JP2009228429A - 車両用暖機システム - Google Patents

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知英 工藤
Tatsuyuki Ohashi
達之 大橋
Fumio Yatabe
文夫 谷田部
Shinya Fukushima
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Abstract

【課題】暖機対象機関の早期暖機および車内の即効暖房を効率的に行えるようにする。
【解決手段】過冷却状態で蓄熱が可能な蓄熱材20と、該蓄熱材20の過冷却状態を解除する発核装置25とを有する蓄熱装置10と、蓄熱装置10により暖機されるエンジン30および車内暖房装置44と、冷却水循環路31に配設した電動水ポンプ34と、エンジンスタートキー53による車外からの遠隔操作が可能なECU50と、を備えた車両用暖機システム1において、エンジンスタートキー53のウォームアップスイッチ53aによる車外からの遠隔操作に応じて、エンジン30の始動前に、発核装置25で蓄熱材20の過冷却状態を解除し、該蓄熱材20と熱交換した冷却水を電動水ポンプ34でエンジン30や車内暖房装置44のヒータコア45に供給し、エンジン30の早期暖機や車内の即効暖房を行えるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関や自動変速機などの早期暖機あるいは車内の即効暖房を行うことができる蓄熱装置を備えた車両用暖機システムに関する。
従来、例えば特許文献1、2に示すように、蓄熱により内燃機関(以下、「エンジン」という)や自動変速機の暖機を行う蓄熱装置を備えた車両用暖機システムがある。特許文献1に記載の蓄熱装置(蓄熱タンク)は、エンジンの冷却水を蓄熱媒体として用い、該蓄熱媒体を断熱性の高い容器に収容したものである。また、特許文献2に記載の蓄熱装置は、自動変速機の作動油が流通する流路を、セラミックや酸化マグネシウムなどの高熱容量材からなる蓄熱材層で被覆した構造である。このような蓄熱装置を備えた暖機システムによれば、車両の運転時に冷却水や作動油の熱を蓄熱媒体に蓄熱しておき、次回の車両始動時にこの蓄熱を利用して、エンジンや自動変速機などの早期暖機、あるいは車内の即効暖房を効果的に行うことが可能となる。
特開平10−71837号公報 特開2002−39335号公報
近年、燃費向上や環境問題への配慮からエンジン始動時のアイドリング時間の短縮が求められている。そのためには、上記のような暖機システムで、エンジンの始動前に暖機対象機関の暖機を行えるようにする必要がある。また、冬期などは、乗員が乗車した時点で車内が暖房されていることが望ましい。これらのためには、乗員が車内に入る前に、暖機対象機関の暖機を開始する必要がある。それに加えて、蓄熱装置から暖機対象機関への熱伝達を出来るだけスムーズに行えるようにすることで、暖機時間を短縮し、暖機対象機関の暖機を短時間で効率良く行えるようにすることが必要である。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、暖機対象機関の早期暖機および車内の即効暖房を効率的に行える車両用暖機システムを提供することにある。
上記課題を解決するため本発明にかかる車両用暖機システムは、過冷却状態で蓄熱が可能な潜熱蓄熱材からなる蓄熱要素(20)と、該蓄熱要素(20)の過冷却状態を解除する解除手段(25)とを有する蓄熱装置(10)と、蓄熱装置(10)により暖機される暖機対象機関(30,44)と、蓄熱装置(10)と暖機対象機関(30,44)との間で熱伝達媒体を流通させる媒体流路(31)と、該媒体流路(31)に配設した電動ポンプ(34)と、遠隔操作手段(53)による車外からの遠隔操作が可能であり、該遠隔操作手段(53)の操作に応じて暖機対象機関(30,44)に対する暖機動作を制御する制御手段(50)と、を備え、解除手段(25)は、内燃機関(30)を始動させずに蓄熱要素(20)の過冷却状態の解除動作を行うことが可能であり、遠隔操作手段(53)による操作に応じて、内燃機関(30)の始動前に、解除手段(25)で蓄熱要素(20)の過冷却状態を解除し、該蓄熱要素(20)と熱交換した熱伝達媒体を電動ポンプ(34)で暖機対象機関(30,44)に供給し、該暖機対象機関(30,44)を暖機することを特徴とする。なお、ここでの括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる車両用暖機システムによれば、遠隔操作手段による操作に応じて、内燃機関の始動前に、解除手段で蓄熱要素の過冷却状態を解除するので、乗車前に車外からの操作で暖機対象機関の暖機を開始することができ、かつ、内燃機関の始動前に暖機対象機関の暖機を開始することができる。また、蓄熱要素と熱交換した熱伝達媒体を電動ポンプで暖機対象機関に供給するので、内燃機関を始動していなくても、蓄熱装置による一連の暖機動作を迅速に行うことが可能となる。これにより、乗員の乗車時に、暖機対象機関の暖機や車内暖房が十分行われているようにすることができる。したがって、車両のスムーズな始動、アイドリング時間の短縮、燃費の向上、車内環境の快適化などが図れる。
