JP2009223878A - 情報処理装置、情報処理方法、及び機能拡張プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び機能拡張プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】機器内部のソフトウェア部品を変更することなく、機能拡張による機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データの増減に柔軟に対応可能な情報処理装置、情報処理方法、及び機能拡張プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置100は、プラグイン30によって、当該装置が有する機能Uの追加/削除を行うソフトウェア環境を備え、1つ以上の属性データから構成される機能Uが利用する情報を所定の記憶領域に格納する記憶装置110を有する装置であって、機能Uが利用する情報生成の要求に応じて、情報管理手段22が、情報の属性データを構築/削除するソフトウェア部品32がプラグイン30に対応して当該装置にインストールされ登録された登録情報を有する情報生成手段31に、要求時に指定された情報の生成を指示し、情報生成手段31が、前記登録情報を基に特定したソフトウェア部品32を実行し、情報を生成することを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、プラグインのインストール/アンインストールにより機能拡張を行う情報処理装置に関し、特に、機能拡張に対応して追加/削除される情報を管理する技術に関するものである。
近年、管理サーバや複合機(MFP:Multifunction Peripheral)と言った、複数のユーザが共通して利用する機器(情報処理装置)では、それぞれの装置がユーザに所定のサービスを提供するために様々な種類の情報を管理・運用している。これらの情報は、1つ以上の属性データから構成されており、所定の意味をもつ単位でまとめられている。
ここで問題となるのが、機器内の各種情報を、どのようにして追加/削除するのかと言う点である。機器が有する機能の増減によって、有効な情報と無効な情報とが存在する。これらを、どのようにして効率よく処理するかは、機器の情報処理能力を大きく左右することとなる。
例えば、情報の追加を行う場合に、単純に属性データを追加対象となる各種情報に追加する方法では、対象となる全ての情報を更新しなければならないため、対象の情報が多ければ、機器の処理パフォーマンスが低下してしまう。また、情報の削除を行う場合に、単純に削除対象の属性データを削除してしまうと、一時的に利用していなかった場合や、重要な情報を含むデータであった場合など、ユーザの不利益に繋がる結果となる恐れがある。
そこで、特許文献1には、定義済みの属性を有効/無効にして、擬似的に属性の追加/削除を行う情報処理技術が提案されている。
確かに、上記特許文献1に開示されている情報処理技術では、属性の追加/削除を行う際に、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置へデータの書き込みや消去といった処理を行っていないことから、処理能力への影響を最小限に抑えられる構成となっており、更に、明示的に記憶装置からデータを削除していないことから、重要データなどの消失を防ぐことができる。しかし、上記情報処理技術の場合には、機器内で管理・運用する各種情報が、予め決まっていることが前提であり、ユーザが利用する可能性がある情報を、予め保有しておかなければならない。このことは、利用するか否か不確定な情報までも機器内で保有することとなり、情報を記憶し格納する領域(永続化領域)を無駄に使用することとなってしまう。
また、機器内に保有する情報を利用する場合に、必ずしも利用する側が要求する単位で情報が管理されているわけではない。このような場合には、機器内部において、ばらばらに管理されている属性データを1つの情報にまとめなければならない。
そこで、特許文献2には、情報参照の要求に応じて、参照対象の情報を構成する基本属性データに加えて付加的な(追加された)属性データを表示するときに、選択指示された項目の付加的な属性データを拡張する情報処理技術が提案されている。
特開2007−128365号公報 特開2004−058658号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2に開示されているような従来の情報処理技術では、ユーザや各機能から共通して利用される機器内の情報の管理・運用について、十分に考慮されていない点がある。
上記のように共通して利用される機器では、柔軟に機能拡張が行える環境を提供しなければならない。機器の機能拡張は、主に、ソフトウェアベンダなどが開発した機能拡張を行うためのソフトウェア部品(以下、「プラグイン」という。)をインストール/アンインストールすることで行われる。
機器内で管理・運用する情報も、このようなプラグインに含まれており、プラグインが機器にインストールされることで、機器内部に導入される。
このようなことから、上記情報処理技術では、例えばサードベンダが提供するプラグインが機器にインストールされる場合、機器内にどのような情報(属性データ)が追加されるか想定できないため、情報の増減に柔軟に対応することができない。
よって、情報の増減を考慮して、属性データを動的に増減可能な構成とする必要がある。
また、機器内で取り扱う各種情報に対して属性データを追加/削除するためには、機器内で、これらの処理を行うソフトウェア部品が存在する。
このことから、属性データの追加/削除などのデータ操作に関する処理を行うソフトウェア部品を変更しなければならない。
本発明では、上記従来技術の問題点に鑑み、機器内部のソフトウェア部品を変更することなく、機能拡張による機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データの増減に柔軟に対応することができる情報処理装置、情報処理方法、及び機能拡張プログラム(プラグイン)を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、プラグインによって、当該情報処理装置が有する機能の追加/削除を行うソフトウェア環境を備え、1つ以上の属性データから構成される前記機能が利用する情報を所定の記憶領域に格納する記憶装置を有する情報処理装置であって、前記機能が利用する情報の属性データを構築/削除するソフトウェア部品が前記プラグインに対応して当該情報処理装置にインストールされ登録された登録情報を有し、前記登録情報に基づいて、情報生成時に使用するソフトウェア部品を特定し、特定された前記ソフトウェア部品を実行し、前記機能が利用する情報を生成する情報生成手段と、情報生成の要求に応じて、前記情報生成手段に、要求時に指定された前記機能が利用する情報の生成を指示する情報管理手段とを有することを特徴とする。
このような構成によって、本発明に係る情報処理装置は、属性データの追加/削除/変更などのデータ操作を行う属性構築部(属性構築モジュール)が、機能拡張を行うプラグインのインストール/アンインストールに対応して、機器内部に追加/削除される構成となっており、情報生成部によって制御用データであるインストール時に登録された構築部リストを基に、インストールされた属性構築部の中から、指示された属性データのデータ操作を行う上記属性構築部を特定する。その結果、特定された属性構築部により属性データのデータ操作を行う。更に、このデータ操作では、HDDなどの永続領域にアクセスし直接データ操作を行うのではなく、まずデータ操作対象の情報をメモリ上に生成し、生成した情報に対して要求されたデータ操作を行い、擬似的に属性データを追加/削除/変更する。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記情報生成手段が、前記情報管理手段から他の機器が保有する情報の生成要求を受け付けた場合に、前記他の機器が有する前記ソフトウェア部品が登録された登録情報を取得し、取得した前記登録情報に基づいて、前記他の機器が有する前記ソフトウェア部品を実行することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記情報生成手段が、前記情報管理手段から他の機器が保有する情報の生成要求を受け付けた場合に、前記他の機器が有する前記ソフトウェア部品が登録された登録情報を取得し、取得した前記登録情報に基づいて、自らが有する登録情報に、前記他の機器が有する前記ソフトウェア部品を登録することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記ソフトウェア部品が、他の機器で実行されることが許可されているか否かを示す実行許可情報を有し、前記情報生成手段において、前記実行許可情報に基づいて、前記ソフトウェア部品を実行することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記情報生成手段が、前記実行許可情報が、前記ソフトウェア部品の実行を許可しない設定となっていた場合に、許可されなかった前記ソフトウェア部品に代えて、当該情報処理装置に導入された、同じ属性データを構築するソフトウェア部品を実行することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記ソフトウェア部品が、構築する前記属性データのバージョンを示すバージョン情報を有し、前記ソフトウェア部品において、前記属性データを構築するときに、前記バージョン情報を前記属性データに付与し、前記生成された情報を利用する機能において、前記属性データを利用するときに、前記バージョン情報を取得し、取得した前記バージョン情報に基づいて、利用可能な属性データか否かを判断することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記ソフトウェア部品が、構築する前記属性データの仕様を示すデータ仕様情報を有し、前記ソフトウェア部品において、前記属性データを構築するときに、前記データ仕様情報を前記属性データに付与し、前記生成された情報を利用する機能において、前記属性データを利用するときに、前記データ仕様情報を取得し、取得した前記データ仕様情報に基づいて、利用可能な属性データか否かを判断することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記ソフトウェア部品が、前記 実行許可情報を、設定後変更不可能な固定フィールドのデータ領域に有し、前記バージョン情報や前記データ仕様情報を、設定後でも変更可能な可変フィールドのデータ領域に有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記他の機器との接続を切断するときに、前記他の機器から取得し、前記記憶装置に保持している前記ソフトウェア部品を、記憶領域から削除することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記ソフトウェア部品が、前記機能が利用する情報の属性データのうち、自らが構築可能な属性データのみを構築し、自らが削除可能な属性データのみを削除することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記機能から、最新の属性データから構成される情報の参照が要求されると、要求時に受け付けた前記最新の属性データの構成と、前記情報生成手段により生成された情報の属性データの構成とを比較し、比較結果に基づいて、前記生成された情報に不足している属性データを付与し、最新の情報に補正する情報補正手段を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記情報生成手段が、前記ソフトウェア部品が前記プラグインに対応してインストールされた場合に、自らが有する前記登録情報に、インストールされた前記ソフトウェア部品を登録することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記情報生成手段が、生成が指示された情報を構成する属性データを構築する1つ以上の前記ソフトウェア部品を実行し、1つの情報を生成することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記情報生成手段が、1つ以上の前記属性データをグループ化するカテゴリを定義したカテゴリ定義情報を有し、前記情報生成手段は、前記ソフトウェア部品を実行させて情報を生成するときに、前記カテゴリ定義情報に基づいて、前記カテゴリを識別するカテゴリデータを、生成した情報に付与することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記情報生成手段が、前記カテゴリデータを、生成した情報に付与するときに、前記カテゴリ定義情報に定義された前記カテゴリデータと前記カテゴリに属する属性データとの関連付けに従って付与することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記機能からの取得要求に従って、要求時に指定された属性データを取得する属性データ取得手段と、前記属性データ取得手段により前記属性データを取得するときに、前記属性データへの操作権限を判断する操作権限判断手段とを有し、前記操作権限判断手段は、1つ以上の前記属性データをグループ化するカテゴリ単位で、前記属性データへの操作権限を判断することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記操作権限判断手段が、前記カテゴリ単位で行った操作権限の判断結果を、当該情報処理装置が備える記憶装置の所定の記憶領域へ一時的に記憶し、前記属性データ取得手段が、前記所定の記憶領域に前記判断結果が記憶されているか否かを判定し、判定結果に基づいて、要求時に指定された属性データの操作権限の判断を、前記操作権限判断手段へ要求することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前記属性データ取得手段が、前記所定の記憶領域に前記判断結果が記憶されている場合に、記憶されている前記判断結果に従って、要求時に指定された属性データの取得を行い、前記所定の記憶領域に前記判断結果が記憶されていない場合に、要求時に指定された属性データの操作権限の判断を、前記操作権限判断手段へ要求し、前記操作権限判断手段による判断結果に従って、前記属性データの取得を行うことを特徴とする。
