JP2009219013A - 光受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低速ビットレートから高速ビットレートにわたって高感度で信号を受信することができる光受信装置を提供する。
【解決手段】入力された光信号を電気信号に変換する受光素子と、変換された該電気信号を所定のレベルに増幅する前置増幅器と、前置増幅器の出力信号を所定の論理レベルまで増幅するリミッティング増幅器とを有する光受信装置において、前記前置増幅器と前記リミッティング増幅器との間に前記前置増幅器に入力される前記電気信号(データ)のビットレートに応じて補充が必要なゲインを有する増幅手段を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信システムに使用するに好適な超高感度の光受信装置に関する。
従来のこの種の光受信装置の構成を図7に示す。(例えば、特許文献1参照)。同図において、光受信装置は、光ファイバ伝送路201から送信された光信号を受光する受光部を含む前置増幅器210と、前置増幅器210の出力信号を所定のレベルまで増幅するリミッティング増幅器220とから構成されている。
前置増幅器210は、受光素子としてのフォトダイオード211と、帰還抵抗Rt及び増幅器200からなるトランスインピーダンスアンプ212と、差動増幅器213とを有している。
また、リミッティング増幅器220は、差動増幅器221、222と、入力信号の有無を検出するレベル検出器223と、レベル検出器223の検出出力を外部に出力するバッファアンプ224とを有している。
前置増幅器210に出力は、カップリングコンデンサC10、C11を介してリミッティング増幅器220に入力されるようになっている。225は、レベル検出器223の検出レベルを外部から設定する設定入力端子、230、231は、データ出力端子(DOUT,DOUTB)、232は、アラーム出力用端子(ALM)である。
上記構成において、光ファイバ伝送路201から入射された光信号は、受光素子211により電流I0に変換され、この電流I0はトランスインピーダンスアンプ212により電圧に変換され、差動増幅器213に入力される。
差動増幅器213により差動増幅された電気信号(データ)リミッティング増幅器220により必要な論理レベルまで増幅され、データ出力端子DOUT,DOUTBより出力される。
特開平10−313222号公報
しかしながら、特許文献1に示す光受信装置にあっては、最小受光感度は、前置増幅器210のゲインZtとリミッティング増幅器220の最小入力振幅Vinおよび、S/N比で決定される。光ファイバ伝送路201より入射された光信号は、フォトダイオード211で電流I0に光電変換され、その電流I0は、前置増幅器210でそのゲインZtで電圧VOUTに変換される。
VOUT(VP−P)=I0(AP−P)×Zt(Ω)…(1)
前置増幅器210の出力電圧VOUTがリミッティング増幅器220の最小入力振幅Vinより大きく、かつ前置増幅器210のS/N比が良い場合には、光受信装置において受信エラーは発生しない。
しかし、前置増幅器210の出力電圧VOUTの信号レベルが、リミッティング増幅器220の最小入力振幅Vinより低い場合には、例え前置増幅器210のS/N比が良くても、リミッティング増幅器220の増幅性能の限界により光受信装置において受信エラーが発生してしまうという問題が有る。
また、上記光受信装置全体のゲインは、前置増幅器210のゲインZtと、リミッティング増幅器220のゲインAvとで決まり、これらのゲインは固定されており、その設定に自由度がない。
すなわち、図8に示すように、前置増幅器210とリミッティング増幅器220との間に減衰器240を挿入することにより、ゲインを下げることはできるが、上げることはできない。
図8において、減衰器240は、抵抗241、242、243、244からなり、抵抗241、241の抵抗値はR1、抵抗243、244の抵抗値はR2であり、減衰器240により、前置増幅器210の出力信号VOUTは、VOUT×(R2/(R1+R2))だけ減衰させることができるが、出力信号VOUTより信号レベルを高くすることはできない。
上記光受信装置において、前置増幅器210のゲインZtを得るためには、帰還抵抗Rtが重要なファクタであるが、帰還抵抗Rtは次式により、前置増幅器210の増幅帯域が制限される。すなわち、前置増幅器210の増幅帯域BWは、実質的にトランスインピーダンスアンプ212の帯域幅にほぼ等しく、その帯域幅はトランスインピーダンスアンプ212の周波数特性の平坦な領域から3dBだけ下がった点における帯域幅である。
ここで、帯域幅BWは、
BW∝(1/√(Rt))×(その他のファクタ)…(2)
となる。したがって、図9に示すように前置増幅器210の帯域幅BWが帰還抵抗Rtの抵抗値の平方根に反比例するために帰還抵抗Rtの値を大きくすると、必然的に帯域幅BWも狭くなる。このことから、帯域幅BWの大きい前置増幅器を使用すると、必然的に帰還抵抗Rtも小さくなり、結果的に前置増幅器210のゲインZtも小さくなる。そのため、このゲインZtで、低速ビットレートで動作させると、最小受光感度が悪化する。
したがって、低速ビットレートの信号を受信するには、低速用の、すなわち抵抗値が大きい帰還抵抗Rtを有する前置増幅器が、また高速ビットレートの信号を受信するには、高速用の、すなわち抵抗値が小さい帰還抵抗Rtを有する前置増幅器が必要となり、製品種別によって仕様の異なる前置増幅器を生産する必要があり、量産による部材費用削減の効果が得られないという問題もある。
さらに、図7に示した光信号受信装置におけるリミッティング増幅器220には、入力信号の有無を検出する信号検出機能が備わっているのが一般的である。
具体的には、図10に示すように、差動増幅器221、222間の信号伝送路における信号レベルを検出するレベル検出器223を有し、このレベル検出器223が信号レベルの検出結果に基づいてバッファ224を介してアラームをアラーム出力用端子232に出力するようになっている。
レベル検出器223の検出レベルの設定は、設定入力端子225より外部から抵抗値により設定できるようになっており、その抵抗値と検出レベルとの関係、すなわち検出レベル範囲の一例を図11に示す。同図に示すように、検出レベルの限界となる検出レベル閾値(下限値と上限値)は、数十mVP−P程度の範囲しかないのが一般的であり、その下限値を下回ると、その信号は検出できない。したがって、そのような場合レベル検出器223では、信号が存在するにもかかわらず、信号成分を検出できず、信号が入力されていないと誤判定し、アラームをアラーム出力用端子232より出力してしまうという問題が有った。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、低速ビットレートから高速ビットレートにわたって高感度で信号を受信することができる光受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光受信装置は、入力された光信号を電気信号に変換する受光素子と、変換された該電気信号を所定のレベルに増幅する前置増幅器と、前置増幅器の出力信号を所定の論理レベルまで増幅するリミッティング増幅器とを有する光受信装置において、前記前置増幅器と前記リミッティング増幅器との間に前記前置増幅器に入力される前記電気信号(データ)のビットレートに応じて補充が必要なゲインを有する増幅手段を有することを特徴とする。
上記構成の本発明の光受信装置では、前置増幅器により入力された光信号が電気信号に変換され、変換された該電気信号が所定のレベルに増幅され、前置増幅器の出力信号は、リミッティング増幅器により所定の論理レベルまで増幅される。ここで、前置増幅器とリミッティング増幅器との間に設けられた前置増幅器に入力される電気信号(データ)のビットレートに応じて光受信装置全体で補充が必要なゲインを有する増幅手段は、前置増幅器の出力信号をリミッティング増幅器の最小受信振幅を十分超える、レベルまで増幅する。
これにより、本発明の光受信装置によれば、低速ビットレートから高速ビットレートにわたって高感度で信号を受信することができる。
また、本発明の光受信装置は、前記増幅手段は、前記前置増幅器から出力される正相、逆相の出力信号をそれぞれ、増幅するゲインの等しい第1、第2の増幅器を含んで構成されることを特徴とする。
上記構成の本発明の光受信装置では、前置増幅器から出力される正相、逆相の出力信号が、前記増幅手段を構成するゲインの等しい第1、第2の増幅器によりそれぞれ、増幅される。これら第1、第2の増幅器は、オペアンプを使用した反転増幅器により構成され、入力抵抗と帰還抵抗の比を設定することにより自由にゲインを設定できる。
これにより、最小受光感度仕様に合致するように光受信装置のゲインを補充することができる。
また、本発明の光受信装置は、必要帯域外のノイズ成分を除去するローパスフィルタを少なくとも前記前置増幅器と前記増幅手段との間に有することを特徴とする。
上記構成の本発明の光受信装置では、必要帯域外のノイズ成分を除去するローパスフィルタを少なくとも前記前置増幅器と前記増幅手段との間に有している。
したがって、前置増幅器として、高速ビットレート用の前置増幅器を使用し、かつノイズ帯域を削減するローパスフィルタを使用することにより、低速ビットレートから高速ビットレートにわたって、高感度で信号を受信することができる。
また、本発明の光受信装置は、前記リミッティング増幅器は、信号の有無を検出するレベル検出部と、該レベル検出部の検出レベルを設定するレベル設定手段とを有することを特徴とする。
上記構成の本発明の光受信装置では、前記リミッティング増幅器は、レベル検出部により入力される信号の有無を検出し、レベル検出部の該検出レベルは、外部よりレベル設定手段により設定される。
リミッティング増幅器のレベル検出部の検出レベルの設定範囲は設計段階で制限され、数十mVの範囲内であるが、前記増幅手段によりゲインを適宜設定することにより、上記検出レベルの設定範囲の下限以下のレベルの信号が入力されても、リミッティング増幅器の最小受信振幅を十分超える、レベルまで増幅することができる。
これにより、上記レベル検出部の検出レベル設定範囲内で入力信号の有無を検出することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、光受信装置を構成する前置増幅器とリミッティング増幅器との間に前置増幅器に入力される電気信号(データ)のビットレートに応じて光受信装置全体で補充が必要なゲインを有する増幅手段を有するので、該増幅手段により前置増幅器の出力信号をリミッティング増幅器の最小受信振幅を十分超える、レベルまで増幅することができる。
これにより、本発明の光受信装置によれば、低速ビットレートから高速ビットレートにわたって高感度で信号を受信することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。本発明の実施形態に係る光受信装置の構成を図1に示す。同図において、本発明の実施形態に係る光受信装置1は、光ファイバ伝送路2から送出された光信号を光電変換する受光素子3と、前置増幅器4と、ローパスフィルタ5と、ローパスフィルタ5の出力を増幅する反転増幅器6、7と、ローパスフィルタ8と、リミッティング増幅器9とを有している。
受光素子3は、例えば、PINフォトダイオード、またはアバランシェフォトダイオード(APD)である。
前置増幅器4は、受光素子により電気信号に変換された電流を電圧に変換する、帰還抵抗Rt及び増幅器41からなるトランスインピーダンスアンプと、トランスインピーダンスアンプの出力を差動増幅する差動増幅器42とを有している。
ローパスフィルタ5、8はノイズ成分を除去するように帯域制限をする機能を有している。
前置増幅器4の正相出力を出力する出力端は、カップリングコンデンサC1、ローパスフィルタ5を介して反転増幅器6の入力端に接続され、前置増幅器4の逆相出力を出力する出力端は、カップリングコンデンサC2、ローパスフィルタ5を介して反転増幅器7の入力端に接続されている。
反転増幅器6、7は同一のゲインを有しており、反転増幅器6は、オペアンプOP1と、入力抵抗Riと、帰還抵抗R0とからなり、反転増幅器7は、OP2と、入力抵抗Riと、帰還抵抗R0とからなる。オペアンプOP1、OP2の非反転入力端子には基準電圧Vrが印加されている。
反転増幅器6、7のゲインGは、入力抵抗Riと帰還抵抗R0との抵抗値の比で定まり、G=−R0/Riである。
このゲインは、前置増幅器4に入力される電気信号(データ)のビットレートに応じて光受信装置1全体で補充が必要な値に設定される。すなわち、このゲインは、最小受光感度の仕様に合致するように入力抵抗Riと帰還抵抗R0の抵抗値が選択される。
反転増幅器6は、差動増幅器42から出力される正相の信号を増幅し、反転増幅器7は、差動増幅器42から出力される逆相の信号を増幅する。反転増幅器6は本発明の第1の増幅器に、反転増幅器7は本発明の第2の増幅器に、それぞれ相当する。
反転増幅器6の出力端は、カップリングコンデンサC3、ローパスフィルタ5を介してリミッティング増幅器9の一方の入力端に、また、反転増幅器7の出力端は、カップリングコンデンサC4、ローパスフィルタ5を介してリミッティング増幅器9の他方の入力端に、それぞれ接続されている。
リミッティング増幅器9は、差動増幅器91、92と、入力信号の有無を検出するレベル検出器93と、レベル検出器93の検出出力を外部に出力するバッファアンプ94と、レベル設定部95とを有している。
96は、レベル検出器93の検出レベルを外部から設定する設定入力端子、97、98は、データ出力端子(DOUT,DOUTB)、99は、アラーム出力用端子(ALM)である。
レベル検出器93の検出レベルは、設定入力端子96を介して外部より設定入力端子96を介してレベル設定部95を構成する可変抵抗器の抵抗値を設定することにより設定されるようになっている。
上記構成において、光伝送路2から送出された光信号は、受光素子3により受光され、上記光信号を光電変換する。この光電変換された電流信号I0は、前置増幅器4に入力される。
前置増幅器4では、上記電流信号I0は、帰還抵抗Rt及び増幅器41からなるトランスインピーダンスアンプにより電圧信号に変換され、該電圧信号は、差動増幅器42により差動増幅され、正相、逆相の2つの電圧信号を出力する。
前置増幅器4の差動増幅器42から出力された正相の電圧信号はカップリングコンデンサC1、ローパスフィルタ5を介して反転増幅器6に入力され、差動増幅器42から出力された逆相の電圧信号はカップリングコンデンサC2、ローパスフィルタ5を介して反転増幅器7に入力される。
反転増幅器6、7のゲインをGとすると、前置増幅器4の出力VOUTは、反転増幅器6、7によりそれぞれ、極性が反転され、かつG×VOUTに増幅された電圧信号がリミッティング増幅器9に入力される。
リミッティング増幅器9では、反転増幅器6、7の出力を、差動増幅器91、92により所定の論理レベルまで差動増幅し、データ出力端子(DOUT,DOUTB)に出力する。
また、レベル検出器93は、差動増幅器91の出力を検出し、該出力がレベル設定部95により設定された検出レベルの範囲内に無い場合に、光受信装置に入力信号が存在しないと判定し、バッファ94を介してアラーム出力用端子99(ALM)にアラームを出力する。
上記構成の光受信装置において、前置増幅器の出力VOUTが、の最小受信入力振幅Vinより小さい場合は、例え受信機全体のS/N比が良くてもエラーが発生するが、反転増幅器6、7のゲインGを、反転増幅器6、7の出力がリミッティング増幅器9の最小受信入力振幅Vinより大きくなるように設定することにより、受信機全体のS/N比は変わらないので、受信エラーは発生しない。
図2に前置増幅器4、反転増幅器6、7及びリミッティング増幅器9のゲインの関係について示す。前置増幅器4のゲインをZt、リミッティング増幅器9のゲイAvとすると、従来の光受信装置全体のゲインは、前置増幅器のゲインZtとリミッティング増幅器のゲインAvとで決定され、大きくすることはできない。
本発明の実施形態では、反転増幅器6、7のゲインを、光受信装置全体のゲインに付加することができる。
すなわち、光受信装置全体のゲインをXとすると、
X=Zt+Av+G…(3)
となる。ここで、反転増幅器6、7のゲインを入力抵抗Riと帰還抵抗R0を選択することにより自由に設定できる。これにより最小受光感度の仕様に合致させるように光受信装置のゲインを補充することができる。
また、従来の光受信装置では、入力される信号(データ)が低速ビットレートである場合には、低速用の前置増幅器が、すなわち抵抗値の大きい帰還抵抗Rtを備えたトランスインピーダンスアンプを有する前置増幅器が必要となり、入力される信号(データ)が高速ビットレートである場合には、高速用の前置増幅器が、すなわち抵抗値の小さい帰還抵抗Rtを備えたトランスインピーダンスアンプを有する前置増幅器が必要となり、光受信装置の製品種別により異なる前置増幅器が必要となり、量産による部材費削減効果が得られなかった。
これに対し、本発明の実施形態に係る光受信装置では、従来装置と同じゲインZtを有する高速ビットレート用の前置増幅器4を使用しても、既述したように新たに設けたゲインGを有する反転増幅器6、7を設けることにより、リミッティング増幅器9にとって信号検出が可能な入力信号レベルまで増幅することが可能となる。
ここで、高速ビットレート用の前置増幅器を使用することにより、ノイズ帯域も増加するが、ローパスフィルタ5、8によりノイズ帯域を除去することができる。本発明の実施形態に係る光受信装置の周波数特性を図3に示す。同図において、曲線P1は従来の光受信装置の周波数特性を示し、曲線P2は、本発明の実施形態に係る光受信装置の周波数特性を示している。
同図に示すように、曲線P1に示す周波数特性に対し、本発明の実施形態に係る光受信装置の周波数特性は、ローパスフィルタ5、7により、矢印Aで示すように光受信装置全体の周波数帯域が制限されることによりノイズ帯域が除去される。
また、矢印Bで示すように、反転増幅器6、7を設けたことにより、光受信装置全体のゲインが向上している。
このように、本発明の実施形態に 係る光受信装置によれば、高速ビットレート用の前置増幅器を使用し、ノイズ帯域を除去するローパスフィルタを使用することにより、入力される信号の伝送速度が低速ビットレートから高速ビットレートにわたって対応することができ、従来装置のように、低速ビットレートの信号を扱う場合には、低速用の前置増幅器を使用し、高速ビットレートの信号を扱う場合には高速用の前置増幅器を使用するといった、制約がなくなり、単一の前置増幅器を使用できるため、量産による部材費削減効果が期待できる。
また、リミッティング増幅器9の信号検出レベルのレベル設定は抵抗値により設定するが、図4に示すように数十mV程度の範囲しかないのが一般的であり、そのレベル設定範囲をリミッティング増幅器9の入力信号のレベルが下回ると、従来装置では、その信号を検出することができなかった。
これに対して本発明の実施形態に係る光受信装置では、本来設計段階で可変範囲が制限されているリミッティング増幅器9の信号検出レベルを、新たに設けた、前置増幅器4に入力される信号(データ)のビットレートに応じて補充が必要なゲインを有する増幅手段としての反転増幅器6、7で前置増幅器の出力を増幅することにより、リミッティング増幅器9の入力信号がリミッティング増幅器9の信号検出レベルの設定範囲内に入るようにすることができる。
例えば、リミッティング増幅器9の最小検出レベルが2mVP−Pであるとすると、それより信号レベルの低い500μVP−Pの信号が入力されても、従来の光受信装置では、リミッティング増幅器では信号検出ができない。
しかし、本発明の実施形態に係る光受信装置では、反転増幅器6,7のゲインGを例えば、G=100に設定することにより、500μVP−P×100(倍)=50mVP−Pとなり、信号検出が可能となる。
本発明の実施形態に係る光受信装置によれば、光受信装置を構成する前置増幅器とリミッティング増幅器との間に前置増幅器に入力される電気信号(データ)のビットレートに応じて光受信装置全体で補充が必要なゲインを有する増幅手段を有するので、該増幅手段により前置増幅器の出力信号をリミッティング増幅器の最小受信振幅を十分超える、レベルまで増幅することができる。
これにより、本発明の光受信装置によれば、低速ビットレートから高速ビットレートにわたって高感度で信号を受信することができる。
また、本発明の実施形態に係る光受信装置によれば、前置増幅器から出力される正相、逆相の出力信号が、新たに追加した増幅手段を構成するゲインの等しい第1、第2の増幅器によりそれぞれ、増幅される。これら第1、第2の増幅器は、オペアンプを使用した反転増幅器により構成され、入力抵抗と帰還抵抗の比を設定することにより自由にゲインを設定できる。
これにより、最小受光感度仕様に合致するように光受信装置のゲインを補充することができる。
また、本発明の実施形態に係る光受信装置では、必要帯域外のノイズ成分を除去するローパスフィルタを少なくとも前記前置増幅器と前記増幅手段との間に有している。
したがって、前置増幅器として、高速ビットレート用の前置増幅器を使用し、かつノイズ帯域を削減するローパスフィルタを使用することにより、低速ビットレートから高速ビットレートにわたって、高感度で信号を受信することができる。
また、本発明の実施形態に係る光受信装置は、リミッティング増幅器9は、信号の有無を検出するレベル検出器93と、該レベル検出器93の検出レベルを設定するレベル設定部95とを有している。
上記構成の本発明の実施形態に係る光受信装置では、リミッティング増幅器9のレベル検出器93の検出レベルの設定範囲は設計段階で制限され、数十mVの範囲内であるが、前記増幅手段によりゲインを適宜設定することにより、上記検出レベルの設定範囲の下限以下のレベルの信号が入力されても、リミッティング増幅器の最小受信振幅を十分超える、レベルまで増幅することができる。
これにより、上記レベル検出器の検出レベル設定範囲内で入力信号の有無を検出することが可能となる
本発明の実施形態に係る光受信装置が適用される光通信システムの構成例を図5に示す。同図において、この光通信システムは、光ファイバ伝送路により長距離の光信号伝送を行う幹線系のシステムであり、送信局100と、中継曲110と、受信局120とを有している。送信局100から受信局1120までは、例えば、160〜180kmである。
送信局100は、WDM合波器101と、監視信号送信部102と、合波器103とを有している。
また、中継局110は、分波器111と、光増幅器112と、合波器113とを有している。
さらに、受信局120は、分波器121と、WDM分波器122と、監視信号受信部123とを有している。
上記構成において、送信局100では、変調された異なる波長λ1,λ2、…、λnの光信号はWDM合波器101により合波され、幹線となる光ファイバ伝送路130に出力される。
一方、監視信号送信部102からは、監視用の光信号(以下、監視信号と記す。)が光ファイバ伝送路131に出力され、合波器103でWDM合波器101の波長多重された光信号と、監視信号とが合波され、光ファイバ伝送路130に出力される。
中継局110では、送信局100から送信された光信号を受信し、分波器111で、波長多重された波長λ1,λ2、…、λnの光信号と、監視信号に分波し、波長多重された波長λ1,λ2、…、λnの光信号を光ファイバ伝送路130に出力し、監視信号を分波器111と合波器113とを結ぶ光ファイバ伝送路132に出力する。
分波器111から出力された波長多重された波長λ1,λ2、…、λnの光信号は、光増幅器112で増幅され、合波器113に出力される。
合波器113では、増幅され波長多重された波長λ1,λ2、…、λnの光信号と、監視信号を合波し、光ファイバ伝送路130に受信局120に向けて出力する。
受信局120では、分波器121により波長多重された波長λ1,λ2、…、λnの光信号と、監視信号に分波し、波長多重された波長λ1,λ2、…、λnの光信号を、光ファイバ伝送路130を介してWDM分波器122に出力し、監視信号を、光ファイバ伝送路133を介して監視信号受信部123に出力する。
WDM分波器122では、波長多重された波長λ1,λ2、…、λnの光信号を、変調された異なる波長λ1,λ2、…、λnの各光信号に分波する。
監視信号受信部123は、監視信号を受信する。
ここで、この光通信システムでは、波長多重された波長λ1,λ2、…、λnの光信号については、光増幅器112により増幅しているが、監視信号受信部123に本発明の実施形態に係る光受信装置を適用することにより、監視信号については光増幅器を用いずに長距離伝送することができる。
このように、従来の長距離伝送を行う光通信システムでは、制御用光信号の伝送に光増幅器が必要であったが、本発明により不要となる。
次に、本発明の実施形態に係る光受信装置が適用される光ディスク記録再生システムの要部の構成を図6に示す。同図において、光ディスク記録再生システムは、DVD等の記録媒体150と、記録媒体150に映像データを記録し、あるいは、記録媒体150に記録された映像データを再生するための光信号を出射するレーザダイオード(LD)151と、レーザダイオード(LD)15を駆動するLDドライバ152と、記録媒体150から再生された光信号を受信する光受信機153と、制御部154と、パーソナルコンピュータ(PC)155とを有している。
上記構成において、パーソナルコンピュータ(PC)155の制御下に、制御部154は、記録媒体150に映像データを記録し、または記録媒体150に記録された映像データを再生するように、LDドライバ152及び光受信機153を制御する。
光受信器153に、本発明の実施形態に係る高感度の光受信装置を適用することにより、レーザダイオード151として安価な低出力のレーザダイオードを使用することが可能となり、光ディスク記録再生システムのコストの削減が図れる。
本発明の実施形態に係る光受信装置の構成を示すブロック図。 図1に示した本発明の実施形態に係る光受信装置における各増幅器のゲインについて説明するための図。 図1に示した本発明の実施形態に係る光受信装置の周波数特性における帯域幅とゲインとの関係を示す特性図。 図1に示した本発明の実施形態に係る光受信装置におけるリミッティング増幅器のレベル検出器の検出レベルの設定範囲を示す説明図。 本発明の実施形態に係る光受信装置が適用される光通信システムの構成例を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る光受信装置が適用される光ディスク記録再生システムの構成例を概念的に示すブロック図。 従来の光受信装置の構成を示すブロック図。 図7に示した従来の光受信装置に減衰器を設けた例を示す説明図。 図7に示した従来の光受信装置における前置増幅器の周波数帯域幅と帰還抵抗の値との関係を示す図。 図7に示した従来の光受信装置のリミッティング増幅器における信号検出機能を示す説明図。 図7に示した従来の光受信装置のリミッティング増幅器におけるレベル検出器の検出レベルの設定範囲について示す説明図。
符号の説明
1…光受信装置、2…光ファイバ伝送路、3…受光素子、4…前置増幅器、5、8…ローパスフィルタ(LPF)、6、7…反転増幅器、9…リミッティング増幅器、100…送信局、101…WDM合波器、102…監視信号送信部、103、113…合波器、110…中継局、111、121…分波器、112…光増幅器、122…WDM分波器、123…監視信号受信部、120…受信局、130、131、132…光ファイバ伝送路、150…記録媒体、151…レーザダイオード、152…LDドライバ、153…光受信機、154…制御部、155…パーソナルコンピュータ(PC)

Claims (4)

  1. 入力された光信号を電気信号に変換する受光素子と、変換された該電気信号を所定のレベルに増幅する前置増幅器と、前置増幅器の出力信号を所定の論理レベルまで増幅するリミッティング増幅器とを有する光受信装置において、
    前記前置増幅器と前記リミッティング増幅器との間に前記前置増幅器に入力される前記電気信号(データ)のビットレートに応じて補充が必要なゲインを有する増幅手段を有することを特徴とする光受信装置。
  2. 前記増幅手段は、前記前置増幅器から出力される正相、逆相の出力信号をそれぞれ、増幅するゲインの等しい第1、第2の増幅器を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の光受信装置。
  3. 必要帯域外のノイズ成分を除去するローパスフィルタを少なくとも前記前置増幅器と前記増幅手段との間に有することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の光受信装置。
  4. 前記リミッティング増幅器は、
    信号の有無を検出するレベル検出部と、該レベル検出部の検出レベルを設定するレベル設定手段とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光受信装置。
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