JP2014044764A - 光ピックアップ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品の位置調整作業に要する負担を抑制しつつ、良好な性能が得られる光ピックアップを提供する。
【解決手段】光ピックアップ1は、光源11a、11bから出射される光を光記録媒体に導くとともに、前記光記録媒体で反射される反射光を受光素子20へと導く光学路を備える。光ピックアップ1は、受光素子20の前段に配置されるセンサーレンズ19と、センサーレンズ19を一体的に含むとともに、受光素子20を保持する保持部62を有するレンズ機能付き素子保持体60と、前記光学路が設けられるとともに、受光素子20を保持したレンズ機能付き素子保持体60が取り付けられるベース部10と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は光ピックアップに関する。
従来、光記録媒体に光を照射するとともに光記録媒体で反射された反射光(戻り光)を受光して、光記録媒体に記録される情報を読み取ったり、光記録媒体に情報を書き込んだりする光ピックアップが知られている。なお、光記録媒体の代表例として、例えば、BD(Blu-ray Disc;登録商標)、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)等の光ディスクが挙げられる。
従来の光ピックアップの中には、発光点位置がずれた2つの光源を備える2波長レーザと、前記2つの光源から出射されて光記録媒体で反射された戻り光を個別に受光する2種類の受光パターンが設けられる受光素子と、を備えるものがある。そして、このような光ピックアップの中には、受光素子の前段に、戻り光に非点収差を付与するセンサーレンズを備えるものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2003−272217号公報
ところで、従来の光ピックアップにおいては、上述のセンサーレンズと受光素子とは、光ピックアップを構成するベース部(光学台)に別々に取り付けられる。この構成では、通常、センサーレンズが所定の位置に固定され、その後、受光素子が、光軸方向、及び、光軸方向に垂直な面内方向に動かされながら位置調整された上で固定される。この場合、センサーレンズと受光素子との距離(光軸方向の間隔)にばらつきが生じる場合がある。センサーレンズによって光が曲げられるために、このばらつきが生じると、2波長レーザから出射される2種類の光の戻り光が、受光素子に形成する光スポットの間隔にばらつきが発生する。この結果、戻り光が受光素子で適切に受光されず、光ピックアップの性能が低下することがあった。
なお、特許文献1には、センサーレンズを光軸方向に移動する調整機構を備える構成が開示される。しかし、この構成の場合には、受光素子とセンサーレンズとのそれぞれについて位置調整を行う必要があるために、作業負担が大きくなることが懸念される。また、調整機構の導入により、製造コストが上昇することが懸念される。
以上の点に鑑みて、本発明は、部品の位置調整作業に要する負担を抑制しつつ、良好な性能が得られる光ピックアップを提供することを目的とする。なお、本発明は、発光点位置がずれた複数の光源を備える光ピックアップに好適な技術を提供するものである。
上記目的を達成するために本発明の光ピックアップは、光源から出射される光を光記録媒体に導くとともに、前記光記録媒体で反射される反射光を受光素子へと導く光学路を備える光ピックアップであって、前記受光素子の前段に配置されるセンサーレンズと、前記センサーレンズを一体的に含むとともに、前記受光素子を保持する保持部を有するレンズ機能付き素子保持体と、前記光学路が設けられるとともに、前記受光素子を保持した前記レンズ機能付き素子保持体が取り付けられるベース部と、を備える構成(第1の構成)とされる。
本構成によれば、センサーレンズと受光素子とは、レンズ機能付き素子保持体によって一体化された状態で、ベース部に取り付けられる。このために、センサーレンズと受光素子とを別々にベース部に取り付ける必要がなく、部品の位置調整作業に要する負担を低減可能である。そして、レンズ機能付き素子保持体の存在により、センサーレンズと受光素子との位置関係を一定の関係にし易いために、良好な性能の光ピックアップを得やすい。
