JP2009227677A - ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンの製造方法 - Google Patents

ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造されるジフェニルメタン系列のジアミン/ポリアミン混合物の着色またはこの混合物から製造されるイソシアネートおよびポリウレタンの着色に改善をもたらす新規方法を提供する。
【解決手段】アニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の存在で反応させることにより、ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンを製造する方法において、使用するアニリンが少なくとも1個のカルボニル基を含有する1つまたはそれ以上の化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する前記化合物をアニリンと反応させることによって形成される1つまたはそれ以上の化合物を、アニリンの全質量に対して総和で0.5質量%未満含有することを特徴とするジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、2008年3月20日付けで出願されたドイツ連邦共和国特許出願第102008015123.8号の35U.S.C.§119(a)〜(d)の下で優先権主張された特許保護を請求するものである。
本発明は、アニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の存在で反応させることによってジフェニルメタン系列(MDA)のジアミンおよびポリアミンを製造する方法に関し、この場合使用されるアニリンは、使用されるアニリンに対して、少なくとも1個のカルボニル基を含有する化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する前記化合物とアニリンとの反応によって形成される化合物を総和で0.5質量%未満含有する。
カルボニル基を含有する化合物および/またはこの化合物からアニリンとの反応によって形成される化合物は、新たに使用されるアニリンに由来することができ、再循環されるアニリン中に含有されているかまたはジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンの製造の経過中に二次生成物として形成される。前記のアニリンとの反応によって形成される化合物は、場合によってはアニリン再循環流中に蓄積されていてよく、新しいアニリンの含量を上廻る含量を達成する。
ジフェニルメタン系列(MDA)のジアミンおよびポリアミンは、次の構造式:
Figure 2009227677
〔式中、nは、2以上の自然数を表わす〕に対応するアミンおよびアミン混合物である。
nが2である化合物および化合物の混合物には、通常、単量体のMDA(MMDA)の用語も使用され、一方で、nが2を上廻る化合物および化合物の混合物には、通常、重合体のMDA(PMDA)の用語も使用される。簡易化のために、nが2である化合物とnが2を上廻る化合物とが並行して生じる化合物の混合物は、通常、MDA(ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミン)の用語で一緒の群に含まれる。
ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンの連続的、非連続的または半連続的な製造は、無数の刊行物および特許明細書中に記載されている(例えば、H.J. Twitchett, Chem. Soc. Rev. 3(2), 209 (1974); M.V. Moore: Kirk-Othmer Encycl. Chem. Technol, 第3版, New York, 2, 338-348 (1978); 欧州特許出願公開第31423号明細書;欧州特許第1167343号明細書;欧州特許出願公開第1403242号明細書;欧州特許第934922号明細書B1参照)。
工業的に使用される方法においては、MDAは、通常、アニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の存在で反応させることによって製造され、処理の終結時には、酸触媒は、通常、塩基の添加によって中和され、反応混合物は、有機相と水相とに分離され、有機相は、その後の処理工程、例えば蒸留による過剰のアニリンの除去に転送される(米国特許第5310769号明細書;ドイツ連邦共和国特許出願公開第19804918号明細書;および特開2004−026753号公報参照)。
アニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の存在で反応させることによるMDAを製造するための刊行物に記載された全ての処理に共通していることは、反応中に、製造されるMDAを変色する発色団が形成されるという事実である。この変色が酸触媒の中和中および反応で過剰量で使用されるアニリンの除去中に十分に減少されないかまたは除去されないとしたら、さらに、ジフェニルメタン系列の相応するジイソシアネートおよびポリイソシアネートを形成させるためのMDAのその後のホスゲン化およびその後の処理(例えば、溶剤の分離、単量体のMDIの分離)中に、このジフェニルメタン系列の相応するジイソシアネートおよびポリイソシアネートは、しばしば暗色に変色された生成物をまねき、さらに、黄変したポリウレタンフォームまたは他の変色したポリウレタン(PU)材料を生じる。ジフェニルメタン系列のジイソシアネートおよびポリイソシアネートの固有色は、これらのジイソシアネートおよびポリイソシアネートから製造されるポリウレタンの機械的性質に不利な影響を及ぼさないが、例えば薄手のトップコートによる外観および色設計の可能性に関連して加工業者の生産処理における明色の生成物の良好な変動可能性のために明色の生成物が好ましい。
