JP2009220475A - 流体噴射装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体噴射装置及び方法において、噴射対象物の先端近傍の領域に対して流体を良好に配置する。
【解決手段】噴射対象物Xの先端側を第1の搬送手段12にて把持し、噴射対象物Xの後端側を第2の搬送手段10にて把持した状態にてプラテン11上に位置する噴射対象物Xの領域に対して流体を噴射して配置する第1工程と、該第1工程にて前体が噴射された領域と噴射対象物の先端X1との間に生じた流体が配置されていない領域Aをプラテン11上に移動して流体を噴射して配置する第2工程とを行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、流体噴射装置及び方法に関するものである。
従来から、インクジェットプリンタ等の流体噴射装置では、流体を噴射可能な噴射ヘッドからプラテンに支持された記録紙等の噴射対象物に流体を噴射して配置している。
このような流体噴射装置では、噴射ヘッドから噴射対象物までの距離が変動すると、流体の飛翔距離が変化して噴射対象物への良好な流体の配置が行えなくなる。このため、流体噴射装置がインクジェットプリンタである場合には、流体であるインクの記録紙への配置不良が生じ、印刷不良が発生することとなる。
したがって、流体噴射装置においては、噴射ヘッドから噴射対象物までの距離を一定とすべく、噴射対象物をできるだけプラテンから離間させないことが好ましい。
そこで従来では、単一のニップ部を形成する一対のローラを傾けて配置することで、噴射対象物をプラテン表面に対して角度をつけて搬送し、これにより、噴射対象物をプラテンの表面に向けて付勢して噴射対象物をできるだけプラテンから離間させない方法や押え板によって噴射対象物をできるだけプラテンから離間させない方法が用いられている。
特開平9−48161号公報
ところで、流体噴射装置では、ローラ対がプラテンを挟んで配置されており、これらのローラ対によって噴射対象物を搬送しながら噴射対象物上に流体を噴射して配置する。このような構成を採用するため、噴射対象物の先端近傍の領域に流体を噴射する場合には、噴射対象物の先端側が、搬送方向の下流に位置するローラ対のニップ部に挟み込まれていない状態となる。このため、噴射対象物の先端近傍の領域へ流体を噴射する場合には、噴射対象物がプラテンから離間されやすくなり、流体の配置不良が生じる虞が高くなる。
特に噴射対象物が記録紙である場合には、全体的に湾曲等の形状変化をしている場合が多く、このような全体的な形状変化に起因して先端近傍の領域がプラテンから離間しやすく、印刷不良が生じやすい。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、流体噴射装置及び方法において、噴射対象物の先端近傍の領域に対して流体を良好に配置することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の流体噴射装置は、流体が噴射される噴射対象物を把持しながら搬送する第1の搬送手段及び第2の搬送手段と、該第1の搬送手段と第2の搬送手段との間にて上記噴射対象物を支持するプラテンと、プラテンに支持された上記噴射対象物上に流体を噴射して配置する噴射ヘッドと、少なくとも上記第1の搬送手段、上記第2の搬送手段及び上記噴射ヘッドを制御する制御手段とを備え、上記第1の搬送手段と上記第2の搬送手段との配置距離よりも長い上記噴射対象物を少なくとも上記第1の搬送手段と上記第2の搬送手段とのいずれか一方によって搬送しながら上記プラテン上に位置する上記噴射対象物の領域に対して上記流体を噴射して配置する流体噴射装置であって、上記制御手段が、上記噴射対象物の先端側を上記第1の搬送手段にて把持し、上記噴射対象物の後端側を上記第2の搬送手段にて把持した状態にて上記プラテン上に位置する上記噴射対象物の領域に対して上記流体を噴射して配置する第1工程と、該第1工程にて上記流体が噴射された領域と上記噴射対象物の先端との間に生じた上記流体が配置されていない領域をプラテン上に移動して上記流体を噴射して配置する第2工程とを行うことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明の流体噴射装置によれば、先の第1工程にて噴射対象物の先端側及び後端側が搬送手段によって把持された状態で流体の噴射及び配置が行われる。つまり、先に噴射対象物の中央部に流体が配置される。
続いて、第2工程にて、第1工程において生じた流体が噴射された領域と噴射対象物との先端との間に生じた流体が配置されていない領域(すなわち先端近傍の領域)に流体が噴射して配置される。つまり、噴射対象物の中央部に先に流体が配置された状態にて先端近傍の領域に流体が配置される。
このため、先に流体が噴射対象物の中央部に配置されることにより流体の重量によって噴射対象物が予め有する形状変化が抑えられ、先端近傍の領域をプラテン上に移動した際に、先端近傍の領域がプラテンから離間することを抑制することが可能となる。