上記第1の構成の光ピックアップにおいて、前記光源には、発光点位置が互いにずれた位置関係となる第1の光源と第2の光源とが含まれ、前記光学路は、前記第1の光源が使用される場合と、前記第2の光源が使用される場合とで共用され、前記受光素子には、前記第1の光源用の第1の受光パターンと、前記第2の光源用の第2の受光パターンとが形成されている構成(第2の構成)であってよい。発光点位置が互いにずれた位置関係となる2つの光源を有する光ピックアップでは、センサーレンズと受光素子との間の距離(光軸方向の距離)にばらつきが発生すると、受光素子の各受光パターンで、適切に戻り光を受光できないといった状況が発生する可能性がある。この点、本構成では、レンズ機能付き素子保持体を備える構成であるために、センサーレンズと受光素子との間の距離がばらつく可能性が低く、良好な性能を得やすい。
上記第1又は第2の構成の光ピックアップにおいて、前記センサーレンズは、前記反射光に非点収差を与える構成(第3の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、非点収差法によってFE信号が得られる光ピックアップを得られる。
上記第1から第3のいずれかの構成の光ピックアップにおいて、前記受光素子は、前記保持部に接着剤で固定され、前記レンズ機能付き素子保持体には、前記接着剤が充填される充填部と、前記充填部に前記接着剤を充填するための充填用孔と、が設けられる構成(第4の構成)であってよい。本構成によれば、レンズ機能付き素子保持体による受光素子の保持を、簡単な作業で実現できるので便利である。
上記第4の構成の光ピックアップにおいて、前記レンズ機能付き素子保持体には、前記充填部と外部とを連通する空気抜き孔が設けられている構成(第5の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、空気抜け孔の存在により、充填用孔から充填部に充填された接着剤が上手く流れ、充填部に適切な量の接着剤を充填し易い。このために、本構成によれば、光ピックアップの製造作業が行い易くなり、また、光ピックアップの信頼性が向上することも期待できる。
本発明によれば、部品の位置調整作業に要する負担を抑制しつつ、良好な性能が得られる光ピックアップを提供できる。
本発明の実施形態に係る光ピックアップの外観構成を示す概略平面図 本発明の実施形態に係る光ピックアップの光学構成を示す概略平面図 本発明の実施形態に係る光ピックアップが備える受光素子に形成される受光パターンを説明するための模式図 本発明の実施形態に係る光ピックアップが備えるレンズ機能付き素子保持体を前面側から見た場合の概略斜視図 本発明の実施形態に係る光ピックアップが備えるレンズ機能付き素子保持体を背面側から見た場合の概略斜視図 本発明の実施形態に係る光ピックアップが備える、受光素子を保持したレンズ機能付き素子保持体の概略断面図 本発明の実施形態に係る光ピックアップにおいて、受光素子をピックアップベースに取り付ける手順を説明するための図
以下、本発明の光ピックアップの実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態の光ピックアップは、BD、DVD、CDといった3種類の規格の光ディスク(光記録媒体の一例)に対して情報の読み取り及び/又は情報の書き込みを行える構成となっている。ただし、この構成はあくまでも例示であり、本発明の範囲を限定する趣旨ではない。
(光ピックアップの概略構成)
図1は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1の外観構成を示す概略平面図である。なお、図1に示される光ピックアップ1で光ディスクの情報の読み取り等を行う場合、光ディスクは紙面手前側に配置されることになる。また、図1においては、理解を容易とするために、光ピックアップ1の構成要素ではないガイドシャフトGSも合わせて示されている。
図1に示すように、光ピックアップ1はピックアップベース10(本発明のベース部の一例)を備えている。ピックアップベース10の左右の端部には、軸受け部10a、10bが設けられている。ピックアップベース10は、この軸受け部10a、10bを利用して、ガイドシャフトGSに摺動可能に支持されるようになっている。
なお、ここでいうガイドシャフトGSは、光ディスク装置(光ディスクの再生及び/又は記録を行える装置)が備えるものである。光ディスク装置に搭載される光ピックアップ1は、ガイドシャフトに沿って移動しながら、回転する光ディスクの所望のアドレスにアクセスする。所望のアドレスにアクセスした光ピックアップ1は、光ディスクに光を照射して、光ディスクに記録される情報の読み取りや、光ディスクへの情報の書き込みを行う。
