JP2009214335A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録と消去が可能な被記録媒体を用いた試し印刷を最適な状態で実行可能な可能な記録装置を提供する。
【解決手段】プリンタ1は、記録と消去が可能なテスト記録用媒体Pが巻かれて成るロールRを内蔵する媒体内蔵部4を備えている。媒体内蔵部4には消去ローラ30と、ロールR及び消去ローラ30を回転駆動する媒体回転用モータ5Aとが設けられ、消去ローラ30の外周面がロールRの外周面を擦ることにより、テスト記録用媒体Pの記録面に形成された記録内容が消去される。テスト記録用媒体Pは、ユーザが記録結果を目視可能な位置まで送られた後、上流側へ戻され、媒体格納部4のロールRに巻き取られて格納される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファクシミリやプリンタ等に代表される記録装置に関し、特に記録と消去が可能な被記録媒体を用いて記録を行う記録装置に関する。
例えば記録装置の一例としてのインクジェットプリンタは、専用光沢紙を用いて銀塩写真に劣らない極めて高画質な印刷が可能であり、近年のデジタルカメラの普及と相俟ってインクジェットプリンタを用いた写真出力が広く利用される様になっている。
ここで、専用光沢紙は普通紙に比して高価である為、専用光沢紙を用いた印刷の失敗を嫌って、ユーザは専用光沢紙を用いた本番印刷の前に、専用光沢紙ではない規格外の用紙(そのプリンタに対して推奨されない用紙)を用い、出力される画像が期待通りのものであるか否かを確かめるべく試し印刷を行うことがある。しかしながら規格外の用紙を用いることで、給紙した際にジャムとなり易く、これが原因で装置の故障を招くという問題があった。
この様な規格外の用紙を用いた試し印刷は、装置の故障を招くことのほか、紙資源の無駄をも招くこととなり、様々な面で好ましくない結果を招くことになる。この様な観点に立ち、試し印刷を行う際には、それ専用の被記録媒体として記録と消去のいずれもが可能な、即ち繰り返し利用可能な被記録媒体を用いることが好ましい。この様に記録と消去が可能な被記録媒体、および当該被記録媒体を利用して記録を行う記録装置は従来から知られており、その一例が特許文献1〜3に示されている。
特開平6−8585号公報 特開2002−172844号公報 特開2003−63054号公報
しかしながら記録と消去が可能な被記録媒体であっても、そのプリンタの装置構成に対して最も適切なサイズ、剛性、等の性質を備えた被記録媒体が用いられるとは限らず、必ずしも良好な試し印刷が行えるとは限らない。また、プリンタから排出され、再び給紙(セット)される過程を繰り返す中で、塵埃、手垢などの汚れが記録面に付着し、良好な印刷結果を得られない虞もある。
そこで本発明はこのような状況に鑑みなされたものであり、その目的は、記録と消去が可能な被記録媒体を用いた試し印刷を最適な状態で実行可能な記録装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る記録装置は、記録と消去が可能な被記録媒体を内蔵する媒体内蔵部と、前記被記録媒体に対して記録を実行する記録手段と、前記被記録媒体を往復動可能な媒体送り手段と、を備え、前記媒体送り手段により、前記媒体内蔵部から前記記録手段へ向けた前記被記録媒体の送り出しと、前記被記録媒体において前記記録手段により記録の行われた記録部分の、装置外部から視認可能な領域への移動と、前記媒体内蔵部から送り出された前記被記録媒体の、前記媒体内蔵部への収納と、が実行可能であることを特徴とする。
本態様によれば、記録と消去が可能な被記録媒体は記録装置の媒体内蔵部に内蔵されており、この媒体内蔵部から被記録媒体が送り出され、そして記録が実行された後は再び媒体内蔵部へと被記録媒体を戻すことが可能な構成であるので、装置構成に対して最も適切なサイズ、剛性、等の性質を備えた被記録媒体を用いた試し記録を、常に実行することができる。従って、試し記録に際してジャムの発生を防止でき、また被記録媒体が装置外部に排出され、再びセットされる過程を繰り返すことが無い為、塵埃、手垢などの汚れが記録面に付着することも防止できる。
