JP2009225940A - 毛布 - Google Patents

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【課題】毛布がマット等からずれることを防止できると同時に、収納時に邪魔にならない毛布を提供する。
【解決手段】毛布本体部2と、一辺側が毛布本体部2の足元側Fの裾部5に縫着され、広げると他辺側T1が裾部5からはみ出して延設される延長布部3と、延長布部を裾部5からはみ出さないように折り畳んだ状態で収納し、折り畳まれた延長布部3の他辺側を引き出すことのできる開閉自在な取り出し口6を有する収納袋部4とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、毛布に関するものであり、特に、敷き布団やマットからずれる事を防止する毛布に関するものである。
従来、ベッドメーキングを行う場合に、毛布の足側の裾を敷き布団やマット(以下、単に「マット等」と称す)の下に巻き込ませることがあった。こうすることにより、就寝時に毛布がずれて寝心地が低下するのを防ぐのである。
しかし、毛布のサイズは、日本人の大人の平均的な身長に合わせてある程度規格化されている。従って、裾部分をマット等の下に巻き込むと、その巻き込んだ分長さが足りなくなり、胸元が開いて寝心地が低下する。また、巻き込みに応じて足元側に毛布が引っ張られるため、窮屈に感じて寝心地が悪化し好ましくなかった。
そこで、規格よりも大きなサイズの毛布を作成し、マット等の下へ巻き込む分の余裕を持たせることが行われていた。または、裾のヘム部分の裏面側に延長布を縫い付け、その延長布をマット等の下に巻き込む場合もあった。これらのように構成すると、マット等の下に巻き込む分だけ余分に布地が確保されるので、胸元が開いたり、足元を窮屈に感じさせる懸念が払拭される。
以上の従来技術は、当業者において当然として行われているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を知見していない。
ところが、上述した毛布には以下に掲げる問題があった。すなわち、規格よりも大きなサイズの毛布は、材料費が増加するためにコストが上昇するという問題があった。また、ずれ防止が特段必要でない場合(マット等の下に巻き込まない場合)には、延長した分の布地が布団からはみ出す状態となるので重苦しく、邪魔であった。さらに、通常の毛布よりも大きな収納スペースが必要となるため、収納時にも極めて邪魔になるという問題もあった。一方、ヘムの裏面側部分に延長布を縫い付けた毛布の場合は、規格サイズ以上の毛布に比べて比較的コストの上昇は抑え得るものの、マット等の下に巻き込まない場合に延長部分が布団よりはみ出して邪魔であるという問題は解決できなかった。さらに、延長布を上手に毛布内に折り畳んで収納しないと、収納時に毛布の端(ヘム)より垂れ下がってきて邪魔になるという問題も解決できなかった。
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、毛布がマット等からずれることを防止できると同時に、収納時に邪魔にならない毛布を提供することを課題とする。
本発明に係る毛布は「略長方形の毛布本体部と、該毛布本体部の端部に位置し、開閉自在な取り出し口を有する収納袋部と、該収納袋部内に一辺側が固着され、前記収納袋部内に折り畳んだ状態で収納できるとともに、広げると他辺側が前記取り出し口から延出し前記毛布本体部の裾部から所定量はみ出す略四角形状の延長布部とを有する」ことを特徴とする。
ここで、「毛布本体部の端部に位置し」とは、例えば、毛布本体部端部の表面側に位置する場合、毛布本体部端部の裏面側に位置する場合、毛布本体部端部の内部に位置する(表面側と裏面側との間に内蔵されている)場合、等が例示できる。
また、「略四角形状」とは、二つの長辺と二つの短辺とで囲まれる長方形状のみならず、四辺が略等しい長さの正方形状も含む主旨である。
従って、本発明の毛布によれば、毛布本体部と収納袋部と延長布部とを有している。収納袋部は、開閉自在な取り出し口を有し、毛布本体部の端部に位置している。また、延長布部は、収納袋部内に一辺側が固着されており、収納袋部内に折り畳んだ状態で収納できる。さらに、延長布部は、収納袋部の取り出し口より取り出し、毛布本体部の裾部から所定量はみ出して延出させることができる。
