JP2009264157A - 車両用暖機システム - Google Patents

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Tatsuyuki Ohashi
達之 大橋
Tomohide Kudo
知英 工藤
Fumio Yatabe
文夫 谷田部
Shinya Fukushima
慎哉 福島
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Abstract

【課題】蓄熱材や作動油の変質を防止してその性能を維持でき、車両で発生する熱を有効に利用することが可能な車両用暖機システムの提供。
【解決手段】蓄熱装置10と、エンジン30の冷却水を蓄熱装置10へ流通させる冷却水循環路31と、変速機40の作動油を蓄熱装置10へ流通させる作動油循環路41と、を備え、蓄熱装置10において蓄熱材20と冷却水と作動油との間の熱移動で蓄熱材20の蓄熱及び放熱が行われる車両用暖機システム1であって、冷却水温度センサ38と、冷却水流路31への冷却水の流通の有無を切り替える切替バルブ33と、切替バルブ33を制御するECU50と、を備え、ECU50は、蓄熱材20が蓄熱完了状態であると判断した後に、冷却水温度が所定温度以上、かつ作動油温度が所定温度以下になった場合、冷却水循環路31への冷却水の流通を停止するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関や自動変速機などの早期暖機あるいは車内の即効暖房を行うことができる蓄熱装置を備えた車両用暖機システムに関する。
従来、例えば特許文献1、2に示すように、蓄熱により内燃機関(エンジン)や自動変速機の暖機を行う蓄熱装置を備えた車両用暖機システムがある。特許文献1に記載の蓄熱装置(蓄熱タンク)は、エンジンの冷却水を蓄熱媒体として用い、該蓄熱媒体を断熱性の高い容器に収容したものである。また、特許文献2に記載の蓄熱装置は、自動変速機の作動油が流通する流路を、セラミックや酸化マグネシウムなどの高熱容量材からなる蓄熱材層で被覆した構造である。また、これ以外にも、エンジンの冷却水と熱交換を行う蓄熱材(蓄熱要素)を備えた蓄熱装置がある。これらの蓄熱装置を備えた暖機システムによれば、車両の運転時に冷却水や作動油の熱を蓄熱材に蓄熱しておき、次回の車両始動時にこの蓄熱を利用して、エンジンや自動変速機の早期暖機、あるいは車内の即効暖房などを効果的に行うことが可能となる。
特開平10−71837号公報 特開2002−39335号公報
ところで、上記のような車両用暖機システムに用いられる蓄熱材には、所定温度以上の高温になると変質し、蓄熱作用や放熱作用が衰えてしまうものがある。しかしながら、車両用暖機システムでは、エンジンの発熱で冷却水の温度が所定温度以上に上昇する場合があり、そのような状態で冷却水の熱を蓄熱材に伝達すると、蓄熱材が高温になって変質する可能性がある。このように、蓄熱材が変質して本来の性能を発揮できなくなると、蓄熱装置を備えていても、車両で発生する熱を有効に利用できなってしまう。また一方で、変速機の作動油も所定温度以上の高温状態が継続すると劣化が進むという性質がある。そのため、変速機の作動油が所定温度以上の高温の状態になることも極力防止する必要がある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、蓄熱材や作動油の変質を効果的に防止してそれらの性能を維持でき、車両で発生する熱を有効に利用することが可能な車両用暖機システムを提供することにある。
上記課題を解決するため本発明にかかる車両用暖機システムは、蓄熱要素(20)を有する蓄熱装置(10)と、内燃機関(30)の冷却水を蓄熱装置(10)へ流通させる冷却水流路(31)と、変速機(40)の作動油を蓄熱装置(10)へ流通させる作動油流路(41)と、を備え、蓄熱装置(10)において、冷却水と作動油と蓄熱要素(20)との間の熱移動により蓄熱要素(20)の蓄熱及び放熱が行われる車両用暖機システムであって、冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段(38)と、冷却水流路(31)への冷却水の流通の有無を切り替える切替手段(33)と、切替手段(33)を制御する制御手段(50)と、を備え、制御手段(50)は、蓄熱要素(20)の蓄熱状態を判定し、蓄熱が完了していると判断した後に、冷却水温度(TW)が所定温度(♯TW3L)以上、かつ作動油温度(TATF)が所定温度(♯TATF1H)以下になった場合、冷却水流路(31)への冷却水の流通を停止することを特徴とする。なお、ここでの括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる車両用暖機システムによれば、冷却水温度が所定温度以上になった場合、冷却水流路への冷却水の流通を停止するので、高温になった冷却水により蓄熱要素が加熱されることを防止できる。したがって、蓄熱要素の温度が上昇して変質することを防止できる。これにより、蓄熱要素の本来の性能を維持できるので、車両で発生する熱を有効に利用することが可能となる。また、本発明にかかる車両用暖機システムでは、作動油温度が所定温度以下になった場合に冷却水流路への冷却水の流通を停止するようにしている。すなわち、作動油温度が所定温度以上の高温であれば、冷却水流路に冷却水を流通させる。これにより、変速機の作動油が所定温度以上の高温になっている場合は、蓄熱装置に流通させた冷却水で作動油を冷却することができる。したがって、作動油温度が上昇した状態が継続することを防止できるので、作動油の劣化が進むことを回避できる。