また、上記の暖機システムでは、暖機対象機関(30,44)の暖機を行う際、暖機完了前は暖機完了後よりも暖機対象機関(30,44)に供給する熱伝達媒体の流量が多くなるように、電動ポンプ(34)を動作させるとよい。これによれば、蓄熱装置(10)で暖機対象機関(30,44)を暖機する際に、蓄熱要素(10)から暖機対象機関(30,44)に供給される熱量を多くすることができ、暖機対象機関(30,44)の暖機を短時間で効率的に行えるようになる。したがって、暖機開始から内燃機関(30)の始動までが短時間であっても、暖機対象機関(30,44)の十分な暖機が行えるようになる。
また、上記の暖機システム(1)では、内燃機関(30)の冷却水が流通するヒータコア(45)と、該ヒータコア(45)に送風する送風ファン(46)とを有してなる車内暖房装置(45)を備え、暖機対象機関(30)の暖機を行う際、蓄熱要素(20)と熱交換した冷却水をヒータコア(45)に供給するとともに、送風ファン(46)を作動させることで、ヒータコア(45)で加熱された送風で車内の暖房を行うようにできる。これによれば、車外からの遠隔操作により乗車前に車内の暖房を開始でき、乗員が車内に入った時点で車内が十分に暖房されているようにすることができる。
本発明にかかる車両用暖機システムによれば、暖機対象機関の早期暖機および車内の即効暖房を効率的に行えるようになる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる蓄熱装置を備えた車両用暖機システムの構成例を示す概略図である。この車両用暖機システム1は、蓄熱材20を有してなる蓄熱装置10と、エンジン30の冷却水(LLC)を蓄熱装置10および車内暖房装置44のヒータコア45へ循環させる冷却水循環路31と、自動変速機(AT)40の作動油(ATF)を蓄熱装置10へ循環させる作動油循環路41とを備えている。冷却水循環路31は、エンジン30に形成された図示しない水ジャケットから導出されて、蓄熱装置10に連通し、蓄熱装置10の下流側でヒータコア45を通り、エンジン30の水ジャケットに再度導入されている。エンジン30に導入される直前位置には、冷却水ポンプ32が介装されている。冷却水ポンプ32は、エンジン30のクランク軸(図示せず)の回転に連動して駆動するようになっている。また、作動油循環路41には、作動油を流通させる作動油ポンプ(電動ポンプ)42と、作動油の温度を検出する油温センサ43が設置されている。油温センサ43で検出された作動油温は、電子制御ユニット(以下、「ECU」という。)50に出力されるようになっている。また、冷却水ポンプ32及び作動油ポンプ42の動作は、ECU50により制御されるようになっている。蓄熱装置10は、詳細な構成は後述するが、冷却水循環路31に連通する第一室15と、蓄熱材20を配設した第二室16と、作動油循環路41に連通する第三室17とを備えている。
ヒータコア45は、詳細な図示は省略するが、車内に臨む空気導入ダクト内に設置されている。空気導入ダクト内には、ヒータコア45に風を送るための送風ファン46が組み込まれている。送風ファン46は、ECU50により制御されるようになっている。ヒータコア45の送風下流側には、車内に連通する送風ダクトが設けられている。
また、車内のコントロールパネル(図示せず)には、車内暖房用の暖房スイッチ51、及びデフロスタ吹出口から温風を吹き出すためのデフロスタスイッチ55が設けられている。暖房スイッチ51およびデフロスタスイッチ55のオン/オフ信号は、ECU50に出力されるようになっている。したがって、送風ファン46は、暖房スイッチ51やデフロスタスイッチ55のオン信号に応じて作動し、空気導入ダクトを介して吸い込んだ車内の空気を、ヒータコア45を通して送風ダクトから再び車内に吹き込むようになっている。また、暖機システム1は、外気温を検出する外気温センサ54を備えている。外気温センサ54の検出信号は、ECU50に出力されるようになっている。また、エンジンの温度を検出するエンジン温度センサ58と自動変速機40の温度を検出する変速機温度センサ59が設けられている。エンジン温度センサ58および変速機温度センサ59は、それぞれエンジン30や自動変速機40のケース温度などを検出するようになっている。これらエンジン温度センサ58および変速機温度センサ59の検出信号は、ECU50に出力されるようになっている。また、イグニッションスイッチ(以下、IGスイッチという。)56の操作信号は、ECU50に送られるようになっている。
