JP2009225405A - 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

集積回路装置、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009225405A
JP2009225405A JP2008070764A JP2008070764A JP2009225405A JP 2009225405 A JP2009225405 A JP 2009225405A JP 2008070764 A JP2008070764 A JP 2008070764A JP 2008070764 A JP2008070764 A JP 2008070764A JP 2009225405 A JP2009225405 A JP 2009225405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
wiring
terminal
guard
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008070764A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4434288B2 (ja
Inventor
Akira Morita
晶 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008070764A priority Critical patent/JP4434288B2/ja
Priority to US12/404,806 priority patent/US7741871B2/en
Publication of JP2009225405A publication Critical patent/JP2009225405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4434288B2 publication Critical patent/JP4434288B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

【課題】シリアルバスの不要電磁輻射を抑制できる集積回路装置、電気光学装置及び電子機器を提供すること。
【解決手段】本発明は、シリアルバスを介して差動信号を受信するレシーバ回路42を有する高速シリアルインターフェース回路40と、輻射防止用のガード用端子G1、G2と、G1とG2の間に配置され差動信号が入力される端子DP、DMと、レシーバ回路42用の高電圧側の電源電圧が供給される電源端子VDDAと、低電圧側の電源電圧が供給される電源端子VSSとを含む。ガード用端子G1からの配線GL1と電源端子VSSからの配線VSLとの間には、スイッチ素子T1が設けられ、ガード用端子G2からの配線GL2と電源端子VSSからの配線VSLとの間には、スイッチ素子T2が設けられる。そして、高速インターフェースモードにおいてスイッチ素子T1、T2がオンする。
【選択図】図2

Description

本発明は、集積回路装置、電気光学装置及び電子機器等に関する。
近年、LSI間の通信手段としてLVDS(Low Voltage Differential Signaling)などの高速シリアルインターフェースが注目されている。この高速シリアル転送では、トランスミッタ回路がシリアル化されたデータを差動信号により送信し、レシーバ回路が差動信号を差動増幅することでデータ転送を実現する。
一般的なプロジェクタ(投写型表示装置)は、表示する画像の処理等を行う基板部分と、液晶パネル(電気光学パネル)、光源、レンズ等が設けられる光学系部分により構成される。そして、基板部分からはホストプロセッサによって画像データが送信され、光学系部分において表示ドライバ(ドライバ)がその画像データ受信して液晶パネルを駆動する。このようなデータ転送において高速シリアルインターフェースを用いれば、高精細な画像表示に対応した高速な通信を行うことができる。
しかし、高速シリアルインターフェースでは、差動信号を用いてはいても高速のデータ転送であるため、シリアルバスから不要電磁輻射(EMIノイズ)が発生するという課題があった。特に基板と光学系のように分離された構成部分間では、送信側と受信側が離れているため不要電磁輻射が顕著になりやすい。
ところで、これまでの表示ドライバでは、ホストプロセッサとの間のインターフェースとして、MPU(Micro Processor Unit)用のパラレルインターフェースであるMPUインターフェースが広く用いられている。そのため、表示ドライバに両方のインターフェースを集積しておく場合がある。このときインターフェース回路の端子を共通化できればコスト削減につながるが、シリアルバスの不要電磁輻射に対応しつつインターフェースの切り替えを実現することはできなかった。
本発明の幾つかの態様によれば、シリアルバスの不要電磁輻射を抑制できる集積回路装置、電気光学装置及び電子機器を提供できる。
本発明は、シリアルバスを介して差動信号を受信するレシーバ回路を有する高速シリアルインターフェース回路と、輻射防止用の第1、第2のガード用端子と、前記第1、第2のガード用端子の間に配置され、前記差動信号を構成する第1の信号が入力される第1の端子と、前記第1、第2のガード用端子の間に配置され、前記差動信号を構成する第2の信号が入力される第2の端子と、前記レシーバ回路用の高電圧側の電源電圧が供給される第1の電源端子と、低電圧側の電源電圧が供給される第2の電源端子と、を含み、前記第1のガード用端子からの配線と第2の電源端子からの配線との間には、第1のスイッチ素子が設けられ、前記第2のガード用端子からの配線と第2の電源端子からの配線との間には、第2のスイッチ素子が設けられ、高速インターフェースモードにおいて前記第1、第2のスイッチ素子がオンすることを特徴とする集積回路装置に関係する。
本発明によれば、集積回路装置にスイッチを設け、このスイッチを介してシリアルバスのガード線とグランド配線を接続できるようになっている。これにより、ガード線の寄生抵抗によって不要電磁輻射が増大してしまうことを防止できる。また、集積回路装置自体に対策していることにより、配線基板に必要な不要電磁輻射の対策部品を削減することができる。
また本発明では、パラレルインターフェース回路を含み、パラレルインターフェースモードにおいて、前記第1、第2のスイッチ素子がオフし、前記パラレルインターフェース回路には前記第1、第2の端子と前記第1、第2のガード用端子を介して複数のパラレルインターフェース信号が入力されてもよい。
これにより、高速シリアルインターフェースモードにおける不要電磁輻射を抑制しつつ、高速シリアルインターフェースとパラレルインターフェースでの端子の共用を実現できる。
また本発明では、前記第1のスイッチ素子は、第1のトランジスタによって構成され、前記第2のスイッチ素子は、第2のトランジスタによって構成され、前記第1、第2のトランジスタのゲートに前記第1の電源端子からの前記高電圧側の電源電圧が入力されてもよい。
このように、本発明は輻射対策用のトランジスタの制御に高速シリアルインターフェース回路のレシーバ回路用の電源電圧を用いている。これにより、端子の共用を実現するとともに、コントロール用の端子を新たに追加することなくインターフェース切り替えを実現できる。
また本発明では、前記第1、第2の端子の間に終端抵抗が設けられ、前記第1、第2のトランジスタのオン抵抗は前記終端抵抗の抵抗値以下であってもよい。
