JP4098674B2 - 光送受信装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信分野に関し、より詳しくは光送受信装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報の大容量化・通信速度の高速化に伴い、情報の伝送手段として光通信が用いられることが多くなっている。光通信は現在、通信幹線系での使用が主になっているが、今後はオフィス・家庭内での情報化に対応した機器間通信及びネットワーク化において用いられることが予測されており普及が期待されている。また、最近では乗用車内においても光通信を利用しようという動きが見られ、光通信の応用の範囲は拡大の一途を辿っている。
【0003】
光通信を行う為には、通信媒体である光ファイバと、光を送受信する為の送受信装置とが用いられるが、民生用の光通信システムでは、安価に構築できることが望まれる。
【0004】
通信媒体として低価格であり、機器との接続作業性に優れたプラスチックファイバを用いる光通信システムは、現状、この要求を高いレベルで満足できる手段として脚光を浴びている。上記光通信システムには、波長650nm程度の赤色LED(発光ダイオード)、若しくは、近年普及が目覚しいDVD機器用レーザである赤色半導体レーザを光源として使用できる為、光源も安価に入手できるという利点がある。
【0005】
これらの光源は、通常、温度変化・経時変化により光出力変動が引き起こされる。この為、上記光源を光送受信装置に使用する場合、光源の光出力を安定化する必要がある。もし、上記光通信システムにおいて光源の光出力を安定化しなければ、通信信号品質が著しく劣化し、結果として通信不良を引き起こす。上記光源の光量の安定化という課題に対して、従来、以下の方法が提案、或いは実施されて来た。
i)受信光を検出する受信光用の受光素子とは別に、モニタ用の受光素子を設置して、このモニタ用の受光素子にて光源の送信光量を検出し、送信光量を制御する。
ii)サーミスタ等の温度依存素子による温度補償制御を行う。
iii)冷却素子による光源温度の安定化を図る。
iv)送信結果(送信光量、或いは送信信号が受信出来たか等)を通信相手側から返信してもらう、即ち、通信のやり取りを介することで自身の送信光量が適正か否かを知る。
v)受信光を検出する受信光用の受光素子を、送信光量を検出するモニタ用の受光素子として兼用する。
【0006】
例えば、iv)については、特開2001−244888号公報(特許文献1)に、v)については、特開平1−138827号公報(特許文献2)に開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−244888号公報
【特許文献2】
特開平1−138827号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記i)〜iii)は、受信光用の受光素子に加えて送信光量制御用の素子(モニタ用受光素子、温度依存素子、冷却素子)が必要になり、送信器の構造が複雑になり、小型化を阻むという問題がある。具体的には、i)はモニタ用受光素子の組み立て・位置決め等にある程度の精度が必要になり、この精度を得るために送信部の製造工程が複雑になり歩留まりの悪化を招く。ii)はオープン制御となる為、光源及び温度依存素子の品質・特性バラツキの影響を受けることが避けられない。iii)は冷却素子の追加・放熱構造の要求から構造の複雑化・大型化を招き、また、冷却素子用の消費電力の増加を伴う。
【0009】
また、上記iv)、v)は、素子の追加の必要がない為、i)〜iii)で生じる問題からは逃れられる。しかし、iv)では、相手側の送受信器に不具合があった場合に機能しないこと、通信中の光量変動に対応させにくい、或いは、対応させた場合は通信速度が低下するという問題がある。そして、v)では、特開平1−138827号公報に示されているように、半二重通信には使用できるが、全二重通信には使用できない為、通信機器相互の通信効率を高められないという問題がある。
【0010】
そこで、本発明の課題は、送信光量制御用の素子(モニタ用受光素子、温度依存素子、冷却素子等)を追加すること無く、相手側送受信器を使用すること無く、しかも、全二重通信を可能とした光源光量の安定化を実現できる光送受信装置及びその制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、第1の発明の光送受信装置は、
送信信号に対応する送信光を出射する光源を含む発光部と、
上記光源を駆動するための信号を上記発光部に出力する光源駆動部と、
上記送信光の一部と受信光とを同時に受光可能な受光部と、
上記受光部からの出力から上記受信光に対応する受信信号を検出する受信信号検出部と、
上記受信信号検出部の出力と上記送信信号とを受けて、上記受信信号及び上記送信信号に基づいてタイミング信号を生成するタイミング信号生成部と、
上記タイミング信号に基づいて動作して、上記受光部の出力から上記送信光の光量を検出すると共に、この送信光の光量に基づいて上記光源駆動部を制御する送信光量検出部とを備え、
上記受光部が、上記送信光の一部と、上記受信光とを同時に受光して、上記送信光の一部に上記受信光を加えた光に対応する信号を上記受信信号検出部へ出力し、
