JP2009217863A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009217863A
JP2009217863A JP2008057463A JP2008057463A JP2009217863A JP 2009217863 A JP2009217863 A JP 2009217863A JP 2008057463 A JP2008057463 A JP 2008057463A JP 2008057463 A JP2008057463 A JP 2008057463A JP 2009217863 A JP2009217863 A JP 2009217863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface portion
optical
magnet
optical pickup
pickup device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008057463A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Wakabayashi
寛爾 若林
Hirotoshi Tomita
浩稔 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008057463A priority Critical patent/JP2009217863A/ja
Publication of JP2009217863A publication Critical patent/JP2009217863A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

【課題】板金の折り曲げ加工のみでヨークベースおよびサスペンションホルダを一体形成された単純な形状のフレーム板金により部品点数削減によるコスト低減を行うことができる光ピックアップ装置を提供することである。
【解決手段】磁性体板金の折り曲げ加工によって一体的に形成されておりかつ前記マグネットを取り付けるマグネット取り付け面部および前記固定基板を取り付ける固定基板取り付け面部を下面部から複数の折り曲げによって形成し、前記複数の折り曲げは前記折り曲げの回数をnとしたとき、n−1本以上の前記接線方向の折り曲げ線による折り曲げを含みさらに前記棒状弾性支持部材を挿通しかつ前記棒状弾性支持部材が挿通した部分を粘弾性剤によって充填する少なくとも3つの面を構成する仕切り部を設けたフレーム板金を備える。
【選択図】図2

Description

光情報装置並びに、光情報装置を用いた光ディスクプレーヤ、カーナビゲーションシステム、光ディスクレコーダ及び光ディスクサーバに使用される光ディスクに対して情報を再生または記録する光ピックアップ装置に関する。
近年、光ピックアップ装置は光情報装置に組み込まれて光ディスクプレーヤ、カーナビゲーションシステム、光ディスクレコーダ及び光ディスクサーバとして広く利用されている。
従って、光ピックアップ装置の更なる低コスト化および信頼性の向上が要望されている。
一方、光ピックアップ装置に用いられる対物レンズアクチュエータは、一般に、フォーカシング及びトラッキングの両方向に駆動可能に磁気回路が構成されており、この磁気回路は、フォーカス方向には光ディスクと対物レンズとの間の間隔を一定の間隔に維持すると共に、トラッキング方向には対物レンズを所望のトラック位置に移動させる役割を果たす。
最も一般的なワイヤー支持方式の対物レンズアクチュエータは可動部、サスペンションワイヤー、磁気回路、ヨークベース、サスペンションホルダー、固定基板、カバーによって構成される。
このうちヨークベースは下面部が組立時の基準となる部品であるとともに、可動部を高精度に変位揺動させるためのベースの役割と可動部を駆動させるための磁気回路であるマグネットを固定しその経年減磁を抑制するためのヨークとしての役割が求められる。そのため、高剛性でかつ磁性体材料であることが必須条件となる。さらにマグネットは可動部に取り付けられた駆動コイルとのギャップを高精度に保つ必要があるため下面部に対して高い精度で位置決めする必要がある。
また、サスペンションホルダは固定基板を保持しヨークベースに対して固定する役割と、粘弾性剤を充填するための中空部分を有しその中にサスペンションワイヤーを挿通することによってサスペンションワイヤーの共振をダンピングする役割を果たす。粘弾性剤は流動性のあるゾル状態で注入し、紫外線を照射することによりゼリー状に固化したゲル状態でサスペンションワイヤーの共振をダンピングする。ここで、固定基板は可動部を支持する複数のサスペンションワイヤーのバネ長を決める固定端位置を決定するため、固定基板の位置決めはヨークベースの下面部に対して高精度に保つ必要がある。
以上の様に、マグネット取り付け面の位置および固定基板取り付け面の位置は、組立時の基準となるヨークベースの下面部に対して高い位置精度が必要である。
ところで、光ピックアップ装置の部品点数を削減して低コスト化を図るためにヨークベースとサスペンションホルダーを一部品構造とした従来技術としては、特許文献1に開示されているような装置があった。
図16は特許文献1に開示された光ピックアップ装置の対物レンズ駆動装置の構成を示す分解斜視図である。
図16においてレンズホルダー103をサスペンション107を介して支持するベース部材106は、サスペンション支持部116及び磁気回路108のヨーク117と一体構造で構成されている。すなわち、ベース部材106は、偏平状主面部106aの後端から一体に垂直方向に四辺形状の固定面部106bを折曲形成し、この固定面部106bの各角部に前方へ向けて、溝状のサスペンション支持部116が一体に形成され、主面部6aの中央部又は前部寄りには、前後方向に所要間隔で垂直方向に切起し状にヨーク片117a、117bを形成してヨーク117が形成されている。後側のヨーク片117bの前面側にマグネット118が固着されて磁気回路108が構成されている。
各サスペンションワイヤ115の後部基端部をベース部材106の固定面部106bに形成されている各サスペンション支持部116に挿入対応させて、末端部を、固定面部106bの裏面側に固定された配線基板119に各サスペンション支持部116に対応して形成されている各切欠凹部119aに挿入する。この状態で各サスペンション支持部116にシリコーン樹脂等のダンピング材を充填し、各サスペンションワイヤ115の基端部を押えると共にその端末を配線基板119の配線パターンに半田付けすることにより各サスペンションワイヤ115の基端部がベース部材106の固定面部106b側に固定されてレンズホルダー103はベース部材106に対し各サスペンションワイヤ115を介して揺動可能に支持される。
以上のように、可動部を支持するサスペンションの固定側部材と可動部の駆動用の磁気回路側部材とを一部品構造として構成したので、構成部品及び製作工程が簡素化されてコスト的に有利な光学ヘッド装置が得られる。
特開平11−306567号公報
しかし、ベース部材の固定面部に対して溝形状のサスペンション支持部を一体に形成するためには、単純な折り曲げ加工では不可能であり、大型プレス機による鍛造加工あるいは別部材の溶接加工が必要である。単純な曲げ加工のみで形成された場合に比べて高価な加工機および金型が必要となりその焼却費用のために部品コストとしては増大してしてしまう。樹脂成形部品であるサスペンションホルダを削減したにも関わらず、ベース部材のコストが増大してしまうのでトータルの部品コストとしての低減効果を相殺してしまう。
そこで、単純な折り曲げ加工のみで必要な形状を形成しようとしたときに、下面部からの1回の単純な曲げ加工のみでマグネット取り付け面部および固定基板取り付け面部を形成すると、マグネット取り付け面の位置および固定基板取り付け面の位置は、組立時の基準となるベース部材であるヨークベースの下面部に対して位置精度を確保しやすいが、各取り付け面部に加えて溝形状のサスペンション支持部である仕切り部を形成することは切り起こしのために必要な板金面積が確保できないことから非常に困難である。
逆にヨークベースの下面部から複数回の折り曲げを介してマグネット取り付け面部および固定基板取り付け面部を形成し、同時に仕切り部を形成することは必要な板金面積を確保できるので可能である。
しかしながら、複数回の折り曲げ部を介しているので部品が変形しやすく、ヨークベースの下面部に対する各部の形状精度の確保は困難となる。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、上記問題を解消すべく、板金の折り曲げ加工のみでヨークベースおよびサスペンションホルダを一体形成された単純な形状のフレーム板金により部品点数削減によるコスト低減を行うことができる光ピックアップ装置を提供することである。