本発明の第2の態様に係る記録装置は、第1の態様に係る記録装置において、前記被記録媒体に記録された記録情報を消去する消去手段を備えていることを特徴とする。本態様によれば、前記被記録媒体に記録された記録情報を消去する消去手段を備えているので、ユーザが手作業により記録内容を消去する必要がなく、ユーザフレンドリとなる。
本発明の第3の態様に係る記録装置は、第1のまたは第2の態様に係る記録装置において、前記被記録媒体がロール状に巻かれて成るロール体が前記媒体内蔵部に内蔵され、前記ロール体から前記被記録媒体が解かれて前記記録手段へ送り出されることを特徴とする。
本態様によれば、前記被記録媒体がロール状に巻かれて成るロール体が前記媒体内蔵部に内蔵され、このロール体から被記録媒体が解かれて前記記録手段へ送り出される構成を有しているので、媒体内蔵部の大型化を防止でき、ひいては記録装置の大型化を防止することができる。
本発明の第4の態様に係る記録装置は、第1から第3の態様のいずれかに係る記録装置において、前記被記録媒体に対し、記録位置ずれ補正用パターンを形成する記録モードを備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記被記録媒体に対し、記録位置ずれ補正用パターンを形成する記録モードを備えているので、前記記録位置ずれ補正用パターンを用い、各種記録位置ずれを補正することができる。尚、ここでの記録位置ずれとは、所望する最適な記録結果が得られなくなる様な記録位置ずれの全てを含む意味であり、例えば記録ヘッドを往復動させることにより記録を行う双方向記録時における往方向記録と復方向記録の記録位置ずれや、記録ヘッドの取付状態(傾きなど)に由来する記録位置ずれ、被記録媒体の位置ずれに伴う記録位置ずれ(余白の左右差や、四辺フチ無し記録を行う際の打ち捨て領域幅の左右差)、などが挙げられる。
本発明の第5の態様に係る記録装置は、第1から第3の態様のいずれかに係る記録装置において、前記記録手段はノズルから記録剤を吐出することにより記録を行うものであって、前記被記録媒体に対し、該ノズル詰まりを確認するためのノズル詰まりチェックパターンを形成する記録モードを備えていることを特徴とする。
本態様によれば、ノズル詰まりを確認するためのノズル詰まりチェックパターンを形成する記録モードを備えているので、ノズル詰まりチェックパターンを用いてノズル詰まりを確認し、その結果に基づき必要に応じてノズル詰まりの解消措置を行うことで、所望する適切な記録結果を得ることができる。
本発明の第6の態様に係る記録装置は、第1から第3の態様のいずれかに係る記録装置において、ユーザから記録手段で記録を実行する画像データの選択を受け付ける記録画像データ受付手段をさらに有し、記録画像データ受付手段によって受け付けられた画像を、前記被記録媒体に形成するモードを備えることを特徴とする。
本態様によれば、実際に記録を実行する内容を記録と消去が可能な被記録媒体を用いて確認することができるので、実際の仕上がりイメージを予め確認することで、本番記録の失敗を防止して本番記録用の被記録媒体を無駄に消費することを防止できる。
本発明の第7の態様に係る記録装置は、第4の態様に係る記録装置において、前記記録位置ずれ補正用パターンに基づきユーザからの記録位置ずれ補正用データの入力を受け付ける入力受付手段と、前記記録位置ずれ補正用データの入力をユーザに促すメッセージを表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。本態様によれば、上記入力受付手段と表示手段により、記録位置ずれ補正用データを記録装置に容易に入力することができる。