また、本発明の車両用暖機システムでは、上記のように冷却水温度(TW)あるいは作動油温度(TATF)に基づいて冷却水流路(31)への冷却水の流通の停止を判断する以外にも、蓄熱要素(20)の温度を検出する蓄熱要素温度検出手段(39)を備え、蓄熱要素(20)の温度が所定温度以上となった場合、冷却水流路(31)への冷却水の流通を停止するようにしてもよい。
また、本発明の車両用暖機システムでは、蓄熱装置(10)が備える蓄熱要素(20)は、過冷却状態で蓄熱が可能な潜熱蓄熱材(20)からなるものが望ましい。これによれば、液状の蓄熱材が凝固点以下になっても固化せず、蓄熱を保持したまま過冷却状態をとり得る。したがって、外気温が低下しても蓄熱を保持でき、かつ、長期間放置しても蓄熱を安定的に保持できるので、蓄熱材容器の断熱構造を簡素化できる。また、解除手段による過冷却状態の解除により、所望のタイミングで蓄熱材を発熱させることができるので、対象機関の早期暖機や車内の即効暖房をより効果的に行えるようになる。また、蓄熱装置(10)が備える蓄熱要素(20)は、化学変化による熱の吸収・放出が可能な化学蓄熱材(21)からなるものでもよい。
本発明にかかる車両用暖機システムによれば、蓄熱要素や作動油の変質を防止して本来の性能を維持でき、車両で発生する熱を有効に利用することが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態にかかる蓄熱装置を備えた車両用暖機システムの構成例を示す概略図である。車両用暖機システム1は、蓄熱材20を有してなる蓄熱装置10と、エンジン30の冷却水(LLC)を蓄熱装置10および車内暖房装置44のヒータコア45へ循環させる冷却水循環路31と、自動変速機(AT)40の作動油(ATF)を蓄熱装置10へ循環させる作動油循環路41とを備えている。冷却水循環路31は、エンジン30に形成された水ジャケット(図示せず)から導出され、蓄熱装置10に連通し、蓄熱装置10の下流側でヒータコア45を通り、エンジン30の水ジャケットに再度導入されている。エンジン30に導入される直前位置には、冷却水ポンプ32が介装されている。冷却水ポンプ32は、エンジン30のクランク軸(図示せず)の回転に連動して駆動するようになっている。また、作動油循環路41には、作動油を流通させる作動油ポンプ(電動ポンプ)42と、作動油の温度を検出する油温センサ43が設置されている。蓄熱装置10は、詳細な構成は後述するが、冷却水循環路31に連通する第一室15と、蓄熱材20を配設した第二室16と、作動油循環路41に連通する第三室17とを備えている。なお、蓄熱装置10には、蓄熱材20の温度を検出する蓄熱材温度センサ39が設置されている。
ヒータコア45は、詳細な図示は省略するが、車内に臨む空気導入ダクト内に設置されている。空気導入ダクト内には、ヒータコア45に風を送るための送風ファン46が組み込まれている。送風ファン46は、電子制御ユニット(以下、ECUという。)50によって作動を制御されるようになっている。ヒータコア45の送風下流側には、車内に連通する送風ダクトが設けられている。
また、車内のコントロールパネル(図示せず)には、車内暖房用の暖房スイッチ51、及びデフロスタ吹出口から温風を吹き出すためのデフロスタスイッチ55が設けられている。暖房スイッチ51およびデフロスタスイッチ55のオン/オフ信号は、ECU50に出力されるようになっている。したがって、送風ファン46は、暖房スイッチ51やデフロスタスイッチ55のオン信号に応じて作動し、空気導入ダクトを介して吸い込んだ車内の空気を、ヒータコア45を通して送風ダクトから再び車内に吹き込むようになっている。また、暖機システム1は、外気温を検出する外気温センサ54を備えている。外気温センサ54の検出信号は、ECU50に出力されるようになっている。また、イグニッションスイッチ(以下、IGスイッチという。)56の操作信号は、ECU50に送られるようになっている。
冷却水循環路31における蓄熱装置10とヒータコア45の間には、冷却水循環路31の開閉を切り替える切替バルブ(開閉弁)33が設置されている。切替バルブ33は、ECU50からの信号で開閉が制御されるようになっている。以下では、切替バルブ33がオフであるというときは、切替バルブ33が開かれて、蓄熱装置10及びヒータコア45に冷却水が流通する状態を示し、切替バルブ33がオンであるというときは、切替バルブ33が閉じられて、蓄熱装置10及びヒータコア45に冷却水が流通しない状態を示す。