これにより、不要電磁輻射をより効果的に抑制することができる。
また本発明では、前記第1、第2のトランジスタは静電気保護用のトランジスタとして兼用されてもよい。
これにより、別途静電気保護用のトランジスタを設ける必要がなくなるため、集積回路装置のコストを削減できる。
また本発明では、前記静電気保護用のトランジスタは、ゲートコントロールデバイスであってもよい。
これにより、不要電磁輻射対策のトランジスタと静電気保護用のトランジスタとの兼用を実現できる。
また本発明では、前記第1の端子から、前記複数のパラレルインターフェース信号のうちの第1のパラレルインターフェース信号が入力される第1の入力バッファと、前記第2の端子から、前記複数のパラレルインターフェース信号のうちの第2のパラレルインターフェース信号が入力される第2の入力バッファとを含み、前記第1、第2の入力バッファは、高速シリアルインターフェースモードにおいて、前記第1の電源端子に供給される前記高電圧側の電源電圧に基づいて、固定レベルの信号を出力してもよい。
本発明によれば、高速シリアルインターフェースモードにおいて、そのモードで使用されないパラレルインターフェース回路の後段のロジック回路に信号が入力されることがない。これにより、消費電流を削減できる。また、レシーバ回路用の電源電圧を用いることで、新たな制御用端子を設けることなく入力バッファを制御できる。
また本発明では、前記高電圧側の電源電圧と異なる電源電圧で動作するインバータを含み、前記インバータには、前記第1の電源端子に供給される前記高電圧側の電源電圧が入力され、前記第1、第2の入力バッファは、前記インバータの出力により制御されてもよい。
これにより、レシーバ回路用の電源電圧を用いて入力バッファを制御できる。
また本発明では、パラレルインターフェースモード時に、前記第1の電源端子に低電圧側の電源電圧が供給されてもよい。
これにより、レシーバ回路用の電源電圧を用いてインターフェース切り替えを実現できる。
また本発明は、上記のいずれかに記載の集積回路装置と、電気光学パネルと、配線基板とを含み、前記配線基板は、前記第1の端子に接続される第1の配線と、前記第2の端子に接続される第2の配線と、前記第1のガード用端子に接続される第1のガード用配線と、前記第2のガード用端子に接続される第2のガード用配線と、前記第1の電源端子に接続される第1の電源配線と、前記第2の電源端子に接続される第2の電源配線を有し、前記第1、第2の配線は、前記第1、第2のガード用配線の間に配線されることを特徴とする電気光学装置に関係する。
本発明によれば、シリアルバスの不要電磁輻射の増大を抑制する電気光学装置を実現できる。
また本発明では、前記第2の電源配線は、前記第1、第2のガード用配線に比べて配線抵抗が小さくてもよい。
これにより、不要電磁輻射の増大を効果的に防止できる。
また本発明は、上記のいずれかに記載の電気光学装置を含むことを特徴とする電子機器に関係する。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.電気光学装置
図1に本実施形態の電気光学装置の構成例を示す。図1の構成例には、本実施形態の集積回路装置を適用することができる。例えば、この構成例はプロジェクタの表示部に使用されるものであり、コネクタCNでプロジェクタ内部の電子基板に接続される。ただし、本実施形態の集積回路装置は、他の電子機器、例えば携帯電話などの表示部にも適用することができる。
図1に示す本実施形態の電気光学装置は、電気光学パネル400(表示パネル)、配線基板200、ドライバ100(集積回路装置)を含む。電気光学パネル400は、例えばTFTなどのアクティブマトリックス方式の液晶パネルで構成できる。また、アクティブマトリックス方式ではない液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネルでも構成することができる。配線基板200は、フレキシブル基板などのプリント基板を用いて構成することができ、電気光学パネル400やドライバ100の電源線や信号線などの配線が形成されている。ドライバ100は、配線基板200に実装されており、配線基板200に形成された配線を介して信号を受信し、電気光学パネル400を駆動する。
具体的には、配線基板200には、ドライバ100に電源を供給する配線としてグランド配線VSF1(第2の電源配線)が配線され、ドライバ100の高速シリアルインターフェースに電源を供給する配線として電源配線VDF(第1の電源配線)が配線されている。グランド配線は複数設けることができ、図1の構成例ではVSF1とVSF2の2本が配線されている。また配線基板200には、ドライバ100に信号を伝送するための配線として第1の配線DPF、第2の配線DMF、第1のガード用配線GF1、第2のガード用配線GF2が配線されている。この配線DPFと配線DMFは、ガード用配線GF1とガード用配線GF2との間に配線される。
ドライバ100は、例えば後述する図10の表示情報処理回路720と高速シリアルインターフェースを用いて通信を行う。このとき、ドライバ100は配線DPFとDMFを介して差動信号を受信し、ガード用配線GF1とGF2にはコネクタCNを介してプロジェクタの電子基板からグランド電圧(広義には、固定電圧)が与えられる。
この配線DPFとDMFからは、差動信号の伝送にともなって不要電磁輻射が発生する。一般的に伝送速度が高速であるほど発生する不要電磁輻射は増加するが、特に近年では伝送速度が高速化していく傾向にあり、高速シリアルインターフェースの設計において不要電磁輻射の抑制が課題となっている。例えば、日本国内ではVCCIなどの規格が存在し、プロジェクタなどの電子機器はこのような規格を満たす必要がある。そのためには、高速シリアルインターフェースなどの不要電磁輻射の発生源を有効に対策する必要がある。
ところで、高速シリアルインターフェースのシリアルバスには、差動信号の伝送線からの不要電磁輻射がシリアルバスの配線領域外への輻射を抑制するため、ガード線が設けられる。図1の構成例では、ガード用配線GF1とGF2がガード線に対応する。前述のようにガード用配線GF1とGF2はグランド電圧に固定されており、これによって配線DPFとDMFからの不要電磁輻射を吸収する。
しかし、ガード線はプリント配線などの配線によって寄生抵抗を持つため、不要電磁輻射の吸収が妨げられ、不要電磁輻射が増大してしまうという課題がある。また、高速シリアルインターフェース信号を出力するのはICなどの能動素子であるにもかかわらず、不要電磁輻射は配線基板上で対策する必要がある。そのため、輻射防止フィルタなどの対策部品が必要となりコストの増加を招くという課題もある。
2.高速シリアル・パラレルインターフェース切り替え回路
図2に、このような課題を解決することができる本実施形態の集積回路装置の構成例を示す。図2の構成例は、高速シリアルインターフェースとパラレルインターフェースでインターフェース回路の端子を共用する。すなわち、高速シリアルインターフェースモードにおいては、端子DP、DMには図1の配線DPF、DMFを介して差動信号が入力され、ガード用端子G1、G2には図1のガード用配線GF1、GF2が接続されグランド電圧に固定される。一方、パラレルインターフェースモードにおいては、端子DP、DM、G1、G2には図1の配線DPF、DMF、GF1、GF2を介してCMOSレベルの信号(パラレルインターフェース信号)が入力される。また、端子VDDAには図1の電源配線VDFが接続され、端子VSSには図1のグランド配線VSF1又はVSF2が接続される。