冷却水循環路31には、蓄熱装置10から出た冷却水をヒータコア45へ流通させるための電動水ポンプ34が設置されている。電動水ポンプ34は、冷却水循環路31における蓄熱装置10とヒータコア45の間に配置されている。この電動水ポンプ34はECU50により制御されるようになっている。また、冷却水循環路31には、蓄熱装置10から出た冷却水をヒータコア45との間でのみ循環させるためのバイパス流路31bが設けられている。バイパス流路31bは、冷却水循環路31におけるヒータコア45の下流側から分岐して、蓄熱装置10の上流側に合流している。バイパス流路31bの分岐点には、流通を切り替える切替バルブ33が設置されている。切替バルブ33は、ECU50からの信号で開方向が制御されるようになっている。以下では、切替バルブ33がオンであるというときは、エンジン30側の主流路31aが開かれてバイパス流路31bが閉じられた状態を示し、切替バルブ33がオフであるというときは、主流路31aが閉じられてバイパス流路31bが開かれた状態を示す。
また、エンジン30から出た冷却水をラジエター47へ循環させるラジエター用循環路35が設けられている。ラジエター用循環路35は、エンジン30の水ジャケットから出て、冷却水循環路31における冷却水ポンプ32の上流側に合流している。ラジエター用循環路35には、ラジエター47に連通する主流路35aと、ラジエター47をバイパスするバイパス流路35bとが設けられている。ラジエター47の下流側におけるバイパス流路35bの合流部には、電子制御サーモスタット弁(三方弁)37が介装されている。電子制御サーモスタット弁37は、ECU50からの信号で開閉方向が制御されるようになっている。また、ラジエター用循環路35には、冷却水温を検出する水温センサ38が組み込まれている。水温センサ38の検出信号は、ECU50に出力されるようになっている。
図2は、電子制御サーモスタット弁37の構成例を示す図である。以下では、電子制御サーモスタット弁37がオフであるというときは、同図(a)に示す状態、すなわち、主流路35aを開いてバイパス流路35bを閉じた状態を指し、電子制御サーモスタット弁37がオンであるというときは、同図(b)に示す状態、すなわち、主流路35aを閉じてバイパス流路35bを開いた状態を指すものとする。
ECU50は、水温センサ38で検出した冷却水温が所定温度(例えば100℃)未満の場合、電子制御サーモスタット弁37をオンにすることで、バイパス流路35bを開き主流路35aを閉じて、冷却水がラジエター47へ流れないように制御する。一方、冷却水温が所定温度(例えば110℃)以上になった場合、電子制御サーモスタット弁37をオフにすることで、バイパス流路35bを閉じて主流路35aを開き、冷却水をラジエター47へ導くように制御する。
ECU50には、無線により外部機器からの信号を受信可能な受信装置52が接続されている。これにより、ECU50は、エンジンスタートキー(遠隔操作手段)53に設けたウォームアップスイッチ53aのオン/オフ信号を受信できるようになっている。したがって、乗員が車外でエンジンスタートキー53のウォームアップスイッチ53aを操作した場合、ECU50でその信号が遠隔受信され、それに応じてECU50は暖機システム1にウォームアップ指令を発することができる。
図3は、蓄熱装置10の詳細構成を示す図で、(a)は、分解斜視図、(b)は、(a)のA−A矢視断面図である。蓄熱装置10は、長手状の筒状体からなる筐体11と、筐体11の内部に設置された該筐体11よりも若干小径の筒状体からなる中間部材12と、中間部材12の内部に設置された仕切部材13とを備えた三重構造になっている。仕切部材13は複数のフィン13aを有している。フィン13aは、筐体11の長手方向に沿って延びる板状で、多数が横方向に所定間隔で配列されている。フィン13aの内部には、同図(b)に示すように、仕切部材13の外側に通じる隙間13bが設けられている。筐体11と中間部材12の間は、エンジン30の冷却水が導入される第一室15になっており、フィン13aの隙間13bを含む中間部材12と仕切部材13の間は、自動変速機40の作動油が導入される第三室17になっており、仕切部材13の内側は、蓄熱材20が密封状態で充填される第二室16になっている。
筐体11の上下端の開口には、蓋部材14a,14bが取り付けられている。下側の蓋部材14aには、第三室17に作動油を導入する作動油入口17aが設けられており、上側の蓋部材14bには、作動油を導出する作動油出口17bが設けられている。また、筐体11の上端近傍と下端近傍の側面には、それぞれ第一室15に冷却水を導入する冷却水入口15aと、冷却水を導出する冷却水出口15bとが設けられている。