所定の波長の光を出射する光源と、前記光源から出射された光を対物レンズに導く光学手段と、前記対物レンズによって光ディスク記録面上に収束されさらに前記光ディスクの記録面で反射された光を前記対物レンズおよび前記光学手段を介して受光し電気信号に変換する光検出器と、前記光源および前記光学手段および前記光検出器が固定された光学基台と、前記対物レンズを少なくとも前記光ディスクに垂直な方向であるフォーカシング方向と前記光ディスクの半径方向であるトラッキング方向に駆動する対物レンズアクチュエータとを備えた光ピックアップ装置であって、前記対物レンズアクチュエータは前記対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダに取り付けられた駆動コイルと、前記光ディスクの接線方向に張設されて前記レンズホルダを支持する棒状弾性支持部材と、前記弾性支持部材を固定する固定基板と、前記駆動コイルに磁界を付与する位置に配置されたマグネットと、少なくとも前記マグネットを取り付けるマグネット取り付け面部と、前記固定基板を取り付ける固定基板取り付け面部と、前記棒状弾性支持部材を挿通しかつ前記棒状弾性支持部材が挿通した部分を粘弾性剤によって充填する少なくとも3つの面を構成する仕切り部と、前記マグネット取り付け面部と前記固定基板取り付け面部と前記仕切り部の一面のそれぞれ一辺と接する下面部からなるフレーム板金とを有し、前記フレーム板金は磁性体板金であり、前記マグネット取り付け面部と前記固定基板取り付け面部と前記仕切り部は、前記下面部から複数の折り曲げによって一体的に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、フレーム板金の下面部から複数の折り曲げ部を介してマグネット取り付け面部および固定基板取り付け面部を形成することにより、板金の切り起こしの面積を確保できるので、同時に仕切り部を形成することが可能である。加えて、複数の折り曲げは折り曲げの回数をnとしたとき、n−1本以上の前記接線方向の折り曲げ線による折り曲げを含むことから、接線方向と平行な折り曲げ線を含む折り曲げ部分では接線方向の部品変形は発生しないのでマグネット取り付け面部および固定基板取り付け面部の接線方向の位置精度を確保することができる。従って、フレーム板金の下面部に対してマグネットと駆動コイルとのギャップ精度を確保することができるとともに、複数のサスペンションワイヤーのバネ長を決める固定端位置を決定する固定基板の位置精度を確保することができる。
よって、フレーム板金は下面部が組立時の基準となる部品であるとともに、可動部を高精度に変位揺動させるためのベースの機能および可動部を駆動させるための磁気回路であるマグネットを固定しその経年減磁を抑制するためのヨークとしての機能と、固定基板を保持しヨークベースに対して固定する機能および粘弾性剤を充填するための中空部分を有しその中にサスペンションワイヤーを挿通することによってサスペンションワイヤーの共振をダンピングする機能とを安価な部品製造コストを維持しつつ1つの部品で果たすことができ、部品点数の削減を可能とすることができる。
その結果、光ピックアップ装置のコストダウンを実現することができる。
また、マグネットはマグネット取り付け面に接着固定すると同時に下面部とも当接させて接着固定されることによりフレーム板金の剛性を強化することができる。
さらに、対物レンズに対して光ディスクの接線方向の片側のみに駆動コイルおよびマグネットが配置された対物レンズアクチュエータにおいて、フレーム板金を磁性体板金の折り曲げ加工によって一体的に形成されておりかつマグネットを取り付けるマグネット取り付け面部および固定基板を取り付ける固定基板取り付け面部を下面部からの折り曲げによって形成し、棒状弾性支持部材を挿通しかつ棒状弾性支持部材が挿通した部分を粘弾性剤によって充填する少なくとも3つの面を有する仕切り部を設け3つの面のうち少なくとも1つの面を構成する仕切り面部は下面部からの複数の折り曲げによって形成することにより、板金の切り起こしの面積を確保できるので、同時に仕切り部を形成することが可能である。
すなわち、駆動コイルおよびマグネットが対物レンズの接線方向における片側にのみ配置された対物レンズアクチュエータでは、マグネット取り付け面部は固定基板取り付け面部から離れた位置にあり、仕切り面部を下面部からの複数の折り曲げによって形成することにより、板金の切り起こしの面積を確保できるので、マグネット取り付け面部、固定基板取り付け面部および仕切り部を同時に形成することができる。そして、マグネット取り付け面部および固定基板取り付け面部は下面部から1回の折り曲げにより形成されるので部品変形は発生しないので下面部からの位置精度を確保することができる。
よって、フレーム板金は下面部が組立時の基準となる部品であるとともに、可動部を高精度に変位揺動させるためのベースの機能および可動部を駆動させるための磁気回路であるマグネットを固定しその経年減磁を抑制するためのヨークとしての機能と、固定基板を保持しヨークベースに対して固定する機能および粘弾性剤を充填するための中空部分を有しその中にサスペンションワイヤーを挿通することによってサスペンションワイヤーの共振をダンピングする機能とを安価な部品製造コストを維持しつつ1つの部品で果たすことができ、部品点数の削減を可能とすることができる。
その結果、光ピックアップ装置のコストダウンを実現することができる。
以下、本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
光ピックアップ装置の構成を図1、図2及び図3を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる光ピックアップ装置の光学系の構成を示す概略図、図2は図1の対物レンズアクチュエータの斜視図、図3は図2のフレーム板金の構造を示す斜視図である。
図1を用いて、本発明の実施の形態1における光ピックアップ装置の構成について説明する。
本実施形態の光ピックアップ装置は基材厚が0.1mm、0.6mm、1.2mmの3種類の光ディスク1の記録再生に対応するためにそれぞれ波長405nmの青色光、650nmの赤色光、780nmの赤外光の3種類のレーザ光源を搭載しており、対物レンズ4aは青色の光ビームにのみ対応し、基材厚0.1mmを有する光ディスク1の情報記録面に焦点を結ぶように設計されている。対物レンズ4bは赤色と赤外の2種類の波長の光ビームを基材厚が0.6mm、1.2mmのを有するディスクの情報記録面に焦点を結ぶよう互換設計されている。
光ピックアップ装置50は、光学基台15と、光学基台15の図示上方に固着される対物レンズアクチュエータ6を備える。
まず、青色光の光ビームの集光および光ディスク1からの反射光の検出について説明する。
青色光源である青色レーザ17から発光した青色光ビーム24は、ビームスプリッタ19によって反射された後、球面収差アクチュエータ7に搭載されたコリメートレンズ21に到達する。ビームスプリッタ19を通過した光ビームは直線偏光であり、コリメートレンズ21によって平行度が変換される。光ビームは、ミラー22斜面によって光軸を光ディスク1に対して直角の方向に折り曲げられる。折り曲げられた光ビームは、λ/4波長板32を透過することにより円偏光となる。その後、青対応対物レンズ4aで光ビームを光ディスク1の記録面上に収束させ、光スポットを形成する。ここで、青対応対物レンズ4aは青色光の光ビームに対しては例えば開口数0.85で集光される。
光ビームは光ディスク1の情報記録面で反射され、再び青対応対物レンズ4aに入射し、λ/4波長板32へ到達する。光ビームの偏光は、λ/4波長板32で、往路(すなわち、コリメートレンズ21からミラー22に出射される光ビームの直線偏光)と直交する直線偏光に変換される。その後、コリメートレンズ21を透過し、ミラー22でビームスプリッタ19へと反射される。このとき、光ビームは、ビームスプリッタ19で反射されフォトディテクタ23に入射される。フォトディテクタ23において光電変換され、情報信号、サーボ信号(焦点制御のためのフォーカスエラー信号や、トラッキング制御のためのトラッキング信号)を得るための電気信号が取り出される。
ここで、コリメートレンズ21は平行度を緩くする、すなわち、発散度を緩和することが望ましいが、2枚の凹凸レンズを組み合わせてもよい。後述するように球面収差を補正するためにコリメートレンズ21をその光軸方向に動かす際には、コリメートレンズ21を2枚の凹凸レンズで構成するのであれば、2枚の内の1枚だけを移動すればよい。
一方、赤色光源である赤色レーザは赤色ユニット18a内に組み込まれており、赤色ユニット18aから発光した赤色光ビーム26は、ウェッジビームスプリッタ20で反射した後コリメートレンズ21によって平行度が変換(例えば略平行光へ)され、ミラー22へ導かれる。ミラー22は、青色レーザ17から発光した青色光ビーム24を反射した面とは別の面によって光軸を光ディスク1に対して直角の方向に折り曲げる。赤・赤外対応対物レンズ4bは光ビームを光ディスク1の記録面上に収束させ、光スポットを形成する。ここで、赤・赤外対応対物レンズ4bは赤色光の光ビームに対しては例えば開口数0.6で集光される。光ディスク1の記録面で反射された光ビームは、元の光路を逆にたどり、再びウェッジビームスプリッタ20で反射して赤色ユニット18aに組み込まれたフォトディテクタ23に入射される。光ビームは赤色ユニット18aによって光電変換され、情報信号、サーボ信号(焦点制御のためのフォーカスエラー信号や、トラッキング制御のためのトラッキング信号)を得るための電気信号を得る。本実施形態においては、光源と光検出器の集積した赤色ユニット18aを用いているため、光ピックアップ装置の小型、薄型化を実現でき、安定性を得ることができる。