上記受信信号検出部が、上記送信光の一部に上記受信光を加えた光に対応する信号を検出して、この検出した信号を閾値に基づいてハイレベル信号およびローレベル信号に変換し、このハイレベル信号およびローレベル信号に基づいて、上記受信光に対応する受信信号を検出し、
上記閾値Vthは、上記受信信号検出部が下記の式(1)
送信光の一部の受光部出力レベル<Vth<受信光の受光部出力レベル …(1)
を満たすように設定して、
上記閾値Vthは、上記受光部が送信光の一部を受光した際に出力する信号のレベルよりも大きく、かつ、上記受光部が受信光を受光した際に出力する信号のレベルよりも小さくなるように設定されていることにより、全二重通信を行うことが可能であることを特徴としている。
【0012】
上記構成の光送受信装置によれば、上記受光部は光源が出射した送信光の一部を受光する。そして、上記送信光量検出部が、受光部の出力から送信光の光量を検出し、この送信光の光量に基づいて光源駆動部を制御する。したがって、上記光源の光出力の変動に対応でき、光源の光出力を安定化させることができる。
【0013】
また、上記受信光を受光する受光部で送信光の一部も受光するから、送信光を受光するための素子を新たに設けなくても良い。つまり、例えばモニタ用受光素子、温度依存素子及び冷却素子等の送信光量制御用の素子を追加しなくても良い。
【0014】
また、上記送信光の一部を受光部で受光することによって、送信光の光量を検出できるから、相手側送受信器から送信光の光量の情報を得なくても良い。
【0015】
また、上記送信光の一部と受信光とを同時に受光部で受光することにより、全二重通信を行うことができる。
【0016】
また、上記送信光量検出部は、受光部の出力から送信光の光量を検出するとき、タイミング信号に基づいて動作する。このタイミング信号は、受信信号及び送信信号に基づいて生成されたものであるから、受光部の受光状態を示すことができる。つまり、上記タイミング信号は、送信光の一部と受信光とのうちのいずれが受光部に入射しているかを示すことができる。したがって、上記タイミング信号に基づいて送信光量検出部が動作するから、送信光量検出部で送信光の光量を確実に検出できる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
一実施形態の光送受信装置は、
上記タイミング信号生成部は、上記送信信号のハイレベル,ローレベルと上記受信信号のハイレベル,ローレベルとの組合せで得られる複数の情報のうちの少なくとも一つに基づいて上記タイミング信号を少なくとも1つ生成し、
上記送信光量検出部は、上記タイミング信号と上記受光部の出力とから送信光の光量を検出する。
【0022】
上記実施形態の光送受信装置によれば、上記タイミング信号は、送信信号のハイレベル,ローレベルと受信信号のハイレベル,ローレベルとの組合せで得られる複数の情報のうちの少なくとも一つに基づいて生成されるから、受光部の受光状態を高精度に示すことができる。つまり、上記タイミング信号は、送信光の一部と受信光とのうちのいずれが受光部に入射しているかを高精度に示すことができる。したがって、上記タイミング信号と受光部の出力とから送信光の光量を検出するので、送信光の光量を高精度に検出することができる。
【0023】
一実施形態の光送受信装置は、
上記タイミング信号生成部は、上記送信信号のハイレベルと上記受信信号のローレベルとに基づいて上記タイミング信号を生成し、
上記送信光量検出部は、上記タイミング信号と上記受光部の出力とから送信光の光量を検出する。
【0024】
上記実施形態の光送受信装置によれば、上記送信信号のハイレベルと受信信号のローレベルとに基づいてタイミング信号を生成するから、このタイミング信号の生成が容易である。したがって、上記タイミング信号と受光部の出力とから送信光の光量を検出するので、送信光の光量を容易に検出することができる。
【0025】
本発明の光送受信装置の制御方法は、
光源を光源駆動部で駆動して、送信信号に対応する送信光を上記光源から出射させる工程と、
上記送信光の一部と受信光とを同時に受光部で受光する工程と、
上記受光部の出力から上記受信光に対応する受信信号を受信信号検出部で検出する工程と、
上記受信信号及び上記送信信号に基づいてタイミング信号を生成する工程と、
上記タイミング信号を用いて、上記受光部の出力から上記送信光の光量を検出する工程と、
上記送信光の光量に基づいて上記光源駆動部を制御する工程とを備え、
上記受光部が、上記送信光の一部と、上記受信光とを同時に受光して、上記送信光の一部に上記受信光を加えた光に対応する信号を上記受信信号検出部へ出力し、
上記受信信号検出部が、上記送信光の一部に上記受信光を加えた光に対応する信号を検出して、この検出した信号を閾値に基づいてハイレベル信号およびローレベル信号に変換し、このハイレベル信号およびローレベル信号に基づいて、上記受信光に対応する受信信号を検出し、
上記閾値Vthは、上記受信信号検出部が下記の式(1)
送信光の一部の受光部出力レベル<Vth<受信光の受光部出力レベル …(1)
を満たすように設定して、
上記閾値Vthは、上記受光部が送信光の一部を受光した際に出力する信号のレベルよりも大きく、かつ、上記受光部が受信光を受光した際に出力する信号のレベルよりも小さくなるように設定されていることにより、全二重通信を行うことが可能であることを特徴としている。
【0026】