なお、図2〜図6では端子VSSにはグランド配線VSF1が接続される場合を示し、以下ではこの図2〜図6に従って説明する。
図2に示す本実施形態の集積回路装置は、集積回路装置内においてガード用配線GF1、GF2をグランド配線VSF1に接続できるようになっている。これにより、ガード用配線GF1、GF2が不要電磁輻射を吸収する効果を高めることができる。
具体的には、本実施形態の集積回路装置は、第1のガード用端子G1、第2のガード用端子G2、第1の端子DP、第2の端子DMを含む。そして、端子DP、DMはガード用端子G1とG2の間に配置される。高速シリアルインターフェースモードにおいては、ガード用端子G1、G2は輻射防止用のガード線を接続するために設けられ、端子DPには差動信号を構成する第1の信号が入力され、端子DMには差動信号を構成する第2の信号が入力される。
また、本実施形態の集積回路装置は、高速シリアルインターフェース回路40、第1の電源端子VDDA、第2の電源端子VSSを含む。そして、高速シリアルインターフェース回路40は、シリアルバスを介して差動信号を受信するレシーバ回路42を含む。例えばレシーバ回路42は図2に示すように終端抵抗Rと差動アンプ44によって構成することができる。終端抵抗Rは端子DPからの配線DPLと端子DMからの配線DMLとの間に設けられ、端子DPとDMに入力された差動信号によって終端抵抗Rの両端に生じる電圧が差動アンプ44に入力される。電源端子VDDAにはレシーバ回路42用の電源電圧(高電圧側の電源電圧)が供給される。また、グランド端子VSS(第2の電源端子)にはグランド電圧(低電圧側の電源電圧)が供給される。
そして、本実施形態の集積回路装置には第1、第2のスイッチ素子が設けられている。第1、第2のスイッチ素子は、例えば図2に示すように第1、第2のトランジスタT1、T2で構成することができる。トランジスタT1は、ガード用端子G1からの配線GL1とグランド端子VSSからの配線VSLとの間に設けられ、トランジスタT2は、ガード用端子G2からの配線GL2とグランド端子VSSからの配線VSLとの間に設けられる。高速シリアルインターフェースモードにおいては、これらのトランジスタT1、T2がオンすることにより、配線GL1、GL2がトランジスタT1、T2を介して配線VSLに接続される。なお、配線基板上のグランド配線VSF1に接続される端子VSSとは別にグランド配線VSF2に接続されるグランド端子を設け、トランジスタT2を端子VSSからの配線でなく、そのグランド端子からの配線に接続することもできる。
ところで、図2の構成例はパラレルインターフェース回路60を含む。パラレルインターフェース回路60には、端子G1、DP、DM、G2を介してCMOSレベルの信号が入力される。パラレルインターフェースモードにおいては、高速シリアルインターフェースモードとは反対にトランジスタT1、T2はオフし、配線GL1、GL2は配線VSLに接続されない。そのため、端子G1、G2にCMOSレベルの信号を入力できる。
3.トランジスタT1、T2
図2に示すように、例えばトランジスタT1、T2はCMOSトランジスタで構成することができる。具体的には、トランジスタT1、T2のゲートには、電源端子VDDAに供給される電圧が入力される。すなわち、トランジスタT1、T2のゲートは電源端子VDDAからの配線VDLに接続されており、高速シリアルインターフェース回路40のレシーバ回路42用の電源電圧が入力される。
図3(A)、図3(B)を用いてトランジスタT1、T2の動作について説明する。図3(A)、図3(B)は、図1に示す本実施形態の電気光学装置に図2に示す本実施形態の集積回路装置を適用した場合について、各端子と配線基板上の各配線との接続を示している。具体的には、端子DP、DMには配線DPF、DPMが接続され、ガード用端子G1、G2にはガード用配線GF1、GF2が接続され、グランド端子VSSにはグランド配線VSF1が接続される。ここで、図3(A)、図3(B)に示すように、電源端子VDDAについてはモードによって接続を変えることができる。
図3(A)に示すように、高速シリアルインターフェースモードにおいて、電源端子VDDAは電源配線VDFに接続される。電源配線VDFにはレシーバ回路42用の電源が供給されるため、電源端子VDDAからの配線VDLの電圧はレシーバ回路42用の電源電圧となる。この場合、トランジスタT1、T2のゲートには配線VDLから高電圧側の論理レベル(広義には、第1の論理レベル)が入力されていることになり、トランジスタT1、T2はオン状態に設定される。これにより、ガード用端子G1、G2からの配線GL1、GL2がグランド端子VSLからの配線VSLに接続されるため、ガード用配線GF1とGF2がトランジスタT1、T2を介してグランド配線VSF1に接続される。
一方、図3(B)に示すように、パラレルインターフェースモードにおいて、電源端子VDDAはグランド配線VSF1に接続され、グランド電圧(低電圧側の電源電圧)が供給される。パラレルインターフェースモードにおいては、レシーバ回路42用の電源は必要ないためである。この場合、トランジスタT1、T2のゲートには配線VDLから低電圧側の論理レベル(広義には、第2の論理レベル)が入力されていることになり、トランジスタT1、T2はオフ状態に設定される。これにより、ガード用配線GF1とGF2はグランド配線VSF1に接続されないため、端子G1、G2にCMOSレベルの信号を入力することができる。
ところで、高速シリアルインターフェースにおいてはガード線が持つ寄生抵抗によって不要電磁輻射の吸収が妨げられ、不要電磁輻射が増大するという課題があった。
この点、本実施形態の集積回路装置は高速シリアルインターフェースモードにおいてトランジスタを介してガード線をグランド配線に接続できるため、ガード用のグランド電圧を電源用のグランド配線を用いて補強することができる。これにより、ガード線とグランド電圧の間の抵抗値を小さくでき、不要電磁輻射の増大を防止することができる。
図4を用いて詳細に説明する。図4は本実施形態におけるシリアルバスを模式的に示しており、図3(A)の高速シリアルインターフェースモードにおいて使用した場合に対応する。
具体的には、図4の配線DPF、DMF、ガード用配線GF1、GF2、グランド配線VSF1は図1の配線基板200上の配線に対応する。ここで、配線DPF、DMFは、線間容量と配線のインダクタンスによって伝送線路を形成する。簡単のため、図4ではこの伝送線路を線間容量CD、配線のインダクタンスL1、L2によって単純化して示している。この伝送線路の両側にはガード用配線GF1、GF2が配線され、CG1は配線GF1とDPFの間のカップリング容量を表し、CG2は配線GF2とDPFのカップリング容量を表す。ガード用配線GF1、GF2は、図3(A)におけるトランジスタT1、T2のオン抵抗RP1、RP2を介してグランド配線VSF1に接続される。また、抵抗Rは図2のレシーバ回路42の終端抵抗Rであり、その両端には伝送線路を介して差動信号が入力される。
前述のように、ガード用配線GF1とGF2は図1のコネクタCNを介してグランド電圧に固定され、配線DPF、DMFからの不要電磁輻射を吸収するようになっている。この不要電磁輻射の吸収は、図4において差動信号がカップリング容量CG1、CG2を介してガード線に電圧ノイズとして伝達されることに置き換えて考えることができる。