赤外光源である赤外レーザは赤外ユニット18b内に組み込まれており、赤外ユニット18bから発光した赤外光ビーム25は、ウェッジビームスプリッタ20を透過しコリメートレンズ21によって平行度が変換(例えば略平行光へ)され、ミラー22へ導かれる。ミラー22は、青色レーザ17から発光した青色光ビーム24を反射した面とは別の面によって光軸を光ディスク1に対して直角の方向に折り曲げる。赤・赤外対応対物レンズ4bは光ビームを光ディスク1の記録面上に収束させ、光スポットを形成する。ここで、赤・赤外対応対物レンズ4bは赤外光の光ビームに対しては例えば開口数0.45で集光される。光ディスク1の記録面で反射された光ビームは、元の光路を逆にたどり、再びウェッジビームスプリッタ20を透過して赤外ユニット18bに組み込まれたフォトディテクタに入射される。光路を逆にたどり、光検出器であるフォトディテクタ23に到達する。光ビームは赤外光ユニット18bによって光電変換され、情報信号、サーボ信号(焦点制御のためのフォーカスエラー信号や、トラッキング制御のためのトラッキング信号)を得るための電気信号を得る。本実施形態においては、光源と光検出器の集積した赤外レーザーユニット18bを用いているため、光ピックアップ装置の小型、薄型化を実現でき、安定性を得ることができる。
光ビームはディスク1の情報記録面で反射され、再び対物レンズ4bに入射し、ミラー22で反射し、コリメートレンズ21を透過してウェッジビームスプリッタ20を透過した後赤外ユニット18bに組み込まれたフォトディテクタに入射される。入射した光を検出して電気信号に変換してフォーカス誤差検出回路(図示せず)に出力する。
上記のような光ピックアップ装置において、対物レンズアクチュエータ6は、フォーカシング方向F、トラッキング方向Tおよびラジアルチルト方向Rに青対応対物レンズ4aおよび赤・赤外対応対物レンズ4bを駆動して光ディスク1に対して位置決めをする。
ここで、対物レンズアクチュエータ6について図2を用いて説明する。
Fはフォーカシング方向、Tはトラッキング方向、Yは光ディスク(図示せず)の接線方向、これらフォーカシング方向F、トラッキング方向T、及び方向Yは相互に直交し、それぞれ、3次元の直交座標における各座標軸の方向に相当する方向を有している。
また、Rは接線方向Yと平行な回転軸Y1周りの回転方向であるラジアルチルト方向である。
5は成形された樹脂からなるレンズホルダであり、レンズホルダ5には赤・赤外対応対物レンズ4bおよび青対応対物レンズ4aが隣接して搭載されている。レンズホルダ5における方向Yの2つの側面にはフォーカシングコイル2a〜2dとトラッキングコイル3a、3bが取り付けられており、トラッキング方向Tの2つの側面には端子板7が取り付けられている。従って、赤・赤外対応対物レンズ4b、青対応対物レンズ4a、レンズホルダ5、フォーカシングコイル2a〜2dと、トラッキングコイル3a、3bによって可動体が構成されている。
外周側に配列され連結されたフォーカシングコイル2a、2cの両端子および内周側に配置され連結されたフォーカシングコイル2b、2dの両端子はそれぞれ独立に端子板12およびワイヤー8、基板10を通じて制御回路(図示せず)に結線されている。
また、トラッキングコイル3aおよびトラッキングコイル3bは互いに直列に結線されて端子板12およびワイヤー8、基板10を通じて制御回路(図示せず)に結線されている。
9aは第1のマグネット、9bは第2のマグネットであり、いずれもフォーカシングコイル2a〜2dおよびトラッキングコイル3a、3bに対応した線を境界とする領域で多極着磁されたもので、フレーム板金11に固定されている。
ワイヤー8の基端側はフレーム板金11の仕切り部11hを通って基板10に固定されている。また、基板10はフレーム板金11に固定されている。ワイヤー8はベリリウム銅やリン青銅等の弾性金属材料からななり、円形、略多角形、又は楕円形等の断面形状を有する線材、又は棒材が用いられる。また、ワイヤー8の支持中心は可動体の重心に略一致するように設定されている。
赤・赤外対応対物レンズ4bおよび青対応対物レンズ4aはトラッキング方向Tに沿ってレンズホルダ5上に配列されており、赤・赤外対応対物レンズ4bは光ディスク(図示せず)の内周側に、青対応対物レンズ4aは光ディスク(図示せず)の外周側に夫々設置されている。
次に、以上のように構成された対物レンズアクチュエータの動作を図2を用いて説明する。
まず、フォーカシング方向Fへの可動体の駆動動作は、フォーカスエラー信号(図示せず)をフォーカシングコイル2a、2c及びフォーカシングコイル2b、2dに入力する。すると、第1、第2のマグネット9a、9bから発生する各磁束と、フォーカシングコイル2a、2c及びフォーカシングコイル2b、2dに流れるフォーカスエラー信号である電流との間にフォーカシング方向Fの電磁力が発生し、可動体が、ワイヤー8によって支持されてフォーカシング方向Fに略並進運動する。これにより、可動体がフォーカシング方向Fに駆動される。
次に、トラッキング方向Tへの可動体の駆動動作は、トラッキングエラー信号(図示せず)がトラッキングコイル3aおよびトラッキングコイル3bに入力され、第1、第2のマグネット9a、9bから発生する各磁束と、トラッキングコイル3aおよびトラッキングコイル3bに流れるトラッキングエラー信号である電流との間にトラッキング方向Tの電磁力が発生し、可動体が、ワイヤー8によって支持されてトラッキング方向Tに略並進運動する。これにより、可動体がトラッキング方向Tに駆動される。
次に、ラジアルチルト方向への可動体の駆動動作は、光ディスク1と青対応対物レンズ4aあるいは赤・赤外対応対物レンズ4bの光軸とのラジアル方向の相対角度誤差に応じたラジアルチルト誤差信号(図示せず)をフォーカスエラー信号に加算し、この加算した信号をフォーカシングコイル2a、2cに入力する。一方、ラジアルチルト誤差信号の出力をフォーカスエラー信号から減算し、この減算した信号をフォーカシングコイル2b、2dに入力する。これにより、フォーカシングコイル2a、2cにより生じるフォーカシング方向Fの電磁力と、フォーカシングコイル2b、2dにより生じるフォーカシング方向Fの電磁力との間には、ラジアルチルト誤差信号に応じた相違が生じる。この相違が生じた電磁力を受けて、フォーカシングコイル2a、2cとフォーカシングコイル2b、2dは回転軸Y1中心に互いに逆向きに等距離だけずれた位置に配置されているため、可動体にはラジアルチルト誤差信号に応じたモーメントが働き、支持を中心にラジアルチルト方向Rに回転する。この回転により、光ディスク1と青対応対物レンズ4aあるいは赤・赤外対応対物レンズ4bの光軸との角度ずれが補正される。
また、ラジアルチルト誤差信号を、光ピックアップ装置の組立行程で測定したラジアルコマ収差の量を基に算出したチルト量として生成した場合には、以上のようにラジアルチルト誤差信号に基づいてチルトが補正された結果、チルトによるコマ収差劣化分以上に光学系として発生している収差が改善される。
次にフレーム板金11の構造について図3を用いて説明する。
フレーム板金11は鉄板などの磁性材料を用いて折り曲げ加工のみで形成されている。
まず、略4辺形状の第1の上面部11a1の4辺から下方に向けて4つの面が折り曲げられており、4つの面のうちの1つの面部である第1のマグネット取り付け面部11b1に第1のマグネット9aが取り付けられる。さらに、第1のマグネット取り付け面部11b1と対向した面である固定基板取り付け面部11cには固定基板が取り付けられる。
4つの面のうち残りの2つの面である2つの内側仕切り面部11eと内側仕切り面部の下端で再度外側に折り曲げられた2つの下面部11dと下面部11dの外側で更に上方に向けて折り曲げられた2つの外側仕切り面部11fと、外側仕切り面部11fの上端で更に内側に向けて折り曲げられた2つの上側仕切り部11gとによって4面で囲まれた仕切り部11hが構成されている。
略4辺形状の第2の上面部11a2の4辺のうち3辺から下方に向けて3つの面が折り曲げられており、そのうち第1のマグネット取り付け面部11b1と平行で対向する面である第2のマグネット取り付け面部11b2には第2のマグネット9bが取り付けられる。
第2の上面部11b2は第2のマグネット取り付け面部11b2に隣接する他の2つの連結部11jによって下面部11dと連結されている。
以上のように形成されたフレーム板金11の下面部11dから3つの折り曲げ部を介してマグネット取り付け面部11b1、11b2および固定基板取り付け面部11cを形成することにより、板金の切り起こしの面積を確保できるので、同時に仕切り部11hを形成することが可能である。加えて、3つの折り曲げは2本の方向Yと平行な折り曲げ線11m、11nを含んでおり、折り曲げ線11m、11nでは方向Yの部品変形は発生しないので、下面部11dから1回の折り曲げによってマグネット取り付け面部11b1、11b2および固定基板取り付け面部11cを形成したのと同等である。従って、マグネット取り付け面部11b1、11b2および固定基板取り付け面部11cの方向Yの位置精度を確保することができる。
よって、フレーム板金11は下面部11dが組立時の基準となる部品であるとともに、可動部を高精度に変位揺動させるためのベースの機能および可動部を駆動させるための磁気回路であるマグネット9a、9bを固定しその経年減磁を抑制するためのヨークとしての機能と、固定基板11cを保持しフレーム板金11に対して固定する機能および粘弾性剤を充填するための中空部分を有しその中にワイヤー8を挿通することによってワイヤー8の共振をダンピングする機能とを安価な部品製造コストを維持しつつ1つの部品で果たすことができ、部品点数の削減を可能とすることができる。その結果、光ピックアップ装置のコストダウンを実現することができる。