上記構成の光送受信装置の制御方法によれば、上記光源を光源駆動部で駆動して、送信信号に対応する送信光を光源から出射させる。そして、上記送信光の一部と受信光とを同時に受光部で受光して、受光部の出力から受信光に対応する受信信号を検出する。更に、上記受信信号及び送信信号に基づいて生成したタイミング信号を用いて、受光部の出力から送信光の光量を検出する。そして、上記送信光の光量に基づいて上記光源駆動部を制御する。したがって、上記光源の光出力の変動に対応でき、光源の光出力を安定化させることができる。
【0027】
また、上記送信光の一部と受信光とを同時に受光部で受光するから、送信光を受光するための素子を新たに設けなくても良い。つまり、例えばモニタ用受光素子、温度依存素子及び冷却素子等の送信光量制御用の素子を追加しなくても良い。
【0028】
また、上記送信光の一部を受光部で受光することによって、送信光の光量を検出できるから、相手側送受信器から送信光の光量の情報を得なくても良い。
【0029】
また、上記送信光の一部と受信光とを同時に受光部で受光するので、全二重通信を行うことができる。
【0030】
また、上記受光部の出力から送信光の光量を検出するとき、タイミング信号を用いる。このタイミング信号は、受信信号及び送信信号に基づいて生成されたものであるから、受光部の受光状態を示すことができる。つまり、上記タイミング信号は、送信光の一部と受信光とのうちのいずれが受光部に入射しているかを示すことができる。したがって、上記タイミング信号を用いて送信光の光量を検出するから、送信光の光量を確実に検出できる。
【0031】
本発明の光送受信装置の制御方法は、
光源を光源駆動部で駆動して、送信信号に対応する送信光を上記光源から出射させる工程と、
上記送信光の一部と受信光とを受光部で同時に受光する工程と、
上記受光部の出力から上記受信光に対応する受信信号を受信信号検出部で検出する工程と、
上記受信信号検出部の出力と上記送信信号とをタイミング信号生成部で受けて、上記受信信号及び上記送信信号に基づいてタイミング信号を上記タイミング信号生成部で生成する工程と、
上記タイミング信号に基づいて送信光量検出部を動作させて、上記受光部の出力から上記送信光の光量を上記送信光量検出部で検出する工程と、
上記送信光の光量に基づいて上記光源駆動部を上記送信光量検出部で制御する工程とを備え、
上記受光部が、上記送信光の一部と、上記受信光とを同時に受光して、上記送信光の一部に上記受信光を加えた光に対応する信号を上記受信信号検出部へ出力し、
上記受信信号検出部が、上記送信光の一部に上記受信光を加えた光に対応する信号を検出して、この検出した信号を閾値に基づいてハイレベル信号およびローレベル信号に変換し、このハイレベル信号およびローレベル信号に基づいて、上記受信光に対応する受信信号を検出し、
上記閾値Vthは、上記受信信号検出部が下記の式(1)
送信光の一部の受光部出力レベル<Vth<受信光の受光部出力レベル …(1)
を満たすように設定して、
上記閾値Vthは、上記受光部が送信光の一部を受光した際に出力する信号のレベルよりも大きく、かつ、上記受光部が受信光を受光した際に出力する信号のレベルよりも小さ くなるように設定されていることにより、全二重通信を行うことが可能であることを特徴としている。
【0032】
上記構成の光送受信装置の制御方法によれば、上記光源を光源駆動部で駆動して、送信信号に対応する送信信号を上記光源から出射させる。そして、上記送信光の一部と受信光とを受光部で同時に受光して、受光部の出力から受信光に対応する受信信号を受信信号検出部で検出する。この受信信号検出部の出力と上記送信信号とをタイミング信号生成部で受けて、受信信号及び上記送信信号に基づいてタイミング信号を上記タイミング信号生成部で生成する。更に、上記タイミング信号に基づいて送信光量検出部を動作させて、受光部の出力から上記送信光の光量を送信光量検出部で検出する。この送信光の光量に基づいて光源駆動部を送信光量検出部で制御する。したがって、上記光源の光出力の変動に対応でき、光源の光出力を安定化させることができる。
【0033】
また、上記受信光を受光する受光部で送信光の一部も受光するから、送信光を受光するための素子を新たに設けなくても良い。つまり、例えばモニタ用受光素子、温度依存素子及び冷却素子等の送信光量制御用の素子を追加しなくても良い。
【0034】
また、上記受光部が送信光の一部を受光することによって、送信光の光量を検出するので、相手側送受信器から送信光の光量の情報を得なくても良い。
【0035】
また、上記送信光の一部と受信光とを同時に受光部で受光するので、全二重通信を行うことができる。
【0036】
また、上記送信光量検出部は、受光部の出力から送信光の光量を検出するとき、タイミング信号に基づいて動作する。このタイミング信号は、受信信号及び送信信号に基づいて生成されたものであるから、受光部の受光状態を示すことができる。つまり、上記タイミング信号は、送信光の一部と受信光とのうちのいずれが受光部に入射しているかを示すことができる。したがって、上記タイミング信号に基づいて送信光量検出部を動作させるから、送信光量検出部で送信光の光量を確実に検出できる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光送受信装置及びその制御方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0038】
図1に、本発明の実施の一形態の光送受信装置のブロック図を示す。
【0039】