まずトランジスタT1、T2がない場合を考えると、ガード用配線GF1、GF2に伝達された電圧ノイズは、コネクタCNを介してグランドに吸収されることになる。このとき、ガード用配線GF1、GF2がグランド電圧に保たれていれば、電圧ノイズは十分吸収されていることになり、差動信号が発生する不要電磁輻射はガード用配線GF1、GF2に十分吸収されていることになる。しかし、ガード用配線GF1、GF2には寄生抵抗RP1、RP2があるため、電圧ノイズの吸収が妨げられる。この場合、ガード用配線GF1、GF2がグランド電圧に保たれる場合に比べて、ガード用配線GF1、GF2が吸収する不要電磁輻射が減少し、結果的にシリアルバスから発生する不要電磁輻射が増大してしまう。
この点、本実施形態ではトランジスタT1、T2を設けたことにより、オン抵抗RT1、RT2によってガード用配線GF1、GF2のグランドに対する抵抗値が減少する。より具体的には、図1の本実施形態においてグランド配線VSF1はガード用配線GF1、GF2よりも配線抵抗が小さくできる。そのため、トランジスタT1、T2を設けることによりガード用配線GF1、GF2のグランドに対する抵抗値を大きく減少させることができる。これにより、トランジスタT1、T2がない場合に比べてガード用配線GF1、GF2が電圧ノイズを吸収することができ、シリアルバスから発生する不要電磁輻射を減少させることができる。
例えば、トランジスタT1、T2のオン抵抗RT1、RT2をレシーバ回路42の終端抵抗Rの抵抗値以下とすることで、不要電磁輻射をさらに抑制できる。以下に理由を説明する。
図4の終端抵抗Rの抵抗値は、差動信号を効率よく受信するために、配線DPFとDMFからなる伝送線路の特性インピーダンスZDと等しい抵抗値に設定されている。ここで、ガード用配線GF1と配線DPFも、カップリング容量CG1とインダクタンスL1によって伝送線路を構成しており、この特性インピーダンスをZG1とする。同様にガード用配線GF2と配線DMFも伝送線路を構成しており、特性インピーダンスをZG2とする。この特性インピーダンスZG1、ZG2は、ガード用配線GF1と配線DPFの線間距離及び、ガード用配線GF2と配線DMFの線間距離が、配線DPFとDMFの線間距離とほぼ等しく配線されるため、ZDにほぼ等しくなっている。そのため、特性インピーダンスZG1、ZG2は終端抵抗Rの抵抗値ともほぼ等しくなる。
ここで、この特性インピーダンスZG1、ZG2の伝送線路には、それぞれ配線DPF、DMFから差動信号の一方が入力されている。このとき、オン抵抗RT1、RT2を特性インピーダンスZG1、ZG2より小さくしておけば、ガード用配線GF1、GF2の電圧ノイズの振幅は配線DPF、DMFの電圧振幅よりも小さくできる。すなわち、特性インピーダンスZG1、ZG2が終端抵抗Rの抵抗値とほぼ等しいことから、オン抵抗RT1、RT2を終端抵抗Rの抵抗値より小さくすることで、不要電磁輻射を抑制することができる。
以上に説明したように、本実施形態によれば高速シリアルインターフェースモードにおける不要電磁輻射の増大を防止することができる。これにより、高速シリアルインターフェースを利用した機器のコスト削減等を実現することもできる。
例えば、シリアルバスが配線基板上を長距離に渡って引き回されている場合には、不要電磁輻射が増大しやすくなる。これは、差動信号の伝送線が長いほど不要電磁輻射の発生量が増加し、またガード線が長いほど寄生抵抗も増加するためである。そのため、シリアルバスを引き回す必要がある場合には、対策としてフィルタ部品の追加などが必要となりコストの増加を招く。
この点、本実施形態では長いシリアルバスにおいても不要電磁輻射の増大を抑制することができる。特にインターフェース回路とシリアルバスの接続部付近は配線基板のコネクタから遠く寄生抵抗が大きくなるが、インターフェース回路に対策したことによりシリアルバスの末端においてもガード線の効果が維持される。これにより、配線基板においてフィルタ部品などの対策部品を削減して、コストを抑制することができる。また、不要電磁輻射の対策コストを増加させることなくシリアルバスを引き回すことができるため、電子機器の設計自由度が向上する。
また、不要電磁輻射の直接の発生源である高速シリアルインターフェース信号を出力するのはICなどの能動素子であるにもかかわらず、実際の不要電磁輻射は配線基板上の配線から発生する。そのため、例えば電子機器メーカが高速シリアルインターフェースを含むICをICメーカから購入し、配線基板に実装する場合、電子機器メーカは不要電磁輻射対策を考慮した配線基板を設計する必要があった。
この点、本実施形態においては集積回路装置自体に対策が組み込まれているため、上記のような設計負担を軽減することができる。これにより、ICメーカは配線基板への実装が容易な高速シリアルインターフェースを含むICを電子機器メーカに提供することができる。
ここで、本実施形態ではトランジスタを用いてガード線をグランド線に接続し、不要電磁輻射対策を行っている。この場合、高速シリアルインターフェースとパラレルインターフェースで端子を共有すると、トランジスタを制御するための信号や端子を新たに設ける必要があるという課題が生じる。
この点、本実施形態においては、レシーバ回路42用の電源電圧を用いてトランジスタのオン、オフを制御している。これにより、高速シリアルインターフェースとパラレルインターフェースで端子の共有を実現することができる。さらに、既存の電源端子VDDAと配線VDLを用いることができ、新たに信号や端子を設けた場合と比較して集積回路装置のコストを削減することができる。
なお、図1に示すようにガード用配線とグランド配線との間にカップリングコンデンサCF1、CF2を設けてもよい。これにより、ガード用配線のインピーダンスをさらに小さくし、不要電磁輻射を抑制することができる。
4.トランジスタT1、T2とGCDの兼用
図2等で説明した本実施形態のトランジスタT1、T2は、静電気保護用のトランジスタとして兼用することもできる。例えば、ゲートコントロールデバイスである静電気保護用のトランジスタとして兼用することができる。
図5(A)、図5(B)、図5(C)を用いて説明する。なお、トランジスタT1、T2は同様に考えられるため、トランジスタT1のみ示す。
まず、図5(A)にゲートコントロールデバイス(GCD)の構成例を示す。トランジスタTGCがゲートコントロールデバイスであり、端子G1からの配線とグランド端子VSSとの間に設けられ、ゲートにはグランド端子からのグランド電圧が入力される。例えば、グランド電圧より低い電圧のパルスが端子G1に印加された場合、ゲート、ソース(又はドレイン)間にパルス電圧が印加され、トランジスタTGCがオンする。そして、パルスはトランジスタTGCを介してグランドに逃げるため、パルスが集積回路装置内に印加されることを回避できる。
次に、図5(B)、図5(C)に本実施形態におけるトランジスタT1を示す。図2等で説明したように、トランジスタT1のゲートには電源端子VDDAからの配線が接続される。
図5(B)に示すように、パラレルインターフェースモードにおいては配線基板200上で電源端子VDDAはグランド配線VSF1に接続される。すなわち、トランジスタT1のゲートは配線VSF1を介してトランジスタT1のソース(又はドレイン)と接続されており、図5(A)に示したゲートコントロールデバイスと等しい接続関係となっている。