これにより、収納袋部に延長布部を収納できるから、毛布全体をすっきりと収納することができる。また、延長布部を収納袋部に収納すれば、使用者に重苦しさを感じさせることのなく普通の毛布としても使用できる。さらに、本発明によれば、開閉自在な取り出し口が備えられているから、延長布部を収納した状態で収納袋部を閉状態に保つことができる。これにより、収納の際に延長布部が垂れ下がってくる心配が無く、毛布全体をコンパクトに収納することができる。また、毛布本体を規格サイズ以上に大きく形成する場合に比べて、延長する布地面積を小さく構成し得るので、比較的コストの上昇を抑えやすく好適である。
ところで、延長布を取り付けた毛布を収納する別の方法として、延長布を毛布に対して着脱可能に取設する方法も考えられる。例えば、延長布と毛布本体とに各々係合可能な面ファスナーを取設すれば、使用時は面ファスナーを係合させて延長布を取り付けられ、収納時は係合状態を解除して延長布を取り外せばよい。このように構成すると、収納時に延長布が垂れ下がってくる問題は解決できるので、便利な毛布を提供できるかに思われる。
しかし、上記構成の毛布によれば、毛布本体と延長布との連結力が弱くなる傾向がある。着脱容易とするためには、互いをあまりに強固に連結する訳にはいかないが、そうすると、寝返り等で延長布を引っ張った際、簡単に脱着してしまう恐れがある。一方、適宜な金具を用いたり、紐などで固く結び合わせれば、互いを強固に連結することは可能であるが、そうすると、連結する作業が非常に面倒になるし、連結を解除する作業も労力を有するようになる。従って、着脱作業を容易にしたければ脱着しやすい傾向があるし、連結力を高めたければ着脱が面倒となり、使いにくい毛布となる。
これに対し、本発明の毛布によれば、延長布部は毛布本体部にあらかじめ固着されているので、毛布本体部と延長布部とを強固に連結することができる。従って、使用者が毛布本体部を強く引っ張っても、連結状態が解除されて延長布部が脱着するおそれがない。これにより、使用者が寝返りを打つなどして身動きしても、安定して毛布本体部のずれを防止できる。さらに、あらかじめ固着されていることにより、使用者が延長布部と毛布本体部とを連結する手間が要らない便利な毛布を提供することができる。
また、本発明の毛布において、「前記延長布部及び前記収納袋部は、前記毛布本体部の足元側のみに取設されている」ものとしても良い。
ここで、「毛布本体部の足元側」とは、毛布本体部の両端部のうち、使用者の足元側に位置する側の端部を示す。ところで、延長布を取設する位置としては、毛布本体部の足元側だけでなく例えば頭部側や、左右両端側の裾に縫着する場合も考え得る。しかし、頭部側に縫着すると、敷き毛布として使用する場合は良いが、掛け毛布として使用する場合は使用者の邪魔になり、使用用途が限られるので好適ではない。また、使用者は、布団内を左右方向に寝返りを打つ場合が一般的である。よって、左右両端側の裾に延長布を取設すると、巻き込んだ際に寝返りを打つ方向に毛布が引っ張られ、窮屈に感じさせるおそれがある。従って、左右両端側に縫着する構成も好適とはいえない。
これに対し、本発明の毛布によれば、延長布部は毛布本体部の足元側のみに縫着されているので、掛け毛布として使用した場合も使用者の邪魔にならず、窮屈にも感じさせず快適に使用することができる。これにより、使用用途の広い便利で快適な毛布を提供することができる。
また、本発明の毛布において、「前記収納袋部は、前記毛布本体部の表面側に取り付けられており、前記延長布部の一辺側は、前記毛布本体部の表面側に縫着されている」ものとしても良い。
ここで、「毛布本体部の表面側」とは、毛布使用時に表層側となる面を示しており、使用者の体と接触する側を「裏面側」と定義している。
従来の延長布を取り付ける毛布は、毛布のヘム部の裏面側に延長布を縫着する場合が一般的であった。しかし、この構成では、使用状態によっては縫着部分が使用者の足に当たり、ごわついて不快感を与える場合が懸念された。さらに、延長布が毛布の裏面側に巻き込まれた状態でベッドメーキングされると、延長布の存在が毛布本体に隠れて見えなくなる。よって、延長布をマット等の下側に巻き込むのを忘れたり、毛布本体をめくって延長布を探す手間が発生したりして不便であった。
これに対し、本発明の毛布によれば、延長布部及び収納袋部は毛布本体部の表面側に縫着されている。従って、ベッドメーキングした状態で、毛布本体部によって延長布部が視認できる。これにより、延長布部を巻き込み忘れたり、毛布本体部をめくって延長布を探す手間などが発生しないので、より使いやすい毛布を提供することができる。
なお、本発明の毛布において、「前記延長布部及び前記収納袋部に使用される布材は、前記毛布本体部に使用される布材に比べて薄手に構成されている」ものとしても良い。このように構成することで、毛布本体部に取設された延長布部と収納袋部とをコンパクトに形成することができ、収納時により邪魔になりにくい毛布を提供することができる。
