実施の形態を示すもので、図11は前記図8に対応するリフト量変更手段の高回転時の状態を示す図、図12は前記図9に対応するリフト量変更手段の低回転時の状態を示す図である。
第2の実施の形態は、リフト量変更手段60の構造が第1の実施の形態と異なっており、その他の構造は第1の実施の形態と同じである。第2の実施の形態のリフト量変更手段60は、吸気第2ロッカーアーム33のピン孔33aおよび吸気高速ロッカーアーム34のピン孔34aが同軸に設けられており、そこに第1、第2ピン61,62が摺動自在に嵌合し、かつ吸気高速ロッカーアーム34のピン孔34a′、吸気第1ロッカーアーム36のピン孔36a′および吸気低速従動ロッカーアーム37のピン孔37a′が同軸に設けられており、そこに第3〜第5ピン63,64,65が摺動自在に嵌合する。
第1ピン61はカップ状に形成されており、その内部に収納されたスプリング66で第2ピン62の方向に付勢される。吸気高速ロッカーアーム34の行き止まりのピン孔34aの底部に液室67が形成されており、この液室67は吸気ロッカーシャフト30の内部に形成された液路30aに、吸気高速ロッカーアーム34の内部に形成された液路34cを介して連通する。
第3ピン63はカップ状に形成されており、その内部に収納されたスプリング68で第4ピン64および第5ピン65の方向に付勢される。吸気低速従動ロッカーアーム37の行き止まりのピン孔37a′の底部に液室69が形成されており、この液室69は吸気ロッカーシャフト30の内部に形成された液路30aに、吸気低速従動ロッカーアーム37の内部に形成された液路37dを介して連通する。
しかして、図11に示すように、エンジンEの高回転時に液室67に液圧を供給すると、スプリング66の弾発力に抗して第1ピン61および第2ピン62が図中下側に移動し、第2ピン55によって吸気第2ロッカーアーム33および吸気高速ロッカーアーム34が一体に結合される。これと同時に、液室69に液圧を供給すると、スプリング68の弾発力に抗して第3ピン63、第4ピン64および第5ピン65が図中下側に移動し、第4ピン64によって吸気高速ロッカーアーム34および吸気第1ロッカーアーム36が一体に結合され、吸気低速従動ロッカーアーム37だけが独立して作動可能に分離される。その結果、吸気第2ロッカーアーム33、吸気高速ロッカーアーム34および吸気第1ロッカーアーム36が一体に結合され、吸気低速従動ロッカーアーム37だけが独立して作動可能に分離される。
一方、図12に示すように、エンジンEの低回転時に液室67への液圧の供給を停止すると、スプリング66の弾発力で第1ピン61および第2ピン62が図中上側に移動し、吸気第2ロッカーアーム33および吸気高速ロッカーアーム34が独立して作動可能に分離される。これと同時に、液室69への液圧の供給を停止すると、スプリング68の弾発力で第3ピン63、第4ピン64および第5ピン65が図中上側に移動し、第4ピン64によって吸気第1ロッカーアーム36および吸気低速従動ロッカーアーム37が一体に結合され、吸気高速ロッカーアーム34および吸気第1ロッカーアーム36が独立して作動可能に分離される。その結果、吸気第2ロッカーアーム33および吸気高速ロッカーアーム34が独立して作動可能に分離されるとともに、吸気第1ロッカーアーム36および吸気低速従動ロッカーアーム37が一体に結合される。
尚、本実施の形態では液路34cと干渉して吸気高速ロッカーアーム34にローラ47(図8および図9参照)を設けることができないため、図示せぬスリッパがローラ47の役目を果たしている。但し、液路34cをローラ支持孔と干渉しないように形成すれば、ローラを設けることも可能である。
本実施の形態によっても、吸気高速ロッカーアーム34および吸気低速従動ロッカーアーム37間の最小距離Aよりも第4ピン64の長さBを小さく設定し(B<A)、第4ピン64が吸気第1ロッカーアーム36を吸気高速ロッカーアーム34および吸気低速従動ロッカーアーム37の両方に同時に結合するのを防止している。また第5ピン65を吸気第1ロッカーアーム36に絶対に係合しない長さに設定し、かつ第3ピン63を吸気第1ロッカーアーム36に絶対に係合しない長さに設定している。これにより、吸気第1ロッカーアーム36が吸気高速ロッカーアーム34および吸気低速従動ロッカーアーム37の両方に同時に結合される状態が発生しないようにし、吸気ハイカム43および吸気第1ローカム45のカム形状の違いにより動弁機構が損傷するのを防止することができる。
