JP4534082B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4534082B2
JP4534082B2 JP2003332323A JP2003332323A JP4534082B2 JP 4534082 B2 JP4534082 B2 JP 4534082B2 JP 2003332323 A JP2003332323 A JP 2003332323A JP 2003332323 A JP2003332323 A JP 2003332323A JP 4534082 B2 JP4534082 B2 JP 4534082B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
belt member
recording
distance
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003332323A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005096229A (ja
Inventor
孝行 加藤
裕明 荒川
圭一郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2003332323A priority Critical patent/JP4534082B2/ja
Publication of JP2005096229A publication Critical patent/JP2005096229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4534082B2 publication Critical patent/JP4534082B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

本発明は、画像記録装置に関し、特に、記録媒体にノズルからインクを吐出することによりインクジェット画像の記録を行う画像記録手段と、記録媒体を搬送する環状のベルト部材を有する記録媒体搬送手段を備えた画像記録装置に関する。
ローラに掛け渡されたベルト部材上に載置されて搬送される記録媒体に、ノズルからインクを吐出することによりインクジェット画像の記録を行う画像記録装置が、インクジェットプリンタとして知られている。
このような画像記録装置では、一般に、多数のノズルが配列された画像記録手段としての記録ヘッドを記録媒体の幅方向に亘って主走査する過程でノズルからインクを所定のタイミングで吐出することにより1主走査分の画像を記録した後、ベルト部材を上記主走査方向と直交する副走査方向に所定距離だけ移動することにより、該ベルト部材上の記録媒体を搬送する動作を繰り返すことにより、記録媒体に所望のインクジェット画像を記録するようになっている。
このような画像記録装置では、ベルト部材の移動によって記録媒体を副走査方向に所定距離搬送する際、ベルト部材の移動を高精度に制御しないと、記録ヘッドの1回の主走査によって記録された画像と次の主走査によって記録される画像との間に白すじや濃度むらが発生して画像を劣化させる原因となる。
このため、ベルト部材を搬送させるためのローラの径精度を向上させる等の機械的精度を向上させる必要があるが、高度且つ高価な精密加工を必要とし、特に幅広プリントを出力する大型プリンタの場合には、大幅なコスト増を招く問題がある。
そこで、従来、特許文献1には、ベルト部材の周方向の厚さの変化を検出して、その厚さの変化に起因するベルト部材の速度変動を補正するように、ローラの回転或いは記録手段による記録タイミングを制御することで、記録媒体を精度良く搬送できるようにした技術が開示されている。
特許第2877542号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、ベルト部材の厚みの変化を検出するものでは、その厚みを検出するための検出手段や、検出信号に基づいて複雑な演算制御を行うための処理装置等を必要とし、更に、高速な搬送を実現するには高価な処理装置を必要とし、これが装置のコストアップ要因となる問題がある。
そこで、本発明は、環状のベルト部材を用いて記録媒体を搬送するようにした画像記録装置における記録媒体の搬送を、機械的部品の精度を上げることなく、容易且つ安価に、精度良く行なうことのできる画像記録装置を提供することを課題とする。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、記録媒体の幅方向に亘る主走査方向に移動する過程でノズルからインクを吐出することにより画像記録を行う画像記録手段と、