ピックアップベース10には、光ディスクに記録される情報を読み取ったり、光ディスクに情報を書き込んだりする上で必要となる、光源、各種の光学部材、受光素子等が搭載される(これらの詳細は後述する)。これらによって、ピックアップベース10には、光源から出射される光を光ディスクに導くとともに、光ディスクで反射される反射光を受光素子へと導く光学路が形成されることになる。
その他、ピックアップベース10には、光源、受光素子等のデバイス(素子)を動作させるために必要となる回路が形成されたプリント基板40や、光源の駆動等により発生する熱を放熱するための放熱部材50も取り付けられている。なお、図1において、プリント基板40はピックアップベース10の下面側に取り付けられ、放熱部材50は、ピックアップベース10の上面側に取り付けられている。
図2は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1の光学構成を示す概略平面図である。光ピックアップ1は、第1の半導体レーザ11から出射される光を光ディスク(詳細には情報記録層)に導くとともに、光ディスクで反射される反射光(戻り光)を受光素子20へと導く、DVD及びCD用(DVD/CD用)の光学路を有する。DVD/CD用の光学路は、DVD対応の場合とCD対応の場合とで共用される光学路である。また、光ピックアップ1は、第2の半導体レーザ21から出射される光を光ディスクに導くとともに、光ディスクで反射される戻り光を受光素子20へと導く、BD用の光学路も有する。
まず、DVD/CD用の光学路について説明する。第1の半導体レーザ11は、DVD用のレーザ光(例えば波長650nm帯のレーザ光)とCD用のレーザ光(例えば波長780nm帯のレーザ光)とを切り換えて出射可能になっている。第1の半導体レーザ11は、例えばモノリシックタイプ或いはハイブリッドタイプの2波長レーザとできる。
第1の半導体レーザ11においては、DVD用のレーザ光L1は第1の発光点11aから出射され、CD用のレーザ光L2は第2の発光点11bから出射される。2つの発光点11a、11bは、発光点位置が互いに異なる。このために、図2に示すように、DVD用のレーザ光L1と、CD用のレーザ光L2とは光軸がずれた関係になる。なお、第1の発光点11aは、本発明の第1の光源の一例である。また、第2の発光点11bは、本発明の第2の光源の一例である。
第1の半導体レーザ11から出射されたレーザ光は、回折格子12を透過後、ビームスプリッタ13によって反射される。ビームスプリッタ13で反射されたレーザ光は、偏光ビームスプリッタ14、1/4波長板15、コリメートレンズ16を透過する。コリメートレンズ16を透過したレーザ光は、第1の立ち上げミラー17によって反射されて、第1の立ち上げミラー17の上方にある第1の対物レンズ18へと至る。
第1の対物レンズ18は、入射したレーザ光を光ディスクの情報記録層に集光する機能を有する。第1の対物レンズ18によって情報記録層に集光されたレーザ光は、情報記録層で反射される。この反射光(戻り光)は、第1の対物レンズ18を透過後、第1の立ち上げミラー17で反射され、コリメートレンズ16、1/4波長板15、偏光ビームスプリッタ14、ビームスプリッタ13を順に透過する。そして、ビームスプリッタ13を透過した戻り光は、センサーレンズ19によって非点収差を与えられて受光素子20の所定の受光パターンに集光される。なお、センサーレンズ19と受光素子20とは、一体化された状態(図2の破線枠は、この一体化した状態を示すものである)で、ピックアップベース10に取り付けられる。この点の詳細は後述する。
ところで、上述のように、DVD用のレーザ光L1と、CD用のレーザ光L2とは、光軸がずれている。これに対応させて、受光素子20には、図3に示すように、DVD対応の場合に用いられる第1の受光パターン201と、CD対応の場合に用いられる第2の受光パターン202と、が形成されている。
なお、図3は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1が備える受光素子20に形成される受光パターンを説明するための模式図である。図3においては、第1の受光パターン201と第2の受光パターン202とは、それぞれ、田の字状に4分割された領域を有する受光部201a、202aを3つずつ含む構成になっている。しかし、この構成は、一例であり、第1の受光パターン201と、第2の受光パターン202とは、適宜、その構成が変更されて構わない。