また、エンジン30の冷却水をラジエター47へ循環させるラジエター用循環路35が設けられている。ラジエター用循環路35は、エンジン30の水ジャケットから出て、冷却水循環路31における冷却水ポンプ32の上流側に合流している。ラジエター用循環路35には、ラジエター47に連通する主流路35aとラジエター47をバイパスするバイパス流路35bが設けられている。ラジエター47の下流側におけるバイパス流路35bの合流部には、電子制御サーモスタット弁(三方弁)37が介装されている。電子制御サーモスタット弁37は、ECU50からの信号で開閉方向が制御されるようになっている。また、ラジエター用循環路35には、冷却水の水温を検出する水温センサ38が組み込まれている。水温センサ38の検出信号は、ECU50に出力されるようになっている。
図2は、電子制御サーモスタット弁37の構成例を示す図である。以下では、電子制御サーモスタット弁37がオフであるというときは、同図(a)に示す状態、すなわち、主流路35aを開いてバイパス流路35bを閉じた状態を指し、電子制御サーモスタット弁37がオンであるというときは、同図(b)に示す状態、すなわち、主流路35aを閉じてバイパス流路35bを開いた状態を指すものとする。
ECU50は、水温センサ38で検出した冷却水温が所定温度(例えば100℃)未満の場合、電子制御サーモスタット弁37をオンにすることで、冷却水がラジエター47へ流れないように制御する。一方、冷却水温が所定温度(例えば110℃)以上になった場合、電子制御サーモスタット弁37をオフにすることで、冷却水をラジエター47へ導くように制御する。
ECU50には、無線により外部機器と交信が可能な受信装置52が接続されている。これにより、ECU50は、エンジンスタートキー53に設けたウォームアップスイッチ53aのオン/オフ信号を遠隔受信できるようになっている。したがって、乗員が車外でエンジンスタートキー53のウォームアップスイッチ53aを操作した場合、ECU50でその信号が受信され、ECU50は暖機システム1にウォームアップ指令を発することができる。
図3は、蓄熱装置10の詳細構成を示す図で、(a)は、分解斜視図、(b)は、(a)のA−A矢視断面図である。蓄熱装置10は、長手状の筒状体からなる筐体11と、筐体11の内部に設置された該筐体11よりも若干小径の筒状体からなる中間部材12と、中間部材12の内部に設置された仕切部材13とを備えた三重構造になっている。仕切部材13は複数のフィン13aを有している。フィン13aは、筐体11の長手方向に沿って延びる板状で、多数が横方向(短手方向)に所定間隔で配列されている。フィン13aの内部には、同図(b)に示すように、仕切部材13の外側に通じる隙間13bが設けられている。筐体11と中間部材12の間は、エンジン30の冷却水が導入される第一室15になっており、フィン13aの隙間13bを含む中間部材12と仕切部材13の間は、自動変速機40の作動油が導入される第三室17になっており、仕切部材13の内側は、蓄熱材20が密封状態で充填される第二室16になっている。
筐体11の上下端の開口には、蓋部材14a,14bが取り付けられている。下側の蓋部材14aには、第三室17に作動油を導入する作動油入口17aが設けられており、上側の蓋部材14bには、作動油を導出する作動油出口17bが設けられている。また、筐体11の上端近傍と下端近傍の側面には、それぞれ第一室15に冷却水を導入する冷却水入口15aと、冷却水を導出する冷却水出口15bとが設けられている。
この蓄熱装置10では、第二室16と第三室17とが隣接して配置され、かつ、第三室17と第一室15とが隣接して配置されている。したがって、第二室16の蓄熱材20と第三室17の作動油との間で直接的に熱交換を行え、かつ、第三室17の作動油と第一室15の冷却水との間で直接的に熱交換を行える。なお、第一室15の作動油と第二室16の蓄熱材20との間でも、第三室17の作動油を介して間接的に熱交換が行える。
図4は、蓄熱装置10の他の構成例を示す概念図である。同図に示す蓄熱装置10は、第一室15と第二室16とが隣接して配置され、かつ、第二室16と第三室17とが隣接して配置されている。蓄熱装置10は、このような構成とすることも可能であり、これによれば、冷却水と蓄熱材20の間で直接的に熱交換を行え、かつ、作動油と蓄熱材20の間で直接的に熱交換を行える。したがって、蓄熱材20の蓄熱により、作動油と冷却水の両方を直接的に加熱することが可能となる。なお、この場合も、第一室15の冷却水と第三室17の作動油との間では、第三室17の蓄熱材20を介して間接的に熱交換を行うことができる。
筐体11は、冷却水に対する防錆性などの耐久性があり、且つ断熱性の良好な材料、例えば、銅、アルミニウム、ステンレスなどの金属材料で構成されている。この筐体11は、図示は省略するが、断熱性を高めるため、内部に真空の断熱層を形成してもよい。また、中間部材12および仕切部材13は、冷却水、作動油、蓄熱材20に対する耐久性があり、且つ比較的熱伝導性の高い材料、例えば、ステンレスなどの金属材料で構成するとよい。