一方、図5(C)に示すように、高速シリアルインターフェースモードにおいては、配線基板200上で電源端子VDDAは電源配線VDFに接続される。この場合、電源端子VDDAにレシーバ回路42の電源電圧が供給されていれば、端子G1にグランド電圧よりも低い電圧のパルスが印加されても図5(A)のゲートコントロールデバイスと同様にパルスをグランドに逃がすことができる。実際には、静電気破壊が起きやすいのは配線基板に実装する場面である。この場合、端子VDDA、VSSには電源が供給されていないが、静電気破壊を起こすほどのパルス電圧と比較すれば、端子VDDAの電圧は端子VSSと同等の電圧であると考えられる。そうすると、この場合にも図5(A)のゲートコントロールデバイスと同様にパルスをグランドに逃がすことができる。
このように、本実施形態によれば、トランジスタT1、T2を静電気保護用のトランジスタとして兼用することができる。これにより、不要電磁輻射対策用のトランジスタを静電気保護用のトランジスタと別途設ける場合に比べ、集積回路の面積を削減できる。
5.パラレルインターフェース回路
図6(A)、図6(B)に本実施形態におけるパラレルインターフェース回路60の構成例を示す。このパラレルインターフェース回路60は、第1、第2の入力バッファBFP、BFMを含む。入力バッファBFP、BFMにはそれぞれ端子DP、DMからの信号が入力される。またパラレルインターフェース回路60は、端子VDDAからの電圧が入力されるインバータINVを含むことができる。さらにパラレルインターフェース回路60は、端子G1、G2からの信号が入力される入力バッファBF1、BF2を含むことができる。ここで、図6(A)、図6(B)の端子VDDは、端子VDDAから供給されるレシーバ回路42用の電源電圧とは異なる電源電圧である。そして、入力バッファBFP、BFM、BF1、BF2、インバータINVは、この端子VDDから供給される電源電圧で動作する。
具体的には、入力バッファBFP、BFMはAND回路(論理積回路)で構成することができる。そして、この入力バッファBFP、BFMの出力は、インバータINVの出力によって制御され、端子VDDAからの電圧に基づいて決まるようになっている。
より具体的には、図6(A)に示すように、高速シリアルインターフェースモードにおいては、端子VDDAにはレシーバ回路42用の電源電圧が供給され、インバータINVは低電圧側の論理レベル(L)を出力する。そのため入力バッファBFP、BFMは低電圧側の論理レベル(L。広義には、固定レベル)の信号を出力する。なお端子G1、G2はガード用配線によってグランド電圧に固定されているため、入力バッファBF1、BF2の出力も低電圧側の論理レベルに固定されている。
一方図6(B)に示すように、パラレルインターフェースモードにおいては、レシーバ回路42用の電源が不要のため端子VDDAにはグランド電圧が供給される。この場合、インバータINVは高電圧側の論理レベル(H)を出力するため、入力バッファBFP、BFMは、それぞれ端子DP、DMを介して入力されるCMOSレベルの信号をバッファして出力する。パラレルインターフェースモードでは、端子G1、G2にもCMOSレベルの信号(第1、第2のパラレルインターフェース信号)が入力されているため、入力バッファBF1、BF2もそれぞれ端子G1、G2を介して入力されるCMOSレベルの信号をバッファして出力する。
ところで、本実施形態は、高速シリアルインターフェースとパラレルインターフェースで端子を共有している。この場合、高速シリアルインターフェースモードにおいて、パラレルインターフェース回路の入力バッファが高速シリアル信号をバッファしてしまい、消費電流が増加するという課題がある。
この点、本実施形態では端子VDDAに供給される電圧に基づいて、高速シリアルインターフェースモードにおいて入力バッファが固定電圧を出力するため、消費電流の増加を防止できる。すなわち、バッファされた高周波数の信号がパラレルインターフェース回路の後段のロジック回路に入力され、高速シリアルインターフェースモードにおいて本来使用されないはずのロジック回路で電流が消費されてしまうことを防止できる。さらに、この制御にレシーバ回路42用の電源電圧を利用したことにより、新たな制御用端子や制御信号を設けることなくインターフェース切り替えを実現している。
なお、図6ではパラレルインターフェース回路60が入力バッファBF1、BF2、BFP、BFMを含むとして説明したが、これらの入力バッファに変えて図2に示すようにI/Oバッファ62−1、62−2、64−1、64−2を含んでもよい。この場合、I/Oバッファ62−1、62−2、64−1、64−2に含まれる入力バッファとしてそれぞれ入力バッファBF1、BF2、BFP、BFMを適用することができる。
6.高速シリアルインターフェース回路
図7に高速シリアルインターフェース回路40の詳細な構成例を示す。この高速シリアルインターフェース回路40は、物理層回路50、ロジック回路70を含む。
物理層回路50(レシーバ)は、差動信号(差動データ信号、差動クロック信号)を用いてデータ(パケット)やクロックを受信するための回路である。具体的には電流駆動又は電圧駆動されたシリアルバスの差動信号線からデータ等の受信を行う。この物理層回路50は、データ用レシーバ回路52や、クロック用レシーバ回路54などを含むことができる。データ用レシーバ回路52、クロック用レシーバ回路54は、本実施形態のレシーバ回路42に対応する。なお物理層回路50はトランスミッタ回路を含むこともでき、その場合はデータやクロックの送信を行うこともできる。
ロジック回路70は、高速シリアルインターフェース回路40とドライバ100の内部回路との間のインターフェース処理を行う。具体的にはロジック回路70はサンプリング回路72、シリアルパラレル変換回路74を含むことができる。サンプリング回路72は、データ用レシーバ回路52からのデータ信号をクロック用レシーバ回路54からのクロックでサンプリングしシリアルデータを生成する。シリアルパラレル変換回路74は、そのシリアルデータをパラレルデータに変換し、ドライバの内部回路に出力する。なお、ロジック回路70は、物理層の上層であるリンク層の処理を行うためのリンクコントローラを含むこともできる。
7.電気光学装置の詳細な構成例
図8に本実施形態の電気光学装置の詳細な構成例を示す。図8では本実施形態を液晶表示装置に適用した場合について説明する。ただし、本実施形態はEL素子等の発光素子を用いた表示装置に適用することもできる。
図8に示す本実施形態の液晶表示装置(電気光学装置、表示装置)は、液晶パネル400(電気光学パネル、表示パネル)、データドライバ20(データ線駆動回路)、走査ドライバ30(走査線駆動回路、ゲートドライバ)、電源回路80、表示コントローラ150を含む。ここで、図2に示す本実施形態におけるインターフェース切り替え回路はインターフェース回路90に含まれる。なお、本実施形態にこれらのすべての回路ブロックを含める必要はなく、その一部の回路ブロックを省略する構成にしてもよい。
液晶パネル400は、例えばアクティブマトリクス基板(例えばガラス基板)上に形成された液晶パネルである。アクティブマトリクス基板には、ゲート線GK(1≦K≦M、KとMは自然数)とデータ線SRL、SGL、SBL(1≦L≦N、LとNは自然数)との交差点に対応する位置に、薄膜トランジスタTFTKL−R、TFTKL−G、TFTKL−Bが設けられている。
例えばTFTKL−Rのゲートはゲート線GKに接続され、TFTKL−Rのソース、ドレインはデータ線SRL、画素電極PEKL−Rに接続されている。この画素電極PEKL−Rと対向電極CE(コモン電極)との間には、液晶(電気光学物質)が挟まれ、液晶容量CLKL−R及び補助容量CSKL−Rが形成されている。
