JP2009211876A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加熱物の温度の追従に遅れが生じにくく、被加熱物が突然取られても壊れない誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】誘導加熱調理器(1)は、第1の加熱コイル(3)と第2の加熱コイル(4)とを含み、被加熱物(5)を加熱する加熱部と、加熱部の第1の加熱コイル(3)及び第2の加熱コイル(4)の動作を制御する制御部(10)と、を備える。制御部(10)は、被加熱物(5)内の被調理物(6)に対流が起こるように、第1の加熱コイル(3)と第2の加熱コイル(4)のうち、一方の加熱コイルに供給する高周波電力を、他方の加熱コイルに供給する高周波電力より小さい所定の電力にする。
【選択図】図3

Description

本発明は、電磁誘導を利用して複数の加熱コイルによって被加熱物を加熱する誘導加熱調理器に関する。
鍋などの被加熱物を加熱コイルにより誘導加熱する誘導加熱調理器は、安全・清潔・高効率という優れた特徴が認知されて、近年広く普及している。特許文献1には、同心上に配置され、径の異なる内側コイルと外側コイルを備え、内側コイルと外側コイルに交互に高周波電力を投入する誘導加熱調理器が開示されている。特許文献1の誘導加熱調理器では、内側コイルが被加熱物を加熱しているときは、外側コイルは停止しており、外側コイルが被加熱物を加熱しているときは、内側コイルは停止している。これにより、被加熱物内の被調理物に対流が生じて、熱が被調理物全体にいきわたる。
特許第2978069号公報
特許文献1に記載の誘導加熱調理器では、排他的に2つの加熱コイルを動作させているため、停止させている加熱コイル上の被加熱物の温度は低下する。そのため、停止させている加熱コイルが加熱を再開しても、被加熱物の温度はすぐには低下前の温度まで戻らない。このように、被加熱物の温度の追従に遅れが生じるという問題があった。また、加熱コイル停止中は被加熱物が加熱コイル上から取り除かれたか否かを判断できないため、加熱を再開する瞬間に被加熱物が取り除かれてしまうと、負荷がないのに電流を流そうとして、破壊に至る場合がある。これを回避するためには、除々に電力を上げていく必要があり、さらに温度変化の追従に遅れが生じるという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するもので、被加熱物の温度の追従に遅れが生じず、被加熱物が突然取られても壊れない誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとを含み、被加熱物を加熱する加熱部と、加熱部の第1の加熱コイル及び第2の加熱コイルの動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、被加熱物内の被調理物に対流が起こるように、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルのうち、一方の加熱コイルに供給する高周波電力を、他方の加熱コイルに供給する高周波電力より小さい所定の電力にすることを特徴とする。
制御部は、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルのうち、一方の加熱コイルに供給する高周波電力を、他方の加熱コイルに供給する高周波電力より小さい所定の電力にする制御を、該2つの加熱コイルにおいて交互におこなってもよい。
上記誘導加熱調理器は、被加熱物の温度を測定する温度測定部と、温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の熱容量を算出し、算出した熱容量に応じて所定の電力を決定する電力決定部と、をさらに備えてもよい。
上記誘導加熱調理器は、被加熱物の温度を測定する温度測定部と、温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の負荷量を算出し、算出した負荷量に応じて所定の電力を決定する電力決定部と、をさらに備えてもよい。
上記誘導加熱調理器は、被加熱物の温度を測定する温度測定部と、温度測定部によって測定された温度が所定温度未満のときには、温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の熱容量を算出し、算出した熱容量に応じて所定の電力を決定し、温度測定部によって測定された温度が所定温度以上のときには、温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の負荷量を算出し、算出した負荷量に応じて所定の電力を決定する電力決定部と、をさらに備えてもよい。