以下、図1乃至図5を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るプリンタ1の用紙搬送経路の側断面概略図、図2は給送装置2の斜視図、図3は制御部50を中心とした制御系のブロック図である。また図4は本発明の第2実施形態に係るプリンタ1’の用紙搬送経路の側断面概略図、図5(A)、(B)はプリンタ1’の装置本体を前方側から視た斜視図である。
図1においてプリンタ1は装置後部に給送装置2を備え、この給送装置2から下流側へと被記録媒体の一例としての単票紙(不図示。以下同様。)を1枚ずつ給送する。また給送装置2は、記録と消去が可能な被記録媒体としてのテスト記録用媒体Pが巻かれて成るロールRを内蔵しており、このロールRからテスト記録用媒体Pを下流側へ供給する。
より詳しくは、給送装置2は複数枚の単票紙を傾斜姿勢に支持可能なホッパ12を備えている。ホッパ12は、上部の揺動支点12aを中心に揺動可能に設けられ、揺動することにより、ホッパ12上に支持された単票紙を給送ローラ11A、11B(図2)に圧接させる姿勢(上昇姿勢)と、給送ローラ11A、11Bから離間させる姿勢(下降姿勢)と、を切り換え可能となっている。尚、ホッパ12の姿勢切り換えは、ホッパ12を給送ローラ11A、11Bに向けて付勢するホッパばね13と、このホッパばね13の付勢力に抗してホッパ12を押し下げるカム機構(不図示)と、により行われる。
給送ローラ11A、11Bは、図示しないモータにより回転駆動される回転軸9を共通の回転軸としており、回転軸9において回転軸線方向に所定の間隔を空けて設けられている。給送ローラ11A、11Bは、いずれも側面視略D形の形状を成しており、外周面は高摩擦材(例えば、ゴム)により形成されている。
給送ローラ11Aの近傍にはガイドローラ14a、14bが設けられており(図2において図示省略)、これらガイドローラ14a、14bにより、給送装置2から送り出された単票紙やテスト記録用媒体Pの、給送ローラ11A、11Bへの直接の接触が防止され、通紙負荷が軽減される。
ホッパ12の背後には媒体内蔵部4が設けられ、この媒体内蔵部4には媒体回転用モータ5A(図2)と、ロールRと、消去ローラ30と、が設けられている。尚、これら媒体内蔵部4の構成要素については後に詳述する。
給送装置2の下流側には、PFモータ63(図3)によって回転駆動される搬送駆動ローラ18と、該搬送駆動ローラ18に圧接して従動回転する搬送従動ローラ19とを備えて構成された搬送手段5Bが設けられている。搬送駆動ローラ18は用紙幅方向に延びる軸体によって形成され、搬送従動ローラ19は紙案内上16に自由回転可能に軸支される。紙案内上16は揺動支点16aを中心に揺動可能に設けられるとともに、図示しない付勢手段によって搬送従動ローラ19が搬送駆動ローラ18に圧接する方向に向けて付勢されている。
搬送手段5Bの下流側には、記録ヘッド23(記録手段3)と紙案内前20とが対向配置されており、紙案内前20によって単票紙或いはテスト記録用媒体Pと、記録ヘッド23のヘッド面との距離が規定される。記録ヘッド23は、例えばブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、の4色のインクが収容されたインクカートリッジ24を搭載可能なキャリッジ21の下部に設けられている。キャリッジ21は、キャリッジガイド軸22にガイドされながら、CRモータ62(図3)によって主走査方向(図1の紙面の表裏方向)に往復動する。
そしてキャリッジ21が主走査方向に往復動しながら記録ヘッド23が駆動制御され、記録ヘッド23から各色のインクが吐出されることにより、単票紙やテスト記録用媒体Pに記録が行われる。尚、記録ヘッド23のヘッド面と紙案内前20との距離(ギャップ)は、図示しないギャップ調整手段により段階的に調整可能となっている。
記録ヘッド23によって記録の行われた単票紙或いはテスト記録用媒体Pは、回動駆動される排出駆動ローラ25と、排出駆動ローラ25に接して従動回動する排出従動ローラ26とを備えた排出手段5Cによって、装置前方に設けられた図示しないスタッカへ向けて排出される。