この蓄熱装置10では、第二室16と第三室17とが隣接して配置され、かつ、第三室17と第一室15とが隣接して配置されている。したがって、第二室16の蓄熱材20と第三室17の作動油との間で直接的に熱交換を行え、かつ、第三室17の作動油と第一室15の冷却水との間で直接的に熱交換を行える。なお、第一室15の作動油と第二室16の蓄熱材20との間でも、第三室17の作動油を介して間接的に熱交換が行える。
筐体11は、冷却水に対する防錆性などの耐久性があり、且つ断熱性の良好な材料、例えば、銅、アルミニウム、ステンレスなどの金属材料で構成されている。この筐体11は、図示は省略するが、断熱性を高めるため、内部に真空の断熱層を形成してもよい。また、中間部材12および仕切部材13は、冷却水、作動油、蓄熱材20に対する耐久性があり、且つ比較的熱伝導性の高い材料、例えば、ステンレスなどの金属材料で構成するとよい。
蓄熱材20は、過冷却状態で蓄熱が可能な潜熱蓄熱材であり、凝固点以下になっても液状のままで固化しない性質を有している。このような蓄熱材20として、例えば、酢酸ナトリウム水和物からなる蓄熱材が挙げられる。酢酸ナトリウム水和物は、後述する解除手段による過冷却状態の解除によって、平衡状態に戻って固化する際に発熱し、温度の低い他の媒体を加熱することができる。
そして、第二室16の蓄熱材20中には、蓄熱材20の過冷却状態を解除する解除手段(以下、「発核装置」という。)25が設置されている。図4は、発核装置25を示す概略側面図である。発核装置25は、蓄熱材20中に設置された円形平板状の金属バネ部材26と、金属バネ部材26に打撃を与えるソレノイド27とを備えている。ソレノイド27は、ECU50の指令に応じて動作する。金属バネ部材26は、同図(a)に示す状態において、ソレノイド27による打撃で中央部26aが押圧されると、同図(b)に示すように、該中央部26aが反転するようになっている。これにより、蓄熱材20中に核が生成(発核)され、蓄熱材20の過冷却状態が解除されて固化が始まる。なお、解除手段としては、蓄熱材20中に核を生成可能な手段であれば、何れの手段でもよく、上記以外にも、例えば、蓄熱材20中で金属摩擦あるいは電圧印加などを施す手段であってもよい。
ここでは、過冷却状態で蓄熱が可能な潜熱蓄熱材の代表例として酢酸ナトリウム水和物を挙げたが、他にも、水和塩化合物(化学式としてMx・nH2O(n:整数)で表わされるもの)を挙げることができ、Na2SO4・10H2O,CaCl2・6H2Oを例示することができる。
また、蓄熱材は、化学反応を利用して熱の吸収・放出を行うことができる化学蓄熱材からなるものであってもよい。このような化学蓄熱材として、例えば、ゼオライトからなる蓄熱材がある。図5は、ゼオライトからなる蓄熱材21を備えた蓄熱装置10の構成例を示す図である。この場合、蓄熱装置10は、ゼオライトからなる蓄熱材21に反応媒体である水22を供給して化学反応を生じさせる反応媒体供給部23を備えて構成される。この蓄熱装置10では、エンジン30の運転時に、冷却水や作動油との熱交換でゼオライト21を加熱して脱水させ、これにより、蓄熱材21に蓄熱する。一方、エンジン30の始動時には、反応媒体供給部23から蓄熱材21に水22を供給して吸着させることで、蓄熱材21に吸着熱を発生させて冷却水や作動油を加熱する。化学蓄熱材としては、ゼオライトの他にも、例えば、シリカゲル・活性炭・生石灰などがあり、化学反応を生じさせる反応媒体としては、水の他にも、エタノール・メタノール・エチレングリコール系不凍液・塩化カルシウム系不凍液などがある。また、化学蓄熱材の例としては、他にも水素吸蔵合金を用いた蓄熱材などが挙げられる。
図6は、暖機システム1における運転モードのタイムチャートを示すグラフである。暖機システム1の運転モードは、モード0からモード3までの4段階に切り替わる。モード0は、エンジン30が始動する前のモードであり、この間にウォームアップ信号の入力があれば、後述するように、エンジン30始動前における暖機対象機関の暖機の要否が判断され、それ基づいて発核装置25が適宜に作動し、蓄熱装置10の自己暖機が行われる。モード1は、IGスイッチ56がオンされてエンジン30が始動してから、冷却水温度が所定温度に達するまでのモードである。この間、冷却水循環路31の電動水ポンプ34が作動し、蓄熱装置10から出た冷却水がヒータコア45に送られて車内暖房が行われる。また、蓄熱装置10による自動変速機40の暖機も行われる。一方、エンジン30は自己暖機する。モード2は、冷却水温度が前記の所定温度に達した後、作動油の油温が所定温度に達したことで自動変速機40の暖機が完了したと判断されるまでのモードである。この間、自動変速機40はエンジン30の冷却水によって暖機される。エンジン30の冷却水は、電子制御サーモスタット弁37の制御によって、所定の温度範囲を維持するように制御(DUTY制御)される。モード3は、自動変速機40の暖機が完了したと判断された後のモードであり、この間、自動変速機40はエンジン30の冷却水によって冷却される。エンジン30の冷却水は、モード2と同様、電子制御サーモスタット弁37の制御によって、所定の温度範囲を維持するように制御される。