本発明に係る誘導加熱調理器は、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとを含み、被加熱物を加熱する加熱部と、加熱部の第1の加熱コイル及び第2の加熱コイルの動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、被加熱物内の被調理物に対流が起こるように、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルのうち、一方の加熱コイルに供給する高周波電力を、他方の加熱コイルに供給する高周波電力より小さい所定の電力にする対流加熱モードと、被加熱物の底部全体を均一に加熱するために、第1及び第2の加熱コイルに供給される、コイルの単位面積当たりの電力量が等しくなるように、第1及び第2の加熱コイルに供給する高周波電力を調整する均一加熱モードと、を交互に行うことを特徴とする。
上記誘導加熱調理器は、被加熱物の温度を測定する温度測定部と、温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の熱容量を算出し、算出した熱容量に応じて所定の電力を決定する電力決定部と、をさらに備えてもよい。
上記誘導加熱調理器は、被加熱物の温度を測定する温度測定部と、温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の負荷量を算出し、算出した負荷量に応じて所定の電力を決定する電力決定部と、をさらに備えてもよい。
上記誘導加熱調理器は、被加熱物の温度を測定する温度測定部と、温度測定部によって測定された温度が所定温度未満のときには、温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の熱容量を算出し、算出した熱容量に応じて所定の電力を決定し、温度測定部によって測定された温度が所定温度以上のときには、温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の負荷量を算出し、算出した負荷量に応じて所定の電力を決定する電力決定部と、をさらに備えてもよい。
温度測定部は、第1の加熱コイル上の被加熱物の温度を測定する第1の温度測定部と、第2の加熱コイル上の被加熱物の温度を測定する第2の温度測定部と、を含み、制御部は、均一加熱モードにおいて、第1の温度測定部及び第2の温度測定部によって測定された温度が略同一となるように、他方の加熱コイルに供給する高周波電力を調整してもよい。
第1の加熱コイルは外側コイルであり、第2の加熱コイルは内側コイルであってもよい。
本発明の誘導加熱調理器は、加熱動作時において、1つの加熱部を構成する2つの加熱コイルの電力を交互に弱めながら、2つの加熱コイルを両方同時に動作させる。このように、常時、双方の加熱コイルにより加熱が行われるため、被加熱物の温度の追従に遅れが生じにくい。さらに、加熱中は常時2つの加熱コイルを動作させているので、被加熱物が載置されているかを常時判断でき、被加熱物が突然取られても壊れない制御をすることができる。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態において、同じ構成要素については同じ番号を付している。
実施形態1
本実施形態の誘導加熱調理器では、被加熱物内の被調理物に対流が起こるように、第1の加熱コイル、第2の加熱コイルへの供給電力を交互に弱めつつ、双方の加熱コイルを動作させるように制御を行う。以下、これを詳細に説明する。
[誘導加熱調理器の構成]
図1に、本発明の実施形態1による誘導加熱調理器の構成を示す。本実施形態の誘導加熱調理器1は、ガラスなどの電気絶縁物からなり、光を透過する結晶化セラミック製のトッププレート2と、トッププレート2の下方に設けられた第1の加熱コイル3及び第2の加熱コイル4とを有する。第1の加熱コイル3及び第2の加熱コイル4は、トッププレート2の上面から見たとき、同心上に配置された径の異なる渦巻き状の加熱コイルであり、1つの加熱部を構成する。第1の加熱コイル3の径は、第2の加熱コイル4の径より大きい。第1の加熱コイル3及び第2の加熱コイル4は、誘導磁界を発して、トッププレート2に載置された被加熱物5を加熱することにより、被加熱物5内の被調理物6を加熱する。
トッププレート2の手前側(使用者側)に操作部7と、加熱コイル3,4の下方に、第1の加熱コイル3に高周波電力を供給する第1の高周波電力供給部8及び第2の加熱コイル4に高周波電力を供給する第2の高周波電力供給部9と、が配置される。第1及び第2の高周波電力供給部8,9は、加熱コイル3,4へ供給する電流を制御することで、加熱コイル3,4へ供給する電力を制御する。さらに、操作部7から入力された指令に基づき、第1の高周波電力供給部8及び第2の高周波電力供給部9を制御する制御部10を設ける。
