JP2009221734A - 建築用開閉装置におけるガイドレール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガイドレール3を、躯体に一体的に固定され、シャッターカーテン1の屋外側面1aをガイドする第一ガイド片8bを備えた第一レール体8と、該第一レール体8に着脱自在に固定され、シャッターカーテン1の屋内側面1bをガイドする第二ガイド片9bを備えた第二レール体9とで構成し、前記第一、第二レール体8、9に、第一、第二ガイド片8b、9bの対向間に形成されるガイド溝3aの溝奥側でビス11を用いて一体化される第一、第二連結片8h、9cを形成する構成とする。
【選択図】図3
Description
一方、前記特許文献3のものは、シャッターカーテンが閉鎖している状態では内レールを取外すことができず、防犯性の向上が図られているが、外レールからシャッターカーテンを取外せるようにするために、外レールの溝深さを深くしており、その分、ガイドレールが大型化してしまうという問題がある。
このように、従来のものは、何れのものもメンテナンス性は向上するものの、防犯性が充分でないことや、小型化が損なわれること等の別の問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、ガイドレールは、第二レール体がガイド溝を拡開する方向に変位するのを規制する規制部が、ガイド溝の溝奥側で、かつ、ガイド溝を基準としてガイド溝の溝幅方向両側に位置して形成されている請求項1に記載の建築用開閉装置におけるガイドレールである。
請求項3の発明は、第一、第二連結片は、互に対向するレール体側に向けて突出形成されるものとし、規制部は、第一、第二連結片の各突出先端部にそれぞれ形成されている請求項1または2に記載の建築用開閉装置におけるガイドレールである。
請求項4の発明は、第一、第二レール体は、第一連結片がガイド溝の溝奥側に、第二連結片がガイド溝の溝開口側に位置して組込まれるものとし、第一レール体には、第二連結片の突出先端部に形成される第二規制受け片にガイド溝の溝開口側からあてがわれる第一規制片が形成され、第二レール体には、第一レール体の第一連結片の突出先端部に形成される第一規制片にガイド溝の溝開口側からあてがわれる第二規制受け片が形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の建築用開閉装置におけるガイドレールである。
請求項5の発明は、ガイドレールは、躯体に固定される下地材に第一レール体が固定されるものとし、前記下地材と第一レール体との間には、ガイド溝の溝深さ方向の係止深さで係止する係止部が設けられるものとし、該係止部の係止深さは、ガイド溝内を溝深さ方向に変位する開閉体の変位量よりも長く設定されている建築用開閉装置におけるガイドレールである。
請求項6の発明は、ガイドレールは、外部に露出する部位と躯体に呑込まれる部位とが形成されるものとし、第二レールは、外部に露出する部位において第一レールに着脱自在となるように構成されている請求項1乃至5の何れか1項に記載の建築用開閉装置におけるガイドレールである。
請求項2の発明とすることにより、第二レール体の強度アップが効果的に図られて、耐風圧、防犯性に一層優れる。
請求項3、4の発明とすることにより、構成の簡略化を果すことができるうえ、第二レール体を第一レール体に着脱する操作を簡単に行うことができる。
請求項5の発明とすることにより、ガイドレールを躯体の屋内外何れの面に設けても優れた防犯性を備え、部材の共通化を図れる。
請求項6の発明とすることにより、メンテナンスの作業性を一層改善することができる。
図面において、1は建築用シャッター装置(建築用開閉装置)を構成するシャッターカーテン(開閉体)であって、該シャッターカーテン1は、複数枚のスラット2を一連状に連結することで、躯体の屋外側に面する屋外側面(本発明の一方の面に相当する)1aと屋内側に面する屋内側面(本発明の他方の面に相当する)1bとを備えて構成されている。そして、シャッターカーテン1は、躯体開口部の左右に立設した一対のガイドレール3に形成されるガイド溝3aに左右方向両側部が嵌挿された状態で組込まれるとともに、上端縁が躯体開口部の上方に設けたシャッターケース4に回転自在に内装された巻取りドラム5に連結されており、該巻取りドラム5が電動開閉機により駆動する場合では、前記シャッターカーテン1は、巻取りドラム5の回転駆動に伴い、ガイドレール3にガイドされる状態で上下動し、躯体開口部を閉鎖する全閉姿勢と躯体開口部を開放する全開姿勢とのあいだを開閉作動するように構成されているが、これらの基本構成は何れも従来通りであるので、その詳細についての説明は省略する。