受光素子20は、各受光パターン201、202で受光した光信号を電気信号に変換する。受光素子20から出力された電気信号は図示しない信号処理部に送られる。この信号処理部は、再生信号、フォーカスエラー(FE)信号、トラッキングエラー(TE)信号等を生成する。
なお、本実施形態の光ピックアップ1では、DVD対応の場合と、CD対応との場合とのいずれの場合も、公知の非点収差法を用いてFE信号が得られる。非点収差法によるFE信号生成のために、センサーレンズ19には非点収差付与機能が与えられている。
また、DVD対応の場合には、公知のDPP(Differential Push-Pull)法によってTE信号が生成される。このDPP法によるTE信号生成のために、DVD/CD用の光路には回折格子12が設けられている。CD対応の場合には、PP(Push-Pull)法によってTE信号が得られる。なお、TE信号の生成方法は、適宜変更して構わず、例えば、DVD対応の場合にPP法やDPD(Differential Phase Detection)法が用いられてもよい。この場合には、回折格子12が抹消されてよい。また、CD対応の場合についても、DPD法やDPP法が用いられてもよい。その他、TE信号を得るために、光学路中の適所にホログラム素子を配置する構成が採用されてもよい。
次に、BD用の光学路について説明する。第2の半導体レーザ21は、BD用のレーザ光(例えば波長405nm帯のレーザ光)を出射可能となっている。第2の半導体レーザ21から出射されたレーザ光は、回折素子22を透過後、偏光ビームスプリッタ14によって反射される。
なお、偏光ビームスプリッタ14は、BD用のレーザ光に作用する光学部材であり、DVD用及びCD用のレーザ光は、その偏光状態に関係なく透過する。偏光ビームスプリッタ14は、1/4波長板15と協働して光アイソレータとしての役割を発揮し、往路のBD用のレーザ光は反射するが、復路のBD用のレーザ光は透過する。また、第2の半導体レーザ21から出射されて偏光ビームスプリッタ14で反射されるレーザ光の光軸は、DVD用のレーザ光L1の光軸と一致するように調整されている。
第2の半導体レーザ21から出射されて偏光ビームスプリッタ14で反射されたレーザ光は、1/4波長板15、コリメートレンズ16、及び、第1の立ち上げミラー17を透過する。なお、第1の立ち上げミラー17はダイクロイックミラーであり、DVD及びCD用のレーザ光は反射するが、BD用のレーザ光は透過するようになっている。第1の立ち上げミラー17を透過したレーザ光は、第2の立ち上げミラー23によって反射されて、第2の立ち上げミラー23の上方にある第2の対物レンズ24へと至る。
第2の対物レンズ24は、入射したレーザ光を光ディスクの情報記録層に集光する機能を有する。第2の対物レンズ24によって情報記録層に集光されたレーザ光は、情報記録層で反射される。この反射光(戻り光)は、第2の対物レンズ24を透過後、第2の立ち上げミラー23で反射され、第1の立ち上げミラー17、コリメートレンズ16、1/4波長板15、偏光ビームスプリッタ14、ビームスプリッタ13を順に透過する。そして、ビームスプリッタ13を透過した戻り光は、センサーレンズ19によって非点収差を与えられて受光素子20の所定の受光パターンに集光される。DVD及びCD対応の場合と同様に、受光素子20では光電変換が行われ、受光素子20から出力された電気信号は信号処理部(不図示)で処理され、再生信号、FE信号、TE信号等が生成される。
なお、上述のように、第2の半導体レーザ21から出射されたレーザ光(BD用のレーザ光)は、偏光ビームスプリッタ14を用いて、DVD用のレーザ光L1と光軸が一致するようになっている。このために、BD用のレーザ光の戻り光は、受光素子20の第1の受光パターン201に集光されるようになっている。換言すると、第1の受光パターン201は、DVD対応の場合と、BD対応の場合とで共用される構成になっている。BD対応の場合、非点収差法によってFE信号が得られ、DPP法によってTE信号が得られる。なお、BD対応の場合も、上述のDVD対応等の場合と同様に、他の手法によってTE信号が得られてよい。
また、コリメートレンズ16は、不図示のレンズ駆動機構によって、その光軸方向(図2に矢印で示す方向)に移動可能となっている。コリメートレンズ16の位置は、光ディスクの種類変更やレイヤージャンプ(多層光ディスク対応時における記録層間の移動)等に応じて適宜移動される。このようにコリメートレンズ16を移動可能とするのは、対物レンズ18、24に入射するレーザ光の収束発散度合いを調節して、球面収差の影響を適切に抑制することを狙っている。