また、アクティブマトリクス基板にはデータ電圧供給線S1〜SNが設けられ、S1〜SNに対応してデマルチプレクサが設けられている。デマルチプレクサDMUXLは、ソース電圧供給線SLに時分割で供給された階調電圧を、データドライバ20からのマルチプレクス制御信号に基づいてデータ線SRL、SGL、SBLに分割して供給する。
なお、対向電極CEに与えられる対向電極電圧VCOMの電圧レベルは、電源回路80に含まれる対向電極電圧生成回路により生成される。例えば、対向電極CEは、対向基板上に一面に形成される。
データドライバ20は、階調データに基づいて液晶パネル400のデータ電圧供給線S1〜SNを駆動する。上述のようにデマルチプレクサにより分離制御されるため、データドライバ20は、データ線SR1〜SRN、SG1〜SGN、SB1〜SBNを駆動できる。一方、走査ドライバ30は、液晶パネル400の走査線G1〜GMを走査(順次駆動)する。
表示コントローラ150は、図示しない中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)等のホストにより設定された内容に従って、データドライバ20、走査ドライバ30及び電源回路80への制御信号をインターフェース回路90に出力する。
インターフェース回路90は、表示コントローラ150から入力される制御信号をデータドライバ20、走査ドライバ30、電源回路80にインターフェースする。
電源回路80は、外部から供給される基準電圧に基づいて、液晶パネル400の駆動に必要な各種の電圧レベル(階調電圧)や、対向電極CEの対向電極電圧VCOMの電圧レベルを生成する。
なお、図8では、液晶表示装置が表示コントローラ150を含む構成になっているが、表示コントローラ150を液晶表示装置の外部に設けてもよい。また、データドライバ20、走査ドライバ30、電源回路80、表示コントローラ150の一部又は全部を液晶パネル400上に形成してもよい。
7.1.データドライバ
図9に、図8のデータドライバ20の構成例を示す。データドライバ20は、シフトレジスタ22、ラインラッチ24、26、多重化回路28、基準電圧発生回路38、DAC32(データ電圧生成回路)、データ線駆動回路34、マルチプレクス駆動制御部36を含む。
シフトレジスタ22は、クロック信号CLKに同期して隣接するフリップフロップにイネーブル入出力信号EIOを順次シフトする。
ラインラッチ24には、表示コントローラ150から例えば18ビット(6ビット(階調データ)×3(RGB各色))単位で階調データDIOが入力される。ラインラッチ24は、この階調データDIOを、シフトレジスタ22で順次シフトされたEIOに同期してラッチする。
ラインラッチ26は、表示コントローラ150から供給される水平同期信号LPに同期して、ラインラッチ24でラッチされた1水平走査単位の階調データをラッチする。
多重化回路28は、ラインラッチ26において各データ線に対応してラッチされた3本のデータ線分の階調データを時分割多重する。
マルチプレクス駆動制御部36は、データ電圧供給線の時分割タイミングを規定するマルチプレクス制御信号を生成し、1水平走査期間内に、マルチプレクス制御信号RSEL、GSEL、BSELを順番にアクティブにする。多重化回路28は、マルチプレクス制御信号に基づいて、階調電圧を時分割でデータ電圧供給線に供給するように多重化を行う。なお、マルチプレクス制御信号は、液晶パネル400のデマルチプレクサにも供給される。
基準電圧発生回路38は、例えば64種類の基準電圧を生成する。基準電圧発生回路38によって生成された64種類の基準電圧は、DAC32に供給される。
DAC32は、多重化回路28からのデジタルの階調データに基づいて、基準電圧発生回路38からの基準電圧のいずれかを選択し、デジタルの階調データに対応するアナログのデータ電圧を各データ線に出力する。
データ線駆動回路34は、各データ線毎に設けられたボルテージフォロワ接続の演算増幅器OPCが、DAC32からのデータ電圧をバッファリングしてデータ線に出力し、データ線を駆動する。
なお、図9では、デジタルの階調データをデジタル・アナログ変換して、データ線駆動回路34を介してデータ線に出力する構成を採用しているが、アナログの映像信号をサンプル・ホールドして、データ線駆動回路34を介してデータ線に出力する構成を採用することもできる。
8.電子機器
上述の液晶表示装置を用いて構成される電子機器として、例えばプロジェクタ(投写型表示装置)がある。図10に、本実施形態における液晶表示装置が適用されたプロジェクタの構成例のブロック図を示す。
図10のプロジェクタは、表示情報出力源710、表示情報処理回路720、ドライバ100(集積回路装置)、液晶パネル400(電気光学パネル)、クロック発生回路750及び電源回路760を含んで構成される。表示情報出力源710は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)、光ディスク装置等のメモリ、画像信号を同調して出力する同調回路等を含み、クロック発生回路750からのクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の表示情報を表示情報処理回路720に出力する。表示情報処理回路720は、増幅・極性反転回路、相展開回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、或いはクランプ回路等を含むことができる。ドライバ100は、走査ドライバ及びデータドライバを含み、液晶パネル400を駆動する。電源回路760は、上述の各回路に電力を供給する。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語(電気光学装置、集積回路装置、電気光学パネル、低電位側の電源電圧等)と共に記載された用語(液晶表示装置、ドライバ、液晶パネル、グランド等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また高速シリアルインターフェース回路、パラレルインターフェース回路、データドライバ、走査ドライバ、電源回路、ドライバ、電気光学装置、電子機器等の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
本実施形態の電気光学装置の構成例 本実施形態の集積回路装置の構成例 図3(A)、図3(B)はトランジスタの動作説明図 シリアルバスの説明図 図5(A)、図5(B)、図5(C)はゲートコントロールデバイスと兼用されるトランジスタの構成例 図6(A)、図6(B)はパラレルインターフェース回路の構成例 高速シリアルインターフェース回路の構成例 本実施形態の電気光学装置の詳細な構成例 データドライバの構成例 本実施形態の電子機器の構成例
符号の説明
40 高速シリアルインターフェース回路、 42 レシーバ回路、
44 差動アンプ、 60 パラレルインターフェース回路、
62−1,62−2,64−1,64−2 I/Oバッファ、
100 集積回路装置、 200 配線基板、 400 電気光学パネル、
DPF,DMF 第1,第2の配線、 GF1,GF2 第1,第2のガード用配線、
VDF 第1の電源配線、 VSF1 第2の電源配線、
DP,DM 第1,第2の端子、 G1,G2 第1,第2のガード用端子、
VDDA 第1の電源端子、 VSS 第2の電源端子、
T1,T2 第1,第2のトランジスタ、
