JP2009215805A - ドアクローザを備える開口部装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な場合に戸体の閉鎖を早くすることが可能なドアクローザを備える開口部装置を提供することを課題とする。
【解決手段】建物開口部に沿って設けられる枠体2、3、4と、該枠体内に開閉可能に配置される戸体5と、戸体の少なくとも閉鎖の動作時に該戸体の移動又は回動に対して閉鎖速度を抑制するドアクローザ10、110、160と、を備える開口部装置1、101、151であって、ドアクローザは、戸体の閉鎖速度を抑制可能とする速度調節機構を有する本体11と、本体の速度調節機構に連動可能に具備される伝達部材21、31、35、71、121、171と、を備え、伝達部材には、戸体の所定の操作により、戸体の閉鎖速度を上げることを可能とする手段が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、ドアクローザを備える開口部装置に関し、詳しくは、通常の戸体閉鎖時には該戸体の閉鎖速度が抑制され、戸体の閉鎖を素早く完了させたいときには該戸体の閉鎖速度を上げることができるドアクローザを備える開口部装置に関する。
人が出入りする建物開口部に配置される開口部装置には、ドアクローザが備えられる場合が多い。ドアクローザは、開口部装置の戸体の開閉に際し、急激な戸体の移動や回動を抑制する役割を有する。これにより戸体を緩やかに閉鎖又は開放させることができ、例えば閉鎖時の音を小さく抑える等することができる。
ドアクローザを備えた開口部装置については、従来においていくつかの付加的な機能が提案され、これにより利便性が向上されている。例えば特許文献1に開示されたドアクローザのストップ機構では、ドアクローザによるストップ機構を備える。また、特許文献2には、ドアクローザ本体の作動油の粘性が変化した場合でも調整弁を調整することなくドアクローザの閉扉時間が変わらない発明が開示されている。
特開2007−284983号公報 特開平10−131604号公報
しかしながら、ドアクローザを備える開口部装置には上記のような利点がある一方、戸体の閉鎖を素早く完了させたい場合にそれを妨げてしまうという問題があった。これには例えば、寒冷地において、できるだけ戸体が開いている時間を減らしたいという生活環境からの観点や、帰宅時に戸体をできるだけ素早く閉鎖したいという防犯上の観点等を挙げることができる。
そこで本発明はこれら問題点に鑑み、必要な場合に戸体の閉鎖を早くすることが可能なドアクローザを備える開口部装置を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、建物開口部に沿って設けられる枠体(2、3、4)と、該枠体内に開閉可能に配置される戸体(5)と、戸体の少なくとも閉鎖の動作時に該戸体の移動又は回動に対して閉鎖速度を抑制するドアクローザ(10、110、160)と、を備える開口部装置(1、101、151)であって、ドアクローザは、戸体の閉鎖速度を抑制可能とする速度調節機構を有する本体(11)と、本体の速度調節機構に連動可能に具備される伝達部材(21、31、35、71、121、171)と、を備え、伝達部材には、戸体の所定の操作により、戸体の閉鎖速度を上げることを可能とする手段が設けられていることを特徴とする開口部装置を提供することにより前記課題を解決する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の開口部装置(1、101、151)の伝達部材(21、31、35、71、121、171)は、速度調節機構に取り付けられ、1又は2以上の部材により構成される棒状であるアーム(21、71、121、171)を備え、アームは、通常時にはアームの全部が速度調節機構に連動し、戸体の所定の操作時にはアームの少なくとも一部において連動が解除されることにより、戸体の閉鎖速度を上げることが可能となることを特徴とする。