以上のように、第2の実施の形態のリフト量変更手段60によっても、第1の実施の形態のリフト量変更手段60と同様の作用効果を達成することができる。
図13および図14は本発明の第3の実施の形態を示すもので、図13は前記図8に対応するリフト量変更手段の高回転時の状態を示す図、図14は前記図9に対応するリフト量変更手段の低回転時の状態を示す図である。
第3の実施の形態は、リフト量変更手段60の構造が第1の実施の形態と異なっており、その他の構造は第1の実施の形態の同じである。第3の実施の形態のリフト量変更手段60は、吸気第2ロッカーアーム33のピン孔33aおよび吸気高速ロッカーアーム34のピン孔34aが同軸に設けられており、そこに第1、第2ピン61,62が摺動自在に嵌合する。この構造は第2の実施の形態と同じである。吸気高速ロッカーアーム34のピン孔34a′、吸気第1ロッカーアーム36のピン孔36a′および吸気低速従動ロッカーアーム37のピン孔37a′が同軸に設けられており、そこに第3ピン70が摺動自在に嵌合する。
第1ピン61はカップ状に形成されており、その内部に収納されたスプリング66で第2ピン62の方向に付勢される。吸気高速ロッカーアーム34の行き止まりのピン孔34aの底部に液室67が形成されており、この液室67は吸気ロッカーシャフト30の内部に形成された液路30aに、吸気高速ロッカーアーム34の内部に形成された液路34cを介して連通する。この構造は第2の実施の形態と同じである。
第3ピン70は大径部70a、中径部70b、第1小径部70cおよび第2小径部70dが形成されており、第1小径部70cは空気孔34bが形成された吸気高速ロッカーアーム34のピン孔34a′と同径であり、第2小径部70dは空気孔37gが形成された吸気低速従動ロッカーアーム37のピン孔37a′と同径である。第3ピン70の大径部70aは吸気第1ロッカーアーム36のピン孔36a′に摺動自在に嵌合し、中径部70bの外周に配置されたスプリング72の一端がピン孔36a′の内周に設けたサークリップ73に係止され、他端が大径部70aに係止される。そして吸気第1ロッカーアーム36の内部に第2小径部70dの外周を囲む液室75が形成されており、この液室75は吸気ロッカーシャフト30の内部に形成された液路30aに、吸気第1ロッカーアーム36の内部に形成された液路36cを介して連通する。
しかして、図13に示すように、エンジンEの高回転時に液室67に液圧を供給すると、スプリング66の弾発力に抗して第1ピン61および第2ピン62が図中下側に移動し、第2ピン62によって吸気第2ロッカーアーム33および吸気高速ロッカーアーム34が一体に結合される。これと同時に、液室75に液圧を供給すると、スプリング72の弾発力に抗して第3ピン70が図中下側に移動し、第1小径部70cによって吸気高速ロッカーアーム34が一体に結合され、第2小径部70dによって吸気低速従動ロッカーアーム37だけが独立して作動可能に分離される。その結果、吸気第2ロッカーアーム33、吸気高速ロッカーアーム34および吸気第1ロッカーアーム36が一体に結合され、吸気低速従動ロッカーアーム37だけが独立して作動可能に分離される。
一方、図14に示すように、エンジンEの低回転時に液室67への液圧の供給を停止すると、スプリング66の弾発力で第1ピン61および第2ピン62が図中上側に移動し、吸気第2ロッカーアーム33および吸気高速ロッカーアーム34が独立して作動可能に分離される。これと同時に、液室75への液圧の供給を停止すると、スプリング72の弾発力で第3ピン70が図中上側に移動し、第1小径部70cによって吸気高速ロッカーアーム34が独立して作動可能に分離され、第2小径部70dによって吸気低速従動ロッカーアーム37が一体に結合される。その結果、吸気第2ロッカーアーム33および吸気高速ロッカーアーム34が独立して作動可能に分離されるとともに、吸気第1ロッカーアーム36および吸気低速従動ロッカーアーム37が一体に結合される。
