JPH0439041A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0439041A
JPH0439041A JP2146181A JP14618190A JPH0439041A JP H0439041 A JPH0439041 A JP H0439041A JP 2146181 A JP2146181 A JP 2146181A JP 14618190 A JP14618190 A JP 14618190A JP H0439041 A JPH0439041 A JP H0439041A
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JP
Japan
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recording
reading
head
test pattern
ink
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JP2146181A
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Hideyuki Tanaami
英之 田名網
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、画像形成装置に関し、特に複数の記録素子を
配列してなる記録ヘッドを用いて画像形成を行う画像形
成装置に関するものである。
特に、本発明はインクジェット記録装置の記録ヘッドの
印字特性を自動調整する機構を備えた装置に関し、カラ
ー画像をインク滴の重ねによって高階調に形成する装置
に特に有効なものである。
[背景技術1 複写装置や、ワードプロセッサ、コンピュータ等の情報
処理機器、さらには通信機器の普及に伴い、それら機器
の画像形成(記録)装置としてインクジェット方式や熱
転写方式等による記録ヘッドを用いてデジタル画像言己
録を行うものが急速に普及している。そのような記録装
置においては、記録速度の向上のため、複数の記録素子
を集積配列してなる記録ヘッド(以下この項においてマ
ルチヘッドという)を用いるのが一般的である。
例えば、インクジェット記録ヘッドにおいては、インク
吐出口および液路を複数集積した所謂マルチノズルヘッ
ドが一般的であり、熱転写方式、感熱方式のサーマルヘ
ッドでも複数のヒータが集積されているのが普通である
しかしながら、製造プロセスによる特性ばらつきやヘッ
ド構成材料の特性ばらつき等に起因して、マルチヘッド
の記録素子を均一に製造するのは困難であり、各記録素
子の特性にある程度のばらつきが生じる。例えば、上記
マルチノズルヘッドにおいては、吐出口や液路等の形状
等にばらつきが生じ、サーマルヘッドにおいてもヒータ
の形状や抵抗等にばらつきが生じる。そしてそのような
記録素子間の特性の不均一は、各記録素子によって記録
されるドツトの大きさや濃度の不均一となって現れ、結
局記録画像に濃度むらを生じさせることになる。
この問題に対して、濃度むらを視覚で発見し、または調
整された画像を視覚で検査して、各記録素子に与える信
号を手動で補正し、均一な画像を得る方法が種々提案さ
れている。
例えば第22A図のように記録素子31が並んだマルチ
ヘッド330において、各記録素子への入力信号を第2
2B図のように均一にしたときに、第22C図のような
濃度むらが視覚で発見された場合、第22D図のように
、入力信号を補正し濃度の低い部分の記録素子には大き
い入力信号を、濃度の高い部分の記録素子には小さい入
力信号を与えることが一般的手動補正として知られてい
る。
ドツト径またはドツト濃度の変調が可能な記録方式の場
合は各記録素子で記録するドツト径を入力に応じて変調
することで階調記録を達成することが知られている。例
えばピエゾ方式やバブルジェット方式によるインクジェ
ット記録ヘッドでは、各ピエゾ素子や電気熱変換素子等
の吐出エネルギ発生素子に印加する駆動電圧またはパル
ス幅を、サーマルヘッドでは各ヒータに印加する駆動電
圧またはパルス幅を入力信号に応じて変調することを利
用すれば、各記録素子によるドツト径またはドツト濃度
を均一にし、濃度分布を第22E図のように均一化する
ことが可能であると考えられる。また駆動電圧またはパ
ルス幅の変調が不可能もしくは困難な場合、あるいはそ
れらを変調しても広い範囲での濃度調整が困難な場合、
例えば1画素を複数ドツトで構成する場合においては、
入力信号に応じて記録するドツトの数を変調し、濃度の
低い部分に対しては多数のドツトを、濃度の高い部分に
対しては少ない数のドツトを記録することができる。ま
た、1画素を1ドツトで構成する場合においては、イン
クジェット記録装置では1画素に対するインク吐出数(
打込み回数)を変調することによりドツト径を変化させ
ることもできる。これらにより、濃度分布を第22E図
のように均一化することができるわけである。
本願出願人が出願した特開昭57−41965号公開公
報には、カラー画像を光学センサで自動的に読み取り、
各色インクジェット記録ヘッドに補正信号を与えて所望
カラー画像を形成することが開示されている。この公報
には、基本的な自動調整が開示されており、重要な技術
開示がなされている。しかし、実用化を進めていく中で
種々の装置構成に適用するためには種々の課題が顕在化
してくるが、この公報中には本発明の技術課題の認識は
見られない。
一方、濃度検知方式以外では、特開昭60−20666
0号公開公報、米国特許第4.328.504号明細書
、特開昭50−147241号公報および特開昭54−
27728号公報に開示されるような、液滴の着弾位置
を自動的に読み取り、補正して正確な位置へ着弾するよ
うにしたものが知られている。これらの方式も、自動調
整の技術としては共通するものの、本発明の技術課題の
認識は見られない。
[発明が解決しようとする課題] かかる問題点に対処するためには、画像形成装置内に濃
度むら読取部を設け、定期的に記録素子配列範囲におけ
る濃度むら分布を読取って濃度むら補正データを作成し
なおすことが荷動である。
これによれば、ヘッドの濃度むら分布が変化しても、そ
れに応じて補正データを作成しなおすため、常にむらの
ない均一な画像を保つことができるようになる。
第26図はこのような方法で用いることができる濃度む
ら読取ユニットの一例で、501はむら測定用のテスト
パターンを形成した記録媒体、502は記録媒体表面に
光を照射する光源、503はその反射光の読取りセンサ
、504および505はレンズ、506はこれらを搭載
した読取りユニットである。
そして、このような構成の読取りユニット506を走査
してむら分布を読取ることにより、むら補正データを作
成しなおすことができる。
また第27図は濃度むら読取りユニットの他の例であり
、520はCCD等でなるラインセンサ、521はライ
ンセンサ520の読取画素、524は記録素子がX方向
にdの幅だけ形成されたむら補正用テストパターンであ
る。そして、ラインセンサ520をX方向に走査しなが
ら、記録ヘッドで形成したテストパターンの濃度を読み
取る。従って、ラインセンサ520の各画素521で読
み取ったデータが記録ヘッドの各記録素子で形成したデ
ータの濃度に対応することになる。
しかしこれらのような構成においても改良すべき点が存
在する。
すなわち、テストパターンは通常の画像形成に供される
記録媒体に記録されるので、その分記録媒体が消費され
てしまうからである。このことは、最終的に良好なむら
補正データを得るまでテストパターンの形成ないしむら
補正データ作成を複数回繰返す場合には一層顕著となる
[課題を解決するための手段] そのために、本発明画像形成装置は、記録媒体上に画像
形成を行うために複数の記録素子を配列した記録ヘッド
と、形成された画像を消去可能な記録媒体に所定のテス
トパターンの記録を行わせる手段と、当該テストパター
ンを読取る読取り手段と、当該読取りの結果に基づいて
前記記録ヘッド駆動条件を補正する補正手段と、前記読
取り手段による読取りが行われた後に、前記画像消去可
能な記録媒体上に形成されたテストパターンを消去する
消去手段とを具えたことを特徴とする。
また、本発明は、複数の記録素子を配列した記録ヘッド
を用いて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置にお
いて、形成された画像を消去可能な記録媒体に所定のテ
ストパターンの記録を行わせる手段と、当該テストパタ
ーンを読取る読取り手段と、当該読取りの結果に基づい
て前記記録ヘッド駆動条件を補正する補正手段と、前記
読取り手段による読取りが行われた後に、前記画像消去
可能な記録媒体上に形成されたテストパターンを消去す
る消去手段とを具えたことを特徴とする。
消去手段としての具体例としては、以下の実施例中に記