図7は、暖機システム1の制御手順を示すメインフローである。この制御手順では、まず、後述するモード切替のサブルーチンを実行する(ステップST1)。その結果に基づき、モード0であるか否かを判定する(ステップST2)。モード0であれば(Y)、モード0のサブルーチンを実行し(ステップST3)、モード0でなければ(N)、モード1か否かを判定する(ステップST4)。その結果、モード1であれば(Y)、モード1のサブルーチンを実行し(ステップST5)、モード1でなければ(N)、モード2か否かを判定する(ステップST6)。その結果、モード2であれば(Y)、モード2のサブルーチンを実行し(ステップST7)、モード2でなければ(N)、モード3のサブルーチンを実行する(ステップST8)。
図8は、モード切替手順を説明するためのフローチャートである。モード切替では、まず、IGスイッチ56がオンであるか否かを判定する(ステップST10)。その結果、IGスイッチ56がオンでなければ(N)、モード0をセットする(ステップST11)。IGスイッチ56がオンであれば(Y)、モード2以上か否かを判定し(ステップST12)、モード2以上でなければ(N)、冷却水温TWが♯TW1Lより低いか否かを判定し(ステップST13)、冷却水温TWが♯TW1Lより低ければ(Y)、モード1をセットする(ステップST14)。♯TW1Lの具体例は、100℃である。また、先のステップST12でモード2以上である場合(Y)は、続けてモード2か否かを判定し(ステップST15)、モード2である場合(Y)、あるいは先のステップST13で冷却水温TWが♯TW1L以上である場合(N)は、作動油温TATFが♯TATF1Lより低いか否かを判定する(ステップST16)。♯TATF1Lの具体例は、100℃である。その結果、作動油温TATFが♯TATF1Lより低ければ(Y)、モード2をセットし(ステップST17)、作動油温TATFが♯TATF1L以上であれば(N)、モード3をセットする(ステップST18)。また、先のステップST15でモード2でない場合(N)は、モード3をセットする(ステップST18)。
図9は、モード0の手順を説明するためのフローチャートである。モード0では、まず、ウォームアップ信号の入力の有無を判定する(ステップST0−1)。この結果、ウォームアップ信号の入力が無い場合(N)は、発核装置25をオフする(ステップST0−2)。一方、ウォームアップ信号の入力が有る場合(Y)は、冷却水温TWが♯TW3より低いか否かを判定する(ステップST0−3)。♯TW3の具体例は、60℃である。その結果、冷却水温TWが♯TW3以上であれば(N)、発核装置25をオフする(ステップST0−2)。つまり、エンジン30の始動前に冷却水温が十分に高い場合は、蓄熱装置10によるエンジン30や自動変速機40の暖機は不要であると判断して、蓄熱材20を発核させず、蓄熱材20による冷却水や作動油の加熱は行わない。一方、冷却水温TWが♯TW3より低ければ(Y)、発核装置25がオンであるか否かを判定する(ステップST0−4)。その結果、発核装置25がオフであれば(N)、発核装置25をオンする(ステップST0−5)。発核装置25がオンであれば(Y)、発核装置25がオンしてから所定時間以内か否かを判定する(ステップST0−6)。その結果、所定時間以内でなければ(N)、すなわち発核装置25がオンしてから所定時間以上が経過していれば、発核装置25をオフする(ステップST0−2)。また、このモード0では、切替バルブ33はオフにしておき(ステップST0−7)、電動水ポンプ34はオフにしておき(ステップST0−8)、電子制御サーモスタット弁37はオフにしておく(ステップST0−9)。その後、モード0の手順を終了してメインフローに戻る。