本実施の形態1の光ピックアップ装置では3種類の光ディスクを互換対応するために2つの対物レンズを対物レンズアクチュエータに搭載している。従って、赤色光源および赤外光源のみに互換対応した対物レンズアクチュエータと比較して可動部重量が増大しており、より高い駆動感度が要求される。加えて、青色光源に対応した光学系では、光源の波長変動による屈折率変化を抑制するために色補正レンズを対物レンズアクチュエータの可動部の下側、すなわち光ディスクから離れる側に搭載されている。色補正レンズは小型・軽量化、低コスト化のため樹脂材料にて成形されており、周囲の温度変化により膨張収縮し易く結果的に波面収差を発生する要因となる。色補正レンズの近傍にはマグネットが位置しており、色補正レンズの温度変化に大きく影響している。ここで、マグネット取り付け面部11b1、11b2は各々第1の上面部11a1、第2の上面部11a2に連結されており、第1および第2のマグネット9a、9bの熱を効率良く第1および第2の上面部11a1、11a2に伝導することができる。第1および第2の上面部11a1、11a2は光ディスク1に近接し、かつ対向した面部であるので、光ディスク1の回転により発生する風により効果的に放熱することができる。従って、フォーカシングコイル2a、2bおよびトラッキングコイル3a、3bで発生する熱によるマグネット9a、9bの温度上昇を効率良く抑制することができるので対物レンズアクチュエータ動作時の駆動感度の低下を防止しかつ、色補正レンズの温度変化に起因する波面収差の発生を抑制することができる。
また、第1の上面部11a1、第2の上面部11a2によって光ディスク1側から光学素子が搭載された光学基台への風の流れを遮断することができるので、光学素子表面への埃の付着を防止することができる。
また、図2に示されたようにマグネット9a、9bはマグネット取り付け面部11b1、11b2に接着固定すると同時に下面部11dとも当接させて接着固定されることによりフレーム板金11の剛性、特にトラッキング方向Tの剛性を強化することができるとともに、マグネット9a、9bのフォーカシング方向Fの位置決めが可能になり、組立が容易となる。
マグネット取り付け面部のトラッキング方向Tの両端にツメを設けることにマグネット9a、9bのトラッキング方向Tの位置決めが可能になり、組立が容易となる。
本実施の形態1では外側仕切り面部11fの上端で更に内側に向けて折り曲げられた2つの上側仕切り部11gを形成し、仕切り部11hを4面で囲まれるようにしたが、上側仕切り部11gを省略し3面で仕切り部11hを構成しても粘弾性材を注入、保持することは可能である。
フレーム板金11の端部をリブ状に折り曲げることによってフレーム板金11の剛性を強化できることは言うまでもない。
なお、本実施の形態1では対物レンズアクチュエータ6のレンズホルダ5に2つの対物レンズが搭載される構成としたが、搭載される対物レンズ1つの場合でも同様の効果が得られることは言うまでもない。
(実施形態2)
以下、本発明の実施の形態2に係わる光ピックアップ装置について図面を参照しながら説明する。
図4は、実施の形態2による光ピックアップ装置の対物レンズアクチュエータ6の構成を示す斜視図、図5は図4のフレーム板金の構造を示す斜視図である。
図4において図2と異なる点はフレーム板金11がフレーム板金13に置き換わっている点であり、他の同様の機能を持つ構成要素は同じ記号で示している。
従って、ここでは図5を用いてフレーム板金についてのみ説明する。
フレーム板金13は鉄板などの磁性材料を用いて折り曲げ加工のみで形成されている。
まず、略4辺形状の第1の上面部13a1の4辺から下方に向けて4つの面が折り曲げられており、4つの面のうちの1つの面部である第1のマグネット取り付け面部13b1に第1のマグネット9aが取り付けられる。さらに、第1のマグネット取り付け面部13b1と対向した面である固定基板取り付け面部13cには固定基板が取り付けられる。
4つの面のうち残りの2つの面である2つの内側仕切り面部13eと内側仕切り面部の下端で再度外側に折り曲げられた2つの下面部13dと下面部13dの外側で更に上方に向けて折り曲げられた2つの外側仕切り面部13fとによって3面で囲まれた仕切り部13hが構成されている。
略4辺形状の第2の上面部13a2の4辺のうち3辺から下方に向けて3つの面が折り曲げられており、そのうち第1のマグネット取り付け面部13b1と平行で対向する面である第2のマグネット取り付け面部13b2には第2のマグネット9bが取り付けられる。
第2の上面部13b2は第2のマグネット取り付け面部13b2に隣接する他の2つの連結部13jによって下面部13dと連結されている。
仕切り部13hを、外側仕切り面部13f、内側仕切り面部13e、下面部13dの3辺により形成することで、簡易な構成で粘弾性剤を注入する仕切り部13hを形成することが出来る。しかしその一方で、仕切り部13hの体積が比較的大きく取られていることと、側壁部13pが仕切り部13hと連続して形成されていることで、粘弾性剤の注入時に、粘弾性剤が固化するまでの間に、側壁部13pに沿って、粘弾性剤が伝わって漏れ出す可能性がある。
本実施形態では、外側仕切り面部13fは切欠き13rを挟んでトラッキング方向Tの側面を遮蔽する側壁部13pとつながっている。切欠き13rは仕切り部13hに粘弾性剤を注入した際に側壁部13pに沿って粘弾性剤が漏れ出すことを防止する。従って、切欠き13rのかわりに段差を設けることで同様の効果を得ることができる。
側壁部13pの可動体の端子板12に対応した部分に貫通穴である窓13qを設けることで、ワイヤー8の半田作業を容易に行うことができるとともに、半田量のバラツキによるフレーム板金と半田との接触を防止し電気的ショートをなくすことができる。
また、側壁部13pの上端から折り曲げによりツメ状のフォーカシングストッパ13sが形成されている。
側壁部13pは可動体がトラッキング方向Tに移動したときにレンズホルダ5の一部が当接してトラッキング方向Tのストッパとなることに加えて、可動体およびワイヤー8を保護する効果があり、対物レンズアクチュエータ6の損傷を防止することができる。
フォーカシングストッパ13sは可動体がフォーカシング方向Fに移動したときにレンズホルダ5の一部が当接してフォーカシング方向Fのストッパとすることができる。
以上のように形成されたフレーム板金13の下面部13dから3つの折り曲げ部を介してマグネット取り付け面部13b1、13b2および固定基板取り付け面部13cを形成することにより、板金の切り起こしの面積を確保できるので、同時に仕切り部13hを形成することが可能である。加えて、3つの折り曲げは2本の方向Yと平行な折り曲げ線13m、13nを含んでおり、折り曲げ線13m、13nでは方向Yの部品変形は発生しないので、下面部13dから1回の折り曲げによってマグネット取り付け面部13b1、13b2および固定基板取り付け面部13cを形成したのと同等である。従って、マグネット取り付け面部13b1、13b2および固定基板取り付け面部13cの方向Yの位置精度を確保することができる。
よって、フレーム板金13は下面部13dが組立時の基準となる部品であるとともに、可動部を高精度に変位揺動させるためのベースの機能および可動部を駆動させるための磁気回路であるマグネット9a、9bを固定しその経年減磁を抑制するためのヨークとしての機能と、固定基板13cを保持しフレーム板金13に対して固定する機能および粘弾性剤を充填するための中空部分を有しその中にワイヤー8を挿通することによってワイヤー8の共振をダンピングする機能とを安価な部品製造コストを維持しつつ1つの部品で果たすことができ、部品点数の削減を可能とすることができる。その結果、光ピックアップ装置のコストダウンを実現することができる。
本実施の形態1の光ピックアップ装置では3種類の光ディスクを互換対応するために2つの対物レンズを対物レンズアクチュエータに搭載している。従って、赤色光源および赤外光源のみに互換対応した対物レンズアクチュエータと比較して可動部重量が増大しており、より高い駆動感度が要求される。加えて、青色光源に対応した光学系では、光源の波長変動による屈折率変化を抑制するために色補正レンズを対物レンズアクチュエータの可動部の下側、すなわち光ディスクから離れる側に搭載されている。色補正レンズは小型・軽量化、低コスト化のため樹脂材料にて成形されており、周囲の温度変化により膨張収縮し易く結果的に波面収差を発生する要因となる。色補正レンズの近傍にはマグネットが位置しており、色補正レンズの温度変化に大きく影響している。ここで、マグネット取り付け面部11b1、11b2は各々第1の上面部11a1、第2の上面部11a2に連結されており、第1および第2のマグネット9a、9bの熱を効率良く第1および第2の上面部11a1、11a2に伝導することができる。第1および第2の上面部11a1、11a2は光ディスク1に近接し、かつ対向した面部であるので、光ディスク1の回転により発生する風により効果的に放熱することができる。従って、フォーカシングコイル2a、2bおよびトラッキングコイル3a、3bで発生する熱によるマグネット9a、9bの温度上昇を効率良く抑制することができるので対物レンズアクチュエータ動作時の駆動感度の低下を防止しかつ、色補正レンズの温度変化に起因する波面収差の発生を抑制することができる。
また、第1の上面部11a1、第2の上面部11a2によって光ディスク1側から光学素子が搭載された光学基台への風の流れを遮断することができるので、光学素子表面への埃の付着を防止することができる。