第1の加熱コイル3上に、第1の加熱コイル3によって加熱された被加熱物5の温度を測定する温度測定部11を設ける。本実施形態の誘導加熱調理器1は、さらに、温度測定部11によって測定された被加熱物5の温度の上昇率に基づいて、被加熱物5の熱容量または負荷量を算出する熱量量/負荷量算出部12と、熱量量/負荷量算出部12によって算出された熱容量または負荷量に応じて、第1の加熱コイル3及び第2の加熱コイル4の待機時電力を決定する電力決定部13とを有する。待機時電力については後述する。電力決定部13は、熱量量/負荷量算出部12によって算出された熱容量から、第1の加熱コイル3及び第2の加熱コイル4の待機時電力を求めるための熱容量−電力変換テーブル13aと、熱量量/負荷量算出部12によって算出された負荷量から、第1の加熱コイル3及び第2の加熱コイル4の待機時電力を求めるための負荷量−電力変換テーブル13bと、を含む。図2(a)に熱容量−電力変換テーブル13aの一例を示し、図2(b)に負荷量−電力変換テーブル13bの一例を示す。例えば、電力決定部13は、熱容量がA2〜A3の範囲にあるとき、第1の加熱コイル3の待機時電力をP12に、第2の加熱コイル4の待機時電力をP22に決定する。
[誘導加熱調理器の動作]
図3に、第1及び第2の加熱コイルへの供給電力と第1及び第2の加熱コイル上の被加熱物の温度変化の関係を示す。図3(a)は従来の加熱制御における被加熱物の温度変化を示し、図3(b)は本発明の実施形態1の加熱制御における被加熱物の温度変化を示す。
従来の加熱制御では、図3(a)に示すように、時刻T1〜時刻T2においては、第1の加熱コイル3に電力PAが供給されるが、第2の加熱コイル4には電力が供給されない。時刻T2〜時刻T3においては逆に、第1の加熱コイル3には電力が供給されず、第2の加熱コイル4に電力PBが供給される。時刻T3以降もこの制御を繰り返す。第1の加熱コイル3に供給される電力PA及び第2の加熱コイル4に供給される電力PBは、操作部7から入力された火力に応じて決定される。
第1の加熱コイル3上の被加熱物5の温度は、時刻T1〜時刻T2においては一定温度H1を保ち、時刻T2〜時刻T3においては下がる。そして、第1の加熱コイル3上の被加熱物5の温度は、第1の加熱コイル3に電力PAが供給されても、すぐには元の温度H1に戻らず、時刻T3Aになってやっと元の温度H1に戻る。このように、第1の加熱コイル3上の被加熱物5の温度変化において、時刻T3と時刻T3Aの差分TX(被加熱物+被調理物再加熱時間)だけ追従遅れが生じる。第2の加熱コイル4上の被加熱物5の温度変化も同様に、追従遅れが生じる。
本発明の加熱制御によれば、図3(b)に示すように、時刻T1〜時刻T2においては、第1の加熱コイル3に電力PAが供給されるとともに、第2の加熱コイル4にも電力PB1が供給される。このとき、第2の加熱コイル4に供給される電力PB1は、第1の加熱コイル3に供給される電力PAより小さい。時刻T2〜時刻T3においては逆に、第1の加熱コイル3に電力PA1が供給され、第2の加熱コイル4に電力PBが供給される。このとき、第1の加熱コイル3に供給される電力PA1は、第2の加熱コイル4に供給される電力PBより小さい。時刻T3以降もこの制御を繰り返す。本実施形態では、待機状態の加熱コイルに供給する電力を「待機時電力」という。以下、電力PA1及び電力PB1を待機時電力という。本発明の誘導加熱調理器は、2つの加熱コイルの電力を交互に弱めながら、2つの加熱コイルを両方同時に動作させ、弱める方の加熱コイルを完全に停止させない。
第1の加熱コイル3上の被加熱物5の温度は、時刻T1〜時刻T2においては一定温度H1を保ち、時刻T2〜時刻T3においては下がる。しかし、温度の下降率は従来例(図3(a))より小さくなるので、時刻T3のときの温度と元の温度H1の差も従来例より小さくなる。したがって、第1の加熱コイル3上の被加熱物5の温度は、第1の加熱コイル3に電力PAが供給されるとすぐに元の温度H1に戻る。このように、第1の加熱コイル3上の被加熱物5の温度変化において、追従遅れがほとんど生じない。同様に、第2の加熱コイル4上の被加熱物5の温度変化も、追従遅れがほとんど生じない。
図4に、一定火力で被加熱物を加熱したときの被加熱物の温度変化を示す。図4(a)は熱容量の異なる被加熱物を用いた場合であり、図4(b)は負荷量の異なる被加熱物を用いた場合である。
図4(a)において、実線は熱容量が小さい被加熱物、例えば鍋底が薄い被加熱物の温度変化を示し、破線は熱容量が大きい被加熱物、例えば鍋底が厚い被加熱物の温度変化を示す。熱容量が小さい被加熱物の温度は、加熱開始(時刻T7)後急激に上昇し、時刻T8で沸騰温度Hとなる。沸騰後、温度上昇率は小さくなる。