上記光送受信装置は、光源駆動部1と、光源駆動部1の出力を受けて光ファイバ3へ向けて送信光を出射する光源8を含む発光部2と、光ファイバ3からの受信光を受光する受光部4と、受光部4の出力を受ける受信信号検出部5,送信光量検出部7と、受信信号検出部5の出力を受けるタイミング信号生成部6とを備えている。また、上記送信光に対応する送信信号は、光源駆動部1及びタイミング信号生成部6に入力される。なお、上記光源8としてはLED或いは半導体レーザを用いることができる。
【0040】
上記構成の光送受信装置によれば、送信すべき送信信号が光源駆動部1に入力すると、光源駆動部1が送信信号に応じて発光部2内の光源8を変調駆動する。そして、上記光源8は変調駆動に従った信号光を発することによって送信光を生成する。この送信光は、図示しない光学系により、通信媒体である光ファイバ3に導かれて入射する。このとき、上記光源8が生成した送信光の全てが光ファイバ3に導かれるのではなくて、送信光の一部(以下、「送信光2」と言う。)は、図示しない他の光学系によって受光部4に導かれて受光部4に入射する。
【0041】
上記送信光2を取り出す手段としては、例えば、送信光2を反射部材或いは分光部材を用いて取り出す手段がある。
【0042】
一方、上記光ファイバ3を介して相手側機器から送られてくる受信光もまた、図示しない光学系により導かれて受光部4に入射する。即ち、上記受光部4は、受信光と送信光2とを同時に受光することができる。上記受光部4は、受光した光を電気信号に光電変換し、その電気信号を出力する。この受光部4の出力が送信光量検出部7に入力されると、送信光量検出部7がその出力から送信光の光量を検出する。また、上記受光部4の出力が受信信号検出部5に入力されると、受信信号検出部5がその出力から受信信号を検出する。この受信信号をタイミング信号生成部6が受けると、タイミング信号生成部6は、受信信号及び送信信号に基づいてタイミング信号を生成して送信光量検出部7に出力する。そして、上記送信光量検出部7は、そのタイミング信号に基づいて動作すると共に、受光部4の出力から検出した送信光の光量に基づいて光源駆動部1を制御する。
【0043】
図2(a)〜(e)に、上記光送受信装置の各部の信号波形を示す。
【0044】
図2(a)の波形は、送信信号に基づいて駆動される発光部2での送信光の波形である。そして、図2(b)の波形は、受光部4に入射する送信光の一部である送信光2の波形である。図2(a),(b)から判るように、送信光2の波形は、送信光の光量の定数倍の光量を持つ波形である。この定数をA(但し、0<A<1)とする。
【0045】
図2(c)の波形は、相手側機器から送られてくる受信光の波形である。この図2(c)の受信光に図2(b)の送信光2を加算した光を受光部4が受光する。この光を光電変換して得られた電気信号(受光部出力)の波形は、図2(d)に示すようになる。つまり、上記受光部4で得られ、受信光と送信光2とが混在した光に対応する出力信号(受光部出力)は、受信信号検出部5にて、相手機器た送った信号である受信信号だけが検出される。以下、その検出方法について記す。
【0046】
図2(d)の受光部出力に対して、あるレベルの閾値Vthを設定する(Vthについては後で詳述する)。そして、上記閾値Vthを超えるレベルの信号についてはハイレベルの信号とする一方、閾値Vth以下のレベルの信号についてはローレベルの信号とする。この様な動作を実現する回路にはコンパレータを用いることが一般に知られる。上記ハイレベル,ローレベルの信号から得られる信号の波形が、図2(e)の受光検出信号の波形となる。この受光検出信号の波形は、受信光を光電変換したものと同じ波形となる。即ち、上記受光部出力から受信信号のみが検出できる。
【0047】
ここで、上記閾値Vthについて説明する。この閾値Vthを用いて受光部出力から受信信号を取り出すのであるから、閾値Vthは少なくとも受信光の受光部出力レベルの範囲内である必要がある。そして、上記送信光の一部である送信光2の受光部出力レベル(受信光2の光量に対応する受光部出力レベル)を検出してはならないので、Vthはその受光部出力レベルより大きい必要がある。したがって、上記閾値Vthは下記の式(1)を満たす必要がある。
【0048】
送信光2の受光部出力レベル<Vth<受信光の受光部出力レベル …(1)
【0049】
また、上記式(1)より判るように、送信光2の受光部出力レベルが受信光の受光部出力レベル以上になるような場合は、閾値Vthが設定できなくなるので、送信光2の受光部出力レベルは、受信光の受光部出力レベルよりも小さくする必要がある。即ち、上記送信光2の光量は、受信光の光量よりも少なくする必要がある。以上の様にして、受信信号検出部5にて受信信号を得ることができる。
【0050】
次に、上記送信光2の光量の検出について述べる。
【0051】
上記送信光2の光量を検出する目的は、その光量を得ると、光源8が出射する送信光の全部の光量が判るからである。前述した様に、上記送信光2の光量は送信光の光量のA倍となっている。このAの値は本装置設計時に設定される値であるから、送信光の光量は送信光2の光量をAで割って求めることができる。したがって、上記送信光の光量が規定の光量であるか否かがわかる。また、上記送信光の光量が規定の光量であるか否かの判定結果を光源駆動部1にフィードバックすることによって、送信光の光量を安定化できる。
【0052】
上記送信光2の光量は図2(d)の受光部出力から検出される。以下、上記送信光2の光量を検出する方法の一つである検出方法1について記す。