また、本発明の毛布において、「前記取り出し口には、ファスナーが取設されている」ものとしても良い。ここで、「ファスナー」とは、例えばスライドファスナーが例示でき、金具や樹脂等、その材質には特に限定されない。また、雄ファスナー面と雌ファスナー面とを係合させる「面ファスナー」も含むものとする。開閉自在な取り出し口としては、この他にも公知のフックや紐、スナップボタン、等様々な形態が考え得る。しかし、本発明のようにファスナーを取設すると、取り出し口が広くなっても取設個数が増えることが無く(フックや紐、スナップボタンを用いると、個数を増やして閉状態を補強する必要が生じ得る)、かつ、開放動作も簡単で便利である。
また、本発明の毛布において、「前記延長布部の幅は、前記毛布本体部の幅よりも狭いことを特徴とする」ものとしても良い。
従って、本発明の毛布によれば、延長布部の幅は、毛布本体部の幅よりも狭いことを特徴とする。よって、使用者が寝返りを打つ毛布本体部の幅方向に対して、延長布部の巻き込みに影響されないゆとり部分が残された状態となる。これにより、毛布本体部に、マット等の下側に引っ張られないゆとり部分を残すことができるので、ゆったりと寝返りを打てる快適な毛布を提供できる。
このように、本発明の毛布によれば、収納袋部に延長布部を収納して、毛布全体を邪魔にならないよう収納することができる。また、延長布部を収納すれば、使用者に重苦しさを感じさせることのなく普通の毛布としても使用できる。さらに、収納袋部に開閉自在な取り出し口が備えられているから、収納時に延長布部が垂れ下がってくる心配が無く、毛布全体をすっきりと収納することができる。また、毛布本体を規格サイズ以上に大きく形成する場合に比べて、延長する布地面積を小さく構成し得るので、比較的コストの上昇を抑えやすく好適である。また、延長布部が毛布本体部に縫着されているので、使用者が身動きしても脱着せず、安定して毛布本体部のずれを防止できる。さらに、あらかじめ縫着されていることにより、使用者が延長布部と毛布本体部とを連結する手間が要らない使いやすい毛布を提供することができる。また、延長布部は毛布本体部の足元側に縫着されているので、掛け毛布としても利用しやすい便利な毛布を提供できる。
以下、本発明の一実施形態である毛布について、図1乃至図4に基づき説明する。図1は毛布を示す斜視図、図2はA−A断面を示す断面図、図3は延長布部を引き出した状態における斜視図、図4は毛布の使用状態を説明する説明図である。
本例の毛布1は、図1乃至図3に示すように、略長方形の毛布本体部2と、延長布部3と、収納袋部4とを有して構成されている。
本例の毛布本体部2は、アクリル織の毛布であり、幅W1が約140cm、長さLが約200cmのシングルサイズのものを例示している。一般的に、毛布はその生産方法によって「織毛布」、「マイヤー毛布」、及び「タフト毛布」の3種に大別される。また、使用する材料によって「純毛毛布」、「アクリル織毛布」、「綿毛布」、「シルク毛布」、等に分類される。本発明の毛布1は、使用者の体を覆うことのできるものであればその生産方法や材質、サイズには特に限定されない。上述したどの種類の毛布でも良いし、上述以外の種類の毛布でも良い。ここで、「幅W1」が、本発明の「毛布本体部の幅」に相当する。
延長布部3は、毛布本体部2のずれを防止するものであり、毛布本体部2の足元側F(使用者の頭部側に向けられる側を頭部側H、足元に向けられる側を足元側Fと定義する)に縫着されている。より具体的には、図2及び図3に示すように、後述する収納袋部4に折り畳まれて収納された収納状態(図2)と、収納袋部4から一辺側T1を引き出すことで毛布本体部2の裾部5からはみ出した状態となる延長状態(図3)とを使い分けることのできるものである。材質としては、公知のポリエステル繊維で編まれた薄手の布が用いられている。そして、マット等7(図4参照)に対して滑りにくいようにざらついた表面処理が施されている。あるいは、比較的滑りにくい素材としての綿布を特別な処理をせずに用いることもできる。形状としては略長方形であり、幅W2は約100cm程度である。幅W2は、毛布本体部2の幅W1よりも若干狭くなるように形成されている。ここで、「幅W2」が、本発明の「延長布部の幅」に相当する。
延長布部4の他辺側T2は、毛布本体部2の足元側F、より詳細には足元側Fの表面側Sに縫着されている(図2:P1参照)。ここで、「表面側S」とは、使用状態において使用者の体に接触しない表層側を示している。縫着する位置としては、毛布本体部2と延長布部3との左右中央部が略一致する位置、換言すると、毛布本体部2の左右両端側に約20cm程度の余裕が残る状態で延長布部3が縫着されている。
