JP2006081141A - 光受信器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 受信感度の最適化が容易な光受信器を提供する。
【解決手段】 光受信器10は、光検出器24、前置増幅器26、フィルタ14、後置増幅器16を有する。光検出器24は光信号を電気信号に変換し、前置増幅器26はその電気信号を増幅する。フィルタは、前置増幅器によって増幅された電気信号を可変の通過帯域でフィルタリングして出力する。後置増幅器は、そのフィルタリングされた電気信号を増幅する。フィルタは、インダクタ53、可変容量ダイオード62、電圧制御回路64を含んでいる。インダクタの両端53a、53bは、フィルタの入力端子33、出力端子35にそれぞれ接続されている。可変容量ダイオード62の一端は、インダクタの一端とフィルタの出力端子の間に接続されている。電圧制御回路は、可変容量ダイオードに可変の逆バイアス電圧を印加する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光通信において光信号を受信するために使用される光受信器に関する。
受信感度を改善するために、フォトダイオードの後段に配置された前置増幅器の通過帯域を、前置増幅器に印加されるバイアス電圧を変更することにより調整する光受信器が公開されている(特許文献1を参照)。
また、光信号を抽出するために受光回路の後段にバンドパスフィルタを配置した光受信器も公開されている(特許文献2を参照)。バンドパスフィルタの後段には、バンドパスフィルタの二つの出力間のオフセットを除去するための回路が設置され、それにより光受信器の感度が改善されている。この光受信器の主たる適用分野は、赤外線通信および光空間伝送である。
特開2001−53565号公報 特開平11−97979号公報
近年における携帯電話の普及や家庭でのブロードバンド通信の普及により、幹線系ネットワークの高速化(1.25Gbpsから2.5Gbps、更には10Gbpsへ)が進んでいる。幹線系の信号伝送方式としては、伝送品質の管理に優れるSDH(SONET)方式が広く普及している。しかし、SDH信号の光伝送には、非常に厳しい伝送品質が要求される。
更に、高速の伝送信号を使用する場合、80km以上の長距離伝送を実現するためには、送信器の性能向上だけでなく、光受信器の感度改善も必要である。伝送条件が非常に厳しいSDH信号用の光受信器には、長距離伝送時の受信感度を改善するため、以下のような改良が必要となる。すなわち、1)フォトダイオードおよび前置増幅器の周波数帯域の最適化、2)目標とする受信感度を達成するために必要な信号振幅が得られるような前置増幅器のゲインの確保、3)フォトダイダイオードおよび前置増幅器の雑音指数(NF)の低減、4)フォトダイオード、前置増幅器および後置増幅器の間でインピーダンスミスマッチによる劣化を起こすことなく高周波信号を伝送すること、である。
1)、2)、3)の条件は互いに密接に関係している。例えば、前置増幅器の通過帯域とゲインとはトレードオフの関係にある。前置増幅器のゲインは雑音指数にも影響を与える。良好な受信感度を得るためには、上記の4条件を満遍なく満足する必要がある。
上述した特開2001−53565および特開平11−97979は、主に上記の1)を実現する技術を開示している。しかし、特開2001−53565では、前置増幅器の通過帯域を調整することにより2)、3)、4)の条件を満足できなくなる可能性がある。他方、特開平11−97979ではフィルタ回路を利用して通過帯域を調整するが、2.5Gbps以上のデータレートを有する高周波信号を伝送するために4)の条件を満足することは難しい。このように、高周波信号の長距離伝送における光受信器の受信感度を最適化するためには、先行技術では上記のような課題が残る。
本発明は、上記に鑑みなされたもので、長距離伝送における受信感度を容易に最適化することの可能な光受信器を提供することを課題とする。
本発明は、光検出器、前置増幅器、フィルタ、および後置増幅器を備える光受信器に関する。光検出器は、光信号を電気信号に変換し、前置増幅器は、その電気信号を増幅する。フィルタは、入力端子および出力端子を有している。入力端子は前置増幅器に電気的に接続されている。フィルタは、前置増幅器によって増幅された電気信号を可変の通過帯域でフィルタリングして出力端子から出力する。後置増幅器は、フィルタの出力端子に電気的に接続されており、フィルタによってフィルタリングされた電気信号を増幅する。フィルタは、インダクタおよび第1の可変容量ダイオードを更に有している。インダクタは、フィルタの入力端子に電気的に接続された一端およびフィルタの出力端子に電気的に接続された他端を有している。第1の可変容量ダイオードは、インダクタの他端とフィルタの出力端子との間に電気的に接続された一端を有している。この光受信器は、第1の可変容量ダイオードに可変の逆バイアス電圧を印加する電圧制御回路を更に備えている。
可変容量ダイオードは接合容量を有するため、インダクタと第1の可変容量ダイオードは、前置増幅器によって増幅された電気信号をフィルタリングするLCローパスフィルタを構成する。このLCフィルタのカットオフ周波数は、第1の可変容量ダイオードの接合容量に依存し、この接合容量は、第1の可変容量ダイオードに印加される逆バイアス電圧に依存する。したがって、逆バイアス電圧を変更することにより、フィルタの通過帯域を調整することができる。このため、光信号のデータレートや光検出器および前置増幅器の動作特性に応じて通過帯域を調整することにより、適切な受信感度が得られる。上記のフィルタを用いることで、増幅器のゲインを変更することなく光受信器の信号伝送帯域を調整することができる。また、上記のフィルタの入力インピーダンスおよび出力インピーダンスは、高い周波数帯でも、一般的な信号伝送線路の特性インピーダンスである50Ωに整合させることができる。したがって、本発明の光受信器では、長距離伝送における受信感度を容易に最適化できる。
電圧制御回路は、制御信号を受け取る入力端子と、第1の可変容量ダイオードに電気的に接続され、制御信号に応じた逆バイアス電圧を出力する出力端子とを有していてもよい。この場合、光受信器の内部または外部に配置された回路から電圧制御回路に制御信号を供給することにより、フィルタの通過帯域を調整できる。例えば、光受信器は、周波数帯域制御回路を更に備えていてもよい。この周波数帯域制御回路は、電圧制御回路の入力端子に電気的に接続された出力端子を有し、その出力端子に制御信号を生成する。
光受信器は、後置増幅器によって増幅された電気信号からクロック信号を再生するクロック再生回路を更に備えていてもよい。周波数帯域制御回路は、クロック信号の周波数を検出する周波数検出回路と、その検出された周波数に応じた前記制御信号を生成する制御信号発生器とを有していてもよい。クロック信号の周波数は光信号のデータレートと等価であるから、フィルタの通過帯域はデータレートに応じて自動的に調整されることになる。この結果、複数のデータレートに適応可能な光受信器が得られる。
上記の制御信号は電圧信号であってもよく、電圧制御回路は、所定の基準電圧を受け、制御信号のレベルと当該基準電圧との差に応じた逆バイアス電圧を第1の可変容量ダイオードに印加してもよい。
光受信器は、温度測定器および電圧設定回路を更に備えていてもよい。温度測定器は、光受信器の温度を測定し、測定された温度に応じた温度信号を生成する。電圧設定回路は、温度信号を受け取り、温度信号に応じた電圧補正信号を生成して電圧制御回路に供給する。電圧制御回路は、電圧補正信号に応じて逆バイアス電圧を変更する。この場合、フィルタの通過帯域は、光受信器の温度変動に応じて自動的に調整される。したがって、温度が変動しても良好な受信感度を保つ光受信器が得られる。
後置増幅器は、フィルタの出力端子に電気的に接続された第1の入力端子と、バイアス電圧が印加される第2の入力端子を有し、第1および第2の入力端子の電圧の差を増幅してもよい。光受信器は、第2の入力端子に印加されるバイアス電圧を調整するバイアス調整回路を更に備えていてもよい。バイアス調整回路は、バイアス調整信号を受け取る入力端子と、後置増幅器の第2の入力端子に直流結合された出力端子とを有しており、バイアス調整信号に応じた直流電圧をその出力端子に生成してもよい。バイアス調整回路を用いて後置増幅器の第2の入力端子に印加されるバイアス電圧を変更すると、後置増幅器の出力信号のベースラインがバイアス電圧の変化量に応じて移動する。これにより、長距離伝送による信号劣化が原因で前置増幅器の出力信号に発生するクロスポイントのずれを補償して、データ判別の精度を高めることができる。
バイアス調整信号は電圧信号であってもよく、バイアス調整回路は、所定の基準電圧を受け、バイアス調整信号のレベルと当該基準電圧との差に応じてバイアス電圧を調整してもよい。
フィルタは、第1の可変容量ダイオードに直列に接続された第2の可変容量ダイオードを更に有していてもよい。電圧制御回路は、第2の可変容量ダイオードに可変の逆バイアス電圧を印加してもよい。
フィルタは、第1の可変容量ダイオードに直列接続された第2の可変容量ダイオードを更に有していてもよい。電圧制御回路は、第2の可変容量ダイオードに可変の逆バイアス電圧を印加してもよい。
第1および第2の可変容量ダイオードは、互いのアノードまたはカソード同士が接続されるように直列接続されていてもよい。光受信器は、これらの接続されたアノードまたはカソード間に設けられたノードを更に備えていてもよい。電圧制御回路は、制御信号を受け取る入力端子と、ノードに電気的に接続され、制御信号に応じた逆バイアス電圧を出力する出力端子とを有していてもよい。
本発明の光受信器は、高い周波数帯でも入力インピーダンスおよび出力インピーダンスを50Ωに整合可能なフィルタを用いて、増幅器のゲインを変更することなく信号伝送帯域を調整するので、受信感度を容易に最適化することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第1実施形態
図1は、本実施形態に係る光受信器を示す概略図である。光受信器10は、レシーバ・オプティカル・サブアセンブリ(ROSA:Receiver Optical Sub-Assembly)12、可変帯域フィルタ14、後置増幅器16、クロック・データ再生回路18、および帯域コントローラ20を筐体11内に内蔵している。光受信器10は、外部の光ファイバ21から入力光信号OINを受信し、それを電気信号に変換して出力する。
ROSA12は、入力光信号OINを受信するための光デバイスである。ROSA12は、光コネクタ22、フォトダイオード24、および前置増幅器26を有している。光コネクタ22はフォトダイオード24に光学的に結合されている。光受信器10の動作時には、外部の光ファイバ21の端部に装着された別の光コネクタ(図示せず)が光コネクタ22に光学的に結合される。この結果、入力光信号OINは、その光ファイバ21から光コネクタ22を通ってフォトダイオード24に入射する。フォトダイオード24は、入力光信号OINを電流信号に変換する光検出器である。フォトダイオード24には、前置増幅器26の入力端子30が電気的に接続されている。前置増幅器26は、フォトダイオード24によって生成された電流信号を所定のゲインで増幅し、電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプである。前置増幅器26は、正相出力端子31および逆相出力端子32を有する差動出力回路を含んでいる。入力端子30と正相出力端子31との間には、帰還抵抗器28が電気的に接続されている。正相出力端子31および逆相出力端子32には、フォトダイオード24の出力電流信号から変換された互いに相補的な一対の電圧信号、すなわち正相信号Sおよび逆相信号Sがそれぞれ生成される。
なお、本発明で使用される前置増幅器は、トランスインピーダンスアンプに限られるものではなく、例えば、APD24に接続された負荷抵抗器と、その負荷抵抗器の両端の電圧を増幅する電圧増幅器から構成されていてもよい。
可変帯域フィルタ14は、可変の通過帯域を有するローパスフィルタである。可変帯域フィルタ14は、前置増幅器26の正相出力端子31および逆相出力端子32にそれぞれ電気的に接続された正相入力端子33および逆相入力端子34を有する。可変帯域フィルタ14は、正相出力端子35および逆相出力端子36も有している。可変帯域フィルタ14は、正相信号Sおよび逆相信号Sを可変の通過帯域で個別にフィルタリングし、それぞれ正相出力端子35および逆相出力端子36に出力する。可変帯域フィルタ14は、光受信器の内部または外部に配置された回路から制御信号を受け取る制御端子47を更に有しており、可変帯域フィルタ14の通過帯域はその制御信号に応じて調整される。
後置増幅器16は、正相入力端子37および逆相入力端子38を有する差動入力回路と、正相出力端子39および逆相出力端子40を有する差動出力回路とを含んでいる。正相入力端子37および逆相入力端子38は、それぞれ可変帯域フィルタ14の正相出力端子35および逆相出力端子36に電気的に接続されている。後置増幅器16は、正相入力端子37の電圧と逆相入力端子38の電圧との差を所定のゲインで増幅する。したがって、可変帯域フィルタ14によってフィルタリングされた正相信号Sおよび逆相信号Sの差信号が後置増幅器16によって増幅される。後置増幅器16は、増幅された差信号を正相出力端子39から出力するとともに、その差信号を反転した信号を逆相出力端子40から出力する。こうして、一対の相補的な電圧信号が正相出力端子39および逆相出力端子40に生成される。
クロック・データ再生回路18は、後置増幅器16の正相出力端子39および逆相出力端子40にそれぞれ電気的に接続された正相入力端子41および逆相入力端子42を有している。クロック・データ再生回路18は、後置増幅器16から出力された一対の電圧信号の差信号からデータ信号を再生するとともに、データ信号からクロック成分を抽出して、クロック信号を再生する。データ信号はデータ端子43から出力され、クロック信号はクロック端子44から出力される。
帯域コントローラ20は、可変帯域フィルタ14の通過帯域を制御する回路である。帯域コントローラ20は、周波数検出回路20aと制御信号発生器20bから構成されており、クロック・データ再生回路18のクロック端子44に電気的に接続された入力端子45と、フィルタ14の制御端子47に電気的に接続された出力端子46を有している。周波数検出回路20aは、クロック信号をクロック端子44から入力端子45にて受け取り、そのクロック信号の周波数を検出して、その周波数に応じた直流電圧を制御信号発生器20bに出力する。制御信号発生器20bは、その直流電圧に応じた制御信号Sを出力端子46に生成する。この制御信号Sは、可変帯域フィルタ14の通過帯域を指定する。
以下では、図2を参照しながら、可変帯域フィルタ14の構成を詳細に説明する。図2は、可変帯域フィルタ14の回路図である。可変帯域フィルタ14は、正相入力端子33と正相出力端子35の間に延在する伝送線路51、および逆相入力端子34と逆相出力端子36の間に延在する伝送線路52を有する。伝送線路51は正相信号Sを伝送するための信号線であり、伝送線路52は逆相信号Sを伝送するための信号線である。
伝送線路51および52上には、それぞれインダクタ53および54が配置されている。インダクタ53は、正相入力端子33および正相出力端子35に交流結合されている。インダクタ53の第1の端子53aは、カップリングコンデンサ55を介して正相入力端子33に電気的に接続されており、第2の端子53bは、カップリングコンデンサ57を介して正相出力端子35に電気的に接続されている。同様に、インダクタ54は、逆相入力端子34および逆相出力端子36に交流結合されている。インダクタ54の第1の端子54aは、カップリングコンデンサ56を介して逆相入力端子34に電気的に接続されており、第2の端子54bは、カップリングコンデンサ58を介して逆相出力端子36に電気的に接続されている。カップリングコンデンサ55〜58は、正相信号Sおよび逆相信号Sの直流成分を遮断する。
インダクタ53の第2の端子53bとカップリングコンデンサ57の間にはノード59が設けられ、インダクタ54の第2の端子54bとカップリングコンデンサ58の間にはノード60が設けられている。ノード59および60間には、可変容量ダイオード62が電気的に接続されている。可変容量ダイオード62は、可変の接合容量を有している。図3は、可変容量ダイオード62の容量特性を示している。図3において横軸は可変容量ダイオード62に印加される逆バイアス電圧を示し、縦軸は接合容量を示している。図3に示されるように、可変容量ダイオード62の接合容量は、逆バイアス電圧を変更することで調整できる。
可変容量ダイオード62の逆バイアス電圧は電圧制御回路64から供給される。電圧制御回路64は、入力端子として上述の制御端子47を有しており、更に、逆バイアス電圧を出力するための出力端子48を有している。電圧制御回路64は、制御端子47で受け取った制御信号Sに応じた直流電圧を出力端子48に生成する。この直流電圧は、可変容量ダイオード62に対して逆方向に印加される。制御信号Sがディジタル信号の場合、電圧制御回路64は、ディジタル制御信号Sをアナログ信号に変換するDAコンバータを含んでいてもよい。
電圧制御回路64の出力端子48は、抵抗器65およびチョークコイル66を介して可変容量ダイオード62のカソードに接続されている。抵抗器65およびチョークコイル66の間にはコンデンサ67の一端が接続されている。抵抗器65、チョークコイル66およびコンデンサ67は、電圧制御回路64によって生成された電圧から高周波成分を除去し、良好な直流電圧が逆バイアス電圧として可変容量ダイオード62に印加されるようにする。また、抵抗器65、チョークコイル66およびコンデンサ67は、高周波の正相信号Sおよび逆相信号Sが電圧制御回路64へリークすることを防いでもいる。
ノード60は、チョークコイル68および抵抗器69を介して接地されている。チョークコイル68および抵抗器69は、高周波の正相信号Sおよび逆相信号Sがグランド電位へリークすることを防いでいる。
インダクタ53と可変容量ダイオード62は、伝送線路51上の正相信号Sに対するLCローパスフィルタとして動作する。同様に、インダクタ54と可変容量ダイオード62は、伝送線路52上の信号に対するLCローパスフィルタとして動作する。これらのLCローパスフィルタのカットオフ周波数は、可変容量ダイオード62の接合容量に応じて変化する。したがって、可変容量ダイオード62の逆バイアス電圧を変更して接合容量を調節することにより、可変帯域フィルタ14の通過帯域を調整できる。
このように、可変帯域フィルタ14のフィルタリング機能は、インダクタ53および54のインダクタンスと可変容量ダイオード62の接合容量によって実現される。フィルタリング機能に抵抗器が関与しないので、可変帯域フィルタ14は通過損失が理論上0となる特徴を持っている。また、可変帯域フィルタ14の入出力のインピーダンスは、光受信器10内の伝送線路、前置増幅器26、後置増幅器16と同様に、高周波帯域(例えば、2.5GHz以上の周波数帯域)でも50Ωに整合させることができる。したがって、前置増幅器26および後置増幅器16間のインピーダンスミスマッチの影響による信号劣化(高周波信号の反射、ロス等)を極力抑えて、高周波信号を良好に伝送することができる。
光受信器10は、可変帯域フィルタ14の通過帯域を調整することによって、複数のデータレートに対応することができる。図4は、データレートに応じた可変帯域フィルタ14の通過帯域の調整を示す図である。図4(a)において、符号70は前置増幅器26の通過帯域を示し、符号71は第1のデータレート(例えば1.25Gbps)に適した通過帯域、符号72は第2のデータレート(例えば2.5Gbps)に適した通過帯域を示している。図4(a)に示されるように、前置増幅器26の通過帯域が適切な帯域よりも過度に広い場合、信号中の雑音が増すなど、信号を劣化させやすい。しかし、前置増幅器26の通過帯域を変更するとゲインも変化するため、光受信器10の雑音指数(NF)が最適値からずれ、帯域以外の周波数特性(例えば、位相や反射特性)も最適な状態からずれる。そこで、光受信器10は、可変帯域フィルタ14を用いて帯域を調整する。可変帯域フィルタ14は、自身のゲインを実質的に変更することなく通過帯域を調整することができる。図4(b)に示されるように、第1のデータレートの光入力信号を受信するときは、可変帯域フィルタ14の通過帯域が適切な帯域71に調整され、第2のデータレートの光入力信号を受信するときは、可変帯域フィルタ14の通過帯域が適切な帯域72に調整される。言い換えると、前置増幅器26の出力信号の帯域70がデータレートに適した帯域71または72に制限される。これにより、光受信器10の受信感度をデータレートに応じて最適化し、データレートにかかわらず良好な信号伝送品質を得ることができる。
データレートに応じた可変帯域フィルタ14の帯域調整は帯域コントローラ20が行う。帯域コントローラ20中の周波数検出回路20aは、クロック・データ再生回路18からクロック信号を受け取り、そのクロック信号の周波数を検出する。この周波数はデータレートと等価である。制御信号発生器20bは、検出された周波数に応じた制御信号Sを可変帯域フィルタ14に送り、可変帯域フィルタ14の通過帯域をデータレートに適した帯域に調整する。このように、本実施形態では、データレートに応じて可変帯域フィルタ14の通過帯域が自動的に調整される。なお、帯域コントローラ20を用いる代わりに、光受信器10の外部に設置された回路を用いてデータレートを判別し、自動的に、または手動で、可変帯域フィルタ14に制御信号Sを送って通過帯域を調整してもよい。
フォトダイオード24や前置増幅器26の固体バラツキや温度変動のためにROSA12の通過帯域が過度に広い場合にも、可変帯域フィルタ14を用いて信号伝送帯域を制限することにより、光受信器10の受信感度を最適化し、良好な信号伝送品質を得ることができる。可変帯域フィルタ14の通過帯域の調整は、光受信器10の伝送特性を調べ、その結果に基づいて行うことができる。例えば、あるデータ信号を任意の光送信器に入力して光信号を発信させ、その光信号を光ファイバによって伝送した後、光受信器10で受信する。そして、クロック・データ再生回路18によって再生されたデータ信号を元のデータ信号と比較することにより、データビット誤り率を測定する。そのビット誤り率を所定の基準値と比較して、ビット誤り率が基準値以下に保たれるように可変帯域フィルタ14の通過帯域が調整されてもよい。一つの指標を挙げれば、ファイバ伝送距離が0kmの場合(光送信器と光受信器10を直結した場合)と、ファイバ伝送距離が長距離(80km以上)の場合のそれぞれにおいてビット誤り率を測定し、同じ誤り率を与える光受信感度の差が最小となるように可変帯域フィルタ14の通過帯域を調整することが好適である。
第2実施形態
以下では、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態に係る光受信器は、上記の可変帯域フィルタ14に代えて、図5に示される可変帯域フィルタ14aを有する。ここで、図5は可変帯域フィルタ14aの回路図である。図5に示されるように、可変帯域フィルタ14aは、上述の可変帯域フィルタ14における電圧制御回路64に代えて、電圧制御回路64aを有している。電圧制御回路64aは、光受信器10の環境温度に応じて可変帯域フィルタ14の通過帯域を自己調整する、温度検出および制御信号生成機能を有している。
電圧制御回路64aは、演算増幅器80、電圧設定回路85および温度測定器86を有している。演算増幅器80は、制御信号Sを受け取る正相入力端子81と、電圧設定回路85の出力端子85bに電気的に接続された逆相入力端子82を有している。正相入力端子81は可変帯域フィルタ14aの制御端子47として機能する。演算増幅器80の出力端子83は、抵抗器65およびインダクタ66を介して、可変容量ダイオード62のカソードに接続されている。逆相入力端82と出力端子83の間には帰還抵抗器84が接続されている。
温度測定器86は、例えば半導体センサやサーミスタである。温度測定器86は、光受信器10の環境温度を測定し、その温度に応じた出力信号を出力端子86aに生成する。出力端子86aには、電圧設定回路85の入力端子85aが電気的に接続されている。電圧設定回路85は、温度測定器86の出力信号を入力端子85aにて受け取り、温度測定器86によって測定された温度に応じた電圧設定信号Sを出力端子85bに生成する。電圧設定信号Sは、演算増幅器80の出力電圧を環境温度に応じて補正するための信号である。演算増幅器80は、制御信号Sと電圧設定信号Sの差信号を増幅して出力電圧を生成する。このため、演算増幅器80の出力電圧は電圧設定信号Sに応じて変化する。この出力電圧が逆バイアス電圧として可変容量ダイオード62に印加される。この結果、可変帯域フィルタ14aの通過帯域および光受信器10の信号伝送帯域を光受信器10の環境温度に応じてアクティブに制御することが可能となる。
第3実施形態
以下では、本発明の第3の実施形態を説明する。本実施形態に係る光受信器は、上記の可変帯域フィルタ14に代えて、図6に示される可変帯域フィルタ14aを有する。他の構成は第1実施形態の光受信器10と同じである。図6は可変帯域フィルタ14bの回路図である。図6には、可変帯域フィルタ14bに接続された後置増幅器16も図示されている。以下では、可変帯域フィルタ14および14bの相違点を中心に説明する。
図6に示されるように、可変帯域フィルタ14bは、可変帯域フィルタ14には含まれないバイアス調整回路90を有している。バイアス調整回路90は、その入力端子91にてバイアス調整信号Sを受け取り、その信号Sに応じた直流電圧VOFFSETを出力端子92に生成する。この出力端子92はチョークコイル68の一端に電気的に接続されている。チョークコイル68と出力端子92の間にはノード87が設けられており、コンデンサ88の一端がノード87に接続されている。コンデンサ88の他端は接地されている。チョークコイル68およびコンデンサ88は、高周波の正相信号Sおよび逆相信号Sがバイアス調整回路90へリークすることを防いでいる。
第1実施形態と異なり、本実施形態では、ノード60と逆相出力端子36との間にカップリングコンデンサが設けられていない。つまり、バイアス調整回路90の出力端子92と後置増幅器16の逆相入力端子38とは直流結合されている。したがって、バイアス調整回路90によって生成された直流電圧VOFFSETは、逆相入力端子38に印加されるバイアス電圧を増減する。
このように、バイアス調整回路90は、後置増幅器16の逆相入力端子38のバイアス電圧を調節する。これは、正相信号Sおよび逆相信号Sの波形の歪みを補償して、データ判定の精度を改善するためである。特に、2.5Gbps以上のデータレートを有する高速伝送信号では、波形の歪みが顕著になり、判定閾値(クロスポイント)のずれも大きくなる。これは、主として、光信号の伝送に使用される光ファイバの分散特性に起因する。
図7は、ROSA12の前置増幅器26から出力される信号のクロスポイントのずれを示す波形図である。ここで、(a)は光ファイバ21(図1を参照)によって短距離伝送された信号のアイパターンを示し、(b)は光ファイバ21によって長距離(例えば80km以上)伝送された信号のアイパターンを示している。図7に示されるように、伝送距離が短ければ所定のクロスポイント(この例では50%)が得られるのに対し、伝送距離が長いとクロスポイントが50%からずれてしまう。波形の歪みを表す特徴として、図7(b)に示されるように、データ“1”に対応する輝線が太くなり、また、データの立ち上がり、立ち下がりを表す波形のエッジになまりが生じている。このように、何らかの補償をしない限り、正相信号Vおよび逆相信号Vの各々のクロスポイントが所定の値からずれる。この結果、後置増幅器16の出力信号からデータを再生する際に、データパターンの“1”と“0”の判定を誤る可能性が高くなる。
本実施形態の光受信器は、後置増幅器16の逆相入力端子38に印加されるバイアス電圧VTHをバイアス調整回路90を用いて調節することにより、クロスポイントのずれを補償し、データ判定の精度を改善することができる。例えば、疑似ランダムパターンを有する光信号を光受信器に入力してビット誤り率を測定し、ビット誤り率が適正レベルに抑えられるようにバイアス電圧VTHを調節する。バイアス電圧VTHは、バイアス調整回路90にバイアス制御信号Sを送り、後置増幅器16の逆相入力端子38に電圧VOFFSETを供給することによって調節される。後置増幅器16は正相入力端子37の電圧と逆相入力端子38の電圧との差を増幅するので、後置増幅器16の一方の入力端子についてだけバイアス電圧を変更すれば、それに応じて後置増幅器16の出力信号のベースラインが移動し、クロスポイントが変化する。したがって、長距離伝送によって信号が劣化した場合にも、クロスポイントのずれを補償して、受信感度を改善することができる。
可変容量ダイオード62に印加される逆バイアス電圧VはVCON−VOFFSETに実質的に等しい。したがって、電圧VOFFSETを用いたバイアス電圧VTHの調節が完了したら、電圧VCONを調節して、可変帯域フィルタ14bの通過帯域を適切に調整する。このようにして電圧VTHおよびVを調整することで、高データレートのもとでも高い受信感度を有する光受信器を得ることができる。
制御信号SC2を生成するコントローラ回路は光受信器に内蔵されていてもよい。このコントローラ回路は、クロック・データ再生回路18からデータ信号を受け取ってクロスポイントのずれを検出し、ずれ量に応じた制御信号SC2を生成して、バイアス電圧VTHを調整してもよい。
第4実施形態
以下では、本発明の第4の実施形態を説明する。本実施形態に係る光受信器は、上記の可変帯域フィルタ14に代えて、図8に示される可変帯域フィルタ14cを有する。他の構成は第1実施形態の光受信器10と同じである。図8は可変帯域フィルタ14cの回路図である。図8には、可変帯域フィルタ14cに接続された後置増幅器16も図示されている。以下では、可変帯域フィルタ14および14cの相違点を中心に説明する。
可変帯域フィルタ14cは、可変の通過帯域を有するローパスフィルタであり、正相信号Sをフィルタリングして、後置増幅器16の正相入力端子38に供給する。本実施形態では、可変帯域フィルタ14cから後置増幅器16への入力が、第1〜第3実施形態での差動方式から単相(シングルエンド)方式に変更されている。後置増幅器16の逆相入力端子38には、逆相信号Sは供給されず、上述した判定閾値(クロスポイント)を調整するためのバイアス電圧VTHのみが印加される。
可変帯域フィルタ14cは、可変容量ダイオード62および後置増幅器16に接続された制御部100と、制御部100に基準電圧Vrefを供給する温度検出補正回路160とを有している。制御部100は、スイッチ110、コンパレータ120、バッファ130、差動増幅器140、および加減算増幅器150を含んでいる。制御部100は、上述した電圧制御回路およびバイアス調整回路の双方として機能する。制御部100は、外部から制御信号SCおよびバイアス調整信号Sを受けて、可変容量ダイオード62に印加される逆バイアス電圧Vや、後置増幅器16の逆相入力端子38に印加されるバイアス電圧VTHを調整する。本実施形態では、制御信号Sおよびバイアス調整信号Sは電圧信号である。以下では、制御信号Sを電圧Vb_con、バイアス調整信号Sを電圧Vth_conと表記する。
可変容量ダイオード62のカソードには、抵抗器76を介してノード98が接続されている。制御部100は、Vb_conに応じた正の直流電圧Vb_kを生成してノード98に供給する。これにより、可変容量ダイオード62に逆バイアス電圧が印加される。
ノード98には、バイパスコンデンサ67の一端も接続されている。抵抗器76およびコンデンサ67は、直流電圧Vb_kから高周波成分を除去し、良好な直流電圧が逆バイアス電圧として可変容量ダイオード62に印加されるようにする。また、抵抗器76およびコンデンサ67は、高周波の正相信号Sおよび逆相信号Sが制御部100へリークすることを防いでもいる。抵抗器76は、直流電圧Vb_kが信号SおよびSのインピーダンスに影響を与えず、かつ信号SおよびSが制御部100へ漏れないような抵抗値R1(例えば、数100Ω以上)を有している。なお、抵抗器76の代わりに、第1〜第3実施形態のようにチョークコイルを使用することもできる。ただし、抵抗器の方がチョークコイルよりもサイズが小さいため、より実用的である。
可変容量ダイオード62のアノードおよび後置増幅器16の逆相入力端子38は、スイッチ110に接続されている。スイッチ110は、二つのスイッチング素子111、112を含んでおり、これらのスイッチング素子のオンオフ動作はコンパレータ120の出力によって制御される。各スイッチング素子は、三つの端子A、BおよびCを有している。スイッチング素子111の端子Bはバッファ130の出力端子に接続され、端子Cは抵抗器78、93を介して可変容量ダイオード62のアノードに接続されている。スイッチング素子112の端子Bは差動増幅器140の出力に接続され、端子Cは抵抗器94、95を介して後置増幅器16の逆相入力端子38に接続されている。
抵抗器78および93は、可変容量ダイオード62のアノードに直列接続されている。これらの抵抗器間のノードには、バイパスコンデンサ88の一端が接続されており、バイパスコンデンサ88の他端は接地されている。これらの抵抗器およびコンデンサは、高周波の正相信号Sおよび逆相信号Sがグランド電位へリークすることを防いでいる。抵抗器76と同様に、抵抗器78もチョークコイルに置き換えることができるが、すでに述べたように抵抗器の方がサイズが小さく、実用的である。
抵抗器94および95は、後置増幅器16の逆相入力端子38に直列接続されている。これらの抵抗器間のノードには、バイパスコンデンサ89の一端が接続されており、バイパスコンデンサ89の他端は接地されている。
以下では、可変帯域フィルタ14cの動作を説明する。可変帯域フィルタ14cの通過帯域のみを調整し、後置増幅器16の逆相入力端子38に印加されるバイアス電圧VTHを調整しない場合は、バイアス調整電圧Vth_conを0Vに設定する。このとき、コンパレータ120は、ローレベルのスイッチング信号を生成してスイッチ110に供給する。これに応じて、スイッチ110中のスイッチング素子111、112は、ともにC端子をA端子に接続する。この結果、後置増幅器16の逆相入力端子38にバイアス電圧VTHは印加されなくなる。また、抵抗器78、93での電圧降下は十分に小さいので、可変容量ダイオード62のアノードは、実質的にグランド電位となる。
加減算増幅器150は、電圧(Vth_con+Vb_con−Vref)を所定のゲインGで増幅して電圧Vb_kを生成し、ノード98に供給する。本実施形態では、ゲインGは1である。抵抗器76での電圧降下は十分に小さいので、事実上、可変容量ダイオード62のカソードに電圧Vb_kが印加されることになる。上述したように、可変容量ダイオード62のアノードはグランド電位にあるので、逆バイアス電圧Vは実質的に電圧Vb_kに等しい。Vth_conが0Vのとき、Vb_kは(Vb_con−Vref)に等しい。つまり、可変容量ダイオード62に印加される逆バイアス電圧Vは、制御電圧Vb_conと基準電圧Vrefとの差に応じて定まり、制御電圧Vb_conに応じて変動する。したがって、制御電圧Vb_conを用いて逆バイアス電圧Vを調整することが可能になる。
本実施形態では、温度検出補正回路160が、基準電圧Vrefを温度に応じて調節する。これにより、光受信器10の温度に応じた特性変動を補償することができる。温度検出補正回路160は、半導体センサやサーミスタ抵抗などの温度測定器を含んでおり、その温度測定器を用いて測定した温度に基づいて基準電圧Vrefを調節する。ROSA12内のフォトダイオード24や前置増幅器26は、環境温度に応じてそのゲインや通過帯域を変動させる。そのため、ビット誤り率がゼロ、すなわちエラーフリーとなるような可変帯域フィルタ14aの通過帯域も温度に応じて異なる。したがって、フォトダイオード24や前置増幅器26の特性変化を補償して各温度の下でエラーフリーの動作が実現されるように、温度に応じて可変帯域フィルタ14cの通過帯域を調整することが必要となる。温度検出補正回路160は、温度に応じて基準電圧Vrefを調節し、それによって可変帯域フィルタ14cの通過帯域および光受信器10の信号伝送帯域を環境温度に応じてアクティブに制御する。
可変帯域フィルタ14cの通過帯域の調整に加えて、後置増幅器16の逆相入力端子38に印加されるバイアス電圧VTHを調整し、受信感度を改善することも可能である。この場合、電圧Vth_conを基準電圧Vrefより大きい値に設定する。コンパレータ120は、ハイレベルのスイッチング信号を生成し、スイッチ110に供給する。これに応じて、スイッチング素子111、112の状態が切り替わり、各スイッチング素子においてC端子がB端子に接続される。その結果、後置増幅器16の逆相入力端子38は、抵抗器94、95を介して差動増幅器140の出力端子に接続される。また、可変容量ダイオード62のアノードは、抵抗器78、93を介してバッファ130の出力に接続される。
差動増幅器140は、電圧(Vth_con−Vref)を所定のゲインGで増幅する。本実施形態では、ゲインGは1である。抵抗器94、95での電圧降下は十分に小さいので、後置増幅器16の逆相入力端子38に印加されるバイアス電圧VTHは、実質的に(Vth_con−Vref)に等しい。つまり、逆バイアス電圧VTHは、バイアス調整電圧Vth_conと基準電圧Vrefとの差に応じて定まり、バイアス調整電圧Vth_conに応じて変動する。したがって、バイアス調整電圧Vth_conを用いてバイアス電圧VTHを調整することが可能になる。
本実施形態の光受信器は、第3実施形態と同様に、バイアス電圧VTHを調整することにより判定閾値(クロスポイント)のずれを補償し、データ判定の精度を改善することができる。さらに、バイアス電圧VTHがVth_conとVrefの差に応じて定まるため、光受信器10に供給される電源電圧が変動した場合や、電源から光受信器10に同相ノイズが与えられる場合でも、電源電圧の変動分や同相ノイズが相殺する。この結果、電源電圧の変動や電源からの同相ノイズにかかわらず、バイアス電圧VTHを安定に保つことができる。特に、VTHは伝送特性に大きく影響するため、電源電圧の変動や電源からの同相ノイズの影響を排除することは非常に有益である。
上述のように、加減算増幅器150は、(Vth_con+Vb_con−Vref)を電圧Vb_kとして可変容量ダイオード62のカソードに印加する。一方、バッファ130は、バイアス調整電圧Vth_conをスイッチング素子111の端子Bに供給する。抵抗器78および93での電圧降下は十分に小さいので、事実上、可変容量ダイオード62のアノードに電圧Vth_conが印加されることになる。したがって、可変容量ダイオード62に印加される逆バイアス電圧Vは、(Vth_con+Vb_con−Vref)−Vth_con=(Vb_con−Vref)に等しい。逆バイアス電圧V中のVth_conの項が除去されるため、電圧Vth_conおよびバイアス電圧VTHが変動しても、逆バイアス電圧Vは制御電圧Vb_conに応じた値を維持する。
Vth_conが0Vの場合と同様に、逆バイアス電圧Vが(Vb_con−Vref)に等しいので、電圧Vb_conを用いて逆バイアス電圧Vを調整できる。さらに、逆バイアス電圧VがVb_conとVrefの差に応じて定まるため、光受信器10に供給される電源電圧が変動した場合や、電源から光受信器10に同相ノイズが与えられる場合でも、電源電圧の変動分や同相ノイズが相殺する。この結果、電源電圧の変動や電源からの同相ノイズにかかわらず、逆バイアス電圧Vを安定に保つことができる。以上のようにして電圧VおよびVTHを調整することで、高データレートのもとでも高い受信感度を有する光受信器を得ることができる。
第5実施形態
以下では、本発明の第5の実施形態を説明する。本実施形態に係る光受信器は、上記の可変帯域フィルタ14cに代えて、図9に示される可変帯域フィルタ14dを有する。他の構成は第4実施形態の光受信器と同じである。図9は可変帯域フィルタ14dの回路図である。図9には、可変帯域フィルタ14dに接続された後置増幅器16も図示されている。以下では、可変帯域フィルタ14cおよび14dの相違点を中心に説明する。
可変帯域フィルタ14dは、可変容量ダイオード62に加えて可変容量ダイオード63を有している。可変容量ダイオード62、63は、互いのカソード同士が接続されるように直列接続されている。可変容量ダイオード63のアノードは、ノード59にて伝送線路51に接続されるとともに、抵抗器97を介して接地されている。
制御部100は、二つの可変容量ダイオード62、63のカソード間のノード99に、抵抗器76およびバイパスコンデンサ67を介して正の直流電圧Vb_kを供給する。これにより、これらのダイオード62、63に逆バイアス電圧が印加される。可変容量ダイオード62に印加される逆バイアス電圧VB1は、第4実施形態と同様に、スイッチング素子111の状態に応じて実質的にVb_k(=Vth_con+Vb_con−Vref)またはVb_k−Vth_conに等しい。一方、可変容量ダイオード63に印加される逆バイアス電圧VB2は、実質的にVb_kに等しい。
なお、可変容量ダイオード62、63のアノード同士を接続し、それらのアノード間のノードに負の電圧を印加することにより可変容量ダイオード62、63に逆バイアス電圧を印加してもよい。
伝送線路51上のインダクタ53と、可変容量ダイオード62、63とは、伝送線路51上の正相信号Sに対するLCローパスフィルタとして動作する。このLCローパスフィルタのカットオフ周波数は、可変容量ダイオード62、63の接合容量に応じて変化する。したがって、電圧Vb_kを変更して接合容量を調節することにより、可変帯域フィルタ14dの通過帯域を調整できる。可変帯域フィルタ14dは、この可変の通過帯域で正相信号Sをフィルタリングし、後置増幅器16の正相入力端子38に供給する。
二つの可変容量ダイオード62、63は、直列接続された二つの静電容量とみなすことができる。図10は、可変容量ダイオード62および63の合成容量の特性(実線)と、可変容量ダイオード62単独の容量の特性(破線)を示している。図10に示されるように、同じバイアス電圧下では、2個の可変容量ダイオードの合成容量は、1個の可変容量ダイオードの静電容量よりも低くなる。例えば、可変容量ダイオード62および63の特性が同じだとすれば、同じ逆バイアス電圧のもとで、二つの可変容量ダイオードの合成容量は単独の静電容量の半分になる。逆バイアス電圧が小さいほど可変容量ダイオードの静電容量は大きくなるから、単独の可変容量ダイオードの静電容量と同じ合成容量を得るために必要な逆バイアス電圧は、単独の可変容量ダイオードに印加される逆バイアス電圧のよりも小さい。このように、可変容量ダイオードを複数(本実施形態では2個)使用することにより、逆バイアス電圧制御用の電圧Vb_kの上限を低減することができる。
本実施形態の光受信器は、第4実施形態の利点に加えて、以下の利点を有する。すなわち、可変帯域フィルタ14dは、単独の可変容量ダイオードよりも低い合成容量を用いて構成されているので、その通過帯域をより高域に設定できる。したがって、本実施形態の光受信器は、より高速な伝送レートの光信号に対応できる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。例えば、第3実施形態の光受信器は、上記の電圧制御回路64に代えて第2実施形態の電圧制御回路64aを有していてもよい。
第1〜第3実施形態では、前置増幅器によって増幅された信号を差動方式で伝送するが、代わりにシングルエンド方式で伝送してもよい。より具体的に述べると、前置増幅器26は正相、逆相出力端子31、32の代わりに単相出力端子を有していてもよく、後置増幅器16は正相、逆相出力端子37、38の代わりに単相入力端子を有し、正相および逆相出力端子39、40の代わりに単相出力端子を有していてもよい。可変帯域フィルタ14は、前置増幅器26の単相出力端子に電気的に接続された入力端子と、後置増幅器16の単相入力端子に電気的に接続された出力端子を有し、更に、それらの入力端子および出力端子間に延在する伝送線路51または52のいずれか一方を有していてもよい。上記実施形態と同様に、その伝送線路上51または52にはインダクタ53または54が配置され、そのインダクタ53または54の一端と可変帯域フィルタ14の出力端子との間には、可変容量ダイオード62の一端が電気的に接続される。
第1〜第3実施形態における電圧制御回路、第3実施形態におけるバイアス調整回路、または第4および第5実施形態における制御部および温度検出補正回路は、可変帯域フィルタの内部に設置する代わりに、可変帯域フィルタの外部に配置してもよい。例えば、帯域コントローラ20(図1を参照)に電圧制御回路、バイアス調整回路、制御部または温度検出補正回路の機能を追加し、光受信器の外部に配置された制御回路(例えば、光トランシーバに内蔵されるマイクロコントローラ)を用いて制御してもよい。
第1〜第3実施形態において、可変容量ダイオード62の代わりに、直列接続された2個の可変容量ダイオードを使用してもよい。この場合、これら2個のダイオードに逆バイアス電圧を印加するために、2個のダイオード間のノードに電圧制御回路の出力端子を接続してもよい。
図1は第1実施形態の光受信器を示す概略図である。 図2は第1実施形態における可変帯域フィルタの回路図である。 図3は可変容量ダイオードの容量特性を示す図である。 図4はデータレートに応じた可変帯域フィルタの通過帯域の調整を示す図である。 図5は第2実施形態における可変帯域フィルタの回路図である。 図6は第3実施形態における可変帯域フィルタの回路図である。 図7は前置増幅器から出力される信号のクロスポイントのずれを示す波形図である。 図8は第4実施形態における可変帯域フィルタの回路図である。 図9は第5実施形態における可変帯域フィルタの回路図である。 図10は二つの可変容量ダイオードの合成容量の特性を示す図である。
符号の説明
10…光受信器、12…ROSA、14…可変帯域フィルタ、16…後置増幅器、18…クロック・データ再生回路、20…帯域コントローラ、20a…周波数検出器、20b…制御信号発生器、22…光コネクタ、24…フォトダイオード、26…前置増幅器、53および54…インダクタ、62…可変容量ダイオード

Claims (10)

  1. 光信号を電気信号に変換する光検出器と、
    前記電気信号を増幅する前置増幅器と、
    前記前置増幅器に電気的に接続された入力端子、および出力端子を有し、前記前置増幅器によって増幅された電気信号を可変の通過帯域でフィルタリングして前記出力端子から出力するフィルタと、
    前記フィルタの出力端子に電気的に接続され、前記フィルタによってフィルタリングされた前記電気信号を増幅する後置増幅器と、
    を備え、
    前記フィルタは、前記フィルタの入力端子に電気的に接続された一端および前記フィルタの出力端子に電気的に接続された他端を有するインダクタと、前記インダクタの他端と前記フィルタの出力端子との間に電気的に接続された一端を有する第1の可変容量ダイオードを更に有しており、
    前記第1の可変容量ダイオードに可変の逆バイアス電圧を印加する電圧制御回路を更に備える光受信器。
  2. 前記電圧制御回路は、制御信号を受け取る入力端子と、前記第1の可変容量ダイオードに電気的に接続され、前記制御信号に応じた前記逆バイアス電圧を出力する出力端子とを有している、請求項1に記載の光受信器。
  3. 前記電圧制御回路の入力端子に電気的に接続された出力端子を有し、前記制御信号を前記出力端子に生成する周波数帯域制御回路を更に備える請求項2に記載の光受信器。
  4. 前記後置増幅器によって増幅された電気信号からクロック信号を再生するクロック再生回路を更に備え、
    前記周波数帯域制御回路は、前記クロック信号の周波数を検出する周波数検出回路と、その検出された周波数に応じた前記制御信号を生成する制御信号発生器とを有している、
    請求項3に記載の光受信器。
  5. 前記制御信号は電圧信号であり、
    前記電圧制御回路は、所定の基準電圧を受け、前記制御信号のレベルと当該基準電圧との差に応じた前記逆バイアス電圧を前記第1の可変容量ダイオードに印加する、
    請求項2〜4のいずれかに記載の光受信器。
  6. 前記光受信器の温度を測定し、測定された温度に応じた温度信号を生成する温度測定器と、
    前記温度信号を受け取り、前記温度信号に応じた電圧補正信号を生成して前記電圧制御回路に供給する電圧設定回路と、
    を更に備え、
    前記電圧制御回路は、前記電圧補正信号に応じて前記逆バイアス電圧を変更する、
    請求項1〜5のいずれかに記載の光受信器。
  7. 前記後置増幅器は、前記フィルタの出力端子に電気的に接続された第1の入力端子と、バイアス電圧が印加される第2の入力端子を有し、前記第1および第2の入力端子の電圧の差を増幅し、
    前記第2の入力端子に印加されるバイアス電圧を調整するバイアス調整回路を更に備える請求項1〜5のいずれかに記載の光受信器であって、
    前記バイアス調整回路は、バイアス調整信号を受け取る入力端子と、前記後置増幅器の第2の入力端子に直流結合された出力端子とを有しており、前記バイアス調整信号に応じた直流電圧をその出力端子に生成する、
    請求項1〜6のいずれかに記載の光受信器。
  8. 前記バイアス調整信号は電圧信号であり、
    前記バイアス調整回路は、所定の基準電圧を受け、前記バイアス調整信号のレベルと当該基準電圧との差に応じて前記バイアス電圧を調整する、
    請求項7に記載の光受信器。
  9. 前記フィルタは、前記第1の可変容量ダイオードに直列接続された第2の可変容量ダイオードを更に有しており、
    前記電圧制御回路は、前記第2の可変容量ダイオードに可変の逆バイアス電圧を印加する、
    請求項1〜8のいずれかに記載の光受信器。
  10. 前記第1および第2の可変容量ダイオードは、互いのアノードまたはカソード同士が接続されるように直列接続されており、
    接続された前記アノードまたはカソードの間に設けられたノードを更に備え、
    前記電圧制御回路は、制御信号を受け取る入力端子と、前記ノードに電気的に接続され、前記制御信号に応じた前記逆バイアス電圧を出力する出力端子とを有している、
    請求項9に記載の光受信器。
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