JPH0439043A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0439043A
JPH0439043A JP2146183A JP14618390A JPH0439043A JP H0439043 A JPH0439043 A JP H0439043A JP 2146183 A JP2146183 A JP 2146183A JP 14618390 A JP14618390 A JP 14618390A JP H0439043 A JPH0439043 A JP H0439043A
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JP
Japan
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recording
reading
head
test pattern
recording medium
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JP2146183A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Takagi
英一 高木
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は、画像形成装置に関し、特に複数の記録素子を
配列してなる記録ヘッドを用いて画像形成を行う画像形
成装置に関するものである。
特に、本発明はインクジェット記録装置の記録t・ラド
の印字特性を自動調整する機構を備えた装置に関し、カ
ラー画像をインク滴の重ねによって高階調に形成する装
置に特に有効なものである。
[背景技術j 複写装置や、ワードプロセッサ、コンピュータ等の情報
処理機器、さらには通信機器の普及に伴い、それら機器
の画像形成(記録)装置としてインクジェット方式や熱
転写方式等による記録ヘッドを用いてデジタル画像記録
を行うものが急速に普及している。そのような記録装置
においては、記録速度の向上のため、複数の記録素子を
集積配列してなる記録ヘッド(以下この項においてマル
チヘッドという)を用いるのが一般的である。
例えば、インクジェット記録ヘッドにおいては、インク
吐出口および液路を複数集積した所謂マルチノズルヘッ
ドが−M2的であり1.熱転写方式、感熱方式のサーマ
ルヘッドでも複数のヒータが集積されているのが普通で
ある。
しかしながら、製造プロセスによる特性ばらつきやヘッ
ド構成材料の特性ばらつき等に起因して、マルチヘッド
の記録素子を均一に製造するのは困難であり、各記録素
子の特性にある程度のばらつきが生じる0例えば、上記
マルチノズルヘッドにおいては、吐出口や液路等の形状
等にばらつきが生じ、サーマルヘッドにおいてもヒータ
の形状や抵抗等にばらつきが生じる。そしてそのような
記録素子間の特性の不均一は、各記録素子によって記録
されるドツトの大きさや濃度の不均一となって現れ、結
局記録画像に濃度むらを生じさせることになる。
この問題に対して、濃度むらを視覚で発見し。
または調整された画像を視覚で検査して、各記録素子に
与える信号を手動で補正し、均一な画像を得る方法が種
々提案されている。
例えば第27A図のように記録素子31が並んだマルチ
ヘッド330において、各記録素子への入力信号を第2
7B図のように均一にしたときに、第27C図のような
濃度むらが視覚で発見された場合、第27D図のように
、入力信号を補正し濃度の低い部分の記録素子には大き
い入力信号を、濃度の高い部分の記録素子には小さい入
力信号を与えることが一般的手動補正として知られてい
る。
ドツト径またはドツト濃度の変調が可能な記録方式の場
合は各記録素子で記録するドツト径を入力に応じて変調
することで階調記録を達成することが知られている0例
えばピエゾ方式やバブルジェット方式によるインクジェ
ット記録ヘッドでは、各ピエゾ素子や電気熱変換素子等
の吐出エネルギ発生素子に印加する駆動電圧またはパル
ス幅を、サーマルヘッドでは各ヒータに印加する駆動電
圧またはパルス幅を入力信号に応じて変調することを利
用すれば、各記録素子によるドツト径またはドツト濃度
を均一にし、濃度分布を第27E図のように均一化する
ことが可能であると考えられる。また駆動電圧またはパ
ルス幅の変調が不可能もしくは困難な場合、あるいはそ
れらを変調しても広い範囲での濃度調整が困難な場合、
例えば1画素を複数ドツトで構成する場合においては、
入力信号に応じて記録するドツトの数を変調し、濃度の
低い部分に対しては多数のドツトを、濃度の高い部分に
対しては少ない数のドツトを記録することができる。ま
た、1画素を1ドツトで構成する場合においては、イン
クジェット記録装置では1画素に対するインク吐出数(
打込み回数)を変調することによりドツト径を変化させ
ることもできる。これらにより、濃度分布を第27E図
のように均一化することができるわけである。
本願出願人が出願した特開昭57−41965号公開公
報には、カラー画像を光学センサで自動的に読み取り、
各色インクジェット記録ヘッドに補正信号を与えて所望
カラー画像を形成することが開示されている。この公報
には、基本的な自動調整が開示されており、重要な技術
開示がなされている。しかし、実用化を進めていく中で
種々の装置構成に適用するためには種々の課題が顕在化
してくるが、この公報中には本発明の技術膠題の認識は
見られない。
一方、濃度検知方式以外では、特開昭60−20666
0号公開公報、米国特許筒4.328.504号明細書
、特開昭50−147241号公報および特開昭54−
27728号公報に開示されるような、液滴の着弾位置
を自動的に読み取り、補正して正確な位置へ着弾するよ
うにしたものが知られている。これらの方式も、自動調
整の技術としては共通するものの、本発明の技術課題の
認識は見られない。
[発明が解決しようとする課題] かかる問題点に対処するためには、画像形成装置内に濃
度むら読取部を設け、定期的に記録素子配列範囲におけ
る濃度むら分布を読取って濃度むら補正データを作成し
なおすことが有効である。
これによれば、ヘッドの濃度むら分布が変化しても、そ
れに応じて補正データを作成しなおすため、常にむらの
ない均一な画像を保つことができるようになる。
第31図はこのような方法で用いるこ仁ができる濃度む
ら読取ユニットの一例で、501はむら測定用のテスト
パターンを形成した記録媒体、502は記録媒体表面に
光を照射する光源、503はその反射光の読取りセンサ
、504および505はレンズ、506はこれらを搭載
した読取りユニットである。
そ、して、このような構成の読取りユニット506を走
査してむら分布を読取ることにより、むら補正データを
作成しなおすことができる。
また第32図は濃度むら読取りユニットの他の例であり
、520はCCO等でなるラインセンサ、521はライ
ンセンサ520の読取画素、524は記録素子がy方向
にdの幅だけ形成されたむら補正用テストパターンであ
る。そして、ラインセンサ520をX方向に走査しなが
ら、記録ヘッドで形成したテストパターンの濃度を読み
取る。従って、ラインセンサ520の各画素521で読
み取ったデ−夕が記録ヘッドの各記録素子で形成したデ
ータのを目的とする。
濃度に対応することになる。
しかしこれらのような構成においても改良すべき点が存
在する。
すなわち、濃度むらを生じたのが最初の読取りによって
対応づけた記録素子ではなく、その近辺の記録素子によ
る記録濃度の不均一による場合があるので、1回程度の
補正では適切な補正値を得ることができないことがあり
うるからである。従ってこのような場合、複数回の同様
な処理を繰り返さなければならず、その分大量の記録媒
体を消費するとともに処理と時間が長大化しつる。また
、技術的にもある程度の熟練が必要となり、サービスマ
ンなどの技術者がこれを行わざるを得ない場合もあるの
で、使用者のレベルでの即座の補正が行えな(なり、時
間的・経済的に使用者に対する負担が増大するおそれも
ある。
本発明は、かかる問題点を解決し、処理が容易で、しか
も記録媒体を消費することなく正確な濃度むら補正が可
能な画像形成装置を提供すること[課題を解決するため
の手段] そのために、本発明画像形成装置は、記録媒体上に画像
形成を行うために複数の記録素子を配列した記録ヘッド
と、前記記録ヘッドにより形成したテストパターンを読
取る読取り手段と、当該読取りの結果に基づいて前記記
録ヘッド駆動条件を補正する補正手段と、前記記録ヘッ
ドによる記録位置と前記読取り手段による読取り位置と
の間で前記記録媒体を往復搬送する搬送手段とを具えた
ことを特徴とする。
また、本発明は、複数の記録素子を配列した記録ヘッド
を用いて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置にお
いて、前記記録ヘッドにより形成したテストパターンを
読取る読取り手段と、当該読取りの結果に基づいて前記
記録ヘッド駆動条件を補正する補正手段と、前記記録ヘ
ッドによる記録位置と前記読取り手段による読取り位置
との間で前記記録媒体を往復搬送する搬送手段とを具え
たことを特徴とする。
[作 用] 正逆転可能な搬送手段で適切な搬送を行うことにより、
同一記録媒体上で多数のテストパターンを細かく設定で
きるので、記録媒体を効率よ(、無駄なく使用でき、コ
スト的に負担を減らすことができる。
特に、複数回のテストパターン印字ではなく、複数記録
ヘッドの各テストパターンを印字してこれらを読取る場
合、同時に印字された各テストパターンの存在があるこ
とで、記録媒体自体の変形量が増加され読取精度が低下
する場合には、本発明を各記録ヘッド毎に採用して往復
させれば、各記録ヘッドから順に印字されたテストパタ
ーンをより正確に読みとることが可能となる(第22A
