JP2009213383A - 普通型コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】刈取部の昇降と、リールの回転速度とを連動させ、刈取部の上昇に伴いリールの回転速度を一定時間だけ速めて、穀稈を確実にリール内に掻き込み、刈取作業の終了又は一時停止時における圃場の刈取作業面の端部に穀稈の刈残しを防ぐことができる、作業効率を向上させた普通型コンバインを提供する。
【解決手段】穀稈を持ち上げるリールタイン42を複数設けてなるリール26と、このリール26の下方に穀稈を切断する刈刃24および穀稈を移送するプラットフォームオーガ23を有する刈取部27と、を機体前部に昇降自在に備える普通型コンバインにおいて、リール26の回転速度は、車速に同調するとともに、刈取部27の上昇操作に連動して変速する。
【選択図】図6

Description

本発明は、穀稈を持ち上げるリールタインを複数設けてなるリールと、このリールの下方に穀稈を切断する刈刃および穀稈を移送するプラットフォームオーガを有する刈取部と、を機体前部に昇降自在に備える普通型コンバインに関し、より詳細には、リールの回転速度は、車速に同調するとともに、刈取部の上昇操作に連動して変速することに関する。
従来の、機体前部に刈取物を掻き込むためのリールを備える普通型コンバインには、リールの回転数および機体の走行速度を検出するセンサーをそれぞれ設けるとともに、リールの回転数を制御するサーボモーターを設け、刈取作業の際、機体の走行速度に同調してリールの回転速度が制御され、かつ、サーボモーター駆動時に、予め設定したリール回転数のリミット位置に至ると、その手前までサーボモーターがリミット方向と逆方向に回転されて、リミット位置でサーボモーターが駆動されることを防止し、サーボモーターの過負荷を防ぐものがある。(例えば特許文献1)
特開平08−275663号公報
しかし、このような普通型のコンバインでは、刈取作業の終了又は一時停止に伴い、刈取部を上昇させる際、リールが圃場に生える穀稈の上部位置以上の高さにまで徐々に上昇するため、リール内にそれら穀稈を掻き込むことができず、圃場の刈取作業面の端部に刈り取られなかった穀稈が残るとともに、それら穀稈がリールに倒され、倒伏状態のまま残されるという問題があった。
そこで、この発明の目的は、刈取部の昇降と、リールの回転速度とを連動させ、刈取部の上昇に伴いリールの回転速度を一定時間だけ速めて、穀稈を確実にリール内に掻き込み、刈取作業の終了又は一時停止時における圃場の刈取作業面の端部に穀稈の刈残しを防ぐことができる、作業効率を向上させた普通型コンバインを提供することにある。
このため、請求項1に記載の発明は、穀稈を持ち上げるリールタインを複数設けてなるリールと、該リールの下方に前記穀稈を切断する刈刃および前記穀稈を移送するプラットフォームオーガを有する刈取部と、を機体前部に昇降自在に備える普通型コンバインにおいて、前記リールの回転速度は、車速に同調するとともに、前記刈取部の上昇操作に連動して変速することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の普通型コンバインにおいて、前記刈取部の上昇操作時に、前記リールの回転速度を一定時間だけ上昇させた後、前記リールの回転速度を前記車速に同調した回転速度に戻すことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の普通型コンバインにおいて、前記刈取部は、該刈取部の上昇操作部材により前記刈取部を自動的に設定高さまで上昇させるとともに前記リールを自動的に最下点まで下降させる昇降機構を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、穀稈を持ち上げるリールタインを複数設けてなるリールと、このリールの下方に穀稈を切断する刈刃および穀稈を移送するプラットフォームオーガを有する刈取部と、を機体前部に昇降自在に備える普通型コンバインにおいて、リールの回転速度は、車速に同調するとともに、刈取部の上昇操作に連動して変速するので、刈取部の昇降位置によってリールの回転速度を変更でき、作業状況に応じた回転速度のリールにより、穀稈の刈残しを防ぐことができる。従って、作業効率を向上させたコンバインを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、刈取部の上昇操作時に、リールの回転速度を一定時間だけ上昇させた後、リールの回転速度を車速に同調した回転速度に戻すので、刈取作業の終了又は一時停止時などに、圃場の刈取作業面の端部に位置する穀稈をリール内に確実に掻き込むことができる。