尚、本実施の形態では、ガイドレール3の上下方向全長が第一、第二レール体8、9により構成されており、第二レール体9を上、下端部3b、3cにおいて切断することにより、中間部位における第二レール体9が第一レール体8に対して着脱できるように構成されている。
尚、下地材7は、平面視コ字形状に形成されていて、ベース固定片7aを壁面Wにあてがって、ベース固定片7aに対して螺子6を直交状に螺合する作業は何ら支障なく行うことができ、下地材7を壁面Wに確実に固定でき、しかも、外壁面Wへの固定作業が容易に行えるように構成されている。
尚、第一レール体8は、螺子10による螺合がなされない状態において、下地材7に対して一端側に変位して、第一、第二係止部L1、L2によるガイド溝3aの溝深さ方向の係止が解除された場合のみ、下地材7から自由になって屋内側に変位できるように構成されている。
尚、8nは第一ガイド片8bから屋内側に向けて突出形成され、各スラット2の左右端部に着脱自在に設けられる係止フック2aを抜止めする抜止め片、8pはシャッターカーテン1の屋外側面1aを保護するための緩衝材(図示せず)を収容する収容部である。
尚、9iは第二ガイド片9bから屋外側に向けて突出形成され、各スラット2の左右端部に設けられた係止フック2aを抜止めする抜止め片、9jはシャッターカーテン1の屋外側面1bを保護するための緩衝材(図示せず)を収容する収容部である。
そして、シャッターカーテン1やガイドレール3のメンテナンスが必要な場合では、図4(A)、(B)に示すように、シャッターカーテン1を開放状態とし、ガイドレール3の上、下端部3b、3cを除く中間部位において、ガイド溝3aの開口側からビス11を外すことにより、ガイドレール3の屋内側に面する部位の第二レール体9を第一レール体8から取外すことができ、この状態になると、シャッターカーテン1をガイドレール3から取外すことも可能となり、メンテナンス性に優れるように構成されている。このとき、第一、第二レール体8、9との間に設けられる屋内側、屋外側の各規制部S1、S2は、それぞれガイド溝3aの溝底方向に積層する規制片8i、8jと規制受け片9d、9hとによる係止で構成されて屋内外方向に係止するものではない。これによって、メンテナンス時等において、屋内側に露出する第二レール体9を屋内外方向に変位させることで第一レール体8に対して着脱操作することができ、簡単、かつ、容易に第二レール体9の取付け、取外しができるように構成されている。
また、第二レール体9は、第一レール体8から着脱できるが故に、ガイドレール3のガイド溝3aの溝深さを、シャッターカーテン1取外しを考慮して設定する必要がなく、ガイドレール3のガイド溝3aの溝深さの浅いコンパクトな外形状にすることができるように構成されている。
尚、このものにおいて、シャッターカーテン1に負圧が作用して屋外側に撓む場合では、躯体に固定される第一レール体8が負荷を受けることになり、ガイドレール3を分割型としたことによる強度的な問題はない。
しかも、下地材7とガイドレール3(第一レール体8)とは、第一、第二係止部L1、L2を存して係止されており、これら第一、第二係止部L1、L2のそれぞれの係止深さR1、R2は、左右一対のガイド溝3a内においてシャッターカーテン1が溝深さ方向に変位することができる最大の変位量よりも長くなるように設定されている。ここで、各スラット2に設けられる係止フック2aは、左右方向中間部が第一、第二レール体8、9の抜止め片8n、9iの対向間を移動自在に貫通し、ガイド溝3aの溝奥側に形成される奥側位置決め片2b、溝開口側に形成される開口側位置決め片2cが抜止め片8n、9iに干渉することにより、シヤッターカーテン1(スラット2)のガイドレール3に対する位置規制(移動規制)がなされるように構成されている。そして、左右一対のガイド溝3aに嵌合するシャッターカーテン1の前記最大変位量は、左右のガイド溝3aにおける溝開口側位置決め片2cと各ガイドレール3の抜止め片8n、9iとの間に形成される隙間の和に設定されている。
そして、シヤッターカーテン1が閉鎖する状態において、一側方に位置するガイドレール3の下地材7との固定用の螺子10を外された場合に、シャッターカーテン1のガイド溝3a内における最大変位量は、第一、第二係止部L1、L2の係止深さR1、R2よりも小さく設定されているため、前記ガイドレール3を他方のガイドレール3側に移動させようとしても、シャッターカーテン1を第一、第二係止部L1、L2の係止深さR1、R2よりも長い変位量で動かすことができず、シャッターカーテン1が邪魔になって第一、第二係止部L1、L2の係止解除をすることができず、下地材7から自由にすることが(外すことが)できない設定となり、防犯性に優れるように構成されている。
