JP2009212812A - 光伝送装置 - Google Patents

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健 佐久間
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武司 福田
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Abstract

【課題】小型かつ安価で、安定な通信が可能な光伝送装置の提供。
【解決手段】第1の発光素子12、第1の受光素子13、第1の論理回路11、第1の受光強度検知手段14及び第1の発光強度制御手段15を備える第1の光送受信装置1と、第2の発光素子22、第2の受光素子23、第2の論理回路21、第2の受光強度検知手段24及び第2の発光強度制御手段25を備える第2の光送受信装置2と、第1の発光素子12及び第2の受光素子23を光学的に接続する第1の光伝送媒体3と、第2の発光素子22及び第1の受光素子13を光学的に接続する第2の光伝送媒体4と、を有する光伝送装置5。
【選択図】図1

Description

本発明は、機器内や機器間といった比較的短い距離を、光通信によって情報伝送するのに好適な、光半導体と光伝送媒体を備えた光伝送装置に関する。このような短距離の光通信は、将来的にサーバ・ルータなどの高速データ転送装置、自動車、携帯電話、業務用複写機、ゲーム機といった分野に適用されると考えられる。
従来の光伝送装置を図6に示す。
ここに示す光伝送装置9は、発光素子62を備える光送信部6Aと、受光素子73を備える光受信部7Aと、前記発光素子62及び受光素子73を光学的に結合する光伝送媒体8とを有する。ここで、発光素子62としてはレーザダイオードが、受光素子73としてはフォトダイオードがそれぞれ例示できる。また、光伝送媒体としては、光ファイバや高分子導波路等が用いられる。
そして、光送信部6Aは、さらに発光素子62の発光を制御するレーザ駆動IC等の駆動回路67等を備える。また、光受信部7Aは、さらにトランスインピーダンスアンプ(TIA)76、リミッティングアンプ71等を備える。
このような光伝送装置9は、典型的には以下のように動作する。すなわち、外部からの入力信号に対し、光送信部6Aの駆動回路67は、発光素子62への供給電流を変化させ、発光素子62はそれに応じて変化する光を出力する。光受信部7Aの受光素子73は、出力された光を受信して、その受光強度に応じた電流を発生し、トランスインピーダンスアンプ76はその入力電流を電圧に変換した後、それを増幅させて出力する。そして、リミッティングアンプ71は、トランスインピーダンスアンプ76から出力された信号を増幅するだけでなく、所謂3R(Regenerating、Reshaping、Retiming)の機能も有しており、光伝送装置9の外部へ信号を出力する。
光伝送装置において、レーザダイオード等の発光素子は、光出力が経年劣化するほか、温度に対する出力変動が大きいので、安定な通信を可能にするため、様々な手段が採られてきた。
例えば、特許文献1で開示されている光伝送装置は、図7に例示するように、光送信部6Bが、前記駆動回路67及び発光素子62に加え、さらにフォトダイオード等のモニタ用受光素子63、トランスインピーダンスアンプ66及び差分回路68を備える。前記モニタ用受光素子63は、発光素子62近傍に備えられ、発光素子62から出力された光の一部を受信して、その受光強度に応じた電流を発生し、トランスインピーダンスアンプ66はその入力電流を電圧に変換した後、それを増幅させて出力する。出力された受光電圧は、差分回路68で予め設定された電圧値と比較され、差分の電圧が差分回路68より出力される。
このような構成とすることで、光伝送装置は、モニタ用受光素子63で検知した受光強度をフィードバックし、発光素子62を駆動する駆動電流を変化させて、発光素子62の出力光強度を安定して維持する。
特許文献2で開示されている光伝送装置は、図8に示すように、光送信部6Cが、前記駆動回路67及び発光素子62に加え、さらに温度検知手段69を備える。該温度検知手段69は、発光素子62近傍に配置され、発光素子62周囲の温度を検知し、あらかじめ記憶させておいた情報と照合して補正電流値を算出し、駆動電流を変化させる。
このような構成とすることで、光伝送装置は、発光素子62周囲で温度が変化しても、発光素子62の出力光強度を安定して維持する。
特許文献3で開示されている光伝送装置は、図9に示すように、光受信部7Bが、前記リミッティングアンプ71に代わり、レベル検出器79及び差分回路78を備える。これは通常、AGC(Auto Gain Control)回路と称される。
このような構成とすることで、光伝送装置は、レベル検出器79が検知した受光素子73の受光強度に基づいて、信号光強度やトランスインピーダンスアンプ76の増倍率を変化させて、受光強度が変動しても外部への出力信号を安定して維持する。
特開2005−012520号公報 特開平10−041575号公報 特開2003−318681号公報
しかし、特許文献1で開示されている光伝送装置においては、光伝送媒体である高分子導波路に発光素子が搭載されたような光電気複合基板を用いる場合、通常、発光素子モニタ用の受光素子を実装する領域が得られないという問題点がある。また、仮にこのような領域が確保できたとしても、さらにトランスインピーダンスアンプが必要であり、光送信部の構成が複雑になり、装置の小型化が困難であるだけでなく、コスト高になるという問題点がある。
特許文献2で開示されている光伝送装置においては、光送信部に別途、温度検知手段が必要であり、コスト高になるという問題点がある。また、発光素子の経年劣化による発光強度の変動に対して、通信の安定化がはかれないという問題点がある。
特許文献3で開示されている光伝送装置においては、AGC回路が広いダイナミックレンジを有するように、常に過剰なゲインを準備する必要から、消費電力が大きくなるという問題点がある。また、光受信部の構成が複雑になり、装置の小型化が困難であるだけでなく、コスト高になるという問題点がある。