前記記録媒体を載置して主走査方向と直交する副走査方向に搬送するためのローラに掛け渡された環状のベルト部材を有する記録媒体搬送手段と、
前記画像記録手段が主走査方向に移動する過程で、前記記録媒体の側方にはみ出した前記ベルト部材上に、該画像記録手段の前記ノズルのうちの予め決められたノズルからインクを吐出して所定のマークを記録するマーク記録手段と、
前記画像記録手段における前記マークを記録する前記予め決められたノズルから前記記録媒体の搬送方向下流側に距離yをおいて配設され、前記ベルト部材上に記録されたマークを検出するマーク検出手段と、
前記記録媒体搬送手段における前記ベルト部材の移動を制御する搬送制御手段と、
前記ベルト部材上に記録されたマークを消去するためのクリーニング手段とを有してなり、
前記搬送制御手段は、前記画像記録手段の1回の主走査によって画像が記録された前記記録媒体が次の主走査によって画像を記録するために必要となる前記記録媒体の副走査方向の搬送距離をxとした時、前記マーク検出手段が前記マークを検出したタイミングで前記ベルト部材の移動を停止させた後、前記マーク検出手段が前記マークを検出した位置を基準として、前記搬送距離xと前記距離yとの差分の距離だけ前記ベルト部材を移動させるように制御することを特徴とする画像記録装置である。
請求項2記載の発明は、前記搬送距離xと前記距離yがx=yとなるように、前記マークを記録する前記ノズル及び前記マーク検出手段が配置されることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置である。
請求項3記載の発明は、前記搬送距離xと前記距離yがx>yとなるように、前記マークを記録する前記ノズル及び前記マーク検出手段が配置されると共に、前記搬送制御手段は、前記マーク検出手段が前記マークを検出したタイミングで前記ベルト部材の移動を停止させた後、前記搬送距離xに対する不足分であるx−y分の距離に相当する駆動信号を前記記録媒体搬送手段に出力して該記録媒体搬送手段のローラを前記x−y分の距離だけ回転制御することによって、前記ベルト部材を移動させることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置である。
請求項4記載の発明は、前記搬送制御手段は、前記x−y分の距離の搬送速度を、前記距離yの搬送速度よりも遅くすることを特徴とする請求項記載の画像記録装置である。
請求項5記載の発明は、前記マーク検出手段は、前記マークを光によって検出する手段であり、少なくとも前記ベルト部材と前記マークとの反射率が異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像記録装置である。
請求項6記載の発明は、前記記録媒体が布帛であることを特徴とする請求項1〜5のずれかに記載の画像記録装置である。
請求項7記載の発明は、前記ベルト部材の表面と前記マークを記録するインクとの接触角が90度未満であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像記録装置である。
本発明によれば、環状のベルト部材を用いて記録媒体を搬送するようにした画像記録装置における記録媒体の搬送を、機械的部品の精度を上げることなく、容易且つ安価に、精度良く行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る画像記録装置の概略図、図2はその部分平面図、図3は画像記録装置の主要部の構成ブロック図である。
図1において、100は画像記録装置、1は記録ヘッドであり、単一色のインクを吐出する単一の記録ヘッドの他、例えばYMCK等の複数色の各色をそれぞれ吐出する複数の記録ヘッドからなるものであってもよい。
記録ヘッド1の図示下面には、多数のノズル(図示せず)が記録ヘッド1の主走査方向(図示面に対する垂直方向)と直交する方向(図示左右方向)に沿って配列されており、図3に示す制御部6によって、画像メモリ7に格納された画像データが所定の順序で読み出され、その画像データに応じてヘッドドライバ7が制御されることにより、このヘッドドライバ7の駆動によって、各ノズルから所定のタイミングでインクを微小液滴状のインク滴として、図1における下方向に吐出することで、この記録ヘッド1と対向配置される記録媒体上に、画像データに応じた所望のインクジェット画像を記録する。
