JP2009215447A - ポリエーテル、及びその製造方法、並びに光学素子 - Google Patents

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十志和 高田
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秀輝 林
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孝之 荒井
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Abstract

【課題】成形加工性に優れ、光学フィルム、光学シート、光学レンズ等の光学素子として有用な光学特性に優れた新規なポリエーテル化合物、及びポリエーテル化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】下記式(1)の繰り返し単位構造を有するポリエーテル。
Figure 2009215447

【選択図】なし

Description

本発明は、フルオレン骨格を有するポリエーテル、及びその製造方法に関する。また、前記ポリエーテルを備える、光学フィルム、光学シート、光学レンズ等の光学素子に関する。
フルオレン構造を有するポリマーは、有機エレクトロルミネッセンス(OLED)の発光剤、光学フィルム、光学シート等の光学素子をはじめとして各種分野において様々な検討がなされている。特許文献1及び2には、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンとイソフタル酸及びテレフタル酸から誘導されるポリエステルフィルムに関する記載がある。また、特許文献3には、アルキル置換された9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンとイソフタル酸及びテレフタル酸から誘導されるポリエステルフィルムに関する記載がある。さらに、特許文献4及び5には、光学特性に優れるフルオレン構造を有するポリエステル樹脂が提案されている。また、特許文献6には、フルオレン骨格を有するエポキシ系樹脂、光酸発生剤、ポリシラン等を含む光重合性樹脂組成物が開示されている。
特開昭57−192432号公報 特開平3−28222号公報 WO99/18141号公報 特開2005−272615号公報 特開2006−215064号公報 特開2005−283905号公報
ところで、近年においては、液晶ディスプレイ(LCD)やプラズマディスプレイ(PDP)等に代表されるフラットパネルディスプレイ(FPD)がブラウン管ディスプレイに替わるものとして急拡大している。それに伴い、FPDの構成材料に使われる光学フィルムも市場が急速に拡大している。さらに、光通信の分野においても、光学フィルム、光学レンズ等の光学素子の市場が急速に拡大している。かかる状況下、製品の高信頼性化、高品質化が強く求められており、光学特性に優れ、かつ光学素子用途として汎用的に用いられているポリエステル樹脂よりも耐湿性が高い材料が切望されている。
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、光学素子として有用な新規なポリエーテル化合物、及びその製造方法を提供することである。
本発明に係るポリエーテルは、下記一般式(1)の繰り返し単位を有するものである。
Figure 2009215447
式中、Rは2価の飽和炭化水素基であって、分岐構造を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよい脂環式炭化水素基、又はこれらの組み合わせを示し、R、R、R及びRは、それぞれ独立に同一又は異なる置換基を示す。nは0又は1の整数、n〜nはそれぞれ独立に0〜3の整数を示す。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ね、上記式(1)の繰り返し単位を有する新規ポリマーを見出し、本件発明を完成するに至った。本発明に係るポリエーテルによれば、高屈折率特性、及び低複屈折特性を有し、光学特性に優れる。また、汎用的に用いられているポリエステル樹脂よりも耐湿性に優れる。さらに、可視光における透明性、及び耐熱性に優れ、成形加工性が高い。
本発明に係るポリエーテルの製造方法は、下記一般式(2)で表わされる化合物と、下記一般式(3)で表わされるフルオレン構造を含む化合物とを溶媒中で、塩基存在下、重合反応させるものである。
Figure 2009215447
式中、Rは2価の飽和炭化水素基であって、分岐構造を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよい脂環式炭化水素基、又はこれらの組み合わせを示し、nは0又は1の整数、Xは脱離基を示す。
本発明に係る光学素子は、上記ポリエーテルを主成分とするものである。
本発明によれば、光学素子として有用な新規なポリエーテル化合物、及びその製造方法を提供することができるという優れた効果を有する。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態の一例について説明する。なお、本発明の趣旨に合致する限り、他の実施形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。
本発明に係るポリエーテルは、上記一般式(1)の繰り返し単位を有するポリマーである。