また、2つの対物レンズ18、24は、ピックアップベース10に取り付けられるアクチュエータ30(図1参照)に搭載された状態で、ピックアップベース10上に配置されることになる。アクチュエータ30は、光ピックアップ1に備えられる2つの対物レンズ18、24をフォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能とする装置である。なお、フォーカス方向は、光ディスクに対して接離する方向であり、図1において紙面に垂直な方向が該当する。またトラッキング方向は、光ディスクの半径方向に平行な方向であり、図1において上下方向が該当する。
光ピックアップ1においては、情報の読み取りや書き込みを行う際に、対物レンズ18、24の焦点位置が常に光ディスクの情報記録層に合うようにフォーカシング制御を行う必要がある。また、光ピックアップ1においては、情報の読み取りや書き込みを行う際に、対物レンズ18、24によって光ディスクの情報記録層に集光される光スポットの位置が、光ディスクのトラックに常に追随するようにトラッキング制御を行う必要がある。アクチュエータ30は、例えば、これらフォーカシング制御及びトラッキング制御を行う際に駆動される。
アクチュエータ30は、対物レンズ18、24を保持するレンズホルダ31(図1参照)を有し、レンズホルダ31をワイヤ32(図1参照)で揺動可能に支持する構成のものである。そして、コイル及び磁石を利用して発生させた力でレンズホルダ31(すなわち対物レンズ18、24)を動かすものである。このようなタイプのアクチュエータは公知であるので、詳細な説明は省略する。なお、アクチュエータは、他のタイプ(例えば軸摺動型)のものであっても構わない。
(レンズ機能付き素子保持体)
上述のように、光ピックアップ1が備えるセンサーレンズ19及び受光素子20は、一体化された状態で、ピックアップベース10に取り付けられる。この構成は、レンズ機能付き素子保持体を用いることによって可能になっている。以下、このレンズ機能付き素子保持体について説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1が備えるレンズ機能付き素子保持体60を前面側から見た場合の概略斜視図である。図5は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1が備えるレンズ機能付き素子保持体60を背面側から見た場合の概略斜視図である。レンズ機能付き素子保持体60は、透明樹脂を用いて、例えば射出成型等によって一体的に形成された透明部材である。レンズ機能付き素子保持体60は、図4及び図5に示すように、レンズ部61と、保持部62とを有する。
レンズ部61は、外形が略円柱形状に設けられる。レンズ部61の内部には、当該レンズ部61を通過する光に対して、上述のセンサーレンズ19としての機能を発揮するレンズ機能部61aが設けられている。換言すると、レンズ機能付き素子保持体60は、センサーレンズ19を一体的に含む構成になっている。
保持部62は、受光素子20を保持する部分であり、その外形は略直方体形状に設けられる。保持部62には、レンズ部61と接続される前面側に対して反対側となる背面側に、凹部空間63が形成されている(図5参照)。凹部空間63は、底壁62aと、3つの側壁62aとに囲まれた略直方体形状の空間である。換言すると、略直方体形状の凹部空間63の側面の1つは開放された状態になっている。この凹部空間63は、受光素子20が挿入配置される空間となる。前述のように側面の1つが開放されているために、凹部空間63への受光素子20の取り付けは容易になっている。
底壁62aの略中央部には、平面視略円形状の開口部64が形成され、この開口部64によって形成される内部空間はレンズ機能部61aに繋がる。また、底壁62aの長手方向の両端部には、平面視略矩形状の溝部65が形成されている(図5参照)。この溝部65は、凹部空間63に挿入配置された受光素子20を接着固定するための接着剤を充填する部分である。溝部65は、本発明の充填部の一例である。なお、図5では、溝部65は1つしか見えないが、溝部65は、開口部64を挟んで略対称配置となるように、2つ設けられている。