なお、記録ヘッド1は、図示しないキャリッジに搭載されており、このキャリッジが図示しない移動手段によって主走査方向に沿って双方向に移動することで、記録ヘッド1が主走査方向に往復移動するようになっている。
本発明において使用される記録媒体としては、紙、樹脂シート、布帛等、特に限定されるものではないが、ここでは本発明における好適例である布帛2が使用される例を示している。この記録媒体としての布帛2は、ここでは図示していないロール状の元巻から連続状に繰り出され、この布帛2を間に挟んで、記録ヘッド1と対向配置される記録媒体搬送手段3によって搬送されるようになっている。
記録媒体搬送手段3は、所定の間隔をおいて配置された一対の上部ローラ31、32と、その下方に配置された一対の下部ローラ33、34と、これら各ローラ31〜34に掛け渡されたベルト部材35とを有しており、ベルト部材35の上部ローラ31、32に掛け渡された部分に布帛2が載置されることによって、記録ヘッド1に対向する部分で該布帛2を平滑に維持した状態で搬送するようになっている。なお、ベルト部材35を掛け渡すローラは少なくとも2本であればよく、何ら図示例に限定されない。
このベルト部材35の幅は、布帛2の幅よりも広幅状に形成されており、布帛2がベルト部材35上に載置された状態では、図2に示すように、布帛2の両側方にそれぞれベルト部材35の表面がはみ出している。
なお、36はローラに回転駆動力を伝達するモータであり、ここでは上部ローラ31に回転駆動力を伝達可能に連結されており、図3に示すように制御部6によって回転が制御されるようになっている。記録媒体搬送手段3は、このモータ36が回転制御されることで上部ローラ31が回転し、ベルト部材35を矢視方向に回転させることにより、該ベルト部材35上に載置された布帛2を搬送する。
ここで、記録ヘッド1は、布帛2の幅よりも広い範囲に亘って主走査方向に往復移動可能とされており、このベルト部材35の幅方向に亘る主走査移動の過程で、予め決められた少なくとも一つのノズルからインク滴を吐出させることにより、ベルト部材35の表面に、所定のマークM(図2参照)を記録するように制御されるようになっている。従って、マークMを記録するインクは、この記録ヘッド1から吐出される画像記録用のインクから選ばれた少なくとも1種以上のインクとされる。
すなわち、この記録ヘッド1は、画像記録手段であると同時にマーク記録手段でもあり、両者を兼用している。マークMをベルト部材35の表面に記録するためのマーク記録手段は、記録ヘッド1とは別の手段として構成してもよいが、このように画像記録手段とマーク記録手段とを兼用させ、マークMを記録するインクを、この記録ヘッド1から吐出される画像記録用のインクから選ばれた少なくとも1種以上のインクとすることで、部品点数の削減化、省スペース化を図ることができるために好ましい態様である。
このベルト部材35の表面に記録されるマークMは、記録ヘッド1が主走査方向に移動する過程でインク滴を吐出することによって記録可能であり、また、後述するマーク検出手段によって検出可能なものであればどのような形態のものであってもよいが、ここでは、主走査方向に沿って一定長さ(例えば1.0mm)を有する直線状のライン(線)として記録されるようにしている。マークMをこのようなライン状のマークとすれば、記録ヘッド1を1主走査するだけで容易に記録することができ、また、後述するマーク検出手段による検出が正確に行え、これによりベルト部材35の移動を高精度に行うことができる。
マークMが記録される位置は、布帛2の両側からそれぞれはみ出したベルト部材35の表面であり、少なくともそのうちの一方側であればよく、具体的には後述するマーク検出手段が設けられている側であればよい。
図1、図2に示すように、記録ヘッド1よりも布帛2の搬送方向下流側には、記録ヘッド1から所定距離をおいてマーク検出手段4が配設されている。このマーク検出手段4は、ベルト部材35の表面に対して検出光を照射するLED等からなる発光素子と、該検出光がベルト部材35の表面で反射した反射光を受光するフォトダイオード等からなる受光素子とを備えた反射型の光学式センサからなり、ベルト部材35の表面に照射された検出光が、移動しているベルト部材35上に記載されているマークMを通過した時の光量変化を検出することで、このマークMの存在を検出するようになっている。このマーク検出手段4の検出信号は、図3に示す制御部6に出力される。