本発明によれば、必要な場合に戸体の閉鎖を早くすることが可能なドアクローザを備える開口部装置を提供することができる。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1、図2は、第一実施形態に係る本発明の開口部装置1が備えられた建物開口部の斜視図である。いずれの図もドアクローザ10が取り付けられた側から見た図で、図1は戸体5が閉鎖された姿勢、図2は戸体5が開放された姿勢の図である。以下、図1、図2及び適宜示す図を参照しつつ開口部装置1について説明する。
開口部装置1は、縦枠2、3、横枠4、戸体5、把手6、及びドアクローザ10を備えている。縦枠2、3及び横枠4は、図1、図2にW、Wで示した建物の壁に設けられた開口部の縁に沿って配置される枠材である。戸体5は、縦枠2、3及び横枠4により形成された枠体の内側に配置され、そのうちの1辺が縦枠2と不図示の蝶番により連結されている。これにより戸体5は蝶番が備えられた1辺を軸として回動させることができ、いわゆるスイング式に開閉可能な開口部装置1となる。戸体5の蝶番が取り付けられた側とは反対側の端部には把手6が取り付けられている。使用者は当該把手6を室内外方向に押し引きすることにより戸体5の回動をさせることができる。
ドアクローザ10は、戸体5が回動する側とは反対側の戸体5の面と横枠4とを連結するように配置される装置である。図3にドアクローザ10の分解斜視図を示した。図3からわかるように、ドアクローザ10は、本体11、及び伝達手段としてのアーム21、ロッド31、並びに枠固定部材35を備えている。
本体11は、その内側に速度調節機構を内蔵している。当該機構は通常のドアクローザに用いられるものと同様である。該機構からはこれに連動し、外に露出した角柱状の回転軸12が設けられている。回転軸12は図3にAで示したように回動可能であり、該回動と速度調節機構とが互いに連動して動作する。
伝達部材としてのアーム21は、棒状の部材でその両端部に貫通孔である本体側孔22及びロッド側孔28を備えている。図4にアーム21の平面図を示した。また、図5には本体側孔22が備えられる部分を拡大して示した。図4、図5からわかるように、本体側孔22は、その一部を破線で示したように矩形の角孔部23、及び該角孔部23の各辺から角孔部23を拡張するように設けられる空転部24、24、24、24を備えている。角孔部23は、本体11の回転軸12の角柱がその内側に挿入可能であるとともに、回転軸12が大きく空転しない大きさ及び形状とされている。また、空転部24、24、24、24は、角孔部23の各辺において、その一方側略半分に設けられ、辺の中央で角孔部23が大きく拡張され、辺の端部側に向けて角孔部23の拡張が小さくなるように傾斜している。従って空転部24、24、24、24は略三角形である。詳しくは、図5に三角形BCDで示した形状であり、最も拡張された頂点Cの部分は、図5に示したように角孔部23の辺をL1とL2とに分けるような位置に配置され、頂点Dが角孔部23の辺の端部に一致する。L1、L2の大きさは、後述する空転に適した大きさが適宜設定される。また、頂点Bは角孔部23の辺のDとは反対側の端部寄りに配置され、これにより辺CBは、角孔部23の辺の垂線に対してθの角度で傾斜している。当該θは、後述するように、ここに回転軸12の側面が接触したときに、辺CBと回転軸12の側面とが面で(平面図上は線で)接触するように設定されている。
空転部24、24、24、24の各部の寸法や角度は、どの程度の空転を許容するかにより自由に設定することが可能である。また、本実施形態では、辺CDは直線であるが、ここが円弧状であってもよい。かかる本体側孔22により、必要に応じて戸体5の閉鎖を早く行うことができる。その動作については後で詳しく説明する。
ロッド側孔28は円形状の孔である。本体側孔22及びロッド側孔28の孔の貫通方向は同じである。
伝達部材としてのロッド31も、図3からわかるように棒状の部材で、その両端部に同方向に貫通した円形の貫通孔であるアーム側孔32及び枠固定部材側孔33を備えている。また、枠固定部材35も伝達部材として機能し、図3からわかるように板状の部材でその一端部に板厚方向に貫通する孔36を有している。
以上のような構成部材を備えるドアクローザ10は、次に説明するように各構成部材が組み合わせられるとともに、戸体5及び横枠4(図1、図2参照)に取り付けられる。