保持部62の前面側には、レンズ部61を挟むように配置される一対の孔66(平面視略矩形状の孔)が形成されている。この一対の孔66は、それぞれ、溝部65に連通している。この一対の孔66は、溝部65に接着剤を充填するための充填用孔とし機能する。以下、この孔66のことを充填用孔66と表現する。また、保持部62の前面側には、一対の充填用孔66の上側に、一対の孔67(平面視略矩形状の孔)が形成されている。この一対の孔67のそれぞれは、充填用孔66に比べて断面積が小さく設けられているが、充填用孔66と同様に、溝部65に連通している。この一対の孔67は、溝部65に接着剤を充填する際に、空気の抜け孔として機能するように設けられたものであり、以下、この孔67のことを空気抜き孔67と表現する。
図6は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1が備える、受光素子20を保持したレンズ機能付き素子保持体60の概略断面図である。なお、図6は、図4のA−A位置で切断した場合を想定した図である。また、図6におけるレンズ機能付き素子保持体60の向きは、図4及び図5と比べて、上下が逆になっている。また、図6では、受光素子20は、FPC(Flexible Print Circuit)70に実装された状態となっている。FPC70の背後には、強度を補強するための補強板80が取り付けられている。
図6に示すように、その外形が略直体形状に設けられる受光素子20は、その前面側(受光パターンが設けられる側)が底壁62aと当接された状態で、受光部62の凹部空間63に挿入配置される。換言すると、底壁62aが受光素子20に対する当て面として機能する状態で、保持部62は受光素子20を保持するようになっている。このために、受光素子20と、レンズ機能部61a(センサーレンズ19と言い換えてよい)との間の距離(光軸方向の距離)がばらつく可能性を抑制できる。
また、受光素子20は、凹部空間63を囲む側壁62bを用いて、光軸方向と垂直な方向についても位置決めされた状態で、レンズ機能付き素子保持体60に保持される。すなわち、レンズ機能付き素子保持体60を用いることにより、センサーレンズ19と受光素子20との位置関係は、製品によってばらつくことなく一定の関係に保ちやすくなっている。
(受光素子の取り付け手順)
ここで、受光素子20をピックアップベース10に取り付ける手順の一例について説明しておく。まず、受光素子20はFPC70に実装される。この後、受光素子20が実装されたFPC70が、図7に示すように、例えばリフロー工程を用いることによって、プリント基板40(図1参照)に半田接合される。なお、補強板80は、適当なタイミングで取り付ければよく、補強板80の取り付けは場合によっては省略されてもよい。
受光素子20が実装されたFPC70がプリント基板40に半田接合されると、次に、図6に示す保持状態となるように、受光素子20がレンズ機能付き素子保持体60に取り付けられる。具体的には、次のような手順で取り付けが実行される。
まず、受光素子20が、保持部62の凹部空間63に挿入配置される。この際、底壁62a及び側壁62bを利用して、受光素子20の位置は、所定の位置に位置決めされる。治具を用いて、受光素子20が位置決めされた状態を維持する。そして、この状態で、保持部62の充填用孔66を利用して溝部65に接着剤を充填する。接着剤の充填は、例えばディスペンサ等を利用すればよい。溝部65を外部と連通する空気抜き孔67の存在により、受光素子20を保持部62に接着固定するのに必要な所定の量だけ、溝部65に接着剤を充填できる。接着剤としては、例えば、紫外線硬化型の接着剤が用いられる。接着剤の充填後、紫外線を照射して接着剤を硬化させ、受光素子20がレンズ機能付き素子保持体60に保持された状態を得る。
受光素子20がレンズ機能付き素子保持体60に保持されると、次に、このレンズ機能付き素子保持体60をピックアップベース10に取り付ける。詳細には、事前に、ピックアップベース10に他の部材(半導体レーザ、光学部材、アクチュエータ、プリント基板等)を取り付けておく。そして、ピックアップベース10の側面部に設けられる取り付け位置(凹部)に、受光素子20を保持したレンズ機能付き素子保持体60を治具で保持した状態で配置する。この段階では、まだ、レンズ機能付き素子保持体60は、ピックアップベース10に固定されない。
半導体レーザ(例えば第2の半導体レーザ21)から光を出射し、受光素子20を保持したレンズ機能付き素子保持体60を、光軸方向及び光軸方向と垂直な面内方向に動かす。そして、所望の特性が得られた位置で、受光素子20を保持したレンズ機能付き素子保持体60をピックアップベース10に固定する。レンズ機能付き素子保持体60のピックアップベース10への固定は、例えば紫外線硬化型の接着剤を用いて行ってよい。なお、前述の所望の特性が得られたか否かの判断に際しては、例えば、RF信号やTE信号の振幅、ジッタ等が指標として用いられてよい。