GL1,GL2 第1,第2のガード用端子からの配線、 R 終端抵抗、
VSL 第2の電源端子からの配線、 TGC 静電気保護用のトランジスタ、
BFP,BFM 第1,第2の入力バッファ、 INV インバータ

Claims (12)

  1. シリアルバスを介して差動信号を受信するレシーバ回路を有する高速シリアルインターフェース回路と、
    輻射防止用の第1、第2のガード用端子と、
    前記第1、第2のガード用端子の間に配置され、前記差動信号を構成する第1の信号が入力される第1の端子と、
    前記第1、第2のガード用端子の間に配置され、前記差動信号を構成する第2の信号が入力される第2の端子と、
    前記レシーバ回路用の高電圧側の電源電圧が供給される第1の電源端子と、
    低電圧側の電源電圧が供給される第2の電源端子と、
    を含み、
    前記第1のガード用端子からの配線と第2の電源端子からの配線との間には、第1のスイッチ素子が設けられ、前記第2のガード用端子からの配線と第2の電源端子からの配線との間には、第2のスイッチ素子が設けられ、高速インターフェースモードにおいて前記第1、第2のスイッチ素子がオンすることを特徴とする集積回路装置。
  2. 請求項1において、
    パラレルインターフェース回路を含み、
    パラレルインターフェースモードにおいて、前記第1、第2のスイッチ素子がオフし、前記パラレルインターフェース回路には前記第1、第2の端子と前記第1、第2のガード用端子を介して複数のパラレルインターフェース信号が入力されることを特徴とする集積回路装置。
  3. 請求項2において、
    前記第1のスイッチ素子は、
    第1のトランジスタによって構成され、
    前記第2のスイッチ素子は、
    第2のトランジスタによって構成され、
    前記第1、第2のトランジスタのゲートに前記第1の電源端子からの前記高電圧側の電源電圧が入力されることを特徴とする集積回路装置。
  4. 請求項3において、
    前記第1、第2の端子の間に終端抵抗が設けられ、前記第1、第2のトランジスタのオン抵抗は前記終端抵抗の抵抗値以下であることを特徴とする集積回路装置。
  5. 請求項3又は4において、
    前記第1、第2のトランジスタは静電気保護用のトランジスタとして兼用されることを特徴とする集積回路装置。
  6. 請求項5において、
    前記静電気保護用のトランジスタは、
    ゲートコントロールデバイスであることを特徴とする集積回路装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれかにおいて、
    前記第1の端子から、前記複数のパラレルインターフェース信号のうちの第1のパラレルインターフェース信号が入力される第1の入力バッファと、
    前記第2の端子から、前記複数のパラレルインターフェース信号のうちの第2のパラレルインターフェース信号が入力される第2の入力バッファと、
    を含み、
    前記第1、第2の入力バッファは、
    高速シリアルインターフェースモードにおいて、前記第1の電源端子に供給される前記高電圧側の電源電圧に基づいて、固定レベルの信号を出力することを特徴とする集積回路装置。
  8. 請求項7において、
    前記高電圧側の電源電圧と異なる電源電圧で動作するインバータを含み、
    前記インバータには、
    前記第1の電源端子に供給される前記高電圧側の電源電圧が入力され、
    前記第1、第2の入力バッファは、
    前記インバータの出力により制御されることを特徴とする集積回路装置。
  9. 請求項3乃至8のいずれかにおいて、
    パラレルインターフェースモード時に、前記第1の電源端子に低電圧側の電源電圧が供給されることを特徴とする集積回路装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の集積回路装置と、
    電気光学パネルと、
    配線基板と、
    を含み、
    前記配線基板は、
    前記第1の端子に接続される第1の配線と、前記第2の端子に接続される第2の配線と、前記第1のガード用端子に接続される第1のガード用配線と、前記第2のガード用端子に接続される第2のガード用配線と、前記第1の電源端子に接続される第1の電源配線と、前記第2の電源端子に接続される第2の電源配線を有し、
    前記第1、第2の配線は、
    前記第1、第2のガード用配線の間に配線されることを特徴とする電気光学装置。
  11. 請求項10において、
    前記第2の電源配線は、
    前記第1、第2のガード用配線に比べて配線抵抗が小さいことを特徴とする電気光学装置。
  12. 請求項10又は11に記載の電気光学装置を含むことを特徴とする電子機器。
JP2008070764A 2008-03-19 2008-03-19 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器 Expired - Fee Related JP4434288B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008070764A JP4434288B2 (ja) 2008-03-19 2008-03-19 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器
US12/404,806 US7741871B2 (en) 2008-03-19 2009-03-16 Integrated circuit device, electro-optical device, and electronic instrument

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008070764A JP4434288B2 (ja) 2008-03-19 2008-03-19 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009225405A true JP2009225405A (ja) 2009-10-01
JP4434288B2 JP4434288B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=41241651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008070764A Expired - Fee Related JP4434288B2 (ja) 2008-03-19 2008-03-19 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4434288B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009237083A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Seiko Epson Corp 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器
WO2021117640A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 ローム株式会社 タイミングコントローラおよびディスプレイシステム、自動車