載のもの以外に、画像インクと化学反応を起こして無色
化、透明化できる化学反応剤を供給する手段やインクの
溶媒等のインク溶解材料の塗布または浸漬しである程度
の溶解時間を必要とする手段のいずれでもよい。
[作 用] 本発明によれば、再利用可能な記録媒体に記録されたテ
ストパターンを読取り、その後そのテストパターンを消
去する手段を設けたので、通常の画像形成に供される記
録媒体を無駄にすることなく、濃度むらの読取りないし
はこれに基づ(補正を行うことができるようになる。
本発明は、操作上、テストパターンを印字した記録媒体
を排出させて、これを処理する手間を無(すことができ
るので、記録中の複数束中からテストパターン印字媒体
を取出すことも必要な(、操作性も向上できる。
また、記録媒体のばらつき等の影響を読取り精度に与え
ることが防止できるので、読取り構成を簡略化できる利
点もある。
(以下余白) [実施例] 以下、図面を参照し、次の手順にて本発明の実施例を詳
細に説明する。
(1)装置の機械的構成(第1図、第2図)(2)読取
り系(第3図〜第9図) (3制御系(第10図〜第12図) (4)むら補正のシーケンス(第13図〜第18図)(
5他の実施例(第19図〜第21図)(6)その他 (1)装置の機械的構成の概要 第1図は本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置の概略構成を示す。
ここで、IC,IM、 IYおよびIBKは、それぞれ
シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各インク
に対応した記録ヘッドであり、記録媒体搬送方向に関し
ての幅、本例ではA3サイズの記録媒体の短辺の長さ(
297mm )に対応した範囲にわたり、400dpi
 (ドツト/インチ)の密度で吐出口を配列してなるフ
ルライン1ヘツドである。3はこれら記録ヘッドIC〜
IBKを一体に保持するヘッドホルダであり、ヘッドホ
ルダ移動機構5により図中の記録位置へ向うA方向およ
び記録位置から離れるB方向への移動が可能である。ヘ
ッドホルダ移動機構5は、例えばモータ等の駆動源と、
その駆動力をヘッドホルダ3に伝達する伝動機構と、ヘ
ッドホルダ3の移動を案内する案内部材等を有し、ヘッ
ドホルダ3を適宜AおよびB方向に移動させることによ
り、記録ヘッドIC〜IBKの吐出口が記録媒体と所定
の間隔をおいて対向した記録時位置、次に述べるキャッ
プユニットの侵入を受容するための退避位置、および各
ヘッドにキャッピングを施すための位置等にヘッドホル
ダ3を設定可能である。
7はインク供給/循環系ユニットであり、各記録ヘッド
に各色インクを供給するための供給路、インクリフレッ
シュを行うための循環路、および適宜のポンプ等を有し
ている。また、次に述べる吐出回復処理に際してそのポ
ンプを駆動することによりインク供給路を加圧し、各記
録ヘッドよリインクを強制的に排出させることが可能で
ある。
9はキャップユニットであり、記録ヘッドIC。
IM、 IYおよびIBKとそれぞれ対向ないし接合可
能で接合時の密着性を高めるためにゴム等の弾性部材で
形成したキャップ9G、 9M、 9Yおよび98にと
、吐出回復処理に際して記録ヘッドより受容したインク
(廃インク)を吸収する吸収体と、不図示の廃インクタ
ンクに廃インクを導入するための廃インク路等を有して
いる。11はキャップユニット移動機構であり、モータ
、伝動機構、案内部材等を有し、キャップユニット9を
図中のC方向およびD方向に適宜移動させることにより
、退避位置にあるヘッドホルダ3の直下の位置と記録に
際してのヘッドホルダ3の下降を阻害しない位置とにキ
ャップユニット9を設定可能である。
吐出回復処理に際しては、ヘッドユニット3をキャップ
ユニット9の進入が阻げられない位置までB方向に上昇
させ、これによって生じた空間内にキャップユニット9
を進入させて対応するヘッドとキャップとが対向する位
置にキャップユニット9を設定する。この状態、または
ヘッドホルダ3を下降させて記録ヘッドの吐出口形成部
分とキャップとが所定間隔をおいて対向させた状態もし
くは接合した状態で、インク供給/循環系ユニット7の
ポンプ等を駆動することにより、インクを強制排出して
これとともに塵埃、気泡、増粘インク等の吐出不良発生
要因を除去し、以て記録時のインク吐出状態を安定化す
ることができる。
また、上記状態において記録ヘッドを記録時と同様に駆
動してインク吐出(予備吐出)を行わせ、これに伴って
吐出不良発生要因を除去するようにすることもできる。
なお記録終了時、中断時等においては、ヘッドにキャッ
ピングを施した状態とし、吐出口を乾燥から保護するよ
うにしてもよい。
38は紙、 OHP用フィルム等の記録媒体2を収容し
たカセットであり、ここに収容された記録媒体2はF方
向に回転するピックアップローラ39により1枚ずつ分
離されて給送される。44は搬送ローラ、45はレジス
トローラであり、ピックアップローラ39で給送された
記録媒体2をレジストローラ45により一旦レジスト、
ループを形成させることでその後記録媒体2が傾きなく
搬送されるようにする。40は当該給送された記録媒体
2を記録ヘッドIC〜IBHによる記録位置に関してE
方向に搬送する搬送ベルトであり、ローラ41間に巻回
されている。なお、このベルト40への記録媒体2の密
着性を高めて、円滑な搬送を確保するとともに適正なヘ
ッド・記録媒体間距離(ヘッドギャップ)を得るために
、静電吸着もしくはエア吸着を行わせる手段、または、
記録媒体の押えローラ等の部材が配置されていてもよい
42は記録の終了した記録媒体2を排出するための排出
ローラ、43は当該排出された記録媒体を積載するため
のトレーである。また、46はベルト40から記録媒体
2を分離して排出ローラ42側に案内するための分離爪
である。
14は濃度むら読取りユニットであり、記録ヘッドIC
−IBKによる記録位置と排出ローラ42との間に、記
録媒体2の被記録面に対向して配置され、濃度均一化補
正のための処理等に際して記録媒体2に形成されたテス
トパターンを読取る。15はその読取りユニットを走査
するための機構であり、これについては第3図について
後述する。16は記録媒体2の搬送に係る各部を駆動す
るための駆動部である。
濃度むら補正に際しては、本例では再利用可能な媒体と
して搬送ベルト4o自体を用いる。搬送ベルト40とし
ては撥水性のある材料でなるものを使用し、ここに形成
されたテストパターンをクリーナ51により拭い去るよ
うにする。すなわち、本例では、濃度むら補正処理に際
し、記録媒体2を送給することな(各記録ヘッドが駆動
され、搬送ベルト40上にテストパターンが記録される
。その後、このテストパターンの記録された搬送ベルト
40上の部分は、濃度むら読取りユニット14のところ
まで搬送され、読取りセンサ等により記録されたテスト
パターンが読取られた後、クリーナ51の位置において
、当該テストパターンが消去される。
クリーナ51は、搬送ベルト40上のテストパターンを
拭き取るあるいは削り取る部材を有するもの、適宜のク
リーニング液の塗布を行う部材と拭き取り部材とを組合
せたもの、あるいはさらにそのような消去時にのみ搬送
ベルト40との係合を行うようにする部材を設けたもの
等、適切な形態を取ることができるが、いずれにしても
搬送ローラ40上のテストパターンを完全に消去して、
記録時における記録媒体2の裏面への転写を防止すると
ともに、次回のテストパターンの記録ないし読取りに影
響を与えないものであるのが強く望ましい、また、その
ような完全な消去を行うために、1回の読取り後または
1回のむら補正処理後に、完全な消去が行われるまで搬
送ベルト40上のテストパターン形成部分をクリーナ5
1とを複数回係合させるようにすることもできる(これ
には、例えばベルト30を複数回回転させたり、あるい
はテストパターン形成部分の付近で複数回ベルトを正転
および逆転させるようにすることができる)。
また、搬送ベルト40はその全体にわたってテストパタ
ーンを形成ないし消去可能な撥水性部材で形成されてい
てもよいが、一部をそのような部材で構成し、その部分
に対してのみテストパターンを形成するようにしてもよ
い。そしてその部分は記録媒体2の搬送に関与しないよ
うに、すなわちその上に記録媒体2が載置されないよう
にすることもできる。この場合には、他の部分、すなわ
ち記録媒体2の搬送に関与する部分を、搬送状態が良好
に保持される部材で形成することができる。
加えて、本例では搬送ベルト自体をテストパターン形成
用の記録媒体として用いたが、これは他の部材であって
もよ(、さらに通常の記録媒体と同様に給送、搬送、排
出される専用の記録媒体でもよい。これらに対しても、
上述と同様にして読取り後にテストパターンの消去を行
うことができる。
なお、読取りユニットとテストパターンとの間隔は読み