従来においては、センサーレンズ19と、受光素子20(光軸方向の位置調整が行われる)と、が別々にピックアップベース10に取り付けられていたので、両者の間の距離(光軸方向の距離)がばらつき易かった。このばらつきが発生した場合、第1の発光点11aから出射されるレーザ光(DVD用のレーザ光)と、第2の発光点11bから出射されるレーザ光(CD用のレーザ光)とが、受光素子20の受光面に形成する光スポットの間隔にばらつきが生じることになる。
この点、本実施形態の光ピックアップ1においては、レンズ機能付き素子保持体60を用いて受光素子20を取り付ける構成であるために、センサーレンズ19と受光素子20との間の間隔がばらつくことを抑制できる。このために、DVD対応の場合と、CD対応との場合とのいずれもの場合にも、良好な性能(読み取り性能及び/又は書き込み性能)が得られる。
(その他)
以上に示した実施形態は本発明の例示であり、本発明の光ピックアップは、以上に示した実施形態の構成に限定されず、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
例えば、以上の実施形態では、BD、DVD、CDの3種類の規格に対応可能な光ピックアップ1とした。しかし、本発明の光ピックアップが対応可能な光ディスクの種類、及び、その数は適宜変更されてよい。例えば、上述の光ピックアップ1において、BD対応にのみ必用な部材は除いて、DVD及びCDにのみ対応可能な光ピックアップとしてもよい。
また、以上に示した実施形態では、発光点位置が互いにずれた位置関係になる2つの光源は、2波長レーザとして構成されたが、これに限られず、別々の半導体レーザ(単一の波長の光のみを出射するレーザ)として構成されてもよい。
また、以上に示した実施形態におけるレンズ機能付き素子保持体60の形状は、例示にすぎず、例えば受光素子の形状に合わせる等の目的で、適宜変更されても構わない。また、レンズ機能付き素子保持体60に形成される充填用孔66や空気抜き孔67は、場合によっては、抹消されても構わない。
1 光ピックアップ
10 ベース部
11a 第1の発光点(第1の光源)
11b 第2の発光点(第2の光源)
19 センサーレンズ
20 受光素子
60 レンズ機能付き素子保持体
62 保持部
65 充填部
66 充填用孔
67 空気抜き孔
201 第1の受光パターン
202 第2の受光パターン

Claims (5)

  1. 光源から出射される光を光記録媒体に導くとともに、前記光記録媒体で反射される反射光を受光素子へと導く光学路を備える光ピックアップであって、
    前記受光素子の前段に配置されるセンサーレンズと、
    前記センサーレンズを一体的に含むとともに、前記受光素子を保持する保持部を有するレンズ機能付き素子保持体と、
    前記光学路が設けられるとともに、前記受光素子を保持した前記レンズ機能付き素子保持体が取り付けられるベース部と、
    を備えることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記光源には、発光点位置が互いにずれた位置関係となる第1の光源と第2の光源とが含まれ、
    前記光学路は、前記第1の光源が使用される場合と、前記第2の光源が使用される場合とで共用され、
    前記受光素子には、前記第1の光源用の第1の受光パターンと、前記第2の光源用の第2の受光パターンとが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記センサーレンズは、前記反射光に非点収差を与えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ピックアップ。
  4. 前記受光素子は、前記保持部に接着剤で固定され、
    前記レンズ機能付き素子保持体には、前記接着剤が充填される充填部と、前記充填部に前記接着剤を充填するための充填用孔と、が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ピックアップ。
  5. 前記レンズ機能付き素子保持体には、前記充填部と外部とを連通する空気抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ。
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