図10は、モード1の手順を説明するためのフローチャートである。モード1では、まず、冷却水温TWが♯TW3より低いか否かを判定する(ステップST1−1)。その結果、冷却水温TWが♯TW3以上であれば(N)、発核装置25をオフする(ステップST1−2)。つまり、エンジン30の始動直後に冷却水温が十分に高い場合は、蓄熱装置10によるエンジン30や自動変速機40の暖機は不要であると判断し、蓄熱材20を発核させず、蓄熱材20による冷却水の加熱を行わない。一方、冷却水温TWが♯TW3より低ければ(Y)、発核装置25がオンであるか否かを判定する(ステップST1−3)。その結果、発核装置25がオンで無ければ(N)、発核装置25をオンする(ステップST1−4)。発核装置25がオンであれば(Y)、発核装置25がオンしてから所定時間以内か否かを判定する(ステップST1−5)。その結果、所定時間以内でなければ(N)、すなわち発核装置25がオンしてから所定時間以上が経過していれば、発核装置25をオフする(ステップST1−2)。続けて、外気温が所定温度以上であり、かつデフロスタスイッチ55がオフであるか否かを判定する(ステップST1−6)。その結果、外気温が所定温度以下、またはデフロスタスイッチ55がオンである場合(N)は、切替バルブ33をオフすることで(ステップST1−7)、蓄熱装置10から出た冷却水がヒータコア45のみに流通する状態とし、エンジン30には流通しないようにする。つまりこの場合は、蓄熱材20の発熱を車内の暖房へ優先的に利用可能とする。なお、この間、エンジン30は自己暖機している。一方、外気温が所定温度以上であり、かつデフロスタスイッチ55がオフである場合(Y)は、切替バルブ33をオンすることで(ステップST1−8)、蓄熱装置10から出た冷却水がヒータコア45だけでなくエンジン30にも流通可能な状態とする。そして、このモード1では、電動水ポンプ34をオンにして(ステップST1−9)、蓄熱装置10から出た冷却水を流通させてヒータコア45に供給する。また、モード1では、電子制御サーモスタット弁37をオンしておき(ステップST1−10)、ラジエター47には冷却水を流通させず、冷却水が早期に温まるようにする。その後、モード1の手順を終了してメインフローに戻る。
図11は、モード2の手順を説明するためのフローチャートである。モード2では、発核装置25をオフする(ステップST2−1)。さらに、電動ポンプをオンし(ステップST2−2)、蓄熱装置10から出た冷却水をヒータコア45に供給する。また、切替バルブ33をオフする(ステップST2−3)。そして、電子制御サーモスタット弁37がオンであるか否かを判定する(ステップST2−4)。その結果、オンであれば(Y)、冷却水温TWが♯TW1Hより低いか否かを判定する(ステップST2−5)。♯TW1Hの具体例は、105℃である。その結果、冷却水温TWが♯TW1H以上である場合(N)は、電子制御サーモスタット弁37をオフすることで(ステップST2−7)、ラジエターに冷却水を流通させる。一方、冷却水温TWが♯TW1Hより低い場合(Y)は、電子制御サーモスタット弁37をオンのままとし(ステップST2−8)、ラジエター47に冷却水を流通させない。また、先のステップST2−4で電子制御サーモスタット弁37がオフである場合(N)は、冷却水温TWが♯TW1Lより高いか否かを判定する(ステップST2−6)。その結果、冷却水温TWが♯TW1Lより高ければ(Y)、電子制御サーモスタット弁37をオフのままとし(ステップST2−7)、冷却水温TWが♯TW1L以下であれば(N)、電子制御サーモスタット弁37をオンする(ステップST2−8)。その後、スタートに戻り上記の手順を反復する。つまり、モード2では、冷却水温TWが♯TW1H以上に上昇した場合は、ラジエター47による冷却を行い、冷却水温TWが♯TW1L以下に低下した場合は、ラジエター47による冷却を停止する。これにより、図6に示すように、冷却水温TWが常に♯TW1Lと♯TW1Hの間の範囲内に収まるように制御する。
図12は、モード3の手順を説明するためのフローチャートである。モード3では、まず、発核装置25はオフである(ステップST3−1)。また、電動水ポンプ34はオンであり(ステップST3−2)、切替バルブ33はオフである(ステップST3−3)。そして、作動油温TATFが♯TATF1Hよりも低いか否かを判定する(ステップST3−4)。♯TATF1Hの具体例は、110℃である。その結果、作動油温TATFが♯TATF1Hよりも低ければ(Y)、電子制御サーモスタット弁37がオンであるか否かを判定する(ステップST3−5)。オンであれば(Y)、冷却水温TWが♯TW1Hより低いか否かを判定する(ステップST3−6)。冷却水温TWが♯TW1H以上であれば(N)、電子制御サーモスタット弁37をオフし(ステップST3−8)、冷却水温TWが♯TW1Lより低ければ(Y)、電子制御サーモスタット弁37をオンする(ステップST3−9)。一方、先のステップST3−5で電子制御サーモスタット弁37がオンでない場合(N)は、冷却水温TWが♯TW1Lより高いか否かを判定する(ステップST3−7)。その結果、冷却水温TWが♯TW1Lより高ければ(Y)、電子制御サーモスタット弁37をオフし(ステップST3−8)、冷却水温TWが♯TW1L以下であれば(N)、電子制御サーモスタット弁37をオンする(ステップST3−9)。つまり、自動変速機40の作動油温が狙い範囲(TATF<♯TATF1H:110℃)にある場合は、冷却水温をそれ以上低くする必要がないため、該冷却水温を燃費優先のいわゆる燃費狙い値(♯TW1L:100℃<TW<♯TW1H:105℃)になるように制御する。
