JP2009026366A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対物レンズへのフォーカスサーボ時に高次共振を減衰してQ値を下げる。
【解決手段】ワイヤ支持ブロック14を有する固定部と、対物レンズ17と、この対物レンズ17を保持したレンズホルダ16とを有し、レンズホルダ16の両側面それぞれに複数のサスペンションワイヤ21の一端が固着され、且つ、サスペンションワイヤ21の他端がワイヤ支持ブロック14に支持されて固定部に対して揺動する可動部と、可動部をサスペンションワイヤ21を介して光ディスクDの信号面に対してフォーカス方向とトラッキング方向とに揺動させる磁気回路手段12,13,18,19とを備えた対物レンズ駆動装置10Aにおいて、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの前方左右の側面に、フォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数付近の振動を吸収する特性を有する接着剤22を固着させたことを特徴とする対物レンズ駆動装置10Aを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクに対して対物レンズをフォーカス方向及びトラッキング方向に制御しながら対物レンズで絞ったレーザービームを光ディスクの信号面上にスポット状に照射する対物レンズ駆動装置において、とくに、対物レンズへのフォーカスサーボ時に高次共振を減衰してQ値を下げるように構成した光ピックアップ装置に関するものである。
一般的に、光記録媒体(以下、光ディスクと記す)は、映像情報とか音声情報やコンピュータデータなどの情報信号を、光ディスク基板に形成した信号面上で螺旋状(又は同心円状)のトラックに高密度に記録し、且つ、記録済みのトラックを再生する際に所望のトラックを高速にアクセスできることから多用されている。
この種の光ディスクには、CD(Compact Disc)や、DVD(Digital Versatile Disc)の他に、最近、DVDよりも情報信号を超高密度に記録又は再生できるBD(Blu-ray Disc)が出回っており、この種の光ディスクは対物レンズ駆動装置内で複数本のサスペンションワイヤを介して揺動自在に支持されたレンズホルダ内に対物レンズを保持して、この対物レンズで半導体レーザーから出射されたレーザー光を絞って得たレーザービームを光ディスクの信号面にスポット状に照射して記録又は再生している。
上記した対物レンズ駆動装置の構造形態は、一般的に、ベース上にワイヤ支持ブロックを固着させた固定部と、対物レンズを保持したレンズホルダに複数本のサスペンションワイヤの各一端が固着され、且つ、複数本のサスペンションワイヤの各他端がワイヤ支持ブロックに支持された状態で揺動する可動部と、レンズホルダに保持した対物レンズを複数本のサスペンションワイヤを介して光記録媒体の信号面に対してフォーカス方向とトラッキング方向とに揺動させる磁気回路手段とを備えている。
この際、上記した磁気回路手段は、大別すると、ムービングコイル方式(MC方式)と、ムービングマグネット方式(MM方式)とがある。
まず、ムービングコイル方式(MC方式)を適用した磁気回路手段では、固定部側となるベースにマグネットが固定され、且つ、可動部側となるレンズホルダにフォーカスコイル及びトラッキングコイルが固定されている。
このムービングコイル方式(MC方式)による磁気回路手段を適用した対物レンズ駆動装置では、可動部側のレンズホルダに固定したフォーカスコイル及びトラックキングコイルへの配線処理が比較的面倒であるものの、レンズホルダの重量を軽減できるため、光ディスクへのフォーカスサーボ及びトラックキングサーボの追従性を高めることができる。
一方、ムービングマグネット方式(MM方式)適用した磁気回路手段では、固定部側となるベースにフォーカスコイル及びトラッキングコイルが固定され、且つ、可動部側となるレンズホルダにマグネットが固定されている。
このムービングマグネット方式(MM方式)による磁気回路手段を適用した対物レンズ駆動装置は、フォーカスコイル及びトラックキングコイルを固定部側のベースに固定しているために配線処理が容易でしかも断線する危険性がない、というメリットがある。
また、可動部側のレンズホルダに重量のあるマグネットを固定するので、可動部側の剛性が高いというメリットと、可動部側が重いというデメリットとを有する。
ところで、ムービングコイル方式(MC方式)又はムービングマグネット方式(MM方式)のいずれか一方を採用した対物レンズ駆動装置では、対物レンズから出射させたレーザービームを光ディスク基板の信号面上のトラックに対してフォーカス方向及びトラッキング方向にサーボにより追従させているが、サーボ時に共振が発生するとサーボに弊害をもたらす可能性があり、BDなどにより情報信号が超高密度化されるとより一層その可能性が高まる。
この際、可動部の剛性によって、高次共振の周波数とQ値が決まり、また、高次共振の共振モードは可動部の撓みや捻れで発生することも公知の事実である。また、高次共振は発生周波数が低いとボード線図のゲインカーブにより、Q値のピークが同じでもゲイン余裕が少なくなり、サーボにとって不利である。同様に、高次共振周波数が高くできてもQ値が大きくなれば、やはりサーボにとって不利となる。
そこで、従来、可動部の材質は重量を下げるために樹脂材を用いるのが通常であるが、樹脂材の硬度を上げると高次共振周波数は上がってQ値が高くなり、一方、Q値を下げるため内部損失の大きい材質を用いると高次共振周波数が下がるもののゲイン余裕が改善できない場合が多かった。
また、近年では対物レンズ駆動装置自体の厚さを薄くする要求が市場から出ており、この要求を満たすために、可動部の厚さを薄くせざるを得ないので、この可動部の構造により共振対策を施すことはさらに難しくなっている。
上記した対物レンズ駆動装置における共振を対策する従来例の一例として、電磁駆動機構の周波数がサーボ帯域より高くなってレンズホルダが共振しても、レンズ収差を少なくしてピックアップ装置の品質向上を図ることができるピックアップ装置用アクチュエータがある(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1(特開2004−164696号公報)に開示されたピックアップ装置用アクチュエータでは、ここでの図示を省略するが、対物レンズの外周縁部とレンズホルダとの間に、レンズホルダが共振で撓んでもその撓みを吸収するに十分な厚さを有する接着剤層を形成している。