蓄熱材20は、過冷却状態で蓄熱が可能な潜熱蓄熱材であり、凝固点以下になっても液状のままで固化しない性質を有している。このような蓄熱材20として、例えば、酢酸ナトリウム水和物からなる蓄熱材が挙げられる。酢酸ナトリウム水和物は、後述する解除手段による過冷却状態の解除によって、平衡状態に戻って固化する際に発熱し、温度の低い他の媒体を加熱することができる。
そして、第二室16の蓄熱材20中には、蓄熱材20の過冷却状態を解除する解除手段(以下、発核装置という。)25が設置されている。図5は、発核装置25を示す概略側面図である。発核装置25は、蓄熱材20中に設置された円形平板状の金属バネ部材26と、金属バネ部材26に打撃を与えるソレノイド27とを備えている。ソレノイド27は、ECU50の指令に応じて動作する。金属バネ部材26は、同図(a)に示す状態において、ソレノイド27による打撃で中央部26aが押圧されると、同図(b)に示すように、該中央部26aが反転するようになっている。これにより、蓄熱材20中に核が生成(発核)され、蓄熱材20の過冷却状態が解除されて固化が始まる。なお、解除手段としては、蓄熱材20中に核を生成可能な手段であれば、何れの手段でもよく、上記以外にも、例えば、蓄熱材20中で金属摩擦あるいは電圧印加などを施す手段であってもよい。
ここでは、過冷却状態で蓄熱が可能な潜熱蓄熱材の代表例として酢酸ナトリウム水和物を挙げたが、他にも、水和塩化合物(化学式としてMx・nH2O(n:整数)で表わされるもの)を挙げることができ、Na2SO4・10H2O,CaCl2・6H2Oを例示することができる。
また、蓄熱材は、化学反応を利用して熱の吸収・放出を行うことができる化学蓄熱材からなるものであってもよい。このような化学蓄熱材として、例えば、ゼオライトからなる蓄熱材がある。図6は、ゼオライトからなる蓄熱材21を備えた蓄熱装置10の構成例を示す図である。この場合、蓄熱装置10は、ゼオライトからなる蓄熱材21に反応媒体である水22を供給して化学反応を生じさせる反応媒体供給部23を備えて構成される。この蓄熱装置10では、エンジン30の運転時に、冷却水や作動油との熱交換でゼオライト21を加熱して脱水させ、これにより、蓄熱材21に蓄熱する。一方、エンジン30の始動時には、反応媒体供給部23から蓄熱材21に水22を供給して吸着させることで、蓄熱材21に吸着熱を発生させて冷却水や作動油を加熱する。化学蓄熱材としては、ゼオライトの他にも、例えば、シリカゲル・活性炭・生石灰などがあり、化学反応を生じさせる反応媒体としては、水の他にも、エタノール・メタノール・エチレングリコール系不凍液・塩化カルシウム系不凍液などがある。また、化学蓄熱材の例としては、他にも水素吸蔵合金を用いた蓄熱材などが挙げられる。
図7は、暖機システム1における運転モードのタイムチャートを示すグラフである。同図に示すように、暖機システム1の運転モードは、モード0からモード3までの4段階に切り替わる。モード0は、エンジン30が始動する前のモードである。この間にウォームアップ信号が入力されると、ECU50は発核装置25を作動させて、蓄熱材20の過冷却状態を解除する。これにより、蓄熱材20が発熱し、蓄熱装置10の自己暖機が行われる。モード1は、IGスイッチ56がオンされてエンジン30が始動してから、冷却水温度が所定温度(♯TW1L)に達するまでのモードであり、この間、蓄熱材20の発熱が冷却水循環路31を循環する冷却水及び作動油循環路41を循環する作動油に供給されることで、蓄熱装置10によるエンジン30及び自動変速機40の暖機が行われる。モード2は、冷却水温度が前記の所定温度(♯TW1L)に達した後、蓄熱材20への蓄熱が行われるモードである。この間、エンジン30の冷却水あるいは自動変速機40の作動油から蓄熱材20へ熱が供給される。また、エンジン30の冷却水は、電子制御サーモスタット弁37の開閉制御によって、所定の温度範囲を維持するように制御(DUTY制御)され、自動変速機40の作動油は、エンジン30の冷却水によって加熱される。モード2は、油温センサ43で検出された作動油温度TATFが所定温度(♯TATF1L)に達したことで蓄熱材20への蓄熱が完了したと判断された時点で終了する。♯TATF1Lは、一例として100℃である。モード3は、蓄熱材20への蓄熱が完了したと判断された後のモードであり、この間、エンジン30の冷却水は、モード2と同様、電子制御サーモスタット弁37の開閉制御によって所定の温度範囲を維持するように制御される。なお、図7のタイムチャートに示す冷却水温TWの変化は、作動油温度TATFが後述する所定温度(♯TATF1H)より低い場合の温度変化を示しており、作動油温度TATFがこの所定温度(♯TATF1H)以上である場合は、後述するように、モード3において冷却水で作動油を冷却するので、その場合の冷却水温TWの変化は、図7に示すものとは異なる温度変化となる。