これによって、本発明に係る情報処理装置は、機器内部のソフトウェア部品を変更することなく、機能拡張による機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データの増減に柔軟に対応することができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、プラグインによって、当該情報処理装置が有する機能の追加/削除を行うソフトウェア環境を備え、1つ以上の属性データから構成される前記機能が利用する情報を所定の記憶領域に格納する記憶装置を有する情報処理装置における情報処理方法であって、情報生成の要求に応じて、要求時に指定された前記機能が利用する情報の生成を指示する情報管理手順と、前記機能が利用する情報の属性データを構築/削除するソフトウェア部品が前記プラグインに対応して当該情報処理装置にインストールされ登録された登録情報を基に、前記情報管理手順からの情報生成の指示に応じて、情報生成時に使用するソフトウェア部品を特定し、特定された前記ソフトウェア部品を実行し、前記機能が利用する情報を生成する情報生成手順とを有することを特徴とする。
このような手順によって、本発明に係る情報処理方法は、属性データの追加/削除/変更などのデータ操作を行う属性構築部(属性構築モジュール)が、機能拡張を行うプラグインのインストール/アンインストールに対応して、機器内部に追加/削除され、情報生成部によって制御用データであるインストール時に登録された構築部リストを基に、インストールされた属性構築部の中から、指示された属性データのデータ操作を行う上記属性構築部を特定する。その結果、特定された属性構築部により属性データのデータ操作を行う。更に、このデータ操作では、HDDなどの永続領域にアクセスし直接データ操作を行うのではなく、まずデータ操作対象の情報をメモリ上に生成し、生成した情報に対して要求されたデータ操作を行い、擬似的に属性データを追加/削除/変更する。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、前記ソフトウェア部品が、構築する前記属性データのバージョンを示すバージョン情報を有し、前記属性データを構築するときに、前記バージョン情報を前記属性データに付与し、前記生成された情報を利用する機能において、前記属性データを利用するときに、前記バージョン情報を取得し、取得した前記バージョン情報に基づいて、利用可能な属性データか否かを判断することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、前記ソフトウェア部品が、構築する前記属性データの仕様を示すデータ仕様情報を有し、前記属性データを構築するときに、前記データ仕様情報を前記属性データに付与し、前記生成された情報を利用する機能において、前記属性データを利用するときに、前記データ仕様情報を取得し、取得した前記データ仕様情報に基づいて、利用可能な属性データか否かを判断することを特徴とする。
これによって、本発明に係る情報処理方法は、機器内部のソフトウェア部品を変更することなく、機能拡張による機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データの増減に柔軟に対応することができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る機能拡張プログラムは、プラグインによって、当該情報処理装置が有する機能の追加/削除を行うソフトウェア環境を備え、1つ以上の属性データから構成される前記機能が利用する情報を所定の記憶領域に格納する記憶装置を有する情報処理装置にインストール/アンインストールする機能拡張プログラムであって、前記機能が利用する情報の属性データを構築/削除するソフトウェア部品を含むことを特徴とする。
これによって、本発明に係る機能拡張プログラムは、拡張機能とともに機能が利用する情報の属性データを構築/削除するソフトウェア部品も、情報処理装置へインストール/アンインストールすることができる。その結果、本発明に係る情報処理装置は、機器内部のソフトウェア部品を変更することなく、機能拡張による機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データの増減に柔軟に対応することができる。
本発明によれば、機器内部のソフトウェア部品を変更することなく、機能拡張による機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データの増減に柔軟に対応可能な情報処理装置、情報処理方法、及び機能拡張プログラムを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態(以下、「実施形態」という。)について、図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<ハードウェア構成>
では、ユーザが共通して利用する機器のハードウェア構成について、図1を用いて説明する。図1は、複合機100のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る複合機100は、操作パネル11と、外部記憶装置I/F12と、コントローラ13と、データ通信I/F14と、HDD110と、スキャナ15と、プロッタ16とから構成され、それぞれバスで相互に接続されている。
操作パネル11は、入力装置101と表示装置102とを有しており、入力装置101は、ハードウェアキーなどで構成され、複合機100に各操作信号を入力するのに用いられる。また、表示装置102は、ディスプレイなどで構成され、例えば動作条件などの画像処理動作に関する各種情報を表示する。
データ通信I/F14は、インタフェース装置109を有しており、複合機100を、有線及び/又は無線回線により構築されたLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などのネットワーク(データ通信網)などのデータ伝送路(非図示)に接続するインタフェースである。
HDD110は、複合機100で取り扱われる受信文書データや読み取り画像データなどの各種データを格納している。また、HDD110は、これらの各種データを、所定のファイルシステムやDB(Data Base)により管理している。
記録媒体I/F12は、ドライブ装置103を有しており、例えばフラッシュメモリなどの記録媒体104を、複合機100に接続するためのインタフェースである。この記録媒体I/F12によって、複合機100と記録媒体104との間でデータのやり取りを行うことが可能となる。例えば、記録媒体104は、機能拡張プログラムであるプラグインなどを当該複合機100にインストールするときに利用する。
コントローラ13は、ROM(Read Only Memory)105と、RAM(Random Access Memory)106と、NV−RAM(Non Volatile RAM)107と、CPU(Central Processing Unit)108とを有しており、ROM105は、複合機100が起動されるときに実行されるプログラム(OS:Operating Systemの役割をするプログラム)や各種データ、また複合機100が有する各種機能を実現するプログラム(アプリケーションプログラム)や各種データを格納している。また、RAM106は、ROM105やHDD110から読み出された各種プログラムやデータを一時保持する。NV−RAM107は、画像処理動作を制御するための初期設定値(画像処理制御に関する初期設定値)などの複合機100に関する設定データを格納している。更に、CPU108は、RAM106が一時保持しているプログラムを実行する。コントローラ13は、上記構成により、例えば、データ通信I/F14を介して印刷データを受信した場合に、ROM105からRAM106上に読み出されたPDL(Page Description Language)を解釈可能なプログラム(PDLパーサ)をCPU108により実行し、印刷データを解釈してビットマップイメージを生成する。
スキャナ15は、画像読取装置111を有しており、読み取り面に配置された原稿を光学的に読み取り画像データを生成する。プロッタ16は、印刷装置112を有しており、例えば、電子写真方式によって、コントローラ13から転送されたビットマップイメージを記録紙(印刷用紙)に印刷する。ここでは、画像形成方式の一例として電子写真方式による例を示ししたが、この内容に本発明が限定されるものではない。例えば、インクジェット方式であってもよい。
このように、本実施形態に係る複合機100では、コントローラ13のRAM106に読み出された所定のプログラムがCPU108で実行され、当該複合機100が備える各インタフェースから入力されたデータに対して要求された画像処理を行う。
<情報処理機能>
上記複合機100では、ユーザに所定のサービスを提供するために様々な種類の情報を管理・運用している。以降に、上記複合機100で実行される、機器内で取り扱う情報の属性データを動的に増減可能なデータ管理・運用の情報処理機能について説明を行う。また、以降の説明では、複合機100の情報処理機能について説明することから、複合機100を情報処理装置100に代えて説明する。
<<情報処理機能を実現する機能構成>>
図2は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理機能の機能構成の一例を示す図である。本実施形態に係る情報処理装置100は、主な情報処理機能として、ビュー(情報提供部)21と、情報管理部22とを有し、情報を利用するユーザ(操作パネル11の表示画面)や各機能(当該情報処理装置100で動作する各アプリケーション)Uへ、機器内に保有する各種情報の永続データD(情報を構成する属性データの実値)を提供する構成となっている。
ビュー21は、情報を利用するユーザや各機能からの情報取得要求などを受け付けて、情報管理部22を介して、要求元に必要な情報のみを提供する機能である。また、ビューザ21は、情報更新要求などを受け付けると、情報管理部22へ情報の更新を指示する。更に、ビュー21は、情報を利用するユーザや各機能からデータ操作要求された情報と、情報管理部22から取得した既存情報との属性構成の違いを判断する。
情報管理部22は、ビュー21から情報取得要求を受け付けて、指定された情報を基に、機器が有する不揮発性の記憶装置であるHDD110などの所定の記憶領域(以下、「永続領域」という。)へアクセスし、取得した永続データDをビュー21に渡す機能である。また、情報管理部22は、ビュー21から情報更新要求を受け付けると、永続領域へアクセスし、永続データDを更新する。更に、情報管理部22は、ビュー21からの指示に応じて、最新情報を構成する各属性データを格納可能な記憶領域をメモリ(RAM106)上に確保し、最新情報の属性構築を行う。
上記各機能部は、それぞれがソフトウェア部品であり、情報処理装置100が有するROM105に格納されており、RAM106上に読み出されCPU108で実行され、上記機能を実現する。
<<属性データの操作例>>
本実施形態に係る情報処理装置100は、前述した機能構成により、以下に示すようなデータ操作を行う。本実施形態では、プラグインのインストール/アンインストールによって機能追加/削除された場合に、その機能変更に対応して永続データを更新せず、基本的に永続データを保護する。
(属性データの追加)
図3は、本発明の第1の実施形態に係る属性データの追加操作の一例を示す図である。図3(A)には、ユーザ情報の永続データDに、新たに「FAX番号」という属性データが追加された例が示されている。図に示すように、「FAX番号」の属性データが追加されたタイミングでは、もともと永続化されている2人のユーザ情報(図中のIDが"usr001"と"usr002"に関するデータ領域)に変化はない。
しかし、図3(B)に示すように、新規ユーザの情報(図中のIDが"usr003"に関するデータ領域)には、登録時に「FAX番号」の属性を設定することが可能であることから、新規ユーザ情報を登録する時点で、「FAX番号」の属性データが反映される。
更に、図3(C)に示すように、既に登録されたユーザの情報(図中のIDが"usr001"に関するデータ領域)を更新すると、登録済みのユーザに対して「FAX番号」の属性を設定することが可能であることから、この時点で「FAX番号」の属性データが反映される。また、たとえ明示的に追加対象の属性データが設定されなくても、デフォルト値を設定し、データの整合をとる。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、機器内で取り扱う情報に、新たな属性データが追加されても、その直後に永続データDへ反映しない。実際に永続データに新しい属性データの追加を反映するタイミングは、例えば情報を利用するユーザや各機能U(以下、便宜上、情報を利用するユーザや各機能を「情報を利用する機能」に統一して表現する。)が情報を更新するなど、永続データDの変更を行うタイミングに、自動的にデータの整合をとっている。