【0053】
図2(d)の受光部出力から送信光2の光量を得る検出方法1では、受信光及び送信光2を共に受光している時の受光部出力レベルから、受信光のみを受光している時の受光部出力レベルを差し引く。この為には、上記受信光及び送信光2を共に受光しているタイミングと、受信光のみを受光しているタイミングとを知る必要がある。これらのタイミングは、タイミング信号生成部6にて生成する。
【0054】
図4に、上記タイミング信号生成部6,送信光量検出部7の内部構成を示す。
【0055】
上記タイミング信号生成部6は、送信信号と受信信号とからタイミング信号1及びタイミング信号2を得ることができ、その時の真理値表を下表1に示す(表1中の‘0’は信号のローレベル、‘1’は信号のハイレベルを意味する。)。
【0056】
【表1】
【0057】
上記表1によれば、送信信号と受信信号とが共にハイレベルの時に、タイミング信号生成部6がタイミング信号1を生成する。このタイミング信号1の波形を図3(f)に示す。また、上記送信信号がローレベルで、且つ、受信信号がハイレベルの時に、タイミング信号生成部6がタイミング信号2を生成する。このタイミング信号2の波形を図3(g)に示す。即ち、上記受信光及び送信光2を共に受光している時にはタイミング信号1が生成され、受信光のみを受光している時にはタイミング信号2が生成される。このタイミング信号1及びタイミング信号2をタイミング信号生成部6が、図4に示す送信光量検出部7に出力する。
【0058】
上記送信光量検出部7は、そのタイミング信号1及びタイミング信号2のタイミングで受光部出力をサンプルホールドする。より詳しくは、上記タイミング信号1が送信光量検出部7の第1サンプルホールド9に入力すると、第1サンプルホールド9は受光部出力をサンプルホールドする。これにより、図3(h)に示すように、送信光2のサンプルホールドレベル1の波形が得られる。また、上記タイミング信号2が送信光量検出部7の第2サンプルホールド10に入力すると、第2サンプルホールド10は受光部出力をサンプルホールドする。これにより、図3(i)に示すように、送信光2のサンプルホールドレベル2の波形が得られる。
【0059】
そして、上記タイミング信号1でサンプルホールドした受光部出力レベルから、タイミング信号2でサンプルホールドした受光部出力レベルを差し引く。これによって得られたものが、送信光2の光量に対応する受光部出力レベルとなる。必要であれば、この受光部出力レベルの値に所定の定数Bを掛けることで処理し易いレベルに変換する。上記送信光2の光量に対応する受光部出力レベルの波形は、図3(j)に示すように、送信光量検出部出力の波形となる。なお、上記定数Bの値は、光送受信装置の構成に応じて適切な値を設定すれば良い。上記送信光量検出部出力、つまり送信光量検出部7の出力を送信光量情報として、光源駆動部1にフィードバックする。
【0060】
上記光源駆動部1は、送信光量検出部7の出力に基づいて光源8を駆動する。つまり、上記光源駆動部1は、送信光2の光量に基づいて光源8を駆動する。例えば、規定の送信光量にて駆動している時の送信光2の受光レベルがVrefであるとする。このVrefと、実際に駆動されている送信光2の受光レベルである送信光量検出部7の出力とを比較し、Vrefが送信光量検出部7の出力より大きければ光源駆動電流を所定量増加させるような制御を行う一方、Vrefが送信光量検出部7の出力より小さければ光源駆動電流を所定量低減するような制御を行う。これにより、上記送信光2の受光レベルがVrefのレベルになるように制御でき、送信光の光量を規定値に安定化させることができる。
【0061】
以下、上記送信光2の光量を検出する方法の一つである検出方法2について記す。
【0062】
図2(d)の受光部出力から送信光2の光量を得る検出方法2では、送信光2のみを受光している時の受光部出力レベルから、送信光2も受信光も受光していない時の受光部出力レベルを差し引く。この為には、送信光2のみを受光しているタイミングと、送信光2も受信光も受光していないタイミングを知る必要がある。これらのタイミングは、図6に示すタイミング信号生成部16にて生成する。なお、上記送信光2も受信光も受光していない時の受光部出力レベルは必ずしもゼロではない。この原因としては、送信光OFFレベルの光量や、受光素子の漏れ電流による出力、或いは回路の直流的ノイズ等が考えられる。
【0063】
上記タイミング信号生成部16は、送信信号と受信信号とからタイミング信号1及びタイミング信号2を得ることができ、その時の真理値表を下表2に示す(表2中の‘0’は信号のローレベル、‘1’は信号のハイレベルを意味する。)。
【0064】
【表2】
【0065】
上記表2によれば、送信信号がハイレベルで、且つ、受信信号がローレベルの時に、タイミング信号生成部16はタイミング信号1を生成する。このタイミング信号1の波形を図5(f)に示す。また、上記送信信号がローレベルで、且つ、受信信号がローレベルの時に、タイミング信号生成部16はタイミング信号2を生成する。このタイミング信号2の波形を図5(g)に示す。即ち、上記受光部4が送信光2のみを受光している時にはタイミング信号1が生成され、受光部4が送信光2も受信光も受光している時にはタイミング信号2が生成される。このタイミング信号1及びタイミング信号2をタイミング信号生成部16が、図6に示す送信光量検出部7に出力する。
【0066】