また、図4に示されたようにマグネット9a、9bはマグネット取り付け面部13b1、13b2に接着固定すると同時に下面部13dとも当接させて接着固定されることによりフレーム板金13の剛性、特にトラッキング方向Tの剛性を強化することができるとともに、マグネット9a、9bのフォーカシング方向Fの位置決めが可能になり、組立が容易となる。
マグネット取り付け面部のトラッキング方向Tの両端にツメを設けることにマグネット9a、9bのトラッキング方向Tの位置決めが可能になり、組立が容易となる。
また、仕切り部13hの上部であって、下面部13dに対向する面に、外側仕切り面部13fの一部に連続した上面を平板折り曲げによって形成してもよい。この構成により、粘弾性剤と仕切り部13hの表面張力を増大させ、粘弾性部材の伝え漏れ防止の効果を向上させることも可能である。
(実施形態3)
以下、本発明の実施の形態3に係わる光ピックアップ装置について図面を参照しながら説明する。
光ピックアップ装置の構成を図6、図7及び図8を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態にかかる光ピックアップ装置の光学系の構成を示す概略図、図7は図6の対物レンズアクチュエータの斜視図、図8は図7のフレーム板金の構造を示す斜視図である。
図6を用いて、本発明の実施の形態3における光ピックアップ装置の構成について説明する。
本実施形態の光ピックアップ装置は基材厚が0.6mm、1.2mmの2種類の光ディスク1の記録再生に対応するためにそれぞれ650nmの赤色光、780nmの赤外光の2種類のレーザ光源を搭載しており、対物レンズ4bは赤色と赤外の2種類の波長の光ビームを基材厚が0.6mm、1.2mmのを有するディスクの情報記録面に焦点を結ぶよう互換設計されている。
光ピックアップ装置51は、光学基台15と、光学基台15の図示上方に固着される対物レンズアクチュエータ16を備える。
赤色光源である赤色レーザは赤色ユニット18a内に組み込まれており、赤色ユニット18aから発光した赤色光ビーム26は、ウェッジビームスプリッタ20で反射した後コリメートレンズ21によって平行度が変換(例えば略平行光へ)され、ミラー22へ導かれる。ミラー22は光軸を光ディスク1に対して直角の方向に折り曲げる。赤・赤外対応対物レンズ4bは光ビームを光ディスク1の記録面上に収束させ、光スポットを形成する。ここで、赤・赤外対応対物レンズ4bは赤色光の光ビームに対しては例えば開口数0.6で集光される。光ディスク1の記録面で反射された光ビームは、元の光路を逆にたどり、再びウェッジビームスプリッタ20で反射して赤色ユニット18aに組み込まれたフォトディテクタ23に入射される。光ビームは赤色ユニット18aによって光電変換され、情報信号、サーボ信号(焦点制御のためのフォーカスエラー信号や、トラッキング制御のためのトラッキング信号)を得るための電気信号を得る。本実施形態においては、光源と光検出器の集積した赤色ユニット18aを用いているため、光ピックアップ装置の小型、薄型化を実現でき、安定性を得ることができる。
赤外光源である赤外レーザは赤外ユニット18b内に組み込まれており、赤外ユニット18bから発光した赤外光ビーム25は、ウェッジビームスプリッタ20を透過しコリメートレンズ21によって平行度が変換(例えば略平行光へ)され、ミラー22へ導かれる。ミラー22は、光軸を光ディスク1に対して直角の方向に折り曲げる。赤・赤外対応対物レンズ4bは光ビームを光ディスク1の記録面上に収束させ、光スポットを形成する。ここで、赤・赤外対応対物レンズ4bは赤外光の光ビームに対しては例えば開口数0.45で集光される。光ディスク1の記録面で反射された光ビームは、元の光路を逆にたどり、再びウェッジビームスプリッタ20を透過して赤外ユニット18bに組み込まれたフォトディテクタに入射される。光ビームは赤外光ユニット18bによって光電変換され、情報信号、サーボ信号(焦点制御のためのフォーカスエラー信号や、トラッキング制御のためのトラッキング信号)を得るための電気信号を得る。本実施形態においては、光源と光検出器の集積した赤外レーザーユニット18bを用いているため、光ピックアップ装置の小型、薄型化を実現でき、安定性を得ることができる。
光ビームはディスク1の情報記録面で反射され、再び対物レンズ4bに入射し、ミラー22で反射し、コリメートレンズ21を透過してウェッジビームスプリッタ20を透過した後赤外ユニット18bに組み込まれたフォトディテクタに入射される。入射した光を検出して電気信号に変換してフォーカス誤差検出回路(図示せず)に出力する。
上記のような光ピックアップ装置において、対物レンズアクチュエータ16は、フォーカシング方向Fおよびトラッキング方向Tに赤・赤外対応対物レンズ4bを駆動して光ディスク1に対して位置決めをする。
ここで、対物レンズアクチュエータ16について図7を用いて説明する。
Fはフォーカシング方向、Tはトラッキング方向、Yは光ディスク(図示せず)の接線方向、これらフォーカシング方向F、トラッキング方向T、及び方向Yは相互に直交し、それぞれ、3次元の直交座標における各座標軸の方向に相当する方向を有している。
5は成形された樹脂からなるレンズホルダであり、レンズホルダ5には赤・赤外対応対物レンズ4b搭載されている。
赤・赤外対応対物レンズ4bに対して方向Yに沿った片側にフォーカシングコイル2および2つのトラッキングコイル3が配置されている。このような配置は薄型の光ピックアップ装置に適した対物レンズアクチュエータ構成であって、レンズホルダ5のフォーカシングコイル2およびトラッキングコイル3が搭載される部分をミラー22と高さ方向において並列に配置することにより薄型化することができ、一般に光ピックアップ装置の下面から光ディスク下面までの高さが8mm以下の光ピックアップ装置に適用される。
さらにレンズホルダ5のトラッキング方向Tの2つの側面には端子板12が取り付けられている。従って、赤・赤外対応対物レンズ4b、レンズホルダ5、フォーカシングコイル2と、トラッキングコイル3によって可動体が構成されている。
フォーカシングコイル2の端子は端子板12およびワイヤー8、基板10を通じて制御回路(図示せず)に結線されている。
また、2つのトラッキングコイル3は互いに直列に結線されて端子板12およびワイヤー8、基板10を通じて制御回路(図示せず)に結線されている。
9aは第1のマグネット、9bは第2のマグネットであり、フォーカシングコイル2の一部とトラッキングコイル3の一部を挟み込むように配置されており、フレーム板金34に固定されている。
ワイヤー8の基端側はフレーム板金34の仕切り部34hを通って固定基板10に固定されている。また、基板10はフレーム板金34に固定されている。ワイヤー8はベリリウム銅やリン青銅等の弾性金属材料からななり、円形、略多角形、又は楕円形等の断面形状を有する線材、又は棒材が用いられる。また、ワイヤー8の支持中心は可動体の重心に略一致するように設定されている。
次に、以上のように構成された対物レンズアクチュエータの動作を図7を用いて説明する。
まず、フォーカシング方向Fへの可動体の駆動動作は、フォーカスエラー信号(図示せず)をフォーカシングコイル2に入力する。すると、第1、第2のマグネット9a、9bから発生する各磁束と、フォーカシングコイル2に流れるフォーカスエラー信号である電流との間にフォーカシング方向Fの電磁力が発生し、可動体が、ワイヤー8によって支持されてフォーカシング方向Fに略並進運動する。これにより、可動体がフォーカシング方向Fに駆動される。
次に、トラッキング方向Tへの可動体の駆動動作は、トラッキングエラー信号(図示せず)がトラッキングコイル3に入力され、第1、第2のマグネット9a、9bから発生する各磁束と、トラッキングコイル3に流れるトラッキングエラー信号である電流との間にトラッキング方向Tの電磁力が発生し、可動体が、ワイヤー8によって支持されてトラッキング方向Tに略並進運動する。これにより、可動体がトラッキング方向Tに駆動される。
次にフレーム板金34の構造について図8を用いて説明する。
フレーム板金34は鉄板などの磁性材料を用いて折り曲げ加工のみで形成されている。
フレーム板金34には貫通穴を備えた略4辺形状の下面部34dから互いに平行でかつ方向Yに平行な方向に所定の間隔で並立する3つの面部が立ち上げられている。この3つの面部のうち隣接する2つの面部の互いに対向する面であり第1および第2のマグネット9a、9bが取り付けられる第1のマグネット取り付け面部34b1および第2のマグネット取り付け面部34b2と、3つの面部のうちの残りの1つ面部である固定基板取り付け面部34cには固定基板10が取り付けられる。
固定基板取り付け面部34cのトラッキング方向Tの両端から第1および第2のマグネット取り付け面部34b1、34b2に向けて各々折り曲げられた2つの内側仕切り面部34eと、内側仕切り面部34eに対向する位置に下面部34dから各々上方に向けて折り曲げられた外側仕切り面部34fと、外側仕切り面部34fの上端で更に内側に向けて内側に各々折り曲げられた上側仕切り面部34gと、下面部34dによって仕切り部34hが構成されている。