(属性データの削除)
図4は、本発明の第1の実施形態に係る属性データの削除操作の一例を示す図である。図4(A)には、ユーザ情報の永続データDから、「性別」という属性データが削除された例が示されている。図中の斜線箇所に示すように、削除対象の属性データは、あたかもそのデータがないように取り扱われるだけで、実際には機器内から消去されたわけではなく存在している。
また、図4(B)に示すように、新規ユーザの情報(図中のIDが"usr003"に関するデータ領域)には、登録時に「性別」の属性を設定することが不可能であることから、新規ユーザ情報を登録する時点で、「性別」の属性データが生成されることはない。
更に、図4(C)に示すように、既に登録されたユーザの情報(図中のIDが"usr001"に関するデータ領域)を更新すると、登録済みのユーザに対して「性別」の属性を削除することは不可能であることから、「性別」の属性データが残存することとなる。このような場合、例えばIDが"usr001"で登録されたユーザの性別が"M(男性)"でなく"W(女性)"となった場合など、データの整合が取れなくなってしまうことから、既に登録された情報を更新するときに明示的に削除指示を行えるようにしておき、削除要求を受け付けると、該当するデータ領域の中の削除対象の属性データを削除する。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、属性データの追加の場合と同様に、機器内で取り扱う情報から属性データが削除されても、その直後に永続データDへ反映しない。実際に永続データに属性データの削除を反映するタイミングは、データ保護の観点から、例えば情報を利用する機能Uが情報を参照・更新するなど、永続データDにアクセスを行うタイミングにおいて削除指示されたときに、データの整合をとっている。
<<既存情報(永続データ)の操作例>>
以下に、本実施形態に係る情報処理装置100が、上記データ操作を、どのような処理手順によって行っているかについて、より具体的に説明する。
(既存情報の参照)
図5は、本発明の第1の実施形態に係る既存情報を参照する処理手順の一例を示す図である。
情報処理装置100は、情報を利用する機能Uから新たな属性が追加されたユーザ情報の参照を要求されると、その要求をビュー21で受け付ける(ステップS101)。
ビュー21は、要求に応じてユーザ情報の取得を、情報管理部22へ要求する(ステップS102)。
情報管理部22は、機器内に保有する永続データDへアクセスし(ステップS103)、現在登録されているユーザ情報を取得し(ステップS104)、取得要求元のビュー21へ渡す(ステップS105)。
ビュー21は、情報管理部22から受け取ったユーザ情報を構成する各属性データと、参照が要求されたユーザ情報を構成する各属性データとの違いを判断する(ステップS106)。その結果、属性構成が異なる場合には(ステップS106がYESの場合には)、新規ユーザ情報の生成を、情報管理部22へ要求する(ステップS107)。これによって、情報管理部22は、メモリ上に、最新のユーザ情報を構成する各属性データ(既存の属性データと追加された新たな属性データと)を格納可能な記憶領域を確保し、確保した記憶領域へのポインタをビュー21へ渡す。
ビュー21は、情報管理部22から受け取った記憶領域へのポインタを基に、ステップS105で取得した既存のユーザ情報を構成する各属性データの値を格納し(ステップS108:既存の属性値の反映)、新たに追加された属性データ(不足分の属性データ)の値については、デフォルト値を格納する(ステップS109:不足分の属性値の追加)。
その結果、ビュー21は、メモリ上に生成したユーザ情報を、新たな属性が追加されたユーザ情報として、情報の参照を要求した機能Uへ渡す(ステップS110)。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、機器内で取り扱う情報に、新たな属性データが追加されても、その直後に永続データDへ反映せず、メモリ上でデータの整合を行い、情報の要求元へ渡すようにしている。
(既存情報の更新)
図6は、本発明の第1の実施形態に係る既存情報を更新する処理手順の一例を示す図である。
情報処理装置100は、図5に示すような処理手順によって、ユーザ情報を利用する機能Uへ提供し、その後、提供したユーザ情報が変更されると(ステップS201)、ユーザ情報の更新要求を、再びビュー21で受け取る(ステップS202)。
ビュー21は、要求に応じて新規ユーザ情報の生成を、情報管理部22へ要求する(ステップS203)。
情報管理部22は、メモリ上に、最新のユーザ情報を構成する各属性データを格納可能な記憶領域を確保し(ステップS204:ユーザ情報の構築)、確保した記憶領域へのポインタをビュー21へ渡す(ステップS205)。
ビュー21は、情報管理部22から受け取った記憶領域へのポインタを基に、ステップS202で取得した変更後のユーザ情報を構成する各属性データの値を格納し(ステップS206:変更内容を反映)、メモリ上に生成した変更後のユーザ情報を、再び、情報管理部22へ渡し、永続領域のユーザ情報の更新を指示する(ステップS207)。
その結果、情報管理部22は、ユーザ情報の更新指示に応じて、機器内に保有する永続データDへアクセスし、現在登録されているユーザ情報の永続データDを、受け取ったユーザ情報のデータへ更新する(ステップS208)。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、変更された情報の内容をメモリ上で実データへ反映し、その後変更後の情報として該当する情報の永続領域を更新するようにしている。
これによって、情報処理装置100は、データ操作(参照・更新)の対象外のデータに対して、属性データが追加されることがないため、不必要に記憶装置のハードウェアリソースを消費することがない。また、情報全てに対して属性データを追加することもないため、データ操作のパフォーマンス(データ操作にかかる処理時間)を低下させることがない(高速処理が可能になる)。
(既存情報の削除)
既存情報の削除については、参照・更新のように図を用いて説明を行わないが、例えばユーザ情報を利用する機能Uからビュー21が、所定の属性データの削除要求を受け付けると、実際に削除対象の属性データを削除せず、要求後のユーザ情報参照のときに削除対象の属性データを含まない情報が提供されるだけである。すなわち、属性データの削除は、参照・更新と同様に、データ操作(削除)の対象となっているデータに初めてアクセスされたときに行われる。
これによって、情報処理装置100は、情報を利用する機能が取り外された場合や一時停止している場合など、属性データを一時的に使用していない状態であっても、永続データDが存在していることから、重要データの損失などが発生しない。
<<属性データを操作(生成/追加/削除)する仕組み>>
ここからは、機器内部のソフトウェア部品を変更することなく、機能拡張による機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データの増減に柔軟に対応するための仕組みについて説明する。
(情報管理部)
図7は、本発明の第1の実施形態に係る情報管理部22が管理するソフトウェア部品の一例を示す図である。
本実施形態に係る情報処理装置100では、情報管理部22がビュー21からの生成指示に応じて、最新情報の属性構成をメモリ上に生成する。
情報管理部22は、図7に示すような各ソフトウェア部品を管理する構成となっており、情報生成部31が機器内で取り扱う情報を追加し、属性構築部32が情報を構成する属性データを追加する。情報管理部22は、これらのソフトウェア部品を制御することで、柔軟に情報を生成することを実現している。
上記各機能部は、それぞれがソフトウェア部品であり、情報処理装置100が有するROM105に格納されており、RAM106上に読み出されCPU108で実行され、上記機能を実現する。
情報管理部22と各ソフトウェア部品との関係は、情報管理部22が機器内部に組み込まれ一意のソフトウェア部品であるのに対して、情報生成部31と属性構築部32は、機器に対して拡張可能な単位で取り外しできるそれぞれ1つ以上のソフトウェア部品である。
よって、情報生成部31と属性構築部32とは、例えば機能拡張を行うためのプラグイン30などに含まれ、機器にプラグイン30がインストールされたときに、同時にインストールされる。アンインストールについても同様である。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、機能拡張に対応して情報の属性データを生成/追加/削除を行う各ソフトウェア部品(情報生成部31と属性構築部32)を、機器内部に保持しない構成としており、情報の属性データの増減に対応するために、機器内部のソフトウェア部品を変更することがないようにしている。更に、情報処理装置100では、必要に応じてプラグイン30などのインストール/アンインストールにより導入される情報生成部31と属性構築部32とを、情報管理部22によって一括管理・制御する構成としており、機能拡張による機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データの増減に柔軟に対応している。
(各機能部が有するデータ)
図8は、本発明の第1の実施形態に係るソフトウェア部品が有する各データ構成の一例を示す図である。
前述したように、情報生成部31と属性構築部32とは、機器に対して拡張可能な単位で取り外しできることから、機器内部において複数個動作していることが考えられる。そのため、情報管理部22は、ビュー21からの情報生成指示に応じて、生成する情報名を基に、複数動作する情報生成部31の中から、指定された情報を生成する情報生成部31を特定し、特定した情報生成部31へ生成を指示する。情報生成部31も情報管理部22と同様に、複数動作する属性構築部32の中から、指定された属性を構築する属性構築部32を特定し、特定した属性構築部32へ構築を指示する。その結果、属性構築部32は、情報を構成する属性データを構築する。
このような動作により、機器内で取り扱う情報の属性データの追加/削除/更新を行う。
上記各機能部が連携動作を行うためには、それぞれのソフトウェア部品が自身を動作制御するための各種制御用データを有していなければならない。図8には、各機能部が有している制御用データの例が示されている。
以下に、その特徴を簡単に説明する。図8(A)には、プラグイン30が有する制御用データの例が示されている。プラグイン30が有する制御用データの中には、機能拡張の際に、追加される情報のデータ(図中の「ユーザ情報」)と、追加する属性データを構築する属性構築部32のモジュール(図中の「FAX属性構築部」)とが含まれている。
また、図8(B)には、情報管理部22が有する制御用データの例が示されている。情報管理部22が有する制御用データには、機器内で管理・運用する情報のデータ(図中の「ユーザ情報」や「書誌情報」)と、これらの情報を生成する各情報生成部31へのリンク先を示すデータ(図中の「ユーザ情報生成部」や「書誌情報生成部」などの生成部リスト)とが含まれている。
図8(C)には、情報生成部31が有する制御用データの例が示されている。情報生成部31が有する制御用データには、生成する情報のデータ(図中の「ユーザ情報」)と、この情報を構成する属性データを構築する各属性構築部32へのリンク先を示すデータ(図中の「基本属性構築部」、「認証属性構築部」、及び「FAX属性構築部」などの構築部リスト)とが含まれている。
また、図8(D)には、属性構築部32が有する制御用データの例が示されている。属性構築部32が有する制御用データには、構築する属性のデータ(図中の「FAX属性」)と、属性の値に関するデータ(図中の「FAX番号」)とが含まれており、更に、属性の値に関するデータには、デフォルト値や構築ルールの各データ(図中の「デフォルト値:―」や「文字数制限:13」)も含まれる。
このような各制御用データを参照し、前述した各機能部の動作が実現できる。
<<制御用データの更新>>
情報管理部22や情報生成部31それぞれが有する制御用データは、機器内のソフトウェア構成の変化(機能拡張によるソフトウェア部品の増減)に応じて更新する必要がある。以下に、プラグイン30のインストール/アンインストールに対応した各機能部が有する制御用データの更新について、情報生成部31が有する構築部リストの更新処理を例に説明する。
(プラグインインストール時:属性構築部追加時)
図9は、本発明の第1の実施形態に係る属性構築部32を追加する処理手順(インストール手順)の一例を示す図である。
情報処理装置100は、プラグイン30がインストールされると(ステップS301)、インストールされたプラグイン30から、プラグイン30が有する制御用データを基にして、追加される情報のデータ(以下、「依存情報名」という。)と、属性構築部32のモジュール(以下、「属性構築モジュール」という。)と、その属性構築部32のモジュール名(以下、「属性構築名」という。)とがパラメータとして設定された関数を呼び(コールし)、情報管理部22へ属性追加を指示する(ステップS302)。
