JP2009214016A - アレルギー発症予防用フィルター - Google Patents

アレルギー発症予防用フィルター Download PDF

Info

Publication number
JP2009214016A
JP2009214016A JP2008060431A JP2008060431A JP2009214016A JP 2009214016 A JP2009214016 A JP 2009214016A JP 2008060431 A JP2008060431 A JP 2008060431A JP 2008060431 A JP2008060431 A JP 2008060431A JP 2009214016 A JP2009214016 A JP 2009214016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
allergy
fiber
layer
nonwoven fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008060431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4998954B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Nakamura
裕之 中村
Yukinori Kusaka
幸則 日下
Narifumi Suganuma
成文 菅沼
Katsutoshi Sakurai
克年 櫻井
Yokubai Ko
峪梅 康
Kunihiro Akimaru
国広 秋丸
Ryoji Hirota
量ニ 弘田
Satoshi Ishizuka
悟史 石塚
Hirokazu Nagai
博弌 永井
Naoki Inagaki
直樹 稲垣
Hiroyuki Tanaka
宏幸 田中
Wataru Takenouchi
渉 竹之内
Shigemi Kamisaka
茂実 上阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GIFU PHARMACEUTICAL UNIV
Kyushu University NUC
Kanazawa University NUC
Kochi University NUC
University of Fukui NUC
Original Assignee
GIFU PHARMACEUTICAL UNIV
Kyushu University NUC
Kanazawa University NUC
Kochi University NUC
University of Fukui NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GIFU PHARMACEUTICAL UNIV, Kyushu University NUC, Kanazawa University NUC, Kochi University NUC, University of Fukui NUC filed Critical GIFU PHARMACEUTICAL UNIV
Priority to JP2008060431A priority Critical patent/JP4998954B2/ja
Publication of JP2009214016A publication Critical patent/JP2009214016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4998954B2 publication Critical patent/JP4998954B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

【課題】アレルギーのもとになるアレルゲン、該アレルゲンをより刺激してアレルギーを促進する空気および水などに混在している有害物質を除去するフィルターを提供する。
【解決手段】繊維長1〜15mm、単糸繊径10〜75μmの熱接着性複合繊維を主体とするエアレイド不織布からなる上下層と、その上下層に挟まれた繊維長1〜15mm、単糸繊径50〜100μmの熱接着性複合繊維を主体とするエアレイド不織布の空隙部に平均粒径が30〜5,000μmの機能性粒子が複合繊維に溶融接着されてなる混合層、または機能性粒子からのみなる中間層と繊維長1〜15mm、単糸繊径10〜75μmの熱接着性複合繊維を主体とするエアレイド不織布からなる上層下層とが、順次、積層され、さらに熱処理されて一体化されてなるアレルギー発症予防用フィルター。
【選択図】なし

Description

本発明は、環境中に存在する花粉やダニの死骸などのアレルゲンや、空気および水などに混在しアレルゲンへの感作反応およびアレルギー症状発現反応をより促進する化学物質を除去するためのアレルギー発症予防用フィルターに関するものである。
近年、自動車エンジンからの排気ガス、特にディーゼルエンジン車の排出ガス中に、肺胞まで到達可能な微細な粒子が花粉症や心疾患の原因物質であることが明らかになってきた。また、農村地域居住者と都市部居住者におけるスギ花粉症を比較した調査から、スギ花粉に対する感作の程度は同じでも、都市部ではアレルギー患者が増加する傾向にあることが判明している。その要因としては、自動車交通量の差、すなわち大気汚染がアレルギー疾患の発症に関与することが指摘されている。そのため、東京都によるディーゼルエンジン車通行規制のように、行政における自動車排出物質による大気汚染対策が始まり、一般環境における空気の質の良質化が求められるようになってきた。