Figure 2009215447
式中、Rは2価の飽和炭化水素基であって、分岐構造を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよい脂環式炭化水素基、又はこれらの組み合わせからなる。脂環式炭化水素基は、単環のみならず多環も含む。多環としては、縮合多環式炭化水素基、架橋環式炭化水素基、スピロ型環式炭化水素基も含む。また、R、R、R及びRは、それぞれ独立に同一又は異なる置換基を示す。また、nは、0又は1の整数を示し、n〜nはそれぞれ独立に0〜3の整数を示す。
上記式(1)の繰り返し単位を有するポリエーテルにおいて、その繰り返し単位中のR基は、原料として用いる下記式(2)で表わされる化合物に由来する。
Figure 2009215447
式中のR及びnは、上述したとおりである。また、式中のXは、脱離基であり、求核置換反応の際に使用される脱離基であれば特に限定されない。好ましい例としては、トシラート基(−O−S(=O)2−C64−CH3)、トリフラート基(−O−S(=O)2−CF3)、メシラート基(−O−S(=O)2−CH3)、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子を挙げることができる。上記式(2)で表わされる化合物は、ジオール誘導体から容易に得ることができる。n1=0の場合には、エチレン基に2つのX基が結合した化合物となる。
で表わされる2価の飽和炭化水素基としては、分岐構造を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよい脂環式炭化水素基、又はこれらの組み合わせからなるものを好適に用いることができる。アルキレン基の分岐構造は、飽和炭化水素基とする。また、脂環式炭化水素基の置換基も、飽和炭化水素基とする。
が分岐構造を有していてもよいアルキレン基の場合、主鎖の炭素数は、特に限定されないが、原料の入手容易性の観点からは、主鎖の炭素数1〜16であることが好ましい。より好ましくは、主鎖の炭素数1〜12、さらに好ましくは主鎖の炭素数3〜10である。
アルキレン基の主鎖には、任意の位置において、任意の個数及び任意の構造の分岐構造(側鎖)を導入することができる。分岐構造(側鎖)の飽和炭化水素基は、分岐構造を有していてもよい。側鎖の飽和炭化水素基の炭素数は、特に限定されないが、原料の入手容易性の観点から、炭素数1〜18の範囲とすることが好ましく、炭素数1〜12がより好ましく、炭素数1〜6が特に好ましい。本発明においては、フルオレン構造を繰り返し単位として導入しているので、結晶性や液晶性は発現しにくいが、側鎖を導入することにより、結晶性や液晶性の発現をより効果的に抑制することができる。
が置換基を有していてもよい脂環式炭化水素基である場合、単環であっても多環であってもよい。単環の場合には、炭素数3〜10のシクロアルキレン基とすることが好ましく、炭素数3〜8のシクロアルキレン基とすることがより好ましく、炭素数5,6のシクロアルキレン基とすることが特に好ましい。シクロアルキレン基は、1つの環から構成されるものに限定されず、同一又は異なるシクロアルキレン基を複数備えていてもよい。
が多環の脂環式炭化水素基の場合、デカリン、ノルボルナン、アダマンタン、トリシクロデカン等の炭素数4〜15のジ又はトリシクロアルカンに対応する二価基(ジイル基)が好ましく、炭素数6〜10のジ又はトリシクロアルカンに対応する二価基(ジイル基)がより好ましい。これらの基は、同一又は異なる環式炭化水素基を複数備えていてもよい。
脂環式炭化水素基の環には、任意の位置に置換基を導入することができる。置換基は、飽和炭化水素基とする。この飽和炭化水素基は、分岐構造を有していてもよい。置換基の炭素数は特に限定されないが、原料の入手容易性から、炭素数1〜18が好ましく、炭素数1〜12がより好ましく、炭素数1〜6が特に好ましい。置換基を導入することにより、上記式(1)の繰り返し単位を有するポリエーテルにおいて、結晶性や液晶性が発現しにくくなるという効果がある。
は、さらに、分岐構造を有していてもよいアルキレン基、及び置換基を有していてもよい脂環式炭化水素基を、任意の個数、配列にて組み合わせて構成することも可能である。
上記式(2)で表わされる化合物の好適な具定例の一例を列挙すると、以下のとおりである。ただし、これらは例示であり、これらに限定されるものではない。まず、炭素数C2〜18の分岐構造を有しないアルキレン基及び脱離基Xからなる化合物を挙げることができる。具体的には、エタン−1,2−ビス(トシラート)、プロパン−1,3−ビス(トシラート)、ブタン−1,4−ビス(メシラート)、ペンタン−1,5−ビス(トシラート)、ヘキサン−1,6−ビス(トシラート)、ヘプタン−1,7−ビス(トシラート)等である。また、任意の位置に炭素数C1−C18の分岐構造を1又は複数有するアルキレン基及び脱離基Xからなる化合物を挙げることができる。具体的には、2−メチルプロパン−1,3−ビス(トシラート)、2−エチルプロパン−1,3−ビス(トシラート)、2−プロピルプロパン−1,3−ビス(トシラート)、2−ブチルプロパン−1,3−ビス(トシラート)、2−ペンチルプロパン−1,3−ビス(トシラート)、2−ヘキシルプロパン−1,3−ビス(トシラート)、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ビス(トシラート)、2,2−ジエチルプロパン−1,3−ビス(トシラート)、2,2−ジブチルプロパン−1,3−ビス(トシラート)、2,2−ジペンチルプロパン−1,3−ビス(トシラート)、2,2−ジヘキシルプロパン−1,3−ビス(トシラート)、2−メチルブタン−1,4−ビス(トシラート)、2−エチルブタン−1,4−ビス(トシラート)、2−プロピルブタン−1,4−ビス(トシラート)、2−ブチルブタン−1,4−ビス(トシラート)、2,2−ジメチルブタン−1,4−ビス(トシラート)、2,2−ジエチルブタン−1,4−ビス(トシラート)、2,2−ジブチルブタン−1,4−ビス(トシラート)、2,2−ジペンチルブタン−1,4−ビス(トシラート)、2,2−ジヘキシルブタン−1,4−ビス(トシラート)、2−メチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、2−エチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、2−プロピルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、2,2−ジメチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、2,2−ジエチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、2,2−ジブチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、2,2−ジペンチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、2,2−ジヘキシルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、3−メチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、3−エチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、3−プロピルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、3−ブチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、3−ペンチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、3,3−ジメチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、3,3−ジエチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、3,3−ジブチルペンタン−1,5−ビス(トシラート)、2−メチルヘキサン−1,6−ビス(トシラート)、2−エチルヘキサン−1,6−ビス(トシラート)、2,2−ジメチルヘキサン−1,6−ビス(トシラート)、2,3−ジメチルヘキサン−1,6−ビス(トシラート)、2,4−ジメチルヘキサン−1,6−ビス(トシラート)、2−メチル−3−エチルヘキサン−1,6−ビス(トシラート)等を挙げることができる。また、Rが脂環式炭化水素基であるものとしては、以下のものを一例として挙げることができる。すなわち、シクロプロパン−1,1−ビス(メチルトシラート)、シクロプロパン−1,2−ビス(メチルトシラート)、シクロブタン−1,1−ビス(メチルトシラート)、シクロブタン−1,2−ビス(メチルトシラート)、シクロブタン−1,3−ビス(メチルトシラート)、シクロペンタン−1,1−ビス(メチルトシラート)、シクロペンタン−1,2−ビス(メチルトシラート)、シクロペンタン−1,3−ビス(メチルトシラート)、シクロヘキサン−1,1−ビス(メチルトシラート)、シクロヘキサン−1,2−ビス(メチルトシラート)、シクロヘキサン−1,3−ビス(メチルトシラート)、シクロヘキサン−1,4−ビス(メチルトシラート)、シクロヘプタン−1,1−ビス(メチルトシラート)、シクロヘプタン−1,2−ビス(メチルトシラート)、シクロヘプタン−1,3−ビス(メチルトシラート)、シクロヘプタン−1,4−ビス(メチルトシラート)、シクロヘプタン−1,4−ビス(エチルトシラート)、シクロオクタン−1,4−ビス(メチルトシラート)、2−ビス[(4−メチルトシラート)シクロヘキシル]エタン、1,3−ビス[(4−メチルトシラート)シクロヘキシル]プロパン、1,4−ビス[(4−メチルトシラート)シクロヘキシル]ブタン、1,5−ビス[(4−メチルトシラート)シクロヘキシル]ペンタン1,6−ビス[(4−メチルトシラート)シクロヘキシル]ヘキサン、シスデカリン−2,6−ビス(メチルトシラート)、シスデカリン−2,7−ビス(メチルトシラート)、ノルボルナン−2,5−ビス(メチルトシラート)、ノルボルナン−2,3−ビス(メチルトシラート)、ノルボルナン−2,6−ビス(メチルトシラート)、スピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ビス(メチルトシラート)等である。これらは単独若しくは2種以上併せて用いられる。
また、上記式(1)の構造におけるフルオレン骨格は、原料として用いる下記式(3)に由来する。
Figure 2009215447
式中のR〜Rについては、上述したとおりであり、置換基としては本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々のものを適用することができる。