従って、MDAおよびこれから製造されるMDIの変色を減少させるための試みには事欠かなかった。
欧州特許第1270544号明細書B1には、アニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の存在で反応させることによって望ましくない二次生成物の含量を最少化すると共にMDAを製造する方法が記載されており、この方法は、半連続的方法でアニリンと場合による酸触媒とを準備し、ホルムアルデヒドおよび場合によっては酸触媒を混合装置によって、アニリン、場合によっては酸触媒および場合によっては予め混合されたホルムアルデヒドが循環される循環路中に供給し、供給後に、導入されるホルムアルデヒドの全体量の少なくとも50%中で、反応混合物を75℃を上廻る温度に加熱することによって特徴付けられる。この欧州特許明細書には、殊にN−メチルMDAの含量を最少化することの特許保護が請求されており、MDI中でのN−メチルMDAの含量の減少は、この欧州特許明細書の教示によれば、その後のホスゲン化で明色の粗製MDIを生じる。
また、特殊なホルムアルデヒド供給原料により製造されるMDA中のN−メチルMDA含量を減少させることによる色価の改善は、次の方法を基礎とする。
東ドイツ国特許第295628号明細書には、縮合段階中に2つの工程でホルムアルデヒドを添加する非連続的方法が記載されており、この場合には、ホルムアルデヒドの団塊は、最初の添加で低い温度で添加され、残りのホルムアルデヒドの第2の添加は、同じ温度またはよりいっそう高い温度で行なわれる。
欧州特許出願公開第451442号明細書および東ドイツ国特許第238042号明細書には、幾つかの処理工程に亘ってホルムアルデヒドを添加する連続的方法が開示されている。
また、N−メチルMDAの含量を最少化することに加えて、色価を改善するために、米国特許第5286760号明細書には、二次成分のアクリダンおよびアクリジンを最少化することが教示されている。しかし、米国特許第5286760号明細書は、ホルムアルデヒド供給原料を変更せずに、ホルムアルデヒドとアニリンとの一次反応に続けて分子転位が行なわれている。米国特許第5286760号明細書には、連続的MDA製造のために、2個の分子のアニリンと1個の分子のホルムアルデヒドとの縮合段階中に反応混合物を部分的に中和し、および形成される中間体のアミノベンジルアミン(即ちABA)をその後に分子転位させ、MDAを形成させることが記載されている。
米国特許第5310769号明細書は、同様に最初に分子転位に介入している。米国特許第5310769号明細書には、アニリンをホルムアルデヒドと縮合させ、その後に酸触媒の存在で反応させ、反応の完結時に酸触媒を中和し、蒸留による過剰量の芳香族アミンの除去によって生じるジアミン/ポリアミン混合物を精製することによって、ジフェニルメタン系列のポリアミンを製造する方法が記載されており、この方法は、好ましい変法で、
a)アニリンをホルムアルデヒドと1.5:1〜10:1のモル比で10〜150℃の温度で反応させ、
b)次に、酸触媒を2:1〜100:1のアニリンと酸触媒とのモル比で反応混合物に10〜150℃の温度で添加し、この場合縮合反応中に形成される水は、工程b)の前または後に分離され、
c)次に、工程b)で得られた混合物の温度を15分間で少なくとも40℃上昇させ、次にさらに105〜200℃の最終温度に加熱し、この温度で10〜300分間保持することによって特徴付けられる。
米国特許第5310769号明細書には、縮合工程および分子転位工程中の特殊な温度制御によって、ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミン混合物が得られ、その後のホスゲン化により、殊に明色のポリウレタンフォームが達成されることが教示されている。
また、米国特許第4792624号明細書の記載によれば、その後のホスゲン化により著しい減色を有するポリイソシアネートを生じる、ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミン混合物は、
a)ホルムアルデヒド1モル当たりアニリン1.6〜8モルの比での水性アニリン塩酸塩および水性ホルムアルデヒドの急速に流れる流れを、管状流動反応器の入口で強力に混合し、その結果としてアミノベンジルアミンを含有する混合物が直ちに形成され、
b)その後に、a)の記載により製造された混合物を冷却された反応区間に通過させ、この反応区間内で前記混合物中のアミノベンジルアミンの含量は、少なくとも30質量%に上昇し、
c)この反応混合物を冷却された反応区間から、反応混合物が工程a)から流入する速度で除去し、
d)次に、冷却された反応区間からの反応混合物を60℃〜200℃の温度で転位区間に通過させ、ジフェニルメタン系列のポリアミンを形成させ、
e)この反応混合物を転位区間から、反応混合物が転位区間に供給される速度で除去し、
f)転位区間からの反応混合物を連続的に中和区間に供給し、この中和区間内で酸成分を中和し、次にアニリンおよび水を反応混合物から分離し、こうしてジフェニルメタン系列のアニリン不含のポリアミンを得、
g)ポリアミン混合物を、前記反応混合物が中和工程または蒸留工程に供給される速度で工程f)から除去し、および
h)得られたポリアミン混合物の団塊を貯蔵タンク中に除去するが、しかし、工程a)中に供給される、アニリン、アニリン塩酸塩およびホルムアルデヒドの合わせた最初の質量に対して3〜40質量%のポリアミン混合物の部分流を工程b)に返送し、工程a)〜h)の経過中にもう1回工程b)〜h)に通過させることによって特徴付けられる処理の適用によって得られる。