一方、先のステップST3−4において、作動油温TATFが♯TATF1H以上である場合(N)は、電子制御サーモスタット弁37が既にオンしているか否かを判定し(ステップST3−10)、オンしていれば(Y)、冷却水温TWが♯TW2Hより低いか否かを判定する(ステップST3−11)。♯TW2Hの具体例は、85℃である。冷却水温TWが♯TW2H以上である場合(N)は、電子制御サーモスタット弁37をオフし(ステップST3−13)、冷却水温TWが♯TW2Hより低い場合(Y)は、電子制御サーモスタット弁37をオンする(ステップST3−9)。一方、先のステップST3−10で電子制御サーモスタット弁37がオンでない場合(N)は、冷却水温TWが♯TW2Lより高いか否かを判定する(ステップST3−12)。♯TW2Lの具体例は、80℃である。その結果、冷却水温TWが♯TW2Lより高ければ(Y)、電子制御サーモスタット弁37をオフし(ステップST3−13)、冷却水温TWが♯TW2L以下であれば(N)、電子制御サーモスタット弁37をオンする(ステップST3−9)。つまり、自動変速機40の作動油温が狙い範囲(TATF<♯TATF1H:110℃)と比べて高すぎる場合は、エンジン30の冷却水温を低く抑える必要があるため、該冷却水温を作動油の冷却を優先する温度(♯TW2L:80℃<TW<♯TW2H:85℃)となるように制御する。
図13は、電動水ポンプ34の回転制御の手順を説明するためのフローチャートである。上記の各モードにおける電動水ポンプ34の動作時の回転数は、同図のフローに従って制御される。まず、電動水ポンプ34のオン指示の有無を判断し(ステップST20−1)、オン指示が無ければ(N)、電動水ポンプ34をオフする(ステップST20−2)。一方、オン指示があれば(Y)、電動水ポンプ34をオンする(ステップST20−3)。電動水ポンプ34をオンしたら、発核装置25のオンから所定時間以内か否かを判断する(ステップST20−4)。その結果、所定時間以内でなければ(N)、すなわち所定時間以上が経過してエンジン30の暖機あるいは車内暖房が完了していれば、電動水ポンプ34の電流値Iは、暖機を行わないとき(暖機不要時)の電流値I0に対して増分なしの電流値(I=I0)とする(ステップST20−5)。一方、発核装置25のオンから所定時間以内であれば(Y)、すなわち蓄熱装置10によるエンジン30の暖機あるいは車内暖房の最中であれば、電動水ポンプ34の電流値Iは、暖機を行わないときの電流値I0に対して、所定の増分♯Iupを加算した値(I=I0+♯Iup)とする(ステップST20−6)。その後、上記の電流値Iを指示し(ステップST20−7)、電動水ポンプ34の回転数を調節する。これにより、蓄熱装置10によるエンジン30の暖機あるいは車内暖房を行っている間は、電動水ポンプ34の電流を増加させて回転数を上げることで、蓄熱装置10からの冷却水の流量を増加させ、蓄熱装置10によるエンジン30の暖機あるいは車内暖房を行っていない間は、電動水ポンプ34の電流を減少させて回転数を下げて、該冷却水の流量を減少させることができる。
以上説明したように、本実施形態の車両用暖機システム1では、エンジンスタートキー53のウォームアップスイッチ53aによる操作で、ECU50に暖機動作の開始指令を出すことができるので、乗車前に車外からの操作でエンジン30や自動変速機40などの暖機動作を開始することが可能となる。これにより、乗員の乗車時に既に暖機が行われているようにできる。また、蓄熱装置10は、過冷却状態で蓄熱が可能な蓄熱材20を有し、発核装置25は、エンジン30を始動させずに蓄熱材20の発核動作(過冷却状態の解除動作)を行うことが可能なので、エンジン30の始動前に該エンジン30や自動変速機40の暖機、あるいは車内暖房を開始することができる。したがって、車両のスムーズな始動、アイドリング時間の短縮、燃費の向上、車内環境の快適化などが図れる。
また、本実施形態の車両用暖機システム1では、ECU50は、エンジンスタートキー53のウォームアップスイッチ53aの操作による暖機開始指示を受けた際、発核装置25で蓄熱材20の過冷却状態を解除し、該蓄熱材20と熱交換した冷却水を電動水ポンプ34でエンジン30や車内暖房装置44に供給して暖機を行い、また、該蓄熱材20と熱交換した作動油を作動油ポンプ42で自動変速機40に供給して該自動変速機40の暖機を行うことができる。したがって、エンジン30の始動前であっても、電動水ポンプ34や作動油ポンプ42の動作により、蓄熱装置10の蓄熱を利用した一連の暖機動作を迅速に行うことが可能となる。これにより、乗員の乗車時に、エンジン30や自動変速機40の暖機、あるいは車内暖房が十分に行われているようにできる。