本実施の形態によっても、吸気高速ロッカーアーム34および吸気低速従動ロッカーアーム37間の最小距離Aよりも第3ピン70の長さBを小さく設定し(B<A)、第3ピン70が吸気第1ロッカーアーム36を吸気高速ロッカーアーム34および吸気低速従動ロッカーアーム37の両方に同時に結合するのを防止している。これにより、吸気第1ロッカーアーム36が吸気高速ロッカーアーム34および吸気低速従動ロッカーアーム37の両方に同時に結合される状態が発生しないようにし、吸気ハイカム43および吸気第1ローカム45のカム形状の違いにより動弁機構が損傷するのを防止することができる。
以上のように、第3の実施の形態のリフト量変更手段60によっても、第1の実施の形態のリフト量変更手段60と同様の作用効果を達成することができる。
次に、図15に基づいて本発明の第4の実施の形態を説明する。第4の実施の形態は、排気カムシャフト25により作動して吸気低速従動ロッカーアーム37を駆動する吸気低速駆動ロッカーアーム40の構造において第1の実施の形態と異なっており、その他の構造は第1の実施の形態と同じである。
第4の実施の形態の吸気低速駆動ロッカーアーム40は排気ロッカーシャフト31に枢支されておらず、その一端が液圧リフタ76に枢支され、その他端が吸気低速従動ロッカーアーム37に当接し、その中間部に設けたローラ77が排気カムシャフト25に設けた吸気第1ローカム45に当接する。
従って、エンジンEの低回転時に、第1吸気弁16Aは、排気カムシャフト25→吸気第1ローカム45→ローラ77→吸気低速駆動ロッカーアーム40→吸気低速従動ロッカーアーム37→第3ピン56→第1吸気ロッカーアーム36→アジャストスクリュー35の経路で開閉駆動される。
この第4の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を達成することができる。
次に、図16に基づいて本発明の第5の実施の形態を説明する。第1の実施の形態では、排気カムシャフト25により吸気低速駆動ロッカーアーム40および吸気低速従動ロッカーアーム37を介して第1吸気弁16Aを駆動しているが、第5の実施の形態では吸気低速駆動ロッカーアーム40および吸気低速従動ロッカーアーム37の代わりに単一の吸気低速ロッカーアーム37′を用いている。
即ち、吸気ロッカシャフト30に「へ」字状の吸気低速ロッカーアーム37′の屈曲部が枢支されており、その一端に設けたローラ78が排気カムシャフト25の吸気第1ローカム45に当接する。
この第5の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を達成することができる。
次に、図16に基づいて本発明の第6の実施の形態を説明する。
上述した第1〜第5の実施の形態では第1、第2吸気弁16A,16Bのうちの第2吸気弁16Bのバルブタイミングを遅角しているが、本実施の形態では第1、第2排気弁19A,19Bのうちの第2排気弁19Bのバルブタイミングを遅角するとともに、第2排気弁19Bのバルブタイミングの遅角に合わせて第1、第2吸気弁16A,16Bのうちの第2吸気弁16Bのバルブタイミングを遅角し、第1吸気弁16Aはバルブタイミングを変更せずに休止させる(バルブリフトを0にする)ようになっている。
その結果、吸気行程の前半で第2排気弁19Bを開弁させ、大量のEGRガスをシリンダに吸入して燃費の向上を図ることができるだけでなく、前記EGRガスは燃焼直後の高温のものであるため、それに続く吸気行程の後半で開弁する第2吸気弁19Bの開弁によりシリンダに新気を導入することで、混合気の成層させて燃焼を安定させることができる。
第1の実施の形態に係るエンジンのシリンダヘッド部の縦断面図 図1の2方向矢視図 可変動弁機構の斜視図 図2の4−4線断面図 図2の5−5線断面図 図2の6−6線断面図 図2の7−7線断面図 図1の8−8線断面図(高回転時) 図8に対応する図(低回転時) 吸気弁および排気弁のバルブリフトおよびバルブタイミングの特性を示す図 第2の実施の形態に係る、前記図8に対応する図 同じく、前記図9に対応する図 第3の実施の形態に係る、前記図8に対応する図 同じく、前記図9に対応する図 第4の実施の形態に係る、前記図7に対応する図 第5の実施の形態に係る、前記図7に対応する図 第6の実施の形態に係る、吸気弁および排気弁のバルブタイミングを示す図