このように光を用いてマークMの存在を検出するマーク検出手段4を用いることは、マークMの検出を非接触で高速に行うことができるために好ましい態様であるが、この場合、マークMの検出を容易且つ確実に行えるようにするため、少なくともベルト部材35とマークM、すなわちマークMを記録したインクとの光の反射率が異なることが好ましい。この光の反射率の差が大きい程、ベルト部材35の表面に記録されたマークMをマーク検出手段4によって検出することが容易となる。
ベルト部材35とマークMとの光の反射率を異ならせるには、ベルト部材35の材質とマークMを記録するインクの色とを適宜選択することによって行うことができるが、ベルト部材35として、表面が発光素子の発光波長に対して、反射が生じる波長領域を持つ表面処理が行われているものが良い。一例を挙げると、発光素子の波長が任意の場合は、表面はすべての波長に対して反射するものであって、目視では白色となり、具体的には表面がシリコンやウレタンで形成され白くなっているものが良く、例えば、ハバジット日本社製「ベルトタイプFNB-2E」を用いることができる。
この場合のベルト部材35の表面にマークMを記録するためのインクは、ベルト部材35の表面が全反射するのであるから発光素子の波長に対して吸収するものであれば良く、特に黒色インクであればどの発光素子に対しても有効である。また、別の方法としては表面が発光素子の発光波長に対して、乱反射が生じる波長領域を持つ表面処理が行われているものでも良い。この一例としては、ベルト部材35の表面には凹凸があるものがよく、例えば、ハバジット日本社製「ベルトタイプFNT-5P」を用いることができる。この場合のマークMを記録するためのインクは、表面の粗さがインクによって実質滑らかとなり反射するものであれば良く、特にマゼンタ色やシアン色のインク(粘度4cp、表面張力50dyne)が挙げられる。このように、ベルト部材35とマークMとの光の反射率が異なることにより、マーク検出手段4によってマークMの存在を認識することが容易に可能であった。
また、ベルト部材35の表面に確実にマークMが記録されるようにするため、ベルト部材35とマークMを記録するためのインクとの接触角は、90度未満であることが好ましい。90度未満であれば、マークMを記録したインクはベルト部材35の表面に定着し、ベルト部材35の移動による位置ずれ等を生じることがなく、マーク検出手段4によって正しい位置で検出可能となる。この接触角が90度以上となると、マークMを記録したインクがベルト部材35の移動に伴ってランダムな動きをして位置ずれを生じるようになり、マーク検出手段4によって正確な検出を行うことが難しくなる。90度未満の上限値のものとしてはテフロン(登録商標)加工等を施したベルト部材35が挙げられる。
ベルト部材35とマークMを記録するためのインクとの接触角が90度未満となるようにするには、ベルト部材35の少なくとも表面の材質として、インクとの接触角が上記値となるものを選択するようにしてもよいし、ベルト部材35の表面に、濡れ性を向上させる親水処理を施しても良い。例えばウレタンやシリコン加工等を施すことにより、インクとの接触角が上記値となるように調整するようにしてもよい。
図1に示すように、記録媒体搬送手段3における記録ヘッド1と反対側(図示下方)には、ベルト部材35の表面に記録されたマークMを消去するためのクリーニング手段5が配設されている。このクリーニング手段5の構成は、マークMを消去可能であれば特に問わないが、ここでは、ベルト部材35に当接して該ベルト部材35の移動に従動するクリーニングローラ51を有しており、このクリーニングローラ51の一部が容器52に貯留されているクリーニング液53に浸漬している。これにより、ベルト部材35の表面に記録されたマークMを、クリーニング液53が付着したクリーニングローラ51によって洗い流して消去する。従って、このクリーニング手段5よりも下流側のベルト部材35の表面からはマークMが消去されており、これが記録ヘッド1の下方まで移動してきた時に、所定のタイミングで新たにマークMが記録される。このマーク消去機能を有することにより、ベルト部材35の周長が、記録媒体搬送手段3による画像記録時の記録媒体である布帛2の必要な搬送距離であるx(後述する)の倍数である必要がなく、高精度にベルト部材35の周長を制御する必要がなく安価なベルト部材を利用することが可能となる。