機器内や機器間といった比較的短い距離に適用する光伝送装置には、小型化及び低コスト化が求められ、形状にも様々な制約が課されるが、上記のような通信を安定化できる従来の光伝送装置では、このような課題に対して十分な対策が講じられていないのが実情である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、小型かつ安価で、安定な通信が可能な光伝送装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、第1の発光素子、第1の受光素子、第1の論理回路、第1の受光強度検知手段及び第1の発光強度制御手段を備える第1の光送受信装置と、第2の発光素子、第2の受光素子、第2の論理回路、第2の受光強度検知手段及び第2の発光強度制御手段を備える第2の光送受信装置と、前記第1の発光素子及び第2の受光素子を光学的に接続する第1の光伝送媒体と、前記第2の発光素子及び第1の受光素子を光学的に接続する第2の光伝送媒体と、を有する光伝送装置であって、前記第1の論理回路は、第1の受光強度検知手段が検知した第1の受光素子における受光強度に基づき、第2の発光素子に対する第1の発光強度要求数値を決定し、該第1の発光強度要求数値を光信号として第2の光送受信装置に伝送するための第1の通信伝文を生成し、前記第1の光送受信装置は、該第1の通信伝文を含む光信号を、前記第1の光伝送媒体を通じて第2の光送受信装置へ伝送し、前記第2の論理回路は、第2の受光強度検知手段が検知した第2の受光素子の受光強度に基づき、第1の発光素子に対する第2の発光強度要求数値を決定し、該第2の発光強度要求数値を光信号として第1の光送受信装置に伝送するための第2の通信伝文を生成し、前記第2の光送受信装置は、該第2の通信伝文を含む光信号を、前記第2の光伝送媒体を通じて第1の光送受信装置へ伝送し、さらに、前記第1の論理回路は、第2の光送受信装置から第1の光送受信装置へ伝送された光信号から前記第2の通信伝文を検出し、取得した前記第2の発光強度要求数値に基づいて第2の発光強度設定数値を決定し、該第2の発光強度設定数値を第1の発光強度制御手段に設定して第1の発光素子の発光強度を制御し、前記第2の論理回路は、第1の光送受信装置から第2の光送受信装置へ伝送された光信号から前記第1の通信伝文を検出し、取得した前記第1の発光強度要求数値に基づいて第1の発光強度設定数値を決定し、該第1の発光強度設定数値を第2の発光強度制御手段に設定して第2の発光素子の発光強度を制御することを特徴とする光伝送装置である。
請求項2にかかる発明は、前記第1の光送受信装置は前記第1の通信伝文を含む光信号を、前記第2の光送受信装置は第2の通信伝文を含む光信号を、それぞれ一定の時間間隔を設けて伝送することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置である。
請求項3にかかる発明は、前記第1及び第2の通信伝文が、発信元識別番号、宛先識別番号及び伝送情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の光伝送装置である。
請求項4にかかる発明は、前記第1及び第2の通信伝文が、他の通信伝文とは異なる番号で宛先識別番号が設定され、他の通信伝文と区別可能であることを特徴とする請求項3に記載の光伝送装置である。
請求項5にかかる発明は、前記第1及び第2の通信伝文が、TCP/IPプロトコルスイート仕様に従ったものであり、他の通信伝文とは異なる番号で設定される宛先識別番号として、リンクローカルアドレスが設定されたことを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置である。
請求項6にかかる発明は、動作停止後に再起動された時に初期値として用いるため、正常動作中に最後に用いた前記第1及び第2の発光強度設定数値が保存される不揮発性メモリを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光伝送装置である。
請求項7にかかる発明は、前記第1の論理回路は、第1の受光強度検知手段が第1の受光素子における受光を検知しない場合に、これを示すフラグ情報と、前記第1の発光強度要求数値として前記第2の発光強度要求数値と同じ数値を設定した第1の通信伝文とを含む光信号を生成し、前記第1の光送受信装置は、該光信号を前記第2の光送受信装置へ伝送することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光伝送装置である。
請求項8にかかる発明は、前記第1の論理回路が、一定時間を経過しても、第1の受光強度検知手段による第1の受光素子における受光を検知しない場合、あるいは一定時間を経過しても、第2の受光強度検知手段が第2の受光素子における受光を検知しないことを示すフラグ情報を含む光信号を、第2の光送受信装置が第1の光送受信装置へ伝送する場合、前記第1の光送受信装置が警報を発することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光伝送装置である。
請求項9にかかる発明は、前記第1の論理回路が、一定時間を経過しても、第1の受光強度検知手段による第1の受光素子における受光を検知しない場合、あるいは一定時間を経過しても、第2の受光強度検知手段が第2の受光素子における受光を検知しないことを示すフラグ情報を含む光信号を、第2の光送受信装置が第1の光送受信装置へ伝送する場合、前記第1の論理回路が、事前に設定された情報に従って、第1の発光素子の発光強度を段階的に増加させるように制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光伝送装置である。