よって、本発明の流体噴射装置によれば、噴射対象物の先端近傍の領域に対して流体を良好に配置することが可能となる。
また、本発明の流体噴射装置においては、上記制御手段は、上記第2工程において、上記流体が配置されていない領域の全体に対して一斉に上記流体を噴射して配置するという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明の流体噴射装置によれば、短時間で噴射対象物の先端近傍の領域に流体を配置することが可能となる。
また、本発明の流体噴射装置においては、上記制御手段は、上記第2工程において、上記流体が配置されていない領域に対して上記後端側から複数回に分けて上記流体を配置するという構成を採用する。
噴射対象物の先端近傍の領域のなかで比較すると、流体の重量で押えられた中央部により近い後端側の方がプラテンから離間され難い。このため、先端近傍の領域を後端側から複数回に分けて流体を配置することによって、先端近傍の領域の形状変化を徐々に均しながら流体を配置することができる。
よって、本構成を採用する流体噴射装置によれば、噴射対象物の先端近傍の領域に対して流体をさらに良好に配置することが可能となる。
次に、本発明の流体噴射方法は、流体が噴射される噴射対象物を把持しながら搬送する第1の搬送手段及び第2の搬送手段と、該第1の搬送手段と第2の搬送手段との間にて上記噴射対象物を支持するプラテンと、プラテンに支持された上記噴射対象物上に流体を噴射して配置する噴射ヘッドとを備える流体噴射装置を用いて、上記第1の搬送手段と上記第2の搬送手段との配置距離よりも長い上記噴射対象物を少なくとも上記第1の搬送手段と上記第2の搬送手段とのいずれか一方によって搬送しながら上記プラテン上に位置する上記噴射対象物の領域に対して上記流体を噴射して配置する流体噴射方法であって、上記噴射対象物の先端側を上記第1の搬送手段にて把持し、上記噴射対象物の後端側を上記第2の搬送手段にて把持した状態にて上記プラテン上に位置する上記噴射対象物の領域に対して上記流体を噴射して配置する第1工程と、該第1工程にて上記流体が噴射された領域と上記噴射対象物の先端との間に生じた上記流体が配置されていない領域をプラテン上に移動して上記流体を噴射して配置する第2工程とを有することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明の流体噴射装置によれば、本発明の流体噴射装置と同様に、先の第1工程にて噴射対象物の先端側及び後端側が搬送手段によって把持された状態で流体の噴射及び配置が行われる。つまり、先に噴射対象物の中央部に流体が配置される。
続いて、第2工程にて、第1工程において生じた流体が噴射された領域と噴射対象物との先端との間に生じた流体が配置されていない領域(すなわち先端近傍の領域)に流体が噴射して配置される。つまり、噴射対象物の中央部に先に流体が配置された状態にて先端近傍の領域に流体が配置される。
このため、先に流体が噴射対象物の中央部に配置されることにより流体の重量によって噴射対象物が予め有する形状変化が抑えられ、先端近傍の領域をプラテン上に移動した際に、先端近傍の領域がプラテンから離間することを抑制することが可能となる。
よって、本発明の流体噴射方法によれば、噴射対象物の先端近傍の領域に対して流体を良好に配置することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係る流体噴射装置の一実施形態について説明する。
なお、以下の説明においては、本発明に係る流体噴射装置の一例として、インク等の流体を記録ヘッド(噴射ヘッド)から噴射対象物である記録紙に噴射して、記録紙に対する印刷(記録)を行うインクジェットプリンタを挙げて説明する。
また、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
図1〜図4は、本実施形態のインクジェットプリンタPの概略構成を示す図であり、図1がインクジェットプリンタPの内部構成を示す斜視図、図2がインクジェットプリンタPの内部構成を示す平面図、図3がインクジェットプリンタPの内部構成を示す断面図(記録紙Xの搬送方向沿う断面図)、図4が電気的な接続を示す模式図である。
図1及び図2に示すように、インクジェットプリンタPは、記録紙X(噴射対象物)にインク(流体)を噴射して配置することにより記録紙Xに対する印刷(記録)を行うキャリッジユニット1と、記録紙Xを給紙する給紙ユニット2と、該給紙ユニット2によって給紙された記録紙Xを搬送する記録紙搬送ユニット3とを備えている。
キャリッジユニット1は、インクを噴射する記録ヘッド4(噴射ヘッド)と、該記録ヘッド4を支持するキャリッジ5と、該キャリッジ5を記録紙Xの搬送方向(副走査方向)と直交する平面方向(走査方向)に移動するキャリッジ駆動装置6(図4参照)とを備える。
記録ヘッド4は、インクを噴射するためのノズルを複数備えており、内部に形成された駆動素子(例えばピエゾ素子)により、ノズルを介してインクを噴射するものである。この記録ヘッド4は、後述するプラテン11に支持された記録紙X上にインクを噴射して配置する。
キャリッジ5には、不図示のインクカートリッジが搭載され、該インクカートリッジから記録ヘッド4にインクの供給が行われる。
キャリッジ駆動装置6は、図4に示すように、駆動プーリ6aと、従動プーリ6bと、これらの駆動プーリ6a及び従動プーリ6bに回し掛けられると共にキャリッジ5に一部が固定される無端ベルト6cと、キャリッジ5の移動を案内するキャリッジ軸6dとを有している。そして、キャリッジ駆動装置6の駆動プーリ6aの駆動により無端ベルト6cを移動させることによって、キャリッジ5がキャリッジ軸6dに沿って走査方向に移動する。
また、キャリッジユニット1は、キャリッジモータ1a(図4参照)を備えている。そして、当該キャリッジモータ1aから、駆動プーリ6aに駆動力が伝達される。
給紙ユニット2は、図3に示すように、複数の記録紙Xを積層して配置可能な給紙カセット7と、該給紙カセット7に積層して配置された記録紙Xを1枚のみピックアップして給紙する給紙ローラ8と、該給紙ローラ8にて給紙された記録紙Xを検出する記録紙検出センサ9とを備える。
給紙カセット7は、インクジェットプリンタPの後ろ上方に向けて斜めに延在されており、記録紙Xを斜めに設置可能とする。
給紙ローラ8は、図3に示すように、回転方向において一部に切欠きが形成された駆動ローラであり、切欠きのない周面にて記録紙Xをピックアップして給紙するものである。なお、給紙ローラへは、後述の記録紙搬送ユニット3が備える搬送モータ3aから伝達ギアを介して駆動力が伝達される。
記録紙検出センサ9は、検出レバー9aと、回動軸9bを中心として回動可能に支持されるセンサ本体部9cとを備えている。また、記録紙検出センサ9は、検出レバー9aの上方に配置され、発光部(不図示)からの光を受光する受光部(不図示)を備えている。そして、記録紙Xの通過に伴って検出レバー9aが上方に押し上げられるように回動することにより受光部に発光部からの光が受光され、記録紙Xの通過が完了すると検出レバー9aが下方に戻るように回動することにより発光部からの光が遮断される。記録紙検出センサ9は、このように検出レバー9aの回動動作により、発光部から受光部に向かう光の遮断及び通過を行うことにより、記録紙Xの検出を行う。
記録紙搬送ユニット3は、給紙ユニット2の給紙記録紙検出センサ9を通過した記録紙Xを搬送する紙送りローラ対10(第2の搬送手段)と、該紙送りローラ対10を通過した記録紙Xを下方から支持するプラテン11と、該プラテン11を通過した記録紙Xを排紙する排紙ローラ対12(第1の搬送手段)とを備える。
紙送りローラ対10は、回転駆動される紙送りローラ10aと、従動ローラ10bとを有しており、紙送りローラ10aと従動ローラ10bとによって形成されるニップ部にて記録紙Xを把持しながら搬送するものである。
プラテン11は、キャリッジユニット1のキャリッジ5の下方において記録紙Xの幅方向の全長に対応して設けられている。このプラテン11上において記録紙Xに対してキャリッジ5によって支持された記録ヘッド4からインクが噴射される。
排紙ローラ対12は、回転駆動される排紙ローラ12aと、従動ローラ10bとを有しており、排紙ローラ12aと従動ローラ12bとによって形成されるニップ部にて記録紙Xを把持しながら搬送するものである。
なお、記録紙搬送ユニット3は、搬送モータ3a(図4参照)を備えている。そして、当該搬送モータ3aから、伝達ギア3bを介して紙送りローラ10aと排紙ローラ12bとに駆動力が伝達される。
そして、本実施形態のインクジェットプリンタPにおいては、紙送りローラ対10と排紙ローラ対12との離間距離は、記録紙Xの搬送方向の長さよりも短く設定されている。そして、少なくとも紙送りローラ対10及び排紙ローラ対12のいずれか一方に記録紙Xが把持された状態で搬送されることによって記録紙Xがプラテン11上を移動する。そして、このように紙送りローラ対10及び排紙ローラ対12によって記録紙Xが搬送されながら、プラテン11上に位置する記録紙Xの領域に対して記録ヘッド4からインクが噴射されることによって上記領域にインクが配置される。
また、図1及び図2に示すように、本実施形態のインクジェットプリンタPは、記録ヘッド4のメンテナンスを行うメンテナンス装置13を備えている。
このメンテナンス装置13は、記録ヘッド4に対するフラッシング処理、吸引処理、ワイピング処理、及びキャッピング処理等のメンテナンス処理を行うものであり、キャリッジ5の走査方向の端部に配置されている。
さらに、図4に示すように、本実施形態のインクジェットプリンタPは、制御部20(制御手段)を備えている。
制御部20は、本実施形態のインクジェットプリンタPの全体を制御するものであり、キャリッジユニット1と給紙ユニット2と記録紙搬送ユニット3とメンテナンス装置13等と電気的に接続されている。
この制御部20は、CPU等の演算処理装置、ROMやRAM等の記憶装置を備え、例えば外部から供給される印刷データ等に基づいて、記録ヘッド4、キャリッジモータ1a、搬送モータ3aを制御する。なお、紙送りローラ対10及び排紙ローラ対12は、搬送モータ3aを介して制御部20によって制御される。
そして、本実施形態のインクジェットプリンタPにおいて制御部20は、1枚の記録紙Xに対して印刷を行う場合に、記録紙Xの先端側を排紙ローラ対12にて把持し、記録紙Xの後端側を紙送りローラ対10にて把持した状態にてプラテン11上に位置する記録紙Xの領域に対して記録ヘッド4からインクを噴射して配置する第1工程と、該第1工程にてインクが噴射された領域と記録紙Xの先端との間に生じたインクが配置されていない領域をプラテン11上に移動してインクを噴射して配置する第2工程とを行う。
次に、このように構成された本実施形態のインクジェットプリンタPの動作(流体噴射方法)について説明する。なお、本動作の説明において、動作の主体は制御部20である。
まず給紙ユニット2の給紙カセット7に複数の記録紙Xが積層して配置された状態にて、給紙ユニット2の給紙ローラ8が回転駆動され、これによって給紙カセット7に積層して配置された記録紙Xの最上部の1枚の記録紙Xのみがピックアップされて給紙される。
給紙ローラ8の回転駆動により給紙された記録紙Xは、記録紙検出センサ9を通過する。この際、記録紙検出センサ9は、記録紙Xの存在を検出し、その検出結果を制御部20に入力する。
記録紙検出センサ9を通過した記録紙Xは、記録紙搬送ユニット3の紙送りローラ対10によってプラテン11上に搬送される。
そして、プラテン11上に記録紙Xが搬送されると、記録紙Xに対してキャリッジユニット1の記録ヘッド4からインクが噴射され、これによって印刷が行われる。なお、記録ヘッド4からインクを噴射する際には、記録紙検出センサ9の検出結果、印刷データ等に基づいて、記録ヘッド4を支持するキャリッジ5が走査方向に移動されながら、記録紙Xの所望の箇所に記録ヘッド4から噴射されたインクが配置されるように、記録ヘッド4からのインクの噴射タイミングが制御される。
ここで、本実施形態のインクジェットプリンタPにおいては、記録紙Xが記録紙搬送ユニット3に給紙されると、記録紙Xの先端側を排紙ローラ対12にて把持し、記録紙Xの後端側を紙送りローラ対10にて把持した状態にてプラテン11上に位置する記録紙Xの領域に対して記録ヘッド4からインクを噴射して配置する第1工程が行われる。
より詳細には、記録紙搬送ユニット3に給紙された記録紙Xは、紙送りローラ対10のニップ部に把持されて紙送りローラ10aの回転駆動によって移動され、図5に示すように、先端X1が排紙ローラ対12を越えて先端側に排紙ローラ対12に把持され、後端が紙送りローラ対10に把持された状態で停止される。そして、このように記録紙Xの先端側が排紙ローラ対12にて把持され、記録紙Xの後端側が紙送りローラ対10にて把持された状態にて、プラテン11上に位置する記録紙Xの領域(すなわち中央部)に対してインクが噴射されて配置される。
続いて、本実施形態のインクジェットプリンタPにおいては、上述の第1工程が完了すると、第1工程にてインクが噴射された領域と記録紙Xの先端X1との間に生じたインクが配置されていない領域A(すなわち先端近傍の領域)を図6に示すようにプラテン11上に移動してインクを噴射して配置する第2工程を行う。
より詳細には、第1工程が行われた記録紙Xは、排紙ローラ対12の排紙ローラ12a及び紙送りローラ対10の紙送りローラ10aが逆回転されることによって、インクが配置されていない領域Aをプラテン11上に移動する。そして、このように記録紙Xのインクが配置されていない領域Aがプラテン11上に位置状態にてインクを噴射することで領域Aにインクを配置する。
この際、先の第1工程において記録紙Xの中央部にインクが配置されているため、記録紙Xの中央部がインクの重量によって平坦化される(形状変化が抑えられる)ことから、記録紙Xの先端近傍の領域Aが中央部に倣って平坦化し、プラテンから離間することを抑制することができる。したがって、記録紙Xの先端近傍の領域Aに対してインクを良好に配置することが可能となる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタPにおいては、記録紙Xの先端近傍の領域Aの全体に対して一斉にインクを噴射して配置する。なお、ここでの一斉にインクを噴射するとは、キャリッジ5が一回走査される間にインクを噴射することを意味する。そして、このような領域Aに一斉にインクを噴射して配置する工程は、複数回行われても良い。
なお、上記第1工程及び第2工程が完了すると、記録紙Xは、インクが配置された中央部がプラテン11を超える箇所まで搬送され、中央部より後端側の印刷が行われる。
以上のような本実施形態のインクジェットプリンタP及び該インクジェットプリンタPによるインクの噴射方法によれば、先の第1工程にて記録紙Xの先端側及び後端側が排紙ローラ対12及び紙送りローラ対10によって把持された状態でインクの噴射及び配置が行われる。つまり、先に記録紙Xの中央部にインクが配置される。
続いて、第2工程にて、第1工程において生じたインクが噴射された領域と記録紙Xとの先端X1との間に生じたインクが配置されていない領域Aにインクが噴射して配置される。つまり、記録紙Xの中央部に先にインクが配置された状態にて先端近傍の領域Aにインクが配置される。
このため、先にインクが記録紙Xの中央部に配置されることによりインクの重量によって記録紙Xが予め有する形状変化が抑えられ、先端近傍の領域Aをプラテン11上に移動した際に、先端近傍の領域Aがプラテン11から離間することを抑制することが可能となる。
よって、本実施形態のインクジェットプリンタP及び該インクジェットプリンタPによるインクの噴射方法によれば、記録紙Xの先端近傍の領域Aに対してインクを良好に配置することが可能となる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタPにおいては、第2工程において、記録紙Xのインクが配置されていない領域Aの全体に対して一斉にインクを噴射して配置するという構成を採用する。
このような構成を採用する本実施形態のインクジェットプリンタPによれば、短時間で記録紙Xの先端近傍の領域Aにインクを配置することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
本実施形態のインクジェットプリンタにおいて制御部20は、第2工程において、インクが配置されていない領域Aに対して記録紙Xの後端側から複数回(本実施形態においては2回)に分けてインクを配置する。
このような構成を有する本実施形態のインクジェットプリンタにおいては、第2工程において、排紙ローラ対12の排紙ローラ12a及び紙送りローラ対10の紙送りローラ10aを逆回転することによって、図7に示すように領域Aのうち、後端側の半分をインクが配置可能な領域まで戻し、この半分の領域A1にインクを配置する。そして、このように領域A1にインクが配置されると、さらに排紙ローラ対12の排紙ローラ12a及び紙送りローラ対10の紙送りローラ10aを逆回転することによって、図8に示すように領域Aの残りの領域A2をインクが配置可能な領域に戻し、この領域A2にインクを配置する。
記録紙Xの先端近傍の領域Aのなかで比較すると、インクの重量で押えられた中央部により近い後端側の方がプラテン11から離間され難い。このため、先端近傍の領域Aを後端側から複数回に分けて流体を配置することによって、先端近傍の領域Aの形状変化を徐々に均しながらインクを配置することができる。
よって、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、記録紙Xの先端近傍の領域Aに対してインクをさらに良好に配置することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもなく、上記各実施形態を組み合わせても良い。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記第2実施形態においては、記録紙Xの先端近傍の領域Aを後端側から2回に分けてインクを配置する構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、記録紙Xの先端近傍の領域Aを後端側から3回以上に分けてインクを配置しても良い。
また、上述の各実施形態においては、流体噴射装置がインクを流体として噴射するインクジェットプリンタである場合を例にして説明したが、流体噴射装置は、インクジェットプリンタに限られず、インクジェット方式の複写機及びファクシミリ等に適用することもできる。
また、本発明の流体噴射装置は、インク以外の他の流体を噴射する流体噴射装置に適用することができる。流体噴射装置が噴射可能な流体は、液体、機能材料の粒子が分散又は溶解されている液状体、ジェル状の流状体、流体として流して噴射できる固体、及び粉体(トナー等)を含む。また、本発明の流体噴射装置は、記録紙X以外の噴射対象物に流体を噴射する流体噴射装置に適用することができる。
例えば、本発明の流体噴射装置は、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、及び面発光ディスプレイ(FED)の製造等に用いられる電極材、色材等の材料を所定の分散媒(溶媒)に分散(溶解)した流体を噴射する流体噴射装置に適用可能である。
また、本発明の流体噴射装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置に適用可能である。
さらに、本発明の流体噴射装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射するトナージェット式記録装置に適用可能である。
本発明の第1実施形態におけるインクジェットプリンタの内部の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるインクジェットプリンタの内部の概略構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態におけるインクジェットプリンタの内部の概略構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態におけるインクジェットプリンタの電気的な接続を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるインクジェットプリンタの動作を説明するための模式図である。 本発明の第1実施形態におけるインクジェットプリンタの動作を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態におけるインクジェットプリンタの動作を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態におけるインクジェットプリンタの動作を説明するための模式図である。
符号の説明
P……インクジェットプリンタ(流体噴射装置)、10……紙送りローラ対(第2の搬送手段)、11……プラテン、12……排紙ローラ対(第1の搬送手段)、2……制御部(制御手段)、A……先端近傍の領域、X……記録紙(噴射対象物)、X1……先端

Claims (4)

  1. 流体が噴射される噴射対象物を把持しながら搬送する第1の搬送手段及び第2の搬送手段と、該第1の搬送手段と第2の搬送手段との間にて前記噴射対象物を支持するプラテンと、プラテンに支持された前記噴射対象物上に流体を噴射して配置する噴射ヘッドと、少なくとも前記第1の搬送手段、前記第2の搬送手段及び前記噴射ヘッドを制御する制御手段とを備え、
    前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段との配置距離よりも長い前記噴射対象物を少なくとも前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段とのいずれか一方によって搬送しながら前記プラテン上に位置する前記噴射対象物の領域に対して前記流体を噴射して配置する流体噴射装置であって、
    前記制御手段は、
    前記噴射対象物の先端側を前記第1の搬送手段にて把持し、前記噴射対象物の後端側を前記第2の搬送手段にて把持した状態にて前記プラテン上に位置する前記噴射対象物の領域に対して前記流体を噴射して配置する第1工程と、
    該第1工程にて前記流体が噴射された領域と前記噴射対象物の先端との間に生じた前記流体が配置されていない領域をプラテン上に移動して前記流体を噴射して配置する第2工程と
    を行うことを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2工程において、前記流体が配置されていない領域の全体に対して一斉に前記流体を噴射して配置することを特徴とする請求項1記載の流体噴射装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2工程において、前記流体が配置されていない領域に対して前記後端側から複数回に分けて前記流体を配置することを特徴とする請求項1記載の流体噴射装置。
  4. 流体が噴射される噴射対象物を把持しながら搬送する第1の搬送手段及び第2の搬送手段と、該第1の搬送手段と第2の搬送手段との間にて前記噴射対象物を支持するプラテンと、プラテンに支持された前記噴射対象物上に流体を噴射して配置する噴射ヘッドとを備える流体噴射装置を用いて、
    前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段との配置距離よりも長い前記噴射対象物を少なくとも前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段とのいずれか一方によって搬送しながら前記プラテン上に位置する前記噴射対象物の領域に対して前記流体を噴射して配置する流体噴射方法であって、
    前記噴射対象物の先端側を前記第1の搬送手段にて把持し、前記噴射対象物の後端側を前記第2の搬送手段にて把持した状態にて前記プラテン上に位置する前記噴射対象物の領域に対して前記流体を噴射して配置する第1工程と、
    該第1工程にて前記流体が噴射された領域と前記噴射対象物の先端との間に生じた前記流体が配置されていない領域をプラテン上に移動して前記流体を噴射して配置する第2工程と
    を有することを特徴とする流体噴射方法。
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