本体11は戸体5の一方の面の上部で、蝶番が備えられる側の端部に固定される(図1、図2参照)。ここで、当該戸体5の一方の面とは、該戸体5が回動する側とは反対側の戸体5の面である。このとき、回転軸12が上方に突出するように配置される。
アーム21は、本体11の回転軸12を本体側孔22の角孔部23に差し込むように配置する(図6(a)参照)。そして図3に示した固定部材25a、25bによりアーム21を回転軸12に固定する。この時、アーム21の回転軸12への固定は、後述するように、通常に戸体5を閉鎖する際には回転軸12とアーム21とは互いに追随して回動するように調整される。そして早急な戸体5の閉鎖に対しては、回転軸12が空転部24、24、24、24内を空転することができるようにしておく。詳しくは後で説明する。
アーム21とロッド31とは、ロッド側孔28及びアーム側孔32が上下方向に同軸とされて、該ロッド側孔28とアーム側孔32とに不図示の固定部材を通すことにより連結される。このときアーム21とロッド31とが互いに連結部を中心に回動可能となるように連結される。回動可能となるような連結手段は通常のドアクローザと同様の手段を用いることができる。
ロッド31と枠固定部材35とは、枠固定部材側孔33及び孔36が上下方向に同軸とされて、該枠固定部材側孔33と孔36とに不図示の固定部材を通すことにより連結される。このときロッド31は、枠固定部材35との連結部を中心に回動可能となるように連結される。回動可能となるような連結手段は通常のドアクローザと同様の手段を用いることができる。
枠固定部材35は上記のように孔36が上下方向に貫通する向きとされた姿勢で、その一部が横枠4に固定される(図1、図2参照)。
以上のようなドアクローザ10を備えた開口部装置1により、戸体5が開放された姿勢からこれを閉鎖させるときに、通常時には戸体5の閉鎖動作は緩やかにおこなわれ、早急な戸体5の閉鎖をしたい時には早急な閉鎖をさせることが可能となる。詳しくは次の通りである。
図6、図7は、アーム21の本体側孔22と本体11の回転軸12との関係を説明するための図である。図6が通常の戸体5の閉鎖、図7が早急な戸体5の閉鎖を説明するための図である。
図6(a)に示したように、戸体5の開放の姿勢(図2参照)で、回転軸12は本体側孔22のうち角孔部23にのみ配置されている。図6(a)の姿勢から通常に(例えば自然に)戸体5を閉鎖させたときには、上記したように図3に示した固定部材25a、25bによる固定する力(例えば摩擦力)により、アーム21と回転軸12とは連動する。従って、図6(b)に示すように、回転軸12とアーム21とは連動し、ドアクローザ10の速度調整機構による戸体5の閉鎖速度の抑制が行われ、緩やかな戸体5の閉鎖が可能となる。
一方、図7(a)に示したように(図6(a)で示した姿勢と同じ)、戸体5の開放の姿勢で回転軸12は本体側孔22のうち角孔部23にのみ配置されている。図7(a)の姿勢から、急速に戸体5を閉鎖させたとき(すなわち使用者が戸体5の早急な閉鎖を望んだとき)には、上記した固定部材25a、25bによる固定する力(例えば摩擦力)よりも戸体5を閉鎖させる力が大きくなり、図7(b)に示したように回転軸12が空転部24、24、24、24内を空転する。これにより空転時には本体11とアーム21との連動が解除されるので、戸体5の閉鎖は、本体11の速度調整機構の影響を受けることなく、早急な戸体5の閉鎖が可能となる。
このとき、図7(b)からわかるように、回転軸12の側面の一部は、空転部24、24、24、24のうち図5にCBで示した部分に面で接触する。これにより接触部分に大きな負担がかかることを防止することができる。
閉鎖後、回転軸12は、ドアクローザ本体11の作用により図7(a)と同様の姿勢に戻る。一方、戸体5の閉鎖から開放の動作をするときには、回転軸12は角孔部23の辺のうち、空転部24、24、24、24が備えられない側に引っ掛かるので、回転軸12とアーム21とは常に連動する。
以上のような開口部装置1により、必要な場合に戸体を素早く閉鎖することが可能なドアクローザを備える開口部装置を提供することができる。