取り精度を保持するために一定に保たれることが望まし
いが、本例では搬送ベルト自体にテストパターンを形成
しているので、当該間隔は一定に保たれることになる。
第2図は記録ヘッド1(記録ヘッドIC,IM。
IY、 IBKを総括的に示す)とインク供給/循環系
ユニット7とから成るインク系を模式的に示す。
記録ヘッドにおいて、laは共通液室であり、インク供
給源からのインク管が接続されるとともに、液路を介し
てインク吐出口1bに連通している。各液路には電気熱
変換素子等の吐出エネルギ発生素子が配置され、その通
電に応じて対応する吐出口よりインクが吐出される。
701はインク供給源をなすインクタンクであり、イン
ク路703および705を介して記録ヘッド1の共通液
室1aに接続される。707はインク路703の途中に
設けたポンプ、710はインク路705の途中に設けた
弁である。
このようにインク系を構成することにより、ポンプ70
7の運転状態および弁710の開閉状態を適切に切換え
れば、以下の各モードにインク系を設定することができ
る。
■プリントモード 記録に必要なインクをインクタンク701側からヘッド
1に供給する。なお、本実施例は、オンデマンド方式の
インクジェットプリンタに適用するので、記録に際して
インクに圧力をかけず、従ってポンプ56を駆動しない
。また、弁710を開とする。
このモードにおいては、ヘッド1からのインクの吐出に
応じ、インクはインク路705を介してヘッド1に供給
される。
■循環モード インクを循環させることにより、装置の初期使用時に各
ヘッド等にインクを供給するとき、またはヘッドまたは
供給路内の気泡を除去し、同時にそれらの内部のインク
をリフレッシュするときに用いるモードであり、インク
ジェットプリンタを長時間放置した場合等に設定する。
このモードでは、弁710は開放され、ボンブ56が運
転されるので、インクは、インクタンク701、インク
路703、ヘッド1、およびインク路705を経てイン
クタンク701に還流する。
■加圧モード ヘッド1の吐出口内方のインクが増粘した場合、あるい
は吐出口ないし液路に目詰まりが生じた場合等に、イン
クに圧力をかけ、吐出口1bからインクを押し出してそ
れらを除去するモードである。
このモードでは、弁710が閉であり、ポンプ707が
運転され、インクは、インクタンク701からインク路
703を介して記録ヘッド1に供給される。
(2)読取り系 第3図は、本実施例における読取りユニットおよびその
走査機構の構成例を示す。
読取りヘッド60の走査部分の下には、搬送ベルト40
が位置づけられており、その位置で読取りヘッド60で
搬送ベルト40上に形成された画像が読取られる構成に
なっている。なお第3図に示した読取りヘッド60の位
置が読取りヘッド60のホームポジションである。この
ホームポジションは、記録媒体搬送範囲から側方へ離れ
た位置にあることが望ましい。これは、読取り各機器が
インク蒸発により水滴付着等の危険から逸れるためであ
る。
第3図において、60は読取りヘッドであり、対のガイ
ドレール61.61°上をスライドして画像を読み取る
。読取りヘッド60はテストパターン照明用の光源62
、及び原稿像をCOD等の光電変換素子群に結像させる
レンズ63等により構成されている。64は可撓性の導
線束で、光源62や光電変換素子への電力供給ならびに
光電変換素子よりの画像信号等の伝達を行なう。
読取りヘッド60は記録媒体搬送方向、すなわち搬送ベ
ルト搬送方向に対して交差する方向の主走査(G、H方
向)用のワイヤ等の駆動力伝達部65に固定されている
。主走査方向の駆動力伝達部65はプーリ66、66°
の間に張架されており、主走査用のパルスモータ67の
回転により移動する。パルスモータ67の矢印工方向へ
の回転により、読取りヘッド60は矢印G方向へ移動し
ながら、主走査G方向に直交する画像の行情報な光電変
換素子群に対応するビット数で読取る。
画像の所定幅だけ読取りが行なわれたのち、主走査パル
スモータ67は矢印■とは逆方向に回転する。これによ
り読取りヘッド60はH方向へ移動して初期位置に復帰
する。なお、68.68°は支持部材である。
濃度むら読取りのために1回の主走査のみを行う場合に
は以上で読取り動作が完了するが、複数色のそれぞれに
ついて濃度むらを読取る場合や、または1色について複
数回の読取りを行って平均値をとるような場合には、あ
る色についての、または1回の主走査Gが終わった後、
搬送ベルト40がE方向に搬送されて所定距離(各色パ
ターン間のピッチ分または1回の主走査G方向時の読取
り画像幅と同一の距離d)移動し、停止する。ここで再
び主走査Gが開始される。そして、この主走査G、主走
査方向の戻りHlおよび搬送ベルト40の移動(副走査
)の繰返しにより各色パターンの濃度むらまたは1色に
ついて複数回の濃度むらを読取ることができる。なお、
この過程で搬送ベルト402の搬送を行うかわりに、読
取りユニットについて副走査を行うようにしてもよい。
また、センサをフルラインのセンサとすれば、主走査に
係る機構が不要となる。
このように読取られた画像信号は、像形成部に送られ、
後述のように記録ヘッドの駆動条件補正に供されること
になる。
本発明において、画像形成時に濃度むらが発生しないよ
うに調整することの意味は、記録ヘッドの複数の液吐出
口からの液滴による画像濃度を記録ヘッド自体で均一化
すること、または複数ヘッドごとの画像濃度を均一化す
ること、または複数液混合による所望カラー色が所望カ
ラーに得られるようにするか或は所望濃度に得られるよ
うにするかのために均一化を行うことの少なくとも1つ
含むものであり、好ましくはこれらの複数を満足するこ
とが含まれる。
そのための濃度均一化補正手段としては、補正条件を与
える基準印字を自動的に読み取り自動的に補正条件が決
定されることが好ましく、微調整用、ユーザ調整用の手
動調整装置をこれに印加することを拒むものではない。
補正条件によって求められる補正目的は、最適印字条件
はもとより、許容範囲を含む所定範囲内へ調整するもの
や、所望画像に応じて変化する基準濃度でも良く、補正
の趣旨に含まれるものすべてが適用できるものである。
例として、補正目的として平均濃度値へ各素子の印字出
力を収束させることとした記録素子数Nのマルチヘッド
の濃度むら補正の場合を説明する。
ある均一画像信号Sで各素子(1−N)を駆動して印字
した時の濃度分布が第23図のようになっているとする
。まず各記録素子に対応する部分の濃度OD、〜ODN
を測定し補正目的としての平均濃度OD=ΣOD、、/
Nを求める。この平均濃度は、各素子ごとに限られず、
反射光量を積分して平均値を求める方法や周知の方法に
よって行われても良い。
画像信号の値とある素子あるいはある素子群の出力濃度
との関係が第24図のようであれば、この素子あるいは
この素子群に実際に与える信号は、信号Sを補止して目
的濃度ODをもたらす補正係数αを定めれば良い。即ち
、信号SをαX5=(ODloD、)XSに補正した補
正信号のSを入力信号Sに応じてこの素子あるいは群に
与えれば良い。具体的には入力画像信号に対して第25
図のようなテーブル変換を施すことで実行される。第2
5図において、直線Aは傾きが1.0の直線であり、入
力信号を全く変換しないで出力するテーブルであるが、
直線Bは、傾きがα= 0D10Dイの直線であり入力
信号Sに対して出力信号をα・Sに変換するテーブルで
ある。従って、n番目の記録素子に対応する画像信号に
対して第25図の直線Bのような各テーブルごとの補正
係数α7を決定したテーブル変換を施してからヘッドを
駆動すれば、N個の記録素子で記録される部分の各濃度
はODと等しくなる。このような処理を全記録素子に対
して行えば、濃度むらが補正され、均一な画像が得られ
ることになる。すなわち、どの記録素子に対応する画像
信号にどのようなテーブル変換を行えばよいかというデ
ータをあらかじめ求めておけば、むらの補正が可能とな
るわけである。
この目的補正を各ノズル群(3本〜5本単位)の濃度比
較で行い近似的均一化処理としても良いことはいうまで
もない。
このような方法で濃度むらを補正することが可能である
が、装置の使用状態や環境変化によっては、または補正
前の濃度むら事態の変化や補正回路の経時的変化によっ
てその後濃度むらが発生することも予想されるので、こ
のような事態に対処するためには、入力信号の補正量を
変える必要がある。この原因としては、インクジェット
記録ヘッドの場合には使用につれて、インク吐出口付近
にインク中からの析出物が付着したり、外部からの異物
が付着したりして濃度分布が変化することが考えられる
。このことは、サーマルヘッドで、各ヒータの劣化や変
質が生じて、濃度分布が変化する場合があることからも
予測される。このような場合には、例えば製造時等の初
期に設定した入力補正量では濃度むら補正が十分に行わ
れなくなって(るため、使用につれて濃度むらが徐々に