図〜第22F図参照)。
[実施例] 以下、図面を参照し、次の手順にて本発明の実施例を詳
細に説明する。
l)装置の機械的構成(第1図、第2図)2)読取り系
(第3図〜第12図) 3)制御系(第13図〜第15図) 4)むら補正のシーケンス(第16図〜第26図)5)
その他 (1)装置の機械的構成の概要 第1図は本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置の概略構成を示す。
ここで、Ic、 IM、 IYおよびIBKは、それぞ
れシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各イン
クに対応した記録ヘッドであり、記録媒体搬送方向に関
しての幅、本例ではA3サイズの記録媒体の短辺の長さ
(297mm )に対応した範囲にわたり、400dp
i (ドツト/インチ)の密度で吐出口を配列してなる
フルライン1ヘツドである。3はこれら記録ヘッドIC
〜IBKを一体に保持するヘッドホルダであり、ヘッド
ホルダ移動機構5により図中の記録位置へ向うへ方向お
よび記録位置から離れるB方向への移動が可能である。
ヘッドホルダ移動機構5は、例えばモータ等の駆動源と
、その駆動力をヘッドホルダ3に伝達する伝動機構と、
ヘッドホルダ3の移動を案内する案内部材等を有し、ヘ
ッドホルダ3を適宜AおよびB方向に移動させることに
より、記録ヘッドIc−IBKの吐出口が記録媒体と所
定の間隔をおいて対向した記録時位置、次に述べるキャ
ップユニットの侵入を受容するための退避位置、および
各ヘッドにキャッピングを施すための位置等にヘッドホ
ルダ3を設定可能である。
7はインク供給/循環系ユニットであり、各記録ヘッド
に各色インクを供給するための供給路、インクリフレッ
シュを行うための循環路、および適宜のポンプ等を有し
ている。また、次に述べる吐出回復処理に際してそのポ
ンプを駆動することによりインク供給路を加圧し、各記
録ヘッドよりインクを強制的に排出させることが可能で
ある。
9はキャップユニットであり、記録ヘッドIcIM、 
IYおよびIBKとそれぞれ対向ないし接合可能で接合
時の密着性を高めるためにゴム等の弾性部材で形成した
キャップ9G、 9M、 9Yおよび98にと、吐出回
復処理に際して記録ヘッドより受容したインク(廃イン
ク)を吸収する吸収体と、不図示の廃インクタンクに廃
インクを導入するための廃づンク路等を有している。1
1はキャップユニット移動機構であり、モータ、伝動機
構、案内部材等を有し、キャップユニット9を図中のC
方向およびD方向に適宜移動させることにより、退避位
置にあるヘッドホルダ3の直下の位置と記録に際しての
ヘッドホルダ3の下降を阻害しない位置とにキャップユ
ニット9を設定可能である。
吐出回復処理に際しては、ヘッドユニット3をキャップ
ユニット9の進入が阻げられない位置までB方向に上昇
させ、これによって生じた空間内にキャップユニット9
を進入させて対応するヘッドとキャップとが対向する位
置にキャップユニット9を設定する。この状態、または
ヘッドホルダ3を下降させて記録ヘッドの吐出口形成部
分とキャップとが所定間隔をおいて対向させた状態もし
くは接合した状態で、インク供給/循環系ユニット7の
ポンプ等を駆動することにより、インクを強制排出して
これとともに塵埃、気泡、増粘インク等の吐出不良発生
要因を除去し、以て記録時のインク吐出状態を安定化す
ることができる。また、上記状態において記録ヘッドを
記録時と同様に駆動してインク吐出(予備吐出)を行わ
せ、これに伴って吐出不良発生要因を除去するようにす
ることもできる。なお記録終了時、中断時等においては
、ヘッドにキャッピングを施した状態とし、吐出口を乾
燥から保護するようにしてもよい。
38は紙、 OHP用フィルム等の記録媒体2を収容し
たカセットであり、ここに収容された記録媒体2はF方
向に回転するピックアップローラ39により1枚ずつ分
離されて給送される。44は搬送ローラ、45はレジス
トローラであり、ピックアップローラ39で給送された
記録媒体2をレジストローラ45により一旦レジストし
、ループを形成させることでその後記録媒体2が傾きな
(搬送されるようにする。40は当該給送された記録媒
体2を記録ヘッドlC〜IBKによる記録位置に関して
E方向に搬送する搬送ベルトであり、ローラ41間に巻
回されている。なお、このベルト40への記録媒体2の
密着性を高めて、円滑な搬送を確保するとともに適正な
ヘッド・記録媒体間距離(ヘッドギャップ)を得るため
に、静電吸着もしくはエア吸着を行わせる手段、または
、記録媒体の押えローラ等の部材が配置されていてもよ
い。
42は記録の終了した記録媒体2を排出するための排出
ローラ、43は当該排出された記録媒体を積載するため
のトレーである。また、46はベルト4゜から記録媒体
2を分離して排出ローラ42側に案内するための分離爪
である。
14は濃度むら読取りユニットであり、記録ヘッドIc
−IBKによる記録位置と排出ローラ42との間に、記
録媒体2の被記録面に対向して配置され、濃度均一化補
正のための処理等に際し7て記録媒体2に形成されたテ
ストパターンを読取る。15はその読取りユニットを走
査するための機構であり、これについては第3図につい
て後述する。−16は記録媒体2の搬送に係る各部ロー
ラを駆動するための駆動部である。
なお、本例では1枚の記録媒体上でテストパターンの形
成、読取りを繰返すようにするために、記録媒体を記録
ヘッドによる記録位置と読取りセンサによる読取り位置
との間で搬送すべ(、駆動部16はベルト40および排
出ローラ42を正逆転駆動する。
濃度むら補正に際しては、カセット38内に収納されて
いる記録媒体(本例では特に専用の特定紙が用いられる
が、これについては後述する)が通常記録時と同様にピ
ックアップローラ39を矢印F方向へと回転させること
により搬送ベルト40上へと給送される。そしてローラ
41が回転することにより、記録媒体2が搬送ベルト4
0とともに矢印E方向へと搬送され、その際に各記録ヘ
ッドが駆動され、記録媒体2上にテストパターンが記録
される。
その後、このテストパターンの記録された記録媒体2は
、濃度むら読取りユニット14のところまで搬送され、
読取りセンサ等により記録されたテストパターンが読取
られた後、トレー43に排出される。
なお、本例ではテストパターンを形成する記録媒体に特
定紙を用いる関係上、操作性を考慮してカセット38以
外の給送(所謂手差し給紙)等を行うための構成を採っ
てもよい。
第2図は記録ヘッド1 (記録ヘッドIc、 LM。
IY、 IBKを総括的に示す)とインク供給/循環系
ユニット7とから成るインク系を模式的に示す。
記録ヘッドにおいて、laは共通液室であり、インク供
給源からのインク管が接続されるとともに、液路な介し
てインク吐出口1bに連通している。各液路には電気熱
変換素子等の吐出エネルギ発生素子が配置され、その通
電に応じて対応する吐出口よりインクが吐出される。
701はインク供給源をなすインクタンクであり、イン
ク路703および705を介して記録ヘッド1の共通液
室1aに接続される。707はインク路703の途中に
設けたポンプ、710はインク路705の途中に設けた
弁である。
このようにインク系を構成することにより、ポンプ70
7の運転状態および弁710の開閉状態を適切に切換え
れば、以下の各モードにインク系を設定することができ
る。
■プリントモード 記録に必要なインクをインクタンク701側からヘッド
1に供給する。なお、本実施例は、オンデマンド方式の
インクジェットプリンタに適用するので、記録に際して
インクに圧力をかけず、従ってポンプ56を駆動しない
。また、弁710を開とする。
このモードにおいては、ヘッド1からのインクの吐出に
応じ、インクはインク路705を介してヘッド1に供給
される。
■1盾y築モー !ぐ インクを循環させることにより、装置の初期使用時に各
ヘッド等にインクを供給するとき、またはヘッドまたは
供給路内の気泡を除去し、同時にそれらの内部のインク
をリフレッシュするときに用いるモードであり、インク
ジェットプリンタを長時間放置した場合等に設定する。
このモードでは、弁710は開放され、ポンプ56が運
転されるので、インクは、インクタンク701、インク
路703、ヘッド1、およびインク路705を経てイン
クタンク701に還流する。
■加圧モード ヘッド1の吐出口内方のインクが増粘した場合、あるい
は吐出口ないし液路に目詰まりが生じた場合等に、イン
クに圧力をかけ、吐出口1bからインクを押し出してそ
れらを除去するモードである。
このモードでは、弁710が閉であり、ポンプ707が
運転され、インクは、インクタンク701からインク路
703を介して記録ヘッド1に供給される。
(2)読取り系 第3図は、本実施例における読取りユニットおよびその
走査機構の構成例を示す。
読取りヘッド60の走査部分の下にはプラテンをなす平
坦な記録媒体案内m(第2A図において符号17で示し
た部分)が置かれており、記録媒体2はこの案内部上に
搬送され、その位置で読取りヘッド60で記録媒体上に
形成された画像が読取られる構成になっている。なお第
3図に示した読取りヘッド60の位置が読取りヘッド6
oのホームポジションである。このホームポジションは
、記録媒体搬送範囲から側方へ離れた位置にあることが
望ましい、これは、読取り各機器がインク蒸発により水
滴付着等の危険から逸れるためである。
第3図において、60は読取りヘッドであり、対のガイ
ドレール61.61’上をスライドして画像を読み取る
。読取りヘッド6oは原稿照明用の光源62、及び原稿
像をCCD等の光電変換素子群に結像させるレンズ63
等により構成されている。64は可撓性の導線束で、光
源62や光電変換素子への電力供給なりびに光電変換素
子よりの画像信号等の伝達を行なう。
読取りヘッド60は記録媒体搬送方向に対して交差する