図8は、暖機システム1の制御手順を示すメインフローである。この制御手順では、まず、後述するモード切替のサブルーチンを実行する(ステップST1)。その結果に基づき、モード0であるか否かを判定する(ステップST2)。モード0であれば(Y)、モード0のサブルーチンを実行し(ステップST3)、モード0でなければ(N)、モード1か否かを判定する(ステップST4)。その結果、モード1であれば(Y)、モード1のサブルーチンを実行し(ステップST5)、モード1でなければ(N)、モード2か否かを判定する(ステップST6)。その結果、モード2であれば(Y)、モード2のサブルーチンを実行し(ステップST7)、モード2でなければ(N)、モード3のサブルーチンを実行する(ステップST8)。
図9は、モード切替手順を説明するためのフローチャートである。モード切替では、まず、IGスイッチ56がオンであるか否かを判定する(ステップST10)。その結果、IGスイッチ56がオンでなければ(N)、モード0をセットする(ステップST11)。IGスイッチ56がオンであれば(Y)、モード2以上か否かを判定し(ステップST12)、モード2以上でなければ(N)、冷却水温TWが♯TW1Lより低いか否かを判定し(ステップST13)、冷却水温TWが♯TW1Lより低ければ(Y)、モード1をセットする(ステップST14)。♯TW1Lの具体例は、100℃である。また、先のステップST12でモード2以上である場合(Y)は、続けてモード2か否かを判定し(ステップST15)、モード2である場合(Y)、あるいは先のステップST13で冷却水温TWが♯TW1L以上である場合(N)は、作動油温TATFが♯TATF1Lより低いか否かを判定する(ステップST16)。♯TATF1Lの具体例は、100℃である。その結果、作動油温TATFが♯TATF1Lより低ければ(Y)、モード2をセットし(ステップST17)、作動油温TATFが♯TATF1L以上であれば(N)、モード3をセットする(ステップST18)。また、先のステップST15でモード2でない場合(N)は、モード3をセットする(ステップST18)。
図10は、モード0の手順を説明するためのフローチャートである。モード0では、まず、ウォームアップ信号の入力の有無を判定する(ステップST0−1)。この結果、ウォームアップ信号の入力が無い場合(N)は、発核装置25をオフする(ステップST0−2)。一方、ウォームアップ信号の入力が有る場合(Y)は、冷却水温TWが♯TW3より低いか否かを判定する(ステップST0−3)。♯TW3の具体例は、60℃である。その結果、冷却水温TWが♯TW3以上であれば(N)、発核装置25をオフする(ステップST0−2)。つまり、始動時に冷却水温が十分に高い場合は、蓄熱装置10によるエンジン30や自動変速機40の暖機は不要であると判断して、蓄熱材20を発核させず、蓄熱装置10の自己暖機は行わない。一方、冷却水温TWが♯TW3より低ければ(Y)、発核装置25がオンであるか否かを判定する(ステップST0−4)。その結果、発核装置25がオフであれば(N)、発核装置25をオンする(ステップST0−5)。発核装置25がオンであれば(Y)、発核装置25がオンしてから所定時間以内か否かを判定する(ステップST0−6)。その結果、所定時間以内でなければ(N)、すなわち発核装置25がオンしてから所定時間以上が経過していれば、発核装置25をオフする(ステップST0−2)。また、このモード0では、切替バルブ33はオフにしておき(ステップST0−7)、電子制御サーモスタット弁37はオフにしておく(ステップST0−8)。その後、モード0の手順を終了してメインフローに戻る。
図11は、モード1の手順を説明するためのフローチャートである。モード1では、まず、冷却水温TWが♯TW3より低いか否かを判定する(ステップST1−1)。その結果、冷却水温TWが♯TW3以上であれば(N)、発核装置25をオフする(ステップST1−2)。つまり、始動時に冷却水温が十分に高い場合は、蓄熱装置10によるエンジン30や自動変速機40の暖機は不要であると判断し、蓄熱材20を発核させず、蓄熱材20による冷却水や作動油の加熱を行わない。一方、冷却水温TWが♯TW3より低ければ(Y)、発核装置25がオンであるか否かを判定する(ステップST1−3)。その結果、発核装置25がオンで無ければ(N)、発核装置25をオンする(ステップST1−4)。発核装置25がオンであれば(Y)、発核装置25がオンしてから所定時間以内か否かを判定する(ステップST1−5)。その結果、所定時間以内でなければ(N)、すなわち発核装置25がオンしてから所定時間以上が経過していれば、発核装置25をオフする(ステップST1−2)。続けて、外気温が所定温度以上であり、かつデフロスタスイッチ55がオフであるか否かを判定する(ステップST1−6)。その結果、外気温が所定温度以下、またはデフロスタスイッチ55がオンである場合(N)は、切替バルブ33をオフすることで(ステップST1−7)、蓄熱装置10から出た冷却水をヒータコア45に流通させる。つまりこの場合は、蓄熱装置10による自動変速機40の暖機を行いながら、蓄熱装置10による車内暖房も行う。一方、外気温が所定温度以上であり、かつデフロスタスイッチ55がオフである場合(Y)は、切替バルブ33をオンすることで(ステップST1−8)、蓄熱装置10から出た冷却水をヒータコア45には流通させない。つまりこの場合は、蓄熱装置10による自動変速機40の暖機を優先的に行い、車内暖房は行わない。また、モード1では、電子制御サーモスタット弁37をオンしておき(ステップST1−9)、ラジエター47には冷却水を流通させず、冷却水が早期に温まるようにする。その後、モード1の手順を終了してメインフローに戻る。