目立って(るという課題も長期使用においては解決すべ
き課題となる。
第4図は読取りユニットを模式的に示すもので、76は
読取りユニット14およびその走査機構15が収納され
る筐体である。74は光源62の出射光を平行光とする
ためのレンズ、73は光電変換素子群を有したセンサ、
63は反射光を収束するためのレンズ、77は口径d。
の開口を有した絞り部材である。そして、第3図の如き
走査機構により、これらレンズ、センサ、光源、フィル
タ等は筐体76内で上記G、H方向(第4図では図面に
垂直な方向)に走査される。
記録媒体からの反射光はレンズ63と開口d0を有する
絞り部材77とを介してセンサ73に入射する。
この入射光は、テストパターン上のdlの範囲の光であ
り、従ってその範囲のむらを平均したものが検出される
ことになる。本発明者らの実験によれば、開口径は0.
2〜1mm程度が良好であった。そして、その検出結果
に応じてむら補正を行えば、均一な画像を得ることがで
きるようになるわけである。
ところで、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロ
ー(Y)の3色、またはこれにブラック(Bk)を加え
た4色のヘッドでカラー画像記録を行う場合に、むら補
正データの書換えを行うためには、それぞれのヘッドで
補正用のテストパターンを記録し、そのむらをそれぞれ
読取り、それぞれのヘッドに対するむら補正データの書
換えを行うのが強く望ましい。
その際C,M、Y、特にYのむら読取りに際しては、白
色光をYのテストパターンに照射し、その反射光をフィ
ルタなしで受光した場合にはセンサ73の受光光量は第
5A図中の曲線Aに示すようにダイナミックレンジがせ
まく、むら(光学濃度の差は小さく0.02〜0.15
の程度)を正確に読み取ることが難しい。そこで第5B
図のようなりL(ブルー)フィルタを通した光を用いる
と、第5八図中の曲線Bに示したように、全体に受光光
量は小さくなるがダイナミックレンジが広がり、むらの
読取精度が上がることになる。C,Mについてもそれぞ
れR(レッド)、G(グリーン)フィルタを用いれば、
同様である。
第6図はそのような色フィルタを切換るための構成例を
示す。ここで、79は色フイルタ切換え部であり、軸7
9Aを中心に回動して、センサ73への光路上にRフィ
ルタ77R、Gフィルタ77G 、 BLフィルタ77
BLまたはBK用の開口(フィルタなし)778Kを、
各色のテストパターン読取時に、適宜選択的に位置づけ
可能である。なお、各フィルタまたは開口の口径は上述
のようにd。である。
かくすることによって、単一のむら読取センサ73およ
び光源62で各色のむら補正を正確に行うことが可能と
なる。
なお、フィルタの配設位置は、光源62からセンサ73
までの光路り上であればどこであってもよい。またフィ
ルタを通した分だけ低下する受光光量を補正するために
、ランプ光源の発光光量を低下分だけ大とすれば、上記
ダイナミックレンジを第5C図に示したように広げるこ
とができる。また、後述のように、色に応じて適切な定
数の乗算あるいは信号の増幅を行うようにしてもよい。
さらに、以上のような色フィルタの切換えを行う代りに
、光源切換えを行うようにすることもできる。
第7図はその構成例を示すもので、それぞれR,G、B
Lおよび白色の分光特性を持った4つの光源62R,6
2G、 62BLおよび62Wを上側と同様に切換え得
るような構成としたものである。これによっても上記と
同様の効果が得られる。
次に、第3図示の構成における読取りヘッドの走査につ
いて説明する。
前述したように、テストパターンの記録された搬送ベル
ト40は、その搬送方向に対して記録ヘッドより下流側
の読取りユニット14の部位まで搬送される。その後、
第3図におけるパルスモータ67が駆動され、パルスモ
ータに連結されたワイヤ或いはタイミングベルト等の駆
動力伝達部65に固定された読取りユニット14すなわ
ち読取りヘッド6゜が第3図におけるG方向へと主走査
されながら、読取りセンサ73によりテストパターンを
読取るようにしている。
ここで本実施例においては、後述の制御回路によりパル
スモータ67を駆動して読取りユニット14を搬送する
際に、パルスモータ67の駆動をこの読取りユニット搬
送系の共振周波数と異なる周波数で行なうようにしてい
る。
つまり、パルスモータ67を駆動して読取りユニット搬
送系を搬送すると、第8図に示したように共振周波数f
ω1.fω2.fω3・・・で読取りユニット搬送系の
振動が非常に大きくなる。従って、このような系の振動
の大きい共振周波数で読取りユニット14を搬送すると
、第9A図に示したように、記録媒体2上に記録された
テストパターンの記録濃度がたとえ均一な場合であって
も、第9B図に示したように読取りユニット14の搬送
速度Vωが変化してしまう場合もある。このような場合
、結果的に読取りユニット14からの読取り出力は第9
C図のにωのようにピッチむらを持った出力特性になっ
てしまい、記録されたテストパターンの記録濃度を正し
く読取ることができなくなってしまう。
そこで、本実施例においては、このような場合にも対応
できるように読取りユニット14を読取りユニット搬送
系の共振周波数以外の周波数f1で駆動し、一定の読取
り速度Vでテストパターンを読取ることにより、テスト
パターンの記駄濃度を搬送系の振動の影響を受けないで
正確に読取ることができるようになる。
(3)制御系の構成 次に、以上の各部を結合して構成される本例装置の制御
系について説明する。
第10図はその制御系の一構成例を示す。ここで、Hは
本例装置に対して記録に係る画像データや各種指令を供
給するホスト装置であり、コンピュータ、イメージリー
グその他の形態を有する。1は本例装置の主制御部をな
すCPUであり、マイクロコンピュータの形態を有し、
後述する処理手順等に従って各部を制御する。102は
その処理手順に対応したプログラムその他の固定データ
を格納したROM、104は画像データの一時保存領域
や各種制御の過程で作業用に用いられる領域を有するR
AMである。
106はホスト装置とのオンラインスイッチや、記録開
始の指令入力、濃度むら補正のためのテストパターン記
録等の指令入力、さらには記録媒体の種類の情報入力等
を与えるための指示入力部である。108は記録媒体の
有無や搬送状態、インク残量の有無、その他の動作状態
を検知するセンサ類である。110は表示部であり、装
置の動作状態や設定状態、異常発生の有無を報知するの
に用いられる。111は記録に係る画像データに対し、
対数変換、マスキング、 LICR,色バランス調整を
行うための画像処理部である。
112は記録ヘッド1(上記ヘッドIY、 IM、 I
CおよびIBKを総括して示す)のインク吐出エネルギ
発生素子を駆動するためのヘッドドライバである。
113は記録ヘッドlの温度調整を行うための温度調整
部であり、具体的には、例えばヘッド1に対して配設さ
れた加熱用ヒータおよび冷却用ファンを含むものとする
ことができる。114は第6図について述べた色フイル
タ切換え部79の駆動部、116は記録媒体搬送系を駆
動する各部モータの駆動部である。
第11図は以上の構成のうち特に濃度むらを補正する系
を詳細に示すものである。ここで、121G。
121M、 121Yおよび1218には画像処理部1
11にて処理されたそれぞれシアン、マゼンタ、イエロ
ーおよびブラックの画像信号である。122c、 12
2M、 122Yおよび1228にはそれぞれ各色層の
むら補正テーブルであり、ROM102のエリアに設け
ておくことができる。123C,123M、 123Y
および1238には当該補正後の画像信号である。13
00〜1308には各色層の階調補正テーブル、131
0〜1318にはデイザ法、誤差拡散法等を用いた2値
化回路であり、当該2値化信号がドライバ112(第1
4図中に図示せず)を介して各色ヘッドIC−IBKに
供給される。
126C,126M、 126Yおよび1268には、
第8図に示した各色フィルタおよび開口を介して読取り
ユニット14で読取られた各色信号であり、A/D変換
器127に入力される。119はそのディジタル出力信
号を一時記憶するRAM領域であり、RAM104のエ
リアを用いることができる。128G、 128M、 
128Yおよび1288には当該記憶された信号に基づ
いてCPLIIOIが演算した補正データである。 1
29C〜1298には各色層のむら補正RAMであり、
RAM104の領域を用いることができる。そして、そ
の出力である各色層のむら補正信号130G−1308
には、それぞれ、むら補正テーブル122c −122
8Kに供給され、画像信号121C〜12113にはヘ
ッドIC−IBKのむらな補正するように変換される。
第12図はむら補正テーブルの一例を示し、本例ではY
=0.70XからY = 1.30Xまでの傾きが0.