情報管理部22は、既存情報名をキーに、制御用データの生成部リストを参照し、指定された情報を生成する情報生成部31を検索し(ステップS303)、属性構築モジュールと、属性構築名とがパラメータとして設定された関数を呼び、特定された情報生成部31へ属性追加を指示する(ステップS304)。
その結果、情報生成部31は、属性構築名を、制御用データの構築部リストに追加し(ステップS305)、属性構築モジュールは所定の記憶領域に保持される。
(プラグインアンインストール時:属性構築部削除時)
図10は、本発明の第1の実施形態に係る属性構築部32を削除する処理手順(アンインストール手順)の一例を示す図である。
情報処理装置100は、プラグイン30のアンインストールが指示されると(ステップS401)、アンインストールされるプラグイン30から、プラグイン30が有する制御用データを基にして、削除される依存情報名と、属性構築モジュールと、属性構築名とがパラメータとして設定された関数を呼び、情報管理部22へ属性削除を指示する(ステップS402)。
情報管理部22は、既存情報名をキーに、制御用データの生成部リストを参照し、指定された情報を生成する情報生成部31を検索し(ステップS403)、属性構築モジュールと、属性構築名とがパラメータとして設定された関数を呼び、特定された情報生成部31へ属性削除を指示する(ステップS404)。
その結果、情報生成部31は、属性構築名を、制御用データの構築部リストから削除し(ステップS405)、属性構築モジュールは所定の記憶領域から削除される。
<<ユーザ情報の属性データを操作する仕組み>>
ここからは、機器内で取り扱うユーザ情報を例に、属性データを操作する上記機能構成と、各機能部による属性データの操作について説明する。
(ユーザ情報のデータ操作機能構成)
図11は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報を生成するソフトウェア構成の一例を示す図である。図11に示すように、機器内で取り扱うユーザ情報は、ユーザ情報生成部31uにより生成される。ユーザ情報生成部31uが有する制御用データの構築部リストには、ユーザ情報の基本となる属性データを構築する基本属性構築部32aと、認証機能の拡張により追加された属性データを構築する認証属性構築部32bと、FAX機能の拡張により追加された属性データを構築するFAX属性構築部32cとが登録されている。このように、情報処理装置100では、これらのユーザ情報に関する各機能部を、情報管理部22が制御用データを基に制御するソフトウェア構成となっている。
(ユーザ情報のデータ操作)
図12は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報に属性データを追加する処理手順の一例を示す図である。図12に示す処理手順は、図5に示した情報管理部22で行う処理手順をより具体的に説明するものである。
情報管理部22は、最新のユーザ情報の構築を要求されると(ステップS501)、制御用データを基に、機器内で動作する各情報生成部31の中から、ユーザ情報生成部31uを特定し、ユーザ情報生成部31uへユーザ情報の生成を指示する(ステップS502)。
ユーザ情報生成部31uは、最新のユーザ情報が格納可能な所定の記憶領域をメモリ上に確保し、属性なしのユーザ情報を生成する(ステップS503)。
ユーザ情報生成部31uは、生成された属性なしのユーザ情報をパラメータとして設定した関数を呼び、制御用データの構築部リストに登録された順に従って、まず、基本属性構築部32aへ属性追加を指示する(ステップS504)。
基本属性構築部32aは、属性なしのユーザ情報に基本属性のデータを格納し、基本属性追加済みのユーザ情報を、ユーザ情報生成部31uへ渡す(ステップS505)。
ユーザ情報生成部31uは、次に、基本属性追加済みのユーザ情報をパラメータとして設定した関数を呼び、制御用データの構築部リストに登録された順に従って、認証属性構築部32bへ属性追加を指示する(ステップS506)。
認証属性構築部32bは、基本属性追加済みのユーザ情報に認証属性のデータを格納し、認証属性追加済みのユーザ情報を、ユーザ情報生成部31uへ渡す(ステップS507)。
ユーザ情報生成部31uは、最後に、認証属性追加済みのユーザ情報をパラメータとして設定した関数を呼び、制御用データの構築部リストに登録された順に従って、FAX属性構築部32cへ属性追加を指示する(ステップS508)。
FAX属性構築部32cは、認証属性追加済みのユーザ情報に認証属性のデータを格納し、FAX属性追加済みのユーザ情報を、ユーザ情報生成部31uへ渡す(ステップS509)。
その結果、ユーザ情報生成部31uは、メモリ上に完成した最新のユーザ情報を、生成を指示した情報管理部22へ渡し(ステップS510)、情報管理部22からユーザ情報を利用する機能Uへ提供される(ステップS511)。
(データ操作時の処理段階における属性構成の状態遷移)
図13は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報41uに属性データ42が追加された場合の動作例を示す図である。では、図12を用いて前述した処理手順によって、ユーザ情報41uへ新規属性データ42が追加される場合の属性構成の遷移について、対応する処理手順とともに説明する。
図13に示すように、ステップS503が実行されたときには、メモリ上に所定の記憶領域が確保され属性なしのユーザ情報41uが生成されている。次に、ステップS505が実行されたときには、メモリ上に生成されたユーザ情報41uに、ID、ユーザ名、及び性別の各属性データ42aが追加され、この時点でユーザ情報41uを構成する属性データ42が始めて付与される。更に、ステップS507が実行されたときには、基本属性が追加されたユーザ情報41uに、パスワードの属性データ42bが追加され、ステップS509が実行されたときには、認証属性が追加されたユーザ情報41uに、FAX番号の属性データ42cが追加される。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、情報生成部31によって情報を構成する各属性データ42の格納先である空箱をメモリ上に生成し、各属性構築部32に対して、空箱の中にデータを格納するように指示することで、リレー方式で新たな属性データ42が追加される仕組みとなっている。また、これまでに説明を行ってきた属性データ42の追加と同様に、削除の場合もリレー方式により各属性データ42を削除する。これによって、情報処理装置100は、理論上無限個の属性データ42を管理・運用することができる。また、各属性データ42を構築する属性構築部32が、互いに依存関係がなく、それぞれ独立したソフトウェア部品であることから、他の属性データ42に影響を及ぼすことがない。
<<ユーザ操作と永続領域の状態遷移>>
次に、情報処理装置100において、ユーザに提供するUI(User Interface)を介してユーザ情報41uを閲覧し、FAX属性データ42cを追加し、ユーザ情報41uを更新するまでの操作例と、その操作に対応する永続領域の状態遷移の様子について説明する。
図14は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報41uにFAX属性データ42cを追加する場合のユーザ操作の一例(その1)を示す図である。図14(A)には、FAX機能のプラグイン30が追加される前のUI表示と、永続領域のデータ状態との例が示されている。図に示されるように、この時点では、永続領域(永続データD)にFAX属性は追加されておらず、基本属性のみで構成されるユーザ情報41uとなっている。次に図14(B)には、FAX機能のプラグイン30が追加された後のUI表示と、永続領域(永続データD)のデータ状態との例が示されている。図に示されるように、この時点で、永続領域(永続データD)にFAX属性が追加される。但し、属性データ42cの値は格納されていない。
図15は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報41uにFAX属性データ42cを追加する場合のユーザ操作の一例(その2)を示す図である。図15(A)には、FAX機能がインストールされた後にユーザ情報41uを参照した場合のUI表示と、永続領域のデータ状態との例が示されている。図に示されるように、UI表示には、FAX番号の値「―」が表示されている。このとき表示されている情報は、図中の破線に囲まれる領域のデータであり、追加されたFAX番号の値は、ビュー21がデフォルト値の値を提供しているだけである。そのため、図に示すように、永続領域(永続データD)では、FAX属性の領域に変化はない。次に図15(B)には、[変更]ボタンが押下された後のFAX属性の値を変更するUI表示と、永続領域のデータ状態との例が示されている。図に示すように、FAX番号の値がデフォルト値「−」から「06−XXXX−0123」へ変更されている。但し、この時点では、まだ[OK]ボタンが押下されていないことから、永続領域(永続データD)のFAX属性に対して、入力された値(変更値)は反映されていない。
図16は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報41uにFAX属性データ42cを追加する場合のユーザ操作の一例(その3)を示す図である。図16(A)には、[OK]ボタンが押下された後のUI表示と、永続領域のデータ状態との例が示されている。図に示されるように、UI表示には、入力された値が表示されている。この時点で、永続領域(永続データD)のFAX属性に変更値が反映される。その結果、あらためてユーザ情報41uを参照し閲覧してみると、図16(B)に示すようなUI表示となる。このとき表示されている情報は、図中の破線に囲まれる領域のデータであり、変更されたFAX番号の値が提供される。
<まとめ>
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、本実施形態に係る情報処理装置100は、属性データ42の追加/削除/変更などのデータ操作を行う属性構築部32(属性構築モジュール)が、機能拡張を行うプラグイン30のインストール/アンインストールに対応して、機器内部に追加/削除される構成となっており、情報生成部31によって制御用データであるインストール時に登録された構築部リストを基に、インストールされた属性構築部32の中から、指示された属性データ42のデータ操作を行う上記属性構築部32を特定する。その結果、特定された属性構築部32により属性データ42のデータ操作を行う。更に、このデータ操作では、HDD110などの永続領域にアクセスし直接データ操作を行うのではなく、まずデータ操作対象の情報をメモリ上に生成し、生成した情報に対して要求されたデータ操作を行い、擬似的に属性データ42を追加/削除/変更する。
これによって、情報処理装置100は、機器内部のソフトウェア部品を変更することなく、機能拡張による機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データ42の増減に柔軟に対応することができる。
[第2の実施形態]
図17は、機器連携の動作例を示す図である。図17に示すように、機器α(以下、「機器100α」という。)と機器β(以下、「機器100β」という。)とはネットワーク90などの電気通信回線を介して接続され、互いに各機器内に保有する各種情報を遠隔操作可能となっている。例えば図17では、ユーザが所属するオフィスに設置された機器100βが保有するユーザ情報41uを、出張先のオフィスに設置された機器100αを介して情報更新を行う場面の例が示されている。現在の通信技術や情報処理技術の高度化にともに、このような複数の機器100α及び100βを連携して、クライアント・サーバとして動作可能なシステムは一般的となっている。
ここで、上記機器連携においても、前述した第1の実施形態と同様に機能拡張によるいくつかの問題点が挙げられる。その問題点を図18に示す。図18は、機器連携で想定される問題点を示す図である。
まず1つ目の問題点は、機器100αと機器100βとが互いに有する機能が異なる場合である。図18(A)に示すように、互いに動作する機能が異なると、機器100αと機器100βとが保有する情報を構成する属性データ42も異なる場合がでてくる。例えば機器100αにない属性(図中の「FAX属性」)が機器100βにある場合には、機器100αで機器100βにしかない属性を機器100αで取得することができない。また、その逆も考えられる。
また2つ目の問題点は、機器100αと機器100βとの間で互いに保有する情報で、同一の種類のデータであってもデータ仕様が異なる場合である。図18(B)及び(C)に示すように、同一の種類のデータ(図中の「ユーザ情報」)であっても、それぞれの機器100によって、細かいデータ仕様が異なる場合がでてくる。例えば機器100αでは、データの最大文字長が「63文字」に対して、機器100βでは最大文字長が「255文字」となっている場合や、機器100αの属性構成の階層が1段であるのに対して、機器100βでは多段となっている場合などで、機器100βのデータを機器100αで利用しようとすると、取り扱えるデータ仕様(最大文字長や属性構成)が異なることから、予期せぬ振る舞いをしてしまう可能性がある。
このように、機能拡張可能な複数の機器100α及び100βにおいて、図17に示したような機器連携を行い場合には、上記に挙げたような問題点を解決する必要がある。
そこで、本実施形態では、上記の問題点を解決し、機器内部のソフトウェア部品を変更することなく、機能拡張による機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データ42の増減に柔軟に対応可能な情報処理装置を提案する。