これにより、電磁駆動機構が作動する周波数がサーボ帯域より高くなってレンズホルダが共振しても、接着剤層が緩衝機能を有するので、レンズホルダの撓みが対物レンズに伝達されることが少なくなる。
従って、対物レンズの変形が生じにくく、レンズ収差が少なくなり、ピックアップ装置の品質向上を図ることができる旨が記載されている。
また、上記した対物レンズ駆動装置における共振を対策する従来例の他例として、高次(2次以上)の共振周波数で生じる機械的振動の影響を除去できる光ヘッド装置及びそれを用いた光記録再生装置がある(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2(特開2007−18601号公報)に開示された光ヘッド装置及びそれを用いた光記録再生装置では、ここでの図示を省略するが、レンズ保持部の台形状輪郭の台形の上底部をなす側壁の両側から所定角度で末広がりに形成された両側壁に、金属性薄板形状に形成された一対の錘を粘弾性接着剤を用いて接着したダンピング系を取り付けている。
これにより、対物レンズのフォーカス方向(光軸方向)の振動を減衰させる粘性減衰特性が得られるので、高次(2次以上)の共振周波数で生じる機械的振動の影響を除去できる旨が記載されている。
特開2004−164696号公報 特開2007−18601号公報
ところで、上記した特許文献1に開示されたピックアップ装置用アクチュエータによれば、対物レンズの外周縁部とレンズホルダとの間に形成した接着剤層は、レンズホルダが共振した時の撓みを吸収して撓みが対物レンズに伝達にされることを防ぐ機能を備えているものの、前記した接着剤層は対物レンズへのフォーカスサーボ時に生じる高次共振を減衰してQ値を下げるものではない。
一方、上記した特許文献2に開示された光ヘッド装置及びそれを用いた光記録再生装置によれば、レンズ保持部の台形状輪郭の台形の両側壁に、金属性薄板形状に形成された一対の錘を粘弾性接着剤を用いて接着したダンピング系を取り付けているので、対物レンズへのフォーカスサーボ時に高次(2次以上)の共振周波数で生じる機械的振動の影響を除去できるものの、市場で錘が外れるなどの品質問題を生じる虞れがあり、錘を取り付けるために組み立て作業性が低下するばかりでなく、高次共振のQ値を下げるためには錘の重量がある程度必要になることからそれに応じて可動部の重量が増し、そのためにフォーカス駆動感度やトラッキング駆動感度が下がるという問題も抱えている。
そこで、対物レンズへのフォーカスサーボ時に高次共振を減衰してQ値を下げることができる簡単な構造形態の対物レンズ駆動装置が望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、ワイヤ支持ブロックを有する固定部と、
対物レンズと、この対物レンズを保持したレンズホルダとを有し、該レンズホルダの両側面それぞれに複数のサスペンションワイヤの一端が固着され、且つ、前記サスペンションワイヤの他端が前記ワイヤ支持ブロックに支持されて前記固定部に対して揺動する可動部と、
前記可動部を前記サスペンションワイヤを介して光記録媒体の信号面に対してフォーカス方向とトラッキング方向とに揺動させる磁気回路手段と、
を備えた対物レンズ駆動装置において、
前記可動部の重心位置を挟んで前記レンズホルダの一端部側及び他端部側の少なくとも一方に、フォーカスサーボ時に前記可動部に生じる高次共振周波数付近の振動を吸収する特性を有する接着剤を固着させたことを特徴とする対物レンズ駆動装置である。
また、第2の発明は、上記した第1の発明の対物レンズ駆動装置において、
前記磁気回路手段は、前記固定部にマグネットが固定され、且つ、前記レンズホルダにフォーカスコイル及びトラッキングコイルが固定されていることを特徴とする対物レンズ駆動装置である。
また、第3の発明は、上記した第1の発明の対物レンズ駆動装置において、
前記磁気回路手段は、前記固定部にフォーカスコイル及びトラッキングコイルが固定され、且つ、前記レンズホルダにマグネットが固定されていることを特徴とする対物レンズ駆動装置である。
更に、第4の発明は、上記した第1〜第3のいずれかの発明の対物レンズ駆動装置において、
前記接着剤の塗布量は、前記可動部の重量に対して重量比が0.25%〜1.75%の範囲内に設定されていることを特徴とする対物レンズ駆動装置である。
本発明に係る対物レンズ駆動装置によると、対物レンズを保持したレンズホルダと、固定部側のワイヤ支持ブロックとの間に複数のサスペンションワイヤを懸架させて、可動部側となるレンズホルダに保持した対物レンズをサスペンションワイヤを介して磁気回路手段により光記録媒体の信号面に対してフォーカス方向とトラッキング方向とに揺動させる際に、可動部の重心位置を挟んでレンズホルダの一端部側及び他端部側の少なくとも一方に、フォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数付近の振動を吸収する特性を有する接着剤を固着させているので、フォーカスサーボ時に生じる高次共振を減衰してQ値を下げることができ、且つ、高次共振のGAIN余裕に対する温度特性も良好に維持できるので、フォーカスサーボ時の共振対策構造が簡単であると共に品質及び信頼性が良好な対物レンズ駆動装置を提供することができる。
この際、本発明に係る対物レンズ駆動装置では、ムービングコイル方式(MC方式)、又は、ムービングマグネット方式(MM方式)のいずれか一方の磁気回路手段を適用すれば良いものである。
更に、接着剤の塗布量を、可動部の重量に対して重量比が0.25%〜1.75%の範囲内に設定することで、これによりフォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数付近の振動を良好に減衰できる。
以下に本発明に係る対物レンズ駆動装置の一実施例について図1〜図14を参照して、実施例1〜実施例3の順に詳細に説明する。
尚、以下の実施例1〜実施例3において、X軸は対物レンズの光軸と直交し且つベース及びレンズホルダの幅方向の中心を通ってサスペンションワイヤの懸架方向と略平行な直線とし、Y軸は対物レンズの光軸と直交し且つX軸と直交する直線とし、Z軸は対物レンズの光軸と略一致した直線として説明する。
図1は本発明に係る実施例1の対物レンズ駆動装置を示した斜視図、