尚、プリンタ1は、単票紙の四辺に余白無く記録を行う所謂フチ無し記録を実行可能に構成されており、単票紙の後端にフチ無し記録を実行する際には、搬送手段5Bから後端が外れた単票紙は排出手段5Cによって精密送りされるようになっている。
続いて図3を参照しながら、プリンタ1の各種制御を行う、制御部50について説明する。制御部50は、プリンタ1に記録データやその他の情報を送信するホスト・コンピュータ150との間でデータの送受信が可能に構成され、ホスト・コンピュータ150とのインタフェースであるIF51と、ASIC52、RAM53、PROM54及びEEPROM55、CPU56、タイマIC57、DCユニット58、ヘッドドライバ59、キャリッジ(CR)モータドライバ60、紙送り(PF)モータドライバ61、媒体回転用モータドライバ53、を備えている。
CPU56はプリンタ1の制御プログラムを実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行い、タイマIC57は、CPU56に対して各種処理に必要な周期的な割り込み信号を発生させる。ASIC52は、ホスト・コンピュータ150からIF51を介して送信される記録データに基づいて記録解像度や記録ヘッド23の駆動波形等を制御するものである。RAM53は、ASIC52およびCPU56の作業領域や他のデータの1次格納領域として用いられ、PROM54およびEEPROM55には、プリンタ1を制御する為に必要な各種制御プログラム(ファームウェア)および処理に必要なデータ等が格納されている。
DCユニット58は、各モータの速度制御を行う為の制御回路であり、図示を省略するPID制御部、加速制御部、PWM制御回路等を有している。DCユニット58は、CPU56から送られてくる制御命令や、図示を省略する各種センサからの出力信号に基づいて各モータの制御を行う為の各種演算を行い、各モータドライバへ信号を送出する。
ヘッドドライバ59は、DCユニット58の制御の下、ホスト・コンピュータ150から送信された記録データに従って記録ヘッド23を駆動制御する。CRモータドライバ60は、DCユニット58の制御の下、CRモータ62(即ちキャリッジ21)を駆動制御する。PFモータドライバ61は、DCユニット58の制御の下、PFモータ63(即ち搬送駆動ローラ18及び排出駆動ローラ25)を駆動制御する。
尚、搬送駆動ローラ18の回転量、回転方向、回転速度は、図示を省略するロータリエンコーダを介して検出され、またキャリッジ21の移動量、移動方向、移動速度は、図示を省略するリニアエンコーダを介して検出されるよう構成されている。
次にプリンタ1には印刷設定情報やステータスなど、各種情報を表示するユーザインタフェースとしての表示部8と、各種印刷設定等を行う為の入力手段としての操作部7とが設けられており、制御部50は操作部7からの入力信号をもとに各種制御を行い、また表示部8に向けて情報を表示する為の信号を送出する。以上がプリンタ1の大略構成である。
<<第1実施形態>>
続いて本発明の第1実施形態の特徴的構成について説明する。上述したようにホッパ12の背後には媒体内蔵部4が設けられ、この媒体内蔵部4には媒体回転用モータ5Aと、ロールRと、消去ローラ30と、が設けられている。
消去ローラ30はロールR対し進退可能に設けられ、また図示しない付勢手段によりロールRに向けて付勢された状態に設けられている。ロールRと消去ローラ30は、図示しない歯車機構を介して媒体回転用モータ5Aにより回転駆動されるよう構成されており、またその回転方向が、図1に示すようにロールRと消去ローラ30がいずれも同じ回転方向となる様に構成されている。
ここで、テスト記録用媒体Pはインクを吸収しない非インク吸収層を表面に備え、また消去ローラ30はインクを吸収するインク吸収層を外周面に備えており、この様な構成により消去ローラ30の外周面がロールRの外周面を擦ることにより、テスト記録用媒体Pの記録面に形成された記録内容が消去されるようになっている。
即ち、消去ローラ30が、テスト記録用媒体Pに記録された記録情報を消去する消去手段を構成する。尚、テスト記録用媒体Pとしては記録と消去が可能なものであればどのようなものであっても良く、また前記消去手段としても、テスト記録用媒体Pに記録された記録情報を消去可能なものであればどのようなものでも良い。
この様なテスト記録用媒体Pは、例えば光沢専用紙を用いた本番印刷の前に行うテスト記録に用いることができ、或いは記録位置ずれを補正する為の補正用パターンの記録に用いることができる。
次に、ホッパ12には図2にも示すように用紙幅方向(図1の紙面表裏方向)に延びるスリット12bが形成されており、このスリット12bを介し、媒体回転用モータ5Aにより回転するロールRから解かれたテスト記録用媒体Pが下流側へと送り出される。
尚、給送ローラ11A、11Bと搬送手段5Bとの間には、用紙先端或いは後端の通過を検出するセンサ(図示せず)が設けられており、媒体回転用モータ5Aの逆転駆動(図1の時計回り方向)によりテスト記録用媒体Pが巻き取られる際には、上記センサによりテスト記録用媒体P先端の通過が検出された後、予め定められた回転量だけ媒体回転用モータ5Aが逆転駆動されることにより、テスト記録用媒体P先端がスリット12b内に残存する様に、或いはスリット12bから僅かに外側に出た状態となる様に、制御される。これにより、次に媒体回転用モータ5Aが正転駆動され、テスト記録用媒体Pが下流側へと送り出される際には、テスト記録用媒体P先端がスリット12bから正しく送出される。
次に、テスト記録用媒体Pは、単票紙給紙時とは異なり、給送ローラ11Bのみにより給送されるよう幅方向における位置が定められており、媒体回転用モータ5Aによりテスト記録用媒体Pの先端が給送ローラ11Bのやや下流側まで送られると、ホッパ12が上昇し、以降は給送ローラ11Bの回転作用も加わってテスト記録用媒体Pが記録可能位置へと送られる。
そして記録ヘッド23により記録が行われた後は、媒体回転用モータ5A、搬送手段5B、排出手段5C、のこれらが協働してテスト記録用媒体Pが下流側へ送られ、記録の行われた記録部分が排出手段5Cより下流側、即ち装置外部から視認可能な領域へと移動される。尚、以上のように媒体回転用モータ5A、給送ローラ11B、搬送手段5B、排出手段5C、のこれらは、テスト記録用媒体Pを上流側及び下流側に送る媒体送り手段を構成する。
なお、記録ヘッド23により、ユーザによって選択された画像データ、記録ヘッド23のインク吐出ノズルが目詰まりを起こしていないかチェックするパターン、記録位置ずれ補正用パターンの出力結果、等がテスト記録用媒体Pに記録される。
そして記録の行われた記録部分が装置外部から視認可能な領域に移動されると、ユーザが記録結果を目視できるので、これにより専用紙を用いた本番印刷前のテスト記録結果を確認でき、或いは記録位置ずれ補正用パターンの出力結果を確認することができる。また、記録ヘッド23のインク吐出ノズルが目詰まりを起こしていないかチェックするパターンの出力結果を確認することもできる。
尚、ここでの記録位置ずれとは、例えば記録ヘッド23を往復動させることにより記録を行う双方向記録時における往方向記録と復方向記録の記録位置ずれや、記録ヘッド23の取付状態(傾きなど)に由来する記録位置ずれ、など種々の記録位置ずれが挙げられる。
記録の行なわれた部分がユーザによって視認可能な領域に移動されると、出力結果を問い合わせる画面を表示部8に表示する。また、ノズルクリーニング処理の指示や記録位置ズレの補正データの入力を促すような画面を表示部8に表示させるようにしてもよい。
その後、ユーザから操作部7によって所定の指示・データが入力されるとノズルクリーニング処理や記録位置調整処理が実行される。ノズルクリーニング処理とは不図示のキャッピング部材を記録ヘッドに対面させて内部空間を形成し、不図示のポンプで吸引することでヘッドノズルの異物を除去し目詰まりを解消する処理である。
そしてその後、ユーザが操作部7を操作することにより、或いはホストコンピュータ150において動作するアプリケーションプログラムを操作することにより、制御部50は、媒体回転用モータ5A、搬送手段5B、排出手段5C、のこれらが協働してテスト記録用媒体Pを上流側へ戻し、媒体格納部4のロールRに巻き取られて格納されるよう各制御対象を制御する。
以上のように本実施形態によれば、記録と消去が可能なテスト記録用媒体Pはプリンタ1の媒体内蔵部4に内蔵されており、この媒体内蔵部4からテスト記録用媒体Pが送り出され、そして記録が実行された後は再び媒体内蔵部4へと戻される。従ってプリンタ1の装置構成に対して最も適切なサイズ、剛性、等の性質を備えたテスト記録用媒体Pを媒体内蔵部4に内蔵することで、テスト記録に際して常にジャムの発生を防止できる。またテスト記録用媒体Pが装置外部に排出され、再びセットされる過程を繰り返すことが無い為、塵埃、手垢などの汚れがテスト記録用媒体Pの記録面に付着することも防止できる。
<<第2実施形態>>
続いて図4及び図5を参照しながら第2実施形態について説明する。尚、図4及び図5において既に説明した第1実施形態と同じ構成については同一符号を付してあり、以下ではその説明は省略する。
第2実施形態に係るプリンタ1’は、テスト記録用媒体Pに記録された記録情報を消去する消去手段が、排出駆動ローラ25の下流側に設けられている。図4及び図5において符号31は上記消去手段を構成する消去ユニットを示しており、この消去ユニット31は、ユニット本体31aに、フィードローラ33と消去ローラ34とを備えている。
消去ローラ34は図示しない付勢手段によりフィードローラ33に向けて付勢された状態に設けられており、フィードローラ33と消去ローラ34とは、ともに図示を省略するモータ及び歯車機構により、いずれも同じ回転方向に駆動されるよう構成されている。消去ローラ34はインクを吸収するインク吸収層を外周面に備えており、消去ローラ34の外周面がフィードローラ33との間でテスト記録用媒体Pの記録面を擦ることにより、当該記録面に形成された記録内容が消去されるようになっている。
尚、消去ユニット31の両側にはユニットガイド35、35が設けられており、これにより消去ユニット31は、退避位置(図5(A))と使用位置(図5(B))との間を変位可能に設けられている。即ち単票紙を用いた記録実行時には、ユーザ操作により消去ユニット31は図5(A)に示すように排出駆動ローラ25の下方に退避した位置に置かれ、これにより単票紙の用紙排出経路が開放される。
そしてテスト記録用媒体Pを用いた記録実行時には、ユーザ操作により図5(B)に示すように使用位置に置かれ、テスト記録用媒体Pが消去ユニット31の内部に導かれる。尚、消去ユニット31が使用位置に置かれると、消去ユニット31に設けられた歯車(不図示)と、装置本体側に設けられた歯車とが噛合し、フィードローラ33と消去ローラ34とが回転駆動可能な状態となるように構成されている。
消去ユニット31の上面は透明なクリアカバー32により構成されており、これにより記録の行われた記録部分がクリアカバー32の下部へと送られると、前記記録部分が装置外部から視認可能となる。
そしてユーザがクリアカバー32内の記録内容を確認後、操作部7を操作すると、或いはホストコンピュータ150において動作するアプリケーションプログラムを操作すると、制御部50は、テスト記録用媒体Pが媒体格納部4のロールRに巻き取られて格納されるよう各制御対象を制御する。
以上のように本実施形態によれば、既に説明した第1実施形態と同様に、プリンタ1の装置構成に対して最も適切なサイズ、剛性、等の性質を備えたテスト記録用媒体Pを媒体内蔵部4に内蔵することで、テスト記録に際して常にジャムの発生を防止できる。またテスト記録用媒体Pが装置外部に排出され、再びセットされる過程を繰り返すことが無い為、塵埃、手垢などの汚れがテスト記録用媒体Pの記録面に付着することも防止できる。特に本実施形態によれば、テスト記録用媒体Pはその記録面が直接外部に露呈されることが無いので、より確実に記録面が保護される。