01ずつ異なる補正直線を61本有しており、むら補正
信号130C〜1308Kに応じて、補正直線を切換え
る。例えばドツト径が大きい吐出口で記録する画素の信
号が入力したときには、傾きの小さい補正直線を選択し
、逆にドツト径の小さい吐出口のときには傾きの大きい
補正直線を選択することにより画像信号を補正する。
むら補正RAM129C−1298にはそれぞれのヘッ
ドのむらを補正するのに必要な補正直線の選択信号を記
憶している。すなわち、0〜60の61種類の値を持つ
むら補正信号を吐出口数分記憶しており、入力する画像
信号と同期してむら補正信号130C〜1308Kを出
力する。そして、むら補正信号によって選択されたγ直
線によりむらが補正された信号123C〜1238には
、階調補正テーブル1300〜1308Kに入力され、
ここで各ヘッドの階調特性が補正されて出力される。信
号はその後2値化回路131C〜1318Kにより2値
化され、ヘッドドライバを介してヘッドIC−IBKを
駆動することにより、カラー画像が形成される。
(以下余白) (4)むら補正のシーケンス 以上の構成の下、本例では次に述べるような処理を行っ
てむら補正をより正確に行い得るようにする。
むら補正処理を行うことにより、ヘッドの濃度の濃い部
分の吐出口に対応した吐出エネルギ発生素子は駆動エネ
ルギ(例えば駆動デユーティ)を下げ、逆にうすい部分
の吐出口に対応した吐出エネルギ発生素子は駆動エネル
ギを上げる。その結果記録ヘッド濃度むらが補正され均
一な画像が得られることになるが、使用につれてヘッド
の濃度むらパターンが変化した場合には、用いられてい
たむら補正信号が不適当になり、画像上にむらが発生す
る。このようなときには、指示入力部10Bに配設した
むら補正信号書換えモード指示スイッチを操作してむら
補正データの書換えを行うよう指示することにより、次
の手順が起動される。
第13図は本例に係るむら補正処理手順の一例を示す。
本手順が起動されると、まず、ステップS7にて温度調
整を行う。これは次のような理由によるものである。
インクジェット記録装置においては、通常画像濃度の変
動抑制、吐出安定化等のために、記録ヘッドを所定の温
度範囲(例えば第1の温度調整基準たる40℃程度)に
保つことが行われる。従って例えば本手順が起動されて
テストパターンを記録する場合、第14図のa領域に示
すように、記録ヘッド温度が第1の温度調整基準である
40℃における状態で記録が行われることになる。一方
、実際に連続して画像を記録する場合、第14図のb領
域に示すようにヘッドが昇温しで行き、第2の温度調整
基準である最高50℃における状態で記録が行われるこ
ともある。
ところで、実験の結果より、第15A図に示すように、
記録ヘッドの温度に応じ、濃度(OD値)のむらの大き
さも変化していくことがわかっている。従って、この場
合、第15B図に示すように、40℃に対するむら補正
を行った場合には、ヘッド温度が40℃における画像に
ついてはむらのない均一なものを得ることができるが、
50℃における画像は依然むらの残ったものとなるおそ
れがある。
そこで、本例装置では、通常の記録時あるいは記録待機
時においては記録ヘッド1の温度に応じて温度調節部1
13  (ヒータおよびファン)を適宜オン/オフし、
第14図に示すように所定の温度範囲(40℃程度)に
記録ヘッドの温度を保つ。これに対し、濃度むら補正処
理においては、設定温度を45℃に上げ、すなわち通常
記録時のための温度調整基準に対してテストパターン印
字時には温度調整基準を高めるようにし、ヒータおよび
ファンを適切にオン/オフすることで、はぼ45℃近辺
にヘッド温度を上昇させた後、濃度むらチエツク用のテ
ストパターンを記録し、これに基づいて濃度むら補正を
行うようにする。これらのように、温度調整による記録
ヘッドの記録動作の安定化を行い、すなわち例えばヘッ
ド温度が45℃としてテストパターンを形成し、これに
基づいて濃度むら補正を行うことで、第15C図に示す
ように、温度制御範囲全域にわたり、はぼ均一な濃度む
ら補正を行うことができるようになる。
なお、本例において、ヘッド温度が本例における第1温
度調整基準である40℃のときと、記録時の最高昇温温
度(第2温度調整基1りである50℃のときとでそれぞ
れテストパターンを印字し、これら2種のテストパター
ンの濃度むらを検知し、その濃度むら(第1および第2
の濃度データ)を平均した値を基に補正を行うようにし
てもよい。
また、濃度むら補正を行う上で、その全体の所用時間を
短縮するために、ヘッド温度を例えば40℃から45℃
まであげるべ(、温度調整用ヒータの他に記録素子(電
気熱変換素子)にインクが吐出しない程度の電気パルス
を与え、ヘッド温度の立ち上げ時間を短縮化して濃度む
ら補正を行うまでの所用時間を短縮化することもできる
なお、以下に述べるような濃度むら補正用テストパター
ンを記録し、補正を行った後に通常記録状態にヘッド温
度を下げる(45℃−40℃)ためには、ファンを駆動
すると共に、前述のインク循環を行うようにすれば、記
録可能な状態になるまでの時間を短縮化することができ
る。
さらに、テストパターン記録時の調整温度は、通常記録
時の温度調整範囲との関連で適切に定め得るのは勿論で
ある。
再び第13図を参照するに、本例ではステップS9にお
いて吐出安定動作を実行する。これは、インクの増粘、
塵埃や気泡の混入等により記録ヘッドが正常な吐出特性
を持たない状態となっていた場合においてそのまま濃度
むら補正処理を行うと、忠実なヘッドの特性(濃度むら
)を認識することができなくなるおそれがあるからであ
る。
吐出安定化処理に際しては、記録ヘッドIC〜IBKと
キャップユニット9とを対向させ、前述の加圧モードに
設定してインクを吐出口より強制排出させるようにする
ことができる。また、キャップユニットに配設可能なイ
ンク吸収体の吐出口形成面への当接、またはエアー吹付
けやワイピング等によって吐出口形成面を清掃するよう
にすることもできる。また記録ヘッドを通常記録時と同
様に駆動して予備吐出を行わせるようにすることもでき
る。但し予備吐出時の駆動エネルギは記録時と必ずしも
同一でなくてもよい。すなわち、インクジェット記録装
置において行われる所謂吐出回復動作と同様の処理を行
えばよい。
なお、以上のような処理に代えて、もしくはその後に、
吐出安定化のためのパターンを搬送ベルト上に記録する
こともできる。そして、その後に濃度むら補正のための
テストパターン等を記録するようにすればよい。
ところで、本例のように記録ヘッド1がフルマルチ型の
ものであり、かつ記録可能幅を画像記録幅より若干大き
いものとしてレジスト調整に備えた装置においては、テ
ストパターン記録時の記録幅は通常の画像記録幅より大
きくするのが好適である。例えば、最大の記録紙サイズ
がA3版であり、通常の画像記録幅がA3版の短辺もし
くはA4版の長片の長さである297)に対して左右の
余白を考慮した約293mmであり、さらに記録ヘッド
の記録可能な幅は295mmである場合を考える。これ
は、使用する吐出口の範囲を電気的に調節し、機械的な
各ヘッド間および記録媒体との間の相対的位置関係の誤
差を補正するためのものである。
従ってこの場合、吐出口配列範囲である295mmの幅
にわたった検査が強く望ましく、295a+mの長さの
テストパターン記録を行なうようにする。
第16図はかかる動作を行うための回路の構成例であり
、141は記録ヘッドの使用吐出口範囲を選択するため
のセレクタ、143 ′J3よび145は、それぞれ記
録すべき画像データおよびテストパターンを格納するメ
モリ、145は実際の記録動作時における使用吐出口範
囲をセレクタ141に選択させるために用いられるカウ
ンタである。
以上のような吐出安定化処理が終了すると、ステップS
llにて記録ヘッドIC〜IBKにより所定のテストパ
ターンが記録される。すなわちこれより適宜のタイミン
グでシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各記録ヘ
ッドIC,IM、IY、IBKのドライバが駆動されて
搬送ベルト40上へテストパターンが記録される。この
テストパターンは、濃度むら読取りに供されるもので、
このときはむら補正テーブルをすべて傾き1.0の直線
とし、むら補正を全く行わない状態とする。そしてその
パターンとしては、均一のハーフトーンでよく、印字比
率は30〜75%程度のものでよい。
その後、搬送ベルト40が所定量搬送され、ステップS
15においてむら読取り処理が行われることになる。す
なわち、各色毎に記録されたテストパターンからそれぞ
れのむらを読取り、各ヘッドに対するむら補正データの
書換えが行われることになる。
しかし、本例の場合、むら読取りセンサ73は単一のも
のであるが、一般にセンサの読取出力は、色によって変
化する。たとえば、一般によ(用いられるような、分光
、感度が視感度に近いセンサを用いる場合、読取られる
出力濃度はBKが最も大きくC,M、Yの順に小さくな
る。例えば、BK:C: M : Y(7)出力比が1
 : 0.8 : 0.75: 0.25の如くである
濃度むら補正量が、ヘッド内平均濃度と注目する吐出口
の濃度との比から求められる場合にはこの出力の違いは
問題にならない。たとえば、Cに対する出力が、BKに
対する出力のに1倍になるとする。ヘッドIBK内の平
均濃度が面一、注目吐出口の濃度が0Dax−、ヘッド
lc内平均濃度が[、ヘッドICの注目吐出口の濃度が
oDoであったとする。
ヘッドIBKの注目吐出口のむらと、ヘッド1cのそれ
とが同じだったとすると、センサ出力は顛冨に+ X 
0DIK、 De、、= K+ X ODmxnである
。このときCの補正値は となりBKと一致する。このため、各色間の出力差は問
題にならない。
しかし、濃度むら補正量を注目吐出口の濃度の絶対値や
、平均濃度と注目吐出口濃度との差から求める場合には
、各色間のセンサ出力の違いが問題になる。
たとえば、平均濃度と注目吐出口濃度どの差から補正値
を求める場合、 ODc〜0Dcll=に、(00,に−ODm、11)
となり、この値は、Cの方がBKのに3倍となる。この
値をもとに、注目吐出口用の補正データを求めるわけで
あるが、ヘッドの濃度むらは等しいにもかかわらず、最
終的な補正量は、BKとCとで異なってしまうという問
題が発生する。
そこで、本実施例では、あらかじめ各色間のセンサ出力
の比を求めておき、むら読取り処理に際してCPUl0
Iによりセンサ出力にこの比の逆数を乗じ、それに基づ
いてむら補正を行うようにしてこの問題を解決する。
たとえば、BK、C,M、Yの出力比がl:に、:に−
:Ksとなるとき、BKを読んだときの出力には“1”
を乗じ、Cのときは1/に+を乗じ、Mのときは1/に
、を乗じ、Yのときは17に、を乗じる。
こうすれば、たとえば前述の例において、1/に+ X
 (ODc−ODc、、)”l/に+ (K+ X (
ODIX −oomx、、))=00111−0DIK
n となり、各色間のセンサ出力比に影響されず、最適な補
正を施すことができる。
なお、そのようなセンサ出力の補正をCPUl0Iによ
る演算にて行うのではなく、その前段部分で行うことも
できる。
これは、例えばA/D変換器127を8bitで構成し
た場合、各色の出力値をダイナミックレンジの8bit
幅の中でディジタルデータへと変換しなければならなく
なるために、各色の読取りデータの分解能が低下してし
まうことに対して有効である。
すなわち、例えば第17図に示すように、各色の読取り
信号を増幅する増幅器135G、 135M、 135
Y、 1358Kを設け、第18A図のような各色の読
取り信号のセンサ出力値を、第18B図に示すようにほ
ぼ等しくなるように合わせることにより、読取り信号を
A/D変換する際の読取り信号幅を全体として狭く設定
することができるようになる。従って、8bit中での
読取りデータの分解能を高くすることができ、読取り精
度をさらに向上させることができるようになる。
以上に基づいて、第13図のステップSI7にてむら補
正が行われる。すなわち、濃度むらを読取った信号から
、吐出口数分の信号をサンプリングし、これらを各吐出
口に対応するデータとする。
これらをR1,R1,・・・RN(Nは吐出口数)とす
ると、これらをRAM119に一旦記憶させた後、CP
Ul0Iで次のような演算を行う。
これらのデータは Cr、= −log(Rn/Ro) (ReはR0≧R,、となる定数;1≦n≦N)となる
演算を施して濃度信号に変換される。
次に、平均濃度 を演算で求める。
続いて、各吐出口に対応する濃度が、平均濃度に対して
どの程度ずれているかを次のようにして演算する。
ΔC11=C/C11 次に、(ΔC)7に応じた信号補正量(ΔS)。をΔS
 、l= A xΔC7 で求める。
ここで、Aは、ヘッドの階調特性によって決定される係
数である。
続いて、ΔS7に応じて選択すべき補正直線の選択信号
を求め、”0“〜”60”の61種類の値を持つむら補
正信号を吐出口数分むら補正RAM129C〜1298
Kに記憶させる。このようにして作成したむら補正デー
タによって各吐出口ごとに異なるγ直線を選択し、濃度
むらを補正し、むら補正データを書換える。
そして、第13図の判定ステップS19を経て、この補
正データにより再びテストパターンを各記録ヘッドによ
り記録し、この各記録ヘッドのテストパターンを再び濃
度むら読取りユニット14により読取り、濃度むら補正
データを算出させ、以下この動作を数回繰り返した後、
濃度むら補正動作を終了させるようにしている。
このように1回の処理において自動的に複数回以上各記
録ヘッドのテストパターン記録と濃度Uら読取りユニッ
ト14による読取りおよび濃度むら補正データの算出を
繰り返し行なえるようにしたことにより例えば1回の濃
度むら補正動作によっても十分に濃度むらが補正されな
いような記録ヘッドに対しても各記録ヘッドの濃度むら
補正精度を向上させ、全体としての補正時間も短縮化す
ることができるようになる。
上述した本発明実施例において、少なくともテストパタ
ーン等の濃度検査用印字を行う際には複数ドツトで1画
素を構成するものである場合には、印字デユーティすな
わち印字の設定は構成ドツト数内の記録ドツト数の変調
によって行うことができる。この場合の印字デユーティ
は100%ではなく、好ましくは75%以下25%以上
が良(、最適には印字デユーティ50%でテストパター
ンを形成することが好ましい。これは、光学的に反射濃
度を得る方式に最適であり、微小な濃度変化も記録ヘッ
ドの印字特性に適したものとして得られるからである。
しかし上記印字比率は駆動電圧および/または駆動パル
ス幅の変調、あるいは1ドツトあたりのインク打込み数
の変調を行うことにより設定することもでき、これらは
1画素を1ドツトで構成する場合にも対応できるもので
ある。すなわち、印字比率がどのようなものの変調を行
うことによって設定されるものであっても、本発明を適
用できるのは勿論である。
また、本発明上記実施例では得られた補正処理を各吐出
エネルギ発生素子ごとに行うものとしている最適実施例
であるが、実用上は濃度均一化処理の収束状態や処理時
間を考慮すると、所定の隣接複数吐出エネルギ発生素子
に共通の補正を与えるように処理を施す補正が良い。こ
の観点からの最適構成は、記録ヘッドの多数吐出エネル
ギ発生素子が複数素子をまとめたブロック駆動グループ
ごとに共通の補正を与えるように構成することが良い。
このブロック駆動自体は周知または公知のものや特有の
ブロック駆動方式のいずれでも良いが、本発明の濃度む
らを判定した上での補正された均一化濃度を実施し得る
駆動条件が与えられることが前提であることは言うまで
もないことである。
さらに、テストパターンに係るデータは第14図の構成
に対するホスト装置より与えられるものでもよく、第1
4図示の構成もしくは記録ヘッド1に一体に組合された
テストパターンデータ発生手段によって与えられるよう
にしてもよい。
(5)他の実施例 本発明は、以上述べた実施例に限られることなく、本発
明の範囲を逸脱しない限り種々の変形が可能である。以
下では、本発明をシリアルプリンタに適用した実施例を
中心として説明する。なお、以下の語例においても上述
と同様の制御系および処理手順を採用できるのは勿論で
ある。
第19図はシリアルプリンタ形態のインクジェット記録
装置の1実施例の概略図を示したもので、記録ヘッド2
01G、 201M、 201Y、 2018には図示
していないインクタンクからインクチューブを介して、
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のインク
が供給される。そして、記録ヘッド201G。
201M、 201Y、 2018にへと供給されたイ
ンクは、第13図とほぼ同様の主制御部からの記録情報
に応じた記録信号に対応して、記録ヘッドドライバ等に
よって駆動され、各記録ヘッドからインク滴が吐出され
て記録媒体202上へと記録される。
搬送モータ208は記録媒体202を間欠送りするため
の駆動源であり、送りローラ204、搬送ローラ205
を駆動する主走査モータ206は主走査キャリッジ20
3を主走査ベルト210を介して矢印のA、Hの方向に
走査させるための駆動源である。
本実施例では正確な紙送り制御が必要なことから、紙送
りモータ208および主走査モータ206にパルスモー
タを使用している。
記録媒体202が給送ローラ205に到達すると給送ロ
ーラクラッチ211および搬送モータ208がオンし、
記録媒体202を搬送ローラ204に至るまでプラテン
207上を搬送する。記録媒体202はプラテン207
上に設けられた検知センサ212によって検知され、セ
ンサ情報は位置制御、ジャム制御等に利用される。記録
媒体202が搬送ローラ204に到達すると、給送ロー
ラクラッチ211.搬送モータ208をオフし、プラテ
ン207の内側から図示していない吸引モータにより吸
引動作が行なわれ、記録媒体202を画像記録領域上で
あるプラテン207上へ密着させる。記録媒体202へ
の画像記録動作に先立って、ホームポジションセンサ2
09の位置に走査キャリッジ203を移動し、次に、矢
印Aの方向に往路走査を行い、所定の位置よりシアン、
マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを記録ヘッド2
01C〜2018により吐出し画像記録を行う。
所定の長さ分の画像記録を終えたら走査キャリッジ20
3を停止し、逆に、矢印Bの方向に復路走査を開始し、
ホームポジションセンサ209の位置まで走査キャリッ
ジ203を戻す。復路走査の間、記録ヘッド201C〜
2018にで記録した長さ分の紙送りを搬送モータ20
8により搬送ローラ204を駆動することにより矢印C
の方向に行う。
本実施例では、記録ヘッド2010〜2018には熱に
より気泡を形成してその圧力でインク滴を吐出する形式
のインクジェット記録ヘッドであり、256個の吐出口
が各々にアセンブリされたものを4本使用している。
走査キャリッジ203がホームポジションセンサ209
で検知されるホームポジションに停止すると、回復装置
220により記録ヘッド1の回復動作を行う、これは安
定した記録動作を行うための処理であり、記録ヘッド2
01の吐出口内に残留しているインクの粘度変化等から
生じる吐出開始時のむらを防止するために、休止時間、
装置内温度。
吐出時間等のあらかじめプログラムされた条件により、
記録ヘッド201に対する回復装置220による吸引動
作、インクの予備吐出動作等を行う処理である。
237は通常の画像形成領域外に設けた濃度むら補正部
であり、撥水性の部材もしくは撥水処理を施した部材で
なる測定用シート213と、これを図中り方向に回転さ
せるモータ216と、各信用読取りユニットおよびクリ
ーナユニットを一体に構成してなる読取り・クリーニン
グユニット214とを有している。
第20図に読取り・クリーニングユニットの構成例を示
す。測定用シート213に印字された濃度むら測定用パ
ターンは、ランプ309で照明され、レンズ308を介
してイメージセンサ307で読取られる。モして各色の
読取り信号はA/D変換器を介して第11図と同様にR
AM219に格納され、むら補正に供されることになる
一方、読取られたパターンは、給水性の材料でつ(られ
たインクふき331によってふきとられる。
インクふき331は、通常印字中は第21図中の状態(
b)のように測定シート213から離れた位置にあり、
ふきとりの時のみ、インクふきモータ35でウオームギ
ア333.ギア334を回動させることにより、クラン
ク332を動かし、第21図中の状態(a)のようにイ
ンクふき331が測定面28にあたる位置へ移動する。
このように、記録媒体202にかからない部分に測定用
シートをもうけ、この面に濃度むら測定パターンを印字
し、読取った後インクふき等でクリーニングするような
構成とすることで、記録媒体202をむだに使用するこ
となくむら補正が行える。
なお、むら補正部237の構成は適宜選択できるのは勿
論である。また、プラテン207に対してテストパター
ンの形成、読取り、消去を行うようにすることもできる
(6)その他 なお、本発明は、濃度むらが問題となりつる種々の記録
方式による画像形成装置に適用できるが(例えばサーマ
ルプリンタ等)、インクジェット記録方式に適用する場
合にはその中でもキャノン■によって提唱されているバ
ブルジェット方式の記録装置において優れた効果をもた
らすものである。かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できるので、濃度むらの発生を防止する
ことが一層有効になるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
第4723129号明細書、同第4740796号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好
ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘ
ッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆
動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形
成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により
吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少な
(とも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状
とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、
特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、
より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米
国特許第4463359号明細書、同第4345262
号明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換体の組合せ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−23670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収する
開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−
138461号公報に基いた構成としても本発明の効果
は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態がどのよう
なものであっても、本発明によれば記録を確実に効率よ
く行うことができるようになるからである。
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対応
した長さを有するフルラインタイプ(フルマルチタイプ
)の記録ヘッドにおいて、複数記録ヘッドの組合せによ
ってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
加えて、シリアルタイプのものでも、装置本体に固定さ
れた記録ヘッド、あるいは装置本体に装着されることで
装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供
給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、
あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設け
られたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合に
も本発明は有効である。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定できるので、好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子
或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは
別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定し
た記録を行なうために有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数について
も1例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられ
たものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに対
応して複数個数設けられるものであってもよい。すなわ
ち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主流
色のみの記録モードだけではな(、記録ヘッドを一体的
に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよ
いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカ
ラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて
有効である。
さらに加えて、以上説明した本発明実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化する
もの、あるいはインクジェット方式ではインク自体を3
0℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインク
の粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが
一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状
をなすものであればよい。加えて、積極的に熱エネルギ
による昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変
化のエネルギとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギの記