図2は本発明に係る実施例1の対物レンズ駆動装置に用いられるゴム系の接着剤の周波数特性を示した図、
図3は本発明に係る実施例1の対物レンズ駆動装置において、フォーカスサーボ特性を説明するための周波数特性図であり、(a)は比較例としてレンズホルダの対物レンズ保持部にゴム系の接着剤を塗布しない場合を示し、(b)は実施例1としてレンズホルダの対物レンズ保持部にゴム系の接着剤を塗布した場合を示した図、
図4は本発明に係る実施例1の対物レンズ駆動装置において、温度による高次共振のGAIN余裕と周波数変化とを説明するための特性図であり、比較例としてレンズホルダの対物レンズ保持部にゴム系の接着剤を塗布しない場合を実線で示し、実施例1としてレンズホルダの対物レンズ保持部にゴム系の接着剤を塗布した場合を点線で示した図である。
図1に示した如く、本発明に係る実施例1の対物レンズ駆動装置10Aは、ムービングコイル方式(MC方式)による磁気回路手段を適用して、固定部と、この固定部の上方で揺動する可動部とで構成されている。
上記した本発明に係る実施例1の対物レンズ駆動装置10Aにおいて、まず、固定部側について説明すると、この装置10Aの基台となるベース11が鉄材又は軟磁性材料などを用いて曲げ形成されている。
そして、ベース11上で後述するレンズホルダ16の対物レンズ保持部16a側を前方側と呼称し、且つ、レンズホルダ16の枠状部16b側を後方側と呼称して以下説明すると、ベース11の上面11aの前方部位及び中間部位に、一対の起立片11b,11cがX軸と直交したY軸に対して略平行に間隔を離して互いに対向して上方に向かって切り起こし形成されており、且つ、これら一対の起立片11b,11cに一対のマグネット12,13が互いに対向して内側に向かってそれぞれ固着されて、後述するレンズホルダ16の枠状部16bに穿設された角孔16b1内に臨んでいる。
また、ベース11の上面11a上で後述するレンズホルダ16の枠状部16bより後方に、樹脂材を用いて形成したワイヤ支持ブロック14が接着剤(図示せず)を用いて固着されていると共に、このワイヤ支持ブロック14の裏面に配線基板15が固着されている。
上記から固定部は、ベース11と、ベース11の一対の起立片11b,11cに固着した一対のマグネット12,13と、ワイヤ支持ブロック14と、配線基板15とで構成されている。
次に、可動部側について説明すると、レンズホルダ16は樹脂材を用いて対物レンズ保持部16aと枠状部16bとが一体的に成形されている。
この際、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aは、X軸方向の図示左方側(一端側)に高さ方向への厚みを薄くして形成されていると共に、この対物レンズ保持部16aの内部に段付き丸孔16a1が貫通して穿設されて、この段付き丸孔16a1内に対物レンズ17が接着剤(図示せず)を用いて固着保持されている。
また、レンズホルダ16の枠状部16bは、対物レンズ保持部16aに連接してX軸方向の図示右方側(他端側)に直方枠状に形成されていると共に、この枠状部16bの内部に角孔16b1が貫通して穿設されている。
また、レンズホルダ16の枠状部16bに穿設した角孔16b1内にフォーカスコイル18が四角形状に巻回されて固着されていると共に、このフォーカスコイル18のうちで対物レンズ保持部16a側に向かった外周面に一対のトラッキングコイル19が固着されている。
また、レンズホルダ16の枠状部16bの左右の側面に一対のコイル配線基板20が固着されており、これら左右一対のコイル配線基板20に左右上下で合計4本の導電性を有するサスペンションワイヤ21の各一端が上記したフォーカスコイル18及び一対のトラッキングコイル19と電気的に接続するように半田付けされており、且つ、合計4本のサスペンションワイヤ21の各他端は固定部側のワイヤ支持ブロック14の左右両側に揺動自在に支持されながらワイヤ支持ブロック14の裏面に固着した配線基板15に半田付けされている。
上記から可動部は、対物レンズ17を対物レンズ保持部16a内に保持し、且つ、フォーカスコイル18及び一対のトラッキングコイル19を枠状部16bの角孔16b1内に固着したレンズホルダ16と、このレンズホルダ16を揺動自在に支持するためにレンズホルダ16とワイヤ支持ブロック14との間に懸架された合計4本のサスペンションワイヤ21とで構成されている。
また、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの下方に45°傾斜した立ち上げミラーMが配置され、且つ、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16a内に保持した対物レンズ17の上方に光ディスクDが回転自在に配置されており、不図示の半導体レーザーから出射されたレーザー光が立ち上げミラーMで上方の対物レンズ17に導かれて、この対物レンズ17で絞り込まれたレーザービームが光ディスクDの信号面上にスポット状に照射され、且つ、光ディスクDで反射された戻り光が対物レンズ17,立ち上げミラーMを介して不図示の光検出器で検出されるようになっている。
そして、固定部に対して可動部を揺動自在に支持する際に、ベース11の一対の起立片11b,11cに固着した一対のマグネット12,13をレンズホルダ16の枠状部16bの角孔16b1内に進入させており、この際、一方の起立片11bに固着したマグネット12をレンズホルダ16の枠状部16bの角孔16b1内に固着した一対のトラッキングコイル19と対向させ、且つ、ベース11の他方の起立片11cに固着したマグネット13をレンズホルダ16の枠状部16bの角孔16b1内に固着したフォーカスコイル18内に進入させている。
この際、合計4本のサスペンションワイヤ21の懸架方向と略平行で且つレンズホルダ16の幅方向の中心線上にある可動部の重心位置は、レンズホルダ16の枠状部16b内でフォーカスコイル18と一対のトラッキングコイル19とが接合する部位付近である。
これにより、上記構成による実施例1の対物レンズ駆動装置10Aの動作は、可動部側のレンズホルダ16に固着させたフォーカスコイル18及び一対のトラッキングコイル19にそれぞれ駆動電流を印加して、固定側のベース11に固着させた一対のマグネット12,13との間に発生するフォーカス方向の磁気力及びトラッキング方向の磁気力により、レンズホルダ16内に保持した対物レンズ17を合計4本のサスペンションワイヤ21を介して光ディスクDに対してフォーカス方向(Z軸方向)及びトラッキング方向(Y軸方向)にそれぞれ揺動させて、光ディスクDからの戻り光を光検出器(図示せず)で検出しながらフォーカスコイル18及び一対のトラッキングコイル19にそれぞれフィードバックをかけている。