従って、穀稈の刈残しを防ぎ、作業効率を向上させた普通型コンバインを提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、刈取部は、この刈取部の上昇操作部材により刈取部を自動的に設定高さまで上昇させるとともにリールを自動的に最下点まで下降させる昇降機構を備えるので、刈取作業の終了又は一時停止時などに刈取部を自動的に上昇させた刈取部に連動して、リールの回転速度も自動的に上昇させるように、上昇操作部材の簡単な操作で穀稈の刈残しを防ぐとともに、刈取物の脱落を防止することができる。従って、作業効率を向上させた普通型コンバインを提供することができる。
以下図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明の一例としての普通型コンバインの左側面図、図2は同コンバインの平面図である。
この例のコンバイン1は、図1〜2に示すように、クローラ式走行装置2上に載置された車体フレーム3の前部に、ミッションケース4およびエンジンルーム5、キャビン6が配設される。また、車体フレーム3の中央から後部上に揺動選別装置7や唐箕8、チャフシーブ9、グレンシーブ10などからなる選別部11が載置され、この選別部11上に受網12およびスクリュー式の扱胴13などからなる脱穀部14が配設される。
また、揺動選別装置7下方の前後途中位置には、左右方向に唐箕8に近い側の二番還元コンベア16と、唐箕8から遠い側の一番コンベア15とが横設される。そして、一番コンベア15は、不図示の揚穀コンベアを介してキャビン5の後部に配設されるグレンタンク17内に連通される。
次いで、グレンタンク17上には、排出オーガ18が突出される。また、扱胴13の前端には、フィーダコンベア19を内設したフィーダハウス20が、扱胴13に連通されるとともに、車体フレーム2の前端との間に設けられた油圧シリンダー21によって昇降自在に設けられる。
次いで、フィーダハウス20の前部に突設されるプラットフォーム22内に横設されるプラットフォームオーガ23や、プラットフォーム22の前部に横設される刈刃24などを有する刈取部27と、機体前端に突出される分草板25上に回転速度を可変可能とするリール26とが機体前部に配設される。そして、このリール26は、車速が速い場合には回転速度が速くなり、一方、車速が遅い場合には回転速度が遅くなるように、車速に同調させてその回転速度を変えることで、刈取物の刈取効率を向上させることができる。なお、上述した、車速に同調して回転速度を変速させるリール26の駆動構成は、公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
さらに、リール26は、容易にその設置高さを制御することもできる。この場合、キャビン6内などに設置された、後述するシフトレバー48に、昇降機構52として、オートリフトスイッチなどの上昇操作部材52aおよびオートセットスイッチなどの下降操作部材52bが設けられ、上昇操作部材52aの操作により刈取部27が設定高さまで上昇するとともに、リール26が最下点まで下降して、刈取物の脱落を防止することができる。一方、下降操作部材52bの操作により刈取部27が設定高さまで下降するとともに、リール26が設定高さまで上昇して刈取作業を行うことができる。なお、リール26や刈取部27の設置高さは、シフトレバー48などに設けた不図示の調節ダイヤルなどでそれぞれ任意に設定することができる。
このような構成により、リール26の回転によってリール26内に掻き込まれ、株元を刈刃24で刈り取られた穀稈は、フィーダコンベア19などで脱穀部14を介して、この脱穀部14後端に配設された、それぞれ図示しないカッター,結束機などで排藁を切断して藁片にするなど処理した後、拡散しながら機外に均一放出し、或いは切断せずに放出される。
一方、扱胴13において穀稈から脱穀され、下方に漏下された穀粒、枝梗付着粒、未熟穀粒および細かい藁屑などの混合物は、チャフシーブ9上に漏下される過程で唐箕8により発生する選別部11の前方から後方への気流により、細かい藁屑の一部が後方へ吹き飛ばされる。そして、チャフシーブ9上に漏下した穀粒、枝梗付着粒、未熟穀粒および細かい藁屑等の混合物は、揺動選別装置7の揺動により、後方に搬送される、このとき、穀粒、未熟穀粒、枝梗付着粒および細かい藁屑等はチャフシーブ9の開口部より下方に落下し、大きい藁屑はチャフシーブ9の後方まで搬送され、不図示のストローラックを経て機外に排出される。
また、チャフシーブ9の開口部より下方に落下した穀粒、未熟穀粒、枝梗付着粒および細かい藁屑などは、グレンシーブ10上に漏下される。このときにも唐箕8からの選別風により、細かい藁屑の一部は後方に吹き飛ばされて分離される。
そして、グレンシーブ10上に漏下された穀粒、未熟穀粒、枝梗付着粒および細かい藁屑等のうち、穀粒、未熟穀粒、細かい藁屑等は、グレンシーブ10を通過して下方に落下する。このとき、重量が大きい穀粒(一番物)は、一番物回収部15aを介して一番コンベア15から前記揚穀コンベアを経て、グレンタンク17内に搬送され、排出オーガ18を介して機外に放出される。
一方、重量が小さい未熟穀粒や細かい藁屑の一部や穂切り粒や穀粒等が混じった未処理粒(二番物)は、唐箕8からの選別風により後方に吹き飛ばされ、二番物回収部16aから不図示の二番コンベアを介して二番還元コンベア16を経て、扱胴13に搬送され、枝梗処理胴28により枝梗が除去された後、チャフシーブ9上に再投入される。
次に、刈取部の昇降に同調させて、回転速度を変速するリールについて、その具体的構成を説明する。図3は刈取部を左前方から見た斜視図、図4は上昇させた刈取部を示すコンバインの左側面図、図5は検出器を示すシリンダの拡大模式図、図6は刈取部の制御ブロック図、図7はシフトレバーの一例を示した正面図、図8は昇降機構を含む刈取部の制御ブロック図である。
まず、刈取部27の構成は、図3に示すように、リール26が、フィーダハウス20の前部に設けられたプラットフォーム22に、刈り高さ調節用の油圧シリンダ31により昇降自在とした左右一対の支持アーム32を介して支持される。このリール26は、伝動ケース33から動力を得る主軸34と、左右端部に設けられた左右の回転板35と、この回転板35から放射状に延設された複数のアーム36と、そのアーム36における外側端部の軸受ブロック37と、この軸受ブロック37をリング状に連結する連結杆38とを備え、左右に対向する軸受ブロック37間には、アーム36の本数に等しいタイン支軸39が回転自由に嵌入される。
また、主軸34を支持する軸受ステー40は、前後調節用シリンダ41により支持アーム32に沿って摺動自在とされる。そして、各タイン支軸39には、複数のリールタイン42が左右方向に等間隔で支持されており、各タイン支軸39の一端側に突設する連結片43を、主軸34に対して前方側に偏心させた従動回転板44を内側に有する偏心ガイドリング45の各端部ブロック46にピン47を介して連結し、リール26の回転により、タイン支軸39を軸受ブロック37内で滑動させ、リールタイン42が常時下方を向く構成とされる。なお、符号23、24、25は、それぞれプラットフォームオーガ、刈刃、分草板である。
一方、伝動ケース33内には、リール26の主軸34に連結された、不図示の変速装置であって、駆動プーリおよび従動プーリをそれぞれ固定側あるいは可動側とした、図6に示す、割りプーリ50が備えられるとともに、この割りプーリ50は、機体の適宜位置に設置されたコントローラ51を介して油圧シリンダ21に接続される。さらに油圧シリンダ21は、キャビン6内などの運転席近傍などに有する図7に示すようなシフトレバー48に接続される。なお、割りプーリ50は、周知技術であるため、詳細な説明は省略する。
次いで、例えば図5に示すように、油圧シリンダ21の外部シリンダ21a前端部など適宜位置および内部シリンダ21bの前端部近傍など適宜位置には、それぞれリミットセンサ21cおよび21dからなる検出器sが取付けられるとともに、21cはコントローラ51に接続される。
ここで、コンバイン1による圃場での作業中に、刈取作業を一時中断もしくは終了する(刈終え)などの際、キャビン6内などに有する運転席のオペレータは、図7に示すように、シフトレバー48の上昇操作部材52aを操作(刈取部27の上昇操作)することにより、油圧シリンダ21を作動させて、図4に示すように、フィーダハウス20とともに刈刃24を有する刈取部27を設定高さまで自動的に上昇させるとともに、リール26を最下点まで自動的に下降させることで、リール26と刈取部27とが接近する。
このとき、油圧シリンダ21における内部シリンダ21bの摺動に伴い、検出器sのリミットセンサ21cがリミットセンサ21dに離間した状態から接触し、刈取部27が上昇したことを、これら検出器sが検出した検出情報に基づいて、図6に示すように、コントローラ51は、割りプーリ50の前記可動プーリを駆動変更させることにより、リール26の主軸34が通常よりも速い回転速度で一定時間だけ回転される。この結果、刈取部27が上昇した際、リール26の回転速度が、3秒〜5秒程度の一定時間だけ通常の回転速度よりも速く回転される。なお、このときのリール26の回転速度は、通常のリール26の回転速度に対して、穀稈の刈取り性や掻き込み性など最良の作業状態になる約1.85倍前後とすることが好ましい。そして、リール26の回転速度を上記した一定時間だけ上昇させた後は、リール26の回転速度を車速に同調した回転速度に戻す構成とされる。
このような構成により、刈取部27において、リール26の左側面視反時計回りの通常の回転速度によって、穀稈をリール26内に掻き込んでいる際、刈取作業を一時中断もしくは終了するために油圧シリンダ21により刈刃24およびリール26などが上昇した場合でも、掻き込み途中あるいは掻き込み間際の穀稈を、回転速度を速めたリール26により素早く掻き込むことができ、刈刃24で刈取ることができる。この結果、刈取作業を一時中断もしくは終了するときの、圃場の刈取作業面の端部に位置する穀稈をリール26内に確実に掻き込み、それら穀稈の刈残しや刈取り不良による倒伏放置を防ぎ、作業効率の向上とともに、圃場の刈取作業面端部をきれいな刈り跡にすることができる。
なお、リール26の回転速度の変更は、上述した割りプーリ50に限定されず、例えば、リール26の主軸34に、インバータを備えるモータ軸を連結させるとともに、前記インバータをコントローラ51に接続したものを用いてもよい。
次に、オペレータが、運転席近傍に有する、刈取部27に動力を伝達/遮断するための図示しない刈取クラッチレバーを操作せずに、シフトレバー48に設けた上昇操作部材52aおよび下降操作部材52bの操作により刈取部27を上昇させれば刈取部27とフィーダコンベア19の駆動を停止し、一方で刈取部27を降下させれば刈取部27とフィーダコンベア19を駆動する昇降機構52´を有するコンバインにも、リール26の回転速度を変更させる上述の機能を与えることができる。
昇降機構52´は、シフトレバー48に、刈取部27を一定高さまで上昇させると、刈取部27の図8に示す刈取クラッチ53を自動的に遮断させる機能を有する上昇操作部材52a´と、刈取部27を一定高さまで降下させると、刈取部27の刈取りクラッチ53を自動的に接続する機能を有する下降操作部材52b´とから構成される。
上昇操作部材52a´は、例えば上述した油圧シリンダ21の摺動に伴い、検出器sのリミットセンサ21cがリミットセンサ21dに離間した状態から接触し、刈取部27が上昇したことを、これら検出器sが検出した検出情報に基づいて、後述するコントローラ51´が刈取部27の刈取クラッチ53を自動的に遮断させる。一方、下降操作部材52b´は、例えば上述した油圧シリンダ21の摺動に伴い、検出器sのリミットセンサ21cがリミットセンサ21dに接触した状態から離間し、刈取部27が下降したことを、これら検出器sが検出した検出情報に基づいて、コントローラ51´が刈取部27の刈取クラッチ53を自動的に接続するが、検出器sの検出方法や設置位置は上記に限定されない。そして、この昇降機構52´は、例えば、特開2002−17134号公報などに記載されるような周知の技術であるため、詳細な説明は省略する。
本願発明は、この上昇操作部材52a´による刈取部27の駆動制御に、リール26の回転速度の変更機能を加えたものである。図8に示すように、上昇操作部材52a´は、コントローラ51´に接続される。また、コントローラ51´には、油圧シリンダー21に設置された検出器sのリミットセンサ21cが接続されるとともに、リール26の回転速度を変更する割りプーリ50も接続される。さらに、コントローラ51´には、刈取部27の刈取クラッチ53が接続される。
ここで、コンバイン1による圃場での作業中に、刈取作業を一時中断もしくは終了するために、キャビン6内などに有する運転席のオペレータが、上昇操作部材52aを操作した場合、コントローラ51´は上昇操作部材52aの操作信号により、油圧シリンダー21を摺動させて、刈取部27を上昇させる。
このとき、コントローラ51´は、検出器sのリミットセンサ21cがリミットセンサ21dに離間した状態から接触し、刈取部27が上昇したことを検出した情報に基づいて、割りプーリ50の前記可動プーリを駆動変更させることにより、リール26の主軸34が通常よりも速い回転速度で一定時間だけ回転される。この結果、刈取部27が上昇した際、リール26の回転速度が、一定時間だけ通常の回転速度よりも速く回転される。次いで、コントローラ51´は、刈取クラッチ53を遮断させて、刈取部27の駆動が停止される。なお、このときもリール26の回転速度は、通常のリール26の回転速度に対して、穀稈の刈取り性や掻き込み性など最良の作業状態になる約1.85倍前後とすることが好ましい。そして、リール26の回転速度を上記した一定時間だけ上昇させた後は、リール26の回転速度を車速に同調した回転速度に戻す構成とされる。
このような構成により、上昇操作部材52aで刈取部27を上昇させた後、刈取部27の駆動を停止させる前に、リール26の左側面視反時計回りの通常の回転速度によって、穀稈をリール26内に掻き込んでいる際、刈取作業を一時中断もしくは終了するために油圧シリンダ21により刈取部27が上昇した場合でも、掻き込み途中あるいは掻き込み間際の穀稈を、回転速度を速めたリール26により素早く掻き込むことができ、刈刃24で刈取ることができる。この結果、刈取作業を一時中断もしくは終了するときの、圃場の刈取作業面の端部に位置する穀稈をリール26内に確実に掻き込み、それら穀稈の刈残しや刈取り不良による倒伏放置を防ぎ、作業効率の向上とともに、圃場の刈取作業面端部をきれいな刈り跡にすることができる。
なお、刈取り作業を再開する場合には、オペレータの下降操作部材52bの操作による刈取部27の下降に伴い、コントローラ51´が刈取クラッチ53を接続させるとともに、割りプーリ50の前記可動プーリを駆動変更させることにより、リール26を通常の回転速度で駆動させる構成とされる。
この場合にも上述したように、リール26の回転速度の変更は、上述した割りプーリ50に限定されず、例えば、リール26の主軸34に、インバータを備えるモータ軸を連結させるとともに、前記インバータをコントローラ51に接続したものを用いてもよい。
以上詳述したように、この例のコンバイン1は、穀稈を持ち上げるリールタイン42を複数設けてなるリール26と、このリール26の下方に穀稈を切断する刈刃24および穀稈を移送するプラットフォームオーガ23を有する刈取部27と、を機体前部に昇降自在に備える普通型コンバインにおいて、リール26の回転速度は、車速に同調するとともに、刈取部27の上昇操作に連動して変速するものである。加えて、刈取部27の上昇操作時に、リール26の回転速度を一定時間だけ上昇させた後、リール26の回転速度を車速に同調した回転速度に戻し、さらに刈取部27は、この刈取部27の上昇操作部材52a,52a´により刈取部27を自動的に設定高さまで上昇させるとともにリール26を自動的に最下点まで下降させる昇降機構52,52´を備える。
本発明のコンバインの一例を示す左側面図である。 図1のコンバインの平面図である。 刈取部を左前方から見た斜視図である。 上昇させた刈取部を示すコンバインの左側面図である。 検出器を示すシリンダの拡大模式図である。 刈取部の制御ブロック図である。 シフトレバーの一例を示した正面図である。 昇降機構を含む刈取部の制御ブロック図である。
符号の説明
21 油圧シリンダー
21a 外部シリンダ
21b 内部シリンダ
21c,21d リミットセンサ
24 刈刃
26 リール
27 刈取部
48 シフトレバー
50 割りプーリ
51,51´ コントローラ
52 昇降機構
52a,52a´ 上昇操作部材
52b,52b´ 下降操作部材
53 刈取クラッチ
s 検出器

Claims (3)

  1. 穀稈を持ち上げるリールタインを複数設けてなるリールと、該リールの下方に前記穀稈を切断する刈刃および前記穀稈を移送するプラットフォームオーガを有する刈取部と、を機体前部に昇降自在に備える普通型コンバインにおいて、
    前記リールの回転速度は、車速に同調するとともに、前記刈取部の上昇操作に連動して変速することを特徴とする、普通型コンバイン。
  2. 前記刈取部の上昇操作時に、前記リールの回転速度を一定時間だけ上昇させた後、前記リールの回転速度を前記車速に同調した回転速度に戻すことを特徴とする、請求項1に記載の普通型コンバイン。
  3. 前記刈取部は、該刈取部の上昇操作部材により前記刈取部を自動的に設定高さまで上昇させるとともに前記リールを自動的に最下点まで下降させる昇降機構を備えることを特徴とする、請求項2に記載の普通型コンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013081381A (ja) * 2011-10-05 2013-05-09 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd 汎用コンバイン
JP2015181464A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 三菱農機株式会社 汎用コンバイン

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