本発明の第1実施形態に係るプリンタの用紙搬送経路の側断面概略図。 給送装置の斜視図。 制御部を中心とした制御系のブロック図。 本発明の第2実施形態に係るプリンタの用紙搬送経路の側断面概略図。 (A)、(B)本発明の第2実施形態に係るプリンタの装置本体の斜視図。
符号の説明
1、1’ インクジェットプリンタ、2 給送装置、3 記録手段、4 媒体内蔵部、5A〜5C 媒体送り手段、6 消去手段、7 操作部、8 表示部、
9 給送ローラ軸、10 フレーム、11A、11B 給送ローラ、12 ホッパ、13 ホッパばね、14a、14b ガイドローラ、15 紙案内後、16 ホルダ部材、18 搬送駆動ローラ、19 搬送従動ローラ、20 紙案内前、21 キャリッジ、22 キャリッジガイド軸、23 記録ヘッド、24 インクカートリッジ、25 排出駆動ローラ、26 排出従動ローラ、30 消去ローラ、31 消去ユニット、32 クリアカバー、33 フィードローラ、34 消去ローラ、35 ユニットガイド、
50 制御手段、51 IF、52 ASIC、53 RAM、54 ROM、55 EEPROM、56 CPU、57 タイマIC、58 DCユニット、59 ヘッドドライバ、60 キャリッジ(CR)モータドライバ、61 紙送り(PF)モータドライバ、
62 キャリッジ(CR)モータ、63 紙送り(PF)モータ、64 媒体回転用モータドライバ、65 媒体回転用モータ、
P テスト記録用媒体、R ロール、

Claims (7)

  1. 記録と消去が可能な被記録媒体を内蔵する媒体内蔵部と、
    前記被記録媒体に対して記録を実行する記録手段と、
    前記被記録媒体を往復動可能な媒体送り手段と、を備え、
    前記媒体送り手段により、前記媒体内蔵部から前記記録手段へ向けた前記被記録媒体の送り出しと、
    前記被記録媒体において前記記録手段により記録の行われた記録部分の、装置外部から視認可能な領域への移動と、
    前記媒体内蔵部から送り出された前記被記録媒体の、前記媒体内蔵部への収納と、
    が実行可能であることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記被記録媒体に記録された記録情報を消去する消去手段を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置において、前記被記録媒体がロール状に巻かれて成るロール体が前記媒体内蔵部に内蔵され、前記ロール体から前記被記録媒体が解かれて前記記録手段へ送り出される、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、前記被記録媒体に対し、記録位置ずれ補正用パターンを形成する記録モードを備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、前記記録手段はノズルから記録剤を吐出することにより記録を行うものであって、前記被記録媒体に対し、該ノズル詰まりを確認するためのノズル詰まりチェックパターンを形成する記録モードを備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、ユーザから記録手段で記録を実行する画像データの選択を受け付ける記録画像データ受付手段をさらに有し、
    記録画像データ受付手段によって受け付けられた画像を、前記被記録媒体に形成するモードを備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項4に記載の記録装置において、前記記録位置ずれ補正用パターンに基づきユーザからの記録位置ずれ補正用データの入力を受け付ける入力受付手段と、
    前記記録位置ずれ補正用データの入力をユーザに促すメッセージを表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする記録装置。
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