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0246047A (ja) * 1988-08-08 1990-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd インターフェース用回路
JP2000066288A (ja) * 1998-08-25 2000-03-03 Canon Inc 撮影システム及びアダプター装置及びレンズ装置
JP2007019185A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Seiko Epson Corp インターフェース回路を内蔵した集積回路装置及び電子機器
WO2007049455A1 (ja) * 2005-10-28 2007-05-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 半導体メモリカード
JP2008129426A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Seiko Epson Corp 集積回路装置及び電子機器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0246047A (ja) * 1988-08-08 1990-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd インターフェース用回路
JP2000066288A (ja) * 1998-08-25 2000-03-03 Canon Inc 撮影システム及びアダプター装置及びレンズ装置
JP2007019185A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Seiko Epson Corp インターフェース回路を内蔵した集積回路装置及び電子機器
WO2007049455A1 (ja) * 2005-10-28 2007-05-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 半導体メモリカード
JP2008129426A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Seiko Epson Corp 集積回路装置及び電子機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009237083A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Seiko Epson Corp 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器
WO2021117640A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 ローム株式会社 タイミングコントローラおよびディスプレイシステム、自動車

Also Published As

Publication number Publication date
JP4434288B2 (ja) 2010-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8111227B2 (en) Liquid crystal display system capable of improving display quality and method for driving the same
CN111048025B (zh) 移位寄存器和使用该移位寄存器的显示装置
US8035662B2 (en) Integrated circuit device and electronic instrument
JP4544326B2 (ja) 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器
US8525822B2 (en) LCD panel driving circuit having transition slope adjusting means and associated control method
US20130002621A1 (en) Display device and driving circuit
JP4434289B2 (ja) 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器
US9396688B2 (en) Image display device and method for driving the same
US7741871B2 (en) Integrated circuit device, electro-optical device, and electronic instrument
US20090091523A1 (en) Electrooptic device and electronic apparatus
US10714046B2 (en) Display driver, electro-optical device, and electronic apparatus
US8558852B2 (en) Source driver, electro-optical device, and electronic instrument
US8085231B2 (en) Display device
US8587577B2 (en) Signal transmission lines for image display device and method for wiring the same
US11501717B2 (en) Gate driver that outputs gate voltage based on different signals and display device including the same
JP4434288B2 (ja) 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器
US20100265226A1 (en) Display device
JP2010134107A (ja) 集積回路装置、電気光学装置、及び電子機器
JP5151604B2 (ja) 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器
JP2012159633A (ja) アクティブマトリクス基板、電気光学装置及び電子機器
KR20070068030A (ko) 액정표시장치
US10672358B2 (en) Driving circuit with filtering function and display device having the same
KR20190080292A (ko) 디스플레이 장치를 포함하는 전자 장치 및 그 구동 방법
US9111474B2 (en) Display device
KR20040016184A (ko) 제어신호발생회로와 구동회로가 일체화된 액정표시장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4434288

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees