JP2008052763A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】サスペンションホルダとフレキシブルプリント基板によるサスペンションワイヤのダンピング構造において、接線方向の振動に対する不要共振の発生を最小限に抑え、信号の読み取り性能を向上させる光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】本発明の光ピックアップ装置は、レンズホルダ2を固定配置されたサスペンションホルダ10に対してフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動可能に支持すると共に、サスペンションホルダ10にサスペンションワイヤ9を通してサスペンションホルダ10の端面に当接されているフレキシブルプリント基板11と、サスペンションワイヤ9のダンピング効果を持たすためのサスペンションホルダ凹部ダンピング材13と、サスペンション凹部ダンピング材13とは別に、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11間に充填されたダンピング材14とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の光ピックアップ装置は、レンズホルダ2を固定配置されたサスペンションホルダ10に対してフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動可能に支持すると共に、サスペンションホルダ10にサスペンションワイヤ9を通してサスペンションホルダ10の端面に当接されているフレキシブルプリント基板11と、サスペンションワイヤ9のダンピング効果を持たすためのサスペンションホルダ凹部ダンピング材13と、サスペンション凹部ダンピング材13とは別に、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11間に充填されたダンピング材14とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ディスクの信号を再生または記録する光ピックアップ装置に係り、詳細にはサスペンションホルダとフレキシブルプリント基板によるサスペンションワイヤのダンピング構造に関する。
光ディスクを記録媒体に用いる光学式の再生装置や光学式の記録再生装置には、前記ディスクに記録された情報信号の再生または情報信号の記録手段として光ピックアップ装置が用いられている。該光ピックアップ装置は、レーザ光源から出射されたレーザビームを対物レンズを介して光ディスクの信号記録面に形成された微小な凹凸であるピット列にビームスポットとして集光させ、前記ピット列から反射された反射ビームの状態をフォトディテクタで検出することによって情報信号の読み取り再生を行うものである。
ところで、レーザビームが対物レンズを介してビームスポットとして光ディスクの前記ピット列に集光されるとき、前記対物レンズの光軸が光ディスクの信号記録面に対して正確に垂直に維持されないと前記ピット列に集光されたビームスポットに収差が生じ、程度により情報信号の読み取り再生が不能となることがある。そこで光学式の再生装置や光学式の記録再生装置に用いられる光ピックアップ装置には、光ディスクの信号記録面に対しレーザビームが常に正確に垂直に入射されるように、前記レーザビームを光ディスクの信号記録面に集光される機能を備えたものが種々用いられている。
従来の光ピックアップ装置の1例を図5、図6を用いて説明する。図5は、従来の光ピックアップ装置のアクチュエータの概略図である。図6は、従来の光ピックアップ装置のサスペンションワイヤのダンピング構造を示す概略図である。この従来技術は例えば特許文献1〜3などを参照のこと。
先ず、光ピックアップ装置のサスペンションワイヤのダンピング構造について図5、図6を用いて説明する。レンズホルダ2は、光ピックアップ装置の可動部で、レーザビームを光ディスクの信号記録面に集光させる対物レンズ1およびフォーカシングコイル7およびトラッキングコイル8a、8bが接続されている。レンズホルダ2は、両側部にそれぞれ2本ずつ固定されたサスペンションワイヤ9a〜9dにより保持されている。サスペンションワイヤ9a〜9dの振動を吸収させるために、サスペンションホルダ10の凹部にサスペンションホルダ凹部ダンピング材13a、13bを充填している。また、対物レンズ1をフォーカシングおよびトラッキング方向の2方向に動かすための手段として、サスペンションワイヤ9a〜9dの突出端を通して、サスペンションホルダ10の他端面にフレキシブルプリント基板11を使用し、半田固定部12a〜12dでフレキシブルプリント基板11とサスペンションワイヤ9a〜9dを半田固定することにより、フォーカシングコイル7およびトラッキングコイル8a、8bに給電を行っている。
特開平10−312558号公報
特開平11−353671号公報
特開2004−13956号公報
しかしながら、特許文献1のような構成では、給電を行うフレキシブルプリント基板11がサスペンションホルダ10の他端面に当接されているために、対物レンズ1を光ディスクの信号記録面や信号記録面の信号列に正確に追従させることができなくなり、その結果、情報信号の読み取りができなくなってしまう課題がある。
図7は従来の光ピックアップ装置のサスペンションワイヤの接線方向の振動に対するピッチング共振およびヨーイング共振を説明するための概略図である。対物レンズ1を光ディスクの信号記録面や信号記録面の信号列に正確に追従させることができなくなる理由は、図7に示すように、サスペンションワイヤ9a〜9dの接線方向の振動に対するX軸まわりのピッチング共振17、およびZ軸まわりのヨーイング共振18が発生し易く、またそれらの共振を抑制できないためである。
そこで、本発明は、サスペンションホルダとフレキシブルプリント基板によるサスペンションワイヤのダンピング構造において、接線方向の振動に対する不要共振、特にピッチング共振、ヨーイング共振の発生を最小限に抑え、信号の読み取り性能を向上させる光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
本発明は、光ピックアップ装置のサスペンションホルダとフレキシブルプリント基板によるサスペンションワイヤのダンピング構造において、接線方向の振動に対する不要共振、特にピッチング共振、ヨーイング共振の発生を最小限に抑える目的を達成するもので、対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダに設けられたフォーカシングコイル及びトラッキングコイルと、前記レンズホルダを固定配置されたサスペンションホルダに対してフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動可能に支持すると共に、前記サスペンションホルダに、サスペンションワイヤを通して、前記サスペンションホルダの端面に当接されているフレキシブルプリント基板と、前記サスペンションワイヤのダンピング効果を持たすためのサスペンションホルダ凹部ダンピング材と、前記サスペンション凹部ダンピング材とは別に、前記サスペンションホルダと前記フレキシブルプリント基板間に充填されたサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材とを備えたものである。
本発明は、上記機構成に加えて、前記フレキシブルプリント基板を挟み込むように、前記フレキシブルプリント基板と、光学ベースの間にダンピング材を充填していることを特徴とする。
本発明によれば、光ピックアップ装置のサスペンションホルダとフレキシブルプリント基板によるサスペンションワイヤのダンピング構造において、接線方向の振動に対する不要共振、特にピッチング共振、ヨーイング共振の発生を最小限に抑えることができ、アクチュエータの振動特性や追従性が向上し、対物レンズの光軸が光ディスクの信号記録面に対して正確に維持され、安定した情報信号の読み取りが可能となる。
本発明の実施の形態による光ピックアップ装置について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における光ピックアップ装置のアクチュエータの概略図である。図2は本発明の実施の形態1における光ピックアップ装置のサスペンションワイヤのダンピング構造を示す概略図である。
図1は本発明の実施の形態1における光ピックアップ装置のアクチュエータの概略図である。図2は本発明の実施の形態1における光ピックアップ装置のサスペンションワイヤのダンピング構造を示す概略図である。
レンズホルダ2は、光ピックアップ装置の可動部で、レーザビームを光ディスクの信号記録面に集光させる対物レンズ1およびフォーカシングコイル7およびトラッキングコイル8a、8bが接続されている。レンズホルダ2は、両側部にそれぞれ2本ずつ固定されたサスペンションワイヤ9a〜9dにより保持され、さらにサスペンションワイヤ9a〜9dはサスペンションホルダ10に弾性的に固定されている。尚、サスペンションワイヤ9a〜9dの振動を吸収させるために、サスペンションホルダ10の凹部にサスペンションホルダ凹部ダンピング材13a、13bを充填している。また、対物レンズ1をフォーカシングおよびトラッキング方向の2方向に動かすための手段として、サスペンションワイヤ9a〜9dの突出端を通して、サスペンションホルダ10の他端面にフレキシブルプリント基板11を使用し、半田固定部12a〜12dでフレキシブルプリント基板11とサスペンションワイヤ9a〜9dを半田固定することにより、フォーカシングコイル7およびトラッキングコイル8a、8bに給電を行っている。
また、給電を行うフレキシブルプリント基板11がサスペンションホルダ10の他端面の限られた部位のみに当接されており、サスペンションワイヤ9a〜9dの部位にはフレキシブルプリント基板11がサスペンションホルダ10に当接されておらず、サスペンションワイヤ9a〜9dのダンピング効果を最大限に生かすために、サスペンション凹部ダンピング材13a、13bとは別に、サスペンションホルダ10と、フレキシブルプリント基板11の間にサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bが充填されている。もちろん、サスペンション凹部ダンピング材13a、13bとサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bは、同材料でも良い。
以上説明したように本実施形態によれば、サスペンションホルダ10と、フレキシブルプリント基11の間にサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bが充填されていることにより、サスペンションワイヤ9a〜9dに伝わる不要共振、特に接線方向の振動に対するX軸まわりのピッチング共振の吸収が良くなり、その上、ピッチング共振により悪影響を受けていた、Z軸まわりのヨーイング共振も抑えることができ、アクチュエータの振動特性や追従性が向上し、対物レンズ1の光軸が光ディスクの信号記録面に対して正確に維持され、安定した情報信号の読み取りが可能となる。
特に、サスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bとして例えばシリコンゲルなどが使用される。図8は、ダンピング材14a、14bがシリコンゲルである場合の不要共振レベルとサスペンションホルダとフレキシブルプリント基板の間隔を示す特性図である。
図8に示すように、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11の間隔は、実験的に0.4mm以下にすることにより、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11間での振動が、その間に充填されたサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14b内でエネルギーが吸収され、アクチュエータの振動特性や追従性、および対物レンズ1の光軸が光ディスクの信号記録面に対して正確に維持されるために必要なダンピング効果であるゲイン変動1dB未満を得、サスペンションワイヤ9a〜9dに伝わる不要共振、特にピッチングの吸収が良くなり、結果対物レンズ1の光軸が光ディスクの信号記録面に対して正確に維持され、安定した情報信号の読み取りが可能となる。しかし間隔を0.4mmより大きくすると、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11の間隔が広くなるとともに、その間に充填されたサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bによる共振エネルギーの吸収効果が薄れ、必要なダンピング効果を得ることはほとんどできない。
またダンピング効果をより得ようとしてサスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11の間隔を0.15mmより小さくするとサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bの量が少なくなりすぎて、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11に充填されたサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bにより共振エネルギーを吸収することができなくなり、結果サスペンションワイヤ9a〜9dの共振が対物レンズ1に伝わり、対物レンズ1の光軸が光ディスクの信号記録面に対して正確に維持されなくなり、安定した情報信号の読み取りができなくなる。
また、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11の接続部の範囲を半径方向に調節することにより、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11の間隔とは別に、サスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bの充填量の調節が可能となり、サスペンションワイヤ9a〜9dに伝わる不要共振、特にピッチングの吸収を良くするという効果を得ることが可能である。
フレキシブルプリント基板11は、1枚の基板でフォーカシングコイル7およびトラッキングコイル8a、8bに給電を別々に行うだけではなく、半田固定されている4本のサスペンションワイヤ9a〜9dのダンピングを決めるために必要な基板であり、フレキシブルプリント基板11を用いないアクチュエータのダンピング構造とは考え方が違う。なお本発明では、サスペンションワイヤ9a〜9dの4本であるが、4本以上の場合でも同様の効果がある。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2における光ピックアップ装置のアクチュエータの概略図である。図4は本発明の実施の形態2における光ピックアップ装置のサスペンションワイヤのダンピング構造を示す概略図である。
図3は本発明の実施の形態2における光ピックアップ装置のアクチュエータの概略図である。図4は本発明の実施の形態2における光ピックアップ装置のサスペンションワイヤのダンピング構造を示す概略図である。
レンズホルダ2は、光ピックアップ装置の可動部で、レーザビームを光ディスクの信号記録面に集光させる対物レンズ1およびフォーカシングコイル7およびトラッキングコイル8a、8bが接続されている。レンズホルダ2は、両側部にそれぞれ2本ずつ固定されたサスペンションワイヤ9a〜9dにより保持され、さらにサスペンションワイヤ9a〜9dはサスペンションホルダ10に弾性的に固定されている。尚、サスペンションワイヤ9a〜9dの振動を吸収させるために、サスペンションホルダ10の凹部にサスペンションホルダ凹部ダンピング材13a、13bを充填している。また、対物レンズ1をフォーカシングおよびトラッキング方向の2方向に動かすための手段として、サスペンションワイヤ9a〜9dの突出端を通して、サスペンションホルダ10の他端面にフレキシブルプリント基板11を使用し、半田固定部12a〜12dでフレキシブルプリント基板11とサスペンションワイヤ9a〜9dを半田固定することにより、フォーカシングコイル7およびトラッキングコイル8a、8bに給電を行っている。また、給電を行うフレキシブルプリント基板11がサスペンションホルダ10の他端面の限られた部位のみに当接されており、サスペンションワイヤ9a〜9dの部位にはフレキシブルプリント基板11がサスペンションホルダ10に当接されておらず、サスペンションワイヤ9a〜9dのダンピング効果を最大限に生かすために、サスペンション凹部ダンピング材13a、13bとは別に、サスペンションホルダ10と、フレキシブルプリント基板11の間にサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bと、フレキシブルプリント基板11を挟み込むように、フレキシブルプリント基板11と、光学ベース16の間にダンピング材15が充填されている。もちろん、サスペンション凹部ダンピング材13a、13bとサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14b、およびダンピング材15は、同材料でも良い。
以上説明したように本実施例によれば、サスペンションホルダ10と、フレキシブルプリント基11の間にサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bが充填され、その上、フレキシブルプリント基板11を挟み込むために、フレキシブルプリント基板11と光学ベース16間にダンピング材15を設けることにより、サスペンションワイヤ9a〜9dに伝わる不要共振、特に接線方向の振動に対するX軸まわりのピッチング共振の吸収が良くなり、その上、ピッチング共振により悪影響を受けていた、Z軸まわりのヨーイング共振も抑えることができ、アクチュエータの振動特性や追従性が向上し、対物レンズ1の光軸が光ディスクの信号記録面に対して正確に維持され、安定した情報信号の読み取りが可能となる。
特に、サスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14b、及びダンピング材15として例えばシリコンゲルなどが使用される。図9は、ダンピング材14a、14b、及びダンピング材15がシリコンゲルである場合の不要共振レベルとサスペンションホルダとフレキシブルプリント基板の間隔を示す特性図である。
サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11の間隔は、図9に示すように、フレキシブルプリント基板11を挟み込むためのダンピング材15がない場合では、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11の間隔は、実験的に0.4mm以下にすることにより、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11間での振動が、その間に充填されたサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14b内でエネルギーが吸収され、アクチュエータの振動特性や追従性、および対物レンズ1の光軸が光ディスクの信号記録面に対して正確に維持されるために必要なダンピング効果であるゲイン変動1dB未満を得、サスペンションワイヤ9a〜9dに伝わる不要共振、特にピッチングの吸収が良くなり、結果対物レンズ1の光軸が光ディスクの信号記録面に対して正確に維持され、安定した情報信号の読み取りが可能となる。しかし間隔を0.4mmより大きくすると、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11の間隔が広くなるとともに、その間に充填されたサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bによる共振エネルギーの吸収効果が薄れ、必要なダンピング効果を得ることはほとんどできない。またダンピング効果をより得ようとしてサスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11の間隔を0.15mmより小さくするとサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bの量が少なくなりすぎて、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11に充填されたサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bにより共振エネルギーを吸収することができなくなり、結果サスペンションワイヤ9a〜9dの共振が対物レンズ1に伝わり、対物レンズ1の光軸が光ディスクの信号記録面に対して正確に維持されなくなり、安定した情報信号の読み取りができなくなる。
しかし、ダンピング材15がある場合、図9に示すように、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11の間隔が0.4mmより大きい0.5mmでも、0.15mmより小さい0.1mmでもフレキシブルプリント基板11と光学ベース16との間にダンピング材15があれば、上述のサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bによる共振エネルギーの吸収効果に加え、フレキシブルプリント基板11と光学ベース16間に充填されたダンピング材15により、またその内部で共振エネルギーの吸収効果があり、その結果対物レンズ1の光軸が光ディスクの信号記録面に対して正確に維持され、安定した情報信号の読み取りが可能となる。しかし、0.1mmより小さい場合および、0.5mmより大きい場合は、ダンピング効果を得ることができず不要共振が発生してしまい、安定した情報信号の読み取りができなくなる。
なお、ダンピング材15は、フレキシプルプリント基板11と光学ベース16の間としたが、構造的にフレキシブルプリント基板11と光学ベース16などの固定された部材の間に充填したダンピング材15と、サスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bとで、フレキシブルプリント基板11を挟み込むことが重要であるため、ダンピング材15を充填する場所がフレキシプルプリント基板11と光学ベース16の間でなくても、光学ベース16のかわりに固定部材を用いれば同様の効果を得ることができる。
また、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11の接続部の範囲を半径方向に調節することにより、サスペンションホルダ10とフレキシブルプリント基板11の間隔とは別に、サスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材14a、14bの充填量の調節が可能となり、サスペンションワイヤ9a〜9dに伝わる不要共振、特にピッチングの吸収を良くするという効果を得ることが可能である。
フレキシブルプリント基板11は、1枚の基板でフォーカシングコイル7およびトラッキングコイル8a、8bに給電を別々に行うだけではなく、半田固定されている4本のサスペンションワイヤ9a〜9dのダンピングを決めるために必要な基板であり、フレキシブルプリント基板11を用いないアクチュエータのダンピング構造とは考え方が違う。なお本発明では、サスペンションワイヤ9a〜9dの4本であるが、4本以上の場合でも同様の効果がある。
本発明に係る光ピックアップ装置は、簡易的な構成で適切な不要共振対策が可能であるため、DVD等の光ディスクを再生または記録媒体に用いる光学式の再生装置や光学式の記録再生装置の光ピックアップ装置等の用途に有用である。
1 対物レンズ
2 レンズホルダ
3、4 第1および第2マグネット
5、6 第1及び第2ヨーク
7 フォーカシングコイル
8a、8b トラッキングコイル
9a、9b、9c、9d サスペンションワイヤ
10 サスペンションホルダ
11 フレキシブルプリント基板
12a、12b、12c、12d 半田固定部
13a、13b サスペンションホルダ凹部ダンピング材
14a、14b サスペンションホルダ-フレキシブルプリント基板間ダンピング材
15 ダンピング材
16 光学ベース
17 ピッチング共振
18 ヨーイング共振
2 レンズホルダ
3、4 第1および第2マグネット
5、6 第1及び第2ヨーク
7 フォーカシングコイル
8a、8b トラッキングコイル
9a、9b、9c、9d サスペンションワイヤ
10 サスペンションホルダ
11 フレキシブルプリント基板
12a、12b、12c、12d 半田固定部
13a、13b サスペンションホルダ凹部ダンピング材
14a、14b サスペンションホルダ-フレキシブルプリント基板間ダンピング材
15 ダンピング材
16 光学ベース
17 ピッチング共振
18 ヨーイング共振
Claims (4)
- 対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダに設けられたフォーカシングコイル及びトラッキングコイルと、前記レンズホルダを固定配置されたサスペンションホルダに対してフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動可能に支持すると共に、前記サスペンションホルダに、サスペンションワイヤを通して、前記サスペンションホルダの端面に当接されているフレキシブルプリント基板と、前記サスペンションワイヤのダンピング効果を持たすためのサスペンションホルダ凹部ダンピング材と、前記サスペンション凹部ダンピング材とは別に、前記サスペンションホルダと前記フレキシブルプリント基板間に充填されたサスペンションホルダ−フレキシブルプリント基板間ダンピング材とを備えた光ピックアップ装置。
- 前記サスペンションホルダと、前記フレキシブルプリント基板間の距離を0.15mm以上0.4mm以下にすることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
- 前記フレキシブルプリント基板を挟み込むように、前記フレキシブルプリント基板と、光学ベースの間にダンピング材を充填している、請求項1記載の光ピックアップ装置。
- 前記サスペンションホルダと、前記フレキシブルプリント基板間の距離を0.1mm以上0.5mm以下にすることを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装置。
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