方向の主走査(G、H方向)用のワイヤ等の駆動力伝達
部65に固定されている。主走査方向の駆動力伝達部6
5はプーリ66、66’の間に張架されており、主走査
用のパルスモータ67の回転により移動する。パルスモ
ータ67の矢印1方向への回転により、読取りヘッド6
0は矢印G方向へ移動しながら、主走査G方向に直交す
る画像の行情報を光電変換素子群に対応するビット数で
読取る。
画像の所定幅だけ読取りが行なわれたのち、主走査パル
スモータ67は矢印工とは逆方向に回転する。これによ
り読取りヘッド60はH方向へ移動して初期位置に復帰
する。なお、68.68°は支持部材である。
濃度むら読取りのために1回の主走査のみを行う場合に
は以上で読取り動作が完了するが、複数色のそれぞれに
ついて濃度むらを読取る場合や、または1色について複
数回の読取りを行って平均値をとるような場合には、あ
る色についての、または1回の主走査Gが終わった後、
搬送ベルト4゜もしくは排出ローラ42により記録媒体
2がE方向に搬送されて所定距離(各色パターン間のピ
ッチ分または1回の主走査G方向時の読取り画像幅と同
一の距離d)移動し、停止する。ここで再び主走査Gが
開始される。そして、この主走査G、主走査方向の戻り
Hlおよび記録媒体の移動(副走査)の繰返しにより各
色パターンの濃度むらまたは1色について複数回の濃度
むらを読取ることができる。なお、この過程で記録媒体
2の搬送を行うかわりに、読取りユニットについて副走
査を行うようにしてもよい。また、センサをフルライン
のセンサとすれば、主走査に係る機構が不要となる。
このように読取られた画像信号は、像形成部に送られ、
後述のように記録ヘッドの駆動条件補正に供されること
になる。
本発明において、画像形成時に4度むらが発生しないよ
うに調整することの意味は、記録ヘッドの複数の液吐出
口からの液滴による画像濃度を記録ヘッド自体で均一化
すること、または複数ヘッドごとの画像濃度を均一化す
ること、または複数液混合による所望カラー色が所望カ
ラーに得られるようにするか或は所望濃度に得られるよ
うにするかのために均一化を行うことの少なくとも1つ
含むものであり、好ましくはこれらの複数を満足するこ
とが含まれる。
そのための濃度均一化補正手段としては、補正条件を与
える基準印字を自動的に読み取り自動的に補正条件が決
定されることが好ましく、微調整用、ユーザ調整用の手
動調整装置をこれに付加することを拒むものではない。
補正条件によって求められる補正目的は、最適印字条件
はもとより、許容範囲を含む所定範囲内へ調整するもの
や、所望画像に応じて変化する基準濃度でも良く、補正
の趣旨に含まれるものすべてが適用できるものである。
例として、補正目的として平均濃度値へ各素子の印字出
力を収束させることとした記録素子数Nのマルチヘッド
の濃度むら補正の場合を説明する。
ある均一画像信号Sで各素子(1〜N)を駆動して印字
した時の濃度分布が第28図のようになっているとする
。まず各記録素子に対応する部分の濃度OD、〜ODN
を測定し補正目的としての平均濃度OD−ΣODn/N
を求める。この平均濃度は、各素子ごとに限られず、反
射光量を積分して平均値を求める方法や周知の方法によ
って行われても良い。
画像信号の値とある素子あるいはある素子群の出力濃度
との関係が第29図のようであれば、この素子あるいは
この素子群に実際に与える信号は、信号Sを補正して目
的濃度ODをもたらす補正係数αを定めれば良い。即ち
、信号SをαX5=(0010D、)XSに補正した補
正信号のSを入力信号Sに応じてこの素子あるいは群に
与えれば良い。具体的には入力画像信号に対して第30
図のようなテーブル変換を施すことで実行される。第3
0図において、直線△は傾きがlOの直線であり、入力
信号を全く変換しないで出力するテーブルであるが、直
!!Bは、傾きがa = 0D10D、lの直線であり
入力信号Sに対して出力信号をα・Sに変換するテーブ
ルである。従って、n番目の記録素子に対応する画像信
号に対して第30図の直線Bのような各テーブルごとの
補正係数α。を決定したテーブル変換を施してからヘッ
ドを駆動すれば、N個の記録素子で記録される部分の各
濃度はODと等しくなる。このような処理を全記録素子
に対して行えば、濃度むらが補正され、均一な画像が得
られることになる。すなわち、どの記録素子に対応する
画像信号にどのようなテーブル変換を行えばよいかとい
うデータをあらかじめ求めておけば、むらの補正が可能
となるわけである。
この目的補正を各ノズル群(3本〜5本単位)の濃度比
較で行い近似的均一化処理としても良いことはいうまで
もない。
このような方法で濃度むらを補正することが可能である
が、装置の使用状態や環境変化によっては、または補正
前の濃度むら事態の変化や補正回路の経時的変化によっ
てその後濃度むらが発生することも予想されるので、こ
のような事態に対処するためには、入力信号の補正量を
変える必要がある。この原因としては、インクジェット
記録ヘッドの場合には使用につれて、インク吐出ロイ」
近にインク中からの析出物が付着したり、外部からの異
物が付着したりして濃度分布が変化することが考えられ
る。このことは、サーマルヘッドで、各ヒータの劣化や
変質が生じて、濃度分布が変化する場合があることから
も予測される。このような場合には、例えば製造時等の
初期に設定した入力補正量では濃度むら補正が十分に行
われなくなってくるため、使用につれて濃度むらが徐々
に目立ってくるという課題も長期使用においては解決す
べき課題となる。
ところで、読取りユニットとテストパターンを記録した
記録媒体との間隔は読み取り精度によって異tJるが一
定に保たれることが望ましい。そこでその間隔を保持す
るべく、第4図ないし第6図のような構成を採用できる
第4図はその一例を模式的に示すもので、読取りユニッ
ト14およびその走査機構15が収納される筐体76に
、記録媒体2に係合する押えころ78a。
78bを設けたものである。これらのころ78a、78
bは、記録媒体搬送方向に回転するものであるため、記
録媒体の搬送に支障が生じない。これにより、記録媒体
2の浮上りが防止されるとともに筐体76は記録媒体2
の厚みに応じて変位し、上記間隔が一定に保たれること
になる。
なお、第4図において74は光源62の出射光を平行光
とするためのレンズ、73は光電変換素子群を有したセ
ンサ、63は反射光を収束するためのレンズ、77は口
径d。の開口を有したフィルタである。
そして、第3図の如き走査機構により、これらレンズ、
センサ、光源、フィルタ等は筐体76内で上記G、H方
向(第4図では図面に垂直な方向)に走査される。
記録媒体からの反射光はレンズ63と開口d0を有する
フィルタ77とを介してセンサ73に入射する。
この入射光は、テストパターン上のd、の範囲の光であ
り、従ってその範囲のむらを平均したものが検出される
ことになる。本発明者らの実験によれば、開口径は0.
2〜lll1ffl程度が良好であった。そして、その
検出結果に応じてむら補正を行えば、均一な画像を得る
ことができるようになるわけである。
なお、レンズ、センサ、光源等を含む読取りユニット自
体が走査機構15に対して第3図における上下方向に変
位可能であれば、読取りユニット自体に押え部材として
のころを設けてもよい、この場合にはそのころをキャス
タ構造とすれば、記録媒体の搬送および読取りユニット
の移動を円滑に行うことができる。また、記録媒体を移
動させながら読み取る構成とする場合には、走査方向を
斜め方向とすることでころの負荷を減少して読み取りを
行うこともできる。
第5図は読取りユニットと記録媒体との間隔を一定に保
持するための他の構成例を示し、本例では筐体下部に透
明なプラスチック等でなる押え部材80を設けである。
本例において、読取りユニットおよび走査機構を収容し
た筐体76を最初プラテン17からl Ommはど離隔
させておき、テストパターンが記録された記録媒体2が
読取りユニットの下に来たときに筐体を下降させ、透明
プラスチック80で記録媒体2を押さえる。そして、上
記読取りヘッド60を走査することにより、その過程で
濃度むらを検知する。ただし、この場合は、画像が定着
完了していることが好ましい。
このような構成によっても、紙浮きが防止され、正確な
読取りを行うことができる。また、筐体下部を覆う透明
プラスチック80により、光源62およびセンサ73等
の汚れを防止できる効果もある。
第6図は、読取りユニットと記録媒体との間隔を保持す
るためのさらに他の構成例を示す。第6図において、筐
体76は上下方向に関して固定されているが、透明プラ
スチック等で形成した円筒状のローラ81を軸82を中
心に回動可能としている。
記録媒体2は透明ローラ81におさえられ、紙浮きが防
止された状態で透明ローラ81の内側から濃度むらを読
取ることができる。本例によっても、正確な濃度むらの
検知を行うことができる。
上記実施例以外に、装置本体が上流側、下流側それぞれ
に記録媒体挟持手段を有しており、上。
下流の挟持手段の間の記録媒体を読み取るように構成し
たものでも上記高精度読取りが可能である。
ところで、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロ
ー(Y)の3色、またはこれにブラック(Bk)を加え
た4色のヘッドでカラー画像記録を行う場合に、むら補
正データの書換えを行うためには、それぞれのヘッドで
補正用のテストパターンを記録し、そのむらをそれぞれ
読取り、それぞれのヘッドに対するむら補正データの書
換えを行うのが強く望ましい。
そのVAC,M、Y、特にYのむら読取りに際しては、
白色光をYのテストパターンに照則し、その反射光をフ
ィルタなしで受光した場合にはセンサ73の受光光量は
第7八図中の曲IJAに示すようにダイナミックレンジ
がせまく、むら(光学濃度の差は小さく0.02〜0.