ここで、ドアクローザにおけるアームの空転部の形状は、回転軸の形状によって適宜変更することができる。すなわち上記の趣旨に基づいて回転軸が空転することができる領域を設けることができればいずれの形状であってもよい。図8は変形例にかかるドアクローザのうちアーム21’の本体側孔22’について説明するための図である。本体側孔22’では、角孔部23’を拡張するように設けられた空転部24’、24’、24’、24’の形状が上記本体側孔22と異なり、図5に示したθに相当する角度が0度である場合である。かかる場合であっても戸体を急速に閉鎖した時には回転軸が空転部24’、24’、24’、24’内を空転することができ、上記効果を奏するものとなる。
図9は、第二実施形態にかかる本発明の開口部装置に用いられるクローザのうちアーム71のみを示した図である。アーム71以外の構成については上記第一実施形態に係る開口部装置1と共通するのでここでは説明を省略する。
アーム71は、第一アーム72及び第二アーム73を有し、該2つのアームがアーム回動軸76によって互いに回動可能に軸着されている。回動軸76の軸方向は第一アーム72に備えられる本体側孔74及び第二アーム73に備えられるロッド側孔75の貫通方向と同じである。
本体側孔74は、本体11の回転軸12(図3参照)に対応した形状とされており、第一実施形態で示した本体側孔22のように空転部24、24、24、24が設けられていない。従って、第一アーム72と本体11の回転軸12とは常に連動する。一方、ロッド側孔75は、第一実施形態で示したロッド側孔28と形状が同じであり、ロッド31への取り付けも同じである。
第一アーム72と第二アーム73とは上記の通りアーム回動軸76により回動可能に連結されているが、該回動は、所定の力がかかることにより初めて第一アーム72と第二アーム73との回動が許容されるように調整されている。すなわち図9(a)に示した姿勢のアーム71に所定以上の力が加わると図9(b)に示した姿勢となる。
このようなアーム71を備えたドアクローザを具備する第二実施形態にかかる開口部装置は、次のような動作をすることにより、必要に応じて戸体5の閉鎖を早急におこなうことができる。すなわち、戸体5(図2参照)の開放の姿勢で、アーム71は図9(a)の状態にある。かかる状態から通常に(例えば自然に)戸体5を閉鎖させたときには、第一アーム72と第二アーム73とは、図9(a)に示した姿勢を維持してアーム71が全体として本体11の回転軸12に追随する。従って、本体11の速度調整機構による戸体5の閉鎖速度の抑制が行われ、戸体5は緩やかに閉鎖される。
一方、同様に戸体5の開放の姿勢で、アーム71が図9(a)の状態にあるときから、急速に戸体5を閉鎖させた場合(すなわち使用者が戸体5の早急な閉鎖を望んだとき)には、第一アーム72と第二アーム73とが回動する所定の力を超え、図9(b)に示した状態となる。このときには、戸体5は本体11の速度調整機構の影響を受けず、素早く戸体5を閉鎖させることが可能となる。
このように閉鎖されたあとは、例えば本体11に備えられた弾性部材による戻り機構等により、アーム71は、一定時間の経過後に図9(a)に示した姿勢に戻ることができる。
図10、図11は、第三実施形態に係る本発明の開口部装置101を説明するための図である。図10は、開口部装置101に用いられるドアクローザ110のうちアーム121のみを示した図である。図11は開口部装置101の動作を説明するための図である。開口部装置101では、アーム121以外の構成については上記第一実施形態に係る開口部装置1と共通するのでここでは説明を省略するとともに図11では図3と同じ符号を付する。
アーム121は、棒状の部材で、その一端側には貫通孔である本体側孔122、及び他端側には貫通する長孔であるロッド側孔123を備えている。本体側孔122及びロッド側孔123の貫通方向は同じである。
本体側孔122は、本体11の回転軸12(図3、図11参照)に対応した形状とされており、第一実施形態で示した本体側孔22のように空転部24、24、24、24は設けられていない。従って、アーム121と本体11の回転軸12とは常に連動する。
一方、ロッド側孔123は、アーム121の長手方向を長軸とする長孔である。またその内側には長孔の短軸方向幅を狭めるように突出した突起124が設けられている。突起124は通常は図10に示したようにロッド側孔123内に突出しているが、所定の押圧力を受けることにより図10にEで示した方向に移動可能とされている。従って、突起124が所定の押圧力を受けたときには、それまで狭められていたロッド側孔123の幅が、該押圧力が除荷されるまで広げられる。