上記送信光量検出部7は、そのタイミング信号1及びタイミング信号2のタイミングで受光部出力をサンプルホールドする。より詳しくは、上記タイミング信号1が送信光量検出部7の第1サンプルホールド9に入力すると、第1サンプルホールド9は受光部出力をサンプルホールドする。これにより、図5(h)に示すように、送信光2のサンプルホールドレベル1の波形が得られる。また、上記タイミング信号2が送信光量検出部7の第2サンプルホールド10に入力すると、第2サンプルホールド10は受光部出力をサンプルホールドする。これにより、図5(i)に示すように、送信光2のサンプルホールドレベル2の波形が得られる。
【0067】
そして、上記タイミング信号1でサンプルホールドした受光レベルから、タイミング信号2でサンプルホールドした受光レベルを差し引く。これによって得られたものが、送信光2の光量に対応する受光部出力レベルとなる。必要であれば、この値に所定の定数Bを掛けることで処理し易いレベルに変換する。上記送信光2の光量に対応する受光部出力レベルの波形は、図5(j)に示すように、送信光量検出部出力の波形となる。なお、上記定数Bの値は、光送受信装置の構成に応じて適切な値を設定すれば良い。上記送信光量検出部出力、つまり送信光量検出部7の出力を送信光量情報として、光源駆動部1にフィードバックする。
【0068】
上記光源駆動部1は、送信光量検出部7の出力に基づいて光源8を駆動する。つまり、上記光源駆動部1は、送信光2の光量に基づいて光源8を駆動する。例えば、規定の送信光量にて駆動している時の送信光2の受光レベルがVrefであるとする。このVrefと、実際に駆動されている送信光2の受光レベルである送信光量検出部7の出力とを比較し、Vrefが送信光量検出部7の出力よりも大きければ光源駆動電流を所定量増加させるような制御を行う制御を行う一方、Vrefが送信光量検出部7の出力よりも小さければ光源駆動電流を所定量低減するような制御を行う。これにより、上記送信光2の受光レベルがVrefのレベルになるように制御でき、送信光の光量を規定値に安定化させることができる。
【0069】
以下、上記送信光2の光量を検出する方法の一つである検出方法3について記す。
【0070】
上記検出方法2において、送信光2も受信光も受光していない時の受光部出力レベルがほぼゼロと見なせる場合は、更に簡単な構成で送信光2の光量のレベルを検出できる。その為には、上記送信光2のみを受光しているタイミングを知る必要がある。このタイミングは、図8に示すタイミング信号生成部26にて生成する。
【0071】
上記タイミング信号生成部26は、送信信号と受信信号とからタイミング信号を得ることができ、その時の真理値表を下表3に示す(表3中の‘0’は信号のローレベル、‘1’は信号のハイレベルを意味する。)。
【0072】
【表3】
【0073】
上記表3によれば、送信信号がハイレベルで、且つ、受信信号がローレベルの時に、タイミング信号生成部26がタイミング信号を生成する。このタイミング信号の波形を図7(f)に示す。このタイミング信号をタイミング信号生成部26が、図8に示す送信光量検出部27に出力する。
【0074】
上記送信光量検出部27は、そのタイミング信号で受光部出力をサンプルホールドする。より詳しくは、上記タイミング信号が送信光量検出部27のサンプルホールド29に入力すると、サンプルホールド29が受光部出力をサンプルホールドする。これにより、図7(g)に示すように、送信光2のサンプルホールドレベルの波形が得られる。この送信光2のサンプルホールドレベルが、送信光2の光量に対応する受光部出力レベルと一致する。必要であれば、この受光部出力レベルの値に所定の定数Bを掛けることで処理し易いレベルに変換する。上記定数Bの値は、光送受信装置の構成に応じて適切な値を設定すれば良い。また、上記定数Bを受光部出力レベルの値に掛けて得られる波形は、図7(h)に示すように、送信光量検出部出力の波形となる。この送信光量検出部出力、つまり送信光量検出部27の出力を送信光量情報として、光源駆動部1にフィードバックする。
【0075】
上記光源駆動部1は、送信光量検出部27の出力に基づいて光源8を駆動する。つまり、上記光源駆動部1は、送信光2の光量に基づいて光源8を駆動する。例えば、規定の送信光量にて駆動している時の送信光2の受光レベルがVrefであるとする。このVrefと、実際に駆動されている送信光2の受光レベルである送信光量検出部7の出力とを比較し、Vrefが送信光量検出部7の出力よりも大きければ光源駆動電流を所定量増加させる制御を行う一方、Vrefが送信光量検出部7の出力よりも小さければ光源駆動電流を所定量低減するような制御を行う。これにより、上記送信光2の受光レベルがVrefのレベルになるように制御でき、送信光の光量を規定値に安定化させることができる。
【0076】
なお、図3(a)〜(e)、図5(a)〜(e)及び図7(a)〜(e)の波形は、図2(a)〜(e)の波形と同じである。
【0077】
本発明の光送受信装置は、本実施の形態に限定されるものではない。
【0078】
【発明の効果】
以上より明らかなように、第1の発明の光送受信装置によれば、送信光量検出部が受光部の出力から送信光の光量を検出し、この送信光の光量に基づいて光源駆動部を制御するので、光源の光出力の変動に対応でき、光源の光出力を安定化させることができる。
【0079】
また、受信光を受光する受光部で送信光の一部も受光するから、送信光を受光するための素子を新たに設けなくても良い。つまり、例えばモニタ用受光素子、温度依存素子及び冷却素子等の送信光量制御用の素子を追加しなくても良い。したがって、上記光送受信装置は、構造を簡単にでき、小型化でき、消費電力を低減することができる。
【0080】
また、上記送信光を受光するための素子を新たに設けなくても良いので、装置の組み立て工程を簡略化できる。その結果、歩留まりを向上させることができる。
【0081】
また、上記受光部が送信光の一部を受光することによって、送信光の光量を検出するので、相手側送受信器から送信光の光量の情報を得なくても良い。その結果、相手側の送受信器の状態に関わらず動作が可能になるので、使い勝手を向上できる。
【0082】
また、上記送信光の一部と受信光とを同時に受光部で受光することにより、全二重通信を行えるので、通信機器相互の通信効率を高めることができる。
【0083】
また、上記送信光量検出部は、受光部の出力から送信光の光量を検出するとき、タイミング信号に基づいて動作する。このタイミング信号は、受信信号及び送信信号に基づいて生成されたものであるから、受光部の受光状態を示すことができる。つまり、上記タイミング信号は、送信光の一部と受信光とのうちのいずれが受光部に入射しているかを示すことができる。したがって、上記タイミング信号に基づいて送信光量検出部が動作するから、送信光量検出部で送信光の光量を確実に検出できる。
【0084】
また、フィードバック制御が構築できるので、制御精度が向上できる。
【0085】
本発明の光送受信装置の制御方法は、送信光の一部と受信光とを同時に受けた受光部の出力から送信光の光量を検出し、この送信光の光量に基づいて光源駆動部を制御するから、光源の光出力の変動に対応でき、光源の光出力を安定化させることができる。
【0086】
また、上記受信光を受光する受光部で送信光の一部も受光するから、送信光を受光するための素子を新たに設けなくても良い。つまり、例えばモニタ用受光素子、温度依存素子及び冷却素子等の送信光量制御用の素子を追加しなくても良い。したがって、上記光送受信装置は、構造を簡単にでき、小型化でき、消費電力を低減することができる。
【0087】
また、上記送信光を受光するための素子を新たに設けなくても良いので、装置の組み立て工程を簡略化できる。その結果、歩留まりを向上させることができる。
【0088】
また、上記受光部が送信光の一部を受光することによって、送信光の光量を検出するので、相手側送受信器から送信光の光量の情報を得なくても良い。その結果、相手側の送受信器の状態に関わらず動作が可能になるので、使い勝手を向上できる。
【0089】
また、上記送信光の一部と受信光とを同時に受光部で受光することにより、全二重通信を行えるので、通信機器相互の通信効率を高めることができる。
【0090】
また、フィードバック制御が構築できるので、制御精度が向上できる。
本発明の光送受信装置の制御方法によれば、送信光の一部と受信光とを同時に受けた受光部の出力から送信光の光量を送信光量検出部で検出すると共に、この送信光の光量に基づいて光源駆動部を送信光量検出部で制御するから、光源の光出力の変動に対応でき、光源の光出力を安定化させることができる。
【0091】
また、上記受信光を受光する受光部で送信光の一部も受光するから、送信光を受光するための素子を新たに設けなくても良い。つまり、例えばモニタ用受光素子、温度依存素子及び冷却素子等の送信光量制御用の素子を追加しなくても良い。したがって、上記光送受信装置は、構造を簡単にでき、小型化でき、消費電力を低減することができる。
【0092】
また、上記送信光を受光するための素子を新たに設けなくても良いので、装置の組み立て工程を簡略化できる。その結果、歩留まりを向上させることができる。
【0093】
また、上記受光部が送信光の一部を受光することによって、送信光の光量を検出するので、相手側送受信器から送信光の光量の情報を得なくても良い。その結果、相手側の送受信器の状態に関わらず動作が可能になるので、使い勝手を向上できる。
【0094】
また、上記送信光の一部と受信光とを同時に受光部で受光することにより、全二重通信を行えるので、通信機器相互の通信効率を高めることができる。
【0095】
また、フィードバック制御が構築できるので、制御精度が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の一形態の光送受信装置のブロック図である。
【図2】 図2(a)〜(e)は上記光送受信装置の各部の信号波形を示す図である。
【図3】 図3(a)〜(j)は上記光送受信装置の各部の信号波形を示す図である。
【図4】 図4は上記光送受信装置のタイミング信号生成部,送信光量検出部の内部構成を示す図である。
【図5】 図5(a)〜(j)は上記光送受信装置の各部の信号波形の変形例を示す図である。
【図6】 図6は上記タイミング信号生成部の変形例,上記送信光量検出部の内部構成を示す図である。
【図7】 図7(a)〜(h)は上記光送受信装置の各部の信号波形の他の変形例を示す図である。
【図8】 図8は上記タイミング信号生成部の他の変形例,上記送信光量検出部の変形例の内部構成を示す図である。
【符号の説明】
1 光源駆動部
2 発光部
3 受光部
5 受信信号検出部
6,16,26 タイミング信号生成部
7,27 送信光量検出部
8 光源
Claims (5)
- 送信信号に対応する送信光を出射する光源を含む発光部と、
上記光源を駆動するための信号を上記発光部に出力する光源駆動部と、
上記送信光の一部と受信光とを同時に受光可能な受光部と、
上記受光部からの出力から上記受信光に対応する受信信号を検出する受信信号検出部と、
上記受信信号検出部の出力と上記送信信号とを受けて、上記受信信号及び上記送信信号に基づいてタイミング信号を生成するタイミング信号生成部と、
上記タイミング信号に基づいて動作して、上記受光部の出力から上記送信光の光量を検出すると共に、この送信光の光量に基づいて上記光源駆動部を制御する送信光量検出部とを備え、
上記受光部が、上記送信光の一部と、上記受信光とを同時に受光して、上記送信光の一部に上記受信光を加えた光に対応する信号を上記受信信号検出部へ出力し、
上記受信信号検出部が、上記送信光の一部に上記受信光を加えた光に対応する信号を検出して、この検出した信号を閾値に基づいてハイレベル信号およびローレベル信号に変換し、このハイレベル信号およびローレベル信号に基づいて、上記受信光に対応する受信信号を検出し、
上記閾値Vthは、上記受信信号検出部が下記の式(1)
送信光の一部の受光部出力レベル<Vth<受信光の受光部出力レベル …(1)
を満たすように設定して、
上記閾値Vthは、上記受光部が送信光の一部を受光した際に出力する信号のレベルよりも大きく、かつ、上記受光部が受信光を受光した際に出力する信号のレベルよりも小さくなるように設定されていることにより、全二重通信を行うことが可能であることを特徴とする光送受信装置。 - 請求項1に記載の光送受信装置において、
上記タイミング信号生成部は、上記送信信号のハイレベル,ローレベルと上記受信信号のハイレベル,ローレベルとの組合せで得られる複数の情報のうちの少なくとも一つに基づいて上記タイミング信号を少なくとも1つ生成し、
上記送信光量検出部は、上記タイミング信号と上記受光部の出力とから送信光の光量を検出することを特徴とする光送受信装置。 - 請求項1に記載の光送受信装置において、
上記タイミング信号生成部は、上記送信信号のハイレベルと上記受信信号のローレベルとに基づいて上記タイミング信号を生成し、
上記送信光量検出部は、上記タイミング信号と上記受光部の出力とから送信光の光量を検出することを特徴とする光送受信装置。 - 光源を光源駆動部で駆動して、送信信号に対応する送信光を上記光源から出射させる工程と、
上記送信光の一部と受信光とを同時に受光部で受光する工程と、
上記受光部の出力から上記受信光に対応する受信信号を受信信号検出部で検出する工程と、
上記受信信号及び上記送信信号に基づいてタイミング信号を生成する工程と、
上記タイミング信号を用いて、上記受光部の出力から上記送信光の光量を検出する工程と、
上記送信光の光量に基づいて上記光源駆動部を制御する工程とを備え、
上記受光部が、上記送信光の一部と、上記受信光とを同時に受光して、上記送信光の一部に上記受信光を加えた光に対応する信号を上記受信信号検出部へ出力し、
上記受信信号検出部が、上記送信光の一部に上記受信光を加えた光に対応する信号を検出して、この検出した信号を閾値に基づいてハイレベル信号およびローレベル信号に変換 し、このハイレベル信号およびローレベル信号に基づいて、上記受信光に対応する受信信号を検出し、
上記閾値Vthは、上記受信信号検出部が下記の式(1)
送信光の一部の受光部出力レベル<Vth<受信光の受光部出力レベル …(1)
を満たすように設定して、
上記閾値Vthは、上記受光部が送信光の一部を受光した際に出力する信号のレベルよりも大きく、かつ、上記受光部が受信光を受光した際に出力する信号のレベルよりも小さくなるように設定されていることにより、全二重通信を行うことが可能であることを特徴とする光送受信装置の制御方法。 - 光源を光源駆動部で駆動して、送信信号に対応する送信光を上記光源から出射させる工程と、
上記送信光の一部と受信光とを受光部で同時に受光する工程と、
上記受光部の出力から上記受信光に対応する受信信号を受信信号検出部で検出する工程と、
上記受信信号検出部の出力と上記送信信号とをタイミング信号生成部で受けて、上記受信信号及び上記送信信号に基づいてタイミング信号を上記タイミング信号生成部で生成する工程と、
上記タイミング信号に基づいて送信光量検出部を動作させて、上記受光部の出力から上記送信光の光量を上記送信光量検出部で検出する工程と、
上記送信光の光量に基づいて上記光源駆動部を上記送信光量検出部で制御する工程とを備え、
上記受光部が、上記送信光の一部と、上記受信光とを同時に受光して、上記送信光の一部に上記受信光を加えた光に対応する信号を上記受信信号検出部へ出力し、
上記受信信号検出部が、上記送信光の一部に上記受信光を加えた光に対応する信号を検出して、この検出した信号を閾値に基づいてハイレベル信号およびローレベル信号に変換し、このハイレベル信号およびローレベル信号に基づいて、上記受信光に対応する受信信号を検出し、
上記閾値Vthは、上記受信信号検出部が下記の式(1)
送信光の一部の受光部出力レベル<Vth<受信光の受光部出力レベル …(1)
を満たすように設定して、
上記閾値Vthは、上記受光部が送信光の一部を受光した際に出力する信号のレベルよりも大きく、かつ、上記受光部が受信光を受光した際に出力する信号のレベルよりも小さくなるように設定されていることにより、全二重通信を行うことが可能であることを特徴とする光送受信装置の制御方法。
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