15の程度)を正確に読み取ることが難しい。そこで第
7B図のよりなりL(ブルー)フィルタを通した光を用
いると、第7A図中の曲11Bに示したように、全体に
受光光量は小さくなるがダイナミックレンジが広がり、
むらの読取精度が上がることになる。C,Mについても
それぞれR(レッド)、G(グリーン)フィルタを用い
れば、同様である。
第8図はそのような色フィルタを切換るための構成例を
示す。ここで、79は色フイルタ切換え部であり、軸7
9Aを中心に回動して、センサ73への光路上にRフィ
ルタ77R,Gフィルタ77G 、 81フイルタ77
BLまたはBK用の開口(フィルタなし)77BKを、
各色のテストパターン読取時に、適宜選択的に位置づけ
可能である。なお、各フィルタまたは開口の口径は上述
のようにd。である。
か(することによって、単一のむら読取センサ73およ
び光源62で各色のむら補正を正確に行うことが可能と
なる。
なお、フィルタの配設位置は、光源62からセンサ73
までの光路り上であればどこであってもよい。またフィ
ルタを通した分だけ低下する受光光量を補正するために
、ランプ光源の発光光量を低下分だけ大とすれば、上記
ダイナミックレンジを第7C図に示したように広げるこ
とができる。また、後述のように、色に応じて適切な定
数の乗算あるいは信号の増幅を行うようにしてもよい。
さらに、以上のような色フィルタの切換えを行う代りに
、光源切換えを行うようにすることもできる。
第9図はその構成例を示すもので、それぞれR,GBL
i3よび白色の分光特性を持った4つの光源62R,6
2G、 62BLおよび62Wを上側と同様に切換え得
るような構成としたものである。これによっても上記と
同様の効果が得られる。
ところで、上述した記録媒体2の浮上りを防止するため
の機構と、色に応じてダイナミックレンジを拡張するた
めの構成とを一体化することもできる。
第1O図はそのための構成例を示す。ここで、85は周
方向に4分割した押え用の透明ローラであり、そのうち
85Aは無色透明の部分、85Rはレッドのフィルタを
なす部分、85Gはグリーンのフィルタをなす部分、8
5BLはブルーのフィルタをなす部分である。記録媒体
2上の848にはブラック用ヘッドIBKによるテスト
パターン、84Gはシアン用ヘッドICによるテストパ
ターン、84Mはマゼンタ用ヘッドLMによるテストパ
ターン、84Yはイエロー用ヘッドIYによるテストパ
ターンである。
透明ローラ85の内側に進入可能な読取ユニット14は
、支持棒15′によって支持され、支持棒15′は矢印
方向に移動可能になっている。
ブラックヘッドIBKによってテストパターン848に
のむらを読取るときは、ローラ85を回転させ、85A
の部分で記録媒体を押えた状態でユニット14を進入さ
せ移動させる。同様に、シアンヘッドICのデスドパタ
ーン84Gを読取るときは、85Rの位置で、マゼンタ
ヘッドIMのテストパターン84Mに対しては85Gの
位置で、イエロ7ヘツドIYのテストパターン84Yに
対しては85BLの位置で記録媒体を押えるように設定
する。
このように本例によれば、フィルタ通して各色ヘッドの
濃度むらを精度高く読取ることができるとともに、紙浮
きを防止できるため、正確な読取りが可能となる。
次に、第3図示の構成における読取りヘッドの走査につ
いて説明する。
前述したように、テストパターンの記録された記録媒体
は、その搬送方向に対して記録ヘッドより下流側で記録
媒体2の被記録面側に配置された読取りユニット14の
部位まで搬送される。その後、第3図におけるパルスモ
ータ67が駆動され、パルスモータに連結されたワイヤ
或いはタイミングベルト等の駆動力伝達部65に固定さ
れた読取りユニット・14すなわち読取りヘッド60が
第3図におけるG方向へと主走査されながら、読取りセ
ンサ73により記録媒体2上に記録されたテストパター
ンを読取るようにしている。
ここで本実施例においては、後述の制御回路によりパル
スモータ67を駆動して読取りユニット14を搬送する
際に、パルスモータ67の駆動をこの読取りユニット搬
送系の共振周波数と異なる周波数で行なうようにしてい
る。
つまり、パルスモータ67を駆動して読取りユニット搬
送系を搬送すると、第11図に示したように共振周波数
fω1fωz、 fω、・・・で読取りユニット搬送系
の振動が非常に太き(なる。従って、このような系の振
動の大きい共振周波数で読取りユニット14を搬送する
と、第12A図に示したように、記録媒体2上に記録さ
れたテストパターンの記録濃度がたとえ均一な場合であ
っても、第12B図に示したように読取りユニット14
の搬送速度Vωが変化してしまう場合もある。このよう
な場合、結果的に読取りユニット14からの読取り出力
は第12C図のにωのようにピッチむらを持った出力特
性になってしまい、記録媒体2上に記録されたテストパ
ターンの記録濃度を正しく読取ることができなくなって
しまう。
そこで、本実施例においては、このような場合にも対応
できるように読取りユニット14を読取りユニット搬送
系の共振周波数以外の周波数ftで駆動し、一定の読取
り速度Vでテストパターンを読取ることにより、テスト
パターンの記録濃度を搬送系の振動の影響を受けないで
正確に読取ることができるようになる。
(3)制御系の構成 次に、以上の各部を結合して構成される本例装置の制御
系について説明する。
第13図はその制御系の一構成例を示す、ここで、Hは
本例装置に対して記録に係る画像データや各種指令を供
給するホスト装置であり、コンピュータ、イメージリー
グその他の形態を有する。1は本例装置の主制御部をな
すCPUであり、マイクロコンピュータの形態を有し、
後述する処理手順等に従って各部を制御する。102は
その処理手順に対応したプログラムその他の固定データ
を格納したROM、 104は画像データの一時保存領
域や各種制御の過程で作業用に用いられる領域を有する
RAMである。
106はホスト装置とのオンラインスイッチや、記録開
始の指令入力、濃度むら補正のためのテストパターン記
録等の指令入力等を与えるための指示入力部である。1
0gは記録媒体の有無や搬送状態、インク残量の有無、
その他の動作状態を検知するセンサ類である。110は
表示部であり、装置の動作状態や設定状態、異常発生の
有無を報知するのに用いられる。 111は記録に係る
画像データに対し、対数変換、マスキング、 OCR,
色バランス調整を行うための画像処理部である。
112は記録ヘッド1(上記ヘッドIY、 IM、 I
Gおよび18Kを総括して示す)のインク吐出エネルギ
発生素子を駆動するためのヘッドドライバである。
113は記録ヘッド1の温度調整を行うための温度調整
部であり、具体的には、例えばヘッドlに対して配設さ
れた加熱用ヒータおよび冷却用ファンを含むものとする
ことができる。114は第8図について述べた色フイル
タ切換え部79の駆動部、116は記録媒体搬送系を駆
動する各部モータの駆動部である。
第14図は以上の構成のうち特に濃度むらを補正する系
を詳細に示すものである。ここで、121G。
121M、 121Yおよび1218には画像処理部i
llにて処理されたそれぞれシアン、マゼンタ、イエロ
ーおよびブラックの画像信号である。122C,122
M、 122Yおよび1228にはそれぞれ各色相のむ
ら補正テーブルであり、ROM102のエリアに設けて
おくことができる。 123C,123M、123Yお
よび1238には当該補正後の画像信号である。13(
Ic−13QBKは各色相の階調補正テーブル、131
C〜1318にはデイザ法、誤差拡散法等を用いた2値
化回路であり、当該2値化信号がドライバ112(第1
4図中に図示せず)を介して各色ヘッドIC〜IBKに
供給される。
126C,126M、 126Yおよび1268には、
第8図に示した各色フィルタおよび開口を介して読取り
ユニット14で読取られた各色信号であり、A/D変換
器】27に入力される。 119はそのディジタル出力
信号を一時記憶するRAM領域であり、RAM104の
エリアを用いることができる。128c、 1211M
、 128Yおよび1288には当該記憶された信号に
基づいてCPUl0Iが演算した補正データである。1
290〜1298には各色相のむら補正RAMであり、
RAM104の領域を用いることができる。そして、そ
の出力である各色相のむら補正信号130C〜1308
には、それぞれ、むら補正テーブル122C〜1228
Kに供給され、画像信号121C−1218にはヘッド
IC〜IBKのむらを補正するように変換される。
第15図はむら補正テーブルの一例を示し、本例ではY
 = 0.70XからY = 1.30Xまでの傾きが
0.01ずつ異なる補正直線を61本有口ており、むら
補正信号130C−1308Kに応じて、補正直線を切
換える。例えばドツト径が大きい吐出口で記録する画素
の信号が入力したときには、傾きの小さい補正直線を選
択し、逆にドツト径の小さい吐出口のときには傾きの大
きい補正直線を選択することにより画像信号を補正する
むら補正RAM129C−1298にはそれぞれのヘッ
ドのむらを補正するのに必要な補正直線の選択信号を記
憶している。すなわち、0〜60の61種類の値を持つ
むら補正信号を吐出口数分記憶しており、入力する画像
信号と同期してむら補正信号130C〜1308Kを出
力する。そして、むら補正信号によって選択されたγ直
線によりむらが補正された信号1230〜1238には
、階調補正テーブル130C〜1308Kに入力され、
ここで各ヘッドの階調特性が補正されて出力される。信
号はその後2値化回路131C〜13113Kにより2
値化され、ヘッドドライバを介してヘッドIC〜IBK
を駆動することにより、カラー画像が形成される。
(以下余白) (4)むら補正のシーケンス 以上の構成の下、本例では次に述べるような処理を行っ
てむら補正をより正確に行い得るようにする。
むら補正処理を行うことにより、ヘッドの濃度の濃い部
分の吐出口に対応した吐出エネルギ発生素子は駆動エネ
ルギ(例えば駆動デユーティ)を下げ、逆にうすい部分
の吐出口に対応した吐出エネルギ発生素子は駆動エネル
ギを上げる。その結果記録ヘッド濃度むらが補正され均
一な画像が得られることになるが、使用につれてヘッド
の濃度むらパターンが変化した場合には、用いられてい
たむら補正信号が不適当になり、画像上にむらが発生す
る。このようなときには、指示入力部106に配設した
むら補正信号書換えモード指示スイッチを操作してむら
補正データの書換えを行うよう指示することにより、次
の手順が起動される。
第16図は本例に係るむら補正処理手順の一例を示す。
本手順が起動されると、まずステップS1にて記録媒体
の種aの入力を受付ける。これにあたっては、例えば液
晶パネル等の表示部110上に、[現在使用している記
録紙の種類を入力して丁さいJという表示を行う。これ
を見て、操作者は、指示入力部106に配設したスイッ
チ等により、現在使用している記録媒体の種類を指定す
る。ステップS3ではこれに基づいて判断を行い、入力
された記録紙の種類がOHP用シートや微量コート紙等
、濃度むら検知にとって最適ではないものである場合に
は、ステップS5にて表示部110に、例えば[指定の
用紙を使用して下さい]等の表示を行う。この結果、あ
らためて指定紙に交換され、指定された紙の種類が入力
された場合、または入力された記録媒体の種類がはじめ
から指定のものである場合には、以下の手順に進む。
なお、本実施例では、むら補正データ書換モードに入る
たびに記録媒体の種類をあらためて入力し、その結果で
、むら補正データの書換を行うかどうかを判断した。し
かし、使用している記録媒体の種類の情報は、通常、記
録時にすでに指定されている場合が多い。たとえば、記
録媒体の種類によって記録出力の色味が異なる場合が多
いため、使用する記録媒体の種類によってマスキング係
数等の画像処理を変更するものが知られている。
そこで、本実施例の変形例においては、通常記録時に使
用している記録媒体の種類を入力し、これに応じた最適
な画像処理を行い、むら補正データ書換モードに入った
ときは、あらかじめ入力されている記録媒体の種類によ
ってむら補正データの書換を行うか否かを判断する。こ
のため、あらためて記録媒体の種類を入力する必要がな
いという効果がある。
また、本実施例で記録媒体の指定は、スイッチを押下し
て指定する必要があったが、本実施例のさらに他の変形
例ではそれを不用とする。
第17図はその例に使用する記録媒体2′を示す。ここ
で、20は記録されたむら補正用パターン、25は記録