具体的には、例えば機器100αから機器100βへ遠隔操作を行う場合に、ログインの間(遠隔操作中)のみ、データ操作対象となる情報を生成する仕組み(機器100βが有する情報生成ロジック)を機器100αで一時的に動作させる。更に、そのデータ操作の中で、データ操作対象となる情報を生成する仕組み(機器100βが有する情報生成ロジック)が機器100αで動作不可能な場合(セキュリティなどの所定の条件がある場合)には、機器100αの情報を生成する仕組み(機器100αが有する情報生成ロジック)を使用する。また、機器100α又は100βで情報を提供する前段階において、利用する情報のデータ仕様をチェックすることで、データ仕様の違いによる機能の予期せぬ振る舞いを未然に防ぎ、予め機能の利用制限を行う。
このようにして、本実施形態では、複数の機器100α及び100βがネットワーク90などの電気通信回線を介して遠隔操作可能なシステムにおける機器連携の上記問題点を解決する。
以下に、本実施形態に係る情報処理装置について詳しく説明する。なお、本実施家形態に係る情報処理装置は、第1の実施形態において複合機100を情報処理装置100として前述したように、機器連携を行う機器100α又は100βを情報処理装置100として説明する。
<機器連携における情報処理機能>
まず、ログインの間(遠隔操作中)のみ、データ操作対象となる情報を生成する仕組み(機器100βが有する情報生成ロジック)を機器100αで一時的に動作させる基本処理手順について説明する。なお、本実施形態に係る情報処理機能の構成については、上記第1の実施形態において前述した構成と同じであるため、ここでの説明は省略する。
図19は、本発明の第2の実施形態に係る機器連携の基本処理手順の一例を示す図である。
機器100αは、情報の参照要求をビュー21がユーザから受け付けると(ユーザが所定の認証を経てログインすると)、ビュー21が、要求された参照対象の情報を保有する機器を識別する機器IDを情報管理部22へ渡す。
機器100αが有する情報管理部22は、機器IDがパラメータとして設定された関数を呼び、情報生成部31へ情報生成を指示する(ステップS601)。
機器100αが有する情報生成部31は、機器IDを基に特定した機器100βへアクセスし(ステップS602)、機器100βが有する同じ情報生成部31から、制御用データの構築部リストを取得する(ステップS603)。このとき、構築部リストに登録されている機器100βが有する属性構築部モジュール(属性構築部32)が機器100αへアップロードされる。
機器100αが有する情報生成部31は、取得した構築部リストを基に、機器100βが有する属性構築名と、ダウンロードした属性構築モジュールと、機器IDとがパラメータとして設定された関数を呼び、自身の構築部リストへ機器100βから取得した属性構築部32を追加・登録し(ステップS604)、構築部リストを機器内部に保存する(ステップS605)。上記ステップS602からステップS605までの各処理手順(図中の破線に囲まれた箇所)は、クライアントの機器100αからサーバの機器100βへ一度アクセスされたときに行われる処理であって、ログインの間はこのタイミングで一度行われればよい(ログアウトされるまでは一度だけ行われればよい)。
機器100αが有する情報生成部31は、機器IDがパラメータとして設定された関数を呼び、ステップS605において機器100βが有する属性構築部32まで追加・登録された構築部リストを参照し、機器100αにダウンロードした属性構築部32を特定する(ステップS606)。
機器100αが有する情報生成部31は、参照要求されている情報指定をパラメータとして設定された関数を呼び、特定した属性構築部32へ属性構築を指示する(ステップS607)。
属性構築部31は、属性構築の指示を受けて、情報を構成する属性データ42を追加し、情報生成部31へ渡す(ステップS608)。
その結果、機器100αが有する情報生成部31は、属性データ42が追加され生成された情報を情報管理部22へ渡し(ステップS609)、情報管理部22からビュー21へ渡された後にビュー21によりユーザへ情報提供される。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、
(1)情報の生成を依頼するときに、どの機器の属性構築部32を使用するかを指定し、
(2)サーバとして始めて機器100βを指定したときに、クライアントの機器100αが有する情報生成部31の構築部リストに、指定後ダウンロードした属性構築部32を登録し、
(3)一度、サーバの機器100βからダウンロードした属性構築部32を保持する。
これによって、情報処理装置100は、ログインの間に、情報を利用する機器100αが、情報を保有する機器100βから、一度だけ属性データ42を構築する属性構築部32に関する情報(構築部リスト)を取得することによって、再び機器連携を行った際に、あらためて属性構築部32に関する情報を取得する必要がなく、機器連携における処理性能を悪化させることがない。
<<属性データを操作(生成/追加/削除)する仕組み>>
図20は、本発明の第2の実施形態に係る情報管理部22が管理するソフトウェア部品の一例を示す図である。
本実施形態に係る情報処理装置100においても、第1の実施形態において前述したように、情報管理部22がビュー21からの生成指示に応じて、最新情報の属性構成をメモリ上に生成する。そのため、情報管理部22が管理するソフトウェア部品は、情報生成部31が機器内で取り扱う情報を追加し、属性構築部32が情報を構成する属性データ42を追加する。情報管理部22は、これらのソフトウェア部品を制御することで、柔軟に情報を生成することを実現している。
上記各機能部は、それぞれがソフトウェア部品であり、情報処理装置100が有するROM105に格納されており、RAM106上に読み出されCPU108で実行され、上記機能を実現する。
本実施形態と上記第1の実施形態とは、以下の点で異なる。
(情報生成部が有する機器ごとの属性構築部)
本実施形態に係る情報生成部31は、機器IDごとに1つ以上の属性構築部32を、1まとまりの属性構築部群(属性構築部セット)として有している。
情報生成部31は、上記ステップS602からステップS605までの各処理手順(図中の破線に囲まれた箇所)で前述したように、ログインしたときにサーバとなる機器100α又は100βの機器IDに、取得した属性構築部32を識別するデータを対応付けてメモリ上に保持する。このように、情報生成部31は、取得した属性構築部32を、取得先の機器100ごと分類してメモリ上に保持している。
これにより、情報処理装置100内部で保持している複数の属性構築部32の中から、どの機器100α又は100βから取得した属性構築部32かを判断することができる。
(属性構築部が有するローカルフラグとバージョン)
本実施形態に係る属性構築部32は、ローカルフラグとバージョンを有している。ローカルフラグは、属性構築部32が他の機器100α又は100βで動作不可能なことを示すフラグである。このフラグは、プラグイン30をインストールしたときに設定され、その後設定値は可変不可能な値として取り扱われる。また、バージョンは、属性構築部32が構築する属性データ42のバージョンを示す値である。この値は、情報を利用する機能Uから問い合わせがあった場合に応答する値であり、応答された値によって、情報を利用する側が、属性データ42を使用できるか否かを判断する。これによって、取り扱えるデータ仕様が異なることによる、予期せぬ振る舞いを未然に防ぐことができる。
図20(B)は、前述した属性構築部32が有する制御用データの一例を示す。本実施形態に係る属性構築部32では、第1の実施形態において前述した制御用データに加えて、図中に示すデータを有している。これらのデータは、主に、固定フィールドと可変フィールドとに分けられ、固定フィールドには、属性名、ローカルフラグ、及びデータ型などが設定され、可変フィールドには、バージョン及び仕様制限値(例えば「最大文字列帳」)などが設定可能な構成となっている。よって、固定フィールドの設定値は、一度設定されると以後変更不可能となる値で、一方可変フィールドの設定値は、設定後であっても変更可能である。このようなデータ構成によって、機器間で不整合とならないようにするための制御データを固定フィールドに設定し、機器間で独立してカスタマイズ可能な制御データを可変フィールドに設定することができ、各機器100α又は100βの機能拡張による属性データ42の追加/削除/更新に柔軟に対応することができる。
例えば図20(B)では、バージョン2.0のデータ仕様により他の機器100α又は100βでは動作不可能な電子メールアドレスの属性を構築する属性構築部32が保持するデータ例が示されている。
(ローカルフラグによる属性構築部の追加・登録制御)
図21は、本発明の第2の実施形態に係る機器連携における属性構築部の追加・登録制御の処理手順の一例を示す図である。図21に示す処理手順は、上記ステップS602からステップS605までの各処理手順(図中の破線に囲まれた箇所)において、上記ローカルフラグを基に、情報生成部31が行う処理手順を示したものである。
機器100αが有する情報生成部31は、機器100βが有する情報生成部31から構築部リストを取得する(ステップS701からステップS702)。
情報生成部31は、取得した構築部リストを基に、機器100βが有する属性構築部A32Aにアクセスし、保持するローカルフラグの取得を属性構築部A32Aへ要求する(ステップS703)。その結果、機器100βが有する属性構築部A32Aは、保持するローカルフラグに無効の値(OFF:0)が設定されているため、「設定なし」の応答を情報生成部31へ返す(ステップS704)。
更に、情報生成部31は、取得した構築部リストを基に、機器100βが有する属性構築部B32Bにアクセスし、保持するローカルフラグの取得を属性構築部B32Bへ要求する(ステップS705)。その結果、機器100βが有する属性構築部B32Bは、保持するローカルフラグに有効な値(ON:1)が設定されているため、「設定あり」の応答を情報生成部31へ返す(ステップS706)。
このようにして、情報生成部31は、各属性構築部32から応答されたローカルフラグの値から、機器100αで動作可能な属性構築部32か否かを判断し、その判断結果に従って、構築名Aと、構築モジュールAと、機器IDとがパラメータとして設定された関数を呼び、機器100αで動作可能な属性構築部A32Aを機器100βから機器100α内部へ追加する(ステップS707)。
次に、情報生成部31は、属性構築部B32Bが機器100αで動作不可能なことから、構築名Bがパラメータとして設定された関数を呼び、機器100αが有し、属性構築部B32Bに対応する属性構築部32を取得し(ステップS708)、構築名Bと、構築モジュールBと、機器IDとがパラメータとして設定された関数を呼び、追加する(ステップS709)。
その後、情報生成部31は、上記処理手順によって属性構築部32が追加・登録された構築部リストを機器内部に保持する。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、情報生成部31が構築部リストを取得すると、リストに登録されたそれぞれの属性構築部32に対して、有効なローカルフラグが設定されているか否かを問い合わせ、もし有効なローカルフラグが設定されている場合には、その属性構築部32を登録せず、代わりに自身が有する同名の属性構築部32を追加する。これによって、情報処理装置100は、機能仕様やセキュリティなどの要件に柔軟に対応することができる。
<機器連携における利用制限機能>
ここからは、図20(B)に示したように、属性構築部32が構築する属性データ42のバージョンを基に、機器100での利用制限を行う処理について説明する。先の2つ目の問題点にも挙げたように、細かいデータ仕様の違いにより利用できない情報が存在する。
このような場合に、何ら対策をとらず機器連携を行うと、予期せぬ振る舞いをしてしまう可能性がある。
そのため、本実施形態に係る情報処理装置100が有する属性構築部32では、属性データ42のバージョンを有している。
すなわち、機器100αが有する機能が所定の情報を利用する場合には、その情報のバージョンを確認し、利用機能が対応可能なデータ仕様か否かを、利用する前に確認し判断する。利用機能がそのバージョンに対応していれば、利用機能は、そのバージョンの属性データ42を利用して所望する動作を実行することができる。しかし、もしバージョンが非対応のものであった場合には、利用機能が、その属性の意味やデータ仕様を認識することができない。
図22は、本発明の第2の実施形態に係る情報の利用とバージョンとの関係を示す図である。例えば、図22に示すように、ユーザ情報41uを利用する機能Uが、ユーザ情報41uの電子メールアドレス属性に対して、バージョンの問い合わせを行う。
このとき、問い合わせを行ったユーザ情報41uの電子メールアドレス属性のバージョンが「1.0」から「2.0」にバージョンアップした後であって、そのアドレスの最大文字長が「64文字」から「128文字」に変更されたとする(データ仕様の変更)。
このような状態の中で、ユーザ情報41uを利用する機能Uが、バージョン1.0までしか対応しておらず、電子メールアドレスの最大文字長は、「64文字」までのデータ仕様しか認識しない場合には、バージョン2.0に対応した電子メールアドレスの65文字目以降の文字は読み捨てられてしまう可能性もある。これでは、ユーザ情報41uを利用する機能Uが、電子メールアドレスのデータを正しく利用し機能することができない。