図12は、モード2の手順を説明するためのフローチャートである。モード2では、発核装置25をオフする(ステップST2−1)。さらに、切替バルブ33をオフすることで(ステップST2−2)、蓄熱装置10からの冷却水をヒータコア45に流通させる。そして、電子制御サーモスタット弁37がオンであるか否かを判定する(ステップST2−3)。その結果、オンであれば(Y)、冷却水温TWが♯TW1Hより低いか否かを判定する(ステップST2−4)。♯TW1Hの具体例は、105℃である。その結果、冷却水温TWが♯TW1H以上である場合(N)は、電子制御サーモスタット弁37をオフすることで(ステップST2−6)、ラジエターに冷却水を流通させる。一方、冷却水温TWが♯TW1Hより低い場合(Y)は、電子制御サーモスタット弁37をオンのままとし(ステップST2−7)、ラジエター47に冷却水を流通させない。また、先のステップST2−3で電子制御サーモスタット弁37がオフである場合(N)は、冷却水温TWが♯TW1Lより高いか否かを判定する(ステップST2−5)。その結果、冷却水温TWが♯TW1Lより高ければ(Y)、電子制御サーモスタット弁37をオフのままとし(ステップST2−6)、冷却水温TWが♯TW1L以下であれば(N)、電子制御サーモスタット弁37をオンする(ステップST2−7)。その後、モード2の手順を終了してメインフローに戻る。つまり、モード2では、冷却水温TWが♯TW1H以上に上昇した場合は、ラジエター47による冷却を行い、冷却水温TWが♯TW1L以下に低下した場合は、ラジエター47による冷却を停止する。これにより、図7に示すように、冷却水温TWが常に♯TW1Lと♯TW1Hの間の範囲内に収まるように制御する。
図13は、モード3の手順を説明するためのフローチャートである。モード3では、まず、発核装置25はオフである(ステップST3−1)。そして、作動油温TATFが♯TATF1Hよりも低いか否かを判定する(ステップST3−2)。♯TATF1Hの具体例は、103℃である。その結果、作動油温TATFが♯TATF1Hよりも低ければ(Y)、切替バルブ33がオフであるか否かを判定する(ステップST3−3)。切替バルブ33がオフであれば(Y)、冷却水温TWが♯TW3Hより低いか否かを判定する(ステップST3−4)。♯TW3Hの具体例は、103℃である。冷却水温TWが♯TW3H以上であれば(N)、切替バルブ33をオンし(ステップST3−5)、蓄熱装置10への冷却水の流通を停止する。一方、冷却水温TWが♯TW3Hより低ければ(Y)、切替バルブ33をオフし(ステップST3−6)、蓄熱装置10に冷却水を流通させる。また、先のステップST3−3で切替バルブ33がオンである場合(N)は、冷却水温TWが♯TW3Lより高いか否かを判定する(ステップST3−7)。♯TW3Hの具体例は、101℃である。冷却水温TWが♯TW3Lより高ければ(Y)、切替バルブ33をオンし(ステップST3−5)、蓄熱装置10への冷却水の流通を停止する。一方、冷却水温TWが♯TW3L以下であれば(N)、切替バルブ33をオフし(ステップST3−6)、蓄熱装置10に冷却水を流通させる。このように、冷却水温TWが所定温度以上の場合は、蓄熱装置10への冷却水の流通を停止し、冷却水温TWが所定温度以下の場合は、蓄熱装置10へ冷却水を流通させるようにする。これにより、蓄熱材20が高温の冷却水で加熱されて変質することを防止できる。
その後、電子制御サーモスタット弁37がオンであるか否かを判定する(ステップST3−8)。オンであれば(Y)、冷却水温TWが♯TW1Hより低いか否かを判定する(ステップST3−9)。♯TW1Hの具体例は、105℃である。冷却水温TWが♯TW1H以上であれば(N)、電子制御サーモスタット弁37をオフし(ステップST3−10)、冷却水温TWが♯TW1Lより低ければ(Y)、電子制御サーモスタット弁37をオンする(ステップST3−11)。一方、先のステップST3−8で電子制御サーモスタット弁37がオンでない場合(N)は、冷却水温TWが♯TW1Lより高いか否かを判定する(ステップST3−12)。その結果、冷却水温TWが♯TW1Lより高ければ(Y)、電子制御サーモスタット弁37をオフし(ステップST3−10)、冷却水温TWが♯TW1L以下であれば(N)、電子制御サーモスタット弁37をオンする(ステップST3−11)。つまり、自動変速機40の作動油温が狙い範囲(TATF<♯TATF1H:103℃)にある場合は、冷却水温をそれ以上低くする必要がないため、該冷却水温を燃費優先のいわゆる燃費狙い値(♯TW1L:100℃<TW<♯TW1H:105℃)になるように制御する。
