JP2009214175A - 廃電化製品の切断方法および切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、多様な廃電化製品がランダムに処理されるリサイクル工程において、特に洗濯機や冷蔵庫など、大型電化製品の筐体42を再資源化するにあたり、これら筐体42を被接触で切断、分割することにより、リサイクル工程の稼働率を低下させることなく、筐体42の取扱性を向上することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の切断方法は、レーザー光源4で生成したレーザー3aを、集光レンズを介してレーザー光線3として出力するレーザー出力部12と、レーザー光線3で被切断物(42)を切断するというものである。
【選択図】図8

Description

本発明は、レーザー光線を用いて廃電化製品の筐体を切断する廃電化製品の切断方法および切断装置に関するものである。
従来より、廃電化製品を再資源化する技術はいろいろなものが提案されている。
特に、家電リサイクル法の施行を切っ掛けとして、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビを中心とした家電製品の分解方法や、分解した家電製品から再資源となる部材を選別、回収する方法が多数提案されている。
例えば、洗濯機や冷蔵庫のような、大きさの異なるかさ物(本発明でいう筐体)を切断、分割するものとして、被切断物を搭載する送り装置と、搭載された被切断物の押圧手段と、送り装置と押圧手段とにより押付搬送される被切断物を切断分離する切断装置とを有し、切断完了後に被切断物の押圧を解除して被切断物を分割し、分割した被切断物を分離して搬出する手段を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−66984号公報
しかしながら、従来のように切断装置として切断歯(鋸歯)を用いている場合、次のような課題があった。
すなわち、様々なメーカーが、長年に亘って製造、販売してきた多種多様な廃電化製品の筐体は、金属や樹脂など、その部材の種類も多様である。
これら多様な部材からなる筐体を、同一の切断歯を用いて切断した場合、切断歯の損傷が激しく、頻繁に切断歯を交換する、あるいは、手入れをしなければならない。
この間、本工程を含むリサイクル工程は稼動を停止しなければならず、工場の稼働率を低下させる要因となっていた。
そこで、本発明は、多様な廃電化製品がランダムに処理されるリサイクル工程において、特に洗濯機や冷蔵庫など、大型電化製品の筐体を再資源化するにあたり、これら筐体を被接触で切断、分割することにより、リサイクル工程の稼働率を低下させることなく、筐体の取扱性を向上することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の切断方法は、レーザー光源で生成したレーザーを、集光レンズを介してレーザー光線として出力するレーザー出力部と、レーザー光線で被切断物を切断するというものである。
上記発明により、廃電化製品を切断する際に、非接触にて被切断物を切断することができる。
本発明によれば、廃電化製品を切断する際に、非接触にて被切断物を切断することができるため、切断装置の切断に供する部分(本発明のレーザー光線)を傷めることがない。
その結果、切断装置の切断に供する部分の交換や手入れが不要となり、本工程を含むリサイクル工程の稼働率を低下させることがない。
本発明の実施の形態は、レーザー光源で生成したレーザーを、集光レンズを介してレーザー光線として出力するレーザー出力部と、レーザー光線で被切断物を切断するというものである。
このような廃電化製品の切断方法を用いれば、多種多様な廃電化製品を、速やかに分解することを求められるリサイクル工程において、金属や樹脂など、多様な部材からなる筐体を、同一の切断装置を用いて切断しても、特に切断に供する部分(本発明のレーザー光線)を傷めることがない。
その結果、切断装置の交換や手入れに要していた補修期間を設ける必要がなくなるため、リサイクル工程の稼働率が低下することがない。
しかも、このようにして切断された被切断物は、取扱いがし易くなるため、作業効率が向上する。
また、本発明の実施の形態は、レーザー光源で生成したレーザーを、集光レンズを介してレーザー光線として出力するレーザー出力部と、被切断物を載置する作業台とを具備し、作業台には、レーザー光線が照射される位置にスリットを設けるというものである。
本構成とすることにより、レーザー光線で被切断物を切断しても、作業台を切断することはない。
しかも、作業台の上下にレーザー出力部を設ければ、被切断物を上下方向から切断することができるため、被切断物を少ない回数で切断することが可能となる。
その結果、リサイクル工程での廃電化製品の処理時間が短縮できる。
また、本発明の実施の形態は、レーザー光源で生成したレーザーを、集光レンズを介してレーザー光線として出力するレーザー出力部と、被切断物を載置する作業台と、被切断物を、レーザー光線が照射される方向に対する厚みを減らす圧縮手段とを具備し、被切断物を圧縮手段にて圧縮しながら、レーザー光線で被切断物を切断するというものである。
このような廃電化製品の切断装置を用いれば、被切断物のレーザー光線が照射される方向の厚みを薄くすることが可能となるため、レーザー光線の焦点深度が狭くても、少ない回数で被切断物を切断することが可能となる。
その結果、リサイクル工程での廃電化製品の処理時間が短縮できる。
さらに本発明の実施の形態は、レーザー光線として、COレーザー光線とYAGレーザー光線とを用いるというものである。
本構成とすることにより、被切断物の材質により、COレーザーとYAGレーザーとを切り替えることが可能となる。
その結果、被切断物が、ガラスの場合、COレーザーが有効に作用し、金属を対象とする場合、YAGレーザーが有効に作用する。
なお、樹脂の場合、いずれのレーザーを用いてもよい。
以下、本発明の廃電化製品の切断装置とこの切断装置を用いた廃電化製品を再資源化する回収方法に関する一実施例について、図面を参照しながら説明する。
(実施例1)
まず、本発明による廃電化製品、特に家電リサイクル法の対象となっている廃家電製品を分解し、その構成する要素を再資源化へと導く工程を図1に示す。
各地より、本工程に搬入される廃家電製品は、多数のメーカーが、長年に亘って製造、販売したものが持ち込まれる(S1)。
現在、家電リサイクル法が対象とする廃家電製品は、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビであるが、本発明が適用できるものは、掃除機やビデオなどその他の家電製品のみならず、広く電化製品全般であっても同様の効果を得ることができる。
これらの廃家電製品において、特に高い純度で回収したい部品や希少金属、部材(以下、「特定部材」と記す。)というものは、機器毎におよそ定まっている。
その一例として、液晶パネルを用いたテレビではインジウム、プラズマディスプレイパネルを用いたテレビでは銀とインジウム、洗濯機ではモータに使用されるネオジウムである。
なお上記部材とは逆に、拡散を防止するために高い純度で回収したい有害物質として、ブラウン管テレビに用いられている鉛がある。
ところで、これらの製品は、メーカーごと、あるいは、その時々の商品トレンドにおいて多少の差異はあるものの、その基本構成は、ある程度定まった形状を成している。
そこで、上表に従い、その目的とする特定部材を有する部品を効率よく入手するために、廃家電製品の筐体要部を開口する。そして、その開口部から、目的とする部品を取出す(S2)。詳細は後述する。
こうして、取出した部品から、目的とする特定部材を、その特定部材の特性に応じた方法で回収する(S3、S4)。
以上を第1回収工程という。
なお、特定部材を回収した後の残部は、更なる再資源化を施すために、その材料に応じて部材選別工程S8へと供給される。
一方、要部切出工程S2において特定部材を取出した後、廃家電製品は、他の部品も再資源とするために、例えば、鉄、銅、アルミニウム、樹脂ごとの塊に分解される(S5)。
これらの塊は、その材料ごとの純度を高めるために、後述する部材選別工程S8へと供給される。
以上を第2回収工程という。
次に、内部の主な部品を取出した後、廃家電製品の筐体は、筐体を成す材料を再資源化するために切断され(S7)、部材選別工程S8へと供給される。
このとき、その筐体の大きさに応じて、以下の工程を経ることになる。
例えば、より大型の製品が好まれる冷蔵庫や、洗濯機など、作業員が一人で取り扱うには作業性が悪い廃家電製品については、その筐体を圧縮し、所定の厚みへと変形する(S6)。
その後、所定の厚みを保ったまま、筐体を切断する(S7)。
あるいは、小型テレビや、エアコンの室内機のように、作業者一人での作業に支障がない筐体については、筐体破砕工程S10を経て部材選別工程S8へと供給される。
上述した様々な経路を経て部材選別工程S8に供給される部品や筐体は、従来から行われているように、破砕機、各種選別機を用いることで、鉄、銅、アルミニウム、各種樹脂に代表される一般的な部材として回収され、再資源となる(S9)。
以上を第3回収工程という。
次に、図2から図7を用いて、要部切出工程S2から特定部材回収S4に至るまでの流れについて、詳細に説明する。
まず、本発明の一実施例として用いる切断装置について、図2に概要説明図を、図3に同切断装置のブロック図を示す。
この切断装置1は、レーザー本体2の内部に、レーザー3aの発信源となるレーザー光源4と、このレーザー3aの出力を制御するレーザー出力制御部5とを備えている。
レーザー出力部であるノズル12の内部には、図示しない集光レンズが設けてあり、レーザー3aがこの集光レンズで絞られることでレーザー光線3となる。
さらにレーザー本体2の内部には、アーム動作入力部6によって入力された情報を記憶するアーム動作記憶部7が設けてあり、このアーム動作記憶部7の情報に基いてアーム制御部8がアーム駆動部10に動作信号を出力することで、アーム9に所定の動作を与えることができる。
つまり、アーム駆動部10が、アーム9の要所に設けた関節11に所定の信号を送信することで、アーム9を駆動し、ノズル12を所定の位置、方向へと導くことができる。
次に、ノズル位置検出部13は、ノズル12の位置が適切であるか、否かを検出している。
すなわち、このノズル位置検出部13に伝えられた情報と、アーム動作記憶部7が記憶した情報とを比較し、動作の正誤を判定している。
つまり、この比較結果が一致していれば、ノズル12は所定の動作を行っていると判定し、比較結果が一致していなければ、ノズル12は所定の動作を行っていないと判定する。
そして、ノズル12が所定の動作を行っていない場合には、レーザー出力制御部5がレーザー出力を停止し、エラーが発生していることを、音や光などで周囲に知らせるようにする。
その他、ノズル12位置の検出方法は、ノズル12位置から所定距離の温度を検出して行う、という方法もある。
この方法は、ノズル12位置が、正常な位置にあれば、被切断物の表面温度が所定の温度範囲となることをアーム制御部8の判定基準値として予め保有しておき、この判定基準値とノズル位置検出部13が検出した値とを比較するというものである。
いうまでもなく、この比較結果が所定の範囲内であれば、ノズル12は所定の動作を行っていると判定し、比較結果が所定の範囲外であれば、ノズル12は所定の動作を行っていないと判定する。
そして、ノズル12が所定の動作を行っていない場合は、レーザー出力制御部5がレーザー出力を停止し、エラーが発生していることを、音や光などで周囲に知らせるようにする。
このような切断装置1を用いて、廃家電製品の要部を切断する手順について説明する。
一般的に家電製品は、各機器の基本原理や使用者の使い勝手などから、その基本構造は、メーカーを問わずほぼ同様の構造となっている。
特に、家電リサイクル法の対象となっている家電製品については、その傾向が顕著である。
例えば、斜めドラム型洗濯機以前に主流であった全自動洗濯機は、洗濯槽の直下に駆動用モータを、取出口近傍のスイッチ部周辺に洗濯機を制御する電子制御装置を設けている。
さらに、詳述するエアコンの室外機21の場合、図4(a)に示すように、筐体22の正面には、室外ファン23が作り出す空気の流れ24を、筐体22の外部に吹出すための吹出口25が設けてある。
これは、筐体22内に設けた室外用熱交換器26内を流れる冷媒(図示せず)と、効率良く熱交換するために、空気の流れ24を生成するためである。
また、筐体22内の底部には、冷媒を圧縮する圧縮機27が配置されており、図示しない配管を介して接続部28と接続している。
さらに、圧縮機27の上方には、室外機21を制御する電子制御装置29が設置してある。
その主たる理由は、電子制御装置29を筐体22内部の上方に設置することで、室内機21を屋外に設置しても、雨水等が掛からないようにするためである。
これらの基本構成は、一部の特殊な仕様の製品を除いて、広く採用されている。
さて、上述したエアコンの室外機21には、電子制御装置29に有用な電子部品(図示せず)が搭載してあり、この電子部品を再利用するために回収したい場合、図2、3に示した切断装置1を用いて、次の作業を行う。
まず、図4(b)に示すように、この電子制御装置29を取り出すのに十分な開口部を設けるため、電子制御装置29が設置されていると推測される位置に対して、レーザー光線3を照射する経路30を仮設定する。
この仮設定した経路30を、アーム動作入力部6(図3中)を介してアーム動作記憶部7(図3中)に記憶させる。
本実施例においては、図4(b)中、A、B、C、D、E、F、Gの順に、被切断物である筐体22を切断することとした。
次に、アーム動作記憶部7(図3中)が記憶した内容に基き、アーム9(図3中)は制御され、ノズル12がレーザー光線3を出力しながら筐体22の周囲を移動する。
そして、ノズル12が、所定の移動を終えたとき、筐体の要部22aが切り取られ、筐体22内部に設置されていた電子制御装置29は、ドライバーやニッパーなどの工具を用いれば、容易に取り出すことが可能となる。
次に、上述した説明により取り出した電子制御装置29の内部には、図5(a)に示すような制御基板31が収めてある。
この制御基板31は、抵抗器32aやコンデンサ32b、コネクタ32c、汎用IC32dなどの汎用電子部品32と、システムLSIに代表される高性能で有用な有価電子部品33とをプリント基板34上に実装している。
従来、このような制御基板31において、金、銀などは、最終、精錬で処理されていた。
しかしながら、他の部材については、選別、回収が困難なことから、結果として、焼却や埋め立てられていた。
その理由として、制御装置31には、耐湿性を向上するためにシリコンを塗布するなど、電子制御装置29が求められる要求に応じていろいろな処理が施されており、単純に制御装置31を高温状態に放置すれば電子部品32、33とプリント基板34とを接続していた半田が溶け、容易に電子部品32、33を分離、回収できるという状態ではなかった。
また、仮に多種多様な制御装置31に実装されている電子部品32、33を全て回収しても、再資源化するためには全部品の選別を行う必要があるため、膨大な工数が必要となり、現実的な対応とはいえなかった。
しかしながら、近年、製品サイクルが短くなるに従い、システムLSIなどの高性能な電子部品が再利用できる場合や、希少金属の枯渇に由来して、貴金属や希少金属を回収するために、一部の電子部品に対する回収の必然性が高まりつつある。
例えば、本実施例において、有価電子部品33のみを回収したいとする。
そこで、本発明を用いて、ノズル12から有価電子部品33を含むようにその周囲をレーザー光線3で切断する。
その結果、有価電子部品33を含む要部35のみを切り出すことができる。
この要部35から有価電子部品33を取り外すのは、半田槽や電子部品を取り外す工具を用いれば、容易に目的を達することができる。
以上の説明から明らかなように、切断装置1を用いれば、多種多様な廃家電製品の複雑な形状から、一品一対応で必要な部分だけを容易に切り出すことが可能となる。
その結果、作業効率良く目的とする部品だけを回収することができるので、有価な部品など特定部材を容易に回収することができる。
したがって、次工程に対し、より多くの有価部材を提供することが可能となる。
ところで、多種多様な廃家電製品への対応を迫られるリサイクル現場において、製品ごとに異なる複雑な形状に対して、予め切断する経路を記憶させ、この記憶した経路に従って、レーザー出力部を移動させながら、被対象物の要部を切断することが重要となる。
例えば、本実施例において、図6、7に示すように、切断装置1を操作する者の手違いにより、ノズル12が予め定めた経路30aから外れる、あるいは、ノズル12と筐体22との距離lが、所定範囲を超えるなどのエラーを生じた場合、図3に示したノズル位置検出部13、アーム制御部8によって、不具合が発生したと判定し、レーザー出力を停止する。
このような防止策を設けることで、多種多様な廃家電製品の複雑な形状に対しても、安全に作業を行うことが可能となる。
この防止策は、切断装置として、ファイバーレーザーを用い、作業者が直接、被切断物を切断するような場合において、特に有効である。
次に、製品分解工程S5について説明する。
従来、製品分解工程S5では、ドライバーや、ニッパーなどの工具類を用いて廃家電製品の筐体を分解し、筐体内部に設置されていた部品を取り出していた。
本工程においても、上記した切断装置1を用いれば、容易に筐体22に開口部を設けることができ、筐体22内部の部品の取出し作業を短時間で行うことができる。
次に、筐体22内部の部品を取り出した後の工程について、図8を用いて説明する。
廃家電製品のうち、小型のテレビやエアコンの室内機など、作業者が一人で扱いやすい大きさであれば、例えば、各工程間で発生する筐体22の移動作業などに特に支障は生じない。
しかしながら、大型冷蔵庫や、大型洗濯機、大画面テレビなど、製品の大型化が著しい分野においては、作業者が一人で筐体を取り扱うには、非常な困難を有していた。
その結果、作業者一人では作業効率が低下するため、複数の作業者が必要となり、リサイクル費用を抑制することで広く社会に貢献するという、リサイクル工場の主旨に反する状態となっていた。
そこで、本発明の一実施例である筐体圧縮工程S6から筐体切断工程S7について、図8を用いて説明する。
図8中、(A)から(E)は、本工程を横から見た説明図であり、対応する工程に対して(a)から(e)を付与した本工程を上から見た説明図を併せて記載している。
まず、本実施例において、図8(A)、(a)に示すように、プレス台40の上に、作業台41を乗せ、その作業台41の上に、内部の部品を取り除いた大型冷蔵庫の筐体42を載置する。
次に、図8(B)、(b)から図8(C)、(c)に掛けて、この筐体42を、圧縮手段であるプレス機43を用いて圧縮し、その厚みを可能な限り薄くする。
そして、筐体42の厚みが薄くなった状態で、図8(D)、(d)に示すように、ノズル12からレーザー光線3を照射し、筐体42を複数に切断する。
レーザー光線3は、プレス機43と作業台41に各々設けたスリット44、45に向けて照射される。
このようにすれば、プレス機43、作業台41をレーザー光線3で傷付けることはない。また、図示していないが、プレス台40の下方から上方へ向けてレーザー光線を照射するノズルを追加し、上下両側から切断するようにしてもよい。
上述したように、プレス機43を用いて筐体42の厚みを薄くしながらレーザー切断すれば、筐体42のバックラッシュを防止しながら筐体42をレーザー切断することができるので、レーザーの焦点深度に合わせて上下方向にノズル12を上下するピッチが短くて済み、切断作業を短時間で行うことが可能となる。
この切断された状態を、図8(E)、(e)に示す。
本実施例では、2箇所を切断し、3分割とした。
この結果、3分割された筐体42a、42b、42cは、作業者が一人で十分取り扱い可能な大きさとなる。しかも、プレス機43で圧縮したため、より作業者が持ち易くなるのは勿論のこと、工程の都合により、一時保管する際にも不要な空間を生じることなく隙間なく重ねる、あるいは、隙間なく並べることが可能となるため、作業空間をより広く、より有効に活用することが可能となる。
以上、詳細な説明については、エアコンの室外機と大型冷蔵庫の筐体を用いて説明したが、本発明は、家電リサイクル法の対象となっているテレビや洗濯機以外にも、適用することが可能であり、いわゆる白物家電以外に、パソコンなどの情報機器やビデオなどのAV製品、計測器などの電化製品全般に適用することができる。
また、上記した回収対象物は、有価な特定部材のみならず、例えば、鉛、水銀などのように、有害物質となるものを対象としてもよく、本発明を用いれば、これらに物質についても同様に効率よく回収することができる。
あるいは、従来、樹脂に貼り付けられていたラベルを除去せずに、樹脂を破砕することで生じていた樹脂部材の純度低下についても、予め、ラベル添付箇所を切断し、残部を破砕、回収することで、樹脂部材の純度を高くすることが可能となる。
これは、樹脂に添付されたラベルのみならず、樹脂に付着した接着剤や、印刷に伴うインク成分などの混入も防止することができ、樹脂部材を高い純度で回収することが可能となる。
本発明は、上記した家電リサイクル法の対象製品以外、例えば、掃除機や炊飯器をはじめ、パーソナルコンピュータや携帯電話などの電化製品の特定部材の再資源化や、環境負荷物質の分散防止を目的とした回収作業にも用いることができる。
本発明の一実施例における廃家電製品の分解工程を示すフローチャート 本発明の一実施例における切断装置の概要説明図 同切断装置のブロック図 本発明の一実施例におけるエアコンの室外機を用いて切断工程を説明する説明図 本発明の一実施例における制御装置31から有価電子部品33を回収する工程を説明する説明図 本発明の一実施例における異常発生時の保護動作を説明する説明図 本発明の他の一実施例における異常発生時の保護動作を説明する説明図 本発明の一実施例における筐体の切断工程を説明する説明図
符号の説明
1 切断装置
3 レーザー光線
3a レーザー
4 レーザー光源
12 ノズル(レーザー出力部)
22、42、42a、42b、42c 筐体(被切断物)
41 作業台
43 プレス機(圧縮手段)
44、45 スリット

Claims (4)

  1. レーザー光源で生成したレーザーを、集光レンズを介してレーザー光線として出力するレーザー出力部と、前記レーザー光線で被切断物を切断する廃電化製品の切断方法。
  2. レーザー光源で生成したレーザーを、集光レンズを介してレーザー光線として出力するレーザー出力部と、被切断物を載置する作業台とを具備し、前記作業台には、前記レーザー光線が照射される位置にスリットを設けたことを特徴とする廃電化製品の切断装置。
  3. レーザー光源で生成したレーザーを、集光レンズを介してレーザー光線として出力するレーザー出力部と、被切断物を載置する作業台と、前記被切断物を、前記レーザー光線が照射される方向に対する厚みを減らす圧縮手段とを具備し、前記被切断物を前記圧縮手段にて圧縮しながら、前記レーザー光線で前記被切断物を切断することを特徴とする廃電化製品の切断装置。
  4. 前記レーザー光線は、COレーザー光線とYAGレーザー光線とからなることを特徴とする請求項3に記載の廃電化製品の切断装置。
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