媒体識別マークであり、記録媒体の先端余白にその種類
に応じた濃度の識別マークが設けられている。そして、
濃度むら読取りの際、むら補正用パターンの読取りに先
立ってその濃度を濃度むら読取りユニット14で読取る
ようにする。
そして、指定紙であると判断されれば、そのままむら補
正データ書換を始め、そうでなければ記録媒体を指定紙
にかえるように表示を行い、むら補正データ書換作業を
禁止するようにすればよい。
こうすることによって、記録媒体の種類を入力する手間
を省くことができる。
本実施例のさらに他の変形例では、識別マークを用いず
に同様の効果を得るようにする。そのために、濃度むら
読取りユニット14とは別に記録媒体の種類検知用のセ
ンサユニットを設けることができるこのセンサの構成は
第8図とほぼ同様であるが、ランプには紫外線ランプを
、センサには紫外線域に感度を持つものを用いる。そし
て、記録媒体の余白そのものの反射光量から記録媒体の
種類を判別する。一般にインクジェット記録用のコート
紙には、より白(見せるために蛍光剤が添加されている
ものが多い。このため、ランプに紫外線ランプを用いれ
ば、その反射光から記録媒体の種類を判別することがで
きる。すなわち、反射光量が大であるときにはコート層
の厚い紙であることが、中程度のときにはコート層のう
すい紙であることが、はとんどないときには0](Pフ
ィルムであることが判断できる。そして反射光が多く、
濃度むら検知に適した指定紙であると判断したときのみ
、濃度むらの読取りおよびむら補正データの書換えを行
い、それ以外の場合は上記と同様の表示を行ってこれを
禁止することができる。これにより、特に記録媒体の種
類を操作者が入力したり、識別マークを設けなくても、
上記と同様な効果を得ることができる。
なお、本例では記録媒体が特定のものである場合にのみ
むら補正を行うようにするが、記録媒体の種類に応じて
テストパターンの印字デユーティを変更し、適切な値を
設定する等により、種々の記録媒体に対応可能とするこ
ともできるのは勿論である。
再び第16図を参照するに、記録媒体がむら補正処理に
適合する場合にはステップS7に進んで温度調整を行う
。これは次のような理由によるものである。
インクジェット記録装置においては、通常画像濃度の変
動抑制、吐出安定化等のために、記録ヘッドを所定の温
度範囲(例えば第1の温度調整基準たる40℃程度)に
保つことが行われる。従って例えば本手順が起動されて
テストパターンを記録する場合、第18図のa領域に示
すように、記録ヘッド温度が第1の温度調整基準である
40℃における状態で記録が行われることになる。一方
、実際に連続して画像を記録する場合、第18図のb領
域に示すようにヘッドが昇温して行き、第2の温度調整
基準である最高50℃における状態で記録が行われるこ
ともある。
ところで、実験の結果より、第19A図に示すように、
記録ヘッドの温度に応じ、濃度(OD値)のむらの大き
さも変化してい(ことがわかっている。従って、この場
合、第19B図に示すように、40℃に対するむら補正
を行った場合には、ヘッド温度が40℃における画像に
ついてはもらのない均一なものを得ることができるが、
50℃における画像は依然むらの残ったものとなるおそ
れがある。
そこで、本例装置では、通常の記録時あるいは記録待機
時においては記録ヘッド1の温度に応じて温度調節部1
13(ヒータおよびファン)を適宜オン/オフし、第1
8図に示すように所定の温度範囲(40℃程度)に記録
ヘッドの温度を保つ。これに対し、濃度むら補正処理に
おいては、設定温度を45℃に上げ、すなわち通常配録
時のための温度調整基準に対してテストパターン印字時
には温度調整基準を高めるようにし、ヒータおよびファ
ンを適切にオン/オフすることで、はぼ45℃近辺にヘ
ッド温度を上昇させた後、濃度むらチエツク用のテスト
パターンを記録し、これに基づいて濃度むら補正を行う
ようにする。これらのように、温度調整による記録ヘッ
ドの記録動作の安定化を行い、すなわち例えばヘッド温
度が45℃としてテストパターンを形成し、これに基づ
いて濃度むら補正を行うことで、第19C図に示すよう
に、温度制御範囲全域にわたり、はぼ均一な濃度むら補
正を行うことができるようになる。
なお、本例において、ヘッド温度が本例における第1温
度調整基準である40℃のときと、記録時の最高昇温湿
度(第2温度調整基準)である50’Cのときとでそれ
ぞれテストパターンを印字し、これら2種のテストパタ
ーンの濃度むらを検知し、その濃度むら(第1および第
2の濃度データ)を平均した値を基に補正を行うように
してもよい。
また、濃度むら補正を行う上で、その全体の所用時間を
短縮するために、ヘッド温度を例えば40℃から45℃
まであげるべく、温度調整用ヒータの他に記録素子(電
気熱変換素子)にインクが吐出しない程度の電気パルス
を与え、ヘッド温度の立ち上げ時間を短縮化して濃度む
ら補正を行うまでの所用時間を短縮化することもできる
なお、以下に述べるような濃度むら補正用テストパター
ンを記録し、補正を行った後に通常記録状態にヘッド温
度を下げる(45℃→40℃、)ためには、ファンを駆
動すると共に、前述のインク循環を行うようにすれば、
記録可能な状態になるまでの時間を短縮化することがで
きる。
さらに、テストパターン記録時の調整温度は、通常記録
時の温度調整範囲との関連で適切に定め得るのは勿論で
ある。
再び第16図を参照するに、本例ではステップS9にお
いて吐出安定動作を実行する。これは、インクの増粘、
塵埃や気泡の混入等により記録ヘッドが正常な吐出特性
を持たない状態となっていた場合においてそのまま濃度
むら補正処理を行うと、忠実なヘッドの特性(濃度むら
)を認識することができなくなるおそれがあるからであ
る。
吐出安定化処理に際しては、記録ヘッドIC〜IBKと
キャップユニット9とを対向させ、前述の加圧モードに
設定してインクを吐出口より強制排出させるようにする
ことができる。また、キャップユニットに配設可能なイ
ンク吸収体の吐出口形成面への当接、またはエアー吹付
けやワイピング等によって吐出口形成面を清掃するよう
にすることもできる。また記録ヘッドを通常記録時と同
様に駆動して予備吐出を行わせるようにすることもでき
る。但し予備吐出時の駆動エネルギは記録時と必ずしも
同一でなくてもよい、すなわち、インクジェット記録装
置において行われる所謂吐出回復動作と同様の処理を行
えばよい。
なお、以上のような処理に代えて、もしくはその後に、
吐出安定化のためのパターンを記録媒体上に記録するこ
ともできる。そして、その後に濃度むら補正のためのテ
ストパターン等を記録するようにすればよい。
第20図はそれらパターンの記録例を示すもので、図中
■が吐出安定化のためのパターン、■が不吐出の有無を
検査するための検査画像パターン(図では記録媒体を搬
送しつつ端部の吐出口より順次に駆動を行うことにより
形成されるパターンとした)、■が濃度むらを検出する
ためのテストパターンである。ここで用いた吐出安定化
のためのパターンは全記録ヘッドのすべての吐出口を駆
動して行う記録比率100%デユーティのものとした。
この吐出安定パターンを記録することによって、ヘッド
の温度が安定する他、インクの供給系も定常な状態とな
り、正常に記録を行なう条件が整い、実際に記録すると
きの状態にて吐出不良の有無や濃度むらを正確に把握す
ることができるようになる。
ところで、本例のように記録ヘッドlがフルマルチ型の
ものであり、かつ記録可能幅を画像記録幅より若干大き
いものとしてレジスト調整に備えた装置においては、テ
ストパターン記録時の記録幅は通常の画像記録幅より太
き(するのが好適である。例えば、最大の記録紙サイズ
がA3版であり、通常の画像記録幅がA3版の短辺もし
くはA4版の長片の長さである297mmに対して左右
の余白を考慮した約293mmであり、さらに記録ヘッ
ドの記録再能な幅は295開である場合を考える。これ
は、使用する吐出口の範囲を電気的に調節し、機械的な
各ヘッド間および記録媒体との間の相対的位置関係の誤
差を補正するためのものである。
従ってこの場合、吐出口配列範囲である295mmの幅
にわたった検査が強く望ましく、295mmの長さのテ
ストパターン配録を行なうようにする。
第21図はかかる動作を行うための回路の構成例であり
、141は記録ヘッドの使用吐出口範囲を選択するため
のセレクタ、143および145は、それぞれ記録すべ
き画像データおよびテストパターンを格納するメモリ、
145は実際の記録動作時における使用吐出口範囲をセ
レクタ141に選択させるために用いられるカウンタで
ある。
以上のような吐出安定化処理が終了すると、記録ヘッド
Ic〜IBKにより所定のテストパターンを記録し、こ
れより濃度むらを読取り、むら補正データの修正・変更
を行うことになる。本例におけるテストパターンの記録
ないし濃度むら読取り時の動作を第22A〜第22F図
を用いて説明する。
まず、ステップSllで搬送ベルトを駆動して記録媒体
2を搬送しつつシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
の各記録ヘッドIc、 IM、IY、IBKのドライバ
のいずれか(はじめはブラック)が駆動されて、第22
A図に示すように記録媒体2上へテストパターンが記録
される。なお、このテストパターンは、濃度むら読取り
に供されるもので、はじめはむら補正テーブルをすべて
傾き1.0の直線とし、むら補正を全(行わない状態と
する。またはそれまでの記録において用いていた補正テ
ーブルを使用する。そして、むら補正を複数回繰返して
行うときは、直前の処理で選定したテーブルが用いられ
るようにする。そのパターンとしては、均一のハーフト
ーンでよ(、印字比率は30〜75%程度のものでよい
次に、第22B図に示すように、テストパターンが印刷
された記録媒体では、読取りユニット14による読取り
位置までテストパターンが至るまで搬送された後に停止
する(ステップ513)。なお、記録媒体2上へ各記録
ヘッドによりテストパターンを記録する場合、記録媒体
の種類によっては各記録ヘッドから記録されたインクが
瞬時に吸収されず、記録媒体2上に記録されたテストパ
ターンの濃度むらの状態がすぐに安定しない場合がある
ので、各記録ヘッドにより記録されたテストパターンの
濃度むらの状態が安定な状態に落ちつ(まで、濃度むら
読取りユニット14でのテストパターンの濃度むらの読
取りを行なわないようにする。
このためには、例えば記録ヘッドによるテストパターン
の記録終了後、所定の時間tの間、記録媒体の搬送をせ
ずに停止させておいたり、搬送後に所定時間tをおいた
り、あるいは搬送速度を低下させて搬送に所定時間tが
かかるようにすることができる。
実験によれば、400dpiの解像力の記録ヘッドでイ
ンクジェット記録用コート紙に印字比率50%でテスト
パターンを記録したところ、上述した時間tは約3〜l
O秒程度で十分であった。
次に、第22C図に示すように、読取りユニット14が
テストパターンTIIKを読み取り(ステップ515)
、得た画像データは第14図のA/Dコンバータ127
、RAM119を経て、CPUl0Iに送られる。、コ
コで、印刷されるテストパターンは装置内部で設定した
ものである。読取りユニット14で得られた画像データ
と比較することにより、濃度むら(もしくは最大濃度と
最低濃度との濃度差)を得る(ステップS17゜このデ
ータが予め規定された範囲を越えている場合、対応する
吐出口の補正値に対して修正・変更を行う。この補正値
の修正・変更を行った後、第22D図のように搬送ベル
ト40を逆転させ(ステップ521)、記録媒体2上の
次の印刷範囲に修正された補正データにてテストパター
ンT′□を印刷し、第22E図のように再度、読取りユ
ニット14で読取りを行い、結果を確認する。このとき
に、まだ濃度むらがあり、規定した範囲を越えていた場
合には再度補正値の修正変更を行い、ステップ5ll−
S21を繰り返す。
このようにして、規定された範囲内に濃度むらが納まっ
た場合には、全ヘッドについての処理終了の確認(ステ
ップ523)を経て、第22F図のように次のヘッドに
対する補正値の修正・確認動作へ移行する(ステップ5
25)。以上をすべてのヘッドに対して行い、すべてが
終了したら、その旨を表示部110に表示することによ
り、操作者に報知を行う、このように、操作者は指示入
力部106より動作開始の入力を行い、その後は動作終
了の報知を受は取るだけで足りるので、むら補正データ
の変更・修正が簡単に済む、また、搬送ベルト40を逆