一方、先のステップST3−2で作動油温TATFが♯TATF1H以上であれば(Y)、切替バルブ33をオフすることで(ステップST3−13)、冷却水を蓄熱装置10に流通させる。すなわち、作動油温TATFが所定温度(♯TATF1H)以上の高温になっている場合には、蓄熱装置10で冷却水と作動油との熱交換を行い、作動油を冷却する。その後、電子制御サーモスタット弁37がオンであるか否かを判定する(ステップST3−14)。オンであれば(Y)、冷却水温TWが♯TW2Hより低いか否かを判定する(ステップST3−15)。♯TW2Hの具体例は、85℃である。冷却水温TWが♯TW2H以上であれば(N)、電子制御サーモスタット弁37をオフし(ステップST3−16)、冷却水温TWが♯TW2Hより低ければ(Y)、電子制御サーモスタット弁37をオンする(ステップST3−11)。一方、先のステップST3−14で電子制御サーモスタット弁37がオンでない場合(N)は、冷却水温TWが♯TW2Lより高いか否かを判定する(ステップST3−17)。♯TW2Lの具体例は、80℃である。その結果、冷却水温TWが♯TW2Lより高ければ(Y)、電子制御サーモスタット弁37をオフし(ステップST3−16)、冷却水温TWが♯TW2L以下であれば(N)、電子制御サーモスタット弁37をオンする(ステップST3−11)。つまり、自動変速機40の作動油温が狙い範囲(TATF<♯TATF1H:103℃)と比べて高すぎる場合は、冷却水を蓄熱装置10に流通させて、冷却水により作動油を冷却する。このため、冷却水温を低く抑える必要があるため、該冷却水温を作動油の冷却を優先する温度(♯TW2L:80℃<TW<♯TW2H:85℃)となるように制御する。
このように、蓄熱材20が蓄熱完了状態であると判断した後のモード3では、冷却水温度TWが所定温度(ここでは101℃)以上になった場合、切替バルブ33オンにして、冷却水循環路31への冷却水の流通を停止するようになっている。したがって、蓄熱完了後に冷却水が高温になった場合に、該冷却水が蓄熱装置10へ流通することを防止できるので、蓄熱材20が高温の冷却水で加熱されて変質することを防止できる。また、モード3では、作動油温TATFが所定温度(ここでは103℃)以上である場合には、冷却水温度に関わらず切替バルブ33をオフにして、冷却水循環路31へ冷却水を流通させるようにしている。したがって、作動油温TATFが高温になっている場合は、蓄熱装置10に流通させた冷却水で作動油を冷却することができる。これにより、作動油温TATFが高温になった状態が継続することを防止できるので、作動油の劣化が進むことを回避できる。
なお、モード3のステップST3−4及びステップST3−7では、冷却水温TWに基づいて冷却水循環路31への冷却水の流通の可否を判断するようになっているが、この冷却水温TWに基づく判断以外にも、蓄熱材温度センサ39で検出した蓄熱材20の温度が所定温度より高いか否かに基づいて冷却水循環路31への冷却水の流通の可否を判断することも可能である。すなわち、蓄熱材温度センサ39で検出した蓄熱材20の温度を監視し、蓄熱材20の温度が所定温度より高くなった場合には、切替バルブ33をオンにして、冷却水循環路31への冷却水の流通を停止する。
なお、本実施形態では、蓄熱材20の蓄熱完了の判断は、作動油温TATFが所定温度以上になったことに基づいて行っているが、蓄熱材20の蓄熱完了の判断は、これ以外の方法で行ってもよく、例えば、冷却水温TWが所定温度(ここでは♯TW1L)に到達してからの経過時間や、蓄熱材温度センサ39で検出した蓄熱材20の温度などに基づいて判断することも可能である。また、蓄熱及び放熱の際に相変化を伴う潜熱蓄熱材を用いている場合は、蓄熱材20への蓄熱の際の固相から液相への相変化に伴う体積変化を検出することで、蓄熱完了を判断することも可能である。
また、本実施形態の蓄熱装置10が備える蓄熱材20は、過冷却状態で蓄熱が可能な潜熱蓄熱材なので、外気温が低下しても蓄熱を保持でき、かつ、長期間放置しても蓄熱を安定的に保持できる。したがって、蓄熱材20の容器(筐体11、中間部材12、仕切部材13)の断熱構造を簡素化でき、蓄熱装置10の構成の簡素化、小型化、軽量化を図ることができる。また、発核装置25による過冷却状態の解除(発核)により、所望のタイミングで蓄熱材20を発熱させることができるので、エンジン30や自動変速機40の早期暖機、あるいは車内の即効暖房をより効率的に行えるようになる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