次に、かかる画像記録装置100における記録媒体搬送手段3の制御動作について説明する。
図4は、図2に示すように、ベルト部材35の一方側にのみマークMが記録され、それを一つのマーク検出手段4によって検出する場合の制御動作の行程を示している。なお、ここでは、記録ヘッド1は、停止状態の布帛2の幅方向に亘って往復移動することで、1回の画像記録が行われるようになっており、この1回の画像記録時、記録ヘッド1は、図2における左(初期位置)から右(反転位置)へ、続いて右から左へと移動する態様である。
まず、ベルト部材35が停止状態で、該ベルト部材35の表面に、記録ヘッド1のいずれかの所定のノズルからインク滴を吐出することにより、マークMを記録する(S1)。
次いで、記録ヘッド1は、停止状態のベルト部材35上に載置された布帛2の幅方向に亘って往復移動することにより画像を記録する(S2)。
この記録ヘッド1による往復移動の後、モータ36を駆動させてローラ31を回転させ、ベルト部材35を所定速度で副走査方向に沿って移動させ、ベルト部材35上に載置された布帛2を副走査方向に搬送させる(S3)。
このベルト部材35の副走査移動により、上記ステップS1においてベルト部材35上に記録されたマークMは、やがて記録ヘッド1の下流側に配置されたマーク検出手段4の検出範囲を通過し、このとき、マークMの存在がマーク検出手段4によって検出される(S4)。
このマーク検出手段4によるマークM有りの検出のタイミングで、モータ36の駆動を停止させ、ベルト部材35の移動を停止させる(S5)。これにより布帛2の副走査方向の搬送が停止される。すなわち、ベルト部材35の移動量(搬送距離)は、マーク検出手段4がマークMを検出した位置を基準として決定される。
次いで、記録ヘッド1は、停止状態のベルト部材35上に載置された布帛2の幅方向に亘って往復移動することにより画像を記録する(S6)。
そして、記録ヘッド1が初期位置に戻る過程で、布帛2の側部を越えてベルト部材35の表面に差し掛かったタイミングで、停止状態のベルト部材35の表面に、記録ヘッド1の上記と同じ所定のノズルからインク滴を吐出することにより、マークMを記録する(S7)。
更に、この記録ヘッド1による往復移動の後、モータ36を駆動させてローラ31を回転させ、ベルト部材35を所定速度で副走査方向に沿って移動させ、ベルト部材35上に載置された布帛2を副走査方向に搬送させる(S8)。
このベルト部材35の副走査移動により、上記ステップS7においてベルト部材35上に記録されたマークMは、やがて記録ヘッド1の下流側に配置されたマーク検出手段4の検出範囲を通過し、このとき、マークMの存在がマーク検出手段4によって検出される(S9)。
このマーク検出手段4によるマークM有りの検出のタイミングで、モータ36の駆動を停止させ、ベルト部材35の移動を停止させる(S10)。これにより布帛2の副走査方向の搬送が停止される。
以降、画像データに応じて上記同様の動作を繰り返すことにより、布帛2の表面に所望の画像が記録される。
図5は、図6に示すように、ベルト部材35の両側にそれぞれマークM1、M2が記録され、それを布帛2の両側方にそれぞれ配置されたマーク検出手段4A、4Bによって検出する場合の制御動作の行程を示している。なお、ここでは、記録ヘッド1は、停止状態の布帛2の幅方向に亘って往復移動する点では上記と同様であるが、往動作及び復動作毎にそれぞれ1回の画像記録が行われるようになっており、往動作と復動作の間に布帛2が所定距離搬送される態様である。
まず、ベルト部材35が停止状態で、該ベルト部材35の一方側の表面に、記録ヘッド1のいずれかの所定のノズルからインク滴を吐出することにより、マークM1を記録する(S20)。
次いで、記録ヘッド1は、停止状態のベルト部材35上に載置された布帛2の幅方向に亘って1方向に移動(往動作)することにより画像を記録する(S21)。
この記録ヘッド1による往動作の後、モータ36を駆動させてローラ31を回転させ、ベルト部材35を所定速度で副走査方向に沿って移動させ、ベルト部材35上に載置された布帛2を副走査方向に搬送させる(S22)。
このベルト部材35の副走査移動により、上記ステップS20においてベルト部材35の表面に記録されたマークM1は、やがて記録ヘッド1の下流側に配置された一方のマーク検出手段4Aの検出範囲を通過し、このとき、マークM1の存在がマーク検出手段4Aによって検出される(S23)。