次に、かかるアーム121を備えるドアクローザ110を具備する開口部装置101の動作を図10、図11を参照しつつ説明する。図11(a)からわかるように、アーム121の本体11側端部は、本体側孔122に回転軸12が挿入されて連結される。一方、アーム121のロッド31側端部は、ロッド側孔123内を貫通し、ロッド31のアーム側孔32(図3参照)に取り付けられる固定部材125によりロッド31に回動可能に連結される。
このとき、固定部材125はロッド側孔123内側のうち突起124が備えられる部分より本体側孔122から離隔する側の端部に配置される。そして、当該固定部材125は、ロッド側孔123内を該ロッド側孔123の長手方向にスライド式に移動可能ではあるが、突起124により幅が狭められた部分は通り抜けることができないように形成されている。
図11(a)に示した戸体5の開放の姿勢から、戸体5を通常に(例えば自然に)を閉鎖させたときには、固定部材125の位置は図11(a)に示された位置を維持しつつ、図11(b)にGで示した矢印の方向にアーム121が回動する。ここで、図11(b)は図11(a)にFで示した部分を拡大した図である。これによれば、本体11の速度調整機構による戸体5の閉鎖速度の抑制が行われ、戸体5は緩やかに閉鎖される。
一方、図11(a)に示した戸体5の開放の姿勢から、戸体5を急速に閉鎖させた場合(すなわち使用者が戸体5の早急な閉鎖を望んだとき)には、アーム121が図11(b)にHで示した矢印の方向に力強く移動する。これにより固定部材125が突起124を押圧し、その押圧力により突起124が図10にEで示した方向に移動する。従って、固定部材125が突起124を乗り越えるようにしてアーム121が矢印Hの方向に移動することができる。このときには、戸体5は本体11の速度調整機構の影響を受けず、素早く戸体5を閉鎖させることが可能となる。
このように閉鎖された後は、例えば本体11に備えられた弾性部材による戻り機構等により、固定部材125は、一定時間の経過後に最初の位置であるロッド側孔123内側のうち突起124が備えられる部分より本体側孔122から離隔する側の端部に戻ることができる。
図12、図13は、第四実施形態に係る本発明の開口部装置151を説明するための図である。図12は、開口部装置151に用いられるドアクローザ160のうちアーム171のみを示した図である。図13は開口部装置151の動作を説明するための図である。開口部装置151では、アーム171以外の構成については上記第一実施形態に係る開口部装置1と共通するのでここでは説明を省略するとともに図13では図3と同じ符号を付す。
アーム171は、全体として棒状の部材であり、第一アーム172及び第二アーム173を有し、第二アーム173が第一アーム172に入れ子式に連結されている。当該入れ子式の連結は弾性部材176を介しており、図12(a)と図12(b)からわかるように、アーム171に所定の力を負荷することにより、その長手方向に付勢されつつ伸縮させることが可能である。
第一アーム172の入れ子式とされた側とは反対側の端部には貫通孔である本体側孔174が設けられ、第二アーム173の入れ子式とされた側とは反対側の端部にも貫通孔であるロッド側孔175がそれぞれ設けられている。これらの孔の貫通方向は同じである。
本体側孔174は、本体11の回転軸12(図3、図13参照)に対応した形状とされており、第一実施形態で示した本体側孔22のように空転部24、24、24、24は設けられていない。従って、第一アーム172と本体11の回転軸12とは常に連動する。一方、ロッド側孔175は、第一実施形態で示したロッド側孔28と同じであり、ロッド31への取り付けも同じである。
かかるアーム171を備えるドアクローザ160を具備する開口部装置151は次のように動作する。図12、図13を参照しつつ説明する。図13からわかるように、アーム171の本体11側端部は、本体側孔174に回転軸12が挿入されて連結される。一方、アーム171のロッド31側端部は、ロッド31のアーム171側端部と固定部材178により回動可能に連結される(図13参照)。