ここで、実施例1では、レンズホルダ16内に保持した対物レンズ17へのフォーカスサーボ特性を良好に維持するために、フォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数と略同じ周波数の振動を吸収する特性を有する例えばゴム系の接着剤22を、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの前方左右の側面にそれぞれ塗布した後に硬化させて固着させている。
この際、可動部の重量は例えば240mg程度であり、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの前方左右の側面にそれぞれ塗布した接着剤22の合計重量は例えば0.6mg〜4.2mgの範囲であるので、接着剤22の塗布量は、可動部の重量に対して重量比が0.25%〜1.75%の範囲内に設定するのが最も好ましく、これによりフォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数付近の振動を良好に減衰できる。
また、可動部はフォーカスサーボ時に例えば20kHz付近に高次共振周波数が生じるために、これに対応して接着剤22として、例えば、信越化学工業社製の一液型シリコンRTVゴム KE3494を用いており、この接着剤22は、図2に示したように、GAINとPhaseとに対する周波数特性から例えば20kHz付近で振動を吸収する特性を有しているので、フォーカスサーボ時に可動部で発生する例えば20kHz付近の高次共振周波数に対してQ値を下げるように抑制する効果がある。
具体的に、図3(a),(b)を用いて、実施例1に対する比較例と、実施例1とについて説明する。
ここで、図3(a)に示した比較例では、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの前方左右の側面にゴム系の接着剤22を塗布していないので、同図に示したようなGAINとPhaseとに対する周波数特性が得られる。
一方、図3(b)に示した実施例1では、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの前方左右の側面にゴム系の接着剤22を塗布しているので、同図に示したようなGAINとPhaseとに対する周波数特性が得られる。
上記から図3(a)に示した比較例と、図3(b)に示した実施例1とを比較すると、フォーカスサーボ時に生じる例えば20kHz付近の高次共振周波数のGAINが比較例よりも実施例1の方が減衰していることは明らかであり、例えば20kHz付近の高次共振周波数のQ値が下がる方向に改善されているのがわかる。
更に、図4に示したように、温度による高次共振のGAIN余裕について比較すると、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの前方左右の側面にゴム系の接着剤22を塗布していない場合には、0°C以下の低温で変化が激しくGAIN余裕が得られない。これに対して、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの前方左右の側面にゴム系の接着剤22を塗布した場合には、−20°C〜40°Cの範囲でも大きな変化がなく通常の使用に十分耐えるGAIN余裕が得られている。
また、図4に示したように、温度による周波数変化について比較すると、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの前方左右の側面にゴム系の接着剤22を塗布していない場合と、ゴム系の接着剤22を塗布した場合とで同じような傾斜傾向を有しているものの、ゴム系の接着剤22を塗布していない方が高次共振周波数がやや高めになる傾向にある。
上記から、この実施例1において、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの前方左右の側面に接着剤22を塗布して固着させることにより、フォーカスサーボ時に生じる例えば20kHz付近の高次共振を減衰してQ値を下げることができ、且つ、高次共振のGAIN余裕に対する温度特性も良好に維持できるので、フォーカスサーボ時の共振対策構造が簡単であると共に品質及び信頼性が良好な対物レンズ駆動装置10Aを提供することができる。
次に、実施例1の対物レンズ駆動装置10Aを一部変形させた変形例1及び変形例2について、図5〜図8を用いて説明する。
図5はレンズホルダの対物レンズ保持部に接着剤を塗布しない状態で可動部をフォーカス方向に揺動させたときに、可動部のフォーカス方向の振動を3箇所の測定点Pa,Pb,Pcで測定する状態を模式的に示した図、
図6(a),(b)は図5に示した3箇所の測定点Pa,Pb,Pcで測定した可動部のフォーカス方向の振動を模式的に示した図、
図7は実施例1の対物レンズ駆動装置を一部変形させた変形例1の対物レンズ駆動装置を示した斜視図、
図8は実施例1の対物レンズ駆動装置を一部変形させた変形例2の対物レンズ駆動装置を示した斜視図である。
図5に示した如く、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aに接着剤22を塗布しない状態で固定部側のベース11上で複数本のサスペンションワイヤ21を介して可動部側のレンズホルダ16をフォーカス方向に揺動させたときに、このレンズホルダ16の上方で3箇所の測定点Pa,Pb,Pcの各位置に振動検出用のセンサ(図示せず)を設置して、このセンサによりレンズホルダ16のフォーカス方向の振動を検出している。
この際、3箇所の測定点Pa,Pb,Pcのうちで、測定点Paはレンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの前端部側の位置であり、測定点Pbは複数本のサスペンションワイヤ21の懸架方向と略平行で且つレンズホルダ16の幅方向の中心線上にある可動部の重心位置付近であり、測定点Pcはレンズホルダ16の枠状部16bの後端部側の位置であり、言い換えると、可動部の重心位置となる測定点Pbを挟んでレンズホルダ16の一端部側がPaの位置であり、他端部側がPcの位置である。