一方、熱容量が大きい被加熱物の温度は、加熱開始(時刻T7)後熱容量が小さい被加熱物の温度よりゆるやかに上昇し、時刻T9で沸騰温度Hとなる。熱容量が大きい被加熱物の沸騰に要する時間T9は、熱容量が小さい被加熱物の沸騰に要する時間T8より長くなる。沸騰後、温度上昇率は小さくなる。すなわち、沸騰するまでは、熱容量が小さい被加熱物の温度は上がりやすいが、熱容量が大きい被加熱物の温度は上がりにくい。沸騰後においては、熱容量が小さい被加熱物の温度上昇率と、熱容量が大きい被加熱物の温度上昇率は、ほぼ同じである。以上の点から、被加熱物の温度が沸騰温度H未満の間は、被加熱物の温度上昇率から被加熱物の熱容量を求めることができる。
図4(b)において、実線は負荷量が小さい被加熱物、例えば被調理物が少ししか入っていない被加熱物の温度変化を示し、破線は負荷量が大きい被加熱物、例えば被調理物が大量に入っている被加熱物の温度変化を示す。負荷量は、被調理物の量だけでなく、被調理物の種類によっても変化する。負荷量が小さい被加熱物の温度は、沸騰温度H以上になると、ゆるやかに上昇する。一方、負荷量が大きい被加熱物の温度は、沸騰温度H以上になると、負荷量が小さい被加熱物の温度よりさらにゆるやかに上昇する。例えば、負荷量が小さい被加熱物の温度が温度H3になる時間T10は、負荷量が大きい被加熱物の温度が温度H3になる時間T11より短い。したがって、被加熱物の温度が沸騰温度H以上のときは、被加熱物の温度上昇率から被加熱物の負荷量を求めることができる。また、沸騰を維持するための電力は、負荷量が小さい被加熱物においては小さいが、負荷量が大きい被加熱物においては大きくなる。
図5に本発明の実施形態1の誘導加熱調理器による動作のフローチャートを示す。温度測定部11は、被加熱物5の温度を測定する(S101)。熱容量/負荷量算出部12は、温度測定部11によって測定された被加熱物5の温度に基づいて被加熱物5の温度上昇率を算出する(S102)。熱容量/負荷量算出部12は、被加熱物5の温度が沸騰温度H以上か否かを判断する(S103)。熱容量/負荷量算出部12は被加熱物5の温度が沸騰温度H未満であると判断すると(S103でNo)、被加熱物5の温度上昇率に基づいて熱容量を算出する(S104)。電力決定部13は、図2(a)に示す熱容量−電力変換テーブル13aを用いて、第1の加熱コイル3及び第2の加熱コイル4への待機時電力を決定する(S105)。一方、熱容量/負荷量算出部12は被加熱物5の温度が沸騰温度H以上であると判断すると(S103でYes)、被加熱物5の温度上昇率に基づいて負荷量を算出する(S106)。電力決定部13は、図2(b)に示す負荷量−電力変換テーブル13bを用いて、第1の加熱コイル3及び第2の加熱コイル4への待機時電力を決定する(S107)。制御部10は、図3(b)で説明したように、第1の加熱コイル3、第2の加熱コイル4への供給電力を交互に待機時電力に弱めながら、2つの加熱コイル3,4を両方同時に動作させる(S108)。
以上のように、本実施形態の誘導加熱調理器は、第1の加熱コイル3と第2の加熱コイル4への供給電力を交互に弱めながら、第1の加熱コイル3と第2の加熱コイル4を両方同時に動作させる。これにより、対流加熱において加熱コイルに供給する電力を切り換える際にも、被加熱物の温度の追従に遅れが生じにくい。また、本実施形態の誘導加熱調理器は、弱める方の加熱コイルが動作を停止しないので、被加熱物が載置されているか常に判断でき、被加熱物が突然取られても壊れない制御をすることができる。
なお、本実施形態においては、電力決定部13は、2つの変換テーブル(熱容量−電力変換テーブル13a及び負荷量−電力変換テーブル13b)を含む。これに代えて、電力決定部13は、1つの熱容量/負荷量−電力変換テーブルを含んでもよい。
実施形態2
本実施形態では、実施形態1の対流加熱と均一加熱を交互に行う誘導加熱調理器について説明する。
[誘導加熱調理器の構成]
本実施形態による誘導加熱調理器の構成は、実施形態1と同じであるため説明を省略する。
[誘導加熱調理器の動作]
図6に、本発明の実施形態2による誘導加熱調理器の第1及び第2の加熱コイルへの供給電力を示す。時刻T1〜時刻T2において、制御部10は対流加熱を行う。具体的には、第1の加熱コイル3に電力PAが供給され、第2の加熱コイル4に電力PB1(待機時電力)が供給される。第2の加熱コイル4に供給される電力PB1は、第1の加熱コイル3に供給される電力PAより小さい。したがって、図7(a)に示すように、被加熱物内の被調理物は対流を起こす。