よって、このような場合には、ユーザ情報41uを利用する機能Uへ情報を提供する前段階において、データ仕様が異なるデータを使用しないようにする機能が必要となる。
<<利用制限処理:その1>>
図23は、本発明の第2の実施形態に係る機器連携による利用制限の処理手順(その1)の一例を示す図である。図23には、上記バージョンを基に、情報管理部22及び情報生成部31が行う処理手順を示したものである。この処理手順によって、情報として利用しようとしている属性データ42のバージョンが異なる場合には、情報を利用する機能を無効にすることができる(ユーザに利用できない旨を知らせることができる)。
機器100αは、情報を利用する機能Uからのユーザ情報41uの参照要求をビュー21が受け付けると、情報管理部22へユーザ情報41uの参照を指示し(ステップS801)、情報管理部22は、情報生成部31へユーザ情報41uの生成を指示する(ステップS802)。
情報生成部31は、生成したユーザ情報41uを情報管理部22へ渡し(ステップS803)、情報管理部22は、ビュー21へユーザ情報41uを渡す(ステップS804)。このように、機器100αは、情報を利用する機能Uへユーザ情報41uを提供する。
この中で、情報を利用する機能Uは、属性名がパラメータとして設定された関数を呼び、ユーザ情報41uにバージョンを問い合わせる(ステップS805)。
ユーザ情報41uは、属性名で指定された属性データ42(図中では「電子メールアドレス属性」)にバージョンの取得を要求し(ステップS806)、バージョンの値を取得する(ステップS807)。ユーザ情報41uは、取得したバージョンの値を、情報を利用する機能Uへ返す(ステップS808)。
情報を利用する機能Uは、機能Uが利用可能な属性データ42のバージョンと、取得したバージョンとを比較し(ステップS809)、その比較結果から、バージョンが異なる場合には機能を無効とする(ステップS810)。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100は、情報を提供する前段階において、利用する情報のバージョンをチェックすることで、バージョンの違いによる機能の予期せぬ振る舞いを未然に防ぎ、予め機能の利用制限を行う。
(利用制限時の動作例)
ここからは、情報処理装置100において、ユーザに提供するUI(User Interface)を介してユーザ情報41uを閲覧し、情報を編集するまでの動作例について説明する。
図24は、本発明の第2の実施形態に係る機器連携による利用制限が発生した場合の動作の一例(その1)を示す図である。
機器100αから機器100βへ遠隔操作を行うためには、図24(A)に示すようなUI画面を介して、必要な認証情報を入力し[ログイン]ボタンを押下することでログインする。ログインが完了すると、図24(B)に示すように、機器100βが保有する情報を一覧表示したUI画面を介して、編集しようとしているユーザ情報41uを選択する。その結果、図24(C)に示すように、機器100αのUI表示には、機器100βが保有するユーザ情報41uが表示される。
例えば、機器100βが保有するユーザ情報41uの「電子メールアドレス」属性のバージョンが1.0から2.0にバージョンアップされ、このとき最大文字長64文字から128文字へ仕様変更された場合に、機器100αの利用機能がバージョン1.0までしか対応していないと、電子メールアドレスの属性データ42を正しく使用できない。このような場合に、機器100αは、上記の手順に説明したようにバージョンの値を比較し、その比較結果から、図24(C)に示すように、電子メールアドレスの属性データ42が利用できないことをユーザに知らせる(図中の網掛け部)。
図25は、本発明の第2の実施形態に係る機器連携による利用制限が発生した場合の動作の一例(その2)を示す図である。
また、ユーザは、属性データ42の編集を行うことがある。このような場合には、編集時に入力されたデータが、属性データ42のデータ仕様(禁則文字や最大文字長など)に違反していないか否かを判断し、その編集を許可する。ここで言う属性データ42のデータ仕様は、各属性データ42を構築する属性構築部32によって決定される。
例えば、機器100βが有する電子メールアドレスの属性データ42を構築する属性構築部32が、機器100αが有する情報生成部22に対して無効なローカルフラグを返してきた場合には、図25(A)に示すように、機器100αで機器100βが有する属性構築部32が動作可能であることから、機器100βのデータ仕様に従った電子メールアドレスの変更が可能である。しかし、有効なローカルフラグを返してきた場合には、機器100αで機器100βが有する属性構築部32が動作不可能であることから、機器100αのデータ仕様に従って電子メールアドレスの変更を行うこととなる。よって、データ仕様に違反があると、図25(B)に示すように、そのデータが無効であることを知らせる表示となる。
<<利用制限処理:その2>>
図26は、本発明の第2の実施形態に係る機器連携による利用制限の処理手順の一例(その2)を示す図である。前述したような属性データ42のデータ仕様に違反していないか否かを判断し、データ操作を許可する処理について説明する。
機器100αは、情報を利用する機能Uからの利用しようとしている属性データ42の仕様チェック要求をビュー21が受け付けると(ステップS901)、ビュー21は、属性データ4242へアクセスし、データ仕様のチェックを要求する(ステップS902)。属性データ42は、要求に応じてデータ仕様のチェックを行い(ステップS903)、そのチェック結果を、ビュー21へ返す(ステップS904)。
ビュー21は、チェック結果を、情報を利用する機能Uへ渡し(ステップS905)、情報を利用する機能Uは、チェック結果を基に、利用できるか否かの判断を行う(ステップS906)。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、情報を編集する段階においても、利用する情報のデータ仕様をチェックすることで、データ仕様の違いによる機能の予期せぬ振る舞いを未然に防ぎ、利用禁止を促す。
<<ログアウト時の後処理>>
機器100αは、ログイン時に、機器100βが有する属性構築部32を内部に導入している。このような場合、ログアウト時には、記憶装置のリソース資源を有効に利用するという観点から、内部に取り込んだ属性構築部32を破棄する(メモリ上に読み出されたソフトウェア部品を破棄する)必要がある。
以下に、機器100αが遠隔操作のために接続している機器100βからログアウトするときの後処理について説明する。
図27は、本発明の第2の実施形態に係るログアウト時に行う後処理の一例を示す図である。
機器100αは、セッション管理SMが、ユーザからのログアウトを受け付けると(ステップS1001)、受け付けたログアウト指示を情報生成部22へ渡す(ステップS1002)。
情報生成部22は、ログアウト指示に応じて、属性部リストを基に、機器100βから取得し導入している各属性構築部32を破棄する(ステップS1003)。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、ログアウト時に、他の機器100から取得した属性データ42を構築するソフトウェア部品を破棄する。これによって、情報処理装置100は、機器連携によって他の機器100α又は100βに接続した痕跡(接続履歴)を残すことがなく、セキュリティ上の問題を回避できるとともに、機器連携のとき以外で、情報生成に関するソフトウェア部品を保持しておくために必要な余分な記憶領域を確保しておく必要がない。すなわち、記憶装置の容量を圧迫することがなく、他の処理で有効にハードウェアリソースを使用することができる。
<まとめ>
以上のように、本発明の第2の実施形態によれば、本実施形態に係る情報処理装置100は、例えば機器100αから機器100βへ遠隔操作を行う場合に、ログインの間(遠隔操作中)のみ、データ操作対象となる情報を生成する仕組み(機器100βが有する情報生成ロジック)を機器100αで一時的に動作させる。更に、そのデータ操作の中で、データ操作対象となる情報を生成する仕組み(機器100βが有する情報生成ロジック)が機器100αで動作不可能な場合(セキュリティなどの所定の条件がある場合)には、機器100αの情報を生成する仕組み(機器100αが有する情報生成ロジック)を使用する。また、機器100α又は100βで情報を提供する前段階において、利用する情報のデータ仕様をチェックすることで、データ仕様の違いによる機能の予期せぬ振る舞いを未然に防ぎ、予め機能の利用制限を行う。
これによって、情報処理装置100は、複数の機器100α及び100βがネットワーク90などの電気通信回線を介して遠隔操作可能なシステムにおける機器連携においても、機器内部のソフトウェア部品を変更することなく、機能拡張による機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データ42の増減に柔軟に対応することができる。
[第3の実施形態]
機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データ42の増減に柔軟に対応する構成とした場合に考えられる問題点として、データ操作にかかる処理時間がある。
通常、情報を利用する機能Uが、ビュー21を介して情報のデータ操作を行う場合に、不正アクセスによる情報漏洩や情報改竄などを防止する(情報の機密性を確保する)ことを目的としたアクセス制御が行われる。
上記アクセス制御は、例えば属性データ42ごとにACL(Access Control)を設定し、ユーザがその属性を読み出し/書き込み可能か否かを判断するもので、情報の構成要素である属性単位で行われる。そのため、理論上無限個の属性データ42を管理・運用可能な情報処理装置100が有するビュー21(多くの属性データ42で構成される情報を提供する機能)では、データ操作の要求を受け付けてから要求元の機能がデータ操作を行うまでに処理時間を要することになり、データ操作時に待ち時間が発生し、ユーザの使用感に悪影響を及ぼす可能性がある。
そこで、本実施形態では、上記の問題点を解決し、機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データ42の増減に柔軟に対応するとともに、データ操作対象である各種情報に対して行うアクセス制御処理の高速化を実現する情報処理装置100を提案する。
具体的には、1つ以上の属性データ42を所定のカテゴリごとにグループ化し、属性データ42のアクセス制御をカテゴリ単位で行うことにより、アクセス制御にかかる処理時間を短縮する。
このようにして、本実施形態に係る情報処理装置100では、データ操作にかかる処理時間の上記問題点を解決する。
以下に、本実施形態に係る情報処理装置100について詳しく説明する。
<情報処理機能>
本実施形態に係る情報処理装置100は、主な情報処理機能として、ビュー(情報提供部)21と、情報管理部22とを有し、情報を利用する機能Uへ、機器内に保有する各種情報の永続データDを提供する構成となっている。なお、本実施形態に係る情報処理機能の構成については、上記各実施形態において前述した構成と同じであるため、ここでの説明は省略する。
<<属性データを操作(生成/追加/削除)する仕組み>>
本実施形態に係る情報処理装置100においても、上記各実施形態において前述したように、情報管理部22がビュー21からの生成指示に応じて、最新情報の属性構成をメモリ上に生成する。そのため、情報管理部22が管理するソフトウェア部品は、情報生成部31が機器内で取り扱う情報を追加し、属性構築部32が情報を構成する属性データ42を追加する。情報管理部22は、これらのソフトウェア部品を制御することで、柔軟に情報を生成することを実現している。
上記各機能部は、それぞれがソフトウェア部品であり、情報処理装置100が有するROM105に格納されており、RAM106上に読み出されCPU108で実行され、上記機能を実現する。
本実施形態と上記各実施形態とは、以下の点で異なる。
(情報生成部が有するカテゴリ定義)
図28は、本発明の第3の実施形態に係る情報生成部31が有する各データ構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る情報生成部31が有する制御用データには、生成する情報のデータである「生成する情報名」と、この情報を構成する属性データ42を構築する各属性構築部32へのリンク先を示すデータである「構築部リスト」に加えて、1つ以上の属性データ42をグループ化するカテゴリを定義する情報(以下、「カテゴリ定義情報」という。)が含まれている。
カテゴリ定義情報は、カテゴリを識別する情報(例えば「カテゴリ名」などのカテゴリデータ)と、そのカテゴリに属する1つ以上の属性データ42とが関連付けられたデータ構成となっている。
例えば図28の場合には、ID、ユーザ名、性別、及びパスワードの各属性データ42に関連付けて、これら4つの属性データ42をグループ化する(4つの属性データ42が属する)カテゴリ「基本」と、FAX番号及び通信規格の各属性データ42に関連付けて、これら2つの属性データ42をグループ化する(2つの属性データ42が属する)カテゴリ「FAX」とを定義する各カテゴリ定義情報が示されている。
(カテゴリと属性との関係)
図29は、本発明の第3の実施形態に係るカテゴリと属性との関係を示す図である。図29(A)に示すように、1つのカテゴリに対して1つ以上の属性データ42を関連付けることができる。但し、属性データ42は、必ずしも所定のカテゴリに属する必要はなく、このような場合のアクセス制御(カテゴリに属していない属性データ42へのアクセス制御)は、従来と同じように行われる。