以上のように形成されたフレーム板金34は磁性体板金の折り曲げ加工によって一体的に形成されており、かつ第1および第2のマグネット9a、9bを取り付ける第1および第2のマグネット取り付け面部34b1、34b2および固定基板10を取り付ける固定基板取り付け面部34cを下面部34dからの折り曲げによって形成し、ワイヤー8を挿通しかつワイヤー8が挿通した部分を粘弾性剤によって充填する4つの面を有する仕切り部34hを設けており、仕切り部34hを構成する内側仕切り面部34eは下面部34dからの2回の折り曲げによって構成している。従って、板金の切り起こしの面積を確保できるので、同時に固定基板取り付け面部34cと仕切り部34hを形成することが可能となる。
すなわち、フォーカシングコイル2、トラッキングコイル3、第1および第2のマグネット9a、9bが赤・赤外対応対物レンズ4bの方向Yにおける片側にのみ配置された対物レンズアクチュエータでは、第1および第2のマグネット取り付け面部34b1、34b2は固定基板取り付け面部34cから離れた位置にあり、内側仕切り面部34eを下面部34dからの複数の折り曲げによって形成することにより、板金の切り起こしの面積を確保できるので、マグネット取り付け面部34b1、34b2、固定基板取り付け面部34cおよび仕切り部34hを同時に形成することができる。そして、マグネット取り付け面部34b1、34b2および固定基板取り付け面部34cは下面部34dから1回の折り曲げにより形成されるので部品変形は発生せず下面部34dからの位置精度を確保することができる。
よって、フレーム板金34は下面部34dが組立時の基準となる部品であるとともに、可動部を高精度に変位揺動させるためのベースの機能および可動体を駆動させるための磁気回路であるマグネット9a、9bを固定しその経年減磁を抑制するためのヨークとしての機能と、固定基板10を保持しヨークベースに対して固定する機能および粘弾性剤を充填するための中空部分を有しその中にワイヤー8を挿通することによってワイヤー8の共振をダンピングする機能とを安価な部品製造コストを維持しつつ1つの部品で果たすことができ、部品点数の削減を可能とすることができる。その結果、光ピックアップ装置のコストダウンを実現することができる。
(実施形態4)
以下、本発明の実施の形態4に係わる光ピックアップ装置について図面を参照しながら説明する。
図9は、実施の形態4による光ピックアップ装置の対物レンズアクチュエータ16の構成を示す斜視図、図10は図9のフレーム板金の構造を示す斜視図である。
図9において図7と異なる点はフレーム板金34がフレーム板金35に置き換わっている点であり、他の同様の機能を持つ構成要素は同じ記号で示している。
また、図10示すようにフレーム板金35においてフレーム板金34と異なる点は第1および第2のマグネット取り付け面部34b1、34b2がない点であり、マグネット取り付け面部35bのみが下面部35dから立ち上げられている。
マグネット取り付け面部35bに対してマグネット9のみが取り付けられ、フォーカシングコイル2の一部およびトラッキング3の一部に対してマグネット9によって磁束が付与される。
このような対物レンズアクチュエータは可動体の投影面積が縮小でき、軽量化が可能となることに加えて、赤・赤外対応対物レンズ4bからフォーカシングコイル2およびトラッキングコイル3までの距離が短くできるので赤・赤外対応対物レンズ4bを駆動したときの変位周波数応答特性の帯域を上げることが可能となる。
従って、本実施形態4の対物レンズアクチュエータのフレーム板金35は図7の対物レンズアクチュエータのフレーム板金34と同様の効果を得ることができることに加えて、対物レンズアクチュエータの小型軽量化および変位周波数応答特性の向上に適している。
次に図1または図6の光ピックアップ装置を用いた光情報装置の一例について説明する。
図11は、図1または図6の光ピックアップ装置を用いた光情報装置の概略構成を示す概略図、図12は、図11の光情報装置の駆動系の概略構成を示すブロック図である。
光情報装置150は、光ピックアップ装置50を光ディスク1のトラッキング方向へ移動可能に搭載される。光ピックアップ装置50は、図12に示すように、光ディスクのトラッキング方向へ延在して配置される2本のガイドレール151によって支持されており、また、片側のガイドレール151に平行に設けられたリードスクリュー152に連接する。リードスクリュー152は、モータ153によって軸中心に回転することができ、当該リードスクリュー152の回転によって光ピックアップ装置50がトラッキング方向へ移動する。
図11、図12において光ディスク1は、ターンテーブル154に乗せられ、スピンドルモータ155によって回転される。図1または図6の光ピックアップ装置50は、前記光ディスク1の所望の情報の存在するトラックのところまで粗動される。
光ピックアップ装置50は、また、光ディスク1との位置関係に対応して、フォーカスエラー(焦点誤差)信号やトラッキングエラー信号を電気回路156へ送る。電気回路156はこの信号に対応して、光ピックアップ装置50へ、対物レンズ4aまたは4bを微動させるために対物レンズアクチュエータ6または16を駆動させる信号を送る。この信号によって、光ピックアップ装置50は、光ディスク1に対してフォーカス制御と、トラッキング制御を行い、光ピックアップ装置50によって、情報の読みだし、または書き込み(記録)や消去を行う。
光情報装置は、光ピックアップ装置として、図1または図6の光ピックアップ装置を用いるので、単一の光ピックアップ装置によって、記録密度の異なる複数種類の光ディスクに対応することができる。
図11に記した光情報装置150は、種々の装置に搭載することができる。図11の光情報装置を搭載したコンピュータや、光ディスクプレーヤ、光ディスクレコーダは、異なる種類の光ディスクを安定に記録あるいは再生できるので、広い用途に使用することができる。図13は、図11の光情報装置を搭載したコンピュータの構成を示す概略図である。
図13において、図11の光情報装置150と、情報の入力を行うためのキーボードあるいはマウス、タッチパネルなどの入力装置171と、入力装置171から入力された情報や、光情報装置150から読み出した情報などに基づいて演算を行う中央演算装置(CPU)などの演算装置172と、前記演算装置によって演算された結果などの情報を表示するブラウン管や液晶表示装置、プリンタなどの出力装置173を備えたコンピュータ170を構成する。
また、コンピュータ170は、光情報装置150に記録する情報を取り込んだり、光情報装置150によって読み出した情報を外部に出力する有線または無線の入出力端子を搭載してもよい。これによって、ネットワーク、すなわち、複数の機器、例えば、コンピュータ、電話、テレビチューナ、などと情報をやりとりし、これら複数の機器から共有の情報サーバ(光ディスクサーバ)、として利用することが可能となる。異なる種類の光ディスクを安定に記録あるいは再生できるので、広い用途に使用できる効果を有するものとなる。
さらに、複数の光ディスクを光情報装置150に出し入れするチェンジャーを具備することにより、多くの情報を記録・蓄積できる効果を得ることができる。
また、図14に図11に示す光情報装置を搭載した光ディスクプレーヤの概略構成を示す。14において、図11の光情報装置150と、前記光情報装置から得られる情報信号を画像に変換する情報から画像への変換装置(例えばデコーダー181)を有する光ディスクプレーヤ180を構成する。また、本構成はカーナビゲーションシステムとしても利用できる。また、液晶モニターなどの表示装置182を加えた構成としてもよい。
図15に図11に示す光情報装置を搭載した光ディスクレコーダの概略構成を示す。図15において、図11の光情報装置150と、画像情報を光情報装置によって光ディスクへ記録する情報に変換する画像から情報への変換装置(例えばエンコーダ192)を有する光ディスクレコーダを構成する。望ましくは、前記光情報装置から得られる情報信号を画像に変換する情報から画像への変換装置(デコーダ191)も搭載することにより、既に記録した部分を再生することも可能となる。情報を表示するブラウン管や液晶表示装置などの出力装置193を備えてもよい。
なお、上述した図11の光情報装置150を用いた機器において、出力装置を図示しているが、これらの装置に出力端子を搭載して、出力装置を別構成とする商品形態があり得ることはいうまでもない。また、上記各装置には入力装置は図示していないが、キーボードやタッチパネル、マウス、リモートコントロール装置など入力装置も具備した商品形態も可能であり、また、入力装置は別構成として、入力端子のみを搭載することも可能である。
本発明にかかる光ピックアップ装置は基材厚や対応波長、記録密度などの異なる複数種類の光ディスクに対して記録再生が可能であり、さらに、この光ピックアップ装置を用いた光情報装置は、CD、DVD、BDなど多くの規格の光ディスクを扱うことができる。従って、コンピュータ、光ディスクプレーヤ、光ディスクレコーダ、カーナビゲーションシステム、編集システム、光ディスクサーバ、AVコンポーネントなど、情報を記録、再生するあらゆるシステムに応用展開可能である。
本発明の実施の形態1に係わる光ピックアップ装置の構成を示す概略図 図1の対物レンズアクチュエータの斜視図 図2のフレーム板金の構造を示す斜視図 本発明の実施の形態2に係わる光ピックアップ装置の対物レンズアクチュエータの構成を示す斜視図 図4のフレーム板金の構造を示す斜視図 本発明の実施の形態3に係わる光ピックアップ装置の構成を示す概略図 図6の対物レンズアクチュエータの斜視図 図7のフレーム板金の構造を示す斜視図 本発明の実施の形態4に係わる光ピックアップ装置の対物レンズアクチュエータの構成を示す斜視図 図9のフレーム板金の構造を示す斜視図 図1または図6の光ピックアップ装置を用いた光情報装置の概略構成を示す概略図 図11の光情報装置の駆動系の概略構成を示すブロック図 図11の光情報装置を搭載したコンピュータの構成を示す概略図 図11の光情報装置を搭載した光ディスクプレーヤの概略構成を示す図 図11の光情報装置を搭載した光ディスクレコーダの概略構成を示す図 従来の光ヘッド装置の対物レンズアクチュエータの概略構成を示す分解斜視図