また、この暖機システム1では、エンジン30の暖機や車内暖房を行う際、暖機や暖房の完了前は完了後よりもエンジン30や車内暖房装置44に供給する冷却水の流量が多くなるように、電動水ポンプ34を動作させている。これにより、蓄熱材20からエンジン30や車内暖房装置44に供給される熱量を多くすることができ、エンジン30の暖機や車内暖房が短時間で効率的に行えるようになる。したがって、エンジン30の暖機や車内暖房の開始からエンジン30の始動までが短時間であっても、エンジン30の暖機や車内暖房を十分に行えるようになる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
本発明の一実施形態にかかる車両用暖機システムの構成例を示す概略図である。 電子制御サーモスタット弁の構成例を示す図である。 蓄熱装置の構成例を示す図で、(a)は、分解斜視図、(b)は、(a)のA−A矢視断面図である。 発核装置の構成例を示す概略側面図である。 化学蓄熱材を備えた蓄熱装置の構成例を示す図である。 暖機システムの運転モードのタイムチャートを示すグラフである。 暖機システムの制御手順を示すメインフローである。 運転モード切替手順を説明するためのフローチャートである。 モード0の手順を説明するためのフローチャートである。 モード1の手順を説明するためのフローチャートである。 モード2の手順を説明するためのフローチャートである。 モード3の手順を説明するためのフローチャートである。 電動水ポンプの回転制御の手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 暖機システム
10 蓄熱装置
15 第一室
16 第二室
17 第三室
20 蓄熱材(蓄熱要素)
21 ゼオライト(化学蓄熱材)
25 発核装置(解除手段)
30 エンジン(内燃機関)
31 冷却水循環路(冷却水流路)
32 冷却水ポンプ
33 切替バルブ
34 電動水ポンプ(ヒータコア用電動ポンプ)
35 ラジエター用循環路
37 電子制御サーモスタット弁
38 水温センサ(冷却水温検出手段)
40 自動変速機
41 作動油循環路(作動油流路)
42 作動油ポンプ(電動ポンプ)
43 油温センサ(作動油温検出手段)
44 車内暖房装置
45 ヒータコア
46 送風ファン
47 ラジエター
50 電子制御ユニット(ECU)
51 暖房スイッチ
52 受信装置
53 エンジンスタートキー(遠隔操作手段)
53a ウォームアップスイッチ
54 外気温センサ(外気温検出手段)
55 デフロスタスイッチ
56 イグニッションスイッチ(IGスイッチ)
58 エンジン温度センサ(内燃機関温度検出手段)
59 変速機温度センサ(変速機温度検出手段)

Claims (3)

  1. 過冷却状態で蓄熱が可能な潜熱蓄熱材からなる蓄熱要素と、該蓄熱要素の過冷却状態を解除する解除手段とを有する蓄熱装置と、
    前記蓄熱装置により暖機される暖機対象機関と、
    前記蓄熱装置と前記暖機対象機関との間で熱伝達媒体を流通させる媒体流路と、
    該媒体流路に配設した電動ポンプと、
    遠隔操作手段による車外からの遠隔操作が可能であり、該遠隔操作手段の操作に応じて前記暖機対象機関に対する暖機動作を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記解除手段は、内燃機関を始動させずに前記蓄熱要素の過冷却状態の解除動作を行うことが可能であり、
    前記遠隔操作手段による操作に応じて、内燃機関の始動前に、前記解除手段で前記蓄熱要素の過冷却状態を解除し、該蓄熱要素と熱交換した前記熱伝達媒体を前記電動ポンプで前記暖機対象機関に供給し、該暖機対象機関を暖機することを特徴とする車両用暖機システム。
  2. 前記暖機対象機関の暖機を行う際、暖機完了前は暖機完了後よりも前記暖機対象機関に供給する前記熱伝達媒体の流量が多くなるように、前記電動ポンプを動作させることを特徴とする請求項1に記載の車両用暖機システム。
  3. 内燃機関の冷却水が流通するヒータコアと、該ヒータコアに送風する送風ファンとを有してなる車内暖房装置を備え、
    前記暖機対象機関の暖機を行う際、前記蓄熱要素と熱交換した冷却水を前記ヒータコアに供給するとともに、前記送風ファンを作動させることで、前記ヒータコアで加熱された送風で車内の暖房を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用暖機システム。
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