また、カテゴリは、必ずしもプラグイン30の単位と同一である必要はない。例えば、図28に示したように、認証関連のプラグイン30のインストールにより導入される認証属性構築部32bにより追加される属性データ42b(パスワード)に対して、「基本」のカテゴリを定義することもでき、プラグイン30による機能拡張単位にかかわらず、任意に定義することができる。
上記カテゴリは、情報生成部31によって生成された情報に追加される。具体的には、情報生成部31が、各属性構築部32により属性データ42が追加され情報が生成されると、自身が保有するカテゴリ定義情報を基に、属性データ42に関連付けられて定義されたカテゴリデータを、該当する属性データ42に関連付けて追加する。例えば図29(B)には、ユーザ情報生成部31aが、図28に示したカテゴリ定義情報を基に、カテゴリ名「基本」及び「FAX」を示す各カテゴリデータ43を、生成されたユーザ情報41uに追加された例が示されている。
<<カテゴリ追加処理>>
以下に、機器内で取り扱うユーザ情報41uを例に、情報生成部31によるカテゴリ追加の処理について説明する。
(ユーザ情報のデータ操作)
図30は、本発明の第3の実施形態に係るユーザ情報41uにカテゴリデータ43を追加する処理手順の一例を示す図である。なお、図30に示すステップS1101からS1109までの処理手順は、図12に示したステップS501からS509までの処理手順と同じであるため、ここでの説明は省略し、ステップS1110からの処理手順について説明する。
ユーザ情報生成部31uは、構築部リスト最後のFAX属性構築部32cから、FAX属性が追加され完成した最新のユーザ情報41uを受け取ると、自身が保有するカテゴリ定義情報を読み込み(ステップS1110)、読み込んだ定義内容を基に、定義されているカテゴリ名を示すカテゴリデータ43を、該当する属性データ42に関連付けて、ユーザ情報41uに追加する(ステップS1111)。
その結果、ユーザ情報生成部31uは、カテゴリが追加されメモリ上に完成したユーザ情報41uを、生成を指示した情報管理部22へ渡し(ステップS1112)、情報管理部22からユーザ情報41uを利用する機能Uへ提供される(ステップS1113)。
(データ操作時の処理段階におけるデータ構成の状態遷移)
図31は、本発明の第3の実施形態に係るユーザ情報41uにカテゴリデータ43が追加された場合の動作例を示す図である。では、図30を用いて前述した処理手順によって、ユーザ情報41uへカテゴリが追加される場合のデータ構成の遷移について、対応する処理手順とともに説明する。
図31に示すように、ステップS1103が実行されたときには、メモリ上に所定の記憶領域が確保され属性なしのユーザ情報41uが生成されている。次に、ステップS1105からS1109までの各処理手順が実行されたときには、メモリ上に生成されたユーザ情報41uに、ID、ユーザ名、性別、パスワード、FAX番号、及び通信規格の各属性データ42が追加される。次に、ステップS1113が実行されたときには、ユーザ情報41uを構成する各属性データ42に対して、関連付けられたカテゴリ名「基本」及びカテゴリ名「FAX」の各カテゴリデータ43a及び43bが追加される。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、情報生成時に、情報を構成する1つ以上の属性データ42を、予め決めておいた(定義しておいた)カテゴリごとにグループ化する。これにより、情報処理装置100は、属性データ42を操作する際のアクセス制御に関する処理を、属性単位ではなくカテゴリ単位で行う。
<<データ操作時のアクセス制御処理>>
以下に、機器内で取り扱うユーザ情報41uのデータ操作を例に、ビュー21を介して属性データ42を取得する際のアクセス制御の処理について説明する。
図32は、本発明の第3の実施形態に係るアクセス制御に関する処理手順の一例を示す図である。
情報処理装置100は、情報を利用する機能Uからユーザ情報41uの「ユーザ名」に対応する属性データ42の取得を要求されると、その要求をビュー21で受け付ける(ステップS1201)。
ビュー21は、まず、取得要求された属性データ42が属するカテゴリの確認を行う(ステップS1202)。カテゴリの確認は、ユーザ情報41uにおいて、「ユーザ名」の属性データ42が関連付けられたカテゴリデータ43を参照することで行う。
続いて、ビュー21は、取得要求された属性データ42が「基本」のカテゴリに属することが確認されると(カテゴリデータ43が参照できると)、確認したカテゴリに対して操作権限判断の実行要否(アクセス制御要否)を確認する(ステップS1203)。実行要否の確認は、メモリ上の所定の記憶領域を参照することで行う。
操作権限の判断は、後述する操作権限判断部51によりカテゴリ単位で行われ、その判断結果がメモリ上の一時記憶領域であるキャッシュ領域CRに保持される。このことから、ビュー21は、メモリ上のキャッシュ領域CRに保持された判断結果を参照することで、カテゴリに対して操作権限の判断を行ったか否かを確認することができる。
ビュー21は、メモリ上のキャッシュ領域CRを参照し、操作権限判断の実行要否を確認した結果、キャッシュ領域CRに判断結果が保持されておらず、カテゴリ名「基本」に対して操作権限の判断が実行されていないことを確認すると(ステップS1204)、操作権限判断部51に対して操作権限(アクセス権)の判断を要求する(ステップS1205)。
ビュー21は、操作権限判断部51から判断結果「OK」を受け付けると(ステップS1206)、前述したように、判断を行ったカテゴリに対応付けて、受け取った判断結果を、メモリ上のキャッシュ領域CRに保持する(ステップS1207)。
その後、ビュー21は、操作権限の判断結果に従って、ユーザ情報41uから「ユーザ名」の属性データ42の値を取得し、取得要求元の情報を利用する機能Uへ渡す(ステップS1208)。
また、情報を利用する機能Uからユーザ情報41uの「性別」に対応する属性データ42の取得を要求されると(ステップS1209)、ビュー21は、上記ステップS1202の処理手順と同様に、取得要求された属性データ42が属するカテゴリの確認を行い(ステップS1210)、「基本」のカテゴリに属することが確認されると、確認したカテゴリに対して操作権限判断の実行要否を確認する(ステップS1211)。
ビュー21は、メモリ上のキャッシュ領域CRを参照し、操作権限判断の実行要否を確認した結果、キャッシュ領域CRに判断結果が保持されており、カテゴリ名「基本」に対して操作権限の判断が実行されていることを確認すると(ステップS1212)、操作権限判断部51に対して操作権限(アクセス権)の判断を要求せず、操作権限の判断結果に従って、ユーザ情報41uから「性別」の属性データ42の値を取得し、取得要求元の情報を利用する機能Uへ渡す(ステップS1213)。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、データ操作時のアクセス制御において、データ操作対象となる属性データ42が属するカテゴリに対して行った操作権限判断の結果をキャッシュ(一時記憶)しておく。
これにより、以降のアクセス制御では、キャッシュ領域CRを参照することで、カテゴリに対する操作権限判断の結果を確認することができ、同じカテゴリに属する属性データ42のデータ操作であれば、属性データ42ごとに操作権限の判断を要求しなくてもよい。
<まとめ>
以上のように、本発明の第3の実施形態によれば、本実施形態に係る情報処理装置100は、属性データ42の追加/削除/変更などのデータ操作を行う属性構築部32(属性構築モジュール)が、機能拡張を行うプラグイン30のインストール/アンインストールに対応して、機器内部に追加/削除される構成となっており、情報生成部31によって制御用データであるインストール時に登録された構築部リストを基に、インストールされた属性構築部32の中から、指示された属性データ42のデータ操作を行う上記属性構築部32を特定する。その結果、特定された属性構築部32により属性データ42のデータ操作を行う。更に、このデータ操作では、HDD110などの永続領域にアクセスし直接データ操作を行うのではなく、まずデータ操作対象の情報をメモリ上に生成し、生成した情報に対して要求されたデータ操作を行い、擬似的に属性データ42を追加/削除/変更する。
また、情報生成部31が、情報生成時に、自身が保有する制御用データである1つ以上の属性データ42をグループ化するカテゴリが定義されたカテゴリ定義情報を基に、定義されているカテゴリ名を示すカテゴリデータ43を、該当する属性データ42に関連付けて、生成情報に追加する。
これによって、情報処理装置100は、機器内で取り扱う各種情報を構成する属性データ42の増減に柔軟に対応するとともに、データ操作対象である各種情報に対して行うアクセス制御において、カテゴリ単位で処理を行い、かつ一度行った操作権限の判断結果をメモリ上にキャッシュしておき、同じカテゴリに属する属性データ42のデータ操作であれば、キャッシュされた判断結果を参照することで、再度、操作権限の判断を行わなくてもよい構成としたことにより、アクセス制限処理の高速化を実現する(アクセス制御にかかる処理時間を短縮する)ことができる。
ここまで、上記各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記各実施形態に係る情報処理装置100が有する「情報処理機能」は、前述した各処理手順を、コントローラ13の動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムとしてコンピュータで実行することで実現することができる。よって、上記各実施形態に係る情報処理プログラムやプラグイン30(機能拡張プログラム)は、コンピュータが読み取り可能な記録媒体104に格納することができる。
よって、上記各実施形態に係る情報処理プログラムやプラグイン30は、フロッピー(登録商標)ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体104に記憶させることによって、これらの記録媒体104を読み取り可能なドライブ装置103を介して、情報処理装置100にインストールすることができる。また、情報処理装置100は、ネットワーク90などのデータ伝送路に接続可能なデータ通信I/F14を有していることから、インターネットなどの電気通信回線を用いて情報処理プログラムやプラグイン30をダウンロードし、インストールすることもできる。
最後に、上記各実施形態に挙げた形状に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理機能の機能構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る属性データの追加操作の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る属性データの削除操作の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る既存情報を参照する処理手順の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る既存情報を更新する処理手順の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報管理部が管理するソフトウェア部品の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るソフトウェア部品が有する各データ構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る属性構築部を追加する処理手順(インストール手順)の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る属性構築部を削除する処理手順(アンインストール手順)の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報を生成するソフトウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報に属性データを追加する処理手順の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報に属性データが追加された場合の動作例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報にFAX属性データを追加する場合のユーザ操作の一例(その1)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報にFAX属性データを追加する場合のユーザ操作の一例(その2)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報にFAX属性データを追加する場合のユーザ操作の一例(その3)を示す図である。 機器連携の動作例を示す図である。 機器連携で想定される問題点を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る機器連携の基本処理手順の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る情報管理部が管理するソフトウェア部品の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る機器連携における属性構築部の追加・登録制御の処理手順の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る情報の利用とバージョンとの関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る機器連携による利用制限の処理手順(その1)の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る機器連携による利用制限が発生した場合の動作の一例(その1)を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る機器連携による利用制限が発生した場合の動作の一例(その2)を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る機器連携による利用制限の処理手順の一例(その2)を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るログアウト時に行う後処理の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る情報生成部が有する各データ構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るカテゴリと属性との関係を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るユーザ情報にカテゴリデータを追加する処理手順の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るユーザ情報にカテゴリデータが追加された場合の動作例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るアクセス制御に関する処理手順の一例を示す図である。
符号の説明
11 操作パネル
12 記録媒体I/F
13 コントローラ
14 データ通信I/F
15 スキャナ
16 プロッタ
21 ビュー(情報提供部)
22 情報管理部
30 プラグイン
31 情報生成部
32 属性構築部
41 情報(機器が保有する情報)
42 属性データ(追加された属性データ)
43 カテゴリデータ
51 操作権限判断部
90 データ伝送路(電気通信回線)
100 複合機(情報処理装置)
101 入力装置
102 表示装置
103 ドライブ装置
104 記録媒体
105 ROM
106 RAM
107 CPU
108 NV−RAM
109 インタフェース装置
110 HDD(不揮発性の記憶装置)
111 画像読取装置(スキャナ装置)
112 印刷装置(プロッタ装置)
U 情報を利用する機能
UI 表示画面
D 永続領域(永続データ)
SM セッション管理
CR キャッシュ領域(一時記憶領域)

Claims (22)

  1. プラグインによって、当該情報処理装置が有する機能の追加/削除を行うソフトウェア環境を備え、1つ以上の属性データから構成される前記機能が利用する情報を所定の記憶領域に格納する記憶装置を有する情報処理装置であって、
    前記機能が利用する情報の属性データを構築/削除するソフトウェア部品が前記プラグインに対応して当該情報処理装置にインストールされ登録された登録情報を有し、前記登録情報に基づいて、情報生成時に使用するソフトウェア部品を特定し、特定された前記ソフトウェア部品を実行し、前記機能が利用する情報を生成する情報生成手段と、
    情報生成の要求に応じて、前記情報生成手段に、要求時に指定された前記機能が利用する情報の生成を指示する情報管理手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記情報生成手段は、
    前記情報管理手段から他の機器が保有する情報の生成要求を受け付けた場合に、
    前記他の機器が有する前記ソフトウェア部品が登録された登録情報を取得し、取得した前記登録情報に基づいて、前記他の機器が有する前記ソフトウェア部品を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記情報生成手段は、
    前記情報管理手段から他の機器が保有する情報の生成要求を受け付けた場合に、
    前記他の機器が有する前記ソフトウェア部品が登録された登録情報を取得し、取得した前記登録情報に基づいて、自らが有する登録情報に、前記他の機器が有する前記ソフトウェア部品を登録することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記ソフトウェア部品が、
    他の機器で実行されることが許可されているか否かを示す実行許可情報を有し、
    前記情報生成手段は、
    前記実行許可情報に基づいて、前記ソフトウェア部品を実行することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記情報生成手段は、
    前記実行許可情報が、前記ソフトウェア部品の実行を許可しない設定となっていた場合に、
    許可されなかった前記ソフトウェア部品に代えて、当該情報処理装置に導入された、同じ属性データを構築するソフトウェア部品を実行することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記ソフトウェア部品が、
    構築する前記属性データのバージョンを示すバージョン情報を有し、
    前記ソフトウェア部品は、
    前記属性データを構築するときに、前記バージョン情報を前記属性データに付与し、
    前記生成された情報を利用する機能は、
    前記属性データを利用するときに、前記バージョン情報を取得し、取得した前記バージョン情報に基づいて、利用可能な属性データか否かを判断することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記ソフトウェア部品が、
    構築する前記属性データの仕様を示すデータ仕様情報を有し、
    前記ソフトウェア部品は、
    前記属性データを構築するときに、前記データ仕様情報を前記属性データに付与し、
    前記生成された情報を利用する機能は、
    前記属性データを利用するときに、前記データ仕様情報を取得し、取得した前記データ仕様情報に基づいて、利用可能な属性データか否かを判断することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記ソフトウェア部品は、
    前記 実行許可情報を、設定後変更不可能な固定フィールドのデータ領域に有し、
    前記バージョン情報や前記データ仕様情報を、設定後でも変更可能な可変フィールドのデータ領域に有することを特徴とする請求項4ないし7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 当該情報処理装置は、
    前記他の機器との接続を切断するときに、
    前記他の機器から取得し、前記記憶装置に保持している前記ソフトウェア部品を、記憶領域から削除することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記ソフトウェア部品は、
    前記機能が利用する情報の属性データのうち、自らが構築可能な属性データのみを構築し、自らが削除可能な属性データのみを削除することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 当該情報処理装置は、
    前記機能から、最新の属性データにより構成される情報の参照が要求されると、
    要求時に受け付けた前記最新の属性データの構成と、前記情報生成手段により生成された情報の属性データの構成とを比較し、比較結果に基づいて、前記生成された情報に不足している属性データを付与し、最新の情報に補正する情報補正手段を有することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記情報生成手段は、
    前記ソフトウェア部品が前記プラグインに対応してインストールされた場合に、
    自らが有する前記登録情報に、インストールされた前記ソフトウェア部品を登録することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 前記情報生成手段は、
    生成が指示された情報を構成する属性データを構築する1つ以上の前記ソフトウェア部品を実行し、1つの情報を生成することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. 前記情報生成手段が、
    1つ以上の前記属性データをグループ化するカテゴリを定義したカテゴリ定義情報を有し、
    前記情報生成手段は、
    前記ソフトウェア部品を実行させて情報を生成するときに、
    前記カテゴリ定義情報に基づいて、前記カテゴリを識別するカテゴリデータを、生成した情報に付与することを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  15. 前記情報生成手段は、
    前記カテゴリデータを、生成した情報に付与するときに、
    前記カテゴリ定義情報に定義された前記カテゴリデータと前記カテゴリに属する属性データとの関連付けに従って付与することを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。
  16. 当該情報処理装置が、
    前記機能からの取得要求に従って、要求時に指定された属性データを取得する属性データ取得手段と、
    前記属性データ取得手段により前記属性データを取得するときに、前記属性データへの操作権限を判断する操作権限判断手段とを有し、
    前記操作権限判断手段は、
    1つ以上の前記属性データをグループ化するカテゴリ単位で、前記属性データへの操作権限を判断することを特徴とする請求項1ないし15のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  17. 前記操作権限判断手段は、
    前記カテゴリ単位で行った操作権限の判断結果を、当該情報処理装置が備える記憶装置の所定の記憶領域へ一時的に記憶し、
    前記属性データ取得手段は、
    前記所定の記憶領域に前記判断結果が記憶されているか否かを判定し、判定結果に基づいて、要求時に指定された属性データの操作権限の判断を、前記操作権限判断手段へ要求することを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置。
  18. 前記属性データ取得手段は、
    前記所定の記憶領域に前記判断結果が記憶されている場合に、
    記憶されている前記判断結果に従って、要求時に指定された属性データの取得を行い、
    前記所定の記憶領域に前記判断結果が記憶されていない場合に、
    要求時に指定された属性データの操作権限の判断を、前記操作権限判断手段へ要求し、前記操作権限判断手段による判断結果に従って、前記属性データの取得を行うことを特徴とする請求項17に記載の情報処理装置。
  19. プラグインによって、当該情報処理装置が有する機能の追加/削除を行うソフトウェア環境を備え、1つ以上の属性データから構成される前記機能が利用する情報を所定の記憶領域に格納する記憶装置を有する情報処理装置における情報処理方法であって、
    情報生成の要求に応じて、要求時に指定された前記機能が利用する情報の生成を指示する情報管理手順と、
    前記機能が利用する情報の属性データを構築/削除するソフトウェア部品が前記プラグインに対応して当該情報処理装置にインストールされ登録された登録情報を基に、前記情報管理手順からの情報生成の指示に応じて、情報生成時に使用するソフトウェア部品を特定し、特定された前記ソフトウェア部品を実行し、前記機能が利用する情報を生成する情報生成手順とを有することを特徴とする情報処理方法。
  20. 前記ソフトウェア部品が、
    構築する前記属性データのバージョンを示すバージョン情報を有し、前記属性データを構築するときに、前記バージョン情報を前記属性データに付与し、
    前記生成された情報を利用する機能は、
    前記属性データを利用するときに、前記バージョン情報を取得し、取得した前記バージョン情報に基づいて、利用可能な属性データか否かを判断することを特徴とする請求項19に記載の情報処理方法。
  21. 前記ソフトウェア部品が、
    構築する前記属性データの仕様を示すデータ仕様情報を有し、前記属性データを構築するときに、前記データ仕様情報を前記属性データに付与し、
    前記生成された情報を利用する機能は、
    前記属性データを利用するときに、前記データ仕様情報を取得し、取得した前記データ仕様情報に基づいて、利用可能な属性データか否かを判断することを特徴とする請求項19又は20に記載の情報処理方法。
  22. プラグインによって、当該情報処理装置が有する機能の追加/削除を行うソフトウェア環境を備え、1つ以上の属性データから構成される前記機能が利用する情報を所定の記憶領域に格納する記憶装置を有する情報処理装置にインストール/アンインストールする機能拡張プログラムであって、
    前記機能が利用する情報の属性データを構築/削除するソフトウェア部品を有することを特徴とする機能拡張プログラム。
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