符号の説明
E エンジン
16A 第1吸気弁(第1機関弁)
16B 第2吸気弁(第2機関弁)
24 吸気カムシャフト(第1カムシャフト)
25 排気カムシャフト(第2カムシャフト)
29 位相変更手段
33 吸気第2ロッカーアーム(ロッカーアーム)
34 吸気高速ロッカーアーム(ロッカーアーム)
36 吸気第1ロッカーアーム(ロッカーアーム)
37 吸気低速従動ロッカーアーム(ロッカーアーム)
37′ 吸気低速ロッカーアーム(ロッカーアーム)
54 第1ピン(ピン)
55 第2ピン(ピン)
56 第3ピン(ピン)
57 第4ピン(ピン)
60 リフト量変更手段
61 第1ピン(ピン)
62 第2ピン(ピン)
63 第3ピン(ピン)
63 第4ピン(ピン)
65 第5ピン(ピン)
70 第3ピン(ピン)

Claims (5)

  1. エンジン(E)の2個の吸気弁あるいは2個の排気弁である第1、第2機関弁(16A,16B)のうち、前記第1機関弁(16A)のリフト特性の中心位相に対して前記第2機関弁(16B)のリフト特性の中心位相を変更する位相変更手段(29)と、前記第1、第2機関弁(16A,16B)のリフト量を変更するリフト量変更手段(60)とを備えることを特徴とするエンジンの動弁機構。
  2. 前記位相変更手段(29)は、前記エンジン(E)の負荷が低いときほど、前記第1機関弁(16A)のリフト特性の中心位相に対して第2機関弁(16B)のリフト特性の中心位相を遅角するとともに、
    前記リフト量変更手段(60)は、前記エンジン(E)の回転数が所定値以上のときには、前記第1、第2機関弁(16A,16B)のリフト量を増加させることを特徴とする、請求項1に記載のエンジンの動弁機構。
  3. 前記リフト量変更手段(60)は、前記エンジン(E)の回転数が所定値以上のときには、前記負荷の大小に関わらずに前記第1、第2機関弁(16A,16B)のリフト量を増加させることを特徴とする、請求項2に記載のエンジンの動弁機構。
  4. 前記エンジン(E)は、第1、第2カムシャフト(24,25)と、前記第1、第2機関弁(16A,16B)を開閉駆動する複数のロッカーアーム(33,34,36,37、37′)とを備え、
    前記リフト量変更手段(60)は、前記複数のロッカーアーム(33,34,36,37,37′)の連結状態を第1連結状態および第2連結状態に切り換え可能であり、
    前記第1連結状態において、前記第1、第2機関弁(16A,16B)は前記第1カムシャフト(24)により駆動され、かつ前記第2連結状態において、前記第1機関弁(16A)は前記第2カムシャフト(25)により駆動されるとともに前記第2機関弁(16B)は前記第1カムシャフト(24)により駆動され、
    前記位相変更手段(29)は、前記第1カムシャフト(24)に設けられ、クランクシャフトの位相に対する前記第1カムシャフト(24)の位相を変化させることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のエンジンの動弁機構。
  5. 前記リフト量変更手段(60)は、前記複数のロッカーアーム(33,34,36,37,37′)内に形成されたピン孔に摺動自在に嵌合する複数のピン(54〜57,61〜65,70)を備え、前記ピン孔内で前記ピン(54〜57,61〜65,70)を摺動させることで前記第1連結状態および前記第2連結状態に切り換え可能であり、
    前記ピン孔および前記ピン(54〜57,61〜65,70)は、前記第1、第2連結状態の切換過程において、前記第1連結状態において前記第1カムシャフト(24)に接続されて前記第1、第2機関弁(16A,16B)を駆動するロッカーアーム(34)と、前記第2連結状態において前記第2カムシャフト(25)に接続されて前記第1機関弁(16A)を駆動するロッカーアーム(37,37′)とを結合しないように配置されることを特徴とする、請求項4に記載のエンジンの動弁機構。
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