時刻T2〜時刻T3において、制御部10は被加熱物5の底部全体を均一に加熱するように均一加熱を行う。具体的には、図7(b)に示すように、第1の加熱コイル3と第2の加熱コイル4の単位面積当たりの電力(ワット密度=投入電力/コイルが加熱する面積)が同じになるように、制御部10は加熱コイル3,4に供給する電力を制御する。より具体的には、電力決定部13は、予め記憶された第1の加熱コイル3が加熱する面積と第2の加熱コイル4が加熱する面積の比に基づいて、第1の加熱コイル3に供給する電力PA2を決定する。制御部10は、第1の加熱コイル3に大きさPA2の電力を供給し、第2の加熱コイル4に大きさPBの電力を供給する。例えば、第1の加熱コイル3が加熱する面積と第2の加熱コイル4が加熱する面積の比が2対1の場合、第1の加熱コイル3に供給される電力PA2と第2の加熱コイル4に供給される電力PBの比も2対1となる。したがって、第1の加熱コイル3に供給される電力PA2は、第2の加熱コイル4に供給される電力PBの2倍となる。時刻T3以降もこの制御を繰り返す。すなわち、本発明の誘導加熱調理器は、対流加熱と均一加熱を交互に行いながら、2つの加熱コイル3,4を両方同時に動作させる。
以上のように、本実施形態の誘導加熱調理器は、実施形態1の対流加熱と、被加熱物の温度が均一になる均一加熱を交互に行いながら、第1の加熱コイル3と第2の加熱コイル4を両方同時に動作させる。これにより、被調理物の対流が反転しないので、例えばスパゲティなどの被調理物が絡みにくくなるという効果を奏する。
[変形例]
なお、本実施形態の誘導加熱調理器は、第1の加熱コイル3上に1つの温度測定部11を備えている。これに加えて、図8に示すように、第2の加熱コイル4上にもう1つの温度測定部14を備えてもよい。この場合、電力決定部13は、温度測定部11によって測定された第1の加熱コイル3上の温度と、温度測定部14によって測定された第2の加熱コイル4上の温度とが同じになるように、第1の加熱コイル3に供給する電力PA2を決定する。
本発明による誘導加熱調理器は、対流加熱において加熱コイルに供給する電力を切り換える際にも、被加熱物の温度の追従に遅れが生じにくいという効果を有し、一般家庭などで使用される誘導加熱調理器に有用である。
本発明の実施形態1による誘導加熱調理器の構成図 熱容量−電力変換テーブル及び負荷量−電力変換テーブルの一例を示す図 第1及び第2の加熱コイルへの供給電力と第1及び第2の加熱コイル上の被加熱物の温度変化の関係を示す図 一定火力で被加熱物を加熱したときの被加熱物の温度変化を示す図 本発明の実施形態1の誘導加熱調理器による動作のフローチャート 本発明の実施形態2による誘導加熱調理器の第1及び第2の加熱コイルへの供給電力を示す図 本発明の実施形態2による誘導加熱調理器の被加熱物内の被調理物の流れを示す図 本発明の実施形態2の変形例による誘導加熱調理器の構成図
符号の説明
1 誘導加熱調理器
2 トッププレート
3 第1の加熱コイル
4 第2の加熱コイル
5 被加熱物
6 被調理物
7 操作部
8 第1の高周波電力供給部
9 第2の高周波電力供給部
10 制御部
11 温度測定部
12 熱量量/負荷量算出部
13 電力決定部
13a 熱容量−電力変換テーブル
13b 負荷量−電力変換テーブル
14 温度測定部

Claims (11)

  1. 第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとを含み、被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記加熱部の第1の加熱コイル及び第2の加熱コイルの動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、被加熱物内の被調理物に対流が起こるように、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルのうち、一方の加熱コイルに供給する高周波電力を、他方の加熱コイルに供給する高周波電力より小さい所定の電力にすることを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記制御部は、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルのうち、一方の加熱コイルに供給する高周波電力を、他方の加熱コイルに供給する高周波電力より小さい前記所定の電力にする制御を、該2つの加熱コイルにおいて交互に行うことを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 被加熱物の温度を測定する温度測定部と、
    前記温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の熱容量を算出し、算出した熱容量に応じて前記所定の電力を決定する電力決定部と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