一方、スギ花粉症などの有病者の増加に伴い、居住空間における空気質改善、すなわち家庭用空気清浄機の利用は、年々その普及率が増加しているように、アレルギーに対する健康志向の表れと考えられる。家庭用空気清浄機市場が、その年々のスギ花粉の飛散予測情報によって左右されることも、消費者のアレルギー疾患対策に室内空気対策が密接な関係にあることを示している。
ところで、花粉症やアレルギー性喘息などのアレルギー症の発症には、スギ花粉、ダニの死骸などへのアレルゲン感作が直接関与しているが、近年、上記のように、自動車排出物質のように環境中の化学物質が、アレルギー症の発症・増悪に関与することが明らかになってきた。そのため、本発明者らは、環境中のアレルゲンを促進する化学物質の除去を、発症する前の段階から簡単に行う方法について、鋭意、検討してきた(特許文献1)。
この種の技術として、特許文献2には、花粉症の原因となるアレルゲンをスルホン酸、カルボン酸、リン酸、塩基性基またはホルミル基などの吸着剤として捕捉する使用する方法を記載しているが、非晶質鉄水酸化物、または活性炭については記載されていない。
また、特許文献3では、アルミニウム塩を含有する組成が抗アレルゲン効果を示すことに着目し、アルミニウム塩を水、アルコールなどの溶媒で溶解させて、スプレーなどでカーペット、畳、カーテンなどに散布して、一時的に使用するものであるが、常時使用には不向きである。
さらに、特許文献4には、生活環境中のアレルゲンをヒドロキシ安息香酸系化合物で除去する方法が開示されているが、非晶質鉄水酸化物、または活性炭については記載されていない。
さらに、特許文献5には、アレルゲンを不活性化させる茶の抽出成分である茶ポリフェノールを填着した空気清浄機またはマスクのフィルターへの展開が開示されているが、非晶質鉄水酸化物、または活性炭などについては記載されていない。
さらに、特許文献6,7は、鉱山や工場からの廃水中のAs(砒素)、Cd(カドミウム)、Pb(鉛)などを非晶質水酸化鉄(III)で吸着除去する方法が開示されているが、この非晶質水酸化鉄のアレルギー発症物質との関連についてはまったく記載されていない。
特開2007−253127号公報(アレルギー発症源の除去方法) 特開平6−158494号公報(花粉補足用繊維構造物) 特開2001−247467号公報(抗アレルゲン組成物およびアレルゲン不活化方法) 特開平11−292714号公報(アレルゲン除去剤) 特開2000−5531号公報(抗アレルゲンフィルターと該フィルターを設けた空気清浄機および換気装置およびマスク) 特許3,830,878号公報(水溶性セレン除去剤およびそれを用いた水溶性セレンの除去法) 特開2006−218359号公報(重金属除去剤および重金属の除去方法)
本発明は、アレルギーの発症を促進する物質を除去するために、環境中に存在する自動車排出物質中の化学物質だけでなく、その発症への関与が示唆されている水道水中のクロム、その他の重金属、さらにはそれらの有機態化合物を効率的に除去できるアレルギー発症予防用フィルターを提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも、繊維長1〜15mm、単糸繊径10〜75μmの熱接着性複合繊維を主体とするエアレイド不織布からなる、下層および上層と、該上下層に挟まれて非晶質鉄水酸化物または該非晶質鉄水酸化物および活性炭粒子を主成分とする機能性粒子を含む中間層からなり、該熱接着性複合繊維が熱接着固定されていることを特徴とするアレルギー発症予防用フィルターに関する。
ここで、「主成分とする」とは、機能性粒子中に、非晶質鉄水酸化物、または非晶質鉄水酸化物および活性炭粒子が90〜100重量%含有されている場合を指称し、10重量%以下程度、後記段落「0022」で記載する他の添加剤などが含有されていてもよいことを指す。
ここで、上記中間層は、さらに繊維長1〜15mm、単糸繊径30〜70μmの熱接着性複合繊維が含有されており、該熱接着性複合繊維も熱接着固定されてなる混合層であってもよい。
また、本発明のアレルギー発症予防用フィルターは、流体流出側である最下層側にメルトブロー不織布を設けてもよい。
本発明のアレルギー発症予防用フィルターは、空気などの気体を浄化するものでも、あるいは、水などの液体を浄化するものであってもよい。
本発明のフィルターは、アレルギーのもとになるアレルゲン、該アレルゲンをより刺激してアレルギーを促進する空気および水などに混在している有害物質を除去することができ、特に自動車の排ガス中の有害粒子、特にディーゼル排ガスよりの重金属を含んだ微粒子が車内に入るのを阻止する自動車用キャビンフィルター、室内換気給気フィルター、浄水器フィルターなどで、空気または水の中のアレルギー発症要因となる微量有害物質を除去するためのアレルギー発症予防用フィルターとして有用である。
本発明のアレルギー発症予防用フィルターは、活性炭粒子、非晶質水酸化鉄粒子などの機能性粒子が、不織布の中間層または混合層に位置し、熱接着性複合繊維の溶融部に接着されているので、不織布からの吸着離脱がなく、しかも樹脂を使用していない乾式不織布製造のため、エネルギーロスの少なく、樹脂からのアレルギーの発症を促進する物質もない。
アレルギーとは、生体内での防御的であるはずの免疫反応が生体に不利に働くとき、アレルギー反応があると言い、このアレルギー反応時にIgE(免疫グロブリンE、またはイムノグロブリンE、または Immunoglobulin Eと言われる)蛋白が増加される。正常血中濃度は1μg/ml以下ときわめて低いが、アレルゲン(アレルギー反応を起こす物質)に暴露されることによって産生されたIgEは、肥満細胞や好塩基球の表面に存在する高親和性のIgEレセプターに結合し、ここで再び進入したアルゲンがこのIgEに結合するとIgEが架橋され、レセプターが凝集し細胞が活性化され脱顆粒を起こし、その結果、ヒスタミン、セロトニンなどのメディエーターが放出される。また、同時に細胞膜のアラキドン酸カスケードも活性化され、ロイコトリエンやプロスタグラジン、トロンボキサンなどの脂質メディエーターやインターロイキン(炎症性)などのサイトカイン(細胞内でお互いの機能を調整しあう蛋白)が産生分布されアレルギーが引き起こされる。
本発明は、初期段階におけるアレルゲン暴露では症状を伴わないが、アレルゲンへの感作が成立した後でのアレルゲン暴露に対する過剰反応において、環境中の化学物質が増悪因子として働き、アレルギー症が発症するとの考えで、アレルギー発症源の検出(定量)はヒト乳癌細胞株MCF−7を用いた生物学的測定法(バイオアッセイ)で行った。MCF−7に測定試料を添加し、炎症性サイトカインであるインターロイキンー1(IL−1:10ng/ml)の存在下で、3日間培養し、MCF−7細胞から産生された培養上清中のケモカインMCP−1(Monocyte Chemoattractant Protein-1)をELISA法(Enzyme-Linked Immunosorbent Assay:酵素免疫測定法)で測定した。MCF−7細胞はIL−1の刺激でMCP−1を産生するが、もし試料中にアレルギー発症に影響する物質があれば、MCP−1の産生が抑制されてその濃度が下がるので、環境中のアレルギー促進物質の検出が可能になるとの知見に基づくものである。
例えば、高知県南国市の水道水(地下水を水源とする日常用途水道水)のアレルギー促進物質の検出の結果を図7に示す。
図7において、未処理水道水のIL−1刺激によるMCP−1の産生濃度はControl(超純水)に比べて抑制されているので、アレルギーの発症を促進する物質があるが、MHI(三菱重工業製活性炭0.01および0.1%充填)、市販(二村化学製活性炭0.01および0.1%充填)、MHI木炭(三菱工業製木炭0.01および0.1%充填)などの活性炭でろ過すれば、MCP−1濃度がControlの濃度に近づきアレルギーの発症を促進する物質が取り除かれていることを示している。
本発明は、以上のアレルギー発症の試験結果より、環境中の有機化合物を除去する目的を持つ機能性粒子として活性炭粒子を、クロム、その他の重金属を除去する目的を持つ機能性粒子として活性炭より吸着能力の高い非晶質鉄水酸化物粒子を使用し、これらの粒子を保持する不織布と組み合わせることで、効率的にアレルギー発症を促進する物質を除去するものである。
本発明の非晶質鉄水酸化物、あるいは該非晶質鉄水酸化物および活性炭粒子からなる機能性粒子(以下「機能性粒子」と呼ぶ)を保持する不織布は、樹脂加工によるいわゆるケミカル不織布、ニードルパンチフエルト(不織布)、水絡結合によるWJ不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布など3次元構造を有する不織布であれば、空気または溶液などを通し、かつ機能性粒子を保持できるので何れも良いが、エアレイド不織布を使用した方が、フィルター材から揮発物質が殆ど出ないので好ましい。
以下にエアレイド不織布の製造方法を述べる。
すなわち、多孔質ネットコンベア上に位置する多数台の噴き出し部から熱接着性複合繊維、または熱接着性複合繊維と非熱接着性繊維の混紡繊維を噴出させ、ネットコンベア下面に配置した空気サクション部で吸引しながらネットコンベア上にウェブを形成し、熱風ゾーンを通過させて、熱接着性複合繊維と熱接着性複合繊維との交絡点、または熱接着複合繊維と非熱接着性繊維の交絡点で、熱接着性複合繊維の表面を溶融接着させ、冷却ゾーンで溶融交絡点を固化させてエアレイド不織布を製造する方法であり、一般に熱接着性複合繊維としては、芯部の繊維融点と鞘部の繊維融点が50℃以上離れていることが望ましい。具体的な熱接着性複合繊維として、芯部がポリエステル繊維またはポリポロピレン繊維で、鞘部がポリエチレン繊維のものが挙げられる。
ここで、エアレイド不織布の下層は、空気または水などの流体の流出側に位置するため、機能性粒子の脱離を防止し、かつ機能性粒子の破壊保護のため、フィルター効果とクッション効果が求められるので、繊維長1〜15mm、単糸繊径として、10〜75μmが必要である。繊維長1mm未満であれば、不織布の強力が少なく、一方15mmを超えると繊維紡出時の分散性が悪くなる。より好ましくは3〜5mmの繊維長である。
また、単糸繊径が10μmより小さいと機能性粒子の脱落が少なくフィルター効果は上がるが、繊維が細いため、クッション効果が少なくなる。一方、75μmを超えると、クッション効果が良くなるが、フィルター効果が少なくなり、機能性粒子の流出を生じるので好ましくない。
なお、エアレイドで下層を第1層として製造すれば、生産時の吸引熱風によりコンベアネット部に繊維層が圧縮されるので下層の密度が高くなり、その結果、下層部は硬くなりフィルターの形態保持の作用を果たす。また、エアレイド製法の特徴として構成する繊維が面方向のみならず厚さ方向にも配列し、良好な通気性を示す。
エアレイド不織布の下層の目付けは、好ましくは20〜100g/m、さらに好ましくは35〜70g/mである。20g/m未満では、機能性粒子が露出する恐れがあり、一方100g/mを超えると、高密度になり中層、上層の繊維の吸引に支障をきたすので好ましくない。
エアレイド不織布の上層(流体流入側)も、下層同様に、フィルター自体としての機能とともに、機能性粒子を含む混合層または中間層からの機能性粒子の脱離を防止し、またプレフィルターとしての作用を果たす。
本発明の吸着用エアレイド不織布に用いられる上層は、下層に使用した繊維を使用しても下層よりは低密度になり、その結果、下層よりは低圧損になる。その理由は、シートの厚さ方向に空気を貫通させながらシート化するというエアレイド製法上の特徴に起因する。結果的に、構成する繊維が面方向のみならず厚さ方向にも配列し、良好な通気性を示す。
ところで、上層であるプレフィルター層は、一般的には、大気中の比較的大きな粒子をフィルターの表面層で捕らえて、細かな粒子はフィルターの内部で捕集する方式を採用すればライフが長くなるので、比較的太い繊維が使用される。しかしながら、本発明のアレルギー発症予防用フィルターは、吸着層である混合層または中間層に機能性粒子を保持しているので、フィルターをプリーツなどのアッセンブリー加工時の機能性粒子のプレフィルター層側からの漏れを防止するためには、圧損を上げない程度に細い繊維層が必要となる。そのため、上層のプレフィルター層となる熱接着性複合繊維の種類や単糸繊径、繊維長は、下層の熱接着性複合繊維と同様にしても良い。
また、上層の目付けは、好ましくは10〜100g/m、さらに好ましくは30〜80g/mである。10g/m未満では、30μm程度の機能性粒子の漏れの可能性が有り、一方100g/mを超えると、プリーツ加工などでは厚くなり過ぎてプリーツ面積が少なくなる。
次に、機能性粒子を配置させる構造として、本発明は熱接着性複合繊維と機能性粒子を混合させた混合層と機能性粒子層のみの中間層として設置させる構造の2種類がある。
混合層は、有害物質が希薄の場合や、フィルターの形状をプリーツまたはその他の成型構造としてアレルギー発症予防用フィルターを設計する場合が好ましい。
一方、中間層は、浄水器など、吸着性能のライフまたはフィルターの設置面積が大きく取れない場合のアレルギー発症予防用フィルターで、機能性粒子層だけを必要量充填できる層であり、中間層の上下層、すなわち流体流入層および流出層にエアレイド不織布を設置させる構造である。
混合層としては、単糸繊径が繊維長1〜15mm、単糸繊径30〜70μmの熱接着性複合繊維を主体とするエアレイド不織布の空隙部に機能性粒子が充填されている。繊維長さが1mm未満では、機能性粒子との接着不足になり、一方15mmを超えると繊維の分散性が良くないので好ましくなく、さらに3〜5mmの繊維長が好ましい。混合層の単糸繊径の作用効果は、機能性粒子の接着とクッション性を目的とするため、30〜70μmが必要である。30μm未満であると、粒子を保持する繊維層空間が少なくなり粒子の充填量が少なくなる。一方、70μmを超える場合は、繊維空間は多くなるが粒子との接着数が少なくなり粒子の繊維からの脱落の要因にもなるので好ましくない。
混合層を構成するアレルギー発症予防フィルターは、エアレイド法によって形成する。すなわち、多孔質ネットコンベア上に位置する多数台の噴き出し部のうち、第一の噴出し部から繊維長1〜15mm、単糸繊径として、10〜75μmの熱接着複合繊維(A)を20〜100g/mを下層として紡出し、第二の噴出し部から、単糸繊径が繊維長1〜15mm、単糸繊径30〜70μmの熱接着性複合繊維(B)30〜100g/mを紡出し、ネットコンベア下面に配置した空気サクション部で吸引しながらネットコンベア上に、エアレイドウェブを形成させ、次いで、パウダーホッパーから機能性粒子を該ウェブ上に散布して、該ウェブの空隙内に充填させ、さらに上層として第三の噴出し部から繊維長1〜15mm、単糸繊径として、10〜75μmの熱接着複合繊維(A)を20〜100g/mを紡出して、熱処理工程で熱接着性複合繊維と機能性粒子、および繊維どうしの交絡点を溶融冷却接着させることによって、アレルギー発症予防フィルターが作成される。
混合層また中間層に用いられ、吸着性粒子として機能する機能性粒子としては、非晶質鉄水酸化物、あるいは該鉄水酸化物および活性炭の併用系のほか、ゼオライト、活性白土、大谷石、シリカゲル、モレキュラーシーブ、多孔性鉱物などを併用してもよい。
ここで、非晶質鉄水酸化物とは、非晶質の鉄(III)化合物であり、Fe・nHOの組成を有する含水酸化鉄の1種である。より具体的には。水酸化鉄(III)〔Fe(OH)〕、オキシ水酸化鉄(III)〔FeO(OH)〕、水素化酸化鉄(III)〔FeHO〕が混在した無定形のものである。
この非晶質水酸化鉄(III)は、天然にも存在する化合物であり、アルミニウムや有害な重金属を含んでいないので、安全に使用することができる。
非晶質鉄水酸化物の表面比表面積は、273.6m/g程度と活性炭の1,000m/gに比べて1/3程度であるが、重金属に対する親和性が高く、鉛、砒素、アンチモンなどの金属類の吸着に有効である。
また、本発明に使用される吸着層の機能性粒子の種類は、上記の非晶質鉄水酸化物のほか、用途によって異なるが、空気清浄器、自動車キャビン、空調フィルターなどの空気浄化フィルターや、飲料水などの液体浄化フィルターのうち、アルゲン刺激環境物質の中の有機物物質を除去する場合、一般的には粒状活性炭が用いられる。
なお、空気で使用される場合は、粒状活性炭には、さらに有害物質を化学反応で吸着除去するために各種の填着剤を填着させる。例えば、アンモンニアなどのアルカリガスの場合、酸性物質を填着させることができる。しかしながら、飲料水では、填着剤が溶出するので、無填着の粒状活性炭を使用することが必要である。
これらの機能性粒子は、単独使用、混合使用、または多層で単独・混合使用も可能である。
機能性粒子の大きさは、小さければ小さい程、比表面積が広くなり吸着速度は速くなるが、吸着量は機能性粒子の重さに関係し、粒径には余り寄与されないし、小さくなればエアレイド不織布からの離脱も大きくなり、またエアレイド不織布製造時の均一散布などに支障を来たす。従って、機能性粒子の平均粒径は、好ましくは30〜5,000μm、さらに好ましくは100〜3,000μmである。30μmより細かいと、不織布より露出し易く、また散布が均一に行い難い。一方、5,000μmより大きいと、初期の吸着速度が遅くなったり、エアレイドによる均一散布が困難である。
なお、ここで言う粒子の平均径とは、タイラー社の篩を使用し、JIS K1474活性炭試験方法の粒度測定に準じて測定されたものを言い、メッシュと粒子径の算出は次の近似式を採用した。
粒子径(μm)=(25.4/メッシュ)×590
また、混合層に用いられる機能性粒子の目付け(中間層が複層の場合を含む)は、要求される吸着性能によって異なるが、好ましくは50〜2,000g/m、さらに好ましくは100〜1,000g/mである。50g/m未満では、有害物質などの吸着性能が劣る。一方、例えば500g/mを超える場合は、粒子供給ノズルの供給を2〜3台設置し、2〜3層の中間層を設ければ良いが、機能性粒子の目付けが1,000g/mを超える不織布はロール生産が困難になるので、機能性粒子の中間層として設計すれば良い。
以上のように、混合層は1層のみならず、機能性粒子の目付けによっては、2〜3層の複層構造を採用してもよい。
さらに、混合層を構成する熱接着性複合繊維と機能性粒子の重量割合は、好ましくは10〜30/90〜70重量%、さらに好ましくは10〜25/90〜75重量%である。熱接着性複合繊維の割合が10重量%未満では、機能性粒子への接着が不良になり、機能性粒子の漏れを生じやすく、一方、30重量%を超えると、吸着性能が悪くなる。
最下層に使用されるメルトブロー不織布は、繊維の平均径は0.2〜25μm、好ましくは0.5〜15μm、目付が10〜60g/m、好ましくは12〜50g/mである。平均径が0.2μm未満の場合、メルトブロー法の生産性が悪化して高コストとなるので実用的でなくなり、かつ、繊維が平面配列となりやすいメルトブロー法不織布においては、特に極細化すると通気性が悪化しやすい傾向があるので、エアフィルターとして好ましくない。一方、25μmを超えると、太過ぎて微細粉塵の捕集性能が悪化する。メルトブロー不織布を構成する繊維の平均径は、ポリマー粘度、紡糸口金のポリマー吐出口の口径、ポリマー吐出量、高速加熱媒体流の流量と流速、温度などの条件により、容易に調整することができる。
また、メルトブロー不織布の目付けは、10g/m未満では、強度が低過ぎて実用的でないばかりか、微細粉塵の捕集性能も悪化し、一方、60g/mを超えると、通気性が悪化して好ましくない。
なお、メルトブロー不織布は、芯鞘型複合繊維から形成されていても良い。
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1
エアレイド不織布製造機を用いて、下層として、第一噴射ノズルから繊度2.2dt(繊径16μm)、繊維長5mmの、鞘部ポリエチレン/芯部ポリエステル(PE/PET)からなる熱接着性複合繊維(帝人ファイバー(株)製)35g/mを紡出し、次いで混合層となるウェブ層を第二噴射ノズルより、繊度20dt(繊径53μm)、繊維長5mmの、鞘部ポリエチレン/芯部ポリプロピレン(PE/PP)からなる熱接着性複合繊維(チッソポリプロ繊維(株)製)を50g/m紡出し、その後にパウダーホッパーより、機能性粒子として、平均粒径が100〜500μmの非晶質水酸化鉄(日水化学KK製)(A)を240g/mで該ウェブ層上に散布し、さらにその上に上層として第三噴射ノズルルより、第一噴射ノズルで使用した熱接着性複合繊維を35g/m紡出し、熱風条件として135℃で熱処理し、厚さ2.3mm、総目付け360g/mのアレルギー発症防止フィルター1を作成した。これらの物性値を表1に示す。
実施例2
中層の機能性粒子として、実施例1の非晶質水酸化鉄(A)270g/mと平均粒径が250〜500μmの活性炭(日本エンバイロメント製G2c30/60メッシュ)(B)270g/mを混合して540g/mとし、実施例1の要領でアレルギー発症防止フィルター2を作成した。これらの物性値を表1に示す。
実施例3
実施例1の混合層の代わり実施例1で使用した非晶質水酸化鉄400g/mを40mmΦの円筒径の中に充填し、上層と下層に実施例1の不織布35g/mを置き、実施例3のアレルギー発症防止フィルター3を作成した。これらの物性値を表1に示す。
実施例4
実施例2の繊維配合で、非晶質水酸化鉄(A)と活性炭(B)とを重量比で50/50重量%を混合して160g/mで機能性粒子入りエアレイド不織布を作成し、さらに本エアレイド不織布の流体流出側である最下層にメルトブロー不織布としてクラレ(株)製のクラフレックスPF0040T22EL(2.3μm、40g/m2)をオレフィン系熱溶融パウダー(松村石油社製、モレスコメルト)1g/mで貼り合わせて実施例4のアレルギー発症防止フィルター4を作成した。これらの物性値を表1に示す。

























Figure 2009214016
注1)通気性:フラジール法(JIS L-1091) を用いた。
注2)P効率・圧損:リヨン(株)製、パーティクルカウンターを用いて、風速100cm/secにて、粒径1〜5μmの大気塵の捕集効率P、およびその時の圧損を測定した。
<水道中のアレルギー促進物質除去性能試験>
水道水中のアレルギー発症促進物質の除去性能の試験を下記の要領で行った
(1)水道水を40mmΦのフィルターを重力濾過速度で、40〜2,560mLで実施例1,3のフィルターでろ過する。比較としてフィルターを通さないもの水道水および超純水をもテストした。
(2)固相抽出カートリッジにろ過液を吸着後10mLのメタノールで溶出し、窒素気流下でメタノールを除去後乾燥させる。
(3)4mLの細胞培養用メディウムに溶解させる。
(4)乳がん培養細胞MCF-7に3の試料を添加し、3日間培養後、細胞培養上清に産生されたMCP-1(Monocyte
Chmoatractant Protein−1、アレルギー蛋白質の一種で異物貪食細胞マクロファージを動員する因子)を、ELISA法で測定した。
<アレルギー促進物質除去性能試験結果>
図1にその結果を示す。ヨコ軸は処理水道水量を、タテ軸はMCP−1濃度の割合で、アレルギー発症促進物質によってMCP-1産生が抑制されている、すなわちアレルギーになりやすいことを示している。図1より、水道水は、処理量と共にMCP−1産生量が減少するが、純水中にはアレルギー発症促進物質がないので処理量が増えても濃度変化がない。
一方、実施例1のフィルターで処理した場合は640mlまではMCP−1の濃度変化がないが、640mlを超えた時点から濃度変化が大きくなっているので、このフィルターのアレルギー発症予防としてのライフは640mlが限界と思われる。
非晶質鉄水酸化物と活性炭を組み合わせた実施例2は機能性粒子が実施例1よりは多いにもかかわらず余りライフが伸びないのは、水道水に有機性物質が少なかったためと思われる。
<遊走能試験>
日常用途水道水中(Filterなし水道水)のアレルギー発症に影響を検出する別試験として好酸球遊走能試験を下記の要領で行った。比較として、水道水を表1の実施例のフィルターを通したもの(Filterあり水道水)、超純水(FilterなしミリQ,FilterありミリQ)を使用した。
(1)0.4mM butyric acidを含む弱アルカリ性(pH7.6-7.8)に調整したRPMI-1640培養液(基本的な細胞培養培地)中で7日間培養して好酸球様細胞へ分化させたHL-60
clone 15細胞を、マイクロチューブ中でサンプルもしくはHBSS(Hanks' Balanced Salt Solution、生理的食塩水のリン酸緩衝液の一種)を加え、37℃で1時間プレインキュベーションする。
(2)エオタキシン(終濃度100ng/mL)を添加し、ケモタキシスチャンバー(ポアーサイズ5μm:クラボウ社製)に細胞懸濁液を移す。
(3)1ウェルあたり0.7mLのHBSSを加えておいた24ウェルプレートに、細胞を移したケモタキシスチャンバーをセットする。
(4)37℃で6時間インキュベートした後、24ウェルプレートへ遊走した細胞数をCyQUANTアッセイキット(インビトロジェン社製)にて測定する。
<遊走能試験結果>
図2より、水道水処理量が増加すると遊走好酸球数が増えているので、水道水中に好酸球遊走を活性化するアレルギー発症促進物質が含まれていることが判る。実施例1のフィルターで通水すると、好酸球遊走が有意に減少することから、アレルギー発症促進物質を除去できていることを証明している。
実施例4は、遊走能試験は行っていないが、機能性粒子の使用量が実施例1と同じであるため、実施例1の遊走能の挙動と同じであると推定され、また、実施例1よりは遥かにP効率が高いので、実施例4を空気フィルター、例えば空気清浄器、自動車用キャビンフィルターとして使用した場合は実施例1よりは遥かに性能の良いアレルギー発症予防フィルターと言える。
<自動車排出物質中のアレルギー発症促進物質除去試験>
ディーゼルエンジン車などの自動車排気ガス中のアレルギー促進物質の除去試験を下記の手順で行った。なお、気相中における動物暴露試験は特別な装置が必要であるが、本試験を簡易に行うために、下記の手順で試験を行った。
手順1:自動車排出物質(DEP、環境研究所製造環境標準物質「自動車排出粒子CRM-04076」)をジクロロメタンにてソックスレー抽出した。抽出物は、ロータリーエバポレーターで溶媒を除去した。抽出物はジメチルスルホキシドに溶解し、PBS(phosphate-buffered
saline、生理的食塩水のリン酸緩衝液)で1250 μg / mlに希釈後、実施例2の特殊フィルターに通液した。0.22μmのメンブレンフィルターでろ過したものを実験に用いた。被検溶液は、ダニ抗原4μgと共に、総量0.1mlをカニューレを用いて経気道的にBALB/cマウスに週2回合計10回投与した。比較のため、DEPを投与しない群、特殊フィルターに通液していない溶液の投与群、いずれも含まない群も加え、合計4群を試験した。
手順2:4種類の試料の評価は
A)マウス血清におけるダニ抗原特異的IgG1抗体価の測定
B)マウス気管支洗浄液(BALF)中の好中球数の測定
C)マウス気管支洗浄液(BALF)中の好酸球数の測定
D)マウス肺の筋層粘膜下への好酸球湿潤状態のSEM
<ダニ抗原特異的IgG1抗体価>
図3は、ダニ抗原特異的IgG1(immunoglobulin G1、免疫グロブリンの一種)の測定結果である。ダニ抗原特異的IgG1は、ダニのみを投与したときよりもDEPと共に投与したときに有意に増加し、アレルゲン感作成立に、DEPが関与していることを示す。DEPは、実施例2のフィルターを通した場合、有意にIgG1抗体レベルが低下しており、実施例2のフィルターが自動車排出粒子中のアレルギー促進物質を除去していることがわかる。
<好中球数の増減>
図4は、マウス肺胞洗浄液中の好中球数を示す。ダニ抗原は、DEP存在下において肺胞に浸潤する好中球数を有意に増加させ、アレルギーと関連する炎症が増悪している。実施例2のフィルターを通すと、肺胞浸潤好中球が減少したため、実施例2のフィルターが自動車排出粒子中のアレルギー促進物質を除去していることがわかる。
<好酸球数の増減>
図5は、マウス肺胞洗浄液中の好酸球数を示す。ダニ抗原は、DEP存在下において肺胞に浸潤する好酸球数を有意に増加させ、アレルギー炎症を増悪させている。実施例2のフィルターを通すと、肺胞浸潤好酸球が減少したため、実施例2のフィルターが自動車排出粒子中のアレルギー促進物質を除去していることがわかる。
<好酸球湿潤状態>
図6は、各試験群の肺組織病理像を示す。右上の写真は、DEPを含んだダニ溶液の投与でマウス肺への好酸球浸潤の増加が認められるが、右下の実施例2のフィルターでろ過した場合は、このような湿潤が無いので、実施例2のフィルターは自動車排出粒子中のアレルギーを促進する物質を除去していることが分かる。
なお、これらの試験で実施例2のフィルターは、DEPのみを濾過したもので、実際の使用に当ってはダニを含んだDEPが濾過されるので、そのフィルターの有無の差はより効果的であると推定される。
本発明のアレルギー発症予防用フィルターは、アレルギーのもとになるアレルゲンおよびアレルゲンをより刺激してアレルギーを促進する空気および水などに混在している有害物質を除去するフィルターであり、自動車車室内のキャビンフィルター、居住空間中の空気および飲料水などの水の中のアレルギー促進物質を除去するアレルギー発症予防用フィルターとして有用であり、アレルギーを発症させる前の段階(出生以後の幼少期)から使用するのが望ましい。
アレルギー促進物質除去性能の試験結果を示すグラフである。 遊走能試験結果のグラフである。 ダニ抗原特異的IgG1に対するフィルターの効果を示すグラフである。 好中球に対するフィルターの効果を示すグラフである。 好酸球に対するフィルターの効果を示すグラフである。 マウス肺病理組織像の顕微鏡写真(200倍)である。 高知県南国市の水道水のアレルギー促進物質の検出結果を示すグラフである。

Claims (5)

  1. 少なくとも、繊維長1〜15mm、単糸繊径10〜75μmの熱接着性複合繊維を主体とするエアレイド不織布からなる、下層および上層と、該上下層に挟まれて非晶質鉄水酸化物または該非晶質鉄水酸化物および活性炭粒子を主成分とする機能性粒子を含む中間層からなり、該熱接着性複合繊維が熱接着固定されていることを特徴とするアレルギー発症予防用フィルター。
  2. 中間層には、さらに繊維長1〜15mm、単糸繊径30〜70μmの熱接着性複合繊維が含有されており、該熱接着性複合繊維も熱接着固定されている請求項1記載のアレルギー発症予防用フィルター。
  3. 流体流出側である最下層側にメルトブロー不織布を設けた請求項1または2に記載のアレルギー発症予防用フィルター。
  4. 空気などの気体を浄化する請求項1〜3いずれかに記載のアレルギー発症予防用フィルター。
  5. 水などの液体を浄化する請求項1〜3いずれかに記載のアレルギー発症予防用フィルター。
JP2008060431A 2008-03-11 2008-03-11 アレルギー発症予防用フィルター Active JP4998954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008060431A JP4998954B2 (ja) 2008-03-11 2008-03-11 アレルギー発症予防用フィルター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008060431A JP4998954B2 (ja) 2008-03-11 2008-03-11 アレルギー発症予防用フィルター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009214016A true JP2009214016A (ja) 2009-09-24
JP4998954B2 JP4998954B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=41186467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008060431A Active JP4998954B2 (ja) 2008-03-11 2008-03-11 アレルギー発症予防用フィルター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4998954B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012020278A (ja) * 2010-06-18 2012-02-02 Kinsei Seishi Kk 多環芳香族炭化水素の除去方法
JP2014008498A (ja) * 2012-07-03 2014-01-20 Calsonic Kansei Corp 空調フィルタ

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005021860A1 (ja) * 2003-09-01 2005-03-10 Shinshu Tlo Co., Ltd. アレルゲン分解用繊維素材およびそれを用いた繊維製品
JP2005152432A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Calsonic Kansei Corp 脱臭フィルタ
JP2006218359A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Kochi Univ 重金属除去剤および重金属の除去方法
JP2007007615A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Japan Vilene Co Ltd アレルゲン除去フィルタ、複合フィルタ及びフィルタエレメント
JP2007253127A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Kochi Univ アレルギー発症源の除去方法
JP2008036114A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 脱臭フィルター
JP2008046476A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Ambic Co Ltd 複写機トナー用フィルター

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005021860A1 (ja) * 2003-09-01 2005-03-10 Shinshu Tlo Co., Ltd. アレルゲン分解用繊維素材およびそれを用いた繊維製品
JP2005152432A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Calsonic Kansei Corp 脱臭フィルタ
JP2006218359A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Kochi Univ 重金属除去剤および重金属の除去方法
JP2007007615A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Japan Vilene Co Ltd アレルゲン除去フィルタ、複合フィルタ及びフィルタエレメント
JP2007253127A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Kochi Univ アレルギー発症源の除去方法
JP2008036114A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 脱臭フィルター
JP2008046476A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Ambic Co Ltd 複写機トナー用フィルター

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012020278A (ja) * 2010-06-18 2012-02-02 Kinsei Seishi Kk 多環芳香族炭化水素の除去方法
JP2014008498A (ja) * 2012-07-03 2014-01-20 Calsonic Kansei Corp 空調フィルタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4998954B2 (ja) 2012-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4953594B2 (ja) アレルゲン除去フィルタ、複合フィルタ及びフィルタエレメント
JP2010520049A (ja) 波形フィルタ材およびフィルタ要素
CN101511447A (zh) 高效hvac过滤器
CN110465134B (zh) 一种新型的复合过滤材料及其制备方法
JP2009190269A (ja) 繊維積層体およびそれを用いた空気清浄用フィルター
CN102085437A (zh) 一种空气过滤用滤材及其用途
CN203483998U (zh) 复合型汽车空调空气滤芯
JP4998954B2 (ja) アレルギー発症予防用フィルター
JP2006035215A (ja) フィルタ装置
CN105498389B (zh) 一种过滤pm2.5空气微粒的汽车用过滤器及制备方法
KR101681754B1 (ko) 공기 청정용 필터 및 그 제조방법
Lim et al. Multidirectional evaluations of a carbon air filter to verify their lifespan and various performances
JP2012020278A (ja) 多環芳香族炭化水素の除去方法
KR100986797B1 (ko) 부직포 필터
TW200403096A (en) Air filter
JP2010115570A (ja) エアフィルタ用帯電不織布およびエアフィルタ
KR101766115B1 (ko) 장수명 자동차용 흡기 필터 및 이의 제조방법
CN106347076A (zh) 一种新型车载空气净化器
JPH11235507A (ja) 濾 材
JP3675686B2 (ja) 空気清浄用フィルター
JP2002248309A (ja) 空気清浄用フィルター
CN113786675A (zh) 一种新型净化厨房油烟用过滤材料
KR102095479B1 (ko) 공기 청정기용 필터 및 그것을 구비한 공기 청정기
US9199189B1 (en) Filter medium having ozone and odor removal properties
KR20080071654A (ko) 유수분리 및 먼지 포집성능이 향상된 내연기관용 연료필터엘리먼트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120509

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4998954

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250