このマーク検出手段4AによるマークM1有りの検出のタイミングで、モータ36の駆動を停止させ、ベルト部材35の移動を停止させる(S24)。これにより布帛2の副走査方向の搬送が停止される。
そして、ベルト部材35が停止状態で、次の復動作による画像記録を開始する前に、該ベルト部材35の他方側の表面に、記録ヘッド1の上記所定のノズルからインク滴を吐出することにより、マークM2を記録する(S25)。
次いで、記録ヘッド1は、停止状態のベルト部材35上に載置された布帛2の幅方向に亘って反対方向に移動(復動作)することにより画像を記録する(S26)。
更に、この記録ヘッド1による復動作の後、モータ36を駆動させてローラ31を回転させ、ベルト部材35を所定速度で副走査方向に沿って移動させ、ベルト部材35上に載置された布帛2を副走査方向に搬送させる(S27)。
このベルト部材35の副走査移動により、上記ステップS25においてベルト部材35上に記録されたマークM2は、やがて記録ヘッド1の下流側に配置された他方のマーク検出手段4Bの検出範囲を通過し、このとき、マークM2の存在がマーク検出手段4Bによって検出される(S28)。
このマーク検出手段4BによるマークM2有りの検出のタイミングで、モータ36の駆動を停止させ、ベルト部材35の移動を停止させる(S29)。これにより布帛2の副走査方向の搬送が停止される。
以降、上記ステップS20に戻り、画像データに応じて上記同様の動作を繰り返すことにより、布帛2の表面に所望の画像が記録される。
本発明によれば、このように、記録媒体である布帛2の領域外であるベルト部材35の表面にマークM(M1、M2)を記録して、ベルト部材35を移動させることによる布帛2の搬送を、マークM(M1、M2)を検出したタイミングで停止し、画像記録を行うようにしているため、搬送精度はマーク検出手段4(4A、4B)がマークM(M1、M2)を検出して停止する時間的な誤差のみとなり、例えばロール径精度等の機械的精度の向上を殊更図らなくてもよく、安価で高精度な搬送を行うことができる。特に幅広のプリントを出力する大型プリンタの場合、このような機械的精度の向上を図ることは、大幅なコスト増要因となるため、本発明は特に顕著な効果を発揮する。
上記動作の過程で、ベルト部材35が1周しても、マークM(M1、M2)はクリーニング手段5によって消去されるため、新たに記録ヘッド1によって記録されたマークM(M1、M2)のみがマーク検出手段4(4A、4B)によって検出され、誤検出の問題は生じない。
なお、以上の画像記録装置100では、ベルト部材35の表面にマークM(M1、M2)を記録するためのノズルと、そのマークM(M1、M2)を検出するためのマーク検出手段4(4A、4B)との間の距離yが、布帛2が画像記録のために副走査方向に一度に必要となる搬送距離xと等しくなる(x=y)ように配設した場合を説明したが、上記xとyとが、x>yとなるように、マーク記録用のノズルとマーク検出手段4(4A、4B)との間の距離yを設定することも好ましい。
すなわち、図7に示すように、上記xとyとが、x>yとなるようにマーク記録用のノズルとマーク検出手段4(4A、4B)との間の距離yが設定されると、マーク検出手段4(4A、4B)がマークM(M1、M2)を検出してベルト部材35の移動が停止した状態では、布帛2の所望の搬送距離xに対してx−y分の距離だけ不足する。上記xの距離は予め判っている距離であるため、制御部6は、このマークM(M1、M2)を検出した位置を基準とし、その不足分(x−y)の距離に相当する駆動信号をモータ36に出力することで、ローラ31を回転制御し、ベルト部材35を距離x−y分だけ、送り速度を遅くして移動させる。
この距離x−y分の移動は、モータ36としてステッピングモータを使用する場合は、該モータ36に与えるパルス数により制御される。また、図示しないが、ローラ31の回転軸と同軸にローターリーエンコーダを配設し、該ローターリーエンコーダを読み取った際のパルス数によって制御されるようにしてもよい。
このようにベルト部材35の移動を制御することにより、以下の効果がある。すなわち、x=yの場合では、時間的な誤差の他に、マークMを検出してすぐにモータ36を止めるため、慣性の法則で搬送速度が速い場合は所定の距離を越えてしまい、搬送速度に上限が存在する。しかしながら、x>yの場合は、yの距離の搬送速度を速くし、x−yの距離だけ速度を遅くして慣性の影響をなくすことが可能となる。つまり、搬送速度の高速化と高精度な搬送量を得ることができ、プリント速度の向上と画質の向上という相反する課題を克服できる。