収納袋部4は、折り畳んだ状態の延長布部3を収納するものであり、毛布本体部2の足元側Fに取設されている。より詳細には図2に示すように、足元側Fの表面側Sに縫着(図2:P2参照)された袋状の部材であり、上部に取り出し口6が設けられている。材質としては、延長布部3と同じように、公知のポリエステル繊維で編まれた布であり、毛布本体部2よりも薄手の布材で構成されている。取り出し口6には、公知のスライドファスナーが取設されており、延長布部3を内部に収納した状態で開口部分を閉じ合わせることができる。ここで、「足元側F」が、本発明の「端部」に相当する。
続いて、図1乃至図4を用いて、本例の毛布1の使用方法について説明する。図4は、毛布1の使用状態における収納袋部4の断面を模式的に表した図である。まず、毛布本体部2をマットや布団等7(以下、単に「マット等7」と称す)の上に広げ、形を整える。この時、収納袋部4の取設されている足元側Fを使用者の足元側に向け、反対側の頭部側Hを使用者の枕元側へと配置する。
次に、取り出し口6のスライドファスナーを開放し、延長布部3の一辺側T1を収納袋部4の中から引っ張り出す。そして、毛布本体部2の裾部5からはみ出すように一辺側T1を広げる(図3参照)。さらに、図4に示すように、一辺側T1をマット等7の下に巻き込み、毛布本体部2を整える。この時、毛布本体部2と延長布部4との左右約中央部分が略一致するように留意する。すなわち、毛布本体部2の幅W1が約140cmであり、延長布部3の幅W2が約100cmだから、延長布部3によってマット等7の下に巻き込まれない毛布本体部2の余裕が、左右共に10cm程度、マット等7上に残るようにする。
こうしてマット等7の下に延長布部3を巻き込んでおくと、延長布部3がストッパーの役割を果たすので、毛布本体部2が動き難くなる。従って、使用者が寝返りを打っても、めくれたりずれたりすることが無く便利である。なお、毛布1を折り畳んで収納する場合、またはずれ防止作業が必要無い場合は、延長布部3を収納袋部4内に収納することで、延長布部3の無い従来の毛布と同様に使うことも可能である。
このように、本例の毛布1によれば、収納袋部4に延長布部3を収納して、毛布1全体を押入れ等に邪魔にならないよう収納することができる。また、必要に応じて延長布部3を収納し、従来の毛布と同様の状態で使用できる。さらに、開閉自在な取り出し口6が備えられているから、延長布部3を収納した状態で収納袋部4を閉じ合わせることができる。これにより、毛布1を押入れ等に収納した際、延長布部3が垂れ下がってくる心配が無く、毛布1全体をすっきりと収納することができる。また、規格サイズ以上に大きく形成された従来の毛布に比べて、全体としての布地面積を小さく構成し得るので、比較的コストの上昇を抑えやすく好適である。
また、本例の毛布1によれば、延長布部3が、毛布本体部2の表面側Sに縫着して連結されている。よって、面ファスナー等で着脱自在に連結される場合に比べ、本例の延長布部3は連結力が強く、使用者が寝返りを打つなどしても毛布本体部2から脱着せずに安定してずれを防止できる。また、あらかじめ毛布本体部2に縫着されていることにより、使用者が延長布部3と毛布本体部2とを使用ごとに連結する手間が要らず、使いやすい毛布1を提供することができる。
さらに、本例の毛布1によれば、延長布部3は毛布本体部2の足元側Fに縫着されている。よって、敷き毛布として使用する場合だけではなく、掛け毛布としても使用した場合にも使用者の邪魔にならず、使用用途の広い毛布1を提供することができる。また、延長布部3及び収納袋部4は毛布本体部2の表面側Sに縫着されている。従って、毛布本体部2の下敷きになって延長布部3が隠されるおそれがなくなるので、延長布部3を巻き込み忘れたり、毛布本体部2をめくって延長布部3を探す手間などが発生しない。これにより、一層使いやすい毛布1を提供することができる。
また、本例の毛布1によれば、延長布部3及び収納袋部4に使用される布材は、毛布本体部2に使用される布材に比べて薄手に構成されている。よって、延長布部3と収納袋部4とをコンパクトに形成することができ、収納時により邪魔になりにくい毛布1を提供することができる。
さらに、本例の毛布1によれば、取り出し口6には、公知のスライドファスナーが取設されている。よって、取り出し口6の開放間口が広くても比較的簡単に対応することができる。また、複数のボタンやスナップで留め合わせる場合に比べて開放動作も簡単であり、好適である。