米国特許第4792624号明細書の記載によれば、色価の最大の改善を得る目的で、処理に使用される過剰量のアニリンは、MDAがベンジルアミンに添加される前にMDAから分離されることが実質的に必要である。更に、米国特許第4792624号明細書の教示によれば、再循環されるポリアミンは、アミノベンジルアミンが存在する点で添加され、アニリンおよびホルムアルデヒドが初めて反応される段階では添加されないとした場合にのみ改善された着色が達成される。
欧州特許出願公開第1813598号明細書A1には、MDAの製造の際に、使用されるアニリンの質量に対してジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンを3質量%未満、有利に0.001〜3質量%、特に有利に0.01〜1質量%含有するアニリンの使用は、アニリンからホスゲン化によって製造されるMDIの色に対して有利な効果を有することが教示されている。アニリン中に含有されたジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンは、MDAの製造に使用されるアミン中に侵入する。それというのも、アニリンは、通常、過剰量でMDAの製造に使用され、この過剰量は、例えば蒸留によって生成物の分離後に処理に返送されるからである。
例えば、RD 510004(Research Disclosure Journal, 2006年10月発行)には、例えばシクロヘキシルアミン、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、フェノール等のような、アニリン中に含有された他の二次成分が記載されており、この場合には、この二次成分がアニリン中に含まれている含量、ならびにMDAの品質およびこのMDAから得られたMDIに対する前記二次成分の何らかの影響については、何も述べられていない。
上記に引用された数多くの処理と酸触媒の存在でのアニリンとホルマリンとの反応によるジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンの製造のための刊行物中に記載された数多くの処理に共通することは、個々の処理パラメーター、例えば成分の計量供給量、酸触媒の濃度、分子転位中の温度制御または生成物の組成を変えることによって、この処理パラメーターは、製造されるジフェニルメタン系列のジアミン/ポリアミン混合物の着色またはこの混合物から製造されるイソシアネートおよびポリウレタンの着色に改善をもたらすという事実である。それにも拘わらず、さらになお色の改善を有する新規方法が依然として必要とされる。
欧州特許出願公開第31423号明細書 欧州特許第1167343号明細書 欧州特許出願公開第1403242号明細書 欧州特許第934922号明細書B1 米国特許第5310769号明細書 ドイツ連邦共和国特許出願公開第19804918号明細書 特開2004−026753号公報 欧州特許第1270544号明細書B1 東ドイツ国特許第295628号明細書 欧州特許出願公開第451442号明細書 東ドイツ国特許第238042号明細書 米国特許第5286760号明細書 米国特許第5310769号明細書 米国特許第4792624号明細書 欧州特許出願公開第1813598号明細書A1
H.J. Twitchett, Chem. Soc. Rev. 3(2), 209 (1974) M.V. Moore: Kirk-Othmer Encycl. Chem. Technol, 第3版, New York, 2, 338-348 (1978) RD 510004(Research Disclosure Journal, 2006年10月発行)
本発明には、前記に記載されたような課題が課された。
意外なことに、この目的は、アニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の存在で反応させることによるジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンの製造法で達成することができた。この場合、使用されるアニリンは、使用されるアニリンの質量に対して、本明細書中に記載されたような一定のタイプの化合物を総和で0.5質量%未満、有利に0.0001〜0.4質量%、よりいっそう有利に0.0001〜0.3質量%、最も有利に0.0001〜0.25質量%含有する。
本発明は、ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンの製造法に関する。この方法は、アニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の存在で反応させることを有し、この場合使用されるアニリンは、使用されるアニリンの全質量に対して、少なくとも1個のカルボニル基を含有する1つまたはそれ以上の化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する化合物をアニリンと反応させることによって形成される1つまたはそれ以上の化合物を総和で0.5質量%未満、有利に0.0001〜0.4質量%、よりいっそう有利に0.0001〜0.3質量%、最も有利に0.0001〜0.25質量%含有する。
上記に規定された量は、カルボニル基を含有する個々の化合物およびカルボニル基を含有する1つまたはそれ以上の化合物からアニリンとの反応によって形成された化合物の全含量である。好ましくは、カルボニル基を含有する個々の化合物またはカルボニル基からアニリンとの反応によって形成された個々の化合物は、使用されたアニリンの質量に対して0.4質量%未満、よりいっそう有利に0.0001〜0.3質量%、最も有利に0.0001〜0.25質量%、最も特に有利に0.0001〜0.2質量%の含量を有することができる。