本発明の一実施形態にかかる車両用暖機システムの構成例を示す概略図である。 電子制御サーモスタット弁の構成例を示す図である。 蓄熱装置の構成例を示す図で、(a)は、分解斜視図、(b)は、(a)のA−A矢視断面図である。 蓄熱装置の他の構成例を示す概略図である。 発核装置の構成例を示す図である。 化学蓄熱材を備えた蓄熱装置の構成例を示す図である。 暖機システムの運転モードのタイムチャートを示すグラフである。 暖機システムの制御手順を示すメインフローである。 運転モード切替手順を説明するためのフローチャートである。 モード0の手順を説明するためのフローチャートである。 モード1の手順を説明するためのフローチャートである。 モード2の手順を説明するためのフローチャートである。 モード3の手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 車両用暖機システム
10 蓄熱装置
11 筐体
12 中間部材
13 仕切部材
15 第一室
16 第二室
17 第三室
20 蓄熱材(蓄熱要素)
21 蓄熱材(化学蓄熱材)
25 発核装置(解除手段)
30 エンジン(内燃機関)
31 冷却水循環路(冷却水流路)
32 冷却水ポンプ
33 切替バルブ(切替手段)
35 ラジエター用循環路
37 電子制御サーモスタット弁
38 水温センサ(冷却水温度検出手段)
39 蓄熱材温度センサ(蓄熱要素温度検出手段)
40 自動変速機
41 作動油循環路
42 作動油ポンプ
44 車内暖房装置
45 ヒータコア
46 送風ファン
47 ラジエター
50 電子制御ユニット(ECU)
51 暖房用スイッチ
55 デフロスタスイッチ
56 イグニッションスイッチ(IGスイッチ)

Claims (5)

  1. 蓄熱要素を有する蓄熱装置と、
    内燃機関の冷却水を前記蓄熱装置へ流通させる冷却水流路と、
    変速機の作動油を前記蓄熱装置へ流通させる作動油流路と、を備え、
    前記蓄熱装置において、前記冷却水と前記作動油と前記蓄熱要素との間の熱移動により前記蓄熱要素の蓄熱及び放熱が行われる車両用暖機システムであって、
    前記冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、前記作動油の温度を検出する作動油温度検出手段と、
    前記冷却水流路への前記冷却水の流通の有無を切り替える切替手段と、
    前記切替手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記蓄熱要素の蓄熱状態を判定し、蓄熱が完了していると判断した後に、前記冷却水温度が所定温度以上、かつ前記作動油温度が所定温度以下になった場合、前記冷却水流路への前記冷却水の流通を停止することを特徴とする車両用暖機システム。
  2. 蓄熱要素を有する蓄熱装置と、
    内燃機関の冷却水を前記蓄熱装置へ流通させる冷却水流路と、
    変速機の作動油を前記蓄熱装置へ流通させる作動油流路と、を備え、
    前記蓄熱装置において、前記冷却水と前記作動油と前記蓄熱要素との間の熱移動により前記蓄熱要素の蓄熱及び放熱が行われる車両用暖機システムであって、
    前記冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    前記冷却水流路への前記冷却水の流通の有無を切り替える切替手段と、
    前記切替手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記蓄熱要素の蓄熱状態を判定し、蓄熱が完了していると判断した後に、前記冷却水温度が所定温度以上になった場合、前記冷却水流路への前記冷却水の流通を停止することを特徴とする車両用暖機システム。
  3. 蓄熱要素を有する蓄熱装置と、
    内燃機関の冷却水を前記蓄熱装置へ流通させる冷却水流路と、
    変速機の作動油を前記蓄熱装置へ流通させる作動油流路と、を備え、
    前記蓄熱装置において、前記冷却水と前記作動油と前記蓄熱要素との間の熱移動により前記蓄熱要素の蓄熱及び放熱が行われる車両用暖機システムであって、
    前記蓄熱要素の温度を検出する蓄熱要素温度検出手段と、
    前記冷却水流路への前記冷却水の流通の有無を切り替える切替手段と、
    前記切替手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記蓄熱要素の蓄熱状態を判定し、蓄熱が完了していると判断した後に、前記蓄熱要素の温度が所定温度以上になった場合、前記冷却水流路への前記冷却水の流通を停止することを特徴とする車両用暖機システム。
  4. 前記蓄熱要素は、過冷却状態で蓄熱が可能な潜熱蓄熱材からなり、
    前記蓄熱装置は、前記蓄熱要素の過冷却状態を解除する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用暖機システム。
  5. 前記蓄熱要素は、化学変化による熱の吸収・放出が可能な化学蓄熱材からなり、
    前記蓄熱装置は、前記蓄熱要素に化学変化を生じさせる手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用暖機システム。
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