また、本例の毛布1によれば、延長布部3の幅W2は、毛布本体部2の幅W1よりも狭く形成されている。よって、使用者が寝返りを打つ毛布本体部2の幅方向に対して、延長布部3の巻き込みに影響されないゆとり部分(上述の例で言えば、左右10cm程度の余裕)が残された状態となる。これにより、毛布本体部2に、マット等7の下側に引っ張られないゆとり部分を残すことができるので、ゆったりと寝返りを打てる快適な毛布1を提供できる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改良及び設計の変更が可能である。
上記実施形態においては、毛布本体部2の足元側Fにのみ延長布部3及び収納袋部4を具備する毛布1を例示したが、この構成には限定されない。例えば、図5に示すように、毛布本体部2の頭部側Hに延長布部8a及び収納袋部9aを具備する構成でも良い。この場合、例えば敷き毛布として使用する場合は延長布部3及び延長布部8aの双方をマット等7(図4参照。以下同じ)の下に巻き込んで使用し、掛け毛布として使用する場合は延長布部3のみを使用する(延長布部8aは収納袋部9aの中に収納する)という方法が採り得る。このように構成することで、よりずれ難い毛布1を提供することができる。
また、図5に示すように、毛布本体部2の左右両端側に延長布部8b,8c及び収納袋部9b,9cを具備しても良い。このように構成すると、マット等7の左右方向に対してのずれにより強い毛布1を提供することができる。ただし、上述した構成の毛布1を掛け毛布として使用すると、毛布本体部2の左右両端側がマット等7の下側に引っ張られる構成になる。そうすると、使用者が左右方向に寝返りを打つ場合に、窮屈な感じを覚える場合がある。よって、上記実施形態のように、足元側Fに延長布部3及び収納袋部4を設ける毛布1のほうが、窮屈感を感じさせ難くて好適である。なお、延長布部8a〜8c及び収納袋部9a〜9cは、何れか一つを取設する構成でも良いし、互いに組み合わせて取設しても構わない。使用用途に応じて適宜に選択することが可能である。
さらに、上記実施形態では、毛布本体部2の幅W1(約140cm)に対して、若干幅W2(100cm)が狭いタイプの延長布部3を例示したが、この構成には限定されない。例えば図6に示すように、毛布本体部2の幅W1の約半分程度の幅W3である延長布部10を具備する構成でも良い。その場合、図6(a)に示すように、毛布本体部2の幅方向に対して左右何れか一方側に寄り添った位置に取設しても良いし、図6(b)に示すように、毛布本体部2と延長布部10との左右約中央部分が略一致するように取設しても良い。使用用途に応じて適宜に選択することが可能である。
また、上記実施形態では、毛布本体部2に縫着された延長布部3を例示したが、この構成には限定されない。例えば、収納袋部4に対して縫着された延長布部3としても構わない。但し、本例のように毛布本体部2に縫着すると、薄手の布地で形成された収納袋部4に対して縫着するよりも縫合強度を強くしやすいので、より好適である。
本発明の毛布を示す斜視図である。 A−A断面を示す断面図である。 延長布部を引き出した状態における斜視図である。 毛布の使用状態を説明する説明図である。 本発明の毛布の別の実施形態を示す斜視図である。 本発明の毛布の別の実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 毛布
2 毛布本体部
3 延長布部
4 収納袋部
5 裾部
6 取り出し口
F 足元側(端部)
S 表面側
T1 一辺側
T2 他辺側
W1 幅(毛布本体部の幅)
W2 幅(延長布部の幅)

Claims (3)

  1. 略長方形の毛布本体部と、
    該毛布本体部の端部に位置し、開閉自在な取り出し口を有する収納袋部と、
    該収納袋部内に一辺側が固着され、前記収納袋部内に折り畳んだ状態で収納できるとともに、広げると他辺側が前記取り出し口から延出し前記毛布本体部の裾部から所定量はみ出す略四角形状の延長布部と
    を有することを特徴とする毛布。
  2. 前記収納袋部は、前記毛布本体部の表面側に取り付けられており、
    前記延長布部の一辺側は、前記毛布本体部の表面側に縫着されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の毛布。
  3. 前記延長布部の幅は、前記毛布本体部の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の毛布。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020180413A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社アクシス ファスナー構造体

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