少なくとも1個のカルボニル基を含有する化合物および少なくとも1個のカルボニル基を含有する前記化合物とアニリンとの反応によって形成される化合物は、新たに使用されるアニリンに由来することができ、再循環されたアニリンを含有することができるかまたはジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンの製造の経過中の二次生成物として形成されることができる。前記化合物は、場合によってはアニリン再循環流中に蓄積されていてよく、新しいアニリンの含量を上廻る含量を達成することができる。
また、少なくとも1個のカルボニル基を含有する化合物および少なくとも1個のカルボニル基を含有する前記化合物とアニリンとの反応によって形成されうる化合物に加えて、アニリンは、一般にMDIの色に不利な影響を及ぼしうる他の不純物を含有する。しかし、MDAのホスゲン化後のMDIの色に対するアニリンの影響は、判断することができない。それにも拘わらず、アニリン中の前記不純物の含量は、できるだけ低く維持される。一般にアニリン中に含有された前記不純物は、とりわけ次の化合物または化合物の種類を含み、この場合この一覧は、制限されずに例示される:場合によっては不飽和のおよび/または置換された(環状)脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサン、シクロヘキセンおよびメチルシクロヘキサン、場合によっては置換された芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、エチルベンゼンおよび異性体キシレン、ニトロ芳香族化合物、例えばニトロベンゼン、異性体ジニトロベンゼン、異性体ニトロトルエンおよび異性体ジニトロトルエン、場合によっては不飽和のおよび/または置換された(環状)脂肪族アルコール、例えばシクロヘキサノール、場合によっては置換されたフェノール、例えばフェノールおよび異性体クレゾール、場合によっては不飽和のおよび/または置換された(環状)脂肪族の第1アミン、第2アミンまたは第3アミン、例えばシクロヘキシルアミン、N,N−ジシクロヘキシルアミンおよびN−メチルシクロヘキシルアミン、場合によっては芳香環または窒素で置換された、芳香族の第1モノアミン、第2モノアミンまたは第3モノアミン、第1ジアミン、第2ジアミンまたは第3ジアミン、および第1ポリアミン、第2ポリアミンまたは第3ポリアミン、例えばo−トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジン、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、異性体のN−エチルトルイジン、異性体のN,N−ジエチルトルイジン、N−シクロヘキシルアニリン、ジフェニルアミン、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノールおよびo−アミノジフェニル、ジフェニルメタン系列(MDA)のジアミンおよびポリアミン、窒素含有ヘテロ芳香族炭化水素またはこの炭化水素に由来する構造式のもの、例えばフェナジン、アクリジン、アクリダン、ピリジンおよび場合によって置換されたおよび/または場合によっては(部分的に)飽和のキナゾリン、例えばN−フェニルジヒドロキナゾリンおよびN−フェニルテトラヒドロキナゾリン。
アニリン中のアミノ基含有不純物は、従来技術で既に公知であり、多くの場合に品質の問題を引き起こす可能性のあるものと特定され(例えば、製造されるジフェニルメタン系列のジアミン/ポリアミン混合物またはイソシアネートおよびこれから製造されたポリウレタン中の高められた色価に対して)、アニリン中に含有された幾つかの化合物/化合物種は、著しく不活性であると見なされた。前記の幾つかの化合物/化合物種は、製造されるジフェニルメタン系列のジアミン/ポリアミン混合物において、またはこのジフェニルメタン系列のジアミン/ポリアミン混合物から製造されるイソシアネートおよびポリウレタンにおいて、高められた色価を含めて重大な品質の問題の原因として恐らく考慮するに値しないと思われる。
これは、例えば場合によっては不飽和のおよび/または置換された(環状)脂肪族アルコール、例えばシクロヘキサノールに当てはまり、この場合アニリン中での前記の(環状)脂肪族アルコールの存在は、形成されるジフェニルメタン系列のジアミン/ポリアミン混合物中またはこのジフェニルメタン系列のジアミン/ポリアミン混合物から製造されたイソシアネートおよびポリウレタン中で高められた色価を導かない。
それ故に、カルボニル基を含有する化合物の種類、殊に場合によっては不飽和のおよび/または置換された(環状)脂肪族ケトンの化合物の種類、例えばシクロヘキサノン、ならびに前記化合物からアニリンとの反応によって形成される生成物、例えばシッフ塩基、例えば著しく不活性のアルコールに構造的に類似しているN−フェニルシクロヘキシルイミンが、製造されるジフェニルメタン系列のジアミン/ポリアミン混合物中ならびにこのジフェニルメタン系列のジアミン/ポリアミン混合物から製造されたイソシアネート(ジフェニルメタン系列のジイソシアネートおよびポリイソシアネート)およびこのイソシアネートから製造されたポリウレタン中の顕著な品質の問題、殊に高められた色価を生じることは、全く意外なことである。
本発明によれば、少なくとも1個のカルボニル基を含有する化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する前記化合物とアニリンとの反応によって形成される化合物を、使用されるアニリンの全質量に対して総和で0.5質量%未満、有利に0.0001〜0.4質量%、よりいっそう有利に0.0001〜0.3質量%、最も有利に0.0001〜0.25質量%含有するアニリンの使用は、殊に重要である。それというのも、ジアミンの望ましい含量に調節するため、および版の混合物の使用の簡易化を維持するための酸触媒の存在でのアニリンとホルムアルデヒドとの反応は、常に、過剰量のアニリンを用いて実施されるからである。この過剰量のアニリンは、ジフェニルメタン系列のジアミン/ポリアミン混合物の処理中に分離されなければならず、外部質量平衡を維持する目的で処理の反応段階に返送されなければならない。MDA合成中に使用されたアニリンは、新たなアニリンの形で補充される。それ故に、アニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒、有利に塩酸の存在で反応させることによってジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンを製造するための本発明による方法は、有利に、アニリンを化学量論的過剰量で使用し、過剰量のアニリンを反応後に分離し、過剰量のアニリンの少なくとも一部分をアニリンとホルムアルデヒドとの反応に返送するようにして実施される。
アニリンとホルムアルデヒドとの反応中に得られた反応混合物からの過剰量のアニリンの分離は、通常、蒸留によって実施され、ポリアミン混合物になお付着する水は、同様に分離される。
酸触媒の存在でのアニリンとホルマリン(ホルムアルデヒド)との反応中、およびその後の中和ならびに有機相の分離および処理で蓄積される廃水を精製するために、廃水は、通常、従来技術(特開2004−026753号公報)の場合と同様に場合によっては付加的に使用される疎水性溶剤で抽出されてよい。他の選択可能な方法によれば、廃水は、後処理に掛ける殊ができないアニリン分離からの縮合物または新たなアニリンと混合し、その後に相分離することによって精製することができる。更に、こうして得られた有機相は、上記されたような処理の合成段階に返送されることができる。
本発明の1つの実施態様において、ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンを製造するための方法は、
a)アニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の存在で反応させ、ジアミンおよびポリアミンを含有する反応混合物を形成させ、この場合使用されるアニリンは、使用されるアニリンの全質量に対して、少なくとも1個のカルボニル基を含有する1つまたはそれ以上の化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する化合物をアニリンと反応させることによって形成される1つまたはそれ以上の化合物を総和で0.5質量%未満、有利に0.0001〜0.4質量%、よりいっそう有利に0.0001〜0.3質量%、最も有利に0.0001〜0.25質量%含有し、
b)ジアミンおよびポリアミンを含有する反応混合物を中和し、
c)ジアミンおよびポリアミンを含有する中和された反応混合物をジアミンおよびポリアミンを含有する有機相と水相とに分離し、
d)場合によっては有機相を水で洗浄し、
e)蒸留によって有機相から過剰量のアニリンを除去し、
f)廃水と工程a)〜e)で蓄積された縮合物とを全体的または部分的に合わせ、この場合少なくとも廃水と工程c)およびe)で得られた縮合物は、少なくとも部分的に合わされ、水、ジアミンおよびポリアミン、アニリンおよび工程a)で使用された触媒の塩を含有する混合物が得られ、および
g)工程f)で得られた混合物を相分離し、この場合水を含有するアニリンは、ジアミンおよびポリアミンと一緒に得られ、
および
h)相分離で得られたアニリンを少なくとも部分的に工程a)の反応に返送することを有する。
好ましくは付加的に水を含有するアニリンは、工程g)での相分離で得られたジアミンおよびポリアミンと一緒に、部分的に工程b)〜e)の1つに供給される。
工程g)で得られた抽出された廃水は、好ましくはアニリン、有利に新しいアニリンでの抽出に掛けられる。また、こうして得られた抽出物が有利に工程f)で得られた混合物に添加されることは、好ましい。
少なくとも1個のカルボニル基を含有する1つまたはそれ以上の化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する前記化合物をアニリンと反応させることによって形成され、低い色価を有するジアミン/ポリアミン混合物を生じる、1つまたはそれ以上の化合物を、使用されるアニリンの全質量に対して総和で0.5質量%未満、有利に0.0001〜0.4質量%、よりいっそう有利に0.0001〜0.3質量%、最も有利に0.0001〜0.25質量%含有するアニリンの記載された使用は、酸触媒の存在でアニリンおよびホルムアルデヒドからMDAを製造するために公知の全ての方法で行なうことができる。しかし、塩酸は、有利に酸触媒として使用される。ただ実質的な要件は、使用されるアニリン中の前記不純物の含量を規定して限定することが、アニリンとホルムアルデヒドとの一段階または多段階反応のための装置中で観察されること、および局部的な過剰濃縮が回避されることである。しかし、有利に、均質触媒、よりいっそう有利に塩酸は、酸触媒として使用される。均質触媒が使用される場合には、進行する反応機構は、例えば輸送現象のような他の影響によって重ね合わされる。
工程a)で使用されるアニリンは、有利にジアミンおよびポリアミンを含有する工程g)で得られたアニリンの少なくとも一部分を、他の源からのアニリン、有利に新たなアニリンと合わせることによって製造される。本明細書中で実質的な要件は、使用されるアニリンが、使用されるアニリンの全質量に対して、少なくとも1個のカルボニル基を含有する1つまたはそれ以上の化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する化合物をアニリンと反応させることによって形成される1つまたはそれ以上の化合物を総和で0.5質量%未満、有利に0.0001〜0.4質量%、よりいっそう有利に0.0001〜0.3質量%、最も有利に0.0001〜0.25質量%含有することである。水をジアミンおよびポリアミンと一緒に含有する、工程g)で得られた任意の過剰量のアニリンは、有利にジアミン/ポリアミン混合物のための中和段階および/または処理段階に送られる(即ち、上記したような工程b)〜e))。
この方法は、ジフェニルメタン系列の明色のジアミン/ポリアミン混合物またはこの混合物から製造されたイソシアネートおよびポリウレタンの製造に必要とされる、工程a)での反応に使用されるアニリン中のジアミンおよびポリアミンの含量が低いことを保証する。また、この方法は、有利に工程e)でのポリアミン混合物の処理に含まれる努力および工程g)で得られた抽出物の処理に必要とされるエネルギー入力を最少化する。この利点は、ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンの製造がこのような工業的処理に対する小さな経済的な改善であっても大きい経済的な興味を引き起こさせるような大きな規模で工業的に実施される。
工程a)で少なくとも1個のカルボニル基を含有する1つまたはそれ以上の化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する前記化合物をアニリンと反応させることによって形成される、1つまたはそれ以上の化合物を、使用されるアニリンの全質量に対して総和で0.5質量%未満、有利に0.0001〜0.4質量%、よりいっそう有利に0.0001〜0.3質量%、最も有利に0.0001〜0.25質量%含有するアニリンは、最初にホルムアルデヒドと、有利に1.6:1〜10:1、よりいっそう有利に1.6:1〜4.0:1のモル比および有利に10〜150℃、よりいっそう有利に75〜110℃の温度で反応される。
次に、酸触媒は、有利に反応混合物に、2:1〜100:1(50〜1%のアニリンのプロトン化度に相当する)、よりいっそう有利に4:1〜20:1のアニリン対酸触媒のモル比でゆうりに10〜150℃、よりいっそう有利に35〜75℃の温度で添加される。塩酸は、有利に酸触媒として使用される。
ホルムアルデヒドとアニリンとの縮合中に形成され、場合によってはホルムアルデヒドと一緒に導入された水は、有利に触媒添加(例えば、相分離による)よりも先におよび/またはその後に(例えば、得られた凝縮物の蒸発による冷却および除去によって)全体的または部分的に分離される。
更に、この反応混合物は、有利に100〜180℃、よりいっそう有利に130〜160℃の温度に加熱され、最終温度に到達した後にこの温度で5〜300分間保持される。
更に、工程b)でMDAを含有する反応混合物は、場合によっては水および/またはアニリンを添加することによって中和される。中和は、有利に水酸化ナトリウム溶液で実施される。
次に、工程C)でMDAを含有する中和された反応混合物は、MDAを含有する有機相と水相とに分離される。これは、アニリンおよび/または水の添加によって支持されてよい。相分離がアニリンおよび/または水の添加によって支持される場合には、これらのアニリンおよび水は、有利に強力に混合しながら中和中に添加される。混合は、静的混合装置を備えた混合区間中、攪拌型タンク反応器または直列の攪拌型タンク反応器中で、または混合区間と攪拌型タンク反応器との組合せで行なうことができる。更に、アニリンおよび/または水の添加によって希釈された、中和された反応混合物は、その構造および/または内部取付け物が混合物を、MDAを含有する有機相と水相とに分離するのに特に好適である装置に有利に移動される。2つの相の凝集を支持する板のセットを内部取付け物として有する容器またはタンクは、有利に使用される。
工程d)で、MDAを含有する有機相は、場合によっては有利に50〜150℃、よりいっそう有利に80〜110℃の温度で0.05〜2:1の水対有機相の比で水で洗浄される。
次に、工程d)での場合による洗浄後に、工程c)で得られた有機相は、工程e)で蒸留によってアニリンが除去され、精製されたMDA、およびアニリンおよび水を含有する凝縮物を生じる。
次に、工程a)〜e)で得られた廃水、例えば工程c)からの水相、工程d)からの洗浄水、および工程e)からの凝縮物、および場合によっては例えば工程a)で得られたさらに凝縮された蒸気または水相のような他のプロセス水は、工程f)で部分的または全体的に合わされる。少なくとも工程c)およびe)で得られた廃水および凝縮物の少なくとも一部分、有利に少なくとも50質量%は、この工程f)で合わされる。こうして、有利に混合物の全質量に(そのつど)対して水およびMDA0.001〜5質量%、アニリン0.5〜60質量%および工程a)で使用された酸触媒の塩1〜25質量%を含有する混合物が得られる。
次に、工程f)で得られた混合物は、工程g)で有利に30〜120℃、よりいっそう有利に70〜110℃の温度で相分離に掛けられ、ジアミンおよびポリアミンを含有するアニリンを生じる。
もう1つの工程で、工程g)で得られた廃水は、場合によってはアニリン、有利に新しいアニリンでの抽出を有するもう1つの工程で30〜120℃、よりいっそう有利に70〜110℃の温度で有利に0.05〜1:1、よりいっそう有利に0.1〜0.3:1のアニリン対廃水の質量による比でアニリンで抽出されてよく、この場合抽出液は、有利に工程f)で製造された混合物に供給される。抽出は、有利に幾つかの段階で向流で実施される。アニリンは、有利に唯一の抽出剤として使用される。
新しいアニリンでの抽出は、有利に工程f)(抽出を含む)で実施された相分離および工程e)で実施された蒸留によるアニリン除去からの凝縮物での廃水の工程g)で実施された抽出によって支持される。こうして、極めて少量の新しいアニリンは、抽出のために必要である。凝縮物がフェノールを含有しないので、抽出された廃水中で負荷されているフェノールは、少ない。
蒸留による抽出された廃水からのアニリンの除去は、有利である。アニリンは、水を有する低沸点共沸物を形成し、したがって蒸留によるアニリンの除去は、(場合によってはごく僅かな)減圧で実施されることができ、この減圧は、廃熱が有利に蒸留によるアニリンの回収におけるエネルギーとして使用されるとしても100℃未満の温度で工業的な設定および使用を簡易化する。
蒸留によるアニリンの除去中に抽出された廃水から得られた凝縮物は、高い含水量を有する。それ故に、凝縮物は、有利に工程b)での中和における希釈水として、および工程d)での洗浄水、よりいっそう有利に工程d)での洗浄水として、およびさらに工程b)での中和における希釈水として使用されてよい。こうして、大量の洗浄水は、処理によって生じた廃水の量を増加させることなく使用されることができる。
抽出された廃水からの蒸留によるアニリンの除去中に蒸気が凝縮物される場合には、高い濃度のメタノールおよび他の低沸点成分を含有する画分は、生成されることができる。この画分は、有利に処理段階でメタノールレベルを減少させるだけでなく、有利に燃料基質としても使用されることができる。
最終的に、工程h)において、水をジアミンおよびポリアミンと一緒に含有する、工程g)で相分離中に得られたアニリンは、部分的または全体的に工程a)に返送される。再循環されたアニリンは、有利に後処理なしに工程a)での反応に使用される。更に、一部分は、場合によっては処理工程b)〜e)の1つで使用されることができる。
本発明による方法は、廃水および凝縮物の抽出による処理から生じるアニリン含有の流れを特に簡単に取り扱うことができるという事実によって特徴付けられる。更に、本発明による方法によって製造されたポリアミンは、低い発色団含量を有し、有利にごく僅かに着色されたイソシアネートまたは明色のポリウレタン生成物に変換されることができる。ポリアミンのホスゲン化および得られたポリイソシアネートの単離およびポリウレタン生成物への該ポリイソシアネートの変換は、公知の工業的方法によって実施されることができる。
本発明による方法にとって新規の実質的な要件は、アニリンとホルムアルデヒドとの反応において、使用されるアニリンの全質量に対して、少なくとも1個のカルボニル基を含有する1つまたはそれ以上の化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する前記化合物をアニリンと反応させることによって形成される1つまたはそれ以上の化合物を総和で0.5質量%未満、有利に0.0001〜0.4質量%、よりいっそう有利に0.0001〜0.3質量%、最も有利に0.0001〜0.25質量%含有するアニリンが使用されるという事実にある。カルボニル基を含有する不純物の使用されるアニリン中の低い含量および少なくとも1個のカルボニル基を含有する前記化合物とアニリンとの反応によって形成される化合物の使用されるアニリン中の低い含量のために、ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミン中およびジフェニルメタン系列のジイソシアネートおよびポリイソシアネートならびに前記イソシアネートから製造されたポリウレタン中で改善された色価が得られる。
本発明による方法は、有利にアニリンでの抽出がMDAを含有する中和された反応混合物の相分離後に行なわれるように実施され、この場合水相の抽出だけは、アニリンで実施され、蒸留によるアニリンの除去からの工程e)で得られたアニリン含有凝縮物は、主に工程g)で抽出剤として使用される。即ち、工程g)での相分離は、高度にアニリンを含有する凝縮物(有機相)中に含有されたアニリンのために、水相の殆んど同時の抽出で行なわれるからである。相分離後に得られた2つの相または有機相をなお含有する反応混合物は、本発明による方法によってアニリンで抽出されない。廃水の分離除去および凝縮物の使用の場合、付加的な疎水性溶剤の使用および処理は、従来技術とは異なり回避されることができ、廃水を処理するためには、あったとしても極めて少量の新しいアニリンが必要とされる。
ジイソシアネートおよびポリイソシアネートの着色は、430および520nmでの可視UV範囲での2つの吸収最大によって特徴付けられる。適切な経験によれば、この値は、ジフェニルメタン系列のジイソシアネートおよびポリイソシアネートから製造されたポリウレタン生成物の着色を予想するために使用されることができる。430nmでの値は、帯黄褐色の着色に対応し、520nmでの値は、灰色の着色に対応する。ジイソシアネートおよびポリイソシアネートのためのよりいっそう低い吸収値は、ジフェニルメタン系列のジイソシアネートおよびポリイソシアネートから製造されたポリウレタン生成物におけるよりいっそう僅かなまたはよりいっそう明色の着色に対応する。
本発明による方法は、下記の実施例に関連してよりいっそう詳細に説明されている:
MPAを製造するための一般的な方法:
出発物質:
アニリン、
ホルムアルデヒド、水中の32質量%の溶液(ホルマリンとしても公知である)、
30質量%の塩酸水溶液、
50質量%の水酸化ナトリウム溶液、
蒸留水。
一般的方法:
32質量%のホルムアルデヒド水溶液134gを20分で、攪拌しながら80℃で、純粋なアニリン279g(即ち、少なくとも1個のカルボニル基を含有する化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する前記化合物をアニリンと反応させることによって形成される化合物の測定不可能な量を含有するアニリン)に滴加し、この混合物に場合によってはシクロヘキサノール、シクロヘキサノンまたはN−フェニルシクロヘキシルイミンを添加した(第1表参照)。添加に続いて、攪拌を付加的に5分間連続させ、相分離を80℃で実施した。次に、30質量%の塩酸水溶液91gを有機相、アミナール(aminal)、に30分間で攪拌しながら35℃で添加した。35℃で30分間の攪拌後、この反応混合物を60℃に加熱し、攪拌を60℃でさらに30分間、連続させた。次に、反応温度を104℃に上昇させた。次に、この反応混合物を前記温度でさらに10分間、攪拌し、反応を完結させた。
50質量%の水酸化ナトリウム溶液72gおよび水100gを、上記方法で製造された酸反応混合物に攪拌しながら95〜100℃の温度で攪拌型タンク反応器中で添加した。形成される2相の混合物をさらに15分間攪拌するかまたは95〜100℃で攪拌した。水相を分離除去した後、有機相を、水相の添加およびさらに水相の分離除去後に約5分間攪拌しながら還流温度に加熱することによって沸騰する蒸留水300mlで2回洗浄した。
第2の洗浄サイクル後、有機相を蒸留装置に移した。水およびアニリンを水噴流真空(約20ミリバール)中で留去した。底部の温度が約280℃に到達し、二核性のMDAが蒸留を開始した際に、蒸留を停止させた。塔底物(生成物)を冷却し、蒸留装置を窒素でガス抜きした後、貯蔵容器に輸送し、窒素の下で貯蔵した。得られたMDAは、約63%の2環のMDA(即ち、MMDA、4,4′−MDA、s,4′−MDAおよび2,2′−MDAの総和)の含量を有していた。
ホスゲン化のための一般的方法:
出発物質:
上記の一般的方法によりアニリンとホルムアルデヒドとの酸触媒による縮合によって得られたMDA、
無水クロロベンゼン、
ホスゲン。
上記方法により製造されたMDA50gをクロロベンゼン255ml中に溶解し、55℃に加熱し、0℃の温度で10秒間、強力に攪拌しながらクロロベンゼン310ml中のホスゲン105gの溶液中に注入した。この懸濁液をホスゲンに通過させることによって45分間、100℃に加熱し、さらに10分間還流温度に加熱した。
前記温度でさらに10分間の後、溶剤を減圧下に100℃の塔底温度に減少させて留去した。次に、粗製イソシアネートを蒸留装置中で4〜6ミリバールの圧力で熱風ブロアーにより、最初の生成物が蒸留を開始するまで加熱し、次に5〜10分間、室温に冷却した。こうして得られたイソシアネートの中、1.0gをクロロベンゼン中に溶解し、クロロベンゼンで50mlに希釈した。こうして得られた溶液の吸収を430nmおよび520nmの2つの波長で測定した。Dr. Lange LICO 300光度計を測定機器として使用した。結果は、第1表中に記載されている。
Figure 2009227677
結果:
標準および本発明による実施例1、2および6と本発明の代表例ではない他の実施例(即ち、実施例3〜5および7〜9)との比較は、高められた濃度で、シクロヘキサノンとアニリンとの反応から形成されるシクロヘキサノンおよびN−フェニルシクロヘキシルイミンが高度に着色する化合物であることを示す。これは、430nmおよび520nmで著しく増加される吸収値によって証明される。同時に、比較例(比較例1)と相応する標準との比較は、シクロヘキサノールが構造的にシクロヘキサノンに極めて類似しているが、シクロヘキサノールが実際には変色効果を有しないことを示す。この理由のために、少なくとも1個のカルボニル基を含有する化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する前記化合物をアニリンと反応させることによって形成される化合物、例えば前記化合物からアニリンとの反応によって形成されたシクロヘキサノンおよびN−フェニルシクロヘキシルイミンが生成物の色に対して顕著に不利な効果を有することが見出されたことは、最も驚異的なことと考えることができる。
本発明を、説明を目的として前記において詳説したが、このような詳細は単にこの目的のためだけものであり、請求項により限定され得るものを除き、当業者によって本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく変法が作られることができると理解すべきである。

Claims (7)

  1. アニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の存在で反応させることにより、ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンを製造する方法において、このアニリンは、少なくとも1個のカルボニル基を含有する1つまたはそれ以上の化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する1つまたはそれ以上の化合物をアニリンと反応させることによって形成される1つまたはそれ以上の化合物を、アニリンの全質量に対して総和で0.5質量%未満を含有することを特徴とする、ジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンの製造法。
  2. アニリンは、少なくとも1個のカルボニル基を含有する1つまたはそれ以上の化合物、または少なくとも1個のカルボニル基を含有する1つまたはそれ以上の化合物をアニリンと反応させることによって形成される1つまたはそれ以上の化合物を、アニリンの全質量に対して総和で0.0001〜0.4質量%を含有する、請求項1記載の方法。
  3. アニリンは、1つまたはそれ以上の場合によっては不飽和の、および/または置換された(環状)脂肪族ケトンをアニリンの全質量に対して総和で0.4質量%含有する、請求項1記載の方法。
  4. (環状)脂肪族ケトンは、シクロヘキサノンを有する、請求項3記載の方法。
  5. アニリンは、1つまたはそれ以上のシッフ塩基をアニリンの全質量に対して総和で0.4質量%未満含有する、請求項1記載の方法。
  6. シッフ塩基は、N−フェニルシクロヘキシルイミンである、請求項5記載の方法。
  7. ジフェニルメタン系列のジイソシアネートおよびポリイソシアネートの製造法において、請求項1記載の方法によって製造されたジフェニルメタン系列のジアミンおよびポリアミンをホスゲンと反応させ、こうしてジフェニルメタン系列の相応するジイソシアネートおよびポリイソシアネートを形成させることを特徴とする、ジフェニルメタン系列のジイソシアネートおよびポリイソシアネートの製造法。
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