、Rの好ましい例としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基などを挙げることができる。好適なアルキル基としては、直鎖又は分岐鎖状の炭素数1〜20のアルキル基、より好ましくは炭素数1〜12のアルキル基、さらに好ましくは炭素数1〜6のアルキル基とすることができる。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基などを挙げることができる。好適なシクロアルキル基としては、炭素数3〜8のシクロアルキル基、より好ましくは炭素数4〜7のシクロアルキル基、さらに好ましくは炭素数5、6のシクロアルキル基とすることができる。具体的には、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等を挙げることができる。好適なアルコキシ基としては、炭素数1〜10のアルコキシ基、より好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基、さらに好ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基とすることができる。
また、炭素数1〜6のアシル基、メトキシカルボニル基等の炭素数1〜4のアルコキシカルボニル基、フッ素原子や塩素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基等であってもよい。
これらは、単独で又は2種以上組み合わせてベンゼン環に置換してもよい。また、RとRは、互いに同一でも異なっていてもよい。さらに、R、Rが同一のベンゼン環に複数置換される場合には、同一種類であっても異なる種類であってもよい。R、及びRの置換位置は、特に限定されず、フェニル基の2〜6位の適当な位置に置換できる。置換数n2及びn3は、0〜3、好ましくは0〜2、さらに好ましくは0〜1の整数である。なお、置換数n2及びn3は、同一でも異なっていてもよい。
及びRとしては、特に限定されないが、アルキル基とすることが好ましい。好ましいアルキル基としては、炭素数1〜6のアルキル基、より好ましくは炭素数1〜4のアルキル基、特に好ましくはメチル基を挙げることができる。具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基等を挙げることができる。
及びRは、互いに同一であっても異なっていてもよい。また、R及びRが、同一のベンゼン環に複数置換される場合には、同一種類であっても異なる種類であってもよい。フルオレン骨格を構成するベンゼン環に対するR及びRの置換位置は、特に限定されない。置換数n4及びn5は、0〜3の整数、好ましくは0又は1、さらに好ましくは0である。
前記式(3)で表わされる化合物の好適な例としては、以下のものを挙げることができる。すなわち、9,9−ビス(ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(ヒドロキシ−アルキルフェニル)フルオレン、より好ましくは、9,9−ビス(ヒドロキシ−モノC1−6アルキルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(ヒドロキシ−ジC1−6アルキルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(ヒドロキシ−モノC5−8シクロアルキルフェニル)フルオレン等を挙げることができる。また、9,9−ビス(ヒドロキシ−アルコキシフェニル)フルオレン、より好ましくは、9,9−ビス(ヒドロキシ−モノC1−6アルコキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(ヒドロキシ−ジC1−6アルコキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(ヒドロキシ−ハロフェニル)フルオレン、より好ましくは、9,9−ビス(ヒドロキシ−モノハロフェニル)フルオレン等が挙げられる。
一例としては、下記のものを挙げることができる。9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−エチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−プロピルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−n−ブチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−イソブチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−(1−メチルプロピル)フェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3,5−ジエチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3,5−ジプロピルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3,5−ジイソプロピルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3,5−ジ−n−ブチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3,5−ジイソブチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3,5−ビス(1−メチルプロピル)フェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル]フルオレン、9,9−ビス[2−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−エトキシフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−プロポキシフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−n−ブトキシフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−フルオロフェニル]フルオレン等である。
これらのうち、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(ヒドロキシ−モノC1−6アルキルフェニル)フルオレン{例えば、9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル]フルオレン}等が好ましく、その中でも特に、下記式(4)で示される9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンが好ましい。これらの化合物は、公知の方法に従って合成することができる。
Figure 2009215447
上記式(2)の化合物と上記式(3)の化合物とを、塩基存在下、溶媒中で重合反応せしめることにより、ポリエーテルを得ることができる。上記式(3)のフェノール性水酸基と、上記式(2)の脱離基との求核置換反応によりエーテル構造が形成される。
次に、本発明に係るポリエーテルの製造方法について説明する。2官能性モノマーである上記式(2)の化合物と、2官能性モノマーである上記式(3)のモノマーとを、塩基存在下、溶媒中で重合反応せしめることによりポリエーテルを製造することができる。上記式(2)及び(3)の具体的な例は、上述したとおりである。反応に用いる上記式(2)及び(3)の種類により、多少の違いはあるが、以下の条件で行うことが好ましい。
反応溶媒としては、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルフォン、ジフェニルスルフォン、N,N−ジメチルアセトアミド、トルエン、メシチレン等を挙げることができる。これらは、単独で、若しくは混合して用いることができる。特に好ましくは、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどの極性溶媒を好適に用いることができる。
塩基としては、例えば、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属の塩基を好適に用いることができる。
塩基は、重合反応を効率的に進行せしめる観点から、上記式(2)若しくは(3)に対して当量以上加える。すなわち、上記式(3)の1つのヒドロキシル基1モルに対して少なくとも1モル以上加える。好ましくは、1つのヒドロキシル基1モルに対して塩基を1.5モル以上加える。塩基は、1種類用いても複数種類用いてもよい。反応温度は、100〜200℃の範囲で行うことが好ましい。
本発明に係るポリエーテルを光学素子として用いる場合には、材料の透明性、成形加工性を良好に保つために、適宜、Rを調整する。具体的には、主鎖の炭素数が長くなるとガラス転移温度(Tg)が小さくなる傾向があり、また、液晶性や結晶性が発現しやすくなる。そこで、R構造の異なる上記式(1)の繰り返し単位を有するポリエーテルをブレンドすることによりTgを調整したり、Rの種類の異なるモノマーを共重合したりすることにより液晶性や結晶性が発現しないように調整することができる。また、上記式(1)の繰り返し単位を有するポリエーテルと、他の骨格を有する樹脂(例えば、ポリエステル樹脂)とをブレンドすることにより所望の光学特性となるように調整することも可能である。
本発明に係るポリエーテルの数平均分子量は特に限定されないが、各種物性値を安定に発現させる観点からは、1万以上とすることが好ましく、3万以上とすることがより好ましい。機械的強度を高める観点からは、数平均分子量が大きい方が好ましいが、製造管理上の点からは、100万以下とすることが好ましい。
本発明に係るポリエーテルは、溶剤に対する溶解性が高いという特徴も有する。例えば、クロロホルム、トルエン、ジクロロメタンなどに容易に溶解させることができる。このため、本件発明に係るポリエーテルは、塗布方式の用途に好適に利用することができる。
本発明に係るポリエーテルは、成形加工性が高いという特徴を有する。成形加工する際には、一般的には、Tgが100℃〜230℃であることが好ましく、120〜200℃であることが好ましく、140〜160℃であることが理想的である。また、高い耐熱性が要求される用途には、Tgを230℃より高く設定することが好ましい。これにより、表面実装時における半田リフロー等の高温となる環境においても使用可能となる。本発明に係るポリエーテルにおいては、前述したように主鎖を長くしたり、分岐構造を増やしたりしていくと、Tgが低くなる傾向にある。換言すると、主鎖の飽和炭化水素基の炭素数をコントロールすることにより、用途に応じたTgを容易に設定することができる。また、複数種類の本発明に係るポリエーテルをブレンドすることにより、ニーズに応じたTg,光学特性、物性を有する材料を調整してもよい。