図13に示した戸体5の開放の姿勢から、戸体5を通常に(例えば自然に)閉鎖させたときには、アーム171は弾性部材176の弾性力により縮むことなく通常の長さを維持して戸体5の閉鎖がおこなわれる。これによれば、本体11の速度調整機構による戸体5の閉鎖速度の抑制が行われ、戸体5は緩やかに閉鎖される。
一方、図13に示した戸体5の開放の姿勢から、戸体5を急速に閉鎖させた場合(すなわち使用者が戸体5の早急な閉鎖を望んだとき)には、アーム171が図12(b)に示したように、弾性部材176の弾性力に抗して縮む。このときには、戸体5は本体11の速度調整機構の影響を受けず、素早く戸体5を閉鎖させることが可能となる。
このように閉鎖されたあとは、弾性部材176の弾性力により、アーム171は、図12(a)に示した姿勢に戻ることができる。
以上のような開口部装置により、必要な場合に戸体を早急に閉鎖することが可能なドアクローザを備える開口部装置を提供することができる。
以上、現時点において、もっとも実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うドアクローザを備える開口部装置もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
第一実施形態に係る本発明の開口部装置の斜視図である。 図1に示した開口部装置において戸体が開放された図である。 ドアクローザの分解斜視図である。 アームの平面図である。 角孔部を拡大して示した図である。 ドアクローザの動作を説明するための図である。 ドアクローザの動作を説明するための図である。 変形例に係る角孔部を拡大して示した図である。 第二実施形態に係る本発明の開口部装置に備えられるドアクローザのアームの平面図である。 第三実施形態に係る本発明の開口部装置に備えられるドアクローザのアームの平面図である。 第三実施形態に係る本発明の開口部装置の動作を説明するための図である。 第四実施形態に係る本発明の開口部装置に備えられるドアクローザのアームの平面図である。 第四実施形態に係る本発明の開口部装置の動作を説明するための図である。
符号の説明
1 開口部装置
2 縦枠
3 縦枠
4 横枠
5 戸体
6 把手
10 ドアクローザ
11 本体
12 回転軸
21 アーム
22 本体側孔
23 角孔部
24 空転部
25a、25b 固定部材
28 ロッド側孔
31 ロッド
32 アーム側孔
33 枠固定部材側孔
35 枠固定部材
36 孔
71 アーム
72 第一アーム
73 第二アーム
74 本体側孔
75 ロッド側孔
76 アーム回動軸
101 開口部装置
110 ドアクローザ
121 アーム
122 本体側孔
123 ロッド側孔
124 突起
125 固定部材
151 開口部装置
160 ドアクローザ
171 アーム
172 第一アーム
173 第二アーム
174 本体側孔
175 ロッド側孔
176 弾性部材

Claims (2)

  1. 建物開口部に沿って設けられる枠体と、該枠体内に開閉可能に配置される戸体と、前記戸体の少なくとも閉鎖の動作時に該戸体の移動又は回動に対して閉鎖速度を抑制するドアクローザと、を備える開口部装置であって、
    前記ドアクローザは、前記戸体の閉鎖速度を抑制可能とする速度調節機構を有する本体と、
    前記本体の前記速度調節機構に連動可能に具備される伝達部材と、を備え、
    前記伝達部材には、前記戸体の所定の操作により、前記戸体の閉鎖速度を上げることを可能とする手段が設けられていることを特徴とする開口部装置。
  2. 前記伝達部材は、前記速度調節機構に取り付けられ、1又は2以上の部材により構成される棒状であるアームを備え、
    前記アームは、通常時には前記アームの全部が前記速度調節機構に連動し、前記戸体の所定の操作時には前記アームの少なくとも一部において前記連動が解除されることにより、前記戸体の閉鎖速度を上げることが可能となる請求項1に記載の開口部装置。
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