転して、同一の記録媒体で複数回の動作を行うため、記
録媒体を無駄なく使用でき、消費量を大幅に削減できる
。さらに以上の処理はすべて装置において自動で行われ
るため、かかる時間も短かくて済み、使用者側の負担を
大きく減らすことができる。
以上の手順では、1ヘツド毎に順次にテストパターンの
形成ないしむら補正処理を行ったが、これを−括して行
うようにすることもできる。
第23図はその手順の一例を示すもので、本例では第1
6図におけるステップS21後の処理をステップS31
〜S41のように書き換えるとともに、上記ステップS
llの代りに、第24A図に示すように全ヘッドにより
一括してテストパターンTc〜T[lKを形成させる処
理を行うようにしている(ステップSll’ )。そし
て、上記と同様にして記録媒体2を適宜搬送し、第24
B図〜第24E図に示すように、読取りユニット14の
走査および各テストパターン間ピッチ分の搬送を繰返し
、各色テストパターンTc〜TIIXの順次の読取り、
比較およびむら補正データの修正・変更を行う。また、
比較の結果データの修正・変更の必要がなければそのヘ
ッドに関しては処理を終了済とする。
次に、補正データの修正・変更が生じたヘッドに対して
は搬送ベルト40を逆転して記録媒体2上の次の印刷範
囲まで記録媒体を搬送し、第24F図に示すように再度
テストパターン(T’ c、T’−、T’ −K)の形
成を行う(ステップ531)。この際、前回の処理にお
いて濃度むらが生じていなかったヘッド(終了済のヘッ
ド)に関しては吐出を行わない(本例の場合ヘッドIY
が該当する)。そして再び読取りユニットによる読取り
位置で記録媒体2を搬送し、読取り、比較もしくはさら
に修正・変更の処理を行う(ステップS33.535)
次に、現在処理の対象となっているヘッドのすべてがさ
らに補正データの修正・変更を施された場合にはステッ
プS31に復帰しくステップ537)、比較の結果いず
れかの検査対象ヘッドに良好な濃度むら補正が施されて
いたと判定された場合には全ヘッドについての処理終了
判別(ステップ539)を経て、当該ヘッドに対しては
処理終了済とし、残余のヘッドを対象ヘッドとして再設
定してステップS31に復帰する(ステップ541)、
そして、すべてのヘッドが終了となった時点で、補正値
の修正・変更動作の終了となり、動作終了の旨を第14
図の表示部110に表示し、外部の操作者に報知する。
このように、4本のヘッドに同時に処理を行うことで、
所要時間を大きく減少できるとともに、搬送ベルトを逆
転することで記録媒体を効率良く使用でき、また外部か
らの操作が非富に簡単になるので、使用者に対する負担
を大きく削減することになる。
ところで、第1図示の構成の場合、むら読取りセンサ7
3は単一のものであるが、一般にセンサの読取出力は、
色によって変化する。たとえば、般によく用いられるよ
うな、分光感度が視感度に近いセンサを用いる場合、読
取られる出力濃度はBKが最も太きくC,M、Yの順に
小さくなる。例えば、BK:C:MAYの出力比が1 
: 0.8 : 0.75:0.25の如(である。
濃度むら補正量が、ヘッド内平均濃度と注目する吐出口
の濃度との比から求められる場合にはこの出力の違いは
問題にならない。たとえば、Cに対する出力が、BKに
対する出力のに3倍になるとする。ヘッドIBK内の平
均濃度がODm、、注目吐出口の濃度が0DllK、、
、ヘッドIC内平均濃度がODc、ヘッドICの注目吐
出口の濃度がODe、、であったとする。
ヘッドIBKの注目吐出口のむらと、ヘッドlCのそれ
とが同じだったとすると、センサ出力はODc ”K+
 X 0Dax、 Dco= KIX 0DIIK、、
である。このときCの補正値は となりBKと一致する。このため、各色間の出力差は問
題にならない。
しかし、濃度むら補正量を注目吐出口の濃度の絶対値や
、平均濃度と注目吐出口濃度との差から求める場合には
、各色間のセンサ出力の違いが問題になる。
たとえば、平均濃度と注目吐出口濃度との差から補正値
を求める場合、 00cm 00c、、= K、(00−*  0Dax
−)となり、この値は、Cの方がBKのに1倍となる。
この値をもとに、注目吐出口用の補正データを求めるわ
けであるが、ヘッドの濃度むらは等しいにもかかわらず
、最終的な補正量は、BKとCとで異なってしまうとい
う問題が発生する。
そこで、本実施例では、あらかじめ各色間のセンサ出力
の比を求めておき、むら読取り処理に際してCPUl0
Iによりセンサ出力にこの比の逆数を乗じ、それに基づ
いてむら補正を行うようにしてこの問題を解決する。
たとえば、BK、C,M、Yの出力比がl:に+:に2
:に3となるとき、BKを読んだときの出力には“1”
を乗じ、Cのときはllに+を乗じ、Mのときはllに
、を乗じ、YのときはllKmを乗じる。
こうすれば、たとえば前述の例において、1/KIX 
(ODe−ODca)=l/Kl (KIX (ODI
K −00@Kfi))=ODIK−00,、ll となり、各色間のセンサ出力比に影響されず、最適な補
正を施すことができる。
なお、そのようなセンサ出力の補正をCPUl0Iによ
る演算にて行うのではなく、その前段部分で行うことも
できる。
これは、例えばA/D変換器127を8bitで構成し
た場合、各色の出力値をダイナミックレンジの8bit
幅の中でディジタルデータへと変換しなければならなく
なるために、各色の読取りデータの分解能が低下してし
まうことに対して有効である。
すなわち、例えば第25図に示すよう(こ、各色の読取
り信号を増幅する増幅器135c、 135M、 13
5Y、 135BKを設け、第26A図のような各色の
読取り信号のセンサ出力値を、第26B図に示すように
ほぼ等しくなるように合わせることにより、読取り信号
をA/D変換する際の読取り信号幅を全体として狭く設
定することができるようになる。従って、 8bit中
での読取りデータの分解能を高くすることができ、読取
り精度をさらに向上させることができるようになる。
むら補正の処理に際してはそのような演算が行われる。
すなわち、濃度むらを読取った信号から、吐出口数分の
信号をサンプリングし、これらを各吐出口に対応するデ
ータとする。これらをR,、R3,・・・R。
(Nは吐出口数)とすると、これらをRAM119に一
旦記憶させた後、CPUl0Iで次のような演算を行う
これらのデータは C,= −log(Ro/Ra) (RoはR,≧R,,となる定数;1≦n≦N)となる
演算を施して濃度信号に変換される。
次に、平均濃度 C=Σ Cn/N を演算で求める。
続いて、各吐出口に対応する濃度が、平均濃度に対して
どの程度ずれているかを次のようにして演算する。
ΔC1,=C/C11 次に、(ΔC)。に応じた信号補正量(ΔS)。をΔ5
Il=AXΔC11 で求める。
ここで、Aは、ヘッドの階調特性によって決定される係
数である。
続いて、ΔSnに応じて選択すべき補正直線の選択信号
を求め、“0”〜”60”の61種類の値を持つむら補
正信号を吐出口数分むら補正RAM129C〜1298
Kに記憶させる。このようにして作成したむら補正デー
タによって各吐出口ごとに異なるγ直線を選択し、濃度
むらを補正し、むら補正データを書換える。
上述した本発明実施例において、少なくともテストパタ
ーン等の濃度検査用印字を行う際には複数ドツトで1画
素を構成するものである場合には、印字デユーティすな
わち印字の設定は構成ドツト数内の配録ドツト数の変調
によって行うことができる。この場合の印字デユーティ
は100%ではなく、好ましくは75%以下25%以上
が良く、最適には印字デユーティ50%でテストパター
ンを形成することが好ましい、これは、光学的に反射濃
度を得る方式に最適であり、微小な濃度変化も記録ヘッ
ドの印字特性に適したものとして得られるからである。
しかし上記印字比率は駆動電圧および/または駆動パル
ス幅の変調、あるいは1ドツトあたりのインク打込み数
の変調を行うことにより設定することもでき、これらは
1画素を1ドツトで構成する場合にも対応できるもので
ある。すなわち、印字比率がどのようなものの変調を行
うことによって設定されるものであっても、本発明を適
用できるのは勿論である。
また、本発明上記実施例では得られた補正処理を各吐出
エネルギ発生素子ごとに行うものとしている最適実施例
であるが、実用上は濃度均一化処理の収束状態や処理時
間を考慮すると、所定の隣接複数吐出エネルギ発生素子
に共通の補正を与えるように処理を施す補正が良い。こ
の観点からの最適構成は、記録ヘッドの多数吐出エネル
ギ発生素子が複数素子をまとめたブロック駆動グループ
ごとに共通の補正を与えるように構成することが良い、
このブロック駆動自体は周知または公知のものや特有の
ブロック駆動方式のいずれでも良いが、本発明の濃度む
らを判定した上での補正された均一化濃度を実施し得る
駆動条件が与えられることが前提であることは言うまで
もないことである。
さらに、テストパターンに係るデータは第14図の構成
に対するホスト装置より与えられるものでもよく、第1
4図示の構成もしくは記録会ラドlに一体に組合された
テストパターンデータ発生手段によって与えられるよう
にしてもよい。
c以下余白) なお本発明は、以上述べた実施例に限られることなく、
本発明の範囲を逸脱しない限り種々の変形が可能である
。例えば、本発明をシリアルプリンタに適用することも
でき、この場合においても上述と同様の制御系および処
理手順を採用できる。
また、以上述べたことに次のような付加を行うこともで
きる。
例えば、複数回印刷可能な機構として、記録媒体の両面
共に印刷できるようにする。これによって上記した実施
例に比して、記録媒体をさらに2倍程効率的に使用でき
、使用者の経済的負担をさらに軽減することができる。
さらに、上記した実施例においては、補正データの修正
・変更が収束することを前提とするものであったが、こ
れに条件としてN回という回数を設定可能とする。これ
により、N回終了しても収束しなかった場合には読取り
センサやヘッドに何らかの故障が生じたとみなすことが
できる。従って、自己診断装置としても使用でき、その
旨を表承部を介して使用者に報知できるので、メインテ
ナンス上の意味でも使用者にとって使用し易いものとな
る。
(5)その他 なお、本発明は、濃度むらが問題となりつる種々の記録
方式による画像形成装置に適用できるが(例えばサーマ
ルプリンタ等)、インクジェット記録方式に適用する場
合にはその中でもキャノン■によって提唱されているバ
ブルジェット方式の記録装置において優れた効果をもた
らすものである。かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できるので、濃度むらの発生を防止する
ことが一層有効になるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
第4723129号明細書、同第4740796号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好
ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少な(とも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘ
ッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆
動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形
成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により
吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少な
くとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状
とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、
特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、
より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米
国特許第4463359号明細書、同第4345262