  4. 被加熱物の温度を測定する温度測定部と、
    前記温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の負荷量を算出し、算出した負荷量に応じて前記所定の電力を決定する電力決定部と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
  5. 被加熱物の温度を測定する温度測定部と、
    前記温度測定部によって測定された温度が所定温度未満のときには、前記温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の熱容量を算出し、算出した熱容量に応じて前記所定の電力を決定し、
    前記温度測定部によって測定された温度が所定温度以上のときには、前記温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の負荷量を算出し、算出した負荷量に応じて前記所定の電力を決定する電力決定部と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
  6. 第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとを含み、被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記加熱部の第1の加熱コイル及び第2の加熱コイルの動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、被加熱物内の被調理物に対流が起こるように、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルのうち、一方の加熱コイルに供給する高周波電力を、他方の加熱コイルに供給する高周波電力より小さい所定の電力にする対流加熱モードと、
    被加熱物の底部全体を均一に加熱するために、第1及び第2の加熱コイルに供給される、コイルの単位面積当たりの電力量が等しくなるように、第1及び第2の加熱コイルに供給する高周波電力を調整する均一加熱モードと、を交互に行うことを特徴とする誘導加熱調理器。
  7. 被加熱物の温度を測定する温度測定部と、
    前記温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の熱容量を算出し、算出した熱容量に応じて前記所定の電力を決定する電力決定部と、をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の誘導加熱装置。
  8. 被加熱物の温度を測定する温度測定部と、
    前記温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の負荷量を算出し、算出した負荷量に応じて前記所定の電力を決定する電力決定部と、をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の誘導加熱装置。
  9. 被加熱物の温度を測定する温度測定部と、
    前記温度測定部によって測定された温度が所定温度未満のときには、前記温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の熱容量を算出し、算出した熱容量に応じて前記所定の電力を決定し、
    前記温度測定部によって測定された温度が所定温度以上のときには、前記温度測定部によって測定された温度の上昇率に基づいて被加熱物の負荷量を算出し、算出した負荷量に応じて前記所定の電力を決定する電力決定部と、をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の誘導加熱装置。
  10. 前記温度測定部は、前記第1の加熱コイル上の被加熱物の温度を測定する第1の温度測定部と、前記第2の加熱コイル上の被加熱物の温度を測定する第2の温度測定部と、を含み、
    前記制御部は、均一加熱モードにおいて、前記第1の温度測定部及び前記第2の温度測定部によって測定された温度が略同一となるように、他方の加熱コイルに供給する高周波電力を調整することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1つに記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記第1の加熱コイルは外側コイルであり、
    前記第2の加熱コイルは内側コイルであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載の誘導加熱調理器。
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