そして、3箇所の測定点Pa,Pb,Pcの各位置でレンズホルダ16のフォーカス方向の振動を検出したときに、図6(a),(b)に示したように、可動部(レンズホルダ)の重心位置となる測定点Pbを挟んでレンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの前端部側(測定点Pa)の位置と、枠状部56bの後端部側(測定点Pc)の位置とで例えば20kHz付近の高次共振の位相が同相となっており、一方、測定点Pbは測定点Pa,Pcに対して逆相になっている。この際、可動部(レンズホルダ)のフォーカス方向の振動は、図6(a)に示したような凸形状の特性、又は、図6(b)に示したような凹形状の特性が得られるものである。
従って、図6(a),(b)に示したように測定点Paと測定点Pcとが同相であることから、図7に示したように、実施例1を一部変形させた変形例1の対物レンズ駆動装置10Bでは、フォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数と略同じ周波数の振動を吸収する特性を有する接着剤22を、レンズホルダ16の枠状部16bの後端部位に実施例1と略同量塗布した後に硬化させて固着させることで、実施例1と同様な効果が得られることは明らかである。
更に、図8に示したように、実施例1を一部変形させた変形例2の対物レンズ駆動装置10Cでは、フォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数と略同じ周波数の振動を吸収する特性を有する接着剤22を、レンズホルダ16の対物レンズ保持部16aの前方左右の側面と、レンズホルダ16の枠状部16bの後端部位とにそれぞれ塗布した後に硬化させて固着させることで、実施例1及び実施例1の変形例1よりも更にフォーカスサーボ特性を向上させることができる。
図9は本発明に係る実施例2の対物レンズ駆動装置を示した斜視図、
図10は実施例2の対物レンズ駆動装置を一部変形させた変形例1の対物レンズ駆動装置を示した斜視図、
図11は実施例2の対物レンズ駆動装置を一部変形させた変形例2の対物レンズ駆動装置を示した斜視図である。
図9に示した如く、本発明に係る実施例2の対物レンズ駆動装置30Aも、実施例1と同様にムービングコイル方式(MC方式)による磁気回路手段を適用して、固定部と、この固定部の上方で揺動する可動部とで構成されているものの、実施例1に対して後述するように可動部側のレンズホルダ36の形状が異なっている。
上記した本発明に係る実施例2の対物レンズ駆動装置30Aにおいて、まず、固定部側について説明すると、この装置30Aの基台となるベース31が鉄材又は軟磁性材料などを用いて曲げ形成されている。
そして、ベース31の上面31a上の前方側にレーザー光通過孔31a1が貫通して穿設されていると共に、このレーザー光通過孔31a1を挟んだ前後に一対の起立片31b,31cがX軸と直交したY軸に対して略平行に間隔を離して互いに対向して上方に向かって切り起こし形成されており、且つ、これら一対の起立片31b,31cに一対のマグネット32,33が互いに対向して内側に向かってそれぞれ固着されて、一対のマグネット32,33間に後述する後述するレンズホルダ36が進入可能になっている。
また、ベース31の上面31a上で後述するレンズホルダ36より後方に、樹脂材を用いて形成したワイヤ支持ブロック34が接着剤(図示せず)を用いて固着されていると共に、このワイヤ支持ブロック34の裏面に配線基板35が固着されている。
上記から固定部は、ベース31と、ベース31の一対の起立片31b,31cに固着した一対のマグネット32,33と、ワイヤ支持ブロック34と、配線基板35とで構成されている。
次に、可動部側について説明すると、レンズホルダ36は、実施例1とは異なって樹脂材を用いて前後寸法及び左右寸法が略対称に直方形状に成形されている。
上記したレンズホルダ36は、中心部位に段付き丸孔36aが貫通して穿設されて、この段付き丸孔36a内に対物レンズ37が接着剤(図示せず)を用いて固着保持されている。
また、レンズホルダ36の前後の各面に、一対のコイル配線基板38,39が固着されており、これら一対のコイル配線基板38,39にフォーカスコイル38a,(39a…図示せず)と、トラッキングコイル38b,(39b…図示せず)とがそれぞれ巻回して配線されている。
また、レンズホルダ36の左右の各側面の上下に、合計4個のワイヤ支持部36bがそれぞれ外側に向かって突出形成されており、これら合計4個のワイヤ支持部36bに左右上下で合計4本の導電性を有するサスペンションワイヤ40の各一端が上記したフォーカスコイル38a,(39a)及びトラッキングコイル38b,(39b)と電気的に接続するように半田付けされた上で接着剤を用いて固着されており、且つ、合計4本のサスペンションワイヤ40の各他端は固定部側のワイヤ支持ブロック34の左右両側に揺動自在に支持されながらワイヤ支持ブロック34の裏面に固着した配線基板35に半田付けされている。
上記から可動部は、対物レンズ37を保持し、且つ、フォーカスコイル38a,(39a)及びトラッキングコイル38b,(39b)を有する一対のコイル配線基板38,39を固着したレンズホルダ36と、このレンズホルダ36を揺動自在に支持するためにレンズホルダ36とワイヤ支持ブロック34との間に懸架された合計4本のサスペンションワイヤ40とで構成されている。
また、レンズホルダ36と対向したベース31のレーザー光通過孔31a1の下方に45°傾斜した立ち上げミラーMが配置され、且つ、レンズホルダ36内に保持した対物レンズ37の上方に光ディスクDが回転自在に配置されており、不図示の半導体レーザーから出射されたレーザー光が立ち上げミラーMで上方の対物レンズ37に導かれて、この対物レンズ37で絞り込まれたレーザービームが光ディスクDの信号面上にスポット状に照射され、且つ、光ディスクDで反射された戻り光が対物レンズ37,立ち上げミラーMを介して不図示の光検出器で検出されるようになっている。
そして、固定部に対して可動部を揺動自在に支持する際に、ベース31の一対の起立片31b,31cに固着した一対のマグネット32,33間にレンズホルダ36を進入させており、この際、一対のマグネット32,33間にレンズホルダ36の前後の各面に固着した一対のコイル配線基板38,39に巻回したフォーカスコイル38a,(39a)及びトラッキングコイル38b,(39b)を対向させている。
この際、合計4本のサスペンションワイヤ40の懸架方向と略平行で且つレンズホルダ36の幅方向の中心線上にある可動部の重心位置は、前述したようにレンズホルダ36の前後寸法及び左右寸法が略対称であるので、対物レンズ17の光軸と略一致している。
これにより、上記構成による実施例2の対物レンズ駆動装置30Aの動作は、可動部側のレンズホルダ36に固着させた一対のコイル配線基板38,39に巻回したフォーカスコイル38a,(39a)及びトラッキングコイル38b,(39b)にそれぞれ駆動電流を印加して、固定側のベース31に固着させた一対のマグネット32,33との間に発生するフォーカス方向の磁気力及びトラッキング方向の磁気力により、レンズホルダ36内に保持した対物レンズ37を合計4本のサスペンションワイヤ40を介して光ディスクDに対してフォーカス方向(Z軸方向)及びトラッキング方向(Y軸方向)にそれぞれ揺動させて、光ディスクDからの戻り光を光検出器(図示せず)で検出しながら一対のコイル配線基板38,39に巻回したフォーカスコイル38a,(39a)及びトラッキングコイル38b,(39b)にそれぞれフィードバックをかけている。
ここで、実施例2では、レンズホルダ36内に保持した対物レンズ37へのフォーカスサーボ特性を良好に維持するために、フォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数と略同じ周波数の振動を吸収する特性を有する例えばゴム系の接着剤41を、レンズホルダ36の前方左右のコーナ部位にそれぞれ塗布した後に硬化させて固着させている。
この際、実施例1と略同様に、接着剤41として、例えば、信越化学工業社製の一液型シリコンRTVゴム KE3494を用いることができる共に、接着剤41の塗布量は、可部の重量に対して重量比が0.25%〜1.75%の範囲内に設定するのが最も好ましく、これによりフォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数付近の振動を良好に減衰できる。
上記から、この実施例2において、レンズホルダ36の前方左右のコーナ部位に接着剤41を塗布して固着させることにより、実施例1と略同様に、フォーカスサーボ時に生じる例えば20kHz付近の高次共振を減衰してQ値を下げることができ、且つ、実施例1と略同様に、高次共振のGAIN余裕に対する温度特性も良好に維持できるので、フォーカスサーボ時の共振対策構造が簡単であると共に品質及び信頼性が良好な対物レンズ駆動装置30Aを提供することができる。
また、この実施例2でも先に図6(a),(b)を用いて説明したと同様に、可動部の重心位置となる対物レンズ37の光軸を挟んでレンズホルダ36の前方側(一端部側)の位置及び後方側(他端部側)の位置で例えば20kHz付近の高次共振の位相が同相であることから、図10に示したように、実施例2を一部変形させた変形例1の対物レンズ駆動装置30Bでは、フォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数と略同じ周波数の振動を吸収する特性を有する接着剤41を、レンズホルダ36の後方左右のコーナ部位に実施例2と略同量塗布した後に硬化させて固着させることで、実施例2と同様な効果が得られることは明らかである。
更に、図11に示したように、実施例2を一部変形させた変形例2の対物レンズ駆動装置30Cでは、フォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数と略同じ周波数の振動を吸収する特性を有する接着剤41を、レンズホルダ36の前方左右のコーナ部位と、レンズホルダ36の後方左右のコーナ部位とにそれぞれ塗布した後に硬化させて固着させることで、実施例2及び実施例2の変形例1よりも更にフォーカスサーボ特性を向上させることができる。
図12は本発明に係る実施例3の対物レンズ駆動装置を示した斜視図、
図13は実施例3の対物レンズ駆動装置を一部変形させた変形例1の対物レンズ駆動装置を示した斜視図、
図14は実施例3の対物レンズ駆動装置を一部変形させた変形例2の対物レンズ駆動装置を示した斜視図である。
図12に示した如く、本発明に係る実施例3の対物レンズ駆動装置50Aは、ムービングマグネット方式(MM方式)による磁気回路手段を適用して、固定部と、この固定部の上方で揺動する可動部とで構成されている。
上記した本発明に係る実施例3の対物レンズ駆動装置50Aにおいて、まず、固定部側について説明すると、この装置50Aの基台となるベース51が鉄材又は軟磁性材料などを用いて曲げ形成されている。
そして、ベース51の上面51a上に、起立片51bがX軸と直交したY軸に対して略平行に上方に向かって立ち上げられており、且つ、この起立片51bに四角形状に巻回されたフォーカスコイル52が固着されていると共に、フォーカスコイル52の外周面の前後に複数のトラッキングコイル53が固着されており、フォーカスコイル52及び複数のトラッキングコイル53は後述するレンズホルダ56の枠状部56bに穿設された角孔56b1内に臨んでいる。
また、ベース51の上面51a上で後述するレンズホルダ56の枠状部56bより後方に、樹脂材を用いて形成したワイヤ支持ブロック54が接着剤(図示せず)を用いて固着されていると共に、このワイヤ支持ブロック54の裏面に配線基板55が固着されており、フォーカスコイル52及び複数のトラッキングコイル53の各リード線はワイヤ支持ブロック54に形成した切り欠き孔54aを通って配線基板55に半田付けされている。
上記から固定部は、ベース51と、ベース51の起立片51bに固着したフォーカスコイル52及び複数のトラッキングコイル53と、ワイヤ支持ブロック54と、配線基板55とで構成されている。
次に、可動部側について説明すると、レンズホルダ56は樹脂材を用いて対物レンズ保持部56aと枠状部56bとが一体的に成形されている。
この際、レンズホルダ56の対物レンズ保持部56aは、X軸方向の図示左方側(一端側)に高さ方向への厚みを薄くして形成されていると共に、この対物レンズ保持部56aの内部に段付き丸孔56a1が貫通して穿設されて、この段付き丸孔56a1内に対物レンズ57が接着剤(図示せず)を用いて固着保持されている。
また、レンズホルダ56の枠状部56bは、対物レンズ保持部56aに連接してX軸方向の図示右方側(他端側)に直方枠状に形成されていると共に、この枠状部56bの内部に角孔56b1が貫通して穿設されている。
また、レンズホルダ56の枠状部56bに穿設した角孔56b1内の前後に一対のマグネット58,59が間隔離して互いに対向してX軸と直交するY軸に対して略平行に接着剤(図示せず)を用いて固着されている。
また、レンズホルダ56の枠状部56bの左右の各側面の上下に、合計4個のワイヤ支持部56b2がそれぞれ外側に向かって突出形成されており、これら合計4個のワイヤ支持部56b2に左右上下で合計4本のサスペンションワイヤ60各一端が接着剤を用いて固着されており、且つ、合計4本のサスペンションワイヤ40の各他端は固定部側のワイヤ支持ブロック54の左右両側に揺動自在に支持されながらワイヤ支持ブロック54の裏面に固着した配線基板55に半田付けされている。
上記から可動部は、対物レンズ57を対物レンズ保持部56a内に保持し、且つ、一対のマグネット58,59を枠状部56bの角孔56b1内に固着したレンズホルダ56と、このレンズホルダ56を揺動自在に支持するためにレンズホルダ56とワイヤ支持ブロック54との間に懸架された合計4本のサスペンションワイヤ60とで構成されている。
また、レンズホルダ56の対物レンズ保持部56aの下方に45°傾斜した立ち上げミラーMが配置され、且つ、レンズホルダ56の対物レンズ保持部56a内に保持した対物レンズ57の上方に光ディスクDが回転自在に配置されており、不図示の半導体レーザーから出射されたレーザー光が立ち上げミラーMで上方の対物レンズ57に導かれて、この対物レンズ57で絞り込まれたレーザービームが光ディスクDの信号面上にスポット状に照射され、且つ、光ディスクDで反射された戻り光が対物レンズ57,立ち上げミラーMを介して不図示の光検出器で検出されるようになっている。
そして、固定部に対して可動部を揺動自在に支持する際に、ベース51の起立片51bに固着したフォーカスコイル52及び複数のトラッキングコイル53をレンズホルダ56の枠状部56bの角孔56b1内に進入させており、この際、フォーカスコイル52及び複数のトラッキングコイル53をレンズホルダ56の枠状部56bの角孔56b1内に固着した一対のマグネット58,59と対向させている。
この際、合計4本のサスペンションワイヤ60の懸架方向と略平行で且つレンズホルダ56の幅方向の中心線上にある可動部の重心位置は、レンズホルダ56の枠状部56b内で固定部側となるベース51の起立片51bと略対応した中間部位付近である。
これにより、上記構成による実施例3の対物レンズ駆動装置50Aの動作は、固定部側のベース51の起立片51bに固着させたフォーカスコイル52及び複数のトラッキングコイル53にそれぞれ駆動電流を印加して、可動部側のレンズホルダ56の枠状部56bの角孔56b1内に固着した一対のマグネット58,59との間に発生するフォーカス方向の磁気力及びトラッキング方向の磁気力により、レンズホルダ56内に保持した対物レンズ57を合計4本のサスペンションワイヤ60を介して光ディスクDに対してフォーカス方向(Z軸方向)及びトラッキング方向(Y軸方向)にそれぞれ揺動させて、光ディスクDからの戻り光を光検出器(図示せず)で検出しながらフォーカスコイル52及び複数のトラッキングコイル53にそれぞれフィードバックをかけている。
ここで、実施例3では、レンズホルダ56内に保持した対物レンズ57へのフォーカスサーボ特性を良好に維持するために、フォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数と略同じ周波数の振動を吸収する特性を有する例えばゴム系の接着剤61を、レンズホルダ56の対物レンズ保持部56aの前方左右の側面にそれぞれ塗布した後に硬化させて固着させている。
この際、レンズホルダ56の枠状部56bの角孔56b1内の前後には、一対のマグネット58,59が固着しているために、可動部の重量が実施例1,2よりも重くなると共に、レンズホルダ56の剛性が高まるのでフォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数は実施例1,2よりも高く例えば25kHz付近になるので、これに合わせてあわせて接着剤61の材料を選択すれば良いものである。
上記から、この実施例3において、レンズホルダ56の対物レンズ保持部56aの前方左右の側面に接着剤61を塗布して固着させることにより、フォーカスサーボ時に生じる例えば25kHz付近の高次共振を減衰してQ値を下げることができ、且つ、実施例1と同様に、高次共振のGAIN余裕に対する温度特性も良好に維持できるので、フォーカスサーボ時の共振対策構造が簡単であると共に品質及び信頼性が良好な対物レンズ駆動装置50Aを提供することができる。
また、この実施例3でも先に図6(a),(b)を用いて説明したと同様に、可動部の重心位置となるレンズホルダ56の枠状部56b内の中間部位置を挟んでレンズホルダ56の対物レンズ保持部56aの前端部側(一端部側)の位置及び枠状部56bの後端部側(他端部側)の位置で例えば25kHz付近の高次共振の位相が同相であることから、図13に示したように、実施例3を一部変形させた変形例1の対物レンズ駆動装置50Bでは、フォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数と略同じ周波数の振動を吸収する特性を有する接着剤61を、レンズホルダ56の枠状部56bの後端部位に塗布した後に硬化させて固着させることで、実施例3と同様な効果が得られることは明らかである。
更に、図14に示したように、実施例3を一部変形させた変形例2の対物レンズ駆動装置50Cでは、フォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数と略同じ周波数の振動を吸収する特性を有する接着剤61を、レンズホルダ56の対物レンズ保持部56aの前方左右の側面と、レンズホルダ56の枠状部56bの後端部位とにそれぞれ塗布した後に硬化させて固着させることで、実施例3及び実施例3の変形例1よりも更にフォーカスサーボ特性を向上させることができる。
以上詳述した実施例1〜実施例3の対物レンズ駆動装置では、複数本のサスペンションワイヤの懸架方向と略平行で且つレンズホルダの幅方向の中心線上にある可動部の重心位置を挟んでレンズホルダの一端部側及び他端部側の少なくとも一方に、フォーカスサーボ時に可動部に生じる高次共振周波数付近の振動を吸収する特性を有する接着剤を固着させたことを共通の技術的思想とするものである。