さらに、この場合では、外部に露出する第二レール体9を抉じ開けられることが想定され、この場合では、図5(B)に示すように、着脱自在な第二レール体9がバール等の工具12により抉じ開けられることになる。このとき、工具12により作用する負荷は第二レール体9を拡開させるよう方向に作用する負荷であり、屋外、屋内側の各規制部S1、S2に対して、前記風圧により作用する負荷と同様の負荷が作用することになり、第二屋外側規制受け片9dが矢印X方向に、第二屋内側規制受け片9hが矢印Y方向に変位しようとする。これに対し、このものでは、第一屋外側規制片8i、第一屋内側規制片8jが押さえつける状態で規制することにより、第二レール体9が拡開されにくくなるよう強度アップが図られて、ガイドレール3が壊され難く、防犯性に優れたガイドレール3となるように構成されている。
このように、ガイドレール3は、下地材7を用いて躯体に固定した場合に、屋内外何れの壁面に設けても防犯性に優れ、部材の共通化も図れるように構成されている。
しかも、このものでは、規制部S1、S2は、それぞれガイド溝3aの溝深さ方向に積層する規制片8i、8jと規制受け片9d、9hとにより構成されており、第二レール体9は、第一レール体8に対し屋内外の一方向に変位させるだけで操作性よく着脱することができる。これによって、ガイドレール3は、操作性よく第一、第二レール体8、9の着脱ができるものでありながら、強度アップが図られたものとすることができ、信頼性の高いガイドレール3とすることができる。
3 ガイドレール
3a ガイド溝
6 螺子
7 下地材
8 第一レール体
8b 第一ガイド片
8h 第一連結片
8i 第一屋外側規制片
8j 第一屋内側規制片
9 第二レール体
9b 第二ガイド片
9c 第二連結片
9d 第二屋外側規制受け片
9h 第二屋内側規制受け片
10 螺子
11 ビス
L1 第一係止部
S1 屋外側規制部
S2 屋内側規制部
Claims (6)
- 躯体開口部を開閉する開閉体の側部をガイドするガイドレールを、躯体に一体的に固定され、開閉体の一方の面をガイドする第一ガイド片を備えた第一レール体と、該第一レール体に着脱自在に固定され、開閉体の他方の面をガイドする第二ガイド片を備えた第二レール体とで構成するにあたり、前記第一、第二レール体には、第一、第二ガイド片の対向間に形成されるガイド溝の溝奥側で固定具を介して一体化される第一、第二連結片が形成されている建築用開閉装置におけるガイドレール。
- ガイドレールは、第二レール体がガイド溝を拡開する方向に変位するのを規制する規制部が、ガイド溝の溝奥側で、かつ、ガイド溝を基準としてガイド溝の溝幅方向両側に位置して形成されている請求項1に記載の建築用開閉装置におけるガイドレール。
- 第一、第二連結片は、互に対向するレール体側に向けて突出形成されるものとし、規制部は、第一、第二連結片の各突出先端部にそれぞれ形成されている請求項1または2に記載の建築用開閉装置におけるガイドレール。
- 第一、第二レール体は、第一連結片がガイド溝の溝奥側に、第二連結片がガイド溝の溝開口側に位置して組込まれるものとし、第一レール体には、第二連結片の突出先端部に形成される第二規制受け片にガイド溝の溝開口側からあてがわれる第一規制片が形成され、第二レール体には、第一レール体の第一連結片の突出先端部に形成される第一規制片にガイド溝の溝開口側からあてがわれる第二規制受け片が形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の建築用開閉装置におけるガイドレール。
- ガイドレールは、躯体に固定される下地材に第一レール体が固定されるものとし、前記下地材と第一レール体との間には、ガイド溝の溝深さ方向の係止深さで係止する係止部が設けられるものとし、該係止部の係止深さは、ガイド溝内を溝深さ方向に変位する開閉体の変位量よりも長く設定されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の建築用開閉装置におけるガイドレール。
- ガイドレールは、外部に露出する部位と躯体に呑込まれる部位とが形成されるものとし、第二レールは、外部に露出する部位において第一レールに着脱自在となるように構成されている請求項1乃至5の何れか1項に記載の建築用開閉装置におけるガイドレール。
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