本発明に係るポリエーテルは、キャスト法、熱プレス法、射出成形法などの公知の成形加工法を用いて、フィルム、シート、レンズ等の成形体を得ることができる。得られた成形体は、上述したように、可視光における透明性、耐湿性(低吸水性)、耐熱性に優れるので、フィルム、シート、レンズ等の材料として好適に利用することができる。とりわけ、高屈折率特性、低複屈折特性を有するので、光学素子として好適に利用することができる。光学素子の用途としては、特に限定されるものではないが、例えば、各種のレンズ用材料(眼鏡レンズ、カメラレンズ、光学機器用レンズ、光ディスク用レンズ、光通信用レンズ、レーザー用レンズ、LED用レンズ、照明用レンズ、自動車用ランプレンズ、オプトエレクトロニクス用レンズ等)、プリズム用材料、ミラー用材料、リフレクタ用材料、光ファイバー用材料、光導波路用材料、光学フィルム用材料、光学シート用材料、光学フィルター用材料、コーティング用材料、に好適である。
本発明に係るポリエーテルの成形体を製造するにあたっては、ポリエーテルのみから構成される態様の他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、添加剤を適宜加えることができる。例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、熱安定剤、難燃剤などを加えてもよい。また、他の樹脂(例えば、ポリエステル樹脂)とのブレンドとすることも可能である。添加剤や他のポリマーを加えることにより相分離が問題となる場合には、10〜20nm程度のナノ粒子(フィラー等)を加えることもできる。
本発明に係るポリエーテルよれば、フィルム、シート、レンズ等の成形加工が容易である。また、高屈折率特性、低複屈折特性を有する優れた光学特性を提供することができる。さらに、耐熱性、可視光における透明性に優れる。しかも、光学素子として汎用的に用いられているポリエステルに比して耐湿性が高い。従って、前述したように、光学フィルム、光学シート、光学レンズ等をはじめとする光学素子に好適に用いることができる。また、光学素子の他、一般のレンズ用途、電子材料、成形材料、積層材料等の各種用途に用いることも可能である。さらに、上記式(2)の原料となるアルコールが、芳香族タイプのものに比して入手できる数が多いというメリットも有する。
本発明のポリエーテルは、高屈折率特性、低複屈折特性を有し、耐熱性、耐湿性、透明性に優れ、かつ成形加工性が高いので光学素子として極めて有用である。
<実施例>
次に、実施例によりさらに本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されるものではない。なお、以下に記載する試薬等は、特に断らない限りは一般に市販されているものである。数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)は、GPC測定(JASCO UV-1570、JASCO RI-1530)により求めた。測定は、クロロホルム(1mg/1mL)を溶出液として用い、30℃、0.85mL/min(流速)の条件下で行い、標準ポリスチレン検量線を用いて換算することによりMn等を求めた。構造確認は、IR(日本分光、FT/IR-460plus フーリエ変換赤外分光光度計)スペクトル、H−NMR(日本電子、JNM-LA400/WB 核磁気共鳴装置)スペクトルにより行った。IR測定用サンプルは、NaCl板に溶液を塗布することにより作製した薄膜フィルムを用いた。
(実施例1) 本実施例1においては、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン3.50g(9.99mmol)、n−ヘキサン−1,6−ビス(トシレート)4.26g(9.99mmol)、炭酸セシウム10.6g(30.0mmol)を量り取り、ジメチルスルホキシド(DMSO)3mL、及びメシチレン7mLの混合溶媒に混濁させた。そして、アルゴン雰囲気下、150℃で3時間攪拌した。
反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、トルエン100mLを加えて攪拌した。その後、混濁液を吸引濾過し、濾液を50mLの水で3回洗浄した後、800mLのメタノールに注ぎ、ポリマーを沈殿させた。その後、沈殿した白色固体を減圧乾燥し、250mLのトルエンに溶解した後に活性炭を加えて2日間攪拌した。この混濁液を、セライトを用いて濾過し、メタノール500mL、トルエン250mLを用いて再沈精製を行い、沈殿した固体を回収し、減圧乾燥することにより白色固体を得た。
得られたポリマーの測定結果を下記に示す。図1に、本実施例1により得られたポリエーテルのNMRチャートを、図2に同IRチャートを示す。
・収率:85%(収量:3.66g(9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン))
・Mn60000、Mw160000、Mw/Mn=2.7
1HNMR(CDCl3):δ7.66(d,2H,J=7.4Hz),7.30(d,2H,J=7.4Hz),7.25(t,2H,J=7.4Hz),7.17(t,2H,J=7.4Hz),7.02(d,4H,J=8.7Hz),6.64(d,4H,J=8.7Hz),3.79(t,4H,J=6.3Hz),1.66(br,4H),1.39(br,4H)ppm.
・IR(neat):3035(w),2938(m),2864(w),1607(m),1507(s),1472(m),1447(m),1245(s),
1178(s),1013(m),823(m),747(s)cm-1
上記結果により、得られたポリマーは、下記式(5)と一致する繰り返し単位を有するポリエーテルであることを確認した。
Figure 2009215447
得られたポリマーについて、熱重量測定(TGA)により5%重量減少温度、及び示差走査熱量計(DSC)によりTgを求めた。TGA測定は、TGA−50(SHIMADZU社製)を用いて、昇温速度10℃/min、窒素雰囲気中(窒素流通50mL/min)で行った。DSC測定は、DSC−60(SHIMADZU社製)を用いて、昇温速度5℃/min、窒素雰囲気中(窒素流通50mL/min)で行った。5%重量減温度は、444.14℃であり、耐熱性が高いことを確認した。また、Tgは、146.77℃であった。
得られたポリマーは、キャスト法により透明性の高いフィルムを得た。具体的には、ポリマー3gを3mlに溶解させ、この溶液を基板にキャストすることにより膜厚300μmの薄膜を得た。そして、このポリマーの屈折率を測定したところ、1.65(D線(589nm))であり、高屈折率特性を有することを確認した。
(実施例2) 9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン10.5g(30.0mmol)、シクロヘキサン−1,4−ビス(メチルトシラート)13.6g(30.0mmol)、炭酸セシウム32.0g(90.7mmol)を量り取り、DMSO9mL、及びメシチレン21mLの混合溶媒に混濁させた。そして、アルゴン雰囲気下、150℃で3時間攪拌した。
反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、クロロホルム300mLを加えて攪拌した。その後、混濁液を吸引濾過し、濾液を100mLの水で3回洗浄した後、2.5Lのメタノールに注ぎ、ポリマーを沈殿させた。その後、沈殿した白色固体を減圧乾燥し、500mLのクロロホルムに溶解した後に活性炭を加えて一晩攪拌した。混濁液を、セライトを用いて濾過し、メタノール2.5Lに注ぎ、ポリマーの再沈精製を行った。その後、沈殿した固体を回収し、減圧乾燥することにより白色固体を得た。
得られたポリマーの測定結果を下記に示す。図3に、本実施例2により得られたポリエーテルのNMRチャートを、図4に同IRチャートを示す。
・収率:91%(収量:12.5g(9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン))
・Mn32000、Mw74000、Mw/Mn=2.3
・IR(neat):3035(w),2918(m),2854(w),1606(m),1507(s),1466(m),1447(m),1244(s),
1177(s),1031(m),822(m),746(s)cm-1
上記結果により、得られたポリマーは、下記式(6)と一致する繰り返し単位を有するポリエーテルであることを確認した。
Figure 2009215447
上記実施例1と同様の方法により求めた5%重量減少温度は、441.23℃であり、耐熱性が高いことを確認した。また、Tgは、219.89℃であった。
(実施例3) 9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン7.01g(20.0mmol)、エタン−1,2−ビス(トシラート)7.41g(20.0mmol)、炭酸セシウム21.2g(60.1mmol)を量り取り、DMSO6mL、及びメシチレン14mLの混合溶媒に混濁させた。そして、アルゴン雰囲気下、150℃で3時間攪拌した。