この際、実施例1〜実施例3でそれぞれ用いた接着剤22,41,61は、上述したシリコンRTVゴムなどのゴム系に限るものではない。可動部の高次共振周波数の振動を良好に減衰する特性を有する接着剤であれば組成系は限定されない。また、その接着剤は、減衰特性として、可動部の高次共振周波数と略同等の周波数に対して減衰のピークのあるものが最も好ましい。
また、接着剤22,41,61の硬化システムも限定されない。実施例の常温硬化型に限らず、例えば、光硬化型、加熱硬化型でも良い。
本発明に係る実施例1の対物レンズ駆動装置を示した斜視図である。 本発明に係る実施例1の対物レンズ駆動装置に用いられるゴム系の接着剤の周波数特性を示した図である。 本発明に係る実施例1の対物レンズ駆動装置において、フォーカスサーボ特性を説明するための周波数特性図であり、(a)は比較例としてレンズホルダの対物レンズ保持部にゴム系の接着剤を塗布しない場合を示し、(b)は実施例1としてレンズホルダの対物レンズ保持部にゴム系の接着剤を塗布した場合を示した図である。 本発明に係る実施例1の対物レンズ駆動装置において、温度による高次共振のGAIN余裕と周波数変化とを説明するための特性図であり、比較例としてレンズホルダの対物レンズ保持部にゴム系の接着剤を塗布しない場合を実線で示し、実施例1としてレンズホルダの対物レンズ保持部にゴム系の接着剤を塗布した場合を点線で示した図である。 レンズホルダの対物レンズ保持部に接着剤を塗布しない状態で可動部をフォーカス方向に揺動させたときに、可動部のフォーカス方向の振動を3箇所の測定点Pa,Pb,Pcで測定する状態を模式的に示した図である。 (a),(b)は図5に示した3箇所の測定点Pa,Pb,Pcで測定した可動部のフォーカス方向の振動を模式的に示した図である。 実施例1の対物レンズ駆動装置を一部変形させた変形例1の対物レンズ駆動装置を示した斜視図である。 実施例1の対物レンズ駆動装置を一部変形させた変形例2の対物レンズ駆動装置を示した斜視図である。 本発明に係る実施例2の対物レンズ駆動装置を示した斜視図である。 実施例2の対物レンズ駆動装置を一部変形させた変形例1の対物レンズ駆動装置を示した斜視図である。 実施例2の対物レンズ駆動装置を一部変形させた変形例2の対物レンズ駆動装置を示した斜視図である。 本発明に係る実施例3の対物レンズ駆動装置を示した斜視図、 実施例3の対物レンズ駆動装置を一部変形させた変形例1の対物レンズ駆動装置を示した斜視図である。 実施例3の対物レンズ駆動装置を一部変形させた変形例2の対物レンズ駆動装置を示した斜視図である。
符号の説明
10A…実施例1の対物レンズ駆動装置、
10B…実施例1を一部変形させた変形例1の対物レンズ駆動装置、
10C…実施例1を一部変形させた変形例2の対物レンズ駆動装置、
11…ベース、11a…上面、11b,11c…一対の起立片、
12,13…一対のマグネット、14…ワイヤ支持ブロック、15…配線基板、
16…レンズホルダ、
16a…対物レンズ保持部、16a1…段付き丸孔、16b…枠状部、16b1…角孔、
17…対物レンズ、18…フォーカスコイル、19…トラッキングコイル、
20…コイル配線基板、21…サスペンションワイヤ、22…接着剤、
30A…実施例2の対物レンズ駆動装置、
30B…実施例2を一部変形させた変形例1の対物レンズ駆動装置、
30C…実施例2を一部変形させた変形例2の対物レンズ駆動装置、
31…ベース、31a…上面、31a1…レーザー光通過孔、
31b,31c…起立片、32,33…一対のマグネット、
34…ワイヤ支持ブロック、35…配線基板、
36…レンズホルダ、36a…段付き丸孔、36b…ワイヤ支持部、
37…対物レンズ、38,39…一対のコイル配線基板、
38a,(39a)…フォーカスコイル、38b,(39b)…トラッキングコイル、
40…サスペンションワイヤ、41…接着剤、
50A…実施例3の対物レンズ駆動装置、
50B…実施例3を一部変形させた変形例1の対物レンズ駆動装置、
50C…実施例3を一部変形させた変形例2の対物レンズ駆動装置、
51…ベース、51a…上面、51b…起立片、
52…フォーカスコイル、53…トラッキングコイル、
54…ワイヤ支持ブロック、55…配線基板、
56…レンズホルダ、
56a…対物レンズ保持部、56a1…段付き丸孔、56b…枠状部、56b1…角孔、
57…対物レンズ、58,59…一対のマグネット、
60…サスペンションワイヤ、61…接着剤、
D…光ディスク、M…立ち上げミラー。

Claims (4)

  1. ワイヤ支持ブロックを有する固定部と、
    対物レンズと、この対物レンズを保持したレンズホルダとを有し、該レンズホルダの両側面それぞれに複数のサスペンションワイヤの一端が固着され、且つ、前記サスペンションワイヤの他端が前記ワイヤ支持ブロックに支持されて前記固定部に対して揺動する可動部と、
    前記可動部を前記サスペンションワイヤを介して光記録媒体の信号面に対してフォーカス方向とトラッキング方向とに揺動させる磁気回路手段と、
    を備えた対物レンズ駆動装置において、
    前記可動部の重心位置を挟んで前記レンズホルダの一端部側及び他端部側の少なくとも一方に、フォーカスサーボ時に前記可動部に生じる高次共振周波数付近の振動を吸収する特性を有する接着剤を固着させたことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 前記磁気回路手段は、前記固定部にマグネットが固定され、且つ、前記レンズホルダにフォーカスコイル及びトラッキングコイルが固定されていることを特徴とする請求項1記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 前記磁気回路手段は、前記固定部にフォーカスコイル及びトラッキングコイルが固定され、且つ、前記レンズホルダにマグネットが固定されていることを特徴とする請求項1記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 前記接着剤の塗布量は、前記可動部の重量に対して重量比が0.25%〜1.75%の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の対物レンズ駆動装置。
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