号明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換体の組合せ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−23670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収する
開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−
138461号公報に基いた構成としても本発明の効果
は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態がどのよう
なものであっても、本発明によれば記録を確実に効率よ
く行うことができるようになるからである。
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対応
した長さを有するフルラインタイプ(フルマルチタイプ
)の記録ヘッドにおいて、複数記録ヘッドの組合せによ
ってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
加えて、シリアルタイプのものでも、装置本体に固定さ
れた記録ヘッド、あるいは装置本体に装着されることで
装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供
給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、
あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設け
られたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合に
も本発明は有効である。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定できるので、好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子
或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは
別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定し
た記録を行なうために有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数について
も、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられ
たものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに対
応して複数個数設けられるものであってもよい。すなわ
ち、例えば記録製雪の記録モードとしては黒色等の主流
色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的
に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよ
いが1、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少な(とも一つを備えた装置にも本発明は極め
て有効である。
さらに加えて、以上説明した本発明実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化する
もの、あるいはインクジェット方式ではインク自体を3
0℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインク
の粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが
一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状
をなすものであればよい、加えて、積極的に熱エネルギ
による昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変
化のエネルギとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギの記
録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イン
クが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではす
でに固化し始めるもの等のような、熱エネルギによって
初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は
適用可能である。このような場合のインクは、特開昭5
4−56847号公報あるいは特開昭60−71260
号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫
通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱
変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発
明においては、上述した核インクに対して最も有効なも
のは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
さらに加えて、画像形成装置の形態としては、コンピュ
ータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられる
ものの他、リーグ等と組合せた複写装置、さらには送受
信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等で
あってもよい。
上記実施例には数々の技術課題をとり挙げた各構成を示
しであるが、本発明にとっては、上記各構成のすべてが
必須ではなく、設計された装置構成や所望の濃度均一化
レベルの設定によって任意に必要とされる構成を上記各
構成の中から1または複数を用いて行えばより好ましい
ものとなることを示しているものである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、装置内部に設け
た読取り手段によりテストパターンの読取り、比較、補
正値の変更ができるためかがる補正データの設定を短時
間で行うことができる。また、正逆転可能な搬送手段で
適切な搬送を行うことにより、同一記録媒体上で多数の
テストパターンを細か(設定できるので、記録媒体を効
率よく、無駄なく使用でき、コスト的に負担を減らすこ
とができる。また、処理をすべて自動で行うので、使用
者は処理開始の指示を行うとともに処理なお本発明は、
以上述べた実施例に限られることなく、本発明の範囲を
逸脱しない限り種々の変形が可能である。例えば、本発
明をシリアルプリンタに適用することもでき、この場合
においても上述と同様の制御系および処理手順を採用で
きる。
また、以上述べたことに次のような付加を行うこともで
きる。
例えば、複数回印刷可能な機構として、記録媒体の両面
共に印刷できるようにする。これによって上記した実施
例に比して、記録媒体をさらに2倍程効率的に使用でき
、使用者の経済的負担をさらに軽減することができる。
さらに、上記した実施例においては、補正データの修正
・変更が収束することを前提とするものであったが、こ
れに条件としてN回という回数を設定可能とする。これ
により、N回終了しても収束しなかった場合には読取り
センサやヘッドに何らかの故障が生じたとみなすことが
できる。従って、自己診断装置としても使用でき、その
旨な表承部を介して使用者に報知できるので、メインテ
ナンス上の意味でも使用者にとって使用し易いものとな
る。
(5)その他 なお、本発明は、濃度むらが問題となりつる種々の記録
方式による画像形成装置に適用できるが(例えばサーマ
ルプリンタ等)、インクジェット記録方式に適用する場
合にはその中でもキャノン■によって提唱されているバ
ブルジェット方式の記録装置において優れた効果をもた
らすものである。かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できるので、濃度むらの発生を防止する
ことが一層有効になるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
第4723129号明細書、同第4740796号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好
ましい、この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘ
ッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆
動信号に一対−で対応した液体(インク)内の気泡を形
成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により
吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少な
くとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状
とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、
特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、
より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米
国特許第4463359号明細書、同第4345262
号明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換体の組合せ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
45583.33号明細書、米国特許第4459600
号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。
加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリッ
トを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭
59−23670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収す
る開孔な吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59
−138461号公報に基いた構成としても本発明の効
果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態がどのよ
うなものであっても、本発明によれば記録を確実に効率
よく行うことができるようになるからである。
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対応
した長さを有するフルラインタイプ(フルマルチタイプ
)の記録ヘッドにおいて、複数記録ヘッドの組合せによ
ってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとじての構成のいずれでもよい。
加えて、シリアルタイプのものでも、装置本体に固定さ
れた記録ヘッド、あるいは装置本体に装着されることで
装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供
給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、
あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設け
られたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合に
も本発明は有効である。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定できるので、好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子
或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは
別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定し
た記録を行なうために有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数について
も、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられ
たものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに対
応して複数個数設けられるものであってもよい。すなわ
ち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主流
色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的
に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよ
いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカ
ラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて
有効である。
さらに加えて、以上説明した本発明実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化する
もの、あるいはインクジェット方式ではインク自体を3
0℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインク
の粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが
一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状
をなすものであればよい、加えて、積極的に熱エネルギ
による昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変
化のエネルギとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギの記
録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イン
クが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではす
でに固化し始めるもの等のような、熱エネルギによって
初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は
適用可能である。このような場合のインクは、特開昭5
4−56847号公報あるいは特開昭60−71260
号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫
通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱
変換体に対して対向するような形態としてもよい0本発
明においては、上述した核インクに対して最も有効なも
のは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
さらに加えて、画像形成装置の形態としては、コンピュ
ータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられる
ものの他、リーグ等と組合せた複写装置、さらには送受
信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等で
あってもよい。
上記実施例には数々の技術課題をとり挙げた各構成を示
しであるが、本発明にとっては、上記各構成のすべてが
必須ではなく、設計された装置構成や所望の濃度均一化
レベルの設定によって任意に必要とされる構成を上記各
構成の中から1または複数を用いて行えばより好ましい
ものとなることを示しているものである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、装置内部に設け
た読取り手段によりテストパターンの読取り、比較、補
正値の変更ができるためかかる補正データの設定を短時
間で行うことができる。また、正逆転可能な搬送手段で
適切な搬送を行うことにより、同一記録媒体上で多数の
テストパターンを細かく設定できるので、記録媒体を効
率よ(、無駄なく使用でき、コスト的に負担を減らすこ
とができる。また、処理をすべて自動で行うので、使用
者は処理開始の指示を行うとともに処理終了の報知を受
は取るだけで済み、簡単に濃度むら解消のための補正値
の修正・変更ができるという効果もある。
特に、複数回のテストパターン印字ではな(、複数配録
ヘッドの各テストパターンを印字してこれらを読取る場
合、同時に印字された各テストパターンの存在があるこ
とで、記録媒体自体の変形量が増加され読取精度が低下
する場合には、本発明を各記録ヘッド毎に採用して往復
させれば、各記録ヘッドから順に印字されたテストパタ
ーンをより正確に読みとることが可能となる(第22A
図〜第22F図参照)。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明画像形成装置の一実施例に係るラインプ
リンタ形態のインクジェット記録装置の模式的側面図、 第2図はそのインク系を説明するための模式第3図は第
21図における読取りユニットおよびその走査機構の構
成例を示す斜視図、 第4図、第5図および第6図は読取りユニットと記録媒
体との間隔を保持するための部分の語構成例を示す模式
的側面図、 第7A図、第7B図および第7C図は色に応じてセンサ
受光量のダイナミックレンジを拡大する態様を説明する
ための説明図、 第8図、第9図および第10図はテストパターンの濃度
むらをその色に応じて読取るための部分の語構成例を示
す模式図、 第11図は本例に係る読取りユニットの走査駆動の態様
を説明するための説明図、 第12A図、第12B図および第12C図は読取りユニ
ットの走査速度の変動に応じた読取り値の変動を説明す
るための説明図、 第13図は本例に係るインクジェット記録装置の制御系
の構成例を示すブロック図、 第14図はそのうち濃度むら補正のための系を詳細に示
すブロック図、 第15図は本例において用いるむら補正テーブルを説明
するための説明図、 第16図は本例によるむら補正処理手順の一例を示すフ
ローチャート、 第17図は記録媒体の種類に応じて濃度むら補正を行う
ために識別マークを記録媒体に付した状態を示す模式図
、 第18図は記録ヘッドの温度変化を説明するための説明
図。 第19A図、第19B図および第19c図は温度によら
ず安定した濃度むら補正を行う態様を説明するための説
明図、 第20図は吐出安定化のためのパターンと、吐出不良検
知用パターンと、濃度むら補正用テストパターンとを記
録媒体上に記録した例を示す説明図、 第21図は本例に係るフルマルチタイプの記録ヘッドに
おいて全吐出口にわたって濃度むら補正を行うための制
御系の要部構成例を示すブロック図、 第22A図〜第22F図は第16図示の手順による装置
の動作を説明するための説明図、 第23図はむら補正処理の他の例を示すフローチャート
、 Δ 第24図〜第24F図は第23図示の手順による装置の
動作を説明するための説明図、 第25図はむら読取りセンサの色による出力の大きさの
差を補正するための構成例を示すブロック図、 第26A図および第26B図はその補正の態様の説明図
、 第27A図〜第27E図、第28図、第29図および第
30図はマルチノズルヘッドにおける濃度むら補正の態
様を説明するための説明図、 第31図および第32図は濃度むら補正を行うための読
取りユニットの2例を説明するための説明図である。 1、 IC,IM、 IY、 IBk・・・記録ヘッド
、2・・・記録媒体、 3・・・ヘッドホルダ、 5・・・ヘッドホルダ移動機構、 7・・・インク供給/循環系ユニット、9・・・キャッ
プユニッ]・、 11・・・キャップユニット移動機構、14.214・
・・読取りユニット、 15・・・読取りユニット走査機構、 16・・・記録媒体搬送系駆動部、 40・・・搬送ベルト、 41・・・ローラ、 42・・・排出ローラ、 60・・・読取りヘッド。 62・・・光源、 63.74・・・レンズ、 73・・・読取りセンサ、 76・・・筐体、 77R,77G、 77BL・・・色フィルタ、78a
、78b −押えころ、 80・・・押え部材、 81.85・・・透明ローラ、 101・・・cpu 。 102・・・ROM 。 104 ・・・RAM  。 106・・・指示入力部、 113・・・ヘッド温度調整部、 114・・・色フイルタ切換え駆動部、119.219
・・・RAM 。 122c、 122M、 122Y、 1228k・・
・むら補正テーブル、127.236・・・A/D変換
器。 129c、 129M、 129Y、 1298k・・
・むら補正RAM 。 135c、 135M、 135Y、 1358k・・
・増幅器。 第 図 第7A図 第 7B図 第 図 第7C図 fω1 wz fω3 f(H2) パレス七−り駆動j!1戚朕 第11 図 第12A図 第12B図 第12C図 第15図 第16 図 第 図 第19A図 第198図 第19c図 第23図 第 25図 記銖へ−I)′吐肥口No。 記J朱へ1.ド+ftD No。 第268図 派 雛 第28図 派 第29 図 第 30図 第 32図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)記録媒体上に画像形成を行うために複数の記録素子
    を配列した記録ヘッドと、 前記記録ヘッドにより形成したテストパターンを読取る
    読取り手段と、 当該読取りの結果に基づいて前記記録ヘッド駆動条件を
    補正する補正手段と、 前記記録ヘッドによる記録位置と前記読取り手段による
    読取り位置との間で前記記録媒体を往復搬送する搬送手
    段と を具えたことを特徴とする画像形成装置。 2)前記テストパターンの形成後に、当該テストパター
    ンが前記読取り位置に設定されるように前記記録媒体を
    搬送し、当該読取りおよびこれに基づく補正の後に、当
    該テストパターン近傍の領域を前記記録位置に設定して
    当該補正に基づくテストパターンが形成されるように前
    記記録媒体を搬送する搬送制御手段を具えたことを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。 3)前記記録ヘッドは多色カラー記録を行うために色を
    異にする記録剤に対応して複数設けられていることを特
    徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 4)前記記録ヘッドはインクジェット記録ヘッドの形態
    を有し、該インクジェット記録ヘッドはインクに膜沸騰
    を生じさせてインクを吐出させるために利用される電気
    熱変換素子を前記記録素子として有することを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかの項に記載の画像形成装
    置。 5)複数の記録素子を配列した記録ヘッドを用いて記録
    媒体上に画像形成を行う画像形成装置において、 前記記録ヘッドにより形成したテストパターンを読取る
    読取り手段と、 当該読取りの結果に基づいて前記記録ヘッド駆動条件を
    補正する補正手段と、 前記記録ヘッドによる記録位置と前記読取り手段による
    読取り位置との間で前記記録媒体を往復搬送する搬送手
    段と を具えたことを特徴とする画像形成装置。 6)前記テストパターンの形成後に、当該テストパター
    ンが前記読取り位置に設定されるように前記記録媒体を
    搬送し、当該読取りおよびこれに基づく補正の後に、当
    該テストパターン近傍の領域を前記記録位置に設定して
    当該補正に基づくテストパターンが形成されるように前
    記記録媒体を搬送する搬送制御手段を具えたことを特徴
    とする請求項5に記載の画像形成装置。 7)前記記録ヘッドはインクジェット記録ヘッドの形態
    を有し、該インクジェット記録ヘッドはインクに膜沸騰
    を生じさせてインクを吐出させるために利用される電気
    熱変換素子を前記記録素子として有することを特徴とす
    る請求項5または6に記載の画像形成装置。
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