録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イン
クが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではす
でに固化し始めるもの等のような、熱エネルギによって
初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は
適用可能である。このような場合のインクは、特開昭5
4−56847号公報あるいは特開昭60−71260
号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫
通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱
変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発
明においては、上述した核インクに対して最も有効なも
のは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
さらに加えて、画像形成装置の形態としては、コンピュ
ータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられる
ものの他、リーグ等と組合せた複写装置、さらには送受
信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等で
あってもよい。特に複写装置やファクシミリ等のように
画像読取り手段(リーグ)を原稿読取り系として備えた
機器においては、記録した画像の濃度むらを読取るため
の読取り手段として兼用することができる。
上記実施例には数々の技術課題をとり挙げた各構成を示
しであるが、本発明にとっては、上記各構成のすべてが
必須ではなく、設計された装置構成や所望の濃度均一化
レベルの設定によって任意に必要とされる構成を上記各
構成の中から1または複数を用いて行えばより好ましい
ものとなることを示しているものである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、再利用可能な記
録媒体に記録されたテストパターンを読取り、その後そ
のテストパターンを消去する手段を設けたので、通常の
画像形成に供される記録媒体を無駄にすることなく、濃
度むらの読取りないしはこれに基づく補正を行うことが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明画像形成装置の一実施例に係るラインプ
リンタ形態のインクジェット記録装置の模式的側面図、 第2図はそのインク系を説明するための模式第3図は第
2図における読取りユニットおよびその走査機構の構成
例を示す斜視図、 第4図は読取りユニットによる読取り状態を示す模式的
側面図、 第5A図、第5B図および第5C図は色に応じてセンサ
受光量のダイナミックレンジを拡大する態様を説明する
ための説明図、 第6図および第7図はテストパターンの濃度むらをその
色に応じて読取るための部分の2構成例を示す模式図、 第8図は本例に係る読取りユニットの走査駆動の態様を
説明するための説明図、 第9A図、第9B図および第9C図は読取りユニットの
走査速度の変動に応じた読取り値の変動を説明するため
の説明図、 第1O図は本例に係るインクジェット記録装置の制御系
の構成例を示すブロック図、 第11図はそのうち濃度むら補正のための系を詳細に示
すブロック図、 第12図は本例において用いるむら補正テーブルを説明
するための説明図、 第13図は本例によるむら補正処理手順の一例を示すフ
ローチャート、 第14図は記録ヘッドの温度変化を説明するための説明
図、 第15A図、第15B図および第15c図は温度によら
ず安定した濃度むら補正を行う態様を説明するための説
明図、 第16図は本例に係るフルマルチタイプの記録ヘッドに
おいて全吐出口にわたって濃度むら補正を行うための制
御系の要部構成例を示すブロック図、 第17図はむら読取りセンサの色による出力の大きさの
差を補正するための構成例を示すブロック図、 第18A図および第18B図はその補正の態様の説明図
、 第19図はシリアルプリンタ形態の装置に本発明を適用
した実施例を示す模式図、 第20図および第21図はその読取り・クリーニングユ
ニットの構成例を示す模式図、 第22A図〜第22E図、第23図、第24図および第
25図はマルチノズルヘッドにおける濃度むら補正の態
様を説明するための説明図、 第26図および第27図は濃度むら補正を行うための読
取りユニットの2例を説明するための説明図である。 1 、1c、 IM、 IY、 IBk、 201G、
 201M、 201Y、 2018k・・・記録ヘッ
ド、 2.202・・・記録媒体、 3・・・ヘッドホルダ、 5・・・ヘッドホルダ移動機構、 7・・・インク供給/循環系ユニット、9・・・キャッ
プユニット、 11・・・キャップユニット移動機構、14、214・
・・読取りユニット、 15・・・読取りユニット走査機構、 16・・・記録媒体搬送系駆動部、 17・・・プラテン、 40・・・搬送ベルト、 41・・・ローラ、 42・・・排出ローラ、 51・・・クリーナ、 60・・・読取りヘッド、 62・・・光源、 63、74・・・レンズ、 73・・・読取りセンサ、 76・・・筐体、 77R,77G、 77BL・・・色フィルタ、101
・・・cpu 。 102・・・ROM 。 104・・・RAM 。 106・・・指示入力部、 113・・・ヘッド温度調整部、 114・・・色フイルタ切換え駆動部、119.219
・・・RAM 。 122C,122M、 122Y、 1228k・・・
むら補正テーブル、127.236・・・A/D変換器
、 129C,129M、 129Y、 1298k・・・
むら補正RAM 。 213・・・測定用シート、 214・・・読取り・クリーニングユニット、237・
・・濃度むら補正部。 第 図 第5A図 第5B図 第5C図 第 図 吐エロ位I 第 9A図 吐エロ位! 第 9B図 第 90図 第 図 第15A図 第158図 第 15C図 第 図 寥こ貧(へ・ノド吐工口No。 第18A図 紀銖へ、7ド吐土口No。 第18B図 第20図 罎 第21図 派 派 第 23図 第 24図 第 25図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)記録媒体上に画像形成を行うために複数の記録素子
    を配列した記録ヘッドと、 形成された画像を消去可能な記録媒体に所定のテストパ
    ターンの記録を行わせる手段と、当該テストパターンを
    読取る読取り手段と、当該読取りの結果に基づいて前記
    記録ヘッド駆動条件を補正する補正手段と、 前記読取り手段による読取りが行われた後に、前記画像
    消去可能な記録媒体上に形成されたテストパターンを消
    去する消去手段と を具えたことを特徴とする画像形成装置。 2)前記画像消去が可能な記録媒体として、通常の画像
    形成用記録媒体を搬送するための搬送手段が用いられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 3)前記記録ヘッドは多色カラー記録を行うために色を
    異にする記録剤に対応して複数設けられていることを特
    徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 4)前記記録ヘッドはインクジェット記録ヘッドの形態
    を有し、該インクジェット記録ヘッドはインクに膜沸騰
    を生じさせてインクを吐出させるために利用される電気
    熱変換素子を前記記録素子として有することを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかの項に記載の画像形成装
    置。 5)複数の記録素子を配列した記録ヘッドを用いて記録
    媒体上に画像形成を行う画像形成装置において、 形成された画像を消去可能な記録媒体に所定のテストパ
    ターンの記録を行わせる手段と、当該テストパターンを
    読取る読取り手段と、当該読取りの結果に基づいて前記
    記録ヘッド駆動条件を補正する補正手段と、 前記読取り手段による読取りが行われた後に、前記画像
    消去可能な記録媒体上に形成されたテストパターンを消
    去する消去手段と を具えたことを特徴とする画像形成装置。 6)前記画像消去が可能な記録媒体として、通常の画像
    形成用記録媒体を搬送するための搬送手段が用いられる
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 7)前記記録ヘッドはインクジェット記録ヘッドの形態
    を有し、該インクジェット記録ヘッドはインクに膜沸騰
    を生じさせてインクを吐出させるために利用される電気
    熱変換素子を前記記録素子として有することを特徴とす
    る請求項5または6に記載の画像形成装置。
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