本発明に係る画像記録装置の概略図 本発明に係る画像記録装置の部分平面図 画像記録装置の主要部の構成ブロック図 マークをマーク検出手段によって検出する場合の制御動作の一例を示す行程図 マークをマーク検出手段によって検出する場合の制御動作の他の例を示す行程図 他の画像記録装置の部分平面図 制御動作の更に他の例を説明する図
符号の説明
1:記録ヘッド
2:布帛(記録媒体)
3:記録媒体搬送手段
31〜34:ローラ
35:ベルト部材
36:モータ
4、4A、4B:マーク検出手段
5:クリーニング手段
51:クリーニングローラ
52:容器
53:クリーニング液
6:制御部
7:画像メモリ
8:ヘッドドライバ

Claims (7)

  1. 記録媒体の幅方向に亘る主走査方向に移動する過程でノズルからインクを吐出することにより画像記録を行う画像記録手段と、
    前記記録媒体を載置して主走査方向と直交する副走査方向に搬送するためのローラに掛け渡された環状のベルト部材を有する記録媒体搬送手段と、
    前記画像記録手段が主走査方向に移動する過程で、前記記録媒体の側方にはみ出した前記ベルト部材上に、該画像記録手段の前記ノズルのうちの予め決められたノズルからインクを吐出して所定のマークを記録するマーク記録手段と、
    前記画像記録手段における前記マークを記録する前記予め決められたノズルから前記記録媒体の搬送方向下流側に距離yをおいて配設され、前記ベルト部材上に記録されたマークを検出するマーク検出手段と、
    前記記録媒体搬送手段における前記ベルト部材の移動を制御する搬送制御手段と、
    前記ベルト部材上に記録されたマークを消去するためのクリーニング手段とを有してなり、
    前記搬送制御手段は、前記画像記録手段の1回の主走査によって画像が記録された前記記録媒体が次の主走査によって画像を記録するために必要となる前記記録媒体の副走査方向の搬送距離をxとした時、前記マーク検出手段が前記マークを検出したタイミングで前記ベルト部材の移動を停止させた後、前記マーク検出手段が前記マークを検出した位置を基準として、前記搬送距離xと前記距離yとの差分の距離だけ前記ベルト部材を移動させるように制御することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記搬送距離xと前記距離yがx=yとなるように、前記マークを記録する前記ノズル及び前記マーク検出手段が配置されることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記搬送距離xと前記距離yがx>yとなるように、前記マークを記録する前記ノズル及び前記マーク検出手段が配置されると共に、
    前記搬送制御手段は、前記マーク検出手段が前記マークを検出したタイミングで前記ベルト部材の移動を停止させた後、前記搬送距離xに対する不足分であるx−y分の距離に相当する駆動信号を前記記録媒体搬送手段に出力して該記録媒体搬送手段のローラを前記x−y分の距離だけ回転制御することによって、前記ベルト部材を移動させることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  4. 前記搬送制御手段は、前記x−y分の距離の搬送速度を、前記距離yの搬送速度よりも遅くすることを特徴とする請求項3記載の画像記録装置
  5. 前記マーク検出手段は、前記マークを光によって検出する手段であり、少なくとも前記ベルト部材と前記マークとの反射率が異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 前記記録媒体が布帛であることを特徴とする請求項1〜5のずれかに記載の画像記録装置。
  7. 前記ベルト部材の表面と前記マークを記録するインクとの接触角が90度未満であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像記録装置。
JP2003332323A 2003-09-24 2003-09-24 画像記録装置 Expired - Fee Related JP4534082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003332323A JP4534082B2 (ja) 2003-09-24 2003-09-24 画像記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003332323A JP4534082B2 (ja) 2003-09-24 2003-09-24 画像記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005096229A JP2005096229A (ja) 2005-04-14