反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、クロロホルム500mLを加えて攪拌した。その後、混濁液を吸引濾過し、濾液を2.5Lのメタノールに注ぎ、ポリマーを沈殿させた。その後、沈殿した白色固体を減圧乾燥し、200mLのクロロホルムに溶解した後100mLの水で3回洗浄し、更に活性炭を加えて3時間攪拌した。混濁液を、セライトを用いて濾過し、メタノール600mL、クロロホルム200mLを用いて再沈精製を行い、沈殿した固体を回収し、減圧乾燥することにより白色固体を得た。
得られたポリマーの測定結果を下記に示す。図5に、本実施例3により得られたポリエーテルのNMRチャート、図6に同IRチャートを示す。
・収率:94%(収量:7.07g(9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン))
・Mn6100、Mw13000、Mw/Mn=2.1
1HNMR(CDCl3):δ7.73(d,2H,J=7.4Hz),7.2-7.4(m,6H),7.09(d,4H,J=8.6Hz),6.74(d,4H,J=8.6Hz),4.1-4.2(m,4H)ppm.
・IR(KBr):3435(w),3034(w),2927(w),1605(m),1506(s),1447(m),1241(s),1177(s),
1034(m),823(m),743(s)cm-1
上記結果より、得られたポリマーは、下記式(7)と一致する繰り返し単位を有するポリエーテルであることを確認した。
Figure 2009215447
上記実施例1と同様の方法により求めた5%重量減少温度は、439.45℃であり、耐熱性が高いことを確認した。また、Tgは、205.89℃であった。
次に、吸水性を評価した結果を説明する。上記測定サンプルを80℃の湯に12時間浸漬し、その前後のフィルムの状態を官能評価した。その結果を、表1に示す。透明性が、官能評価により変わらないものを○、変化を確認したものを×とした。比較例として、ポリエステルフィルム(OKP−4 大阪ガス株式会社製)を用い、同様の評価を行った。
Figure 2009215447
実施例1に係るポリエーテルのNMRチャート図。 実施例1に係るポリエーテルのIRチャート図。 実施例2に係るポリエーテルのNMRチャート図。 実施例2に係るポリエーテルのIRチャート図。 実施例3に係るポリエーテルのNMRチャート図。 実施例3に係るポリエーテルのIRチャート図。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)の繰り返し単位を有するポリエーテル。
    Figure 2009215447
    (式中、Rは2価の飽和炭化水素基であって、分岐構造を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよい脂環式炭化水素基、又はこれらの組み合わせを示し、R、R、R及びRは、それぞれ独立に同一又は異なる置換基を示す。nは0又は1の整数、n〜nはそれぞれ独立に0〜3の整数を示す。)
  2. 前記分岐構造を有していてもよいアルキレン基は、主鎖を構成する炭素数が1以上、16以下であることを特徴とする請求項1に記載のポリエーテル
  3. 前記置換基を有していてもよい脂環式炭化水素基は、炭素数が3以上、15以下のシクロアルキレン基であることを特徴とする請求項1に記載のポリエーテル。
  4. 下記一般式(2)で表わされる化合物と、下記一般式(3)で表わされるフルオレン構造を含む化合物とを溶媒中で、塩基存在下、重合反応させるポリエーテルの製造方法。
    Figure 2009215447
    (式中、Rは2価の飽和炭化水素基であって、分岐構造を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよい脂環式炭化水素基、又はこれらの組み合わせを示し、nは0又は1の整数、Xは脱離基を示す。)
    Figure 2009215447
    (式中、R、R、R及びRは、それぞれ独立に同一又は異なる置換基を示す。n〜nはそれぞれ独立に0〜3の整数を示す。)
  5. 請求項1、2又は3に記載のポリエーテルを主成分とする光学素子。
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