符号の説明
F フォーカシング方向
T トラッキング方向
Y 接線方向
Y1 回転軸
R ラジアルチルト方向
1 光ディスク
2a〜2d フォーカシングコイル
3a,3b トラッキングコイル
4a 青対応対物レンズ
4b 赤・赤外対応対物レンズ
5 レンズホルダ
6 対物レンズアクチュエータ
7 コリメートレンズアクチュエータ
8 ワイヤー
9 マグネット
9a 第1のマグネット
9b 第2のマグネット
10 基板
11 フレーム板金
11a1 第1の上面部
11a2 第2の上面部
11b1 第1のマグネット取り付け面部
11b2 第2のマグネット取り付け面部
11c 固定基板取り付け面部
11d 下面部
11e 内側仕切り面部
11f 外側仕切り面部
11g 上側仕切り面部
11h 仕切り部
11j 連結部
11m 方向Yと平行な折り曲げ線
11n 方向Yと平行な折り曲げ線
12 端子板
13 フレーム板金
13a1 第1の上面部
13a2 第2の上面部
13b1 第1のマグネット取り付け面部
13b2 第2のマグネット取り付け面部
13c 固定基板取り付け面部
13d 下面部
13e 内側仕切り面部
13f 外側仕切り面部
13g 上側仕切り面部
13h 仕切り部
13j 連結部
13m 方向Yと平行な折り曲げ線
13n 方向Yと平行な折り曲げ線
13p 側壁部
13q 窓
13r 切欠き
13s フォーカシングストッパー
15 光学基台
16 対物レンズアクチュエータ
17 青色レーザ
18a 赤色ユニット
18b 赤外ユニット
19 ビームスプリッタ
20 ウェッジビームスプリッタ
21 コリメートレンズ
22 ミラー
23 フォトディテクタ
24 青色光ビーム
25 赤外光ビーム
26 赤色光ビーム
31 色補正レンズ
32 λ/4波長板
34 フレーム板金
35 フレーム板金
50 光ピックアップ装置
101 対物レンズ
103 レンズホルダー
106 ベース部材
106a 主面部
106b 固定面部
107 サスペンション
108 磁気回路
115 サスペンションワイヤ
116 サスペンション支持部
117 ヨーク
117a,117b ヨーク片
118 マグネット
119 配線基板
119a 切欠凹部
150 光情報装置
151 ガイドレール
152 リードスクリュー
153 モータ
154 ターンテーブル
155 スピンドルモータ
156 電気回路
170 コンピュータ
171 入力装置
172 演算装置
173 出力装置
180 光ディスクプレーヤ
181 デコーダ
182 表示装置
190 光ディスクレコーダ
191 デコーダ
192 エンコーダ
193 出力装置

Claims (17)

  1. 所定の波長の光を出射する光源と、
    前記光源から出射された光を対物レンズに導く光学手段と、
    前記対物レンズによって光ディスク記録面上に収束されさらに前記光ディスクの記録面で反射された光を前記対物レンズおよび前記光学手段を介して受光し電気信号に変換する光検出器と、
    前記光源および前記光学手段および前記光検出器が固定された光学基台と、
    前記対物レンズを少なくとも前記光ディスクに垂直な方向であるフォーカシング方向と前記光ディスクの半径方向であるトラッキング方向に駆動する対物レンズアクチュエータとを備えた光ピックアップ装置であって、
    前記対物レンズアクチュエータは
    前記対物レンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダに取り付けられた駆動コイルと、
    前記光ディスクの接線方向に張設されて前記レンズホルダを支持する棒状弾性支持部材と、
    前記弾性支持部材を固定する固定基板と、
    前記駆動コイルに磁界を付与する位置に配置されたマグネットと、
    少なくとも前記マグネットを取り付けるマグネット取り付け面部と、前記固定基板を取り付ける固定基板取り付け面部と、前記棒状弾性支持部材を挿通しかつ前記棒状弾性支持部材が挿通した部分を粘弾性剤によって充填する少なくとも3つの面を構成する仕切り部と、前記マグネット取り付け面部と前記固定基板取り付け面部と前記仕切り部の一面のそれぞれ一辺と接する下面部からなるフレーム板金とを有し、
    前記フレーム板金は磁性体板金であり、
    前記マグネット取り付け面部と前記固定基板取り付け面部と前記仕切り部は、前記下面部から複数の折り曲げによって一体的に形成されていること特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記フレーム板金は、
    前記マグネットを取り付けるマグネット取り付け面部および前記固定基板を取り付ける固定基板取り付け面部および3つの面を有する前記仕切り部を前記下面部から複数の折り曲げによって形成し、
    前記複数の折り曲げは前記折り曲げの回数をnとしたとき、
    n−1本以上の前記接線方向の折り曲げ線による折り曲げを含むことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記フレーム板金の一部に曲げ加工により前記レンズホルダのラジアル方向の側面を遮蔽する側壁部を設けたことを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記レンズホルダは、前記棒状弾性支持部材が接着または半田付けされる端子部を有し、
    前記側壁部の面内で前記端子部に対向した部に貫通穴を設けたことを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記フレーム板金の一部であって、曲げ加工により前記レンズホルダが上下に移動したときに前記レンズホルダの一部が当接する位置に、前記レンズホルダの移動量を制限するストッパ部を設けたことを特徴とする請求項3または4記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記粘弾性剤を充填する仕切り部と前記側壁部との間に切欠きまたは段差が設けられていることを特徴とする請求項3から5のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記マグネットは第1および第2のマグネットからなり、
    前記フレーム板金は
    略4辺形状の第1の上面部の4辺から下方に向けて4つの面が折り曲げられており、
    4つの面のうちの1つの面であり前記第1のマグネットが取り付けられる第1のマグネット取り付け面部と、
    前記マグネット取り付け面部と対向した面であり前記固定基板が取り付けられる固定基板取り付け面部と、
    前記4つの面のうち残りの2つの面である2つの内側仕切り面部と、
    前記内側仕切り面部の下端で再度外側に折り曲げられた下面部と、
    前記下面部の外側で更に上方に向けて折り曲げられた2つの外側仕切り面部と、
    略4辺形状の第2の上面部の4辺のうち少なくとも3辺から下方に向けて少なくとも3つの面が折り曲げられており、
    3つの面のうちの1つの面でありかつ前記第1のマグネット取り付け面部と平行な面で第2のマグネットが取り付けられる第2のマグネット取り付け面部と、
    前記第2のマグネット取り付け面部に隣接する他の2つの面部である2つの連結面部と
    によって形成され、
    前記第2の上面部は前記下面部に対して2つの前記連結面部によって連結されていることを特徴とする請求項3から6のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記第1および第2のマグネットは各々前記マグネット取り付け面に接着固定すると同時に前記下面部に当接させて接着固定されることを特徴とする請求項7に記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記対物レンズアクチュエータは
    前記対物レンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダに取り付けられ前記対物レンズに対して前記光ディスクの接線方向の片側のみに配置された駆動コイルと、
    前記接線方向に張設されて前記レンズホルダを支持する棒状弾性支持部材と、
    前記弾性支持部材を固定する固定基板と、
    前記駆動コイルに磁界を付与する位置に配置されたマグネットと、
    磁性体板金の折り曲げ加工によって一体的に形成されておりかつ、
    前記マグネットを取り付けるマグネット取り付け面部および前記固定基板を取り付ける固定基板取り付け面部を下面部からの1回の折り曲げによって形成し、
    さらに前記棒状弾性支持部材を挿通しかつ前記棒状弾性支持部材が挿通した部分を粘弾性剤によって充填する少なくとも3つの面を有する仕切り部を設け
    前記3つの面のうち少なくとも1つの面を構成する仕切り面部は前記下面部からの複数の折り曲げによって形成されたフレーム板金、とを備えたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  10. 駆動マグネットは第1および第2のマグネットからなり、
    前記フレーム板金は、
    貫通穴を備えた略4辺形状の下面部と、
    前記下面部から互いに平行でかつ前記光ディスクの接線方向に平行な方向に所定の間隔で並立する3つの面部が立ち上げられており、
    前記3つの面部のうち隣接する2つの面部の互いに対向する面であり第1および第2のマグネットが取り付けられる第1のマグネット取り付け面部および第2のマグネット取り付け面部と、
    前記3つの面部のうちの残りの1つ面部であり前記固定基板が取り付けられる固定基板取り付け面部と、
    前記取り付け面部のトラッキング方向の両端から前記第1および第2のマグネット取り付け面部に向けて各々折り曲げられた2つの内側仕切り面部と、
    前記内側仕切り面部に対向する位置に前記下面部から各々上方に向けて折り曲げられた外側仕切り面部と、
    によって形成されていることを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記駆動マグネットは1つのマグネットからなり、
    前記フレーム板金は、
    貫通穴を備えた略4辺形状の下面部と、
    前記下面部から互いに平行でかつ前記光ディスクの接線方向に平行な方向に所定の間隔で並立する2つの面部が立ち上げられており、
    前記2つの面部のうち一方の面部でありマグネットが取り付けられるマグネット取り付け面部と、
    前記2つの面部のうち他方の面部であり前記固定基板が取り付けられる固定基板取り付け面部と、
    前記固定基板取り付け面部のトラッキング方向の両端から前記マグネット取り付け面部に向けて各々折り曲げられた2つの内側仕切り面部と、
    前記内側仕切り部に対向する位置に前記下面部から各々上方に向けて折り曲げられた外側仕切り面部と、によって形成されていることを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置と、
    光ディスクを回転するモータと、前記光ピックアップ装置から得られる信号を受け、前記信号に基づいて前記モータ及び前記光ピックアップ装置を制御および駆動する電気回路を具備する光情報装置。
  13. 請求項12記載の光情報装置と、
    情報を入力するための入力装置あるいは入力端子と、
    前記入力装置から入力された情報や前記光情報装置から再生された情報に基づいて演算を行う演算装置と、
    前記入力装置から入力された情報や前記光情報装置から再生された情報や、前記演算装置によって演算された結果を表示あるいは出力するための出力装置あるいは出力端子を備えたコンピュータ。
  14. 請求項12記載の光情報装置と、
    前記光情報装置から得られる情報信号を画像に変換する情報から画像へのデコーダを有する光ディスクプレーヤ。
  15. 請求項12記載の光情報装置と、
    前記光情報装置から得られる情報信号を画像に変換する情報から画像へのデコーダを有するカーナビゲーションシステム。
  16. 請求項12記載の光情報装置と、
    画像情報を前記光情報装置によって記録する情報に変換する画像から情報へのエンコーダーを有する光ディスクレコーダ。
  17. 請求項12記載の光情報装置と、
    外部との情報の送受信を行う入出力端子を備えた光ディスクサーバ。
JP2008057463A 2008-03-07 2008-03-07 光ピックアップ装置 Pending JP2009217863A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008057463A JP2009217863A (ja) 2008-03-07 2008-03-07 光ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008057463A JP2009217863A (ja) 2008-03-07 2008-03-07 光ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009217863A true JP2009217863A (ja) 2009-09-24

Family

ID=41189561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008057463A Pending JP2009217863A (ja) 2008-03-07 2008-03-07 光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009217863A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101179439B1 (ko) 2010-09-10 2012-09-04 (주)옵티스 광픽업 액튜에이터의 요크 플레이트
JP2013077356A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 光ピックアップ
CN114859498A (zh) * 2021-02-05 2022-08-05 信泰光学(深圳)有限公司 变焦镜头

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101179439B1 (ko) 2010-09-10 2012-09-04 (주)옵티스 광픽업 액튜에이터의 요크 플레이트
JP2013077356A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 光ピックアップ
US8589967B2 (en) 2011-09-30 2013-11-19 Hitachi Media Electronics Co., Ltd. Optical pickup
CN114859498A (zh) * 2021-02-05 2022-08-05 信泰光学(深圳)有限公司 变焦镜头

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009217863A (ja) 光ピックアップ装置
JPWO2006118037A1 (ja) 光ピックアップ装置、該光ピックアップ装置を有する光情報装置、及び該光情報装置を有する光情報記録再生装置
JPWO2007099947A1 (ja) 光ヘッド装置、光情報装置、光ディスクプレーヤ、カーナビゲーションシステム、光ディスクレコーダ及び光ディスクサーバ
US8938746B2 (en) Object lens driving device and optical disc drive including the same
JP2006066013A (ja) 対物レンズホルダ及び対物レンズ駆動装置
EP1950751B1 (en) Objective lens actuator and optical pickup device having the same
CN101325068B (zh) 光学拾波器和光盘装置
JP2000252577A (ja) レーザビーム出射ユニット
EP2141701A1 (en) Optical pickup device with two actuators
JP4543266B2 (ja) 対物レンズアクチュエータ及びそれを備えた光ピックアップ
JP5179332B2 (ja) 光ピックアップ装置のレンズ位置調整機構、光ピックアップ装置、光ディスク装置、及び光ピックアップ装置のレンズ位置調整方法
JP2002111114A (ja) レーザダイオード固定方法
US20090300667A1 (en) Actuator for accessing moving storage media, board used for and method for manufacturing the actuator
JP4350666B2 (ja) 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置および光ディスク装置
JP2006260712A (ja) 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置および光ディスク装置
JP3475990B2 (ja) 光ヘッドアクチュエータ及びその組み立て方法
JP2009026366A (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2007042151A (ja) 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置、光ディスク装置および対物レンズ駆動装置の共振減衰方法
JP2014044764A (ja) 光ピックアップ
KR20150015284A (ko) 대물렌즈 구동 유니트 및 이를 적용하는 광 픽업 장치 및 광 디스크드라이브
JP2005011531A (ja) 光学ピックアップ装置
JPH10162387A (ja) 光ヘッドアクチュエータ
JP2014093103A (ja) 対物レンズ駆動装置および光ピックアップ装置
JP2000235718A (ja) 光ピックアップ装置およびその組み立て方法
JP2002074704A (ja) 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置