請求項10にかかる発明は、前記第1の論理回路が、一定時間を経過しても、第1の受光強度検知手段による第1の受光素子における受光を検知しない場合、又は一定時間を経過しても、第2の受光強度検知手段が第2の受光素子における受光を検知しないことを示すフラグ情報を含む光信号を、第2の光送受信装置が第1の光送受信装置へ伝送する場合、前記第1の論理回路が、第1の光送受信装置の外部からの手動設定、電気信号による指示又は伝文による指示に従って、第1の発光素子の発光強度を段階的に増加させるように制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光伝送装置である。
本発明によれば、光伝送装置の小型化、低コスト化及び消費電力の低減を実現できる。また、受光素子の受光強度から対応する発光素子の発光強度を判断し、フィードバック制御することで、通信を安定化できる。特に、光送受信装置間で双方向通信することによりフィードバック制御する構成の光伝送装置でも、小型化が実現できる。
以下、本発明について図面を参照しながら詳しく説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置を例示する概略構成図である。ここに例示する光伝送装置5は、第1の光送受信装置1と、第2の光送受信装置2と、第1の光伝送媒体3と、第2の光伝送媒体4とを有する。
第1の光送受信装置1は、第1の発光素子12、第1の受光素子13、第1の論理回路11、第1の受光強度検知手段14及び第1の発光強度制御手段15を備える。
また、第2の光送受信装置2は、第2の発光素子22、第2の受光素子23、第2の論理回路21、第2の受光強度検知手段24及び第2の発光強度制御手段25を備える。
そして、第1の光伝送媒体3は、第1の発光素子12及び第2の受光素子23を光学的に接続し、第2の光伝送媒体4は、第2の発光素子22及び第1の受光素子13を光学的に接続している。
第1の発光素子12及び第2の発光素子22は公知のもので良く、具体的にはレーザダイオードが例示できる。
第1の受光素子13及び第2の受光素子23は公知のもので良く、具体的にはフォトダイオードが例示できる。
第1の光伝送媒体3及び第2の光伝送媒体4として具体的には、光ファイバ、基板型光導波路等の光通信用光導波路が例示できる。
図1では、第1の光伝送媒体3及び第2の光伝送媒体4が個別に設けられた例を示しているが、本発明においては、例えば、光合分波器等を用いて、1本の光伝送媒体で1心双方向通信するようにしても良い。
第1の光送受信装置1から第2の光送受信装置2へ伝達される情報は、第1の論理回路11によってあらかじめ定められた形式の通信伝文として生成され、変調信号である入力信号1として第1の発光素子12に印加され、第1の発光素子12から光信号として第2の受光素子23へ伝送される。これにより、例えば、第1の光送受信装置1を含む機器又は機器内部位から、第2の光送受信装置2を含む機器又は機器内部位へ情報が伝達される。
そして、第2の光送受信装置2を含む機器又は機器内部位から、第1の光送受信装置1を含む機器又は機器内部位への情報伝達も同様に行われる。すなわち、伝達される情報は、第2の論理回路21によってあらかじめ定められた形式の通信伝文として生成され、変調信号である入力信号2として第2の発光素子22に印加され、第2の発光素子22から光信号として第1の受光素子13へ伝送される。
変調信号の形式としては、一般的に光通信に用いられる様々な形式のものが利用できる。なかでも、CMI符号化等、通信伝文の内容の1信号と0信号とのビット数割合に関わらず、第1の発光素子12の発光時間と消光時間との比(デューティー比)が一定となる符号化形式を利用することが好ましい。このようにすることで、第1の発光素子12の発光強度を一層安定化できる。
第2の光送受信装置2から第1の光送受信装置1へ伝達された情報は、光信号として第1の受光素子13で受信される。そして、検出結果として取り出された信号は、例えば、第1のトランスインピーダンスアンプ(以下、TIAと略記することがある)16によって増幅され、出力信号1として第1の論理回路11に入力され、通信伝文が分解処理されてから、伝達された情報が取り出される。
第1の光送受信装置1から第2の光送受信装置2へ伝達された情報も、上記と同様に処理される。すなわち、第2の受光素子23で光信号が受信され、検出結果として取り出された信号は、例えば、第2のトランスインピーダンスアンプ26によって増幅され、出力信号2として第2の論理回路21に入力され、通信伝文が分解処理されてから、伝達された情報が取り出される。
第1の論理回路11及び第2の論理回路21は、例えば、定型伝文を処理するように構成された論理回路集積化素子でも良いが、通常は、CPU又はMPUと半導体メモリに記録されたソフトウェアプログラムとからなる組込制御コンピュータ装置であることが好ましい。
以下、本発明に係る光伝送装置5の特徴について、より詳細に説明する。
第1の光送受信装置1において、第1の受光素子13が受信した光信号の強度(受光強度)は、第1の受光強度検知手段14によって検知・判断され、その結果が第1の論理回路11に通知される。第1の論理回路11は、第1の受光素子13における受光強度を、適切な受光強度の範囲と比較し、第2の光送受信装置2に備えられた第2の発光素子22に対して発光強度の増加又は減少を指示する第1の発光強度要求数値を決定し、該第1の発光強度要求数値を光信号として第2の光送受信装置2に伝送するための第1の通信伝文を生成する。そして、第1の光送受信装置1は、該第1の通信伝文を含む光信号を、第1の光伝送媒体3を通じて第2の光送受信装置2へ伝送する。この時伝送される光信号は、第1の通信伝文以外に、これとは異なる他の多数の通信伝文を含んでいても良い。
第2の光送受信装置2も、第1の光送受信装置1と同様に機能する。すなわち、第2の論理回路21は、第2の受光強度検知手段24が検知した第2の受光素子23の受光強度に基づき、第1の発光素子12に対して発光強度の増加又は減少を指示する第2の発光強度要求数値を決定し、該第2の発光強度要求数値を光信号として第1の光送受信装置1に伝送するための第2の通信伝文を生成する。そして、第2の光送受信装置2は、該第2の通信伝文を含む光信号を、第2の光伝送媒体4を通じて第1の光送受信装置1へ伝送する。この時伝送される光信号は、第2の通信伝文以外に、これとは異なる他の多数の通信伝文を含んでいても良い。
第1の光送受信装置1において、第1の論理回路11は、第1の受光素子13からの光信号より第2の通信伝文を検出し、取得した第2の発光強度要求数値に基づいて第2の発光強度設定数値を決定し、該第2の発光強度設定数値を第1の発光強度制御手段15に設定して、第1の発光素子13の発光強度を適切な値に保持するよう制御する。発光強度の制御は、例えば図示するように、第1の発光強度制御手段15と第1の発光素子12の間に、電源回路である第1の駆動回路17を設け、これを介して行うのが好ましい。
第2の論理回路21は、第2の受光素子23からの光信号より第1の通信伝文を検出し、取得した第1の発光強度要求数値に基づいて第1の発光強度設定数値を決定し、該第1の発光強度設定数値を第2の発光強度制御手段25に設定して、第2の発光素子22の発光強度を適切な値に保持するよう制御する。発光強度の制御は、例えば図示するように、第2の発光強度制御手段25と第2の発光素子22の間に、電源回路である第2の駆動回路27を設け、これを介して行うのが好ましい。
以上のように本発明の光伝送装置では、一方の光送受信装置において、受光素子における受光強度に基づいて、対応する他方の光送受信装置における発光素子の発光強度要求数値を決定し、これを他方の光送受信装置に伝送する。さらに、他方の光送受信装置から伝送された発光強度要求数値に基づいて、対応する発光素子の発光強度を制御する。このように、双方向通信によりフィードバック制御する構成とすることで、本発明の光伝送装置は、発光素子の経年劣化や素子周辺の温度変化等、様々な通信不安定化の原因に対しても、通信を安定化するのに有効である。また、フィードバック制御を光信号の伝送で行うので、装置全体の構成を簡略化できる。さらに、双方向通信を高速で行うことができる。
そして、本発明の光伝送装置は、従来のものとは異なり、例えば、発光素子近傍にモニタ用の受光素子、温度検知手段、AGC回路等を別途設けたり、光受信部にリミッティングアンプを搭載したりしなくても、発光素子の出力光強度及び受光素子の受光強度を、長期に渡って適切な値に保持できる。したがって、本発明によれば、装置の小型化、低コスト化が実現でき、消費電力も低減できる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る光伝送装置は、前記第1の実施形態において、第1の光送受信装置1は第1の通信伝文を含む光信号を、第2の光送受信装置は第2の通信伝文を含む光信号を、それぞれ一定の時間間隔を設けて伝送するように構成したものである。
このように、発光強度要求数値を伝送するための通信伝文を、適切な時間間隔を設けて伝送することで、伝送される光信号中の全ての通信伝文に占める、発光強度要求数値を伝送するための通信伝文の時間割合を低く抑えることと、リアルタイム性が高いフィードバック制御を実現することとのバランスを良好に保つことができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置は、前記第1又は第2の実施形態において、第1の通信伝文及び第2の通信伝文が、発信元識別番号、宛先識別番号及び伝送情報を含むものである。
近年、バックプレーン等の機器内配線においても、イーサネット(登録商標)等のLAN技術を利用する検討が進められており、本発明においても、このような技術を適用することが好ましい。
本発明の光伝送装置においては、第1の発光強度要求数値を伝送するための第1の通信伝文、及び第2の発光強度要求数値を伝送するための第2の通信伝文として、独自仕様の伝文を定義して用いても良い。しかし、本発明の光伝送装置において、通常伝送する伝文として、何らかのLAN規格に則ったものを利用する場合には、発光強度要求数値を伝送するための通信伝文も、同じ様式のものを利用することが好ましい。例えば、パケット又はセルと呼ばれる発信元識別番号、宛先識別番号、伝送情報、その他各種付加情報を含むものとして規定された伝文形式を利用するのが好ましい。
このようにすることで、第1及び第2の論理回路内での情報処理の整合性を確保でき、光伝送装置を簡便に構成できる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る光伝送装置は、前記第3の実施形態において、第1及び第2の通信伝文が、他の通信伝文とは異なる番号で宛先識別番号が設定され、他の通信伝文と区別可能であるように構成されたものである。
第1の通信伝文及び第2の通信伝文が、宛先識別番号として、他の通信伝文において通常設定される番号とは異なる特別な番号で設定された場合、例えば、何らかのソフトウェア上の処理誤り又はハードウェアの接続誤り等の問題が生じても、第1の通信伝文及び第2の通信伝文が、再処理又は再伝送されること防止できる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る光伝送装置は、前記第4の実施形態において、第1及び第2の通信伝文が、TCP/IPプロトコルスイート仕様に従ったものであり、他の通信伝文とは異なる番号で設定される宛先識別番号として、リンクローカルアドレスが設定されたものである。
例えば、通信伝文の上位層仕様として、TCP/IPプロトコルスイート仕様を採用した場合、TCP/IPパケットでは、発信元識別番号及び宛先識別番号として、IPアドレスを用いることが定められている。IPアドレスには、一般的に経路制御に用いるために各接続組織に割り当てられているものの他、各接続組織が自組織内接続にのみ用いるべきものとして規定されたプライベートアドレス領域等、特別に区分されたアドレス領域がある。IANA発行のRFC3330「Special−Use IPv4 Addresses」(2002年9月発行)には、169.254.0.0/16のアドレス領域が、リンクローカル(link local)ブロックであり、このアドレス領域を単一リンク上のホスト間の通信に割り当てることが規定されている。第1の発光強度要求数値を伝送するための第1の通信伝文、及び第2の発光強度要求数値を伝送するための第2の通信伝文としては、このリンクローカルアドレスを用いることが好ましい。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態に係る光伝送装置は、前記第1〜5のいずれかの実施形態において、動作停止後に再起動された時に初期値として用いるため、正常動作中に最後に用いた第1及び第2の発光強度設定数値が保存される不揮発性メモリを備えるものである。
例えば、発行素子は、長期使用による経年劣化により発光強度の低下を生じる。本発明によれば、発光素子の年月経過にあわせて発光強度設定数値を徐々に増加させていくように制御することで、発光素子の発行強度を一定のレベルに保持できる。この時、何らかの事由により、光伝送装置5が動作を停止し、その後再起動した場合においては、発光強度設定数値の初期値を出荷時の値ではなく、光伝送装置5が動作を停止した時に設定されていた発光強度設定数値と同じ値にすることが好ましい。
このようにすることで、光伝送装置5が動作を停止した後、再起動した場合であっても、第1の発光素子12及び第2の発光素子22の発行強度は、再起動当初から適切な値に設定される。
そのためには、光伝送装置5に不揮発性メモリを設け、光伝送装置5が正常動作中の第1及び第2の発光強度設定数値を該不揮発性メモリに保存するように設定しておくことが好ましい。このようにすることで、光伝送装置5が正常動作中に最後に用いた第1及び第2の発光強度設定数値を、再起動後に不揮発性メモリから読み出し、初期値として容易に利用できる。
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態に係る光伝送装置は、前記第1〜6のいずれかの実施形態において、第1の論理回路11は、第1の受光強度検知手段14が第1の受光素子13における受光を検知しない場合に、これを示すフラグ情報と、第1の発光強度要求数値として第2の発光強度要求数値と同じ数値を設定した第1の通信伝文とを含む光信号を生成し、第1の光送受信装置1は、該光信号を第2の光送受信装置2へ伝送するものである。
本発明の光伝送装置5においては、発光強度要求数値として相対値を伝送する。すなわち、現在の発光強度設定数値に対して、増加を要求するか又は減少を要求するかを相対的に数値化して、発光強度要求数値とする。しかし、第1の受光強度検知手段14が第1の受光素子13における受光を検知しない場合には、第1の論理回路11は、第1の受光素子13が受光していないことを示すフラグ情報と、第1の発光強度要求数値として第2の発光強度要求数値と同じ数値を絶対値として設定した第1の通信伝文とを含む光信号を生成する。第1の光送受信装置1が、該光信号を第2の光送受信装置2へ伝送すると、第2の論理回路21は、絶対値として伝送された第1の発光強度要求数値から、第1の発光強度設定数値を決定し、これを第2の発光強度制御手段25に設定する。
このようにすることで、第2の光送受信装置2において、不揮発性メモリから読み出した発光強度要求数値が不適切であったり、発光強度要求数値の読み出しに失敗したりするなど不具合が生じ、その結果、第2の発光強度制御手段25に不当に小さい値が設定されてしまった場合であっても、代替となる発光強度設定数値が提供されるので、不具合が早期に回復される。
本発明においては、第2の光送受信装置2の構成も、上記第7の実施形態における第1の光送受信装置1の構成と同様にすることが好ましい。
すなわち、光伝送装置5において、第2の論理回路21は、第2の受光強度検知手段24が第2の受光素子23における受光を検知しない場合に、これを示すフラグ情報と、第2の発光強度要求数値として第1の発光強度要求数値と同じ数値を設定した第2の通信伝文とを含む光信号を生成し、第2の光送受信装置2は、該光信号を第1の光送受信装置1へ伝送するように構成することが好ましい。
このようにすることで、例えば、発光素子の長期使用による経年劣化により、発光強度が低下した場合、第1の発光素子12及び第2の発光素子22の出荷時期が同時期でかつ累積使用期間が同程度であれば、発光素子の発光強度が適切な値に調整される。
また、発光素子周囲の温度変化の影響で発光素子の発光強度が低下した場合、第1の光送受信装置1及び第2の光送受信装置2が類似環境下に設置されていれば、発光素子の発光強度が適切な値に調整される。
(第8の実施形態)
本発明の第8の実施形態に係る光伝送装置は、前記第1〜7のいずれかの実施形態において、第1の論理回路11が、一定時間を経過しても、第1の受光強度検知手段14による第1の受光素子13における受光を検知しない場合、あるいは一定時間を経過しても、第2の受光強度検知手段24が第2の受光素子23における受光を検知しないことを示すフラグ情報を含む光信号を、第2の光送受信装置2が第1の光送受信装置1へ伝送する場合、第1の光送受信装置1が警報を発するものである。
ここで、一定時間とは、特に限定されるものではなく、目的や状況に応じて、適宜選択すれば良い。
警報を発するか否かは、第1の論理回路11が判断し、その判断に基づいて警報発生手段を作動させるように制御すると良い。
警報の形式は特に限定されず、目的に応じて任意に選択できる。例えば、光伝送装置5付近に居る作業者が目視で確認する操作パネルに、故障を意味するLEDランプ等の警報ランプを設けておき、故障時に該ランプを点灯させるとともに、警報ブザーが鳴るように設定しても良い。又は、SNMPプロトコルにより、ネットワークオペレータが操作する監視ソフトウェアに対して、故障を通知するパケットを送信するようにしても良い。
このようにすることで、例えば、第1の発光素子12又は第2の発光素子22が、故障により発光しなくなってしまった場合に、故障をいち早く把握できる。
本発明においては、第2の光送受信装置2の構成も、上記第8の実施形態における第1の光送受信装置1の構成と同様にすることが好ましい。
すなわち、第2の論理回路21が、一定時間を経過しても、第2の受光強度検知手段24による第2の受光素子23における受光を検知しない場合、あるいは一定時間を経過しても、第1の受光強度検知手段14が第1の受光素子13における受光を検知しないことを示すフラグ情報を含む光信号を、第1の光送受信装置1が第2の光送受信装置2へ伝送する場合、第2の光送受信装置2が警報を発するように構成することが好ましい。
(第9の実施形態)
本発明の第9の実施形態に係る光伝送装置は、前記第1〜8のいずれかの実施形態において、第1の論理回路11が、一定時間を経過しても、第1の受光強度検知手段14による第1の受光素子13における受光を検知しない場合、あるいは一定時間を経過しても、第2の受光強度検知手段24が第2の受光素子23における受光を検知しないことを示すフラグ情報を含む光信号を、第2の光送受信装置2が第1の光送受信装置1へ伝送する場合、第1の論理回路11が、事前に設定された情報に従って、第1の発光素子12の発光強度を段階的に増加させるように制御するものである。
このようにすることで、第1の発光素子12の発光強度が適切な値にまで増加した時点で、光信号の伝送を回復することが可能となる。また、発光強度を段階的に増加させるので、発光強度が過剰な値になることで生じる可能性のある不具合を、あらかじめ抑制できる。
本発明においては、第2の光送受信装置2の構成も、上記第9の実施形態における第1の光送受信装置1の構成と同様にすることが好ましい。
すなわち、第2の論理回路21が、一定時間を経過しても、第2の受光強度検知手段24による第2の受光素子23における受光を検知しない場合、あるいは一定時間を経過しても、第1の受光強度検知手段14が第1の受光素子13における受光を検知しないことを示すフラグ情報を含む光信号を、第1の光送受信装置1が第2の光送受信装置2へ伝送する場合、第2の論理回路21が、事前に設定された情報に従って、第2の発光素子22の発光強度を段階的に増加させるように制御する構成とすることが好ましい。
(第10の実施形態)
本発明の第10の実施形態に係る光伝送装置は、前記第1〜8のいずれかの実施形態において、第1の論理回路11が、一定時間を経過しても、第1の受光強度検知手段14による第1の受光素子13における受光を検知しない場合、又は一定時間を経過しても、第2の受光強度検知手段24が第2の受光素子23における受光を検知しないことを示すフラグ情報を含む光信号を、第2の光送受信装置2が第1の光送受信装置1へ伝送する場合、第1の論理回路11が、第1の光送受信装置1の外部からの手動設定、電気信号による指示又は伝文による指示に従って、第1の発光素子12の発光強度を段階的に増加させるように制御するものである。
このようにすることで、第1の発光素子12の発光強度を、自動で増加させるのではなく、例えば、光伝送装置5を操作する作業者、又はネットワーク監視ソフトウェアを操作するネットワークオペレータの判断に基づいて増加させるので、自動で発光強度を過剰な値に設定してしまうことにより何らかの不具合が生じる可能性を、低く抑えることができる。
本発明においては、第2の光送受信装置2の構成も、上記第10の実施形態における第1の光送受信装置1の構成と同様にすることが好ましい。
すなわち、第2の論理回路21が、一定時間を経過しても、第2の受光強度検知手段24による第2の受光素子23における受光を検知しない場合、又は一定時間を経過しても、第1の受光強度検知手段14が第1の受光素子13における受光を検知しないことを示すフラグ情報を含む光信号を、第1の光送受信装置1が第2の光送受信装置2へ伝送する場合、第2の論理回路21が、第2の光送受信装置2の外部からの手動設定、電気信号による指示又は伝文による指示に従って、第2の発光素子22の発光強度を段階的に増加させるように制御することが好ましい。
(その他の実施形態)
ここまでは、論理回路が発光素子の発光強度を制御する形式の光伝送装置について説明したが、双方向通信によりフィードバック制御する構成で通信を安定化する光伝送装置としては、次のようなものも挙げられる。
図2に例示する光伝送装置50Aは、第1の発光素子120、第1の受光素子130、第1のTIA160、第1の誤差検出器180及び第1の定電流源190を備える第1の光送受信装置10と、第2の発光素子220、第2の受光素子230、第2のTIA260、第2の誤差検出器280及び第2の定電流源290を備える第2の光送受信装置20と、前記第1の発光素子120及び第2の受光素子230を光学的に接続する第1の光伝送媒体30と、前記第2の発光素子220及び第1の受光素子130を光学的に接続する第2の光伝送媒体40と、を有する光伝送装置であって、前記第1のTIA160は、第1の受光素子130において受光強度に基づき発生した電流を電圧に変換及び増幅し、前記第1の誤差検出器180は、得られた電圧信号に基づいて、第1の受光素子130における受光強度を常時計測し、該計測値に基づいて第2の発光素子220を発光させるバイアス電圧を制御して出力し、前記第1の定電流源190は、出力されたバイアス電圧をバイアス電流に変換して、第1の発光素子120を駆動し、前記第2のTIA260は、第2の受光素子230において受光強度に基づき発生した電流を電圧に変換及び増幅し、前記第2の誤差検出器280は、得られた電圧信号に基づいて、第2の受光素子230における受光強度を常時計測し、該計測値に基づいて第1の発光素子120を発光させるバイアス電圧を制御して出力し、前記第2の定電流源290は、出力されたバイアス電圧をバイアス電流に変換して、第2の発光素子220を駆動することを特徴とする。
第1の発光素子120及び第2の発光素子220は、図1における第1の発光素子12及び第2の発光素子22と同様のものである。
第1の受光素子130及び第2の受光素子230は、図1における第1の受光素子13及び第2の受光素子23と同様のものである。
第1の光伝送媒体30及び第2の光伝送媒体40は、図1における第1の光伝送媒体3及び第2の光伝送媒体4と同様のものである。
第1のTIA160及び第2のTIA260は、図1における第1のTIA16及び第2のTIA26と同様のものである。
なお、第1のTIA160及び第2のTIA260をそれぞれ制御するための電力は、ここでは図示を省略するが、いずれも外部より供給される。
光伝送装置50Aにおいては、外部からの変調信号を得て、第1の発光素子120及び第2の発光素子220を駆動する。ここで、変調信号とは、バースト信号、連続信号等、いずれでも良く、適宜選択すれば良い。そして上記のように、第1の誤差検出器180により、第2の発光素子220を発光させるバイアス電圧を制御して、第1の定電流源190により、第1の光伝送媒体30を通じてバイアス電流を第2の受光素子230に伝送する。同様に、第2の誤差検出器280により、第1の発光素子120を発光させるバイアス電圧を制御して、第2の定電流源290により、第2の光伝送媒体40を通じてバイアス電流を第1の受光素子130に伝送する。
光伝送装置50Aは、前記第1の実施形態に係る光伝送装置5と同様の効果を奏するものである。
図3に例示する光伝送装置50Bは、図2に例示する光伝送装置50Aにおいて、第1の光伝送媒体30及び第2の光伝送媒体40に代わり、これらを1本の光伝送媒体にまとめ、1心双方向通信するようにした光伝送媒体34を用いたものである。光伝送装置50Bは、この点以外については、光伝送装置50Aと同様である。光伝送媒体34としては、光合分波器等を用いたものが例示できる。
このようにすることで、光伝送媒体の数を低減できるので、光伝送装置の一層の小型化が可能であり、取り扱い性も向上する。
図4に例示する光伝送装置50Cは、第1の発光素子120、第1の受光素子130、第1のトランスインピーダンスアンプ160、第1の誤差検出器180及び第1の定電流源190を備える第1の光送受信装置10と、第2の発光素子220、第2の受光素子230、第2のトランスインピーダンスアンプ260、第2の誤差検出器280及び第2の定電流源290を備える第2の光送受信装置20と、前記第1の発光素子120及び第2の受光素子230を光学的に接続する第1の光伝送媒体30と、前記第2の発光素子220及び第1の受光素子130を光学的に接続する第2の光伝送媒体40と、前記第1の定電流源190及び前記第2の発光素子220を電気的に接続する第1の電気伝送媒体31と、前記第2の定電流源290及び前記第1の発光素子120を電気的に接続する第2の電気伝送媒体41と、を有する光伝送装置であって、前記第1のトランスインピーダンスアンプ160は、第1の受光素子130において受光強度に基づき発生した電流を電圧に変換及び増幅し、前記第1の誤差検出器180は、得られた電圧信号に基づいて、第1の受光素子130における受光強度を常時計測し、該計測値に基づいて第2の発光素子220へ伝送するバイアス電流を制御する電圧信号を出力し、前記第1の定電流源190は、出力された電圧信号をバイアス電流に変換して、第2の発光素子220へ伝送し、前記第2のトランスインピーダンスアンプ260は、第2の受光素子230において受光強度に基づき発生した電流を電圧に変換及び増幅し、前記第2の誤差検出器280は、得られた電圧信号に基づいて、第2の受光素子230における受光強度を常時計測し、該計測値に基づいて第1の発光素子120へ伝送するバイアス電流を制御する電圧信号を出力し、前記第2の定電流源290は、出力された電圧信号をバイアス電流に変換して、第1の発光素子120へ伝送することを特徴とする。
第1の電気伝送媒体31及び第2の電気伝送媒体41は、図示するような有線方式により電流を伝送するもので良いが、これに代わり、無線方式により電流を伝送する手段を利用しても良い。電気伝送媒体又は無線方式により電流を伝送する手段としては、いずれも公知のものが使用できる。
ここに例示する光伝送装置50Cは、フィードバック制御を光信号ではなく電気信号の伝送で行う点以外は、上記光伝送装置50Aと同様である。
光伝送装置50Cは、第2の受光素子230の受光強度に基づいて第1の発光素子120の発光強度を制御し、第1の受光素子130の受光強度に基づいて第2の発光素子220の発光強度を制御するので、それぞれの制御を独立して行うことができ、光伝送装置50Aよりも安定な通信が可能となる。
図5に例示する光伝送装置50Dは、図4に例示する光伝送装置50Cにおいて、第1の光伝送媒体30及び第2の光伝送媒体40に代わり、これらを1本の光伝送媒体にまとめ、1心双方向通信するようにした光伝送媒体34を用いたものである。光伝送装置50Dは、この点以外については、光伝送装置50Cと同様である。光伝送媒体34は、光伝送装置50Bの場合と同様のものである。
このようにすることで、光伝送媒体の数を低減できるので、光伝送装置の一層の小型化が可能であり、取り扱い性も向上する。
本発明は、サーバ・ルータなどの高速データ転送装置、自動車、携帯電話、業務用複写機、ゲーム機といった分野における、比較的短い距離の光通信による情報伝送に利用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置を例示する概略構成図である。 双方向通信によりフィードバック制御する構成で通信を安定化する他の光伝送装置を例示する概略構成図である。 双方向通信によりフィードバック制御する構成で通信を安定化する他の光伝送装置を例示する概略構成図である。 双方向通信によりフィードバック制御する構成で通信を安定化する他の光伝送装置を例示する概略構成図である。 双方向通信によりフィードバック制御する構成で通信を安定化する他の光伝送装置を例示する概略構成図である。 従来の光伝送装置を例示する概略構成図である。 従来の他の光伝送装置における光送信部を例示する概略構成図である。 従来の他の光伝送装置における光送信部を例示する概略構成図である。 従来の他の光伝送装置における光受信部を例示する概略構成図である。
符号の説明
1・・・第1の光送受信装置、11・・・第1の論理回路、12・・・第1の発光素子、13・・・第1の受光素子、14・・・第1の受光強度検知手段、15・・・第1の発光強度制御手段、2・・・第2の光送受信装置、21・・・第2の論理回路、22・・・第2の発光素子、23・・・第2の受光素子、24・・・第2の受光強度検知手段、25・・・第2の発光強度制御手段、3・・・第1の光伝送媒体、4・・・第2の光伝送媒体、5・・・光伝送装置

Claims (10)

  1. 第1の発光素子、第1の受光素子、第1の論理回路、第1の受光強度検知手段及び第1の発光強度制御手段を備える第1の光送受信装置と、
    第2の発光素子、第2の受光素子、第2の論理回路、第2の受光強度検知手段及び第2の発光強度制御手段を備える第2の光送受信装置と、
    前記第1の発光素子及び第2の受光素子を光学的に接続する第1の光伝送媒体と、
    前記第2の発光素子及び第1の受光素子を光学的に接続する第2の光伝送媒体と、
    を有する光伝送装置であって、
    前記第1の論理回路は、第1の受光強度検知手段が検知した第1の受光素子における受光強度に基づき、第2の発光素子に対する第1の発光強度要求数値を決定し、該第1の発光強度要求数値を光信号として第2の光送受信装置に伝送するための第1の通信伝文を生成し、
    前記第1の光送受信装置は、該第1の通信伝文を含む光信号を、前記第1の光伝送媒体を通じて第2の光送受信装置へ伝送し、
    前記第2の論理回路は、第2の受光強度検知手段が検知した第2の受光素子の受光強度に基づき、第1の発光素子に対する第2の発光強度要求数値を決定し、該第2の発光強度要求数値を光信号として第1の光送受信装置に伝送するための第2の通信伝文を生成し、
    前記第2の光送受信装置は、該第2の通信伝文を含む光信号を、前記第2の光伝送媒体を通じて第1の光送受信装置へ伝送し、
    さらに、前記第1の論理回路は、第2の光送受信装置から第1の光送受信装置へ伝送された光信号から前記第2の通信伝文を検出し、取得した前記第2の発光強度要求数値に基づいて第2の発光強度設定数値を決定し、該第2の発光強度設定数値を第1の発光強度制御手段に設定して第1の発光素子の発光強度を制御し、
    前記第2の論理回路は、第1の光送受信装置から第2の光送受信装置へ伝送された光信号から前記第1の通信伝文を検出し、取得した前記第1の発光強度要求数値に基づいて第1の発光強度設定数値を決定し、該第1の発光強度設定数値を第2の発光強度制御手段に設定して第2の発光素子の発光強度を制御することを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記第1の光送受信装置は前記第1の通信伝文を含む光信号を、前記第2の光送受信装置は第2の通信伝文を含む光信号を、それぞれ一定の時間間隔を設けて伝送することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 前記第1及び第2の通信伝文が、発信元識別番号、宛先識別番号及び伝送情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の光伝送装置。
  4. 前記第1及び第2の通信伝文が、他の通信伝文とは異なる番号で宛先識別番号が設定され、他の通信伝文と区別可能であることを特徴とする請求項3に記載の光伝送装置。
  5. 前記第1及び第2の通信伝文が、TCP/IPプロトコルスイート仕様に従ったものであり、他の通信伝文とは異なる番号で設定される宛先識別番号として、リンクローカルアドレスが設定されたことを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置。
  6. 動作停止後に再起動された時に初期値として用いるため、正常動作中に最後に用いた前記第1及び第2の発光強度設定数値が保存される不揮発性メモリを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光伝送装置。
  7. 前記第1の論理回路は、第1の受光強度検知手段が第1の受光素子における受光を検知しない場合に、これを示すフラグ情報と、前記第1の発光強度要求数値として前記第2の発光強度要求数値と同じ数値を設定した第1の通信伝文とを含む光信号を生成し、前記第1の光送受信装置は、該光信号を前記第2の光送受信装置へ伝送することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光伝送装置。
  8. 前記第1の論理回路が、一定時間を経過しても、第1の受光強度検知手段による第1の受光素子における受光を検知しない場合、あるいは一定時間を経過しても、第2の受光強度検知手段が第2の受光素子における受光を検知しないことを示すフラグ情報を含む光信号を、第2の光送受信装置が第1の光送受信装置へ伝送する場合、前記第1の光送受信装置が警報を発することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光伝送装置。
  9. 前記第1の論理回路が、一定時間を経過しても、第1の受光強度検知手段による第1の受光素子における受光を検知しない場合、あるいは一定時間を経過しても、第2の受光強度検知手段が第2の受光素子における受光を検知しないことを示すフラグ情報を含む光信号を、第2の光送受信装置が第1の光送受信装置へ伝送する場合、前記第1の論理回路が、事前に設定された情報に従って、第1の発光素子の発光強度を段階的に増加させるように制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光伝送装置。
  10. 前記第1の論理回路が、一定時間を経過しても、第1の受光強度検知手段による第1の受光素子における受光を検知しない場合、又は一定時間を経過しても、第2の受光強度検知手段が第2の受光素子における受光を検知しないことを示すフラグ情報を含む光信号を、第2の光送受信装置が第1の光送受信装置へ伝送する場合、前記第1の論理回路が、第1の光送受信装置の外部からの手動設定、電気信号による指示又は伝文による指示に従って、第1の発光素子の発光強度を段階的に増加させるように制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光伝送装置。
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