JP4534082B2 true JP4534082B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=34460708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003332323A Expired - Fee Related JP4534082B2 (ja) 2003-09-24 2003-09-24 画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4534082B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4706739B2 (ja) 2008-09-01 2011-06-22 ブラザー工業株式会社 記録装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0439041A (ja) * 1990-06-06 1992-02-10 Canon Inc 画像形成装置
JPH10100489A (ja) * 1996-09-26 1998-04-21 Canon Inc 印刷装置および印刷位置制御方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0439041A (ja) * 1990-06-06 1992-02-10 Canon Inc 画像形成装置
JPH10100489A (ja) * 1996-09-26 1998-04-21 Canon Inc 印刷装置および印刷位置制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005096229A (ja) 2005-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5084333B2 (ja) 記録装置および搬送誤差補正値取得方法
JP5288721B2 (ja) 記録装置および搬送制御方法
JP4966074B2 (ja) 記録装置および搬送誤差補正値取得方法
KR100962725B1 (ko) 용지 반송 장치, 기록 장치, 보정 정보 취득 장치, 기록시스템, 용지 반송 방법 및 보정 정보 취득 방법
JP4966085B2 (ja) 記録装置および搬送制御方法
JP2010064266A (ja) 画像形成装置
JP2009172946A (ja) 画像形成装置
JP6291777B2 (ja) 画像形成装置、テストパターンの形成方法、プログラム
JP2011121271A (ja) 記録方法
JP5566508B2 (ja) 記録装置
JP6136587B2 (ja) 印刷装置並びに印刷方法
JP4534082B2 (ja) 画像記録装置
JP4144494B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5388421B2 (ja) 記録装置および搬送制御方法
JP4329459B2 (ja) 液体吐出装置
JP5664095B2 (ja) スキュー検出方法、スキュー検出装置およびこれを備えた印刷装置
JP5235323B2 (ja) 記録装置および記録制御方法
JP5101416B2 (ja) 画像形成装置
JP4966086B2 (ja) 記録装置および搬送誤差補正値取得方法
JP5328884B2 (ja) 記録装置
JP2004243741A (ja) 液体噴射装置、液体噴射制御プログラム
JP2016141049A (ja) 記録装置
JP2017222036A (ja) インクジェットプリンタ
JP4891133B2 (ja) インクジェット記録装置および搬送誤差補正値取得方法
JP2008302659A (ja) インクジェット記録装置および搬送制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091013

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees